JIMLecture

も っ と 「 航 空 機 内 医 療 」 に つ いて 知 ろ う !

佐藤健一

第18巻第5号
2008年5月15日

医学書院

別刷
発行

もっと「航空機内医療」について
知ろう!















◇ 航 空 機 内 で ド ク タ ーコ ール に 遭 遇 す る こ と は 滅 多
にありませんが,呼ばれる可f抱性は常にあります.

搭 載 さ れて い る 医 薬 品 や 医 療 器 具 , 遭 遇 し や す い 疾

患 の 知 識 を 持 って , 慌 で す 適 切 に 対 応 で き る 医 師 の
増加が望まれています.

航 空 会 社 の 対 応 の 流 れ , 搭 載 さ れて い る D o c ­
tor sKitや蘇生セットに含まれている医薬品・医
療器具の内容を知る機会はほぼありません.その
ため,航空機内では十分な医療を行えないのでは
と い う 不 安 が 生 じ ま す. ま た , ド ク タ ーコ ー ル 時

2007年11月11日,日本家庭医療学会の主催

点では個ノし|貴報保護の点から年齢や性別,どのよ

で「第15回家庭医の生涯教育のためのワーク

うな状態かは不明であり,たとえ名乗り出ても役

ショップ」が開催され,航空機内医療のレクチャー

に 立 て る の か と い う 不 安 も 生 ま れて き ま す.

「知っててほしい目航空機内での急病人に対する

今回のレクチャーに向けてさまざまな文献を調

医療体制一身体や疾患への影響も含めた話」を担

べ , 航 空 機 内 の 環 境 が 体 に 及 ぼ す 影 響 に つ いて 改

当しました.航空機によく搭乗する関係上,以前

め て 知 り , 外 来 受 療 者 が 航 空 機 を 利 用 して 移 動 す

より航空機内での医療に非常に関心がありまし

る際にちょっとしたアドバイスが実は重要であ

た.しかし,実|祭に学ぶ機会はほとんどなく,周

ることにも気づきました.当日は株式会社日本航

囲に知っている医師もいないため,系統だって勉

空インターナショナル(以下,JAL)の協力を得て,

強 す る こ と は で き ま せ んで し た . そ の よ う な な

DoctorkKit,蘇生セットを展示・紹介しながらレ

か,2007年7月に学会出席のためにシンガポー

クチャーを実施しました.

ル に 向 か う 国 際 線 の 機 内 で , 実 際 に ド ク タ ーコ ー
ルに対応した経験から,医師・医療関係者が航空

航空機内環境加体に及ぼす影響

機 内 で の 医 療 体 制 や ド ク タ ーコ ー ル に つ い て 事 前
に知っていることの重要性を実感し,今回のレク
チャーを企画・実施しました.

健康な者が航空機に搭乗する際には,まず何も
起こりません.しかし,実は代償機能が働くこと

航 空 機 内 医 療 に つ いて は , 日 本 宇 宙 航 空 環 境 医

で 何 も 起 こ ら な い よ う に 調 整 さ れ て い る の で す.

学会の認定医講習の際に講義を受けることができ

航空機は高度9,000∼

ます1).しかし,その他に航空機内医療の講義を

で 飛 行 して い ま す 2 一 礼 外 環 境 は 0 . 2 5 気 圧 , 気 温

聴く機会はなく,航空機内で急病人が出た際の各

­50∼40℃,湿度O%と,当然人間は生存できな

000mを峙速約900km

佐藤健一(さとうけんいち)/医療法人篤友会関西リハビリテーション病院
札幌医科大学卒.北海道家庭医療学センター(HCFM)1期生.研修終了後,

高 齢 者 医 療 , リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン, 医 療 情 報 学 の 勉 強 を 続 け て い る . 実 際 に
ド ク タ ーコ ール を 受 け た 経 験 か ら , 航 空 機 内 医 療 へ の 認 識 を 深 め る 重 要 性 を

実 感 し レ ク チ ャ ー を 開 催 し だ . 今 後 も サ ブ スペ シ ャ リ ティ と して 継 続 す る 予

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0917­138}C/08/ゝ二500/論文/JCLS

いため,エアコン管理と与圧装置によって航空機
内は0.8気圧,気温24℃,湿度10∼20%に調整
されています叫しかし0.8気圧といえば富士山
の5合目(2,000∼12,500m)と同じくらいであり5),
空気中の酸素分圧の低下,体内ガスの膨張が十分
に起きてきます3).
0名気圧では動脈血酸素分圧(Pa02)は90Torr
から約60∼70Torrへ低下しますが,酸素解離
曲線に当てはめるとHb酸素飽和度が99%から
90%へ低下することになります3.6∼1o).そのた図1
め,健常人でも通常よりも低酸素の状態となりま

機内搭載医薬品・医療器具をみせながら行わ
れたレクチャー

す. し か し , C O P D な ど 呼 吸 機 能 の 低 下 し た 人 ,

は,航空機内から地上にいる医師に連絡を取るこ

心血管系疾患を持っている人ではさらに低下して

とも可能です12.14.15).また,航空会社によっては

代償しきれなくなり,呼吸困難や心筋虚血などの

外部の機関(MedAire社,lnel117nationa1SOS社

症状が生じる可能性が非常に高くなります3』).

など)と契約を行っている場合もあります16.17).

また,体内ガスは約125倍に膨張します2・3.1o).

このように,完全な支援ではないものの,航空

その影響で中耳炎,副鼻腔炎,歯痛,腹痛などが

機外の医師からの医療アドバイスが得られること

みられやすくなります3.12).さらに湿度10∼

を 大 部 分 の 医 師 が 知 ら ず, レ ク チ ャ ー 後 の ア ン

20%というのは砂漠と同じ程度であり,皮膚や角

ケートでは,このことだけでも協力する際のスト

膜,気管の乾燥,痰の粘伺化,不感蒸泄増加によ

レスが減るといった声が聞かれました.

る脱水をきたします2・3J.10.13).

航 空 機 に 搭 載 さ れて い る
医薬品・医療器具

急病人発生時の流れと
今までの統計

当 [ ] は 機 内 搭 載 医 薬 品 ・ 医 療 器 具 に つ いての 展
急 病 人 発 生 時 は , 本 人 か ら の 訴 えや 客 室 乗 務 員

示・説明を行いました(図1).運輪省(現国土交

(以下,CA)が異変に気づくことから,CAが対

通省)からの通達(空事第141号,空航第208号)

応 す る こ と が 多 く な り ま す. C A は B L S ( 一 次 救

に よ っ て 最 小 限 搭 載 すべ き 医 薬 品 ・ 医 療 用 具 と ,

命処置),AED(自動体外式除細動器)の研修を必

追加することができる標準的な救急用医薬品が定

ず受けていますが12.13),CAで対応しきれないと

め ら れて お り , 国 内 線 , 開 票 線 と も にそ れ に 基 づ

判断した時や,本人・同行者の希望があった時に

いて搭載されています(表1)2A12∼14.18).2001年

ド ク タ ーコ ー ル が な さ れ ま す. ド ク タ ーコ ー ル の

以降はAEDも搭載され12J),緊急状態に備える

割 合 は J A L の 統 計 1 2 ) に よる と 1 , 0 0 0 便 あ た り 平

体 制 が さ ら に 整 っ て い ま す. と は い え , 緊 急 状 態

均 して 1 . 9 人 ( 国 内 線 は 0 . 8 人 , 国 際 線 は 3 . 8 人 )

にあわないかぎりみる機会はなく(筆者自身も初

の頻度で,応じる率は医療関係者では90%以上,

めて で し た ) , ま た 何 か 搭 載 さ れて い る か を 知 る

医 師 の み で は 約 7 5 % 2 ) と な っ て い ま す. そ ば で

こ と が 困 難 と い う の が 現 状 で す. こ れ は 事 前 ア ン

急病人の状態を判断できる医師の役割が重要とな

ケ ー ト で 「 搭 載 さ れて い る 医 療 器 具 を 知 り た い 」 と

ることはいうまでもありませんが,判断に迷う時

い う 回 答 が 一 番 多 か っ た こ と か ら も わ か り ま す.

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乙jsklロレザ

表1日本航空における航空機内搭載医薬品・医療器
具(文献4バ2より一部追加改変.2008年3月現在)

医薬品
(注射薬)

(文献12より一=肖| 加・改変)

ブ ド ウ 糖 液 , 生 理 食 塩 水 , エ ピ ネ フ リ ン,

①自分の専門分野を告げる

イノバ ン o , ハイ ド ロ コ ー ト ンヘブ ス コ

②協力すること 治療すること(診察だけでも十分な協

パ ン o , ネ オ フィ リ ン o , ブ リ カ ニール o * ,


硫酸アトロピンo,メテナリンo*,ラシッ

③可能なら診察前に本人・家族の同意を得る

クスo*,リドカインo

④自分の印象を本人・家族・客室乗務員に説明し理解し

医薬品
(経口薬)

メリンo*

タ ペ ジ ー ル o , ニ ト ロ ペ ン o

ト9カプセル,タリビッド

医療器具

表2ドクターコール遭遇時のポイント

­

自動体外式除細動器,小型心電図モニター*,
血圧計,聴診器,血糖測定セット*,外科
セット(手袋7.5,6.5,無菌ドレープ)*,
胃 管 チ ュ ーブ ( 1 6 F r ) * , 導 尿 用 ネ ラ ト ン カ
テーテル(10Fr)*,液体吸引器*,吸引用カ
テーテル*
_
_

_

_

蘇 生 セ ッ ト 異 物 吸 引 器 * , ア ン ビ ュ ー バ ッ グ, マ ス ク ( 成

てもらう(とくに重症時)

⑤機内搭載品(医薬品,医療機器)は適切に使用する
⑥自信がない時は不慣れなことはしない
⑦客室乗務員にバイタル計測,移動,記録/|貴報収集,
通訳を依頼

⑧AED,CPRは客室乗務員のヘルプを求める
⑨ 診 療 内 容 は 記 録 と して 残 す
⑩緊急に治療が必要かの判断だけでも十分(後の判断は
機長に任せる)

人・小児用),喉頭鏡セット(S・M・L)*,
気管挿管チューブ(6,5・5.0・3.0mm)*,開
□ 器 * , バ イ ト ブ ロ ヽ ッ ク, エ ア ウ ェ イ ( 大 ・
中・小)*,点滴セット

4りよ国際線のみ

代替着陸の20∼46%,乗客死亡原因の60%を占
め る と さ れ て い ま す. 誘 因 と して 酸 素 分 圧 低 下 ,
旅の疲れ,服薬時問の乱れなどがあり,応急的な
対 処 と して 酸 素 投 与 , ニ ト ロ ペ ン 皿 な どの 薬 剤 投

説明の際には,とくに高感度聴診器や異物吸引
器,足踏み式の吸引器など,実際にみたことがな

与,本人持参の発作治療薬の投与などが挙げられ
ます.

け れ ばそ の 使 用 方 法 が わ か ら な い 器 具 へ の 質 問 が
多数あったり,緊急時に最低限必要と思われる医
薬 品 が コ ンパ ク ト に 収 納 さ れて い る こ と に 皆 さ ん

神経系3)
失神,痙學,めまいなどが多く,緊急状態の
15∼40%,代替着陸の15∼35%を占めるとさ

感心していました.
し か し , 搭 載 さ れて い る 医 療 機 材 を 知 っ て い る

れ て い ま す. 急 に 倒 れ た 場 合 は 不 整 脈 や 心 筋 虚

だけでは,自信を持って協力できるとは限りませ

血 , 心 疾 患 を 考 え が ち で す が, 実 は 血 管 迷 走 神 経

ん . そ こ で , 航 空 機 内 で ド ク タ ーコ ー ル に 遭 遇 し

反 射 に よ る も の が 多 い と さ れ て い ま す. 誘 因 と し

た時に念頭に置くとよいポイントを説明しまし

て長時間の座位,不感蒸泄増加による脱水などが

た(表2)3・12).

あ り , 応 急 的 な 対 処 と して 横 に して 静 脈 涯 流 を 増

航空機内で遭遇しやすい病態
航空機内では主に①心血管系,②神経系,③
l 印 及 器 系 , ④ 消 化 器 系 , ⑤ アル コ ール に よる 問 題
に遭遇することが多くなります.

や す, 酸 素 を 投 与 して 潜 在 的 低 酸 素 症 の 改 善 を 図
るようにします.
呼吸器系
喘息発作,COPD悪化などが多く,緊急状態
の5∼10%,代替着陸の5∼15%を占めるとさ
れて い ま す 3 ) . 誘 因 と して は 低 酸 素 , 低 気 圧 に 加

心血管系3)

え,乾燥した空気による気道過lgc性増加なども影

胸痛や狭心症発作が多く,緊急状態の20%,
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響 を 及 ぼ し ま す 1 3 ) . 応 急 的 な 対 処 と して , 酸 素

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投 与 , 気 管 支 拡 張 薬 の 投 与 な ど が あ り ま す.

ため3.15・肌搭乗時の耳痛に悩んでいる人には試

地上で経皮的酸素飽和度(Sp02)が95%以上で

して み て も よ い と 思 わ れ ま す. 耳 管 が う ま く 通 じ

あ れ ば 問 題 な い の で す が, 9 5 % 以 下 で あ れ ば 酸 素

ない時は,航空性中耳炎という気圧の変化による

投与の検討が必要になります(03.19∼肌呼吸筋

中耳の損傷をきたすことがありますので,旅行後

力の低下が予想されたり,拘3牡性肺疾患がある人

もひどい耳痛,伝音性難聴が継続する場合は診察

へは,機内で酸素が必要になりうることを事前に

を 受 ける こ とを お 勧 め し ま す 1 o ) . そ の 際 は 航 空

本人に伝えておくことも必要です8).また,Sp02

機搭乗後であることを伝えるのを忘れないように

92%以下の人や在宅酸素使用中の人は酸素が必須

します.

となるため,前もって航空会社に診断書を提出す

長 距 離 の 搭 乗 で 問 題 と な る の が 服 薬 管 理 で す.

る こ と が 必 要 に な り ま す. た だ し , 動 脈 血 酸 素 分

そ の な かで 一 番 問 題 に な る の は 糖 尿 病 の イ ンスリ

圧が50Torr以下では,酸素投与で呼吸停止の可

ンでしょうlo).時差が2時間以上ある旅行では,

能性もあるため相対的禁忌となります6).

1 日 の 時 間 が 変 化 す る た め イ ンスリ ン 量 の 調 整 が
必要となります7).西への移動は1日が長くなる
た め イ ンスリ ン 量 を 増 量 , 乗 へ の 移 動 は 1 日 が 短

T/消化器系
体内ガスが膨張することによる影響がみられま

く な る た め イ ン ス リ ン 量 を 減 量 し ま す. ま た , 機

す. 多 い の は 腹 痛 , 吐 き 気 , 嘔 吐 な ど で す が , 常

内 に は イ ン ス リ ン の み な ら ず, 血 糖 測 定 器 , 低 血

に心血管系や他の疾患の可能性を念頭に置くこと

糖対処用のブドウ糖やスナックを持ち込み,常に

が必要です3.1o).また,下痢の場合は感染性の可

手 の 届 く と こ ろ に 置 いて お く よ う に ア ドバイ ス し

能 性 も あ る の で , す ぐ に C A に 伝 え ま す.

ます.

万……アルコール

航空会社との連携

航空機の搭乗前や機内でアルコールを飲む人は
多いと思いますが,地上丿二は酔い方が異なり,缶

①機内で特別な手配(ストレッチャー・酸素・

ビー ル 1 本 が 0 . 8 気 圧 下 で は 2 . 5 ∼ 3 本 に 相 当 す

医療機器など)が必要,②病状・体調が急に変化

る と さ れ て い ま す. 酸 素 分 圧 低 下 に よ る 影 響 , ア

するおそれがある,航空旅行の適否が疑わしい,

ルコールによる組織毒性低酸素症,脱水,心拍数

③けがや疾病の治療,最近受けた手術が航空旅行

増加,旅の疲れなどが関係しているとされていま

により体に影響を及ぼすと思われる,①重度の

す3.22.23).そのため,航空機内ではアルコールは

ピー ナ ッ ツ ア レ ル ギ ー で 機 内 環 境 に 特 別 な 配 慮 が

で き る だ け 控 え る こ と を 勧 め ま す.

必要,⑤入院や転院のため航空機を利用する,な

搭乗前後から注意が必要な病態

どの状態では,まず主治医が航空機に搭乗可能か
の判断を行います几
身体状態を検討し,搭乗可能,もしくは搭乗し

最も多いのは耳の問題でしょう.通常でも上

て移動させる必要性があると判断した場合は,世

昇,降下に際し耳閉塞感を感じると思います9).

界共通の診断書フォーム(MedIF:Medic211Tnfor­

耳 管 の 特 徴 と し て 降 下 時 の ほ う が 開 き に くく , 中

mationForm)を記載します町その内容から,

耳への空気の移動が困難となります2杭バルサ

航 空 会 社 が 搭 乗 の 可 否 , 搭 乗 形 態 な ど を 検 討 して

ルバ法やアメやガムで耳管開放を促す他に血管

い き ま す. 搭 乗 が 決 定 し た 後 は , 搭 乗 日 に 診 断 書

収縮薬の入った鼻炎用スプレーが有効な人もいる

を忘れないようにしましょうo).

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419

ノjo叩口五言

3)MatthewProut:Managementofinflightmedical

家 庭 医 が 地 上 可 万 衣 言 ① ノ ニ フ,
安全才旅○脂めに

(?111ergendesoncommerciahirhes.UpTODate15.2.
4 ) 株 式 会 社 ロ 本 航 空 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル . < h t t p ソ /
www.ja1.cojp/>
5 ) 篠 塚 規 : 飛 行 機 の 中 の 旅 行 医 学 一 山 岳 砂 漠 に 長 時 間 !

航空機内で急病人発生に対処するのは当然です
が, 家 庭 医 と して は , 旅 行 後 に 受 療 者 と 元 気 に 外
来 で 話 を す る こ と も 楽 し み の 一 つ で す. つ ま り ,
旅行中に何も起きないようにするのは当然です
が , 起 こ っ た と して も 対 処 の 際 に 役 立 つ 情 報 を 提
供することも大切です12).航空機内という人的・
設備的に限られた環境の中で,初めて診る人に対
して , 的 確 な 診 断 を く だ し , 治 療 を 行 う こ と の 困
難 さ を 考 える と 非 常 に 重 要 と な り ま す.
こ れ ら の 点 を ふ ま え , 以 下 の 点 に 注 意 して 受 療
者 に ア ドバイ ス を 行 って は ど う で し ょ う か.
①常用薬は機内に持ち込み,身近に置く(棚の中の荷

過酷な機内環境に備える.Mebio18(3):124­11?8,2001.
6)安藤秀樹:航空機旅行と呼吸不全.日医雑誌121(10):
1617­1622,1999.
7)AMA:Medicaliruidelinefor211rHnetl­21vel,2nded.
<http://www.asma.org/pdf/publications/medguid.
pdf>
8)StollerJK:Travelingwithoxygenabroad
commercialair(mrriers.UpTODate15.2.
9)KarinL(2der,MBBS,FRACP,MPH,DTMH:Travel
advice.UpTODate15.2.
10)BettesTN:Medicaladviceforcommercialair
tl­21velers.AAFP60(3卜801­810,1999.
11)MatthewProut:Preflightpatienta;sessment.
UpTODate15.2.
1 2 ) 人 越 裕 文 : 空 港 ・ 旅 客 機 内 で の 救 命 処 置 一 機 内 で ド ク
タ ー を 呼 ぶ ア ナ ウ ンス が 流 れ た ら . L I S A 1 1 ( 3 ) : 2 9 8 ­ 3 0 2 ,
2004.
1 3 ) 大 越 裕 文 : ト ラ ベ ル メ デ ィ ス ン の す す め 一 航 空 機 の 中
で.JIM14(6):494­498,2004.

物に入れない)

②急変時,発作時の対処方法を指導し,可能なら文
章を渡す(海外旅行では英語で記載)

1 4 ) 宮 島 真 之 : 3 万 フ ィ ー ト の 先 進 医 療 一 機 内 で の
(・111(・17gencyに対応する.Mebio18(2):120­124,2001.
15)TonyGoodwin:lnづlightmedicalemergencies一一an

③薬の一覧や簡単な症状の経過を記載した文章を渡
す(海外旅行では英語で記載)

④荷物は多くしすぎない(機内持ち込みも)

()x7erview,BMJ:E321:1338­1341,2000.
16)MedAire.<http://www.me山1ire.com/>
17)lnternationalSOS.<http://www.internationalsos.
com/en/index.htm>

⑤時間に余裕を持って行動する

18)運輸省航空局通達.空事第141号.空航第208号.

⑧着席中も足の運動を時々行う

19)TheodoreAC:Oxygenationandmechanismsof

⑦通路側の席を選ぶ(トイレや具合が悪い時にすぐ動
くことができるように)

⑧前もって病気や薬持参の旨をCAに告げる
⑨不安がある時はまず主治医・航空会社に相談する
日本航空:プライオリティ・ゲストセンター
(Tej.012()­74ア

ア07)

hypoxemia.UpTODate15.2.
20)CurrieGP,DouglasJG:Oxygenand❹lalers.BMJ
333:34­;36,2006.
21)PeacockAJ:ABCofoxygen­Oxygenathigh
111titude.BMJ317:1063­1066,1998.
22)RoegglaG,etal:Effectofalcoholonacute
x/(211tilatory21daptationtomildhypoxiaatmoderate
211titude.AnnlnternMed122(12):925­927,1995.

全日空:ANAスカイアシストデスク

2 3 ) 内 浦 工 堂 : 航 空 環 境 と 注 意 すべ き 病 態 . 宇 竹 f 航 空 環 境
医学33:21­24,1996.










­






­



24)A(,1・()spaceMedidne&HumanFactors:Theeffects

そ れで は 皆 さ ん , よ い 旅 を 川

ofascentandd(jscentongasco11(2ctionswithinthe
body.<http://www.omedica1.org/Artides/PDF_mes/

今回のレクチャーや執筆に際L.|ニ|本航空インターナショナル
様 に 多 大 な ご 協 力 を い た だ き ま し た . 心 よ り 感 謝 申 し | こ げ ま す.

IJas.pdf>
2 5 ) 株 式 会 社 日 本 航 空 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル : 診 断 書 の 記 人
例・ダウンロード.<http://www.a1.co.jp)/jalpri/
guicle/certificJ21te.html#download>


1)日本宇宙航空環境医学会.<http://www.oc.nii.acjp/
j5s21sem月rldex.htm1>
2)大JII康彦:航空機内での救急医療.臨床と研究79(4):
1zl­18,2002.



さ と う けん い ち
関西リハビリテーション病院リハビリテーション利・
哆f5(50一〇〇54大阪府豊巾市桜の町3­11­1
T(?I:06­(5S357­7756F21)c:06­6857­7757

JIMvo1.18n0.52008­5

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