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どうわ
ワイルドの童 話 の 詳 細
まち
うつく
おうじ
きん
金 ぱくが貼ってあります。
あお こし けん おお
町 の 人 たちは、このすばらしい王 子 のようにしあわせになり
ねが
ひと
おうじ
たいと 願 いました。
ふゆ まち
ちか
さむ
かた
こと
今 日 はここで 休 んで、明 日 旅 に
やす
あしたたび
雲 もないのに、 変 だな。・・・あっ、
おうじ こた
へん
入 ってくるんだ。でもぼくには、どうする 事 も出来ない。だか
な かな できごと
こと
でき
働 いているが、 貧 しくて買えないんだ」
き どく ねが けん はこ
まず
かえ
こと
つぎ
おうじ
たの
「ぼくの目のサフゔイゕを 一 つ、 才 能 のある 貧 しい 若 者 に
はこ
運 んでやってくれないか?」
しゅっぱつ ねが いちにち
「でもぼく、そろそろ 出 発 しなくちゃ」 「お 願 いだ。きょう 一 日 だけだよ。ねえ、ツバメくん」 「・・・うん」 ツバメがサフゔイゕを 運 んでやると、 若 者 は目を 輝 かせ て 喜 びました。 「これでパンが買える!
つぎ ひ きょう か さくひん よろこ はこ わかもの め かがや
作 品 も、書きあげられるぞ!」
たび で けっしん
そして王 子 に、お 別 れを言いました。 「王 子 さま。これからぼくは、 仲 間 のいるエジプトに行 きます。 エジプトはとてもあたたかくて、お日さまがいっぱいなんです」 けれど王 子 は、また 頼 みました。 「どうか、もう 一 晩 だけいておくれ。あそこで、マッチ売りの
おんな いちばん う おうじ たの おうじ
かね
とう
ひと
じぶん
おうじ
メは 決 心 しました。 「王 子 さま、ぼくはもう 旅 に出ません。ずっと、おそばにいま す。そして、王 子 さまの目の代わりをします」 「ツバメくん。ありがとう」 それからツバメは 町 中 を飛び 回 り、 貧 しい 人 たちの暮ら しを見ては王 子 に 話 して聞かせました。 「それでは、ぼくの 体 についている 金 を全 部 はがして、 貧 しい 人 たちに分けてくれないか」 「わかりました」 ツバメは言いつけ 通 り王 子 の 体 から 金 ぱくをはがすと、
まず い どお おうじ からだ きん ひと わ からだ きん ぜんぶ まず み おうじ はな き まちなか と まわ まず ひと く おうじ か おうじ
ひと
とど
「ぼくは、もうだめです。王 子 さま、さようなら。良い 事 をし て、ぼくはしあわせでした」 ツバメは最 後 の 力 で王 子 にキスをすると、そのまま 力 つ きて死んでしまいました。 パチン! その 時 、王 子 の 心 臓 (しんぞう)が 悲 しみにたえかねて、は じけてしまいました。
つぎ とき おうじ しんぞう かな し さいご ちから おうじ ちから
おうじ
こと
次 の 朝 、 町 の 人 たちはしあわせの王 子 の 像 が、すっかり
あさ
まち
ひと
おうじ
ぞう
きたな
汚 くなっているのに気づきました。
うつく おうじ ふしぎ こと おうじ しんぞう
「 美 しくない王 子 なんか、とかしてしまおう」 ところが不思議な 事 に、王 子 の 心 臓 だけはどんなにしても とけませんでした。 そこで王 子 の 心 臓 は、そばで死んでいたツバメといっしょに すてられました。 そのころ、 神 さまと天 使 (てんし)がこの 町 へやってきました。 「天 使 よ。この 町 で 一 番 美 しい 物 を持っておいで」
かみ てんし まち いちばんうつく てんし もの も かみ てんし まち おうじ しんぞう し
神 さまに言いつけられて天 使 が持ってきたのは、王 子 の
み かみ
おうじ
しんぞう
「よくやった。これこそが、この 町 で 一 番 美 しい 物 だ。
おうじ つ
王 子 とツバメは、 大 変 良い 事 をした。この二 人 は、 天 国 に
かえ
たいへん よ
こと
に にん
てんごく