You are on page 1of 26

2002 年 3 月 6 日

M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

平成 14 年施行予定改正商法の概要

Ⅰ.コーポレートガバナンス1

1. 監査役の機能の強化(平成 14 年 5 月 1 日施行予定)

(1) 監査役の取締役会への出席義務及び意見陳述義務
改正前:取締役会への出席権及び意見陳述権
改正後:取締役会への出席義務及び意見陳述義務(260 条の 3 第 1 項)

(2) 監査役の任期の延長
改正前:3 年
改正後:4 年(273 条 1 項)2

                        3 年       4 年
   H14.3.31 H14.5.1 H15.3.31 H15.6
      (t)
 決算期  改正商法施行  決算期       定時株主総会

(3) 監査役の辞任に関する意見陳述権(新設)3
① 監査役を辞任した者は、その後、最初に招集される株主総会に出席
し、その旨及び理由を述べることができる(275 条の 3 の 2 第 1 項)

② 会社は、その総会が招集される旨をその監査役に通知しなければな

1
「商法及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律の一部を改正する法律」
(平成 13 年法律第 149 号)→平成 13 年 12 月 12 日公布→平成 14 年 5 月 1 日施行予定
(附則 1 条本文)
2
経過措置
改正法の施行の際現に存する株式会社の監査役で改正法の施行後最初に到来する決算期
における定時総会の終結前に在任する者の任期に関しては、なお従前の例によることと
されている(附則 7 条) 。
3
経過措置
この改正規定は、改正法施行時に施行されるが、275 条の 3 の 2 第 2 項については、改
正法が施行される前に招集手続が開始された総会については適用しない(附則 8 条) 。

-1-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

らない(同条第 2 項)。
③ 他の監査役は株主総会においてその監査役の辞任について意見を述
べることができる(同条第 3 項)。

(4) 大会社の監査役の選任に関する監査役会の同意権及び議案の提出請求
権(新設)
① 大会社において監査役を選任する場合、取締役が監査役の選任に関
する議案を株主総会に提出するには監査役会の同意を得なければな
らない(商法特例法 18 条 3 項)。
② 監査役会は監査役会の決議をもって、取締役会に対し監査役の選任
を株主総会の会議の目的とすることを請求することができる(同条
項)。

(5) 社外監査役の資格要件及び員数12
① 社外監査役の資格要件
改正前:その就任の前 5 年間は、会社又はその子会社の取締役又
は支配人その他の使用人となったことがない者
改正後:その就任の前に会社又はその子会社の取締役又は支配人
その他の使用人となったことがない者(商法特例法 18 条
1 項)

② 社外監査役の員数
改正前:大会社にあっては、監査役は 3 人以上で、そのうち 1 人
以上は社外監査役
改正後:大会社にあっては、監査役は 3 人以上で、そのうち半数
以上は社外監査役(商法特例法 18 条 1 項)
                        
   H14.3.31 H14.5.1  H17.5.1 H18.3.31 H18.6
      (t)
 決算期 改正商法施行 社外監査役 社外監査役  定時株主総会
            関係法施行 関係法施行後
最初に到来する
決算期

1
改正法の施行の日(平成 13 年 12 月 12 日から起算して 1 年を超えない範囲内で政令で
定める日)から起算して 3 年を経過した日から施行(附則 1 条但書)
2
経過措置
商法特例法の社外監査役に関する改正規定の施行(改正法の施行の日から起算して 3 年
を経過した日)の際現に存する商法特例法上の大会社の監査役の員数等に関しては、商
法特例法の社外監査役に関する改正規定の施行後最初に到来する決算期における定時総
会の終結の時までは、なお従前の例によることとされている(附則 10 条) 。

-2-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

取締役等の会社に対する責任の軽減(平成 14 年 5 月 1 日施行予
2. 取締役等の会社に対する責任の軽減(平成

定)1

(1) 株主総会決議による免除(266 条 7 項)
① 免除の要件
a. 法令・定款違反行為に基づく取締役等の責任
b. 取締役等の善意無重過失
c. 責任免除限度額
代表取締役 責任額から報酬2の 6 年分等3を控除し
た額(266 条 17 項)
社内取締役(社外取締役 責任額から報酬の 4 年分等を控除した
以外の取締役) 額(266 条 7 項)
社外取締役 責任額から報酬の 2 年分等を控除した
額(266 条 18 項)
監査役 責任額から報酬の 2 年分等を控除した
額(280 条 1 項、266 条 18 項、266 条
7 項)

d. 監査役全員の同意(取締役が責任免除議案を株主総会に提出する場
合)(266 条 9 項)4
e. 株主総会における開示(266 条 8 項)
f. 株主総会の特別決議(266 条 7 項)

※ 報酬:免除を決議する機関の意思決定の日の属する営業年度また
はその前の各営業年度において、その取締役が報酬その他
の職務執行の対価として、会社から受けまたは受けるべき
財産上の利益の額の営業年度ごとの合計額のうち、最も高
い額の 2 年、4 年または 6 年分に相当する額

1
改正法の施行前にした取締役や監査役の行為については、改正により新設された責任免
除に関する規定は適用されない(附則 3 条、9 条) 。
2
この報酬には、賞与も含まれるほか、使用人兼取締役の場合には使用人として得た報酬
等も含まれる(266 条 7 項 1 号、11 項 1 号)。
3
その他、(1)①会社から受けた退職慰労金及び使用人兼取締役の使用人としての退職手当
金の合計額と、②この合計額をそれぞれの在職期間で除した額に二、四又は六を乗じた
額のいずれか低い額、及び、(2)取締役に就任した後に新株予約権の権利を行使し、また
は新株予約権を譲渡した場合に得た利益を控除する。
4
この監査役の同意は、商法特例法上の大会社については監査役会において監査役全員の
一致をもって決議することとし、また商法特例法上の子会社には適用されないこととし

-3-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

※ 社外取締役:会社の業務を執行しない取締役で過去にその会社又
は子会社の業務を執行する取締役又は支配人その他
の使用人となったことがなく、かつ、現に子会社の
業務を執行する取締役又はその会社や子会社の支配
人その他の使用人でないもの(188 条 2 項 7 号の 2)

② 株主総会における開示事項(266 条 8 項)
a. 責任原因事実及び賠償責任額
b. 責任免除限度額及びその算定根拠
c. 責任免除理由及び免除額

(2) 定款の規定に基づく取締役会決議による免除(266 条 12 項)
① 定款変更手続
a. 定款変更議案を株主総会に提出することにつき監査役全員の同意 1
(266 条 13 項)
b. 定款変更議案を株主総会に提出
c. 株主総会の特別決議

② 免除の要件(266 条 12 項)
a. 定款の規定
b. 責任原因事実の内容、その取締役の職務遂行の状況、その他の事情
を勘案して、特に必要があると認めるとき
c. 責任免除限度額
→株主総会決議による免除と同様
d. 責任免除議案を取締役会に提出することにつき監査役全員の同意
(266 条 13 項)2
e. 責任免除議案を取締役会に提出
f. 取締役会において責任免除決議
g. 取締役会の責任免除決議後遅滞なく公告又は株主に対する通知
(266 条 14 項)

※ 公告又は通知の内容(266 条 14 項)

た(商法特例法 18 条の 3、19 条、25 条)。


1
この監査役の同意は、商法特例法上の大会社については、監査役会において監査役全員
の一致をもって決議することとし、また商法特例法上の子会社には適用されないことと
した(商法特例法 18 条の 3、19 条、25 条) 。
2
この監査役の同意は、商法特例法上の大会社については監査役会において監査役全員の
一致をもって決議することとし、また商法特例法上の子会社には適用されないこととし
た(商法特例法 18 条の 3、19 条、25 条)。

-4-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

・責任原因事実及び賠償責任額
・責任免除限度額及びその算定根拠
・責任免除理由及び免除額
・免除に異議があれば 1 ヶ月を下らない一定期間内に述べるべきこ

    ※ 総株主の議決権の 100 分の 3 以上を有する株主が一定期間内に異


議を述べたときは、会社は定款に基づく免除をすることができない
(266 条 15 項)。

(3) 社外取締役の事前免責契約(266 条 19 項)1


① 定款変更手続
a. 定款変更議案を株主総会に提出することにつき監査役全員の同意 2
(266 条 13 項)
b. 定款変更議案を株主総会に提出
c. 株主総会の特別決議

② 定款の内容(266 条 19 項)
会社は、法令・定款に違反する行為に関する社外取締役の責任につ
いて、その社外取締役が職務を行うことにつき善意・無重過失である
ときは、a. 定款の定める範囲内で予め定めた額と、b. 報酬の 2 年分
に相当する額、退職慰労金の在職期間の 2 年分に相当する額及び新株
予約権の行使又は譲渡で得た利益の合計額、のいずれか高い額を限度
として責任を負うとする事前免責契約を締結することができる。

③ 免除の要件
a. 定款の規定
b. 事前免責契約の締結
c. 会社がその社外取締役が法令・定款に違反する行為をした結果損害
が生じたことを知ったときは、その後最初に招集される株主総会に
おいて開示事項を開示

④ 株主総会における開示事項(266 条 22 項)
a. 責任原因事実及び賠償責任額
b. 報酬の 2 年分に相当する額

1
なお、社外監査役の事前免責契約の締結は認められていない。
2
この監査役の同意は、商法特例法上の大会社については監査役会において監査役全員の
一致をもって決議することとし、また商法特例法上の子会社には適用されないこととし
た(商法特例法 18 条の 3、19 条、25 条)。

-5-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

c. 新株予約権の行使又は譲渡で得た利益の合計額
d. 事前免責契約の内容
e. 事前免責契約を締結した理由
f. 責任免除額

-6-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

株主代表訴訟制度の合理化(平成 14 年 5 月 1 日施行予定)
3. 株主代表訴訟制度の合理化(平成

(1) 会社の提訴のための考慮期間の伸長
改正前:30 日
改正後:60 日(267 条 3 項)

(2) 会社による公告又は株主に対する通知
会社は、取締役の責任を追及する訴えを提起したときは、遅滞なく
訴えの提起をした旨を公告し、又は株主に通知しなければならない。
株主代表訴訟の告知を受けた会社についても同様とする。(268 条 4
項)

(3) 訴訟上の和解における取締役の責任の免除
① 取締役の責任を追及する訴訟につき会社が和解をする場合には、商
法 266 条 5 項の規定(取締役の責任免除につき総株主全員の同意)
は適用しない(268 条 5 項)。
② 株主代表訴訟について和解をする場合において、会社がその和解の
当事者でないときは、裁判所は会社に対し和解の内容を通知し、か
つ、その和解に異議があれば、2 週間以内に述べるべき旨を催告し
なければならない(268 条 6 項)。
③ 会社が②の期間内に書面をもって異議を述べなかった場合は、②に
よる通知の内容をもって株主が和解することを承認したものとみな
す。この場合においては、①を準用する(268 条 7 項)。

(4) 取締役を補助するために会社が行う参加の申出
会社が取締役を補助するため株主代表訴訟に参加できることを明確
にし、その場合は、監査役全員の同意1を要することとした(268 条 8
項、266 条 9 項)。

1
この監査役の同意は、商法特例法上の大会社については監査役会において監査役全員の
一致をもって決議することとし、また商法特例法上の子会社には適用されないこととした
(商法特例法 18 条の 3、19 条、25 条)。

-7-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

4. 各種委員会及び執行役(商法改正要綱案)
各種委員会及び執行役(商法改正要綱案)

大会社についてアメリカ型の機関制度の選択を可能とする。

(1) 委員会
① 監査委員会
② 指名委員会
③ 報酬委員会

(2) 各種委員会の権限
① 監査委員会
a. 取締役及び執行役の職務の執行の監査
b. 株主総会に提出する会計監査人の選任及び解任
c. 会計監査人を再任しないことに関する議案の内容の決定

② 指名委員会
株主総会に提出する取締役の選任及び解任に関する議案の内容の決

③ 報酬委員会
取締役及び執行役が受ける個人別の報酬の内容の決定

(3) 各種委員会の構成員
① 取締役 3 人以上
② 過半数は社外取締役
③ 取締役会の決議で各委員会を組織する取締役を定める。

(4) 執行役制度
執行役は業務執行を担当する。
取締役会による執行役に対する業務決定権限の大幅な委譲が可能。
(新株発行決定や、社債発行決定も執行役に委譲可能)

5. 監査役の廃止(商法改正要綱案)
監査役の廃止(商法改正要綱案)

各種委員会及び執行役を備えた会社においては、監査役を置くことを
要しない。

-8-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

6. 重要財産等委員会(商法改正要綱案)
重要財産等委員会(商法改正要綱案)

大会社について、社外取締役を選任した場合に、機動的な業務決定を
可能とする。
3 人以上の取締役をメンバーとする重要財産等委員会に対して、取締
役会が重要な財産の処分・譲受けや多額の借財の決定権限を委譲するこ
とを許容

<改正前>
株主総会

取締役会  監査役
(監査役会)

代表取締役

     
<改正後>
株主総会
各種委員会

監査委員会

取締役会 人事委員会
重要財産等委員会

報酬委員会

 執行役

代表執行役

-9-
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

・新株予約権・株主総会等の IT 化等1
Ⅱ.種類株式・新株予約権
Ⅱ.種類株式・新株予約権・株主総会等の

種類株式(平成 14 年 4 月 1 日施行)
1. 種類株式(平成

(1) 議決権制限株式23
① 改正前
a. 利益配当優先株式に限り無議決権株式を発行可(242 条 1 項)
b. 議決権の復活につき法定(242 条 1 項但書)

② 改正後
a. 一般的に議決権制限株式を発行可(222 条 1 項)
b. 議決権の自動復活の制度を廃止し、定款で、議決権復活の条件や議
決権を行使できる事項について定めることができる(222 条 1 項、
4 項)

<種類株式における配当の方法と議決権の有無の組合せ>
① 改正前
無議決権 議決権制限 完全議決権
優先配当    ○(注 1) ―    ○(注 2)
普通配当    × ―    ○
劣後配当    × ―    ○

② 改正後
無議決権 議決権制限 完全議決権
優先配当    ○ ○    ○
普通配当    ○(注 3) ○    ○(注 4)
劣後配当    ○(注 3) ○    ○

1
「株式制度(ストックオプション、種類株式等)の見直し・株主総会等会社運営の IT 化
のための商法等一部改正法」 (平成 13 年法律第 128 号)→平成 13 年 11 月 28 日公布→
平成 14 年 4 月 1 日施行(附則 1 条本文)。
2
経過措置
定款に旧法 242 条 1 項の無議決権株式の定めがある場合、この種類株式については、改
正法施行後も有効である。但し、無議決権株式の総数は、発行済株式総数の 3 分の 1 を
超えることができない(242 条 3 項)との規定は適用されない(附則 3 条 1 項)。
3
有限会社においても、数又は議決権を行使することができる事項につき定款に別段の定
めを置くことができることとなった(有限会社法 39 条 1 項但書) 。

- 10 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

(注1) 優先配当無議決権株式。旧法では、無議決権株式は優先配当
株式に限定されていた。
(注2) 優先配当株式については、無議決権株式とするのが実務上一
般的であるが、議決権を普通株と同様認めることも可能であ
る。
(注3) 改正法では、優先配当株式でなくても無議決権株式とするこ
とができる。
(注4) いわゆる「普通株式」とは、普通配当・完全議決権株式のこ
とである。

<無議決権普通株式と議決権制限株式のメリット・デメリット>
① 無議決権株式
a. 会社側のメリット
・定足数の充足が容易
・株主管理費用(株主総会招集通知の発送)の削減

b. 投資家側のメリット
・相対的に低い発行価額で株式取得可

② 議決権制限株式
a. 会社側のメリット
・経営全般についての支配権は維持でき、支配権のバランスは崩
れない

b. 投資家側のメリット
・ 特定の重要事項については拒否権を発動できる

(2) 種類株式の定款の記載事項
① 改正前
利益配当優先株式の内容のうち優先して配当すべき額につき、定款
ではその上限のみを定めれば足りる(222 条 2 項但書)。

② 改正後
利益配当に関して内容の異なる種類の株式の内容のうち配当すべき
額につき、定款でその上限額、その他算定の基準の要綱を定めたとき
は、定款により新株発行のための株主総会又は取締役会でこれを決定
することができる旨を定めることができる(222 条 3 項)。

- 11 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

(3) トラッキング・ストックの導入
改正法が配当に関して内容の異なる種類株式につき、定款で上限金
額を確定金額で定めなくても、算定の基準の要綱を定めればよいとし
たことにより、その配当が特定部門または特定の子会社の収益に連動
するトラッキング・ストックの発行が可能となった。

(4) 議決権制限株式の発行限度
① 改正前
無議決権株式の総数は、発行済株式総数の 3 分の 1 を超えることが
できない(242 条 3 項)。

② 改正後
議決権制限株式の総数は、発行済株式総数の 2 分の 1 を超えること
ができない(222 条 5 項、6 項)1。

(5) 種類株主総会の開催
① 改正前
定款の変更がある種類の株主に損害を及ぼす場合(345 条)、新株引
受権等につき株式の種類に従い格別の定めをする場合、合併等によっ
てある種類の株主に損害を及ぼす場合(346 条)に限り、種類株主総
会の決議を要する。

② 改正後
数種の株式を発行するときは、定款をもって、株主総会又は取締役
会の決議事項につき、その決議のほか、ある種類の株主の総会決議を
要するものと定めることができる(222 条 7 項)。

2. 種類株主による取締役等の選解任制度(商法改正要綱案)
種類株主による取締役等の選解任制度(商法改正要綱案)

新たな種類株式として、種類株主総会における取締役又は監査役の選
解任について内容の異なる株式(例:5 人の取締役のうち、3 人を選任
できる A 種類株式と、2 人を選任できる B 種類株式)の発行を可能と
する。

1
経過措置
旧法 242 条 1 項の無議決権株式は、改正法 222 条 5 項、6 項の適用については、同条 4
項所定の議決権制限株式とみなされる(附則 3 条 2 項)。

- 12 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

株式の転換(平成 14 年 4 月 1 日施行)
3. 株式の転換(平成

(1) 転換予約権付株式
① 用語の変更
a. 改正前
「転換株式」と呼ばれていた。

b. 改正後
「転換予約権付株式」と呼ばれることとなった。

② 株主名簿閉鎖期間中の転換請求と議決権
a. 改正前
株主名簿閉鎖期間中の転換請求は認められていなかった(旧法 222
条の 5 第 3 項)。

b. 改正後
・ 株主名簿閉鎖期間中であっても転換請求できることとされた。
・ 但し、議決権については、株主名簿閉鎖期間満了時に転換があっ
たものとみなされるので、当該株主名簿閉鎖期間経過後に開催され
る定時株主総会においては、議決権行使を行うことができない。

③ 転換請求と利益等配当請求権
a. 改正前
定款の定めがあれば、利益又は利息の配当について、転換請求時の
営業年度又はその前年度の終わりにおいて転換があったものとみ
なすことができるとされていた。

b. 改正後
利益又は利息の配当について、転換請求時の営業年度又はその前年
度の終わりにおいて転換があったものとみなすことができる場合
として、定款で定められた場合だけではなく、取締役会の決議があ
ればよいこととされた。

(2) 強制転換条項付株式
① 強制転換条項の定め
a. 改正前
商法上、強制転換や一斉転換に関する規定は存在しなかった。

- 13 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

b. 改正後
転換事由及び転換条件等を定款に定めることを条件に、強制的にあ
る種類の株式が他の種類の株式に転換される制度が認められるこ
ととなった。

② 強制転換の手続
a. 改正前
規定なし

b. 改正後
株式併合の場合に準じた手続が整備された。

                 参加型
                 非参加型
 優先株式
                 累積型
                 非累積型
 普通株式
 劣後株式
    随意償還型
    (償還することの選択権を会
社が有する)
 償還株式
義務償還型
(株主に対して償還を受ける
かどうかの選択権を付与)
                 無議決権株式
 議決権制限株式
決議事項の一部につき議決権
を有する株式

<種類株式の他の種類株式への転換>
 転換予約権付株式 … 株主が転換権を有する
 強制転換条項付株式 … 会社が転換権を有する

- 14 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

新株予約権(平成 14 年 4 月 1 日施行)
4. 新株予約権(平成

(1) 新株予約権
新株予約権者が会社に対し新株予約権を行使したときに会社がその
者に対し新株を発行し、またはこれに代えて会社が保有する自己株式
(金庫株)を移転する義務を負うもの(280 条の 19 第 1 項)

それぞれ均一の数の株式の発行・移転を受けることができる権利で、
これを表象する証券が発行される。
新株予約権者

  会社
予約権発行
予約権行使
       
新株発行
  or
自己株式を譲渡

(2) 新株予約権創設に伴う変更点
① 従来のストックオプション
新株引受権型
自己株型           新株予約権に一本化
擬似ワラント型

② 新株引受権付社債1 → 新株予約権+社債
転換社債     → 新株予約権付社債

③ 資金調達手段の多様化

④ 新株予約権を利用した新たな金融商品開発が可能に

1
経過措置
改正法施行前に、旧法の転換社債又は新株引受権附社債の発行の決議があった場合は、
施行後も、この決議に基づき転換社債又は新株引受権附社債を発行することができる。
施行前に、旧法における、①転換社債についての 341 条の 2 第 3 項(第三者への有利発
行)若しくは 341 条の 2 の 6 第 1 項但書(譲渡制限会社の株主の引受権)
、又は②新株
引受権附社債についての 341 条の 8 第 5 項(第三者への有利発行)若しくは 341 条の
11 の 2 第 1 項但書(譲渡制限会社の株主の引受権)の決議があった場合の、この決議に
基づき発行する転換社債又は新株引受権附社債にも旧法の適用がある(附則 7 条 1 項) 。
また、施行後に、転換の請求又は引受権の行使があった場合、新株発行に代えて自己株
式を移転することができる(附則 7 条 2 項) 。

- 15 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

⑤ 敵対的買収への防御手段の多様化
既存株主への TOB 開始や一定割合以上の大株主の出現を行使の条件
とした新株予約権の付与など

(3) 旧商法下でのストックオプション
① 新株引受権方式
 会社

取締役・使用人
  1.権利付与契約締結
  2.行使(行使代金払込)
  3.新株式発行

株式市場
 4.株式売却
   (キャピタルゲイン)

② 自己株方式
 会社

取締役・使用人

    1.権利付与契約締結
    3.行使(行使代金払込)
    4.金庫株交付

株式市場
2.自社株買い  5.株式売却(キャピタルゲイン)

③ 擬似ワラント方式
 会社

付与対象者

3.ワラント譲渡(付与)の覚書締結
5.社債消却←―
←― 6.権利行使(行使代金払込)

7.新株式発行

1.新株引受権(ワラント)付社債発行

4.社債の買取 2.ワラントの買取り

8.株式売却

社債引受人 株式市場

- 16 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

  (キャピタルゲイン)

(4) 改正商法下での新株予約権方式のストックオプション

付与対象者
     1.予約権発行
会社

     3.予約権行使(行使代金払込)
     
     4.新株発行 or 金庫株を譲渡

2.自己株買い         5.株式売却(キャピタルゲイン)
株式市場

(5) ストックオプション制度比較表

自己株方式 新株引受権方式1 新株予約権方式


(新制度)
付 与 対 取締役・従業員(旧 取締役・従業員(旧 制限なし
象者 210 条の 2 第 1 項) 280 条の 19 第 1
項)
定 款 の 不要 要(旧 280 条の 19 不要
定め 第 1 項)
決 議 機 定時株主総会(旧 定時・臨時株主総 ・取締役会( 280
関 210 条の 2 第 2 項) 会(旧 280 条の 19 条の 20)
第 2 項) ・定時・臨時株主
総会(280 条の
21 第 1 項)(株
主以外の者への
有利発行の場
合)
決 議 方 ・普通決議(公開) ・ 特 別 決 議 ( 旧 ・取締役会決議
法 ・特別決議(未公 280 条の 19 第 2 ・特別決議( 280
開 )( 旧 商 法 項) 条の 21 第 1 項)
210 条の 2 第 7 ―付与を必要 (株主以外の者
項、同条第 2 項 とする理由の への有利発行の

1
経過措置
改正商法施行前に、旧法 280 条の 19 第 2 項(取締役又は使用人へのストック・オプシ
ョンの付与)の総会決議があった場合、この決議に基づき付与する新株引受権について
は、改正法施行後も効力を有する。また、施行後に、この新株引受権が行使された場合、
会社は新株発行に代えて、自己株式を移転することができる(附則 6 条) 。

- 17 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

2 号) 開示 場合)
・譲渡を必要とす ―特に有利な条
る理由の開示 件をもって発
行することを
必要とする理
由の開示(280
条の 21 第 1
項)
決 議 事 ・取得する株式の ・付与される者の 株主総会決議事項
項 種類・取得価格 氏名・株式の種 (280 条の 21 第 1
の総額 類・発行価格 項)
・売主の売り参加 ・権利行使期間 ・目的となる株式
・付与される者の ・権利行使条件 の種類・数
氏名・株式の種 (旧 280 条の 19 ・新株予約権の総
類・譲渡価格 第 2 項) 数
・権利行使期間 ・払込金額
・権利行使条件 ・権利行使期間
(旧 210 条の 2 第 ・権利行使条件
2 項) ・消却事由・条件
・譲渡制限
・予約権の最低発
行価額(無償の
旨)

取締役会決議事項
(280 条の 20 第 2
項)
上記①∼⑧のほか
・予約権の発行価
額・払込期日(無
償で発行すると
きはその旨・発
行日)
・請求がある場合
に限り証券を発
行するときはそ
の旨
・新株を発行する
場合に発行価額
中資本に組み入
れない額

- 18 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

・新株の配当起算

・有利発行の旨、
割当を受けるも
のの氏名・予約
権数・発行の条

株数規 発 行 済 総 数 の 発 行 済 総 数 の 制限なし
制 10%以内(旧 210 10%以内(旧 280
条の 2 第 1 項、第 条の 19 第 3 項)
3 項)
財源規 配当可能利益の範 なし なし(自己株取得
制 囲(旧 210 条の 2 は配当可能利益の
第 3 項) 範囲)
取得又 決議後最初の定時 決議後 1 年以内 決議の日から 1 年
は付与 株主総会終結の時 (旧 280 条の 19 以内の新株予約権
制限 まで(取得・付与) 第 6 項) の払込(無償のと
(旧 210 条の 2 第 き は 発 行 日 )
6 項、第 11 項) (280 条の 21 第 2
項)
権利付 必要(旧商法 210 締結(付与契約の 締結(法律上必須
与契約 条の 2 第 2 項)(付 締結は法律上の要 の も の で は な い
与契約の締結は法 件とはされていな が、新株予約権の
律 上 の 要 件 で あ かったが、税制適 発行決議でカバー
る。) 格のストックオプ していない詳細な
ションとするため 事項や他の特約事
には、付与契約で 項について定める
付与決議から 2 年 ため、付与契約書
間は行使できない を締結することは
こと等が定められ 実務上必要と考え
ていなければなら られる。)
なかった。)
譲渡制 譲渡禁止(制度の 譲渡禁止(制度の なし(280 条の 33)
限 趣旨) 趣旨)(旧 280 条
の 20)
権利行 総会決議の日から 総会決議の日から なし
使の期 10 年以内(旧 210 10 年以内(旧 280
限 条の 2 第 4 項) 条の 19 第 4 項)
登記 不要 必要(旧商法 280 新 株 予 約 権 を 登
条の 21) 記。払込期日(無
償の場合は発行

- 19 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

日)より 2 週間以

権 利 行 請求書を提出し、 請求書を提出し、 請求書に新株予約
使 の 手 譲渡価額全額を払 発行価額全額を払 権証券を添付し、
続 い込む 込 発行価額全額を払
い込む(証券不発
行の場合は添付不
要)(280 条の 37
第 1 項)
新 株 予 なし なし 新株予約権証券
約権証 (無記名の有価証
券の発 券)を発行(請求
行 時のみ発行可)
新 株 予 なし なし 新株予約権原簿を
約権原 備え置く(名義書
簿の備 替代理人を置くこ
置 とも可)
株 式 交 不可 不可 承継可
換・移
転時の
承継
その他 平成 13 年改正商 平成 14 年改正商
法で本制度廃止 法施行時(平成 14
年 4 月 1 日)に廃

5. 授権株式数に係る制限の緩和及び新株発行規制の見直し(平成 14

年 4 月 1 日施行)

(1) 譲渡制限会社における授権株式数に関する制限の廃止
① 会社設立の際に発行する株式総数が授権株式数の 4 分の 1 を下るこ
とができないという制限
② 授権株式数を発行済株式総数の 4 倍を超えて増加することができな
いという制限
→譲渡制限会社に適用しない(166 条 4 項但書、374 条但書)
→譲渡制限会社以外の会社は従前同様①及び②の制限あり

- 20 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

(2) 新株発行規制の見直し
① 新株有利発行決議の有効期間の延長及び回数制限の撤廃(280 条の 2
第 4 項)
② 新株予約権付社債の有利発行決議の有効期間の延長及び回数制限の
撤廃(341 条の 3 第 3 項、280 条の 2 第 4 項)
③ 株式申込書作成の免除(新株総数引受の場合) (280 条の 6 第 2 項)
④ 譲渡制限会社における新株の発行
a. 株主割当以外の方法による新株発行(第三者割当増資)決議の有効
期間の延長及び回数制限の撤廃(280 条の 5 の 2 第 2 項、280 条の
2 第 4 項)
b. 株主割当以外の方法による新株発行と取締役会の決議(280 条の 2
第 1 項 9 号)

- 21 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

6. 株主総会等の IT 化(平成 14 年 4 月 1 日施行)

選択的に株主の権利行使や会社関係書類の作成等を電磁的方法によ
り行うことを認める。

電磁的方法: E メール、ウェブ・サイトの閲覧、フロッピー等の交
付等

(1) IT 化された請求・通知等
→資料④参照
① 改正前
資料④の表中の「IT 化された書面」に記載された各書面は、書面自体
が要求されていた。

② 改正後
・従前の書面に加えて、
・電磁的方法で提供することもできるようになった

(2) IT 化された計算書類等
① 改正前
各計算書類の作成及び監査役等への提出は、いずれも書面が要求さ
れていた。
監査報告書についても同様であった。

② 改正後
・従前の書面に加えて、
・電磁的方法による作成及び提出(監査役等への)ができるようにな
った。
・但し、監査役等の請求があれば、電磁的記録に記載された情報内容
を記載した書面を法定期間内に交付しなければならない。
・監査報告書についても電磁的方法による作成と提出が認められた。
・但し、請求があれば、電磁的記録に記載された監査報告書の内容を
記載した書面を法廷期間内に交付しなければならない。

(3) IT 化された書面に対する株主の閲覧・謄抄本の請求等
→資料⑤参照
① 改正前
書面で作成された資料⑤の表中の各書類については、閲覧・謄写権

- 22 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

が認められていた。

② 改正後
・従前のハードコピー(書面)に加えて、
・電磁的方法で作成された客体に対処するため、法務省令に定められ
た方法による表示の閲覧・謄写権が認められた。
・新株予約権原簿の創設に伴い、新株予約権原簿も閲覧・謄写対象に
加えられた。

(4) IT 化された株主総会における議決権行使等
① 改正前
電磁的方法による株主の議決権行使は認められていなかった。

② 改正後
会社の規模を問わず、取締役会の決議があれば、株主による電磁的
方法での議決権行使が認められることとなった。

(5) 書面による議決権行使について
① 改正前
・書面による株主の議決権行使は、議決権のある株主が 1,000 名以上
の大会社に限られていた。
・かかる大会社の株主は、書面による議決権行使が保証されていた(商
法特例法 21 条ノ 2 第 1 項、21 条ノ 3 第 2 項)。

② 改正後
・会社の規模を問わず、取締役会の決議があれば、株主による書面で
の議決権行使が認められることとなった。
・議決権のある株主が 1,000 名以上の大会社における株主に対して旧
法下で保証されていた書面による議決権行使は、新法下でも確保さ
れた(商法特例法 21 条ノ 2 第 1 項、21 条ノ 3 第 2 項)。
・株主総会招集通知を電磁的方法で受領することにつき承諾した株主
に対して、電磁的方法で招集通知を行う場合には、議決権行使の参
考書類についても電磁的方法で提供することができる。ただし、株
主の請求があった場合には、書面で交付しなければならない(商法
特例法 21 条ノ 2 第 2 項)。

(6) IT 化された社債権者集会における議決権行使等
① 改正前
電磁的方法による社債権者の議決権行使は認められていなかった。

- 23 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

② 改正後
取締役会の決議があれば、社債権者による電磁的方法での議決権行
使が認められることとなった。

(7) 電磁的方法による貸借対照表の招集通知添付の改正及び定時総会後の
電磁的方法による貸借対照表の公開制度の創設
① 定時総会招集手続における賃借対照表等の株主への開示方法
a. 改正前
賃借対照表・損益計算書・営業報告書・利益処分案及び監査役の
監査報告書の謄本を招集通知に添付する方法しか認められていな
かった(283 条 2 項)。

b. 改正後
・旧法による方法に加えて、
・これらの書類が電磁的に記録されている場合には、記録された情
報を電磁的方法で提供することもできるようになった(283 条 3
項)。

② 定時総会後の電磁的方法による賃借対照表等の公開制度の創設
a. 改正前
賃借対照表又はその要旨は、定時総会後遅滞なく公告されなけれ
ばならない(283 条 3 項)。

b. 改正後
・取締役会の決議があれば、賃借対照表又はその要旨の公告に代え
て、賃借対照表に記載され又は記録された情報を、法務省令に定
められた電磁的方法によって、株主総会の承認を得た後遅滞なく、
その承認の日から 5 年間、不特定多数の者がその提供を受けるこ
とができる状態に置く措置をとることができる(283 条 4 項但書、
5 項関係、商法特例法 16 条 3 項(新設))。
・清算の場合にも同様に対処できる(430 条 2 項→283 条 5 項)。

- 24 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

7. 株主総会等の特別決議
株主総会等の特別決議の定足数
の特別決議の定足数の緩和
の定足数の緩和(商法改正要綱案)
の緩和(商法改正要綱案)

特別決議の定足数の下限(現行は、議決権総数の過半数)を、定款に
より議決権総数の 3 分の 1 まで緩和することを認める。

8. 連結計算書類制度(商法改正要綱案)
連結計算書類制度(商法改正要綱案)

大規模公開会社について、株主への情報開示の充実を図るため、連結
貸借対照表及び連結損益計算書の作成と、定時株主総会での株主への報
告を要求する。

9. その他(商法改正要綱案)

(1) 株主総会手続の簡素化
(2) 株券失効制度の創設
(3) 計算関係規定の省令委任
(4) 現物出資等の財産価格の証明制度
(5) 外国会社の営業所設置義務の撤廃

以上

- 25 -
2002 年 3 月 6 日
M&A Meeting 資料
あさひ法律事務所
弁護士 高須成剛

<参考文献>

① コーポレートガバナンス
・ 商法及び株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律の一部を改正
する法律案修正案新旧対照条文(商亊法務 1614 号 5 頁以下)(資料①)
・ 中川博史「コーポレートガバナンス関連の商法および商法特例法改正法の
概要」(金融商亊法務 1632 号 6 頁以下)
(資料②)
・ 新谷勝「取締役の責任・株主代表訴訟制度・監査役制度はこう変わる」 (中
央経済社)
・ 末永敏和「会社法改革/取締役・監査役の法律」 (中央経済社)
・ 「代表訴訟制度の改正法はどう修正されたか」 (取締役の法務 2001 年 12
月 25 日号 40 頁以下)
・ 竹中正明「企業統治に関する議員立法と取締役」 (取締役の法務 2001 年 9
月 25 日号 24 頁以下)

② 種類株式・新株予約権・株主総会等の IT 化等
・ 高野一郎他「新株予約権・種類株式・招集通知等の IT 化の実務」(中央経
済社) (資料③、④、⑤)
・ あさひ法律事務所他「ストックオプション拡充と改正法による新株発行実
務」(中央経済社)
・ 竹中正明「改正商法を経営にどう生かすか」 (取締役の法務 2001 年 12 月
25 日号 8 頁以下)
・ 大塚章男「株式制度に関する商法改正の企業買収防衛策としての活用」 (商
亊法務 1618 号 26 頁)
・ 江頭憲治郎「平成 13 年通常国会・臨時国会による商法改正について」 (商
亊法務 1617 号 74 頁以下)
・ 原田晃治「会社法改正の課題と展望」 (商亊法務 1617 号 35 頁以下)

- 26 -