2018/2022 FIFAワールドカップ(FIFA Worl d Cup ™)の

米国への招致について

Japanese

米国における熱烈なサッカーファンの多さや、グローバル社会
への我が国の貢献を考えるに、2018年または2022年に米国に
FIFAワールドカップ(FIFA World Cup™)の招致を実現できれ
ばそれは国にとって大きな名誉となるでしょう。米国における試合
を新たなレベルへと引き上げることにより、米国を開催国に選んだ
FIFAに報いたいと考えます。先進的で現代的な都市とスタジアム
を用意し、試合のファンすべてを巻き込み持続する社会の変化を
引き起こす手段としてサッカーを利用し、よりよく、より平等な世界
を実現するための一連の意欲的な環境および人材開発プログラム
を通してこれを訴求します。
米国がほかにはない優れた選択肢であると考える多くの理由
について述べさせていただきます。

1994年のFIFAワールドカップにより、サッカーの歴史が作られました。

米国におけるゲームの成長は、米国ばかりでなく世界のサッカーに
大きな影響を与えます。

米国が、技術的にはワールドカップを主催する

における後半戦をキックオフしてくれれば、これら

用意はあったものの、いまだサッカー国としては

はサッカーのさらなる振興の大きな礎となること

未熟であった1994年に、アメリカにおいてワールド

は間違いありません。そうすることにより、米国の

カップを開催するという非常に大胆な決定を行っ

サッカー経済も欧州や南米のような完全に成熟し

たFIFAを招致し、そのとき取り組み始めた米国の

た市場へと発展し、世界のサッカーに貢献すると

使命を今こそ果たしたいと考えます。1994年大会の

考えます。FIFAワールドカップをここで行うことの

成功以来、米国はすばらしいサッカーゲームへの変

直接的結果は、2022年までに3億4000万人余の

わらぬ熱意をもってきました。この広大にして豊か

人口と推定GDP 19兆ドル余を持つことになる米国

な国を、肥沃なサッカー王国へと育てることは、世

におけるサッカー熱の広がり、知識の深まり、試合

界全体にもプラスの影響があることでしょう。

への経済的支援の拡大です。

2018または2022年の米国におけるFIFAワール

米国において後半戦を順調に滑り出すことによ

ドカップ開催を、国のサッカー熱の後半戦のホイッ

り、あらゆるレベルの試合に関して新たな機会が

スルと考えています。前半戦のホイッスルは、1984

生み出され、世界のサッカー経済全体を推進する

年、オリンピックへのサッカートーナメントで、ロー

ことにつながります。これにより、スタジアムにおけ

ズボールに記録的な動員があった時点で吹き鳴

る試合の水準が高まるだけでなく、商業的な可能

らされました。そこで発散されたエネルギーによ

性も大きく広がります。テレビの放映権や協賛費、

り、国は、1994年のFIFAワールドカップの招致を

フランチャイズやチームの評 価も高くなります。

考え、サッカーの歴史が作られたのです。

選手育成に投資できる金額が増加し、すべての分

1994年大会は合計358万7538名という、ワー

野にわたってさらなる革新が保証されます。

ルドカップ記録となる観客を動員し、この記録は

米国をよく知らない人々は、アメリカ人がサッカ

今も破られていません。これは、FIFAの洞察力に

ーに抱く、こだわりと言えるほどの熱意を過小評価

富んだ決断の直接的かつ具体的な遺産を示すも

しがちです。これらの批評家は、我々のサッカーへ

のです。米国におけるサッカーファンの数は9000

の深い愛は、米国における多くの過去に深いルー

万人を超え、FIFAの2006年統計によれば、米国

ツがあることを知りません。2010年 FIFAワールド

は世界で2番目に多いサッカー人口(2440万人)

カップに参加した31カ国のうち、2000年(直近の

を誇り、また、登録若年プレーヤー数は世界1位

米国国勢調査の実施年)に米国に100万人以上

です(390万人)。15シーズン目を迎えても、プロ

の移民がいる国が13カ国、10万人以上の移民が

リーグはいまだ安定した成長を遂げつつありま

いる国は21カ国です。実際、米国内に100万人以

す。男女ともに優れたナショナルチームが結成さ

上の人口を持つ移民族は少なくとも31あり、その

れています。2カ国語放送によるサッカー専門テレ

人口は増え続け、米国の多様化は進展しつつあり

ビチャンネルまでもが複数存在します。もちろん、

ます。2005年の時点で5歳以下のアメリカの子供

これらはいずれも1994 FIFAワールドカップ以前

の45パーセントは少数民族であり、2050年には

は存在すらしていませんでしたが、FIFAが本邦

ヒスパニック人口が30%となります。

2

2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

米国のワールドカップへの熱望を示すものとして

く、世界各地から集まった人々が共有する試合へ

ほかに以下をあげることができます。昨年の夏だ

の熱意なのです。アメリカ移民1世であれ、6世で

けでも、米国では、FCバルセロナ、ACミラノ、チェ

あれ、サッカーは往々にして遺伝子、体に組み込ま

ルシーFC、クラブアメリカ、レアルマドリッドなどの

れているのです。また一方で、特に若い世代におい

世界の一流クラブやCONCACAFゴールドカップ

て試合への情熱は、2009年実用スポーツ統計に

トーナメントなど、第1級の試合が100試合以上

よれば、米国の若者のスポーツとして最速の成長

開催されています。26都市の200万人近い観客が

を見せているサッカー熱にあるとも思われます。

この「サッカーの夏」を観戦しました。トップの26

老若男女を問わず、アメリカ人はあらゆる場所で、

試合-その多くは単にエキシビションでしたが-に

それは、校庭で、スタジアムで、ビーチで、駐車場で

おいて120万枚のチケットを販売し、そのうち13試

サッカーを楽しみます。そして、UEFAチャンピオン

合では5万人を超える観客が、そのうち6試合では

リーグやCONMEBOLのコパ・リベルタドレスから

7万人を超えるファンがつめかけました。2010年

国別対抗アフリカカップやAFCのアジアカップなど

2月9日の時点でアメリカは、2010年ワールドカップ

の大会における贔屓チームの運命に泣いたり笑っ

のチケットを、開催国である南アフリカを除くと、

たりし、時差のある地域でワールドカップが開催さ

最も多く、正確には119,365 枚、販売しています。

れれば、一晩じゅうテレビにくぎ付けになるのです。

サッカーの試合がある限り、アメリカ人は単に観戦

ワールドカップを時間の経過の指標として、人生

するだけでなく、大挙して観戦するのです。

の経過を示すものとして捉える人さえいるのです。

多民族国家アメリカにおいて、私たちを結び付
けているものは、言語や信念や文化的伝統ではな

間違いをおかしてはなりません: ワールドカップ開
催は我々の手で

米国において順調な後半戦
を開 始することは 、すべて
のレベルの試合において新
たな機会を作り出すことに
より、世界全 体 のサッカー
経済を推進することにつなが
ります。これにより、スタジ
アムにおける試合の水準が
高まるだけでなく、商業的な
可能性も大きく広がります。
テレビの放映権や協賛費、
フランチャイズやチームの評
価も高くなります。選手育成
に投資できる金額が増加し、
すべての分野にわたってさら
なる革新が保証されます。
3

The
Game Is
In Me
— Denisse Ruiz

米国は常に世界の人々を歓迎し受け入れる移民の国です。

今回は、地球最大のパワフルイベント、我々が愛
するFIFAワールドカップの試合を祝福します。

米国が、FIFAワールドカップを主催するという
恩恵をもう一度得られるなら、それは、寛容と社会

米国がまだ一つの国にすらなっていないころ、

変化の鮮やかな模範になるでしょう。2010年2月

人々は自分の信じることを平和に実行でき、個人

25日に合衆国連邦議会で可決された新しい観光

の希望と夢を自由に追求し、より正義にかなった

促進法により、米国内への入国もこれまで以上に

暮らしをすることができる故国を求めてこの地にや

スムーズとなり、世界中からの観客を歓迎すること

って来ました。その結果、400 年間にわたる、イン

ができます。大統領は同法により「世界各地からの

スピレーションに満ち、時に困難だがやりがいのあ

訪問者が、歓迎されていると感じ、米国の驚くべき

る実験により、おそらくは世界でもっとも多様性に

多様性を感じて帰国の途につくことができるよう

富む国、人種と宗教、民族と国家的起源、言語と信

ホワイトハウスと国務省が全力をあげる」と公約し

仰の驚くべきるつぼがもたらされました。そこは、

ています。

我々が、共有する情熱だけでなく違いをも祝福し、
共通の課題と共通の希望で結ばれる場所です。
オバマ大 統領が就任演説でこう述べました。
「それは今日、我々が 続けている旅です…。我
々は、この伝統の守人なのです。これらの原則に
もう一度導かれ…、我が国は、キリスト教徒やイス
ラム教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、それに神を
信じない人の国です。我々はあらゆる言語や文化で
形作られ 、地球上のあらゆる場所から集まって
います。」

「しかし、2018年か2022年
の米国におけるFIFAワール
ドカップの開催以上に、この
成長を推進し刺激するもの
はないでしょう。1994年の
推進効果は甚大でしたが、
2 度目が あ れ ば 、それ はこ
の上なく大きなものとなる
でしょう。」
— ゲリー・ホプキンズ『星
条旗サッカー 米国における
サッカーの売り込み、マーケ
ティング、管理』(Palgrave
MacMillan, 2010)
5

米国には、スタジアム、交通機関、ホテルなど、最先端技術の
インフラ、巨大イベント開催の豊富な経験と、きわめて高度な組織
力があります。

FIFAワールドカップの試合は、収容人数が平均

米国はまた、先 端 技術研 究と実 践をリードし

7万6000人の既存の近代的スタジアムでプレイされ

続け、今後米国において主催されるワールドカップ

ます。そして我々が提案している18の開催都市は、

は、電子メールはほとんど使われず、インターネット

米国全土に均等に散らばっています。

はまだ初期の実験段階、携帯電話は稀であった

同様に、安全性、衛生・医療サービス、交通、

1994年のイベントとは、まったく異なるものとなる

情報技術、報道施設および通信の領域において、

でしょう。2018年、あるいは2022年までに、技術

我が国の計画は、FIFAの最高度の水準を満たし

が、そしてFIFAワールドカップの運営環境および

ています。

全体としての観戦体験がどこまで進化を遂げるか

米国において開催されれば、世界各地から来る

は想像もできません。

ファンにとって素晴らしい体験になるばかりでは

以上から見て、運営の優秀さと財務面での成功

なく、5百万人の累積観客数と10億ドルを超える

ばかりではなく、多くの重要条件がすでに満たさ

興行収益(コンフェデレーションズカップと会わせ

れているため、私たちは膨大なエネルギーとリソー

ると15億ドル近く)により、史上最高額の収益をも

スを、FIFAが提唱する目標である「企業の社会的

たらすFIFAワールドカップ・イベントになると考えま

責任」と他のサステナビリティ計画へ集中させる

す。さらに、スタジアムと自治体のインフラには実質

ことができます。そしてもし、2018年あるいは2022

的に資本投資が一切必要とならず、我々の招致は

年に米国におけるワールドカップ開催という栄誉を

米国連邦政府の全面的支援(実際すでに支援を

与えられれば、我々は即日作業を開始し、胸躍る、

得ている)、ならびに州・市政府からの先例のない

期待に満ちた8年~12年間のチャンスに、サッカー

支援を受けることになっています。

基盤を利用して世界を変えることができると考えら

また、米国は広大な国ではありますが、国内
外を緊密につなぐ交通機関・輸送技術の進歩に

れている一連のプログラムを通し、FIFAと協力して
いきます。

より、以前よりはるかにまとまった国になっている
こともポイントです。開催18都市には国際空港が
あり、現在各都市間を結ぶ3290の直行便ならびに
790を超す国際便が毎日、定期的に運行されてい
ます。また、鉄道システムも進歩し続けています。
提 案されている開催都市のうち5つが所在する
北東部での鉄道の旅は、観光客や出張旅行者に
人気のひとつになっており、オバマ大統領が、最近
承認したばかりの85億ドルの連邦政府補助金交付
により、カリフォルニア(沿岸と内陸の都市間を時
速320キロの列車で接続)とフロリダ(オーランド、
タンパ、およびその他の主要都市間)などの主要州
には、新しい高速鉄道システムが導入されます。

米国は、FIFAワールドカップ
とFIFAコンフェデレーショ
ンズカップのチケット収益を
合 わ せ た15 億ドル 近くの
収益を含め、FIFAに新記録
となる収益をもたらすイベン
トを開催するものと確信して
います。

6

2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

米国の既存のインフラを利用できるため、FIFAとLOCにとって最高水準のイベントの実現が楽にできます。

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米国は恵まれない人々を助けるために不朽の献身をする国であり、
より良い世界を創造するため、ほかの人々と力を合わせる準備が
できています。

これは、以前よりアメリカ人としての基本的な部

コロンビア大学地球研究所長で、経済発展と

分でしたが、オバマ大統領のリーダーシップの下、

サステナビリティに関する権威である経済学者の

復興しつつあります。大統領により米国では新しく

ジェフリー・D・サックス教授はこの計画について

基調が設定され、新たな水準における世界のほか

我々と共同で作業していますが、最近の電子メー

の国々への関与が確立されました。

ルで次のように述べています。
「世界の人々のサッ

FIFAの中核的価値観と精神は、まさに米国の

カーとワールドカップへの情熱を、世界各地の地

価値観と精神であり、FIFAの目標をさらに推進し

域社会におけるサステナビリティの推進に活かして

ていくことは、社会・環境面でのプラスの変化、

いこうというFIFAのイニシアチブを心から称賛して

「より良い未来への希望」を現実のものにすること

います。また、この点を招致におけるポイントとして

への米国の方針とぴったり重なり合っています。

米国を賞賛します。ミレニアム開発目標を推進し、

このため、我々は大きくかつ持 続する影 響を

世界中の若者たちに、自分自身や地域社会、世界

持つよう設計された、社会・環境面での変化につ

を助ける力を与えるための、サッカーを基盤とした

いての一連の目標を設定しました。FIFAの「希望

サステナビリティ推進プログラムに関して、FIFAと

へのサッカー」イニシアチブに触発された米国は、

協働できることを楽しみにしています。」

有意義で計測可能な変化を創出し、我が国、そし

オバマ大統領の演説にあるように、
「私たちは、

ておそらくは世界のほかの国々においてもモデルと

自分たちが求める世界を作る力を持っている」の

なるワールドカップ招致計画を策定しました。我々

です。

は、問題点を定義してもらうよう、NGO、ビジネス
界、環境分野および政府部門をリードするサステ
ナビリティについての専門家による「夢のチーム」
パネルを結成しました。また競技場から、交通機
関、宿泊施設にいたるまで、我々のパートナーすべ
てがサステナビリティの高い活動により各自の分野
をリードするようにします。目標は野心的ですが、
狙いは本物です。

8

2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

The
Game Is
In me
— Bryant Duell

柔軟性、インフラ、経験、そして組織力

柔軟性
以下は 、我々の招 致 計 画において最も重 要な2つの 側 面に関する、

米国の招致における最大の強みのひとつは、柔軟性です。我が国が持つ

いくつかのハイライトです。それは、1) 柔軟性、インフラ、経験、組織力

インフラの結果、またこのイベント計画の実施は8~12年先のことであると

そして、2) サッカー、社会および人材開発、環境保護におけるプロジェクト

いう事実の結果、米国は、時の変化とFIFA の具体的ニーズの展開に対応

の伝統です。

する準備が整っている点を強調したいと思います。

多くの優れたプログラムが現在すでに実施されていますが、米国における
ワールドカップの開催が約束されれば、FIFA が掲げる、真の継続的な

招致計画は多くの意味で具体的にならざるを得ませんが、米国における選

次世代へと受け継がれる変化を生むと我々が 考えている新しい計画の

択肢の幅は拡がり続け、FIFAはその中からこれからの数年間に、スタジア

導入を開始する意向です。

ムや開催都市をはじめ、宿泊施設から競技関連イベントの会場にいたる
まで選択することができます。インフラと実施経験がすでに存在する
ため、招致計画のほとんどの部分に関し、調整することができます。

Seattle

Boston
New York
Indianapolis

Denver

Baltimore

Philadelphia
Washington, D.C.

Kansas City

Los Angeles

Nashville
San Diego

Phoenix

Atlanta
Dallas
Houston
Tampa
Miami

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2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

開催都市

スタジアム

米国は、FIFAが検討できるよう18の開催都市を提案しています。これは
この招致に対する全 米の情熱を示すものです。この高度に競争的な

各スタジアムは、公共交通システムの発達した大都市の便利な場所に位置
しています。

プロセスにより、これらの候補都市が最終的に12の開催都市のひとつとし
て選ばれるよう競いあうことになるため、ワールドカップの発展とイベント

のステージ作りにプラスとなります。

既存の近代的構造を利用するため新たな建設は不要です。これにより、
より多くの投資を試合の開発、CSRプログラム、イベント自体の実施に
回すことができ、環境面でも財政面でも負担が少なくなります。

米国は広大で提案の開催都市は、国のあらゆる地域に分散していますが、
施設の分散により「開催地のクラスタ化」がもたらされ、チームや観客の

移動のみならず、FIFAの運営面でのニーズの上でも便利になります。

スタジアムのうち5つは、ドームあるいは完全格 納式のルーフが装備
されているので、選手にとっても観客にとっても理想的な条件が確保でき
ます。18のスタジアムはいずれも、ワールドカップ会場の平均である収容人

すべての都市は、インフラ、地 域社会と政 府の支 援、ワールドカップ

数7万6000人以上に達しています。

およびサッカーというスポーツをより高度な持続可能な社会的・環境的
目標のために活かそうとする姿勢において、FIFAの要件を十二分に満たし

ています。

いずれのスタジアムも、競技場の大きさの点でFIFAの要件を満たし、大き
なスタジアムは、接客、
マスコミ、運営に関するニーズを十分満足させて
います。

すべての都市はすでに合意書への調印を終えており、これによりワール
ドカップは、複数の市政府を横断する調整を行う米国史上初のスポーツ

イベントになります。

近い将来にオンライン化される新しいスタジアムに関しても、我々は選択
肢を変更可能な状態にし、FIFAと緊密に協働して、最終的に最高の場所
が選ばれるようにします。これにより新しい施設を活用できるようになる
ばかりでなく、競争入札の実施も可能になります。

提案されているスタジアムはすべて、FIFAスタジアム適用合意書に署名
ずみです。

11

財務

交通手段

米国において開催されるFIFAワールドカップは、インフラへの大規模な
資本投資を必要としません。

ワールドカップに向けて、我々は、新記録となる50 0万枚のチケット

LOCは連邦政府と協働して、2018/2022 FIFAワールドカップを観戦する
海外旅行客のための円滑で迅速な交通手段を確保します。

売上、10億ドルを優に超える収益を見込んでいます。

開催都市には既に国際空港があり、現在総計すると1日に790便の国際便
が発着しています。また、この18都市間には、1日3290便の直行便があり
ます。

我々は米国がFIFAコンフェデレーションズカップ開催に適したユニークな
場所であると考えており、観客数と収益の両面で新記録を打ち立てる意向

です。

米国で開催されるワールドカップは、大半のサッカー市場におけるテレビ

これらの各空港はすでに、1日あたり6万人の乗客の利用というFIFAの要件
を優に満たしています。

視聴者にとって、好都合の時間帯で開催されるでしょう。

すべての開催都市は、効率性が向上している陸路によっても結ばれていま
す。5つの開催都市が位置する米国北東部の鉄道システムの継続的発展の
おかげで、観光客、出張者を問わず鉄道旅客が増加しつつあり、北東主回

米国はFIFAに対し、消費者に到達するためのプラットフォームとして

廊線経由の旅客数は、この10年間で25%以上増加しています。

サッカーを最大限に生かす体勢が整った世界最強のスポンサー市場を
提供します。

各スタジアムは公共交通機関経由でアクセスでき、環境に優しい存在
です。各都市の交通システムは発達し、環境エネルギー車が急速に配備
されています。

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2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

衛生および医療

トレーニング施設と
ベースキャンプ

米国は、医療の提供では世界のリーダーであり、豊富なリソース(病院、
救急サービス、診断専門家、救命救急施設)を備えています。

全国の64のベースキャンプおよび54の会場専用トレーニング施設と
契約しています。この中には、メジャーリーグサッカー専用のスタジアムも
含まれ、すべてがFIFAのあらゆる要件を満たしています。

18のスタジアムの20キロ圏内に325の医療機関があり、10キロ圏内、
移動時間にして10分以内に大規模医療施設が最低2施設あります。

18の開催都市に加え、ベースキャンプを設置可能な14の土地を選定しま
した。これにより招致計画はまさに全国規模のものとなります。

世界の最先端技術を備えた医療チームが、FIFAおよび選手のニーズに
対応するため、待機します。

わが国が提供できる最良の宿泊施設を選び、それらにあわせてもっとも
優れたトレーニング施設をセットしました。

あらゆる大規模な緊急事態においては、全会場と密接に連携する司令部が
設置され、市、州、連邦当局のリソースを利用、調整して、管理します。

数千人の観客席を持つスタジアムから、静かな隔離された施設まで、FIFA
と代表チームが適したものを選べるよう、幅広い施設を選定しました。
これは、FIFAにトレーニングセッションのための、多様な環境の選択肢
を提供することでもあります(例:チケット販売や、完璧に人目を避ける
場所の提供)。

13

宿泊施設

メディア

18の開催都市候補のホテルには、55万人分以上の客室があります。
これは、三つ星、四つ星、五つ星のホテルのみの数字で、モーテルやB&B

我々のメディア『国境のない(No Boundaries)』プログラムは、FIFA要件
をはるかに上回り、変化する展望に反応するメディア環境を提供します。

は除外しています。

ワンワールドメディアセンター構想は、より多くのジャーナリストが、

8~12年先を見越して、我々は開催都市候補において、平均9,000室、総計

たとえ、現場にいられなくてもイベントを報道することを可能にして、環境

16万2000室の契約を進行中です。これだけでも、おそらく世界のあらゆる

への悪影響を減らします。

イベントにおいて利用される最大規模の部屋数であると思われます。

我々は、メディアに関して情報の「集団」を予測し、ワンワールド/国境の

これはワールドカップおよびコンフェデレーションズカップの予約期間中に

無いメディアサービス・プラットフォームにより、ジャーナリストたちが、

必要となる1200万泊の要件を超えることになります。

いつでもどこでもFIFAワールドカップに参加できるようにします。

米国が2018/2022 FIFAワールドカップ開催国に選ばれたならば、特に

国際放送センターの設置都市として、アトランタを提案します。同市は、米

12開催都市の最終選考に向けての競争が高まるにつれ、この数字は間違

国の光ファイバ通信と衛星アップリンクの優れたハブであり、ヨーロッパ、

いなく上昇するでしょう。

ラテンアメリカ、アフリカ、および米国本土に簡単にアクセス可能な交通
機関の中心であるからです。

コンベンションビューロー協会がワールドカップのプロセスに参加すること
により、我々は、米国全土で統合されたネットワークを利用することになり
ます。

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2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

FIFA
コンフェデレーションズカップ

競技関連イベント

我々は、史上最大の成功をとげるFIFAフェデレーションズカップの米国

我々が提案する追加の競技関連イベントは、ニューヨークからマイアミ、

開催を提案します。観客動員数が多い、国際親善試合およびトーナメント

サンディエゴまで全国各地で行われます。各会場は、最高の管理と運営の

の主催に関する国の実績をベースに、我々は、2017/2021 FIFAコンフェ

実績のある会場です。

デレーションズカップを米国の夏季の主要イベントにする計画です。

我々はニューヨーク市で予選組み合わせ抽選会を行い、マイアミで最終

わが国における多文化の伝統により、各チームは「ホームチーム」のように

組み合わせ抽選会を行い、我が国の首都ワシントンDCにFIFAの本部を

受け入れられ、FIFAもLOCも、国際的なチケット購買者に大きく依ること

置き(18の開催都市候補の最低3分の1から飛行機で90分以内)、そして

なく、大規模で熱狂的な観衆を得ることができます。

ダラスでFIFAコングレス(場合によっては開幕戦も)を行うよう提案します。
ダラスは1994年のFIFAワールドカップで重要な役割を果たし、いまや壮大

コンフェデレーションズカップの観客動員数は、スタジアムの収容能力の

な新カウボーイ・スタジアムを擁しています。

85パーセント、平均7万人を超えると予測されます。

我々はこれを地域ベースのイベントとして予測し、2つのタイムゾーン
(米国の東部時間および中央時間)における5つの会場を利用することに
より、FIFA、チームおよび観客の移動が最小限ですむようにします。

15

伝統: 世代に影響を与えるための3つの方法

サッカーの伝統
以下に述べるのは、米国が、FIFAワールドカップの開催により伝統を生み出

そうと意図している方法の概略です。

招致成功が発表された日からワールドカップの開催までの各段階で – そし
て閉幕後ずっと後になってもイベントの成功を礎にして構築できるまで –
我々は、2018/2022 FIFAワールドカップから期待される利益を用いて、
さまざまなレベルの施設とプログラムへの投資を増加させ、さまざまなサ
ッカー発展計画を推進することによりこの機会を活用します。

都市部のヒスパニック、およびアフリカ系アメリカンのコミュニティをさら
に引き込み、彼らの試合への参加を促し、えり抜きのプロフェッショナル
チームおよびナショナルチームの層を厚くし、新しいサッカーファン市場を
開発しプラスの社会的影響を創造します。

18の開催都市候補の間で、最終12都市のポストをめぐって、どの都市が
このスポーツをもっとも良く推進できるかに注目した厳しい競争が開始
されます。各都市は、試合を発展させるためさらなる手段を講じるよう
求められます。組織的な活動を通して、これらの都市はあらゆるレベルで
試合を盛り上げ、ファンの間に熱狂を生み、次世代のサッカー人口の夢を
かきたてます。

米国でのサッカーの視聴率はすでに上昇中で、FIFAワールドカップが
開催されれば、世界最大のテレビ市場において先例のない国内視聴者が
得られます。米国スポーツ人気におけるサッカーファンの多さを考えるに、
新時代のメディア報道の幕開けとなるでしょう。

16

2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

社会および人材開発の伝統

今回の計画を、
「一つずつ、一人ずつ」というコンセプトでまとめることを

国際的には、以下の3つのプロジェクトを提案し、重点を置きます。

提案します。これは、世界市民一人一人が、サッカーをプラスの変化への
ツールとして利用できるようにするアプローチです。

FIFA World Cup of Life(FIFA 命のワールドカップ)は、発展途上世界
の数百万人の人々のために「命の水」を買うことにより世界のコップを満た

すよう、市民に働きかけます。

我々は我々のビジョンと努力を特に国連のミレニアム開発目標(MDG)と
連動させ、FIFAと密接に協働して、世界中で数千の新しい活動の開始を
支援します。

「ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト」のサッカー人気を科学関連計画の
促進と推進に役立てるという分野横断的なアプローチを採用し、FIFAの

我々は高名なサステナビリティの専門家と共同で作業を行ないます。

「2010年の20のセンター」コンセプトを、FIFAのすべての加盟国に展開

その中には、持続可能な経済発展についての高名な権威でもあり、今回

します。

の招致計画のアドバイザーであるジェフリー・D・サックス教授が率いる
コロンビア大学地球研究所の専門家も含まれます。

世界中の個人と団体を、開発途上世界のプロジェクトとマッチさせる
ソーシャルネットワーキングの場を実現します。

17

The
Game Is
In us

— Alan and Clayton Evans

国内的には、サッカーという素晴らしい基盤を使い我々の地域社会における

ボランティア活動は、我々の全体コンセプトである「一つずつ、一人ずつ」の

もっとも差し迫った社会および健康上のニーズである、子供の肥満、都市の

自然な実践であり、米国の返礼の伝統と密接に結びつきます。だからこそ

衰退、社会的不寛容に対処する一助となります。

我々は、FIFAワールドカップを活用して、次のコンセプトを通し国境の無い

グローバル市民にインスピレーションを与えるよう提案します。
FIFA命のサッカーの教育プログラムを創設し、それを既存の3つの米国
プログラムと統合することを提案します。

世界の日のワールドカップ市民(World Cup Citizens of the World
D a y)で は 、史 上 最 大 の ボラン ティア 数 を 生 むイベントの 実 現 を

Play On!(プレイ・オン!)は、都市部の学校およびコミュニティに

狙います。

おける運動プログラムを増加し、健康なライフスタイルを促進する
全国プログラムです

FIFAワールドサッカ-・ジャム(FIFA World Football Jam)は、音楽を

成功のためのサッカー(Soccer for Success)は、差別、少年犯罪と

通して全世界の若者をFIFA Fan Fests™(FIFAファン・フェスト)に参加

暴力、学業成績など、主要な社会的問題に対処する課外活動です。

させます。

遊び場(Places to Play)プログラムは、全国の都市部で、運動場の
数を増やすプログラムです。

FIFAヒュマニスタス賞(FIFA Humanitas Award)は、世界中の地域社会
における傑出したボランティアを表彰します。

我々の全国プログラムの最後の構成要素は、FIFA Institute for Social
Change(FIFA社会変化研究所)の設立です。これは、サッカーベースの
運動を特定し、教育者と地域社会グループを支援する多様なサービスの
提 供を意図して作られたシンクタンクおよびアクションタンクです。
これは、世界でも突出したサッカー教育センターおよび強力な持続的
伝統となるばかりでなく、世界のあらゆる場所に導入可能なコンセプトに
もなります。

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環境の遺産

社会・人材開発プロジェクトと共に、説得力のある「一つずつ、一人ずつ」
コンセプトを通して、我々が提案する環境イニシアチブをすべてリンク

これを行うため、我々は環境にやさしい運営のための新しい基準を設定
し、以下を含む、イベントの戦術的目標を設定します。

させます。ワールドカップをスタジアムで観戦、あるいは世界200カ国以
上でテレビ観戦するファンの一人一人が、自分たちは未来に向けて、自分し

水の中性

かできない役割を持っていることを理解し、世界を変えていくことを奨励

埋め立て用の廃棄物ゼロ

されます。

エネルギー発生に使う化石燃料ゼロ
FIFAが提供する交通手段に使われる化石燃料ゼロ

我々は米国が主催するFIFAワールドカップをエネルギー自立イベントにし、

供給業者およびベンダーによるサステナビリティ規格の100パーセント

人々を新しい技術と新しい行動へと導く「生きた模範」にしたいと計画して

順守

います。

燃料エンジン車に乗って試合に来る観客を20%未満にする
すべてのスタジアムとFIFAファンフェストで供される食品は、100%

FIFAの中核的な6つの領域、すなわち、水、廃棄物、エネルギー、交通、

有機で地元産とする

物流、および気候変動において、イベントによる地球への影響を最小化

LOCは創業時よりグローバルに認知されているサステナビリティ環境

することからスタートする伝統を生み出します。

管理システムISO 14001を運営の認証に使用。
FIFAと協力し、試合のチケットを買う5百万人、FIFAファンフェストに
出席する2500万人、世界各地でテレビ観戦する数十億人、供給業者とベン
ダー、FIFA選手団、コーチ、ボランティア、職員、そしてコミュニティに影響、
インスピレーションおよび権限を与えるよう努めます。

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2 018 / 2 0 2 2 F I FAワールドカップ(F I FA Wo r l d C u p ™ )の米 国への招 致について

まとめると、FIFAワールドカップの開催という大きな栄誉
を与えられた暁には、並外れた – そして並外れて成功した
– イベントを提供するべく全力を尽くします。
我々は我が国に世界を温かく迎え、サッカー仲間を広く
受け入れ、進歩した都市と現代的なスタジアムへ受け入れ
る準備が整っています。その永続的価値は、この素晴らしい
試合の価値を映し出します。
我々は、多様で発展を続けるこの国において試合を成長
させ、この成功によって全世界の試合の発展を手助けし、
新しいレベルの取り組みへと高める準備が整っています。
我々は世界中のすべてのファンが、
「一つずつ、一人
ずつ」ステップを踏み出せるように意欲をかき立てて行き
ます。そしてそれにより社会的環境的変化が生み出される
ように、FIFAワールドカップのパワーと美しさを活用する
準備ができています。
我々は、FIFAのビジョン、そしてそれが意味するすべてを
称える準備ができています。

gousabid.com

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