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中国、米に「報復措置」も�台湾武器売却で評論家・石平氏

2010.1.13 23:44

�米国が台湾向けにPAC3の売却を進めているのに対し、中国がかつてない強い姿勢で反発
している。

�中国外務省の高官は7日から9日にかけて3回にわたり、「強い不満と断固反対」を表明。8日
には、中国国防省報道官も、「強い不満と断固反対」を表明し、「中国側はさらなる措置を取る
権利を留保する」と、昨秋、本格再開した米中軍事交流の停止などの報復措置を示唆した。

�米国は1979年の米中国交樹立直後、台湾関係法という国内法を成立させ、武器供与を含
む対台湾防衛協力を法的義務と定めた。

�以来30年間、米国は台湾への武器売却を断続的に行い、中国はその都度、外務省を通じ、
形式的な「不満と反対」を示しつつも、基本的には黙認する姿勢を取り、米中関係は維持され
て徐々に深まってきた。

�今回の中国の態度はしかし、従来とは全く違う。売却される前から密度の濃い反発を行って
おり、形式上の「抗議」や「反対」ではもはやなくなっている。

�実際に売却が行われた後には、「報復措置」を取らざるを得なくなるだろう。事実、昨年末あ
たりから、中国の御用学者たちは一斉に、「米国に対抗する実質上の報復措置を取るべし」と
大合唱を始めている。中国は今後、この問題で米国と徹底的にけんかしていく覚悟なのだ。
なぜか。考えられる理由は三つある。

�第一に、中国は国力増大で自信を持ち、米国の台湾への武器売却、つまり「内政への干渉」
に我慢できなくなったということだ。

�次に、中央指導部での軍強硬派の発言力が増し、この問題で柔軟な対応ができなくなった
という点だ。

�最後に、最も重要なのが、胡錦濤政権が、「台湾問題の解決」をすでに視野に入れ、この問
題への米国のかかわりに神経過敏になっているということだ。

�このPAC3売却をめぐり、米中関係に波乱が生じてくるのは確実のようだ。中国は11日に
は、弾道ミサイル迎撃システムの「技術実験」も実施している。

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100113/chn1001132345005-c.htm
�昨年11月のオバマ米大統領訪中の際、「G2」時代の到来と騒がれたが、私は日本の雑誌
で、「米中蜜月もそろそろ終焉する」と予測した。それは早くも眼前の現実となりつつある。

�これを機に、日米同盟の強化を図ることこそが日本の国益にかなう賢明な戦略だ。だが、今
の日本政府にそれができるかどうかははなはだ疑問なのである。

�����◇

�石平(せき・へい)氏�1962年、中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸
大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。2007
年、日本国籍を取得。

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http://sankei.jp.msn.com/world/china/100113/chn1001132345005-c.htm