1

2014.6.19.
スタートアップのための法務と知的財産
森法律事務所
弁護士 森 理俊
1 設立
(1)

手続
①設立にあたって、確定すべき事項を確定する。別紙1「設立タームシート」参

②資本金の払込
③発起人及び役員による押印(個人実印、会社代表印の作成)
④定款認証
⑤登記申請(会社設立)

以下の書類を準備する

(a) 発起人の印鑑証明書
(b) 取締役の印鑑証明書(取締役会設置会社の場合は代表取締役の印鑑証明書)
(c) 払込後の通帳の写し
(d) 会社代表印
(e) 代表取締役の運転免許書(身分証明書)の写し
(2)

プロフェッショナル(弁護士又は司法書士)に依頼する。
・司法書士費用
・登録免許税 ........................................ 150,000 円
・公証人支払手数料 ............................... 52,000 円
・謄本、印鑑証明書 3 通ずつ取得 ........... 3,150 円
・印鑑作成費用

2 コーポレート
(1)

登記
別紙3「主な登記事項」

(2)

定款
別紙2「定款案」参照
定款変更をした場合は、必ず最新の定款を作成し、改訂日を明確にして、紙で
保管する。

(3)

機関、機関決定と議事録
株主総会、取締役

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2

取締役会を設置するか。
監査役を設置するか。
(4)

株主名簿

(5)

株式の基本
・誰を株主とすべきか。
・譲渡承認とは
・株式譲渡とは
・自己株式取得の制限

(6)

ファイナンスについては、後述する。

その他
・会社の義務:決算公告。登記。取締役会設置会社の取締役会の開催等
・事後設立(会社の設立後 2 年以内の時期に資本金の 5%以上の対価、又は会社の
純資産額の 5 分の 1 を超える対価で何らかの財産を取得している場合)
・普段から、会社の仕組みや会社法についての新聞の情報等を把握しておく。例:
「社外取締役とは何だろう」「株主代表訴訟とは何だろう」

3 ビジネス
(1)

契約
・契約締結までの流れ: NDA 締結 → 交渉 →

契約締結

・契約書の意味: 紛争の予防、権利義務の特定・確定(IPO や M&A で Exit を
するときに特に重要)
・契約の締結と押印&印鑑証明書(日本の場合)
最も重要な契約:契約書+署名又は会社代表印による押印+印鑑証明書
相当重要な契約:契約書+署名又は会社代表印による押印
重要性の低い契約や個別契約:ファックスやメールによる文書化
※ 口頭のみの契約は極力避ける。最低でもメール等で文書化して確認する。
・契約書の作成:契約の要素を明確にすること。
契約の要素
【お金をもらう側】支払期日、金額、対価発生の要件
【お金を支払う側】物・サービスの内容、対価発生の要件
【一般的に重要】知的財産権、管轄等
・重要な契約は、プロフェッショナル(弁護士)に作成してもらうか、レビュー
を受けるべき。
重要な契約の例:利用規約、雛形、代理店契約書、投資契約書、共同開発契約
書、売買基本契約書、取引先との発注書や請書の雛形等。
・契約締結の相手方の選定は、契約の内容と同じか、それ以上に重要である。

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3

・利益相反取引は、株主総会(取締役会設置会社の場合、取締役会)の承認決議
が必要。
(2)

ビジネスモデル・ビジネスプロセスの適法性
会社の事業が適法であるか。会社が行おうとしていることが適法であるか。

(3)

契約の遵守、解消
契約では自ら守れるものしか約束してはならない。契約書同士が矛盾しないよ
うにする。
契約では自らが契約によって得たいものが明確になっていなければならない。
契約を守らないという選択とその選択をした場合の不利益を常に検討する。
広範囲な競業禁止義務や多額の違約金が発生するものは避ける。

(4)

債権管理
請求書→支払→領収書
請求し忘れが生じないようにする。
未払いが生じた場合の対応を検討する。
催告→契約解除・支払督促・訴訟等のオプションを検討して実行。
時効管理。

4 知的財産権とその他の資産
(1)

ベンチャー企業が気にするべき知的財産権(攻撃と防御)
特許権
商標権
著作権
(意匠権)

(2)

誓約書の取得
役員及び従業員から、入社時又はできる限り早期に、誓約書を取得する。
誓約書の内容は、役員または従業員の職務上発明が会社に譲渡する内容等が明
記される。

(3)

秘密保持契約の重要性
特許の要件の「新規性」
(非公知)を意識して、特許になりうる発明は、秘密保
持契約を締結していない相手方に開示してはならない。SNS、ホームページ、本
の出版、学会発表なども要注意。

(4)

特許権
出願 → 公開 → 審査請求
費用
国際出願(PCT 出願)にするかの検討。

(5)

商標権

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4

出願・審査
「類」の範囲
国際出願(マドリッド・プロトコル)にするかの検討。
(6)

著作権
出願は不要である。
©の意味を理解する(万国著作権条約第 3 条第 1 項)

(7)

共同開発契約
特許の共有は、要注意。特許を共有とした場合、何らの合意のない状態におい
ては、特許法により、持分の譲渡、出願、専用実施権の設定、通常実施権の許諾
等が他の共有者の同意なしに行うことができなくなる(特許法第 33 条第 3 項、第
38 条、第 73 条)

(8)

ライセンス契約
特許の使用許諾。範囲や期間の特定。独占/非独占。

(9)

第三者の権利への侵害を防止する
立ち上げ当初は難しい面もあるが、いずれ第三者の権利関係を把握するための
体制の構築が必要となる。

(10)

第三者からの権利侵害に対抗する
第三者が侵害していると思われる場合、プロフェッショナル(弁理士、知的財
産権に強い弁護士)に相談して、対応を検討する。

5 ファイナンス
(1)

株式と借入・社債の違い

(2)

株式と新株予約権(Stock Option)の関係

(3)

新株予約権付社債(CB)とは

(4)

投資家の種類
エンジェル、ベンチャー・キャピタル、事業会社

(5)

投資契約書、株主間契約書

(6)

誰を株主とするべきか

6 労務
(1)

労働条件
雇用契約書又は労働条件通知書の作成

(2)

日本の時間外労働、休日労働及び深夜労働に関する規制

(3)

日本の解雇規制

(4)

就業規則、賃金規程等

(5)

社会保険、雇用保険

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5

7 許認可等
(1)

許認可を要する業務
薬事法、電気通信事業法、金融商品取引法、保険業法、等々

(2)

特殊な法規制や業界の自主ルール
特定商取引法、資金決済法、独占禁止法、下請法、景表法、消費者契約法、電
子商取引及び情報財取引等に関する準則、等々

8 個人情報保護とビッグデータ
(1)

プライバシーポリシーの作成

(2)

パーソナルデータの取扱い
個人からは第三者提供に関する同意を取得する

(3)

パーソナルデータ以外のビッグデータの取扱い
契約書等においてビッグデータに対する権利を創設し、帰属及び内容を明確に
する。
ネットからクロールして集める場合は、著作権侵害等問題がありうる。

9 文書や資産の管理
(1)

コーポレート関連文書の管理
具体例
1:最新の全部事項証明書(最新→設立直後から直近登記申請前まで時系列)
2:最新の定款(最新→原始定款から直近改訂前の定款まで時系列)
3-1:株主総会議事録(時系列)
3-2:取締役会議事録(時系列)
3-3:その他議事録(時系列) 監査役会議事録、執行役員会議議事録等
4-1:株主名簿
4-2:新株予約権名簿
5:規程類(取締役会規則等)
6:就業規則
7:賃金規程、その他の労務関連規程類

(2)

契約書の管理
時系列、内容別等でナンバリングして、管理する。
押印済み契約書や文書は、穴をあけない。シュレッダーにかけない。電子化し
ておくこと事態は問題ではないが、電子化したからといって、廃棄してよいもの
ではない。

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6

(3)

知的財産権の管理
リストの作成

(4)

資産の管理
リスト(動産・不動産)の作成。PC 等も要注意。
銘板やシール等の貼付。特に大型機械や金型等。

10 紛争やトラブルへの対処
(1)

早めにプロフェッショナル(弁護士)に相談する

(2)

解決は、書面にて残す。
和解契約書の作成
報告書等の作成。
相手方に対する内容証明郵便での通知。

11 プロフェッショナルとの付き合い
(1)

プロフェッショナルの種類と付き合い方
弁護士
司法書士
税理士
弁理士
社会保険労務士

(2)

プロフェッショナルに割くべき予算

12 FII 向けの Option の解説

13 FII スペシャルパッケージと法律顧問契約
(1)

FII スペシャルパッケージ ....... 50,000 円(税抜)
秘密保持契約書(日・英)の雛形
誓約書(役員・従業員向け)
(知的財産権、秘密保持、退職後の競業避止に関す
る規定を含む。
)の雛形
新株予約権割当契約書の雛形

(2)

法律顧問契約 ....................月額 35,000 円(税抜)
スペシャルパッケージ
各月時間制稼働料により 7 万円分(税抜)までの稼働が含まれる。
森法律事務所及び担当弁護士を法律顧問として記載することができる。

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7

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8

別紙1
設立タームシート
1-1 商号
(日本語)
1-2 商号
(英語)
2

事業目的

3
本店所在地
4

5

資本金の額
6


7

株主数
発行可能

普通株式


8

発行株式数
1 株あたりの

発行価格

普通株式

株式総数
9

発起人


住所
氏名
出資額

割当株式


発起人

住所
氏名
出資額

割当株式


発起人

住所
氏名
出資額

割当株式


発起人

住所
氏名

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9

出資額

割当株式


発起人

住所
氏名
出資額

割当株式


10

氏名

発起人代表

E-mail

11

12

連絡先

機関

取締役

上限を設定しない。

の上限人数

上限を(

13

10 年

2年

その他(

取締役

の任期
14 取締役

)名とする。

)年

住所
氏名

15

住所

代表取締役

氏名

16

社長・副社長・専務取締役・常務取締役・

役付取

締役の種類

(必要なものに○をしてください。

17
事業年度

毎年

18

銀行名・支

振込口座

日から


銀行

口座番号

日までの 1 年とする。
支店

口座名義

19
設立希望日
1-1

会社の商号です。「株式会社」の前(「株式会社○○」)でも、後(「○○株式会
社」
)でも構いません。

1-2

英語表記は必須ではありません。

2

事業の目的です。会社の行う事業は、定款記載の「目的」に記載した事項の範
囲内で行う必要があります。会社が目的の範囲外の行為を行うと無効になると考

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10

えられています。将来営む可能性のあるものも含めてできるだけたくさん記載し
て下さい。
「目的」は登記されます。登記できない用語もあるので、プロフェッシ
ョナルにより必要に応じて修正されます。
3

会社の本店所在地です。丁目、番地(地番)まで正確に記載してください。ビ
ル名や階数は、記載しても、記載しなくてもかまいません。定款上は、地番まで
記載する必要はありませんが、登記上は本店の所在場所(地番)を記載しなけれ
ばなりません。

4

資本金の額です。原則として、5【発行株式数】×7【1 株当たり発行価格】の全
額が資本金となりますが、1/2 を超えない額は資本準備金とすることが可能です。
当初は、発行価額の全額を資本金とするのがよいでしょう。

5

設立時に発行する株式の総数です。株式の種類を 2 つ以上とすることが可能で
すが、当初は、普通株式とするのがよいでしょう。

6

株主の数を記載してください。人数(頭数)です。

7

株式 1 株あたりの発行価格です。現在の会社法には「額面」という概念はあり
ません。

8

発行可能株式総数です。会社が定款変更せずに発行可能な株式の総数です。
「授
権枠」と呼ばれることもあります。会社法上、定款に会社が発行し得る株式数を
記載する必要があります。全部又は一部の株式に譲渡制限のない会社(公開会社)
の場合、発行済株式数の 4 倍が上限となりますが、非公開会社の場合は、発行済
株式数以上であれば設定は自由です。種類株式を発行している場合は、種類株式
ごとに定めます。

9

各発起人の住所(印鑑登録証明書記載の正確なもの)、氏名、出資額、割当株式数
です。なお、各発起人の印鑑証明書は、できる限り早く取得してください。取締
役と重複する場合でも、別々に印鑑証明書が必要となります(発起人兼取締役就
任予定者は印鑑証明書が 2 通必要となります。)。

10

発起人代表者の氏名及び連絡先です。9 に記載した発起人から代表者を選んで記載
してください。発起人が 1 名の場合も、その発起人を記載してください。設立後
の代表者と同一でも問題ありません。

11

会社法上、株主総会と取締役は、設置されます。以下の機関を任意に設置するこ
とが可能です。ただ、特に、希望がない場合、当初は、以下のすべての機関を設
置しないほうがよいでしょう。外部株主を入れる場合は、取締役会を設置した方
がよいかもしれません。取締役会を設置しない場合、株主総会招集手続の簡素化

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などが認められている反面、あらゆる事項について株主総会が決議することが可
能となり、株主提案が単独株主権となることから必要以上に株主が会社経営に関
与する可能性が高くなる危険があります。取締役会を設置する場合、④又は⑥を
設置しない限り、②の設置が必要となります。特に設置する機関がない場合は、
空欄にしてください。監査役を設置する場合は、監査役の氏名のほか、監査権限
限定規定の有無、監査役の選任上限人数を伝えてください。
①取締役会(取締役 3 名以上が必要)
②監査役
③監査役会
(監査役 3 名以上で且つその半数以上が社外監査役であることが必要)
④会計参与(公認会計士、監査法人、税理士、税理士法人に限る。)
⑤会計監査人(監査法人又は税理士法人に限る。

⑥委員会(指名委員会、監査委員会及び報酬委員会の三委員会からなり、各委員
会について取締役 3 名以上且つ過半数の社外取締役が必要)
12

選任可能な取締役の上限人数です。取締役会設置会社の場合は 3 人以上、取締役
会非設置会社の場合は何人でも設定可能です。特に設定しなくてもかまいません
ので、当初は、設定しなくてよいでしょう。

13

取締役の任期です。
原則 2 年ですが、
非公開会社の場合は 10 年まで伸長可能です。
会計監査人設置会社又は監査役会設置会社が剰余金の配当を取締役会決議で行う
のであれば、任期は 1 年とする必要があります。

14

設立時の各取締役の住所(印鑑登録証明書記載の正確なもの)及び氏名です。な
お、取締役会非設置会社の場合、各取締役の印鑑証明書は、できる限り早く取得
してください。社外取締役に該当する場合は、その旨を明確にしてください。発
起人と重複する場合でも、別々に印鑑証明書が必要となります(発起人兼取締役
就任予定者は印鑑証明書が 2 通必要となります。


なお、社外取締役とは、会社又は子会社の業務執行取締役若しくは執行役又は支
配人その他の使用人でなく、且つ過去にこれらの地位にないものを意味しますの
で、会社設立後このような要件を満たす取締役として活動してもらうことを予定
している場合には、その方の氏名をお知らせ頂くことになります。

15

設立時の代表取締役の住所(印鑑登録証明書記載の正確なもの)及び氏名です。
一般には 1 名のみを選任しますが、2 名以上とすることも可能です。取締役会非設
置会社では、代表取締役を選任しないことも可能です(代表取締役を選任しない
場合には、各取締役が代表権を有します)。取締役会を設置する場合には、1 名以
上の代表取締役を選任する必要があります。なお、取締役会を設置する場合には、

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12

印鑑証明書は代表取締役の分のみで足ります。代表取締役の印鑑証明書は、でき
る限り早く取得してください。
16

定款で選任可能とする役付取締役の種類です。社長、副社長、専務取締役、常務
取締役などのほか、会長、副会長などもあります。定款において、これらの役職
を選任することができるという条項を入れるだけで、定款に入れたからといって、
必ずしも全ての役職を現実に埋める必要はありません。設立時は、代表取締役のみ
を「社長」とすることが一般的です。

17

会社の事業年度です。従来は 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日とする例が多かったです
が、最近は、米国に合わせて 1 月 1 日から 12 月 31 日とすることも多いです。ま
た、最初の事業年度をもっとも長くなるように定めて、決算をできる限り遅らせ
ようとすることも少なくありません。

18

資本金の払込をする先の口座です。各発起人から発起人代表(個人)の銀行口座
に払込金額全額(割当株式数×発行価格)を振り込む必要があります。発起人代
表においても、一度払込を行う必要がありますので、別の個人口座から又は現金
で振り込む必要があります。なお、振込送金手数料は、発起人の負担とし、振込
金額から差し引かないでください。

19

設立希望日です。登記申請日が会社設立日となります。土日祝日等、法務局が休
みの日には登記申請を行うことができません。一般に2~3週間を要するとされ
ています。理論的にはすべての書類及び会社代表印が揃っていれば、1日でも不
可能ではありませんが、あまり現実的ではありません。

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別紙2
定款案 (非大会社、株券不発行、非公開・取締役会非設置)

第1章
第 1条

(商 号)1

当会社は、●株式会社と称し、英文では、●と表示する。
第 2条

(目 的)2

当会社は、次の事業を営むことを目的とする。
(1)

(2)

(3)

(4)

前各号に付帯関連する一切の事業

第 3条

(本店の所在地)3

当会社は、本店を●府●市●区に置く。
第 4条

(機 関)4

当会社は、株主総会及び取締役を置く。
第 5条

(公告方法)5

当会社の公告は、官報に掲載して行う。

第2章
1
2
3
4
5

タームシート 1
タームシート 2
タームシート 3
タームシート 11
会社法 939 条
日刊紙、電子公告も可能であるが、創業時は官報とすることが多い。

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14

第 6条

(発行可能株式総数)6

当会社の発行可能株式総数は、●株とする。
第 7条

(株式の譲渡制限)7

当会社の株式を譲渡により取得するには、株主総会の承認を受けなければならない。
第 8条

(相続人等に対する売渡しの請求)8

当会社は、相続その他の一般承継により当会社の株式を取得した者に対し、当該株式を当会社
に売り渡すことを請求することができる。
第 9条
1.

(自己の株式の取得)

当会社は、会社法第 165 条第 2 項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により
自己の株式を取得することができる。9

2.

当会社が株主総会の決議によって特定の株主からその有する株式の全部又は一部を取得す
る場合、当該特定の株主以外の株主は、自己を売主に追加することを請求することができな
い。10

第 10条 (株券の不発行)
当会社の株式については、株券を発行しない。
第 11条 (株主名簿記載事項の記載又は記録の請求)
1.

当会社の株式取得者が株主名簿記載事項を株主名簿に記載又は記録することを請求する
には、株式取得者とその取得した株式の株主として株主名簿に記載され、若しくは記録され
た者又はその相続人その他の一般承継人が当会社所定の書式による請求書に署名又は記
名押印し、共同して請求しなければならない。

2.

前項の規定にかかわらず、利害関係人の利益を害するおそれがないものとして法務省令に
定める場合には、株式取得者が単独で株主名簿記載事項を株主名簿に記載又は記録する

6
7

8
9
10

タームシート 8
代表取締役を譲渡承認機関とする場合もある。取締役会設置会社の場合は、「株主総会」を「取締
役会」とする。
会社法 174 条。
会社法 165 条。
会社法 164 条 1 項、会社法 160 条 2 項、3 項。

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ことを請求することができる。
第 12条 (質権の登録及び信託財産の表示)
当会社の株式につき質権の登録又は信託財産の表示を請求するには、当会社所定の書式による
請求書に当事者が署名又は記名押印して提出しなければならない。その登録又は表示の抹消に
ついても同様とする。
第 13条 (手数料)
前 2 条に定める請求をする場合には、当会社所定の手数料を支払わなければならない。
第 14条 (株主等の届出)
1.

株主及び登録株式質権者又はそれらの法定代理人若しくは代表者は、当会社所定の書式に
より、氏名、住所及び印鑑を届け出るものとし、これらの届出事項に変更を生じたときも同様と
する。

2.

押印の習慣がない外国人は、印鑑の届出に代えて、当会社が指定する方法で署名を届け出
ることができる。

第3章

株 主 総 会

第 15条 (招 集)
当会社の定時株主総会は、事業年度末から 3 ヶ月以内にこれを招集し、臨時株主総会は、必要あ
るときに随時これを招集する。
第 16条 (定時株主総会の基準日)11
当会社の定時株主総会の議決権の基準日は、毎年●月●日とする。
第 17条 (招集権者及び議長)
1.

株主総会は、取締役社長がこれを招集し、議長となる。

2.

取締役社長に事故があるときは、取締役会においてあらかじめ定めた順序に従い、他の取締
役が株主総会を招集し、議長となる。

11

会社法 124 条

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16

第 18条 (株主総会参考書類等のインターネット開示とみなし提供)12
当会社は、株主総会の招集に際し、株主総会参考書類、事業報告、計算書類及び連結計算書類
に記載又は表示をすべき事項に係る情報を、法務省令に定めるところに従いインターネットを利用
する方法で開示することにより、株主に対して提供したものとみなすことができる。
第 19条 (決議の方法)
1.

株主総会の決議は、法令又は本定款に別段の定めがある場合を除き、出席した議決権を行
使することができる株主の議決権の過半数をもって行う。

2.

会社法第 309 条第 2 項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の 3 分
の 1 以上を有する株主が出席し、その議決権の 3 分の 2 以上をもって行う。

第 20条 (議決権の代理行使)
1.

株主は、当会社の議決権を有する他の株主 1 名を代理人として、その議決権を行使すること
ができる。

2.

株主又は代理人は、株主総会ごとに代理権を証明する書面を当会社に提出しなければなら
ない。

第4章

取締役

第 21条 (取締役の員数)13
当会社の取締役は、●名[以上/以内]とする。
第 22条 (取締役の選任方法)
1.

取締役は、株主総会において選任する。

2.

取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の 3 分の 1 以上を有する
株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う。

3.

取締役の選任決議は、累積投票によらないものとする。

第 23条 (取締役の任期)14
12
13

会社法施行規則 94 条
タームシート 12

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17

1.

取締役の任期は、選任後●年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主
総会の終結の時までとする。

2.

増員又は補欠として選任された取締役の任期は、在任取締役の任期の満了する時までとす
る。

第 24条 (代表取締役及び役付取締役)15
1.

取締役は、互選により代表取締役を選定する。

2.

取締役は、互選により取締役社長 1 名、取締役副社長、専務取締役、常務取締役各若干名
を定めることができる。

第 25条 (取締役の報酬等)
取締役の報酬、賞与その他の職務執行の対価として当会社から受ける財産上の利益(以下「報酬
等」という。)は、株主総会の決議によって定める。

第5章

第 26条 (事業年度)16
当会社の事業年度は、毎年●月●日から[翌年]●月●日までの 1 年とする。
第 27条 (剰余金の配当の基準日)
1.

当会社の期末配当の基準日は、毎年●月●日とする。

2.

前項のほか、基準日を定めて剰余金の配当をすることができる。

第 28条 (配当金の除斥期間)
配当財産が金銭である場合は、その支払開始の日から満 3 年を経過してもなお受領されないとき
は、当会社はその支払義務を免れる。

第7章

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15
16

タームシート 13
タームシート 16
タームシート 17

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第 29条 (設立に際して出資される財産)17
当会社の設立の際に出資される財産の価額は、●円とする。
第 30条 (最初の事業年度)
当会社の最初の事業年度は、当会社設立の日から平成●年●月●日までとする。
第 31条 (発起人の氏名又は名称及び住所、その引受株式数等)18
発起人の氏名又は名称及び住所、並びに発起人が割当てを受ける設立時発行株式の数及び設
立時発行株式と引換えに払い込む金銭の額は次のとおりである。
●(住所)
●(氏名/社名・代表者名)
普通株式●株

金●円

●(住所)
●(氏名/社名・代表者名)
普通株式●株

金●円

[以上●株式会社設立のため、この定款を作成し、発起人が次に記名押印する。/以上●株式会
社設立のため、発起人●及び●の定款作成代理人である●は、電磁的記録である本定款を作成
し、これに電子署名する。]19

平成●年●月●日
発起人●(氏名)

17
18
19

●(氏名)
タームシート 5 及び 7
タームシート 9
前者は、紙ベースの原始定款を作成する場合の記載となる。この場合、発起人全員が末尾に押印
することとなる。後者は電子認証の場合の記載となる。

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19

[上記発起人の定款作成代理人

20

●]20

電子認証の場合

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20

別紙3
主な登記事項
以下の事項を変更した場合(会社法第 915 条第 1 項、第 911 条第 3 項)下線は筆者記載。

目的

商号

本店及び支店の所在場所

株式会社の存続期間又は解散の事由についての定款の定めがあるときは、その定め

資本金の額

発行可能株式総数

発行する株式の内容(種類株式発行会社にあっては、発行可能種類株式総数及び発行
する各種類の株式の内容)

単元株式数についての定款の定めがあるときは、その単元株式数

発行済株式の総数並びにその種類及び種類ごとの数

株券発行会社であるときは、その旨

十一

株主名簿管理人を置いたときは、その氏名又は名称及び住所並びに営業所

十二

新株予約権を発行したときは、次に掲げる事項

イ 新株予約権の数
ロ 第二百三十六条第一項第一号から第四号までに掲げる事項
ハ ロに掲げる事項のほか、新株予約権の行使の条件を定めたときは、その条件

第二百三十六条第一項第七号並びに第二百三十八条第一項第二号及び第三号に掲げる
事項

十三

取締役の氏名

十四

代表取締役の氏名及び住所(第二十二号に規定する場合を除く。)

十五

取締役会設置会社であるときは、その旨

十六

会計参与設置会社であるときは、その旨並びに会計参与の氏名又は名称及び第三百
七十八条第一項の場所

十七

監査役設置会社(監査役の監査の範囲を会計に関するものに限定する旨の定款の定
めがある株式会社を含む。
)であるときは、その旨及び監査役の氏名

十八

監査役会設置会社であるときは、その旨及び監査役のうち社外監査役であるものに
ついて社外監査役である旨

十九

会計監査人設置会社であるときは、その旨及び会計監査人の氏名又は名称

二十

第三百四十六条第四項の規定により選任された一時会計監査人の職務を行うべき
者を置いたときは、その氏名又は名称

二十一

第三百七十三条第一項の規定による特別取締役による議決の定めがあるときは、
次に掲げる事項

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イ 第三百七十三条第一項の規定による特別取締役による議決の定めがある旨
ロ 特別取締役の氏名
ハ 取締役のうち社外取締役であるものについて、社外取締役である旨
二十二

委員会設置会社であるときは、その旨及び次に掲げる事項

イ 取締役のうち社外取締役であるものについて、社外取締役である旨
ロ 各委員会の委員及び執行役の氏名
ハ 代表執行役の氏名及び住所
二十三

第四百二十六条第一項の規定による取締役、会計参与、監査役、執行役又は会計
監査人の責任の免除についての定款の定めがあるときは、その定め

二十四

第四百二十七条第一項の規定による社外取締役、会計参与、社外監査役又は会計
監査人が負う責任の限度に関する契約の締結についての定款の定めがあるときは、
その定め

二十五

前号の定款の定めが社外取締役に関するものであるときは、取締役のうち社外取
締役であるものについて、社外取締役である旨

二十六

第二十四号の定款の定めが社外監査役に関するものであるときは、監査役のうち
社外監査役であるものについて、社外監査役である旨

二十七

第四百四十条第三項の規定による措置をとることとするときは、同条第一項に規
定する貸借対照表の内容である情報について不特定多数の者がその提供を受ける
ために必要な事項であって法務省令で定めるもの

二十八

第九百三十九条第一項の規定による公告方法についての定款の定めがあるとき
は、その定め

二十九

前号の定款の定めが電子公告を公告方法とする旨のものであるときは、次に掲げ
る事項

電子公告により公告すべき内容である情報について不特定多数の者がその提供を受け
るために必要な事項であって法務省令で定めるもの

ロ 第九百三十九条第三項後段の規定による定款の定めがあるときは、その定め
三十

第二十八号の定款の定めがないときは、第九百三十九条第四項の規定により官報に
掲載する方法を公告方法とする旨

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