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間 通巻219号、2008年6月27日
発行

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週刊マーケットレター、第 号

237
︵ 年6月 日週号︶
08

23

1
曽我 純
為替レート 6月 20 日(前週) 1ヵ月前 3ヵ月前
  円ドル 107.30(108.20) 103.65 99.5
 ドルユーロ 1.5610(1.5380) 1.5645 1.543
 ドルポンド 1.9765(1.9465) 1.9685 1.9845
 スイスフランドル 1.0350(1.0495) 1.0365 1.0105
短期金利(3ヵ月)
 日本 0.92625(0.92563) 0.91375 0.96125
 米国 2.80188(2.81375) 2.6575 2.60625
 ユーロ 4.95688(4.95688) 4.85375 4.68
 スイス 2.82000(2.90583) 2.7725 2.83667
長期金利(10 年債)
 日本 1.760(1.840) 1.63 1.265
 米国 4.17(4.25) 3.77 3.33
 英国 5.15(5.23) 4.8 4.28
 ドイツ 4.63(4.64) 4.19 3.74
株 式
 日経平均株価 13942.08(13973.73) 14160.09 12260.44
  TOPIX 1356.74(1371.57) 1399.84 1196.3
  NY ダウ 11842.69(12307.35) 12828.68 12361.32
  S & P500 1317.93(1360.03) 1413.4 1329.51
ナスダック 2406.09(2454.50) 2492.26 2258.11
  FTSE100(英) 5620.8(5802.8) 6191.6 5495.2
  DAX(独) 6578.44(6765.32) 7118.5 6319.99
商品市況(先物)
  CRB 指数 455.38(445.87) 427.23 381.74
 原油(WTI、ドル/バレル) 134.62(134.86) 129.07 101.84
 金(ドル/トロイオンス) 901.3(870.3) 919.5 919.6

表 1: 主要マーケット指標

2
■ 米実体経済を蝕む不動産不況
金融機関の損失拡大懸念に戦き、NYダウは1万2000ドルを割り、3月 日以来の

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低い水準に下落した。週末ベースでは 年9月第4週以来ということになる。株価は5月
06
第3週まで約2ヵ月戻していたが、米不動産不況の悪化や原油価格の高騰などを無視する
回復であっただけに、まともな値上りではなかった。
不動産不況がじわじわと米国経済を蝕んでおり、そうした進行の度合いが経済指標に明
確にあらわれてきている。根が不動産というストックに関わっているだけに、日本の 年

90
代と同じ様に短期で解決できず、調整は長期およぶだろう。

3
前回のIT不況のときでさえ株価が底打ちするまでに約2年半もかかっており、今回の
不動産バブルが崩壊するケースでは、実体経済の不振だけでなく信用不安が株価下落に輪
を掛けると考えられることから、株価の下降期間はIT不況を上回ると予想しておくべき
だ。今回、NYダウがピークアウトしてからまだ8ヵ月しか経過していない。来年の 月

10
でまる2年であり、米株価が底入れするのはさらにその先ということになりそうである。
米株式の不振が長期化すれば、外人の日本株買い余力は減退する。日本人は日本経済に
懐疑的となっており、決して買い越しはしないだろう。超高齢化社会では、高齢者はこれ
までの資産を食い潰しながら長らえるしかない。日本の株式保有者の大半は高齢者であり、
今後、彼らは保有株を処分するはずだ。外人の買い余力が乏しいところへ、高齢者の株式
売却が加わることになれば、日本株は崩れざるを得ない。
米モーゲージ残高は増加し続けており
年3月末は ・7兆ドル、前年比6・9
08

07 14
%増加した。 年末よりも伸び率は1 ・
2ポイント低下したが、 依然、 名目GD
Pの伸びを上回っている。 2000年か
ら 年までの7年間にモーゲージ残高は

07
2・ 倍に拡大しており、名目GDPの

41 15
1・ 倍を大きく上回った。実体経済より
も不動産貸付が拡大したことは、 不動産
市況が異常に活気づき、 バブル化したこ

4
との証拠である。 不動産が値上りするか
ら、投機目的での住宅購入も増加し、実需
以上に需要が膨らんだ。 実需を超えてど
こまでも需要が拡大することはあり得な
く、臨界点に達すると需要は急速に萎み、
不動産市況も冷え込む。
年3月の米主要都市住宅価格指数は

08
前年を ・3%下回った。 年3月末の

15

08
米家計の不動産保有額は ・ 兆ドル、

19

71
前年比1・6%減となった。住宅価格が
これだけ下落しているわりには、 不動産
保有額の減少率は小さい。 実際の家計の
受け取り方は1 ・ 6%といった小幅では
なく、 2桁減ではないだろうか。 そうで
あれば、 1年間で米家計は3兆ドルの不
動産価値を失ったことになる。 家計のバ
ランスシートは資産が減価する一方、 負
債はそのまま残る。 これでは、 米家計の
支出は抑制され、 防衛的にならざるを得
ない。 投機目的で購入した物件、 ルーズ

5
な銀行貸出により購入した物件等が処分
されるまでは、 不動産価格は下落し、 家
計のバランスシートを痛め続けるだろう。
5月の米住宅着工件数は ・ 5万戸と

97
2ヵ月ぶりに100万戸を下回り、 年

91
3月以来、約 年ぶりの低い水準だ。

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06
年1月のピーク ︵229 ・ 2万戸︶ の4
割強に落ち込んでしまった。 ピークから
すでに2年4ヵ月経過したが、 今回は拡
大期間が長かっただけに、 収縮期間も長
期化するように思う。過去の住宅着工件数と個人消費支出の前年比伸び率を比較すると、
後者が前者にやや遅れる関係を読み取ることができる。個人消費支出も下降しているが、
住宅着工件数ほど悪化していない。おそらくこれから個人消費支出はかなり落ち込むこと
になるだろう。
鉱工業生産指数は5月も前月比0・2%減と2ヵ月連続の前月比マイナスとなり、前年
比でも0・1%だが減少し、米景気の下降を裏付けている。消費財なかでも耐久消費財が
よくない。自動車や家庭用器具が前年比 ・1%、 ・7%それぞれ下回るなど深刻さを
12

11
増しており、プラスを維持している設備投資関連も引きずり込まれそうな状況である。
5月の設備稼働率は ・4%と2ヵ月連続の低下となり、昨年7月のピーク︵ ・4
79

81
%︶から2ポイントも低下した。原油価格高騰による物価上昇圧力は見逃せないが、設備

6
稼働率の低下による物価押し下げ要因も蔑ろにはできない。消費の低迷に拍車が掛かり、
設備投資が冷え込む可能性はきわめて高く、IT不況を上回る景気下降に陥っているので
はないだろうか。今は物価よりも景気を重視した政策が必要ではないかと思う。今週の

24
日、 日にFRBはFOMCを開くが、政策金利を2%に据え置く見通しである。次回の
25
FOMCは8月5日と間が空くが、それまで金利を維持することができるであろうか。
quote of the week
壊れる食
森野 榮一
英国、ガーディアンの ︵﹁我々の壊れる食﹂ぐらいの意味か︶と
Our diet of destruction
1

いう記事は一読に値する。
しばしば、我が国の食料自給率が低いことが問題にされる。
率だから、分子を増やすか分母を減らすかすれば率は上がる。国内の農業生産を増やせ

7
とは前者。これはよく聞く。後者の消費量を見直す意見はそれに比べて少ないようにみえ
る。食の大量消費と大量廃棄の現状を憂えはしないのか、声の大きくなることを期待して
いる。
とはいえ、こうした食のスタイルは、戦後、穀物余剰を抱えた米国の戦略のなかで、穀
物のはけ口を求める米国の演出によっている。どこの国でも食は戦前から劇的に変化させ
られた。先進国ではメタボに悩み、他方で贅沢な食を享受している。テレビをみれば食い
物番組ばかりが目立つ。
しかし、だ。こうしたことはもう持続できない。
http://www.guardian.co.uk/environment/2008/jun/16/food.biofuels

1
ガーディアンの記事の末尾で、こう言っている。
私たちはいま急速な転換期に入っている。それを生産するのに桁外れの原油に
依存する戦後の食料システムが私たちをその生物学的限界に押しやっているば
かりか、環境上のバッファにも突き当たっている。米国人が、農業余剰を処分
することでグローバルな食事の性質を決めてから50年後、 彼らは突然、 1
80度の転換をした。 石油価格が絶えず記録を塗り替えることで、 彼らは余
剰を路上の自動車を維持するために使おうと望んだのだ。米国政府はトウモロ
コシからエタノールを製造することに補助金をつぎ込みはじめた。穀物価格は
高騰してきた。標準的なコモディティ構成物はもはや安価ではない。しかし私

8
たちは古い経済秩序とともに置き去りにされる。過剰から作り出された食事に
よって。
食の習慣を米国と穀物メジャーによって作り上げられた私たちは、容易にそれを変えら
れない。そうして、置き去りにされていく。
戦後、米を食うと馬鹿になるといい、小麦を売り込んだ米国。私自身、子供ながらによ
く覚えている。家でコメを食らう我が身はやはりバカになるのかと心配したものだ。
それが今や、自分たちのエタノールのほうに向かう。
エタノール生産が食料価格に影響を与えているというだけでは十分ではない。
戦後の食を作り上げてきた者たちを根源的に問い、我々の食を取り戻すことが大事に思
える。それが自分たちの国の食料生産を増加させる道につながる。
私は最近、努めて肉は食わないようにしている。小麦製品も避けるようにしている。自
家に保存した玄米を中心に食べている。米国に操られてなるものか! と。
しかし若い人々はファーストフードに列をなしているか、ちょうど人間の味覚が作られ
る時期の幼い子供を連れて・・・化石燃料をたくさん使い、多量の仮想水によってできてい
る食料を食べる姿がある
エネルギーと食料の高価格に特徴づけられる新経済秩序を私たちは押しつけられつつあ
る。食の習慣を変えたい。

9
﹁人間の経済﹂、通巻 号
219

 二〇〇八年六月二七日 発行
 編集・発行 ゲゼル研究会
0021

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