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アクティベート ・ リーフ No.

417

人間には新しい刺激が必要

「足

に筋肉をつければ、膝の痛みは軽減しますよ」
と医者に言われ、私は改めて運動の大切さを痛

感しました。いつの頃からか、少しずつ膝の痛みが気

になり出していたので、かかりつけの先生に尋ねると、
年とともに軟骨が減っていくので膝の痛みは仕方のな
い部分もあるけれど、足に筋肉を付ければ、痛みの予
防や軽減につながるとのことでした。

 人間の身体は、骨だけではなく筋肉がないと支えら
れないこと、また、筋肉が衰えると身体のバランスを

保てなくなっていろいろな支障が出てくることを聞き、
筋肉に対する私の考え方は大きく変わりました。以前
は、筋トレなどというものは若い人たちが熱中するこ

とで、自分には関係ないと思っていました。ところが、
医者に言わせれば、年をとるほどに筋肉は衰えるので、
だからこそ、筋トレをして維持しないと問題が生じる
そうです。でも一つ良い知らせは、筋肉というのは不
思議なもので、年齢に関係なく、誰でも鍛えれば筋肉
はつくということです。ただ、すでに痛みや弱い部分

がある場合は、そこに負担がかからない方法でやらな
いと、かえって身体を痛めてしまうということで、リ
ハビリ用の筋トレについても教えてくれました。

 そうした経緯もあって、私は健康全般の向上のため
に、とうとうフィットネス・ジムに通う決心をしたの
です。驚いたことに、そこには年配の人がたくさんい

ました。話を聞いてみると、多くの人が、病気や怪我

をしてはじめて、もっと運動をしないといけないこと

に気付いて、リハビリを兼ねて通っているとのこと。
そういうわけで、そこでは健康に関する様々な情報を

交換することができました。また、
スタッフの人たちも、
尋ねるといろいろなことを教えてくれました。

築紫 裕子

 さて、入った当初、私の筋肉量は、年齢の標準と比べてだい

ぶ低いものでした。特に足の筋肉が少ないということで、どう
りで膝の痛みが出るはずです。若い頃にはよく歩き回ったもの
でしたが、近年は仕事がデスクワークになったこともあり、運
動量はすっかり減っていたのです。それで、膝に負担をかけず
に足に筋肉をつける方法を指導してもらいました。

 ジムには、インボディ測定ができる機械が設置されていて、
定期的に測ることができます。インボティ測定とは、単なる体

重だけではなく、体内の脂肪や筋肉量、水分量、バランス感覚
などを機械が測定してくれるもので、どの部分の筋肉量がどの

くらいあるかまで分かるのです。こういう測定ができることは、
運動を続ける上で大きな励みとなりました。見かけは変わらな
い時でも、頑張っていることが数字で分かるからです。人間は進

歩が目に見えないと、ついやる気を無くしてしまうものですが、
こうやって内側の進歩が数字で見られるのは面白いものです。

 ところで、ある日の測定で、体重が減って喜んでいたのです

が、スタッフの人にその記録用紙を見せると、身体の中の状態

は後退していることを指摘されてびっくりしたことがありま
した。というのも、減っていたのは脂肪ではなく、筋肉だった

からです。
筋肉は脂肪に比べると同じ体積でもずっと重いので、
筋肉が減ると体重もすぐ減ります。私の場合、減ったのは筋肉
量だけで、むしろ脂肪は増えていたわけです。

 でも考えてみれば、前の月にインフルエンザで寝込んで身体
を動かしていなかったのと、お正月で美味しいものを食べすぎ
ていたことをそのまま反映していたわけです。せっかく標準ま

で筋肉がついたばかりだったのに、とがっかりしていると、私
のそれまでの運動記録を見て、スタッフの人がこんな話をして
くれました。

 
「確かに病気や食べ過ぎはすぐに体に影響するけれど、もう

一つの原因は、たぶんずっと同じパターンの筋トレをしている

からかもしれません。同じことばかりしていると、身体は

も衰えます。実際、こういうことが原因で引き起こされる

期的に新しい刺激を与えてあげないと、人間の身体は後退

田舎で畑仕事をしている人たちの方がずっと健康だという

それに慣れてしまって、あまり成長しなくなるんです。定
しちゃうんですよ。

 そして、運動のための新しいメニュー
を指導してくれました。

 そう言われれば、脳も同じで、常に新しい刺激を与えて

いないと退化してしまい、ボケがはやく出るようになるとい

う記事を読んだばかりでした。単なる運動だけではなく、新
しいことにチャレンジし、新しい刺激を受けることが、どん
なに人間にとって必要なものなのかを知るのは驚きです。

 でも、
「新しいこと」
と聞くと、多くの人はすぐに「今更・・・」
という反応になります。それは、
「新しいこと」が、何か大
きなことでないといけない、という先入観に捕らわれてい

るからです。そういう場合には、小さなことから始めれば
いいのです。

 たとえば、同じ畑仕事やガーデニングをするにしても、
今までとは違う花や野菜を育ててみるだけでも、新しい刺

激になるそうです。なぜなら、新しいものを育てるためには、

健康問題が現代社会にはあふれているそうです。そして、
話もよく聞きます。

 昨年 104 歳の誕生日を迎え、今も元気に活躍されている
聖路加国際病院名誉院長、日野原重明氏は、長寿と健康の

秘訣として、
「年をとれば、体も頭も老化します。その老化

は避けられませんが、ダメにしない事はできます。それは、
毎日、休みなく、切れ目なく、使い続けることです」と語っ
ています。そして、できるだけ、自分の頭で考え、自分の
体を使うことで健康を保っていると説明されていました。

 もしかしたら神様は、本来人間が、もっと最後まで活動

的に生きるようにと計画されたのではないかと感じます。
そして、ただ身体を使い続けるだけではなく、常に新しい

良い刺激を、身体にも、頭にも、心にも受けることによって、
きっと人生は、今よりずっと活気に溢れ、健康で幸せなも
のとなるでしょう。さあ、この春、何か新しい刺激を生活
に加えてみてはどうでしょうか。

その植物のことを知り、どのように育てたらいいかなどを学
ぼうとする新しい動きを伴うからです。

 また、料理にしても、いつも作っているメニューだけで
やりくりするのではなく、たまには何か新しいものを作っ

てみることで、そこにまた新しい学びと発見が生まれます。
もし男性の方で、普段まったく料理をすることがないなら、
試しに何か自分で作ってみるというのも、良い刺激になる

かもしれません。つまり、どんな小さな新しいことであっ
ても、それが連鎖反応を起こして、脳の活性化につながる
のです。

学びは進歩
 人の体が働き動くよう造られているように、
人の心も、問題を解決し、学び、何かを発見す

るよう造られている。一日中頭を使った後には、
身体活動こそ、体に活気を取り戻すのにまさに
必要だったということがよくある。

 それと同様に、新しい言語を学んだり、新し

いコンピュータープログラムを操作したり、新

 身体の場合、いつも同じ種類の運動ではなく、たまには
別の運動もするといいということです。どんなに鍛えてい
る人でも、普段使っていない部分を使うような運動をする

と、突然筋肉痛になったりしますが、それは、その部分の
筋肉があまり使われていなかった証拠です。身体は指先か

ら足の先まで、あらゆる部分に筋肉がありますが、使われ
ていない筋肉は萎えてしまいます。

 そういう意味では、今の私たちの生活は、あまりにも安
楽で偏った生活になりがちなので、気をつけていなければ

なりません。車があれば便利ですが、歩かなくなってしま
いますし、エスカレーターやエレベーターがあれば楽です
が、登り坂や階段を上がる筋肉はすっかり衰えてしまいま

す。しゃがんでするふき掃除や野良仕事がなければ、腰や
背中の筋肉はあまり使いません。座って同じ画面を見続け

しい器具や電化製品の取扱説明書を読んだり、
いつもと違うルートを探すために地図を調べた

りといった、新しいタスクに取り組むことは、
心と霊に活気をもたらしてくれる。

 それは、人生や、何かの側面を新たな目で見

る助けになるかもしれない。単調さは必ず退屈
さを生む。長期間寝たきりでいると筋肉が退化
するのと同様、学ばないなら思考も弱まる。運

動が筋肉を強くするように、新しいことを学ぶ
ことはあなたの思い考と霊を強めるのだ。

 新しいことを試したり、新しい技能を学んだり、
新しいやり方を見いだすことによって、思いと

霊が必要としている運動と刺激を与えなさい。
学び続けるなら、より幸せで健康になるだろう。

る仕事では、首や肩は固まってしまいます。口を開いてコ

( アンカーからの抜粋 )

ミュニケーションをする必要がなくなると、口や顔の筋肉

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