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20080529(0)

simple Report 060: Guidelines for PDF Creation

すでに ISO 規格となっている PDF/A に加え、2007 年、「PDF 1.7」の仕様全体が AIIM に提出され、


PDF のフル仕様を ISO の世界標準とすることを目指す動きがある。ここではまず、PDF/A の概要に
について、概要、普及状況、ガイドラインをまとめる。

PDF/A は、PDF 1.4 の機能を、必須とする機能、使用を制限する機能、使用を禁止する機能に


分け、長期保存に適した PDF を作成するための規格である
1990 年に Adobe 社によって PDF は開発され、1993 年より使われている。
2005 年に、ISO19005-1 として、PDF/A-1 という規格が決められた。
PDF/A-1 の A は、「Archive」を意味している。
PDF/A-1 の 1 は、「バージョン 1」を意味していて、現在 PDF/A-2 が検討中である。
PDF/A-1 は、PDF1.4 をベースとしている。
準拠レベルとして、レベル A とレベル B があり、A の方が包括的である。
PDF/A-1a (レベル A) は、ISO 19005-1 全部準拠
PDF/A-1b (レベル B) は、ISO 19005-1 一部準拠

参考資料:http://ja.wikipedia.org/wiki/PDF/A

米国議会図書館は PDF/A-1 の普及状況(2007 年時点)について次のようにまとめる


2005 年の発表以来、作成ツール、変換ツール、検証ツールが順調に発売されている
Acrobat Professional 7.0 は、ドラフト段階の規格に準拠する形で、ファイル出力できる
Acrobat 8 は、2005 年リリース規格に完全準拠したファイルを出力できる
2006 年に、いくつかのメーカー(主にヨーロッパの会社)から、大規模組織向けのツールが
発売された (Apago, Inc., Visioneer (for scanning paper to PDF/A), Callas Software,
Compart Systemhaus, Luratech, Nuance, PDF Tools AG)
Apache FOP のバージョン 0.93 が、PDF/A-1b をサポートした
標準規格の作成段階から、PDF/A の普及の鍵を握る団体を巻き込んでいた(ので、スム
ーズに普及していくと思われる)

参考資料:http://www.digitalpreservation.gov/formats/fdd/fdd000125.shtml

オランダ国立図書館が 10 項目のガイドラインとして具体的な指針を示す
1. パスワード保護、暗号化、DRM などのセキュリティ機能は使用しないこと
2. Adobe Acrobat を使って、タグ付き PDF にすること(文書構造や代替情報を付加)
3. ハイパーリンクを設定する場合、URLを明記して、人が読めるようにしておくこと
(悪い例)合同会社simple A
(良い例)合同会社simple A (http://www.simpleA.cc)
4. 埋め込みが法的に許されていて、かつ、WinAnsiEncoding か MacRomanEncoding でエンコ
ードされたフォントだけを使用し、全てのフォントを埋め込むこと
5. 圧縮の使用は避けること(どうしても必要な場合、ZIPのような可逆圧縮を用いること)
6. 画像のダウンサンプリングは避けること
7. 透過画像は使わないこと
8. アクション、スクリプト、フォームなどの使用は避けること
9. 外部コンテンツやアプリケーションへの参照など外部依存性を排除し、PDF 内で完結する
ように作成すること
10. デバイスに依存しないカラースペース(CalGray、CalRGB、LAB、ないしICCベース)を使う
か、OutputIntentの指定でカラー再現性を保証すること

参考資料:http://www.kb.nl/hrd/dd/dd_links_en_publicaties/PDF_Guidelines.pdf

※補足を含む「完全版」をご希望の方は、info@simpleA.ccまでお問い合わせ下さい。

www.simpleA.cc

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