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ipsj42 10

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網谷 重紀,堀 浩一:"作曲者のメンタルスペースの外在化による作曲支援環境の研究", 情報処理学会論文誌, Vol.42, No.10, pp.2369-2378, 2001
網谷 重紀,堀 浩一:"作曲者のメンタルスペースの外在化による作曲支援環境の研究", 情報処理学会論文誌, Vol.42, No.10, pp.2369-2378, 2001

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06/16/2009

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ÎÓк¾ÆÓº½¼ 
情報処理学会論文誌
Çغ¾¼¼½ 
作曲者のメンタルスペースの外在化による作曲支援環境の研究
網 谷 重 紀
Ý 
ÝÝ 
従来主に設計などの分野で,「メンタルスペースの外在化」という過程が重要な課題であることが認識されてきた.本研究においては作曲という創造活動への応用においてこの課題に取り組み,作曲過程における自分自身との対話を支援する環境を提案・構築し,作曲における人間
¹ 
機械系の認知プロセスを分析することを試みる.作曲過程における認知プロセスをプロトコル分析し,特に「思考のはまり込み」およびそこからの脱出の過程について詳細に分析した.手元にある作曲中のフレーズを作曲支援システムが時系列的な表現をはずした平面上に浮かべて大局的な視点を提供すると,作曲者に新たな「思考のはまり込みからの脱出」の認知過程が生まれたのが観察された.
ËÙÔÔÓÖØÒÅÙ×ÐÓÑÔÓ×ØÓÒ ÝÜØÖÒÐÞÒØÓÑÔÓ×Ö³×ÅÒØÐËÔ 
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ÁÒØ×ÔÔÖÛ×ÖØÒÐÝ××ÓØØÖÒ×ØÓÒÓÙÑÒÓÒØÚÔÖÓ××× ÒÑÙ×ÐÓÑÔÓ×ØÓÒºÏÔÖÓÔÓ×ÑÙ×ÐÓÑÔÓ×ØÓÒ×ÙÔÔÓÖØÒ×Ý×ØÑÒÑ ÅËË´ÅÖÓ×ÓÔÓÑÔÓ×ØÓÒËÙÔÔÓÖØÒËÝ×ØѵÛÐÐÓÛ×ØÓÑÔÓ×ÖØÓ×ÙÔ¹ ÔÓÖØ×»ÖÓÑÔÓ×ØÓÒÔÖÓ×׺Ì××Ý×ØÑÔÖÓÚ×ÑÖÓ×ÓÔÚÛÓÔ×Ý ÐÓØÒÔÖ××ÓÒ¾¹ÑÒ×ÓÒÐ×ÔºÌÒÓØÓÒØÚÔÖÓ×××Û×Ó¹ ×ÖÚÛÒØÖÔÖ×ÒØØÓÒÓÒÓÖÑØÓÒÒºÌÒÛ××ÖÒØ ÑÖÓ×ÓÔÛݺÏÖÓÒØÓÜÔÐÒØ×Ý×ØÑÅËËÒÖÔÓÖØØÜÔÖÑÒØÒ ØÖ×ÙÐغ×Ù××ÓÒÒÙØÙÖÛÓÖ×Ö×Öº
½º 
はじめに
表現操作系の変化が人間の創造活動における認知プロセスに与える影響を,実例を通してつぶさに調べていくことが創造活動支援分野において重要な課題となっている.
ÆÓÖÑÒ 
は文献
½µ 
において,認知のアーティファクトは我々の内省的思考を増強し支援するものであるべきだと主張している.この重要な課題に対して
Ò 
¾µ
Ì¹Ì¹ÌÓ 
というゲームおよびそれと同形のゲーム(
×ÓÑÓÖÔ 
)を用いて,外在化表現 に基づく問題解決過程についての理論的な枠組みを提供している.実験では外部および内部表現から知覚的・認知的に直接利用可能な情報により問題解決過程における行動が決定されるということが実証された.これを踏まえて
Ò 
は表現形態により得られる情報,実行され得るプロセス,発見され得る構造が規定される
Ý 
東京大学大学大学院工学系研究科
ÍÒÚÖ×ØÝÓÌÓÝÓ 
ÝÝ 
東京大学先端科学技術研究センター
Ê×ÖÒØÖÓÖÚÒËÒ ÒÌÒÓÐÓÝ 
という表現決定論を提案している.また
ËÙÛ 
¿µ
は建 築家の手書きのスケッチという外在化表現とのインタラクションの認知過程を
ÔÝ×иÔÖÔØÙиÙÒ¹ ØÓÒиÓÒÔØÙР
の4段階に分類し,各々の認知過程間の関係とともにコーディングした.これによりデザインのプロセスを体系的に分析した.この分析によ
ËÙÛ 
は,デザイナと手書きスケッチとのインタラクションには再解釈および意外な発見をするという効果があり,これらはどちらも問題解決に貢献するという結論を導いている.このように,創造活動における認知過程を詳細に分析することが創造活動支援の基礎 となっている.また,作曲支援の研究において西本
µ
は旋律データの可視化手法とそれに基づく旋律創作ルール抽出と新しい旋律創作のためのヒント獲得手法を提案した.西本の研究では即興演奏生成過程における空間表現による可視化の有効性を示したのに対して,本研究では作曲という過程において,上記の
Ò 
ËÙÛ 
同様認知過程の分析に焦点を当てる.すなわち作曲を認知過程と捉えてその詳細な分析を行い,さらに空間表現という既存の手法を用いることが作曲における認知過程
¾¿ 
 
¾¿¼ 
情報処理学会論文誌
Çغ¾¼¼½ 
½ 
設計作業のサイクル
º½ÝÐÓ×ÒÔÖÓ×× 
¾ 
メンタルスペースを外在化させた設計作業のサイクル
º¾ÝÐÓ×ÒÔÖÓ××ÛØÜØÖÒÐÞÒ Ø×ÒÖ³×ÑÒØÐ×Ô 
にどのような変化を与えるかということを詳細に分析することを本研究の目的とする.
¾º 
関連研究
知識の外在化について
ËÓÒ 
µ
は設計プロセスを
ËÒ¹ÖÛÒ¹ËÒÝÐ 
であると説明した.すなわち,設計プロセスとはまず「見て
´ËÒµ 
「部解を生成(外在化)し
´ÖÛÒµ 
,また「見る
´Ë¹ Òµ 
」という作業の繰り返しであるとした(
½ 
の過程は自分自身との対話であり,通常頭の中で行われる曖昧模糊とした過程である.ここで「メンタルスペースを外在化させる」ことで曖昧であった自分自身との対話を具体的・客観的な対象としてとらえることを支援し,メンタルスペース全体を見通すことが可能 になり,ひいては創造的な活動を支援することになると考えられる
µµ
¾ 
¾º½ 
外在化表現としての空間配置
本研究では知識の外在化表現の手法として,空間配 置を用いた.空間配置を外在化の手法として利用する研究はこれまでにもいくつかなされている.堀
µ
ユーザが漠然と持っている概念を表現する言葉をシステムが2次元空間に配置してユーザに提示し,その配 置をユーザが変更していくことで徐々に概念を明確にしたり,またシステムが提示する空間上の空白によってユーザが新たな概念を生み出すに至るという効果がでたことを述べている.野田ら
µ
は文書構造理解の過程を外在化することによって「読む」というプロセスを支援することを試み,空間上に文書の断片を自由配置することで文章の対比構造を捉えた上での理解が促進される可能性があることを実証的に検討した.
ËÔÑÒ 
µ
は空間配置が持つ意義について調査し,主に近接性によって情報間の類似性を表現しようとするものであることを述べた.また,
ËÔÑÒ 
が提供するシステムはユーザによって徐々に概念が構造化される
ÁÒÖÑÒØÐÓÖÑÐÞØÓÒ 
というプロセスを支援することをねらいとしている.山本
½¼µ
は情報創出の初期段階において,作り出すべき情報が作り手の頭の中で明確でなく,試行錯誤しながら情報を創出するプロセスをインタラクティブシステムによって支援することを目的とし,その支援方法に関する理論的枠組みを提供している.情報創出の初期段階においては,「デザイン解のための表現」ではなく,「デザイン解ついての理解を深めるための表現」が重要であることを述べている.すなわち知識の外在化手法としての空間表現は,発散的思考段階における複数概念が共存して明確でない構造を,インタラクションによって徐々に明確にし,情報空間への理解を促進させる効果がある表現であると考えられる.また山本は情報の性質について記号論における「線状性」「現示性」に触れ,ドキュメント作成プロセスを対象に線状性を持つ情報に対して現示性も同時に提示することを試みた
½¼µ
.情報の2つの性質を同時に提示してやることで線状性に着目して全体を詳細に閲覧することが可能となり,一方で個々の部分を自由に配置することができる場において表現することによって,作り出しつつある情報の現示性に着目して全体の概観を眺めることが可能になると述べている.この記号論的観点は音楽という線状性情報にも適用できると考える.ドキュメント作成同様,同時に現示性に着目させる環境を与えることで全体を概観することが可能になり,ひいては作曲活動を支援すると考えられる.従来の楽譜メタファーの線状性を持つ表現系の音楽エディタを用いた作曲は,初期の発散的思考段階であるにも関わらず,時系列的に進行していく過程が観察された.時系列的に作曲が進行していくというのは常に「今あるフレーズの次に来るフレーズを作曲する」
 
ÎÓк¾ÆÓº½¼ 
作曲者のメンタルスペースの外在化による作曲支援環境の研究 
¾¿½ 
Trasnformation,extention and developmentA: ideaB: themeC: intermediate formD: final formF: general tonal and stylistic knowledgeG: superordinateconstraints onform and directionE: repertoire of compositionaldevicesUNCONSCIOUS CONSCIOUSinspirationGoalalternation judgementmodification judgement
¿ 
ËÐÓÓ 
の作曲過程のダイアグラム
º¿ËÐÓÓ³×ÖÑÓÑÙ×ÐÓÑÔÓ×ØÓÒÔÖÓ×× 
という進行の仕方をするということである.また「次にくるフレーズ」のみを解として考えることでしばしば思考のはまり込みがることも観察された.さらに楽曲の全体が見えずに楽曲全体の整合性が取れなくなることはプロの作曲家でもしばしば起こる現象であると言われる.再生するまで把握することができない時間芸術に分類される音楽に対しては,何らかの形で全体を把握する手段が必要なのである.そこで本研究 では山本
½¼µ
同様現示性の提示手段として,情報空間の理解を促進させると考えられる空間表現を導入した作曲支援ツール
ÅËË´ÅÖÓ×ÓÔÓÑÔÓ×ØÓÒ ËÙÔÔÓÖØÒËÝ×Øѵ 
を提案・構築し,空間表現導入による認知プロセスの変化を分析する.
¾º¾ 
作曲の認知プロセスに関する研究
作曲の認知プロセスに関して分析した研究は音楽心理学の分野においても数少ない
½½µ½¾µ
ËÐÓÓ 
は文
½½µ 
において
¿ 
のような作曲過程のダイアグラムを提案した.このようなマクロな分析は梅本
½¿µ 
よっても提案されていたが,ミクロな分析をした研究 はほぼ皆無である.本研究では作曲過程を分析するためにプロトコル分析およびそのコーディングを行い,作曲者の思考の過程を論じ,表現操作系の変化が人間の認知過程に与える変化について分析,特に思考のはまり込みとそこから脱するプロセスをミクロに分析する.この分析によって得られる知見をシステムにフィードバックしてよりよい環境を構築していきたい.創造活動支援研究 において,表現操作系の変化が人間の認知過程に与える変化に関する実用レベルでの研究は少なく,こうした実例の分析を積み重ねることが重要な課題となっている.本研究では創造活動の1つである作曲過程を切り口としてこの課題に取り組んでいく.モーツァルトのような天才は,作曲の際「曲全体が絵画のように見える.あとはそれを譜面に残すだけだ」と言っていたと言われるが,それは希なことであり,通常作曲はいくつもの短いフレーズを蓄積し,それらをつなぎあわせたり音を加えたりして進み,さらに全体を見てから部分を直すというサイクルを往復する.本研究が対象とする「作曲者のメンタルスペース」は図
¿ 
における,
ÓÒ×ÓÙ× 
の部分の
 
および
ØÑ 
を指すものとする.空間表現を用いて外在化させることで作曲者が自分の作った未完成の楽曲を把握する際の認知的負荷を軽減できると考えられる.更に時系列的なエディタでは得られない一覧性を提供する.
¿ºÅËË´ÅÖÓ×ÓÔ ÓÑÔÓ×ØÓÒËÙÔÔÓÖØÒËÝ×Øѵ 
本システムは
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ファイルを対象としている.
ÅÁÁ 
ファイルを用いて分析するためにフリーウェア
Å¾Ì 
½µ
を用いている.また,後述する多次元尺度構成法のエンジンを除いてシステムは
ÂÃÚÖº½º¿ 
を用いて構築した.このシステムは作曲者に大局的な視点を与えることを目的としている.
 
ÅËË 
の画面を示す.この平面上には音楽的特徴からシステムが曲の間の類似性を計算し,それをもとにして多次元尺度構成法によりフレーズオブジェクトを平面上に配置する.作曲者は「全体
¹ 
部分」を往復しながら作曲を進めていく.すなわち,フレーズオブジェクトを再配置したりそのオブジェクトの繰り返し回数を指定したりして全体の構成を考え,
ØÈÖ× 
」コマンドで外部エディタを用いて各フレーズを変更・結合して部分を編集を行う.またフレーズオブジェクトを並べ替え,移動後の各オブジェクト間の相対的な距離とシステムが提示した各オブジェクト間の相対的な距離との差を計算し,その作曲者がどの音楽的特徴にどれだけの重みづけをしているかを計算する.これによりシステムが作曲者が考える類似性に同調していくことができると考えられ
½µ
各フレーズが作曲者の視点で分類・配置されるため,長期的な作曲を行う場合にフレーズの把握が容易になることが期待される.なお本システムは現時点では作曲者が
ÅÁÁ 
ファイルを作成する毎に
Å˹ÇË 
上のコマンドプロンプトから以下の入力が必要であり,以下の手順を踏む必要がある.この作業は認知的負荷が高く,現時点で実装されていない「リアルタイム性」を望むコメントが被験者から得られた.これは今後の課題とする.以下の作業を行い,再計算して全空間再

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