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Fat Pug Mag

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2011.7.30

© BikeShu

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2011

第1回パグズレイミーティング祝号

Fat Pug Mag 2011.7.30

は試行錯誤の末、ノンチューブ化に成功。かなりの軽量化が達成できま
した。足回りが軽いと走りも軽快で、試乗した人は見た目と走りの軽快
さのギャップに驚きます。その時は「でしょう!でしょう!」という気
持になりますね。

WORDS BY SAWADA, MASAO

<パグズレイの魅力>
・他には類を見ない独特のMTBの世界を持つこと。
・見た目のインパクト。
・太いタイヤ。ひときわ異色な輝きを放つ。
・バイクの風貌からは想像もつかない、こぎの軽さ。乗車の快適さ。
<素晴らしかったこと>
・低圧タイヤがすべてを包み込むようにグリップ。砂地、草原、ゆるん
だ地面、雪面、どんな路面でもストレスなくスイスイ走る。
・表面の硬い雪を走るパグズレイは埋まるのは2cmほど。低圧で接地面
積が広いにもかかわらず走行抵抗をほとんど感じない。
フレームのバランスに優れていて、重い割にはかなりの激坂も食いつく
ように登る。

初めてパグズレイ乗ったのは2008年の2月のクラブのツーリング。
ショップの方がパグズレイの試乗車を持ち込んで乗せてくれたのが存在
を知るきっかけでした。その時、普通の自転車とはまるで違う異次元の
走行感に衝撃を受けました。
独特のフォルムと圧倒的な存在感がたまらなく魅力で脳裏から離れな
い。試乗が積雪時期だったのでノーマルのスパイクタイヤでは走行でき
ない深雪や足ツボの凸凹路面もスイスイ走るパグズレイに感動しまし
た。他の自転車では味わえない走り。とにかく乗るだけで楽しくて思わ
ず笑顔になってしまうパグズレイにすっかりやられてしまいした。絶対
購入する!その時に強く決意したわけです。
そして一年後の2009年5月にやっと購入。モンスターバイクの重量
を抑えるために、できるだけ軽量パーツを使いました。重かったタイヤ
第1回パグズレイミーティング祝号

<困ったこと>
あまり見当たらないのですが、しいてあげれば。
・注目度ナンバーワン。街中では注目されすぎて照れてしまう。
・普通なら走りづらいところでもパグズレイなら特別、技術が入らない
のでテクニックが鈍る。
・氷上にはまったく不向き。タイヤが滑って走行が不可能なこと。
・バイクの全長が長いので積み込みに工夫がいる。
・一般のバイクキャリアに乗せられない。
・リアタイヤが簡単に外せない。
・ノンチューブ化に向かないタイヤのビード部。もっと柔らかくなれ
ば。
<パグズレイに乗ることで冬の遊び方が変わった>
新雪の深い雪や表面が固くなった雪面を好んで走るようになりまし
た。雪のわだち道も大得意です。細いスパイク装着車では今まで行けな
かった道のないエリアにも行くことができ、行動範囲がひろがりまし
た。浜辺の砂浜も普通に走れます。たとえるならば、雪面をホバークラ
フトが走る感じです。
Fat Pug Mag 2011.7.30

<釧路湿原のトレールこそパグズレイにふさわしい>
フィールドは釧路湿原周辺のやま道を走ります。それはファットバイ
クのパグズレイにふさわしいトレールだからです。
チマチマした小道とか、小細工したセクションとか、そんなトレールは
パグズレイには似合わない。ゆったり構えて、腹のすわった、体幹にし
みいるようなトレールが釧路湿原にはあります。
ルートは登りあり下りあり。しいて言うなら、ドーンと下って、左右
に揺大きくゆさぶられ、そしてゆっくり登る。そんなフィーリングで
す。フィールドはとても変化に富んでいます。ファットタイヤから伝わ
る自然を存分に感じられます。

WELCOME TO PUGSLEY MEETING JAPAN 2011
WORDS BY NAGAHARA, MASAO

<パグズレイの偏見と自慢>
私は一目で惚れ込んだバイクですが一般には、こんなバイクタイヤの
太いバイクはどこで乗るのと思うで事でしょう。興味は持つけれど実用
的でない。だから、購入するまでにはいかない。普通の自転車の概念を
捨ててください。実は野山で乗ってこそ楽しいのです。乗るだけで楽し
くて思わず笑顔になってしまうパグズレイ。
雪道では、埋まる、すべる、流れる、を気にしないでペタリングに専
念できます。何にも考えずに鼻歌まじりで乗れるのです。ボーっとこい
でも真っ直ぐに進んでいきます。誰でも乗れる特別な技術が入らないの
がパグズレイです。
<どうしてミーティングをしようと思ったか>
他には無い独特なMTBの世界を持つパグスレイ。ひときわ異色な輝き
を放つパグスレイ。その風貌と魅力が一度でもライドした者を虜にして
しまう。一般にMTBライダーは他と同じ物を所有したくないのが常。ま
して同じバイクでつるんで走るなんて考えもしないでしょう。
でもパグスレイは違うんです。これはハレーダビットソンが集団で走
るのと共通するものが、あるのかも知れません。圧倒的な存在感がある
のだが少数派。こんなパグスレイだから、所有する喜びを分かち合える
同志を求めたくなるのかもしれない。
釧路湿原のフィールドはどんなファットバイク愛好家でも受け入れて
しまう懐の深さをもっています。 ★pug★

刑務所と流氷、クリオネの街、北海道網走市でパグズレイに乗ってい
る、長原といいます。今回、自分が所属している『釧路湿原MTBクラ
ブ』で、パグズレイミーティングを開催します。そして開催にあたり、
この冊子でパグズレイの魅力を。
私の考えるパグズレイの魅力ですが、まず第1に『目立つ』。街を流
していても、長距離を走っても、どこに行ってもすれ違った人からは
「でかっ」「ふとっ」「すげえっ」との声がかかります。イベントなん
かに一人で参加してもパグズレイに乗っていると、だいたい誰かが話し
かけてくれるので全然さびしくないです。走っているだけで、沿道の皆
さんを驚かせ、笑顔に変えてしまう・・・。それがパグズレイです。
次に、走破性の高さです。太いタイヤの見た目からすると、かなり重
い走りを想像されるでしょうが試しに乗った人のほとんどが口にする言
葉が、「思ったより、走りが軽い!」です。そう、太いけど、意外と走

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るんです。うちのクラブの恒例行事で「釧路湿原1周100㎞ツーリン
グ」というのがあるのですが、パグズレイでも何とか走れます。(釧路
湿原MTBのHPで様子が見られます)
また、「オホーツクサイクリング」という2日で212㎞を走る網走
地方のサイクリングイベントがあるのですが、パグズレイで完走できま
した。長距離でも大丈夫です。(ちなみに今年もパグで参加しました)
もちろん、ぬかるみや冬の圧雪路面はパグズレイの独壇場。他のMT
Bが、スタックしたりバランスを崩す中、低圧タイヤの威力で、何事も
ないかのように進んでくれ、自分のテクニックのなさを、かなりカバー
してもらっています。ただ、ぬかるみを走った後は、タイヤが太いだけ
に、まるで、前後のタイヤが大きなチョコリングのようになります。
(その様子も釧路湿原MTBのHPで見られます)
また、前後サスなしのフルリジッドですが、タイヤの空気を低圧にす
れば、林道では問題ないくらいのクッション性を発揮します。

10cm
WORDS BY YAMAMOTO, SHUJI

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だらだらとパグズレイについて書いてきましたが、とにかく理屈抜き
に楽しいのが、パグズレイだと思います。乗る機会がありましたら、ぜ
ひ1度試してみてほしいと思います。きっと、欲しくなっちゃいます
よぉ・・・。
★pug★

もう6年も前の話になる。当時、サーリーというブランドについて記
事を書くことになり、ネットを駆使していろいろ調べてみたが、どこの
誰が作っているかもわからなかった。ピストブーム前夜。アルミフレー
ムのクロスバイクが全盛の時代にクロモリ・スチール、それも4130
という質実剛健な種類の材料を好んで選び、それをフレームビルダーで
はなく、台湾の工場に発注して量産する。しかも色は地味で、殴り書き
のロゴがすぐに剥がせるように貼ってあるだけ。それはシンプルという
より、素っ気無いという印象だった。果たして狙っているのか、それと
も偶然できてしまったのか、疑問が次々に頭の中に浮かび上がった。
そこで、サーリーの輸入元の社長に電話をした。すると社長は、「お
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もしろいブランドなんだけど、日本の市場に彼らのことをきちんと伝え
たいので、一緒に彼らのオフィスに行ってみない?」と。たしか「は
い、いいですね」と社交辞令的に返事をしたような気がする。その電話
から1週間後。「チケットを取ったから。日程は…」との連絡が。まさ
かそんな急な話になるとは。
2度目の電話から1週間後、その年の2月上旬に成田からミネアポリ
ス(アメリカ・ミネソタ州)へ長いフライトに旅立った。空港に着くや
パタゴニアのフリースを着た巨漢のメガネ男が迎えてくれた。「はじめ
まして」と彼は流暢な日本語を話した。当時、サーリーのインターナ
ショナル・セールスを担当していたピーター・レディンだ。そして、空
港ロビーから駐車場に出た瞬間、鼻毛が凍った。その日の外気温はマイ
ナス11度(摂氏)。「今週は、かなり寒くなるよ」とピーターは話し
た。
空港からクルマで30分ほどのところにサーリーのオフィスはあった。
山小屋のような小さな倉庫を想像していたが、実際にはミラーガラスで
覆われた、それはまるで電子機器メーカーのように洗練された近代的な
社屋だった。そこで初めてサーリーがQBP(クオリティ・バイシク
ル・プロダクツ)というアメリカ最大のスポーツ自転車専門の問屋が展
開するオリジナル・ブランドであることを知った。
デイヴ、アンディ、ニック、エリック。当時のサーリーのメインス
タッフと挨拶。彼らはおよそ技術者とか設計技師という風貌ではなく、
どこにでもいる町の自転車好きのように馴染みやすい雰囲気を匂わせて
いた。インタビューは思わず吹き出してしまうような奇想天外な冗談を
交じえ、カメラを向ければおどけたポーズをしてくれる。なんなんだこ
のふざけたやつらは! というのが彼らの第一印象だった。
そして翌日。外気温はマイナス30度に迫ろうとしていた。その冬最大
の寒波がミネソタを襲った。「今日はこれで走りに行こう!」とピー
ターが差し出した自転車は、幅10cmほどの今まで見たこともないよう
な太いタイヤを履いたリジッド(サスペンションなし)のマウンテンバ
イク風自転車だった。「何これ?」と聞くと、「走れば分かるよ」と
ピーター。
鼻毛を凍らせ、息で曇ったメガネが一瞬にして凍りつく、かつて経験
したことのない厳冬のライディングに出かけた。オフィスから15分も走
り、橋の上から見た川は凍っていた。そして、川に沿った林の中のトレ
イルを『PUGSLEY』というロゴが貼られた風変わりな自転車に
乗った集団でスイスイと走ってゆく。もちろん肌を露出しない完全防
備。
第1回パグズレイミーティング祝号

カチカチに凍ったアイスバーンでは、一度タイヤが滑っても、タイヤ
のどこかがひっかかり転倒することはなかった。それどころか、乾いた
雪の上でも安定してグイグイ進む。空気圧を極限まで抜いているため、
ペダリングは重いが、それでも今までの自転車では考えられないような
厳冬の世界を走る超刺激的な走りを彼らに教わった。林には白頭鷲が姿
を現わし、折り返し地点では誰かのメッセンジャーバッグから、当たり
前のように缶ビールが取り出され、黄金色のシャキシャキのシャーベッ
トで乾杯。繰り返すが外気温はマイナス30度に迫っているというのに。
帰り道、指先から心臓めがけ血が固まっていく感覚を初めて経験し
た。それをピーターに話したら、自分の分厚いグローブを貸してくれ、
ほかのやつらは懐から使い捨てカイロを出してくれた。その状況の危険
さを彼らは知っていたのだ。
厳冬のツーリングはそこで終了。ぼくらはオフィスへと引き返した。
耳と指が軽い凍傷になっていた。普段はふざけていても、仲間が危険な
状況に陥れば全員で助けてくれる。過酷な自然環境下で自転車に乗ると
いうことが、死と直結していることを彼らは痛いほど分かっているの
だ。
デイヴの乗るパグズレイの前輪のハブには、固定ギアが1枚付いてい
た。その理由を聞くと、「後輪側のギア(フリー)が壊れた時に前後輪
を入れ替えて使うんだ」と話してくれた。氷の世界を走っている時、自
転車の故障は死を意味する。そこからサバイブするためのマージンをパ
グズレイは当然のように備えている。
パブで、オフィスで、短い時間だが彼らの話を聞くうちに、こいつら
こそ真実。乗る人に嘘をつかないやつらだと確信した。そう彼らの考え
はシンプル。乗る人(客)とは、自分自身である。そして、彼らが必
要とすれば、自転車で走れる場所に限界がなくなることを知った。
あの寒い冬から6年。今年も彼らのオフィスを訪ねた。彼らが冬で
も自転車で遊び、通勤をするために開発した1本のタイヤ=エンド
モーフは、今やサーリーのなかでも特別な売り上げを記録する製品に
成長したという。それどころか、アメリカではすでに『ファットバイ
ク』というカテゴリーが形成され、サルサをはじめ数社がサーリーの
タイヤを履いたモンスターバイクをリリースしているというのだ。
ファットバイクのルーツについて聞いてみると、やはりサーリーのエ
ンドモーフタイヤが起源になるそうだ。それまで2本のオフロードタ
イヤを縫い合わせて手作りした人はいたが、限界まで空気圧を落とし
て乗れるように設計した極太オフロードタイヤを初めて量産したのは
サーリーだから。
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本家のサーリーは今も引き続き、過酷な環境下で自転車に乗り続ける
集団にしか作ることのできない新しいタイヤなど、このカテゴリーの
開発に注力している。サーリーが作る自転車は、初心者が乗っても十
分に楽しいライディングを味わえるが、自転車経験が深ければ深いほ
ど、その隠れた魅力やユーモアに気付かされる。雪原に、砂漠に、都
市に。冒険に出るも良し、ふわふわの浮遊感を日常的に楽しむのもい
い。自分の責任において自由に乗る。ジンセイの深みを知る大人ほど
本質を理解し使いこなせる、もっともサーリーらしい1台がパグズレ
イではないだろうか?
★pug★

WORDS BY NAKAMURA, PANDASONIC

© BikeShu
第1回パグズレイミーティング祝号

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誰がどんなツラして何と言おうと、自転車のタイヤは、断固として
ファットに、すなわち太くなければならないのです。そこには7つの理
由があります。
1)空気をたくさん入れられる。
タイヤが太ければ、タイヤの中に空気をたくさん入れられます。空気
の量が多いと、全体の空気圧を低くしても、パンクせずにばんばん乗る
ことができます。ハイ、まずはこれが基本です。
2)パンクしにくくなる。
パンクする一番の原因って何でしたっけ? そうそう通称「スネーク
バイト」、すなわち路面とリムとががちんとぶつかる、リム打ちでした
ね。1)にも書きましたが、タイヤが太ければ、路面とリムとの距離も
遠くなる。遠くなれば、必然的に、リム打ち=パンクの可能性も減るで
しょう。簡単な理屈です。
3)ブヨブヨして気持ちいい。
空気圧を低くしても、パンクしないとあれば、空気圧を低くして載っ
た方がいいのです。なんでかって? それは乗り味がブヨブヨして気持
ちいいから。超気持ちいいのです。ちょっと飛ぶまねをすれば飛んでく
れるし、着地でもだいたいの路面でなんとかしてくれる。まさにキント
ウンのような乗り心地。
でも、ブヨブヨタイヤは横方向にヨれるじゃん、とか、そういうこと
を言う人もありますね。ではここで、我らのソウル仲間であるマウンテ
ンバイクレーサー、例のチームの辻浦圭一選手がXCレースで使うタイヤ
を触ってみましょう。はい、超ブヨブヨですね。空気圧で言うと1.6~7
気圧ぐらい。辻浦くん曰く「これぐらいの方が、最終的に疲れが少ない
んですよ。コーナーで横にヨれる? そんなの、ヨれないよう柔らかく
走ればいいんです」

階段のカドッコだけでなく、路面の凸凹をだらしなく飲み込むこと
で、サスペンションがなくても、体は平らな路面として感じるわけで
す。サスペンションなんていう重いパーツを付けなくても、ぶっといタ
イヤを履いていれれば、地球は平らになるのです。
5)自由になれる。
このように、自転車で考えたり操作したりしなくてはならない、いろ
んなめんどくさいことを、空気という私たちが生きていく上で不可欠な
ものが解決してくれるので、私たちは自由になれるのです。
ただボンヤリしてペダルをこいでいるだけで、でろでろと進んでくれ
るファットタイヤに乗れば、余計なことを考えずに、要らんことばかり
考えながら自転車に乗れるのです。そのとき、あなたの意識は宇宙を羽
ばたいているのですね。そう、この、自由な宇宙という名の地上を。
6)重いのなんて知らない。
唯一の欠点と言えば、重くなってしまうことですが、重いタイヤを漕
ぎ続ければ、その分体はムキムキしてきます。自動筋トレですからね。
細いタイヤを漕ぐ人はガリガリになっていきますが、ファットタイヤを
漕ぐ人は体つきがムキュムキュしてきます。
それに、自由を愛するピースな我々は、スピードがんがんなんて出さ
ないでしょ。そもそも出す気もないでしょ。あんなものは、あんなもの
が大好きな、戦い好きな人種に任せておけばいいのです。
7)それでいいのだ。
だから、ファットタイヤに乗るのがいいんです。それで、いいんで
す。それが、いいんです。 ★pug★

4)サスペンション代わりになる。
ということで、辻浦くんも言っておりますが、太いタイヤをブヨブヨ
させて走ると、振動吸収してくれる、つまりサスペンション代わりにな
るというわけです。
フルサスの自転車に乗った人がまず感動するのは、「どこでも登れ
ちゃうじゃん」ということ。勢いをビューンと付けて登り階段に侵入す
ればデレデレっと登れちゃう。そんなフルサスのかわりに、ブヨブヨし
た太いタイヤで階段の角っコを丸くしてみてはどうかしら。
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WORDS BY MAEDA, TAKATOSHI

© BikeShu
・真赤に塗ったフレーム。赤アルマイトパーツとの組み合わせ。個人的に
大好きなポイントです。たぶん真っ赤なPugsleyは日本では他に見ないで
すねぇ。。。
・SS仕様!最初は2×9速で乗ってましたが、SSJ参戦を機にシングル
化。SSJには36×25で、普段は36×23で乗ってます。
・リアタイヤは実験的チューブレス仕様。釧路MTBクラブの方のHPを参
考に、鳴木屋さんカスタムでやってみました。まだ極低圧走行は試せてま
せんが、8月に試してみます。
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・レ ッ ツ シ ン プ ル!と い う 方 向 性 で カ ス タ ム し ま し た が、Gravity
Dropper(可変シートポスト)をインストール!結構気に入ってます。

WORDS BY SHIMAZAKI, TSUNETOSHI

Pugsleyを入手したきっかけはですね・・・
雑誌、確かバイシクルマガジンで AST高山さんの黄色のPugを、
MTB日和で小川輪業の小川さんのPugを見たこと。「へぇ・・・こんな
自転車あるんだ」と思い、そのマイナーで、楽しそうで、バカバカしい
感じに一目ぼれしました。
近所の小川輪業さんの店頭でデモ車があり、駒沢公園で試乗させても
らって、「欲しい!」となり、小川輪業さんの創業90周年の店舗改装在
庫一掃セールに乗っかり、"パーツは基本的にお任せで(その代り少し安
くしたげるヨ)”の一声で2日間くらい悩んだ後に「お願いします」と
なりました。実は、その際に、ホイルが赤いアルマイトで既に組まれて
いたこともあり、「フレーム、塗っちゃう?」という悪魔(天使?)の
囁きが・・・。結果めでたく真赤なPugsleyができました。
オフロードライディングのフィーリングは・・・
リジッドですが、バルーンタイヤ、且つ径がデカいので、根っことか
はボヨンボヨンと乗り越えてくれます。河原沿いのダートや平坦なジー
プロード、トレイルの尾根とかはサイコーに気持ちいいです。
シングルだと40歳のオヤジにはトレイルの登りはキツイですね。。。
相模湖やふじてんなどのクローズドコースも、大体OKです。ボヨンボ
ヨン、ゴロゴロ~という感じですね。
SSJ参戦して・・・
参加は完全に「勢い」です。買ったのは小川さんですが、最近出入り
しているのはご存知の鳴木屋さんでして。
自転車に乗る、というより自転車で遊ぶのが好きな人たちばかりなの
で、レース前の準備段階からレース後のキャンプまで通して、Theレク
リエーションでした。レースの成績は・・・聞かないでください(涙)
ただ、全体的にトレイル系のコースなので、楽しかったですね。エア
圧落としていることもありますが、積極的に倒していかないと曲がらな
いんですが、その"操舵している感”が好きです。テーブルトップを飛ぶ
スキルも勇気もありませんし、シャアの格好をしましたが3倍速くもあ
りません。ただ、来年の仮装はどうしようか・・・とは考えています。
★pug★

第1回パグズレイミーティング祝号

自然との繋がりを求め、自然の中に分け入る。もっと遠く、もっと長
く、様々な追求の果てにやはりあるのは、自然と一体となる快楽のみ。
いつの頃から速さや快適さを求めはじめたのか。原点はそんなもので
はなかったはず。マウンテンバイクの原点がここにあると、いつも勝手
な原点回帰してしまう。
昨今の原発問題は、改めて自然の中で人は生きていることを痛烈に認
識させられる。自然に人が手を加え、形を変えてしまう。手を入れた以
Fat Pug Mag 2011.7.30

上、永久に手を入れ続けなければ、ましてや完全なる制御下に置くこと
ができなければ、現状が示すとおり、手を入れた人が負いきれない負の
連鎖に永久に繋がれ、二度と元の自然には戻れない。この様な問題は人
が感じていない、気付いていないだけで原発問題だけではないはずだ。
自然と人の間に生じる事象に対して、感じること、気付くことの感性
が確実に鈍化しているのではないだろうか。自然が発しているインフォ
メーションをパグズレイが、あのタイヤが伝えてくれる。
マウンテンバイクだ何だとカテゴライズされているようだが、カテゴ
リーには収まりきれない要素が溢れ出ている。パグズレイには無意味な
ことだ。乗り手の感性で様々なことを気付かせてくれる。感性を研ぎ澄
まして乗れ。ライン取り、漕ぎ方は、ギヤチェンジは、そんな行為は恥
ずべき行為にすら感じる。だから私は、自然との繋がり介在するものを
省き、シングルで乗る。パグズレイとの快楽を追求して。
とは言え、俗物主義の申し子か、はたまた飾り羽で着飾った鳥と同じ
か、あれやこれやと、愛機をどう仕上げるか妄想の日々を繰り返してし
まう。雄大な自然の中を一陣の風と化して走りぬける、そんなパグズレ
イ=自然との日を夢見て。★pug★

WORDS BY MORIMOTO, HIROFUMI
太いタイヤの無骨なマウンテンバイク、パグズレイ(以下パグ)に初
めて乗ったのは2010年の春のこと。釧路湿原MTBクラブのパグズレイ
ブラザースを名乗る男、沢田さんからパグをお借りした。見た目は道産
子(馬)のような頑丈な印象。軽快な走りはちょっと期待できないな。
そんな感じがした。
その日の釧路湿原を見下ろす尾根伝いのトレイルは眼下に湿原と太平
洋の雄大な眺めが一望できる、素晴らしい一日だった。パグの4インチ幅
のぶっ太いタイヤを通して伝わってくる砂利道ダートの凹凸感はとても
新鮮だった。そういえば1980年代、マウンテンバイクがファットタイ
ヤバイクと呼ばれていたころ、こういうダートのフィーリングを楽しん
でいたなあ。パグのサドルの上でそんなことを思い出した。
パグの太いタイヤの恩恵は路面状況の悪さや自分の運転技術の低さを
気にせずに快適なライドができるところだ。アップダウンを繰り返すリ
ズミカルなトレイルのグルーヴ感や、360度障害物のない釧路湿原の開
放感を存分に楽しむことができるたけじゃなくて、仲間たちと冗談を交
わしながら、のんびりトレイルライドする“贅沢な時間”の大切さも気
づかせてくれる。
細かいことを気にしない友人のような太いタイヤの自転車。大昔の海
岸線が隆起して出来たという100数十キロに及ぶ丘陵地帯のトレイル。
ファットバイクに首ったけの気の良い自転車仲間たち。釧路湿原には
ファットバイクを楽しむ三原則(大味で気持ちの良いトレイル、解放感
抜群の風景、ファットバイク好きの仲間たち)が揃っている。
1970年代アメリカのバックパッキングが自然回帰を求めたムーヴメ
ントなら、2010年代のバグズレイ(ファットバイク)ライドはオフ
ロードサイクリングの楽しみの原点を知り、人と自然と自転車の関わり
を再認識する重要な自転車カルチャーになるかもしれない。
今年の第1回パグスレイ・ミーティングをきっかけに、自転車の遊び心
を知る、自由で面白い人間たちが少しでも増えることに期待したい。
★pug★

第1回パグズレイミーティング祝号

Fat Pug Mag 2011.7.30

第1回パグズレイミーティング祝号

Fat Pug Mag 2011.7.30

Special Thanks
澤田正雄、永原正雄、前田嵩利
嶋崎恒利、中村パンダソニック、山本修二
釧路湿原MTBクラブ

GONZO増刊

FAT Pug Mag
第1回パグズレイミーティングお祝い号
2011年7月30日発行

発行所
GONZO自転車愛用家生活協同組合
〒157-0073 東京都世田谷区砧7-13-14-102 ナット&カンパニー
http://www.555nat.com
Tel: 03.3749.0240

© BikeShu

発行・編集人
森本ヒロフミ

第1回パグズレイミーティング祝号

Fat Pug Mag 2011.7.30

Not for Sale