You are on page 1of 3

2008 年 06 月 22 日

日本で一番売れた歌、本、映画、ドラマ

日本語の授業で歌や本、映画などを使うと、学習者によく「これって日本では有名ですか」
と聞かれますよね。単純に語学のリソースとして使うのなら別ですが、日本事情の一つ
として使う場合は、日本人がよく知っていて、共通の話題にできるものがいいのは言う
までもありません。

と言いつつ、私の場合自分の好みで使っていることも多いので、一応、客観的な数字で代
表を選んでみました。

まずは歌。
シングルなら「およげたいやきくん」の 450 万枚、アルバムなら First love の 1,005 万枚。

個人的には、アルバムに収録された同名曲が「日本で一番売れた歌」と言ってもいいので
はないかと思います。

調べてみるまで「川の流れのように」が売上一番だと思っていたのですが、実は 150 万枚
しか売れていないんですね。

続いて本
これは「窓ぎわのトットちゃん」。教育がテーマだし、何と言っても外国人向けに書かれ
たかのような読みやすい文体なので、日本語学校でも扱いやすそうですね。

個人的に面白いな、と思ったのは、
「窓ぎわのトットちゃん」のウィキペディア各言語 へ
のリンクです。英語、フランス語、韓国語、中国語までは、まあ分かるのですが、スペイン
語とかタイ語などがないのに、ベトナム語があります。さらに驚くのはマラヤーラム語
でも記述があるのです。これ、インドの南端の小さな州なのですが、いったいどんな人が
書いたんでしょうね。履歴を見ると7人が編集に関わっていることが分かります。

実を言うと戦前に「家庭に於ける實際的看護の秘訣」という本が一千万部も売れている
そうなんですが、除外しました。ちなみに、今世紀に入ってからに限定すれば、バカの壁
が一位です。

また、シリーズ作品では漫画のワンピースが一位です。全 50 巻(現時点)の合計では
「トットちゃん」の二倍以上です。

次に映画。
これは多くの人が知っていると思いますが、もちろん「千と千尋の神隠し」ですね。テレ
ビで放映された映画の視聴率としても第一位だそうです。資料

「アニメはちょっと・・・」という人向けの実写部門では 、踊る大捜査線シリーズの
THE_MOVIE_2_レインボーブリッジを封鎖せよ!が一位だそうです。これ、来年に三作
目が公開されるので楽しみですね。

ちなみに、このシリーズは日本事情の教材としても非常に優れていて、踊る大捜査線に
学ぶ組織論入門 なんていう本も出ています。私も授業で使っいたことがあります。その
ときの学生ウィキはこちら。

最後にドラマです。
視聴率で一番高かったのは「積木くずし」最終回の 45.3%ですが、四半世紀も前の数字で、
見た人の少なからぬ数が他界していることを考えると、二位の「ビューティフル・ライ
フ」が実質的に一位だと言っていいかもしれませんね。私はこの年、TW というオフロー
ドのバイクに乗っていたのですが、このドラマの影響(キムタクの愛車)で急に人気が
集まってしまい、放映期間中に盗まれてしまったという苦い思い出があります。いや、別
にいいんですが。
ドラマの視聴率資料
http://www.videor.co.jp/data/ratedata/junre/01drama.htm

ということで、歌なら「First love」、映画なら「千と千尋の神隠し」、ドラマなら「ビュー テ
ィフル・ライフ」、本なら「窓際のトットちゃん」が一般的におすすめではないかと思 い
ます。

その他、ウィキペディアのベストセラーの欄にいろいろ載っています。

タグ:教材 日本語教育

You might also like