一般演題 （口演 27）

本日の進行

半年間のFaculty Development (FD)

半年間のFaculty • 最初に3
最初に3人分の発表を行い（21
人分の発表を行い（21分）、質問は
分）、質問は
後ほどまとめて（9分）受けます
後ほどまとめて（9
∼指導医養成コースの経験から (1)∼ (1)∼ – FDコースの背景・概要：喜瀬
FDコースの背景・概要：喜瀬
＊1 ＊2 ＊3
– 教育機会におけるFD
教育機会におけるFDの役割・評価：田頭
の役割・評価：田頭
喜瀬守人  田頭弘子  岡田唯男 – 指導医からのアウトカム評価：岡田

*1 筑波大学 総合診療科
*1 筑波大学 総合診療科
*2 川崎医療生活協同組合 川崎協同病院
*2 川崎医療生活協同組合 川崎協同病院
*3 亀田メディカルセンター 家庭医診療科
*3 亀田メディカルセンター 家庭医診療科

FDとは
FDとは コース設置の背景
• 日本では良く「指導医 • Clinical Teaching 指導医（岡田） フェロー（田頭、喜瀬）
養成」と訳される Improvement 米国でFD fellowshipを
米国でFD fellowshipを 将来、指導医になる上
• 米国では、家庭医療 • Acquired Professional 修了、日本でFDコース
修了、日本でFD コース で必要な能力を養成す
学の歴史とFDの発展
学の歴史とFD の発展 Academic Skills を設置したい る必要性
には密接な関連が • Research Skills
あった • Leadership, 長期滞在型FDの実施
長期滞在型FDの実施
• Blandらによると、右
Blandらによると、右 Organization Skills
の分野を含む、より幅 • Managing and
広い概念である Communicating 前年、1か月の短期FD
前年、1 か月の短期FDを実施
を実施
Bland CJ, et al: Successful Faculty in Academic Information
Medicine. Springer, NY, 1990

FDコース開発のプロセス
FDコース開発のプロセス 方略
• 初回のセッションで指導医からFD
初回のセッションで指導医からFDの概略、分
の概略、分 講義 教育の実施
野、歴史について紹介があり、その後、フェ • 指導医→
指導医→フェロー • フェロー→
フェロー→レジデント
ローのニーズ・アセスメントを行った • 2週に1
週に1回、1
回、1回2時間 • レクチャーを月1
レクチャーを月1回実施
• ニーズ・アセスメントを元に半年間の計画を立 のペースで実施 • 外来でのprecepting
外来でのprecepting
案した
– 一般目標の設定 教育場面の観察 プロジェクト
– 講義内容の決定 • レクチャー • 各自が目標設定
– プロジェクト（修了要件）の設定 • カンファレンス • 進行に応じて指導医と
• 外来でのprecepting
外来でのprecepting ディスカッション

1
方略‐講義（FD core topics）
方略‐講義（FD topics） 講義（FD core topics）の内容
講義（FD topics）の内容

講義 教育の実施 • Overview/FDの歴史
Overview/FDの歴史 • 教育に関する研究
• 指導医→
指導医→フェロー • フェロー→
フェロー→レジデント • 講義の方法／パワーポ • キャリア・ディベロップメ
• 2週に1
週に1回、1
回、1回2時間 • レクチャーを月1
レクチャーを月1回実施 イントの使い方 ント
のペースで実施 • 外来でのprecepting
外来でのprecepting • 成人学習理論 • ネゴシエーション
• カリキュラム開発 • Information mastery
教育場面の観察 プロジェクト • 効果的なフィードバック • リーダーシップ
• レクチャー • 各自が目標設定 の方法
• カンファレンス • 進行に応じて指導医と
• 外来でのprecepting
外来でのprecepting ディスカッション

方略‐教育機会の見学 方略‐教育の実施
講義 教育の実施 講義 教育の実施
• 指導医→
指導医→フェロー • フェロー→
フェロー→レジデント • 指導医→
指導医→フェロー • フェロー→
フェロー→レジデント
• 2週に1
週に1回、1
回、1回2時間 • レクチャーを月1
レクチャーを月1回実施 • 2週に1
週に1回、1
回、1回2時間 • レクチャーを月1
レクチャーを月1回実施
のペースで実施 • 外来でのprecepting
外来でのprecepting のペースで実施
• 外来でのprecepting
外来でのprecepting

教育場面の観察 プロジェクト 教育場面の観察 プロジェクト

• レクチャー • 各自が目標設定 • レクチャー • 各自が目標設定
• カンファレンス • 進行に応じて指導医と • カンファレンス • 進行に応じて指導医と
• 外来でのprecepting
外来でのprecepting
ディスカッション • 外来でのprecepting
外来でのprecepting ディスカッション

レジデントへの講義内容 方略‐プロジェクト（修了要件）

フェローA
フェローA テーマ フェローB
フェローB 講義 教育の実施
糖尿病 • 指導医→
指導医→フェロー • フェロー→
フェロー→レジデント
検査のEBM
検査のEBM 知識 • 2週に1
週に1回、1
回、1回2時間 • レクチャーを月1
レクチャーを月1回実施
ATPⅢ
ATPⅢと coronary risk
月経前症候群 （4∼6月） のペースで実施 • 外来でのprecepting
外来でのprecepting
避妊法
脳神経の診察 技能（7月）
技能（7 腰痛の診察 教育場面の観察 プロジェクト
聴くということ 態度（8月）
態度（8 患者医師関係 • レクチャー • 各自が目標設定
• カンファレンス • 進行に応じて指導医と
メタ・スキル
教育研修ゲーム
（9月）
セルフ・コントロール • 外来でのprecepting
外来でのprecepting ディスカッション

2
 プロジェクト（修了要件）の内容 フェローからの評価
テーマ 実際の行動
1. 医学教育をテーマとし 1. 本発表 • 最終セッションで総括的評価を行った
た学会発表 2. 教科書の分担執筆 – コース評価：
2. 総説の執筆 3. 多施設の医師を対象と
3. カリキュラム開発 したFDコースの開発
したFDコースの開発 • 質問紙による段階式評価と自由記載形式
4. Curriculum Vitae（
Vitae（CV：
CV： 4. CVを海外学会（STFM）
CVを海外学会（STFM） – 自己評価：
英文履歴書）の作成 に提出 • 質問紙による到達度チェックと自由記載形式
5. レジデントを対象とした 5. 前述
講義の実施

時間配分の比較 （グラフ内括弧は時間） まとめ
今回（6ヶ月パートタイム）
今回（6 前回（1ヶ月集中）
前回（1
総計441時間
総計441時間 総計110時間
総計110時間 • 半年滞在型のパートタイムFD
半年滞在型のパートタイムFDコースについ
コースについ
て、背景、開発のプロセス、カリキュラムの
&# $%# $%# 概略、結果の一部を示した
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• 1ヶ月の短期FD
ヶ月の短期FDコースと比べ、教育実践の
コースと比べ、教育実践の
&'# 機会や、プロジェクトの準備に割く時間が増
'( え、より学習者参加型になった
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一瀬直日：家庭医療学指導者
養成研修の経験．家庭医療
23
2004;11(1):36-45