リカバリー全国フォーラム 2010 Web 開催レポート http://www.comhbo.

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9/10(金)

【トークライブ】⼤切な出会いとリカバリー
司会:

広田和子(精神医療サバイバー)
話題提供者:

古屋龍太(日本社会事業大学)

磯田重行(NPO 法人 WRAP 研究会)
坂本明子(NPO 法人 WRAP 研究会)
戸村昭彦(YFP・横浜フレンドポート)

藤井文子(YFP・横浜フレンドポート、はぁとネットワーク港北)
永田仁(すずかけクリニック)
本間貴宣(すずかけクリニック)
リカバリーフォーラム初日、満員となった大ホールの熱気の中、開催2年目にして早くも定番企
画となった「トークライブ」がおこなわれました。今年は“人とのつながり、出会い”に光をあて、
リカバリーを経験している当事者の方とその身近なサポーターの方3組にペアで来ていただきまし
た。司会者もかつて印象深い出会いをしたおふたりということで、司会者も交えてそれぞれがお互
いの出会いのきっかけについて語り合うところから、トークライブがスタートしました。
最初に話題にあがったのは、“偏見”のことでした。まず当事者の皆さんから、自分自身の中に
あった偏見が一番きつかったこと、でも、仲間と出会い、支えられ、一人じゃないんだと思えたこ
とが立ち直る大切なきっかけとなった、というお話がありました。
サポーターの皆さんからも、精神障害を持つ人を“助けてあげなければならない人”ととらえて
いたこと自体が偏見だったというお話や、精神疾患そのものの大きさに圧倒されたというお話があ
りました。しかし、ペアの方が何度失敗しても仕事にチャレンジし続けていた姿や、当事者の方々
がデイケアで生き生きと活動していた姿にふれたことで、あきらめないことの大切さや、人として
その人をみることの大切さを学んだ、という声が挙がりました。
そして話題は“対等な関係性”のことへと広がっていきました。ここでは時間の許す限り、いろ
いろな意見が交わされました。「多種多様な意見があってよい、それをお互いに語り合う中で、時
間はかかっても共通のものが見えてくるのではないか」、「こころとからだを固くしないで関わっ
てみると、相手の人の持っているつながりからまた新しい世界が開けることがある」、「自分自身
の可能性と相手の可能性を見つめ、お互いが責任をもって学び成長し合うことが大切」、「至らな
いところのない人は誰もいない。ありのままを受けとめ、至らないもの同士、どうやってやってい
けるか工夫していきたい」、「当事者として、人に求めるところもあると思うが、自分で責任を持
ち、自分で歩める部分もあると実感している。あきらめずに夢を追い続けることが大事」などの声
が聞かれました。
最後に、リカバリーは自分の頭の中だけで考えていてもなかなか最初の一歩を踏み出せるもので
はない、やはり大切な出会いの中でこそ踏み出していけるものだということを確かめあい、今年の
トークライブの幕は閉じました。
リカバリーにつながる出会いがこれからもあちらこちらで花開いていくように、そしてリカバリ
ーフォーラムの場もまた大切な出会いの場であり続けるように、これからもリカバリーについて、
そして人の持つ力について、ともに考え、深めていきたいと思います。
≪福井里江&増川信浩(企画委員)≫