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第 1章

AUTOPIPE の導入

Rebis 社の AutoPIPE は、操作性に優れた高機能の配管解析プログラ


ムです。AutoPIPE は、スタンドアロンのコンピュータ用に開発さ
れ、静的および動的荷重に対する配管システムの解析と設計を行
う、コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)プログラムです。
AutoPIPE 6.2 は Windows 98, Me, 2000, XP, NT4.0 の環境でご利用いただ
けます。

AUTOPIPE の概要 1-2

機能の概要 1-2

AUTOPIPE 6.2 の新機能と機能改善 1-4


AUTOPIPE の概要
AutoPIPE は、配管設計のニーズに合わせて開発され、Windows の標準的なメニュ
ー、オブジェクト指向のグラフィック技術等を利用したプログラムです。これによ
り、配管モデルの作成・修正・表示や結果の出力等を簡単かつ迅速に行うことがで
きます。

作成中のモデルは即座にグラフィックに表示されます。ユーザがデータを入力する
と AutoPIPE は広範囲なエラーチェックを行い、そのモデルが正常な配管設計に対応
しない場合には、ユーザに警告を発する仕組みになっています。

AutoPIPE のオブジェクト指向な領域の選択機能を使用して、1 回のコマンドで複数


の領域に対して部品・荷重・特性データ等の挿入・修正・削除を行うことができます。
また、この機能は領域のコピー・切り取り・貼り付けの際にも必要となります。

機能の概要
AutoPIPE の代表的な機能の概要を以下に示します。

部品と材料のライブラリ
AutoPIPE には、配管に必要な部材と材料の包括的かつ広範囲なライブラリが用意さ
れています。部材ライブラリには、配管断面、バルブ、フランジ、ハンガー、その
他多くの通常よく使われる部材のデータが入っています。サポートとしては、アン
カー、スプリングおよびコンスタントハンガー、片方向支持、リミットストップ、
ガイド、スナッバ、タイロッド等を扱うことができます。

材料ライブラリには温度ごとの物性値や許容応力値が入っています。ASME/ANSI、
JIS、DIN に対応した部品ライブラリが用意されています。

ハンガー設計
AutoPIPE には、複数の運転状態に対するハンガーの自動選定機能が用意されていま
す。Grinnell、Bergen-Patterson、Lisega、NPS、日本発条、三和テッキ等の特定のカ
タログの中からスプリングハンガーを選定することができます。

構造部材のモデル化
AutoPIPE には、サポートの構造部材の質量や剛性をモデル化するためのフレーム要
素が用意されています。フレーム要素では、断面軸の傾きを示すベータ角、ビーム
端部の剛体処理、ビーム端部の接合条件(ピン接合等)を考慮することができます。2
点サポートの機能を使って、配管節点とフレーム節点を結合させることができま
す。その際に、ギャップや摩擦を考慮することもできます。

AISC の断面データと材質データが AutoPIPE のライブラリに登録されています。ま


た、ライブラリにない構造部材でも容易にモデル化できるようになっています。

1-2 AutoPIPE® Version 6.2


AUTOPIPE の導入
機能の概要

非線形解析機能
AutoPIPE では、片方向サポート、ギャップ、摩擦、非線形の地盤ばね等を扱うこと
ができます。サポート点のギャップと摩擦係数を指定することで、現実の支持条件
をシミュレートすることができます。AutoPIPE には、ギャップを持つタイロッドや
配管とフレームの結合のように、モデル中の任意の 2 節点の接続を定義するための
2 点サポートが用意されています。

有限要素法
AutoPIPE は、静的および動的荷重を受ける複雑な配管系を有限要素法を用いて解析
します。十分に配慮されたデフォルトが用意されており、ユーザは有限要素法につ
いて詳しくなくても、複雑な配管系の解析ができます。

動的解析
動的解析には、固有値解析、応答スペクトル解析、調和振動解析、時刻歴応答解
析、荷重スペクトル解析が含まれています。節点間に質量節点を自動的に追加挿入
するオプションを使って精度の高い固有値解析を行うことができます。喪失質量や
ZPA静的修正を考慮した動解析を行うことができます。AutoPIPE は、NUREG/CR-
1677 ベンチマーク問題を満足し、NRC スペクトルの組込み、地震相対変位、コード
ケース N411 の機能を備えています。

AutoPIPE にはウォーターハンマー、スチームハンマー、安全弁の吹き出し反力を流
体過渡荷重として生成する機能が用意されています。これらの荷重は時刻歴応答解
析を使って解析されます。Rebis社の PULS プログラムを利用することで、回転機器
による振動や脈動によって誘導される流れを計算することができます。この結果を
AutoPIPE の調和振動荷重として、配管の動的応答を計算することができます。

ポスト処理
モデルの解析後は、どの節点の応力、サポート反力、変位、モード形状でも簡単に
出力することができます。膨大な結果レポートを出力しなくても、応力の大きさに
応じた色分け図、アニメーション機能、ポップアップウィンドウ等を使って、問題
のある個所を素早く見つけ出すことが可能です。コード応力の組合せは AutoPIPE が
自動的に行います。

領域の選択機能を使って、結果レポートに出力させる節点を制限する機能が用意さ
れています。例えば、1,000 節点あるモデルでも、その中の 2 つの節点だけのレポー
トを出力することができます。また、応力、サポート反力、変位等の結果の値に対
してユーザが設定したフィルタ条件を用いてレポートを出力することが可能です。

規格への適合性
AutoPIPE は以下の配管コードについて結果レポートの作成および応力評価を行うこ
とができます。

ASME B31.1, B31.3, B31.4, B31.8

ASME Section III Class 2 & 3

Tutorial 1-3
Canadian CAN/CSA – Z662

British Standards BS 806, BS 7159 (GRP Piping Code)

Swedish Piping Code (SPC), Method 2

Norwegian Det Norske Veritas (DNV), TBK 5-6

Dutch Stoomwezen D1101


高圧ガス設備等耐震設計基準および指針(レベル 1 およびレベル 2)

通産省告示 501 号 3 種管(1980 年版)、消防法

French RCC-M, SNCT

AUTOPIPE 6.2 の新機能と機能改善


バージョン 6.2 で追加および機能改善された主な機能を以下に示します。

モデル名において Windows の長いファイル名に対応

最近使用したモデルのリストからのオープン
ASME B31.1a-1998 を 2001 へアップデート

ASME B31.3-1999 を 2001 Addendum(b)へアップデート

ASCE 7-95 の風荷重を ASCE 7-98 へアップデート

UBC 1994 の風荷重を UBC 1997 へアップデート

モデルデータに最大 10 行の詳細説明の追加

入力モデルリストの出力様式の拡張

温度および圧力データの値による置換機能

熱膨張が考慮可能な剛体パイプの追加
流体過渡荷重における立ち上がり時間と圧力パターンの指定

大きなモデルの時刻歴解析において動的メモリを使用

配管 ID、温度、圧力による配管の色分け表示の拡張

配管特性の選択/表示機能に論理積/論理和(And/Or)オプションを追加

CADAP.MAP ファイルの更新(新しい AutoPLANT のコンポーネントクラスと


PXF インポートオプション)

AutoPLANT(PXF)からインポートされたモデルの CAD データの表示機能

運転温度と運転圧力の PXF インポート

風荷重に対する地表面の高さの指定機能

ASCE 風荷重において高さごとの風力係数 Cf を自動算出


ビームダイアログの始端節点 I にアクティブポイントをデフォルトとして表

動解析における有効質量および喪失質量のパーセントを出力

解析条件の要約に ASCE および UBC に対する高さごとの風圧を出力

1-4 AutoPIPE® Version 6.2


AUTOPIPE の導入
AUTOPIPE 6.2 の新機能と機能改善

ANSI フランジ荷重の評価リストに許容圧力比を出力

F3 テキストダイアログに節点間の距離を表示

リストのヘッダに解析した日付と時間の双方を出力

配管 ID の削除ダイアログに未使用の配管 ID のみを表示

弾性係数に対する小数点以下の表示桁数の指定

ワイヤフレームに代わり現在の表示モードによるパン/ズーム/回転が可能

材料ライブラリに AU-TYPE 317 を追加

Tutorial 1-5