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プレス発表

平成14年度ベンチャーキャピタル投資状況調査について

平成15年3月18日
経 済 産 業 省
経 済 産 業 政 策 局
新 規 産 業 室

1.調査の目的

○ 我が国の経済活力を維持し、雇用機会を確保するためには、成長力を持った中小・ベ
ンチャー企業の創出・育成が喫緊の課題である。

○ 中小・ベンチャー企業の創出・育成には、資金面、人材面、技術面の諸課題があり、特
に、資金面については、リスクマネーの供給主体としてのベンチャーキャピタルを通
じた資金供給の円滑化が重要な課題として位置付けられる。

○ このような我が国のベンチャーキャピタルについて、その投資形態や投資環境の変
化に対応した実情を把握し、公表することにより、潜在的な内外の投資家に対する情
報提供を行うことにより、ベンチャーキャピタルの関連施策の評価に資するものとす
る。

2.本調査の概要

○ 当省からの委託事業として、( 財 )ベンチャーエンタープライズセンター
(VEC:梅
沢泉 理事長)において実施した。
(なお、類似調査については、82年から行っている
が、今回の調査については、昨年に引き続きベンチャーキャピタルファンドのパフォ
ーマンスについても一体で実施。)

○ 具体的には、平成14年9月末日時点における、国内ベンチャーキャピタル177
社を対象に、直近1年間の投資状況及びファンド組成状況につき調査分析した。

調査報告の概要については、別添を参照。
別添1 :ベンチャー・キャピタル投資状況調査報告概要
別添2 :ベンチャー・キャピタル・ファンド・ベンチマーク調査報告概要

連絡先
経済産業政策局新規産業室 安藤、石田
03-3501-1569(直通 )
(財)ベンチャーエンタープライズセンター 中西、香取
03-3537-8821(直通 )
別添1

平成14年度 ベンチャーキャピタル投資環境調査・整備事業

ベンチャーキャピタル投資状況調査報告概要

調査方法
国内のベンチャーキャピタル 177 社を対象にアンケート調査を実施。110 社から回答を得
た。
(回答率:62.1%)
調査対象期間は、2001 年 10 月 1 日∼2002 年9月末日。

本調査結果のポイントは以下の通り。

1.投融資残高
 ‘02 年の投融資残高は約 1 兆 127 億円、投融資件数は約 1 万 9,000 件であった。
 前回調査に引き続き投融資残高は 1 兆円を上回ったものの対前年同期比では減少して
おり、今回調査対象企業に限れば 5.5%減となっている。この要因は、公開株式売却を
はじめ、90 年代前半に行った投資の償還・償却等の残高減少要因に加え、新規・追加
投資額が大幅に減少したことによる。
 個別の動きをみると残高を増加させた VC 数は減少させた VC を上回っているが、残高
を減少させた VC は増加分を上回る大幅な減少をみせている。
 一件当たり投融資残高は 51.6 百万円。残高の減少にもかかわらず投融資先件数は増加
しており、一件当たり投融資残高は対前年同期比 7.6%減となった。

2.年間新規・追加投資
 新規・追加投融資額は総額で 1,813 億円、件数は 2,788 件となり、昨年調査(2,825 億
円、3736 件)と比べると大幅に減少した。内訳をみると未公開株式への投資が大幅に
減少している。
 各 VC の行った新規・追加投融資規模をみると 1∼5 億円規模が3割と多く、累計で約
半数が5億円未満であった。また、調査期間中全く投融資を行わなかったとする VC も
約1割存在している。
 新規・追加投資先企業の設立年数では引き続き設立後∼5 年未満の企業に対する投資が
多く(約5割)設立投資は少ない(1.5%)。
 新規・追加投資された投資事業組合について、出資者の内訳を金額ベースで見ると銀
行・信用金庫・信用組合(30.2%)、事業法人(17.7%)、無限責任組合員及び業務執行
組合員(16.7%)、保険会社(14%)等となっている。
 新規・追加投資先企業の地域分布においては東京への一極集中の状況は変わらず、
47.5%が東京に新規・追加投資されている。
 海外投資比率は件数で 1 割強にすぎないが、投資額では 23.9%を占める。うち北米地
域 11.9%、アジア・太平洋地域 7.6%、等となっている。
 業種では件数・投資額ともに IT 分野が最も多く、投資額では 43.4%を占める。ただし
前回調査結果(47.6%)と単純比較すると、そのシェアは減少している。増加がみられ
る業種はバイオテクノロジー、医療・ヘルスケアであり、シェアが増加(12.1%。前回
8.7%)している。今後投資を行う分野でもバイオテクノロジーを挙げる VC が半数に
上っている。

3. 投資事業組合の設立状況
 今回調査で把握した 2002 年 9 月末現在のファンド総数は 391、延べ組合員数 2,943 人、
ファンド総額は 1 兆 3,016 億円。ファンド数が 9.6%、組合員が 7.4%伸びたのに対し、
総額は 2.6%増にとどまる。
 組合設立を行わなかった VC が半数あるが、4 割の VC は組合数を増加させており、減
少させた VC は少なかった。
 組合数を増加させた VC では 1 増(26.9%)、2 増(9%)が多く、平均増加数は 1.6 組合。

4.EXIT(資金の回収)の状況
 売却償還額の内訳は、額・件数ともに株式の売却が約 6 割。
 株式全体でみた一件当たり売却額は 37.3 百万円であるが、組合における一件当たり株
式売却額は 42.5 百万円、公開株式では 61.8 百万円。
 償却では未公開株式に関する償却額が多く、本体で約6割、組合では約7割を占める。
未公開株式の一件当たり償却額は 24.7 百万円となっている。
 投資先企業の状況をみてみると、今回調査で把握された株式公開にまで至った件数は
386 件、実現益は 135 億円(含み益 67 億円)であった。
 EXIT の形態として、件数の内訳をみると、株式公開が 31.1%、投資先企業への売り戻
し等(その他)が 30.1%、倒産 24.2%、売却(M&A 等)14.6%となっている。
 一件当たり損益をみると、株式公開 1 億 2,000 万円、倒産マイナス 3,000 万円、売却
(M&A 等)マイナス 120 万円、投資先企業への売り戻し等(その他)1,100 万円とな
っている。

5.日米欧の VC 投資動向比較
 2002 年度の調査では米国・欧州ともに投資残高は引き続き伸張しており、米国では 30
兆円(1$=120 円換算)、欧州で 14 兆円(1 ユーロ=130 円)。日本の残高と比べると、
日本は米国の 1/30、欧州の 1/14 の規模となり、経済力からみて見劣りする。
 年間投資額は、米国・欧州ともに前年度に比べ減少。特に米国では 13 兆円から 4.9 兆
円へと大幅な減少を記録。また、欧州でも 4.6 兆円から 3.1 兆円へと 1 兆円近い減少と
なっており、日本のみならず世界的に VC 投資が減少している。
以 上
図表 1 投融資残高推移
(億円) 投融資残高合計
12,000
10,407 10,127
10,000 8,714 8,761

8,000

6,000

4,000

2,000

-
99年3月 00年6月 01年9月 02年9月
(N=93) (N=96) (N=88) (N=93)
資料)各年報告書

図表 2 02 年 9 月末現在の投融資残高の詳細
本体(N=75) 投資事業組合(N=74) 合計(本体+組合)(N=93)
金額(百万円) 構成比 金額(百万円) 構成比 金額(百万円) 構成比
①公開株式 52,459 12.2% 17,601 3.0% 70,060 6.9%
②未公開株式 239,951 55.7% 337,927 58.1% 577,879 57.1%
(株式内訳不明) 50,739 11.8% 153,121 26.3% 203,860 20.1%
Ⅰ 株式 (
①+②) 343,149 79.7% 508,650 87.4% 851,798 84.1%
Ⅱ その他出資 32,324 7.5% 12,607 2.2% 44,931 4.4%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 375,473 87.2% 521,257 89.6% 896,730 88.5%
Ⅲ 社債 40,222 9.3% 38,878 6.7% 79,100 7.8%
Ⅳ 融資 14,222 3.3% - 0.0% 14,222 1.4%
(内訳不明) 797 0.2% 21,881 3.8% 22,678 2.2%
合計 430,714 100.0% 582,016 100.0% 1,012,729 100.0%
注)四捨五入や内訳に無回答があるため、内訳計、小計、合計が一致しないことがある

図表 3 年間新規・追加投融資額     図表 4 年間新規・追加投資額の推移
計 (内訳不明) (億円) 新規・追加
3,000 (億円) 2,825億円 融資 3,000 2,637 2,814 投資額
97 社債
3
その他出資 2,500 2,427 2,301
2,500 528 計 株式内訳不明 2,004
1,813億円 未公開株式 2,000 1,782 1,742
66
2,000 公開株式 1,5111,644
1,500
757 87
70 株式
1,157
1,500 322 約900億円減 1,000 759
103
270 500
1,000
1,298
-
95

96

97

98

99

00

01

02
91年

92年

93年



500 958
3月

3月

6月

9月
3月

3月

9月
12月

12月

3月
12月

注)昨年報告書より。'94年値欠落は原典のまま。
75 1
0   なお投融資残高より普通社債、融資を除くが、02年は普通社債を含む。
01年9月末(N=59) 02年9月末(N=86)
注)01年9月末値は平成13年度版報告書より

図表 5 年間新規・追加投融資額の詳細
本体(N=73) 投資事業組合(N=71) 合計(本体+組合)(N=86)
(百万円) 構成比 (百万円) 構成比 (百万円) 構成比
①公開株式 58 0.1% 32 0.0% 90 0.0%
②未公開株式 24,060 40.5% 71,780 58.9% 95,839 52.9%
(株式内訳不明) 7,332 12.4% 19,716 16.2% 27,048 14.9%
Ⅰ 株式 (①+②) 31,449 53.0% 91,528 75.1% 122,977 67.8%
Ⅱ その他出資 8,647 14.6% 1,632 1.3% 10,278 5.7%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 40,096 67.5% 93,158 76.4% 133,254 73.5%
Ⅲ 社債 12,207 20.6% 20,036 16.4% 32,243 17.8%
Ⅳ 融資 7,036 11.9% - - 7,036 3.9%
(内訳不明) 27 0.0% 8,709 7.1% 8,736 4.8%
合計 59,366 100.0% 121,903 100.0% 181,269 100.0%
注)
四捨五入により、内訳と計が一致しないことがある
図表 6 新規・追加投融資額規模
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

1∼5億円 5∼10億円 10∼50億円 50∼300億円


0円 1億円未満 未満 未満 未満 未満

本体
23.9% 35.8% 19.4% 3.0% 11.9% 6.0%
(N=67)

組合
7.4% 14.7% 38.2% 11.8% 19.1% 8.8%
(N=68)

合計(本体+組合)
9.3% 16.3% 32.6% 12.8% 19.8% 9.3%
(N=86)

注)調査対象期間前期と後期両者の合計値を回答したVC。

図表7 投資事業組合の出資者の内訳

その他計 海外計 不明
個人 5.3% 1.0% 0.2%
2.9% 銀行・信用
金庫・信用
その他国内 組合
5.0% 30.2%

証券会社
7.0%

保険会社
14.0%

無限責任組 事業法人
合員及び業 17.7%
務執行組合

16.7% (N=49)

図表8 今後注力して投資を行う分野

50.0%
ハ ゙イオ テ クノロジー
34.8%
コンピュー ター 関連
33.7%
イ ン ター ネ ット関連
31.5%
医療/ ヘ ル ス ケ ア
28.3%
ビジネ ス ・サ ー ビス
25.0%
半導体/ その他電子製品
23.9%
製造
22.8%
通信
16.3%
消費者関連
9.8%
産業/ エ ネ ル キ ゙ー 関連
3.3%
その他
2.2%
金融/ 保険/ 不動産
輸送 2.2%
1.1%
農業/ 森林/ 漁業
0.0%
建設 
(N=92)
0.0%
公益事業
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%

注)今回実施済「日本ベンチャーキャピタル要覧調査」より
図表9 日米欧投資残高の推移

(100億円) 米国 欧州 日本
3,500
3,000
3,000 2,713

2,500

2,000 1,727
1,389
1,500 1,222
1,078
1,000 753 759
476 570 528
326 355 426
500
85 83 92 84 77 82 102 98
0
95年 96年 97年 98年 99年 00年 01年 02年

図表 10 日米欧の年間投資額の推移

(100億円) 米国 欧州 日本
1,400 1,271

1,200

1,000

800 653

600 487
455
400 327 316
258
193 188
88 143 126
200 72 88
15 16 24 20 12 23 28 17
0
95年 96年 97年 98年 99年 00年 01年 02年

出典:米国は NVCA 2002 Yearbook(1$=120 円換算)、欧州は 2002 EVCA Yearbook(1 ユーロ=130 円換算)
【参考資料】

表 1 02 年 9 月末現在の投融資残高
本体(N=75) 投資事業組合(N=74) 合計(本体+組合)(N=93)
金額(百万円) 構成比 金額(百万円) 構成比 金額(百万円) 構成比
①公開株式 52,459 12.2% 17,601 3.0% 70,060 6.9%
②未公開株式 239,951 55.7% 337,927 58.1% 577,879 57.1%
(株式内訳不明) 50,739 11.8% 153,121 26.3% 203,860 20.1%
Ⅰ 株式 (①+②) 343,149 79.7% 508,650 87.4% 851,798 84.1%
Ⅱ その他出資 32,324 7.5% 12,607 2.2% 44,931 4.4%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 375,473 87.2% 521,257 89.6% 896,730 88.5%
Ⅲ 社債 40,222 9.3% 38,878 6.7% 79,100 7.8%
Ⅳ 融資 14,222 3.3% - 0.0% 14,222 1.4%
(内訳不明) 797 0.2% 21,881 3.8% 22,678 2.2%
合計 430,714 100.0% 582,016 100.0% 1,012,729 100.0%
注)四捨五入や内訳に無回答があるため、内訳計、小計、合計が一致しないことがある

表 2 年間新規・追加投融資額
本体(N=73) 投資事業組合(N=71) 合計(本体+組合)(N=86)
(百万円) 構成比 (百万円) 構成比 (百万円) 構成比
①公開株式 58 0.1% 32 0.0% 90 0.0%
②未公開株式 24,060 40.5% 71,780 58.9% 95,839 52.9%
(株式内訳不明) 7,332 12.4% 19,716 16.2% 27,048 14.9%
Ⅰ 株式 (
①+②) 31,449 53.0% 91,528 75.1% 122,977 67.8%
Ⅱ その他出資 8,647 14.6% 1,632 1.3% 10,278 5.7%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 40,096 67.5% 93,158 76.4% 133,254 73.5%
Ⅲ 社債 12,207 20.6% 20,036 16.4% 32,243 17.8%
Ⅳ 融資 7,036 11.9% - - 7,036 3.9%
(内訳不明) 27 0.0% 8,709 7.1% 8,736 4.8%
合計 59,366 100.0% 121,903 100.0% 181,269 100.0%
注)四捨五入により、内訳と計が一致しないことがある

表 3 新規・追加投資先企業の設立年数
件数(N=80) 金額(N=79)
設立後の年数 (件) 構成比 (百万円) 構成比
設立投資 42 1.8% 1,875 1.5%
設立後 ∼ 5年未満 1,204 52.7% 65,862 52.0%
5年以上 ∼ 10年未満 364 15.9% 19,382 15.3%
10年以上 ∼ 15年未満 221 9.7% 11,070 8.7%
15年以上 454 19.9% 28,546 22.5%
計 2,285 100.0% 126,735 100.0%
表 4 業態別出資者内訳(詳細)
人 数 構成比 金 額 構成比
(N=49) (N=49)
無限責任組合員及び業務執行組合員 41 2.6% 20,822 16.7%
その他組合員計 1,533 97.2% 103,862 83.2%
国内計 1,528 96.9% 102,562 82.1%
個人 1,311 83.1% 3,684 2.9%
他のベンチャーキャピタル 12 0.8% 3,090 2.5%
事業法人 79 5.0% 22,056 17.7%
銀行・信用金庫・信用組合 85 5.4% 37,693 30.2%
保険会社 15 1.0% 17,518 14.0%
証券会社 7 0.4% 8,730 7.0%
年金基金 1 0.1% 1,500 1.2%
その他基金・財団 7 0.4% 2,016 1.6%
その他国内 11 0.7% 6,275 5.0%
海外計 5 0.3% 1,300 1.0%
合計 1,577 100.0% 124,884 100.0%
注)
内訳無回答や四捨五入のため、内訳、計があわないことがある

表 5 新規・追加投資先企業の地域分布
件数 金額(百万円)
(N=85) 構成比 (N=83) 構成比
日本国内合計 1,977 87.6% 94,350 76.1%
 北海道・東北地区 67 3.0% 2,580 2.1%
 関東・甲信越(東京を除く)地区 237 10.5% 8,172 6.6%
 東京都 1,055 46.8% 58,849 47.5%
 東海・北陸地区 99 4.4% 6,448 5.2%
 近畿地区(大阪を除く) 155 6.9% 5,839 4.7%
 大阪府 199 8.8% 7,373 5.9%
 中国・四国地区 66 2.9% 1,848 1.5%
 九州・沖縄地区 99 4.4% 3,191 2.6%
海外合計 274 12.1% 29,608 23.9%
アジア・太平洋地域合計 104 4.6% 9,379 7.6%
欧州地域合計 49 2.2% 4,531 3.7%
北米地域合計 113 5.0% 14,790 11.9%
その他の地域合計 8 0.4% 904 0.7%
合計 2,256 100.0% 123,959 100.0%
注)四捨五入や内訳不明のため、内訳と計が一致しないことがある。

表 6 新規・追加投資先企業の業種 (前回調査)
件数( 件) 金額( 百万円) 金額(百万円)
(N=84) 構成比 (N=81) 構成比 (N=63) 構成比
情報・通信、コンピューター関連 663 29.8% 35,675 29.5% 42,873 32.4%
半導体/その他電子製品 279 12.5% 16,733 13.9% 20,254 15.3%
IT計 942 42.4% 52,408 43.4% 63,127 47.6%
バイオ・医療・ヘルス 262 11.8% 14,641 12.1% 11,467 8.7%
その他製造 278 12.5% 16,139 13.4% 23,969 18.1%
その他 742 33.4% 37,581 31.1% 33,932 25.6%
(内訳不明) 0 0.0% 13 0.0% 0 0.0%
計 2,224 100.0% 120,781 100.0% 132,495 100.0%
表 7 ファンドの概況
実数 伸び率
ファンド数(件)   (N=69) 391 9.6%
延べ組合員(人)  (N=60) 2,943 7.4%
ファンド総額(億円) (N=68) 13,016 2.6%
注)実数は単純集計より
伸び率は01年9月末及び02年9月末数両方を回答したVCより

表 8 一ファンド当たり規模
2001年9月末 2002年9月末 伸び率
一件当たり 一件当たり
組合員規模(人)(N=60) 14.0 13.0 ▲6.9%
ファンド規模(
億円) (N=68) 35.5 33.5 ▲5.5%
注)
ファンド数と組合員両方、あるいはファンド数と総額両方を回答したVC

表 9 年間売却・償還額
本体(N=60) 組合(N=58) 合計(本体+組合)(N=77)
(百万円) 構成比 (百万円) 構成比 (百万円) 構成比
①公開株式 7,820 22.7% 13,782 46.6% 21,603 33.8%
②未公開株式 5,647 16.4% 10,136 34.3% 15,783 24.7%
(株式内訳不明) 139 0.4% 0 0.0% 140 0.2%
Ⅰ 株式 (①+②) 13,606 39.6% 23,918 80.9% 37,526 58.7%
Ⅱ その他出資 3,599 10.5% 1,412 4.8% 5,011 7.8%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 17,205 50.0% 25,332 85.7% 42,537 66.5%
Ⅲ 社債 6,942 20.2% 4,225 14.3% 11,166 17.5%
Ⅳ 融資 10,241 29.8% - - 10,241 16.0%

内訳不明) 0 0.0% 5 0.0% 4 0.0%
合計 34,388 100.0% 29,560 100.0% 63,948 100.0%
注)無回答及び四捨五入により、内訳と計が一致しないことがある

表 10 年間償却額
本体(N=55) 組合(N=54) 合計( 本体+組合)
(N=71)
(百万円) 構成比 (百万円) 構成比 (百万円) 構成比
①公開株式 3,153 23.9% 1,398 13.2% 4,551 19.1%
②未公開株式 7,186 54.5% 7,213 68.2% 14,398 60.6%
(株式内訳不明) 169 1.3% 53 0.5% 222 0.9%
Ⅰ 株式 (①+②) 10,508 79.6% 8,664 81.9% 19,172 80.6%
Ⅱ その他出資 329 2.5% 29 0.3% 358 1.5%
小計(Ⅰ+Ⅱ) 10,837 82.1% 8,693 82.2% 19,530 82.2%
Ⅲ 社債 2,047 15.5% 1,886 17.8% 3,932 16.5%
Ⅳ 融資 289 2.2% - - 289 1.2%
(内訳不明) 21 0.2% 0 0.0% 21 0.1%
合計 13,194 100.0% 10,579 100.0% 23,773 100.0%
注)
無回答及び四捨五入により、内訳と計が一致しないことがある
表 11 投資先企業の EXIT 状況(単純集計)
件数 (N) 実現損益(百万円) (N) 含み益 (N)
株式公開 386 (78) 13,475 (58) 6,705 (46)
倒産 130 (61) ▲ 3,378 (54)
売却(M&A等) 79 (62) ▲ 92 (55)
その他 171 (59) 1,376 (52)

表 12 投資先企業の EXIT 状況(構成比)


件数(N=58) 構成比
株式公開 162 31.1%
倒産 126 24.2%
売却( M&A等) 76 14.6%
その他 157 30.1%
計 521 100.0%
注) 内訳に全て回答しているVC

表 13 投資先企業の EXIT 状況(一件当たり損益)


一件当たり損益
(百万円)
株式公開(N=58) 121.6
倒産(N=54) ▲ 29.1
売却(M&A等)(N=55) ▲ 1.2
その他(N=52) 11.1
注)件数と損益両方に回答しているVC
別添2

平成14年度 ベンチャーキャピタル投資環境調査・整備事業

ベンチャー・キャピタル・ファンド・ベンチマーク調査報告概要

日本のベンチャー・キャピタルを対象に、各ベンチャー・キャピタルがこれまでに組成した
ベンチャー・キャピタル・ファンドに関するアンケートを実施した。有効回答数は、ファン
ド開始時点や規模の情報の回答があったものが253ファンド(前年調査では171ファンド)、内
部収益率(IRR)の計算に必要な情報の回答があったものが 196ファンド(前年調査では116ファ
ンド)と前年調査よりも大幅に増加した。集計対象ファンドのカバレッジが向上した点は今
回調査の1つの成果である。

1. パフォーマンスの状況
 全ファンドの流出入総額IRRは5.21%、前回調査より低下
回答されたファンドのうち、キャッシュフローと残存資産の時価評価の情報が得られた196ファ
ンドのすべての資金流出入を合計し、流出入金総額IRRを求めたところ、5.21%であった。同一
のサンプルではないが、前回調査結果7.60%(116ファンド)、前々回調査結果 5.6%(99ファンド)
と比較すると、若干ではあるが低い値となっている。まだ年数の経っていない2000年以降開始
ファンドが今回調査では多く入っていることも理由であろう。 (図1)

 2000 年は投資家からの出資、投資家への分配が供に他の年と比べて高い水準
全ファンドの分配額、出資額の年毎の合計を比較すると、投資家からの出資額が多かった 2000
年は投資家への分配額も同様に多かったのがわかる。多数のファンドがスタートした一方で、
IPO 等も活発に行われ成果も獲得できた年だったと考えられる。 (図1)

 開始後年数を経ていないファンドは-10%∼0%の IRR に集中している


IRR の大きさによるファンドの度数分布を求めたところ、 -5%∼0%を中心に集中していた。開
始後の年数が短い 1998 年以降に開始したファンドでは-10%∼0%への集中がさらに強く、似た
ようなパフォーマンスのものが多い。しかし、大きな IRR を示すファンドも一部あることもわ
かる。 (図2)

 開始年別に見ると VC ファンドの加重平均 IRR は上場株式での運用を上回った


ファンド毎の IRR を計算し、これの運用開始年別出資金額加重平均を上場株式のパフォーマン
ス(各ファンドと同じ運用期間 TOPIX で運用したときのリターンの出資金額加重平均)と比較す
ると、各開始年でベンチャー・キャピタル・ファンドのリターンが上場株式を上回っている。 (図
3)
― 1 −
2. ファンド設立の状況
 2000年に多数設立後、2001年以降設立数減少するも歴史的には依然高水準を維持
対象253ファンドについて年毎のファンド設立数を見ると、2000年に開始されたファンドの数が
飛び抜けて大きく、43ファンドが設立された。2001年は27ファンド、2002年は1∼9月の実績値
ではあるが、20ファンドと2000年より減少したものの歴史的には高水準である。(図4)

 投資事業有限責任組合法を利用したファンドの割合は増加傾向
1998年11月に投資事業有限責任組合法が施行されたが、有効回答 253の中でその翌年1999年以
降に開始した110ファンドのうち、45ファンドが有限責任組合法に基いて設立された。その割合
で見ると増加傾向にある。(図4)

 2000年開始ファンドの年別出資総額は突出し、2001年以降は平年並み
ファンド開始年別累計出資額では、2000年開始のファンドの出資額が前後の年と比較して突出す
る傾向が顕著である。2001年、2002年は、2000年よりも減少したが、1990年代の平均水準以上
の出資総額ではある。 (図5)

 2001年以降はファンド規模が小型化
開始年別にファンド規模(累計出資額)の分布を比較すると、2000年には平均ファンド規模は60億
円を超える大型であった。2001年∼2002年では出資総額に比べてファンド数が多く、平均では
20億円以下と小型化している。 (図6)

 補足
【ベンチマーク】 ベンチマークとは、投資の運用成績を評価する際に比較の基準となる指標であり、
目的の投資対象資産を運用した際の平均的な姿をあらわしたものが用いられる。

【内部収益率(IRR)】 ベンチャー・キャピタル・ファンドは一般に、各時点での正確な時価評価額を
決めることができないこと、一旦出資すると投資期間中に自由に清算できないことから、運用パフォ
ーマンスは、投資家にとってのキャッシュフローから計算される内部収益率(IRR)によって測る。こ
のIRRとは、その投資で発生する出資・分配などの全てのキャッシュフローを現在価値に割引いた際
に、それらの総和がゼロとなるよう算出された割引率(%)のことであり、いわゆるファンドの年間
利回りに近い概念である。運用が終了していないファンドに関しては、直近のファンド残余価値を時
価評価し、便宜的にこれを直近時点の正のキャッシュフローに加える。

【全ファンドの流出入総額IRR】 サンプルとなった全てのファンドへの出資 ・分配・残余価値時価評


価額を一つのキャッシュフロー流列にまとめてIRRを算出したもの。現在までの日本の全ベンチャ
ー・キャピタル・ファンドのパフォーマンスの代表値と言うことができる。

― 2 −
図1
図2
ファンドへの資金流出入合計
3500
IRRの分布

3000 残存評価額 45%


出資計 IRR= 5.21% 40%
2500 分配計
1998以降開始
流出入累計 35%
2000
1997以前開始

ファンド数比率
30%
資金流出入額/億円

1500
25%
1000
20%
500
15%
0
10%
-500
5%
-1000
0%

60%∼
-5∼ 0%

0∼ 5%
-10∼ -5%
∼-40%

-40 ∼-30%

-30 ∼-20%

-20 ∼-15%

-15 ∼-10%

5 ∼10%

10 ∼15%

15 ∼20%

20 ∼30%

30 ∼40%

40 ∼50%

50 ∼60%
-1500

-2000
IRR
'82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02
年 サンプル数 1997年以前開始ファンド:126、1998年以降開始ファンド:70
サンプルファンド数196ファンド

図3 図4

開始年別出資額加重平均IRR
開始年別組成制度
120%
45
100%
出資額加重平均IRR
40 6
加重平均TOPIX
80% その他/ 海外の制度
上下4分位点
最大値・最小値幅 35 任意組合
60%
30 有責組合 4
40%
1
ファンド数

23
収益率

20% 25

20 2 12 1
0%
6
-20% 15 2 27
1 14
-40% 10 17
2 13 1 13 14 14 13
-60% 5 8 1 8 10 1
4 6 4 6 4 4
2 1 2 3 3
-80% 0
'82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 全 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02

開始年 サンプルファンド数253. 2002年は10月までの実績であり通年の値ではない.


注) サンプルファンド数196ファンド. ドル建のファンドは資金流入日の月末のレートで円に換算.
サンプルファンドが1つの'86年および並行ファンド2つの'88年は図上にIRRを示さない.
加重平均TOPIXは、各ファンドの運用期間と同じ期間でのTOPIX収益率各ファンドの出資額で加重平均したものである。

図6
図5

開始年別出資総額 開始年別平均規模

3000 80

70
2500
60
ファンド規模/億円

2000 50
出資総額/億円

1500 40

30
1000
20
500
10

0 0
'82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02

サンプルファンド数253ファンド. 外貨建てのファンドは開始時点のレートで円に換算. サンプルファンド数253ファンド. 外貨建てのファンドは開始時点のレートで円に換算.

― 3 −