総合資源エネルギー調査会総合部会

基本問題委員会

「省エネ」と「ピーク対応」に関する

意見と提案

2012年2月9日
飯田哲也 (いいだ てつなり)
環境エネルギー政策研究所 

環境エネルギー政策研究所

意見のアウトライン
1.  (意見)昨年の結果の検証について
1)  需給調整契約の発動と電力制限令との関係
2)  昨年のような電力制限令を繰り返してはならない

2.  (提案)ピークマネジメントについて
1) 
2) 
3) 
4) 

(供給側)ピーク電力費用曲線を作るべき
(供給側)オンデマンド電力市場を作るべき
(需要側)需給調整契約を原則全大口需要家へ
(需要側)ピーク料金サーチャージ

3.  (提案)省エネ投資の加速について
1.  省エネ投資への大胆な税財政措置
2.  分散発電(コジェネ)投資への大胆な税財政措置

4.  (意見)省エネ法の「改正」について
環境エネルギー政策研究所

2

1. (意見)昨年の結果の検証について
1)  需給調整契約の発動と電力制限令との関係
  ★実際にどの程度「発動」されたのか?
  ★需給調整契約と電力制限令はどのような関係/位置づけなのか?

(資料)経済産業省 2011年8月26日�
環境エネルギー政策研究所

3

1. (意見)昨年の結果の検証について
2)  昨年のような電力制限令を繰り返してはならない
  ★需給の厳しくない日・時間帯にまで15%節電令を課す愚策
  ★本当に需要の厳しいときにピークを下げる措置
2011年の東京電力の電力需要(7/8と8/17)
6000

電力制限令の時間帯

5000

8/17(赤)
7/8(青)�

4000
3000
2000

0

0:00
1:00
2:00
3:00
4:00
5:00
6:00
7:00
8:00
9:00
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00
20:00
21:00
22:00
23:00

1000

環境エネルギー政策研究所

4

2.(提案)ピークマネジメントについて
5500

2010
一年間

)

1000

2011

2000

400

200
800

500

4800

4300





(DSM)

3000





調


需約






除 要

(

需要(万キロワット)

4000

4922万kW
東電の確保水準








5215

5000

揚 節
6248 水

東京電力管内の
電力需要曲線

6000

5920万kW
揚水発電を追加

0

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000

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5

2.(提案)ピークマネジメントについて

       ピーク電力費用曲線を作る

/
kWh

(イメージ図)
揚水

オンデマンド市場

各電力会社が左図のような
「ピーク電力費用曲線」を
公開すればピーク対応能力
とその費用が分かるのでは
ないか

他社融通
kW
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2.(提案)ピークマネジメントについて

       オンデマンド電力市場を作る
(イメージ図)
kW オンデマンド市場

電力会社による買上げ
(1時間単位・安い順に)
ピーク時のみに限定して
1時間単位で分散電源・
自家発等を適正な高値で
買い上げる「オンデマンド
電力市場」(メリットオーダー
市場)を作ってはどうか
※常に翌日の日中について
  前日に入札しておく

分散電源・
自家発等

時間
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7

2.(提案)ピークマネジメントについて

       需給調整契約の拡充+ピーク料金
1) 
2) 

kW

(需要側)需給調整契約を原則全大口需要家へ拡大適用する
(需要側)ピーク料金サーチャージ(下図)�

ピーク料金サーチャージ
(イメージ図)
供給予備率が一定比率
を下回った時間帯のみ

・ピーク時間帯に限定
・節電目標水準を越えた部分
・政府のサーチャージ
  (電力会社の収入としない)
・収入は省エネ支援等に使う

節電目標を上回った電力量の
みにサーチャージを課す
  (たとえば100円/kW時)

時間
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3. (提案)省エネ投資の加速について

6000

需要(万キロワット)

5000

東京電力管内の
電力需要曲線

5920万kW
揚水発電を追加

4922万kW
東電の確保水準

省エネ設備投資のメリット�
・化石燃料費の縮減
・安定供給+CO2削減
・省エネ投資の景気刺激

4000

3000

2010

2000

2011
1000

一年間

省エネ設備投資への優遇策�
・固定資産税の免除
・加速償却
・他(補助金等)

0

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000

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4. (意見)省エネ法の「改正」について
1.  即効性も実効性もない安定供給対策
•  夏の需給対策に危機感も緊張感もない施策の羅列
•  すぐできることをやらず、即効性も効果もない施策を強調
•  このような省エネ策では、原発再稼働圧力を掛ける資格はない

2.  どさくさ紛れの「増エネ法への改悪」
•  エネルギー使用実態把握の取り止めは、まったく意味不明か
つ今後の環境エネルギー行政に悪影響を及ぼす
•  情報公開を逃れ、行政の裁量を増す「時代逆行」の改悪

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