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○腰痛

  腰痛は急性腰痛と慢性腰痛とにわかれます。  急性とは痛みが通常の治療に反応し、適切な期間内 (2週間以内) に治るものを言い  ます。   慢性とは通常の治療に反応せず、心因的・社会的な要因も加味され原因が複雑に絡  み合い、痛みが3ヶ月以上に渡って続くものを言います。 1.急性腰痛   急性腰痛症とは前かがみで物を持ち上げた時や軽微な外傷 (打撲や捻挫ななど)、ス  ポーツ傷害などの際に腰痛を生じた状態を言います。いわゆる「ぎっくり腰」と呼ば  れているものです。   症状として耐えがたい腰痛と腰部の運動制限を訴えます。  【原因】   ①前かがみで荷物を持ち上げたとき   ②スポーツなどでの捻挫や打撲   ③内臓疾患   ④疲労の蓄積  【症状】   ①局所痛   ②運動痛   ③神経症状 (足先に走るシビレなど)   ④温めると痛みが悪化する など 2.慢性腰痛   一般的に良く見られる腰痛で、3ヶ月以上に渡って痛みが持続する状態のことを言  います。一般的に腰痛は非常に治りにくいというイメージがあります。実際に一度腰  痛で悩まされると、一時的には良くなっても、しばらくすると再発するケースがほと

 んどです。  【原因】   ①筋肉の疲労


ついかんばん

  ②椎間板の変性   ③心理的、社会的因子なども大きな影響がある   ④体の前後、左右バランスを崩すような姿勢  【症状】   ①圧痛   ②運動痛 など  【腰痛の一般的な治療方法】   ①冷却両方または温熱療法 (痛みが増さない方を選ぶ)   ②おなかや背中の筋肉や、おしり、太もも、ふくらはぎなどのストレッチング   ③腰痛のための注意事項として気をつけること    ・柔らかいマットレスではなく、硬いマットの上で寝る    ・膝を曲げて横向きで寝るか、膝の下に枕を置いて仰向けで寝る    ・座るときは足が若干持ち上がるようにする    ・立つときは背筋を伸ばし、膝を若干曲げる    ・椅子に腰掛けるときは、背もたれにしっかりともたれかかる    ・膝を曲げずに体を曲げない    ・荷物を下ろすときは体をねじらない    ・重くかさばるものを持つ場合、体の近くで持つ    ・重いものを持ち上げる場合、背筋を伸ばして両手で曲げる    ・重さの偏った荷物を持つことは避ける   ④朝起きて、まだ体が目覚めていないときにぎっくり腰を起こすことも多いので、    普段から腰に痛みのある人や違和感のある人は、起き上がるときに少し注意する

1.腰痛に効果的なストレッチ

背中

太ももの前側

太ももの外側&おしり

太ももの外側 背中と体の側面

太ももの裏側 股関節

太ももの内側

2.腰痛に効果的な運動 1)腹筋強化運動(10回)  [STEP.1]基本姿勢       あお向けになり軽く膝を曲げ、手を太ももの上に置きます。  [STEP.2]上体をゆっくり起こします       肩が床から10 cm 位離れるところまでゆっくり上体を起こし、この姿勢       をそのまま5秒間保ちます(5秒後、基本姿勢に戻る)。

[STEP.1]

[STEP.2]

2)骨盤傾斜運動(10回)  [STEP.1]基本姿勢       あお向けになり軽く膝を曲げ、腕を体の横に置く姿勢をとります。       次に、背中と床の隙間を埋めるイメージで背中を床に押し付けます。  [STEP.2]上体をゆっくり浮かします       お尻をギュッとつぼめながら浮かせて五秒間止めます(5秒後、基本姿勢       に戻る)

[STEP.1]

[STEP.2]

3)下部背筋伸長運動(10回)  [STEP.1]基本姿勢       あお向けになり、両手で膝を抱える姿勢をとります。  [STEP.2]膝をゆっくり引き付けます       膝を胸に付け、5秒間止めます(5秒後、基本姿勢に戻る)。

[STEP.1]

[STEP.2]

4)足の筋肉を鍛える運動(左右10回)  [STEP.1]基本姿勢       あお向けになり軽く膝を曲げ、腕を体の横に置く姿勢をとります。       次に、背中と床の隙間を埋めるイメージで背中を床に押し付けます。  [STEP.2]足をゆっくり上げます       膝を伸ばしたまま足を上げていき、5秒間止めます(5秒後、基本姿勢に       戻る)。

[STEP.1]

[STEP.2]

3.坐骨神経痛に効果的なストレッチ

殿部

殿部

腸腰筋(お腹の中の筋肉)

殿部+股関節 太ももの外側

太ももの後面+ふくらはぎ

太ももの内側

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