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昨日、話題に出ました棚賃の話は、下記によります。

江戸時代に於ける棚賃︵今日の借家料︶は、棚主任意の決定は遠慮すべきことゝなつて居つた。假令
とゞ
ば或る者が一定の敷地に就き借家を立つるか、若しくは或る店舗が営業を 
輟 めて他人に貸附する場合の
如きは、必ず町内の年寄に相談して其棚賃を決定したものである。町奉行所よりは常に此種の問題に非
違なき様監察して、若し不当の棚賃を貪ぼる様の棚主ある時は、之に対し懇ろに注意を与へ、又は相当
の処分を加へたものであつた。
之を今日の如く、所有主が任意に其家賃を決定する様では、慾に程度のない高利貸式の算盤を握り、
一歩間違へば露宿せねばならぬ場合を機とし、誅求の歩武を進め、勝手次第なる借家証書に調印させ、あ
りとあらゆる脅威を逞うすることゝなるのは、決して避け得られぬのである。
︵権藤成卿、
﹃農村自救論﹄︶
江戸時代から我が文明は進歩したのだろうかと考えてしまいます。

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露宿せねばならぬ者︵ホームレス︶があふれている昨今ですから。