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Ⅰ.

証券取引法・コンプライアンス
1.証券会社の業務に関する規制 その1

証券取引法は、「国民経済の適切な運営」と「投資者の保護」を目的とします。証券会社または
その役職員の禁止行為は次の通りです。

適合性原則 の遵守義 務
証券会社は、顧客の知識、経験及び財産の状況に即した投資勧誘を行わなければならない
とされています。

回転売買の 禁止
証券会社は、あらかじめ顧客の意思を確認することなく、頻繁に売買などを行うことは禁
止されています。

断定的判断 の提供に よる勧誘 の禁止


「この株は絶対上がるからな買いなさい」といった断定的判断の提供による勧誘は禁止さ
れています。また、確定していない配当や新株の発行についても、断定的判断の提供による
勧誘は禁止されています。

取引一任勘 定取引の 禁止
顧客から、売買の別、銘柄、数量または価格について、個別の取引ごとに指示を受けないで
売買を行うことを原則禁止しています。

大量推奨販 売の禁止
特定且つ少数の銘柄の有価証券を不特定多数の顧客に対して、その買い付け(または売
付け)を一定期間継続して一斉且つ過度に勧誘し、公正な価格形成を損なうおそれがある
行為をすることは禁止されています。特にその銘柄がその証券会社の保有する有価証券で
ある場合には厳しく禁じられています。

フロントラ ンニング の禁止


顧客から有価証券の買い付け(または売付け)の委託などを受けて、その委託売買を成
立させる前に事故の計算において、その有価証券と同一の銘柄の売買を成立させることを
目的として、その顧客の委託価格と同一またはそれよりも有利な価格(買い付けについて
は、当該価格より低い価格、売付けについては高い価格)で買い付け(または売付け)する
好意は、売買注文除法の不当利用行為であり、顧客の注文の執行コストを高くする行為とし
て顧客に対する誠実義務に反するとして禁止されています。
虚偽または 誤解を生 ぜしめる 表示の禁 止
有価証券の売買祖音ほかの取引において、虚偽の表示をし、また、投資者の投資判断に重
大な影響を及ぼすような重要事項について誤解を生じるような表示をすることは禁止され
ています。この禁止は「勧誘」行為がなくても適用されます。また、表示には、口頭、文書、図面、
放送、映画などが含まれます。

特別の利益 提供によ る勧誘


顧客に特別の利益を提供することを約束して勧誘することを禁止しています。特別の利
益とは、
「公開株を優先的に割り当てる」とか「不当に安い価格で有価証券を売る」という よ
うな特約をすることなどがこれにあたります。

作為的相場 形成の売 買など及 びその受 託の禁止


特定の銘柄の有価証券について、①実勢を反映しない作為的相場を形成させるべき一連
の売買もしくはその委託をする行為、②実勢を反映しない作為的相場が形成されることと
なることを知りながら、一連の売買などを受託する行為を禁止ししています。これらの行為
は、取引を誘引する目的の有無を問わず禁止されています。

証券会社の 役職員の 地位利用 売買など 及び投機 売買等の 禁止


証券会社の役職員が、職権を利用して職務上知りえた特別の除法を基にして有価証券の
売買などを行ったり、もっぱら投機的利益の追及を目的として有価証券の売買などを行う
ことは禁止されています。

証券会社は 、次の行為を 行い、又は、第三 者を通じ て行わせ てななら ないとさ れてい


ます。
① 損失保証・利回り保証
有価証券の売買その他の取引について、顧客に損失が生じたりまたはあらかじめ定めた
利益が生じないこととなった場合に、これを補填したり、または、細くするため財産上の利
益を提供することを顧客に申し込んだり、約束する行為は禁止されています。
② 損失補てんの申込・約束
有価証券の売買その他の取引について生じた顧客の損失を補填したり、利益を追加する
ため財産上の利益を提供することを顧客に申し出たり、約束する行為は禁止されています。
③ 損失補てんの実行
有価証券の売買その他の取引について生じた顧客の損失を補填したり、利益を追加する
ため財産上の利益を提供したりする行為は禁止されています。一方顧客は要求により損失
補償・利益保証の約束、損失補てんの申し込み・約束、損失補てんの実行などの行為を行うこ
とを禁止されています。
証券事故の 損害賠償
証券事故の損害賠償は、金融庁長官から確認を受けなくてはいけません。
Ⅰ.証券取引法・コンプライアンス
1.証券会社の業務に関する規制 その1

<問題1>
次の証券取引法に関する文章のうち、正しいものには○を、正しくないものには×をつけて
ください。

1. 証券会社またはその役職員は、特定且つ少数の銘柄の有価証券を不特定多数の顧客に
対して、その買い付けを一定期間継続して一斉且つ過度に勧誘し、公正な価格形成を損
なう恐れがある行為をすることは禁止されています。
2. 証券会社が自己の名を持って委託者の計算で有価証券を買い入れまたは売却すること
等を引き受けることを、有価証券の売買の取次ぎといいます。
3. 証券会社またはその役職員は、顧客に断定的判断を提供して勧誘することは禁止され
ているが、この禁止規定は有価証券の買い付けの勧誘についてのみ適用される。
4. 証券取引法は、証券会社の適切な運営及び投資者の保護に資するため、有価証券の発
行および売買その他の取引を公正なら占め、且つ、有価証券の流通を円滑なら閉める
ことを目的としています。

<問題2>
次の証券会社に関する文章のうち、正しいものの番号を2つ選んでください。

1. 証券会社およびその役職員が、顧客から売買の別、銘柄、数量及び価格について、個
別の取引ごとに指示を受けないで売買を行うことは一切禁止されています。
2. 証券会社またはその役職員が、特定の銘柄の有価証券について実勢を反映しない作為
的相場を形成させるべき一連の売買もしくはその委託をする行為は、その取引を誘引
する目的がある場合に限って禁止されています。
3. 証券会社が有価証券の売買その他の取引について、顧客に生じた損失を補てんしたり
利益を追加するため、第三者を通じて行った場合でも禁止されます。
4. 証券会社またはその役職員が、有価証券その他の取引において、虚偽の表示をし、また
は投資者の投資判断に重大な影響を及ぼす重要な事項について誤解を生ぜしめる表示
をすることは、禁止されているが、これは顧客への勧誘行為がなければ適用されなませ
ん。
5. 証券会社が顧客から預託を受けた有価証券及び金銭は、原則として自己の固有財産と
分別して保管しなければなりません。
解答1
問1○
問2○
問3× 売付け の勧誘の場合も適用されます。
問4× 国民経済の 適切 な運営及び投資者の保護に資するためです。

解答2 3と5
問1 原則禁止されています。
問2 誘引する目的の有無を問わ ず禁止されています。
問3 ○
問4 勧誘行為が なくても 禁止されています。
問5 ○