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Time
management
関西リハビリテーション病院 佐藤健一
<<time managementとは>>
仕事の能率をあげたり、生産性を増加させるために職務をアレンジしたり、
計画したり、スケジュールをたてること
内容として
・目標設定,分析
・計画
・優先度設定
・意志決定
・委任
・スケジュール化 などが含まれる
重要になる理由
・時間は貯蓄できない
・時間の長さは平等(24時間)
・時間の濃度 (効率) は千差万別
<<time managementの知識>>
指導医に必要になる理由
・研修医の労働時間は限られている
・指導の時間+自分の勉強時間が必要
・家族との時間も必要(重要)
しかし,今までのtime managementの知識は必ずしも医療に当てはめられない
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指導医養成ワークショップ 09.2.21
<<改善のためのポイント>>
Point1
仕事量=仕事の能率 時間 人数
仕事の能率↑ →仕事を増やす,仕事をするのに要する時間が減る
Point2
<他人時間の部分>, <自分時間の部分>も貴重な時間
→「経験を増やす機会」と考える
*しかし,様々なやり方・得意なやり方があり,人によって「合う,合わない」がある.
→今回はスキルは扱わず
「time managementの障害となる問題への分析」が中心
<<実践編>>
* 仕事に追われない超時間術/水口和彦著 より
1.問題・仕事の分析
1)降ってくる仕事
→自分の意志と関係なく周囲からくる
コントロールの余地 内容
レスポンス
なし やる・やらない
その場ですぐに対応をしなければならない仕事
アポイントメント やる・やらない
なし
時間を決めて約束している仕事 いつやるか
タスク やる・やらない
いつやるか
時間が決まっていない仕事,一人で行う仕事 いつまでにやる
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指導医養成ワークショップ 09.2.21
2)獲りに行く仕事 →自分から仕事に働きかける
コントロールの余地 内容
3)作り出す仕事
→存在しない仕事を自分で作り出していく仕事
コントロールの余地 内容
タスク 何をやるか
いつやるか いつ終われるか
時間が決まっていない仕事,一人で行う仕事 どれだけするか
2.目標.優先度の設定
・目標は?
どの時期にまで,どの程度達成したいか.
その際に使用したいリソースは,実際に使用できるリソースは
・優先順位の決定
緊急ではない 緊急
重要
重要ではない
*緊急でないものも時間がたつと緊急なものに変化する
3.実行
実際に実行するため
・何を使うか,人(職種),物品,金,時間など
・どのくらい協力してくれるか
・他の仕事に与える影響はどれくらい
実行時の注意点
1)立ち位置により同じ仕事のタイプが変わる
上司にとって「作り出す仕事」= 部下にとって「降ってくる仕事」
2)組織へ所属している目的が違いうる
医師→その地域の医療をよくしたい = 他のスタッフ→生活できれば十分(かも)
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指導医養成ワークショップ 09.2.21
4.結果
* 仕事に追われない超時間術/水口和彦著 より
「計画・行動」としての評価 だけでなく
「結果」としての評価 も行う
A:計画・行動は未達,でも結果は達成 →予想以上の効果
B:計画・行動は達成,結果も達成 →当初の理想
C:計画・行動は未達,結果も未達 →行動不足,計画が無謀?
D:計画・行動は達成,結果は未達 →いばらの道?,このまま進めるのは危険
<<time managementを続けるためには>>
自分の性格・クセにあった時間術を見つける
time management方法に振り回されない(手段の一つにすぎない)
時間を積極的に使いこなす
キャリアアップに結びつける(指導する)
<<time managementの能力>>
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指導医養成ワークショップ 09.2.21
<<参考図書>>
・仕事に追われない超時間術
・すごい会議−短期間で会社が劇的に変わる!
・レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
・デキる人は皆やっている 一流の時間術
・「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術
・スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
・TIME HACKS!
<<講師略歴>>
1997 札幌医科大学医学部卒
1997-2001 医療法人社団 日光記念病院,北海道家庭医療学センターにて研修
2001-2005 医療法人アガペ会 北中城若松病院
ファミリークリニックきたなかぐすく
2005-2007 医療法人社団カレスアライアンス 登別記念病院
2007- 医療法人篤友会 関西リハビリテーション病院
<<教育への関わり>>
2006:HANDS-FDF修了
その他:航空機内医療,学会のプレゼン,リハビリテーションについて
ワークショップの講師を多数
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