RENEWABLES 2011

GLOBAL STATUS REPORT

自然エネルギー世界白書 2011

日本語版
翻訳:NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)

 21 世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク(REN21)
REN21は自然エネルギーへの急速な移行を目指し、世界中の多岐にわたるステークホルダーの統率力を結
集しています。さらに発展途上国や先進工業国の経済において、自然エネルギーを有効に利用するための
適切な政策を推進しています。
REN21は自然エネルギーに尽力するステークホルダーに幅広く開かれており、各国政府、国際機関、
NGO、業界団体、その他パートナーシップやイニシアティブを結びつけています。REN21は自然エネルギー
を迅速に拡大するために、彼らの功績を活用し、その影響力をさらに強めていきます。

REN21 運営委員
Sultan Ahmed Al Jaber
アラブ首長国連邦・外務省

Øivind Johansen
ノルウェー・石油・エネルギー省

Kadri Nassiep
南アフリカ・国立エネルギー研究所

Adnan Z. Amin
国際再生可能エネルギー機関

Mahama Kappiah
西アフリカ諸国経済共同体(ECOW
AS)自然エネルギーとエネルギー効
率化のための地域センター(ECREE
E)カーボベルデ

Rajendra Pachauri
インド・エネルギー資源研究所

Corrado Clini
イタリア・国土環境省
Robert Dixon
地球環境ファシリティ
気候と化学物質のチーム
Michael Eckhart
米国・シティグループ
Mohamed El-Ashry
国連財団
Saliem Fakir
南アフリカ・WWF
Deepak Gupta
インド・新・再生可能エネルギー省

Manfred Konukiewitz
ドイツ・経済開発連邦省
Hans-Jorgen Koch
デンマーク・気候エネルギー省
デンマークエネルギー庁

Wolfgang Palz
再生可能エネルギー世界協議会
Mark Radka
国連環境計画
技術・産業・経済部
Peter Rae
国際再生可能エネルギー同盟

Emani Kumar
イクレイー持続可能性を目指す
自治体協議会南アジア事務所

Athene Ronquillo Ballesteros
世界資源研究所/
緑の独立発電事業者ネットワーク

André Correa do Lago
ブラジル・外務省

Steve Sawyer
世界風力会議

Maria Sicilia Salvadores
Junfeng Li
中国・国家発展改革委員会エネル スペイン・イベルドローラ
Amal Haddouche
モロッコ・エネルギー・鉱山・水利・ ギー研究所/中国再生可能エネル
Griffin Thompson
ギー産業協会
環境省
米国・国務省
Bindu Lohani
David Hales
Ibrahim Togola
米国・アトランティックカレッジ アジア開発銀行
マリ・フォルケセンター /
再生可能エネルギーと持続可能性
Ernesto Macìas Galàn
Kirsty Hamilton
のための市民連合
農村電化同盟
英国・チャタムハウス
St. John Hoskyns
英国・エネルギー・気候変動省

Pradeep Monga
国連工業開発機関
エネルギー・気候変動対策部門

Didier Houssin
Paul Mubiru
国際エネルギー機関
エネルギー市場とエネルギー安全 ウガンダ・エネルギー鉱物開発省
保障ディレクター
Nebojsa Nakicenovic
オーストリア・
飯田哲也
日本・環境エネルギー政策研究所 国際応用システム分析研究所

Piotr Tulej
欧州委員会・環境総局エネルギー課
Veerle Vandeweerd
国際開発計画
エネルギー・環境グループ
Arthouros Zervos
欧州再生可能エネルギー評議会

免責事項
REN21の発行誌や報告書は、自然エネルギーの重要性を強調し、自然エネルギー促進のための主要な論点について議論を喚起すべく、REN21
が発表するものである。REN21のコミュニティによる考察や情報の賜であるが、当ネットワークの参加者が全ての点においてかならずしも見
解が一致しているわけではない。本報告書の情報は作成時に著者らが有する最善のものであるが、REN21とネットワーク参加者たちが情報の
精度と正確性の責任を負うものではない。

REN21 の自然エネルギー世界白書と
自然エネルギーインタラクティブマップ
REN21は自然エネルギーへの急速な移行を目指し、世界中の多岐にわたるステークホ
ルダーの統率力を結集するために2005年に設立された。REN21による自然エネルギー
世界白書(GSR)
は、
その年の後半に初めて発行された。それは世界の自然エネルギー
についての包括的な状況を初めて把握しようという試みから生まれた。本報告書は、
自然エネルギーがエネルギー市場や経済発展の面で主流となっていくという現実と理解
を結びつけていくことも目的としている。
数年にわたり、GSRは自然エネルギー市場と産業の驚くべき発展に伴い対象範囲を広
げ、詳細さを高めてきた。本報告書は世界中の数千ものデータ、数百の報告書や文献、
専門家との個別のやり取りをまとめた重要な成果となっている。当初の調査と執筆は全
てエリック・マーティノーと数多くの国際的な寄稿者からのデータ提供によるものであっ
た。本報告書は複数の著者、REN21の事務局スタッフと理事会メンバー、地域の研
究パートナー、100名以上の寄稿者や校閲者による真の協同の成果である。
GSRのデータ収集プロセスを最適化する必要性が高まり、2010年にREN21は自然エネ
ルギーインタラクティブマップを発表した。現在、それは自然エネルギーに関する進展
状況をオンラインで収集し共有する効率的な道具となっている。政策と市場の概要は
国、地域、技術、分野ごとに定期的に更新され、新しい情報にアクセスできるという
双方向性の特徴を持つため、インタラクティブマップによって重要な情報をこれまでより
容易に、時宜に応じて利用できるようになる。そのためGSRの研究者や読者は、より広
い自然エネルギーコミュニティと繋がり継続的に貢献できるようになる。自然エネルギー
インタラクティブマップはwww.map.ren21.net/ からアクセスできる。

─2─

 目次
序文・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
謝辞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
世界白書要旨・・・・・・・・・・・・・・・・6
主要指標と上位5カ国・・・・・・・・・・・・11
第1章 世界市場の概要・・・・・・・・・・・ 12
 電力市場・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
 熱利用および冷房市場・・・・・・・・・・ 24
 輸送用燃料の市場・・・・・・・・・・・・ 29
第2章 投資フロー・・・・・・・・・・・・・ 32
第3章 産業の潮流・・・・・・・・・・・・・ 36
第4章 政策の展望・・・・・・・・・・・・・ 46
 政策目標・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
 発電促進政策・・・・・・・・・・・・・・ 49
 グリーン電力購入と自然エネルギー電力証書・・56

 熱利用と冷房に関する政策・・・・・・・・ 58
 交通政策・・・・・・・・・・・・・・・・ 59
 都市や自治体による政策・・・・・・・・・ 60
第5章 農村地域(独立型)の自然エネルギー・・64


表1. 自然エネルギー技術の現況:特徴とコスト・・・・・・・・・31
表2. 自然エネルギー促進政策・・・・・・・・・・・・・・・・50
表3. 農村地域(独立型)における自然エネルギーへの変革・・・65

補足欄
補足欄1. 海洋エネルギー技術と商業化・・・・・・・・・・・・24
補足欄2. 2011年始めの投資トレンド・・・・・・・・・・・・・35
補足欄3. 持続可能性への注目:
     レアアース(希土類)鉱物と太陽電池リサイクル・・・39
補足欄4. 自然エネルギーによる雇用・・・・・・・・・・・・・・45
補足欄5. 自然エネルギーに関するIPCC特別報告書・・・・・・49
補足欄6. 固定価格買取制度とは?・・・・・・・・・・・・・・・53
補足欄7. 系統統合と補完インフラ
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
補足欄8. ライトニング・アフリカ:市場や技術革新から得る教訓
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・66


図1. 世界の最終エネルギー消費における自然エネルギーの割合
                  
(2009年)
・・・・・ 12
図2. 自然エネルギー設備容量とバイオ燃料生産の年間平均成長率
              
(2005年〜2010年)
・・・・・13
図3. 世界の電力供給における自然エネルギーの割合
                  
(2010年)
・・・・・13
図4. 自然エネルギー発電設備容量 途上国、EU、上位5カ国
                  
(2010年)
・・・・・14
図5. 世界の風力発電設備容量(1996年〜2010年)
・・・・・15
図6. 風力発電設備容量 上位10カ国(2010年)
・・・・・・15
図7. 世界の太陽光発電設備容量(1995年〜2010年)
・・・・19
・・・・・ 19
図8. 太陽光発電設備容量 上位10カ国(2010年)
図9. 太陽熱温水/暖房設備の新規設備容量
          上位12カ国/地域(2009年)
・・・・・26
図10. 太陽熱温水/暖房設備の既存設備容量
          上位12カ国/地域(2009年)
・・・・・27
図11. エタノールおよびバイオディーゼルの生産量
              
(2000年〜2010年)
・・・・・28
図12. 世界の自然エネルギー(大型水力を除く)への投資額
              
(2004年〜2010年)
・・・・・32
図13. 風力タービン製造上位10社による市場占有率
                  
(2010年)
・・・・・37
図14. 太陽電池製造上位15社による市場占有率
                  
(2010年)
・・・・・38
図15. EUの最終エネルギーにおける自然エネルギーの割合:
         2005年、2009年、2020年目標・・・・ 47

表参照・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71
用語集・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91
設備容量の説明および報告に関する注釈・・・・94
追加情報および情報源に関する注釈・・・・・ 95
巻末注・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96
略語一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・ 112
日本語版作成にあたって・・・・・・・・・・ 113

表参照
表R1. 自然エネルギーの
      新規および既存の設備容量(2010年)
・・・・・71
表R2. 新規および既存の風力発電容量 上位10カ国
                  
(2010年)
・・・・・71
表R3. 新規および既存の太陽光発電容量           
              
(2006年〜2010年)
・・・・・72
表R4. 自然エネルギー発電設備容量(2010年末時点での既存容量)
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・73
表R5. 太陽熱温水器設備容量 上位12カ国 EUと世界総計
                  
(2009年)
・・・・・74
表R6. バイオ燃料生産 上位15カ国プラスEU(2010年)
・・・75
表R7. 自然エネルギーの一次および最終エネルギーにおける割合  
          
(2008年、2009年、目標値)
・・・・・76
表R8. 自然エネルギーによる電力の割合、2009年値および
                将来の目標値・・・・・79
表R9. その他の自然エネルギー目標値・・・・・・・・・・・・・81
表R10. 固定価格買取制度(FIT)を採用している
             国/州/地域の累計数・・・・・84
表R11. RPS制度を採用している国/州/地域の累計数・・・・85
表R12. バイオ燃料混合規制・・・・・・・・・・・・・・・・・86
表R13. 都市および地域の自然エネルギー政策、主な事例・・・・87

レポートの引用

REN21.2011.Renewables 2011 Global Status Report (Paris:REN21 Secretariat).

─2─

 序文
昨年、
前回の「自然エネルギー白書」が発行されてから、
世界中で様々な進展が見られ、直接的にも間接的にも
自然エネルギーに対して大きな影響が及ぼされた。
2010年、世界的な景気後退は新しい段階に入り、様々
な国、とくに欧州の国々が国家財政危機に陥った。これ
により、多くの国が太陽光発電システムに対する補助金
の削減を発表した。シェールガスの採掘技術が発達した
ため、天然ガスの価格は低い状態を維持しており、一
時的に自然エネルギーの市場競争力は低下している。
同時に、化石燃料や原子力エネルギーに依存することの
セキュリティー問題、経済性、人件費に対する関心が世界
中で高まっている。3ヶ月にわたりBP社がメキシコ湾で起
こした石油流出事故は大規模な損害を引き起こし、その
地域の経済だけでなく、地域住民の生活をも脅かしつづ
けている。
“アラブの春”と呼ばれる中東不安によって石
油価格が変動し、
エネルギー市場は不安定な状態にある。
一方で世界の石油需要は生産能力を上回る勢いで伸び
ている。また日本の福島県における原子力発電所の事故
により、相対的に低炭素な電力を発電するという原子力
発電の役割について多くの国が再考することとなった。
2010年の世界平均気温は、統計開始以来、2005年と
並び過去最高となった。不況にもかかわらず、温室効果
ガスの排出量は過去最大となり、
“産業革命前と比べた
年平均気温の上昇を2℃以内に抑える”という世界的な
目標の達成はますます困難になった。

Investment 2011”に示された通り、自然エネルギー関
連の企業、大規模発電やバイオ燃料プロジェクトに対す
る途上国での投資が、先進国での投資を上回った。とく
に世界の投資の3分の1は、中国に向けられている。
中国や他の経済大国であるインド、ブラジル以外の発展
途上国でも、政策、投資、市場動向、製造業などの分
野で大きな展開が見られた。自然エネルギーに関する目
標値や支援政策を制定している118カ国のうち少なくとも
半分は途上国である。
さらに、自然エネルギーがより広い地域や国へ拡大する
ことにより、世界のより多くの人々が必要最低限の基本的
な需要を満たすだけでなく、経済的発展につながるよう
なエネルギーサービスを利用できるようになる。
発展途上国での取組みが増加していることは、今回の
報告書で提示されている重要な点の1つである。将来の
エネルギー需要の増大の多くは途上国で起こると考えら
れているため、これは明るい傾向である。
今日、ますます自然エネルギー由来のエネルギー容量が
増加し、価格が低下し、さらに世界中でエネルギー全体
に占める割合が上昇するにつれ、自然エネルギーの利
用者は増加している。本年度の世界自然エネルギー白
書は様々なデータを統合し、世界の実態を明示した。

REN21の運営委員会を代表し、本レポートの作成にご
協力いただいた方々に謝辞を申し上げたい。研究部長
であり主筆を務めたジャネット・セウィン、専門的アドバイ
この混乱の最中に数値が向上したのは、世界の自然エ
ザーであり、主筆であるエリック・マーティノー、プロジェ
ネルギーの実績であった。2010年には、自然エネルギー
クトマネージャーであるラナ・アディブ、バージニア・オブ
によって世界の最終エネルギー消費の推計16%がまかな
ライエンが事務局長を務めるREN21事務局の方々、そ
われた。年末までにはすべての発電容量の4分の1を占
の他に本レポートの作成にご尽力いただいた編集者、研
め、世界の電力供給の5分の1を担った。太陽光発電に
おいては発電容量が1年前に比べ約2倍になっている。 究員、寄稿者、校閲者などすべての方々に深く感謝する。
また、
資金援助を提供してくださったドイツ政府、
およびイン
一方で、自然エネルギー技術が様々な課題に直面して
ド政府、ドイツ国際協力公社(GIZ)
、国連環境計画
いるにもかかわらず、それらの多くは屈することなく奮闘
、そして経営面でのサポートをしてくださった
している。太陽光発電は大幅に費用が低下したため、 (UNEP)
REN21事務局にもこの場をお借りしてお礼申しあげる。
他のエネルギーよりも収益率が高くなっている。
景気後退にもかかわらず、2010年の自然エネルギーに
対する投資は新記録を達成した。自然エネルギー由来
の電力や燃料への投資は2110億米ドルに達し、前年の
1600億米ドルと比較し32%の増加となった。先日発表さ
れた、本レポートの関連出版物である国連環境計画
(UNEP)の“Global Trends in Renewable Energy

本レポートが今までのものよりも、
さらに多くの事柄をカバー
し、一層刺激的なレポートとなることを願う。これに関す
るご意見やご指摘をいただければ幸いである。
モハメッド・エル=アシュレイ
REN21代表

─3─

 謝辞
この報告書(英語版)は、REN21が主体となり、世界
の研究者ネットワークの協力のもとに作成された。ドイツ
連邦経済協力開発省(BMZ)とドイツ連邦環境・自然
保護・原子力安全省(BMU)
、インド新・自然エネルギー
省、アジア開発銀行から資金サポートを受けている。ま
たこの報告書の研究の多くは、ボランティアを基本に成り
立っている。
研究ディレクターおよび主筆
ジャネット・L・セウィン Janet L. Sawin
(スンナ研究所、ワールドウォッチ研究所)
名誉研究ディレクターおよび主筆
エリック・マーティノー Eric Martinot
(環境エネルギー政策研究所 ワールドウォッチ研究所)
分野ごとの筆者
ダグラス・バーンズ Douglas Bernes
エリック・マーティノー Eric Martinot
アンガス・マックローン Angus McCrone
(ブルームバーグ・ニュー・エネルギー・ファイナンス)
ジョディ・ラッセル Jodie Roussell
ジャネット・L・セウィン Janet L. Sawin 
ラルフ・シムス Ralph Sims(マッシー大学)
ヴァージニア・ゾンターク・オブライエン
,
Virginia Sonntag-O Brien(REN21事務局)
REN21プロジェクト・マネージャー
ラナ・アディブ Rana Adib(REN21事務局)
REN研究サポート
ジョナサン・スキーン Jonathan Skeen、エヴァン・ムッソリーニ
Evan Musolino、ラナ・アディブ Rana Adib、リリィ・リアヒ
Lily Riahi(REN21事務局)
編集・デザイン・レイアウト
編集 リサ・マストニ―  Lisa Mastny
(ワールドウォッチ研究所)
デザイン(ウィークス・デ・ヴェルヴェアーゲントァGmbH)
制作
REN21事務局、ドイツ技術国際協力公社(GI
Z)
各国、各地域の研究者
サハラ以南のアフリカ: Mark Hankins (African SolarDesigns)
Safiatou Alzouma Nouhou (IRENA)
西アフリカ: Bah Saho and Martin Lugmayr
(ECOWAS Regional Centre for Renewable Energy and
Energy Efficiency);
Ibrahim Sani (Ministry of Mines and Energy, Niger);

K. A. Otu-Danquah (Energy Commission,Ghana)
オーストラリア: Mark Diesendorf (University of New
SouthWales)
ブラジル: Renata Grisoli and Suani T. Coelho (Brazilian
Reference Center on Biomass,CENBIO)
カナダ: José Etcheverry (York University)
中国: Junfeng Li and Ma Lingjuan (Chinese Renewable
Energy Industries Association)
エジプト: Maged Mahmoud
(Regional Centre for Renewable Energy and Energy
Efficiency – RCREEE, Egypt)
東ヨーロッパ: Kerstin Schilcher and Eva Lacher (Austrian
Energy Agency, enerCEE); Lili Ilieva
西ヨーロッパ: Lukas Hermwille, Jan Burck, Tatjana Regh,
and Hanna Schmole (Germanwatch);
Thomas Nieder (ZSW)
イタリア: Francesco Francisci and Daniele
Guidi (Ecosoluzioni)
インドネシア: Chayun Budiono (Chazaro
Gerbang International); Martha Maulidia
インド: Tobias Engelmeier, Ali Adil, and Ashok
Thanikonda (Bridge to India)
韓国: Kwanghee Yeom (Friends of the Earth Korea
andFreie Universität Berlin); Sanghoon Lee
(Energyvision)
ラテンアメリカ・カリブ諸国: Gonzalo Bravo (Bariloche
Foundation, Argentina)
メキシコ: Odón de Buen Rodriguez (Energía, Tecnología y
Educación)
中東・北アフリカ地域: Ashraf Kraidy (RCREEE, Egypt);
Mustapha Taoumi (IRENA)
パレスチナ: Basel Yaseen (Palestinian Energy and 
Environment Research Center)
フィリピン: Rafael Senga (WWF);
Amalie Obusan (Greenpeace Philippines)
ポルトガル: Luísa Silvério and Lara Ferreira (DGEG/
DSACIA)
ロシア: Lili Ilieva
南アフリカ: Amanda Luxande (REEEP)
南アジア: Govind Pokharel (SNV Netherlands 
Development Organization);
Benjamin Sovacool
スペイン: Miquel Muñoz (Boston University);
Josep Puig (ECOSERVEIS); Hugo Lucas (IRENA)
タイ: Chris Greacen (Palang Thai)
チュニジア: Ulrich Laumanns (GIZ)
トルコ: Yasemin Biro (World Bank)
英国: Miguel Mendonca
米国: Janet L. Sawin, Matthias Kimmel and Will
Bierbower (Worldwatch Institute)

─4─

テーマ別研究者
バイオエネルギー : Rana Adib (REN21 Secretariat);
Dunja Hoffmann (GIZ);
Rita Ramanauskaite(European Biogas Association)
都市: Eric Martinot (Institute for Sustainable Energy
Policies);
Monika Zimmermann (ICLEI WorldSecretariat);
Maryke Van Staden (ICLEI Europe)
集光型太陽熱発電 : Frederick Morse(Morse Associates);
Kurt Klunder (Klunder Consulting)
固定価格買取制度: Miguel Mendonca;
Davis Jacobs (IFOK)
地熱エネルギー : John Lund (Oregon Institute of
Technology);
Ruggero Bertani (ENEL Green Power)
系統統合: Carlos Gasco (IEA); Eric Martinot
グリーン電力料金: Lori Bird (NREL)
水力発電: Lau Saili (International Hydropower
Association);
Munof von Rudloff (Canadian Hydropower Association)
産業: Jodie Roussell
投資フロー : Virginia Sonntag-O’Brien(REN21
Secretariat);
Angus McCrone (Bloomberg NewEnergy Finance)
雇用: Sven Teske (Greenpeace International)
政策: Ada Marmion (IEA)
政策目標: Janet L. Sawin; Jonathan Skeen and
Evan Musolino (REN21 Secretariat)
農村地域の自然エネルギー : Douglas Barnes;
Simon Rolland (Alliance for Rural Electrification)
太陽熱温水器: Werner Weiss (AEE INTEC – Arbeits
gemeinschaft Erneuerbare Energie)
太陽光発電: Denis Lenardic (pvresources.com);
Gaëtan Masson (European PV Industry Association)
風力発電: Birger Madsen (BTM Consult/Navigant);
Shi Pengfei (Chinese Wind Energy Association);
Andrew Kruse (Southwest Windpower)
その他寄稿者、研究者および校閲者
Rafee Alhallak (National Energy Research Centre, Syria);
Fabiani Appavou (REN21 Secretariat); Marlon Arraes
(Brazilian Ministry of Mines and Energy); Ana
Bachurova(GIZ); Richard Bain (NREL); Sabin Basnyat
(International Finance Corporation); Morgan Bazilian
(UNIDO); AmelBida (RCREEE); Georg Bonsiepe (Büro
Hans-Josef Fell MdB); Cao Boqian (CWEA); Milena
Breisinger (Inter-American Development Bank); Uli
Brunner (KfW);Kanika Chawla (REN21 Secretariat);
Helena Chum(NREL); Ester del Monte (OLELA); Nikhil
Desai; Bärbel Epp (Solrico); Karin Ericsson (Lund
University); Matthias Fawer (Sarasin Bank); Lisa
Feldmann (GIZ); Solomone Fifita (Secretariat of the

Pacific Regional Environment Programme); Árni
Finnsson (Icelandic Nature Conservation Association);
Lisa Frantzis(Navigant); Rachel Gelman (NREL); Stefan
Gsänger(World Wind Energy Association); Vashti
Guyadeen(Ministry of Energy, Trinidad and Tobago);
Andreas Häberle (PSE AG); Robert Heine (GIZ); Amy
Heinemann(North Carolina Solar Center); Issao Hirata
(Brazilian Ministry of Mines and Energy); St. John
Hoskyns (UK Department of Energy and Climate
Change); Lian Jiang (Himin Solar); Oivind Johansen
(Ministry of Petroleum and Energy, Norway); Thomas B.
Johansson(Lund University); Mahama Kappiah
(ECREEE); Claus Keller (F.O. Licht); Doug Koplow
(Earth Track); Diana Kraft (GIZ); Amit Kumar (TERI);
Arun Kumar (Indian Institute of Technology); Ole
Langniss (Fichtner); Philippe Lempp (GIZ and German
Federal Ministry for Economic Cooperation and
Development); Diane Lescot (Observ’ER); Christine Lins
(EREC); Carlos Alberto Fernandez Lopez (IDAE);
Ludger Lorych(RCREEE); Abraham Louw (Bloomberg
New Energy Finance); Fred Marree (SNV Netherlands
Development Organization); Hironao Matsubara (ISEP);
Jasmin Metzler (UNEP); Lars J. Nilsson (Lund
University);Matt Nocella (National Hydropower
Association); Alexander Ochs (Worldwatch Institute)
Mika Ohbayashi (IRENA);Martina Otto (UNEP);
Alexandra Parvulsecu (REN21 Secretariat); Vishal
Persad(Ministry of Energy, Trinidad and Tobago);
Magdolna Prantner (Wuppertal Institute); Tim Raabe
(GIZ); Árni Ragnarsson (ISOR); Bernhard Raninger (GIZ);
Robert Rapier (CTO, Merica International); Peter
Rechberger(AEBIOM);Kilian Reiche (iiDevelopment
GmbH); Wilson Rickerson (Meister Consultants Group);
Denish Samanta(Waterhealth International); Steve
Sawyer (Global Wind Energy Council); Tormod Schei
(Statkraft AS); Martin Schöpe (BMU); Maria Sicilia
(Iberdrola); Djaheezah Subratty (UNEP); Paul Suding
(GIZ/IADB); Vicky C.L. Tan (Asian Development Bank);
Jun Tian (Asian Development Bank); Frederic Tuille
(Observ’ER); Björn Verse (REN21 Secretariat); Salvatore
Vinci (IRENA); Arthur Wellinger (EBA); Christine
Wörlen (Arepo Consult); Dimitrios Zevgolis (Global
Environment Facility); Aiming Zhou (ADB),
その他、具体的な有効データを共有してくださった方々。

─5─

 世界白書要旨
自然エネルギーはすべての最終消費部門で大き
く増加しつづけ、世界の投資は記録を更新した。
政策が広まるにつれ、自然エネルギーの地理的
分布も拡大している。
自然エネルギーの市場、投資、産業、政策は近年
急速に変化しているため、自然エネルギーに対す
る認識は現実から数年遅れたものとなっている場
合がある。この報告書では、2011年初期の現実をと
らえ、世界の自然エネルギーに対する独自の概観
を紹介する。また、本報告書は現状とともに主要な
トレンドも含めるが、現状の分析や問題点の議論
や将来の予測は行わないこととする。
世界全体のエネルギー消費量は2009年に全体的に
減少し、2010年に再び増加した。それに反して、
2009年に自然エネルギーは減少することはなく電
力、熱、交通といったすべての最終消費部門で大
きく増加した。そして、世界のエネルギー消費量
の16%(推計)を自然エネルギーが供給した。ま
た2009年に新設された発電容量194GW(推計)の
うち約半分は自然エネルギー由来のものであった。
2010年には世界の電力供給の20%を自然エネルギー
が占め、2011年前半にはすべての電源の発電容量
の4分の1を占めることとなった。
熱と輸送燃料を含むエネルギー供給に占める自然
エネルギーの割合もいくつかの国で急速に伸びて
いる。たとえば、
米国では国内の一次エネルギー生産のうち10.9%
を自然エネルギーが占め(原子力発電による電力
は11.3%)、2009年から5.6%増加した。
中国では系統連系型の自然エネルギーを29GW増
やし、全体で263GWに達した。この総量は2009年
に比べ12%増加であった。自然エネルギーは2010年
の中国国内における発電容量の26%、発電量の18%、
そして最終エネルギー消費の9%を占めている。
ドイツでは最終エネルギー消費全体の11%を自然
エネルギーが占め、電気消費量の16.8%、熱生産の
9.8%(主にバイオマス)、輸送燃料の5.8%に相当す
る。風力発電が自然エネルギー発電量の36%を占め、
続いてバイオマス、小水力、太陽光となっている。
いくつかの国では、2010年度全体の電力需要に
おける風力発電の割合が増加した。それぞれ、デ
ンマークでは22%、ポルトガルは21%、スペイン
は15.4%、アイルランドでは10.1%となった。




こうしたトレンドはすべての市場部門での着実な
成長と投資を反映している。2005年末から2010年
までに、太陽光、風力、太陽熱発電、太陽熱温水、
バイオ燃料といった多くの自然エネルギー技術の
容量は世界的に見ると年平均で15%から50%程度で
増加した。電力や熱生産におけるバイオマスや地
熱の成長も著しかった。最も伸びの大きかったエ
ネルギーは風力発電で、続いて水力発電、太陽光
となっている。
ほとんどの技術において、2010年は部品製造、販売
そして設備導入部門で成長が見られた。とくに太
陽光発電における技術コストの削減は製造部門に
おける高い成長率に直結した。風力タービンやバ
イオ燃料の処理技術のコスト削減も成長に貢献し
ている。同時に、とくにバイオマスやバイオ燃料の
産業で、より多くの企業合併があり、従来型のエネ
ルギー企業がますます自然エネルギー事業に参入
し、製造会社が事業開発に取り組み始めている。
2011年はじめには、少なくとも118カ国が国レベル
でなんらかの政策目標や自然エネルギー支援政策
を策定し、2005年の55カ国から増加している。ま
た国、州、地域レベルでも様々な政策が実施され
ている。政策目標を掲げる国の半数以上が発展途
上国であり、何らかの自然エネルギー支援政策を
実施している国の半数も発展途上国である。これ
らの国々は、自然エネルギー推進においてますま
す重要な役割を担っている。
より多くの国にこうした政策が広まるにつれて、
自然エネルギー利用の地政学も変化してきている。
たとえば、商業用の風力発電を建設した国は1990
年代にはわずかであったが、現在では少なくとも
83カ国に増加した。2010年には太陽光発電は100カ
国以上で設置された。発展途上国が自然エネルギー
容量の半分以上を占める一方、オーストラリア、
カナダ、日本など欧米以外の先進国でも自然エネ
ルギーは進歩し、技術は多様化している。
中国は今や市場の成長を示すいくつかの指針で
トップに立っている。2010年には風力タービンと
太陽熱温水システムの導入量、また水力からの発
電量においてトップであった。インドは風力発電
の累積導入量では世界5位で、バイオガスや太陽光
発電といった農村地域に適した自然エネルギー分

─6─

野でも飛躍的な伸びを示している。ブラジルはサ
トウキビ由来の世界のエタノール生産量のうち実
質的にほぼすべてを担っており、さらに水力発電、
バイオマス、風力発電や太陽熱利用システムも導
入している。
また中東、北アフリカ、サハラ以南のアフリカ20
カ国以上でも自然エネルギー市場は盛況である。
製造における牽引役もヨーロッパから中国、イン
ド、韓国といったアジア諸国へとシフトし、こう
した国は自然エネルギーをますます推進している。
このような市場や製造が地理的に分散することで、
自然エネルギーはある特定の国の政策や市場の混
乱に簡単には左右されないという信頼感が高まっ
ている。
自然エネルギーを推進する力の一つに、新しい産
業と共に何百万もの雇用が生み出されるとの期待
がある。自然エネルギー関連の雇用はいくつかの
国で数十万人に達している。世界規模では自然エ
ネルギー産業による直接雇用は約350万で、そのう
ち半数がバイオ燃料産業であるとされ、この数字

以外にも間接的な雇用が多くあると見積もられて
いる。
さらに自然エネルギー開発を加速させてきた要因
として多国間もしくは二国間の公的開発金融機関
があり、近年の世界経済悪化の間も自然エネルギー
への投資の中心となってきた。そのために2010年
には、政府の景気刺激策よりも開発銀行を通して多
くの公的資金が自然エネルギー市場に投資された。
自然エネルギーへの投資額は、2009年には1600億ド
ルであったが、2010年には全体で2110億ドルまで
膨れ上がり、調査開始年の2004年から毎年着実に
増加している。未報告である150億ドルの太陽熱温
水器への投資も含め、総計では2260億ドルを超え
る。さらに400億〜450億ドルが大規模水力発電に
投資された。
自然エネルギーの新たな事業規模発電設備(風力
発電所、太陽光発電所、バイオ燃料や太陽熱発電
所など)への融資は全体の60%となり、最大の投資
対象となった。小規模な分散型発電設備(主に太
陽光発電)への融資だけでも600億ドルを計上し、
これは自然エネルギー市場全体の投資の25%以上と
なった。発展途上国における自然エネルギー関連
の会社や事業規模の発電事業、バイオ燃料プロジェ
クトへの投資額が先進国での投資額を初めて抜い
た。2010年の世界全体の投資額の3分の1は中国へ
向けられており、2年連続でトップとなった。
【2010年の市場・産業のハイライトとトレンド】
風力発電
風力発電は38GW増加して合計で約198GWとなり、
2009年の水準を保った。新設容量の半分以上を発
展途上国と新興市場が占めるのは初めてである。
これは、世界市場の半分を占める中国によるとこ
ろが大きい。トレンドとしては、洋上風力が引き続
き発展し、コミュニティベースまたは小規模分散
型の発電が広まり、多様な地理的条件下での風力
発電プロジェクトが進んだ。2010年には、タービン
の平均的なサイズも大きくなり、5MWやそれを超
えるものもあり、ダイレクトドライブ方式のター
ビンが世界市場の18%を占めた。
太陽光発電(PV)
2010年の太陽光発電の世界市場は、前年の2倍以上

─7─

の規模へ成長するという驚くべき一年を経験した。
2009年には7.3GWを下回るほどであったが、2010
年には世界で17GW増加したと推定され、合計で
40GWとなった。これは5年前の容量の7倍を超える。
EUが世界市場を独占しており、これはイタリアや
ドイツによる貢献が大きい。とくにドイツでは、
2010年の新規導入量が2009年の世界全体の新規導
入量を上回った。大規模太陽光発電の設置数は増
加傾向にあり5000件を超え、世界導入量の約25%
を占めた。太陽電池の製造はアジアへのシフトが
進み、製造企業の上位15社のうち10社がアジアに
拠点を置いている。産業界は統合、拡大、プロジェ
クト開発への参入に取り組むことで、価格の下落
や急速に変化する市場に対応した。
集光型太陽熱発電(CSP)
集光型太陽熱発電は数年間停滞していたが、2007
年から2010年末までに740MWが新規導入され、成
長を再開した。このうち、2010年の導入量が半分
を超える。トラフ式太陽熱発電が継続して市場を
独占している。太陽光発電コストが飛躍的に削減
されたことで、集光型太陽熱発電市場の成長を圧
迫している。少なくとも米国では、複数の事業が
計画段階で大規模太陽光発電に変更された。同時
に、集光型太陽熱発電の設置地域はスペインや米
国南西部から、その他の地域、とくにMENA(中
東および北アフリカ地域)にも広がっている。
太陽熱温水/暖房
2010年の新規導入量は25GWthにのぼると推定さ
れ、合計で約185GWthになった(プール用の非ガ
ラス管式集熱器を除く)。太陽熱温水システムの世
界市場は引き続き中国が独占した。2010年のEU市
場は新規参入があったにも関わらず、経済の停滞
により縮小した。一位の中国には大きく差をつけ
られたものの、市場規模は変わらず二位であった。
中国での新設は太陽熱温水器のみであったが、EU
では温水器と暖房を組み合わせた比較的大きめの
システムを導入する傾向がある。工業プロセスで
の太陽熱の導入が、2009年から2010年の間に中国、
EU、米国、その他の地域で行われた。
バイオマス発電/熱利用
バイオマスが発電および熱利用に占める割合は増
加しており、自然エネルギーによる熱生産の大半
がバイオマスによる。2010年末時点で稼働してい
たバイオマス発電容量は62GWであった。バイオマ

ス熱市場はEUを中心に米国、中国、インド、その
他の地域で着々と拡大している。トレンドとして
は、固形バイオマスペレット(発電および熱)消
費や、熱電併給システム(CHP)や地域熱供給シ
ステムにおけるバイオマス利用の増加がある。家
庭用バイオガスプラントの数では中国が世界を
リードし、ガス化装置はインドやその他の地域で
小規模から大規模の企業にまで熱利用のためによ
り多く使われるようになっている。とくにEUでは
発電や熱電併給システムの天然ガスに代わって、
バイオメタンガス(精製されたバイオガス)がガ
ス供給パイプラインに投入されている。
バイオ燃料
2010年の世界の道路輸送用燃料の約2.7%を液体バ
イオマスが占めた。エタノール産業は石油価格高
騰をきっかけに回復し、生産は17%増加した。な
かには、過去に倒産した企業の復活もあった。米
国とブラジルがエタノール生産の88%を占めてお
り、数年間輸入国となっていた米国は、ブラジル
を抜いて世界を率いるエタノール輸出国となった。
EUは継続してバイオディーゼル生産の中心である
が、相対的に安価な輸入品によって競争が激化し
たために成長が滞った。先進的なバイオ燃料産業
において、急速に成長する新興企業、主要航空企業、
および大手石油企業の参入によりプレーヤーの多
様化が進んでいる。
地熱発電/熱利用
2010年に地熱発電プラントは少なくとも24カ国で
稼動しており、地熱の直接熱利用は少なくとも78
カ国で行われていた。2010年は発電分野の成長は
停滞し、世界の導入量は11GWを超える程度であっ
た。一方で先進技術により新たな国で開発が可能
となり、今後の設置率を確実に加速させると期待
されている。地熱による熱利用は過去10年間、年
平均9%で増加した。これは主に、地中熱ヒートポ
ンプシステム利用の急速な成長による。熱電併給
システムにおける地熱エネルギーの利用も増加傾
向にある。
水力発電
2010年の世界の電力供給量の16%を水力発電が占め
た。新たに30GWが導入され、合計で1010GWにな
ると推定される。水力発電の新規導入の動きは、
それぞれ中国とブラジルを中心としたアジア、ラ
テンアメリカで最も活発であった。

─8─

海洋エネルギー
少なくとも25カ国が海洋エネルギーの開発を手が
けており、波力や潮力の発電技術は2010年に商業
利用に向けて大きな発展を見せた。2010年末まで
に合計6MW(2MWの波力発電、4MWの潮力発電)
の海洋エネルギー発電が主に欧州で導入された。

上乗せされ、南アフリカ、グアテマラ、インドな
どの国々で全く新しい目標が設定された。

自然エネルギー発電に関する政策は世界96カ国で
実施されており、最も広く普及した自然エネルギー
促進政策となっている。固定価格買取制度(FIT)
は最も多く取り入れられている政策であり、少な
くとも61の国と26の地域で導入されている。2010
すべての自然エネルギー分野が引き続き成長して
年におけるFIT関連の動きとしては、予想を上回る
いくと期待されており、世界中で様々な段階のプ
勢いの市場、とくに太陽光発電の市場に関する既
ロジェクトが展開されている。中国のみで2011年
存政策の改正が多く見られた。2010年から2011年
から2012年にかけて30GWを超える風力発電の導入
初期にかけて、多くの発展途上国や新興国で新し
計画があり、インド、米国、英国、その他の国々
いFIT政策が施行された。自然エネルギー割当基準
でも相当数が建設段階にある。米国では2010年末
までに少なくとも5.4GWの太陽光発電の導入が契 (RPS)が10カ国と50以上の自治体で制定されてき
た。その中には、米国の30の州(ワシントンDCも
約済みである。世界的には2010年末までに2.6GW
近くの集光型太陽熱発電が建設段階に入っており、 含む)や、新たな発電量の93%を自然エネルギー由
来のものとすることを義務づけたカナダのブリ
2014年までにすべてが稼働する予定である。2010
ティッシュコロンビア州も含んでいる。
年末までに世界中で地熱による発電と熱電併給シ
ステムのプロジェクトが進められている。地熱の
自然エネルギー発電を促進する多くの追加的な政
新規導入は今後5年のうちに、46カ国で行われると
策が取られている。直接投資への補助金、助成金、
予想される。水力、海洋エネルギー、その他の自
リベート、税制優遇措置、エネルギー生産に応じ
然エネルギー源は重要な開発の段階にある。
たインセンティブや税の控除、公的融資などであ
る。 分 散 型 発 電 に 対 す る ネ ッ ト メ ー タ リ ン グ 法
2010年の詳しいデータや国別の順位についてはP11
(ネットビリング法)は少なくとも14カ国、たとえ
の主要指標と上位5カ国の表を参照。
ばイタリア、日本、ヨルダン、メキシコ、そして
ほとんどの米国の州などで採択されている。グリー
【ダイナミックな政策の展望】
ンエネルギー購入制度や、ラベリング制度のおか
げで、欧州、米国、オーストラリア、日本、カナ
2010年には世界的に長期的な政策の確実性や安定
ダでは600万人以上のグリーン電力の消費者が存在
性を欠いたことによる後退はあったものの、自然
している。
エネルギーのシェアが増えつつあり、自然エネル
ギー促進政策は市場拡大の原動力となっている。
自然エネルギーやバイオ燃料を普及させるための
政策に比べ、冷暖房への自然エネルギー利用導入
何らかの政策目標を掲げている国は現在少なくと
を推奨する政策の導入は消極的だった。しかし、
も96カ国にのぼる。これらの目標として、発電量
近年になり多くの推進政策が施行された。英国の
の割合(通常10%〜30%)、一次エネルギー供給あ
自然エネルギーによる熱供給に対する優遇措置や
るいは最終エネルギー消費量に占める割合、熱供
南アフリカの助成プログラムなど、新しい政策が
給、様々な技術の一定量の導入や、道路輸送用燃
2010年以降積極的に導入された。これまで政府は
料におけるバイオ燃料の割合などの設定が挙げら
自然エネルギーの熱利用システムへの投資を増や
れる。そういった多くの政策目標は国レベルだけ
すために、直接投資補助や税制控除に頼る傾向が
でなく、州など地方自治体レベルでも設定されて
あったが、国家予算を中立的に供給する新しい政
いる。規模が縮小したり、達成されなかった目標
策が支持されてきている。新築の建造物に対する
もいくつかあるが、多くの国で2010年に設定され
太陽熱温水システム設置の義務づけは国レベルで
た目標は達成されたか、目標を上回る結果となっ
も地方自治体レベルでも増加している。
た。スウェーデンは2020年に達成を予定していた
目標値をすでに実現した。フィンランドやドイツ、
バイオ燃料混合規制は29の州および自治体と31カ
スペインや台湾を含む多くの国ですでに目標値が
─9─

国で制定されている。バイオ燃料を促進するため
に、燃料税の免除や助成金も制定されている。フィ
ンランド、エチオピア、タイやスペインでは2010
年時点のバイオ燃料政策法が改正され、韓国やジャ
マイカでは新たなバイオ燃料混合についての規制
を制定した。

低価格で持続可能な選択肢としてますます認知さ
れている。こうした傾向は、エネルギーに関する
情報へのアクセスや製品の購入に対する障害を解
決しようとする場合にはとくに、市場開発に長期
的な影響を与えるだろう。

自然エネルギーによる供給や利用の推進過程にお
いて、都市や自治体はますます重要な役割を担う
ようになってきている。自治体の支援政策として、
自然エネルギーの将来の目標値、自然エネルギー
を都市開発に組み込んだ都市計画、自然エネルギー
を推奨あるいは義務づけする建築基準、税額控除
あるいは免除、自治体の建物や公共交通機関での
自然エネルギー導入への投資、助成金、補助金や
融資、地域レベルで自然エネルギーを促進するた
めの自主的な活動などがある。
【農村地域における自然エネルギー】
多くの隔絶された地域であっても、照明、通信、
調理、冷暖房、送水ポンプといった基本的なエネ
ルギーサービスを提供するという自然エネルギー
の役割はますます増加している。さらに、経済成
長にも繋がっている。ソーラーホームシステム、
風力発電、小水力またはハイブリッド・ミニグリッ
ド(化石燃料との併用システム)、バイオマスまた
は太陽光による送水ポンプ、その他の自然エネル
ギー技術は、発展途上国の農業地帯や系統に接続
されていない地域において、家庭、学校、病院、
農業や小規模工業で利用されている。
個別のプロジェクト推進者や民間企業によって自
然エネルギー事業が推進されるケースも増えてお
り、自然エネルギーを利用している農村地域の世
帯数を見積もることは難しいが、数億に達すると
見られている。小規模の太陽光発電システムによっ
て数百万の家庭に電気を供給しており、町や村落
規模の電力網に合わせた小水力発電が電気を供給
できる家庭の数はさらに多くなる。家庭用規模の
発酵槽バイオガスは4400万以上の世帯で照明や調
理に使われている。そして、1億6600万以上の世帯
がより効率の良いバイオマス調理ストーブを利用
している。
多くの発展途上国の農業地域において、オフグリッ
ド(独立型)の自然エネルギーソリューションは、
─ 10 ─

主要指標と上位5カ国
主要指標

2008年

→ 2009年 →

2010年

自然エネルギー新規設備への投資額(年間)

(10億米ドル)

130

160

211

自然エネルギー発電容量(既存、水力を含まない) 

(ギガワット)

200

250

312

自然エネルギー発電容量(既存、水力を含む)

(ギガワット) 1,150

→ 1,230

1,320

水力発電容量(既存)

(ギガワット)

950

980

1,010

風力発電容量(既存)

(ギガワット)

121

159

198

太陽光発電容量(既存)

(ギガワット)

16

23

40

太陽電池生産量(年間)

(ギガワット)

6.9

11

24

太陽熱温水器容量(既存)

(ギガワット熱)

130

160

185

エタノール生産量(年間)

(10億リットル)

67

76

86

バイオディーゼル生産量(年間)

(10億リットル)

12

17

19

#

79

89

96

#

71

82

87

RPS制度を採用している州/地域/国

#

60

61

63

バイオ燃料法(規制)を採用している州/地域/国

#

55

57

60

政策目標を有する国
固定価格買取制度を採用している州/地域/国

上位5カ国(2010年の年間合計)
新規設備への
投資

風力発電の
新設

太陽光発電の
新設

エタノール
太陽熱温水/
暖房設備の新設2 生産量

バイオディーゼル
生産量

1位

中国

中国

ドイツ

中国

米国

ドイツ

2位

ドイツ

米国

イタリア

ドイツ

ブラジル

ブラジル

3位

米国

インド

チェコ

トルコ

中国

アルゼンチン

4位

イタリア

スペイン

日本

インド

カナダ

フランス

5位

ブラジル

ドイツ

米国

オーストラリア

フランス

米国

太陽光発電

太陽熱温水/
暖房2

上位5カ国(2010年末時点の既存容量)
自然エネルギー
自然エネルギー
発電設備容量
発電設備容量 風力発電
(水力は含まない)(水力を含む)

バイオマス発電

地熱発電

1位 米国

中国

中国

米国

米国

ドイツ

中国

2位 中国

米国

米国

ブラジル

フィリピン

スペイン

トルコ

3位 ドイツ

カナダ

ドイツ

ドイツ

インドネシア

日本

ドイツ

4位 スペイン

ブラジル

スペイン

中国

メキシコ

イタリア

日本

5位 インド

ドイツ、
インド

インド

スウェーデン

イタリア

米国

ギリシャ

注:順位は容量と生産量、またはバイオ燃料生産に基づいている。1 人あたりの容量をもとにすると、順位は大きく異なると予想される。設
備容量(GW)よりも発電量(TWh)を考慮した場合、水力発電の国別順位は変動する。いくつかの国ではベースロードを水力発電に依存し
ており、他の国では電力需要に追従したり、ピーク対応をさせているためである。

2010 年の固定価格買取制度には、2011 年初期の分も含まれている。

太陽熱温水 / 暖房設備は 2009 年の数値である。上記の表および当報告書全体を通じて、多くの数値は有効数字2桁での概算値である。
したがっていくつかの合計値では誤差がある場合がある。

─ 11 ─

 第 1 章 世界市場の概要
自然エネルギーは2010年に世界で新たに導入さ
れた発電容量の半分を占め、熱利用や輸送分野
でも重要性を増している。
世界のエネルギー消費量は2009年に全体的に減少し
たが、2010年には再び大きく増加し、これまでの年
間平均成長率をはるかに上回る5.4%に達した1 *。自
然エネルギーは2009年に停滞することはなく、2010
年も引き続き安定した成長を遂げた。
2009年には自然エネルギーによって世界の最終エ
ネルギー消費※ の推定16%が供給された。これには
伝統的バイオマス、水力、風力、太陽光、地熱、
近代的バイオマス、バイオ燃料が含まれる2(図1参
照)。発展途上国の農村地域で主に調理や暖房で利
用されている伝統的バイオマスは、エネルギー全
体の約10%を占める。水力発電は3.4%を占め、成長
はゆるやかであるが、大型水力発電が主流である。
2009年には他の自然エネルギーが約2.8%を占めて
おり、多くの先進国と一部の発展途上国で急速に
増加している。
自然エネルギーは、発電、冷暖房、輸送燃料、農
村地域/系統に接続していない独立型のエネル
ギー供給という4つの市場において化石燃料と原
子力の代替エネルギーとなっている。農村地域/

独立型のエネルギーについては本報告書の「農村
地域の自然エネルギー」の章で詳述する。
世界の自然エネルギー容量†は2005年末から2010年
の間に、太陽光発電(PV)、風力、集光型太陽熱
発電(CSP)、太陽熱温水器、バイオマスなどの自
然エネルギーの多くの分野で、年間平均成長率約
15% ~ 50%で伸びている。2005年末から2010年の
期間に、自然エネルギー分野の中で最も急速に拡
大しているのが太陽光発電‡で、その後を追うのが
バイオディーゼルと風力だった。太陽光発電の成
長は、過去4年間と比べて2010年に一気に加速した。
一方、風力発電の2010年の総発電容量の伸びは安
定している。またバイオ燃料の成長率は近年下降
しているが、エタノールについては2010年に再び
上昇した3(図2参照)。
水力発電、バイオマス発電と熱利用、地熱発電と
熱利用の年間成長率は3% ~ 9%と目立つものでは
ないが、化石燃料(1% ~ 4%、途上国によっては
これより高いところもある)の世界の成長率に引
けを取らないものである4。しかし、こうした自然
エネルギーが世界の平均成長率をはるかに上回っ
ている国がいくつかある。(主要な自然エネルギー
とその特徴、コストのまとめについては表1を参
照)。

図1. 世界の最終エネルギー消費における自然エネルギーの割合(2009年)
風力/太陽/バイオマス/
地熱による発電 0.7%

化石燃料 81%

バイオ燃料 0.6%
バイオマス/太陽熱/
地熱による給湯と暖房 1.5%
自然エネルギー 16%

16%

水力発電 3.4%

伝統的バイオマス 10%
原子力 2.8%

出典:本章の巻末注2を参照

巻末注はセクションごとに p96 から記載。
16% は最終エネルギー消費の割合。多くの統計資料で使用される一次エネルギー消費量の割合に対する従来の指標と比べると差異はあるが、同じく有効な指標である。欧州連
合は 2020 年目標で最終エネルギー消費量の割合を使っている。「自然エネルギー世界白書(GSR)
」では 2007 年以降最終エネルギー消費量の割合を使用している。詳細は 2007
年版の補足欄 1 を参照のこと。2011 年に出版された IPCC の自然エネルギーと気候変動緩和に関する特別報告書では、世界の自然エネルギーの割合を 13% と記しているが、こ
れは一次エネルギーの割合である。また 13% という数値は「direct equivalent」の手法をもとに一次エネルギーの割合を算出している。「substitution」手法を用いた場合、IPCC
の数値は 16% になりうる(IPCC 報告書 Table A.II.1 in Annex II から)。
† 本章はエネルギーに関する推定データを含むが、主に設備容量のデータに着目している。p94 の「設備容量の説明および報告」を参照。
‡ 今年度版から「自然エネルギー世界白書」では、系統連系型太陽光発電に主に焦点を絞るのではなく、あらゆる太陽光発電(系統連系型と独立型)を取り上げている。図 2 では、
世界の年間平均成長率の変化を強調するためにすべての太陽光発電に加えて系統連系型のみの数値を入れている。太陽光発電に関する詳細は「設備容量の説明および報告」を参照。

─ 12 ─

図2. 自然エネルギー設備容量とバイオ燃料生産の年間平均成長率(2005年~2010年)
太陽光発電
太陽光発電(系統連系型)

81%

60%
25%
27%

風力発電
集光型太陽熱発電

77%

25%

地熱発電

3%
4%

水力発電

3%
3%
16%
16%

太陽熱温水/暖房

17%

エタノール生産
バイオディーゼル生産

72%

49%

2010年
23%

7%

38%

2005年末-2010年末の
5年間平均
出典:本章の巻末注3を参照

図3. 世界の電力供給における自然エネルギーの割合
  (2010年)
化石燃料 67.6%
水力 16.1%
水力を除いた
自然エネルギー
3.3%

原子力 13%
出典:本章の巻末注6を参照

電力市場

自然エネルギーは2010年に世界で新たに導入され
た推定194ギガワット(GW)の発電容量のうちの
およそ半分を占めている。世界全体の自然エネル
ギー由来の発電容量は2010年に前年比約8%増の推
定1320GWに達した5。自然エネルギーは今や世界
の発電容量(2010年に推定4950GW)のおよそ4分
の1を占め、世界の電力の20%近くを供給している。
この大半が水力発電によるものである6*(図3参照)。
水力発電を除くと、自然エネルギーの総発電容量
は312GWで、 2009年比(250GW)25%増となった7
(表R4参照)。2010年に自然エネルギーの中では風
力発電容量が最も伸び、世界全体で39GW増加した。
水力発電容量は約30GW増加し、太陽光発電容量は
約17GW増加した。

水力発電を除いた自然エネルギー発電容量におけ
る上位5カ国は、米国、中国、ドイツ、スペイン、
インドである。水力発電を含めた場合、2010年末
までの自然エネルギーの既存容量における上位国
は中国、米国、カナダ、ブラジル、インドおよび
同位のドイツとなる8(その他の順位はP11の上位5
カ国と図4を参照)。普及状況を測るのに有用であ
るが、自然エネルギー由来の電力割合の増加や一
人当たりの消費量などの項目で世界の順位を示す
データはない。
米国では2010年に自然エネルギーが新規発電容量
の推定25%を占め、2010年末には既存容量の11.6%
を占めた。2010年に自然エネルギーは国内の発電
量の10.3%強を供給した9。さらに、米国の一次エネ
ルギー生産量における自然エネルギーの割合は約
10.9%(原子力発電の割合は11.3%)となり、2009
年と比べ5.6%増加した10。
中国は2010年に風力タービンと太陽熱温水器の新
規導入量で世界をリードし、水力発電の発電量で
世界をリードした。中国では系統連系型の自然エ
ネルギーの発電容量が推定29GW増加し、総設備容
量は263GWに達し、2009年比で12%増となった11。
中国での自然エネルギーは2010年に設備容量の約
26%、発電量の18%、最終エネルギー消費量の9%
以上を占めている12。

* 揚水発電を含む。
世界全体で水力発電容量のうち、揚水発電は約 136GW にのぼる。この手法は
「自然エネルギー世界白書 2012」
で再考する予定。揚水式はエネルギー源ではないが、
化石燃料や原子力エネルギーの貯留のために利用されることが多い。さまざまな自然エネルギー源による発電の普及促進に重要な役割を担っている。

─ 13 ─

図4. 自然エネルギー発電設備容量 途上国、EU、上位5カ国(2010年)
ギガワット
350

その他

312
300

地熱

250

バイオマス

太陽光
風力

200

135

150

94

100

56

50
0

世界

途上国

EU-27

50

米国

中国

49

ドイツ
*水力は除く

欧州連合(EU) * では2010年に自然エネルギーは
新規導入量の推定41%を占め、そのうちの半分以上
が太陽光発電だった13。2009年の新規導入量に占め
る自然エネルギーの割合が60%以上だったことと比
較すると、この割合はかなり低い。しかし、EUで
の自然エネルギーの発電容量はこれまでになく増
加し(22.6GW)、総設備容量は前年(17.5GW)と
比べて31%増加している14。2009年には、自然エネ
ルギーはEUの総発電量のおよそ20%(そのうちの
42%が水力発電を除いた自然エネルギー)を占め、
EUの正味エネルギー消費量の総量に占める割合は
1999年の5.4%から2009年には9%に上がった15。
ドイツは2010年、最終エネルギー消費量の11%を自
然エネルギー源でまかなった。これは電力消費の
16.8%、熱生産の9.8%(大半がバイオマス)、輸送
燃料消費の5.8%に相当する16。2010年のドイツの電
力消費量の増加率は4.3%だった。しかし、自然エ
ネルギーによる発電量の割合は、2009年比で16.3%
増となった。風力発電(102テラワット時〔TWh〕)
が、自然エネルギー発電量の約36%を占めている。
バイオマス、水力、太陽光がこれに続く17。スペイ
ンでは自然エネルギーは最終エネルギー供給の
13.2%、発電量の32.3%を占めた。2009年には最終
エネルギー供給の9.3%、発電量の26%だった18。
インドは2010年に系統連系型の自然エネルギー発
電容量を新たに推定2.7GW導入した。これは主に風
力だが、他にもバイオマス、小水力、太陽光/熱
による発電容量も含まれる。2011年1月には既存容
*「欧州連合」あるいは「EU」はとくに

26
スペイン

16
インド

出典:本章の巻末注8を参照

量が約19GWにのぼった19。独立型の自然エネルギー
発電容量もまた大幅に導入された20。2010年のイン
ドの電力の4分の1を大型水力で発電し、4%以上が
その他の自然エネルギーによるものだった21(国別
自然エネルギーの割合の表R7とR8を参照)。
風力発電
風力発電容量は2010年の新規導入量が39GWに達
し、自然エネルギー分野の中で最も成長した。5年
前の世界の風力発電新規導入量は11.5GWだった
が、その3倍に相当する22(図5)。そのため、既存
容量は2009年比で24%以上増加し、2010年末までに
世界の風力発電容量は約198GWに達した23。2010年
に少なくとも52カ国で既存容量が増加し、現在商業
規模で風力発電を利用している国は83カ国ある24。
2005年末から2010年末までの間に、風力発電の累
積容量の年間平均成長率は27%であった25。
しかし、世界の風力発電の年間市場は2010年に、
2009年の発電容量をやや上回っただけで大きな伸
びは見られなかった。これは鍵となる国々(米国
やスペインがその例)での政策が明確でなかった
ことや、今なお続く経済の停滞によって資金調達
が困難になったこと、また先進国の多くで電力需
要が下がったために米国やヨーロッパで成長がゆ
るやかだったことが要因である26。そのため、新設
タービンの大半が、従来の風力市場ではなく、発
展途上国や新興市場に導入された27。
2010年の風力発電分野での成長は、主に中国によっ

EU27 カ国すべてを指している。

─ 14 ─

図5. 世界の風力発電設備容量(1996年~2010年)
ギガワット
200

198

150
94

100

50

0

159

121

61

7.6

10.0

13.5

17. 4

1996

1997

1998

1999

2000

24.2

2001

39.4

31 3

2002

47.6

2003

2004

59.3

2005

74.6

2006

2007

2008

2009

2010

出典:GWEC, WWEA, EWEA, AWEA, MNRE, BMU, BTM Consult, IDAE, CREIA, CWEA

て牽引されたものだった。世界の風力発電容量に
占 め る 中 国 の 割 合 は2005年 に は4.4%だ っ た が、
2010年には50%を占めるようになった28(図6参照)。
中 国 の 新 規 導 入 量 は18.9GWで、2009年 市 場 か ら
37%増となった。総設置容量は44.7GWに達し、中
国は世界1位となった29。2GW分を除いたこれらの
施設は実際にすでに電力網に電気を送っていたが、
推定13GWは年末になっても商用利用の認定を受け
ていなかった。試験期間を完了させ、系統運用者
との商業契約を結ぶまでには、報告の遅れも考慮
するともう少し時間がかかるだろう30。中国の導入
容量の30%以上が内モンゴル自治区に設置され、他
は 甘 粛 省(10%)、 河 北 省(10%)、 遼 寧 省(9%)
に設置されている31。
米国の風力発電の新規導入量は2009年には10GW以
上だったが、2010年は5GWをやや上回っただけで、
総設備容量は2009年比15%増の40.2GWとなった32。
2010年末までに風力発電は総発電量の2.3%(2009
年の1.8%から増加)を占めており、米国の1000万
以上の世帯に電力を供給できる量となっている33。
テキサス州には10.1GWあり、2010年末の時点で米
国の既存設備容量の4分の1以上を占めている。事
業規模の風力プロジェクトを抱える38州のうち14
州で、各州の設置容量が1GWを超えた34。米国とカ
ナダを合わせると世界市場の約15%を占めている35。
欧州連合は2010年に、2009年市場をやや下回る約
9.5GWを新たに導入し、総設備容量は約84GWと
なった36。風力は2007年以降初めて、電力の新規導
入量の割合において天然ガス、太陽光発電を下回

図6. 風力発電設備容量 上位10カ国(2010年)
中国

+ 18.9
+ 5.1

米国
+ 1.5

ドイツ
+ 1.8

スペイン
インド

+ 2.3

イタリア

+ 0.9

フランス

+ 1.1

英国

+ 0.9

2009年既存

+ 0.7

カナダ

2010年導入

+ 0.3

デンマーク
0

10

20

30

40

50
ギガワット

出典:GWEC, WWEA, EWEA, AWEA, MNRE,
BMU, BTM Consult, IDAE, CREIA, CWEA

り、1位から3位となった37。ドイツでは2010年末時
点 で27.2GWが 稼 動 し て お り、 年 間 の 発 電 量 が
36.5TWhと、EUトップを維持した38。しかし新規
導入量は2009年比19%減の1.6GWとなり、国内風力
市場で1999年以降最も少ない導入量だった。廃止
されたシステムを計算に入れると、正味の新規導
入量は1.5GWとなる39。
スペインは新規導入量1.8GWで再びヨーロッパ1位
となり、総設備容量が20.7GW以上に達した。スペ
インは新規導入量で世界3位の市場となった40。ス
ペイン政府が設定する2005年から2010年までの目
標値を上回ったが、絶対量では2003年以降最もゆ

─ 15 ─

るやかな増加であった41。スペインは稼動中の容量
ではドイツに劣っているが、風況が良いことや最
新型タービンの設置のおかげで、2010年の発電量
ではドイツを上回った(43TWh)42。その他のEU
諸国の導入量の上位国はフランス(1.1GW)、イタ
リア(0.9GW)、英国(0.9GW弱)である43。ブルガ
リア、リトアニア、ポーランド、ルーマニアなど
EUの新興市場が大幅に成長したことによって、EU
の成熟市場の減退を補った。それに加え、キプロ
スも初めて風力タービンを設置した(0.08GW)44。
イ ン ド も2010年 の 市 場 で 上 位 に 入 っ た。 新 た に
2.3GWを導入し、総設備容量は約13.2GWに達し、
総設備容量で世界5位を維持した45。他にも世界中
で新たな市場が軌道に乗り始めている。ラテンア
メリカとカリブ海諸島では、2010年に総設備容量
が54%増加した。ブラジルとメキシコの新規導入量
はそれぞれ0.3GWだった46。しかし、世界の風力発
電容量においてラテンアメリカが占める割合はか
なり小さい。アフリカと中東では2010年末時点で
少なくとも11カ国で商業規模の風力発電を設置し
たとはいえ、ラテンアメリカと同様と言える47。エ
ジプトでは、100メガワット(MW)を新規に導入し、
総設備容量は550MWに達した。これは、アフリカ
諸 国 の 中 で 最 も 多 い。 ま た、 モ ロ ッ コ がDahr
Saadan風力プロジェクト(140MW)を開始した48。
イランは2010年に風力発電を導入していないが、
中東で唯一大規模な風力プロジェクト(0.9GW)を
抱える国である49。

米 国 で は2001年 か ら 提 案 さ れ て い た 東 海 岸 沖 の
ケープ風力発電プロジェクト(約0.5GW)に、連邦
政府による最終的な建設許可が下りた54。
風力発電プロジェクトの規模は、洋上、陸上ともに
大きくなっていく傾向にある。それに伴い、主にコ
ストの問題が浮上している(変電所や連系点、認可
や建設許可にかかるコストなどのインフラ面を含
む)。2010年末までに稼動している世界最大の陸上
ウィンドファーム(約0.8GW)は米国にあるが、他
にも最大級のウィンドファームが建設中である55。
それに加えて、コミュニティの風力発電プロジェ
クトへの関心が、カナダなど数カ国で高まってい
る。農村地域での電力の必要性や低コストの系統
連系用インバーターの開発、政府による刺激策が
推進力となり、小規模風力タービン*の使用も増加
しつつある56。米国は2010年に小規模風力タービン
を推定0.02GW導入した。一方、英国の小規模風力
タービン市場は2009年比65%増え、総設備容量約
0.04GWにのぼった57。中国では2009年時点で、小
規模風力タービンによって推定150万人分の電気を
供給した58。

2010年末の時点で既存の風力発電により、世界の
電力消費量の推定2.0% ~ 2.5%を供給することがで
きる59。2010年末までのEUに設置されている風力
発電によって、平年の風況ならEU域内の電力消費
量の5.3%をまかなえる(2009年は4.8%)60。2010年
に電力需要に占める風力発電の割合が伸びた国は
洋上風力産業は風力発電容量全体に占める割合は
デンマーク(22%)、ポルトガル(21%)、スペイン
小さいものの、2010年末の時点で設備容量は1.2GW (15.4%)、アイルランド(10.1%)、ドイツ(6%)な
から3.1GWに増加した。この大部分はEUで、他に
どいくつかある61。ドイツの4つの州では、2010年
中 国(0.1GW)、 日 本(0.02GW) と な っ て い る50。 の電力需要の40%以上を供給している62。
EUの洋上風力市場は2010年に50%以上増加し、総
設備容量は3GWとなった51。英国が新規導入量約
米国の風力発電をリードするアイオワ州は2010年
0.7GWで世界をリードし、2010年末には1.2GW以上
に、風力発電によって電力需要の15%以上を供給し
に 達 し た。 続 い て、 デ ン マ ー ク が 総 設 備 容 量 約
た。 テ キ サ ス 州 の 電 力 負 荷 の85%に 相 当 す る
0.9GWで2位、 オ ラ ン ダ が0.2GWで3位 と な っ た52。 Electric Reliability Councilの管内では、2010年に
風力が発電量の7.8%を占めた63。中国では内モンゴ
ヨーロッパの国以外で初めて大規模洋上ウィンド
ファームを導入したのは中国で、上海に近い東海
ル自治区(12%)、吉林省、黒竜江省、新疆自治区(そ
大橋で0.1GWの施設が2010年7月に正式に稼動を開
れぞれ4%)などのいくつかの地域で風力の割合が
始した。その3カ月後、中国は江蘇省の沿岸沖で4
一層高まったものの、国内発電量における風力の
つのプロジェクトに着工し、2014年には完成する
割合は1%だった(前年比の約2倍)64。
予定である。総設備容量は1GWである53。他にも、

小規模の風力発電システムには通常家庭や農場、小規模ビジネスに十分な電力を供給できるタービンが含まれる。米国風力発電協会(AWEA)は「小規模」を 100kW 未満と定
義づけているが、サイズは需要や国と州の法律によっても異なる。

─ 16 ─

2010年末には多くのプロジェクトがさまざまな段
階 で 進 ん だ。 中 国 だ け で2011年 ~ 2012年 の 間 に
30GW以上を導入する予定である。2011年始めまで
に米国(5.6GW)と英国(1.9GW)で大規模な施設
を建設中である65。EUで風力発電に参入した国は、
ボスニア(初めてのウィンドファームを計画中)と、
2010年に最大の陸上ウィンドファームの建設に着
工したルーマニアが含まれる66。ラテンアメリカ(と
くにアルゼンチン、ブラジル、チリ、コスタリカ、
メキシコ、ニカラグア、ウルグアイ)やアフリカ
でも風力発電推進の兆しがあり、エジプトやエチ
オピア、ケニア、モロッコ、ナイジェリア、チュ
ニジア、タンザニアで計画または建設中である。
これにはケニアの0.3GWのLake Turkanaプロジェ
クトとモロッコで建設中の0.7GWの風力発電が含
まれる67。
バイオマス発電
バイオマスは通常、電力生産や熱利用に使用され、
輸送用の液体バイオ燃料に変換されるものもある
(後述の熱電併給プラントによる熱利用に触れた熱
利用および冷房市場の項および輸送燃料市場の項
を参照)。バイオマス由来の発電技術には、固形バ
イオマスや自治体で回収される有機性廃棄物*、バ
イオガス※、液体バイオ燃料の直接燃焼および混焼
(石炭あるいは天然ガスを使用)が含まれる。2010
年にはヨーロッパの多くの国で、また米国や中国、
インド、その他の途上国の一部で、発電のための
バイオマスの利用が大幅に拡大した。世界全体で
バイオマス発電容量は2010年末時点で62GWと推定
される68。
米国が2010年のバイオマス発電で引き続き世界を
リードしている。ほかにもドイツやスウェーデン、
英国などのEU諸国やブラジル、中国、日本がバイ
オマス発電を促進している69。米国では2010年に
0.3GW未満のバイオマス発電が導入され、総設備容
量は10.4GW(自治体の有機性廃棄物を除く)で、
発電量は約48TWhだった70。米国のバイオマス発電
のほとんどは、木材や農作物の残渣、産業分野に
おける熱電併給システムで燃焼される黒液から生
産している71。埋め立て廃棄物から出たガスを利用
し た 方 式 が 増 加 し つ つ あ り、2010年 に は 発 電 量
8TWhに達した。2011年4月中旬時点で、550以上の

プラントが埋立地ガスを燃料にしている。総設備
容量は1.7GWに達した(2008年に1.4GW)72。
EUのバイオマスによる正味発電量は、2008年から
2009年にかけて79.3TWhから87.4TWhに約10.2%増
した73。固形バイオマスは62.2TWhで約71%を占め、
それ以外はバイオマスが占めている。EUのバイオ
マス発電量は電力のみの施設が半分を、熱電併給
プラント(CHP)が残りの半分を占めており、国
によってその割合は異なっている74。
EUでは、バイオガスの増加が最も著しいが(約
18%増加)、あらゆるバイオマスからの発電が急速
に拡大している75。たとえば2001年から2009年にわ
たり固形バイオマスによるEUの発電量は3倍に増
加し、2010年始めまでに約800もの固形バイオマス
発電所(推計7.1GW)が稼動した76。EUでの電力と
熱利用へのバイオマス利用の増加は、政策支援に
よるところが大きくなっている。多くの国が、化
石燃料や二酸化炭素の排出に税を課したり、有機
性廃棄物の埋め立ての削減を要求するEU規制と合
わせた政策を実施している77。
EUの上位3カ国は、ドイツ、スウェーデン、英国で、
この3カ国でEUの2009年のバイオマス由来の発電
量の約50%を占めている。ドイツだけで、EUのバ
イオガス発電量の約50%、バイオマス発電量の約
30%を占めた78。他にもフィンランド、ポーランド、
イタリア、オランダがバイオマス発電を促進して
いる。また、イタリアやフランス、スペイン、英
国でとりわけバイオガスの利用が将来伸びると予
測され、チェコ共和国、ハンガリー、スロバキア
では新しい市場が出現している79。デンマークは上
位国には入っていないが、バイオマスによる発電
量の割合が、2000年の3.1%に比べ、2009年には8.1%
と急激に高まっている80。
ドイツのバイオマスによる発電量は、過去10年間
に 年 平 均22%以 上 増 加 し、2010年 に は 推 定
28.7TWh、総設備容量は4.9GWにのぼった81。2010
年末までに、バイオマスエネルギーはドイツのエ
ネルギー消費量の5.5%を占め、風力発電に次いで2
番目に大きい自然エネルギー源となっている82。ド
イツのバイオマス発電はほとんどがバイオガスで

* 焼却処分される自治体の有機性廃棄物(自治体の固形廃棄物における有機物/生物有機物の割合)は GSR の表 R1 と R4 にあるデータには含まない。この点に関する詳細および
世界のバイオマスエネルギー開発の報告の課題については P94 の「設備容量の説明および報告」の注釈を参照のこと。
※ バイオガスは埋め立て(埋立地ガス)あるいは都市下水の嫌気性消化や排水処理施設(下水ガス)
、スラリー、農作物残渣、食品廃棄物、家庭や草木の廃棄物から摂取したメタ
ンから生産できる。

─ 17 ─

あり、2010年に設備容量は20%以上増加し、430万
世帯に電力を供給できる量となった83。ドイツはバ
イオガスで2010年に約13.8TWh発電した。次に多
いのは英国(6.8TWh)、そしてイタリア(2.1TWh)
だった84。
ブラジルのバイオマス発電はほとんどすべてが熱
電併給型で、こちらも着実に増加してきた。設備
容量は2010年末までに7.8GWに達し、総発電量は
28TWhだった85。発電量の大半は、製糖工場のCHP
プラントによるもので、原料としてバガス(訳者注:
サトウキビの搾りかす)を使用している。2010年
の砂糖の収穫時期にバガスによって18.5TWhの電
力を生産した。そのうち8.8TWhの余剰電力は系統
に送られた86。コスタリカ、メキシコ、ウルグアイ
などの他のラテンアメリカ諸国の中にもバイオマ
ス電力が2010年に著しく拡大した国がある87。
日本は2010年に石炭混焼を除いて、推定10TWhを
バイオマスで発電した88。アジアでは他にも中国で
バガス、固形バイオマス、有機性廃棄物、バイオ
ガス(家畜の糞尿を含む)を組み合わせて使用し、
設備容量が2010年に25%増加し、4GWに達した89。
インドではバイオマス資源は、3つの一般的な方式
により発電に利用されている。系統連系型バイオ
マス発電所、独立・分散型のバイオマス発電、製
糖工場などの産業での熱電併給である90。インドは
2010年に新たに約0.3GWのバイオマス発電容量を
導入し、総設備容量は同年末に3GWにのぼった91。
タイでは2010年に、固形バイオマス発電0.003GW
を新規に導入し、設備容量は1.3GWとなった。バイ
オガス設備容量は2009年時点で0.05GWに倍増し、
2010年にはさらに37%増の0.07GWに増加した92。マ
レーシアもまたバイオガス発電の大幅な拡大を模
索している93。

炭火力発電所やガス火力発電所は、化石燃料を用い
たバイオマス“混焼”に転換を進めている96。2010
年時点で米国に約40基、オーストラリアに約10基の
化石燃料利用のバイオマス混焼プラントがある97。
日本では、いくつかの石炭火力発電所でバイオマ
スを使用した混焼の実証運転を行っている98。ドイ
ツと英国では混焼による固形バイオマスの発電量
が増加しつつあり、2010年にEU全体で100基の混
焼プラントがあると推定される99。
太陽光発電(PV)
太陽光発電(PV)は2010年に100カ国以上で新た
に導入されるなど、依然として発電技術の中で最
も急速に伸びている100。世界全体で新規導入量が推
定17GW(2009年の新規導入量は7.3GW弱)となり、
世界の総設備容量は約40GWに達し、5年前の稼動
中の容量の7倍以上にのぼる101*(図7)。
世界の太陽光発電容量は2009年と比べ72%増加し、
2005年から2010年の間の年間平均成長率は49%を
超えた(系統連系型のみの場合、対応する成長率
は81%と60%である)。薄膜型の売り上げは引き続
き増加しているものの、2005年以来初めて薄膜型
の市場占有率が下がり、2009年に17%だったものが
2010年には13%となった102。太陽光発電市場は、コ
ストの低下(「産業の潮流」の章を参照)や新しい
用途、投資家の強い関心、継続的で強力な政策支
援によって動かされただけでなく、いくつかの国
で買取価格の低下が進んだことも影響した103。

世界の太陽光発電市場を独占しているのはEUで、
13.2GWの新規導入量によって、総容量は世界全体
の80%に達した。これでEUの約1000万世帯の電力
消費を満たすことができる104(図8を参照)。2010年
にドイツとイタリアによって、EUは初めて太陽光
発電の新規導入量が風力発電を上回った105。ドイツ
アフリカと中東でも関心が高まっている。カメルー
が2010年 に 新 た に 導 入 し た 太 陽 光 発 電 容 量
ン、ケニア、タンザニア、ウガンダなどの国で、 (7.4GW)は前年度の世界の導入量を上回り、設備
すでにバイオマス発電所を設置しているか、今後
容量は17.3GWとなった106。ドイツは2011年の第1四
94
の開発計画を持っている 。バイオガスプロジェク
半期には、太陽光発電によって2.75TWhを発電し、
トの建設(とりわけ埋立地ガス)が南アフリカ、 2010年の同時期よりも87%増加した107。
エジプト、チュニジア、ヨルダンなどの国において、
京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)の
イタリアでは2010年末までに送電網に連系した太
95
一環で進められている 。
陽 光 発 電 容 量 が 推 定2.3GWで、 総 設 備 容 量 は 約
3.5GWに達したと公式に発表された108。しかし実際
100%バイオマスで運転する施設に加え、既存の石
の設備容量はこの数字よりも高いと考えられる。な

今年度版の「自然エネルギー世界白書」から、とくに記述がなければ、太陽光発電のデータは、系統連系型と独立型の両方を含む。

─ 18 ─

図7. 世界の太陽光発電設備容量(1995年~2010年)
ギガワット
40

40

35
30
23

25
20

16

15
10
5

0.7

0.8

0.9

1.2

1.4

1.8

2.2

2.8

3.9

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

5.4

7

9.5

0

2005

2006

2007

2008

2009

2010

出典:PV News, EPIA

ぜなら、2011年6月初めまでに公式発表された、イ
タリアで施行されている固定価格買取制度(FIT)
の対象となった総設備容量は5.8GWであるが、この
うちの一部は2010年に導入されていたと考えられ
るためである109。チェコ共和国ではFITの買取価格
が高いことに加え、太陽光発電の設備コストの低下
によって、2度目の大幅な伸びを示した年(導入量
1.5GW)となった。2008年の導入量は実質的にゼロ
だったが、2010年末の既存容量は2GWに増えた110。
他にも、2010年にヨーロッパで新規導入が進んだ
国は、フランス(導入量0.7GW)で、2009年比で3
倍以上増加した。続いてベルギー(0.4GW)、そし
て2009年比4倍増のギリシャ(約0.2GW)だった111。
スペインは、2010年の新規導入量が0.4GWで総設
備容量が3.8GWとなった。地上設置型における買取

価格の上限と新たな規制枠組みが不透明だったこ
とから新規導入量がピークだった2008年から2年連
続で大幅に減少した112。
ヨーロッパ以外の太陽光発電の主要な市場は、日
本(約1GW)、米国(0.9GW)、中国(0.6GW)だっ
た113。日本と米国の太陽光発電市場は2009年比でほ
ぼ2倍に拡大した。日本の設備容量は3.6GWに達し、
米国は2.5GWを上回った114。米国の導入量の4分の1
は事業規模のプロジェクトであることから、電力
事業者が今後米国の成長の鍵を握ることになると
考えられる115。米国では2010年末までに少なくとも
5.4GWの新規容量の契約を交わしている116。カリ
フォルニア州は市場の30%を占め、依然として国内
市場をリードしている(2004年/2005年の80%から
減少)117。韓国市場(0.1GW)は2年連続して低下

図8. 太陽光発電設備容量 上位10カ国(2010年)

ドイツ

44 %
スペイン

世界その他

6%

韓国
EUその他
ベルギー
中国

2
2
2
2

フランス

3%

%
%
%
%

10 %

日本

9%

イタリア

9%

米国

6%

チェコ共和国

5%

出典:EPIA, BMU, IDAE, GSE, KOPIA, CREIA

─ 19 ─

している。またオーストラリア市場(0.3GW)は
2009年比で4倍になった118。
事業規模の太陽光発電所*が増える傾向が続いてい
る。事業規模のシステムは2009年には3200基をや
や上回るほどだったが、2010年には5000基を超え
た119。こうした施設の総設備容量は2010年末までに
約9.7GWで、1年間に3GW以上増加し、世界全体の
太陽光発電容量の約25%に相当する120。EUが2010
年末までに世界の総設備容量の84%を占め、引き続
き世界をリードしている。ドイツだけで世界の新
規導入量の約3分の1を占める121。スペインは2010年
末までに、世界の事業規模の設備容量の32%を占め
た。2位以下は順にドイツ(26%)、イタリア(16%)、
米国(7%)、そしてチェコ共和国(6%)だった122。
他にも、2011年始めまでにブルガリアや中国、エ
ジプト、インド、イスラエル、マリ、タイ、アラブ
首長国連邦(アブダビ)などで事業規模の施設をも
つ国が、少なくとも30カ国ある123。風力発電と同じ
く、プロジェクトの規模を大きくしようとする傾向
があり、世界各地にある15の大規模太陽光発電所
プ ロ ジ ェ ク ト の う ち9つ が2010年 に 完 成 し た124。
2010年末時点で、稼動中の太陽光発電所のうち世
界最大の施設は、カナダのオンタリオ州サーニア
にある0.08GW規模の施設で、1万2800世帯に電力
を供給する見込みである125。
また、集光型太陽光発電(CPV)への関心も高まっ
ている。2010年から2011年始めまでに世界各地で
送電網にほぼ0.02GWが接続された。これには米国
カリフォルニア州やオーストラリア、エジプト、
フランス、イタリア、ヨルダン、メキシコ、スペ
イン、南アフリカなどのいくつかの国でのプロジェ
クトあるいは実証施設も含まれる126。2010年に数多
く の 米 国 の 大 規 模 プ ロ ジ ェ ク ト が 発 表 さ れ、
Southern California Electricと0.3GWの売電契約が
交わされた127。建物一体型太陽光発電(BIPV)へ
の関心も2010年に高まっている。フランスおよび
ドイツという従来からの市場を越えて、現在まで
で最大規模のBIPVプロジェクトが中国で発注され
た128。
現在の太陽光発電の設備容量の大半は系統連系型
で、独立型の割合が年々減少している129。しかし、
分散型かつ小規模のシステムへの関心が、とりわけ

発展途上国で、また先進国でも高まっている。オー
ストラリアでは、太陽光発電の推定70%が独立型で
あり、遠隔地の家庭や農場などにある。その中には
2010年に西オーストラリアに設置された太陽光と
ディーゼルのハイブリッド発電所の一部である国内
最大の太陽光発電追尾システムがある130。

地熱発電
地熱エネルギーは直接熱利用(「熱利用および冷房
市 場 」 の 項 を 参 照 ) と 電 力 供 給 で 利 用 さ れ る。
2005年以降、アイスランド、インドネシア、ニュー
ジーランド、米国、トルコにおいて発電容量が大
幅に導入された。地熱による発電量は世界全体で
20%以上増加している131。2005年以降、エルサルバ
ドル(35%)、グアテマラ(58%)、パプアニューギ
ニア(800%以上)、ポルトガル(81%)などの発電
容量が少ない国の成長率が著しかった132。
2010年 末 ま で に 世 界 の 地 熱 発 電 の 総 設 備 容 量 は
11GWを 超 え、2009年 か ら 推 定240MW増 加 し た。
2010年には約67.2TWhが地熱発電所で発電された133。
2010年の地熱開発は2009年と比べてゆるやかだった
が、この小休止は一時的なものだと推測される134。
掘削装置の不足(石油、
ガス産業との競合のため)が、
世界各地の地熱発電開発業者の妨げとなっている一
方、ケニアなどで能力のある労働力の不足が懸念さ
れている。2013年までに米国だけで掘削装置の需要
が約1.5倍にもなると予想されている135。
2010年 に ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド( こ れ ま で で 最 大 の
0.1GW規模のシングルシャフトタービン・プロジェ
クト)、イタリア(0.04GW)、ケニア(0.04GW弱)
の3つの大型発電所が発注された136。新規導入量を
加えると、ケニアの地熱発電所は0.1GWに達し、ア
フリカ最大となった。これによって、ケニアの総
設備容量は約0.2GWとなった137。米国は2009年と比

事業規模の太陽光発電とは、200 キロワット(kW)を超える施設と定義づけられている。

─ 20 ─

べてやや減少したが、2010年に事業規模の地熱発
電を約0.2GW導入した138。トルコとメキシコでも
2010年に設備容量が増加している139。
2011年始めまでに、地熱発電所は少なくとも24カ国
で稼動しており、世界の設備容量の大半が、米国
(3.1GW)
、 フ ィ リ ピ ン(1.9GW)
、インドネシア
(1.2GW)
、メキシコ(1GW弱)
、イタリア(0.9GW)
ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド( 約0.8GW)
、アイスランド
(0.6GW)
、日本(0.5GW)の8カ国に集中している140。
一人当たりの容量ではアイスランドがトップで、
2010年の国内発電量の約26%を地熱が占めた。フィ
リピンでは地熱が約18%を占めている141。
地熱発電市場の拡大が続いており、最新技術によっ
て新規参入国でも地熱計画の開発が容易になり、
開発のスピードが大幅に加速することが予測され
る142。米国では2011年初期の時点で、約0.8GWが掘
削もしくは建設段階にあり、2015年までに稼動でき
ると予測される。米国15州で合わせて123のプロジェ
クトが確定しており、一部は開発段階にある143。
アイスランドでは2011年に新たに約0.1GWが導入
される予定である。今後5年以内に46カ国で地熱発
電容量が導入されるという見通しがあり、世界中
でプロジェクトが進行している。地熱発電はより
一層拡大するとみられる144。ドイツには2010年後半
までに、推定150の進行中のプロジェクトがあった。
計画がすでに開発段階にあるのはチリ(0.2GW)、
コ ス タ リ カ(0.4GW)、 イ ン ド( 約0.3GW)、 英 国
(0.01GW)である145。
集光型太陽熱発電
集光型太陽熱発電(CSP)市場は数年間停滞してい
たが、2007年から2010年末の間に活気を取り戻し、
約740MWが導入された146。このうち半分(約478MW
以上)が2010年に導入され、世界の総設備容量は
1095MWに達した147。パラボリック・トラフ式発電
所が世界市場を独占しており、CSP発電所の90%、
稼動中の既存容量のほぼすべてを占めている148。
スペインは太陽エネルギーへの魅力的なプレミア
ム価格を国王令で提示したため、国内企業がCSP
開発に注目し、2009年には大規模な導入が始まっ
た。スペインは2010年に新たに400MWを導入し、
稼動中の総設備容量が632MWとなり世界をリード
している149。

米国は2010年末までに78MWを導入し、総設備容
量が509MWとなった。これには2MWの石炭発電
所1基の附属施設と75MWのガス化複合発電の附属
施設(フロリダ州で初めての施設)が含まれる150。
2011年の始めに、
新たに50MWの発電所(Extresol-2)
がスペインで正式に運転を開始した。モロッコでは、
20MWのCSPと天然ガスのバイブリッド発電所が稼
動を始め、エジプトでは20MWのCSPのEl Kuraymat
ハイブリッド発電所の一部が稼動を始めた151。
CSPは今後も急速に成長すると予想される。スペ
インでは2011年4月の時点で新たに946MWが建設
中で、1789MWの新規容量が2013年末までに稼動
すると予想される152。米国では2011年始めの時点で
1.5GWのパラボリック・トラフ式およびタワー式発
電所が建設されている。また、少なくとも新たに
6.2GWの契約が交わされた。これは連邦政府による
融資保証、連邦政府の土地使用の許可、自然エネ
ルギーに関する州の規定(「政策の展望」の章を参
照)による奨励によるところが大きい153。
北アフリカや中東でもCSPに大きな関心を寄せて
いる。アラブ首長国連邦で建設中の発電所やアル
ジェリア、エジプト、ヨルダン、チュニジア、モロッ
コ で 計 画 さ れ て い る 発 電 所 を 含 め、 少 な く と も
1.2GWの設備容量の開発が進行中で、2010年まで
に2GWの太陽熱発電容量を目標としている154。イ
ンドでは複数のCSPプロジェクトが建設段階にあ
り、中国はCSP発電所を導入する意向を表した。そ
れには電力や室内暖房、もしくはプロセス熱を供
給する熱電併給型が含まれている155。オーストラリ
ア、南アフリカ、メキシコ、イタリアも太陽熱発
電の普及をさらに促進する意向を表し、新たなプ
ロジェクトもしくはMW規模の実証発電所を設置
してきた156。2010年の後半には世界全体で約2.6GW
のCSP(大半が米国とスペイン)が建設中で、そ
のすべての施設が2014年までに稼動することが予
測される157。
同時に、太陽光発電(PV)のコストが劇的に下落
していることが、少なくとも米国でのCSP市場の成
長の足かせになりつつある。2010年に国内で計画
されていたいくつかのプロジェクトがCSPではな
く事業規模の太陽光発電技術を用いるよう再設計
された158。こうした太陽光発電への転換は、今後も
続くと考える専門家もいる。その一方で、太陽熱

─ 21 ─

は蓄熱と輸送が可能であることが事業者にとって
魅力となると考え、CSPのコストの方がやや高いこ
とを擁護する専門家もいる159。
水力発電
水力発電は現在約150カ国で利用されている160。世
界の水力発電による発電量は2010年に5%以上増加
した。これは中国で新規導入量が大幅に増えたこ
とと、雨量が増えたことが原因である。水力発電
は世界の発電量の約16%を占めている161。発電容量
の推定30GWが2010年に導入され、世界の総設備容
量は推定1010GWに達した162。

水力により発電している172。アフリカの多くの国で
は系統連系型電力のほぼ100%を水力で発電してい
る。ノルウェーもほぼ100%を水力に頼っている173。
ノルウェーとアイスランド、ニュージーランドは一
人当たりの水力発電量で世界をリードしている174。
ラオスの1.1GWのNam Theun2発電所と、中国の
2.4GWのJin'anqiao発電所、ブラジルの0.9GWのFoz
do Chapeco発電所、
エチオピアの2つの施設(0.5GW
と0.3GW)などの水力発電の大型プロジェクトが
2010年に完成した175。ベトナムでは、東南アジアで
最大の水力発電(2.4GW)の一部が稼動を始めた176。

水力発電容量の上位国は中国、ブラジル、米国、 ほかにも多くの国で大規模から小規模まで水力発
カナダ、ロシアであり、これら5カ国で世界の設備
電の開発が続いている177。2010年に、エクアドル
容量の52%を占める163。発電量の上位国は順に中国、 (0.2GW)、 ト ル コ(0.02GW)、 ウ ズ ベ キ ス タ ン
カナダ、ブラジル、米国、ロシアで、これはベー (0.05GW)でプロジェクトが完成した178。オースト
ラリアでは初めて、処理済みの下水を利用した水
スロードの供給源として水力発電に依存している
力発電の稼動が始まった。ニューサウスウェール
国(カナダなど)もあれば、電力負荷に従ってピー
ズ州に建設されたこの発電所は、水が60メートル
ク時に対応するために使用されることが多い国(米
164
のシャフトを落ちる際のエネルギーを利用する179。
国など)もあるためである 。地域別では、アジア
が世界の設備容量に占める割合で世界をリードし、
EU、南北アメリカが続き、アフリカはかなり遅れ
インドの既存容量は40GW(そのうちの37.4GWは
165
て5位となっている 。
大 型 水 力 ) で、 水 力 発 電 容 量 で 世 界6位 で あ る。
2010年に約0.3GWの小水力* を導入し、2010年末の
中国は2010年に新たに16GWの水力発電を導入し、 時点で小水力の累計発電容量は2.9GWとなった。
総設備容量は推定213GWに達した。これは稼動中
2011年始めには、新たに0.9GWの小水力の建設が
の設備容量が117GWだった2005年末から大幅に増
進行中である180。ブラジルは2011年始めまでに53の
166
加した 。ブラジルでは約5GWが稼動し、総設備
建 設 中 の 小 水 力 プ ロ ジ ェ ク ト(0.7GW) が あ り、
149の新たな発電所(2.1GW)が認可された181。カ
容量は80.7GWとなり、さらに8.9GWが建設中であ
る 167。 カ ナ ダ は2010年 に 水 力 発 電 に よ っ て 約
ナダ、イラン、カザフスタン、スイスも多くの小
348TWhを発電し、同年末にまでに500MWを導入
水力発電所が建設中あるいは計画段階にある182。ル
168
して総設備容量は75.6GWとなった 。カナダ全体
ワンダは2015年までに小水力発電容量を0.04GWに
で2011年始めまでに11GW以上のプロジェクトが建
引き上げることを目標としている183。
設中で、2012年末までに推定1.3GWが稼動する169。
アジア(中国が1位)とラテンアメリカ(ブラジル
米国は経済不況が原因で、ここ最近の開発のスピー
が1位)は、水力発電の開発に最も熱心な地域であ
ドは緩やかになっているが、2010年には0.02GWを
る184。中国では今後5年間に140GWの新設を予定し
やや上回る新しい水力発電所が稼動し、設備容量
ている185。中国はイランと共同で、イランのザグロ
は78GW(揚水発電20.5GWは除く)となり、年間
ス山脈で1.5GWの世界で最も高い立地でのダムプロ
170
257TWhを発電した(2009年は233.6TWh) 。ロ
ジェクトを計画している186。ブラジルは2011年の後
シアは推定55GWで、国内の発電設備容量の5分の1
半に3.2GWの貯水池式のプロジェクトなど、アマゾ
に相当する171。
ン地域で2つの大型プロジェクトを計画している187。
北アメリカとヨーロッパでも新しい発電所を建設
ブラジルは国内の電力の約80%、カナダは約61%を
しており、既存の発電所の近代化と揚水発電施設の

小水力は 10MW 未満の施設と一般的に定義づけられている。しかし、インド(25MW 以下)やブラジル(30MW 未満)など例外も多くある。詳細については「用語解説」の欄
を参照のこと。本報告書における水力発電の扱いについては「設備容量の算出と報告」の注釈を参照のこと。

─ 22 ─

設置を中心に進めている188。
揚水発電は、後に使用するエネルギーを蓄えるた
め水位が低い貯水池から高い貯水池に水をポンプ
で送る必要がある。そこでは変換ロスが発生する。
揚水発電そのものはエネルギー源にはならない。
揚水発電への関心は、とくに多様な自然エネルギー
源が比較的普及している地域や国で高まりつつあ
る189。揚水発電はまた、電力需要のピーク時に電力
価格が高くなるのを抑えるために利用されている。
大半の揚水発電は、EUや日本、米国にある190。中国、
ドイツ、スロベニア、ウクライナなど、世界全体
で2010年に約4GWが新たに導入され、世界全体で
稼動中の揚水発電所の容量は2005年の98GWから約
136GWに増加した191。2011年始めまでに設備容量
5GW以上が契約を交わしており、揚水発電市場は
今後5年間で60%増加すると推測される192。

海洋エネルギー
海洋エネルギーは、この報告書で取り上げている
自然エネルギー技術の中では最も開発が遅れてい
るが、様々な見込みのある技術として関心が高まっ
ている193(補足欄1を参照)。発電するための海洋エ
ネルギー技術には、波力、潮力(堰方式、タービン)、
浸透膜発電、海洋温度差発電(OTEC)システム
などがある。
ランスの240MW潮力発電所は、フランス沖で1966
年に稼動を始め、年間約600GWhを発電し続けてき
た194。他にも潮力プロジェクトが長年にわたり、カ
ナ ダ、 ロ シ ア、 中 国 で 出 現 し、2001年 に は 推 定
262MWの施設が稼動していた195。だが、海洋エネ
ルギーの開発は最近までほとんど行われなかった。
2010年末に、潮力堰方式システムのみが商業ベー
スにのり、世界の海洋エネルギーの設備容量の大
半を占めている196。

しかし、2010年にはさまざまな技術を用いた商業
化前の発電プロジェクトがいくつかあった。他の
自然エネルギー技術と比べて既存容量は小さいが、
多くのプロジェクトが開発中あるいは契約済で、
少なくとも25カ国が海洋エネルギー開発に携わっ
ている197。2010年末には、波力発電(2MW)およ
び潮力発電(4MW)を合わせた推定6MWが、国
際エネルギー機関(IEA)の「海洋エネルギーシス
テムに係る実施協定」に加盟する18の加盟国で導
入された198。こうしたプロジェクトの大半がヨー
ロッパで実施されており、主にポルトガルと英国
の沖で短期間の実証試験を行っている。商業化に
むけて第一段階に入りつつあるプロトタイプが数
基ある199。
また、2010年には最初の事業規模の系統連系型の
波力発電機(0.25MW)が稼動してから10年を経て、
送電網を通じて約6万世帯に電力を送り、年平均稼
働率98%を達成した200。さらに、世界初の事業規模
の潮力タービン(1.2MW)が北アイルランド沖か
ら英国の送電網に2GWhを供給するという大きな節
目に到達した201。
海洋エネルギー利用の進展は、2010年にスウェー
デンが少なくとも0.04MWの実証プロジェクトに乗
り出したことやオーストラリア西部で継続的に
5MWを 開 発 し て い る こ と に 現 れ て い る202。 ノ ル
ウェーでは、11月に1.5MWのMorildⅡの浮力式の
潮力プラントが稼動した203。他にもドイツの電力会
社E.ON.が0.075MWのPelamis波力機の試験運転を
開始した204。カリフォルニアの電力会社が2008年~
2010年に、設置場所やコストの問題のために3つの
波力発電設備で開発を中止したが、波力エネルギー
の開発が進んでいる州もある205。2010年にはハワイ
州の米国海軍基地の電力網に0.04MWの波力システ
ムが接続された。最終的にはオレゴン州沖で事業規
模の波力プロジェクトの建設が始まった206。
将来にむけて、世界中の多くの国々でプロジェク
トが計画されている。英国では2011年に7.4MWの
試作品が計画および製造の最終段階にあった。他
に も11MWの プ ロ ジ ェ ク ト の 許 可 が 下 り、 ま た
23MWが英国の計画に入っている207。トルコ沖での
波力発電計画の他にも、インドネシア、イタリア、
インド洋沖のレユニオン島などでさまざまな海洋
エネルギープロジェクトが進められている208。

─ 23 ─

アジアで最初の商業用潮力発電所の建設が2011年
に始まることになっている。インドのグジャラート
州の沖で、50MWの施設が建設される予定であり、
今後その施設は総設備容量250MWにまで拡大する
計画である209。韓国ではいくつか小規模プロジェク
ト が 進 行 し て お り、2011年 に 稼 動 す る 予 定 の
254MWのSihwa潮力発電所の建設によって、世界
の潮力発電の既存容量は約520MWに増加する210。
技術の評価を行っている国は、オーストラリア、カ
ナダ、フランス、アイルランド、日本、ニュージー
ランド、ポルトガル、スペイン、米国である211。

補足1.海洋エネルギー技術と商業化
海洋エネルギー技術の商業利用は依然として限ら
れているが、2010年には将来の市場につながる取
り組みが増加した。2010年には、累積容量1GW
を超える100以上の海洋エネルギープロジェクト
が、さまざまな開発段階に達した。一方では、経
済的支援や政策支援の高まりが、新たなプロトタ
イプの実験に必要なインフラの開発を加速した。
2010年、英国、デンマーク、スウェーデン、カナ
ダで、沖合実験施設が設置された。2011年始めま
でに、ポルトガル、スペイン、ノルウェー、アイ
ルランド、米国で新しい施設が開発中にある。
海洋エネルギー技術は比較的未発達なことから、
商業化に備えるために多様な機器を競争させて、
実験的な研究開発のさまざまな取り組みを促進し
てきた。こうした構想の多様性は、波力エネルギー
分野でかなり明確に表れている。英国やオースト
ラリア、米国の企業は”点集中式吸収”システム
のプロトタイプの実験を行っている。これは通常、
あまり波の大きさに関係なく、あらゆる方向から
のエネルギーを吸収するよう設計されている。
通常、波の大きさに強く影響され、波の方向に平
行に作動する「線式吸収器」も実海域実験を行っ
てきた。開発中の構想には他にも、生じる波に注
目し吸収あるいは「消波処理」する「消波工型」
がある。「振動水柱型」は、空気を圧縮し発電設
備を動かすために波を利用する。

熱利用および冷房市場

近代的バイオマス、太陽、地熱のエネルギーは現
在世界中で数千万もの建物に温水や暖房を供給し
ている。太陽熱温水器だけでも多くの学校、病院、
ホテル、政府機関や商業ビルに加えて7000万以上
の世帯(その多くは中国)で利用されている。さ
らに、産業で太陽熱によりプロセス熱を生み出そ
うとする傾向も強まっており、冷却目的での太陽
エネルギー利用に対する関心も増している。バイ
オマスと地熱エネルギーは産業、家庭、また農業
分野にも熱を供給している。パッシブソーラービ

潮力エネルギー分野も同様に多様な機器がある。
この4年間に、水平軸タービンがヨーロッパや北
ア メ リ カ の い く つ か の 企 業 で 開 始 さ れ た。
「oscillating hydrofoil型」のプロトタイプは2009
年に実験された。垂直軸(もしくは交差軸)ター
ビンは実用試験段階に達している。
こうした開発は、とりわけヨーロッパ、北アメリ
カ、韓国では、研究開発に対する公共の財政支援
による強力な後ろ盾がある。これらの政府は、プ
ロジェクトやプログラム、実験施設、実証プロジェ
クト、基礎調査などに対して通常1000万~ 1億ド
ルの補助金や財政支援を提供している。最近では、
ベルギー、カナダ、デンマーク、アイルランド、
ポルトガル、韓国、米国が投資を行っている。
波力・潮力技術の進歩の一方で、温度勾配や塩分
濃度勾配をもとにしたエネルギーの開発などの海
洋エネルギー技術が国家プロジェクトの研究項目
に挙がりつつある。海洋エネルギー技術は一般的
にはまだ開発段階にある。この分野は風力エネル
ギーと比べて15 ~ 25年遅れている一方で、風力
エネルギーと同様に多様な商業化の道をたどる準
備段階にある。
出典:本章の巻末注193を参照。

─ 24 ─

ルデザインは膨大な熱(および光)を供給しており、
その数もまた増加している。しかし世界規模のデー
タがないため、ここには含まれていない。
バイオマス熱利用
世界的にみれば自然エネルギー由来の熱利用の多
くは引き続き近代的バイオマスによって供給され
ている。これは固形、液状、ガス状のバイオマス
を燃焼させることで熱を得るものであり、調理や
温水、室内暖房、プロセス熱などに用いられている。
個人住宅規模の装置から熱電併給プラント(CH
P)を含む大規模地域暖房システムにまで利用さ
れている。最新の世界規模のデータが利用できる
2008年において、熱利用のための近代的バイオマ
ス利用は世界で1万1600ペタジュール(PJ)となっ
ている212。
2009年には推計234.5PJ(5.6 mtoe:million ton oil
equivalent石油換算トン)の固形バイオマスとバイ
オガス由来の熱がヨーロッパの熱利用市場で販売
されたが、その97%は固形バイオマスを利用したも
のだった。CHP(64%)と熱利用のみの施設(36%)
を組み合わせて熱を供給しているが、この混合率は
各国の資源利用可能性や現在のエネルギー供給シ
ステム、補助政策によって異なる。屋内熱利用は個
人住宅システム(薪ストーブなど)によるか地域暖
房システムによるかにかかわらず、ヨーロッパでの
固形バイオマス販売の大部分を占めている213。バイ
オマス熱利用市場はヨーロッパで堅調に拡大して
おり、2009年にはハンガリー、ポーランド、オラ
ンダが最高の成長率を示した214。
スウェーデン、フィンランド、デンマークはヨー
ロッパのバイオマス熱利用市場を牽引しており、こ
の3カ国がEUの地域熱供給ネットワークで販売さ
れるすべてのバイオマス熱利用量の70%を供給して
いる。フィンランドは一人当たりの固形バイオマ
ス由来の熱供給でヨーロッパをリードしている215。
しかし熱生産量は2009年にスウェーデンとフィン
ランドでわずかながら減少している。とくにフィ
ンランドでは経済危機によって木材加工と紙パル
プ産業がさらに縮小して生産高が下落を続けたた
めに減少した216。
スウェーデンでは2008年にバイオマスが住宅向け
の主要なエネルギー源となり、暖房施設で直接に、
あるいは地域暖房スキームへ連結する形で使用さ

れている。地域熱供給ネットワークへの熱利用総売
り上げは2009年に減少したものの、固形バイオマ
スの売り上げは伸び続けており、スウェーデンの全
エネルギー供給(熱利用、発電および輸送)に占め
るバイオマスの割合(32%)が初めて石油(31%)
を超えた217。デンマークは発電の約10%と熱量の多
くをバイオマスCHPによって供給している218。
バイオメタン(精製バイオマス)はヨーロッパで数
十年にわたって発電と熱利用に利用されてきた。バ
イオメタンは天然ガス供給網に導入され、主として
ガス発電所の熱電併給プラントで利用されている。
オーストリアやオランダ、スウェーデンやスイスな
どいくつかの国で採用例が増えている219。バイオガ
スによる熱を最も供給しているのはドイツ、オラン
ダ、フランス、ポーランド、そしてデンマークであ
る220。ドイツは2006年までバイオメタンの開発を始
めていなかったが今では他のヨーロッパ諸国を大
きく引き離して前進している。プロジェクト数は急
速に増加しているが、これは国内の固定価格買取制
度によって強力に牽引されたものである。2010年
11月までに44の施設がガス供給網に接続しており、
年末までには全部で60の施設が接続されると見込
まれている。これにより総量では1時間あたり4万
㎥を供給できるようになる221。
バイオマスペレットも同様にEU内で一般的な燃料
となっている。ペレットはベルギーやオランダで
は主として発電に利用され、スウェーデンやデン
マークではCHP用に燃焼されている。その他の国
では家庭用と商業ビル用の暖房に広く利用されて
い る。EUで は2010年 に1100万 ト ン 以 上 の 木 質 ペ
レットが消費されたが、これは2009年と比べて7%
の増加である222。スウェーデンは2010年に200万ト
ンという最大の消費国であり、ドイツは約100万ト
ンを消費している223。結果として木質ペレットはカ
ナダからヨーロッパへ輸出されるようになり(2010
年には100万トン)、米国からの輸出は2008年から
2010年の間に倍増した(60万トン)224。
熱利用のための屋内での薪利用も同様に一般的な
ものとなってきている。米国では多くの州で2000
年から2010年の間に熱利用のために薪かペレット
を利用する家庭が50%以上の割合で増加した。2011
年 初 頭 ま で に 推 計1200万 の 薪 ス ト ー ブ お よ び ペ
レットストーブや暖炉が導入された。米国の家庭
の10戸に1戸がバイオマスストーブをもっているこ

─ 25 ─

とになる。210万から260万の家庭が主要な、ある
いは唯一の熱源として木質燃料を利用している225。
発展途上国では米やココナッツ皮のような農業廃
棄物を利用して小規模から大規模までの電力と熱
を供給するのが一般的である226。アルゼンチンや
オーストラリア、ブラジル、中国、コロンビア、
キューバ、グアテマラ、インド、ケニア、モーリシャ
ス、フィリピン、タンザニア、タイ、ウガンダなど、
大規模な砂糖産業がある先進国および発展途上国
では、バガスの電力と熱への利用が重要なものと
なっている227。たとえばタイの固形バイオマス容量
(バイオマス発電の項目を参照)の大部分はCHPで
利用されるバガスによるものである228。
小規模バイオガス施設の利用も増加している。中
国では推計5000万の家庭がバイオガスを利用して
おり、施設数という点で世界をリードしている229。
インドは2010年に6万以上の小規模バイオガス施設
を増設して、国内の総施設数は430万となり、調理
用のエネルギー需要を満たすために利用されてい
る230。バイオマスガス化は零細、小規模、中規模企
業で熱利用のために採用される数が増えている。
また、バイオガスを製造してボンベに詰めたり、
パイプラインで送り届ける混合供給施設も一般的
になってきており、発酵後の固形残さは土壌の肥
料として利用されている231。
太陽熱の熱利用と冷房
太陽熱温水器の技術は普及しつつあり、数カ国で
は給湯に大いに役立っている。中国、ドイツ、ト
ルコ、インド、オーストラリアは2009年の新規導

入設備容量において市場を牽引しており、中国、
トルコ、ドイツ、日本、ギリシャが同年末までの
総設備容量で上位を占めている232(図9、図10と表
R5参照)。
2010年、既存の太陽熱温水器および暖房設備の容
量は約25GWthで約16%増加し、およそ185GWthに
達した(非ガラス管式の温水プールでの利用を除
く )233。 中 国 は 推 計17.5GWth( 集 熱 器 面 積 で は
2500万 ㎡ 以 下 同 じ ) を 新 規 導 入 し、 総 量 で は
118GWth(1億6800万㎡)弱となった234。
残りの新規導入容量の大部分はEUが占めている。
しかし経済の停滞のためオーストリア、ドイツ、
フランスなど主要なヨーロッパ市場では新規導入
が減少を続けた。ギリシャとイタリアの市場では
わずかに増加した一方で、スペイン市場は前年に
は21%増加したものの2010年は変化がなかった235。
発展中のヨーロッパ市場、すなわちチェコ、デン
マーク、ポーランド、ポルトガル、スイス、英国
の市場の成長も、大規模市場の減少を埋め合わせ
ることにはならなかった。2010年のEUでの新規設
置総量は2.6GWth となり、2009年に比べて10%の
減少、2008年市場に比べると約19%の減少であり、
既存設備容量は25.1GWhとなった236。
ドイツの新規設置量は引き続きヨーロッパで最大
であり、EU全体の約3分の1を占めているが、新規
設置が2年連続で減少した(2009年に比べて26%の
減少)。その主要な原因は国内の払い戻しプログラ
ムが一時的に停止・再構成されていることであり、
また天然ガス市場の価格が低下していることも影

図9. 太陽熱温水/暖房設備の新規設備容量 上位12カ国/地域(2009年)

中国

80.3 %
ドイツ

3.1 %

トルコ

1.8 %

インド

1.1 %

オーストラリア

1.0 %

イタリア

0.9 %

オーストリア、
スペイン、
ブラジル 各0.7 %
その他

イスラエル、フランス

8.2 %

ギリシャ

各0.5 %
0.4 %

出典:Weiss and Mauther, 2011

─ 26 ─

図10. 太陽熱温水/暖房設備の既存設備容量 上位12カ国/地域(2009年)

中国

64 %

existing
capacity
その他

トルコ

5%

ドイツ

5%

日本、ギリシャ、イスラエル、
各2 %
ブラジル、オーストリア
インド、米国、
オーストラリア、イタリア 各 1 %

12 %

出典:Weiss and Mauther, 2011

響している237。ドイツは年末までに既存設備容量
9.8GWthに加えて0.8GWthを新規導入した 238。温
水・暖房システムの割合は国内市場の約3分の2ま
で増加した239。オーストリア(3.2GWth)、ギリシャ
(2.9GWth)は全設備容量では引き続き2位と3位に
位置している240。
ブラジルは2010年に約0.6GWthを新規に設置した 。
ブラジル市場は近年急激に伸びており、その大部分
の設備は南東の州で導入されている242。ラテンアメ
リカの他の地域ではチリやウルグアイのように非
常に小規模であるが成長している市場がある243。
241

中国以外では、日本とインドがアジアでの最大市場
である。2010年から2011年の間、インドは0.35GWth
(50万㎡)の太陽熱利用容量を増やし、2011年1月
末には全体で約2.8GWth(397万㎡)となった244。
米国市場(非ガラス管式の温水プールでの利用を除
く)は依然として比較的小規模ではあるが前進して
いる。カリフォルニアは先行していたハワイを追い
抜いたと見られ、さらにフロリダとアリゾナが続い
ている245。2010年には国全体で約3万5500のシステ
ム(約0.2GWth)が導入されて5%の市場成長を示
しており、全設備容量を2.3GWth近くまで押し上げ
た246。2009年に比べて成長率が低かったのは経済危
機のためと競合する家庭用暖房燃料の価格下落の
ためであり、これによって太陽熱利用システムの投
資回収期間が長くなってしまっている247。
アフリカではエジプト、エチオピア、ケニア、モロッ

コ、ナミビア、南アフリカ、チュニジア、ジンバブ
エその他の国々に市場が拡大している248。たとえば
エジプトは2010年末までに1GWth(70万㎡)の太
陽熱システムを導入しており、モロッコの集熱器容
量は総計で約0.2GWth(28万㎡)となった249。
キプロスは全体では18位であるが、一人当たりを
基準にすると2009年末も引き続き世界の太陽熱利
用におけるリーダーであり、住民1000人当たりの
容量は554kWthであった。これに続くのがイスラ
エル(391kWth)である250。オーストリアは2009年
に住民1000人当たりの容量が315kWthであり、引
き続きヨーロッパ大陸の牽引役である。これに続
くのがギリシャ(266kWth)とドイツ(102kWth)
である251。
太陽熱による暖房と冷房も同様に、とくにヨーロッ
パにおいて前進している。最も進んだ太陽熱市場は
オーストリア、ドイツ、スペインであり、ここでは
あらゆる規模の住宅やホテル向けの温水および暖
房設備、地域暖房や空調管理、冷房のための大規模
施設が導入されている252。太陽熱が導入されている
約115の地域暖房ネットワークと11の太陽熱冷房シ
ステムが2009年末ヨーロッパで操業されている253。
カナダとサウジアラビアもまた大規模なシステム
を導入した。2011年初頭、4万人の大学生に温水と
暖房を供給するためにリヤドで稼動した0.03GWth
のシステムは、デンマークのマースタル(Marstal)
における施設を追い越し、世界最大のものとなっ
た254。世界最大となると予想される太陽熱冷房施設

─ 27 ─

は2011年 初 頭 に シ ン ガ ポ ー ル で 建 設 中 で あ っ た
(3900㎡または0.003GWth)255。

2010年に地中熱ヒートポンプは35.5GWthで、世界
中の地熱直接利用容量の70%を占め、直接熱利用の
約50%となった(214.8PJ)263*。地熱直接利用は、
風呂やプールへの利用が約25%、暖房への利用(主
に地域暖房)が14%以上、残りは温室、工業目的、
養殖池の温度調節、農作物の乾燥、融雪、冷房そ
の他の目的に利用されている264。

太陽熱利用および蒸気利用もまた様々な産業プロ
セスで利用が可能であるが、太陽熱技術のなかで
最も発展が遅れたものである。多くの産業プロセ
ス用の太陽熱利用設備が2009年と2010年に稼動し
たが、世界的にはわずかに100のプロジェクトが進
行中であるにすぎない256。一般に屋根に取り付けら
れている比較的小規模なシステムで用いられる典
型的な平板型集熱器や真空管式集熱器によって
100℃以下の熱が供給されうる257。より高温の熱を
供給するにはパラボラトラフ式か線状のフレネル
型集熱器とCSPに適する程度の良好な日射が必要
であるが、一般的にはよく屋根に取り付けられ低
温で作動できる小規模システムを用いる258。2011年
初頭までには最大規模の太陽熱によるプロセス加
熱設備が中国の杭州で操業を始めるといわれてい
た。その他の施設も中国で稼動しており、南アフ
リカやその他の国にシステムを導入する計画が進
行中である259。

地熱エネルギーを直接利用する国は2000年には58
カ国、2005年には72カ国であったが、2010年には
少なくとも78カ国に増加した265。設置容量では米国
が12.6GWth超 で 世 界 最 大 で あ り、 次 に 中 国
(9GWth)、 ス ウ ェ ー デ ン(4.5GWth)、 ド イ ツ
(2.5GWth、ヒートポンプが2.2GWth、地域や建物
暖 房 の た め の 深 層 地 熱 利 用 が0.1GWth)、 日 本
(2.1GWth)が続く266。この5カ国で2010年の全世界
容量の64%を占める267。中国は実際の年間エネル
ギ ー 供 給 量21TWhで 最 大 で あ り、 こ れ に 米 国
(15.7TWh)、 ス ウ ェ ー デ ン(12.6TWh)、 ト ル コ
(10.2TWh)、 日 本(7.1TWh)、 ア イ ス ラ ン ド
(6.8TWh)が続く268。一人当たりの平均年間エネル
ギー利用量を考慮すると、アイスランド、スウェー
地熱直接利用
デン、ノルウェー、ニュージーランド、デンマー
地熱エネルギーの直接利用は、2010年も伸び続け
クが上位となる269。2010年のアイスランドの暖房需
ており、その容量は年末には約51GWthに達した260。 要の約90%が地熱から供給されている270。
過去10年で地熱からの熱供給は毎年平均約9%(ヒー
トポンプを除くと4%)増加しており、約439ペタ
設置されたヒートポンプの容量は2005年以降2倍以
261
ジュール(PJ)に達した 。この増加分の多くは地
上になっており、導入している国も2005年の33カ
国から2010年には43カ国へと増えている271。2010年
中熱ヒートポンプに関わるものであるが、これは
過去10年で毎年平均25%成長した262。
には約290万の地中熱ヒートポンプが世界中で稼動
図11 エタノールおよびバイオディーゼルの生産量(2000年~2010年)
10億リットル

86

90
80

エタノール

70

バイオディーゼル

66

60

50

50
40
30
20
10

73

21

24

29

31

39

17

19

0.8

1.0

1.4

1.9

2.4

3.7

6.6

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

11

16

17

19

2008

2009

2010

0

2007

出典:F.O.Licht

ヒートポンプは設備利用率が相対的に低いため、熱利用の割合はヒートポンプ容量が占める割合よりも小さい。これはヒートポンプが一般的に他の用途よりも稼働時間が少ない
ためである。ヒートポンプの割合が上がれば、地中熱利用の単位当たりの出力は下がる。熱利用は成績係数 3.5 で推計されている。

─ 28 ─

しており、最も設置数が多いのは米国、ついで中国、 2010年にスウェーデンでは輸送燃料分野の5.7%を
ヨーロッパである272。英国、韓国、アイルランド、 バイオ燃料が占めており、バイオ燃料のうち11%
スペイン、オランダでは2005年から2010年の間に (エネルギー換算)がバイオガスによるものであっ
直接利用による地熱の設置容量は大幅に伸びてお
た278。
り、新規に設置された機器のすべてがヒートポン
プである273。
液体バイオ燃料は少量であるが拡大傾向にあり、
2010年には世界の道路輸送燃料の約2.7%を占め、世
界の燃料利用に貢献している279。いくつかの国や地
CHPへの地熱エネルギーの利用も同様に増えてい
る。2010年後半には130MWthの熱利用施設がアイ
域でのシェアはより高く、たとえば米国では4%、
スランドのレイキャビク付近のヘットリスヘイ
EUでは3%、とくにブラジルでは2010年の普通乗用
ディ(Hellisheiði)発電所で稼動を始めた(最終的
車燃料の41.5%* がサトウキビ由来のエタノールで
には300MWの発電能力と400MWの熱生産能力で世
まかなわれた280。米国は世界最大のバイオ燃料生産
界最大級のものになる見込みである)274。2011年初
国であり、第二位がブラジル、第3位がEUと続く281※。
頭に建設中のその他の地熱CHP施設には、イング
バイオディーゼルは継続的に生産が増加している
ランドのコーンウォールにある初の商業地熱施設
ものの、2010年の増加率は低下した。一方で、エ
や、ドイツのババリアにある10MWの施設があり、 タノール生産量は勢いづいた(図11を参照)282。
後者は電力と地域暖房を供給する予定である275。
本節では主にトウモロコシやサトウキビから精製
されるエタノールおよび植物由来のバージンオイ
輸送用燃料の市場
ルや廃油、動物性油、魚油、藻類(現状では商業
輸送分野において、自然エネルギーは電力および
用としては生産されていない)から精製されるバ
水素、バイオガス、液体バイオ燃料の形で利用さ
イオディーゼルを含むバイオ燃料に着目する。世
れている。
界のエタノール生産量の半分以上を占めるトウモ
ロコシ由来のものは米国を中心に、3分の1を占め
電気は電車や地下鉄に使われており、現時点では
るサトウキビ由来のものはブラジルを中心に生産
数は少ないが乗用車タイプの電気自動車や電動自
されている†。バイオ燃料利用の大半は道路輸送分
転車における利用も進んでいる。自然エネルギー
に関するEU指令によって輸送燃料の自然エネル
野においてであるが、海上輸送分野においては限
ギー目標が10%と定められており、これによってさ
定的に、また、航空輸送分野においても潜在的な
らなる自然エネルギー利用が促進されるであろう。 燃料として関心が高まっている(現状では試験的
電気自動車や自然エネルギーが電力に占める割合
段階)283。
が増加するにつれて、輸送燃料分野における自然
エネルギーの役割もより重要なものとなる。さら
エタノール
に、電気自動車の増加によって需給調整が促進さ
2010年に世界のエタノール燃料の生産量は前年比
れ、様々な自然エネルギーの市場進出が可能とな
17%増の約860億リットルに達した284(図11と表R6
る(系統統合に関する補足7を参照)。しかし、輸
を参照)。米国とブラジルが2010年の世界のエタ
送分野の電力における自然エネルギー利用につい
ノール生産の88%を占め、とくに米国は57%を占め
ては、その規模が小さくデータが不足しているた
た285。
めに、本節には含まれていない。水素も同様の理
由から本報告書には含んでいない。
世界のエタノール生産量増加に最も貢献したのは
米国で、2010年には前年から84億リットル増加し、
電車、バス、その他の車両におけるバイオガス利用
合計で490億リットルが生産された286。米国では、
は、限定的であるが伸びている276。オーストリア、 エタノール混合のガソリンは全体の90%を優に超え
た287。世界の穀物供給量の約3%がエタノール生産
フランス、ドイツ、スウェーデン、スイスではバイ
オメタンが主にバスや商用車に使われている277。 に使われ、3250万トンの飼料が副産物として生産

これらはエネルギーベースの値である。体積当たりでは、エタノールはブラジルの普通乗用車用燃料の 48%に相当する。
バイオ燃料の生産と資源量との間には相違があることに注意。バイオ燃料を大量に製造していても、資源を他国から輸入している国もある。
† ライフサイクルでの温室効果ガス排出量を含むバイオ燃料の環境的、社会的、その他のコストは、予防手段が無ければ重大な問題となりうるし、資源、土地利用の変更、精製過
程を含む複数の要因により異なってくる。一般的に、トウモロコシから作られるエタノールはバガスから作られるものよりも環境影響が大きい。バイオ燃料生産と利用の持続可能
性を高める取組みの詳細については、本報告書 2010 年版の補足 7 を参照。

─ 29 ─

された288。米国は数年間、エタノール燃料の純輸入
国であったが、2010年に純輸出国となり、過去最
大の13億リットルのエタノール燃料を、主にカナ
ダ、ジャマイカ、オランダ、アラブ首長国連邦、
ブラジルに輸出した289。
長い間世界最大の輸出国であったブラジルは、と
くにEU市場でのシェアを失い、国際市場のシェア
では米国に追い抜かれた290。
悪天候によって世界のサトウキビ生産は抑制され、
価格が高騰した291。結果的に国際市場では、米国産
のトウモロコシ由来エタノールが相対的に安価と
なった(ただしブラジル産エタノールと異なり、
補助金を受けていた)292。しかし、ブラジルのエタ
ノール生産は前年比7%以上増加して280億リットル
となり、世界全体のおよそ3分の1を占めた293。
中国は引き続きアジア最大のエタノール生産国で、
20億リットルを生産し、タイ、インドが次に続く。
インドの年間生産量は前年の2倍を超える4億リッ
トルであった294。EUで最も生産が拡大した英国で
は、前年比325%増の3億2000万リットルが生産され
た295。2010年も引き続き、フランスとドイツが欧州
の最大生産国であった296。カナダ、コロンビア、ポー
ランド、スペインも主要な生産国である297。アフリ
カの世界生産量のシェアはごくわずかであるが、
2010年に急速な成長を遂げた298。

ドネシアも)からの輸入品のためである。こうし
た傾向から、国内生産義務の引き下げによる生産
工場の閉鎖、輸入品への関税率やバイオディーゼ
ルの義務的混合比率の引き上げが行われた302。ベル
ギー、スロバキア、スペイン、英国などのEUのバ
イオディーゼル生産量は減少したが、フランスは
2009年水準を保った303。
ドイツは世界最大のバイオディーゼル生産国の地
位を維持し、2010年には29億リットルが生産され
た304。次いでブラジル、アルゼンチン、フランス、
米国であった。ドイツでは税控除の縮小によって、
消費量は著しく減少した。需要の減少が最も大き
か っ た の は、 純 植 物 油 お よ びB100(100%バ イ オ
ディーゼル燃料)であった。一方、混合義務によっ
てバイオディーゼル混合燃料の利用は増加し、生
産量も増加した305。
生産量の増加が最も大きかったのはブラジル(合
計23億リットル、前年比46%増)と、前年比57%増
で合計21億リットルとなり、その4分の3を輸出し
たアルゼンチンであった306。米国ではバイオディー
ゼル生産量は2年連続して減少し、2010年は40%の
下落であった307。世界全体の12%はアジアで生産さ
れ(2009年の10%から上昇)、これはインドネシア
やタイのパーム油によるものが大きい308。

バイオディーゼル
2010年に世界のバイオディーゼル生産量は7.5%増
加しておよそ190億リットルとなり、5年間(2005
年末から2010年まで)の平均成長率は38%であっ
た。バイオディーゼルの生産はエタノールよりも
分散しており、上位10カ国でも2010年の全生産量
の75%をわずかに下回る程度である299。
EUは引き続き世界のバイオディーゼル生産の中心
であり、100億リットルを生産し、2010年の全生産
量の約53%を占めた300。EUで消費されるバイオ燃
料の大半がバイオディーゼルであったが、EUのバ
イオディーゼルの伸びは引き続き低調で、2009年
に は19%で あ っ た 成 長 率 が2010年 は2%で あ っ た
(2005年は成長率65%)301。
多くの国で伸びが減速しているのは、相対的に安
価なEU域外(カナダ、アルゼンチン、最近はイン
─ 30 ─

表1. 自然エネルギー技術の現況:特徴とコスト

自然エネルギー技術

標準的なコスト

主な特徴

(米セント/kWh)

発電
大型水力

発電所の規模:10MW-1万8000MW

3‒5

小水力

発電所の規模:1-10MW

陸上風力

タービンの規模:1.5-3.5MW; ブレード直径:60-100m

5‒12

洋上風力

タービンの規模:1.5-5MW; ブレード直径:70-125m

バイオマス発電

発電所の規模:1-20MW

地熱発電

発電所の規模:1-100MW
型式:バイナリー、シングル/ダブルフラッシュ、天然蒸気

太陽光発電(モジュール)

効率:結晶系12-19%; 薄膜型4-13%

太陽光発電(集光型)

効率:25%

屋上式太陽光発電

最大発電能力:2-5 kW

17‒34

大規模太陽光発電

最大発電能力:200kW-100MW

15‒30

集光型太陽熱発電(CSP)

発電所の規模:50-500MW(トラフ型)、10-20MW(タワー型)
型式:トラフ、タワー、ディッシュ

5‒9
10‒20
5‒12
4‒7

14‒18(トラフ型)

給湯/冷暖房
バイオマス熱利用

規模:1-20MWth

太陽熱温水器/暖房

規模:2-5㎡(家庭用);
20-200㎡(中規模・集合住宅);
0.5-2MWth(大規模・地域暖房);
型式:真空管型、平板型
規模:1-10MWth
型式:ヒートポンプ、冷房、直接利用、チラー

地熱利用

1-6
2‒20(家庭用)
1‒15 (中規模)
1‒8(大規模)

0.5‒2

バイオ燃料
エタノール

原料:サトウキビ、砂糖大根、トウモロコシ、
キャッサバ、サトウモロコシ、麦、(将来的にはセルロース)

バイオディーゼル

原料:大豆、菜種、からし種子、パームヤシ、
ナンヨウアブラギリ、廃植物油、動物性油脂

30‒50セント/リットル
(砂糖)
60-80セント/リットル
(トウモロコシ)
(原油換算)
40-80セント/リットル
(ディーゼル換算)

農村地域
ミニ水力

規模:100-1000kW

5‒12

マイクロ水力

規模:1-100kW

7‒30

ピコ水力

規模:0.1-1kW

20‒40

バイオガス発酵槽

ガス発生装置の規模:6-8㎥

バイオマスガス化

規模:20-5000kW

小型風力発電

タービンの規模:3-100kW

15‒25

家庭用風力発電

タービンの規模:0.1-3kW

15‒35

村落規模小型系統

システムの規模:10-1000kW

ソーラーホームシステム

システムの規模:20-100W

データなし
8‒12

25‒100
40‒60

注:データは2010年版報告書から太陽光のコスト以外は変化していない。太陽光コストはEPIA(欧州太陽光発電協会)により欧州における最近の傾向を
反映させている。2011年版ではすべてのコストの更新は行っていないが、2012年版で行う。
とくに、2011年に発行された多くの出版物が新しいコストのデ
ータを紹介しており、次年度版のための専門家の推計とよく一致している。
コストは補助金や政策による奨励金を除いた経済的コストを示す。標準的なコストは最適条件下でのシステム設計、立地、原材料の入手を前提としている。
最適条件下ではコストが低下し、条件が良くない場合は相当のコスト増加が起こる。自然エネルギーを利用した系統独立型のハイブリッド発電におけるコス
トは、
システムの規模、立地、
ディーゼル・バックアップ装置や蓄電設備等の有無によって大きく変動する。太陽光発電のコストは緯度、太陽ふく斜率によっ
て変動する。バイオマス発電のコストはバイオマスの原材料により異なる。
出典は複数の資料を利用した。米国国立再生可能エネルギー研究所、世界銀行、国際エネルギー機関
(IEA)
、IEAの委員会等の資料を含む。多くの最新
の推定値は未発表である。2011年の文献はより包括的になっているが、
これまで全ての技術コストを総合的にまたは正式に紹介した単一の報告書はない。
詳細データ:IPCC, 自然エネルギーと気候変動緩和に関する特別報告書, 2011年5月, http://srren.ipcc-wg3.de/, 世界銀行/ESMAPのTechnical
and Economic Assessment: Off-grid, Mini-Grid and Grid Electrificiation Technologies,
(ワシントンD.C. 2007)
;IEAのDeploying Renewables:
Principles for Effective Policies
(パリ
:OECD、2008)
, 太陽光発電コストデータはGaëtan Masson, 欧州太陽光発電協会
(EPIA)
, REN21との個
別のコミュニケーション、2011年4月5日。

─ 31 ─

 第 2 章 投資フロー
自然エネルギーの新規設備(大型水力を除く)へ
の投資総額だけを合計すると、2030億ドルとなる。
この2030億ドルは大型事業のアセットファイナン
ス(大規模風力発電、大規模太陽光発電、バイオ
燃料施設)、分散型発電(大部分は1MW以下の住
宅用太陽光発電)、温水/暖房施設を含む。また全
体の中で、自然エネルギー企業、大型発電、バイ
オ燃料プロジェクトへの新規金融投資は、2010年
には17%上昇し1430億ドルであった。

ドイツ

410

米国

300

億ドル

億ドル

イタリア

140

中国

億ドル

500
億ドル

ブラジル

70
億ドル

金融投資と小規模投資を含め、世界全体の自然
エネルギーへの投資は2010年には記録的規模の
2110億ドルに達した。中国は約500億ドルを呼び
込み、2年連続で市場をけん引した。
2010年の自然エネルギーへの投資総額は約2110億ド
ルであり*、2009年の1600億ドルから増加している※。
これは、報告されているアセットファイナンス、ベ
ンチャーキャピタル、プライベートエクイティ投資、
一般市場での株式購入、企業と政府の研究開発を含
む。(図12参照)太陽熱温水器に投資された未公開
の150億ドル(推計)を含めると、投資総額は2260
億ドルとなる。さらにこれとは別に大型水力には
400億~ 450億ドルが投資された。
図12.
世界の自然エネルギー
(大型水力を除く)
への
   投資額
(2004年~2010年)
10億米ドル
250
211
200
160
150

130
103.5

100
62.8
50

22

40.9

0

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

地域別投資
2010年の投資総額の上位国は、中国、ドイツ、ア
メリカ、イタリア、ブラジルであった。発展途上
国の自然エネルギーの新規金融投資が初めて先進
諸国を上回った。(ただし新規金融投資に含まれて
いない小規模プロジェクトと研究開発の分野では、
まだ先進諸国がかなり上回っている。)新規金融投
資 は170億 ド ル の 増 加 で720億 ド ル 以 上 と な り、
OECD諸 国 で は40億 ド ル 弱 の 増 加 で705億 ド ル で
あった。中国への投資額は490億ドル(2009年に比
べ28%増)で、これは2010年の自然エネルギーへの
投資額のうち発展途上国の3分の2以上、世界の3分
の1以上であり、中国は2年連続で世界トップとなっ
た。アメリカは約250億ドルで新規金融投資では第
2位であり、2009年に比べ58%増加した。ドイツは
2010年には67億ドルの新規金融投資があったが、
小額にとどまったのは、屋上式太陽光発電を中心
とした小規模プロジェクトに343億ドルが流入した
からである。
新規金融投資の総額は発展途上国で高くなってい
るが、成長率は多くの先進国がいくつかの主要な
発展途上国を上回った。たとえば、投資額の増加
はベルギーでは40%、カナダは47%、イタリアは
248%、アメリカは58%であるのに対し、インドで
は25%、ブラジルでは-5%であった。イタリアは
有利な固定価格買取制度を背景として太陽光発電
におけるアセットファイナンスが急増したので、
世界の自然エネルギーの投資額で世界第9位から第
3位になった。
発展途上国での投資の増加は、アメリカと同様に

*この章は本報告書の姉妹版である UNEP
(国連環境計画)
「自然エネルギー投資の潮流 2011(パリ、
2011)
」をもとにしている。数値は特に記載がないかぎり、
ブルームバーグニュー
エナジーファイナンス(BNEF)のデータベースによる。下記の自然エネルギープロジェクトが含まれる。すべてのバイオマス、地熱、1MW 以上の風力発電プロジェクト、0.5MW
から 50MW までのすべての水力発電、0.3MW 以上のすべての太陽光発電プロジェクト、すべての海洋エネルギープロジェクト、100 万リットル以上の年間生産能力を持つすべて
のバイオ燃料プロジェクト。BNEF は 500kW 以上の設備容量の太陽光発電を事業用として定義している。詳細については、UNEP の報告書を参照。本報告書でのすべてのドルお
よびセント表示は記載がない限りは米国ドルである。
※ 2010 年版自然エネルギー世界白書で記載した 1500 億ドルから上方修正した。

─ 32 ─

風力発電を中心としたアセットファイナンスの増
加によるものである。風力発電向けのアセットファ
イナンスが世界で230億ドル増加し、900億ドルに
なっている。
中国が首位となったのは、主に2010年の風力発電の
増加によるものであった。中国は、2008年の金融危
機の真っただ中に460億ドルの“緑の刺激”策を発
表し、この政策の恩恵を受け続けた。詳細について
はデータが不明確であるものの、2010年末までには、
政策資金の70%が費やされた。中国はまた一般市場
でも主要な地位を占めており、自然エネルギーへの
新規投資に59億ドルを一般市場で得た。(総額490億
ドル)。
インドは自然エネルギーの投資で世界第8位であっ
た。投資額は25%上昇の38億ドルとなった。その大
半は風力発電プロジェクト(23億ドル)であり、
続いて太陽光とバイオマス発電(廃棄物発電も含
む)がそれぞれ4億ドルとなっている*。
ブラジルでは、新規投資は70億ドルと5%減少した。
やや低いと思われる実績は、バイオ燃料部門の統
合に重点が置かれたためであり、ほとんどの資金
は新規投資とみなされない吸収合併に投入された。
ブラジルを除くラテンアメリカは発展途上国地域
での自然エネルギーへの投資の絶対額で最大の増
加を見せた。ラテンアメリカの中で最大の増加は
メキシコの348%増であった。この成長は、2012年
までに自然エネルギーの目標値を3.3%から7.6%ま
で高めるという2009年の政府の発表の後に、大型
風力発電と地熱発電のプロジェクトへの資金調達
に成功した結果であった。アルゼンチンの投資は7.4
億ドルと568%の増加、ペルーは4.8億ドルと倍増、
チリは9.6億ドルと21%の増加だった。
アフリカは中国、インド、ブラジルを除いた発展
途上国地域の自然エネルギーへの投資で最大の増
加割合を示した。投資総額は、主にエジプトとケ
ニアの好況によって、7.5億ドルから36億ドルと増
加した。
タイプ別投資
大型事業の新規自然エネルギープロジェクト(大
規模風力発電、大規模太陽光発電、バイオ燃料や

太陽熱利用)へのアセットファイナンスは最大の
投資対象であり、2010年には1280億ドルという記
録を達成し、全体のほぼ60%となった。これは2008
年比6%減少であった2009年と比べ、20%の増加を
示している。
2010年の大型事業のアセットファイナンスの再成
長は主にアジア、オセアニア地域によるものであ
り、同年の新規アセットファイナンス総額の約44%
を占めている。とくに中国は2010年にはアセット
ファイナンスは国別では最大の438億ドルに至り、
クリーンエネルギーの新設で首位に立った。アメ
リカのアセットファイナンスは、中国の半分以下
の196億ドルで、第2位であった。中国とアメリカ
で2010年の新規アセットファイナンスの半分以上
を占めている。
ドイツ、イタリア、スペインが主導する欧州では数
カ国が上位15位に入った。ブラジル、カナダ、イン
ド、メキシコも上位15カ国に入っている。3位から
15位の国のアセットファイナンスは、
14億ドル(ポー
ランド)から69億ドル(ブラジル)となっている。
風力発電は2009年比33%増の900億ドルの投資で、
大型事業のアセットファイナンス部門の大半(70%)
を占めた。大規模太陽光発電は2010年に190億ドル
となり、大型事業のアセットファイナンスの中で2
番目に大きい部門であった。太陽光パネルの急激
な価格低下により依然として2008年の230億ドルと
いう記録を下回っているものの、2009年の調達資
金より5%増加した。
地熱発電もまた2010年には2009年と比べてアセッ
トファイナンスの増加が見られた。2010年のバイ
オマス(廃棄物発電も含む)、バイオ燃料、小水力、
海洋エネルギー発電のための資金調達は、前年と
比べて低調であった。2010年のバイオマス(廃棄
物発電も含む)のためのアセットファイナンスは、
10%減の102億ドルであった。バイオマス部門は原
料供給の課題と今後の原料価格の不確実性に悩ま
され続けた。
バイオ燃料部門のアセットファイナンスは19%減の
47億ドルであった。これは2007年に調達したアセッ
トファイナンス200億ドルの4分の1であり、2008年
(160億ドル)の3分の1以下であった。2010年の減

*この章では、廃棄物由来のエネルギーとはすべての廃棄物発電を含むが、廃棄物由来のガスは含まない。

─ 33 ─

少傾向は原油価格の低下と原料供給の不確実性に
よってもたらされた。
小規模水力発電のための資金調達は、金融危機後
の低迷状態、ヨーロッパの制度規制、および発電
量に影響を及ぼす降雨の変動リスクへの懸念によ
り、43%減の20億ドルとなった。
海洋エネルギーはいまだ開発の初期段階にあり、
アセットファイナンスはわずか4000万ドルであっ
た。しかし、意欲的な計画としてイギリスやポル
トガルなどの洋上での数メガワット規模のプロ
ジェクトが2010年度に浮上した。
2010年の投資活動の他の分野も同様に注目に値す
るものだった。ベンチャーキャピタルや自然エネ
ルギー企業におけるプライベートエクイティ投資
は、第3四半期の大幅な低下にもかかわらず、2009
年に比べ19%増と55億ドルであった。この増加はす
べてベンチャーキャピタル(初期および後期両方
の段階)からで、プライベートエクイティの拡張
資本は2009年と同様の傾向にあり、減少を続けた。
初期段階のベンチャーキャピタルの投資は41%増の
9.3億ドルで、後期段階は71%増の15億ドルであっ
た。初期段階のベンチャーキャピタルは2008年の
ピーク時よりも38%下回っていたが、後期段階は
2008年よりほぼ9%上回り、過去最高であった。
一方、プライベートエクイティ投資の拡張資本は、
2009年の減少に続いて、2000万ドル減少して31億ド
ルとなり、2008年のピーク時の半分以下の値となっ
た。2010年のプライベートエクイティは、資金調達、
評価、売却に関する課題に直面し続けた。ベンチャー
キャピタルとプライベートエクイティ投資では、
トップ地域は北米であった。技術投資はほとんどが
太陽光発電に投入された。
2010年の一般市場における自然エネルギーへの投資
は前年比23%増の154億ドルであった。2010年の自
然エネルギーに関する研究開発は90億ドルへ増加し
ており、その多くが太陽光発電(36億ドル)、つい
でバイオ燃料(23億ドル)に投入されている。政府
(50億ドルで2009年の20億ドルから増加)は初めて
民間(30億ドルで2009年の40億ドルから減少)より
*太陽熱温水器は小規模自然エネルギープロジェクトへの投資に関する

も自然エネルギーの研究開発に多くの資金を投入し
た。これは“緑の刺激”策の資金が2010年も引き続
き費やされたためである。とくにアジア(中国とイ
ンドを除く)とオセアニアでは、オーストラリア、
日本、韓国の景気刺激策によって自然エネルギーへ
の政府の研究開発投資が27倍に増加した。
2010年には、600億ドルが小規模分散型発電プロ
ジェクトに投資されており、これは自然エネルギー
への投資総額の25%以上を占める。この小規模投資
は主に太陽光発電に対して行われ、有利な支援プ
ログラム、太陽電池モジュール価格の下落、そし
て消費者に販売を行う設置事業者の成長に支えら
れた。ブルームバーグ・ニュー・エネルギー・ファ
イナンス(BNEF)は、小規模な太陽光発電への投
資の86%が固定価格買取制度を導入している国で行
われたと推計している。世界最大の太陽光発電市
場を維持しているドイツは、世界の57%の投資シェ
アで首位を占めている。事業規模と小規模太陽光
発電を合わせた2010年の太陽光発電の投資総額は、
主にヨーロッパでの分散型発電プロジェクトによ
り790億ドルに増加した。
世界的に太陽熱温水器への投資額に関しては、信
頼できる統計数値はないが*、その設置数から、投
資額は150億ドル前後と推計することができる。
開発銀行と国立銀行の金融
世界経済が問題を抱えている昨今、多国間および
二国間の国有開発銀行は自然エネルギー投資の柱
となっている。2010年には、政府の景気刺激策よ
りも開発銀行からより多くの公的資金が自然エネ
ルギー部門に投入された。
BNEFがまとめたデータによれば、世界中にある13
の開発銀行は自然エネルギーへの資金として2010年
には135億ドルを提供し、2007年の45億ドル、2008
年の110億ドル、2009年の89億ドルから増加してい
る※。この資金のほぼすべてが融資という形だった
が、少数のエクイティファイナンス取引きもあり、
とくに東欧では、
欧州復興開発銀行(EBRD)によっ
て行なわれた。
2010年の自然エネルギープロジェクトの資金調達

BNEF の総合データに含まれていない。

※これらのデータは BNEF の取引記録と年間レポートの特定取引の情報公開、
関係機関との情報交換に基づいている。BNEF の修正手法により、
データは開発銀行のプロジェクトファ

イナンスローンとエクイティだけを網羅している。同一プロジェクトへの商業的貸手からのローン、その他の投資家によるエクイティ、開発銀行の自然エネルギー企業への投資は
除外されている。開発銀行は数字に含まれていない大規模水力発電に対して大きく寄与している。

─ 34 ─

の面で上位3つの開発銀行は、欧州投資銀行(54億
ドル)、ブラジルのBNDES(31億ドル)、ドイツの
KfW(15億ドル)であった。欧州投資銀行(EIB)
の出資は、2007年から2010年の間でほぼ5倍に増加
した。2010年のBNDESの活動は2007年の2倍の水
準に達したが、出資のピークはブラジルでエタノー
ル投資ブームが最高潮に達した2008年の62億ドル
であった。KfWのプロジェクトファイナンスは、
2007年から2010年の間で同様に倍増した。
アジア開発銀行(ADB)は、2010年に自然エネルギー
プロジェクトへ8億1900万ドル投資した。世界銀行
グループは、自然エネルギープロジェクトの直接
融資として7億4800万ドルを投じ、その3分の2以上
は、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会
(IDA)からの借入金であった。約3分の1は国際金
融公社(IFC)からであり、この多くはエネルギー
効率化プロジェクト(本報告書では扱わない)に

補足2.2011年始めの投資トレンド
2010年の年末に、多くの大規模な投資取引が駆け
込みで完了した(魅力的な補助金を期限切れ直前
に“捕まえる”ことも理由であった)ことから考
えると、2011年第1四半期における活動が比較的
低調であったことは驚くべきことではない。自然
エネルギーにおける新規金融投資は、2010年第1
四半期の320億ドル、2010年第4四半期の440億ド
ルを下回り、310億ドルであった。
アセットファイナンスにおいて、絶対額の面で最
大の減少はアメリカの風力発電とヨーロッパの太
陽光発電であった。2011年1-3月の最大のハイラ
イトは、2010年の同時期に比べて25%上昇した中
国の風力発電と、前年から倍増したブラジルの風
力発電であった。
進行中の主要な風力発電プロジェクトは、ブラジ
ルにおけるIMPSAの211MWのセアラ州風力オー
クションのポートフォリオと195MWのレノババ
イアポートフォリオ、中国において200MWの河
北省御道口村の風力発電が含まれている。ヨー
ロッパでは、ドイツ沖のダンティスクプロジェク

投資された。
一点不明瞭なのは中国国家開発銀行(CDB)であり、
2010年に中国のクリーンエネルギー製造業者への
融資限度を約360億ドルにすると発表したが、確認
されているところではCDBの自然エネルギー事業
への融資額は6億ドル程度である。おそらく、銀行
の実際の出資は、この報告書発行時点で明らかに
されているよりもはるかに高額であるということ
であろう。
BNEFの分析に含まれていないが、地球環境ファシ
リティ(GEF)は、GEFの直接出資総額4040万ド
ルとともに、2010年に25の自然エネルギープロジェ
クトのために資金を調達する旨、承認した。すべ
てこれらの事業への全出資者からの協調融資は、3
億8210万ドルであった。

ト、デンマークのスカゲラクの4つのプロジェク
ト、オランダのランスタッドのプロジェクトなど
の大規模な洋上風力発電の発表はいくつかあっ
た。
一般市場の投資では、中国のSinovel Windによる
14億ドルの株の売却と中国の太陽光メーカー山東
金精科学技術による2億2000万ドルの提供などの
取引きがあった。ベンチャーキャピタルやプライ
ベートエクイティ投資においては、2011年第1四
半期の最大取引はアメリカのバイオマスや廃棄物
発電を専門とするプラズマエナジーへの1億4300
万ドルの拡張資本であった。
2011年3月、日本においては悲劇的な一連の出来
事が起こり、自然エネルギーを含むエネルギーに
潜在的な広範囲の影響をもたらした。東日本の地
震と津波、そして福島第一原発の原子炉の危機は、
日本およびドイツなど他の国に原子力発電の未来
に対する疑問を投げかけた。当初は、自然エネル
ギー企業の株価高騰という結果をもたらした。し
かし、自然エネルギーによる発電よりもむしろ、
天然ガスによる火力発電の方が短期的には原子力
問題の主要な受益者になるかもしれない。

─ 35 ─

 第3章 産業の潮流
多くの国で政策状況は流動的であるが、製造、
販売、導入部門で力強い成長が続いており、統
合化と国際化も起きている
2010年はほとんどの自然エネルギー技術において、
自然エネルギー産業は装置の生産、販売、設置で
成長を続けた。とくに太陽電池のコストが減少し
たことで、太陽電池生産は大幅に増加した。風力
タービンやバイオ燃料生産技術のコスト低下もま
た、成長に寄与した。
同時にバイオマスやバイオ燃料産業で統合が続い
ており、従来のエネルギー企業は自然エネルギー
分野への移行をより進めている。2010年はサプラ
イチェーンの垂直統合が増加した。この傾向のも
とで製造会社は事業開発へと参入し続けている。
長年続いている産業の国際化傾向も継続した。世界
的な風力タービンの製造会社は中国市場に注意を向
け、また中国の太陽電池製造会社はヨーロッパにお
いて過去最高の製品売り上げを記録した。同時に政
策の展望が流動的なため、多くの国で産業の見通し
が不確かになったり、(「第4章.政策の展望」を参
照)否定的になったところさえある。アメリカにお
けるバイオディーゼル生産や、スペインにおける太
陽電池の導入がその例として挙げられる 1。
風力発電産業
風力発電産業において製造量は2009年と同水準に
留まったが、2010年には製造能力が大幅に増加し
た 2。開発事業者はここ3年で最安値を記録した天
然ガス(販売数の減少につながる)との競争、事
業資金の獲得、送電網への接続に立ち向かうこと
に な っ た。 業 界 の 主 要 メ ー カ ー で あ るVestas、
Gamesa、Hansen Transmissions、GE Windらは
2010年の販売予測を下回ることとなった。成長の
好機は、主に中国やその他の新興市場で現れるこ
ととなった。GE Windはブラジルにタービンを供
給し、Gamesaは2012年までに中国での投資を3倍
にする計画を立てている。またRepowerやSuzlon
はトルコやブルガリアと契約を結んだ 3。世界の製
造業者上位10社の中で、デンマークのVestasは1位
の 座 を 余 裕 を 持 っ て 維 持 し た が、2010年 に はGE
Windが中国のSinovelに2位の座を明け渡すことと
なった 4(図13を参照)。

中国ではSinovel、Goldwind、Dongfang、United
Powerといった企業が非常に力強い成長をみせた。
その駆動力となったのは、政治的かつ法制化され
た支援が続いたことに加え、安い労働力と製造コ
ストである。これらの企業で技術的な発展が続く
ことは海外企業との差を縮めていくことをも意味
している。一例として、Sinovelは2010年に5MWター
ビンモデルを販売開始した 5。中国では、既存の
100以上の企業からかなり少ない数へと産業を集約
させることを要求した政府の草案のために、産業
の統合が起こってきているようである。中国では、
Longyuan、Datang、Huaneng、Huadian、CPI、
Guohuaなど大部分の風力事業開発業者は国営企業
である 6。
ヨーロッパでは、洋上の技術や東欧での事業開発に
焦点を当てる産業活動が増加した。現在までに融資
を受けている最大のタービンは、RePowerの6MW
モ デ ル で あ り、 ベ ル ギ ー で 行 わ れ たC-Powerの
300MW Thornton Bankプロジェクトに配置される
こととなった。これは2010年に展開された9つの洋
上 ウ イ ン ド フ ァ ー ム の う ち の1つ で あ る 7。 ま た
Transpowerの高電圧ケーブルによる送電インフラ
が北海で設置されており、2013年までにドイツの
洋上で接続の拠点が設けられることとなっている。
事業開発者は東欧でより積極的に活動しており、ウ
クライナでは2010年に少なくとも10事業者が新し
い固定価格買取制度に向け積極的に活動している 8。
ア メ リ カ で は、14の 新 し い タ ー ビ ン 製 造 工 場 が
2010年に設立された 9。しかしながら、アメリカの
産業は議会による投資減税措置の延長が遅れたこ
とや、安価な天然ガスや電気料金、送電網への接
続問題によって阻害されることとなった。その結
果、事業者は2009年度の半数にまで落ち込んだ。
ア メ リ カ の 主 要 な 風 力 事 業 者 に は、NextEra、
Iberdrola Renewables、Horizon-EDPR、MidAmerican/
PacifiCorp、E.ON Climate&Renewablesがある 10。
直接駆動型のタービンは世界の市場の18%を占め
た。これは、Enercon(ドイツ)
、Goldwind(中国)、
Hara XEMC(中国)により先導された。イギリス
では2.5MW、中国では1.4MW、インドでは1.2MW
のタービンが好まれるサイズであった。世界的に、
タービンの平均サイズは2007年の1.4MWから1.6MW
へと増加した 11。Vestasは過去最大の商業用タービ

─ 36 ─

ンの販売を開始した。これは洋上用のV164タイプの
7MWタービンで北海での市場を狙っている 12。
小 規 模 風 力 産 業 は2010年 に 拡 大 を 続 け る こ と と
なった。Nordic Folkecenter によれば29カ国で106
社が50kW以下の風力タービンを製造していること
が確認されている13。アメリカでは、およそ95の製
造業者が100kW以下のタービンを製造した。(これ
は2001年の60社から増加した。)そのうち半数の企
業は、従来型のタービンを開発している14。中国で
は80の製造業者が2010年に積極的に活動している
と報告されている。彼らは国内でタービンを販売
し、モンゴルへの輸出も行っている15。イギリスで
は小規模風力への強力なインセンティブによって
設置数が65%増加し3280基となった。これらは2009
年に20以上の国内製造業者、または多くの積極的
な国外の製造業者によって導入された。イギリス
で製造された小規模風力タービンのうちのおおよ
そ55%が輸出され、45%が国内で使用されている16。
バイオマス発電・熱利用産業
バイオマス発電および熱産業は、林業、農業や自治
体の廃棄物から得られる固体、液体、ガス状の燃料
を供給し、使用するというものである。この多様な
産業の多くはヨーロッパに集中しており、財政の緊
縮にもかかわらず、2010年には製造、事業開発業者
はゆるやかな成長を遂げた。これは再生可能エネル
ギーへのEU目標や各国の活動計画による後押しを
反映したものである。主要なバイオマス転換装置製
造業者は、主にスウェーデン、フィンランド、デン
マーク、オーストリア、ポーランド、ドイツに存在
している。ヨーロッパは世界最大の木質ペレット製
造産業を有しており、操業中の670のペレット工場
では2009年に1000万トンを製造した 17。

とくに、木質ペレット製造施設の成長がバイオマ
ス産業において注目すべき動向を見せ続けている。
2010年の重要な進展としては、ブラジルのペレッ
ト製造者Suzanoによる新しい取引がある。これは、
イギリスの開発事業者MGT Powerへユーカリのペ
レ ッ ト を 供 給 す る も の で あ る。 ま た、Biowood
Norwayは年間生産量45万トンの木質ペレット製造
施設からの輸出を開始した。さらに、フィンラン
ドとスウェーデンのベンチャー企業であるStora
Ensoがエストニアで年間生産量10万トンの工場を
建設するために1000万ユーロの投資を行うことが
発表された。
2011年の前半までにVyborgskaya celluloseはロシ
アにおいて年間生産量90万トンの工場を操業開始す
る計画を立てている。これは世界最大の工場であり、
スカンジナビアへのペレット販売を狙っている 18。
アメリカでは、Point Bio Energyが2012年のヨー
ロッパ市場進出を目的として、ルイジアナに年間生
産量40万トンのペレット工場を建設中であった 19。
バイオガスの生産もまた増加している。従来、家
庭や農園、発展途上国の農業地域における地域社
会のレベルで少量のバイオマスの燃料が生産され
てきたが(農村地域の自然エネルギーを参照)、バ
イオガスは商業用の燃料として主流となってきて
いる。これらは埋立地や都市の排水、廃水処理工
場から回収されたメタンや、スラリーや穀物廃棄
物、食品加工工程での廃棄物や家庭ごみ、環境に
やさしい廃棄物からのエネルギー転換によるメタ
ンである 20。
バイオガス産業は従来の廃棄物処理や管理から、
計画的に栽培されたグリーンエネルギー穀物の使
用を含むエネルギー生産へと、いくつかの国で移

図13 風力タービン製造上位10社による市場占有率(2010年)
Vestas(デンマーク)

14.3%

Sinovel(中国)

10.7%

その他

United Power(中国)

20.2%

4.1%

Siemens Wind Power(デンマーク) 5.7%

GE Wind(米国)

9.3%

Gamesa(スペイン)

6.4%

Goldwind(中国)

9.2%

Dongfang(中国)

6.5%

Enercon(ドイツ)

7.0%

Suzlon Group(インド)

6.7%

出典:BMT Consult ApS-a part of Navigant Consulting

─ 37 ─

行した。ドイツ企業は製造業、事業開発において
先導的な立場であった。バイオガスにおける固定
価格買取制度がその駆動力となった。2010年末ま
でに、ドイツにはおおよそ6800のバイオガス生産
工場が存在していた 21。主要なバイオガス製造企業
には、Axpo Kompogas(スイス)、Organic Waste
Systems(ベルギー)、Strabag Umweltanlagen(オー
ス ト リ ア )、Agroferm Group、MIT-Energie、
Biotechnische Abfallvertungen、Biogas Nord、
Weltec BioPower、Envitec Biogas、Schmack
Biogas(すべてドイツ企業)などがある 22。

家 庭 用 や 小 規 模 の ビ ジ ネ ス 用( 発 電 能 力4.51000kW)バイオマスボイラーの主要な生産者は
Froeling(オーストリア)、HDG Bavaria(ドイツ)、
ETA Heizteknik(オーストリア)、KWB(オース
トリア)である。産業用、または自治体規模の工
場 や ボ イ ラ ー( 発 電 能 力250kWか ら45MW) は、
たとえば、Compte-R(フランス)、Weiss France(フ
ランス)、MW Power Oy(フィンランド)、Foster
Wheeler AG(スイス)、Babcock&Wilcox(アメ
リカ)によって製造された。E.ON、DalkiaやGDF
Suezといった多くの電力会社も、2010年にはバイ
オマス発電プラントへの投資を拡大させ続けた。

太陽電池産業
太陽電池産業にとって2010年は、世界のセルとモ
ジュールの生産が2009年の2倍以上となった驚くべ
き 年 で あ っ た。2010年 に は 推 計23.9GWの セ ル と
20GWのモジュールが生産された。2009年に見られ
た太陽電池コストの大幅な下落は2010年も続いた。
いくつかの情報源によると2009年における38%の下
落に続き、2010年にはさらに14%下落した。その結
果、最大発電能力1W当たり1.30ドルから1.80ドル
の範囲に収まっている 23。価格の下落は多結晶シリ
コンやウェハーの十分な量の供給によってなされ
たといえる。これらは中国やその他の国での製造
能力の急速な拡大によってもたらされたものであ
る。2010年の6月から12月にかけて、前半3か月の
間に製造業者すべてが売り切れとなってしまった
ので、2010年の後半にセルやモジュールの供給が
引き締められることになった 24。
結晶シリコン太陽電池の生産は市場で優勢であっ
たが、薄膜太陽電池の市場占有率は13%へ減少した。
薄膜太陽電池の生産は2010年に63%の増加を記録し
3.2GWとなった。薄膜太陽電池製造は、これまで市
場をけん引してきたFirst Solarを凌ぐ勢いで多く
の企業で広がりを見せている 25。太陽電池製造業者
のトップ15社で世界の生産量23.9GWの55%を占め
た 26(図14参照)。セルの製造においては、アジア
への移行が目立ってきており、2010年までにトッ
プ15の製造業者のうち10社がアジアへ進出した 27。
中国本土と台湾の企業だけで2010年の世界の生産
量の59%を占め、2009年の50%から増加した。また、
2010年にはヨーロッパの市場占有率が13%に減少
し、日本の占有率は9%に減少した。北アメリカの
占有率は5%であったが、薄膜太陽電池の生産にお
いては不釣り合いなほどの大きなシェアを占めた。
北アメリカの生産量のほぼ半分が薄膜太陽電池で

図14 太陽電池製造上位15社による市場占有率(2010年)
その他

45%

Hanwha-SolarOne(中国) 2%
Neo Solar(中国)
2%
Canadian Solar(中国) 2%
Sunpower(米国)
2%
REC(ノルウェー)
2%
Gintech(台湾)
シャープ(日本)
Motech(台湾)
京セラ(日本)

3%
3%
3%
3%

Suntech Power(中国)

7%

JA Solar(中国)

6%

First Solar(米国)

6%

Yingli Green Energy(中国) 5%
Trina Solar(中国)
Q-Cells(ドイツ)

5%
4%
出典:PV News

─ 38 ─

補足3.持続可能性への注目:レアアース(希土類) アースを用いた磁石にとって代わるフェライト磁石を開
鉱物と太陽電池リサイクル
発している。加えて、アメリカ政府はレアアース元素を
使わないバッテリーの開発に3500万ドルを投資してお
自然エネルギー市場や産業が拡大を続けるほど、そ り、同様の取り組みが日本やEU、韓国で進行中であ
れらに使用される素材の量も増大する。アメリカのエ る。公的機関、民間の両方が、ナノテクノロジーの
ネルギー省は、クリーンエネルギー技術(太陽電池セ
長期研究プログラムで、永久磁石のレアアース含有率
ル、風力タービン、電気自動車、蛍光灯)が、現在 を減らすためのナノレベルでの複合物を研究してい
ではレアアース元素、インジウム、ガリウム、テルル、 る。
コバルト、リチウムなどの重要な元素 1を含む「重要
製品のライフサイクルのもう一方の側面から言えば、
資源」の世界消費量のおよそ20%を占めていると推
生産、使用、廃棄という過程が日々増大しており、環
計している。
境と素材に関する問題がひときわ目立つようになってき
た。とくに太陽電池分野では、素材とエネルギーの流
需要の増加がこれらの物質のサプライチェーンにおけ
れ、環境への影響と使用済み部品からの再利用とい
る不安定さを露呈させている。これらの物質は、永
久磁石や太陽電池の薄膜、風力タービンや電気自動 う問題が中心となってきている。2005年から2010年の
間に世界で設置された太陽電池の容量は7倍に増え
車に使用されるバッテリーにとって必要不可欠なもので
たが、これらの取り組みには非常に綿密な調査がなさ
ある。中国は世界のレアアースのうち概算で36%を埋
蔵しており、現在、世界の供給量のうち97%を生産し れ、効果的な製造工程、新製品、工程用水やその
他資源のリサイクル、自然エネルギー製造のためのオ
ている。ここ2、3年での10%から15%のレアアース需
ンサイト発電におけるイノベーションを促すこととなった。
要の年間成長率を満たせなくなると予想されている。
中国はさらに、以前は管理が不十分だったレアアース
産業においてより厳格な管理を実行し始めた。その
結果、世界のレアアース供給における不安定さを悪化
させている。環境への影響と過剰な拡大への懸念を
挙げて中国政府は2010年の初めには72%のレアアー
ス輸出削減をし、2011年の前半にはさらに11%の追
加的削減を行う。2010年後半には、レアアースの抽
出工程をさらに削減することになる可能性のある厳し
い汚染防止の規定が導入された。

製品利用の最終段階として、ソーラーパネルのリサイ
クルがますます重要性を増している。現在までに使用
を終えた太陽電池モジュールの量は小さいため、大
規模なリサイクルの操業を完全には支援できないが、
およそ13万トンの使用済み太陽電池パネルが2030年
までにヨーロッパで処理される状態となると予測されて
いる。

これに先立って、太陽電池産業では、非営利団体で
あるシリコンバレー有害物質問題連合によって発起さ
れた“ソーラースコアカード”のような先進的な取り組
結 果として、2010年には様々なレアアース元 素 が
みを始めた。これは、多くの太陽電池産業における
300%から700%も値上がりした。政策立案者はレアアー
環境への総合的な影響を位置づけするものである。
スのリスクを安定させるための多様な手法を用いて対
応した。日本のように国境を越えたレアアースの採掘 ヨーロッパでは、使用済み太陽電池パネルのリサイク
ルのための倉庫や収集所のネットワークはPV Cycleに
を拡大するための積極的な支援を行ったり、戦略的
鉱物の備蓄に投資したりする国も存在する。また、自 よって設立されている。2011年の3月までに、この機
関はおよそ150トンの使用済み太陽電池モジュールの
国の埋蔵分を開発している国も存在している。カナダ
だけでも26社が採掘に関与しており、オーストラリア、 収集を行ったと記録しており、その大半は現在様々な
アメリカ、カナダ、南アフリカ、カザフスタンでレアアー リサイクル工程の段階にある。
ス鉱山が間もなく操業開始される予定である。
出典:この章の巻末の注37参照
アメリカ政府はレアアース元素の研究開発とレアアース
1“レアアース”は独特な触媒的、磁性的、光学的特性を有する 17 の元素集団であり、
を用いた磁石の代用品のために、1500万ドルを割り当
スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、
サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ディスプロシウム、ホルミウム、エ
てた。これらの取り組みにEU、韓国、日本、民間企
ルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムがある。
業も影響され、多くの企業がネオジム磁石のようなレア

─ 39 ─

あり、世界平均の13%と比較しても大きな値である
ことがわかる。
中国のSuntechはすべての製造業者の中で2009年の
2位 か ら、1位 へ と 躍 進 を 遂 げ、 同 じ く 中 国 のJA
Solar は6位から2位へと順位を上げた。アメリカの
企業であるFirst Solarは年間生産量が増加し続け
たにもかかわらず、1位から3位へと後退した 28。生
産能力の拡大が2010年の世界の産業界での主要な
関心事であった。年末までには、おおよそ27GW分
の生産設備が増設された。このうち中国が50%近く
を占め、続いて台湾の15%、EUの10%、日本とア
メリカは両者とも10%を下回った 29。高い成長率の
一方で市場の不確実性が続くなか、多くの中国の
製造業者は生産設備を導入せずに、製造工場の建
設を先に行うという変則的な行動をとることと
なった。
アメリカでの太陽電池の構成部品や素材の製造にお
け る 成 長 率 は、 ウ ェ ハ ー が97%で624MWと な り、
セ ル は81%で1058MW、 モ ジ ュ ー ル は62%で
1205MWと な っ た 30。 テ ネ シ ー に お け るWacker
Chemieの多結晶シリコン、カリフォルニアにおけ
るFlextronicのモジュール、ミシシッピにおける
StionのCIGS太陽電池の工場が現在建設中である。
しかしながら、2010年に閉鎖となった工場もあり、
メ リ ー ラ ン ド のBP工 場、 ニ ュ ー ヨ ー ク の
Spectrawatt工場、マサチューセッツのEvergreen
Solar工場などが挙げられる 31。
また2010年には新しい地域や新しい提携先といっ
た、製造業における多様化が見られた年であった。
たとえば、ドイツのSolarWorldはカタール政府と
合弁企業を設立し、2012年に生産を開始する年間
生産量3600トンの多結晶シリコン工場に5億ドルの
投 資 を 行 う こ と を 発 表 し た 32。 ま た、 韓 国 の
Hanwha CorporationがChinese Solarfunの株式を
49%取得した。さらに、韓国企業であるSamsung、
LG、Hyundai、STXなどはすべてセルの生産能力
を拡大した。
中 国 の 主 要 企 業 で あ るSuntechは 日 本 のMSK
Corporationの株式を100%取得した。これにより中
国企業として始めて、アメリカで製造業者として
の地位を確立し10月にはアリゾナに30MWの製造
施設を開設した 33。新しい薄膜太陽電池生産者の出
現により2010年のFirst Solarの世界市場占有率は

44%に落ち込み、2006年以降で最低を記録した。日
本のSolar Frontierは年間生産量1GWの世界最大の
薄膜太陽電池工場を開業した 34。
多くの太陽電池製造業者は事業開発を拡大するこ
とで、2010年には垂直的な統合を進めたと言える。
これは2008年に初めて注目されるようになった傾
向である。日本では、直接的な販売、設置、アフター
ケアサービスにまで関わるようになった。いくら
かの従来の電力会社は自然エネルギーへの転換を
拡大することで、多様化を図った。サウジアラビ
アの電力会社KA-CAREは2010年に脱塩のために
10MWの太陽光発電を開始すると発表し、石油会
社のSaudi AramcoはSolar Frontierと1-2MWの発
電施設を共同開発している 35。
インドは2022年までに全国の太陽電池設置目標を発
電能力20GWとする目標をかかげており、この国家
太陽光指令に反応して、2010年のインドの国内太陽
電池製造産業は新しい成長を見せた。インド企業に
はBharat Heavy Industries、Central Electronics、
HHV Solar Technologies、Indosolar、KSK Surya
Photovoltaic、Moser Baer 、Tata BP、Websol
Energy Systems、XL Telecom&Energy、Jupiter
Solar Power、Bhaskar Siliconなどがある。Moser
Baer Indiaは2010年に、マハラシュトラにおいて、
1MWの薄膜太陽電池発電設備の契約を含め、設置
の新事業を先導した 36。
集光型太陽熱発電(CSP)産業
2010年は集光型太陽熱発電(CSP)産業において、
いくつかの注目すべき動向が見られた。事業者は
スペインとアメリカの2つの先導的な市場に焦点を
当て続けたが、アルジェリア、オーストラリア、
エジプト、モロッコや中国といった他の市場にも
注意を向け始めた。だが、依然として産業の拡大
のほとんどは、ヨーロッパとアメリカで起こった。
その例として、ドイツのSchottはスペインのSeville
にある施設でレシーバーチューブの生産量を倍増
させた。スペインのRio Glassは近年主要な生産者
となった比較的新しい企業であるが、アメリカで
製造工場を建設しており、インドや中国で工場を
建設する計画を立てた 38。
また、CSP市場への参入を目論む主要なエネルギー
関連会社による企業買収が見られた。Siemensは
Solel(イスラエル)を、ABBはNovatechを、GEは

─ 40 ─

E-Solarを、ArivaはAusraを そ れ ぞ れ 買 収 し た。
Alstromもまた、Bright Sourceと合弁企業を設立し
た。産業は垂直的な統合を続け、個々の会社は価値
連鎖の多くの部門を所有するようになってきたが、
市場が拡大し、企業は価値連鎖の中でそれぞれ特有
の部門に特化することが予想される 39。
2012年以降のCSPに対してスペイン政府が新しい政
策を実施するであろうという期待のもとに、溶融塩
タワーやトラフの新しい設計開発が、行われている。
この新しい政策は、新しい設計や技術に適用される
と思われるが、現行の制限付きの固定価格買取制度
は計画済み、あるいは設計済みのプロジェクトにの
み適用されているのである 40。
スペインの産業は80以上の活動的な企業によって、
CSP施設の設計や操業で世界市場をけん引してい
る 41。世界の主要な事業開発者にはAbengoa(スペ
イン)、Acciona(スペイン)、BrightSource(アメ
リカ)、Schott(ドイツ)、Siemens(ドイツ)があ
る 42。反射鏡の製造業者としてはSaint-Gobain(フ
ランス)、Flabeg(ドイツ)、Rio Glass(スペイン)
が挙げられる。他の注目すべきCSP関連企業には
Areva( ス ペ イ ン )、eSolar( ア メ リ カ )、Solar
Millennium(ドイツ)、Solar Reserve(アメリカ)
がある 43。
地熱利用・発電産業
地熱発電技術には、従来の“熱水”、強化地熱シス
テム(高温岩体、EGS)、併産、地層圧力システム
がある。典型的な発電施設は50MW〜200MWであ
り、発見から商業利用までには5年から7年の歳月
を要する。開発者のリスクは石油や鉱山事業と類
似しており、採掘が行われるまで、資源量が正確
に確認できない。

アメリカの産業は世界の先導的立場にあり、世界
の新事業のうちおよそ3分の1を手掛け、また国内
市場のすべてを取り扱っている。日本の企業であ
る三菱重工、東芝、富士電機は、世界の地熱発電
所における蒸気タービンの70%を供給した。従来の
地 熱 発 電 関 連 企 業 に は、Borealis Geopower、
C a l p i n e、C a l E n e r g y、C h e v r o n、E n e l S p A、
GeoGlobal、Gradient Resources、Magma Energy
Corp.、Mighty River Power、Nevada Geothermal
Power、Ormat Technologies、Oski Energy、
POWER Engineers、Ram Power、Terra-Gen
Power、ThermaSource、U.S. Geothermalがある。
EGS地 熱 発 電 の リ ー デ ィ ン グ 事 業 体 と し て は、
A l t a R o c k E n e r g y、E G S E n e r g y、G e o x、
Geodynamics、Potter Drillingが挙げられる 44。
水力発電産業
アメリカ、EU、ロシア、カナダ、日本のような先
進国市場において、水力発電産業は最も成熟した
自然エネルギー産業であり、多様な自然エネルギー
電力の使用割合を増加させるために、リパワリン
グや再認可、揚水発電の開発に重点を置いている
という特徴がある。他の地域、とくに新興市場で
は新しい水力発電設備の建設に焦点が当てられて
いる。
ブラジルでは2010年にPCH Brasilといった開発業
者が収益率が12%〜14%を下回るために事業を延期
した 45。小規模水力発電産業はEUで落ち目となっ
た。EUでは、自然エネルギー指令と水政策枠組み
指令に連動した国レベルでの実行要求が矛盾して
おり、その結果、遅延が生じ困難を要している 46。
水力発電産業において最も積極的なのは中国であ
り、多数の強力なプレーヤーに加えて、何百とい
う小規模の事業者や自治体政府が存在している。

─ 41 ─

インドでは小規模水力発電設備のための広大な製
造拠点が存在しており、20の活動的な国内製造業
者では、年間300MW分の設備を製造している。加
えて、およそ5つの製造業者がマイクロ水力発電と
水車の設備製造を行っている 47。
Alstom、Andritz、IMPSA、Voithが水力発電設備
の製造を先導しており、世界市場のおおよそ40%か
ら50%を占めている。残りの50%から60%の市場は、
地域的な企業によって支配されており、American
Hydro(北アメリカ)、Bharat Heavy Electrical(イ
ン ド )、CKD Blansko Holding( 元 東 欧 圏 )、
Energomashexport(ロシア連邦、元東欧圏)、日
立や東芝(日本や北アメリカ)などが挙げられる。
中 国 の 設 備 製 造 会 社 で あ るHarbin Electric
MachineryやZhejiang Machinery&Equipmentも
また、世界的な企業として頭角を現している 48。
海洋エネルギー産業
波力、潮力の技術開発は2010年において商業発電
に向けて大きな進歩を遂げた。政府の政策と財政
的な補助金、さらに新しい投資なども呼び込むこ
とでこれを実現した。イギリスにおける産業開発
はアメリカやカナダで起こっている初期段階の開
発を先導する形となった。設計や、プロトタイプ
の実証評価に焦点が当てられ続けている。波力エ
ネ ル ギ ー 装 置 の 製 造 業 者 に はPelamis Wave
Power、Wave Dragon、Voith Hydro Wavegen、
Ocean Energy Ltd.、AWSⅡBV、Fred Olsen、
Ocean Power Technologies、Aquamarine、Wello
Oyが含まれる。最新の潮力エネルギー技術の製造
業 者 と し て は、Hammerfest Strom、Verdant
P o w e r、V o i t h H y d r o O c e a n C u r r e n t
Technologies、Marine Current Turbines、Clean
Current Power Systems、Ponte di Archimede、
Open Hydro、Atlantis Resources、Minesto、
Pulse Tidal、Tidal Energy、Tidal Generation、
TidalStream、VerdErg Renewable Energyが挙げ
られる 49。少なくとも32の企業がイギリス政府に
よって資金を融資された波力事業プロトタイプの
開発と評価に積極的であり、産業の長期見通しは
Crown Estateの貸地競売により成長が見込まれる。
アメリカの産業については、現在のところ50以上
の活溌な企業が存在する 50。
2010年にはAndritz Hydro、Alstom Hydro、Voith
Hydroといった、多くの伝統的な水力発電会社が産

業に参入した。参入した電力事業者には、IberdrolaS c o t t i s h P o w e r、V a t t e n f a l l、R W E、E . O N、
Scottish&Southern Energy Renewables、Scottish
Power Renewablesがある 51。
太陽熱暖房/冷房産業
ここ数年間中国が太陽熱温水器市場を独占し続け
ており、また製造業者としても世界の先導的な地
位を保っている。2010年には中国の太陽熱温水器
製造業者は集熱面積で4900万㎡の温水器を製造し
た52。中国産業においては5000以上の企業が活動的
であり、それらのほとんどは地域的にまたは全国
的に営業している。しかしながらおよそ20の企業
は国際的にも積極的に活動している 53。主要な中国
企業の中にはHimin、Linuo、Sunrain、Sangleが含
まれる。
中国の製造業者にとっての大きな課題は、品質を
体系的に改良し、製品を標準化することである。
ほとんどすべての中国製品は国内に設置されるが、
自然循環型が売れる可能性がある、アフリカや中
央、南アメリカなどのより暖かい気候の発展途上
国への輸出が増加している。また中国製品はヨー
ロッパ市場にも進出し始めた 54。
ヨーロッパでは、太陽熱温水/暖房産業は主要な
企業間でのM&Aや、堅固な年間成長、温水に加え
て暖房利用へ移行しているということが注目され
て い る。 主 要 な 製 造 業 者 に はAlanod、AlmecoTiNOX、Bosch、Bluetec、GreenOneTec、the
Ritter Group、Solvisが含まれる。
2010年には、ドイツ、イタリア、オーストリア、
スペインの主要製造業者が国内や地域の市場を越
えて、インドやブラジルなどの新興市場に視点を
移し始める傾向が強まった。ヨーロッパの主要な
装 置 供 給 者 に は、GreenOneTec、Viessman、
Schueco、Thermosolar、Solvis、Ritter Solar、
W o l f、K i n g s p a n S o l a r、V a i l l a n t、K B B
K o l l e k t o b a u、R i e l l o G r o u p、E z i n c、B o s c h
Thermoteknikがある。2010年のドイツでは、一時
的にリベート支払いを停止したため装置販売が26%
減少し、多くのドイツ企業が破産を宣告したり、
施設の閉鎖を行った 55。
ヨーロッパでは貯湯槽と集熱器の価格はわずかに
減少したが、システム設置価格は過去10年間減少

─ 42 ─

していない 56。対照的に、ブラジルでの設置コスト
は典型的には装置の全価格のわずか10%であり、
EUに比べて低い労働価格を反映している 57。
ブラジルの企業は太陽熱温水器の主要な製造業者
として頭角を現してきている。2010年にはブラジ
ルの太陽熱集熱器の生産がほぼ100万㎡に達し、こ
れは前年比で20%の増加である 58。2010年には、産
業界に200の製造業者とおよそ1000の設置業者が存
在した 59。
南アフリカでは電力料金の上昇に応じて太陽熱温
水器の補助金を倍増させたことで市場がにわかに
景気づき、結果として産業が拡大することとなっ
た。Eskomは南アフリカの国営のエネルギー事業
体であり、108の認可された供給業者、245の登録
済み卸売業者、124の登録済みの独立設置業者が
2010年のインセンティブプログラムに参加したと
報告している。これは、2008年に補助金制度が初
めて開始されたときに、登録済み供給業者が8件で
あったのに比べ大きく増加した。国家レベルの組
合であるSESSAは2年間で設置業者を主として200
社から500社へと加盟企業を増やした 60。

さらに、精製会社であるFlint Hillsはカンザスにあ
るHawkeyeの工場を買収することで8億3000万リッ
トルの生産能力を獲得した。SunocoはNortheast
Biofuelsのニューヨークにある3億7900万リットル
の エ タ ノ ー ル 工 場 を 買 収 し、Murphy Oilは
Verasunからノースダコタにある4億1600万リット
ルの工場を買収した。生産者であるPacific Ethanol
は2010年に、破産状態から立ち直り4工場を新設し
た 63。総合精製会社であるPOETは、2010年に26工
場を操業し、60億リットル以上のエタノール(国
内生産の約12%に当たる)、400万トンの飼料を生産
した 64。

エタノール産業
2010年の世界のエタノール産業は石油価格の上昇
によって回復を見せることとなった。すでに破産
していた企業には市場へ復帰できたものもあり、
伝統的な大手石油会社が産業に参入したため、多
くの企業買収もあった 61。
トウモロコシを原料としたエタノール産業はアメ
リカにおいて成長を続けた。アメリカの29の州に
おいて、エタノールの製造は510億リットルの生産
能力を持った204の工場で操業されている。これら
のうち10の工場では20億リットルの生産能力拡大
を経験することとなった 62。

2010年にブラジルでは、複合的な垂直統合がなさ
れたサトウキビ関連企業が現れた。エタノール業
界は2010年には、すでに市場の主導者であるCosan
によって独占されていた。Shellは発電、エタノール、
先端バイオ燃料の製造のためにCosanと合弁企業を
設立した。その結果、砂糖、エタノール製造を行
う23工場を有するブラジル最大のエタノール製造
者となった。加えて、ShellとCosanは次世代燃料
の開発においてカナダのIogen Energyと共同開発
を始めた。BungeはMoemaの5つの粉砕プラントを
買収し、Louis Dreyfusはブラジルで2番目に大き
いサトウキビ関連企業グループであるSantelisa
Valeを買収した 65。

バイオ燃料の先駆者と伝統的な石油会社との境界
は2010年に起こった多くの重要な企業買収によっ
て曖昧なものとなった。アメリカの石油精製会社
であるValero Energyはアメリカ最大のエタノール
会社としての地位を確立した。というのも、2009
年に開始した買収策の結果42億リットルの生産能
力 の 獲 得 に 成 功 し た の だ。 年 末 ま で に はValero
Energyは10のエタノール工場を操業開始したが、
このうち9工場は以前Verasunの所有であった。

2010年末までには、ブラジル製のエタノールが経
済性からはアメリカに輸出されなくなるほど、砂
糖の価格が上昇することとなった。サトウキビの
収穫量のうち、およそ44%が砂糖の生産に割り当て
られ(2008年から2009年は42%であった)、残りの
55%でエタノールの生産が行われた 66。大きな需要
と、製品製造の必要性が増加したために、ブラジ
ルは2010年に産業に4000億ドル以上を投資すると
いう計画を是認した。これは、国内需要を満たし

─ 43 ─

つつ、エタノールの輸出を3倍の年間99億リットル
にするということを目的としたものである 67。
バイオディーゼル産業
2010年には、EUの生産者が引き続きバイオディー
ゼル産業を先導した。しかしながら、アブラナ油
の生産コストや安価な輸入品によって悪影響を受
け、多くのEUの生産業者が2009年と同水準の平均
50%以下という操業率であった。EU加盟国27カ国
のうちの245のバイオディーゼル工場が、250億リッ
トル(2190万トン)の生産能力を有しているが、
2010年のバイオディーゼル生産量は100億リットル
に留まった 68。2010年にインドネシアから輸入され
たパーム油は1億3500万リットル(12万トン)であっ
たが、2011年には5億6500万リットル(50万トン)
に達すると見られている。リサイクル油からの攻
勢があり、バイオディーゼル精製業者の市場を獲
得しつつある。
安価に生産できるアメリカの B99のバイオディー
ゼルが、カナダやシンガポールを通じて2006年後
半にEUで販売され始めたことに不満があったこと
から、欧州議会は2010年の8月に調査を開始した 69。
EUにおいて業界での合併は相次ぎ、Glencoreの
GLEN.ULはBiopetrolを買収した 70。
2010年を通してブラジルではバイオディーゼルの
生産が50%増加した。そのほとんどは2010年1月に
制定されたバイオディーゼルの5%混合義務に起因
する。2010年末までには、ブラジルで68のバイオ
ディーゼル工場が操業中であった 71。国内の主要な
企業にはGranol、Brasil Ecodiesel、Caramuru、
Petrobras、ADM Brasilがある 72。
2010年の11月に、Nestle Oilは現在のところ世界最
大の再生可能エネルギー由来のディーゼル工場を
シンガポールに開設した。この会社の野菜からの
油を元にしたNExBTLプロセス工場は年間約9億
リットル(80万トン)の燃料を製造する 73。
アルゼンチンのバイオディーゼル産業は、最も速い
スピードで成長したと見なされるものの一つであ
る。アルゼンチンでは23のバイオディーゼル供給者
がB7(9月のB5から)への国の混入増加期制に対応
した 74。国内企業であるVincentinに率いられた7社
が2010年の国内市場のほぼ50%を占めているが、海
外市場に製品のほとんどを輸出もしている 75。

先端バイオ燃料産業
先端バイオ燃料産業は2010年には依然として商業
的な規模での生産は行われていないが、企業の多
様性は増加し続けた。参入者には、伝統的な石油
会社や主要な航空機製造会社、急成長を遂げてい
る新興企業などがある。
航空機製造産業はほぼ独占的に先端バイオ燃料に取
り組んでいるが、2010年に急速な進歩を見せること
となった。Royal Dutch Air ForceやU.S. Air Forceと
同様、LufthansaやVirgin Atlantic、Quantas、KLM、
Alaska Airlinesのような民間航空会社もバイオエタ
ノールの先進的な取り組みやテスト飛行を開始し
た。British AirwaysとQuantasは、木材や農業廃棄
物を航空機燃料に転換する商業的なバイオ燃料精製
企業を支援するために、Solena Fuelsと合弁企業を
設立した。ブラジルでは、開発者であるCurcasが
率 い るBP、Airbus、TAM Airlines、Brasil Eco
Dieselによる連合が、世界最大の航空機産業バイオ
灯 油 工 場 を 開 設 し た 76。Amyris、ClearFuels、
Sapphire Energy、Solazyme、Solena Fuelsを含む
先端バイオ燃料製造業者は、航空機燃料に注目して
いる 77。
A l g e n o l、M a r t e k、S o l i x、B i o A r c h i t e c t u r e、
Accelergy、Synthetic Genomicsのような会社はま
た2010年には藻類由来の燃料開発に積極的であっ
た。全体として、藻類分野において推定100社の積
極的な企業のうちおよそ25社が、不況の中でも研
究から試験段階へと移っている 78。2010年に試験や
実証の段階にいる操業中の工場ではSolixの2万8000
リットルの工場、Sapphire Energyの260万リット
ルの施設がある。光合成を行う微細藻類のバイオ
燃料生産の現在の推定コストは1リットル当たり7
ドルである 79。
伝 統 的 な 石 油 会 社 が 藻 類 事 業 に 参 入 し た。
ExxonMobil は Synthetic Genomics と、Shell は
Cellanaと 手 を 組 ん だ。 ま た、Conoco Philips、
PetrobrasやNeste Oilは学術的な研究を支援した
り、 基 礎 研 究 を 行 っ た り し て い る 80。Chorenや
Neste Oilは両者とも2010年以前からヨーロッパの
先端バイオ燃料に投資を行っており、2010年4月に
ロッテルダムにAbengoa Bioenergyの4億8000万
リットルの施設が開設された 81。

─ 44 ─

補足4.自然エネルギーによる雇用
自然エネルギーによる雇用は、2010年には世界中
で350万人を超えた。(表を参照)自然エネルギー
産業の雇用に関する2008年国連環境計画(UNEP)
報告書によれば、先進国が自然エネルギーの技術
的な先進性を最大限に発揮している一方で、発展
途上国もますます重要な役割を担うようになり、
これは雇用に反映されている。
世界の自然エネルギーによる総雇用のうち、大き
な割合を占めるのは中国、ブラジル、インドであ
り、風力発電、太陽熱温水器、バイオ燃料産業に

産業
バイオ燃料

世界の雇用統計
150万超

おいて大きな役割を担っている。これらの雇用の
多くは、製造に加えて、設置、運転、メンテナン
スに携わるものや、バイオ燃料の原料調達に関わ
るものである。製造業における機械化や、設置作
業の経済規模縮小が、成長市場下においても雇用
の成長率をゆるやかにする可能性があるが、雇用
は産業と市場の成長と共に、すみやかに増加する
であろうことが期待されている。自然エネルギー
による総雇用数について統計を取っている国もあ
る。たとえば、ドイツ政府は現在の雇用者数を37
万人と見積もっており、またスペイン政府は現在、
7万人以上の雇用が存在すると見積もっている。

国ごとの推計
ブラジル73万 サトウキビとエタノール生産

風力発電

∼63万

中国15万、ドイツ10万、米国8万5000、スペイン4万、
イタリア2万8000、デンマーク2万4000、
ブラジル1万4000、インド1万

太陽熱温水器

∼30万

中国25万、スペイン7000

太陽光発電

∼35万

中国12万、ドイツ12万、日本2万6000、米国1万7000、
スペイン1万4000

バイオマス発電

-

ドイツ12万、米国6万6000、スペイン5000

水力発電

-

欧州2万、米国8000、スペイン7000

地熱発電

-

ドイツ1万3000、米国9000

バイオガス

-

ドイツ2万

太陽熱発電

∼1万5000

総計

スペイン1000、米国1000

350万超

注:すべての数値は概算であり、正確なものではなく、下 3 桁または 4 桁の端数は四捨五入されている。
ここで示されている数字のほとんどには重要な不確実性がある。これは集計の手法に関する問題であり、産業の定義や範囲に関する問題、直接雇用、間接雇用に関
する問題、他産業での雇用の減少(正味の雇用創出、合計の雇用創出)に関する問題である。最も大きな不確かさはバイオ燃料における雇用創出で生じており、直
接雇用、間接雇用の間の定義が、異なった手法や定義で解釈され、分析されている。Renner、Sweeny、Kubit は 2008 年に間接雇用を含んだバイオ燃料による雇用
創出を 120 万人と見積もった。また、Kammen 、Kapadia、Fripp らによる 2004 年の雇用推計についての論文も参照。加えて、
“雇用係数”分析を用いて、ある技
術に関する直接雇用者数を見積もることが可能である。たとえば、陸上風力産業に関する雇用については、2009 年のヨーロッパ風力エネルギー協会の発表によると、
製造、建造に 1MW 当たり年間 15 人、運転、メンテナンスなどの維持に 1MW 当たり 0.4 人の雇用が存在する。同様に、ヨーロッパ太陽電池産業協会によると、太
陽電池部門には、生産に 1MW 当たり年間 38 人、維持に 1MW 当たり 0.4 人の雇用創出がある。これらの要因には間接雇用が考慮されていない。雇用係数分析手法
は、本報告書の 2005 年から 2007 年版においてとくに使用され、2004 年には 170 万人の雇用(90 万人はバイオ燃料生産による雇用)が、2006 年には 240 万人
の雇用(110 万人はバイオ燃料生産による雇用)があったと推計された。

出典:この章の巻末脚注82を参照。

─ 45 ─

 第 4 章 政策の展望
自然エネルギー目標や支援政策を持つ国の数は
2005年から2011年初頭にかけて倍増し、55カ国
から118カ国になった。さらに自然エネルギーを
推進する都市や自治体がますます増加している。

た。その結果、2010年にはフランスやドイツ、ス
ペイン、イタリア、チェコ、英国を含め、いくつ
かの国や州レベルでの自然エネルギーを促進する
ための仕組みについて資金の削減が行われた 5。

自然エネルギーへの投資を促進する政策は2010年
から2011年初めにかけて増加し続けている 1。1980
年代から1990年代初めには、自然エネルギーを促
進するための政策を持った国はわずかしかなかっ
た。 し か し1998年 か ら2005年 に か け て、 さ ら に
2005年から2011年にはとくに顕著に、より多くの
国、州、省や都市でそのような政策を導入し始めた。
このような自然エネルギーに関する政策目標や促
進政策を持った国の数はこの5年間で倍増してお
り、2005年初めの55カ国から、2011年初めには118
カ国となっている 2。

それにもかかわらず、促進政策は電気、熱、輸送
部門における自然エネルギーの割合の増加に重要
な影響を与えて続けていた。他の多くのプレイヤー
と協力して自然エネルギー産業は、安定した長期
的な政策と効果的な政策パッケージを要求し続け
ていた。多くの場合において、(関連した教育プロ
グラムを行うと同時にインセンティブを提供する
ような)政策を組み合わせる方が、(単に税額控除
を与えるような)一つの手法をとるよりも成功す
ることが証明されている。一般的に、政策立案者
は現実的で達成できる目標を掲げ、それらを適切
な長期的政策構造と関連づけようと試み続けてい
るので、世界の自然エネルギー市場は不安定な状
態のままとなっている。

国や州、省(県)、地方自治体において、自然エネ
ルギーに関する市場や投資、産業の発展に政策が
大きな役割を果たしてきた。しかしながら、すべ
ての政策がこれらの発展を促進するのに等しく効
果的であったわけではない 3。その取り組みが成功
するかは、政策の選択だけでなく、制度設計や実
施にかかっている(制度設計や有効性に関するさ
らなる議論は、補足5に示したIPCCの自然エネル
ギーに関する特別報告書を参照)。したがって政府
は課題に対する設計や実施、技術の進歩や市場の
変化に応じて政策を更新し、改訂し続けている。
加えて自然エネルギーを促進するための政策と、
エネルギー効率の改善を促進するための政策との
相乗効果が、年を追ってより明確になっている。
そのような相乗効果の一例として、建物のエネル
ギー需要が減少するにつれてエネルギー供給量が
削減される可能性がある 4。改修や新しい建築物の
規格に関する政策は、自然エネルギーとエネルギー
効率の分野をますます統合している。
2010年において、世界中で政策の長期的な確実性
や安定性を欠いたことが自然エネルギー市場によ
り大きな影響を与えた。いくつかの技術(とくに
太陽光発電)でのコスト低下や、2008年末に始まっ
た世界的な経済危機が続いたため、多くの政府が
自然エネルギーに対しての税や経済的なインセン
ティブを削減することに着手し、その他の国では
重要な政策の根本的な見直しについて検討してい

この章では、国や州、省、地方レベルでの新しく
制定された政策や改正された政策を含め、現在の
自然エネルギーに関する目標や政策の展望につい
て調査している。2005年以降に制定された自然エ
ネルギー政策の詳細な歴史から、本報告書の過去
の版についても触れる。

政策目標

将来のエネルギー供給の一部として、自然エネル
ギーを様々なレベルで政策目標に組みこむことが
増え続けている 6。政策目標は、少なくとも96カ国
で設定されており、その半数以上は発展途上国で
ある(表R7-R9参照)。多くの目標は発電量におけ
る割合で、一般的に今後10年~ 20年以内に全発電
量のうち10% ~ 30%としている。異なるタイプの
目標は、一次エネルギーや最終エネルギーにおけ
る自然エネルギーの割合、熱供給、様々な技術の
一定量の導入、輸送燃料におけるバイオ燃料の割
合がある 7。いくつかの目標は数年の範囲に適用さ
れるが、大抵は将来のある特定の年に適用される。
2010年までの目標は多く存在しており、2011年中
頃まで2010年のデータが判明しないものもあるが、
多くの国や州は2010年の目標を達成したと思われ
る。その他の場合については目標を達成しなかっ
たか、目標を縮小した。しかしながら、いくつか

─ 46 ─

の目標は他よりも意欲的である場合があり、ある
いは目標を達成するために必要な促進政策がかな
らずしも一貫して実行されたとは限らないため、
政策目標の“達成”を判断する際には注意が必要
である。

EU内では多くの国が2010年までの目標を達成し
た、あるいはほぼ達成したとみられる。スウェー
デンにいたっては2020年の目標を2010年までに達
成した。スコットランドは、2011年までに全発電
電力のうち自然エネルギーの割合を31%にするとい
う、2007年に設定した目標を達成しようとしてい
る 12。したがって、スコットランド政府は2020年ま
でに全発電量に占める自然エネルギーの割合を50%
にするという目標を80%に引き上げた。ドイツにお
いては、再生可能エネルギー法(EEG)のもと新
たに導入される太陽光発電容量の目標である
3.5GWは容易に達成された 13。この結果、3.5GWと
いう上限を超えた場合には固定価格買取制度にお
ける年ごとの減額を行うという太陽光発電産業と
の合意に至った 14。

EUの2010年の目標である40GWの風力、3GWの太
陽光発電、1GWの集光型太陽熱発電、5GWthの熱
利用およびヒートポンプの導入は、すべて達成さ
れ た 8。2010年 の 終 わ り ま で に 風 力 発 電 容 量 は
86GWに達し、太陽光発電は29GWを超えた 9。これ
らの力強い成長傾向は続くと予想され、EUが自然
エネルギー由来のエネルギーを20%にするという
2020年の目標を十分に達成できることを意味して
いる10(図15参照)。しかしながら、自然エネルギー
電力指令やバイオ燃料指令における2010年の目標
を完全には満たしていない(電気、輸送燃料にお
ける目標割合は、それぞれ21%、5.75%である)11。

オーストラリアは2010年までに自然エネルギーか
らの発電量を9.5TWhにするという従来の目標を、

図15 EUの最終エネルギーにおける自然エネルギーの割合 : 2005年、2009年、2020年目標
0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

55

%

合計(EU27カ国)
スウェーデン
ラトビア
フィンランド
オーストリア
ポルトガル
デンマーク
エストニア
スロベニア
ルーマニア
フランス
リトアニア
スペイン
ドイツ
ギリシャ
イタリア
ブルガリア
アイルランド
ポーランド
英国
オランダ
スロバキア
ベルギー
キプロス
チェコ共和国
ハンガリー
ルクセンブルク
マルタ

50%*
42%
38%
34%
31%
30%
25%
25%
24%
23%
23%
20%
18%
18%
17%
16%
16%
15%
15%
14%
14%
13%

2005年基準年時の割合
(参照値)
2009年までの実績

13%

2020年の目標値

13%
13%
11%
10%

*スウェーデンは2009年時点で目標値を達成し、50.2%となっている。

─ 47 ─

出典:ECおよびEurObserv’
s ER

2010年よりも早く達成した 15。多くの小規模プロ
ぞれ8%と7%に減少させた。
ジェクトを推進する州ごとの目標の結果として、
2010年の6月に定めた計画の改訂によって2020年ま
一方で、いくつかの政府では既存の目標を拡大して
でに45TWhという新しい目標が定められた。国の
きた。フィンランドは輸送用バイオ燃料を2014年
グリーンエネルギー証書市場において上限を定め
までに6%、2020年までに20%にするという既存の
ない固定価格の証書売買を行う小規模自然エネル
目標を拡大した 23。スペインは最低限のバイオ燃料
ギー計画(SRES)が一部貢献することで、この目
の 混 合 レ ベ ル を2010年 の5.8%か ら2011年 に6.2%、
標は達成されるだろう。その計画は2011年までに
2012年に6.5%まで増加させた 24。ドイツは、自然エ
年 間 の 発 電 量 を10.4TWhと し、2020年 ま で に
ネルギーによる電力を2020年までに30%にするとい
41TWhまで増加させるという全体の目標を後押し
う2008年に定めた現在の公式目標を拡大し、新しい
するだろう(全体目標の追加的な4TWhはSRESか “エネルギーコンセプト”の一部として2020年に自
らきている)。
然エネルギーによる電力を35%まで拡大するという
目標を2010年に導入した 25。台湾は2025年までに自
中国においては政府の有望な政策によって2005年
然エネルギーによる電力の割合を15.1%にするとい
以来毎年、風力発電の累積導入量は飛躍的に増加
う以前の目標から、現在は16%を目指している 26。
してきた 16。中国における風力発電は2010年には約
ヨルダンは自然エネルギーの割合を以前の1%から
10%に拡大した。これは太陽熱による給湯を30%、
45GWに達した(稼働していないものもある:世界
風 力 発 電 を1000MW、 太 陽 熱 電 力 を300MWか ら
市場の展望参照)17。2007年の国家発展改革委員会
600MWという個々の技術における目標に基づいて
の発表によれば、これは風力発電における従来の
いる 27。
国 の 目 標(2010年 ま で に5GW、2020年 ま で に
30GW)を大幅に上回った。2015年までに130GW
とする風力発電の新しい目標は、第12次の5カ年計
様々な国や州、地域で新しい目標が導入されている
画(2011年 ~ 15年 ) に 定 め ら れ、2020年 ま で に (表R7、R8、R9参照)
。南アフリカは2014年までに
150GW ~ 200GWにするという非公式な目標も定
太陽熱温水システムを新たに100万台導入する 28。
められた 18。全一次エネルギーに占める自然エネル
グアテマラは、2022年までに水力と地熱から全発
電量の60%を生み出すことを目指し、計画の開発者
ギーの割合は9%を超えており、2010年までに10%
に設備への税を控除することを提供した 29。インド
にするという中国の以前の目標はほとんど達成さ
は送電網に接続された自然エネルギー容量を
れているが、2020年までに最終エネルギーに占め
る非化石エネルギー(自然エネルギーや原子力) 10MWにするという2013年の目標を、多くのイン
センティブを通じて、太陽エネルギーを1000MW
の 割 合 を15 % に す る と い う 新 し い 目 標 に 意 識 は
移 っ て い る(2010年 に9.1 % の 自 然 エ ネ ル ギ ー や (太陽光発電と集光型太陽光発電の両方)、2020年
までに2万MWに拡大した 30。アメリカのオクラホ
0.4%の原子力に達するという状態)19。
マ州は2015年までに水力を含む自然エネルギー由
来の資源から全発電容量の15%を得るという目標を
いくつかの国では2010年の目標を達成できなかっ
設定している 31。2015年~ 2019年の間に自然エネ
た。 た と え ば、 イ ン ド で は2010年 に 風 力 発 電 を
20
2GW導入するという目標を達成できなかった 。
ルギー発電量の割合を全発電量の12%にするという
アメリカの自治連邦区であるプエルトリコの目標
また、いくつかの国では様々な理由により既存の
は、2035年までに20%に拡大している 32。隣接する
目標を縮小してきた。たとえば、アメリカの環境
トンガに続き、太平洋の島であるクック諸島は、
保護庁は事業用生産設備を立ち上げるための十分
な資金調達が困難であることを引き合いに出し、 固定価格買取制度を用いて2015年までに自然エネ
ルギー発電量を50%、2020年までに100%を目指し
(2007年の「エネルギー自給・安全保障法」に定め
ている 33。 UAEのドバイ首長国では、2030年まで
られている)2011年までにセルロース系バイオ燃
料を9億5千万リットルにするという指令をわずか2
にエネルギーの5%を目指している 34。 インドでは、
千5百 万 リ ッ ト ル に 縮 小 さ せ た 21。 ス ペ イ ン は、 ジャワハーラル・ネールの国家太陽光計画によっ
て、太陽光発電と集光型太陽熱発電の2013、2020
2020年までに太陽光発電の累積導入量を8.3GWに
22
年における目標を拡大している 35。
するという目標を6.7GWに減少させた 。チリとイ
スラエルも、2020年の発電量の目標を10%からそれ
─ 48 ─

地 域 レ ベ ル に お い て は、2009年 のEU自 然 エ ネ ル
ギー電力指令と地中海ソーラープラン(2020年ま
でに自然エネルギーを20GW導入する計画)などの
ような目標がわずかに設定されているが、2010年
においては、新たな地域レベルでの目標は導入さ
れていない 36。

発電促進政策

現在、少なくとも96の国が自然エネルギーによる
発電を支援する何らかの政策を実施している。こ
れらのうち半数以上は、発展途上国または「新興
経済国」とされる国である。熱利用、冷房、輸送
への利用を支援する政策も数多く存在しているも
のの、自然エネルギーに関する最も一般的な政策
は、発電についての政策である 37(表2および以下
の節を参照)。

政府により実施される政策のうち、現在最も一般
的な政策は固定価格買取制度である(プレミアム
支給、先進的自然エネルギー買取制度、最低価格
基準とも呼ばれる)。2011年の始めまでに、少なく
とも61の国と26の地域が固定価格買取制度(FIT)
を採用しており、それらの半数以上は2005年から
政策を制定している 38(表R10参照)。
固定価格買取制度には多くの種類があり、単一の
定義を当てはめることはできない 39(補足欄6参照)。
新たな固定価格買取制度の一つは米国のルイジア
ナ州公共事業委員会が2010年に発表したものであ
る。この制度では、プロジェクトの規模や利用技
術または資源の利用度の相違に関わりなく、「標準
買取価格」を提供する事を電力事業に求めている。
この買取価格では、電力事業の「回避コスト」お
よび「環境」プレミアムの額を3セント/kWhと定
めている。

補足5. 自然エネルギーに関するIPCC特別報告書

リスクを減らすために透明で継続性があり、投資
期間にわたって魅力的な利益をもたらすような政
国際連合の気候変動に関する国際パネル(IPCC) 策枠組みを体系的に発展させることで、自然エネ
ルギー普及や低コストでの利用が進む。こうした
は「自然エネルギーと気候変動緩和についての特
別報告書」を2011年中頃に100人以上の執筆者に “可能性を高める”環境と共存することで、自然
よる2年間の作業を経て発行した。執筆者のなか
エネルギー普及を進めるための政策の効率性と効
には本報告書に関わっているものもいる。IPCC
果が高まる。
の特別報告書は最新のIPCCの気候変動評価報告
自然エネルギーを支援するための政策に関してよ
書(2007年版)よりも広い範囲の自然エネルギー
り深く幅広い議論がなされること、また気候変動
を扱っており、政策決定者に向けたより強力な政
の緩和とエネルギーシステムの発展に対する自然
策の接合と実質的な情報をも掲載している。総合
的な技術情報に加え、特別報告書は既存の政策の
エネルギーの役割への理解がより深まることを特
実績と自然エネルギーの更なる進歩に必要となる
別報告書は期待している。特別報告書は国際的な
気候変動の議論と合意に貢献するだろう。さらに
政策も評価している。
多様な利害関係者が自然エネルギーの論点を理解
するための道しるべとなるだろう。
政府の政策は自然エネルギー技術の普及を加速す
るために決定的な役割を果たすと特別報告書は記
IPCCの特別報告書と政策決定者向け、技術者向
している。多くの場合、エネルギーミックスのな
かで自然エネルギーの割合が増加するためにはエ
け要約は下記からダウンロード可能。
ネルギーシステムの変化を喚起する必要がある。 www.ipcc.ch/ または http://srren.ipcc-wg3.de/
万能薬となる政策は無く、制度設計と実行時の細
部が政策の効果と効率性を決定づける。

─ 49 ─

表2. 自然エネルギー促進政策
規制政策

財政優遇措置

クロアチア
キプロス
チェコ共和国
デンマーク
エストニア
フィンランド
フランス
ドイツ
ギリシャ
ハンガリー
アイルランド
イスラエル
イタリア
日本
ラトビア
ルクセンブルク
マルタ
オランダ
ニュージーランド
ノルウェー
ポーランド
ポルトガル
シンガポール
スロバキア
スロベニア
韓国1
スペイン2
スウェーデン
スイス
トリニダード・
トバゴ
英国
米国
▲印のある国では、州/省レベルでの政策は存在するものの、国レベルでの政策は存在しない。

─ 50 ─

公的競争入札

カナダ

公的投資・融資・
助成金

ベルギー

エネルギー生産支給金

オーストリア

消費税・エネルギー税・
CO 2税・付加価値税
控除・その他

オーストラリア

投資・生産税額控除

補助金・助成金・
リベート

取引可能な
自然エネルギー証書

自然エネルギー
熱利用義務付け

バイオ燃料義務付け

ネットメータリング法

RPS

固定価格買取制度

高所得国

公的融資

表2. 自然エネルギー促進政策(続き)
規制政策

財政優遇措置

公的融資
公的競争入札

公的投資・融資・
助成金

エネルギー生産支給金

消費税・エネルギー税・
CO 2税・付加価値税
控除・その他

投資・生産税額控除

補助金・助成金・
リベート

取引可能な
自然エネルギー証書

自然エネルギー
熱利用義務付け

バイオ燃料義務付け

ネットメータリング法

RPS

固定価格買取制度

高中所得国
アルジェリア        
アルゼンチン
ベラルーシ
ボスニア・
ヘルツェゴビナ
ボツワナ
ブラジル
ブルガリア
チリ
コロンビア
コスタリカ
ドミニカ共和国
イラン
カザフスタン
リトアニア
マケドニア
マレーシア
モーリシャス
メキシコ
パナマ
ペルー
ルーマニア
ロシア
セルビア
南アフリカ
トルコ
ウルグアイ

注:表中の各国は以下の一人当たり所得水準によってグループ化されている。
「高所得」
:1万2196ドル以上、
「高中位」
:3946ドル∼1万2195ドル、
「低
中位」
:996ドル∼3945ドル、
「低所得」
:995ドル以下。一人当たり所得水準は世界銀行による2010年のデータを使用した。本表には法制化されている
政策だけが含まれている。
しかしながら、
いくつかの政策で見られるように、法制化のみでは政策が有効に実施されたとは言えず、政策の実践を欠き十分な
影響力を持たずに終わることもある。
なお、継続性に欠けると思われる政策は記載していない。
また、多くの買取制度は対象または技術的な点で制限され
ている。
1
韓国では、現行の固定価格買取制度は2012年にRPSへと置き換えられる予定である。
2
スペインでは、
緊急経済対策の一環として付加価値税が2010-12年の期間引き下げられている。
3
モザンビークでは、
バイオ燃料混合の義務付けは承認されているが詳細は定まっていない。
情報源について:本章の巻末注37を参照。

─ 51 ─

表2. 自然エネルギー促進政策(続き)
規制政策

財政優遇措置

公的融資
公的競争入札

公的投資・融資・
助成金

エネルギー生産支給金

消費税・エネルギー税・
CO 2税・付加価値税
控除・その他

投資・生産税額控除

補助金・助成金・
リベート

取引可能な
自然エネルギー証書

自然エネルギー
熱利用義務付け

バイオ燃料義務付け

ネットメータリング法

RPS

固定価格買取制度

低中所得国
アルメニア
ボリビア
中国
エクアドル
エジプト
エルサルバドル
グアテマラ
ホンジュラス
インド
インドネシア
ヨルダン
マーシャル諸島
モルドバ
モンゴル
モロッコ
ニカラグア
パキスタン
パレスチナ地区*
フィリピン
スリランカ
タイ
チュニジア
ウクライナ
ベトナム

低所得国
バングラデシュ
エチオピア
ガンビア
ガーナ
ケニア
キルギスタン
マリ
モザンビーク3
ネパール
ルワンダ
タンザニア
ウガンダ
ザンビア
▲印のある国では、州/省レベルでの政策は存在するものの、国レベルでの政策は存在しない。
*パレスチナ地区は世界銀行による国の定義に含まれていないため、国連が提供している「パレスチナ被占領地区」の2008年国民総所得一人当たり
額(1,595ドル)を使用した。

─ 52 ─

また、この買取価格制度は最低価格および上限価
格をそれぞれ6セント/kWhおよび12セント/kWhと
設定しており、電力事業者あたりの合計容量の上
限は30MW、適用対象のプロジェクトは25kWから
5MWまでとしている 40。追加費用については燃料
費調整条項を通じて利用者に転嫁する。これは化
石燃料費の上昇を負担するために通常使われる手
法である 41。
世界中に存在する固定価格買取制度のいくつかは
現在見直しの対象となっている。とりわけ、多く
の国で太陽光発電の固定価格買取制度を見直して
いる。これは、2009年および2010年に太陽光発電
の価格がかつてなく低下した結果、設備の設置が
予想を遥かに上回ったため、この増加を抑えるた
めの見直しである。たとえばチェコでは、2008年
末時点での65MWから2010年末には2GWまで総容

補足6. 固定価格買取制度とは?
基本的な固定価格買取制度(FIT)は自然エネル
ギー源からの発電量に応じて定められた価格を支
払う自然エネルギー促進政策である。通常は電力
生産者により系統に供給された電気の一単位ごと
に支払われ、長期間(典型的には20年)買取価格
を固定する制度である。FITはバイオマス、太陽
熱、地中熱からの熱にも応用可能である。

量が増加したため、太陽光発電設置率を抑えるた
めの新しい法案が2010年後半に成立した。この法
案成立の背景には、平均的な電気料金に対して固
定価格買取制度がもたらす影響への懸念も一部で
あった 42。2011年3月に発効したこの法案によりチェ
コはまだ電力系統へ接続されていない地上設置型
の太陽光発電に対する固定価格買取制度を削減し
た。2011年5月には、イタリアが太陽光発電に対す
るすべての買取価格を2011年に22%〜30%、2012年
に23%〜45%、2013年に10%〜45%削減するとした
(設備の規模の相違により削減額に幅が生じる)。
また、屋上設置型太陽光発電については1MW、地
上設置型太陽光発電については0.2MWと定められ
ているプロジェクトあたりの上限についても、設
置容量がおよそ23GWになると予想される2016年末
までに、総買取費用が60億〜70億ユーロとなるよ
う制限することが要請されている 43。

れ、他にも広まった。この場合、単一ではなく2
つの価格設定の仕組みがある。低減されたFIT価
格と電気のスポット市場価格である。この2つの
仕組みの組合せにより、電気生産者に対する支払
を低すぎたり高すぎたりしないようにする。スペ
インの場合は下限と上限の価格を定めている。

“本来の”FITは以下の3つの規定を持つことにつ
いて政策コミュニティでは広く同意している。1)
系統への接続保障、2)発電(または熱)への長
期契約、3)生産コストと適正な利益率にもとづ
FITの支払は通常電力事業者や系統管理者により
く価格。しかしながら、政策策定者によりこれが
管理され、電力使用量(または熱などの他のエネ
ルギー源)に応じた賦課金によりまかなわれる。 FITであると言えるようなすべての仕組みを含む
十分に幅広い定義を作ることは難しい。政策の範
この賦課金はしばしば個々のコストを最小化する
囲と規定は年によって大幅に異なっている。さら
ために均等に広く全国または地域の顧客に課され
に、価格帯や上限値、管理規定、その他の要素が
る。買取価格は技術や立地により異なる可能性が
あるため、これまでの政策が“真の”FITである
あり、通常は導入が後になるほど低くなる。基本
とは専門家は同意しないだろう。
的なFITはドイツによる“近代的な”様式が成立
してから広まった。それはすべての同様の政策に
本報告書の目的から、実際に適用するのが難しい
対し参考になる点がある。これは“市場から独立
絶対的な基準に頼るのではなく、制度を導入して
した”仕組みと呼ばれる。
いる地域によりFITと見なされていれば、その政
別の形のFIT制度は“プレミアムFIT”であり、 策はFITとして分類されている。
市場に連動した仕組みがスペインを中心に開発さ

─ 53 ─

2010年には他にも多くの固定価格買取制度の変更
があった。スペインでは2007年に設定された太陽
光発電における0.42ユーロ/kWhという固定価格買
取制度の価格水準が現在も維持されているものの、
新しい法律によって買取対象となる年間の総時間
に上限が定められた。また、現行制度の費用を遡
及的に削減するという不確定要素も生じている 44。
ギリシャでは財政危機により政府が優遇措置の支
援申込を未処理のまま中断したが、その額は20億
ユーロ以上に相当する。しかし、2010年9月に規制
は解除され、新規プロジェクトは継続している。
英国は、「低炭素時代」に向けて既存のクォータ制
を2013年から開始する固定価格買取制度に置き換
え る こ と を2010年 に 決 定 し た 45。 ブ ル ガ リ ア は、
2011年6月の新たな自然エネルギー法において、固
定価格買取制度の対象となる新規プロジェクトに
対して割当てを適用することにより、年間上限を
定めるとした 46。一方でトルコは長らく求められて
いた自然エネルギー法を成立させた。これは風力、
地熱、バイオマス、バイオガスおよび太陽光発電
の促進のために、現行の単一価格による固定価格
買取制度を個別の技術ごとに10年間分の価格を定
めた固定価格買取制度へと置き換える法案であり、
発電設備がトルコ製であれば補助金を得ることも
できる。
オーストラリアでは、屋上設置型太陽光発電の優
遇制度を当初の予定よりも早く段階的に縮小する
ために、2010年の12月に連邦政府が同制度の調整
を実施した。これは、電気料金への影響、産業の
継続的な力強い成長への影響、そして太陽熱温水
器といった他のクリーンエネルギー技術の需要が
結果的に低下することへの影響を考慮した結果で
ある 47。2011年の5月には、4カ所の系統連系型発電
所の設置を目指している総額15億豪ドル規模の太

陽光発電フラッグシップ・プログラムのうち、2.2
億豪ドルを削減した 48。ニューサウスウェールズ州
では太陽光発電の固定価格買取制度における優遇
価格を3分の1引き下げて、0.40豪ドル/kWhとした。
また、この優遇制度は2009年の導入以来およそ19
億豪ドルのコストを同州にもたらしたため、同州
はこの制度への新規参入者数を削減した 49。これと
は反対に、オーストラリア首都特別地域(ACT)
では、屋上設置型太陽光発電に対する既存の固定
価格買取制度を拡張したため、30kW〜200kWの系
統連系型発電設備に対しても固定価格買取制度が
適用されるようになり、総設備容量の上限である
240MWまでFITが適用されるようになった 50。
先進国における政策のほとんどは既存の固定価格
買取制度の見直しに伴うものであるが、発展途上
国では少なくとも3つの新たな固定価格買取制度が
2010年および2011年始めに導入または実行されて
いる。まず、マレーシアは2020年までに3000MW
の自然エネルギーの導入を目標としており、その
うち3分の1を太陽光発電、別の3分の1をバイオマ
スエネルギーとするとした 51。また、エクアドルは
2005年より実施している固定価格買取制度に続く
新たな制度を2011年始めに実施した 52。そしてウガ
ンダは2011年始めに11の異なる技術に対して固定
価格買取制度を開始した 53。他にも多くの発展途上
国で、過去に成立済の固定価格買取制度に基づく
自然エネルギー容量の増加が見られた 54。
いくつかの地域、とりわけ米国やカナダ、インド、
オーストラリアの州や省、および他の国々におけ
る地域のレベルで普及しているもう一つの政策は
「クォータ制」または「自然エネルギー割当基準
(RPS)」である。クォータ制/RPSとは、設置容量、
発電量または売電量のいずれかについてあらかじ
め決定された最低割合の自然エネルギーを提供ま
たは利用することを、政府が電力事業者や電力事
業者社の連合体、消費者に対して(自発的にでは
なく強制的に)義務付ける制度である 55。義務の不
履行に対しては罰則が存在する場合と存在しない
場合がある。
クォータ制/RPSは、地域によって「自然エネルギー
基準」、「自然エネルギー義務付け」または「強制
的市場割当」としても知られている。クォータ制/
RPS政策は認証制度と結びついており、義務の主体
(電力事業者)が取引によって義務を充足させるこ

─ 54 ─

とを可能とすることで制度に柔軟性を付加してい
る。2011年始めまでに、クォータ制/RPS政策は国
レベルでは10 ヶ国、州や他の地域レベルでは少な
くとも50の行政区域に存在している(表R11参照)。
米国では、30の州(およびワシントンD.C.)がRPS
政策を採用しており、さらに6つの州が拘束力のな
い政策目標を採用している 56。米国のRPS政策は活
発な進展と拡大を毎年続けている。たとえば、ニュー
ヨーク公共サービス委員会は、投資家が所有する電
力事業に対するRPSの要求枠を、2013年までに24%
とする目標から2015年までに29%とする目標まで拡
大をすると2010年始めに決定した 57。カリフォルニ
ア州の電力事業は、 予 定 よ り も4年 早 い2012年に
RPSの目標である20%を達成する見込みである。数
年の議論を経た上で、2011年早期にカリフォルニア
州はRPSの目標を2020年までに電力の33%とすると
新たに定めた 58。また、カリフォルニア公共事業委
員会(CPUC)は、RPSを遵守するための取引可能
な自然エネルギークレジット枠(TRECs)の利用
を認可した 59。デラウェア州はRPSを2010年に修正
し、州内で自治体が運営する電力事業に対しても、
投資家が所有する主要な電力事業であるデラウェア
州電力協同組合と同様に、2026年までに25%を州内
の電力源から購入することを要請し、そのうち3.5%
は太陽光発電設備から購入することとした 63。また、
アイオワ州は新たな相互接続ルールを採用し、最大
で10MWの分散型発電設備に対して自然エネルギー
の割当を義務付けるとした 64。
他の地域においても、2010年にクォータ制/RPS政
策の新規導入と進展が続いた。韓国では、現行の
風力および太陽光発電に対する固定価格買取制度
を2012年までにクォータ制に変更すると政府が発
表した。このクォータ制は、14の電力事業者に対
して2015年には電力の4%を、2020年には10%を自
然エネルギーで発電することを義務付けている 65。
この新政策は自然エネルギーの容量を2016年まで
毎 年350MW追 加 し、 そ の 後2022年 ま で は 毎 年
700MW追加することを義務付けている 66。また、
この政策の一部として自然エネルギーのプロジェ
クトは5%の税額控除を受け、地方自治体は最大
60%の資本補助金および低利での融資を受けられ
る。そして、カナダではブリティッシュ・コロン
ビア州で2007年に定められていた93%のクリーンエ
ネルギーの要請が2010年のクリーンエネルギー法
のもとで法制化された 67。

固定価格買取制度(FIT)およびクォータ制/RPS
のさらなる政策的な展望に関して重要な部分を
担っているのは発展途上国である。過去の本報告
書でも言及した通り、近年多くの発展途上国が自
然エネルギーについての包括的な法律およびフ
レームワークを制定している。2010年にはヨルダ
ンが自然エネルギー支援基金を設立し、さらに、
自然エネルギー促進とエネルギー効率化の両者を
加速させるとともに投資家に対しては系統連系型
の自然エネルギーへの投資であれば未認可でも投
資提案を認めるという法律を成立させ、こうした
途上国の仲間入りをした 68。マレーシアは太陽光発
電およびバイオマス発電についての目標を採用し、
一方でザンビアは水力および太陽光発電を含む自
然エネルギー技術を指向して、電力設備への投資
を促進するために鉱山業地帯における税制を緩和
した 69。また、トリニダード・トバゴは自然エネル
ギーを促進するために、風力タービン、太陽光発
電および太陽熱温水器に対して、様々な税額控除、
課税免除および手当交付の制度を導入した 70。
各国の政策を展望すると、他にも多くの政策が自
然エネルギーによる発電を促進している(表2参
照)。少なくとも52の国が直接的な資本投資に対し
て何らかの補助金、助成金、リベートを提供して
いる。また、投資税額控除、輸入関税の減額、そ
の他の税制優遇措置が財政支援のために採られて
おり、多くの国や米国、カナダ、オーストラリア
の州において広く普及している。エネルギー生産
量に応じた補助は時には「プレミアム」と呼ばれ、
少数の国で採用されている。これらは通常、1kW
時あたりの固定価格または電力料金の基本料金も
しくは上乗せ料金の一部として支払われる。様々
な国、州、省が自然エネルギーの特別基金を設立
して直接的な財政投資や低利での融資に利用して
おり、また、調査、教育、品質・性能基準の策定
といった方法によって市場の活性化を図っている。
各国は自然エネルギー発電容量を定めて様々な方
式で公的な競争入札を実施し続けている。ネット
メータリング法(「ネットビリング法」とも呼ばれ
る)は屋上設置型太陽光発電にとって重要な政策
であり(他の自然エネルギーにとっても重要な政
策である)、分散型電源から送配電網に余剰電力を
売り戻すことを認めている。ネットメータリング
法は現在では少なくとも14の国と米国内のほぼす
べての州で採られている。そして、自然エネルギー

─ 55 ─

の市場への浸透とともに、送配電網へ自然エネル
ギーを統合することを目的とする新たな電力事業
管理政策および電力事業計画がようやく生まれつ
つある 71(補足欄7参照)。

グリーン電力購入と自然エネルギー電力証書

EU、米国、オーストラリア、日本、カナダには、
現在600万以上のグリーン電力の顧客が存在する 72。
グリーン電力購入と電力会社のグリーン料金プロ
グラムは、促進政策、民間のイニシアチブ、電力
会社のプログラム、政府による購入などがあいまっ
て成長を続けている。グリーン電力購入の柱は、
電力会社のグリーン料金プログラム、電力規制緩
和や自由化を通じて可能となった独立系電力事業
者による小売り競争(「グリーンマーケティング」
と呼ばれている)、自主的な自然エネルギー証書取
引の3つである 73。
ドイツは世界のグリーン電力市場を先導しており、
グリーン電力購入世帯は、2006年の80万から2009
年には260万世帯に増加している 74。2009年、これ
らの購入者によって購入されたグリーン電力は
7TWhにのぼり、これは国内の電力消費量の6%に
あたる。世帯購入者だけでなく、15万の企業やそ
の他の購入者を入れると、10TWh以上のグリーン
電力が購入されており、これは2009年度の電力消
費量の9.5%になる。他のヨーロッパの主要なグリー
ン電力発電国としては、グリーン電力の市場シェ
アは5%に満たないものの、オーストリア、フィン
ランド、イタリア、スウェーデン、スイス、イギ
リスなどがあげられる。
オーストラリアの90万世帯と3万4千の企業による

グリーン電力購入量は、2008年に総計で1.8TWhに
な っ た。 日 本 で は、 グ リ ー ン 電 力 証 書 の 市 場 は
2009年に227GWhにまで成長しており、証書の売り
手は50以上になる 75。太陽熱向けのグリーン熱証書
プログラムが2010年に開始しており、2011年には
バイオマスもその対象となった 76。南アフリカでは、
少なくとも一つの企業が、小売り客に対して砂糖
製造時のバガスを用いたグリーン電力を提供して
いる。
政府によっては電力会社に対し、電気供給のさい
にグリーン電力による電力を選択肢としてとりい
れるように要求しているものもある。米国では、
850社以上の電力会社がグリーン料金プログラムを
提供しているが、いくつかの州では電力会社や電
力供給者に対してグリーン電力商品を供給するよ
うに規制を制定した 77。米国では、2009年には140
万以上のグリーン電力購入者が30TWhを購入して
おり、これは2007年の18TWhから増加している 78。
米国環境保護庁による「グリーン・パワー・パー
トナーシップ」には1300以上の企業や機関が参加
しており、2010年度末時点ではあわせて19TWh以
上の電力を購入している 79。最大の購入者であるイ
ンテルは、2010年にはその購入量を約2倍に増やし
ており、2.5TWhとなった。他にも革新的なグリー
ン電力購入モデルとして、米国での例が挙げられ
る。たとえばいくつかの電力会社は消費者が自治
体の太陽光利用促進プロジェクトの株を購入し、
プロジェクトの売上高に対しての自らが持つ株価
と同等の電力会社の株式のクレジットを得ること
ができるようにしている 80。
EU域 内18カ 国 が、 自 然 エ ネ ル ギ ー 証 書(RECs)
の発行、譲渡、買い戻しを扱う仕組みであるEUエ
ネルギー証書システム(EECS)に参加している。
EECSはRECsと連動した「原産地証明」の発行も
始めている。これは自然エネルギー電力の発電者
に電源の由来を明らかにさせるものである。2009
年には、2006年の3倍となる合計209TWhの証書が
発行された 81。EECS全体の62%の証書を発行した
ノルウェーは水力発電による電力利用の主要国で
もあり、発行した証書の大多数は水力発電のもの
であった。ヨーロッパの域内でも国によっては、
グリーン電力ラベルが顧客の信頼度を高めるため
に導入されており、ドイツでは「Grünerstorm」や
「Ok-power」、スイスでは「Naturemadestar」など
があげられる。

─ 56 ─

近年、通常の電力料金とグリーン電力の価格差は
縮小してきている 82。たとえば米国では、家庭と小
売業者へのグリーン電力の小売価格上乗せ分は1セ

補足7:系統統合と補完インフラ
世界中で電力系統における自然エネルギーの割合
が増加するにつれて、変動型の自然エネルギーを
安定的に管理する方法が発展してきている。
すでにいくつかの国の電力系統では、水力発電を
のぞく自然エネルギーが発電総量の大部分をしめ
ている。たとえば、スペインでは電力需要のうち
21%、ドイツでは14%が自然エネルギー由来の電
力で占められている(本報告書の“世界市場の概
要”部分を参照)。自然エネルギー、とくに風力
や太陽エネルギーは不安定であるが、これらはデ
ンマーク、ポルトガル、アイルランド、米国内の
数州など多くの場所での利用が急増している。
従来の電力供給システムは、時間帯や季節によっ
て大きく異なる様々な需要の変化に対応できる柔
軟性があった。既存の発電所は各々の電力供給量
に合わせて柔軟に対応してきた。たとえば、天然
ガスや水力発電所(揚水発電を含む)では発電量
が1分ごと、化石燃料発電所では1時間ごとに変化
する。原子力発電所は、その中でも最も柔軟性が
乏しいといえる。
現状の電力系統の柔軟性によって、変動する自然
エネルギーをどの程度まで導入できるかが決ま
る。送電網の強度、系統の容量や程度、既存の蓄
電池または揚水発電の容量、変動に対応できる発
電量の度合いなどにより、この導入レベルは変化
する。現状の電力系統で対応できる自然エネル
ギーの割合は、柔軟性に欠けるもので数%から、
柔軟度の高い系統で30%程度まで幅があるだろ
う。
次の日の風速や日射量を予測する機能を伴う給電
割当モデルが、変動型の自然エネルギーの管理シ
ステムとしての標準的なツールとなってきてい
る。これらの標準ツール以外では、2007年にスペ
インにおいて先駆的な例として、分散型発電管理

ント〜3セント/ kWhが多いが、最近では1セント
/ kWhを下回ることもある 83。イタリアや他の地
域では、需要を喚起するために電力料金明細に自

センター(CECRE)が設立された。このセンター
は自然エネルギーに特化しており、送電運用者で
あるRed Eléctricaに、リアルタイムでの国内の
自然エネルギー由来の電力の監視と管理をまかせ
ている。
スマートグリッドや高性能の負荷管理システム
(いわゆる、デマンドレスポンスや負荷調整のこ
と)により、電力システムの柔軟性のレベルが強
化され始めた。それは、あくまでも市場競争力の
あるコストで、自然エネルギーの割合を増やすた
めである。従来の電力系統の柔軟性をある程度ま
でしか高めることはできないが、とくに促進する
ための規制や政策がある場合、このような補足的
な技術やスキルが自然エネルギーの発展を支えて
いるといえる。
長期的にみると、(電池または他の形での)系統
連系型蓄電池や、蓄電池としての役割を持つ「系
統に繋がった」電気自動車などの先進技術や実践
によって自然エネルギーの導入量が増える可能性
がある。その一方で、専門家の中には、自ら高度
な負荷調整システムを利用することで、先進的な
蓄電技術がなくとも、十分に柔軟性を確保できる
と主張するものもいる。
自然エネルギー由来の発電所を、一カ所ではなく
分散して設置し、エネルギー資源の多様性を増や
すことで電力の安定供給が可能になるだろう。風
力や太陽光発電の立地に影響を及ぼす政策は、系
統グリッド計画及びその強化に対する政策同様に
こうした多様性を確実に高めるだろう。さらに、
様々な種類の自然エネルギー技術を利用すること
で相互にバランスを保たせ、水力やバイオマスと
いった発電量を調整できる自然エネルギーも活用
することで、自然エネルギーの導入量を増やすこ
とができるだろう。
出典:本章の巻末注71を参照

─ 57 ─

然エネルギーの割合が示されている 84。一般的にグ
リーンラベルプログラムは、消費者に対してエネ
ルギー商品についての情報を提供するものである。
それらの商品は政府による義務付けであろうと自
主的な保証であろうと、事前に定められている持
続可能性の基準を満たす製品であり、特定の割合
の自然エネルギー内訳も含むものである。ラベル
をつけることで、グリーンエネルギー購入に対し
て自主的な決定を促すことができる。しかし、ラ
ベルがいくつもあると電力購入者が混乱してしま
う場合もある 85。
消費者による自主的なグリーンエネルギーの購入
は、ほとんどが自然エネルギー由来の電力に集中
しているが、自然エネルギー由来の熱や輸送燃料
の購入も可能である。たとえばニュージーランド
では、ある輸送燃料会社が市場で他の主要な石油
会社と差別化をはかるために、10%のエタノール混
合燃料と5%のバイオディーゼル混合燃料を販売し
ている 86。当初これらの燃料は、高めの“グリーン
価格”をつけて販売されていたが、石油の価格高
騰により現在では比較的安い選択肢となった。同
国では、2009年のバイオディーゼル補助金政策や
排出権取引政策によって、さらにグリーンエネル
ギーの購入が拡大した 87。

熱利用と冷房に関する政策
自然エネルギーを利用した熱利用と冷房に関する
政策は、電力または輸送燃料に関しての政策に比
べ積極的に制定されているわけでも、急速に導入
されているわけでもない。近年になり制定された
熱利用と冷房に関する政策も多く、それらはバイ
オマス、地熱、太陽熱温水/暖房システムからの
熱供給のポテンシャルの高さを反映している。こ
れらの形態によるエネルギー供給は、最終エネル
ギーに換算すると水力発電以外の自然エネルギー
由来のエネルギーの総量を上回る(表1参照)89。
多くの国で地域熱供給システムを利用し熱が供給
されているが、ほとんどの建物や企業ではさまざ
まな設備や燃料は施設内に設置され、エネルギー
が供給されている 90。自然エネルギーを利用した熱
利用と冷房に関する近年の政策は、エネルギーの
割合や設備に関して規制を設けるものが多かった
が、割当量に基づく政策手法も増えてきた。政府
は従来、自然エネルギー由来の熱供給技術の購入
や導入には助成金や免税といった制度を使ってき

たが、公共資金を中立的に提供するという政策も
増えてきている 91。
とくに、新築建造物への太陽熱温水器の設置義務
づけは、国レベルでも地域レベルでも大幅に増加
している。長年にわたり、国レベルで設置を義務
づけているのはイスラエルだけであったが、スペ
インも2006年に建築基準法を定め、新築と改装に
ついては太陽熱温水器を一定以上導入するように
義務づけを行った。他の多くの国もそれに追随す
るかたちとなった。インドの国家省エネルギー法
では、集中型温水器を備えた住宅、ホテルや病院
に対し、少なくとも温水の20%を太陽熱により供給
するよう義務づけている 92。2010年に韓国は、1000
㎡以上の新しい公共建築物に対して、消費エネル
ギーの少なくとも5%を施設内に設置される自然エ
ネルギー設備で供給するように定めている。ウル
グアイは、ホテルやスポーツクラブなど大量の温
水を必要とする商業施設に対して、太陽熱温水器
の設置を義務づけている。2009年にハワイ州は米
国の州としては初めて、戸建ての新築住宅に対し
太陽熱温水器の設置を義務づけ、2010年にはその
制定が施行された。
最近の新たな政策の例として、2010年に制定され
たポルトガルの太陽熱温水器/暖房に関する国家
戦略基準枠組み(QREN)が挙げられる 93。QREN
はいくつかの商業銀行と共に設立された協定であ
り、太陽熱温水/暖房設備の一般家庭への導入や、
小規模(45%助成金、返済不要)・中規模(40%助
成金)企業の投資の促進を目指している。他の例と
しては、ブラジルの“Minha casa, minha vida(私
の家、私の人生)”というプログラムがある。これ
は30万から40万の太陽熱温水器を公営住宅に導入
することを目標としている 94。このブラジルのプロ
グラムの目標値として、2015 年までに集熱パネル
面積を1500万㎡にすることを定めており、これは
2010年の600万㎡と比べて大幅に増えることとな
る。スペイン政府は上述した太陽熱温水器の導入を
義務づける政策だけでなく、“Biomcasa”という、
ビルにおける暖房へのバイオマス利用を促進する
ためのプログラムを開始した。認定エネルギーサー
ビス企業がバイオマス利用の代替案を提供し、さら
にビルの利用者の熱利用料金が少なくとも10%減少
するように500万ユーロの資金提供を行っている 95。
近年、政策の効率性とコストのバランスを保つこ

─ 58 ─

とで、熱利用促進政策が再び評価されることとなっ
た。たとえば、2010年当初、ドイツの財務省は太
陽熱温水/暖房、バイオマス熱利用、地熱直接利用、
効率的な地中熱ヒートポンプなどの支援のための
マーケット・インセンティブ・プログラム(MAP)
への資金提供を継続するつもりはなかった 96。しか
し数ヶ月におよぶ民間の働きかけにより、継続す
ることが決定した 97。
2010年の始め以降、さまざまな新しい政策が導入
された。イギリスで2011年6月に導入され、2014年
〜2015年まで継続予定の自然エネルギー熱インセ
ンティブ(RHI)もその一つである。政府の大幅な
予算削減の流れはあるものの、このプログラムの
投資予算として8.5億ポンドが維持された 98。世帯主
は自然エネルギー熱供給システムの導入のさいに
助成金を受け、さらに2012年以降は、長期にわた
る税支援も受けられる予定である。企業は20年以
上にわたり四半期ごとに、まだ決まってはいない
ものの一定の規模での自然エネルギー熱価格の払
い戻しを受けることができる。技術としては、熱
利用のためにバイオメタンを天然ガスパイプライ
ンに導入することも含まれている 99。イギリス政府
は2020年までに国内の熱利用の12%を自然エネル
ギー由来のものとすることを目標にしているが、
現 状 は2%と な っ て い る。 イ ギ リ ス の4ペ ン ス /
kWhのバイオメタン税は、他のヨーロッパの主な
バイオメタン市場であるドイツやフランスに比べ
ると、比較的低いものとなる 100。ドイツはイギリ
スのような形での熱利用義務づけは行っていない
が、それは熱計測費用が比較的高いことが理由の
ひとつである 101。
新たな政策の他の例として、施行されたばかりの
アイルランドの価格保証支援制度があり、採用し
た技術によって8.5ユーロセント/ kWhから15セン
ト/ kWhと幅がある。その支援制度は、嫌気性処
理による熱、熱電併給プラント(CHP)、バイオマ
スCHP、バイオマス熱利用、現在稼働中の3つの泥
炭火力発電所におけるバイオマスの30%混焼などが
含まれる 102。ハンガリーの自然エネルギー行動計
画では、2020年までに熱利用や冷房における自然
エネルギー利用の割合を4.4%にすることを目標と
している 103。この中には、太陽熱システムと同様に、
地熱やバイオマス熱利用を促進するための助成金
の提供もふくまれている 104。南アフリカのエネル
ギー庁は、産業政策行動計画のもとで太陽熱利用

の大幅な拡大のために、20万件の個別助成金を提
供することを2010年に発表した 105。インドでも太
陽熱利用が促進されており、30%の助成金および
利率5%のローンの利用が可能になっている 106。

交通政策

輸送用燃料として使用するために液体バイオ燃料
を生産したり混合したりすることが政策によって
継続的に進められている。バイオ燃料の助成金や
免税、混合燃料使用の義務化が一般的な政策であ
る。世界では31の国と29の州で、輸送燃料にバイ
オ燃料を混合させることが義務づけられている(表
R12参照)。EU内の10カ国と発展途上国4カ国を含
む、少なくとも19の国では燃料税の免除や生産助
成金が設けられている 107。しかし、近年支援政策
が減ってきているためにバイオ燃料の生産工場が
閉鎖してしまった国もいくつかある。さらに、近
年ではバイオ燃料の持続可能性と環境基準への注
目が高まっており、とくに自然エネルギーに関す
るEU指令(EU Renewable Energy Directive)の
中ではその傾向が顕著である 108。
最近になり輸送燃料へのバイオ燃料混合義務を導入
し た 国 と し て は、 韓 国(2012年 か ら2 % の バ イ オ
ディーゼルと燃料の減税政策)やジャマイカ(サト
ウキビとバイオディーゼルから製造されるバイオエ
タノールの推進と拡大を促す政策)が挙げられる 109。
2010年にはバイオ燃料政策の改正を行う国もいくつ
かあった。フィンランドは現在義務化されている混
合バイオ燃料中のエタノール比率をE4(4%)から
2011年〜2014年に、E6、2020年にはE20と段階的に
増やしていくことを決定した 110。エチオピアでは
2011年3月にE5からE10へと急増させた 111。タイで

─ 59 ─

は小売価格を1リットル30バーツ以下で維持するた
めに、B3とB5のディーゼル燃料に対する助成金を
増加させた 112。さらにスペインでは2011年のバイオ
燃料の最低混合比率を上げることや、2011年には
B3.9〜B6だ っ た バ イ オ デ ィ ー ゼ ル の 混 合 比 率 を
2012年にはB7へと増加させるといった政策を採用
した 113。
燃料混合を義務づけることに加え、将来における
バイオ燃料の使用レベルを定めるバイオ燃料計画
や目標も一部で見られた。EUでは2020年まで輸送
燃料における自然エネルギーの割合を10%にするこ
とを目標として掲げており、その中には持続可能
なバイオ燃料や電気自動車も含まれている。米国
の 自 然 エ ネ ル ギ ー 燃 料 基 準(Renewable Fuel
Standard)では、燃料供給業者に対して2022年ま
で に 年 間 の 混 合 バ イ オ 燃 料 の 量 を360億 ガ ロ ン
(1360億リットル)に増加させることを要求してい
る 114。中国では2020年までに、年間で130億リット
ルのエタノールと23億リットルのバイオディーゼ
ルの使用を目標値として設定した。南アフリカで
は、輸送燃料のうち2%をバイオ燃料とする目標計
画を立てた。
米国では、2010年末に制定された減税法が、2011
年にはエタノールとバイオ燃料を含む混合燃料の
税額控除へと拡大した。米国政府はこのような控
除策によって、エタノール混合燃料1ガロンあたり
45セ ン ト(1リ ッ ト ル あ た り13セ ン ト )、 バ イ オ
ディーゼル1ガロンあたり1ドル(1リットルあたり
28セント)を助成金として支給した。この政策に
よって、大規模のバイオ燃料生産施設の新設費用
の最大30%が、現金による助成金として支給される
ようにもなった。米国におけるその他の進展とし
ては、2011年までに空軍がすべての航空機の飛行
燃料をバイオ燃料とする目標を持っていることや、
2020年までに海軍がすべての船艦の燃料としてバ
イオ燃料混合50%のガソリンを利用することを義務
づけたことなどが挙げられる 115。
電気自動車の普及を促す政策も制定され始めたが、
これらの政策は、かならずしも使用される電力が
自然エネルギーによって発電されたものに限ると
明 記 し て い る わ け で は な い。 い く つ か の 国 で は
2020年までに2000万台以上の電気自動車の使用目
標値を掲げたが、これは普通乗用車の在庫の2%に
匹敵する 116。電気自動車は、未来型スマートグリッ

ドの一部となる可能性がある。それは、使用する
電力における自然エネルギーの割合を増やすこと
ができるような、統合された蓄電システムを備え
たスマートグリッドである(補足7参照)117。
国または州の財政的支援によって公共の充電設備
が導入されたために、(二輪または四輪車、プラグ
インハイブリッド車含むすべての)電気自動車の
拡大を見込んでいた国も複数見られた 118。いくつ
かの都市では、グリーン電力購入を通してこれら
の充電所の設置が義務づけられており、これが自
然エネルギー由来の電力と電気自動車を関連づけ
る手がかりとなった。
ロンドン市ではロンドン交通局の支援により、路上
や路地に充電所を設置した 119。電気自動車の所有者
はロンドンの渋滞税を免除されており、2011年1月
以降の電気自動車購入者はイギリス政府から助成
金として5000ポンドが支給されることもある 120。イ
ギリス政府は、全国の電気自動車のための充電ネッ
トワーク構築を担っており、自動車技術のさらなる
発展のために研究開発活動の支援も行っている 121。
パリではすでに110以上の充電所が設置されてい
る 122。
イスラエルは積極的に電気自動車の普及を進めて
おり、2020年までに石油依存をなくすよう計画し
ている 123。同国は充電グリッドやバッテリー交換
所への投資を行っており、従来の自動車の購入税
が90%であることから、車両保有者を含め早期に
電気自動車を導入した人に対する購入税を10%に
まで引き下げることを予定している 124。アイルラ
ンド、ポルトガルやデンマークの政府は同様の政
策を進行中である 125。

都市や自治体による政策

世界中の都市や自治体政府が温室効果ガス排出量
を削減し、自然エネルギーを促進するための政策
を次々と制定している。その動機は様々であり、
気候変動対策、大気汚染の改善、エネルギー安全
保障、持続可能な地域開発などである。そのよう
な推進活動において、自治体政府は多様な役割を
担うことができる。その役割とは、政策決定者、
計画管理者、公共のインフラ管理者であり、市民
と企業の模範となることである。国の政府として
は、様々な地方自治体レベルでの活動が現段階で
は小規模にすぎないものの、国のエネルギーセキュ

─ 60 ─

リティー確保に繋がっていることにますます注目
している 126。

ヨーロッパでは、「市長誓約」(the Covenant of
Mayors)への参加者が著しく増加しており、2020
年までにCO 2 排出量を20%削減することや、自治
体のエネルギー全体に占める自然エネルギーの割
合を最低でも20%に引き上げるというEUの政策目
標を上回る努力をすることに、2000以上の自治体
が賛成し調印している 129。署名した市や街などは、
その削減を実現するための行動計画を作成し導入
することに賛同している。このイニシアチブは、
国のエネルギー機関、地方自治体政府や都市のネッ
トワークなどから市や街が実際的支援を受けられ
るように、参加や報告の方法などの実践的フレー
ムワークを提供している。「市長誓約」は欧州委員
会が、エネルギーや気候変動が地方自治体レベル
で実質的な方法で取り組まれていることに強い関
心を示している。

自治体間での大規模な取り組みにしろ、各自治体
の決定にしろ、自然エネルギーを利用した発電量
を増やすために政策目標を設定する地方自治体の
数は日ごとに増えていっている。とくに移行への
道筋が比較的限られている小規模な自治体では、
自然エネルギーの利用割合を100%にすることへの
関心が高まっている。こういった傾向は不安定な
エネルギー資源価格、安心安全なエネルギーへの
需要、自治体の指導者が、自らの自治体のグリーン
ディベロップメントへの可能性に気づいたこと、
などを反映している。さらに近年では、世界の気
候変動対策における自治体の役割の重要性が高
まっている。2010年は自治体政府が気候変動対策
の交渉の場において、“政府の利害関係者”として
初めて公認された年となった。

REN21が2010年に発行した、「地方自治体の自然エ
ネルギー政策に関す世界報告書」は、自然エネル
ギーを推進するための自治体の政策と活動につい
ての概要を示しており、EU、米国、ラテンアメリカ、
オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国、
日本の210の都市と自治体を調査した報告である。
その中では自治体政策を大きく5つに分類してい
る。目標設定、法的責任に基づく規制、地方自治
体によるインフラの管理、模範としての自主的取
り組みと公共調達、情報提供と普及啓発である。
これらの5つの分類のうちで主要な発見のいくつか
について下記に要約する。報告書にはこれらの政
策の事例が数多く掲載されており、そのいくつか
は表R13にまとめられている。

2010年、自治体政府はそういった活動にますます
関わりを深めている。たとえば、2010年11月に開
始したメキシコシティ協定には、総人口3億人を擁
する180の自治体が続々と署名した 127。署名した自
治体は、低炭素プログラムの実施に向けて自発的
に10の重点アクションプランに取り組み、測定可
能、報告可能、証明可能なやり方での炭素排出リ
ストを登録した。この協定には、世界的な気候変
動対策における自治体の役割や、自治体間での協
力の重要性の高まりが反映されている。協定のな
かのある項目では、2010年に新たに制定され、中
心的なデータ収集場所となる“カーボン都市気候
レジストリ”をとおして、署名した自治体が気候
変動への関与、活動、それらの実績を定期的に報
告するように構成されている 128。

地域レベルで自然エネルギーを推進しているほぼ
すべての都市は、なんらかの自然エネルギー目標
や二酸化炭素(CO 2 )排出削減の目標を設定して
いる。調査を行った210の自治体のうち、少なくと
も140は自然エネルギーと二酸化炭素のいずれか、
あるいは双方についての将来目標を定めている。
典型的なCO 2 排出削減目標は基準レベル(通常は
1990年レベル)から2010年 〜2012年までに10%〜
20%削減という、京都議定書の目標に合わせたもの
である。2020年やそれ以降のCO 2 目標値が近年定
められており、典型的には2020年までに20%〜40%
の削減だが、2050年までの目標を定めているとこ
ろもある。一方、将来のある時点で全面的あるい
は部分的に「カーボンニュートラル」(正味の排出
量ゼロ)とする目標値を持つ都市もある。新しい

─ 61 ─

形のCO 2 目標値として一人当たりの排出量があり、
いくつかの都市は将来の削減をこの指標で示して
いる。
自然エネルギーに特化した目標値にもいくつかの
種類がある。一つは電気使用量に占める自然エネ
ルギーの割合であり、10%〜30%に設定している自
治体がある。自治体の中には、自治体の建築物、
車両、業務などで自治体が使用する電力に占める
割合を目標に設定しているところもある。こうし
た「自らの利用」についての目標は10%から100%
まで幅広く設定されている。他の種類の目標とし
て、エネルギー全体に占める自然エネルギーの割
合(たとえば、電力だけでなく輸送や熱も含めた
もの)、建築部門のように特定の部門でのエネル
ギーに占める割合を定めたものがある。目標値の
中には導入される自然エネルギーの総量を定めた
ものがあり、太陽光発電や風力発電のMW数、太
陽熱温水器の総面積などがある。
自治体の責任と権限に基づく規制には多くの種類
がある。広く採用されている要素の一つとして、
自然エネルギーを組み込んだ都市計画がある。ほ
とんどの計画は都市開発に自然エネルギーを体系
的、長期的に統合することを要請している。計画
の中には5年程度の比較的短期間のものもあるが、
多くは2020年や2030年におよび、2050年のものも
ある。調査対象となった210の自治体のうち少なく
とも半数が自然エネルギーを組み込んだ何らかの
都市計画を持っている。
最近導入されるようになったもう一つの形式の規
制的手法は、自然エネルギーを建築基準や建築許

可に組み込むものである。いくつかの規制では、
太陽熱温水器を一定規模以上の新規建築物に義務
付けている。他にも太陽エネルギーを建物の設計
に採り入れる機会を持たせるため、建築前に設計
の検査をするものがある。また、建築の設計に自
然エネルギーを将来的に容易に設置できるような
取り付け口や機能を組み込ませることもある。210
の自治体の中で、少なくとも35の自治体は、自然
エネルギーを組み込んだ何らかの建築基準や許認
可政策を持っている。
他にも、自然エネルギーのための規制的措置が次々
と採用されている。税制に関する権限を持つ自治
体では、自治体レベルで自然エネルギーへの税還
付や免除が可能であるが、これらは一般的ではな
い。210の自治体のうち12だけがこうした制度を
持っていることが確認されている。住宅への導入
に対する固定資産税還付や減税が最も一般的であ
る。独自の規制措置の事例としては、米国のオレ
ゴン州にあるポートランドが挙げられる。同市で
は、市域内で販売されるすべてのガソリンやディー
ゼル燃料にバイオ燃料を混合しなければならない。
他の例として、ブラジルのベティムですべてのタ
クシーにバイオ燃料利用を義務づけていること、
米国のフロリダ州ゲインズビル市で太陽光発電に
固定価格買取制度を導入していること、東京都が
都内の大規模事業者への炭素排出の総量規制と取
引制度を定めている事例などがある。
自然エネルギーを地方自治体のインフラと業務に
取り入れるためには多くの方法がある。自治体の
インフラや業務にグリーン電力を購入することを
決定している都市もある。他には、自治体用の車

─ 62 ─

両や公共交通車両にバイオ燃料を購入している都
市もある。多くの都市では、自治体の建物、学校、
病院、娯楽施設、その他の公共施設に自然エネル
ギーを設置するように投資している。コミュニティ
または地区規模の熱供給システムを有する都市も、
バイオマス・コジェネレーション設備などの自然
エネルギー由来の熱利用インフラに投資している。
こうした公的な規制的役割を越えて、多くの都市
では、自然エネルギー推進の自主的な取り組みを
行っており、民間セクターやその他の団体の模範
となっている。デモンストレーション・プロジェ
クトは非常に一般的である。エンドユーザーが自
然エネルギーを設置するための補助金や助成金、
貸し付けは特定の国や地域では広く普及している。
210の自治体の中の少なくとも50がこうした制度を
実施している。その他の自発的な行動として、政
府投資ファンドや、民間およびコミュニティのイ
ニシアチブを支援、または促進するための様々な
手法が存在する。
国、地域または世界レベルでの多くのイニシアチ
ブが、自然エネルギーを促進するための自治体間
連携を支援してきた。たとえば700以上の米国の都
市が加盟している全米市長気候保全協会、気候変
動に関する世界市長・首長協議会、欧州ソーラー
シティ・イニシアチブ、オーストラリア・ソーラー
シティ・プログラム、インド・ソーラーシティ・
プログラム、全米ソーラー・アメリカ・コミュニ
ティ・プログラム、中国低炭素都市プログラム、日
本環境モデル都市プロジェクト、イクレイ自治体
自然エネルギーモデル・コミュニティ・イニシア
ティヴ、イクレイ気候変動防止都市キャンペーン
などである 130。 これらのうちの多くのイニシアチ
ブや連盟で、参加自治体の数は年々増加し続けて
いる。たとえば、インド・ソーラーシティ・プロジェ
クトは2008年の開始時点での参加都市は20だった
が、2011年始めには48の都市が参加しており、2012
年までに60都市の参加を目標としている 131。

─ 63 ─

 第 5 章 農村地域(独立型)の自然エネルギー
どんな遠隔地であっても、自然エネルギーはエ
ネルギーサービスへのアクセスをもたらし、経
済発展を促している。
自然エネルギーは伝統的なエネルギー源に頼って
いる何十億人もの人々に近代的なエネルギーサー
ビスを提供することができる。これは自然エネル
ギーがもつ重要な役割といえる。地球規模では約
15億人もの人々がいまだ電気へアクセスできず、照
明は灯油ランプやロウソクに頼り、通信用ラジオを
作動させるために高価な乾電池に頼っている1。お
よそ30億人もの人々、つまり世界の人口の3分の1
以上に当たる人々が、木材やわら、石炭、炭、排泄
物の直接燃焼により調理をしたり、暖を取ったりし
ているが、これは非常に非効率的で健康を害する方
法である2。
発展途上国における多くの農村地域では、電力系統
への接続は経済的にほぼ不可能であるか、または実
現までに何十年もかかるだろう。しかしながら、今
日では実現可能でコスト競争力をもつ選択肢が多
数存在する。これらは伝統的なバイオマスエネル
ギーや系統からの電力、もしくは炭素燃料に取って
代わるもので、確実で持続的なエネルギーサービス
を提供することができる。自然エネルギーシステム
は遠隔地域や農村地域において、近代エネルギー
サービスへの変革を促進するかつてない機会をも
たらしている。

ベースシステム、またソーラーポンプ等の自然エネ
ルギー技術を利用すれば、質の高い照明、通信、熱
利用、冷蔵などの生活に必要なサービスから、経済
成長を促す動力にいたるまで、持続可能なエネル
ギーサービスを提供することができる4。表3では自
然エネルギーを利用した近代的な方法で提供され
うる農村地域でのサービスについてまとめた。
残念ながら、発展途上国の農村地域における自然エ
ネルギー利用に関する統計は体系的に収集されて
いない。何年もの間、公共的プログラムは農村地域
の電化に責任を負う主要なステークホルダーで
あった。しかしながら今日では個人プロジェクト推
進者や民間企業が多くのイニシアチブを推進して
おり、その活動を普及させつつある。さらに、遠隔
地域でさえ、小規模の自然エネルギーシステムに対
する市場の大部分は現金でやり取りされている。
その結果、発展途上国の系統のない地域での自然エ
ネルギーの進展を詳述するのは難しい。しかしなが
ら、多くの個別のプログラムや国に関する統計は存
在する。この章では、いくつかの重要なエネルギー
サービス分野の傾向を解説する。

家庭用の照明と通信
家庭用照明は農村地域の電化による最も重要な恩
恵の一つである5。小規模で手頃な自然エネルギー
技術の多くが、系統電力へのアクセスのない家庭に
高品質の照明をもたらしている。これらの技術は、
発展途上国のエンドユーザーにより適し、より小さ
農村地域における新しい自然エネルギーシステムへの変革
く、より安く、そしてより効率的なシステムを目指
多くの発展途上国では、家庭やコミュニティ、そし
して展開しつつある。このような進展は、ある程度、
て小規模産業において、伝統的なエネルギーから近
代的なエネルギーへの地域変革が可能である。「伝 「ライトニング・アフリカ(Lightning Africa)」の
ようなプログラムのお陰であるが、この分野におけ
統的」または「近代的」とは、燃料の種類と共に燃
料の利用方法をも含めた言い方である。たとえば、 る民間セクターの努力の成果でもある。
薪を「伝統的」な手法である直接燃焼をさせた場合、
家庭用照明に必要な電力はもともとわずかである
非常に効率が悪く高レベルの汚染物質を排出する
が、とくに発光ダイオード(LEDs)のような新し
が、木材チップであればガス化して燃焼する「近代
い照明技術を使えばより電力を節約できる。しかし
的」な調理用燃料であるため、燃焼効率は高く汚染
ながら、ドイツ国際協力公社(GIZ)が発表した最
も少ない。ロウソクや灯油は伝統的な照明方法であ
近の現地調査によれば、明らかに発達の兆しはある
るが、暗く効率も悪い。一方電気ランプ(太陽光発
ものの、市場で入手できたり、何らかのプログラム
電やその他の供給源による照明)は100倍もの明る

で提供される太陽光ランプシステムの多くが十分
さを放つことができる 。
な照明レベルを供給していないか、農村家庭で照明
として使うための頑丈さが不足している6。
どんな遠隔地域であっても、家庭用太陽光発電シス
テム、小型水力発電による小規模系統、バイオマス
─ 64 ─

表3. 農村地域(独立型)における自然エネルギーへの変革
農村のエネルギーサービス

現在の独立型農村エネルギー源

新しい自然エネルギー技術の例

照明とその他の小規模
電力需要
(家庭、学校、街灯、電話
充電、手工具、
ワクチン保
存、
冷蔵および冷凍)

ロウソク、灯油、バッテリー、小規
模ディーゼル発電機、系統にバッ
テリーを持ち運んでの充電

•水力発電
(数kW∼数百kW)
•家庭用発酵槽からのバイオガス
•ガスエンジン併設の小規模バイオマスガス化
発電
•村落規模小規模系統と太陽光/風力/水力
のハイブリッドシステム
•ソーラーホームシステム
•ソーラー照明を含む超小型太陽光システム

通信
(テレビ、
ラジオ、携 帯電
話)

乾電池、小規模ディーゼル発電
機、系統にバッテリーを持ち運ん
での充電

•水力発電
(数kW∼数百kW)
•家庭用発酵槽からのバイオガス
•ガスエンジン併設の小規模バイオマスガス化
発電
•村落規模小規模系統と太陽光/風力/水力
のハイブリッドシステム
•ソーラーホームシステム
•ソーラー照明を含む超小型太陽光システム

調理
(屋内、商業用ストーブお
よびオーブン)

約15パーセントの効率の薪、家
畜排泄物の燃焼、
わらの直接燃

•約25%の効率の改良型調理ストーブ
(薪、穀
物残さを利用)
•家庭用発酵槽からのバイオガスとバイオガス
ストーブ
•ソーラークッカー

暖房および冷房
(穀物乾燥およびその他
の農業関連処理、
給湯)

ほとんどが薪、家畜排泄物、
わら
の直接燃焼

•改良型暖房ストーブ
•小規模および中規模発酵槽
•太陽熱農作物乾燥機
•太陽熱暖房/冷房
•自然エネルギー小規模系統システムによる送
風機

動力
(小規模産業)

ディーゼルエンジンおよび発電機

•小規模および大規模ソーラーホームシステム
•小規模風力発電
•小規模系統とハイブリッドシステム
(たとえば、
小規模水力、
ガス化発電、直接燃焼、大規模
バイオマス発酵槽、
その他の自然エネルギー)

揚水
(農業と飲料水)

ディーゼルポンプおよび発電機

•風力メカニカルポンプ
•太陽光発電ポンプ
•小規模系統とハイブリッドシステム

─ 65 ─

家庭用照明の改善に最も直接的に関係している自
然エネルギー技術は、ソーラーホームシステムや太
陽光ランプを含む太陽光発電である。世界での実績
を見積もるのは難しいが、それでも特筆すべき成果
がいくつかみられる。
アフリカでは、2007年には50万台以上の太陽光発
電システムが使用されていた。そのうちの半分以上
が南アフリカやケニアである8。2005年の時点でケ
ニアでは25W規模の中規模太陽光発電システムが
15万台以上導入されていたが、30万世帯にまで普
及したと報告された9。この2カ国以外では、アフリ
カにおけるソーラーホームシステム(SHS)または
数kW規模の太陽光発電システムに関するプロジェ
クトの多くは、開発が進められているものの比較的
小さな規模にすぎない。
タンザニアにおいては、近年世界銀行が、とくに小
型水力発電、バイオマス・コジェネ、太陽エネルギー
を利用した独立型自然エネルギーソリューション
の推進に力をいれている。世界銀行は、2007年に
設立された農村地域エネルギー機関への支援とし
補足8.ライトニング・アフリカ:市場や技術革
新から得る教訓
「ライトニング・アフリカ(Lighting Africa)」プ
ログラムは国際ファイナンスコーポレーション
(IFC)と世界銀行が合同で実施しており、民間
セクターの革新と新照明技術を促進させる目的で
小額の技術支援助成金を提供している。アフリカ
中にある独立型農村地域のために、環境にやさし
く手頃な価格で入手できる高品質な照明の商品化
促進を目標としている。このプログラムは、購入
補助金を与えるのではなく、環境整備や市場イン
フラの整備によって、ソーラー充電型蓄電池で作
動する発光ダイオード(LED)や蛍光灯照明を
普及させている。
Lighting Africaプログラムが取り組んでいる問
題と、改良型または新型バイオマスストーブの開
発販売を手がける他の試みが直面する問題の間に
は著しい類似点が存在する。照明産業のリーダー
の交流から、たとえばLighting Africaプログラム
では、大手メーカーにはアフリカ市場に関する情
報が欠落していたこと、環境整備が重要であるこ

て、2250万ドルを投資した。この機関は将来的に
拡大していくと予想されている独立型電化アプ
ローチの試験を行う10。
アフリカの農村地域電化プログラムのいくつかは
2000年代始めに着手され、とくにアフリカ西部(マ
リ、セネガルやモーリタニア)においてソーラー
ホームシステムの普及に大きく関わっている。サー
ビス料金プログラムにしても、家庭規模のスキーム
(マイクロファイナンスや現金)にしても、アフリ
カにおけるソーラーホームシステム市場は拡大し
つづけるだろう11。
アジアにおける進展もまた注目に値する。2008年
半ばに終了した中国の再生可能エネルギー開発プ
ロジェクトでは、40万台以上ものソーラーホーム
システムが中国北西部で販売された。販売先の多く
が遊牧民で、新しい牧草地へ移動するたびに家畜の
背中にシステムを乗せて運んでいる12。インドにお
いては、新・再生可能エネルギー省の試算によると、
2010年時点で約60万台のソーラーホームシステム
と、80万台の太陽光ランプが全国で販売された13。
とが明らかになった。このような環境を改善する
ため、プログラムは企業間交流ウェブサイトでビ
ジネス連携をはかったり、国際会議、国内会議、
見本市、ワークショップなどを開催したりするこ
とで、業界に「情報」を提供している。
ド イ ツ 技 術 協 力 公 社(GIZ) と 共 に、Lighting
Africaプログラムは照明装置に対する初期試験方
法や基準確立を支援してきたが、現在は一般向け
の認証ラベルの開発段階にある。さらに、このプ
ログラムはさまざまな国で消費者意識向上の普及
啓発キャンペーンを実施してきた。また、技術開
発、マーケティング、導入戦略の革新に対して助
成金も提供してきた。
財 源 の 重 要 性 を 認 識 し て い る た め、Lighting
Africaプログラムは市場に見合った解決策や金融
商品の開発を支援することで、資金ニーズに応え
ようとしている。一例としては、貿易金融を提供
したり、独立型照明商品を扱う中小規模の販売業
者に運転資金を提供したりしている。
出典:本章の巻末注7

─ 66 ─

これは、年間およそ3万7000台の新規家庭照明シス
テム、3500台以上の太陽光ランプ、約1500台のソー
ラー街灯システムの増加を意味している14。スリラ
ンカでは、2007年時点で6万台のソーラーホームシ
ステムが販売されたが、そのほとんどが最近10年
に販売されたものであった。2010年までにその数
は12万5000件以上にまで増加した15。
バングラデシュでは、国中で毎月およそ3万台のソー
ラーホームシステムが販売されている。2000年代前
半、バングラデシュ政府と国際銀行、双方の資金援
助提供者は、インフラストラクチャー・ディベロッ
プメント・カンパニー(IDCOL)によって運営さ
れる農村地域エネルギーファンドを立ち上げた。販
売サービス会社30社からなるグループは、このファ
ンドのおかげで約75万台のソーラーホームシステム
(その多くが50〜75W規模である)を設置すること
ができた16。これらのシステムの3分の1が2010年に
設置されたものであり、近年では参加組織の数が倍
増している。

の融資上のパートナーであるサルボダヤ経済事業開
発 サ ー ビ ス(Sarvodaya Economic Enterprises
Development Services)である。2010年までにおよ
そ13万台のシステムに貸付を行ってきており2002年
以来10万台以上の増加を示している18。このマルチ
ステークホルダーのアプローチは、計画的な官民
パートナーシップをもとに地球環境ファシリティ
(GEF)からの助成金援助をうけ、さらに小規模水
力発電プラントを使用した村落ミニ系統ネットワー
クを発達させてきた19。
家庭用の照明と同様に通信技術にかかる電力はわ
ずかであり、家庭用または個人用ソーラーシステム
で対応できる。これまでは、コスト的に非効率であ
り限りのある自動車バッテリーを村落の発電機や
国有の系統に直接つなげて充電をすることで対応

プログラム成功の鍵は、販売後のサービスと連動し
た高い品質システム基準と保証、販売促進とシステ
ム保証を担うGrameen ShaktiやBRACなどのマイク
ロファイナンス機関の積極的な参加にある。2002年
の発足以来、プログラムは全国バイオガスイチニア
チブ、太陽光マイクロ系統、太陽光ポンプ灌漑、バ
イオマス発電へと拡張してきた。このプログラムは、
農村地域において自然エネルギー拡張を調整する専
任組織(IDCOL)をおく利点を示している。
カンボジアやラオスなどの他のアジア諸国は、ソー
ラーホームシステム営業権を設けて、意欲的な農村地
域電化プログラムを展開している。
このプログラムは、
ハイブリッドシステムや水力発電プラントを利用す
るコミュニティ電化スキームを包括している17。
スリランカの「農村地域の経済発展のための再生可
能エネルギー(RERED)プロジェクト」は、消費
者クレジットや、マイクロファイナンス機関、太陽
光関連会社のネットワークを頼りにしている。販売
網を通じて太陽光関連会社はソーラーホームシステ
ムを販売し、保守管理と補修サービスを提供する。
マイクロファイナンス機関と太陽光関連会社間で覚
書を交わしており、両者間の買い戻し制度と消費者・
サービス責任について定めている。このモデルを利
用しているのがREREDのソーラーホームシステム
─ 67 ─

していた。グローバルな通信ネットワークが拡張す
るにつれ、携帯電話の充電もまた発展途上国におい
てきわめて重要なニーズ(かつ、新興ビジネス)と
なりつつある。このニーズは、多くの太陽光発電シ
ステム、なかには携帯充電機能を持ったシステムを
購入する推進力となってきた。
調理と熱利用
発展途上国の農村地域では、調理に使用されるエネ
ルギーのほとんどは、木材、わら、排泄物などであり、
多くの場合簡素で燃焼効率の悪いストーブで燃やさ
れる。そのような調理方法からの排出物は深刻な健
康問題を引き起こし、燃料の収集がバイオマスを枯
渇させるような採取となってしまうことも多い。
改良型調理ストーブ(煙突付密閉式ストーブあるい
は排気フード付燃焼設備を示す)の普及についての
見積もりはさまざまである。世界保健機関と国際連
合開発計画(2009年)は、140カ国で調査を行い、
30億人が調理時に木材、わら、排泄物、石炭など
の固形燃料に依存していると推計している20。調査
によると、およそ8億3000万人の人々は改良型調理
ストーブを使用している。その数は世帯数でいうと
1億6600万世帯にのぼり、内訳は中国が1億1600万
世帯、残りの東アジアが1300万世帯、南アジアが
2000万世帯、サハラ以南のアフリカが700万世帯、
ラテンアメリカでは800万世帯を超えている21。
この数字は、現在改良され工場で生産されている最
新のストーブの数は含まれていない。ときには、国
際的な大企業の後ろ盾がついていることもある22。
このような新しいストーブは、調理時のエネルギー
効率を高め、室内の空気汚染を減少させ、世界の最
貧層に対して労働や現金負担を軽減させるようデ
ザインされている。通常、これらのストーブは5年
~ 10年以上の耐久性のある材料によって作られて
おり、多くが保証付きで手頃な価格で販売されてい
る23。発展途上国におけるバイオマスストーブの将
来性は高い。
発展途上国における改良型ストーブの普及は目覚
しい発展を遂げた。2010年に国連財団は、発展途
上国におけるバイオマス調理ストーブの改良実施
プログラムを支援する、クリーンな調理用ストーブ
の た め の 世 界 同 盟(GACC) を 立 ち 上 げ た 24。
GACCは基準や試験方法などの問題に取り組み、設
置を奨励し、初期投資を分散させるファイナンス技

術を発展させ、普及啓発をはかっている。2020年
までに1億台以上のストーブを普及させることを目
的としている25。
GACCは、エネルギー開発プログラムのような既存
の活動を補完してくれるだろう。このプログラムは
ドイツ連邦経済協力開発省(BMZ)とオランダ外
務省国際協力総局(DGIS)に支援されており、エ
ネルギー効率の良い調理ストーブに対する持続可
能な市場確立に尽力している。ストーブ自体の購入
のために補助金を与えることよりも、第一に技術を
発展させるため、よりよいストーブに対する市場構
築のために助成金を提供することに重点的に取り
組んでいる。世界中で12カ国、主としてアフリカ
で活動している。このプログラムを通じて、2010
年末までにおよそ720万人もの人々が近代的な調理
技術へのアクセスが得られた26。
2010年にインドは、新たなバイオマス調理ストーブ
の大々的な促進を発表した。これは現在伝統的なバ
イオマス調理方法を利用している何百万人もの人々
に行き渡る可能性を秘めている27。このプログラム
は5つの重要分野に焦点をあてている。試験方法や
基準に関する研究開発を含む技術的課題、製品調達
の手順、燃料加工と供給に対する実行可能なプログ
ラム、次世代型調理ストーブの開発コンテスト、共
同調理ストーブによる成果に関する調査である。
工場で生産される改良型ストーブの利用は現地生
産のストーブの利用に比べるとかなり遅れをとっ
ており、こうした企業の多くが過去5年間にビジネ
スを立ち上げている。工場生産のストーブは現地生
産のストーブよりも燃焼効率に優れ、耐久年数も長
い。工場生産のストーブが市場に出回り始めたのは
つい最近のことだが、大規模なプログラムを通じて
インドや南アフリカ、ウガンダ、ホンジュラス、グ
アテマラにおいて、これまでにおよそ50万台のス
トーブが販売された28。
1994年 以 来、Groupe Energies Renouvelables,
Environnement et Solidarités(GERES)はカンボ
ジアにおいて、環境保護と生活水準向上のため、エ
ネルギー効率の良いソリューションを発達させよ
う と 働 き か け て い る。2003年 か ら2010年 の 間 に、
New Lao stoveの 販 売 台 数 は100万 台 を 突 破 し、
2010年には約20万台が販売された29。

─ 68 ─

新しい種類のストーブに加え、バイオガスシステム
やソーラークッカー(太陽熱調理器)といった、よ
り小規模でニッチな調理技術もまた調理方法を改
善する上で重要な役割を果たしている30。調理用バ
イオガスの導入は発展途上国において着実に進め
られているが、ペースは遅い。原材料が堆肥である
ため、家庭用バイオガスシステム市場が家畜所有者
に限られてしまうことが一因である。しかしなが
ら、技術そのものはおよそ25年間ものデザイン変
更などを経て進化しつつある。
農業省の再三にわたる努力の結果、中国では2006
年から2010年の間に約2200万台のバイオガスシス
テムを導入し、2011年前半にその総数はおよそ4000
万台に達した31。インドでは約400万台、ベトナム
では近年、年間約2万台のシステムを導入しており
2010年までには10万台以上に達する32。カンボジア、
ラオス、インドネシアにはより小規模のプログラム
があり、2010年にはそれぞれ約1000台のシステム
を導入している33。
ネパールのバイオガス支援プログラムは民間セク
ター、マイクロファイナンス機関、コミュニティグ
ループ、NGOが参加し、過去10年間でバイオガス
システムが着実に増加している。2010年には約2万
5000台のシステムが導入されたが、全国の総数は
およそ22万5000台に上る34。
動力・灌漑・村落規模のシステム
動力や村落電化のような大規模な運用のためには、
家庭用や小規模独立システムよりもはるかに大量
に発電するオーダーメードの電力システムが必要
になる。より大きなシステムの一例が小規模電力系
統であるが、電力は通常、蓄電池やバックアップの
ディーゼル発電機と共に、太陽光、風力、水力、時
としてバイオマスを使用した複合発電システムか
ら供給される35。太陽光発電、小規模風力発電、小
規模水力発電、バイオマスを使用した大規模な独立
システムも、動力、揚水、脱塩用に電力供給をして
いる。
そのようなシステムは、ビジネス目的だろうとコ
ミュニティ供給目的であろうと、小規模システムと
は異なった資金調達の問題があり、特殊なビジネス
モデルやバンキングモデルを必要とする36。それでも
運用期間全体でのシステムコストは一般的に、系統
の拡張やディーゼル発電機などの伝統的な選択肢よ

りもまだ廉価であり、ビジネス用途(ホテル、通信
基地、漁業等)の場合には、すぐに元が取れる。主
要な金銭的な課題といえば、初期投資コストである。
ネパールの村落マイクロ水力プログラムは、30年以
上にもわたる低価格化に向けた技術開発と、コミュ
ニティ運営の管理システムの革新による恩恵を受
けている。このプログラムは順調に拡大し、今では
同様の発電が実現可能であると認められた51地区
のうち40地区、約4万1000世帯を網羅している37。こ
のようなシステム普及に際して最も大きな障害と
なるのが、相対的に高いコストと、コミュニティレ
ベルでのサポートの必要性である。ネパールのプロ
グラムは、これらの障害を克服するためにコミュニ
ティと連携し、資金調達メカニズムを通じて初期投
資コストに対処するよう住民を支援している。
ブラジルでは農村地域電化政策の「最終段階」とも
いうべき段階に達した。現在、国内電力系統は95%
以上の世帯に接続されたが、「すべての国民に灯り
を(Luz Para Todos)」プログラムは継続され、系
統を拡張したり、独立型コミュニティシステム、家
庭用システムを使用することで農村地域へのアク
セス拡張を目指している。このプログラムは2010
年までに、約1300万人もの人々(260万世帯以上)
に様々なタイプの独立型系統システムを提供した
が、その多くがブラジル北東部である38。
独立型自然エネルギーへの融資傾向
多くの場合、自然エネルギーシステムに対する初期
投資コストは世帯収入と比較して高額なため、独立
型農村地域における自然エネルギー導入は遅々と
して進んでいない。これまでのところ、そのような
プロジェクトの資金調達問題は主にプロジェクト
の規模が小さいことにあり、金融機関のローン提供
を妨げてきた。問題の多い法的枠組み、粗悪な税金
や助成金制度、ローカル市場を開拓しようとする地
域グループや小売業者の不足などが民間投資家を
も遠ざけていた。系統規模の電力システムは一般的
にそのような障壁に直面することはない。なぜな
ら、融資規模が大きい傾向にあり、担当電力会社に
直接融資が行われるためである。
多くの政府が、系統の拡張について単なる助成金提
供とは違った方法でも課題に取り組むことができ
ることに気づきはじめている。系統の拡張と独立型
自然エネルギーを同一プロジェクトに統合する傾

─ 69 ─

向が徐々に広まりつつある。
独立型または小規模系統電力プロジェクトへの融
資に関しては、過去10年間の傾向として、農村地
域の自然エネルギープロジェクト支援で提携して
いる(またはサポート訓練を受けている)地元の民
間または公的金融機関に、より大きな融資がされて
きている。通常このような銀行やファンドは、実行
可能なプロジェクトのポートフォリオを作成し、プ
ロジェクト提案を見直すことで新規融資の要求に
も対応することが可能である。世帯への直接貸付け
は行なわず、民間企業、営業許可取得者、NGO、
マイクロファイナンスグループへの融資を行なう。
プロジェクト融資を受けるためには、エネルギー
サービス需要を整理し、農村地域の消費者のための
健全なビジネスプランをまとめた上で申請をしな
ければならない。
このモデルはバングラデシュ、マリ、セネガル、ス
リランカを含む多くの国々で実施され、成功してい
る。その結果、自然エネルギーの家庭用システム、
改良型バイオマスストーブ、村落またはコミュニ
ティの小規模系統システムがすべて同一の機関か
ら融資を受けていることもある。実際にはこれらの
ファンドの多くが、当初はソーラーホームシステム
などの単一技術への融資に特化していたのだが、次
第に他の自然エネルギーシステムから枯渇性エネ
ルギーへのアクセスにいたるまで融資対象を広げ
ている。
新たな選択肢として、ソーラーホームシステムへの
電力会社の融資がある。ペルーでは政府からの支援
を受け、電力小売会社が新規プログラムを始動させ
た。その内容は、遠隔地に暮らす住民に初期コスト
なしでソーラーホームシステムを供給するというも
ので、世帯はその対価として月額使用料を支払う39。
サービス料金の仕組みは、アフリカの広範にわたる
地域を含む他の多くの国々で採用されている40。
一方、アルゼンチンは特定区域の太陽光発電システ
ムに対して国による固定価格買取制度を導入した
が、これはラテンアメリカ初の導入である。
政府の推定によると、30万もの農村世帯が系統か
ら離れていて電力系統の拡張では対応できず、自然
エネルギーを必要としている41。プロジェクト支援
を得て、独立型太陽光発電システムを所有している

電力小売会社は、国内で最も遠隔地に住む消費者に
さえも電力サービスを提供し、消費者はこのサービ
スに対して料金を支払う。ラテンアメリカの他の国
では、類似した融資モデルの導入を考えている。
カーボンクレジットはプロジェクトファイナンスの
なかでも増大しつつある分野のひとつである。2008
年末に中国で始動したあるプロジェクトは、バイオ
ガス発酵槽の促進に取り組んでいる。このバイオガ
ス発酵槽は動物の排泄物を使用して、家庭での熱利
用、照明、調理のためにエネルギーを作り出す42。
低所得農村地域における3万3000以上の世帯(およ
そ16万5000人の人々)が家庭用発酵槽の導入の恩恵
をうけ、石炭やコークス等、炭素集約型の燃料に取っ
て代わりつつある43。
助成金交付や技術支援などの形で、農村地域のソー
ラーホームシステム市場や他の近代的エネルギー
サービスへの持続的なアクセスを支援することが
一般的な方法になってきている44。様々な助成金の
お陰で、公共機関や民間企業がトレーニングや販売
ネットワーク、ビジネスモデル開発、製品開発、パ
イロット・プロジェクトなどに取り組むことができ
る45。社会やコミュニティなど地域一帯に付与され
る形の助成金は、コミュニティ全体が独立型自然エ
ネルギーサービスへより公平で社会的に適切なア
プローチを取れるよう支援している。マイクロファ
イナンス機関からの資金は、このようなアプローチ
を促進していることが多い。
要約すると、独立型かつ農村地域向けの自然エネル
ギー市場において、いくつかの重要な傾向が顕著に
な っ て き た。 第 一 に、 独 立 型 自 然 エ ネ ル ギ ー ソ
リューションは農村地域にとって最も経済的で持
続可能な選択肢であるという認知が徐々に広まり
つつある。このことは長期的にみて、とくに情報へ
のアクセスや融資商品に対する障害に対処する場
合、市場開発に影響を及ぼすだろう。第二に、エネ
ルギーアクセスに対する注目度が高まっている。エ
ネルギーアクセスには、最も基本的な電力需要を超
えたターゲットへの「増強」アクセスとディーゼル
供給の安全問題に取り組む「持続可能な」アクセス
が含まれている。第三に、サポートプログラムの多
様性が増していることは明白であり、より幅広く
なったことで将来的にはこれらの経験のモニタリ
ング、文書化、学習のプロセスは複雑化するかもし
れない。

─ 70 ─

表参照
表R1. 自然エネルギーの新規および既存の設備容量(2010年)

2010年新規

2010年末累積

発電 (GW)

+
+
+
+
+
+
+

風力発電
バイオマス発電
太陽光発電
地熱発電
集光型太陽熱発電 (CSP)
水力発電
海洋発電

39

198

2‒4

62

17

40

0.2

11

0.5

1.1

30

1,010

>0

0.3

n/a

280

温水/暖房 (GWth)
バイオマス熱利用(近代的)

+

太陽熱温水/暖房
地中熱利用

30

185

n/a

∼51

輸送燃料(10億リットル/年)

+
+

エタノール生産
バイオディーゼル生産

12

86

1.5

19

注:数字は概数;より正確なデータは「世界市場の概要」の章および巻末注を参照。
出典:表R2∼R6の出典および「世界市場の概要」の章の巻末注を参照。

表R2. 新規および既存の風力発電容量 上位10カ国(2010年)

国名
中国 1

2009年末累積(GW)
17/25.8

米国

35.1

ドイツ

25.7

スペイン

18.9

インド

10.9

イタリア

4.8

フランス

4.6

英国
カナダ

4.4
3.3

デンマーク

3.5

世界計

159

2010年新規(GW)

+ 14/18.9
+
5.1
+
1.5
1.8
+
+
2.3
+
0.9
1.1
+
+
0.9
+
0.7
+
0.3
+

39

2010年末累積(GW)
31/44.7
40.2
27.2
20.7
13.2
5.8
5.7
5.3
4.0
3.8
198

注:国のデータでは 0.1GW 未満を四捨五入し、世界全体のデータでは 1GW 未満を四捨五入した。四捨五入したのは入手したデータの不
明点や不整合を説明するためである。合計は表上の数値を加算したものではないため、この四捨五入によってこれらの数値を加算しても
合計と異なってくる。数字には各出典のさまざまな数字が反映されており、
計算法や方法論が違うため、細かい程度の違いがでることもあ
る。
1
中国については、2010 年末までに稼動していた設備容量(低い方の数字)と総設置容量(高い方の数字)に分けた。この分類に関する詳細
は「世界市場の概要」の章と巻末注を参照のこと。
出 典:GWEC, WWEA, CREIA, CWEA, EWEA, AWEA, BMU, IDAE, MNRE, GSE, DECC, IWEA, Bridge to India, BTM ConsultNavigant Consulting の 1 部署詳細とデータに関する注釈は、
「世界市場の概要」の巻末注を参照のこと。

─ 71 ─

表R3. 新規および既存の太陽光発電容量(2006年∼2010年)

新規
2006

2008

2009

2010

845

1,270

MW

1,950

3,795

7,405

2.9

4.2

6.1

9.9

17.3

90

560

2,600

145

370

0.2

0.7

3.3

3.4

3.8

290

210

230

480

990

1.7

1.9

2.1

2.6

3.6

10

70

340

715

2,320 1

0.05

0.1

0.5

1.2

3.5 1

145

205

340

475

880

0.6

0.8

1.2

1.6

2.5

3

60

400

1,490

0.07

0.5

2

フランス

10

10

45

220

720

0.03

0.04

0.09

0.3

1

中国

10

20

40

160

550

0.08

0.1

0.2

0.3

0.9

2

20

70

285

425

0.02

0.09

0.4

0.8

韓国

25

45

275

170

130

0.03

0.08

0.4

0.5

0.7

その他のEU

20

35

100

180

515

0.2

0.2

0.3

0.5

1

130

80

145

285

865

1.2

1.3

1.4

1.7

2.6

1,580

2,510

6,170

7,260

16,630
7

9.5

16

23

40

ドイツ
スペイン
日本
イタリア
米国
チェコ共和国

ベルギー

その他の世界計
新規分合計

2009

既存
2006

2007

2010

2007

2008
GW

世界計

注:新規設備容量の数値は 5MW 未満を四捨五入した(合計が小さい数字を除く)。既存容量の数値は 0.1GW 未満を四捨五入し、2008 年か
ら 2010 年までの世界計については 1GW を四捨五入した。四捨五入したのは入手したデータの不明点や不整合を説明するためである(報
告された統計のより詳細なデータと相違については「世界市場の概要」の章と巻末注を参照)。新規、既存の数値はこの四捨五入及び各年の
報告書での差異により若干の不整合がありうる。
合計は表上の数値を加算したものではないため、
この四捨五入によって、これらの数値を
加算しても合計と異なってくる。GSR はこの最新版から、系統連系型と独立型を含む太陽光発電容量のデータを使った。そのため、上記の
列はすべて 2006 年から 2009 年のデータの遡及的変更などを反映した。そのため以前の報告書のデータとは異なる。詳細は、
「設備容量の
報告と計算法」の注釈を参照。
1
イタリアについては 2010 年の実際の導入量と 2010 年末時点の設備容量が当表の数値より高くなりうる。詳細は「世界市場の概要」
およ
び巻末注を参照のこと。
出典:全てのデータは EPIA による。但し、ドイツ(BMU)、スペイン(IDAE)、イタリア 2010(GSE)、中国(CREIA)を除く。データに関する
具体的な情報源と注釈については「世界市場の概要」の巻末注を参照のこと。

─ 72 ─

表R4. 自然エネルギー発電設備容量 (2010年末時点での既存容量)

世界総計

途上国

EU-27

米国

ドイツ

スペイン

インド

GW

技術
風力発電

中国

198

61

84

40

45

27

21

13

バイオマス発電

62

27

20

10

4

5

0.5

3

太陽光発電

40

n/a

29

2.5

0.9

17.3

3.8

∼0

地熱発電

11

5

1

3.1

∼0

0

0

0

集光型太陽熱発電(CSP)

1.1

0

0.6

0.5

0

0

0.6

0

海洋(潮力)発電

0.3

0

0.3

0

0

0

0

0

312

94

135

56

50

49

26

16

水力発電

1,010 1

n/a

130

78 2

213

16

40 2

自然エネルギー発電
容量合計(水力発電
を含む)

1,320 1

n/a

265

42

56

自然エネルギー発電
容量合計(水力発電
を除く)

134

263

52
54

注:数 MW 程度の小さな数値は“ ∼ 0”と表示。各数値は、実際の容量の変更ではなく数値が改善により修正されているため、毎年の増加を
把握するために前報告書の表と比較することは適当ではない。
「世界総計」には当表に記載の無い他の国々を含む。当表に明記されている
のは、世界の自然エネルギー発電設備容量(水力発電を除く)の上位 5 カ国となっている。バイオマス発電の数値には、廃棄物発電の容量
(MSW)は含まない。これについての説明は「設備容量の計算法と報告」を参照のこと。バイオマス発電の数値は、本報告書にデータを提出
する国によるバイオガスおよび固形バイオマス発電の統計に関する IEA の最新データを反映するため 2009 年から修正している。水力発
電の 2010 年の新規導入量は、BNEF によると 27GW(大規模水力のみ)で、IHA によると 29 ∼ 35GW だった。当表の総計は 2009 年総計の
980GW と 2010 年の新規導入量約 30GW を反映している。世界の水力発電容量の総量といくつかの国のデータは揚水発電容量を多少含
む。それは水力発電総計に揚水水力が総計に含まれているかどうかが国によって異なるためである。IHA によると、2010 年の揚水発電容
量は推定 136GW あった。揚水発電容量には、揚水発電を含む従来型の水力施設の容量として算出しているものもあれば、独立型の揚水発
電容量として算出しているものもあるため、この数値は明確ではない。次回の報告書では、より詳しい調査を行う計画をしている。IPCC の
Special Report on Renewable Energy Sources and Climate Change Mitigation(2011)で は 2009 年 の 従 来 型 の 水 力 発 電 容 量 は
926GW と 報 告 し た。IPCC の 報 告 書 で は、International Journal on Hydropower and Dams, World Atlas & Industry Guide(Wallington,
Surrey, 英国 :2010)のデータを採用している。推定 30GW を加算すれば、2010 年の世界の従来型の水力発電容量はおよそ 956GW となる。
よって本報告書の推計より 55GW 少なくなる。この 55GW という数値は、2009 年と 2010 年の IHA のデータに基づいており、IHA により
推計された 2010 年の容量の幅(970 ∼ 1060 GW)の中の数値を反映している。揚水発電容量はこの差異の大半を占めることになりうる。
データは 10GW 未満を四捨五入。
米国、ドイツ、インドのデータは従来型の水力発電容量のみ反映している。
出典:出典は表 R2 ∼ R3 及び「世界市場の概要」の章で引用された;IEA, Renewables Information 2010
(OECD のバイオマス発電容量)
及び Electricity Information 2010; WEC, Survey of Energy Resources 2009; 寄稿者からの報告;エリック・マーティノーによる 2005
年報告書にさかのぼる歴史的なデータベース。
1
2

─ 73 ─

表R5. 太陽熱温水器設備容量 上位12カ国 EUと世界総計(2009年)

国/EU

2009年新規

2009年既存
GWth

中国 1

+

29

102

トルコ

+

0.7

8.4

ドイツ

+

1.1

8.4

日本

+

0.1

4.0

ギリシャ

+

0.1

2.9

イスラエル

+

0.2

2.8

ブラジル

+

0.3

2.8

オーストリア

+

0.3

2.6

インド

+

0.4

2.2

米国

+

0.1

1.9

オーストラリア

+

0.4

1.8

イタリア

+

0.3

1.4

その他の国

+ ∼3.0

∼19

世界総計

+

37

160

+

2.9

21.2

EU-27

注:各数値は、温水プール用途(非ガラス管式集熱器)を除く。世界の新規導入量は全体での追加分;既存値は撤去済み設備の推計値を含む。
中国と世界のデータは GWth で四捨五入。Weiss と Mauthner は、彼らの調査が世界市場の 85∼90% は含んでいると見積もっている。上記
の世界総計や各数値はこの点を考慮に入れ、その結果世界総容量は控えめに見て 5% を加えている。ブラジルの設置容量は、2009 年末に
3.7GWth に達している。このデータは、Renata Grisoli、CENBIO,Brazil と REN21 関係者との 2011 年 2 月の情報交換による。しかし、全て
の数字において一貫性を保証するため、Weiss と Mauthner のデータをこの表に使用している。国際的に認められている 100 万㎡=
0.7GWth を用いる。
中国の数値は 2010 年に下方修正されている。従来の報告書では近年設置されたが稼働していない大量の設備数も計算に含めていたた
めである。以前の報告書では、新規設置の累積容量のみ中国のデータに反映され、稼働しなくなる設備に対しては反映されていない。
(これ
は、他国での老化による設備の撤去とは異なる;中国では、比較的最近導入された設備が、寿命が尽きる以前に使用できなくなっている)
さらに、過去には、中国で製造および輸出した設備と中国に設置された設備とでは差が開いていた。このような差異および訂正は、世界の
太陽熱温水器に関する以前の報告書に大幅に影響を与えている。また、本報告書は以前の報告書と比較してはならないということを意味
する。

1

報告書の他のところにも使用されている世界総容量の 2010 年推計値に注意(e.g 世界市場の概要;表 R1):2010 年の太陽熱パネル容量
である 185GWth は Weiss と Mauthner による推計であり、すべてのパネル容量は 2010 年末には総計 196GWth となる。約 10%∼11% の
市場占有率を見せる非ガラス集熱器を差し引くと総計は 176GWth になるが、Weiss と Mauthner の調査に含まれていない国々を反映させ
ることにより 5% 上昇し、185GWth に調整される。2010 年の全体の新規導入量は 30GWth であり、Weiss と Mauthner の調査の既存の非
ガラス管式集熱器における 2009 年と 2010 年の相違(25GWth)や 2010 年に全世界的に 5GWth 減少したという前提に基づいて推定した
ものである(中国以外での設備の年次撤去率は 5% であり、2010 年に中国では 2GWth ほど稼働しなくなっている)。
出 典:Werner Weiss お よ び Frantz Mauthner, Solar Heat Worldwide: Markets and Contributions to Energy Supply 2009(Paris: IEA
Solar Heating and Cooling Programme, 2011 年 5 月)

─ 74 ─

表R6. バイオ燃料生産 上位15カ国プラスEU(2010年)

国名

燃料用エタノール

バイオディーゼル

総計

10億リットル
1. 米国

49

1.2

50.2

2. ブラジル

28

2.3

30.3

3. ドイツ

1.5

2.9

4.4

4. フランス

1.1

2.0

3.1

5. 中国

2.1

0.2

2.3

6. アルゼンチン

0.1

2.1

2.3

7. スペイン

0.6

1.1

1.7

8. カナダ

1.4

0.2

1.6

9. タイ

0.4

0.6

1.0

10. イタリア

0.1

0.8

0.9

11. インドネシア

0.1

0.7

0.8

12. ベルギー

0.3

0.4

0.7

13. ポーランド

0.2

0.5

0.7

14. 英国

0.3

0.4

0.7

15. コロンビア

0.4

0.3

0.7

世界総計

86

19

105

EU総計

4.5

10

14.5

注:全ての数値は 1 億リットル未満四捨五入、ただし世界総計、米国、ブラジルのエタノール数値のみ 10 億リットル未満で四捨五入。エタ
ノールの数値は燃料用エタノールのみ。表の順位はバイオ燃料の総量による。数値は容量であり、エネルギー値換算ではない。トン単位で
のデータは、1260 リットル/トン(エタノール)と 1130 リットル/トン(バイオディーゼル)で換算;立方メートル ( ㎥ ) の場合、エタノー
ルのデータは 1000 リットル/㎥で換算。
出典:F.O. Licht, 2011 年 3 月;IEA, Medium Term Oil and Gas Markets 2011(パリ : 2011 年 6 月)。ブラジルのエタノールのデータは
Renewable Fuels Department, Brazilian Ministry of Mines and Energy に よ る Brazilian Ministry of Agriculture, Livestock, and Supply
(MAPA), 2011 年 4 月 28 日時点の REN21 関係者との情報交換による。ドイツのエタノールとバイオディーゼルのデータは BMU,
Renewable Energy Sources 2010(2010 年 3 月 23 日時点の臨時資料)による。F.O.Licht と IEA の報告によると、ブラジルは 260 億リット
ルのエタノールを生産し、ドイツは 9 億リットルのエタノールと 27 億(F.O.Licht)/ 29 億(IEA)リットルのバイオディーゼルを生産。
2010 年の報告書では、上記の表は IEA に拠っていたが、本報告書では F.O.Licht のデータを主な出典としている。1 億リットル以下の相違
は、二つの出典の間に表れているが、
IEA のデータ上の例外は次のようである:米国(501 億リットル、エタノール;10 億リットル、バイオ
ディーゼル)
;フランス(7 億リットル、エタノール;26 億リットル、バイオディーゼル)
;中国(23 億リットル、エタノール;4 億リットル、
バイオディーゼル)
;スペイン(4億リットル、エタノール)
;ポーランド(3億リットル、バイオディーゼル)
;インドネシア(0.4億リットル、
バイオディーゼル)。IEA は、ベルギー、ポーランド、英国、コロンビアについでインドネシアを位置づけている。総エタノール生産に関して、
F.O.Licht は 865 億リットル、IEA は 863 億リットルと報告;総バイオディーゼル生産に関しては、F.O.Licht は 187 億リットルを、IEA は
193 億リットルと報告している。

─ 75 ─

表R7. 自然エネルギーの一次および最終エネルギーにおける割合(2008年、2009年、目標値)

国/地域

既存の割合
(2008/2009) 1

将来の目標

既存の割合
(2009)

一次エネルギー
EU-27

8.2%

アルバニア
オーストリア
ベルギー

最終エネルギー
11.6%

2020年までに20%

29%

2020年までに34%

3.8%

2020年までに13%

2016年までに1%

2020年までに18%

29%
3.0%

ボツワナ
ブルガリア

将来の目標 2

2020年までに16%

2020年までに2.1%

9.1%

2020年までに15%

12%

5.1%

ブルンジ
中国 3
キプロス

2.1%

3.8%

2020年までに13%

チェコ共和国

5.3%

8.5%

2020年までに13%

20%


2020年までに30%
2011年までに20%

23%

2020年までに25%

2013年までに100%

デンマーク 2

18%

エジプト
エストニア

2020年までに14%

11%

フィジー
フィンランド

25%

30%

2020年までに38%

フランス

7.5%

12%

2020年までに23%

ガボン

2020年までに80%

ドイツ 2

8.9%

9.7%




2020年までに18%
2030年までに30%
2040年までに45%
2050年までに60%

ギリシャ

5.1%

7.9%

2020年までに18%

ハンガリー 2

5.8%

9.5%


2020年までに14.7%
2020年までに13%

インドネシア

5.0%

アイルランド

3.8%

5.1%

2020年までに16%

2020年までに50%

7.8%

2020年までに17%

37%

2020年までに40%

2020年までに12%

17%

2020年までに23%

2.8%

2020年までに11%

2020年までに54%

2020年までに10%

2025年までに17%

イスラエル
イタリア

12%

ジャマイカ

30%

2030年までに20%

日本

6.0%

2020年までに10%


2015年までに7%
2020年までに10%

ヨルダン
ラトビア

35%

レバノン
リトアニア

10%

ルクセンブルグ

3.6%

2025年までに20%

マダガスカル
マラウイ
マリ
マルタ

2020年までに7%

2020年までに15%
0.7%

0.5%

─ 76 ─

表R7. 自然エネルギーの一次および最終エネルギーにおける割合、2008年/2009年の既存および目標値(続き)

国/地域

既存の割合
(2008/2009) 1

将来の目標

既存の割合
(2009)

一次エネルギー
モーリシャス

18%

2025年までに35%

モルドバ

2.7%

2020年までに20%

2012年までに8%

モロッコ
オランダ
ニジェール

最終エネルギー

4.2%

3.4%

2020年までに10%

2020年までに14%

将来の目標 2

2012年までに10%

2020年までに14%

2012年までに20%

9.4%

2020年までに15%

20%

25%

2020年までに31%

14%

22%

2020年までに24%

パレスチナ占領地
ポーランド

5.7%

ポルトガル
ルーマニア
セネガル

2025年までに15%

スロバキア

5.2%

10%

2020年までに14%

スロベニア

12%

18%

2020年までに25%

韓国

2.5%

スペイン

9.3%

13%

2020年までに20%

スウェーデン

32%

50%

2020年までに50%

スイス

16%

2013年までに100%

2020年までに15%

シリア
タイ

6.4%



2015年までに4.3%
2020年までに6.1%
2030年までに11%

2020年までに24%

2011年までに4.3%

2022年までに20%

17%

トンガ
ウガンダ
英国
ベトナム

2017年までに61%
2.9%

3.1%


2020年までに5%
2025年までに8%
2050年までに11%

注:パーセンテージは 10% を超えるものについては少数第二位で四捨五入。多くの場合既存の割合及び目標値は伝統的バイオマスを除
いてある。既存の割合は概ね表示されているとおりであるが、完全に信頼のおける参照値として用いられることを意図しているわけでは
ない。一次エネルギーに占める割合は異なった方法によっても計算されている可能性がある。詳細は 2007 年版報告書の補足1を参照。と
りわけ“physical energy content”手法および“substitution/equivalent primary”手法は自然エネルギーの種類により異なった結果になる。
計算手法を明記していない報告もあるので、当表の一次エネルギーに占める割合は異なった手法が混在している可能性がある。そのため、
各 国 間 の デ ー タ の 比 較 や 整 合 性 に つ い て は 必 ず し も 適 当 で は な い。IEA の Renewables Information(2010)で は“physical energy
content”手法で算出した全 OECD 加盟国の一次エネルギーに占める割合を掲載している。そのデータは当報告書の数値と概ね合致して
いる。ただし差異もあり、例えば IEA ではオーストリアの数値は 26.9% であるが、REN21 のデータベースでは 29% である。この違いは
用いる手法の違い(どちらも正当であるが)によるものである。
1
一次エネルギーの数値は2009年末時点。割合については以下の国が2008年末時点の数値。EU-27、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、
中国、キプロス、デンマーク、フィンランド、フランス、ギリシャ、インドネシア、アイルランド、日本、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、
モーリシャス、オランダ、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、タイ。
2
EU-27 カ国の最終エネルギー目標は EU 指令 2009/28/EC に基づいて設定されている。デンマークとハンガリー政府は EU 目標を上回
る追加的な国家目標を設定している。ドイツの 2030 年、2040 年、2050 年目標もドイツ政府により設定された追加目標で、法的義務はな
い。
3
中国の目標は 2007 年に「一次エネルギーに占める自然エネルギーの割合を 15% に引き上げる」から、
「最終エネルギーに占める自然エ
ネルギーと原子力の割合を 15% に引き上げる」に変更した。目標が最終エネルギーの割合か一次エネルギーの割合のどちらを意味してい
るのかについて疑問がいくつか残る。2010 年の実際の最終エネルギーに占める割合は 9.1% であった。
出典:REN21 のデータベース、寄稿者からの報告。さまざまな産業報告書、EurObserv'ER, The State of Renewable Energies in Europe,
10th EurObserv'ER Report(パリ:2011)
オンライン情報として、www.ren21.net の“Renewables Interactive Map”を参照のこと。

─ 77 ─

表R7 附属. 自然エネルギーの一次エネルギーにおける割合(一次および最終エネルギーの目標値を除く)

既存割合(2009)

アルゼンチン

9.1%

オーストラリア

5.1%

バルバドス

66%

ベラルーシ

9.3%

ボリビア

23%

ボスニア・ヘルツェゴビナ

9.5%

ブラジル

47%

カナダ

17%

チリ

81%

コロンビア

23%

コスタリカ

86%

クロアチア

9.3%

キューバ

11%

ドミニカ共和国

30%

エクアドル

14%

エルサルバドル

73%

グラナダ

100%

グアテマラ

95%

ガイアナ

100%

ハイチ

100%

ホンジュラス

97%

アイスランド

83%

マケドニア 1

11%

メキシコ

8.3%

モンテネグロ 2

10%

ニュージーランド

37%

ニカラグア

63%

ノルウェー

46%

パナマ

100%

パラグアイ

100%

ペルー

22%

セルビア

2

10%

スリナム

27%

トリニダード・トバゴ

0.1%

トルコ

11%

米国

11%

ウルグアイ

43%

ベネズエラ

8.2%

注:前ページの注を参照
1
一次エネルギー生産の割合についての数値はすべて 2009 年末時
点。ただし、マケドニアについては、2009 年末時点の最終エネル
ギー消費。
2
セルビアとモンテネグロを含む
出典:REN21 のデータベース、寄稿者からの報告。
さまざまな産業報告
書、EurObserv'ER, The State of Renewable Energies in Europe,
10th EurObserv'ER Report
(パリ:2011)
オンライン 情 報として、www.ren21.net の“Renewables Interactive
Map”
を参照のこと。

─ 78 ─

表R8. 自然エネルギーによる電力の割合、2009年値および将来の目標値

既存割合

国/地域

(2009末)

将来の目標

国/地域

既存割合

将来の目標

(2009末)

18%

̶

ポルトガル

44%

→ 2020年までに55∼60%

1

20%

→ 2010年までに21%

ルーマニア

27%


2015時点で35%
→ 2020年までに38%

アルジェリア

0.8%

→ 2017年までに5.0%
→ 2030年までに20%

ロシア 2

0.1%

→ 2015年までに2.5%
→ 2020年までに4.5%

アルゼンチン 3

29%

→ 2015年までに40%

ルワンダ

→ 2012年までに90%

オーストラリア

7.2%

→ 2020年までに20%

→ 2015年までに5.0%
→ 2020年までに10%

南アフリカ

1.7%

→ 2013年までに4.0%
→ 2020年までに13%
→ 2050年までに14%

6.0%

→ 2020年までに16%

スペイン

26%

→ 2020年までに40%

→ 2020年までに50%

スリランカ 2

0.1%

チリ 2

6.0%

→ 2020年までに8.0%

→ 2017年までに10%
→ 2022年までに14%

中国

0.8%

→ 2020年までに3.0%

タイ

8.1%

6.3%

→ 2030年までに16∼17%

→ 2011年までに11%
→ 2022年までに14%

10%

→ 2015年までに10%
→ 2020年までに25%

エジプト

12%

→ 2020年までに20%

エストニア

2.6%
16%

→ 2015年までに8.0%
→ 2020年までに35%

世界 1
EU-27

バングラデシュ
ブラジル 2
ケープベルデ
2

チェコ共和国
ドミニカ共和国

1

→ 2030年までに50%
→ 2040年までに65%
→ 2050年までに80%

ドイツ
ガーナ

→ 2020年までに10%

インド 4

14%

→ 2012年までに10%

イスラエル

0.1%

→ 2016年までに5.0%
→ 2020年までに7.0%

イタリア

21%

→ 2020年までに26%

ジャマイカ 1

3.0%

→ 2020年までに15%

日本

2

2.2%

→ 2014年までに1.6%

クウェート

→ 2020年までに5.0%

リビア

0%

→ 2020年までに10%
→ 2030年までに30%

マダガスカル

64%

→ 2020年までに75%

モーリシャス

37%

→ 2028年までに65%

モンゴル

3.0%

→ 2020年までに20∼25%

モロッコ 5

16%

→ 2020年までに20%
→ 2020年までに42%

ニュージーランド 6

73%

→ 2025年までに90%

ニカラグア

29%

→ 2011年までに38%

∼0%

→ 2025年までに7.0%

∼0%

→ 2012年までに10%

→ 2020年までに10%

33%

→ 2020年までに40%

ナイジェリア

2

パキスタン 2
パレスチナ占領地

フィリピン

トンガ
チュニジア


1.0%

トルコ

20%

英国

7.0%

スコットランド
ベトナム

→ 2012年までに50%
→ 2016年までに11%
→ 2030年までに25%



2023年までに30%
2010/2011年までに10%
2015/2016年までに15%
2020年までに100%

→ 2020年までに5.0%

注:パーセンテージは 10% を超えるものについては少数第二位で四捨五入。
米国及びカナダでは現行の RPS 制度に沿った事実上の州・地方レベルの目標
値があるが、国家レベルの目標は無い(表 R11 を参照)。この表とは別の目標値
を有する国もある(表 R7 および R9 を参照)。准国家レベルの目標値について
は「政策の展望」の章を参照。既存の割合は概ね表示されているとおりである
が、完全に信頼のおける参照値として用いられることを意図しているわけでは
ない。電力に占める割合は異なった方法によっても計算できる。計算手法を明
記していない報告もあるので、当表の一次エネルギーに占める割合は異なった
手法が混在している可能性がある。そのため各国間のデータの比較や整合性に
ついては必ずしも適当ではない。とりわけ、Observ'ER による情報にある割合
は、Bariloche Foundation から REN21 に提出された数値とは違っている(例え
ば、Observ'ER はアルゼンチンの割合が 29%、キューバ 3% と記載している。一
方 Bariloche Foundation はアルゼンチン 36%、キューバ 9% としている)。この
違いは用いる手法の違い(どちらも正当である)によるものである。
1
世界の割合は 2008 年末時点。EU-27 の 2009 年の割合は暫定的な数字(EC
Joint Research Centre, Renewable Energy Snapshots では 19.9%〔ブリュッ
セル:2010 年 5 月〕)。ドミニカ共和国(DR)とジャマイカの割合は Bariloche
Foundation からの推計で、前年のデータに基づく推定値を使用しているもの
もある。DR は 2015 年目標を達成していることになっているが、これは目標値
の設定あるいは割合の計算で異なる手法を用いた結果の可能性がある。
2
既存割合から大型水力分を除いている国が数カ国ある。対応する目標値は大
型水力を除いているためである。大型水力を含めた場合の割合は、ブラジル
89%、チリ 50%、中国 16%、日本 10%、ナイジェリア 28%、パキスタン 31%、ロ
シア 17%、スリランカ 42% となる。水力発電を除いた場合の割合は Observ'ER
が発表したデータを使った(出典は下記)。
3
アルゼンチンの 2016 年までに大型水力を除いて電力の 8% の目標を持って
いる。
オンライン情報として、www.ren21.net の“Renewables Interactive Map”を
参照のこと。
4
インドはこの表の目標値をすでに達成している。
5
モロッコの 2020 年までに 42% という 2 番目の目標は設備容量としている。
6
ニュージーランドの目標に法的義務はない。政府政策の指針としている。
出典:REN21 のデータベース、寄稿者からの報告。さまざまな産業報告書、
Observ'ER, Worldwide Electricity Production from Renewable Energy
Sources: Stats and Figures Series. Twelfth Inventory ‒ Edition 2010(パリ:
2010)オ ン ラ イ ン 情 報 と し て、www.ren21.net の“Renewables Interactive
Map”を参照のこと。

─ 79 ─

表R8 附属. 自然エネルギーによる電力の割合(目標は除く)

国/地域

既存割合
(2009末)

国/地域

既存割合
(2009末)

国/地域

既存割合
(2009末)

46%

パナマ 1

59%

63%

パプアニューギニア

8.0%

パラグアイ

オーストリア

73%

ハイチ 1

ベラルーシ

0.2%

ホンジュラス

1

ベルギー

7.1%

ハンガリー

ボリビア 1

29%

アイスランド

100%

ボスニア・ヘルツェゴビナ

35%

インドネシア

ブルガリア

9.2%

カナダ

1

35%
100%

ペルー

62%

12%

ポーランド

6.0%

イラン

3.6%

セネガル

11%

61%

イラク

0.8%

セルビア

チリ

50%

アイルランド

16%

スロバキア

20%

コロンビア

68%

ヨルダン

0.5%

スロベニア

31%

コスタリカ

95%

カザフスタン

7.0%

韓国

1.1%

コートジボアール

36%

ケニア

58%

スーダン

クロアチア

55%

ラトビア

64%

スリナム

2

29%

62%
1

55%

キューバ

3.1%

リトアニア

8.9%

スウェーデン

60%

キプロス

0.3%

ルクセンブルグ

26%

スイス

57%

デンマーク

27%

マラウイ

94%

台湾

4.1%

エクアドル 1

54%

マルタ

0.1%

トリニダード・トバゴ 1

0.0%

エルサルバドル

60%

メキシコ

13%

ウクライナ

7.0%

エチオピア

81%

モルドバ

フィンランド

31%

フランス

2.0%

米国

10%

モンテネグロ

2

27%

ウルグアイ

66%

14%

モザンビーク

3

100%

ウズベキスタン

10%

ガボン

38%

69%

ギリシャ

ナミビア

3

97%

ベネズエラ

15%

ネパール

4

71%

ザンビア

グアテマラ

62%

オランダ

9.6%

ガイアナ 1

36%

ノルウェイ

97%

100%

注:前ページの注を参照。
ボリビア、
エクアドル、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、パナマ、パラグアイ、スリナム、トリニダード・トバゴは Bariloche Foundation に
よる概算で、前年のデータに基づく推定値を使用しているものもある。
2
数値にはモンテネグロとセルビアを含む。
3
モザンビークとナミビアの電力における自然エネルギーの割合はすべて大型水力による。
4
ネパールの割合は 2010 年末時点。
出 典:REN21 の デ ー タ ベ ー ス、寄 稿 者 か ら の 報 告。さ ま ざ ま な 産 業 報 告 書、Observ'ER, Worldwide Electricity Production from 
Renewable Energy Sources: Stats and Figures Series, Twelfth Inventory ‒ Edition 2010(パ リ:2010)オ ン ラ イ ン 情 報 と し て、
www.ren21.net の“Renewables Interactive Map”を参照のこと。
1

─ 80 ─

表R9 その他の自然エネルギー目標値

目標値

EU-27

交通分野

EU全加盟国27カ国は自然エネルギーの割合を、2020年までに
10%とすることが義務づけられている。

アルジェリア

風力発電
集光型太陽熱発電
太陽光発電
コジェネレーション

2015年までに100MW
2015年までに170MW
2015年までに5.1MW
2015年までに450MW

アルゼンチン

自然エネルギー容量

2012年までに1000MW、これは風力発電500MW、バイオ燃料150MW、
廃棄物エネルギー120MW、バイオマス100MW、小水力発電60MW、
地熱発電30MW、太陽光発電20MW、バイオガス20MWを含む。
2016年までに自然エネルギー容量2500MW

オーストラリア

自然エネルギー発電量

大規模発電所において2020年まで毎年45TWhを追加的に増加させる
(自然エネルギー容量20%に相当)

オーストリア

自然エネルギー発電量

2015年までに水力発電から年間12.6PJ(3500GWh)を生産、
2020年までに風力発電の年間発電量を2倍に増加させる
(10PJつまり2778GWh)。

バングラデシュ

独立型太陽光発電

2015年までに農村地帯における250万戸

カンボジア

自然エネルギー発電量

2015年までにとくに太陽光と小水力発電による農村地帯への電力供給を15%

カナダ

風力発電

2020年までに4600MW(オンタリオ州)

2016年までに4000MW(ケベック州)

2015年までに1200MW(沿岸州)

2016年までに1000MW(マニトバ州)

2016年までに400MW(ニューブランズウィック州)

中国 1

自然エネルギー容量
太陽熱温水器

2020年までに362MW、これは水力発電300GW、風力発電30GW、
バイオマス発電30GW、太陽光/太陽熱発電1.8GWを含む
2010年までに1.5億㎡(105GWth)、2020年までに3億㎡(210GWth)

クロアチア

風力発電

2030年までに400MW

デンマーク

洋上発電
海洋エネルギー発電

2012年までに1020MW
2020年までに500MW

ドミニカ共和国

風力発電

2015年までに500MW

エジプト

風力発電
水力発電
その他自然エネルギー

2020年までに12%(7200MW以上)
2020年までに6%
2020年までに2%

エチオピア

風力発電
水力発電
地熱発電

2013年までに760MW新設
2015年までに5.6GW新設
2018年までに450MW新設

フィンランド

交通分野

交通機関における自然エネルギーの割合を2020年までに20%

フランス

海洋エネルギー発電
風力発電
太陽光発電

2020年までに800MW
2020年までに25GW(洋上風力発電6GWを含む)
2020年までに4.9GW

ドイツ

自然エネルギー熱利用

2020年までに14%

インド

自然エネルギー容量
2007∼2012年で78.7GW追加
風力発電
2007∼2012年で10.5GW追加
小水力発電(25MW未満) 2007∼2012年で1400MW追加
バイオマスコジェネレーション 2007∼2012年で1700MW追加
廃棄物エネルギー
2007∼2012年で0.4GW追加
太陽熱温水器
2017年までに1500万㎡(10.5GWth)、2022年までに2000万㎡(14GWth)
太陽光発電
2022年までに12GW、系統連系型で10GW/独立型で2000MWを含む
農村地域の照明システム 2022年までに2000万戸に

インドネシア

風力発電
地熱発電
バイオマス発電
太陽光発電
水力発電

2025年までに255MW
2025年までに9500MW
2025年までに810MW
2025年までに870MW
2025年までに500MW

─ 81 ─

表R9 その他の自然エネルギー目標値(続き)

目標値

イラン

風力発電

2013年までに1500MW

アイルランド

海洋エネルギー発電

2020年までに500MW

イタリア

太陽光発電
自然エネルギー熱利用

2016年までに23GW
2020年までに16%

日本

太陽光発電

2010年まで4.8GW、2020年までに14GWと530万戸への導入、2030年までに53GW

ヨルダン

風力発電
太陽光発電
廃棄物エネルギー

2015年までに600MW、追加的に2020年までに600MW
2015年までに300MW、追加的に2020年までに300MW
30−50MW

ケニア

自然エネルギー容量
地熱発電

2012年までに倍に
2030年までに4GW

リビア

風力発電

2015年までに1000MW

リトアニア

バイオマス

2020年までに集中暖房の70%

マレーシア

自然エネルギー容量

2020年までに新・自然エネルギーを3000MW、太陽光発電1250MWと
バイオマス1065MWを含む

メキシコ

新設容量の割合

2012年までに7.6%、風力4.34%、小水力0.77%、地熱1.65%、
バイオマス/バイオガス0.85%を含む

モロッコ

小水力発電
太陽光/集光型太陽熱発電
風力発電
太陽熱温水器

2015年までに400MW
2020年までに2000MW(電気供給の20%)
2015年までに1440MW、2020年までに2000MW
2012年までに40万㎡(0.28GWth)、2020年までに170万㎡(1.2GWth)

モザンビーク

自然エネルギー容量
農村地帯

風力・太陽光・水力から各2000MW
太陽光発電による照明(5万件)、冷蔵庫(5000件)、テレビ(2000件)、
揚水施設(5000件)、地域サービス(2万件)。また大型バイオ醗酵槽を
1000件、風力揚水施設を3000件、自然エネルギーベースの生産システム
を5000件、太陽熱ヒーターを10万件導入。
これらの目標値に達成期日は設定されていない。

ナミビア

水力以外の自然エネルギー容量 2011年までに40MW

ネパール

農村地帯

太陽光発電
風力発電

2012/2013年までに自然エネルギーによる電力の割合7%、15MWの小水
力を利用して15万戸の電化、150のソーラー飲料水と局所灌漑プロジェクト
を導入、太陽光乾燥機とソーラークッカーを2000件、国内のバイオガス工場
を9万件、地域内のバイオガス工場を50件、組織保有のバイオガス工場を
75件、水車4500件の導入または改修、30万件の改良調理ストーブとその
他のバイオマス設備を特定の地域に導入。すべて2012-13年までに。
2012/2013年までに3MW
2012/2013年までに1MW

ナイジェリア

自然エネルギー容量

2015年までに16GW

ノルウェー

自然エネルギー発電量
バイオマス

2016年までに2001年比で年間30TWh増加
2020年までに年間発電量14TWh

パキスタン

自然エネルギー容量

2030年までに5%

ペルー

自然エネルギーの
発電量に占める割合

2013年までに5%

フィリピン

自然エネルギー容量
バイオディーゼル輸送燃料
バイオマス発電

2030年までに10.6GW(2003−2013年の期間に4.5GWを追加)
2030年までに年間18億8500万リットル
2010年までに76MW、2015年までに94MW、2030年までに267MW

ポルトガル

水力発電
自然エネルギー容量
海洋エネルギー発電
風力発電
太陽光発電
バイオマス発電
地熱発電
省エネ

2020年までに9548MW
2020年までに19.2GW
2020年までに250MW
2020年までに6875MW、洋上風力発電75MWを含む
2020年までに1500MW
2020年までに952MW
2020年までに75MW
2020年までに20%のエネルギー使用量削減

─ 82 ─

表R9 その他の自然エネルギー目標値(続き)

目標値

ルワンダ

小水力発電

セルビア

自然エネルギー発電容量 2012年までに2007年比で7.4%(735GWh)増加

2015年までに42MW

シンガポール

太陽熱温水器

2012年までに5万㎡(0.035GWh)

南アフリカ

自然エネルギー発電量
集光型太陽熱発電
太陽光発電

2013年までに1万GWh、3100MW、風力発電500MWと
集光型太陽光発電50MWを含む
2030年までに年間発電量43TWh
2050年までに発電量に占める割合を14%

韓国

陸上風力発電
洋上風力発電
風力発電
太陽光発電

2012年に2390MW新設予定
2013年までに100MW、2015年までに1GW、2019年までに2.5GW
2022年までに累積容量15.7GW
2012年までに1300MW

スペイン

海洋エネルギー発電
風力発電
太陽光発電

2016年までに10MW、2020年までに100MW
2020年までに38GW、陸上風力35GWと洋上風力3GWを含む
2020年までに10GW

スリランカ

農村地帯における独立型
自然エネルギー発電の
2010年までに6%、2016年までに10%
供給世帯の割合

スウェーデン

自然エネルギー発電量

2020年までに年間で25TWh追加(2002年比)

タイ

風力発電
太陽光発電
水力発電
バイオマス

2011年までに115MW、2016年までに375MW、2022年までに800MW
2011年までに55MW、2016年までに95MW、2022年までに500MW
2011年までに185MW、2016年までに281MW、2022年までに324MW
2011年までに2800MW、2016年までに3220MW、2022年までに3700MW

チュニジア

自然エネルギー容量
風力発電
太陽光発電
太陽熱温水器

2016年までに1000MW、2030年までに4700MW
2011年までに330MW
2011年までに15MW
2011年までに75万㎡(0.5GWth)

トルコ

風力発電

2023年までに20GW

ウガンダ

小水力、バイオマス、
地熱
太陽熱温水器
バイオマス醗酵槽

2017年までに188MW
2017年までに3万台
2017年までに10万台

ウルグアイ

自然エネルギー容量

2015年までに500MW

注:これらの国は、一次エネルギーもしくは電力に関する目標も有している可能性がある。表 R7 および R8 も参照。
1
中国は 150GW の風力発電と 2GW の太陽光発電の追加の目標値が草稿か非公式の目標として存在している。
出典:REN21 のデータベース。このデータベースは利用可能な政策情報と寄稿者の報告を元に編纂されている。オンラインで更新された
情報は www.ren21.net の“Renewables Interactive Map”を参照。

─ 83 ─

表R10 固定価格買取制度(FIT)を採用している国/州/地域の累計数

累計数

該当年数に新規導入した国/州/地域

1978

1

米国

1990

2

ドイツ

1991

3

スイス

1992

4

イタリア

1993

6

デンマーク、インド

1994

9

ルクセンブルグ、スペイン、ギリシャ

1997

10

スリランカ

1998

11

スウェーデン

1999

14

ポルトガル、ノルウェー、スロベニア

2000

14

̶

2001

17

アルメニア、フランス、ラトビア

2002

23

アルジェリア、オーストリア、ブラジル、チェコ、インドネシア、
リトアニア

2003

29

キプロス、エストニア、ハンガリー、韓国、スロバキア、
マハーラーシュトラ州(インド)

2004

34

イスラエル、ニカラグア、プリンスエドワード島(カナダ)、アーンドラ・
プラデーシュ州(インド)、マッディヤ・プラデーシュ州(インド)

2005

41

カルナータカ州、ウッタラーカンド州、ウッタル・プラデーシュ州(インド)、
中国、
トルコ、エクアドル、アイルランド

2006

46

オンタリオ州(カナダ)、
ケーララ州(インド)、
アルゼンチン、パキスタン、
タイ

2007

56

サウス・オーストラリア州(オーストラリア)
アルバニア、
ブルガリア、
クロアチア、
ドミニカ共和国、
フィンランド、
マケドニア、
モルドバ共和国、
モンゴル、
ウガンダ

2008

69

クイーンズランド州(オーストラリア)、カルフォルニア州( 米 国 )、
チャッティースガル州 、グジャラート州 、ハリヤーナー 州 、
パンジャーブ州 、ラージャスターン州 、
タミル・ナードゥ州 、
西 ベンガル州(インド)、ケニア、フィリピン、
タンザニア、ウクライナ

2009

80

オーストラリア首 都 特 別 地 域、ニューサウスウェールズ州、
ビクトリア州(オーストラリア)、ハワイ州、オレゴン州、
ベルモント州( 米 国 )、
日本、
カザフスタン、セルビア、南アフリカ、台 湾

2010

84

ボスニア・ヘルツェゴビナ、マレーシア、マルタ、英国

2011(初期)

85

ルイジアナ州(米国)

合計

87

下記の注を参照

注:累計数はその年に固定価格買取制度(FIT)が法的に導入された数を示している。
“ 合計 ”には、後日政策が減退した 3 カ国(ブラジル、韓
国、米国)が差し引かれ、固定価格買取制度が導入されていることは明らかだが施行年度が不明な 5 カ国(コスタリカ、ホンジュラス、モー
リシャス、ペルー、パナマ)が含まれている。詳細については自然エネルギー世界白書 2010 の巻末注 236 を参照。当初の政策がその後に修
正されたり再導入されたところも多い。例えばインドでは、1993 年に導入された固定買取価格制度はその後実質的には廃止されたが、新
しい制度が 2008 年に法制化された。
出典:IEA オンライン Global Renewable Energy Policies and Measures データベース、本レポート第 4 章“ 政策の展望 ”の巻末の注、寄
稿者からの情報

─ 84 ─

表 R11. RPS制度を採用している国/州/地域の累計数

合計

累計数

新規導入している国/州/地域

1983

1

アイオワ州(米国)

1994

2

ミネソタ州(米国)

1996

3

アリゾナ州(米国)

1997

6

メイン州、マサチューセッツ州、ネバダ州(米国)

1998

9

コネチカット州、ペンシルバニア州、ウィスコンシン州(米国)

1999

12

ニュージャージー州、テキサス州(米国)、イタリア

2000

13

ニューメキシコ州(米国)

2001

15

フランダース地方(ベルギー)、オーストラリア

2002

18

カリフォルニア州(米国)、 ワロン州(ベルギー)、 英国

2003

19

日本、スウェーデン、 マハラシュトラ州(インド)

2004

34

コロラド州、ハワイ州、メリーランド州、ニューヨーク州、
ロードアイランド州(米国)、ノバスコシア州、
オンタリオ州、プリンスエドワード島(カナダ)
アーンドラ・プラデーシュ州、カルナタカ州、
マディカ・プラデーシュ州、オリッサ州(インド)、ポーランド

2005

38

コロンビア特別区、デラウエア州、モンタナ州(米国)
グジャラート州(インド)

2006

39

ワシントン州(米国)

2007

44

イリノイ州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州、
オレゴン州(以上米国)、中国

2008

50

ミシガン州、ミズーリ州、オハイオ州(米国)、チリ、
インド、フィリピン

2009

51

カンザス州(米国)

2010

53

ブリティッシュ・コロンビア州(カナダ)、韓国

63

下記の注を参照

注:累計数はその年までに RPS 制度を導入した数を示している。政策が施行された年順で示されているが、多くの政策が施行年以降に見
直されており、廃止された制度もある。合計数にはRPS制度を施行していると思われるものの、制定年度が不明な10の区域(キルギスタン、
ポルトガル、ルーマニア、ウルグアイ、およびインドの 6 つの州である、ハリャナ州、ケララ州、ラジャスタン州、タミルナダ州、ウタープラ
デッシュ州、西ベンガル州)が含まれている。米国においては、RPS 制度として法的に拘束力があるものではないものの、
達成目標を設定し
ている州が 6 つ(アラスカ州、ノースダコタ州、ユタ州、ベルモント州、バージニア州、ウェストバージニア州)ある。同様にカナダにも 3 つの
州(アルバータ州、マニトバ州、ケベック州)がある。さらに詳しいことに関しては自然エネルギー白書 2010 年度版の巻末の注 241 を参照。
オランダはこの表に記載されていないが、それは電力会社が自主的に目標を設定しているものの、国としての制度が存在しないためであ
る。
出典:IEA オンライン Global Renewable Energy Policies and Measure データベース、このレポートの第 4 章「政策の展望」、寄稿者から
の情報

─ 85 ─

表R12 バイオ燃料混合規制

規制内容

アルゼンチン

E5およびB5

オーストラリア

ニューサウスウェールズ州にE6

ベルギー

2009年中頃のように、国内で登録済みの燃料会社は4%の混合バイオ燃料を国内市場で
販売すること

ボリビア

2007年までにB2.5、2015年までにB20、E10

ブラジル
カナダ
中国

2013年までにB5、E20-E25を実施中
国レベルでは2010年までにE5、2012年までにB2
州レベルではブリティッシュコロンビア州でE5とB3を実施中、2012年までにB5、
アルバータ州で
E5とB2、サスカチュワン州でE7.5、マニトバ州でE8.5とB2、
オンタリオ州でE5を実施
9つの省でE10を実施

コロンビア

B7、2012年までにB20、2010年までにE8

コスタリカ

2012年までにB10

チェコ共和国

B3.5

ドミニカ共和国

2015年までにE15とB2

エチオピア

E10

フィンランド
ドイツ

5.75%の混合規制割合
2010年までにバイオ燃料割合を6.75%、2012年までに7.25%、バイオディーゼルを4.4%、
2015年までにエタノールを2.8%から3.6%

インド

2008年までにB10とE10、2017年までにB20とE20

イタリア

2011年に4%、2012年に4.5%、2014年までに5%

マレーシア
オランダ

2008年までにB5
自然エネルギー燃料の割合4%

ノルウェー

B3.5

パキスタン
パナマ
パラグアイ
ペルー

2015年までにB5、2025年までにB10
2013年4月までにE2、2014年4月までにE5、2015年4月までにE7、2016年4月までにE10
E18∼E24、B5
2011年までにB5、北部で2010年までにE7.8、全国で2011年までにE7.8
(人口密度の低い5つの地区を除く)

フィリピン

2011年までにB10、2011年8月までにE10

ポルトガル

2011年から2020年までにバイオ燃料割合を(エネルギー値換算で)10%、
2015年から2020年までに代替ガソリンにおけるバイオ燃料割合を2.5%(最小割合)、
2010年までにB7

韓国

2012年までにB2

スペイン

バイオ燃料割合を6.2%実施中、2012年までに6.5%、バイオディーゼル6%を実施中、
2012年までに7%

タイ

B3とE10

ウルグアイ
英国

2011年までにB2、2012年からB5、2014年末までにE5
B3.25

米国

2011年に139.5億ガロン
(530億リットル)、2022年までに年間で360億ガロン
(1360億リットル)
州レベルではオレゴン州でB5、アイオワ州、ハワイ州、ミズーリ州、モンタナ州でE10、
ミネソタ州でE20、ニューメキシコ州でB5、ルイジアナ州とワシントン州でE2とB2を
実施、ペンシルバニア州で2017年までにバイオ燃料を年間9億ガロン(34億リットル)

注:E はエタノール、B はバイオディーゼルを意味する。例えば E5 は 5% のエタノールと 95% のレギュラーガソリンの混合燃料を示す。目
標期日が示されていないものに関しては、規制がすでに実施されている。表は燃料供給業者への拘束力のある義務を示している。個々に示
されていない国で将来的な数値目標を有しているところもある。
:政策の展望の輸送燃料政策および表 2 のバイオ燃料規制/義務づけを
参照。オーストラリアのビクトリア州では、バイオディーゼルを含むバイオ燃料を 2010 年までに 5% とする熱心な目標を掲げた。チリは
E5 および B5 の自主目標ガイドラインがある。ボリビアでは 2005 年のバイオディーゼル法によって直接的な規制が制定された。エクアド
ルではグアダラハラ州における E5 の実験プログラムを開始した。南アフリカは 2013 年までに B2 および E8 を義務づけた。モザンビーク
は規制を設けているが、その規制は明示されていない。以前示された項目の一部は、研究内容が更新されたために取り除かれており、その
中にはインドの 13 州を含む。
出典:IEA オンライン Global Renewable Energy Policies and Measures データベースと政策の展望の章の巻末注、寄稿者からの情報を
含むすべての参考文献

─ 86 ─

表R13 都市および地域の自然エネルギー政策、主な事例

CO2 排出削減目標
オースチン、テキサス州 、米 国

2020年までに排出量ゼロ(カーボンニュートラル)

バルセロナ、スペイン

2010年までに一人当たりの排出量を3.15トン(CO2 換算)に削減

コペンハーゲン、デンマーク

2015年までに20%削減、2025年までに排出量ゼロ

ハンブルグ、ドイツ

2020年までに40%削減、2050年までに80%(1990年基準で)

オスロ、ノルウェー

2030年までに50%削減(1991年基準で)

サンフランシスコ、
カルフォルニア州、米国

2012年までに20%削減(1990年基準で)

ソウル、韓国

2020年までに25%削減(1990年基準で)

ストックホルム、スウェー デン

2015年までに一人当たりの排出量を3トン(CO2 換算)に削減(1990年の5.5トンを基準で)

シドニー、オーストラリア

2030年までに70%削減(2006年基準で)

東京、日本

2020年までに25%削減(2000年基準で)

自然エネルギー導入割合目標
北京、中国

2010年までに発電容量の4%および暖房の6%

カルガリー、
アルバータ州、
カナダ

2036年までに総エネルギーの30%

マドリッド、スペイン

2020年までに化石燃料を20%削減

ミュンスター、ドイツ

2020年までに総エネルギーの20%

ラージコット、インド

2013年までに従来のエネルギー利用を10%削減

サムソ、デンマーク

全エネルギーの100%

ストックホルム、スウェーデン

自然エネルギーによる地域暖房を80%

東京、日本

2020年までに総エネルギーの20%

ベクショー、スウェーデン

全エネルギーの100%

自然エネルギーによる電力導入割合目標
オースチン、テキサス州 、米 国

2020年までに30%

アデレード、オーストラリア

2014年までに15%

アンアーバー、
ミシガン州、米国

2015年までに20%

ケープタウン、南アフリカ

2020年までに10%

フライブルク、ドイツ

2010年までに10%

台北、台湾

2020年までに12%

シドニー、オーストラリア

2020年までに25%

─ 87 ─

表R13 都市および地域の自然エネルギー政策、主な事例(続き)

自然エネルギー導入容量の目標
アデレード、オーストラリア

住宅用および商業用の建物に2MWの太陽光発電

バルセロナ、スペイン

2010年までに10万㎡(0.07GWth)の太陽熱温水器

昆明、中国

太陽光発電および太陽熱温水器で600万㎡、少なくとも太陽光発電で100MW

レスター、英国

2010年までに太陽熱温水器を1000カ所の建物に設置

ロサンゼルス、
カルフォルニア州、米国

2020年までに住宅用、業務用および市所有の建物に1.3GWの太陽光発電

サンフランシスコ、カリフォルニア州、米国

2012年までに自然エネルギー50MW、太陽光発電31MWを含む

上海、中国

2010年までに風力発電200∼300MW、太陽光発電10MW

東京、日本

2010年までに太陽光発電を1GW

自治体による自然エネルギーの購入目標
オースチン、
テキサス州、米国

2012年までに市が使う電力の100%

ブバネスワー、インド

2012年までに従来型エネルギーを15%削減

ブリストル、英国

市が使う電力の15%(現在は14%)

カルガリー、
アルバータ州、
カナダ

2012年までに市が使う電力の100%

ヘップバーンシャー、
オーストラリア

公共建築物において市が使う電力の100%、公共照明の8%

ヒューストン、
テキサス州、
米国

市が使う電力の50%(現在)

ポートランド、
オレゴン州、
米国

2010年までに市が使う電力の100%

シドニー、オーストラリア

市が使う電力の100%、街灯照明は20%

トロント、
オンタリオ州、
カナダ

2012年までに市が使う電力の25%

自然エネルギーを使う建物の割合
ケープタウン、南アフリカ

2010年までに太陽熱温水器を全世帯の10%に

徳州、中国

2010年までに太陽熱温水器を全建物の50%

飯田市、日本

2010年までに太陽光発電を全世帯の30%

昆明、中国

2010年までに太陽熱温水器または太陽熱発電を全建物の50%、新築建物は90%

オックスフォード、英国

2010年までに太陽熱温水器または太陽熱発電を全世帯の10%

税額控除および課税免除
ベロ・ホリゾンテ、ブラジル

住宅用太陽光設備に税額控除

ボルダー 、コロラド州 、米 国

太陽光設備に売上税および使用税の割戻し

カレドン、オンタリオ州 、米 国

自然エネルギーを含むプロジェクトについて土地開発課金を5%割引

ナーグプル、インド

新築の住宅用建物の太陽熱温水器に対し10%の資産税の税額控除

ニューヨーク、
ニューヨーク州、米国

太陽光発電にたいし資産税の軽減

─ 88 ─

表R13 都市および地域の自然エネルギー政策、主な事例(続き)

都市計画
アデレード、オーストラリア “Adelaide City Development Plan”
として建物のグリーン化と自然エネルギー利用を義務づけ
ベルリン、ドイツ

“Berlin Energy Action Plan”

ヨーテボリ、スウェーデン

“Göteborg 2050”
で化石燃料ゼロを構想

ハンブルグ、ドイツ

ウィルムヘルムブルグで自然エネルギー利用のモデル地区

ポルトアレグレ、ブラジル

“Program for Solar Energy in Buildings”

上海、中国

“Regulations of Renewable Energy Development in Shanghai”

東京、日本

「東京都再生可能エネルギー戦略」(2006)

トロント、オンタリオ州、
カナダ

“Sustainable Energy Action Plan”

ベクショー、スウェーデン

“Fossil Fuel Free Växjö”
として一人当たりのCO2 排出量目標を設定

横浜、日本

「横浜エネルギービジョン」で、電気自動車、太陽光発電、
グリーン電力について目標設定

建築物の規制、許可条件
バルセロナ、スペイン

新築建造物および大規模な改築をする建物に対し、給湯の60%を太陽熱でまかなう
ように義務づけ

連運港、中国

12階までの新設住宅ビル、ホテルと商業ビルの新築および改築にたいして
太陽熱温水設備を義務づけ

ラージコット、インド

150㎡以上の新設住宅、病院および公共建築物に太陽熱温水器の設置を義務づけ

リオデジャネイロ、ブラジル

全ての公共建築物に太陽熱温水器の設置を義務づけ、給湯の40%をまかなう

サンフランシスコ、カルフォルニア州、米国

10万ft²(9290㎡)以上の全ての新設建物にエネルギーの5%を太陽エネルギーで
まかなうように義務づけ

東京、日本

建築業者に太陽熱温水器の利用および他の自然エネルギー利用の検討、および建物の
所有者に検討報告をすることを義務づけ

交通インフラと燃料に対する規制、運用、投資、および補助金
アデレード、オーストラリア

100%太陽光で充電する公共電気バスを運用

アンアーバー、
ミソネタ州、米国

一般市民が利用出来るバイオ燃料ステーションに対して補助金

ベチム、ブラジル

公共交通とタクシーに対して、バイオ燃料使用を義務づけ(2017年まで)、自治体の
車両購入についてフレックス燃料車の購入を配慮

カルガリー、
アルバータ州、
カナダ

自治体の車両にB5およびB20の使用を義務づけ

ポートランド、
オレゴン州、米国

市内で販売される全てのディーゼルおよびガソリンに対してB5およびE10のバイオ
燃料を混合することを義務づけ、バイオ燃料の生産、備蓄、運送を拡大するための
投資ファンド、バイオ燃料インフラに対する助成金、市の車両でバイオ燃料を使用

ストックホルム、スウェーデン

2011年までに公共交通のバスについてバイオガスまたはエタノールの利用を50%と
する、同様に2025年までに100%、地下鉄および通勤電車の電力をグリーン電力とする、
バイオ燃料ステーションを増設する

─ 89 ─

表R13 都市および地域の自然エネルギー政策、主な事例(続き)

都市の電力政策
オースチン、
テキサス州、米国

2020年までにRPS目標を30%

ボルダー 、コロラド州 、米 国

化石燃料による電力購入に炭素税を課税

ゲインズビル、
フロリダ州、米国

太陽光発電に対する固定価格買取制度(20年間にわたり32セント/kWh)

メキシコシティー 、メキシコ

太陽光発電のネットメータリング法

ミネアポリス、
ミネソタ州、米国

2020年までにRPS目標を30%(エクセルエネルギーに対して)

ニューヨーク、ニューヨーク州、米国

2MWまでの容量についてネットメータリング

オークビル、
オンタリオ州、
カナダ

地域の電力会社による自主的グリーン電力販売

サクラメント、
カルフォルニア州、米国

2010年1月より固定価格買取制度(SMUDによる)

補助金、助成金、貸付
アデレード、オーストラリア

太陽光発電に対する補助金(1kWを超える設備に対して1W
(いちワット)
あたり1豪ドル)

アスペン、
コロラド州、米国

太陽光発電に対する補助金(2kWを超える設備に対して、1kWあたり1500USドル)

バークレー、
カルフォルニア州、米国

固定資産税の払い戻しを受ける世帯に対する貸付(3万7500USドルが上限)

ベルリン、ドイツ

集合住宅の太陽光発電(40%)、太陽熱温水器(30%)に対する補助金

ボルダー、コロラド州、米国

小規模貸付(3000∼5000USドル)

クライストチャーチ、
ニュージーランド

太陽熱温水器に対して低額の助成金

川崎、日本

家庭用太陽光発電に対する補助金(3.5kWまでの設備に対しkWあたり7万円)

ポルトアレグレ、ブラジル

建物の太陽光発電に対して助成金

ローマ、イタリア

太陽熱温水器(30%)および太陽光発電(60%)に対する補助金

トロント、オンタリオ州、
カナダ

持続可能なエネルギーファンドおよび低金利ローン

自治体ファンドおよび自治体による投資
北京、中国

4%のエネルギー目標を達成するために130億中国元(20億USドル)の投資ファンド

エジンバラ、
スコットランド、英国

総計1880万ポンドの気候変動ファンド

昆明、中国

太陽光発電産業および太陽光発電プロジェクトに対するファンド

モントリオール、
ケベック州、
カナダ

6年間にわたる2400万カナダドルのファンド

サンフランシスコ、カルフォルニア州、米国

1億USドルの太陽エネルギー債券

トロント、オンタリオ州、
カナダ

自然エネルギー投資を支援するための2000万カナダドルのグリーンエネルギーファンド

出典:REN21、環境エネルギー政策研究所、イクレイー持続可能性をめざす自治体協議会共著「地方自治体の自然エネルギー政策に関す
る世界白書」
(パリ:2011 年)

─ 90 ─

 用語集
バイオディーゼル
ディーゼル駆動の自動車、トラック、バス等、車両
用の燃料。定置型の熱生産と発電用途にも使われ
る。バイオディーゼルは、大豆、アブラナ(キャノー
ラ)、からし菜などの油料種子作物や、廃食用油他
の植物油源、動物性脂肪を原料として製造される。
バイオ燃料
バイオマスを原料とした液体そして気体燃料を幅
広く指す。エタノール、バイオディーゼル、バイ
オガスを含むバイオ燃料は車輌のエンジンの燃料
や、熱電併給のための定置型エンジン、そして家
庭の暖房や調理に使用される(たとえば、エタノー
ルゲルやジメチルエーテルなど)。
バイオガス醗酵槽
動物性廃棄物や植物性廃棄物を、大部分がメタン
ガスから成るバイオガス(気体)に変換する装置。
バイオガスは照明、調理、暖房、発電、輸送用の
燃料となる。またバイオガスはバイオメタンにも
なりうる。
バイオマスエネルギー/バイオエネルギー
バイオマスは生物起源の物質であり、地層に埋め
込まれているものを除く。バイオマスエネルギー
(またはバイオエネルギー)はさまざまな形態を取
り、バイオ燃料、バイオガス、バイオメタン(天
然ガスに似ており、バイオガスから二酸化炭素、
シロキサン、硫化水素などの不純物を取り除いた
もの)、専用の栽培地からの固形バイオマス、森林
残さ、農業残さ、産業プロセスからの廃棄物、固
体または湿った都市廃棄物を含む。
資本補助金と消費者補助金、払い戻し
政府や電力事業者等による一回限りの補助金で、投
資の資本コストの一部を賄うものである。太陽熱温
水器や屋上太陽光発電システム等が対象となる。
熱電併給設備(CHP)コージェネレーション
熱エネルギーを生み出す発電プロセスから排気さ
れる“廃熱”を回収する施設。バイオマス、地熱、
そして太陽熱は、そのような設備で使用すること
ができる。
エタノール
バイオマス(主にトウモロコシ、サトウキビ、穀物)

を原料として製造される液体燃料で、火花点火エ
ンジン(定置用または車両用)では、少量の割合
で通常のガソリンに代替できる。また、エタノー
ル燃料に対応した車両では、純度が高い状態で使
用できる(大抵は85%以上、ブラジルでは100%)。
このように若干改良されたエンジンを持つ“フレッ
クス燃料車”は様々な燃料の混合でも、100%ガソ
リンでも走行することができる。
固定価格買取制度(FIT)
一定期間において、固定された保証価格を設定し、
小規模または大規模な発電を行う者が、自然エネ
ルギーを電力網に販売する。通常、自然エネルギー
発電者の送電線への接続が保証される。全額の買
取価格を定めるか、もしくは市場や費用に基づい
た価格に固定の上乗せ額を定めるかは、政策によっ
て異なり、他の方式も存在し、固定価格買取制度
への期待は高まっている。
財政的インセンティブ
所得税等を介して、または税の還付や補助金の形
で公共財政からの直接支払いにより関係者(個人、
世帯、企業)が財政への支払を削減できる経済的
なインセンティブ。
地熱
地殻から大抵は熱水や蒸気の形で放出される熱エ
ネルギーは、発電のため、または建物、工場、農
業における暖房のために直接利用される。さらに、
地中熱ヒートポンプは、地面に近い熱(およそ20
メートル程度の深さまでで、太陽熱も貯蔵されて
いるとされる)により水と空気を温めたり冷やし
たりすることができる。
ギガジュール、ペタジュール
ギガジュールは10億(10の9乗)ジュールに等しい
エネルギーの単位。化石燃料である石油を1バレ
ル燃焼させたときに発生するエネルギー量は、お
およそ6ギガジュールである。ペタジュールは10の
15乗ジュールを示す。
グリーンエネルギー購入
一般家庭、企業、政府、産業の顧客による自然エ
ネルギー(通常は電気)の自主的な購入。方法と
しては、電力会社から直接、または第三者である
自然エネルギーの発電事業者から、さらには自然

─ 91 ─

エネルギー証書(RECs)の取引を通じての購入が
ある。
水力発電
水が高い位置から低い位置へ流れる際のエネル
ギーを利用した発電方法。河川の流れ込み式のも
の、大規模な貯水池を利用するもの、そして低落
差の流水式発電技術(最も開発が遅れている)が
ある。揚水発電は余剰電力を使用して、低位の貯
水池から高位の貯水池に水を汲み上げ、必要なと
きに再度流すことで電力を発電する。揚水発電は
エネルギー源ではなく、エネルギー貯蔵の手段で
ある。水力発電は大規模から小規模まである。通常、
発電容量が10MWを超えるものを大型水力と呼ぶ
が、国によって定義は異なる。小規模設備は、そ
れぞれ「小」、
「ミニ」、
「マイクロ」、
「ピコ」といっ
た接頭語が、規模に応じてつけられる。
投資
このレポートでは、総投資はベンチャーキャピタ
ル、企業や政府の研究開発、プライベートエクイ
ティ、株式市場への上場、資本の再投資、アセッ
トファイナンス、および小規模分散型の投資を含
む。過去に投資した資金が還流する合併や買収を
除く。また、新しい金融投資には、ベンチャーキャ
ピタルやプライベートエクイティ投資(VC/ PE)、
公共市場への投資、および公共事業のアセットファ
イナンスが含まれる。これらのカテゴリは、四半
期毎のBNEFのデータベースの詳細なデータが入手
できるため、最も明確になっている。
投資税額控除
自然エネルギーへの投資に対する、全額もしくは
部分的な税額控除であり、納税者やプロジェクト
開発者、産業、ビル所有者などの収入から控除さ
れる。
義務化
対象となる集団(消費者、供給者、エネルギー生
産者)に最低限の、またはしばしば後に増加する
ような自然エネルギーに関する目標を要求する手
法。目標値には、全体の供給量のうちの一定割合
を満たすことや定められた容量を持つことなどが
ある。コストは一般に消費者が負担する。自然エ
ネルギー割当基準/クォータ制度による義務に加
えて、建築規準や自然エネルギーの熱生産や発電
技術の導入を求める義務化制度もある。(しばしば

エネルギー効率化のための投資と組み合わされ
る。)自然エネルギー熱利用義務や輸送燃料へのバ
イオ燃料混合規定などがある。
近代的バイオマスエネルギー
熱、電気、または輸送用燃料など、“伝統的バイオ
マス”と異なるバイオマス燃料技術より生成された
エネルギー。燃焼、ガス化、熱分解、バイオマス・
コジェネレーションによる発電と熱利用、バイオガ
スを作るための嫌気性発酵、埋立地ガスがある。液
体バイオ燃料は近代的バイオマスの一形態である。
ネットメータリング
送電網と、発電設備を持つ消費者間で双方向の電
気のやり取りを可能にする電力供給制度。消費者
は、電力会社から送電される正味の電力量のみ(総
消費量—自家発電)の料金を支払う。買電メーター
と売電メーターの二つを設置する場合には、「ネッ
トビリング」とも言われる。
生産税額控除
特定施設の出資者や所有者に対する、その施設か
らのエネルギー生産量(発電、熱利用、バイオ燃
料生産)に応じた年次の税額控除。

競争入札制度
公共機関が一定の自然エネルギー供給や設備に対
し入札をかけ、一般的な市場価格を超える価格で
応札する仕組み。
規制政策
対象の行為を、誘導し制御するためのルール。自
然エネルギーにおいては、たとえば、自然エネル
ギー利用割合基準(RPS)、固定価格買取制度(FIT)、
バイオ燃料混合の義務化、および自然エネルギー
熱の義務化などの義務や割り当て。
自然エネルギー目標
政府(地域、州、国または地域レベル)による、
将来のある時点までに達成を目指す自然エネル
ギーの公約や計画、目標値。法制化によるか、規
制機関や省庁によって規制されるかは国によって
異なる。
自然エネルギー割当基準(RPS)
自然エネルギー義務付け、クォータ制、固定枠制

─ 92 ─

とも呼ばれる。売電量や熱販売量、設置容量のうち、
自然エネルギーによる供給の最低限の割合を義務
付ける。これを義務付けられた電力事業者等は、
その割合を満たさなければならない。もし義務を
達成できなかった場合には、通常罰金が科される。

めの燃料や暖房、そして小規模の農業や工業加工
に用いられる。

ソーラーホームシステム(SHS)
小型太陽光発電パネル、バッテリー、充電制御器
などからなり、家庭に少量の電気を供給できるシ
ステム。大抵の場合、農村地域や送電網に接続し
ていない遠隔地域に用いられる。
太陽熱温水器
大抵は屋根の上に設置され、大規模なものは地上
に設置される太陽集熱器により水を熱しタンクに
貯め、後に温水として使用するか、循環させて暖
房やプロセス加熱に用いる。
太陽光発電(PV)
太陽光発電セルは、太陽光を電気に変換するため
の基礎となる基本的な製品である。セルは単体で
独立して腕時計や庭園の街灯のために使用された
り、建物に簡易に据え付けられるように結合して
モジュールまたはパネルに組み込まれる。薄膜太
陽光発電の素材は、既存の外壁にフィルムのよう
に貼付けたり、屋根瓦のような建築部材に結合さ
せ た り し て 使 用 で き る。 建 物 一 体 型 太 陽 光 発 電
(BIPV)として、従来の建物の屋根や外壁の一部
を取り替えることにより設置できるものもある。
ピコ太陽光発電(Pico-PV)システムは、小型家庭
用太陽光発電であり、ソーラーランタンや情報通
信技術(ICT)装置などを、1W ~ 10Wの出力で稼
働させる。
自然エネルギー証書(REC)
自然エネルギーによる一単位(通常は1MWhの電
力だが、熱でもありうる)分の発電を証明する証
明書。この証明書により、自然エネルギー使用量
の義務を達成することを目的とした消費者と発電
者との間の取引を可能とする。また、自主的なグ
リーン電力購入の手段としても用いられる。
伝統的バイオマス
未加工の固形バイオマス(農作物残さ、動物の排
泄物、林産物および収集された燃料となる薪)で、
ストーブや炉、暖炉において燃焼されることで、
とくに発展途上国の農村地域において、料理のた
─ 93 ─

 設備容量の説明および報告に関する注釈
自然エネルギーの設備容量の説明および報告につ
いては多くの問題が発生する。以下に5つの問題点
を詳述するとともに、本報告書で選択されたアプ
ローチの根拠を述べる。
1. 設備容量 vs. エネルギー生産量
世界市場の概要の章には、可能であればエネルギー
生産量のデータ(例.GWh)を含めているが、大部
分は容量のデータ(例.GW)に着目している。これ
は以下の3つの理由による。第一に、容量のデータ
は一般的に容易に入手可能であり、また、年次で
更新データが入手できない国については、エネル
ギーの生産量よりも容量の拡大の方が前年比での
変化を推定しやすい。第二に、季節や年度による
変動は多くの自然エネルギーに共通する点である
が、容量はこれらの変動に左右されにくい。第三に、
容量のデータは一定期間の投資の傾向に比例しや
すい(潜在的なエネルギー生産量についての詳細
は、表1の容量データを参照のこと)。熱生産につ
いては、データが入手できる場合はジュール量で
提示している。データが入手できない場合は、容
量のデータをワット熱(Wth)で提示している。
バイオ燃料のデータについては、一貫して一年間
の生産量(10億リットル/年)を提示している。
2. 建設済容量 vs. 連系済容量および稼働中容量
2009年および2010年において、太陽光発電および
風力発電市場では、建設済ではあるが系統への連
系がされていない容量や、連系済であるが正式な
稼働に至っていない容量の増加が多く見られた。
この現象は中国の風力発電でとくに顕著であるが、
太陽光発電に関しても2010年にはイタリアでもと
りわけ明白に現れた(本文参照)。建設済容量、連
系済容量、稼働中容量との間で差異が生じるのは、
公的機関、電力事業者およびその他の機関が、建
設のペースに対応するための策を講じていないた
めである。例として、技術的な相互接続、試験、
承認、契約締結、認証といった面での策が講じら
れていない。この状況は、設置率が高いままなら
ば将来においても引き続き起こりうる。本報告書
においては、可能である限り建設済容量に着目し
ている。これは、年間の資本投資の実際の流れと
最も相互の関連性が強いためである。
3. バイオマスエネルギーの複雑性
バイオマスエネルギーは、林業、農業、産業から

の残留物、有機廃棄物や、燃料用として特別に栽
培される作物から抽出される有機物を資源とする。
バイオマスの利用範囲は、食料、農業、林業、産
業廃棄物といった分野のみならず、発電、熱生産、
輸送用といった最終的なエネルギー利用の分野に
も及ぶ。原料用から最終的なエネルギー利用に至
るまで、バイオマスには膨大な「使い道」または
処理経路が存在する。バイオマスは直接燃焼して
エネルギーに変換することも可能であるが、エタ
ノール、メタノール、バイオガス、バイオメタン(天
然ガス代替)、合成ガスといった可燃性液体または
気体燃料の生産にも利用できる。多くのバイオマ
ス処理施設が、発電、熱生産、さらには(処理経路
にもよるが)燃料の製造までを統合しつつある。世
界中で利用されている多くのバイオエネルギーが、
とくに熱生産については非常に分散化されており、
総合的に把握をすることは困難である。その結果
として、多くの国で統計数字が存在しないか不完
全で分散した状態にあり、これを入手して統合す
ることは困難である。本報告書では、こうした複
雑性および制約事項を前提として、バイオマスエ
ネルギーについて入手可能な最良のデータの提供
を心がけている。なお、都市固形廃棄物(MSW)
の中に部分的に含まれる有機物から生じるエネル
ギーは、本文および本文中の表には含まれていな
い(ただし、公式なデータが特定できるものにつ
いては巻末注に含めている)。なぜなら、有機廃棄
物と非有機廃棄物との割合に関する明確なデータ
は多くの国で入手できず、世界規模での容量や産
出量の計測が不可能だからである。また、有機原
料の割合がわかる場合であっても、有機廃棄物を
資源とするエネルギーの産出量(これは廃棄物の
組成により変動する)を計算するための明確で幅
広く受け入れられた方法は存在しない。バイオガ
スと埋立地ガスについては、有機廃棄物のみを資
源として産出されるため、これらのエネルギー業
者および産出されたエネルギーを可能な限り本報
告書の統計に含めている。
4. すべての太陽光発電 vs. 系統連系型および独立
型太陽光発電
過去の報告書では系統連系型の容量に着目してい
たため、系統連系型太陽光発電と独立型とを別々に
報告していた。当初の目的は、2005年以降に起こっ
た独立型から系統連系型へのダイナミックな変動
を強調するという点にあった。しかし、2005年ま

─ 94 ─

で独立型は世界市場の大部分を占めていたが、2010
年までに系統連系型太陽光発電の市場シェアが推
定で90%〜95%まで上昇した。よって、本年の報告
書からすべての太陽光発電を合計したデータのみ
を各表に報告する。なお、独立型太陽光発電の設置
に関するデータは、入手可能であれば潜在的な関心
に合わせて引き続き本文内で提示する。この変更の
理由は次の二点である。
(1)小水力発電と同様に(後
述箇所を参照のこと)、世界の独立型太陽光発電の
発展を計測するのはより困難になりつつある、(2)
一つの区分(最も重要ではあるが単一の区分)につ
いて報告するよりも、それを含む太陽光発電市場全
体の統計を報告する方がより理に適っていると言
える。なお、この変更はすでに報告済の太陽光発電
市場の成長率にも影響を与えるという点で重要で
ある。なぜなら、図2に見られるように、過去五年
間において太陽光発電全体の市場は系統連系型の
市場ほど急速には成長していないからである。ま
た、この変更は2010年以前のデータにも遡って影
響し、とくに表R3のデータに影響を与える。
5. すべての水力発電 vs. 小水力発電および大型水
力発電
過去の報告書では以下に挙げる様々な理由から小
水力発電のデータを水力発電全体のデータとは
別々に各図表の中で報告していた。(1)相対的に
大規模である大型水力発電は他のすべての自然エ
ネルギーを合計した規模を著しく上回るため、す

べてを合算して計測してしまうと、小水力発電お
よび他の自然エネルギーのダイナミックな成長を
覆い隠してしまうおそれがある、(2)多くの国の
報告でも小水力発電は別々に報告されており、各
国の計画および援助方針の面で異なる取り扱いを
受けている、(3)技術的、経済的、社会的そして
環境の面での課題は通常は規模により異なる。結
果として、自然エネルギーの発展をできるだけ十
分に把握するために、小水力発電は別々に報告す
ることとしていた。しかし、2005年以来、小水力
発電に関する統計は不足しており、その定義は国
によって異なるため(各国における「小」の定義は、
たとえばスウェーデンでは1.5MW以下、ノルウェー
では10MW以下、インドでは25MW以下、ブラジ
ルおよび米国では30MW未満、カナダおよび中国
では50MW以下となっている)、世界規模の信頼で
きるデータを得る事は困難である。このため、本
報告書では小水力発電について個別の報告はしな
い。ただし、入手可能であれば各国のデータを本
文に含めている。水力発電のデータをすべて提示
するかどうかに関わらず、水力以外の自然エネル
ギーのダイナミックな成長は明らかである。その
場合、小水力と大型水力を区別する動きおよび政
策の枠組みがあるのであれば、我々はこの成長を
引き続き適切な範囲で強調する。なお、水力発電
の種類別(流込み式、貯水池式)の統計は、データが
不足しているため提示しない。

 追加情報および情報源に関する注釈
この2011年版報告書は、2005、2006、2007、2009、
2010年の過去の報告書に続くものである。本報告
書を作成するために使用した情報源となる知識の
ベースは広がり続けており、本報告書のもととな
る過去の詳細や詳述はこれまでの報告書で参照で
きる。
本報告書において示されている世界の容量、成長、
投資の数字の大部分は厳密ではないが上位2桁の数
字はほぼ正確である。必要に応じて、仮定や成長
の傾向をもとに、対立的あるいは部分的な情報、
過去の情報からの推計が行われた。過去の各報告
書は、出版済の数百の文献、多様な電子ニュース
レター、寄稿者からの未出版の多くの提案書、個
人的なコミュニケーション、ウェブサイト等をも

とに執筆された。一般的に、世界規模の情報・デー
タを把握している単独の情報源は存在しない。風
力、太陽光、太陽熱、バイオ燃料などの分野にお
いての世界的な情報源は近年形成されつつあるが、
ほとんどの既存の情報は、ヨーロッパや米国といっ
た先進国(OECD)の地域・国家レベルのみに関
するものである。世界の総計は、個々の国の情報
を積み上げ、追加し、合計して算出されなければ
ならない。また、発展途上国を全体としてカバー
する資料はほとんど存在しない。発展途上国の数
値は先進国のものよりも数年古いことが多く、現
在の数値は仮定および歴史的な成長率に基づいて
過去のものから推定して作成しなければならい。
より正確な容量の年間増加量は、風力、太陽光、
太陽熱温水器についてのみ入手可能である。

─ 95 ─

 巻末注
1.POLICY LANDSCAPE
1
BP, Statistical Review of World Energy, June 2011.
2
Figure 1 shows shares of final energy consumption, which is different
than shares of primary energy consumption. For an explanation of the
differences, see Sidebar 1 on page 21 of REN21, Renewables 2007
Global Status Report (Paris: 2007). Figure 1 is based on the following
data for 2009: (a) global final energy consumption of 8,340 Mtoe
including traditional biomass, which is derived from the 8,428 Mtoe for
2008 from International Energy Agency (IEA), Key World Energy
Statistics 2010 (Paris: IEA/OECD, 2010), and then adjusted (downward)
for 2009 using the -1.1% growth rate in global primary energy for 2009
found in BP, Statistical Review of World Energy 2010 (London: June
2010); (b) traditional biomass final consumption of 800 Mtoe, which is
based on the 746 Mtoe (2008) in the residential sector of developing
countries per IEA, World Energy Outlook 2010 (Paris, 2010), p. 342,
which likely undercounts traditional biomass because much of this use
is in the informal or non-commerical sector, adjusted upward for final
consumption of charcoal in the informal sector as given in Chapter 8
of IPCC, Special Report on Renewable Energy Sources and Climate
Change Mitigation (2011); this 800 Mtoe of traditional biomass final
consumption is less than previously estimated in previous editions of
the Renewables Global Status Report from other sources;; (c)
hydropower of 3,272 TWh and 282 Mtoe for 2009 from BP, op. cit. this
note; (d) nuclear of 2,698 TWh and 233 Mtoe from BP, op. cit. this note;
(e) non-hydro renewables for 2009 from BP Statistical Review of World
Energy 2011 for non-hydro power generation (607 TWh) and for
biofuels (52 Mtoe); and from REN21 Renewables 2007 Global Status
Report figures using capacity increases and additional industry data.

Figures estimated for 2009 are: biomass power 190 TWh, wind power
370 TWh, geothermal power 70 TWh, solar and other power 40 TWh,
solar hot water 390 petajoules (PJ), geothermal heat 330 PJ, biomass
heat 4,600 PJ, ethanol 1,660 PJ, and biodiesel 460 PJ. So total non-hydro
renewable power generation for 2009 is calculated as 670 TWh (an
estimate which is slightly higher than the BP figure of 607 TWh, but
which makes no difference in terms of final shares), and total final
energy from non-hydro renewables is calculated as 236 Mtoe. All
traditional biomass supply is considered final energy consumption for
purposes of this analysis. For heat from modern biomass, there is
some ambiguity as to what constitutes“final energy consumption.”
Typically, it includes the heat content of steam and hot water
produced from central biomass boilers and heat-and-power plants, but
analyses can vary depending on how building-level heating boilers are
counted. Few global estimates exist for modern biomass heat
consumption, including district heating supply and direct industry use.
The IEA gives 4,000 PJ heat from modern bioenergy, per IEA,
Renewables for Heating and Cooling (Paris: IEA/OECD, 2007), and
Johansson and Turkemburg give 730 TWh(th), or 2,600 PJ final heat in
2001, per T. Johansson and W. Turkemburg,“Policies for Renewable
Energy in the European Union and Its Member States: An Overview,”
Energy for Sustainable Development, vol. 8, no. 1 (2004), pp. 5–24.
Figures from the IEA and other sources suggest that biomass for final
heat consumption in industry is substantial (although there are few
published studies on this topic), and therefore renewable heating/hot
water could be higher than shown in Figure 1. Further discussion of
the different methods for calculating share of energy from renewables
can be found in Eric Martinot et al.,“Renewable Energy Futures:
Targets, Scenarios and Pathways,”Annual Review of Environment
and Resources, vol. 32 (2007), pp. 205–39.
3
Growth rates and Figure 2 based on the following sources: historical
PV data from Paul Maycoc k, PV News, various editions, and from
REN21, Renewables 2005 Global Status Report (Washington, DC:
Worldwatch Institute, 2005) current data from European Photovoltaic
Industry Association (EPIA), Global Market Outlook for Photovoltaics
Until 2015 (Brussels: 2011); Global Wind Energy Council (GWEC),
Global Wind Report: Annual Market Update 2010 (Brussels: 2011);
BTM Consult – A part of Navigant Consulting, World Market Update
2010 (Ringkøbing, Denmark: March 2011); World Wind Energy
Association (WWEA), World Wind Energy Report 2010 (Bonn: April
2011); Ma Lingjuan, Chinese Renewable Energy Industries Association
(CREIA), Beijing, personal communications with REN21, May and June
2011; Indian Ministry of New and Renewable Energy (MNRE), Annual
Report 2010–11 (Delhi: 2011); Morse Associates, provided by Fred
Morse and Kurt Klunder, personal communications with REN21,
March, April, and May 2011; Ruggero Bertani, Enel Green Power,
S . p . A , p e r s o n a l c o m m u n i c a t i o n w i t h R E N21, 21 A p r i l 2011;
International Journal on Hydropower and Dams (Wallington, Surrey,
U.K.: various editions); Bloomberg New Energy Finance (BNEF),
“Clean Energy - Analyst Reaction, Investment in Large-hydro - How
Large?”Table 1, 12 January 2011; Lau Saili, International Hydropower
Association (IHA), London, personal communication with REN21,

March 2011; Werner Weiss, Irene Bergmann, and Gerhard Faninger,
Solar Heat Worldwide 2007: Markets and Contribution to the Energy
Supply 2005 (Gleisdorf, Austria: IEA Solar Heating and Cooling
Programme, May 2007); Werner Weiss and Franz Mauthner, Solar
Heat Worldwide: Markets and Contribution to the Energy Supply 2009
(Gleisdorf, Austria: IEA Solar Heating and Cooling Programme, March
2011); F.O.Licht, 2011; IEA, Medium Term Oil and Gas Markets 2011
(Paris: June 2011).
4
The low end of this range is for hydropower and geothermal power,
although it should be noted that hydropower is growing from a
relatively large base; the high end is for geothermal direct heat. Fossil
fuel consumption growth rates are for period 2005 through 2010, with
average annual growth rates over this period for oil at 0.8%, natural
gas 2.6% and coal 3.4%, based on data from BP, op. cit. note 1. Note
that single-year growth rates in 2010 were higher, with oil at 3.1%,
natural gas 7.4%, and coal 7.6%.
5
Half and 194 GW based on 92 GW of fossil capacity added, and 5 GW
of nuclear capacity added from UNEP, Global Trends in Renewable
Energy Investment (Nairobi: 2011), p. 25, and on renewable energy
data noted in this report. See Table R4; data based on the following:
sources provided in note 3; IEA, Renewables Information 2010 (Paris:
2010) (for OECD biomass power capacity); IEA, Electricity Information
2010 (Paris: OECD, 2010); WEC, Survey of Energy Resources 2009
(London: 2009); submissions from report contributors; historical
databases going back to 2005 report edition as maintained by Eric
Martinot.
6
Figure 3 from BP 2011, op. cit. note 1, Excel supplementary data
tables. Global electricity production according to BP was 21,325 TWh
in 2010; hydro was 3,428 TWh; nuclear was 2,767 TWh; and other (nonhydro) renewables were 701 TWh. Global power capacity estimate of
4,950 GW is based on IEA’s 4,500 GW installed in 2007, adjusted for
an average growth rate of 3% for 2008–2010, per IEA, World Energy
Outlook 2009 (Paris: IEA/ OECD, 2009), p. 102. World electricity
generation estimated at 20,700 TWh in 2009, based on 2008 generation
of 20,269 TWh from IEA, Electricity Information 2010 , op. cit. note 5,
adjusted by 2.1% growth for 2009 (assuming same growth rate as
2008).

Hydropower accounts for an estimated 16% of global electricity
generation (and other renewables 2%), from IHA, Advancing
Sustainable Hydropower, 2011 Activity Report (London: 2011).
7
See Table R4 for 2010 data; increase over 2009 based on data for total
renewable electric capacity including small hydropower in 2009, less
the small-scale hydro total, from REN21, Renewables 2010 Global
Status Report (Paris: 2010), Table R4, with adjustments for restated
solar PV and biomass data for 2009.
8
Figure 4 based on data in Table R4; see sources for Figure 2, op. cit.
note 3; also based on IEA, Renewables Information 2010 (for OECD
biomass power capacity) and Electricity Information 2010, both op. cit.
note 5; WEC, op. cit. note 5; submissions from report contributors;
historical databases going back to 2005 report edition as maintained
by Martinot.
9
Capacity shares based on 2009 nameplate capacity from U.S. Energy
Information Administration (EIA),“Annual Electric Generator
Report,”Generator Y09 File,“Exist”tab, EIA Form 860, www.eia.doe.
gov/cneaf/electricity/page/eia860.html, viewed 13 June 2011; proposed
additions (total, biomass without MSW and hydro without pumped
storage) for 2010 from EIA,“Annual Electric Generator Report,”
Generator Y09 File, “Proposed” tab, EIA Form 860, 2010; 2010
geothermal additions from Geothermal Energy Association (GEA),
Annual U.S. Geothermal Power Production and Development Report
(Washington, DC: April 2011); wind additions from American Wind
Energy Association (AWEA),“U.S. Wind Energy Industry Finishes
2010 with Half theInstallations of 2009, Activity Up in 2011, Now Costcompetitive with Natural Gas,”press release (Washington, DC: 24
January 2011); solar PV additions from EPIA, op. cit. note 3, and from
U.S. Solar Energy Industries Association (SEIA), U.S. Solar Market
Insight: 2010 Year in Review, Executive Summary (Washington, DC: 9
March 2011); CSP additions from Morse Associates, op. cit. note 3, and
from SEIA, op. cit. this note. Note that wind and solar accounted for
an estimated 96% of renewable capacity added in 2010; hydro
accounted for almost 59% of total existing renewable capacity at the
end of 2010. Share of generation based on data from EIA, Monthly
Energy Review, March 2011, pp. 15, 105. In absolute numbers,
renewable energy output increased from 7.751 quad Btu in 2009 to
8.182 quad Btu in 2010.
10 Based on data from U.S. EIA, Monthly Energy Review, March 2011,pp.
15, 105. In absolute numbers, renewables increased from 7.751
quadrillion Btu in 2009 to 8.182 quadrillion Btu in 2010.
11 Ma Lingjuan, CREIA, Beijing, personal communication with REN21, 21
June 2011.

─ 96 ─

12 Ibid.
13 Figure of 41% from European Wind Energy Association (EWEA),
“Offshore and Eastern Europe New Growth Drivers for Wind Power
in Europe,”www.ewea.org; and from EWEA, Wind in Power: 2010
European Statistics (Brussels: February 2011). This was the fifth
consecutive year in which renewable share of EU annual power
capacity additions exceeded 40%; wind accounted for nearly 17% of
new electric capacity and solar PV for 21.7%, from EWEA, Wind in
Power…, op. cit. this note; PV accounted for 21% according to EPIA,
cited in Jackie Jones, “Italy Overhauls its PV Incentives.”
RenewableEnergyWorld.com, 19 May 2011.
14 EWEA,“Offshore and Eastern Europe…,”op. cit. note 13; EWEA,
Wind in Power, op. cit. note 13.
15 Share of electricity generation in 2009 from Hans Bloem et al.,
Renewable Energy Snapshots 2010 (Ispra, Italy: European Commission,
DG Joint Research Centre, Institute for Energy, June 2010); 1999 and
2009 share of gross inland consumption from“Renewable Energy
Contribution to the EU27 Energy Supply Almost Doubled Over the
Last Decade,”Newsletter EnergyMarketPrice.com, 12 April 2011.
16 Renewables’share of total final energy consumption is up from 10.4%
in 2009. Federal Ministry for the Environment, Nature Conservation
and Nuclear Safety (BMU)/ Arbeitsgruppe Erneuerbare EnergienStatistik (AGEE-Stat), Renewable Energy Sources 2010, provisional
data as of 23 March 2011,www.erneuerbare-energien.de/files/english/
pdf/application/ pdf/ee_in_zahlen_2010_en_bf.pdf.
17 Biomass (33%, including solid and liquid biomass, biogas, landfill and
sewage gas, biogenic share of waste), hydropower (19%), and PV (12%);
renewables’share of electricity generation increased in 2010 despite a
decline in wind output relative to 2009, from 38.6 billion kWh (2009) to
37.5 billion kWh (2010); PV output was up 82% relative to 2009; all
from Ibid. Renewables accounted for 55.7 GW of capacity at the end of
2010: 4.8 GW hydro; 27.2 GW wind; 4.9 GW biomass; 1.5 GW biogenenic
share of waste; 17.3 PV GW; 7.5 MW geothermal. According to the
Bundesverband der Energie- und Wasserwirtschaft e.V., renewables
represented 32.9% of Germany’s electric capacity in 2010. Data
provided by the office of Hans-Josef Fell, Berlin, personal
communication with REN21, June 2011.
18 Spain’s 2010 primary energy and electricity shares from Alfonso
Beltrán García-Echániz, Director General of Instituto para la
Diversificacion y Ahorro de la Energía (IDAE),“Balance energético
2010 y Perspectivas 2011: Energías Renovables y Eficiencia
Energética,”presentation in Madrid, 28 March 2011. Note that wind
provided 15.4% of Spain’s 2010 electricity and solar PV 2.5%, per Ibid;
2009 share of final energy from Eurostat,“Share of Renewable in the
EU27 Energy Supply Almost Doubled between 1999 and 2009,”press
release (Luxembourg: 11 April 2011); 2009 share of electricity from
Observ’ER, Worldwide Electricity Production from Renewable
Energy Sources: Stats and Figures Series, Twelfth Inventory - Edition
2010 (Paris: 2010), at www.energies-renouvelables.org/observ-er/html/
inventaire/ Eng/sommaire.asp#chapitre3.
19 This was up from 3.5 GW of renewable capacity (not including large
hydropower) installed in April 2002, per MNRE, op. cit. note 3. Actual
additions in 2010 may have been greater; India’s wind capacity
additions provided in this report are higher than those in the MNRE
report.
20 Ibid. 142 MW of off-grid capacity (about half from non-bagasse biomass
CHP, and 23% from PV) were installed by 31 March 2011, per MNRE,
www.mnre.gov.in/achievements.htm.
21 MNRE, op. cit. note 3. Note that large hydro came to 37.4 GW and
other renewable energy grid-connected capacity came to 18.8 GW;
total power capacity was 172.3 GW.
22 Figure of 39 GW based on 37.6 GW from WWEA, op. cit. note 3; 38.3
GW from GWEC, CREIA and CWEA,“China Adds 18.9 GW of New
Wind Power Capacity in 2010,”press release (Beijing/ Brussels: 6
April 2011); 39.4 GW from BTM Consult – A part of Navigant
Consulting, op. cit. note 3; 11.5 GW in 2005 from GWEC, op. cit. note 3.
Figure 5 based on sources in this note and on data from previous
editions of this report.
23 There are a range of estimates of added wind capacity and total
installations, based on when data are collected, what new capacity is
included (e.g., capacity once it begins feeding into the grid or once it is
officially‘operational’), and other possible factors and assumptions.
Data here are based on 196.6 GW from WWEA, op. cit. note 3, and
from GWEC, provided by Steve Sawyer, GWEC, Brussels, review
comment, May 2011; on 199.5 GW from BTM Consult – A part of
Navigant Consulting, op. cit. note 3; and on national data from sources
provided elsewhere in this section.
24 Estimates of 52 and 83 from WWEA, op. cit. note 3.
25 Based on 59 GW at end of 2005, per GWEC, op. cit. note 3.
26 U.S. from GWEC,“Global Wind Capacity Increases by 22% in 2010–
Asia Leads Growth,”press release (Brussels: 2 February 2011), and
from Jesse Gilbert and John Catillaz,“SNL Energy Analysis: Wind

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─ 97 ─

Industry Q3’10 Update,”RenewableEnergyWorld.com, 23 November
2010; Spain from“Wind Power Installed Capacity in Spain Increased
by 1,516 MW in 2010, Slowest Rhythm in Seven Years,”3 February
2011, www.aeeolica.es/en; causes of depressed demand from GWEC,
“op. cit. note 26; Gilbert and Catillaz, op. cit. note 26; GWEC, op. cit.
note 3; IEA, Clean Energy Progress Report (Paris: OECD, 2011).
GWEC, op. cit. note 3; WWEA, op. cit. note 3.
Figure of 4.4% based on REN21 and Worldwatch Institute, Renewables
2006 Global Status Report (Paris and Washington, DC: 2006). Note that
the 2004 share was 2% based on just below 200 MW added that year,
per Shi Pengfei, CWEA, personal communication with REN21, May
2010. Figure 6 based on multiple sources cited in these notes.
Additions and total from Li Junfeng, CREIA, communication with
REN21, June 2011; Shi Pengfei, CWEA, communication with REN21, 17
March 2011, and from GWEC, CREIA and CWEA,“China Adds 18.9
GW of New Wind Power Capacity in 2010,”press release (Beijing/
Brussels: 6 April 2011); percent increase based on 13.8 GW added in
2009 from Shi Pengfei, CWEA, personal communication with REN21,
May 2010.
Ma Lingjuan, CREIA, personal communication with REN21, May 2011.
Note that China had 25.8 GW installed at the end of 2009, but only 17
GW were then considered officially operational; 44.7 GW were installed
and 31.1 GW of capacity were officially operational the end of 2010,
according to China Electricity Council, data provided by Shi Pengfei,
CWEA, personal communication with REN21, 17 March 2011; and also
State Grid Corporation of China, white paper, cited in“China Grids to
Connect 90 m kW of Wind Power by 2015,”China Daily, 16 April 2011.
The difference is explained by the fact that there are three prevailing
statistics in China: installed capacity (turbines installed according to
commercial contracts); construction capacity (constructed and
connected to grid for testing); and operational capacity (connected,
tested, and receiving tariff for electricity produced). At the end of
2010, operational capacity was 31 GW, construction capacity was 40
GW, and installed capacity was 44.7 GW according to Li Junfeng,
CREIA, personal communication with REN21, 3 June 2011.
China Electricity Council, data provided by Shi Pengfei, CWEA,
personal communication with REN21, 17 March 2011.
Based on 5,115 MW added in 2010, per AWEA, op. cit. note 9.
Amount of generation from Debra Preikis-Jones, AWEA, Washington,
DC, personal communication with REN21, 8 June 2011; number of
homes from AWEA,“The Report is Out: US Wind Industry Continues
Growth, Despite Slow Economy and Unpredictable Policies,”Wind
Energy Weekly, 8 April 2011.
AWEA, op. cit. note 9.
Estimate of 15% based on Canada additions of 690 MW in 2010, for a
total of just over 4,000 MW from WWEA, op. cit. note 3, and from
GWEC, op. cit. note 3.
Data based on the following sources: 9,259 MW added and 84,074 MW
total from EWEA, Wind in Power.., op. cit. note 13, and from GWEC,
op. cit. note 3; 9,970 added for a total of 85,983 MW from WWEA, op.
cit. note 3; 10,980 MW added in 2010 from BTM Consult – A part of
Navigant Consulting, op. cit. note 3. WWEA and BTM both cover
Europe more broadly (e.g., they include Turkey, which added an
estimated 528 MW during 2010 according to BTM). The reduction
relative to 2009 varies from negligible from BTM Consult to 5% from
WWEA, to 8% from EWEA.
EWEA,“Offshore and Eastern Europe …,”op. cit. note 13; natural gas
accounted for 51% of added capacity in 2010, followed by solar PV
(21.7%) and wind (16.7%), per EWEA, Wind in Power…, op. cit. note 13.
Germany added 1.49 GW net in 2010 for a total of 27,204 MW, per
BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16; 2009 data in Table R2 from idem.
G e r m a n y 2010 t o t a l a l s o f r o m J . P . M o l l y , “S t a t u s d e r
Windenergienutzung in Deutschland – Stand 31.12.2010,”DEWI, www.
dewi.de; generation data from BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16.
BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16.
Spain added 1,752 MW in 2010, ending the year with 20,744 MW, per
Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18. Note that Spain added 1,516
MW in 2010, for a total approaching 20.7 GW, according to GWEC,
“Global Installed Wind Power Capacity (MW) – Regional Distribution”
(Brussels: February 2011), and EWEA, Wind in Power…, op. cit. note
13. Capacity added was 1,094 MW according to Red Eléctrica de
España, cited in AE Eolica,“Spain Becomes the First European Wind
Energy Producer after Overcoming Germany for the First Time,”25
April 2011, www.aeeolica.es/en. The 2009 data in Table R2 are based
on 2010 additions and total capacity.
AE Eolica, op. cit. note 40. Government target set in the 2005–2010
Renewable Energies Plan was 20,155 MW, whereas estimated capacity
at year-end 2010 was 20,676 MW.
Generation from the Spanish Wind Energy Association (Asociación
Empresarial Eólica, AEE), per John Blau,“Spanish Wind Generated
More Power than German Wind in 2010,”RenewableEnergyWorld.
com, 15 April 2011.

43 France added 1,108 MW in 2010 for a total of 5,729 MW by February
2011, per Miriam Sperlich, Bureau de coordination énergies
renouvelables/Koordinierungsstelle Erneuerbare Energien e.V.,“Wind
Energy in France after Grenelle II –Future Developments and
Regional Planning Rules,”presentation in Hannover, 6 April 2011, slide
3, www.enr-ee.com/fileadmin/user_upload/Downloads/Messen/
Praesentation_Hannover_Messe_2011.pdf. Note that France added
1,086 MW, for a total of 5,660 MW, per EWEA, Wind in Power…, op.
cit. note 13, GWEC, op. cit. note 3, and WWEA, op. cit. note 3. Italy
added an estimated 948 MW, per Gestore Servizi Energetici (GSE),
“Incentivazione delle fonti rinnovabili: Certificati Verdi e Tariffe
Onnicomprensive.

Bollettino aggiornato al 31 dicembre 2010”(Rome: April 2011); the
year-end total was 5,797 MW per EWEA, Wind in Power…, op. cit.
note 13 (GWEC and WWEA provided the same data). Note that
cumulative, incentivized GW at end 2010 was 4.7 GW, per GSE, at
www.gse.it/attivita/Incentivazioni%20Fonti%20Rinnovabili/
Pubblicazioni%20informative/Bollettino%20energia%20da%20 fonti%20
rinnovabili%20-%20anno%202010.pdf. The U.K. added 400 MW offshore
and 476 MW onshore, for a total of 5,300 MW, per Energy Statistics
Team, U.K. Department of Energy and Climate Change (DECC),
London, personal communication with REN21, 6 June 2011. Note that
additions were 1,192 MW per Nick Medic, BWEA/RenewableUK,
London, personal communication with REN21, 6 June 2011. Both DECC
and RenewableUK estimated almost the same existing capacity at
year-end, so the difference in additions is likely due to when a site is
classified as operational, per Energy Statistics Team, DECC, personal
communication with REN21, 8 June 2011. In addition, Denmark, which
is included in Table R2, added 323 MW net for a total of 3,805 MW
from Energinet.dk, from Danish Energy Agency, and BTM Consult –
A part of Navigant Consulting, all provided by Birger Madsen,
Ringkøbing, Denmark, personal communication with REN21, 7 June
2011.
44 Bulgaria more than doubled its capacity to 375 MW; total capacity
increased more than 50% in Lithuania (154 MW) and Poland (1,107
MW); Romania increased installations 33-fold (to 462 MW) or 40-fold to
591 MW, depending on the source. All from EWEA, Wind in Power..,
op. cit. note 13 except for Romania 40-fold increase, which is from
WWEA, op. cit. note 3. Belgium also increased capacity more than
50%, to 911 MW, per EWEA, Wind in Power.., op. cit. note 13, or to 886
MW per WWEA, op. cit. note 3.
45 Based on end 2009 capacity of 10,925 MW and estimated end 2010
capacity of 13,183 MW from Indian Wind Energy Association (IWEA)
and Bridge to India, per Bridge to India, communications with REN21,
July 2011. India added 1,377 MW in 2010 for total installed capacity of
13,184 MW (by end January 2011) from MNRE, “Wind Energy
Programme,”in Annual Report 2010-2011, op. cit. note 3; added 1,259
MW, for total of 13.1 GW, per WWEA, op. cit. note 3; and added 2,139
MW for total of 13,065 MW per GWEC, op. cit. note 3.
46 Latin America and Caribbean from GWEC, op. cit. note 40; Brazil
added 325 MW per ANEEL - National Electric Energy Agency of
Brazil (ANEEL), Generation Data Bank, January 2011, at www.aneel.
gov.br/aplicacoes/capacidadebrasil/capacidadebrasil. asp; 326 MW per
GWEC, op. cit. note 40; and 320 MW per WWEA, op. cit. note 3.
Mexico from Secretaría de Energía, Prospectiva del Sector Eléctrico
2010-2025, Dirección General de Planeación Energética, Editor (Mexico
DF: 2011), p. 227. Note that Mexico added 316 MW per GWEC, op. cit.
note 3; and added 104 MW per WWEA, op. cit. note 3.
47 GWEC, op. cit. note 40.
48 Egypt from WWEA, op. cit. note 3; Morocco from Sahara Wind
Project,“Current Wind Farms Operating in North Africa,”www.
s a h a r a w i n d . c o m / i n d e x . p h p ? I t e m i d =55& i d =38& o p t i o n = c o m _
content&task=view&lang=en, viewed 15 June 2011, and from Gamesa,
“Inauguration of a 140 MW Wind Farm Equipped with Gamesa
Turbines,”press release (Vizcaya, Spain: 28 June 2010). Note that
Morocco added only 33 MW for a total of 286 MW in 2010, per
WWEA, op. cit. note 3 and GWEC, op. cit. note 3. The total appears to
be consistent with other data found.
49 GWEC, op. cit. note 3.
50 Offshore capacity increased by 1,162 MW to a total of 3,118 MW, from
WWEA, op. cit. note 3, and from Stefan Gsänger,“World Wind
Outlook: Down But Not Out,” RenewableEnergyWorld.com, 25 May
2011. Note that Japan’s year-end total installed wind capacity was 2.3
GW, per GWEC, op. cit. note 3.
51 Figure of 2,978 MW from WWEA, op. cit. note 3; the total was more
than 2.9 GW according to EWEA, Wind in Power…, op. cit. note 13;
3.05 GW from EurObserv’ER, Wind Barometer (Paris: February
2011).
52 U.K. additions from Nick Medic, BWEA/RenewableUK, London,
communication with REN21, 6 June 2011 (additions were 652.8 MW for
total of 1,192.3 MW); existing totals from“Europe Close to 3 GW
Offshore Wind Power,”RenewableEnergyFocus.com, 20 January 2011.

53 Donghai Bridge from Ivan Tong and Ben Warren,“Quick Look:
Renewable Energy Development in China,”RenewableEnergyWorld.
com, 14 December 2010; four projects from“China’s Goldwind Plans
to Invest More in Offshore Turbine Production,”Xinghua, 17 April
2011.
54 AWEA,“EPA Permit in Hand, Cape Wind Turns to Financing,”Wind
Energy Weekly, 14 January 2011.
55 “The Big List: 2010’s Biggest Renewable Energy Projects,”
RenewableEnergyWorld.com, 28 December 2010; Franz Alt,“World’s
Largest Wind Project Is Underway,”sonnenseite.com, 6 August 2010.
56 Community wind projects from Stefan Gsänger, WWEA, Bonn,
personal communication with REN21, May 2011; Canada from WWEA,
op. cit. note 3; small-scale turbines from Andrew Kruse, Southwest
Windpower Inc., personal communication with REN21, 21 May 2011.
57 About 24 MW were added in the U.S. from AWEA data provided by
Kruse, op. cit. note 56; 8.6 MW were added in the U.K., from
RenewableUK,“Summarized Statistics,”in Small Wind Systems UK
Market Report 2011 (London: April 2011).
58 Katie Christensen, Catalogue of Small Wind Turbines 2010 (Hurup
Thy, Denmark and Beijing: Nordic Folkecenter for Renewable Energy
and CWEA, May 2010). Small-scale wind turbines are also being used
in many countries for water pumping, as in India, where there were
1,351 installed at the end of January 2011, per MNRE, op. cit. note 3,
Table 5.6, 2011. Note that there exists only limited data available for
small-scale wind turbine markets and other developments, so it is not
possible to provide global statistics here.
59 Estimate of 1.92% from BTM Consult – A Part of Navigant Consulting,
provided by Birger Madsen, personal communication with REN21,
May 2011; 2.5% from WWEA, op. cit. note 3.
60 EWEA,“Offshore and Eastern Europe…,”op. cit. note 13.
61 Denmark from energinet.dk and Danish Energy Agency, provided by
Birger Madsen, communication with REN21, 7 June 2011. Note that
2010 was an 84% wind year; in a normal wind year, the coverage
would have been 26%. Portugal from Luísa Silvério, Directorate
General for Energy and Geology (DGEG), personal communication with
REN21, April 2011; Spain from Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18;
16.4% in Spain from AE Eolica, op. cit. note 40. Note that wind power
covered 43% of Spain’s national electricity demand on 9 November
2011, per Red Eléctrica de España (REE), The Spanish Electricity
System: Preliminary Report 2010 (Madrid: December 2010); Ireland
from EWEA, Wind in Power…, op. cit. note 13; Germany from
BMUAGEEStat, op. cit. note 16. EWEA says wind’s share in
Germany was 9.3%.
62 J.P. Molly,“Status der Windenergienutzung in Deutschland – Stand
31.12.2010,”DEWI, www.dewi.de.
63 Iowa leads the U.S. with 15.4% of all electricity generated from wind
(8,799 MWh of 57,135 MWh total) in 2010, based on EIA, Monthly
Energy Review, March 2011, at www.eia.doe.gov/pub/electricity/
epm0311.zip. Note that wind’s share is up to 20% according to
George C. Ford,“Iowa Wind Energy Industry Expected to See Slow
Recovery,”Eastern Iowa Business, 30 January 2011; Texas from
“About ERCOT,”www.ercot.com/about/; AWEA, U.S. Wind Industry
Year-End 2010 Market Report (Washington, DC: January 2011).
64 Figure of 1% from IEA, op. cit. note 26, p. 44; nearly twice the
production is based on 27.6 TWh generated in 2009 and 50.1 TWh in
2010, from China Electricity Council, data provided by Shi Pengfei,
CWEA, personal communication with REN21, 17 March 2011;
provincial data from Shi Pengfei, CWEA, personal communication with
REN21, May 2011. According to another source, in 2010 China’s wind
turbines operated for 2,097 hours on average and constituted 21.1% of
local power consumption in the eastern part of Inner Mongolia, 8.7% in
the western part of Inner Mongolia, 5.6% in Jilin Province, and 4.6% in
Heilongjiang Province, per State Grid Corporation of China, as cited in
“China Grids to Connect 90 m kW of Wind Power by 2015,”China
Daily, 16 April 2011.
65 China from Shi Pengfei, CWEA, China country report, in WWEA,
Wind Energy International 2011/2012 (Bonn: May 2011); United States
from AWEA,“U.S. Wind Industry Continues Growth, Despite Slow
Economy and Unpredictable Policies,”press release (Washington, DC:
7 April 2011); the UK also had 3.3 GW with consent and awaiting
construction, but there is no guarantee this will be built, per Energy
Statistics Team, U.K. Department of Energy and Climate Change
(DECC), London, 6 June 2011.
66 Energy & Enviro Finland,“Bosnia to Kick Off Hydro, Wind Projects,”
w w w . e n e r g y - e n v i r o . f i / i n d e x . p h p ? P A G E =3& N O D E _
ID=5&LANG=1&ID=3456, 31 December 2010; Romania from Andrew
Lee, “Country Profile: Romania Opens Up to Green Energy,”
RenewableEnergyWorld.com, 5 October 2010.
67 “Greenpeace celebra inauguración de parque eólico en La Rioja y
reclama que sea el inicio de una verdadera revolución energética,”
Greenpeace Argentina, 20 May 2011; Greenpeace International and
European Renewable Energy Council (EREC), Energy [R]evolution. A

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sustainable energy future for Argentina (Buenos Aires and Brussels:
July 2009); Brazil and Mexico from GWEC,“Global Wind Capacity
Increases by 22% in 2010 – Asia Leads Growth,”2 February 2011, at
www.gwec.net; Chile and Uruguay from WWEA, op. cit. note 3; Costa
Rica and Nicaragua from Gonzalo Bravo, Bariloche Foundation,
Argentina, personal communication with REN21, May 2010; Egypt
from WWEA, op. cit. note 3; Ethiopia from Steve Sawyer, GWEC,
Brussels, communication with REN21, May 2011; Tunisia from Franz
Alt,“Solar Plans Lit Up by $5bn Fund,”www.sonnenseite.com, 26
August 2010; Tanzania from Fumbuka Ng’wanakilala,“Tanzania
Plans $120 Million 50 MW Wind Power Project,” Reuters, 29
December 2010; Nigeria from Franz Alt,“First Wind Park Project in
Nigeria,”sonnenseite.com, 12 October 2010; Kenya from http://
laketurkanawindpower.com/default.asp. The project is expected to
add about 30% to Kenya’s total installed electric capacity and is the
first wind project in Kenya registered with the Clean Development
Mechanism. Morocco from“Renewable Energy in Morocco: Interview
with HE Amina Benkhadra, Minister of Energy, Mines, Water, and
Environment,”Marcopolis.net, 21 January 2011.
Biomass power figures do not include waste-to-energy capacity (MSW)
– see Note on Accounting and Report of Installed Capacities for
explanation. Biomass power figures are adjusted from 2009 to reflect
updated IEA data for biogas and solid biomass power statistics from
individual country submissions to this report.
IEA, op. cit. note 26, p. 52. Due to lack of available data it is not
possible to rank countries according to newly installed capacity.
Additions in 2010 from U.S. Federal Energy Regulatory Commission
(FERC), Energy Infrastructure Update, December 2010; 2010 additions
and existing capacity also based on 212 MW planned additions for
2010 (excluding 5.5 MW of MSW), from EIA, “Annual Electric
Generator Report,”Generator Y09 File,“Proposed”tab, EIA Form
860, 2010, and on total 2009 nameplate capacity of 10,153 MW
(excluding 2,676 MW of MSW) from EIA,“Annual Electric Generator
Report,”Generator Y09 File,“Exist”tab, EIA Form 860, www.eia.doe.
gov/cneaf/electricity/page/eia860.html, viewed 13 June 2011;
generation based on total (including MSW) of 56.5 TWh less
generation from MSW (8.2 TWh), EIA,“2010 December EIA-923
Monthly Time Series,”Forms EIA-923 and EIA-860, 2011, www.eia.
gov/cneaf/electricity/page/eia906_920. htm, viewed 10 June 2011.
This includes the pulp and paper industry, from U.S. Department of
Energy, Energy Efficiency and Renewable Energy, 2009 Renewable
Energy Data Book (Washington, DC: August 2010), and from EIA ,
“2010 December EIA-923 Monthly Time Series,”op. cit. note 70.
Generation from EIA,“2010 December EIA-923 Monthly Time Series,”
op. cit. note 70; 2010 data from EPA, Landfill Methane Outreach
Program,“National and State lists of landfills and energy projects,”
www.epa.gov/lmop/projects-candidates/index.html#map-area, updated
12 April 2011; 2008 data from EIA,“Table 1.12 U.S. Electric Net
Summer Capacity, 2004–2008,”in Renewable Energy Trends in
Consumption and Electricity 2008 (Washington, DC: 2009), at www.eia.
doe.gov/cneaf/solar. renewables/page/trends/trends.pdf.
Not including municipal organic waste. EurObserv’ER, Solid Biomass
Barometer (Paris: November 2010), pp. 125, 127; EurObserv’ER,
Biogas Barometer (Paris: November 2010), p. 108.
Further, about 63% of solid biomass power was from CHP, whereas
the vast majority (81%) of biogas-derived power was from electric-only
plants. Ibid.
Solid biomass generated 62.2 TWh, biogas 25.2 TWh and the
renewable share of MSW 15.4 TWh in 2009, Ibid and EurObserv’ER,
Renewable Municipal Waste Barometer (Paris: November 2010), p. 94.
Production increased from 20.8 TWh in 2001 to more than 62 TWh in
2009, per EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer, op. cit. note 73;
800 plants from Ecoprog and Fraunhofer Umsicht survey reports,
cited in idem.
EurObserv’ER, ibid and EurObserv’ER, Biogas Barometer, op. cit.
note 73, p. 107.
Data exclude MSW, per EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer,
op. cit. note 73, p. 125, and EurObserv’ER, Biogas Barometer, op. cit.
note 73, p. 108. Germany is also the top biogas producer in Europe,
both in total and in per capita production, per EurObserv’ER, idem, p.
111.
Data exclude MSW. Future growth and new markets from
EurObserv’ER, Biogas Barometer, op. cit. note 73, p. 115.
Danish Energy Agency, Energistatistik 2009 (Copenhagen: September
2010).
Figure of 28.7 TWh provided by Thomas Nieder, Centre for Solar
Energy and Hydrogen Research Baden-Württenberg (Zentrum für
Sonnenenergie- und Wasserstoff-Forschung Baden-Württemberg
ZSW), affiliated with BMU/AGEE-Stat, personal communication with
REN21, 6 April 2011; 22% annually from IEA, op. cit. note 26, p. 52;
Germany 2010 data exclude organic domestic waste and green waste,
per BMU/AGEE-Stat, Zeitreihen zur Entwicklung der erneuerbaren

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Energien in Deutschland (Berin: March 2011). Of this 4.9 GW total, 2.1
GW was solid biomass, 330 MW was liquid, 2.1 GW was biogas, 200
MW sewage gas, and 160 MW landfill gas. (Including power output of
biogenic share of waste, biomass power capacity was 6.4 GW,
generating 33.5 TWh or 5.5% of total electricity consumption, per
BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16.
Includes all biogenic energy sources, including biogenic share of waste,
per BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16.
Figure of 4.3 million and 20% based on data from Rita Ramanauskaite,
Policy Adviser, European Biogas Association (EBA), Brussels, personal
communication with REN21, 26 April 2011. According to EBA, German
biogas capacity in 2010 was 2,279 GW and it generated 12.8 TWh of
electricity in 2010, per BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16. Biogas
represented almost 53% of Germany’s biomass power production in
2009, based on data from EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer,
op. cit. note 73, p. 125, and from EurObserv’ER, Biogas Barometer,
op. cit. note 73, p. 108.
Ramanauskaite, op. cit. note 83.
Capacity from IEA, op. cit. note 26, p. 52; generation from Issao Hirata,
Brazilian Ministry of Mines and Energy, personal communication with
REN21, May 2011; 7.8 from Renata Grisoli, CENBIO, personal
communication with REN21, February 2011.
Figures of 18.5 TWh and 8.8 TWh from Renewable Fuels Department,
Brazilian Ministry of Mines and Energy, personal communication with
REN21, 28 April 2011. Another source says that during the 2009/2010
harvesting season the sugar mills produced 20.03 TWh of electricity
with bagasse, and 7.3 TWh of this total was fed into the grid, per
CONAB – National Company of Food Supply. A Geração
Termoelétrica com a Queima do Bagaço de Cana-de-Açúcar no Brasil,
2011, www.conab.gov.br/OlalaCMS/uploads/
arquivos/11_05_05_15_45_40_geracao_termo_baixa_res.. pdf (in
Portuguese).
Costa Rica from Economic Commission for Latin America and the
Caribbean (ECLAC), Istmo Centroamericano: Estadísticas Del
Subsector Eléctrico, April 2010; Mexico from La Comisión Reguladora
de Energía (CRE),“Permisos para la Generación Privada 2009,”10
March 2010, at www.cre.gob.mx/articulo. aspx?id=171; Uruguay from
Gonzalo Bravo, Bariloche Foundation, Argentina, personal
communication with REN21, May 2010.
Based on a 3% growth rate and on generation for April 2009– March
2010 of an estimated 9.8 TWh (excluding municipal waste), per Japan
Renewable Energy Policy Platform and Institute for Sustainable
Energy Policy (ISEP), Renewables Japan Status Report 2010,
E x e c u t i v e S u m m a r y , 2011, w w w . r e - p o l i c y . j p / j r e p p /
JSR2010SMR20101004E.pdf.
Capacity up from 3.2 GW in 2009, per Ma Lingjuan, CREIA, personal
communication with REN21, May 2011. Another source says capacity
totaled 5.5 GW in 2010 (4.0 GW biomass; 1 GW biogas; 0.5 GW landfill
gas, plus more than 0.8 GW from bagasse,‘saisonaler Betrieb’), per
Dewey & LeBeouf LLP, China’s Promotion of the Renewable Electric
Power Equipment Industry, March 2010, pp. 11, 30; GTZ, EnergyPolicy Framework Conditions for Electricity Markets and Renewable
Energies, Chapter on China, 2007, p. 12; and Green Gas, Power Tariff
and Power Connection for Biogas Power Generation in China, 2010, all
cited in GIZ,“Regenerative Energietechnologien zur Stromerzeugung
mit Fokus auf Entwicklungs- und Schwellenländern: Überblick,”in
cooperation with Institut für Angewandtes Stoffstrommanagement,
2011, p. 61. Biomass feedstock based on 2009 data from Li Junfeng and
Ma Lingjuan,“Renewable Energy Development in China,”CREIA,
China RE Entrepreneurs Club (CREEC), provided to REN21 March
2011; and on 2010 data from Ma Lingjuan, CREIA, personal
communication with REN21, 2 April 2011.
D.S. Arora et al., Indian Renewable Energy Status Report: Background
Report for DIREC 2010, NREL/TP-6A20-48948 (Golden, CO: NREL,
October 2010).
MNRE, Renewable Energy in India – Progress, Vision & Strategy,
Annex II, circulated at the Delhi Sustainable Development Summit,
February 2011.
Thailand year-end total from Chris Greacen, Palang Thai, personal
communication with REN21, February 2010; biogas data from EPPO
(2010),“Electricity purchased from SPP by fuel type as of October,
2010,”www.eppo.go.th/power/data/STATUS_SPP_Oct 2010.xls; and
from EPPO (2010),“Electricity purchased from VSPP by fuel type as
of October, 2010,”www.eppo.go.th/power/data/STATUS_VSPP_Oct
2010.xls, viewed 28 February 2011.
Malaysia from Hanim Adnan,“Felda Tapping Biomass Waste to the
Max,”The Star, 22 February 2010.
“Cameroon Ties up with Forbes Energy for Supply of Renewable
Energy,”Cameroon-Today.com, January 2011; 26 MW of CHP capacity
in Kenya, including 1 MW added in 2010, from Mark Hankins, African
Solar Designs, Kenya, personal communication with REN21, 14 March
2011; Tanzania from Mark Hankins, African Solar Designs, Kenya,

personal communication with REN21, May 2010; Uganda has 26 MW
of CHP capacity, all fueled with bagasse, and 17 MW of this is grid
connected, per Republic of Uganda, National Development Plan
(2010/2011-2014/2015), April 2010.
95 South Africa from Siseko Njobeni,“South Africa: Landfill Gas Gaining
in Popularity,”Business Day, 5 October 2010, and from“Africa’s
First Landfill Gas Clean Development Mechanism Project Earns
Commendation,”Civil Engineering, November/December 2007, pp.
8–10; Egypt, Tunisia, and Jordan from Agnes Biscaglia, Carbon
Finance Unit, World Bank,“Lessons Learned from Developing CDM
Projects in the MENA Region: CDM Carbon Projects in the
Mediterranean Area: Today and Tomorrow,”CDC Side Event, Carbon
Expo Cologne, 27 May 2010, at www. cdcclimat.com.
96 Ron Pernick et al., Clean Energy Trends 2010 (San Francisco/Portland:
Clean Edge, March 2010), p. 12.
97 According to IEA, cited in Elisa Wood,“Hybrid Technology: How Mix
and Match Is Boosting Renewable Load Factors,”Renewable Energy
World, September-October 2010, pp. 102.
98 Japan Renewable Energy Policy Platform and ISEP, op. cit. note 88.
99 Germany and U.K. from Uwe Fritsche, Öko-Institut, Germany,
personal communication with REN21, March 2010; 100 plants from
European Biomass Industry Association, cited in Wood, op. cit. note 97.
100 More than 100 countries from Solarbuzz,“Solarbuzz Report World
Solar Photovoltaic Market Grew to 18.2 Gigawatts in 2010, Up 139%
Y/Y,”Solarbuzz.com, 15 March 2011.
101 Based on figure of 16,630 MW and global total from EPIA, op. cit. note
3. Other estimates for 2010 additions include 17.5 GW according to
IMS Research, per“Solar PV Installations Reached 17.5 GW in 2010,”
RenewableEnergyFocus.com, 18 January 2011; 17.5 GW from Shyam
Mehta,“27th Annual Data Collection Results,”PV News, May 2011;
18.2 GW according to Solarbuzz, op. cit. note 100; 2009 additions from
Shyam Mehta, op. cit. this note; five years earlier based on 5.4 GW
installed at the end of 2005 per EPIA, op. cit. note 3; and on 5.5 GW
(3.5 GW gridconnected and 2 GW off-grid) per Paul Maycock, PV
News, various editions. Figure 7 based on Paul Maycock, PV News,
various editions, and on EPIA, op. cit. note 3.
102 Mehta, op. cit. note 101.
103 EPIA, cited in Isabella Kaminski,“Solar PV Leads Renewable Growth
in Europe,”RenewableEnergyFocus.com, 24 February 2011.
104 Figure of 80% of world and EU added capacity based on data from
EPIA, op. cit. note 3; 10 million based on 30 GW of capacity generating
35 TWh of electricity, and on average household consumption of 3500
KWh per year, per Ibid and provided by Gaëtan Masson, Senior
Economist, EPIA, personal communication with REN21, 10 June 2011.
Note that Solarbuzz puts EU total added at 14.7 GW, per Solarbuzz,
op. cit. note 100. Figure 8 from EPIA, op. cit. note 3; GSE,“Rapporto
Statistico 2010: Solare Fotovoltaico”(Rome: April 2011), p. 10, at www.
gse.it; Korea Photovoltaic Industry Association (KOPIA),“Analysis on
2011’s Korean PV industry,”www.kopia.asia/inc/fileDownBoard.
jsp?sBoardSeq=269&sFile=1, viewed 27 January 2011; BMU/AGEEStat, op. cit. note 16; Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18. Note that
Italy’s total could be higher, and thus its share of the global total
could be higher than noted here. See text in this section for further
details.
105 More PV than wind from EWEA, Wind in Power…, op. cit. note 13.
106 Germany from BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16; world in 2009 from
EPIA, op. cit. note 3. For Germany in Table R3, all total data and 2010
additions from BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16; 2006–09 additions
derived from annual totals. See Table R3 for additional data. Note that
BMU data differ from EPIA data by only a few MW, with the
exception of 2008 (EPIA reports 1,809 MW added; 5,979 MW total),
2009 (EPIA reports 3,806 MW added; 9,785 MW total), and 2010 (EPIA
reports 17,193 MW total).
107 “Germany Hits New Solar Power Record in Q1 2011,”Newsletter,
EnergyMarketPrice.com, 4 May 2011.
108 EPIA, op. cit. note 3; GSE, op. cit. note 104, p. 10. Data for 2006–09 in
Table R3 are from EPIA. Note that a total of 9.4 MW in 2006; 87 MW
in 2007; 431 MW in 2008; 1,144 MW in 2009; and 3,470 MW in 2010
were reported (2006 data) in GSE,“Totale dei Risultati del Conto
Energia,”provided by Salvatore Vinci, IRENA, Abu Dhabi, personal
communications with REN21, May 2011 (2006 data), and (2007–10 data)
in GSE, op. cit. note 104. EPIA data are 25–30 MW higher than GSE,
with the exception of 2007 (+40 MW), probably because GSE tracks
only grid-connected projects that qualify under the FIT.
109 GSE, Atlasole Web site, http://atlasole.gse.it/atlasole, viewed 2 June
2011. Note that approximately 13 MW of PV were being connected
daily under Italy’s FIT as of early June 2011. This is because many
installments readied in 2010 or earlier were re-considered and
determined to qualify under the FIT by law 129-2010, and were
connected in early 2011, together with new systems, per GSE, www.
gse.it/attivita/ContoEnergiaF/servizi/Pagine/Legge129-2010.aspx.
110 Amount of 1,490 MW added in 2010 for total of 1,953 MW, and all data

in Table R3, from EPIA, op. cit. note 3.
111 France and Belgium data in Table R3; all data sourced from Ibid.
112 Figure of 369 MW added and 3,787 MW total from Beltrán GarcíaEchániz, op. cit. note 18. An estimated 371 MW of PV capacity was
installed in 2010, per Asociación Empresarial Fotovoltaica, cited in
www.europapress.es/castilla-lamancha/noticia-energia-fotovoltaicaprodujo-57-mas-2010-siendo-lmmayor-potencia-853-mw-20110407161241.
html. Spain data in Table R3 from the following: 2009 additions from
IDAE, La industria fotovoltaica española en el contexto europeo
(Madrid: 2010); 2009 existing from Ministerio de Industria Turismo y
Comercio,“La Energía en España 2009,”Table 8.5, p. 207, at www.
mityc.es/energia/balances/Balances/LibrosEnergia/Energia_2009. pdf;
2008 from Ministerio de Industria Turismo y Comercio,“La Energía
en España 2008,”Table 8.6, p. 198, at www.mityc.es/energia/balances/
Balances/LibrosEnergia/ENERGIA_2008. pdf; 2005–07 data from past
editions of this report. See Table R3 for additional data. Note that
EPIA data vary from IDAE data by only a few MW, with the
exception of 2006 (EPIA reports 102 MW added; 148 MW total), 2007
(EPIA reports 542 MW added); 2008 (EPIA reports 2,708 MW added;
3,398 MW total), and 2009 (EPIA reports only 17 MW added).
113 Japan and U.S. from EPIA, op. cit. note 3; U.S. also from SEIA, op. cit.
note 9. Another source put the U.S. total at 937 MW, per Henning
Wicht,“Photovoltaic Market in Europe to Account for 70 Percent of
World Total in 2011,”isuppli.com, 14 March 2011; 550 MW for China
(includes additions of 525 MW grid-connected and 25 MW off-grid,
m a k i n g a t o t a l o f 861 M W P V ) f r o m M a L i n g j u a n , C R E I A ,
communication with REN21, May 2011. Note that other sources say 0.4
GW for China, per Greentech Media (Greentech Solar), PV News, Vol.
30, No. 2 (2011); and 520 MW added for total of 893 MW from EPIA,
op. cit. note 3. China added 9 MW off-grid in 2006; 18 MW off-grid in
2007; 19 MW off- and 20 MW on-grid in 2008; 18 MW off- and 140 MW
on-grid in 2009; and 25 MW off- and 525 MW on-grid in 2010.
Cumulative capacity was 60 MW in 2006, 114 MW in 2007, 153 MW in
2008, 311 MW in 2009, and 861 MW in 2010. Data differ from EPIA by
no more than a few MW, with the exception of 2008 (EPIA reports 145
MW total), 2009 (EPIA reports 228 MW added; 373 MW total), and
2010 (EPIA reports 520 MW added).
114 Japan total here and in Table R3 from EPIA, op. cit. note 3. U.S.
existing capacity of 2,528 MW, and data in Table R3, from idem. Note
that the U.S. 2010 total was 2.1 GW (grid-connected only) per SEIA, op.
cit. note 9; SEIA reported that the 2009 total was 1.2 GW, excluding
about 40 MW of off-grid, per SEIA, U.S. Solar Industry Year in Review
2009 (Washington, DC: 15 April 2010).
115 Utility-scale projects from Eric Wesoff,“U.S. Solar Market Insight:
2010 Year in Review,”GreentechMedia.com, 10 March 2011; future
growth from“Current U.S. Utility PV Contracts Exceed 5 GW,”
GreentechMedia.com, 30 November 2010.
116 United States from“The Future of the Utility Scale PV in the U.S.,”
GreentechMedia.com, 1 December 2010. As of 15 April 2011, just shy
of 7.5 GW of utility scale PV were under contract, per“Utility-scale
project pipeline (as of April 15, 2011),”PV News, May 2011.
117 Figure of 80% from SEIA, op. cit. note 9. Also of note, 16 states
installed at least 10 MW each during 2010, per Wesoff, op. cit. note 115;
Lindsay Morris,“Solar Market Heats Up,”RenewableEnergyWorld.
com, 12 October 2010. In the first full year of its solar FIT, the
municipality of Gainesville, Florida, added nearly 4 MW, per Alliance
for Renewable Energy,“Little Interest in Hawaii Feed-in Tariff
Program Says Report,”www.allianceforrenewableenergy.org, January
2011.
118 EPIA, op. cit. note 3. Note that EPIA data only very slightly from 2009
and 2010 data from KOPIA, op. cit. note 104.
119 Data for 2009 and 2010 from Denis Lenardic, pvresources.com,
personal communications with REN21, 31 March 2011 and April and
May 2010. Note that it is not possible to estimate the exact number of
power plants because many of the large-scale PV power plants consist
of several small (very often MW-ranged) PV power plants.
120 Denis Lenardic, pvresources.com, personal communication with
REN21, 26 February 2011 and May 2011; GSE, Atlasole, at http://
atlasole.gsel.it/atlasole/, viewed May 2011; share based on data from
Lenardic and from EPIA, op. cit. note 3.
121 Lenardic, 26 February 2011, op. cit. note 120.
122 Data from Denis Lenardic, internal data and www. pvresources.com/
en/top50pv.php; Denis Lenardic and Rolf Hug,“Große PhotovoltaikKraftwerke: 2010 mehr als 3 GW neu an das Netz angeschlossen,”
Solarserver.de/Solar Magazin, 16 February 2011, www.solarserver.de;
and Italy from GSE,“Atlasole,”online database, http://atlasole.gsel.it/
atlasole/, viewed 21 January 2011.
123 Bulgaria and China from Greentech Media (Greentech Solar), PV
News, February 2011; Egypt from Maged Mahmoud, Regional Center
for Renewable Energy and Efficiency (RCREEE), Egypt, personal
communication with REN21, May 2011. Note that the first gridconnected PV facility of 600 kW was commissioned in Egypt in 2010.

─ 100 ─

India from“Trina Solar Completes 5 MW Indian Solar Power Plant,”
RenewableEnergyFocus.com, 5 January 2011; Israel from Ari
Rabinovitch,“Israeli Firm Inaugurates 2 MW Solar Project,”Reuters,
30 December 2010, and from“Israel Signs Unprecedented Deal to Buy
Solar Energy,”The Jerusalem Post, 21 November 2010; Mali from
Robert Heine,“First Grid-connected Solar Power Plant in Mali: An
Example of a Successful PPP in Ouéléssébougou/Mali,”Energypedia.
com, 11 March 2011; Thailand from Greentech Media, PV News,
December 2010; UAE from“SunPower Constructs 1 MW Solar
System at Masdar City,”RenewableEnergyFocus.com, 6 December
2010, and from Franz Alt,“Solar Plans Lit Up by $5bn Fund,”
sonnenseite.com, 26 August 2010; at least 30 countries from Denis
Lenardic, personal communication with REN21, April 2011.
124 The other six were completed in 2008 and 2009. Denis Lenardic and
Rolf Hug,“Große Photovoltaik-Kraftwerke: 2010 mehr als 3 GW neu
an das Netz angeschlossen,”www.solarserver.de, 16 February 2011.
125 AC power capacity (official) from Denis Lenardic, personal
communication with REN21, April 2011, and from www.pvresources.
com/en/top50pv.php. 97 MW is DC power; 80 MW, world’s largest,
and 12,800 homes from“World’s Biggest Solar Project Powers Up in
Canada,”Reuters, 4 October 2010.
126 “Solar CPV Reaches Commercialization,”RenewableEnergyFocus.com,
25 November 2010;“EPIA Releases CPV Figures,”Solar: A PV
Management Magazine, 11 November 2010; California from Brett
Prior,“The Year of CPV PPAs (or the End of CPV),”PV News,
January 2011, p. 6, and from SolFocus,“Installations,”www.solfocus.
com/en/installations/, viewed 16 June 2011; other projects or
demonstrations from David Appleyard,“San Diego’s New CPV Solar
Giant,”RenewableEnergyWorld.com, 7 June 2011, and from SolFocus,
op. cit. this note.
127 Prior, op. cit. note 126. In March 2011, California-based utility San
Diego Gas and Electric signed a PPA for a 150 MW CPV project
scheduled for completion in 2015, per“Concentrating Photovoltaics:
Soitec Announces 150 MW Solar Power Project in Southern
California,”Solar Magazine, 10 March 2011.
128 BIPV project of 6.7 MW from GTM Research, cited in“BIPV on the
Upswing,”RenewableEnergyFocus.com, 3 August 2010.
129 The off-grid sector accounted for approximately 6% of demand in 2008,
falling to 5% in 2009 and an estimated 3% in 2010, per Paula Mints,
“Solar PV Market Analysis: Unstable Boom Times Continue for PV
Market,”Renewable Energy World International Magazine, JulyAugust 2010.
130 Figure of 70% from Jackie Jones,“Country Profile: Australia,”
RenewableEnergyWorld.com, 20 December 2010. Largest tracker
system is 0.5 MW in Western Australia, per idem.
131 Ruggero Bertani,“Geothermal Power Generation in the World 20052010 Update Report,”Proceedings World Geothermal Congress 2010,
Bali, Indonesia, 25–29 April 2010; more than 20% based on data for
2005 (55.7 GWh) and 2010 from Bertani, op. cit. note 3.
132 El Salvador’s capacity increased from 151 MW in 2005 to 204 MW in
2010, Guatemala from 33 MW to 52 MW, Papua New Guinea from 6
MW to 56 MW, and Portugal from 16 MW to 29 MW, from Bertani, op.
cit. note 3.
133 Figure of 240 MW derived from estimate of 340 MW global additions
from Bertani, op. cit. note 131, minus 100 MW for Iceland that were
not added during 2010. This compares with at least 405 MW added in
2009, 456 MW in 2008, and 315 MW in 2007, per Bertani.
134 Stephen Lacey,“U.S. Installs Only One Geothermal Plant in 2010,”
RenewableEnergyWorld.com, 3 February 2011.
135 Projection made by Islandsbanki. All information from Stephen Lacey,
“E a s t A f r i c a S e e s a F l u r r y o f G e o t h e r m a l A c t i v i t y ,”
RenewableEnergyWorld.com, 1 February 2011.
136 New Zealand (134 MW), Italy, and Kenya from Bertani, op. cit. note
131; New Zealand additions of 132 MW (and same data for Italy and
Kenya) from Lacey, op. cit. note 134;“The Big List…,”op. cit. note 155.
137 “The Big List…,”op. cit. note 155; more than 250 MW from Lacey, op.
cit. note 135. Kenya total was an estimated 202 MW per Bertani, op.
cit. note 131.
138 Figure of 15 MW from Geothermal Energy Association, Annual U.S.
Geothermal Power Production and Development Report (Washington,
DC: April 2011).
139 An estimated 9 MW were added in Turkey, 7 MW in Mexico, 3 MW
in Costa Rica, and 3 MW in Guatemala, per Bertani, op. cit. note 131.
Note that Costa Rica and Guatemala are not in the text because
additions could not be confirmed and were not included in ECLAC,
“C e n t r o a m é r i c a : M e r c a d o s M a y o r i s t a s D e E l e c t r i c i d a d Y
Transacciones En El Mercado Eléctrico Regional,”May 2011, www.
eclac.org.
140 Twenty-four countries, United States (3,098 MW), Philippines, Italy,
New Zealand, and Japan from Bertani, op. cit. note 131. Indonesia
based on 1,189 MW from“Indonesia to Lure More Geothermal
investments: Firm,”Jakarta Post, 9 February 2011; on Directorate

General of New, Renewable Energy and Energy Conservation, MEMR
“Geothermal Development in Indonesia,”18 November 2010; on 1,197
MW according to Íslandsbanki,“Geothermal Power: Top 10 Countries,
Installed Capacity in MW, 1990-2010,”http://datamarket.com/data/
set/1c7w/#ds=1c7 w|qy2&display=table, viewed March 2011; and on
Bertani, op. cit. note 131. Mexico from Íslandsbanki, op. cit. this note;
from Organización Latinoamericana de Energía, http://siee.olade.org/
siee/default.asp, provided by Gonzalo Bravo, Bariloche Foundation,
Argentina, communication with REN21, May 2011; and from United
Nations –Mexico, per Anne Elliot,“Mexico Leads in Geothermal
Energy,”Latin Daily Financial News, 24 April 2011. Note that other
U.S. estimates include 3.1 from Geothermal Energy Association (GEA),
Annual U.S. Geothermal Power Production and Development Report
(Washington, DC: April 2011), and 3.3 GW derived from Ventyx Global
LLC, Velocity Suite, cited in FERC,“Office and Energy Projects,
Energy Infrastructure Update for December 2010,”www.ferc.gov/
legal/staff-reports/01-19-11-energy-infrastructure.pdf, viewed March
2011. Note that Mexico’s total was 965 MW per Bertani, op. cit. note
131; Italy’s total was 863 MW per Íslandsbanki, op. cit. this note;
Iceland from Orkustefna fyrir Ísland, Drög Til Umsagnar, Reykjavik,
12 January 2011, p. 5. Japan’s total was 536 MW per Íslandsbanki, op.
cit. this note.
141 Iceland data is estimated for 2009, from Orkustofnun, Ársskýrsla
Orkustofnunar 2010, Reykjavik, March 2011; Philippines from Alison
Holm et al., Geothermal Energy: International Market Update
(Washington, DC: GEA, May 2010).
142 Holm et al., op. cit. note 141.
143 Expected resources from confirmed projects ranges from 1,377 to
1,393 MW; when accounting for unconfirmed projects the range of
planned capacity additions in development is 1,613–1,664 MW, per
GEA, op. cit. note 140.
144 An estimated 90 MW (2x45MW) will be added to the Hellisheidi
power plant, per Árni Ragnarsson, Iceland GeoSurvey, Reykjavik,
personal communication with REN21, April 2011; and Friðrik
Ómarsson,“133 MW Geothermal Energy Plant Commissioned,”
RenewableEnergyWorld.com, 12 February 2011. Pipeline includes
projects in the initial development phase, per“US Geothermal
Industry Grew 26% in 2009,”RenewableEnergyWorld.com, 14 April
2010. Note that other, less recent sources estimated up to 6.4 GW
under development in the United States, per“Geothermal Industry
Expects to Treble in USA over Coming Years,”
RenewableEnergyFocus.com, 26 January 2010, and“US Geothermal
Industry Hits 3-GW in 2009,”RenewableEnergyWorld.com, 29 January
2010. Forecast for 2015 from Bertani, op. cit. note 131. Does not include
India, which is planning to install capacity (projected date of operation
unknown), per“India’s First Geothermal Power Plant to Come Up in
AP,”http://ibnlive.in.com, 31 August 2010.
145 Germany and U.K. (with 10 MW) from“Drilling to Begin for Cornwall
Geothermal Power Plant in 2011,”The Guardian, 16 August 2010; and
f r o m “B a v a r i a B u i l d s 10 M W G e o t h e r m a l P o w e r P l a n t ,”
RenewableEnergyFocus.com, 23 November 2010; Chile and U.K. from
Bertani, op. cit. note 131; Costa Rica from Istmo Centroamericano:
Estadísticas Del Subsector Eléctrico, ECLAC, April 2010; India from
“India’s First Geothermal Power Plant…,”op. cit. note 144. Note that
a 30 MW plant is also under development in Argentina (per Bertani),
but while a company has won the public bidding for developing the
project, it is at a standstill due to legal claims by future potential
neighbors, according to Gonzalo Bravo, Bariloche Foundation,
Argentina, personal communication with REN21, May 2011.
146 During this period, Spain installed 582 MW, the United States 154
MW, Australia 3 MW (plus another 1 MW in 2004), per Morse
Associates, op. cit. note 3. Note that another 5 MW may have come
online in 2010 with the 5 MW Archimedes prototype plant in Sicily,
per U.S. National Renewable Energy Laboratory (NREL), www.nrel.
gov/csp/solarpaces/project_detail.cfm/projectID= 19, updated 20
January 2011; in addition, France added a 1 MW prototype plant (La
Seyne-sur-Mer), per EurObserv’ER, Solar Thermal and Concentrated
Solar Power Barometer (Paris: May 2011).
147 Additions in 2010 based on 78 MW added in U.S. and 400 MW in
Spain, per Morse Associates, op. cit. note 3, and Beltrán GarcíaEchániz, op. cit. note 18. Global year-end total based on 739 MW added
between end-2005 and end-2010, plus 356 MW installed earlier
(including 354 MW of SEGs plants installed in the U.S. during 1985–
1991; 1 MW installed in Arizona, U.S., during 2006; 1 MW installed in
Australia, during 2004). Data from Morse Associates, op. cit. note 3.
148 Based on data from Morse Associates, op. cit. note 3.
149 Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18; 632 MW also from IEA, op. cit.
note 26, p. 46.
150 Morse Associates, op. cit. note 3; 78 MW and Florida also from SEIA,
op. cit. note 9.
151 Extresol-2 from NREL, www.nrel.gov/csp/solarpaces/project_ detail.
cfm/projectID=11, updated 30 March 2011; Morocco based on data

─ 101 ─

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from Morse Associates, op. cit. note 3. El Kuraymat is a total of 140
MW Integrated Solar Combined Cycle, with 20 MW of solar. Partial
operation from Egyptian New and Renewable Energy Authority
(NREA), provided by Maged Mahmoud, RCREEE, personal
communication with REN21, May 2011.
Based on 996 MW under construction and 1,839 MW expected to come
on line by end of 2013, per Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18, and
subtracting 50 MW that began operating in March 2011, per NREL,
op. cit. note 151.
Capacity under construction and signed contracts from Morse
Associates, op. cit. note 3. See also“Feds Surge Forward on Solar
Projects in the Southwest,”PoliticsDaily.com, 17 January 2011, and
Sarah McBride,“Big Push Could Be Over For California Solar,”
Reuters, 29 December 2010. Note that at the end of 2010 there were
6.5 GW under contract in the United States; that had declined to 6.238
GW as projects shifted from CSP to PV. The main hurdles remaining
for these projects are permitting and financing, per Morse Associates,
op. cit. note 3. There are 10,918 MW of CSP projects under
construction or development (“in the pipeline”) in the United States,
per GTM Research,“Concentrating Solar Power 2011: Technology,
Costs and Markets,”www.gtmresearch.com, 12 January 2011.
In the pipeline and Algeria, Egypt, Jordan, Morocco, and Tunisia from
Chandrasekar Govindarajalu (World Bank), “Manufacturing
Opportunities in MENA along the Concentrated Solar Power (CSP)
Value Chain,”slide 5, presentation for Third Saudi Solar Energy
Forum, Riyadh, 3 April 2011, at http://ssef3. apricum-group.com/
wp-content/uploads/2011/04/2-World- Bank-Govindarajalu-2011-04-03.
pdf. Egypt and Algeria also from Morse Associates, op. cit. note 3.
Algeria plant (ISCC Argelia) to be 150 MW, originally due to begin
operation in 2010, from NREL,“Concentrating Solar Power Projects,”
www.nrel.gov/csp/solarpaces/project_detail.cfm/projectID=44,
updated 27 May 2009. UAE is 100 MW Shams-1 plant under
construction; from Fred Morse, Morse Associates, personal
communication with REN21, April 2011; from Ucilia Wang,“Abu
Dhabi: Rise of a Renewable Energy Titan?”RenewableEnergyWorld.
com, 25 January 2011; and from Stephen Lacey,“Abu Dhabi To Build
100 MW CSP Plant,”RenewableEnergyWorld.com, 25 August 2010;
Moroccan Solar Plan from“Renewable Energy in Morocco: Interview
with HE Amina Benkhadra, Minister of Energy, Mines, Water, and
Environment,”Marcopolis.net, 21 January 2011, www.marcopolis.net/
renewable-energy-in-morocco.htm, and from Moroccan Agency for
Solar Energy,“Moroccan Solar Plan,”www.masen.org.ma/, viewed 13
June 2011.
Morse Associates, op. cit. note 3; CHP in China from“Israeli Solar
Combined Heat and Power Provider Signs Landmark Agreement with
Chinese Government,”RenewableEnergyWorld.com, 22 February
2011.
Morse Associates, op. cit. note 3.
Beltrán García-Echániz, op. cit. note 18; United States (1,536 MW) and
others from Morse Associates, op. cit. note 3.
These projects amounted to about 1 GW, per Kurt Klunder, Klunder
Consulting, personal communication with REN21, 29 April 2011.
Decrease from GTM Research, Concentrating Solar Power 2011:
Technology, Costs and Markets, cited in“CSP Market Threatened by
Rise of Solar PV,”RenewableEnergyFocus.com, 18 January 2011;
others from Kurt Klunder, Klunder Consulting, personal
communication with REN21, May 2011.
Figure of 150 from International Hydropower Association (IHA), 2010
International Hydropower Association Activity Report (London: 2010).
Increase in 2010 from BP, op. cit. note 1; 16% from IHA, Advancing
Sustainable Hydropower, 2011 Activity Report (London: 2011).
Additions of 30 GW based on 27.1 GW large hydro estimate, based on
research on nearly 90 projects of more than 50 MW each, from
Bloomberg New Energy Finance (BNEF),“Clean Energy– Analyst
Reaction. Investment in Large-hydro – How Large?”Table 1, 12
January 2011; and on 29–35 GW from Lau Saili, IHA, London, personal
communication with REN21, March 2011. Existing capacity estimate
based on IHA data for 2009 and 2010, and reflects the middle of the
range of 2010 capacity (970– 1,060 GW) estimated by the IHA. The
IHA global data may include pumped storage as well. The IPCC
Special Report on Renewable Energy Sources and Climate Change
Mitigation (2011) reported 926 GW of conventional hydropower in
2009, citing the International Journal on Hydropower and Dams, World
Atlas & Industry Guide (Wallington, Surrey, U.K.: 2010). If the
estimated 30 GW is added to this, the global total for conventional
hydropower for 2010 becomes about 956 GW. The range of added and
total existing capacity is quite wide because there remains a
significant gap in data on hydropower at the global level. Note that
exact figures are difficult to calculate in part because many projects
are constructed over a period of several years, with incremental
capacity added each year, and because those concerned do not always
provide regular progress updates. BNEF, op. cit. this note. In addition,

according to IHA:“As to current installed capacity and generation of
hydropower, up-to-date information is lacking and/or inconsistent.
Compared with other energy sectors, there is a substantial data gap
on hydropower deployment.”IHA, op. cit. note 161. Hydropower data
for Table R4 not noted elsewhere in this section include Germany (4.8
GW conventional hydro) from BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16; and
other data based on EIA,“International Energy Statistics – Electricity
Capacity, Online Database, www.eia.gov/cfapps/ipdbproject/
IEDIndex3.cfm?tid=2&pid=2&aid=7, viewed June 2011; submissions
from report contributors; historical databases going back to 2005
report edition as maintained by Eric Martinot.
163 Ranking based on 2008 data, Richard Taylor,“Hydropower,”Chapter
7 in World Energy Council, 2010 Survey of Energy Resources (London:
2010), pp. 287–336; 52% from IEA, Key World Energy Statistics (Paris:
2010), and International Journal on Hydropower and Dams, op. cit. note
3. (These countries together account for 55% of global hydropower
generation.)
164 Ranking from IEA, Key World Energy Statistics, op. cit. note 2, and
from International Journal on Hydropower and Dams, op. cit. note 3.
Baseload vs. following based on 2008 data in Taylor, op. cit. note 163,
and on EIA,“Canada: Country Analysis Brief,”www.eia.doe.gov/
countries/cab.cfm?fips=CA, updated April 2011.
165 Based on 2008 data in Taylor, op. cit. note 163.
166 Data of 16 GW and 213.4 GW are official data, provided by Ma
Lingjuan, CREIA, personal communication with REN21, May and June
2011; 2005 data from IEA, op. cit. note 26, p. 48.
167 National Electric Energy Agency of Brazil (ANEEL), Generation Data
Bank, www.aneel.gov.br/aplicacoes/capacidadebrasil/capacidadebrasil.
asp, January 2011.
168 Canadian Hydropower Association, Ottawa, personal communication
with REN21, 27 April 2011.
169 Ibid.
170 Development slowed from IHA, op. cit. note 161; conventional
hydropower and pumped storage capacity based on proposed 2010
additions of 20.5 MW conventional hydro and zero pumped storage
from EIA,“Annual Electric Generator Report,”Generator Y09 File,
“Proposed”tab, EIA Form 860, 2010, and on total 2009 nameplate
capacity of 77,910 MW conventional hydro and 20,538 MW pumped
storage from EIA,“Annual Electric Generator Report,”Generator Y09
File,“Exist”tab, EIA Form 860, viewed 13 June 2011, at www.eia.doe.
gov/cneaf/electricity/page/eia860.html; 257 TWh from EIA, Electric
Power Monthly, Table 1.13.B.“Net Generation from Hydroelectric
(Conventional) Power by State by Sector, Year-to-Date through
December 2010 and 2009,”14 April 2011, at www.eia.doe.gov/cneaf/
solar.renewables/page/hydroelec/hydroelec.html.
171 Figures of 55 GW and 20% from Frost and Sullivan,“Changing the
Future of Energy – Hydrovision Russia 2011,”www.frost.com, 18
February 2011.
172 The share depends on weather conditions in any given year. Brazil
from IEA, op. cit. note 26, p. 49; Canada from Canadian Hydropower
Association, op. cit. note 168.
173 For example, the Democratic Republic of the Congo, Ethiopia, and
Zambia, per Mark Hankins, African Solar Designs, Kenya, personal
communication with REN21, March and April 2011; Lesotho, Malawi,
and Mozambique, per Renewable Energy and Energy Efficiency
Partnership (REEEP), country data reports (2009), provided to REN21,
1 March 2011. Norway from Arun Kumar, IIT Roorkee India, personal
communication with REN21, 6 June 2011.
174 Saili, op. cit. note 162. In 2010, Iceland generated 73% of its electricity
with 1,883 MW of hydropower capacity (and 22.3% with geothermal),
per Stýrihópur um mótun heildstæðrar orkustefnu (Steering
Committee for formulation of a comprehensive energy policy),
Orkustefna fyrir Ísland, Drög Til Umsagnar (Energy Policy for
Iceland, Drafts for Review), Reykjavik, 12 January 2011, p. 5.
175 “Laos Inaugurates 1,070-MW Nam Theun 2 Hydro Project,”
HydroWorld.com, 9 December 2010; China from BNEF, op. cit. note
162; Brazil and Ethiopia from“The Big List…,”op. cit. note 155;“One
Unit of Beles Hydropower Project in Ethiopia Begins Generating
Power,”HydroWorld.com, 10 May 2010; also Tana Beles plant (460
MW), per IHA, op. cit. note 161.
176 “2,400-MW Son La Hydro Project Starts Generating Power in
Vietnam,”HydroWorld.com, 21 December 2010.
177 See, for example, International Small Hydro Atlas at www.small-hydro.
com; Kizito Sikuka,“Africa Aims to Harness its Huge Hydropower
Potential,”AllAfrica.com, 20 August 2009;“Consultative Committee on
Power Meets to Discuss Nations’Hydro Power Development,”
TheIndian.com, 17 February 2010;“International Small-Hydro Atlas:
Nepal,”at www.small-hydro.com/index.cfm?Fuseaction=countries.
country&Country_ID=54.178“Ecuador Inaugurates 160-MW Mazar
Hydroelectric Power Plant,”HydroWorld.com, 6 January 2011; Turkey
from“Damlapinar Hydropower Project in Turkey Begins Commercial
Operations,”HydroWorld.com, 8 September 2010; Uzbekistan from

─ 102 ─

“Gissarak Hydropower Plant Begins Operation in Uzbekistan,”
HydroWorld.com, 24 August 2010.
179 The plant is 4.5 MW, per“First Wastewater Hydropower Project in
Australia Begins Operations,”HydroWorld.com, 3 May 2010; capacity
from Sonal Patel,“Australia Gets Hydropower from Wastewater,”
Power Magazine, 1 July 2010.
180 Large-scale hydropower from MNRE, op. cit. note 3. There were 2,954
MW of small-scale hydro installed as of the end of January 2011, per
MNRE,“Small Hydro Power Programme,”www.mnre.gov.in/progsmallhydro.htm, viewed 27 April 2011.
181 Agência Nacional de Energia Elétrica of Brazil (ANEEL), Ministério de
Minas e Energia,“Capacidade de Geração do Brasil,”2011 (viewed
January 2011 and information provided by CENBIO to REN21), at
www.aneel.gov.br/aplicacoes/capacidadebrasil/capacidadebrasil.asp (in
Portuguese).
182 Data as of end-2008 for Canada (1,784 MW), Kazakhstan (1,643 MW),
Switzerland (354 MW), and Iran (304 MW) from Taylor, op. cit. note
163.
183 Engineering News, cited in“Rwanda Looks to Small Hydropower,”
RenewableEnergyWorld.com, 19 August 2010.
184 Taylor, op. cit. note 163.
185 Announcement by National Energy Administration, per David
Stanway,“China to Develop Controversial Nu River Hydro Projects,”
Reuters, 2 February 2011,.
186 “Iran, China Planning World’s Tallest Dam, Hydro Project,”
HydroWorld.com, 3 March 2011. This is the Bakhtiari Arch dam, at
315 m e t e r s , p e r A r u n K u m a r , I I T R o o r k e e I n d i a , p e r s o n a l
communication with REN21, 6 June 2011.
187 “3,150-MW Santo Antonio Hydro Project in Brazil to Launch in
December 2011,”HydroWorld.com, 16 August 2010. The other project,
at 11 GW, is due to start generating electricity in 2015, per Elzio
Barreto and Carolina Marcondes,“Brazil Approves Building of $17
Billion Amazon Power Dam,”Reuters, 28 January 2011, and“11,200MW Belo Monte Hydro Project Gets Green Light for Construction,”
HydroWorld.com, 27 January 2011.
188 For example, Portugal plans 4.4 GW of new capacity and upgrades;
new hydro capacity is under construction or planned in Austria (480
MW to come on line 2011), Switzerland (1 GW by 2015), and the U.K.;
and Norway plans significant extensions of existing plants. Portugal
from Luísa Silvério, Directorate General for Energy and Geology
(DGEG), personal communication with REN21, April 2011; Austria,
Norway, and Switzerland from David Appleyard,“Roundup of Hydro
Activity in Europe,”Renewable EnergyWorld.com, 26 January 2011;
U.K. from“EA: Hydropower on the increase in the UK,”HydroWorld.
com, 18 January 2011; main centers from Saili, op. cit. note 162.
189 Taylor, op. cit. note 163.
190 Ranking from EIA,“International Energy Statistics - Hydroelectric
Pumped Storage Electricity Installed Capacity (Million Kilowatts),”
online database, www.eia.gov, viewed June 2011. In 2010, the United
States had an estimated 20.5 GW based on 2010 planned additions, per
EIA,“Annual Electric Generator Report,”Generator Y09 File,
“Proposed”tab, EIA Form 860, 2010, and on total 2009 nameplate
capacity from EIA,“Annual Electric Generator Report,”Generator
Y09 File, “Exist” tab, EIA Form 860, www.eia.doe.gov/cneaf/
electricity/page/eia860.html, viewed 13 June 2011; Japan had 26.1 GW
of pumped storage capacity at the end of 2010, per Hironao Matsubara
and Yuka Ueno, Institute for Sustainable Energy Policy (ISEP), Tokyo,
and Mika Ohbayaski, IRENA, Abu Dhabi, Japan Country Contribution,
personal communication with REN21, May 2011.
191 GW added and total from Saili, op. cit. note 162; China from“Jixi
P u m p e d - s t o r a g e H y d r o P l a n t B e g i n s O p e r a t i o n i n C h i n a ,”
HydroWorld.com, 14 July 2010; Germany from“Waldeck 1 Pumpedstorage Hydro Plant in Germany Begins Operation,”HydroWorld.com,
1 June 2010; Slovenia from “Slovenia’s First Pumped-storage
Hydropower Project Begins Operation,”HydroWorld.com, 5 April
2010; Ukraine from“Ukraine Launches First Unit of Dnister Pumpedstorage Hydroelectric Plant,”HydroWorld.com, 7 January 2010; 2005
total from EIA,“International Energy Statistics - Hydroelectric
Pumped Storage Electricity Installed Capacity (Million Kilowatts),”
www.eia.gov/cfapps/ipdbproject/iedindex3.
cfm?tid=2&pid=82&aid=7&cid=r egions&syid=2004&eyid=2009&unit
=MK.
192 Taylor, op. cit. note 163; Appleyard, op. cit. note 188.
193 Sidebar 1 is based on the following sources: IHS Emerging Energy
Research, Global Ocean Energy Markets and Strategies: 2010–2030
(Cambridge, MA: October 2010); IEA, op. cit. note 196; Aquamarine
P o w e r , “P r o j e c t s : B i l i a C r o o ( O y s t e r 1) ,” 2009, a t w w w .
aquamarinepower.com/projects/billia-croo-orkneyoyster- 1; Carnegie
Corporation, Development Timeline, 2011, at www.carnegiecorp.com.
au/index.php?url=/ceto/developmenttimeline; Ocean Power
Technologies,“Projects: Kaneohe Bay, Oahu, Hawaii – Project at
M a r i n e C o r p s B a s e H a w a i i ( M C B H ) , 2010, a t w w w .

oceanpowertechnologies.com/projects.htm; Pelamis Wave Power,
“Latest News: Pelamis Completes Launch of Second P2 Machine,”
press release (Edinburgh: 14 April 2011); Wave Dragon,“Projects:
Wave Dragon Projects,”at www.wavedragon.net; Ocean Energy,
“Technology: Platform,”at www.oceanenergy.ie/oe-technology/
platform.html; Alok Jha,“Environment: Wave Tidal and Hydropower:
First Tidal Power Turbine Gets Plugged In,”The Guardian (U.K.), 17
July 2008; Open Hydro,“News: Open Hydro Successfully Deploys 1
MW commercial tidal turbine in the Bay of Fundy,”press release
(Dublin: 17 November 2009); Atlantis Resources Corporation,“Giant
Tidal Turbine Successfully Installed on the Seabed at the EMEC
Facility,”press release (Orkney, U.K.: 24 August 2010); Hydra Tidal,
“Press Room: Norwegian Minister of Oil and Energy Kicks Off for
Morild II Tidal Power Plant and the Test Period,”press release
(Harstad, Norway: 25 November 2011); RER,“Turbines: Test Project
Details,”2010, at www.rerhydro.com/turbinesProject.php; Hammerfest
Strøm,“Research and Development: Testing: Kvalsund,”2011, at
www.hammerfeststrom. com/research-and-development/testing/
kvalsund/; Tidal Generation Web site, www.tidalgeneration.co.uk;
Verdant Power,“Free Flow System,”2010, at http://verdantpower.
com/whatsystemsint; Pulse Tidal,“Proven in the Ocean,”2009, at
www.pulsetidal.com/40.html; Ponte di Archimede International S.p.A.,
“Projects: Kobold,”2006, at www.pontediarchimede.it; Neptune
Renewable Energy,“Latest News: Neptune Renewable Energy ready
for commercial deployment after full-scale testing of Proteus Tidal
Stream Generator,”press release (North Ferriby, East Yorkshire, U.K.:
2 November 2010);“An Overview of Ocean Renewable Energy
Technologies,”Oceanography, Vol. 23, No. 2 (2010).
194 European Commission,“Ocean Energy – Technical Background,”
http://ec.europa.eu/research/energy/eu/research/ocean/background/
index_en.htm, viewed 13 May 2011.
195 These included La Rance (France), Annapolis (Canada, 18 MW, 1984),
Kislaya Guba (USSR, 0.4 MW, 1968), and Jiangxia (China, 3.9 MW,
1985), per A.M. Gorlov,“Tidal Energy,”in Tidal Energy, 2001, pp.
2955–60, at www.gcktechnology.com/GCK/Images/ms0032%20final.pdf.
Canada (at 20 MW) also from“Nova Scotia Joins Tidal Power Boom
(Canada),”Offshorewind.biz, 16 March 2011. Note that another 0.5 MW
went online in Russia around 2005 according to“Tidal Energy –
Latest Development in Renewable Energy Sector,”10 May 2010, at
http://hydropowerstation.com/?tag=tidal-energy.
196 IEA, Annual Report: Implementing Agreement on Ocean Energy
Systems (Paris: 2010).
197 Ibid; Bedard et al.,“An Overview of Ocean Renewable Technologies,”
Oceanography, June 2010; Susi Global Research Centre, www.
susiresearch.com/research.html, viewed April 2011; Department of
Ocean Engineering, Indian Institute of Technology, Madra, www.oec.
iitm.ac.in/Research.html, viewed April 2011; Non-Carbon Energy
Research Center, GuangZhou Institute of Energy Conversion, Chinese
Academy of Sciences, http://english.giec.cas.cn/rh/rd/200907/
t20090715_23439.html, viewed April 2011; AW Energy, Vantaa,
Finland, www.aw-energy.com, viewed April 2011; European Marine
Energy Centre, Ltd. (EMEC), Orkney, Scotland, www.emec.org.uk/
wave_energy_developers. asp, viewed April 2011.
198 As of December 2010, 18 countries were members of the OES- IA. In
order of joining the Agreement, they are: Portugal, Denmark, United
Kingdom, Japan, Ireland, Canada, United States, Belgium, Germany,
Norway, Mexico, Spain, Italy, New Zealand, Sweden, Australia, South
Korea, and South Africa, per IEA, op. cit. note 196.
199 Portugal had 4.2 MW of installed capacity by the end of 2010, per
“Renováveis – Estatísticas Rápidas,”November 2010, DGEG 2011. As
of March 2011, the U.K. had 3.4 MW of installed ocean energy
capacity, 50% of which was added during 2010; this included 1.31 MW
of wave energy capacity and 2.05 MW of tidal stream capacity, per
RenewableUK, Wave and Tidal Energy in the UK, State of the
industry Report (London: March 2011), p. 8.
200 This was the Voith Hydro Wavegen’s LIMPET. Figure of 60,000 and
98% from IHA, London, personal communication with REN21, April
2011; f r o m “L i m p e t W a v e P o w e r P l a n t C e l e b r a t e s 10 Y e a r
Anniversary,” HydroWorld.com, 29 November 2010; and from
RenewableUK, op. cit. note 199, p. 4. The LIMPET had over 70,000
s uc ce s sfu l o pe r atin g h o ur s by th e d ate o f pu b li ca t io n, pe r
RenewableUK.
201 The Marine Current Turbines’SeaGen.“Tidal Turbine Passes 2 GWh
Milestone,”RenewableEnergyFocus.com, 17 August 2010. Generation
exceeded 2.5 GWh to the U.K. grid by date of publication of
RenewableUK, op. cit. note 199.
202 IEA, op. cit. note 196.
203 “Floating Tidal Power Plant Opened in Norway,” Renewable
EnergyFocus.com, 24 November 2010; www.hydratidal.com/#!news/
vstc2=plant-opened; www.hydratidal.com/#!technology.
204 Stephen Lacey, “When Will Unconventional Hydro Compete?”
RenewableEnergyWorld.com, 2 December 2010.

─ 103 ─

205 Utility was Pacific Gas & Electric Company, per Lacey, ibid.
206 Hawaii from Virginia Bueno,“Navy Connects Buoy to Power Grid at
Hawaii Marine Corps Base,”Navy.mil, 27 September 2010, and from
Lacey, op. cit. note 204;“Ocean Power Technologies

Begins Wave Power Farm Development Off Oregon Coast,”

HydroWorld.com, 22 February 2010;“OPT Begins Ocean Trials of
Wave Energy Generator,”Power Magazine, 9 May 2011.
207 RenewableUK, op. cit. note 199.
208 Langlee Wave Power AS and Turksih Ünmaksan have agreed to build
five wave power systems totaling 600 kW in Turkey. This will be a
test park that will be built over two years, and the plan is to build two
parks with a total capacity of 52 MW; see“Langlee Wave Power
Builds Wave Energy Plants in Turkey,”RenewableEnergyFocus.com,
17 November 2010. Indonesia and Italy from IEA, op. cit. note 196. A
prototype of 120–150 kW is being built to be placed in the Lomboc
Island, Indonesia; and a 100 kW prototype is likely to be installed by
the end of 2011 near Venice, Italy. A three-stage project in La Reunion
has a total of 15 MW planned, per www.carnegiecorp.com.au/index.
php?url=/projects/lareunionproject.
209 “India to Build Asia’s First Commercial Tidal Power Plant,”
RenewableEnergyFocus.com, 14 January 2011;“State of Gujarat to
Install Asia’s First Commercial Scale Tidal Current Power Plant in
the Gulf of Kutch in India at Vibrant Gujarat 2011 Summit,”www.
renewable-energy-sources.com.
210 IEA, op. cit. note 196.
211 Australia, France, Ireland, Portugal, and South Korea from IHS
Emerging Energy Research, cited in“Energy from the Ocean and
Tides Starting To Look Promising,”RenewableEnergyWorld.com, 1
November 2010; South Korea also from Jennifer Kho,“Renewables Hit
the Big Time,”RenewableEnergyWorld.com, 25 May 2010; Canada and
United States from “Wave and Tidal Energy Spending to Hit
US$1.2bn by 2015,”RenewableEnergy Focus.com, 25 January 2011;
Japan, New Zealand, and Spain from IEA, op. cit. note 196.
212 Based on 278 million tons of oil equivalent (mtoe) from IEA, op. cit.
note 26, p. 52. Biomass heat data in Table R1 based on individual
country submissions to this report and on historical databases going
back to 2005 report edition as maintained by Eric Martinot.
213 EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer (Paris: December 2009), p. 9.
214 Based on 2009 data from EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer
(Paris: November 2010), and on EurObserv’ER, Biogas Barometer
(Paris: November 2010).
215 Finland produces 1.2 toe per person, and is followed by Sweden,
Latvia, Estonia, and Austria; Germany ranks 14th. EurObserv’ER,
Solid Biomass Barometer (Paris: November 2010).
216 Ibid, pp. 126, 127, 129; EurObserv’ER, Biogas Barometer (Paris:
November 2010), p. 110.
217 ” B i o m a s s G e n e r a t e s 3 2 % o f A l l E n e r g y i n S w e d e n , ”
RenewableEnergyWorld.com, 2 June 2010.
218 Ten percent of electricity from Danish Energy Agency, cited in Ron
Pernick et al., Clean Energy Trends 2010 (San Francisco/Portland:
Clean Edge, March 2010), p. 12. Regarding heat, 60% of Danish
consumers receive heat through district heating systems, which in
2007 obtained more than 41% of their heat from biomass (19.3% of this
was from waste, but the source does not specify the kind of waste).
Danish Energy Agency,“Basic Facts on Heat Supply in Denmark,”
www.ens.dk/en-US/supply/Heat/Basic_facts/Sider/Forside.aspx,
viewed 15 June 2011.
219 Deutsche Energie-Agentur (DENA), Biogas Partner,“Biomethane 
Feed-in Project,”www.biogaspartner.de/index.php?id=10210&L=0&fs
=%2Ftrackback&L=1, viewed 14 May 2011; DENA, Biogas Partner,
“Market Development in Europe,”www.biogaspartner.de/index.
php?id=11872&L=1&fs=0%5C%27, viewed 14 May 2011.
220 Rita Ramanauskaite, Policy Adviser, European Biogas Association
(EBA), Brussels, personal communication with REN21, 26 April 2011.
221 Deutsche Energie-Agentur (DENA), Biogas Partner,“Biomethane
Injection Projects in Germany,”www.biogaspartner.de/index.php?id=1
0074&L=1&fs=%2Ftrackback, viewed 14 May 2011; DENA,Biogas
Partner,“The German Market Development,”www.biogaspartner.de/
index.php?id=11871&L=1&fs=0%5C%27,viewed 14 May 2011; DENA,
Biogas Partner,“Biomethane Feed-in Project,”www.biogaspartner.de/
index.php?id=10210&L=0&fs=%2Ftrackback&L=1, viewed 14 May
2011.
222 Anna Austin,“Report: North American Wood Pellet Exports Double,”
Biomass Magazine, 8 March 2011. Note that about 7.5 million tonnes
were consumed in Europe in 2008, up 25% since 2005, based on data
from EurObserv’ER, Solid Biomass Barometer (Paris: December
2009), p. 9, and from REN21, op. cit. note 2. Another source says that
EU imports of wood pellets were up 42% in 2010, per Gerard Wynn,
“Analysis: Wood Fuel Poised to Be Next Global Commodity,”Reuters,
20 May 2011.
223 “European Wood Pellet Markets: Current Status and Prospects for
2020,” cited in Lisa Gibson, “Report Analyzes European Pellet

Markets,”Biomass Magazine, 21 April 2011.
224 North American Wood Fiber Review, cited in“2010 Wood Pellet
Exports from North America to EU Reach 1.6m Tonnes,”Bioenergy
Insight, 15 March 2011, and from Anna Austin,“Report: North
American Wood Pellet Exports Double,”Biomass Magazine, 8 March
2011.
225 In some states, such as Connecticut, Massachusetts, Michigan, New
Jersey, Ohio, and Wisconsin, the number of Americans heating with
wood rose 50–80% between 2000 and 2010, per Alliance for Green
Heat, Residential Wood Heat Report Card: How States Balance
Heating Needs with Health Concerns (Takoma Park, MD: 15 February
2011).
226 REN21, op. cit. note 2.
227 Australia, Brazil, China, Colombia, Cuba, India, and Philippines from
REN21, op. cit. note 2; Guatemala and Argentina from Gonzalo Bravo,
Bariloche Foundation, Argentina, personal communication with
REN21, May 2010; Mauritius from Stephen Karekezi et al.,“Scaling up
Bio-energy in Africa,”presentation for International Conference on
Renewable Energy in Africa, Dakar, Senegal, 16–18 April 2008; Kenya,
Tanzania, and Uganda from Godefroy Hakizimana et al., Renewable
Energies in East Africa Regional Report on Potentials and Markets – 5
Country Analyses, prepared for GTZ on behalf of Federal Ministry for
Economic Cooperation and Development (BMZ) (Eschborn Germany:
2009).
228 EPPO,“Electricity Purchased from SPP by Fuel Type as of October,
2010, www.eppo.go.th/power/data/STATUS_SPP_Oct 2010.xls, and
“Electricity Purchased from VSPP by Fuel Type as of October, 2010,”
www.eppo.go.th/power/data/STATUS_VSPP_Oct 2010.xls, both
viewed 28 February 2011.
229 Warren Weisman,“Gas from the Past: Biogas 101,”Renewable
EnergyWorld.com, 4 January 2011. The number of household digesters
for individual use reached 40 million in 2010, per B. Raninger‚ GIZ
China, personal communication with REN21 (via Dunja Hoffmann), 18
May 2011.
230 Figure of 60,000 from MNRE, cited in Panchabhutha,“Key Highlights
and Achievements of Renewable Energy in India –2010,”1 January
2011, at http://panchabuta.com /2011/01/01/key-highlights-andachievements-of-renewable-energy-inindia-2010/. Note that as of endJanuary 2011, India had added 73,281 family-type biogas plants during
2010–11, for a total of 4.3 million, per MNRE, op. cit. note 3.
231 Enterprises from MNRE, op. cit. note 3; Panchabhutha, op. cit. note
230.
232 Rankings and data in figures 9 and 10 based on Weiss and Mauthner,
op. cit. note 3.
233 Solar collector capacity of 185 GWth for 2010 is estimated from Weiss
and Mauthner, op. cit. note 3, which provides a 2010 yearend total of
196 GWth for all collectors. Subtracting an estimated 10–11% market
share for unglazed collectors brings the total to 176 GWth, adjusted
upwards by 5% to 185 GWth to account for those countries not
included in the Weiss and Mauthner survey. The gross added capacity
during 2010 of 30 GWth is estimated based on the difference between
2009 and 2010 existing unglazed totals in the Weiss and Mauthner
survey (25 GWth), and the assumption that 5 GWth were retired
globally during 2010 (5% annual retirement rate for systems outside of
China, and 2 GWth becoming non-operational in China during 2010).
Weiss and Mauthner, op. cit. note 3, and Werner Weiss, AEE –
Institute for Sustainable Technologies, Gleisdorf, Austria, personal
communication with REN21, 6 April 2011. Note that Weiss and
Mauthner report includes 53 countries representing 4.1 billion people,
or about 61% of world’s population. Installed capacity represents an
estimated 85–90% of installed solar thermal capacity worldwide; the
GSR estimates an additional conservative 5% to make up for this
unrepresented share. Growth rate based on 2009 data from Weiss and
Mauthner, op. cit. note 3.
234 Figure of 25 million ㎡ added and total of 168 million ㎡ from Ma
Lingjuan, CREIA, personal communication with REN21, 2 April and 21
June 2011. Note that an estimated 2 million㎡ were considered nonoperational, so net additions were closer to 23 million ㎡. Numbers
were revised downward for China for 2010 relative to those reported
in previous report editions due to past accounting for a large number
of systems installed in recent years that are no longer operational. In
previous editions of this report, data for China accounted only for
cumulative added capacity and did not account for systems becoming
non-operational. (Note that this is different than system retirements in
other countries due to aging; in China relatively new systems are
becoming non-operational well before their design lifetimes.) In
addition, there were some past discrepancies in terms of systems
manufactured in China and exported vs. those installed in China.
These discrepancies and corrections significantly affect the global
solar hot water picture for past report editions, and mean that the
figures in this edition should not be compared with figures in previous
editions. However, there is no explanation for why China’s added

─ 104 ─

capacity is so much lower than markets in 2008 (22 GWth) or 2009 (29
GWth); data will be adjusted in the next edition of this report.
235 Decline from Bärbel Epp, Solrico,“Can Europe Compete in the Global
Solar Thermal Market?”RenewableEnergyWorld.com, 21 March 2011;
from Bärbel Epp,“Greece Mandates Solar for New and Refurbished
Buildings,”SolarThermalWorld.org, 15 December 2010; and from
Isabella Kaminski,“European Solar Heating and Cooling Market in
Decline,”RenewableEnergyFocus.com, 10 June 2011. Greek and
Italian markets from Kaminski, idem; Spain added 0.24 GWth (348,000
m2) in 2010 for a total of 1.65 GWth (2.4 million m2), per Beltrán
García-Echániz, op. cit. note 18; Spain’s 2009 growth rate from IDAE,
La energía en España, 2009,”Spanish Ministry of Industry, Trade and
Tourism, 2010, www.mityc.gob.es/energia/balances/Balances/
LibrosEnergia/Energia_2009.pdf.
236 EurObserv’ER, op. cit. note 146.
237 Bärbel Epp,“Germany: Steep Decline in Collector Sales in 2010,”
SolarThermalWorld.org, 2 February 2011; Ole Langniss, Fichtner,
personal communication with REN21, May 2011; one- third based on
31% from EurObserv’ER, op. cit. note 146. Note that EurObserv’ER
puts the decline at nearly 28% relative to 2009, per idem.
238 Germany added about 0.8 GWth in 2010 (compared with about1.1
GWth in 2009) for an existing capacity of 9.8 GWth by year’s end,
according to BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16; German Solar Industry
Association (BSW-Solar),“Fact Sheet 01/2011,”www.bsw-solar.de.
Note that this is not consistent with the 2009 total of 8.4 GWth in
Table R5 from Weiss and Mauthner, op. cit. note 3.
239 Epp,“Germany: Steep Decline in Collector Sales in 2010,”op. cit. note
237.
240 EurObserv’ER, op. cit. note 146.
241 Based on 0.56 GWth (800,000 m2) added in 2010 from Renata Grisoli,
CENBIO, communication with REN21, February 2011; and on 0.7
GWth added from Bärbel Epp,“Can Europe Compete in the Global
Solar Thermal Market?”op. cit. note 235; Brazil had an estimated 3.6
GWth (5.2 million m2) in place by the end of 2009, per Grisoli, op. cit.
this note.
242 In the four states of São Paulo, Minas Gerais, Rio de Janeiro, and
Espirito Santo, all located in the southeast of the country, per DASOL,
the Solar Heating Department of the association ABRAVA in Brazil,
cited in Bärbel Epp,“Brazil: South-east Dominates Solar Thermal
Market,”SolarThermalWorld.org, 3 August 2010.
243 Weiss and Mauthner, op. cit. note 3; Werner Weiss and Franz
Mauthner, Solar Heat Worldwide: Markets and Contribution to the
Energy Supply 2008, prepared for IEA Solar Heating and Cooling
Programme (Gleisdorf, Austria: May 2010).
244 MNRE, op. cit. note 91.
245 SEIA, op. cit. note 9. Note that data for Hawaii (and thus the state
rankings) are uncertain for 2010. This is because 2010 was the first
year that solar thermal systems were required on new homes; the
rebate, which provided the ability to track new systems, was thus
eliminated. Bärbel Epp,“Hawaii: Is the Strongest Solar Thermal
Market in the US in Trouble?”SolarThermalWorld.org, 20 January
2011.
246 Number of systems added, capacity added, and market growth rate
from SEIA, op. cit. note 9; 2.3 GWth based on 2.1 GWth at the end of
2009 from SEIA, op. cit. note 114.
247 SEIA, op. cit. note 9.
248 Egypt from New and Renewable Energy Authority (NREA), Annual
Report 2010, Ministry of Electricity and Energy, Egypt, January, 2011,
cited in GSR country report from Maged K. Mahmoud, RCREEE;
South Africa from Bärbel Epp,“South Africa: Eskom’s Incentive
Programme Shows a Steep Ramp Up,”SolarThermalWorld.org, 8
February 2011; Ethiopia and Kenya from Mark Hankins, African Solar
Designs, Kenya, personal communication with REN21, May 2010;
Tunisia and Zimbabwe from Weiss and Mauthner, op. cit. note 243;
Namibia from Weiss and Mauthner, op. cit. note 3.
249 Egypt from NREA, op. cit. note 248; Morocco from Bärbel Epp,
“Morocco: The National Market Offers Huge, But Insufficiently
Exploited Potential,”SolarThermalWorld.org , 23 March 2011.
250 Weiss and Mauthner, op. cit. note 3.
251 Ibid.
252 Ibid.
253 Ibid.
254 Ibid. Saudi Arabia also from Bärbel Epp,“Saudi Arabia: Largest Solar
Thermal Plant in the World with 36,305 m2,”SolarThermalWorld.org,
2 July 2010.
255 Weiss and Mauthner, op. cit. note 3; 3,900 m2 from Bärbel Epp,
“Singapore: Austria Delivers and Finances Biggest Solar Cooling
Installation Worldwide,”SolarThermalWorld.org, 31 August 2010.
256 H. Schweiger et al., POSHIP: Potential of Solar Heat in Industrial
Processes, www.solarpaces.org/library/docs/poship_final_report. pdf;
Stefan Hess et al..“SO-PRO Solar Process Heat Generation: Guide to
Solar Thermal System Design for Selected Industrial Processes,“

2011, www.solar-process-heat.eu; T. Müller et al., “PROMISE:
Produzieren mit Solarenergie,”2004, www.nachhaltigwirtschaften. at/
nw_pdf/0401_promise.pdf. See also, e.g.,“Frito-Lay Solar System Puts
the Sun in SunChips,”redOrbit.com, 4 April 2008.
257 Andreas Häberle,“A Snapshot on Solar Heat for Industrial Processes,”
PSE AG, Freiburg, Germany.
258 Ibid.
259 Hangzhou from Weiss and Mauthner, op. cit. note 3; other plants in
China include a Himin Solar Corporation food drying application in
Qingdao and a sludge processing application in Jinan, per Lian Jiang,
Himin Solar Corporation, personal communication with REN21, 9 June
2011. As of early 2011, SAB-Miller (South African brewery) intended to
install a 1.5–2 MWth system in Polokwane, and Heineken (one of the
leading brewing companies) planned to install solar thermal systems
for three breweries (total capacity 5–6 MWth), per Werner Weiss,
AEE – Institute for Sustainable Technologies, Gleisdorf, Austria,
personal communication with REN21, 6 April 2011.
260 John W. Lund, Derek H. Freeston, and Tonya L. Boyd,“Direct
Utilization of Geothermal Energy: 2010 Worldwide Review,”in
Proceedings of the World Geothermal Congress 2010, Bali, Indonesia,
25–29 April 2010; updates from John Lund, Geo-Heat Center, Oregon
Institute of Technology, personal communication with REN21, March,
April, and 7 June 2011.
261 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260; updates from Lund, op. cit.
note 260.
262 Ibid.
263 Ibid.
264 Ibid.
265 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260.
266 Ibid; updates from Lund, op. cit. note 260. China (8.9 GWth) also from
Li Junfeng and Ma Lingjuan,“Renewable Energy Development in
China,”CREIA, China RE Entrepreneurs Club (CREEC), provided to
REN21, March 2011.
267 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260; updates from Lund, op. cit.
note 260.
268 Note that U.S. production is lower than China’s despite the higher
capacity in the United States due to the high share of heat pumps that
provided 95% of geothermal direct use energy in 2010. EIA, Monthly
Energy Review, February 2011, www.eia.doe.gov/emeu/mer/
overview.html, viewed 29 March 2011. Lund, Freeston, and Boyd, op.
cit. note 260; updates from Lund, op. cit. note 260.
269 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260 updates from Lund, op. cit.
note 260.
270 Holm et al., op. cit. note 141.
271 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260; updates from Lund, op. cit.
note 260.
272 Figure of 2.9 million from Robert Crowe,“Demand for Geothermal
Heat Pumps to Grow 14% by 2015,”RenewableEnergyWorld. com, 14
January 2011; most from Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260;
China also from Li and Ma, op. cit. note 266.
273 Lund, Freeston, and Boyd, op. cit. note 260; updates from Lund, op. cit.
note 260.
274 Figure of 130 MWth added and expected total capacity from
Orkuveita Reykjavíkur,“Hellisheiði Geothermal Plant,”www.or.is/
English/Projects/HellisheidiGeothermalPlant, viewed 28 April 2011.
Eventually it will be one of the world‘s largest, with 300 MW electric
and 400 MW of thermal capacity, per Friðrik Ómarsson,“133 MW
Geothermal Energy Plant Commissioned,” RenewableEnergyWorld.
com, 12 February 2011.
275 “Drilling to Begin for Cornwall Geothermal Power Plant in 2011,”The
Guardian (U.K.), 16 August 2010;“Bavaria Builds 10 MW Geothermal
Power Plant,”RenewableEnergyFocus.com, 23 November 2010.
276 See, for example, Nicolaj Stenkjaer,“Biogas for Transport,”Nordic
Folkecenter for Renewable Energy, November 2008, at www.
folkecenter.net/gb/rd/transport/biogas_for_transport; Switzerland
from Dunja Hoffmann, GIZ, personal communication with REN21, 29
April 2011.
277 Natural and Bio Gas Vehicle Association (NVGA Europe), www.
ngvaeurope.eu, viewed March 2011. Sweden also from Stenkjaer op.
cit. note 276; Switzerland also from Hoffmann, op. cit. note 276. See also
Stephan Kabasci,“Boosting Biogas with Heat Bonus: How Combined
Heat and Power Optimizes Biogas Utilization,”Renewable Energy
World, September/October 2009.
278 Swedish Energy Agency, Transportsektorns energianvändning 2010,
(Energy Use in the Transport Sector 2010) (Eskilstuna, Sweden, 2011).
279 IEA, op. cit. note 26, p. 55.
280 U.S. and EU from Ibid; Brazil data from Datagro’s Bulletin,“Year
2011 – Number 02E 03/15/2011,”at www.datagro.com. br/section/1/
informativo. These data include fuels used by light vehicles, including
ethanol, gasoline, and natural gas.
281 F.O. Licht, April 2011; IEA, op. cit. note 3.
282 Figure 11 based on F.O. Licht, op. cit. note 281; IEA, op. cit. note 3.

─ 105 ─

283 Camelina-based biofuel has been used successfully in test flights of
U.S. military aircraft, and jatropha-based biofuel blends have fueled a
variety of other aircraft including commercial airliners. See“CamelinaBased Biofuel Breaks Sound Barrier on U.S. Air Force F-22 Raptor
Test Flight,”Business Wire, 21 March 2011, and Jim Lane,“Lufthansa
to Commence 6-month Aviation Biofuel Trial on Commercial Routes,”
Biofuels Digest, 29 November 2010.
284 Figure of 86 billion liters based on 85,600 m3 from F.O. Licht, op. cit.
note 281, and on 86.3 billion liters from IEA, op. cit. note 3; 2009 data
from IEA, op. cit. note 3. Note that biofuels data are expressed in
volumetric terms, not in terms of energy content. Where reported in
tonnes, figures were converted to liters using factors 1,260 liters/tonne
ethanol and 1,130 liters/ton biodiesel; where reported in cubic meters,
ethanol data were converted to liters using 1,000 liters/㎥.
285 Based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281, and on IEA, op. cit.
note 3.
286 F.O. Licht, op. cit. note 281; 49.2 billion liters based on 13 billion gallons
(converted at 1 US gallon = 3.78541178 liters) from Renewable Fuels
Association (RFA), Building Bridges to a More Sustainable Future:
2011 Ethanol Industry Outlook (Washington, DC: February 2011). Note
that the United States produced 50.1 billion liters per IEA, op. cit. note
3.
287 RFA, op. cit. note 286.
288 Ibid; 3% from U.S. Department of Agriculture and RFA, cited in RFA,
ibid.
289 Net exporter and 1.3 billion based on 350 million gallons from RFA, op.
cit. note 286; Canada et al. from“U.S. Ethanol Enters Global Market
Place,”Energy Tribune, 18 October 2010.
290 Brazilian Supply Company (CONAB), Brazilian Ministry of Agriculture
Livestock and Supply, December 2009, data provided by Renata
Grisoli, CENBIO, personal communication with REN21, May 2010; U.S.
from Inae Riveras,“US 2011 Ethanol Exports Seen at 500 Mln Gal –
CHS,”Reuters, 30 March 2011.
291 Marcos Jank, President and CEO of UNICA, the Brazilian Sugarcane
Industry Association, 2011, http://english.unica.com.br/opiniao/show.
asp?msgCode=37DE2608-81F3-4EC4-8383- F67E685C29EF.
292 Cheaper from Riveras, op. cit. note 290.
293 Brazilian Ministry of Agriculture, Livestock and Supply (MAPA),
provided by Renewable Fuels Department, Brazilian Ministry of
Mines and Energy, personal communication with REN21, 28 April
2011. Note that Brazil’s production in 2010 was 26.1 billion liters
according to IEA, op. cit. note 3, and 26.2 billion liters according to F.O.
Licht, op. cit. note 281. Share of global total based on data from idem
and from IEA, op. cit. note 3.
294 Based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281. China produced 2.3
billion liters, India 0.2 billion liters, and Thailand 0.4 billion liters, per
IEA, op. cit. note 3.
295 Based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281. Note that U.K.
production was an estimated 0.35 billion liters per IEA, op. cit. note 3.
296 Based on data for France (1.05 billion liters) from F.O. Licht, op. cit.
note 281, and Germany (1.5 billion, based on 1.16 million tonnes) from
BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16, and Federal Office of Economics
and Export Control (BAFA)“Official Petroleum Data,”www.bafa.
bund.de. Note that F.O. Licht puts France slightly ahead of Germany,
whereas Germany’s production (0.94 billion liters) exceeded that of
France (0.7 billion liters), per IEA, op. cit. note 3.
297 Based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281, and from IEA, op. cit.
note 3.
298 Based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281.
299 Ibid.
300 Ibid.
301 Ibid; 2005 growth rate from European Biodiesel Board,“2008- 2009: EU
Biodiesel Industry Shows Resilience Amid Unfair International
Competition and Degraded Market Conditions,” press release
(Brussels: 15 July 2009). Note that the change in EU shares and jump
in total production relative to 2009 are due in part to the difference
between IEA (2009) and F.O. Licht (2010) datasets.
302 Sybille de la Hamaide,“Diester Sees No Respite for EU Biodiesel
Industry,”Reuters, 13 March 2011; Thomas Saidak,“Four Irish
Biodiesel Plants Mothballed Due to Cheap Imports,”Biofuels Digest,
22 April 2011; domestic production requirements and punitive tariffs
from Jim Lane,“Argentina Protests New Spanish Regs on Local
Biodiesel Content,”Biofuels Digest, 10 May 2011, and from Meghan
Sapp,“US Biodiesel Producers Lash Out at EU Punitive Tariffs,”
Biofuels Digest, 7 April 2011; blending mandates from“Spanish
Biofuels Producers Eye Mothballs,”ArgusMedia.com, 23 March 2011.
303 F.O. Licht, op. cit. note 281; Spain’s production increased 80%
according to F.O. Licht but declined 3% in 2010 according to“La
capacidad de producción de biodiesel en España supera los 4,2 millones
de toneladas,”Europe Press, undated, at www.labolsa.com.
304 Germany (2.6 million tonnes or 2.9 billion liters) from BMU/AGEE-Stat,
op. cit. note 16. Note that Germany’s production was 2.7 billion liters

305

306

307

308

per F.O. Licht, op. cit. note 281, and 2.8 per IEA, op. cit. note 3.
Ranking from F.O. Licht, op. cit. note 281. Note that the IEA puts
France ahead of Brazil and Argentina.
Jim Lane,“Annual Report on German Biodiesel Published,”Biofuels
Digest, 5 November 2010;“German Biodiesel Consumption Falls in
September,”ArgusMedia.com, 15 December 2010; production increase
from BMU/AGEE-Stat, op. cit. note 16.
Brazil and Argentina from F.O. Licht, op. cit. note 281; Argentina and
amount exported also from INDEC, in El Crònista, provided by
Gonzalo Bravo, Bariloche Foundation, personal communication with
REN21, May 2011. Note that the IEA puts Brazil at 2.4 billion liters,
with an increase of 47% over 2009, per IEA, op. cit. note 3.
More than 40% based on data from F.O. Licht, op. cit. note 281; second
year from“U.S. Census Releases 2010 Biodiesel Production Estimates,”
www.biodieselmagazine.com, 9 March 2011, and from IEA, op. cit. note
3.
F.O. Licht, op. cit. note 281.

3.INDUSTRY TRENDS
1
Following the new policies of 2009–10, the industry grew markedly
beyond traditional markets in the United States, the EU, and China to
new markets such as Sudan, Kenya, Ukraine, Argentina, and Saudi
Arabia.
2
Steve Sawyer, Global Wind Energy Council (GWEC), personal
communication with REN21, 19 April 2011.
3
Rikki Stancich, “2010 in Review: Peaks and Troughs for the
International Wind Energy Sector,”WindEnergyUpdate.com, 6
December 2010.
4
Note that Suzlon Energy (IND) and Repower (GE) are listed as a
Suzlon Group for the first time in BTM Consult’s World Market
Update. Rankings and data in Figure 13 from BTM Consult – A Part
of Navigant Consulting, World Market Update 2010 (Ringkøbing,
Denmark: 2011), provided by Birger Madsen, BTM Consult, personal
communication with REN21, March and June 2011. Note that the total
quantity of capacity supplied exceeds 100% of the global market
because some capacity was in transit or under construction and not
yet commissioned at year-end. Data were adjusted for Figure 13 such
that the sum of shares supplied totals 100%.
5
Sinovel,“SL5000,”www.sinovel.com/en/procducts.aspx?ID=148,
viewed 19 April 2011.
6
Shi Pengfei, Chinese Wind Energy Association and GWEC, personal
communication with REN21, April 2011.
7
Repower Corporation,“REpower: 295 MW Contract Signed for
Thornton Bank Offshore Wind Farm,”press release (Hamburg/
Antwerp: 25 November 2010).
8
Vanya Drogomanovich, “Can Wind Turn Ukraine’s Orange
Revolution Green?” Bloomberg New Energy Finance Monthly
Briefing, October 2010, p. 12.
9
American Wind Energy Association (AWEA), Wind Energy Weekly, 8
April 2011.
10 Emerging Energy Research, North America Wind Plant Ownership
Rankings 2010: Trends and Review (Cambridge, MA: 31 March 2011).
11 Chris Red,“Wind Turbine Blades: Getting Bigger and Bigger,”
CompositesWorld.com, viewed 20 June 2011.
12 BTM Consult – A Part of Navigant Consulting, Wind Market Update
2010, Executive Summary (Ringkøbing, Denmark: March 2011).
13 Katie Kristensen, Catalog of Small Wind Turbines 2011 (Hrup Thy,
Denmark: Nordic Folkecenter for Renewable Energy, 2011).
14 AWEA, U.S. Wind Industry Annual Market Report 2010 (Washington,
DC: 2011).
15 Andrew Kruse, Southwest Windpower, personal communication with
REN21, May 2011.
16 RenewableUK, Small Wind Systems: UK Market Report (London: April
2010).
17 Richard Sikkema et al.,“The European Wood Pellet Markets: Current
Status and Prospects for 2020,“ Biofuels, Bioproducts and Biorefining,
May/June 2011, pp. 250–78.
18 Rohan Boyle,“Sector Round-up: Q4 2010 Development in Wind, Solar,
Biofuels and Biomass,”Bloomberg New Energy Finance Monthly
Briefing, December 2010, p. 8.
19 Point Bio Energy,“Point Bio Energy LLC, Signs 4,000,000 mt 10 Year
Contract,”press release (New York: 13 July 2009).
20 EurObserv’ER,“Biogas Barometer,”November 2010, pp. 105– 19.
21 Ibid.
22 Ibid, p. 116.
23 Ron Pernick et al., Clean Energy Trends 2011 (San Francisco: Clean
Edge, March 2011), p. 3.
24 Globally, more than 300 firms manufacture cells.
25 PV News, Greentech Media, May 2011, p. 4.
26 PV News, Greentech Media, April 2011
27 Solarbuzz,“Marketbuzz”annual report, Solarbuzz.com, March 2011.

─ 106 ─

28 Ibid.
29 European Photovoltaic Industry Association (EPIA), Global Market
Outlook for Photovoltaics Until 2015 (Brussels: 2011).
30 Solar Energy Industries Association (SEIA), U.S. Solar Market Insight:
2010 Year in Review, Executive Summary (Washington, DC: 2010), p. 3.
U.S. firms include: First Solar, Suntech, Evergreen Solar, Global Solar,
United Solar Systems, Abound Solar, Ascent Solar, DayStar
Technologies, EPV Solar, Miasole, Nanosolar, Power Films, Signet
Solar, Solo Power Inc, Solyndra, Suniva, and Xunlight Corporation.
31 SEIA, op. cit. note 30, p. 11.
32 SolarWorld, “SolarWorld Concludes Joint Venture with Qatar
Foundation,”press release (Bonn, Germany and Doha, Qatar: 1 March
2010).
33 Suntech Corporation,“Suntech Begins Manufacturing in the United
States,”press release (Goodyear, AZ and San Francisco: 8 October
2010). Increased imports of Chinese modules resulted in the United
Steelworkers filing complaint to the U.S. Trade Representative in
September 2010 for reputedly illegal practices utilized by the Chinese
to develop their green sector. Chinese solar and wind manufacturers
received $27 billion in 2010 from the China Development Bank at
discounted interest rates, but Chinese manufacturers typically buy
manufacturing equipment from U.S. and European suppliers, with the
U.S. net exports of $723 million of solar energy products, led by $1.1
billion in polysilicon exports in 2009.
34 “Solar Frontier Opens Largest Thin-film Plant in the World,”
RenewableEnergyWorld.com, 28 April 2011.
35 “Clean Energy in the GCC States – What’s in the Pipeline?”
Bloomberg New Energy Finance Monthly Briefing, December 2010, p.
15.
36 “First Solar PV Company in India to Achieve 100 MW of Installations
Globally Under Its Own Brand,”SolarThermalMagazine.com, viewed
23 March 2011.
37 Sidebar 3 based on the following sources: U.S. Department of Energy,
Critical Materials Strategy (Washington, DC: December 2010);
Knowledge @ Wharton,“Finance and Investment: China’s Rare
Earth Dominance: Another Global Resource Scramble in the Making?”
5 April 2011, at http://knowledge.wharton.upenn.edu/arabic/article.
cfm?articleid=2646&language_id=1; Rare Earth Industry and
Technology Association Web site, www.reitausa.org; Clean Edge,
Clean Energy Trends 2011 (San Francisco: March 2011);“China Caps
Emissions for Rare Earth Miners,” Agence France Presse, 28
February 2011; “China Cuts Rare Earth Export Quotas, U.S.
Concerned,”Reuters, 29 December 2010; EPIA and PV Cycle,“More
than 200 International Experts Pave the Way for Photovoltaic Module
Recycling,”press release (Berlin: 26 January 2010); Silicon Valley
Toxics Coalition, Solar Scorecard 2010 (San Jose: 2010); PV Cycle,
“Summary Activities Report PV Cycle for 2010,”at www.pvcycle.org.
38 L u i s C r e s p o , A s o c i a c i ó n P r o t e r m o s o l a r , M a d r i d , p e r s o n a l
communication with REN21, June 2011.
39 Ibid.
40 Ibid.
41 Asociación Protermosolar Web site, www.protermosolar.com, viewed
26 March 2011.
42 Fred Morse, Morse Associates Inc., personal communication with
REN21, February–June 2011.
43 Abhishek Shah,“List of Top Solar Thermal/Concentrated Solar
Power(CSP) Companies,”www.greenworldinvestor.com, 1 March 2011.
44 Pike Research, Geothermal Power - Renewable Energy Generation
from Conventional, Enhanced Geothermal Systems, and Co-Produced
Resources: Market Analysis and Forecasts (Boulder, CO: 2011), p. 83.
45 Stephan Nielsen,“Small Hydro in Brazil: Struggling to Compete with
Cheaper Wind Power,”Bloomberg New Energy Finance Monthly
Briefing, August 2010, p. 11.
46 Mike Scott, “Small Hydro in Europe: Hobbled by Regulation,”
Bloomberg New Energy Finance Monthly Briefing, September 2010,
p. 13.
47 Government of India, Ministry of New and Renewable Energy,“Small
Hydro Power Programme, www.mnre.gov.in/progsmallhydro.htm, and
“List of Equipment Manufacturers of Small Hydro Turbines,”www.
mnre.gov.in/manufacurers-sht.htm, both viewed 5 April 2011.
48 International Hydropower Association (IHA), with contributions from
the Hydro Equipment Association (HEA), communications with
REN21, February–March 2011.
49 International Energy Agency (IEA), Ocean Energy Systems,“Ocean
Energy: Opportunity, Present Status and Challenges,”www.iea.oceans.
org, viewed 23 March 2011.
50 The Washington, D.C.-based Ocean Renewable Energy Coalition
counted 58 industry firms as members in 2010, per OREC Web site,
www.oceanrenewable.com, viewed 26 March 2011.
51 “Energy from the Ocean and Tides Starts to Look Promising,”
HydroWorld.com, 3 March 2010.
52 IEA, op. cit. note 49.

53 2008–2010 Study Report on Solar Thermal Industry, China, provided
by Lian Jiang, Himin Solar, personal communication with REN21, April
2011.
54 Werner Weiss, Arbeitsgemeinschaft Erneuerbare Energie – Institut
für Nachhaltige Technologien (AEE INTEC), personal communication
with REN21, April 2010; Matthias Fewer and Magyar Balzas, Solar
Industry: The First Green Shoots of Recovery (Basel: Bank Sarasin,
November 2009). A thermo-siphon hot water circulating system relies
on the principle that hot water rises, and does not require a pump. In
such a system, the water heater must be below system fixtures in
order to work.
55 Baerbel Epp,“Germany: Solar Thermal Sector Layoffs,”www.
solarthermalworld.org/node/1608, 16 February 2011.
56 Ibid.
57 Baerbel Epp,“Can Europe Compete in the Global Solar Thermal
Market?”RenewableEnergyWorld.com, 21 March 2011.
58 Ibid.
59 Renata Grisoli, CENBIO, Brazil, personal communication with REN21,
19 April 2011; Departamento Nacional de Aquecimento Solar da
ABRAVA, www.dasolabrava.org.br/quem-somos/.
60 Baerbel Epp,“South Africa: Eskom’s Incentive Programme Shows
Steep Ramp Up,”www.solarthermalworld.org/node/1599, viewed 5
June 2011.
61 See, for example, Roberto Samora,”Cosan: Biofuels JV Deal with Shell
to Close Soon,”Reuters, 16 August 2010, and Laura MacInnis,“Oil
Majors Invest in Ethanol, Expect 2011 Recovery,” Reuters, 4
November 2010.
62 Renewable Fuels Association (RFA), Building Bridges to a More
Sustainable Future: 2011 Ethanol Industry Outlook (Washington, DC:
February 2011); RFA, “Statistics,” www.ethanolrfa.org/pages/
statistics, viewed 19 March 2011.
63 Rohan Boyle,“Latest Developments in Solar, Wind, Biofuels and
Marine,”Bloomberg New Energy Finance Monthly Briefing, March
2010, p. 6.
64 POET,“POET Opens 27th Ethanol Plant,”press release (Sioux Falls,
SD: 15 March 2011).
65 Boyle, op. cit. note 63, p. 7.
66 Ibid.
67 Katia Cortes,“Brazil to Need $550 Billion Energy Investment by
2019,”Businessweek.com, 29 November 2010.
68 Based on 21.9 million tonnes production capacity in 2009, per
European Biodiesel Board (EBB),“Statistics: The EU Biofuel Industry,”
www.ebb-eu.org/stats.php, viewed 19 March 2011; production data for
2010 from F.O. Licht, 2011.
69 EBB,“European Commission Initiates Probe into US Biodiesel
Circumvention,”press release (Brussels: 12 August 2010).
70 Sybille de La Hamaide,“Diester Sees No Respite for EU Biodiesel
Industry,”Reuters, 14 March 2011.
71 Renata Grisoli, CENBIO, personal communication with REN21, 11 May
2011.
72 Marlon Arraes and Issao Hirata, Brazilian Ministry of Mines and
Energy, personal communication with REN21, 28 April 2011.
73 “Neste Oil Opens Giant Renewable Diesel Plant in Singapore,”
BioFuelsDigest.com, viewed 11 March 2010.
74 Bariloche Foundation, communication with REN21, 31 May 2011.
75 The other six firms were LDC Argentina (Dreyfus), Terminal 6
Industrial (partnership between Bunge and AGD), Explora, Unitec Bio
(Eurnekián), Molinos, and Viluco. Julieta Camandone,“Gracias a la Soja
se Duplicará este Año la Producción de Biodiesel en la Argentina
(Thanks to the Soybean, Biodiesel Production Will Double this Year in
Argentina),”El Cronista, 11 November 2010, at www.cronista.com/
contenidos/2010/11/11/noticia_0014.html.
76 Airbus and Brazilian carrier TAM Airlines have joined with a group
of specialist companies to establish a bio-kerosene jet fuel processing
plant in Brazil. The group is led by Curcas, which specializes in
renewable energy project development, and biofuel producer Brasil
Ecodiesel. In parallel, Airbus and AirBP (the jet fuel distribution unit
of BP) are providing support to the project, with Airbus also
sponsoring sustainability studies. The plant is expected to start
operations in 2013 with an initial processing capacity of 80,000 tonnes
(around 26.4 million U.S. gallons) of jet biofuel per year. In Brazil in
November 2010, TAM performed a jatropha-based biofuel flight using
an Airbus A320 aircraft, the first in Latin America, per“Airbus and
TAM Airlines to Support Jatropha-based Bio-kerosene Jet Fuel
Processing Plant Project in Brazil,”www.greenaironline.com, 10
December 2010.
77 Pernick et al., op. cit. note 23, p. 12. Clean Edge notes that IATA
estimates 15% of jet fuel to be bio-derived by 2020, and 50% by 2040.
78 Will Thurmond,“Top 11 Algae Biofuel and Biochemical Trends From
2011-2020,”RenewableEnergyWorld.com, 30 May 2011.
79 Pernick et al., op. cit. note 23, p. 12.
80 Harry Boyle, “Algal Biofuel: Investors Take the Long View,”

─ 107 ─

Bloomberg New Energy Finance Monthly Briefing, April 2010. pp.
13–14.
81 Ibid.
82 Sidebar 4 is based on the following sources: GWEC/Greenpeace 2010,
GWEC 2010, WWEA 2009, EPIA 2010, BSW 2010, Solar Paces 2010,
BMU 2010, CREIA 2010, Martinot and Li 2007; Navigant 2009; Nieto
2007; REN21 2005 and 2008; Suzlon 2007; UNEP 2008; U.S. Geothermal
Industry Association 2009; SEIA 2009. Data adjusted based on
submissions from report contributors and other sources, along with
estimates for biofuels and solar hot water by Eric Martinot. Earlier
estimates were made by UNEP in 2008 (1.7 million global total) and by
Sven Teske and Greenpeace International in 2009 (1.9 million global
total), not including biofuels and solar hot water. Brazil ethanol
estimate from Labor Market Research and Extension Group (GEMT,
ESALQ/USP). Solar hot water employment estimate uses the figure of
150,000 for China in 2007 cited in Martinot and Li 2007, adjusted for
growth in 2008–2009, and assuming employment in other countries is
in proportion to China’s global market share.
4.POLICY LANDSCAPE
1
This section is intended only to be indicative of the overall landscape
of policy activity and is not a definitive reference. Policies listed are
generally those that have been enacted by legislative bodies. Some of
the policies listed may not yet be implemented, or are awaiting
detailed implementing regulations. It is obviously difficult to capture
every policy, so some policies may be unintentionally omitted or
incorrectly listed. Some policies may also be discontinued or very
recently enacted. This report does not cover policies and activities
related to technology transfer, capacity building, carbon finance, and
Clean Development Mechanism projects, nor does it highlight broader
framework and strategic policies – all of which are still important to
renewable energy progress. For the most part, this report also does
not cover policies that are still under discussion or formulation, except
to highlight overall trends. Information on policies comes from a wide
variety of sources, including the International Energy Agency (IEA)
Renewable Energy Policies and Measures Database, the U.S. DSIRE
database, RenewableEnergyWorld.com, press reports, submissions
from country-specific contributors to this report, and a wide range of
unpublished data. Much of the information presented here and further
details on specific countries appear on the“Renewables Interactive
Map”at www.ren21.net. It is unrealistic to be able to provide detailed
references to all sources here.
2
Policy statistics in this section are the result of considerable and
careful analysis based on many sources of published and unpublished
information, in an attempt to ensure that the statistics and
comparative data are as accurate as possible. However, the evaluation
of renewable energy policies is a complex process. Accounting
methods used to assess primary and final consumer energy vary but
are poorly understood and often confused or ignored in the literature.
Definitions of specific renewable energy policies differ widely, and this
can be exacerbated by the varying interpretations used when
presenting information in the databases and literature upon which this
section is based. As one simple example, 30 U.S. states are listed by
the U.S. Department of Energy as having a“Renewable Portfolio
Standard,”a quota imposed on their electricity utilities. However, a
further six states have voluntary standards that are not strictly within
the normally accepted definition of a quota policy. In addition, the
definition of“renewable energy”varies among these states with, for
example, most but not all excluding new large hydropower projects
and only around half including biogas produced from anaerobic
digestion plants.
3
Policy impacts and lessons learned have been discussed in Chapter 11
of the IPCC Special Report on Renewable Energy Sources and also in
a forthcoming IEA report Deploying Renewables: Worldwide
Prospects and Challenges.
4
Database of State Incentives for Renewable Energy (DSIRE), www.
dsire.org; D. Gold,“Renewable Energy Standards, Savvy or Silly?”
RenewableEnergyWorld.com, 22 March 2011.
5
In December 2010, France suspended solar PV projects of less than 3
kW for three months to evaluate subsidy cuts and measures to limit
industry growth following a boom. The PV capacity installed at the
end of 2010 will cost EUR 560 million a year for 20 years in subsidies
paid for through a tax to electricity consumers. France is targeting
5,400 MW of solar PV capacity by 2020, per“French Government
Plans Solar Energy Tender, Modifiable Rates, Besson Says,”http://
budurl.com/mercomftmr; J. Jones,“Italy Overhauls Its PV Incentives,”
RenewableEnergyWorld.com, 20 May 2011; E. Hughes, “Cuts
Conundrum – Investigating Likely Feed-in Tariffs Worldwide,”PV
Tech, 25 August 2010.
6
The term “target” is used rather loosely in this section and
encompasses many different types of policy processes, such as

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─ 108 ─

legislative mandates, executive or ministerial statements and
programs, other types of announced goals and plans, and pledges
made as part of international action programs (from Bonn Renewables
2004, Beijing International Renewable Energy Conference 2005,
Washington International Renewable Energy Conference 2008
(WIREC), and the Delhi International Renewable Energy Conference
2010 (DIREC)). Targets counted in this section include such ministerial
statements and announced plans, not necessarily backed by specific
legislation. It is very difficult to conclusively separate and categorize
targets by type or source of authority across all countries.
Actual country primary energy shares from renewable energy in
recent years are listed in the annual IEA report Renewables
Information, www.iea.org/publications/free_new_Desc.asp?PU BS_
ID=2037, viewed 15 March 2011. A detailed description and
comparison of the different methods of calculating the share of
primary energy is contained in the IPCC Special Report on Renewable
Energy Sources and Climate Change Mitigation (May 2011) which,
after detailed deliberations, chose to use the direct equivalent method
commonly used in IPCC long-term scenarios rather than the physical
accounting method as used by the IEA or the substitution method as
used by BP in their Energy Outlook and the U.S. Energy Information
Administration; see also Sidebar 7 of the Renewables 2007 Global
Status Report.
European Commission (EC),“Energy for the Future: Renewable
Sources of Energy”(Brussels: 26 November 1997).
Global Wind Energy Council (GWEC),“Global Installed Wind Power
Capacity,”at www.gwec.net; Franz Alt,“2010 Renewables Exceed EU
Targets,”www.sonnenseite.com, 5 October 2010.
“Europe Tops Its Renewables Targets,” RenewableEnergyWorld.com,
3 September 2010. Figure 15 based on the following sources:
EurObserv’ER, The State of Renewable Energies in Europe, 10th
EurObserv’ER Report (Paris: 2010); European Commission (EC),
“Energy: Renewable Energy: Targets,”http://ec.europa.eu/energy/
renewables/targets_en.htm.
EC,“Renewable Energy – Progressing Towards the 2020 Target,”
Communication from the Commission to the European Parliament and
the Council (Brussels: 31 January 2011).
The Scottish Government,“Target for Renewable Energy Now 80
Percent,”press release (Edinburgh: 23 September 2010).
“G e r m a n S o l a r P V D e g r e s s i o n C o u l d R e a c h 13 P e r c e n t ,”
RenewableEnergyFocus.com, 5 October 2010.
Deutsche Bank Group,“The German Feed-in Tariff for PV,”23 May
2011, www.dbcca.com/dbcca/EN/_media/German_FIT_for_PV.pdf; M.
Osborne, “Agreement Reached on New German Feed-in tariff
Maximum 12 Percent Degression,”PV-Tech.org, 14 January 2011.
Starting in January 2011, feed-in tariffs will be adjusted downward
every year if the installation capacity goes over the fixed cap of 3.5
GW/year. Tariffs will decrease 3% for each GW of additional installed
capacity and increase 2.5% if the fixed limit is not reached.
J. Jones,“Country Profile: Australia,”RenewableEnergyWorld.com, 20
December 2010.
Chinese Wind Energy Association (CWEA), 2010 China Wind Power
Installed Capacity Statistics (Beijing: 2011).
CWEA Web site, www.cwea.org.cn; GWEC, op. cit. note 9; China
Electricity Council, www.cec.org.cn, as quoted in China Country
report of the Wind Energy International 2011/2012 yearbook, May
2011.
It should be noted that China’s previous targets for wind set in the
2007 Medium and Long Term Renewable Energy Development plan
needed to be revised as wind power capacity has developed much
more rapidly than expected in recent years. Existing formal
documents covering new targets for wind power for 2020 have not yet
been officially released, but an unofficial target is now considered at
least 150 GW by 2020, and possibly 200 GW.
Data from the Chinese Renewable Energy Industries Association
(CREIA). Also see“Wind Power Industry Facing Big Challenges,”
People’s Daily, 20 January 2011.
S. Chakrabati, S. Das, and J. Khatrani, “Renewable Energy
Development in India. Ernst and Young Country Attractiveness
Industries,”RenewableEnergyWorld.com, 20 December 2010.
J. Lane,“Is Brazil the Big Winner?”RenewableEnergyWorld.com, 1
December 2010.
C.F. De Saravia, A.D. Rosell, and J. Siemer,“Coup de Grâce: A New
Royal Decree Slashes Tariffs and Opens the Door to Retroactive
Changes for Spanish PV,”Photon International, January 2011, pp.
66–68.
EnviroFinland,“Finland Takes Concrete Steps to Promote Renewable
Energy,”15 January 2011, at www.energy-enviro.fi.
Meghan Sapp,“Spain Sets 6.2% Biofuels Target for 2011, Higher for
2012,”Biofuels Digest.com, 12 April 2011.
German Federal Ministry of Economics and Technology, “Concept for
an Environmentally Sound, Reliable and Affordable Energy Supply,”

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28 September 2010; P. Gipe,“Germany Ups Renewable Energy Target
Again,”Alliance for Renewable Energy, 4 August 2010.
Y. Sun,“Taiwan Increases Its Renewable-Energy Target to 16
Percent After Law Spurs Demand,”Bloomberg.com, 29 September
2010.
Regional Centre for Renewable Energy and Energy Efficiency,
RCREEE Newsletter, August 2010.
B. Khumali,“Department of Energy Offers 200,000 Subsidies for Solar
Water Heating Programme,”press release (Pretoria: Department of
Energy, Republic of South Africa, 29 July 2010).
S. Grainger,“Central America Taps Volcanoes for Electricity,”
Reuters, 22 September 2010.
“Government Approves 1000 MW Grid-connected Solar Power
Projects,”The Hindu, 30 August 2010. See also“India Mandates Use
of Local Components in New Solar Policy,”Bloomberg.com, 25 July
2010.
American Council On Renewable Energy (ACORE),“Renewable
Energy in Oklahoma,”February 2011, www.acore.org/files/pdfs/
states/Oklahoma.pdf.
D. Hemlock,“Big Wind Project Could Spur Renewable Energy
Revolution in Puerto Rico,”RenewableEnergyWorld.com, 6 December,
2010. Corrected to 12% for years 2015–19, 15% for years 2020–27, a yetto-be-determined target for years 2028–34, and 20% by 2035.
B. Clark,“Cook Islands Moves Towards 100 Percent Renewable
Electricity,”Aus/NZ/Oceania Affairs, Suite101.com, 7 April 2011.
Directorate of Energy and Climate Change, Ministry of Foreign
Affairs, United Arab Emirates, personal communication with REN21,
July 2011; and“Dubai Energy Forum Gets Underway: Emirate
Targets 5% of Energy Needs to Be Met Through Renewable Sources
by 2030,”emirates247.com, 18 April 2011.
In that scheme, if applications exceed 150 MW total capacity, the
incentives will be awarded to projects that offer the highest discount
on the proposed tariff. Already, competitive bidding has reduced the
original tariffs by 32% for solar PV and 38% for CSP.
Resources and Logistics, Identification Mission for the Mediterranean
Solar Plan, Final report, January 2010, http://ec.europa.eu/energy/
international/international_cooperation/doc/2010_01_solar_plan_report.
pdf.
Table 2 from sources listed in Endnote 1 for this section.
Some question the inclusion of the United States (1978) in Table R10.
The U.S. national feed-in law was the Public Utility Regulatory Policy
Act (PURPA) of 1978, although some analysts do not consider PURPA
to have been a true national feed-in law. Several states actively
implemented PURPA but most discontinued implementation in the
1990s. Some jurisdictions are not listed in Table R10 due to the limited
scope of their policies – for example, the U.S. state of Washington,
which has enacted limited FITs for solar PV but restricts the amount
of capacity that can be installed and is capped at $5,000/year per
project. Other policies are listed even though they are limited also:
California’s FIT is limited to 750 MW; Oregon and Vermont’s FITs
are limited to 25 MW and 50 MW, respectively, and are considered
pilot programs. In addition, some utilities in the U.S. states of Michigan
and Wisconsin offer limited FITs but there is no state-level policy. The
Australian Northern Territory had a limited FIT for a small number
of systems in Alice Springs.
There remain significant differences of opinion among experts as to
what constitutes a feed-in tariff. For Table 2, the Netherlands MEP
policy is considered a premium and is classified as an energy
production payment, rather than a feed-in policy. Costa Rica, Panama,
Peru, and Iran may be the same, although some claim these countries
have FITs. FITs shown for some other countries might better be
classified as energy production payments as well. Indonesia’s 2002
FIT covers generators less than 10 MW (revised from 1 MW in 2006)
but at low tariff levels and is thus not considered by some to be a true
FIT. India’s national FIT from 1993 was substantially discontinued
but new national FITs were enacted in 2008.
P. Gipe,“Louisiana PUC Orders Limited Feed-in Tariff,”2010, www.
wind-works.org/FeedLaws/USA/LouisianaPUCOrders LimitedFeedinTariff.html. The tariff is offered only for a limited five-year term,
which is considerably shorter than most FIT terms.
By building three renewable energy projects, one at least 5 MW and
the others up to 300 kW each, a utility can avoid offering any standard
offer contracts.
Mercom Market Intelligence Report, 20 September 2010.
“Italy Changes Solar FITs,”RenewablesInternational.net, 9 May 2011.
This was done to reduce the total cost of the mechanism and also to
avoid old solar PV plants being repowered using much cheaper PV
modules.
P. Gipe,“Britain to Abandon RPS & Move to Feed-in Tariffs,”
December 2010, www.wind-works.org/FeedLaws. Any existing
projects contracted under the Obligation can be constructed up till
2017. The fledgling marine energy industry is lobbying for further

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support policies for wave and tidal projects; see RenewableUK, Wave
and Tidal Energy in the UK – State of Industry Report (London:
March 2011). (Note: RenewableUK was known previously as the
British Wind Energy Association.)
“Bulgaria’s New Renewable Energy Act Cools Down Investors’
Hopes,”www.novinte.com, 21 April 2011. Geothermal and biomass
received 20 year contracts and wind 12 years.
“Solar Credits Scheme Reduced,”ecogeneration.com, 5 May 2011.
“New Renewable Energy Hotspots Occur as Incentive Roll Backs
Continue,”Bloomberg New Energy Finance Newsletter, 17 May 2011.
Ibid.
“Australian Capital Territory (ACT) Expands Solar Feed In Tariff
Program,”EnergyMatters.com, 14 September 2010.
Malaysian Renewable Energy Bill 2010 was adopted on 9 April 2011
and was to be enacted in May 2011 along with the creation of the
Sustainable Energy Development Authority. See Renewable Energy
Bill 2010, at www.parlimen.gov.my/files/billindex/pdf/2010/
DR472010E.pdf.
P. Gipe, “Ecuador Adopts Feed-in Tariff,” 6 May 2011, www.
windworks.org/FeedLaws/Ecuador/EcuadorAdoptsFeed-inTariffs.
html. The FIT also applies for the Galápagos Islands, and applies to
several technologies and differentiates biogas and hydro by size.
See Electricity Regulatory Authority of Uganda, www.era.or.ug/
FeedInTariffs.php.
For example, following the introduction of a FIT (with tariffs out to
2035 declining over time), the Indian state of Gujarat has seen growing
interest in solar PV electricity generation.
Gold, op. cit. note 4.
Federal Energy Regulatory Commission (FERC),“Renewable Power &
Energy Efficiency Market: Renewable Portfolio Standards,”www.ferc.
gov/market-oversight/othr-mkts/renew/othr-rnw-rps.pdf. For states
with non-binding policy goals, see references for Table R11.
“New York RPS Expanded to 30 Percent by 2015,”IREC State &
Stakeholder Newsletter, 27 January 2010. The assumption is that an
additional 1% will take place outside of the standard from voluntary
green power purchasing programs. Compared to the original
projections made in 2004 for a 25% standard, this should require only
a modest increase in renewable energy generation because the
revised projections incorporate a 15% reduction in energy use by 2015
under the state’s Energy Efficiency Portfolio Standard (EEPS).
“California Legislature Passes 33% RPS Bill,”Platts.com, 29 March
2011.
Until 31 December, 2013, utilities may use TRECs to satisfy no more
than 25% of their requirement. The price of a TREC is capped at $50
but this will be removed in 2014 as will the limit on the number of
TRECs that may be used for RPS compliance. DSIRE,“California:
Incentives/Policy for Solar,”www.dsireusa.org. In addition to the RPS
and FIT policies, California has a competitive bidding mechanism, the
Renewable Auction Mechanism (RAM) program, which requires the
state’s three investor-owned utilities (IOUs) to purchase electricity
from renewable energy systems up to 20 MW in size within their
service territories. Each utility is authorized to acquire a portion of the
1 GW cap. Competitive auctions are then to be held twice a year for
two years, for 250 MW each. Also see ACORE,“Renewable Energy in
California,”February 2011, www.acore.org/files/pdfs/states/California.
pdf.
Deleted in proof.
Deleted in proof.
Deleted in proof.
ACORE,“Renewable Energy in Delaware,”February 2011, www.
acore.org/files/pdfs/states/Delaware.pdf. For eligible renewable
energy resources, the cost threshold is 3% of total retail electricity
costs during the same year and 1% for PV, per DSIRE,“Delaware:
Renewables Portfolio Standard,”www.dsireusa.org; Delaware also
expanded its Net Metering and Interconnection policy in July 2010 by
allowing a customer to aggregate individual meters and to participate
in net metering via a community-owned system, per DSIRE,
“Delaware: New Metering,”www.dsireusa.org.
The new rules apply to all facilities not subject to FERC regulation.
For facilities larger than 10 MW, the standards are used as a starting
point, per ACORE,“Renewable Energy in Iowa,”www.acore.org/files/
pdfs/states/Iowa.pdf.
“South Korea Boosts Support for Renewable Energy,”7 January 2011,
w w w . e n e r g y - e n v i r o . f i / i n d e x . p h p ? P A G E =3& N O D E _
ID=5&LANG=1&ID=3465.
An estimated $34 billion will be invested by 2015 under the new
policy, including $19 billion by 2013 from the nation’s largest
industrial groups.
As of late 2010, all 2.3 GW of new electricity investment in the
province has been in renewable energy capacity acquired at the
lowest possible cost because of the confidential, closed-envelope
bidding system and the freedom of the utility, BC Hydro, to pick the

lowest bids.
68 RCREEE, op. cit. note 27.
69 Malaysia from P. Gipe, Malaysia Adopts Sophisticated System of Feedin Tariffs,”RenewableEnergyWorld.com, 28 April 2011;“Zambia Cuts
Tax on Power Plants to Boost Output,”Reuters, 17 March 2011.
70 Trinidad and Tobago Ministry of Energy & Energy Affairs, Facing
the Issues: Turning the Economy Around, National Budget Statement
2010/2011 (Port of Spain: 8 September 2010).
71 Sidebar 7 based on IEA, Harnessing Variable Renewables: A Guide to
the Balancing Challenge (Paris: OECD, 2011). See also www.
kombikraftwerk.de/.
72 There are no published sources of green energy consumers so this
information is compiled country-by-country based on submissions from
country contributors.
73 Renewable energy certificates in some countries may also enable
utilities and other firms that are subject to quotas to meet their
obligations; this is a role distinct from voluntary trading.
74 Bundesnetzagentur für Elektrizität, Gas, Telekommunikation, Post und
Eisenbahnen, Monitoringbericht 2010 (Berlin: 20 November 2010).
75 Green Energy Certification Center, Japan, http://eneken.ieej.or.jp/
greenpower/eng/index.htm.
76 Ibid.
77 L. Bird and J. Sumner, Green Power Marketing in the United States: A
Status Report (2009 data) (Golden, CO: National Renewable Energy
Laboratory, September 2010).
78 Ibid.
79 U.S. Environmental Protection Agency (EPA), “EPA Partners
Continue Large Green Power Purchases: One Corporation Nearly
Doubles its Green Power Usage,”press release (Washington, DC: 1
February 2011).
80 Unpublished examples cited by GSR contributors.
81 Association of Issuing Bodies, Annual Report 2010 (Brussels: 2010).
82 Bird and Sumner, op. cit. note 77.
83 EPA, op. cit. note 79.
84 GSE,“Mix fonti energetich,”www.gse.it/attivita/MIX/Pagine/default
.aspx. This is the result of an EU 2003 Directive on disclosures, also
supported by initiatives on reliability (www.reliable-disclosure.org/)
and standards (www.eped.eu/portal/page/portal/EPED_HOME).
85 “Ö k o - S t r o m – w e n i g g e f r a g t i n d e u t s c h e n H a u s h a l t e n ,”
UmweltJournal.de, 21 February 2009.
86 Gull New Zealand is a subsidiary of Gull, Australia. See www.gull.co.nz,
www.environfuels.com/news.html#gull, and www.gull.co.nz/assets/
Press-Releases/110207-Bio-Fuel.pdf, viewed 7 February 2011.
87 Biodiesel grants scheme description, strategy and policy, May 2009,
www.eeca.govt.nz/node/3055 and www.eeca.govt.nz/sites/all/files/
biodiesel-scheme-description-july10.pdf. The New Zealand Emissions
Trading Scheme requires the transport sector to surrender NZ units
for emissions that occur from 1 July 2010 till 31 December 2012 for
NZD 12.50 per unit which relates to around NZD 0.03/liter of gasoline
or diesel with biofuels exempt. See www.climatechnage.govt.nz/
emissions-trading-scheme.
88 Deleted in proof.
89 IEA, Renewables for Heating and Cooling – Untapped Potential (Paris:
OECD/IEA, 2007).
90 P. Connor et al., Overview of RES-H/RES-C support options, Section
D4 of Working Party 2 report on the EU RES-H policy, 2009, www.resh-policy.eu/downlaods/RES-H_Policy-Options_ (D4)_final.pdf.
91 See Chapter 11 of IPCC, Special Report on Renewable Energy Sources
and Climate Change Mitigation (2011), http://srren.ipcc-wg3.de/report.
92 India’s national codes are initially voluntary but will later become
mandatory.
93 Unpublished data from L. Ferreira, EC Directorate General for Energy
and Geology (DGEG), Brussels, personal communication with REN21,
2010.
94 B. Epp,“Brazil: How the My Home, My Life Programme Can Help
the Solar Water Heater Sector,”www.solarthermalworld.org, 15
December 2009.
95 Biomcasa, Informes técnicos IDAE Programa Biomcasa, at www.idae.
es.
96 German Federal Agency for the Environment, Nature Conservation
and Nuclear Safety (BMU),“Röttgen begrüßt MAP-Entsperrung”
(Berlin: 7 July 2010).
97 L. Hermwille, Germanwatch, personal communication with REN21,
spring 2011. See also, BMU,“Röttgen begrüßt MAP-Entsperrung,”
press release nr. 105/10 (Berlin: 7 June 2010), http://www.bmu.de/
pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/46203.php”www.
bmu.de/pressemitteilungen/aktuelle_pressemitteilungen/pm/46203.
php
98 G. Wynn,“UK First to Green Ignored Heating Sector,”Reuters, 29
October 2010; U.K. Department of Energy and Climate Change,
“Renewable Heat Incentive (RHI) Scheme,”www.decc.gov.uk.
99 P. Gipe,“Britain Proposes Feed-in Tariffs for Renewable Heat, Solar

Domestic Hot Water and Pipeline Injection of Biogas Included,”2010,
www.wind-works.org.
100 Biogas Partner, “Overview – Acts and Regulations,” www.
biogaspartner.de.
101 V. Bürger et al.,“Policies to Support Renewable Energies in the Heat
Market,”Energy Policy, vol. 36 (2008), pp. 3150–59. For more on the
German Renewable Energies Heat Act, see BMU, “Heat from
Renewable Energies: What Will the New Heat Act Achieve?”(Berlin:
July 2008).
102 Irish Department of Communications, Energy and Natural Resources,
“Minister Ryan Announces New Government Support Price for
Bioenergy,”press release (Dublin: 24 May 2010).
103 Ministry for National Economy, Hungary, New Széchenyi Plan, 2010,
www.ngm.govhu and http://solarthermalworld.org/files/New_
Szechenyi_Plan.pdf?download.
104 B. Epp,“Hungary: New Solar Thermal Association and New Incentive
Programs,”www.solarthermalworld.org, 29 March 2011.
105 Khumali, op. cit. note 110; L. Buthelezi,“Ipap2 Will Yield 129,000 Jobs,”
Pretoria News, 11 April 2011.
106 “Solar Applications in Rural India Get MNRE Support,”March 2011,
http://pib.nic.in/newsite/erelease.aspx?relid=70687.
107 Specific data on countries with production subsidies and/or fuel tax
exemptions was not updated from the 2010 edition of this report. The
2010 edition shows production subsidies in Argentina, Bolivia, Canada
(including five provincial-level subsidy policies), Colombia, Paraguay,
and Portugal, and fuel tax exemptions in Argentina, Belgium, Bolivia,
Colombia, France, Greece, Ireland, Italy, Lithuania, Slovenia, South
Africa, Spain, Sweden, the United Kingdom, and the United States
(including subsidy policies at the state level in several states).
108 In June 2010, the European Commission adopted a new certification
scheme for sustainable biofuels, per EC,“Commission Sets Up System
for Certifying Sustainable Biofuels,”press release (Brussels: 10 June
2010). From 2017 onward, the greenhouse gas emission savings of
biofuels produced in existing production plants must be at least 50%
compared to fossil fuels. The greenhouse gas emissions of biofuels
produced in new installations will have to be at least 60% lower than
those from fossil fuels.
109 Unpublished data from K. Yeom and S. Lee, Friends of the Earth
Korea, 2011; Ministry of Energy and Mining, Jamaica,“Jamaica Aims
to Cut Oil Imports to 30 Percent by 2030,”www.gov.jm/News_
Stories/oil_bill_reduction.htm, viewed 2 April 2011.
110 “Finland Takes Concrete Steps to Promote Renewable Energy,”www.
energy-enviro.fi/index.php?PAGE=3&NODE_
ID=5&LANG=1&ID=3475.
111 H. Alemayehu,“Ethiopia: E10 petroleum Coming in Weeks,”2011,
www.newsdire.com/news/1569-e10-petroleum-coming- inweeks.html.
112 “50 Satang Prop for B3, B5 Approved,”Bangkok Post, 1 June 2011.
113 “Spanish Government Announces Increase in Biofuel Quota,”F.O.
Licht’s World Ethanol and Biofuels Report, 25 March 2011;“Spanish
Biodiesel Producers Eye Mothballs,”ArgusMedia.com, March 2011.
114 Targets also exist for 2011, see U.S. Department of Energy,“EPA
Proposes Percentages for 2011 Renewable Fuel Standards,”http://
apps.eere.energy.gov/news/news_detail.cfm/news_id=16157, viewed 1
April 2011.
115 E. Rosenthal,“U.S. Military Orders Less Dependence on Fossil Fuels,”
New York Times, 5 October 2010; R. Pernick and C. Wilder, Clean
Edge Trends 2011 (San Francisco: March 2011).
116 IEA, Clean Energy Progress Report (Paris: IEA/OECD, March 2011).
117 “Chapter 8, Integration,”in IPCC Special Report on Renewable
Energy Sources (2011).
118 A. Wiederer and R. Philip, Policy Options for Electric Vehicle
Charging Infrastructure in C40 Cities, 2010, www.innovations.harvard.
edu/cache/documents/11089/1108934.pdf.
119 Electric vehicle permits have been made available by Camden Council,
London, U.K. for local vehicle owners to utilise the public recharging
points, per Camden,“Electric Vehicle Permits,”www.camden.gov.uk/
ccm/content/transport-and-streets/parking/where-to-park/-parkingelectric-vehicles-in-camden.en.
120 City of London,“Electric Vehicles for London,”www.london.gov.uk/
priorities/transport/green-transport/electric-vehicles, and“Electric
Vehicle Delivery Plan for London,”www.london.gov.uk/sites/default/
files/uploads/electric-vehicle-plan.pdf.
121 U.K. Parliament, Hansard report, 15 November 2010, www.
publications.parliament.uk/pa/cm201011/cmhansrd/cm101115/
text/101115w0002.htm.
122 Paris,“Bornes de recharge électrique,”www.paris.fr/pratique/
voitures-deux-roues-motorises/bornes-de-recharge-pourvehiculeselectriques/p5775.
123 Institution of Mechanical Engineers, U.K., “Electric Vehicles,
Transport Policy Statement,”www.imeche.org/Libraries/Position_
Statements-Transport/ElectricVehiclesIMechEPolicy.sflb.ashx, viewed
1 April 2011.

─ 110 ─

124 M. Yoshai,“Better Place to Begin Electric Car Sales in August,”
www.globes.co.il/serveen/globes/DocView asp?did=1000428168&fid=

1725, viewed 1 April 2011.
125 Institution of Mechanical Engineers, op. cit. note 123.
126 Most of the information in this section comes from REN21, Institute
for Sustainable Energy Policies, and ICLEI Local Governments for
Sustainability, Global Status Report on Local Renewable Energy
Policies (Paris: 2011). The report provides preliminary policy
information, some of which remains unverified. Subsequent versions
are expected. A good general source of information about local policies
is the Local Renewables Web Portal, http://local-renewables.org. For
further examples and in-depth discussion see IEA, Cities, Towns and
Renewable Energy (Paris: OECD, 2009).
127 See www.worldmayorscouncil.org/the-mexico-city-pact.
128 See www.citiesclimateregistry.org.
129 See www.eumayors.eu.
130 The World Mayors and Local Governments Climate Protection
Agreement builds on the existing commitments of local governments
and their associations, including the ICLEI Cities for Climate
Protection Campaign, World Mayors Council on Climate Change, U.S.
Mayors’Climate Protection Agreement, C40 Climate Leadership
Group, and United Cities and Local Government (UCLG) Jeju
Declaration. See www.iclei.org/climateagreement. The C40 Large
Cities Climate Summit in the United States is not mentioned in the
text because it is primarily aimed at helping cities finance energy
efficiency improvements. The Australian Solar Cities program has
now selected four cities: Adelaide, Blacktown, Townsville, and Alice
Springs. ICLEI’s Local Renewables Initiative began in 2005 and aims
to create a network of model cities, with initial activities in Europe,
India, and Brazil.
131 See“Development of Solar Cities–A Ministry of New and Renewable
Energy (MNRE) Govt. of India Programme,”www.iclei.org/?id=11672,
viewed 25 June 2011.

5.RURAL RENEWABLE ENERGY
1
World Health Organization (WHO) and United Nations Development
Programme (UNDP), The Energy Access Situation in Developing
Countries: A Review Focusing on the Least Developed Countries and
Sub-Saharan Africa (New York and Geneva: 2009).
2
Ibid.
3
See Kyran O’Sullivan and Douglas F. Barnes, Energy Policies and
Multitopic Household Surveys: Guidelines for Questionnaire Design in
Living Standards Measurement Studies, World Bank Working Paper
No. 90 (Washington, DC: World Bank, 2006). The original source for
much of this work on lighting is the background study F.
Nieuwenhout, P. Van de Rijt, and E. Wiggelinkhuizen,“Rural Lighting
Services,”paper prepared for the World Bank (Petten: Netherlands
Energy Research Foundation, 1998).
4
For more information about the different rural electricity applications
see, for example, Alliance for Rural Electrification, “Rural
Electrification with Renewable Energy: Technologies, Quality
Standards and Business Models”(Brussels: 2011).
5
World Bank, Rural Electrification and Development in the Philippines:
Valuing the Social and Economic Benefits, ESMAP Report
(Washington, DC: World Bank, 2002).
6
Kilian Reiche, iiDevelopment GmbH, personal communication with
REN21, April 2011.
7
Sidebar 8 from Lighting Africa Web site, www.LightingAfrica.org;
World Bank and Internatonal Finance Corporation, Lighting Africa:
Catylizing Markets for Modern Lighting (Washington, DC: 2008).
8
Mark Hankins, African Solar Designs, Kenya, personal communication
with REN21, May 2010.
9
Kenya Bureau of Statistics, Kenya Integrated Household Budget
Survey 2004/05 (Nairobi: 2005).
10 World Bank, Energy Development and Access Expansion Project
(TEDAP),“Additional Financing,”Project Information Document
(Washington, DC: 2011); Rural Energy Agency, Tanzania,“About Us,”
www.rea.go.tz/ABOUTREA/Aboutus/tabid/56/Default.aspx.
11 Simon Rolland, Alliance for Rural Electrification, Brussels, personal
communication with REN21, 16 June 2011.
12 World Bank, Renewable Energy and Development Implementation
Completion Report (Washington DC: World Bank, 2009).
13 Ministry of New and Renewable Energy (MNRE), Government of
India, Renewable Energy in India: Progress, Vision and Strategy (New
Delhi: 2010).
14 MNRE, Annual Report 2009–10 (New Delhi: 2010).
15 DFCC Bank, Renewable Energy for Rural Economic Development
Project (RERED) Web site, www.energyservices.lk/statistics/esd_
rered.htm.
16 International Development Company Limited (IDCOL) Website, www.

idcol.org.
17 Rolland, op. cit. note 11.
18 Chandra Govindarajalu, Raihan Elahi, and Jayantha Nagendran,
Electricity Beyond the Grid: Innovative Programs in Bangladesh and
Sri Lanka, ESMAP Knowledge Exchange Series No. 10 (Washington,
DC: 2008); Renewable Energy for Rural Economic Development
Project (RERED),“Statistics,”2010, www.energyservices.lk/statistics/
esd_rered.htm.
19 Rolland, op. cit. note 11.
20 WHO and UNDP, op. cit. note 1.
21 Ibid.
22 New types of stoves being manufactured in factories and workshops
include Stovetec, Envirofit, Protos, Onil, and World stoves. See World
Bank Environment Department, Household Biomass Cookstoves,
Environment, Health, and Climate Change: A New Look at an Old
Problem (Washington, DC: 2011).
23 Estimate of 5–10 years from Ibid. Environment, Health, and Climate
Change: A New Look at an Old Problem (Washington, DC: 2011).
24 Global Alliance for Clean Cookstoves Website, http://cleancookstoves.
org.
25 Ibid.
26 R o b e r t H e i n e , D e u t s c h e G e s e l l s c h a f t f ü r I n t e r n a t i o n a l e
Zusammenarbeit (GIZ), personal communication with REN21, April
2011.
27 Indian Institute of Technology and The Energy and Resources
Institute, New Initiative for Development and Deployment of
Improved Cookstoves: Recommended Action Plan, prepared for
MNRE (New Delhi: 2010).
28 Stove numbers from the following manufacturer websites: www.
envirofit.org, www.stovetec.net/us, www.onilstove.com, and www.
treeswaterpeople.org/stoves/programs/honduras.htm.
29 Groupe Energies Renouvelables, Environnement et Solidarités
(GERES),“Dissemination of Improved Domestic Cooking Stoves
[Cambodia],”www.geres.eu/en/household-energy/34- activnrjmenagescambg-foyers; World Bank, op. cit. note 22.
30 Worldwide experiences with solar cookers are summarized in GTZ,
Here Comes the Sun: Options for Using Solar Cookers in Developing
Countries (Eshborn, Germany: 2007). The use of solar cookers depends
on the purpose and cultural habits of those cooking, and the cooking
must generally be done during daytime hours. It is quite relevant for
foods that require slow cooking.
31 “Rural Biogas Develops Rapidly,”TheBioenergySite.com, 5 January
2011. The Ministry of Agriculture calculates 40 million as the number
of cumulative installations minus those that are no longer functional as
of end-2010. It is not clear how the data were collected and processed
from a technical point of view.
32 India from MNRE, Renewable Energy in India: Progress, Vision and
Strategy (New Delhi: 2010); Vietnam from SNV Netherlands
Development Organization (SNV), Domestic Biogas Newsletter, Issue
3, August 2010.
33 SNV, op. cit. note 32.
34 Nepal Biogas Sector Partnership,“Biogas Support Programme
Achievements,”2010, at www.bspnepal.org.np/achievements.
35 See, for example, Alliance for Rural Electrification, op. cit. note 4 and
Alliance for Rural Electrification and USAID, Hybrid Mini-Grids for
Rural Electrification: Lessons Learned (Washington, DC: 2010).
36 Alliance for Rural Electrification and USAID, op. cit. note 35.
37 Sudeshna Banerjee Avjeet Singh Hussain Samad, Power and People:
Measuring the Benefits of Renewable Energy In Nepal (Washington,
DC: World Bank, South Asia Energy, 2010).
38 Ministry of Mines and Energy (MME), Newsletter, No. 27, at www.
mme.gov.br/luzparatodos/asp/.
39 World Bank,“Light and Hope: Rural Electrification in Peru,”World
Bank IBRD Results Note (Washington DC: 2010).
40 Rolland, op. cit. note 11.
41 World Bank, op. cit. note 39.
42 United Nations Framework Convention on Climate Change,
“Factsheet for Hubei Eco Farming Biomgas Project,”2010, http://
cdm.unfccc.int/about/ccb/CDM_Cobenefits_Hubei_China.pdf.
43 Ibid.
44 The Dutch-German Partnership“Energising Development,”or EnDev,
is an initiative to provide 6.1 million people in developing countries
access to modern energy services by 2012.
45 See, for example, the following sources: U.K. Department for
International Development (DFID) Web site, www.dfid.gov.uk; Global
Village Energy Partnership (GVEP) Web site, www.gvepinternational.
org: World Bank Energy Strategy Management Assistance Program
Biomass Energy Initiative in Africa, Washington, DC.

─ 111 ─

略語一覧
(英語参考用)
BNEF

Bloomberg New Energy Finance

CHP

combined heat and power

CSP

concentrating solar (thermal) power

CO2
EU

版権 ・コピーライト
REN21 Secretariat
15 rue de Milan
75441 Paris Cedex 09, France

carbon dioxide

European Union (speci�ically the EU-27)

Gesellschaft für Internationale Zusammenarbeit
(GIZ) GmbH
Dag-Hammarskjöld-Weg 1-5
65726 Eschborn, Germany

EV

electric vehicle

GACC

Global Alliance for Clean Cookstoves

フォトクレジット

GJ

Deutsche Gesellschaft für Internationale
Zusammenarbeit (formerly GTZ)

gigajoule

GW/ GWh

Renewables Global Status Report

Page 7: istockphoto, ©Pedro Castellano

gigawatt / gigawatt-hour

Page 20: Geothermal Plant,
pictures courtesy of NREL

FIT

GIZ

GSR

IEA

feed-in tariff

IPCC

UN Intergovernmental Panel on
Climate Change

m2

square meters

kW/ kWh

Page 23: weeks.de

International Energy Agency

Page 38: Woodpellets, istockphoto, © Berca

Page 41, bottom left: CSP plant,
pictures courtesy of NREL

kilowatt / kilowatt-hour

mtoe

million tons of oil equivalent

MSW

municipal solid waste

Page 41, bottom right: Geothermal Plant,
pictures courtesy of NREL

Page 43: Ethanol Plant, pictures courtesy of NREL

MW/ MWh megawatt/ megawatt-hour
NGO

non-governmental organization

PJ

petajoule

OECD

solar photovoltaics

RPS

renewable portfolio standard

SHS

TWh

UNEP

Page 56: istockphoto, © Hans Slegers
Page 59: istockphoto, © Rafa Irusta

Organisation for Economic
Co-operation and Development

PV

REN21

Page 54: Solar panel installation, istockphoto,
© Elena Elisseeva
Page 61: Mexico City, © Bob Thomas

Page 62, upper left: Solar water heaters in Africa
Page 62, upper right: Façade-integrated
photovoltaics in a gymnasium in Burgweinting,
© Fraunhofer ISE

Renewable Energy Policy Network
for the 21st Century

Page 67, middle left: Mongolian Family Uses Solar
Energy to Power Home

solar home system
terawatt-hour

United Nations Environment Programme

─ 112 ─

Page 67, bottom left: Solar Cooker in Kenya

 日本語版作成にあたって(Global Status Report 2011)
本報告書は21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク(REN21)の委託を受けて、世界の研究者の
協力を得て作成された「Renewables 2011 Global Status Report 」(主筆:ジャネット・L・サウィン、
エリック・マーティノー)を環境エネルギー政策研究所の責任で、日本語翻訳したものです。
REN21は2004年にボンで開催された自然エネルギー国際会議(以下RE)2004を契機として発足したネッ
トワークです。初版のGlobal Status Report 2005は、RE2004のフォローアップ会議として、2005年11月に
開催された北京自然エネルギー国際会議で発表され高い評価を受けました。自然エネルギーに関する草の
根の視点からの包括的な国際レポートが存在しなかったことから、その続編が待ち望まれ、2006年改訂版、
2007年版、2009年改訂版、2010年版、そして2011年版へと発展しています。
環境エネルギー政策研究所は、自然エネルギーが初めて国際交渉のメインテーマとして取り上げられた
RE2004のフォローアップに積極的に取り組んでおり、この報告書にも執筆者として貢献しています。また、
当研究所所長飯田哲也がREN21の運営委員を務め、2007年からは事務局運営にも携わっています。当研究
所研究部長であるエリック・マーティノーも主筆の一人として本報告書作成に貢献しています。
REN21(英語)http://www.ren21.net/
Global Status Report2011(英語)
http://www.ren21.net/REN21Activities/Publications/GlobalStatusReport/GSR2011/tabid/56142/Default.aspx
本報告書の日本語版作成にあたっては、下記のインターン、ボランティアの皆様にご協力を頂きました。
この場を借りて、皆さまに厚くお礼申し上げます。
小豆畑諒子さん、井田瑞さん、植田敦さん、倉本太一さん、小島恵さん、佐々木知子さん、高橋優人さん、
道満治彦さん、原和也さん、春増知さん、曲村一輝さん、松本尚士さん、宮下和子さん、文成賢さん、
山中祥子さん、渡辺きりはさん(五十音順)

発行日:日本語訳2011年12月
発行所:特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
日本語版翻訳 :山下紀明、金田千里
日本語版編集 :山下紀明、金田千里、堀内恵美
特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
〒164-0011 東京都中野区中央4-54-11
Tel: +81 (0) 3 6382-6061 Fax: +81 (0) 3 6382-6062
URL: http://www.isep.or.jp
印刷:株式会社アールムーン
〒105-0004 東京都港区新橋3-3-13
Tel: +81 (0) 3 5532-8856 Fax: +81 (0) 3 5532-8857
URL: http://www.rmoon.jp

本報告書は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の活動助成により作成されています。

RENEWABLES 2011
GLOBAL STATUS REPORT

REN21
c /o UNEP
15, Rue de Milan
F-75441 Paris CEDEX 09
France

www.ren21.net