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つながる工場・製造業IoT
調査期間:2019年6月17日(水)~ 7月13日(月)
調査対象:MONOist/EDN Japan/EE Times Japan読者である、モノづくりメディア会員
目次
調査概要 P2
総括 P3
回答者属性
• 勤務先の業種 P5
• 職務内容 P6
• 役職 P7
• 従業員規模 P8
• 勤務先地域 P9
• 本テーマに関連する製品・サービスの導入に関する立場 P10
設計・製造現場における品質管理に関するアンケート
• 「つながる工場」への取り組み状況 P12
• 取り組まない理由 P13
• 工場内のネットワーク化が進んでいるところ P14
• ネットワーク化によって得られたメリット P15
• 「つながる工場」への取り組みを検討/着手したきっかけ P16
• 1年前と比べた「つながる工場」への取り組み状況 P17
• 「期待していた価値」が十分に得られているか P18
• 取り組みの進捗段階 P19
• 1年前と比べた工場内のネットワーク化が進んだところ P20
• 今後、ネットワーク化を進めていきたい領域 P21
• 今後、ネットワーク化を進めることで期待するメリット P22
• ネットワーク化を進める上での課題 P23
• ネットワーク化を進める上で期待する技術 P24
• 工場のネットワーク化を進める上でセキュリティに関する不安を感じるか P25
• 組織的に工場内でサイバーセキュリティ対策を行っているか P26
• 工場内で行っているサイバーセキュリティ対策 P27
• サイバーセキュリティ対策に取り組んでいない理由 P28
• ご意見・ご感想 P29
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調査概要
目的
MONOist/EDN Japan/EE Times Japan読者を対象に、
製造業従事者の方を対象に「つながる工場」の進捗状況、課題について調査を実施
方法
Webによるアンケート
調査対象
MONOist/EDN Japan/EE Times Japan読者である、モノづくりメディア会員
調査期間
2020年6月17日(水)~ 7月13日(月)
総回答数
564件
※ 回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
・6割以上が「つながる工場」の実現へ前進、着実に実践フェーズへ移行
調査の結果63.1%が「つながる工場」に向けた取り組みを推進していると回答。さらに60%以上
が1年前と比較して、具体的な取り組みが進捗したと答えている。具体的な段階について昨年度の
調査結果と比較すると、「情報収集フェーズ」との回答数が10ポイント以上減少(27.8%
→10.6%)し、試験運用や一部生産ラインでの運用を開始しているという回答数が増加。確実に
実践フェーズへの移行が進んでいる状況がうかがえる。
・現時点で効果は「50:50」、メリットは「生産性の改善」
一方、現時点において「つながる工場」への取り組みで期待していた効果が得られているかにつ
いては、「はい」と「いいえ」の回答数がほぼ50%ずつとなった。まだ、現時点では十分に効果
を得られていない企業も多いようだ。また、取り組みによって得られたメリットの上位は、引き
続き「生産性の向上」がトップで、「データ収集および収集コストの削減」「見える化による品
質向上」と続いた。
・「コスト」と「セキュリティ対策」は引き続き課題に
「つながる工場」に向けた取り組みを行う上での課題では、「導入費用の高さ」(41.7%)が昨
年に引き続きトップに。標準化に向けた取り組みや、つながることによって生まれるセキュリ
ティへの懸念も上位に入った。ネットワーク化によるセキュリティ対策の実施状況では、46.8%
が実施していないと回答し、昨年を上回った。引き続き工場のセキュリティ対策は課題となりそ
うだ。
製造業(電気機器) 66 (11.7%)
情報・通信サービス業 59 (10.5%)
製造業(自動車・輸送用機器) 56 (9.9%)
製造業(電子部品・デバイス・電子回路) 55 (9.8%)
サービス業 40 (7.1%)
その他コメント • コンサルタント
• 無職 • 公益財団法人
• 建設業 • メディア
卸売・小売業 23 (4.1%) • ソフトウエア開発 • 建設コンサルタント
• TAMA産業活性化協会 • IR支援
• 受託開発業 • 学生
• 医療機器等開発 • 設備管理
教育業 • 運輸業 • 再エネ事業
8 (1.4%)
• 知財調査 • 運輸業(船舶)
• 電気設計サービス • 子会社(OA)に工場を持つ設計
• 製造業向け、業務コンサル、 会社
その他 施策実行・推進支援
35 (6.2%) • 行政(産業支援)
• 組み込み、オープン系ソフト
ウェア技術者
• 専門コンサルタント
• 印刷業
• IPP事業者
設計・解析 82 (14.5%)
情報システム 79 (14.0%)
営業・販売 69 (12.2%)
経営・経営企画 40 (7.1%)
その他コメント • ロジスティクス
• 不動産管理 • フィールドエンジニア
品質保証・管理 31 (5.5%) • 知財調査 • テクニカルサポート
• 総務 • コーディネーター
• マーケティング • グラフィックデザイン
• 事務 • 開発~工場まで
• コンサルタント
資材・購買 9 (1.6%) • 無職
• 翻訳業
• 内部監査
• 生産性向上推進の部署
その他 34 (6.0%) • 人事
• 警備
• 技術役員、品証執行役員経て
常勤顧問
• 企画
• 管理
• 学生
その他 4.1%
事業部長/工場長クラス
1.2%
経営者・役員クラ
ス 8.3%
部長クラス 10.6%
一般社員・職員クラス
32.6%
課長クラス 21.5%
その他コメント • コーディネーター
• フェロー • エキスパート
• 無職
• 定年再雇用
係長・主任クラス 21.6% • 専門職
• 嘱託嘱託
• 事業主
• 参事
• 顧問
• 雇用延長
• 業務委託
• 技術顧問 兼 技師長
• 技術顧問
• 課長待遇技術専門職
• パート
100人未満 24.6%
5000人以上 26.1%
1000人以上5000人未満
16.8% 100人以上1000人未満
32.4%
海外
四国
0.5% 北海道
0.4%
中国
1.4%
2.1%
東北
九州
3.4%
5.1%
近畿
20.9%
関東
43.8%
中部
22.3%
導入についての決定権
を持つ 6.9%
導入についての製品選定権
を持つ 16.9%
特に導入には関与しない立
場 43.1%
導入についてのアドバイス
をする立場 28.0%
他社への提案を行うSIerリ
セラー 5.0%
取り組む予定はない
36.9%
取り組んでいる(また
は、取り組む予定)
63.1%
対応する技術者がいないから 51 (25.6%)
今の業務に効果があるとは思えないから 48 (24.1%)
そのうち対応を考えるが今はその時期ではないと考えるから 47 (23.6%)
コストが高いから 43 (21.6%)
よく分からないから 38 (19.1%)
自社の製造システムと基幹システム間(オフィスシステム) 93 (28.4%)
自社の管理ツールと製造システム間(MESなど) 92 (28.1%)
自社の工場間での各層のシステム間(一部) 89 (27.2%)
その他コメント の間
• 計画中 • 顧客が製造業のため、お客様に
自社の工場間での各層のシステム間(全部) 28 (8.6%) • 客先の自社装置と自社のデータ よりけり
分析環境 • これからターゲットを定めると
• 他社の工場のネットワーク化を ころ
進めている • 特に進んでいない
• 工場は海外展開済 • 工場によってはWEBカメラ
他社も含めた工場間での各層のシステム間 • セキュリティを考慮しオフィス • まだ検討段階
21 (6.4%)
システムと製造システムは別々 • 客先設備を自社システムで監視
にネットワーク化 • 一部工場をパイロットとして取
• 取組んでいるらしいが、詳しい 組中
ことは説明が無い。 • ↑をやりたいという構想がある
• 大学の実験装置をリモートで操 • 検討を開始したところ
その他 23 (7.0%) 作し実験を行うシステムの構築 • 自社の製造現場の機器と設計
を進めている ツール間
• 試験機を繋げようと準備中
• 顧客への5G情報通信システム
設計コンサル~機器納入
• 他社の工場と弊社の生産技術と
生産リードタイムの削減 90 (27.5%)
製品歩留まりの向上 63 (19.3%)
生産ラインの作業人員の低減 58 (17.7%)
生産自動化領域の拡大 50 (15.3%)
メンテナンス回数の削減 50 (15.3%)
工場-工場、工場-本社の遠隔地コミュニケーションが向上 39 (11.9%)
作業員の教育コスト削減 33 (10.1%)
生産ライン組み換え時間の短縮 32 (9.8%)
その他コメント • 分からない
• 装置の故障による停止の防 • トラブル対応の迅速化
工場間の生産調整、仕向地変更が容易に 止、装置・プロセスの改善 • 新たな成果のない、昭和のや
30 (9.2%)
• 不明 り方を容認して継続。
• 一部テレワーク化 • 検討中なのですすんでいない
新たなビジネスモデルの創出 • 感染リスク低減と実験の効率 • まだ検討段階
15 (4.6%) 化、他の研究機関との連携強 • 特になし
化 • 生産計画と在庫管理の円滑化
その他 • 工場の事は分からない。試験 • 情報収集中
17 (5.2%) 機の方は試験履歴の収集 • DFM
• メリットというよりID発番の
ため必要
経営層からの指示(トップ
現場からの声(ボトムアッ ダウン) 49.8%
プ) 30.6%
コメント のない部分最適計画が承認さ
企業競争力の面で必要だと
• 時代の流れ れ、評価・改善できないジレン
• 世界的な状況から マ。
考えたため 46.5% • 試験のエビデンスを残す • 展示会やメーカー提案で魅力を
• メリットというよりID発番のた 感じたため
め必要だったため • コンサルタントからの提言
• 自身の新しい知識と技術を習得 • 現時点では情報収集のみ
するため • センサデータを活用することに
• 顧客の取組。現場が勝手に増設 価値が出るという部内での議論
する闇NW機器への対応など。 から
• 株主からの意見らしいです • 会議体の中から発生
• 在宅勤務で必要 • 他との横並び
• 具体性・目標のない指示で成果
いいえ 32.8%
はい 67.2%
コメント • 手入力の項目見直しや自動化し
• 客先に納入する装置のIoT化は ないでタブレットにデジタル化
進んだが、自社工場内は進んで するだけを計画中で、効率改善
いない が部分最適に終わりそう。
• なかなか難しいです。コストと • 良く判らない
なり、それが売上貢献につなが • あまり進んでいない。組織間の
るか否か見えにくいので 壁
• わからない • 進展なし
• 弊社で取引のあるお客様では、
進んではいるもののまだまだ、
道半ばという状況
• セキュリティ問題がある
コメント で進んでいない
• リアルタイムデータを許 • まだ試行中であり、十分
可してくれる顧客が少な とは言えない。
く、即応体制が取れず事 • 期待には達していないが
後処理になっている 進んでいる
• 十分とは言えない • 効果がコストとして大き
• 一部で簡易的にできるこ く出ていない
とをしているだけで具体 • 担当で無いので分らない
的には実現できていない • 十分得られると考えてい
ため るが、様々な機械がある
• 現状、確認中 ため。個々の対応はこれ
• 現在必要としているシス からとなる。
はい 48.1%
テムとは別に工場の状態 • いいえ。経営層含め一部
を管理する必要を感じて の人しか活用方法等を認
いる 識できていない。
いいえ 51.9% • まだ途上です • 検討を開始したところ
• 一部 成果が出ている • 現状は評価運転を行って
が、まだ不十分であり、 いるため現在の回答は難
工場以外との”つながる” しい
ことが課題 • メリットとデメリットが
• 取組途中のため、まだ効 有る
果が限定的な所が多い。
中々、当初想定のところ
まで到達できない。もの
を作りながらになるの
で、急激な変化が難しい
のもあるかもしれない。
• 期待の半分程度
• 全社の業務分析して課題
抽出・改善しないので、
的外れな活動を繰り返し
かねないから。
• まだまだ「つながってい
る」とは言えない状態。
局部的な「つながり」に
とどまっている。
• 投資効果に見合うメリッ
トがまだ得られる段階ま
プロジェクトが立ち上がった 2.4%
情報収集を
開始
7.2% 工場全体で本格稼働を開始
している 14.9%
検討フェーズ 10.6%
一部の生産ラインで本格稼
試験運用/検証中である
働を開始している 35.6%
29.3%
コメント
• 特になし
• 試作機製作中
• ケースが多様で一概に言えない
が、一部運用開始、大部分は情
報収集段階。
• 1年前とは大きな変化がない
自社の製造現場の機器と管理ツール間 93 (44.3%)
自社の製造現場の機器間 78 (37.1%)
自社の管理ツールと製造システム間(MESなど) 46 (21.9%)
自社の製造システムと基幹システム間(オフィスシステム) 30 (14.3%)
自社の工場間での各層のシステム間(一部) 26 (12.4%)
他社も含めた工場間での各層のシステム間 10 (4.8%)
自社の工場間での各層のシステム間(全部) 7 (3.3%)
その他コメント
• シンクライアント化とセキュリティ強化
• 試験機
• MESの全拠点展開
• Webカメラによる進捗確認、出来高管理
その他 6 (2.9%) • データレイクへの蓄積と分析
自社の工場間での各層のシステム間(全部) 80 (15.8%)
他社も含めた工場間での各層のシステム間 67 (13.2%)
自社の工場間での各層のシステム間(一部) 53 (10.5%)
新たなビジネスモデルの創出 89 (17.6%)
メンテナンス回数の削減 85 (16.8%)
工場-工場、工場-本社の遠隔地コミュニケーションが向上 84 (16.6%)
生産自動化領域の拡大 81 (16.0%)
工場間の生産調整、仕向地変更が容易に 62 (12.3%)
その他コメント
生産ライン組み換え時間の短縮 57 (11.3%) • セキュリティの強化
• 創造性向上
作業員の教育コスト削減 • 作業品質、製品品質の向上
51 (10.1%) • DX化、スピード化
• 在宅勤務に必要
特にない 61 (12.1%) • BCP対応
• 開発者の教育コスト削減、図面を整合できるまで
の時間削減
その他 11 (2.2%) • 出来高管理の省力化、品質向上
• 危険作業の可視化
0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 40.0% 45.0%
必要機器やソフトがよく分からない 85 (16.8%)
現場の理解がない 76 (15.0%)
その他コメント
管理者の理解がない 68 (13.4%) • ビジネスモデルの構築
• 現場の機械が古く ネットワーク対応になっていない
• 目標実現に必要な組織開発や進捗管理をしない(できな
経営陣の理解がない 64 (12.6%) い)で、実現できるやり方へ進化しないから。
• 工場内ネットワーク環境が貧弱
• 工場(現場)はそれぞれが一品生産であり、標準化がむ
外部のサポート企業が見つけられない 25 (4.9%) つかしい
• 機器とソフトのマッチングが難しい
• 「社内のPCとネットワークをリプレースする!」と言っ
外部のサポート企業の対応が不十分 12 (2.4%) た社長が、3年経っても取り組もうとしない、取り組ませ
ないから。
特にない • 既存の生産設備が多種多様、かつ古いものが多く、「つ
46 (9.1%) なげられる情報」に制限や偏りがある。ラインや職場単
位で統括的に情報管理・見える化しようとしたときに、
その他 (2.2%) 設備によって実現できる機能が限られてくる。
• ネットワークの脆弱性
その他コメント
ネットワーク化を低コストで簡単に実現するネットワークゲート… 100 (19.8%) • ネットワークを支える社内での製品開発全時間軸をつ
ないだPLMシステム設計
• LPWAの工場内活用。無線LANの機器をたくさん使う
蓄積データから自動判断し制御を行う自律化技術 99 (19.6%) やりかたに疑問を感じている。それ程大きな情報のや
り取りはないはずなので、LPWAのような技術を使っ
て、1フロアで1機器で情報を収集したりなどできれ
通信機能やセキュリティ機能を製造装置に組み込めるデバイス 69 (13.6%) ば、かなり設備の簡略化ができるはず。
• センサ、データクレンジングや前処理
• 現行(100万円弱)の半額(20万円~50蔓延)程度
特にない 76 (15.0%) のオンプレエッジサーバー及びそのホスティングOEM
サービス
• OPCUA
その他 9 (1.8%) • 低コストで導入できる監視システム
• 使いやすいアプリケーション,システムの導入
• IoTに対応した生産工程・ライン設計技術
• 設備・メーカー毎に異なるインターフェースすべてに対応
可能な多機能なロガー・通信接続機器。
いいえ 27.2%
はい 72.8%
いいえ 46.8%
はい 53.2%
工場向けでサイバーセキュリティガイドラインを用意している 96 (26.6%)
ネットワークトラフィックの監視を行っている 80 (22.2%)
その他コメント
• セキュリティ診断を受けた上で対策を講じている
多層防御対策をしている 33 (9.1%) • できていない
• 個人にGuideLine付与
• 分野外なので不明
• 残念ながらセキュリティ的には「つながないのがBE
ホワイトリスト対策をしている 27 (7.5%) ST」
• ファイヤウォール設置、(部分的に)DMZ確保。上記の
うち「入退室管理」や「外部記録媒体」管理は紙上・
申告ベースのみ。
• 何もしていないが、漠然と不安を感じている
その他 21 (5.8%) • 特に実施していない
• OTセキュリティは推進中
• 検討を開始したところ
• 相手が協力工場(他社)になるので、詳細不明
他部門に一任している 19 (13.9%)
コストを掛けられない 18 (13.1%)
セキュリティに問題があるとは思えないから 14 (10.2%)
現場や管理者に理解がない 10 (7.3%)
ネットワークにつないでいないので必要ない 9 (6.6%)
特になし 60 (43.8%)
その他コメント
• まだ技術開発のための試験段階の運用であり 重要なデー
よく分からない 15 (10.9%) タを扱っていない
• ネットワークに接続される部分は、社内のイントラネット
であり、IT部門がセキュリティ管理
• 経営層にセキュリティ対策が必要との認識が無い
• 工場単独でなく、グループ全社で包括的にセキュリティ対
その他 7 (5.1%) 策に取り組んでいる
• 情報システム室が仕切っている
• 現状、職場単位のローカルシステム(ネットワーク)にと
どめているため。
• 外部から独立しているため。
【お問い合わせ先】
発行:アイティメディア株式会社 メディア事業局 販売推進部
sales@ml.itmedia.co.jp