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Parallels Transporter
ユーザー ガイド
(c) 2006-2007
Copyright © 2006-2007 by Parallels Software International, Inc. All rights reserved.
本製品は、数多くの特許申請中のアプリケーションに含まれているテクノロジに基づいています。
本製品または本製品の派生物の配布は、事前に著作権者の書面による許可を受けない限り、いかなる
形式であっても禁止されています。
目次
はじめに 6
Parallels Transporter について ....................................................................................................................7
Parallels Transporter Agent について .........................................................................................................8
このガイド書について ..............................................................................................................................8
ヘルプ情報 ..................................................................................................................................................9
システム要件 10
ホスト コンピュータのシステム要件....................................................................................................10
Mac OS X........................................................................................................................................10
Windows コンピュータ.................................................................................................................11
Linux コンピュータ.......................................................................................................................12
マイグレーション元コンピュータのシステム要件.............................................................................13
物理コンピュータ .........................................................................................................................14
仮想コンピュータ .........................................................................................................................16
ネットワーク要件 ....................................................................................................................................17
次に何を行うか 116
トラブルシューティングと制限事項 117
インストールの問題 ..............................................................................................................................117
FireWire 接続...........................................................................................................................................117
ファイアウォールの設定 ......................................................................................................................118
マイグレーション元オペレーティング システムの検出..................................................................119
Parallels Transporter が Transporter Agent を探索できない .................................................................119
マイグレーション エラー .....................................................................................................................120
ライセンス認証の問題 ..........................................................................................................................121
アプリケーションの回復 ......................................................................................................................121
用語集 122
索引 123
6 Parallels Transporter ユーザー ガイド
1章
はじめに
この章の構成
Parallels Transporter について ............................................................................................ 7
Parallels Transporter Agent について.................................................................................. 8
このガイド書について....................................................................................................... 8
ヘルプ情報........................................................................................................................... 9
はじめに 7
このガイド書について
このガイド書は、他の物理コンピュータおよびサードパーティの仮想マシンからの情報
をマイグレーションする目的で Parallels Transporter を使用する広範囲なユーザーのた
めのものです。このガイド書では、上級レベルの概念の説明と、製品についてすばやく
かつ容易に学ぶための詳細なステップ バイ ステップ手順の両方が提供されます。
表記上のルール
以下の表は、このガイド書で使用されている表記について示しています。
ヘルプ情報
Parallels Transporter は、必要な情報に対する以下のオプションを提供します。
2章
システム要件
この章では、システムおよびネットワーク要件の一覧を提供します。マイグレーション
を開始する前に、ホストとマイグレーション元コンピュータがこれらの要件を満たすこ
とを確認してください。マイグレーションをローカルに行う場合、コンピュータは、ホ
ストとマイグレーション元コンピュータの要件のいずれも満たしている必要がありま
す。
この章の構成
ホスト コンピュータのシステム要件.............................................................................. 10
マイグレーション元コンピュータのシステム要件....................................................... 13
ネットワーク要件............................................................................................................... 17
ホスト コンピュータのシステ
ム要件
Parallels Transporter は、ホストの Macintosh、Windows または Linux コンピュータ上に
インストール可能です。これらのコンピュータは、Parallels Transporter が正しく機能で
きるように、それぞれのシステム要件を満たしている必要があります。
Mac OS X
Macintosh コンピュータ上では、Parallels Transporter は Parallels Desktop のインストール
時に自動的にインストールされます。以下のシステム要件は、Parallels Desktop のシス
テム要件に基づいています。
ハードウェア要件
Parallels Transporter のハードウェア要件は、以下の表にあるとおりです。
コンピュータ Intel 搭載の Core™ Duo または Core™ Solo の Mac® Mini、iMac®、
MacBook™、MacBook Pro、Mac Pro。
システム メモリ 最小限 768 MB の RAM。
1 GB 以上を推奨。
ハードディスクの空き Parallels Desktop に必要な 40.5 MB。
領域
さらに、作成される仮想マシンまたは仮想ディスク用に十分な領域。
システム要件 11
ソフトウェア要件
Parallels Transporter を同梱した Parallels Desktop は、Mac OS X 10.4.6 以降に対応してい
ます。
Windows コンピュータ
Windows コンピュータ上では、Parallels Transporter は個別のアプリケーションとしてイ
ンストールされます。Windows 上での Parallels Transporter のシステム要件は、以下のと
おりです。
ハードウェア要件
Parallels Transporter のハードウェア要件は、以下の表のとおりです。
プロセッサ IA-32 互換 (Intel Pentium または AMD Athlon) の 700 MHz 32 ビット プロ
セッサ。
システム メモリ 最小限 768 MB の RAM。
1 GB 以上を推奨。
ハードディスク空き領 Parallels Transporter パッケージ用に 25 MB 必要。
域
作成される仮想マシンまたは仮想ディスク用に 15 GB 以上の追加領域
を推奨。
光学ドライブ CD-ROM、DVD-ROM ドライブ。
ネットワーク デバイス イーサネット アダプタ。
または
IEEE 1394 アダプタ。
ソフトウェア要件
Parallels Transporter は、以下の Windows オペレーティング システムをサポートしてい
ます。
Linux コンピュータ
Linux コンピュータ上では、Parallels Transporter は別個のアプリケーションとしてイン
ストールされます。Linux 上での Parallels Transporter のシステム要件は以下のとおりで
す。
ハードウェア要件
Parallels Transporter のハードウェア要件については、以下の表のとおりです。
プロセッサ IA-32 互換(Intel Pentium または AMD Athlon)の 700 MHz 32 ビット プ
ロセッサ。
システム メモリ 最小限 768 MB。
1 GB 以上を推奨。
ハードディスクの空き Parallels Transporter パッケージに 25 MB 必要。
スペース
各仮想マシンまたは仮想ディスクの保存に十分な空きスペース。
光学ドライブ CD-ROM、DVD-ROM ドライブ。
ネットワーク デバイス イーサネット アダプタ。
システム要件 13
ソフトウェア要件
Parallels Transporter は、以下の Linux オペレーティング システムをサポートしています。
マイグレーション元コンピュー
タのシステム要件
Parallels Transporter により、物理および仮想コンピュータからのマイグレーションが可
能になります。それぞれのタイプのコンピュータは、指定されたシステム要件を満たし
ている必要があります。マイグレーションを開始する前に、ご使用のマイグレーション
元コンピュータが、このセクションで記述されている要件を満たしていることを確認し
てください。
14 Parallels Transporter ユーザー ガイド
物理コンピュータ
物理コンピュータからのマイグレーションを行うには、Prallels Transporter Agent を起動
する必要があります。Transporter Agent はマイグレーション元コンピュータに関する情
報を収集し、これを処理するために Transporter に転送します。
ハードウェア要件
Parallels Transporter Agent のハードウェア要件は、以下の表のとおりです。
ハードディスク空き領 10 MB
域
HDD コントローラ IDE ハード ドライブ コントローラ。
ネットワーク デバイス イーサネット アダプタ。
または
IEEE 1394 アダプタ。
ソフトウェア要件
Parallels Transporter Agent は、以下の Windows オペレーティング システムをサポートし
ています。
サポートしているファイル システム
Parallels Transporter Agent は、以下のファイル システムをサポートしています。
仮想コンピュータ
Parallels Transporter を使用すると、Microsoft Virtual PC または VMware 仮想マシンまた
は仮想ディスクから Parallels 仮想マシンまたは仮想ディスクへのマイグレーションが
可能になります。マイグレーション元コンピュータまたはディスクは、以下の要件を満
たしている必要があります。
サポートしている仮想コンピュータ ファイルのフォーマット
Parallels Transporter は、以下のフォーマットをサポートしています。
Parallels HDD
VMware VMWAREVM、VMDK および VMX
Microsoft VHD および VMC
ソフトウェア要件
Parallels Transporter は、以下のオペレーティング システムをサポートしています。
サポートしているファイル システム
Parallels Transporter は以下のファイル システムをサポートしています。
FAT16/32(Windows のみ)
NTFS(Windows のみ)
Ext2/Ext3
システム要件 17
ネットワーク要件
リモート コンピュータからのマイグレーションを行うには、ホストとマイグレーショ
ン元コンピュータとの間でネットワーク接続を確立する必要があります。この接続は、
ネットワーク ケーブルまたは FireWire を経由して、有線または無線で行うことができ
ます。デフォルト設定の有線接続を用いる場合、Parallels Transporter は自動的に接続設
定を構築します。このデフォルト設定を変更するか、または無線接続を用いる場合、こ
の設定を手動で構築する必要があります。
3章
この章の構成
Mac OS 上でのインストール............................................................................................. 18
Windows 上でのインストール........................................................................................... 18
Linux 上でのインストール ................................................................................................ 22
Mac OS 上でのインストール
Macintosh コンピュータに対しては、Parallels Transporter は Parallels Desktop 内蔵の機能
として提供され、Parallels Desktop インストール中に自動的にインストールされます。
詳細なインストール手順に関しては、『Parallels Desktop for Mac ユーザー ガイド』を参
照してください。
Windows 上でのインストール
Windows コンピュータに対しては、Parallels Transporter は個別のアプリケーションとし
て提供され、これを手動でインストールする必要があります。Parallels Transporter パッ
ケージには、Parallels Transporter と Parallels Transporter Agent(リモート マイグレーショ
ン用)が含まれています。
3 [使用許諾契約] ウィンドウでは、「使用許諾契約」をよく読みます。これを印刷す
るには、[印刷] ボタンをクリックします。記載されている条項に同意する場合は、[使
用許諾契約の条項に同意します] を選択します。[次へ] をクリックします。
6 ウィザードはインストールの準備ができました。[インストール] をクリックしてこ
れを開始します。
22 Parallels Transporter ユーザー ガイド
7 インストール終了後は、コンピュータの再起動が必要です。コンピュータを今すぐ
再起動するか、またはこれをあとで行うことができます。適当なオプションを選択
して、[完了] をクリックします。
Linux 上でのインストール
Linux コンピュータに対しては、Parallels Transporter は別個のアプリケーションとして
提供されますので、これを手動でインストールする必要があります。マイグレーション
方法により、完全なパッケージ(ローカル マイグレーション用)、または Transporter
Agenct のみ(リモート マイグレーション用)のいずれかのインストールが必要になる
場合があります。Transporter、Transporter Agent はコマンドラインまたはテキスト ユー
ザー インターフェース(TUI)を用いてインストールすることができます。その手順に
ついては、 コマンドラインからのインストール 『ページ 23』、TUI からのインストー
ル 『ページ 23』 および インストーラ オプション 『ページ 24』 を参照してください。
コマンドラインからのインストール
Parallels Transporter とそのコンポーネントのいずれか、またはその両方をコマンドライ
ンからインストールするには、以下の手順に従います。
1 最新のパッケージを (株)プロトンのウェブサイト
http://www.proton.co.jp/products/parallels-transporter/からダウンロードします。パッケ
ージ ファイル名は Parallels-Tsp-3.0.XXXX-lin.run となります。ここで、
XXXX はビルド番号を表します。
2 ターミナルを起動して、ダウンロード先ディレクトリにディレクトリ変更します。
3 Parallels Transporter インストーラを、以下のコマンドを入力して起動します。
# sh Parallels-Tsp-3.0.XXXX-lin.run
注意。 Parallels Transporter をインストールするには、root 権限が必要となります。
TUI からのインストール
Parallels Transporter とそのコンポーネントの両方、またはそれらのいずれかを TUI から
インストールするには、以下の手順に従います。
1 最新のパッケージを (株)プロトンのウェブサイト
http://www.proton.co.jp/products/parallels-transporter/ からダウンロードします。パッケ
ージ ファイル名は、Parallels-Tsp-3.0.XXXX-lin.run です。ここでXXXX は
ビルド番号を表します。
2 ターミナルを起動し、ダウンロード先ディレクトリにディレクトリ変更します。
3 su または sudo コマンドを用いて、root としてログインします。
4 以下のコマンドを入力して、Parallels Transporter インストーラを起動します。
# sh Parallels-Tsp-3.0.XXXX-lin.run
注意。 Parallels Transporter をインストールするには、root 権限が必要です。
インストール オプション
Parallels Transporter とそのコンポーネントを、バッチ モードまたは無人インストール中
にインストールすることができます。以下の表は、使用可能なコマンドライン オプシ
ョンの一覧を示しています。
オプションと書式 説明
-h、--help インストーラのヘルプ情報を表示します。
-d、--debug <レベル> デバッグ レベル。可能な値は以下のとおりです。
0 - デバッグ、何も出力しない。次のコマンドと同様
--silent
1 - デバッグ、エラーのみ出力
2 - デバッグ、エラーと警告を出力
3 - デバッグ、エラー、警告、およびデバッグ情報を出力
-s、--silent デバッグ、出力なし。
-p、--prefix ディレク ディレクトリ を Parallels Transporter のデフォルト ディレク
トリ トリにします。
-k、--kversion < バー 指定されたカーネル バージョンに対するモジュールをビル
ジョン番号> ドします。
-e、--accept-eula 「使用許諾契約書」の条項に同意します。
-a、--action < アクシ ターゲット上で指定したアクションを実行します。可能な値
ョン> は以下のとおりです。
install [--target <ターゲット名>] - ターゲットをイ
ンストールします。ターゲットが指定されない場合、3 つの
コンポーネントすべてがインストールされます。
uninstall [--target <ターゲット名>] - ターゲットを
アンインストールします。ターゲットが指定されない場合、
3 つのコンポーネントすべてがアンインストールされます。
Parallels Transporter のインストール 25
いくつかの使用例を以下に示します。
4章
この章の構成
Mac OS X 上でのアンインストール................................................................................. 26
Windows 上でのアンインストール .................................................................................. 26
Linux 上でのアンインストール ........................................................................................ 27
Mac OS X 上でのアンインストー
ル
Parallels Transporter とそのコンポーネントは、Parallels Desktop と同時にしかアンイン
ストールできません。その手順については、 Parallels Desktop for Mac ユーザー ガイド
を参照してください。
Windows 上でのアンインストー
ル
Parallels Transporter とそのコンポーネントは、以下の 2 つの方法でアンインストールす
ることができます。
または
Linux 上でのアンインストール
インストーラ(コマンドラインまたは TUI)またはコマンドライン オプションを用い
て、Linux 上で Parallels Transporter をアンインストールすることができます。使用可能
なオプションの一覧については、インストール オプション 『ページ 24』 を参照してく
ださい。
5章
この章では、基礎概念と手順に関する情報を提供します。
この章の構成
Parallels Transporter と Parallels Transporter Agent の起動 .............................................. 29
製品情報へのアクセス....................................................................................................... 30
デフォルトの名前と場所................................................................................................... 31
マイグレーション モード.................................................................................................. 33
マイグレーション ソース タイプ..................................................................................... 34
マイグレーションのためのボリュームの選択............................................................... 35
オペレーティング システムへのハードウェア変更の適用 .......................................... 36
Parallels Transporter の基礎 29
または
コマンドライン上で、次のコマンドのいずれかを入力します。
parallels_transporter
または
parallels_transporter_agent
製品情報へのアクセス
ビルド番号と商標などの基本的製品情報は、[Parallels Transporter について] ウィンドウ
で確認することができます。このウィンドウを開くには、Parallels Transporter を起動し、
以下の手順を実行します。
Mac OS X 上:
Linux 上:コマンドラインで、以下のいずれかのコマンドを入力します。
parallels_transporter -v
または
parallels_transporter_agent -v
デフォルトの名前と場所
高速モードで実行中には、Parallels Transporter はデフォルトの名前と場所を設定を使用
します。
Windows 上
仮想マシン:
仮想ディスク:
Mac OS X 上
仮想マシン:
/Users/ユーザー名/Documents/Parallels/<フォルダ名>/
仮想ディスク:
/Users/ユーザー名/Documents/Parallels/Migrated Disks/
Linux 上
仮想マシン:
~/parallels-vm
仮想ディスク:
~/parallels-vm
物理コンピュータからのマイグレーションを行う場合、このフォルダは、マイグレ
ーション元オペレーティング システムにちなんで命名されます。たとえば、
Microsoft Windows XP のようになります。
仮想コンピュータからのマイグレーションを行う場合、このフォルダは、マイグレ
ーション元仮想ディスクにちなんで命名されます。たとえば、マイグレーション元
仮想ディスク XXX は、 XXX マイグレーション先フォルダとなります。
構築ファイルと仮想ディスク ファイルのデフォルト名もまた、以下のように、マイグ
レーション元により異なります。
物理コンピュータからのマイグレーション先が、
仮想コンピュータからの仮想マシン全体のマイグレーション先が、
仮想マシンの場合、.pvs ファイルはマイグレーション元仮想コンピュータ名で命
名され、.hdd ファイルは、マイグレーション元仮想ハードディスク名を用いて命
名されます。
仮想ディスクの場合、.hdd ファイルは、マイグレーション元仮想ハードディスク
名を用いて命名されます。
仮想コンピュータからの単一仮想ハードディスクへのマグレーショ先が、
デフォルトの場所に特別な名前のファイルまたはフォルダが含まれる場合、それに続く
名前には、数字が割り当てられます。たとえば、Microsoft Windows XP 1、vista
1、Microsoft Windows XP 2 などのようになります。
Parallels Transporter の基礎 33
マイグレーション モード
Parallels Transporter は、高速 と 拡張の 2 つのモードで実行可能です。これらのモードの
基本的な違いは、処理中におけるユーザー制御の度合いにあります。拡張モードでは、
よりフレキシブルな環境が提供されます。一方、高速モードでは、マイグレーション方
法ではなくてマイグレーション対象に集中することができます。
高速モード
高速モードでは、Parallels Transporter は定義済みの設定を用いて、アクティブな物理ボ
リュームまたは仮想ボリュームからのマイグレーションを行います。デフォルトでは、
Transporter はマイグレーション元オペレーティング システムへのハードウェアの変更
を適用して、Parallels 仮想マシンで起動可能にします。マイグレーションが正常に終了
すると、Parallels Transporter は次の 2 つのファイル:仮想マシン構築ファイル (.pvs) と
仮想ディスク ファイル (.hdd) を作成します。Parallels Transporter がハードウェア変更
に必要なシステム ファイルを見つけられない場合、ソース ボリュームは、Parallels 仮
想ディスクとしてマイグレーションされます。
マイグレーション先のフォルダとファイル名は、定義済みです。詳細については、デフ
ォルトの名前と場所 『ページ 31』 を参照してください。
拡張モード
拡張モードでは、Parallels Transporter はユーザー定義の設定を使用します。マイグレー
ションの設定は、以下の方法でカスタマイズ可能です。
指定されたリモートまたはホストのマイグレーション元コンピュータ上のボリュー
ムを選択します。
マイグレーション出力のタイプ(起動可能仮想マシンまたは仮想データ ディスク)
を選択します。
マイグレーション先フォルダと、作成される仮想マシンまたは仮想ディスク名を指
定します。
マイグレーション ソース タイ
プ
Parallels Transporter for Windows と for Macintosh では、サポートするソース タイプの数
が以下のように異なっています。
マイグレーションのためのボリ
ュームの選択
物理コンピュータ、ホストまたはリモートからのマイグレーションを行う際に、[マイ
グレーション元ボリューム] ウィンドウ内で、マイグレーションするボリュームを選択
することができます。Parallels Transporter は、ベーシック ディスクおよびパーティショ
ンからのマイグレーションをサポートしています。
マイグレーション元ボリュームの一覧には、ボリュームの数、そのタイプ、ファイル シ
ステム、使用可能なディスク領域、などについての情報が含まれています。ボリューム
を選択するには、対応するチェックボックスをチェックします。サポートしているファ
イル システムのボリュームのみが、Parallels 仮想マシンへマイグレーション可能です。
マイグレーション元コンピュータのシステム要件 『ページ 13』 を参照してください。
ディスク上の一つまたは複数のボリュームが選択された場合、Parallels Transporter はデ
ィスク全体を処理します。作成された仮想マシンにおいて、選択されていないボリュー
ムは表示できますが、アクセスすることはできません。
36 Parallels Transporter ユーザー ガイド
注意。 選択されたボリュームのイメージに割り当てるのに十分なハードディスク上の
空き領域が、コンピュータ上にあることを確認してください。選択したボリュームで使
用される領域の合計を算出してください - コンピュータ上でさらに空き領域が必要に
なる場合があります。
オペレーティング システムへ
のハードウェア変更の適用
物理または仮想ソース コンピュータを起動可能な Parallels 仮想マシンに正しくマイグ
レーションするには、Parallels Transporter は、マイグレーション元のボリューム イメー
ジ上のオペレーティング システムへのハードウェア変更を適用する必要があります。
Parallels 仮想マシンで使用されるハードウェアは、マイグレーション元コンピュータま
たは仮想マシンのハードウェアとは異なっています。したがって、Parallels Transporter は
システム ファイルを読んで修正し、このオペレーティング システムを起動可能にしま
す。Parallels Transporter は、オペレーティング システムがインストールされた既存の
Parallels 仮想ディスク、アクティブなマイグレーション元ボリュームのイメージ、サー
ドパーティの仮想マシンへのハードウェア変更を適用することができます。
6章
この章の構成
典型的な使用法のシナリオ............................................................................................... 37
Parallels Transporter を用いてのマイグレーション ........................................................ 45
典型的な使用法のシナリオ
Parallels Transporter を用いての典型的なマイグレーションのシナリオは、数多く存在し
ます。これらのシナリオは、マイグレーションの目的により、決定されます。このセク
ションでは、各マイグレーションのシナリオの概要を提供します。このシナリオをどの
ように実現するかに関しては、Parallels Transporter を用いてのマイグレーション 『ペー
ジ 45』 を参照してください。
38 Parallels Transporter ユーザー ガイド
ネットワークを介したマイグレーション(リモート マイグ
レーション)
リモート コンピュータ上にインストールされたオペレーティング システムまたは他の
ソフトウェアを試してみたい場合は、Parallels Transporter を用いて、ソース コンピュー
タのすべてのアプリケーションとデータをすばやくかつ容易に Mac 上の仮想マシンに
マイグレーションすることができます。このシナリオでは、ソース コンピュータから
ホストの Mac コンピュータへとネットワークまたは FireWire ケーブルを介して直接に
マイグレーションします。
ローカルなマイグレーション
Parallels Transporter により、ソース コンピュータのアプリケーションとデータを、この
ソース コンピュータ自身またはリムーバブル ストレージ デバイス上に格納された仮想
マシンにマイグレーションすることが可能になります。そして、マイグレーション後の
仮想マシンを Mac にコピーし、これを Parallels Desktop で使用することができます。こ
のシナリオは、Windows または Linux コンピュータ上にインストールされたオペレーテ
ィング システムまたは他のソフトウェアを試したい場合には特に便利ですが、マイグ
レーションにネットワークを使用することはできません。
注意。マイグレーションが正常に行われるかを確認するには、ホストおよびリモート コ
ンピュータが、 システム要件 『ページ 10』 を満たすことをチェックしてください。
このマイグレーションは、標準のリモート マイグレーションとかなり似通っています。
リモート Mac コンピュータ上にある Boot Camp パーティションからマイグレーション
する際に、元の Mac はホスト コンピュータとみなされ、Boot Camp パーティションは
マイグレーション元コンピュータとみなされます。このシナリオにより、Boot Camp パ
ーティションを Parallels の起動可能な仮想マシンにマイグレーションし、これを Mac 上
に保存することができます。詳細については、「リモート Mac の Boot Camp パーティ
ションからのマイグレーション 『ページ 62』」を参照してください。
注意。マイグレーションが正常に行われるかを確認するには、ホストおよびリモート コ
ンピュータが、システム要件 『ページ 10』 と ネットワーク要件 『ページ 17』 を満た
すことを確認してください。
サードパーティの仮想コンピュータからのマイグレーシ
ョン
Parallels Transporter を使用すると、Microsoft Virtual PC または VMware 仮想マシンまた
は仮想ディスクから、起動可能な Parallels 仮想マシンまたは Parallels 仮想ディスク 『ペ
ージ 44』 からのマイグレーションを容易に行うことが可能になります。Parallels
Transporter サードパーティの仮想マシン ファイルを Parallels フォーマットに変換し、ア
プリケーションとデータは変更されることなく残されます。マイグレーション中には、
Parallels Transporter は仮想マシン構築ファイル (.pvs) と仮想ディスク ファイル (.hdd)
を作成します。これらのファイルは、ハードディスクとデータ ディスクをもった、す
ぐに使用可能な仮想マシンを構成します。Parallels Transporter がマイグレーション元の
オペレーティング システムを識別できないか、またはユーザーがシステム インストー
ル ファイルを提供できない場合、すべてのソース ボリュームが Parallels 仮想ディスク
『ページ 44』 にマイグレーションされます。
注意。 マイグレーションを正常に行うためには、ホストと仮想マイグレーション元 コ
ンピュータが システム要件 『ページ 10』 を満たすことをチェックしてください。
サードパーティの仮想マシンまたは仮想ディスクからマイグレーションするには、
Parallels Transporter をホストの物理コンピュータ上にインストールします。Parallels
Translporter を起動し、ウィザードの手順に従います。詳細については、仮想コンピュ
ータからのマイグレーション 『ページ 102』 を参照してください。
44 Parallels Transporter ユーザー ガイド
注意。マイグレーションを正常に行うためには、マイグレーション元仮想ディスクが シ
ステム要件 『ページ 10』 を満たすことをチェックしてください。
7章
この章の構成
リモート コンピュータからのマイグレーション.......................................................... 45
Boot Camp パーティションからのマイグレーション.................................................... 41
ホスト コンピュータからのマイグレーション.............................................................. 91
仮想コンピュータからのマイグレーション................................................................... 102
リモート コンピュータからのマイグレーション
Parallels Transporter により、リモートの Windows または Linux コンピュータの選択され
たボリュームから、Parallels 仮想マシンまたは仮想ディスクへのマイグレーションが可
能になります。マイグレーション中に、Parallels Transporter は仮想マシン ハードディス
ク ファイル (.hdd) および構築ファイル (.pvs) を作成し、必要なすべての変更をマイ
グレーション元オペレーティング システムに適用して、これを Parallels 仮想マシンで
起動可能にします。
高速モードでのマイグレーション
高速モードでは、定義済みの設定を用いて、リモートのマイグレーション元コンピュー
タのアクティブ ボリュームのみが変換可能です。デフォルトでは、このアクティブ ボ
リュームは、起動可能な仮想マシンにマイグレーションされます。エラーが発生した場
合、このボリュームは Parallels 仮想ディスク (.hdd) にマイグレーションされます。
高速モードでリモート コンピュータからのマイグレーションを行うには、以下の手順
に従います。
1 ホストとマイグレーション元のコンピュータを起動し、ログインします。これらの
コンピュータがネットワーク ケーブルで接続されていることを確認してください。
2 マイグレーション元コンピュータ上で、Parallels Transporter Agent を起動します。
3 ホスト コンピュータ上で、Parallels Transporter を起動します。
ホストの Macintosh コンピュータ上でアプリケーションを起動するには、[ファイル]
-> [インポート] を Parallels Desktop のメインメニューから選択します。
Parallels Transporter ウィザードが起動し、[導入] ウィンドウを表示します。
4 この [導入] ウィンドウ上で、[次へ] をクリックします。
6 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元のコンピュータを選択
します。リモートのマイグレーション元コンピュータからマイグレーションするに
は、[他のコンピュータから] を選択し、 [次へ] をクリックします。
48 Parallels Transporter ユーザー ガイド
7 [マイグレーションの準備] ウィンドウ内のチェックリストを読み、マイグレーショ
ンの準備が整ったかどうか確認します。確認が終わったら、[次へ] をクリックしま
す。
9 [マイグレーション元] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択しま
す。これをマイグレーション元コンピュータ フィールドから選択するか、あるいは
提供された IP アドレスを用いて接続します。マイグレーション元コンピュータが一
覧からなくなっている場合、[詳細な情報] をクリックして、[次のデータを使用] を選
択して、マイグレーション元コンピュータ IP アドレスを入力フィールドに入力しま
す。[次へ] をクリックします。
50 Parallels Transporter ユーザー ガイド
マイグレーション処理には、かなり時間がかかることがあります。タスク トレイ上
の Parallels Transporter アイコンは以下のように、この処理の状態を示します。
- アクティブ、マイグレーション処理中、 - アイドル、マイグレーションは
中断または終了。
12 Parallels Transporter は、[マイグレーションは終了しました] ウィンドウを表示して、
マイグレーションが正常に行われたことを通知します。[終了] をクリックして、
Transporter を終了します。
拡張モードでのマイグレーション
拡張モードでは、リモートのマイグレーション元コンピュータのどのボリュームからマ
イグレーションするかを選択し、そしてマイグレーション設定を管理することが可能で
す。コンピュータのアクティブと非アクティブのどちらのボリュームからも、Parallels 仮
想マシンまたは仮想ディスクへのマイグレーションが可能です。
拡張モードで、リモート コンピュータからマイグレーションするには、以下の手順に
従います。
1 ホストおよびマイグレーション元コンピュータを起動し、ログインします。これら
のコンピュータがネットワーク ケーブルで接続されていることを確認します。
2 マイグレーション元コンピュータ上で、Parallels Transporter Agent を起動します。
3 ホスト コンピュータ上で、Parallels Transporter を起動します。
ホストの Macintosh コンピュータ上でアプリケーションを起動するには、[ファイル]
-> [インポート] を Parallels Desktop のメインメニューから選択します。
Parallels Transporter ウィザードが起動し、[導入] ウィンドウが表示されます。
4 この [導入] ウィンドウで、[次へ] をクリックします。
Parallels Transporter の使用 53
6 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択し
ます。リモートのソース コンピュータからマイグレーションするには、[他のコンピ
ュータから] を選択し、[次へ] をクリックします。
8 [マイグレーションの準備] ウィンドウ内のチェックリストを読み、マイグレーショ
ンの準備が整ったかどうか確認します。確認が終わったら、[次へ] をクリックしま
す。
56 Parallels Transporter ユーザー ガイド
9 [マイグレーション元] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択しま
す。これをマイグレーション元コンピュータ フィールドから選択するか、あるいは
提供された IP アドレスを用いて接続します。マイグレーション元コンピュータが一
覧からなくなっている場合、[詳細なオプション] をクリックし、[次のデータを使用]
を選択して、マイグレーション元コンピュータ IP アドレスを入力フィールドに入力
します。[次へ] をクリックします。
10 [マイグレーション元ボリューム] ウィンドウで、マイグレーションするボリューム
を選択し、[次へ] をクリックします。
オペレーティング システムのあるアクティブなボリュームを選択すると、[ハー
ドウェアの変更] ウィンドウが表示されます。
アクティブでないボリュームを選択した場合、[マイグレーション先フォルダ] ウ
ィンドウが表示されます。この場合には、ステップ 13 に進みます。
Parallels Transporter の使用 57
マイグレーション処理には、かなり時間がかかることがあります。タスク トレイ上
の Parallels Transporter アイコンは以下のように、この処理の状態を示します。
- アクティブ、マイグレーション処理中、 - アイドル、マイグレーションは
中断または終了。
15 Parallels Transporter は、[マイグレーションは終了しました] ウィンドウを表示して、
マイグレーションが正常に行われたことを通知します。[終了] をクリックして、
Transporter を終了します。
拡張モードで、リモート コンピュータからマイグレーションするには、以下の手順に
従います。
6 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元のコンピュータを選択
します。リモートのマイグレーション元コンピュータからマイグレーションするに
は、[他のコンピュータから] を選択し、[次へ] をクリックします。
8 [マイグレーションの準備] ウィンドウ内のチェックリストを読み、マイグレーショ
ンの準備が整ったかどうか確認します。確認が終わったら、[次へ] をクリックしま
す。
66 Parallels Transporter ユーザー ガイド
9 [マイグレーション元] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択しま
す。これをマイグレーション元コンピュータ フィールドから選択するか、あるいは
提供された IP アドレスを用いて接続します。マイグレーション元コンピュータが一
覧からなくなっている場合、[詳細なオプション] をクリックし、[次のデータを使用]
を選択して、マイグレーション元コンピュータ IP アドレスを入力フィールドに入力
します。[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
終了したら、[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
マイグレーション処理には、かなり時間がかかることがあります。タスク トレイ上
の Parallels Transporter アイコンは以下のように、この処理の状態を示します。
- アクティブ、マイグレーション処理中、 - アイドル、マイグレーションは中
断または終了。
15 Parallels Transporter は、[マイグレーションは終了しました] ウィンドウを表示して、
マイグレーションが正常に行われたことを通知します。[終了] をクリックして、
Transporter を終了します。
72 Parallels Transporter ユーザー ガイド
6 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択し
ます。リモートのマイグレーション元からマイグレーションするには、[他のコンピ
ュータから] を選択し、[次へ] をクリックします。
Parallels Transporter の使用 75
8 [マイグレーションの準備] ウィンドウ内のチェックリストを読み、マイグレーショ
ンの準備が整ったかどうか確認します。確認が終わったら、[次へ] をクリックしま
す。
Parallels Transporter の使用 77
9 [マイグレーション元] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択しま
す。これをマイグレーション元コンピュータ フィールドから選択するか、あるいは
提供された IP アドレスを用いて接続します。マイグレーション元コンピュータが一
覧からなくなっている場合、[詳細なオプション] をクリックして、[次のデータを使
用] を選択して、マイグレーション元コンピュータ IP アドレスを入力フィールドに
入力します。[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
終了したら、[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
マイグレーション処理には、かなり時間がかかることがあります。タスク トレイ上
の Parallels Transporter アイコンは以下のように、この処理の状態を示します。
- アクティブ、マイグレーション処理中、 - アイドル、マイグレーションは中
断または終了。
15 Parallels Transporter は、[マイグレーションは終了しました] ウィンドウを表示して、
マイグレーションが正常に行われたことを通知します。[終了] をクリックして、
Transporter を終了します。
Parallels Transporter の使用 83
5 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択し
ます。Boot Camp パーティションをローカルにマイグレーションするには、[このコ
ンピュータから] を選択し、[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
終了したら、[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
ホスト コンピュータからのマイグレーション
Parallels Transporter により、ホスト Windows または Linux コンピュータの選択したボリ
ュームから Parallels 仮想マシンまたは仮想ディスクへのマイグレーションが可能にな
ります。マイグレーション中には、Parallels Transporter は仮想マシン ハードディスク フ
ァイル (.hdd) および構築ファイル (.pvs) を作成し、マイグレーション元オペレーティ
ング システムへの必要なすべての変更を適用して、これを Parallels 仮想マシンで起動
可能にします。
高速モードでのマイグレーション
高速モードでは、定義済みの設定を用いて、ホスト コンピュータのすべてのボリュー
ムを 1 回のセッションでマイグレーションすることが可能です。デフォルトでは、アク
ティブ ボリュームは、起動可能な仮想マシンにマイグレーションされます。Parallels
Transporter がマイグレーション元のオペレーティング システムを識別できないか、ま
たはユーザーがシステム インストール ファイルを提供できない場合、このボリューム
は Parallels 仮想ディスク (.hdd) にマイグレーションされます。
拡張モードでのマイグレーション
拡張モードでは、ホスト コンピュータのどのボリュームをマイグレーションするかを
選択し、そしてマイグレーション設定を管理することが可能です。コンピュータのアク
ティブと非アクティブのどちらのボリュームからも、Parallels 仮想マシンまたは仮想デ
ィスクへのマイグレーションが可能です。
ここで説明されているステップは、Windows コンピュータに対するものですが、Linux コ
ンピュータに対しても、これらのステップはほとんど同様です。
4 [マイグレーション方法] ウィンドウで、マイグレーション元コンピュータを選択し
ます。ローカルにマイグレーションするには、[このコンピュータから] を選択し、[次
へ] をクリックします。
5 [マイグレーション元ボリューム] ウィンドウで、マイグレーションするボリューム
を選択し、[次へ] をクリックします。
インストールされたオペレーティング システムがあるアクティブなボリューム
を選択した場合、[ハードウェアの変更] ウィンドウが表示されます。
Parallels Transporter の使用 97
アクティブでないボリュームを選択した場合、[マイグレーション先フォルダ] ウ
ィンドウが表示されます。この場合には、ステップ 8 に進みます。
[次へ] をクリックします。
終了したら、[次へ] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
仮想コンピュータからのマイグレーション
Parallels Transporter を用いると、物理コンピュータからだけでなく、サードパーティの
仮想マシン (VMware または Microsoft Virtual PC) からのマイグレーションも可能になり
ます。物理コンピュータに関しては、[高速] または [拡張] マイグレーション モードの
選択と、仮想マシン全体またはこのディスクの 1 つをマイグレーションするかの選択が
可能です。仮想マシン全体のマイグレーション 『ページ 102』 および 単一の仮想ディ
スクのマイグレーション 『ページ 106』 に対する手順を参照してください。
ここで説明されているステップは、Windows コンピュータに対するものですが、Linux コ
ンピュータに対しても、これらのステップはほとんど同様です。
仮想マシン全体のマイグレーション
Parallels Transporter は、サードパーティの構築ファイルとハードディスク ファイルを
Parallels 仮想マシン構築ファイル (.pvs) およびハードディスク ファイル (.hdd) に変
換することにより、このサードパーティの仮想マシンをマイグレーションすることが可
能です。すべてのデータと構築設定は保存されます。
拡張モードで、サードパーティの仮想マシンをマイグレーションするには、以下の手順
に従います。
4 [マイグレーション元データ タイプ]ウィンドウで、マイグレーション元のタイプを
選択します。仮想コンピュータ全体を、そのすべての設定と保存されているハード
ディスク情報を用いてマイグレーションするには、[仮想コンピュータ全体] を選択
し、[次へ] をクリックします。
104 Parallels Transporter ユーザー ガイド
5 [マイグレーション元仮想マシン] ウィンドウで、マイグレーションする仮想マシン
構築ファイルを指定します。サードパーティの仮想マシン フォルダの場所を指定し、
必要なファイルを選択するには、[参照] ボタンをクリックします。[次へ] をクリック
します。
6 [マイグレーション先フォルダ] ウィンドウで、新規の仮想マシン ファイルを保存す
るフォルダを指定し、[次へ] をクリックします。
Parallels Transporter の使用 105
単一の仮想ディスクのマイグレーション
Parallels Transporter は、サードパーティ ハードディスク ファイルを Parallels ハードディ
スク ファイル (.hdd) に変換し、新規の仮想マシン構築ファイル (.pvs) を作成する
ことにより、サードパーティ ディスクをマイグレーションします。
サードパーティ仮想ディスクを拡張モードでマイグレーションするには、以下の手順に
従います。
サードパーティ仮想マシン フォルダの場所を指定し、必要なファイルを選択するに
は、[参照] ボタンをクリックします。[次へ] をクリックします。
6 [マイグレーション先フォルダ] ウィンドウで、新規の仮想ディスク ファイルを保存
するフォルダを指定し、[次へ] をクリックします。
Parallels 仮想ディスクの処理
Parallels Transporter を使用すると、既存の Parallels ディスク イメージ ファイル (.hdd)
を、構築ファイル (.pvs) を作成して必要なハードウェア変更をディスク イメージ上の
オペレーティング システムに適用することにより、Parallels 仮想マシンに変換すること
が可能です。
8 [マイグレーション先フォルダ] ウィンドウで、作成する仮想マシンのマイグレーシ
ョン先フォルダを指定し、[次へ] をクリックします。
外部 USB ドライブ フォルダをマイグレーション先として使用することができます。
デフォルトでは、マイグレーション先フォルダは元の仮想ディスクと同じ名前にな
ります。
高速モードでは、Transporter はデフォルトのマイグレーション先フォルダとデフォ
ルト名を、仮想マシンに対して使用します。詳細な情報については、デフォルトの
名前と場所 『ページ 31』 を参照してください。
Parallels Transporter の使用 115
次に何を行うか
マイグレーションが正常に終わると、Parallels Desktop 上に作成されたファイルを、新たに作
られた仮想マシンで動作するように使用することができます。
8章
トラブルシューティングと制限事項
この章では、既知の問題に対するトラブルシューティングのシナリオを提供します。こ
こで記載されていない問題に遭遇した場合は、Parallels の FAQ を参照してください。
この章の構成
インストールの問題........................................................................................................... 117
FireWire 接続 ....................................................................................................................... 117
ファイアウォールの設定................................................................................................... 118
マイグレーション元オペレーティング システムの検出 .............................................. 119
マイグレーション エラー.................................................................................................. 120
ライセンス認証の問題....................................................................................................... 121
アプリケーションの回復................................................................................................... 121
インストールの問題
ご使用のホスト Windows Vista コンピュータがドメイン上にない場合、Transporter イン
ストール時の自動再起動が拒絶される場合があります。この場合には、[シャットダウ
ン] -> [再起動] コマンドを Windows [スタート] メニューから使用して、手動で再起動を
行ってください。
FireWire 接続
FireWire 接続で問題を経験した場合、以下の項目をチェックしてください。
接続状態: 接続が有効になっているか。
ファイアウォールの設定: ファイアウォールが接続をブロックしていないか。詳細
については、ファイアウォールの設定 『ページ 118』 を参照してください。
IP アドレス: IP アドレスが、169.254.0.1 から 169.254.254.254 までの範囲にあるか。
IP アドレスをチェックするには、以下の手順に従います。
Mac OS 上
Windows 上
ファイアウォールの設定
Microsoft Windows XP および Microsoft Windows Vista には、他のコンピュータとの接続
をブロックするファイアウォールが内蔵されています。Parallels Transporter または
Transporter Agent が最初に起動する際に、次のメッセージが表示される場合があります。
注意。ファイアウォールによる接続のブロックに関する追加情報については、「Parallels
Transporter が Transporter Agent を探索できない 『ページ 119』」を参照してください。
マイグレーション元オペレーテ
ィング システムの検出
Parallels Transporter が マ イ グ レ ー シ ョ ン 元 オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム (Microsoft
Windows XP または Windows Vista computer) を正しく検出しない場合、いずれかのアプ
リケーションが互換モードを使用していないか確認してください。
マイグレーション元コンピュータの IP アドレスを手動で入力することにより、Parallels
Agent の検索を試みると、Parallels Transporter Agent がブロックされているというメッセ
ージが表示されます。Parallels Transporter と Parallels Transporter Agent の間の接続を有効
にするには、[ブロック解除] ボタンをクリックします。
120 Parallels Transporter ユーザー ガイド
マイグレーション エラー
このセクションでは、マイグレーション処理中に発生する可能性のある、いくつかのエ
ラーに対する解決策を提供します。
マイグレーションが開始されない
snapman.sys ドライバがインストールされていない場合は、以下の手順に従います。
マイグレーションが、エラーにより中止される
マイグレーション処理がエラーにより中止された場合、再度マイグレーションを行う前
に以下の手順を行ってください。
5 ディスクがスキャンされ、エラーが修復されるまで待ちます。
ダイナミック ボリュームがマイグレーションされない
ダイナミック ボリューム上に保存されているデータをマイグレーションする唯一の方
法は、このデータをホスト コンピュータ上のベーシック ディスクにコピーしてから、
このベーシック ディスクをマイグレーションすることです。
ライセンス認証の問題
Windows ボリュームから起動可能な Parallels 仮想マシンにマイグレーションする場合、
オペレーティング システムがハードウェアの変更を検出し、ライセンスの再認証を求
めることがあります。
アプリケーションの回復
仮想マシンのハードウェアは、マイグレーション元コンピュータで使用されていたもの
とは異なっているため、特定のハードウェアに強く依存するアプリケーションは、その
仮想マシン内では動作しない可能性があります。
9章
用語集
プライマリ オペレーティング システム(プライマリ OS): コンピュータの I/O デバイスを制
御し、その物理コンピュータが電源オンになったときにロードされるオペレーティング シス
テム。
マイグレーション元(ソース)コンピュータ: マイグレーションするコンピュータ。物理ソー
ス コンピュータ上には、Parallels Transporter Agent をインストールする必要があります。
索引 123
索引
FireWire 接続 - 117
P
インストール - 117
Parallels Transporter ファイアウォールの設定 - 118
アンインストール - 26 マイグレーション エラー - 120
インストール - 18
トラブルシューティング - 117 な
バージョン情報 - 7 ネットワークの要件 - 17
マイグレーション方法 - 45
基礎 - 28
は
使用法のシナリオ - 37 バージョン情報
Parallels Transporter Agent Parallels Transporter - 7
アンインストール - 26 Parallels Transporter Agent - 8
インストール - 37 このガイド書 - 8
バージョン情報 - 8 ハードウェアの変更 - 36
適用 - 36
あ
ホスト コンピュータ - 10, 91, 122
アクティブ - 13, 36, 37 システム要件 - 10, 11
オペレーティング システム - 122 拡張モードでのマイグレーション - 94
ボリューム - 122 高速モードでのマイグレーション - 91
インストール - 18 ボリューム
Mac 上 - 18 アクティブ - 13, 36, 37, 122
Parallels Transporter - 19
Windows 上 - 18
ま
オペレーティング システム マイグレーション - 45
アクティブ - 14, 16, 122 ホスト コンピュータから - 91
マイグレーション元 - 14, 16, 122 リモート コンピュータから - 45
仮想コンピュータから - 102
さ
マイグレーション モード - 33
システム要件 - 10, 14, 16 拡張 - 33
サポートするファイル システム - 13 高速 - 33
ホスト コンピュータ用 - 10, 11 マイグレーション元
マイグレーション元コンピュータ用 - オペレーティング システム - 14, 16, 122
13, 14, 16 コンピュータ - 14, 16, 122
た マイグレーション元コンピュータ - 122
仮想 - 16
ダイナミック ボリューム、マイグレーシ 物理 - 14, 45, 91
ョン - 120
トラブルシューティング - 117 ら
リモート コンピュータ - 14, 45
124 索引
システム要件 - 14
拡張モードでのマイグレーション - 52
高速モードでのマイグレーション - 46
漢字
仮想コンピュータ - 102
システム要件 - 16
仮想マシン全体のマイグレーション -
102
単一の仮想ディスクのマイグレーショ
ン - 106
仮想ディスク
サポートするフォーマット - 16
ハードウェア変更の適用 - 36, 111
マイグレーション元 - 106
拡張モード - 33
高速モード - 33
要件
システム - 10
ネットワーク - 17