資料4-2

関西電力大飯発電所3号機に関する報告書に対する質問事項
平成23年11月14日
原子力安全・保安院

(意見聴取会の岡本委員からのご質問)
1. クリフエッジの意味
ステップ1では、書類上の実力を試すのだと理解していますが、
「実力」
には様々な内容があります。例えば、弾塑性解析における余裕と、座屈評
価における余裕では、明らかに余裕の程度が異なります。弾塑性解析で制
限値を超えても、少なくとも1.5倍以上の余裕はありますし、さらに、シ
ステムとしての機能維持まで考えれば、さらに大きな余裕になります。一
方、座屈は、制限値は十分に低いですが、実際に壊れる荷重を超えてしま
うと、確実に壊れ、タンクなどではその機能維持が困難になります。
また、今回、地震でクリフエッジになっているとされている、メタクラな
どのいわゆる動的機器は、実力値は十分に高いのに対して、実際に実験デ
ータが無いという事だけで、制限値を低く設定していると思われます(日
本機械学会の昨年度調査による)。おそらく、実際に機能維持できなくな
るには、実験値(制限値)と実力低の間に数倍の余裕があります。
このように、単純にクリフエッジといっても、その意味するところは大き
く異なっており、そこを明らかにしないと、本当に書類上の評価だけをや
っていることとなって、弱点を見つけ出す事は出来ないと思います。
少なくとも、JEAG4601ベースで良いと思いますので、座屈評価、弾塑性評
価、動的機器機能維持評価の3種類については、その制限値の持つ余裕を
定性的にでも明らかにしていただきたいと思います。
2. 海水の影響
海水は、冷却水としては有効であるが、腐食、流路閉塞、伝熱阻害などの
影響が考えられる。特にS/G2次側に海水を注水する場合において、流路
閉塞や伝熱阻害の影響が、評価に影響しない事を示してほしい。

関西電力大飯発電所3号機に関する報告書に対する質問事項
平成23年11月14日
原子力安全・保安院

(意見聴取会の渡邉委員からのご質問)
1.P.18:起因事象の中に「炉心損傷直結」というのがありますが、具体
的に、どのような事象を想定しているのか? また、それを何故起因事
象として取り上げる必要があるのか?
2.P.18:地震による蒸気発生器細管破断は、伝熱管1本の破断のみを想
定しているものと考えられるが、地震による複数破損を考慮していない
理由は何か?
3.P.18:地震による原子炉冷却材ポンプシールの破損は考えなくて良い
のか? その理由は何か?
4.P.20:表5-1(1)-1をもう少し丁寧に説明してほしい。特に、添付との
関係を明確にした説明がほしい(この表における裕度は、添付の何処を
見ればよいのか?)。
5.P.21 g項:収束シナリオとして①、②、③が特定されているが、それ
ぞれのシナリオに対する耐震裕度はどの程度か?(例えば、P.21の外部
電源喪失に対して、③についてのみ1.80Ssと記載されているに留まって
いる)
6.P.21:h項:①のシナリオに対する耐震裕度はどの程度か?
7.P.26:SFP の収束シナリオの耐震裕度はどの程度か?(「緊急対策に
より地震による特段の耐震裕度は特定されない」との記載があるが、こ
の趣旨が理解できない)
8.添付 5-(1)-3(2/48):原子炉建屋については、工事計画認可の評価に
用い た質 点系 モデ ルを 改良 して 応答 解析 を行 って いる のに 対し 、
原子炉補助建屋については 3 次元 FEM を用いている。この理由は何か?
また、原子炉補助建屋について、3 次元 FEM と多質点系モデルを
組み合わせて応答解析を行っているが、こうした方法は一般的か?

関西電力大飯発電所3号機に関する報告書に対する質問事項
平成23年11月14日
原子力安全・保安院

(意見聴取会の西川委員からのご質問)
1.建家の応答はSsに対してのみ行なっているようであるが、機器系の裕
度の約1.8倍との整合はあるのか。Ssを大きくすると、機器系の応答
も影響を受けるものと考えられるが。また、特に中央制御室が1.8倍
のSsに対して安全に機能するのか示す必要があるのではないか。
2.天正地震による津波に対する見解を示す必要があるのではないか。