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しゅつ き

出 エジプト記
第1章

とも かぞく ともな い
1:1さて、ヤコブと 共 に、おのおのその 家族 を 伴 って、エジプトへ行ったイ
こ な つぎ
スラエルの子らの名は 次 のとおりである。1:2すなわちルベン、シメオン、レビ、ユ
ダ、1:3イッサカル、ゼブルン、ベニヤミン、1:4ダン、ナフタリ、ガド、アセルであっ
こし で あ にん
た。1:5ヤコブの 腰 から出たものは、合わせて七十 人 。ヨセフはすでにエジプトに
し きょうだい じだい ひとびと し
いた。1:6そして、ヨセフは死に、 兄弟 たちも、その 時代 の 人々 もみな死
しそん おお こ う
んだ。1:7けれどもイスラエルの 子孫 は 多 くの子を生み、ますますふえ、はなはだ
つよ くに み
強 くなって、 国 に満ちるようになった。
し あたら おう た かれ
1:8ここに、ヨセフのことを知らない 新 しい 王 が、エジプトに起った。1:9 彼
たみ い み たみ
はその 民 に言った、「見よ、イスラエルびとなるこの 民 は、われわれにとって、あ
おお つよ ぬ かれ と
まりにも 多 く、また 強 すぎる。1:10さあ、われわれは、抜かりなく 彼 らを取り
あつか かれ おお たたか おこ てき みかた
扱 おう。 彼 らが 多 くなり、 戦 いの 起 るとき、 敵 に 味方 して、われわ
たたか くに に さ
れと 戦 い、ついにこの 国 から逃げ去ることのないようにしよう」。1:11そこでエ
かれ うえ かんとく おも ろうえき かれ くる
ジプトびとは 彼 らの 上 に 監督 をおき、 重 い 労役 をもって 彼 らを 苦 し
かれ そうこ まち た
めた。 彼 らはパロのために 倉庫 の 町 ピトムとラメセスを建てた。1:12しかしイス
ひとびと くる かれ
ラエルの 人々 が 苦 しめられるにしたがって、いよいよふえひろがるので、 彼 ら
ひとびと おそ
はイスラエルの 人々 のゆえに 恐 れをなした。1:13エジプトびとはイスラエルの
ひとびと つか つとめ せいかつ くる
人々 をきびしく 使 い、1:14つらい 務 をもってその 生活 を 苦 しめた。す
つく たはた つとめ あた
なわち、しっくいこね、れんが 作 り、および 田畑 のあらゆる 務 に 当 らせたが
ろうえき
、そのすべての 労役 はきびしかった。
おう おんな とりあ じょさんぷ
1:15またエジプトの 王 は、ヘブルの 女 のために 取上 げをする 助産婦 でひ
な た な もの い
とりは名をシフラといい、他のひとりは名をプアという 者 にさとして、1:16言った、
おんな じょさん う だい うえ み おとこ
「ヘブルの 女 のために 助産 をするとき、産み 台 の 上 を見て、もし 男 の
こ ころ おんな こ い
子ならばそれを 殺 し、 女 の子ならば生かしておきなさい」。1:17しかし
じょさんぷ かみ おう かれ めい
助産婦 たちは 神 をおそれ、エジプトの 王 が 彼 らに 命 じたようにはせず、
おとこ こ い おう じょさんぷ め い
男 の子を生かしておいた。1:18エジプトの 王 は 助産婦 たちを召して言った、
おとこ こ い
「あなたがたはなぜこのようなことをして、 男 の子を生かしておいたのか」。1:19
じょさんぷ い おんな おんな ちが
助産婦 たちはパロに言った、「ヘブルの 女 はエジプトの 女 とは 違 い、
かのじょ すこ じょさんぷ い まえ う
彼女 たちは 健 やかで 助産婦 が行く 前 に産んでしまいます」。1:20それで
かみ じょさんぷ めぐ たみ ひじょう つよ
神 は 助産婦 たちに 恵 みをほどこされた。そして 民 はふえ、 非常 に 強 く
じょさんぷ かみ かみ かのじょ いえ さか
なった。1:21 助産婦 たちは 神 をおそれたので、 神 は 彼女 たちの 家 を 栄
たみ めい い
えさせられた。1:22そこでパロはそのすべての 民 に 命 じて言った、「ヘブルびとに
おとこ こ うま かわ な おんな こ い
男 の子が 生 れたならば、みなナイル 川 に投げこめ。しかし 女 の子はみな生
かしておけ」。

第2章

いえ ひと い むすめ おんな
2:1さて、レビの 家 のひとりの 人 が行ってレビの 娘 をめとった。2:2 女 は
おとこ こ う うるわ み つき かく
みごもって、 男 の子を産んだが、その 麗 しいのを見て、三 月 のあいだ 隠 し
かく あ と
ていた。2:3しかし、もう 隠 しきれなくなったので、パピルスで編んだかごを取り、
じゅし ぬ こ なか い かわ
それにアスファルトと 樹脂 とを塗って、子をその 中 に入れ、これをナイル 川 の
きし あし なか あね かれ し とお
岸 の 葦 の 中 においた。2:4その 姉 は、 彼 がどうされるかを知ろうと、 遠 く
はな た むすめ み あら かわ ふ
離 れて立っていた。2:5ときにパロの 娘 が身を 洗 おうと、 川 に降りてきた。
じじょ かわ ある かのじょ あし なか み
侍女 たちは 川 べを 歩 いていたが、 彼女 は、 葦 の 中 にかごのあるのを見て
と み こども み おさ
、つかえめをやり、それを取ってこさせ、2:6あけて見ると 子供 がいた。見よ、 幼
ご な かのじょ おも い
な子は泣いていた。 彼女 はかわいそうに 思 って言った、「これはヘブルびとの
こども おさ ご あね むすめ い い
子供 です」。2:7そのとき 幼 な子の 姉 はパロの 娘 に言った、「わたしが行っ
おんな こ ちち の よ
てヘブルの 女 のうちから、あなたのために、この子に 乳 を飲ませるうばを呼んで
むすめ い い
まいりましょうか」。2:8パロの 娘 が「行ってきてください」と言うと、
しょうじょ い こ はは よ むすめ かのじょ い
少女 は行ってその子の 母 を呼んできた。2:9パロの 娘 は 彼女 に言った
こ つ い かわ ちち の
、「この子を連れて行って、わたしに 代 り、 乳 を飲ませてください。わたしはその
ほうしゅう おんな こ ひ と ちち あた
報酬 をさしあげます」。 女 はその子を引き取って、これに 乳 を 与 えた。
こ せいちょう かのじょ むすめ つ い
2:10その子が 成長 したので、 彼女 はこれをパロの 娘 のところに連れて行
かれ こ かのじょ な な い
った。そして 彼 はその子となった。 彼女 はその名をモーセと名づけて言った、「
みず なか ひ だ
水 の 中 からわたしが引き出したからです」。
せいちょう のち ひ どうほう ところ で い
2:11モーセが 成長 して 後 、ある日のこと、 同胞 の 所 に出て行って、
ろうえき み かれ どうほう
そのはげしい 労役 を見た。 彼 はひとりのエジプトびとが、 同胞 のひとりであ
う み さゆう み ひと み
るヘブルびとを打つのを見たので、2:12 左右 を見まわし、 人 のいないのを見て、そ
う ころ すな なか かく つぎ ひ で い
のエジプトびとを打ち 殺 し、これを 砂 の 中 に 隠 した。2:13 次 の日また出て行
たがい あらそ み わる ほう おとこ い
って、ふたりのヘブルびとが 互 に 争 っているのを見、 悪 い 方 の 男 に言
とも う かれ い
った、「あなたはなぜ、あなたの 友 を打つのですか」。2:14 彼 は言った、「だれが
た さいばんにん
あなたを立てて、われわれのつかさ、また 裁判人 としたのですか。エジプトびと
ころ ころ おも おそ
を 殺 したように、あなたはわたしを 殺 そうと 思 うのですか」。モーセは 恐 れた
こと し おも こと き
。そしてあの 事 がきっと知れたのだと 思 った。2:15パロはこの 事 を聞いて、モー
ころ
セを 殺 そうとした。
まえ ち い いど ざ
しかしモーセはパロの 前 をのがれて、ミデヤンの地に行き、井戸のかたわらに座し
さいし にん むすめ かのじょ
ていた。2:16さて、ミデヤンの 祭司 に七 人 の 娘 があった。 彼女 たちはきて
みず すいそう ちち ひつじ む の
水 をくみ、 水槽 にみたして 父 の 羊 の群れに飲ませようとしたが、2:17
ひつじかい かのじょ お はら た あ かのじょ
羊飼 たちがきて 彼女 らを追い 払 ったので、モーセは立ち上がって 彼女
たす ひつじ む みず の かのじょ ちち
たちを 助 け、その 羊 の群れに 水 を飲ませた。2:18 彼女 たちが 父 リウエル
かえ とき ちち い はや かえ
のところに 帰 った 時 、 父 は言った、「きょうは、どうして、こんなに 早 く 帰
かのじょ い
ってきたのか」。2:19 彼女 たちは言った、「ひとりのエジプトびとが、わたしたち
ひつじかい て たす だ みず ひつじ む
を 羊飼 たちの手から 助 け出し、そのうえ、 水 をたくさんくんで、 羊 の群
の かれ むすめ い
れに飲ませてくれたのです」。2:20 彼 は 娘 たちに言った、「そのかたはどこにお
よ しょくじ
られるか。なぜ、そのかたをおいてきたのか。呼んできて、 食事 をさしあげなさい
ひと とも この かれ むすめ
」。2:21モーセがこの 人 と 共 におることを 好 んだので、 彼 は 娘 のチッポラ
つま あた かのじょ おとこ こ う
を 妻 としてモーセに 与 えた。2:22 彼女 が 男 の子を産んだので、モーセはそ
な な がいこく きりゅうしゃ い
の名をゲルショムと名づけた。「わたしは 外国 に 寄留者 となっている」と言
ったからである。
おお ひ へ おう し ひとびと
2:23 多 くの日を経て、エジプトの 王 は死んだ。イスラエルの 人々 は、その
くえき つとめ さけ くえき さけ かみ
苦役 の 務 のゆえにうめき、また 叫 んだが、その 苦役 のゆえの 叫 びは 神 に
とど かみ かれ き かみ
届 いた。2:24 神 は 彼 らのうめきを聞き、 神 はアブラハム、イサク、ヤコブとの
けいやく おぼ かみ ひとびと かえり かみ かれ
契約 を 覚 え、2:25 神 はイスラエルの 人々 を 顧 み、 神 は 彼 らをしろ
しめされた。

第3章

つま ちち さいし ひつじ む か
3:1モーセは 妻 の 父 、ミデヤンの 祭司 エテロの 羊 の群れを飼っていたが、
む あらの おく みちび かみ やま しゅ
その群れを 荒野 の 奥 に 導 いて、 神 の 山 ホレブにきた。3:2ときに 主 の
つかい なか ほのお かれ あらわ かれ み ひ
使 は、しばの 中 の 炎 のうちに 彼 に 現 れた。 彼 が見ると、しばは火に
も い い
燃えているのに、そのしばはなくならなかった。3:3モーセは言った、「行ってこの
おお み み も し しゅ かれ
大 きな見ものを見、なぜしばが燃えてしまわないかを知ろう」。3:4 主 は 彼 がき
みさだめ み かみ なか かれ よ
て 見定 ようとするのを見、 神 はしばの 中 から 彼 を呼んで、「モーセよ、モー
い かれ い かみ い
セよ」と言われた。 彼 は「ここにいます」と言った。3:5 神 は言われた、「ここに
ちか あし ぬ た ばしょ
近 づいてはいけない。 足 からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその 場所 は
せい ち い せんぞ かみ
聖 なる地だからである」。3:6また言われた、「わたしは、あなたの 先祖 の 神 、
かみ かみ かみ かみ み
アブラハムの 神 、イサクの 神 、ヤコブの 神 である」。モーセは 神 を見ることを
おそ かお かく
恐 れたので 顔 を 隠 した。
しゅ い たみ なや
3:7 主 はまた言われた、「わたしは、エジプトにいるわたしの 民 の 悩 みを、つ
み お つか もの かれ さけ き かれ
ぶさに見、また追い 使 う 者 のゆえに 彼 らの 叫 ぶのを聞いた。わたしは 彼 らの
くる し くだ かれ て すく
苦 しみを知っている。3:8わたしは 下 って、 彼 らをエジプトびとの手から 救 い
だ ち みちび のぼ よ ひろ ち ちち みつ なが ち
出し、これをかの地から 導 き 上 って、良い 広 い地、 乳 と 蜜 の 流 れる地、
すなわちカナンびと、ヘテびと、アモリびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとのお
ところ いた ひとびと さけ
る 所 に 至 らせようとしている。3:9いまイスラエルの 人々 の 叫 びがわたし
とど かれ み
に 届 いた。わたしはまたエジプトびとが 彼 らをしえたげる、そのしえたげを見た。
たみ
3:10さあ、わたしは、あなたをパロにつかわして、わたしの 民 、イスラエルの
ひとびと みちび だ かみ い
人々 をエジプトから 導 き出させよう」。3:11モーセは 神 に言った、「わたし
なにもの い
は、いったい 何者 でしょう。わたしがパロのところへ行って、イスラエルの
ひとびと みちび だ かみ い
人々 をエジプトから 導 き出すのでしょうか」。3:12 神 は言われた、「わたし
かなら とも
は 必 ずあなたと 共 にいる。これが、わたしのあなたをつかわしたしるしである。
たみ みちび だ やま かみ つか
あなたが 民 をエジプトから 導 き出したとき、あなたがたはこの 山 で 神 に 仕
えるであろう」。
かみ い ひとびと い
3:13モーセは 神 に言った、「わたしがイスラエルの 人々 のところへ行って、
かれ せんぞ かみ
彼 らに『あなたがたの 先祖 の 神 が、わたしをあなたがたのところへつかわされま
い かれ な き
した』と言うとき、 彼 らが『その名はなんというのですか』とわたしに聞くならば、
こた かみ い あ あ
なんと 答 えましょうか」。3:14 神 はモーセに言われた、「わたしは、有って有る
もの い ひとびと い あ
者 」。また言われた、「イスラエルの 人々 にこう言いなさい、『「わたしは有る
かみ
」というかたが、わたしをあなたがたのところへつかわされました』と」。3:15 神 は
い ひとびと い
またモーセに言われた、「イスラエルの 人々 にこう言いなさい『あなたがたの
せんぞ かみ かみ かみ かみ しゅ
先祖 の 神 、アブラハムの 神 、イサクの 神 、ヤコブの 神 である 主 が、わたし
えいえん な
をあなたがたのところへつかわされました』と。これは 永遠 にわたしの名、これは
よよ よ な い ちょうろう
世々のわたしの呼び名である。3:16あなたは行って、イスラエルの 長老 たちを
あつ い せんぞ かみ
集 めて言いなさい、『あなたがたの 先祖 の 神 、アブラハム、イサク、ヤコブの
かみ しゅ あらわ い かえり
神 である 主 は、わたしに 現 れて言われました、「わたしはあなたがたを 顧
こと たし み
み、あなたがたがエジプトでされている 事 を 確 かに見た。3:17それでわたしはあな
なや みちび だ
たがたを、エジプトの 悩 みから 導 き出して、カナンびと、ヘテびと、アモリびと
ち ちち みつ なが ち たずさ のぼ
、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの地、 乳 と 蜜 の 流 れる地へ 携 え 上 ろ
けっしん かれ こえ き したが
うと 決心 した」と』。3:18 彼 らはあなたの 声 に聞き 従 うであろう。あなた
ちょうろう いっしょ おう い い
はイスラエルの 長老 たちと 一緒 にエジプトの 王 のところへ行って言いなさ
かみ しゅ あらわ
い、『ヘブルびとの 神 、 主 がわたしたちに 現 れられました。それで、わたした
か みち あらの い かみ しゅ ぎせい
ちを、三日の 道 のりほど 荒野 に行かせて、わたしたちの 神 、 主 に 犠牲 をささ
ゆる おう つよ て
げることを 許 してください』と。3:19しかし、エジプトの 王 は 強 い手をもって
せま い し
迫 らなければ、あなたがたを行かせないのをわたしは知っている。3:20それで、わた
て の おこな ふしぎ
しは手を伸べて、エジプトのうちに 行 おうとする、さまざまの不思議をもってエジ
う のち かれ さ
プトを打とう。その 後 に 彼 はあなたがたを去らせるであろう。3:21わたしはこの
たみ こうい え さ て さ
民 にエジプトびとの 好意 を得させる。あなたがたは去るときに、むなし手で去って
おんな となり おんな いえ やど おんな
はならない。3:22 女 はみな、その 隣 の 女 と、 家 に 宿 っている 女 に
ぎん かざ きん かざ いふく もと
、 銀 の 飾 り、 金 の 飾 り、また 衣服 を 求 めなさい。そしてこれらを、あなた
むすめ つ うば と
がたのむすこ、 娘 に着けさせなさい。このようにエジプトびとのものを 奪 い取り
なさい」。

第4章

い かれ しん こえ き
4:1モーセは言った、「しかし、 彼 らはわたしを 信 ぜず、またわたしの 声 に聞
したが い しゅ あらわ しゅ
き 従 わないで言うでしょう、『 主 はあなたに 現 れなかった』と」。4:2 主
かれ い て なに かれ い
は 彼 に言われた、「あなたの手にあるそれは 何 か」。 彼 は言った、「つえです」
い ち な かれ ち な
。4:3また言われた、「それを地に投げなさい」。 彼 がそれを地に投げると、へびに
まえ み さ しゅ い
なったので、モーセはその 前 から身を避けた。4:4 主 はモーセに言われた、「あな
て の お と て の と て
たの手を伸ばして、その尾を取りなさい。――そこで手を伸ばしてそれを取ると、手の
かれ せんぞ かみ かみ
なかでつえとなった。――4:5これは、 彼 らの 先祖 たちの 神 、アブラハムの 神
かみ かみ しゅ あらわ かれ しん
、イサクの 神 、ヤコブの 神 である 主 が、あなたに 現 れたのを、 彼 らに 信
しゅ かれ い て い
じさせるためである」。4:6 主 はまた 彼 に言われた、「あなたの手をふところに入
かれ て い だ て びょう
れなさい」。 彼 が手をふところに入れ、それを出すと、手は、らい 病 にかかって
ゆき しろ しゅ い て
、 雪 のように 白 くなっていた。4:7 主 は言われた、「手をふところにもどしなさ
かれ て だ み かいふく
い」。 彼 は手をふところにもどし、それをふところから出して見ると、 回復 して
にく しゅ い かれ しん
、もとの 肉 のようになっていた。4:8 主 は言われた、「 彼 らがもしあなたを 信
はじ みと のち しん
ぜず、また 初 めのしるしを 認 めないならば、 後 のしるしは 信 じるであろう。
かれ しん こえ き したが
4:9 彼 らがもしこの二つのしるしをも 信 ぜず、あなたの 声 に聞き 従 わないな
かわ みず と ち そそ
らば、あなたはナイル 川 の 水 を取って、かわいた地に 注 ぎなさい。あなたがナイ
かわ と みず ち ち
ル 川 から取った 水 は、かわいた地で血となるであろう」。
しゅ い しゅ いぜん
4:10モーセは 主 に言った、「ああ 主 よ、わたしは 以前 にも、またあなたが、し
かた のち ことば ひと くち おも
もべに 語 られてから 後 も、 言葉 の 人 ではありません。わたしは 口 も 重 く、
した おも しゅ かれ い ひと くち さづ
舌 も 重 いのです」。4:11 主 は 彼 に言われた、「だれが 人 に 口 を 授 けたの
みみ め め しゅ
か。おし、 耳 しい、目あき、目しいにだれがするのか。 主 なるわたしではないか。
い くち とも い
4:12それゆえ行きなさい。わたしはあなたの 口 と 共 にあって、あなたの言うべきこ
おし い しゅ
とを 教 えるであろう」。4:13モーセは言った、「ああ、 主 よ、どうか、ほかの
てきとう ひと しゅ いか
適当 な 人 をおつかわしください」。4:14そこで、 主 はモーセにむかって 怒 り
はっ い きょうだい
を 発 して言われた、「あなたの 兄弟 レビびとアロンがいるではないか。わたし
かれ ことば し み かれ あ で
は 彼 が 言葉 にすぐれているのを知っている。見よ、 彼 はあなたに会おうとして出
かれ み こころ よろこ かれ かた
てきている。 彼 はあなたを見て 心 に 喜 ぶであろう。4:15あなたは 彼 に 語
ことば くち さづ くち とも かれ
って 言葉 をその 口 に 授 けなさい。わたしはあなたの 口 と 共 にあり、 彼 の
くち とも おし かれ かわ
口 と 共 にあって、あなたがたのなすべきことを 教 え、4:16 彼 はあなたに 代 っ
たみ かた かれ くち かれ かみ
て 民 に 語 るであろう。 彼 はあなたの 口 となり、あなたは 彼 のために、 神 に
かわ て と おこな
代 るであろう。4:17あなたはそのつえを手に執り、それをもって、しるしを 行 い
なさい」。
つま ちち かえ かれ い
4:18モーセは 妻 の 父 エテロのところに 帰 って 彼 に言った、「どうかわたしを
み もの かえ かれ い
、エジプトにいる身うちの 者 のところに 帰 らせ、 彼 らがまだ生きながらえている
み い やす い
か、どうかを見させてください」。エテロはモーセに言った、「 安 んじて行きなさい
しゅ い かえ い
」。4:19 主 はミデヤンでモーセに言われた、「エジプトに 帰 って行きなさい。あな
いのち もと ひとびと し つま こども
たの 命 を 求 めた 人々 はみな死んだ」。4:20そこでモーセは 妻 と 子供 たち
の ち かえ て かみ と
をとり、ろばに乗せて、エジプトの地に 帰 った。モーセは手に 神 のつえを執った。
しゅ い かえ
4:21 主 はモーセに言われた、「あなたがエジプトに 帰 ったとき、わたしがあなた
て さづ ふしぎ まえ おこな かれ
の手に 授 けた不思議を、みなパロの 前 で 行 いなさい。しかし、わたしが 彼 の
こころ かれ たみ さ
心 をかたくなにするので、 彼 は 民 を去らせないであろう。4:22あなたはパロに
い しゅ おお こ ちょうし
言いなさい、『 主 はこう 仰 せられる。イスラエルはわたしの子、わたしの 長子
い こ さ つか
である。4:23わたしはあなたに言う。わたしの子を去らせて、わたしに 仕 えさせなさ
かれ さ こば こ ちょうし
い。もし 彼 を去らせるのを 拒 むならば、わたしはあなたの子、あなたの 長子 を
ころ
殺 すであろう』と」。
とちゅう やど とき しゅ かれ あ かれ ころ
4:24さてモーセが 途中 で 宿 っている 時 、 主 は 彼 に会って 彼 を 殺 そう
とき ひう いし こがたな と おとこ こ
とされた。4:25その 時 チッポラは火打ち 石 の 小刀 を取って、その 男 の子の
まえ かわ き あし い
前 の 皮 を切り、それをモーセの 足 につけて言った、「あなたはまことに、わたし
ち はなむこ しゅ とき ち
にとって血の 花婿 です」。4:26そこで、 主 はモーセをゆるされた。この 時 「血
はなむこ い かつれい
の 花婿 です」とチッポラが言ったのは 割礼 のゆえである。
しゅ い あらの い あ かれ い
4:27 主 はアロンに言われた、「 荒野 に行ってモーセに会いなさい」。 彼 は行っ
かみ やま あ くち じぶん
て 神 の 山 でモーセに会い、これに 口 づけした。4:28モーセは 自分 をつかわされ
しゅ ことば めい つ
た 主 のすべての 言葉 と、 命 じられたすべてのしるしをアロンに告げた。4:29そこ
い ひとびと ちょうろう あつ
でモーセとアロンは行ってイスラエルの 人々 の 長老 たちをみな 集 めた。
しゅ かた ことば つ かれ
4:30そしてアロンは 主 がモーセに 語 られた 言葉 を、ことごとく告げた。また 彼
たみ まえ おこな たみ しん かれ しゅ
は 民 の 前 でしるしを 行 ったので、4:31 民 は 信 じた。 彼 らは 主 がイスラ
ひとびと かえり くる み き ふ れいはい
エルの 人々 を 顧 み、その 苦 しみを見られたのを聞き、伏して 礼拝 した。

第5章

のち い い かみ しゅ
5:1その 後 、モーセとアロンは行ってパロに言った、「イスラエルの 神 、 主 は
い たみ さ あらの まつり
こう言われる、『わたしの 民 を去らせ、 荒野 で、わたしのために 祭 をさせなさ
い しゅ なにもの こえ き
い』と」。5:2パロは言った、「 主 とはいったい 何者 か。わたしがその 声 に聞
したが さ しゅ し
き 従 ってイスラエルを去らせなければならないのか。わたしは 主 を知らない。ま
さ かれ い かみ
たイスラエルを去らせはしない」。5:3 彼 らは言った、「ヘブルびとの 神 がわたし
あらわ か みち あらの い
たちに 現 れました。どうか、わたしたちを三日の 道 のりほど 荒野 に行かせ、わ
かみ しゅ ぎせい しゅ
たしたちの 神 、 主 に 犠牲 をささげさせてください。そうしなければ 主 は
えきびょう なや
疫病 か、つるぎをもって、わたしたちを 悩 まされるからです」。5:4エジプト
おう かれ い たみ はたら
の 王 は 彼 らに言った、「モーセとアロンよ、あなたがたは、なぜ 民 に 働 きを
じぶん ろうえき い
やめさせようとするのか。 自分 の 労役 につくがよい」。5:5パロはまた言った、
み いま どみん かず おお かれ ろうえき やす
「見よ、 今 や 土民 の 数 は 多 い。しかも、あなたがたは 彼 らに 労役 を 休
ひ たみ お つか もの たみ
ませようとするのか」。5:6その日、パロは 民 を追い 使 う 者 と、 民 のかしらた
めい い つく
ちに 命 じて言った、5:7「あなたがたは、れんがを 作 るためのわらを、もはや、
いま たみ あた かれ じぶん い
今 までのように、この 民 に 与 えてはならない。 彼 らに 自分 で行って、わらを
あつ まえ つく かず かれ つく
集 めさせなさい。5:8また 前 に 作 っていた、れんがの 数 どおりに 彼 らに 作
へ かれ もの かれ さけ
らせ、それを減らしてはならない。 彼 らはなまけ 者 だ。それだから、 彼 らは 叫
い かみ ぎせい い
んで、『行ってわたしたちの 神 に 犠牲 をささげさせよ』と言うのだ。5:9この
ひとびと ろうえき おも はたら いつわ ことば こころ よ
人々 の 労役 を 重 くして、 働 かせ、 偽 りの 言葉 に 心 を寄せさせ
ぬようにしなさい」。
たみ お つか もの たみ で い たみ い
5:10そこで 民 を追い 使 う 者 たちと、 民 のかしらたちは出て行って、 民 に言
おお あた じぶん
った、「パロはこう 仰 せられる、『あなたがたに、わらは 与 えない。5:11 自分 で
い み ところ と く はたら すこ へ
行って、見つかる 所 から、わらを取って来るがよい。しかし 働 きは 少 しも減
たみ ぜんち ち
らしてはならない』と」。5:12そこで 民 はエジプトの 全 地に散って、わらのかわり
か かぶ あつ お つか もの かれ た い
に、刈り 株 を 集 めた。5:13追い 使 う 者 たちは、 彼 らをせき立てて言った、「
とき おな はたら ひ ぶん しあ
わらがあった 時 と 同 じように、あなたがたの 働 きの、日ごとの 分 を仕上げな
お つか もの ひとびと うえ た
ければならない」。5:14パロの追い 使 う 者 たちがイスラエルの 人々 の 上 に立
う つく しごと
てたかしらたちは、打たれて、「なぜ、あなたがたは、れんが 作 りの 仕事 を、きょ
まえ しあ い
うも、 前 のように仕上げないのか」と言われた。
ひとびと い さけ い
5:15そこで、イスラエルの 人々 のかしらたちはパロのところに行き、 叫 んで言
った、「あなたはなぜ、しもべどもにこんなことをなさるのですか。5:16しもべどもは
あた かれ つく い
、わらを 与 えられず、しかも 彼 らはわたしたちに、『れんがは 作 れ』と言うので
うえ う つみ たみ
す。その 上 、しもべどもは打たれています。 罪 はあなたの 民 にあるのです」。
い もの もの い
5:17パロは言った、「あなたがたは、なまけ 者 だ、なまけ 者 だ。それだから、『行
しゅ ぎせい い い はたら
って、 主 に 犠牲 をささげさせよ』と言うのだ。5:18さあ、行って 働 きなさい。
あた さだ かず おさ
わらは 与 えないが、なおあなたがたは 定 めた 数 のれんがを 納 めなければならな
ひとびと ひ ぶん へ
い」。5:19イスラエルの 人々 のかしらたちは、「れんがの日ごとの 分 を減らして
い わる じたい し かれ
はならない」と言われたので、 悪 い 事態 になったことを知った。5:20 彼 らがパロ
はな で とき かれ あ た あ
を 離 れて出てきた 時 、 彼 らに会おうとして立っていたモーセとアロンに会ったの
かれ い しゅ
で、5:21 彼 らに言った、「 主 があなたがたをごらんになって、さばかれますように
けらい かれ て
。あなたがたは、わたしたちをパロとその 家来 たちにきらわせ、つるぎを 彼 らの手
わた ころ
に 渡 して、 殺 させようとしておられるのです」。
しゅ かえ い しゅ たみ
5:22モーセは 主 のもとに 帰 って言った、「 主 よ、あなたは、なぜこの 民 をひ

どい目にあわされるのですか。なんのためにわたしをつかわされたのですか。5:23わた
い な かた かれ たみ
しがパロのもとに行って、あなたの名によって 語 ってからこのかた、 彼 はこの 民
め たみ すく
をひどい目にあわせるばかりです。また、あなたは、すこしもあなたの 民 を 救 おう
となさいません」。

第6章

しゅ い いま なに
6:1 主 はモーセに言われた、「 今 、あなたは、わたしがパロに 何 をしようとし
み つよ て かれ さ
ているかを見るであろう。すなわちパロは 強 い手にしいられて、 彼 らを去らせるで
いな かれ つよ て かれ くに お だ
あろう。 否 、 彼 は 強 い手にしいられて、 彼 らを 国 から追い出すであろう」。
かみ い しゅ
6:2 神 はモーセに言われた、「わたしは 主 である。6:3わたしはアブラハム、イサ
ぜんのう かみ あらわ しゅ な じぶん かれ
ク、ヤコブには 全能 の 神 として 現 れたが、 主 という名では、 自分 を 彼
し ち かれ きりゅう
らに知らせなかった。6:4わたしはまたカナンの地、すなわち 彼 らが 寄留 したそ
きりゅう ち かれ あた けいやく かれ た
の 寄留 の地を、 彼 らに 与 えるという 契約 を 彼 らと立てた。6:5わたしは
どれい ひとびと き
また、エジプトびとが 奴隷 としているイスラエルの 人々 のうめきを聞いて、わた
けいやく おも だ ひとびと い
しの 契約 を 思 い出した。6:6それゆえ、イスラエルの 人々 に言いなさい、『
しゅ ろうえき した みちび
わたしは 主 である。わたしはあなたがたをエジプトびとの 労役 の 下 から 導
だ どれい つとめ すく の うで おお
き出し、 奴隷 の 務 から 救 い、また伸べた 腕 と 大 いなるさばきをもって、あ
と たみ
なたがたをあがなうであろう。6:7わたしはあなたがたを取ってわたしの 民 とし、わ
かみ ろうえき した
たしはあなたがたの 神 となる。わたしがエジプトびとの 労役 の 下 からあなたが
みちび だ かみ しゅ し
たを 導 き出すあなたがたの 神 、 主 であることを、あなたがたは知るであろう。
あた て あ ちか ち
6:8わたしはアブラハム、イサク、ヤコブに 与 えると手を挙げて 誓 ったその地にあ
しょゆう あた しゅ
なたがたをはいらせ、それを 所有 として、 与 えるであろう。わたしは 主 である
ひとびと かた かれ こころ
』と」。6:9モーセはこのようにイスラエルの 人々 に 語 ったが、 彼 らは 心
いた どれい つとめ き したが
の 痛 みと、きびしい 奴隷 の 務 のゆえに、モーセに聞き 従 わなかった。
しゅ い おう い
6:10さて 主 はモーセに言われた、6:11「エジプトの 王 パロのところに行って、
かれ ひとびと くに さ はな
彼 がイスラエルの 人々 をその 国 から去らせるように 話 しなさい」。6:12モー
しゅ い ひとびと い き
セは 主 にむかって言った、「イスラエルの 人々 でさえ、わたしの言うことを聞か
かつれい い き
なかったのに、どうして、くちびるに 割礼 のないわたしの言うことを、パロが聞き
い しゅ かた
入れましょうか」。6:13しかし、 主 はモーセとアロンに 語 って、イスラエルの
ひとびと おう い ひとびと
人々 と、エジプトの 王 パロのもとに行かせ、イスラエルの 人々 をエジプトの
ち みちび だ めい
地から 導 き出せと 命 じられた。
かれ せんぞ いえ しゅちょう つぎ
6:14 彼 らの 先祖 の 家 の 首長 たちは 次 のとおりである。すなわちイスラ
ちょうし こ
エルの 長子 ルベンの子らはハノク、パル、ヘヅロン、カルミで、これらはルベンの
いちぞく こ
一族 である。6:15シメオンの子らはエムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ゾハル、
おんな うま いちぞく
およびカナンの 女 から 生 れたシャウルで、これらはシメオンの 一族 である。
こ な せだい したが
6:16レビの子らの名は、その 世代 に 従 えば、ゲルション、コハテ、メラリで、レ
いっしょう ねん こ いちぞく
ビの 一生 は百三十七 年 であった。6:17ゲルションの子らの 一族 はリブニと

シメイである。6:18コハテの子らはアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルで、コハ
いっしょう ねん こ
テの 一生 は百三十三 年 であった。6:19メラリの子らはマヘリとムシである。こ
せだい いちぞく ちち いもうと
れらはその 世代 によるレビの 一族 である。6:20アムラムは 父 の 妹 ヨケベ
つま かのじょ かれ う いっしょう
デを 妻 としたが、 彼女 はアロンとモーセを 彼 に産んだ。アムラムの 一生
ねん こ
は百三十七 年 であった。6:21イヅハルの子らはコラ、ネペグ、ジクリである。6:22ウ
こ しまい
ジエルの子らはミサエル、エルザパン、シテリである。6:23アロンはナションの 姉妹
むすめ つま かれ
、アミナダブの 娘 エリセバを 妻 とした。エリセバは 彼 にナダブ、アビウ、エレ
う こ
アザル、イタマルを産んだ。6:24コラの子らはアッシル、エルカナ、アビアサフで、こ
いちぞく こ むすめ
れらはコラびとの 一族 である。6:25アロンの子エレアザルはプテエルの 娘 のひ
つま かのじょ かれ う いちぞく
とりを 妻 とした。 彼女 はピネハスを 彼 に産んだ。これらは、その 一族 によ
せんぞ いえ しゅちょう
るレビびとの 先祖 の 家 の 首長 たちである。
しゅ ひとびと ぐんだん したが ち
6:26 主 が、「イスラエルの 人々 をその 軍団 に 従 って、エジプトの地か
みちび だ い かれ
ら 導 き出しなさい」と言われたのは、このアロンとモーセである。6:27 彼 らはイ
ひとびと みちび だ おう
スラエルの 人々 をエジプトから 導 き出すことについて、エジプトの 王 パロに
かた
語 ったもので、すなわちこのモーセとアロンである。
しゅ ち かた ひ しゅ い
6:28 主 がエジプトの地でモーセに 語 られた日に、6:29 主 はモーセに言われた、
しゅ かた おう
「わたしは 主 である。わたしがあなたに 語 ることは、みなエジプトの 王 パロに
かた しゅ い
語 りなさい」。6:30しかしモーセは 主 にむかって言った、「ごらんのとおり、わた
かつれい もの い き
しは、くちびるに 割礼 のない 者 です。パロがどうしてわたしの言うことを聞きい
れましょうか」。

第7章

しゅ い み たい かみ
7:1 主 はモーセに言われた、「見よ、わたしはあなたをパロに 対 して 神 のごと
きょうだい よげんしゃ
きものとする。あなたの 兄弟 アロンはあなたの 預言者 となるであろう。7:2
めい かれ つ
あなたはわたしが 命 じることを、ことごとく 彼 に告げなければならない。そしてあ
きょうだい つ ひとびと くに さ
なたの 兄弟 アロンはパロに告げて、イスラエルの 人々 をその 国 から去らせ
こころ
るようにさせなければならない。7:3しかし、わたしはパロの 心 をかたくなにする
ふしぎ くに おお おこな
ので、わたしのしるしと不思議をエジプトの 国 に 多 く 行 っても、7:4パロはあ
い き て うえ くわ
なたがたの言うことを聞かないであろう。それでわたしは手をエジプトの 上 に 加 え
おお ぐんだん たみ
、 大 いなるさばきをくだして、わたしの 軍団 、わたしの 民 イスラエルの
ひとびと くに みちび だ て
人々 を、エジプトの 国 から 導 き出すであろう。7:5わたしが手をエジプトの
うえ の ひとびと かれ みちび だ とき
上 にさし伸べて、イスラエルの 人々 を 彼 らのうちから 導 き出す 時 、エジ
しゅ し
プトびとはわたしが 主 であることを知るようになるであろう」。7:6モーセとアロン
おこな しゅ かれ めい おこな
はそのように 行 った。すなわち 主 が 彼 らに 命 じられたように 行 った。
かれ かた とき さい さい
7:7 彼 らがパロと 語 った 時 、モーセは八十 歳 、アロンは八十三 歳 であった。
しゅ い ふしぎ
7:8 主 はモーセとアロンに言われた、7:9「パロがあなたがたに、『不思議をおこな
しょうこ しめ い とき い
って 証拠 を 示 せ』と言う 時 、あなたはアロンに言いなさい、『あなたのつえを
と まえ な
取って、パロの 前 に投げなさい』と。するとそれはへびになるであろう」。7:10それ
い しゅ めい
で、モーセとアロンはパロのところに行き、 主 の 命 じられたとおりにおこなった。
けらい まえ な
すなわちアロンはそのつえを、パロとその 家来 たちの 前 に投げると、それはへびに
ちしゃ まほうつかい め よ
なった。7:11そこでパロもまた 知者 と 魔法使 を召し寄せた。これらのエジプト
まじゅつし ひじゅつ おな おこな
の 魔術 師らもまた、その 秘術 をもって 同 じように 行 った。7:12すなわち
かれ な
彼 らは、おのおのそのつえを投げたが、それらはへびになった。しかし、アロンのつ
かれ こころ
えは 彼 らのつえを、のみつくした。7:13けれども、パロの 心 はかたくなになって
しゅ い かれ い き
、 主 の言われたように、 彼 らの言うことを聞かなかった。
しゅ い こころ かれ たみ さ
7:14 主 はモーセに言われた、「パロの 心 はかたくなで、 彼 は 民 を去らせる
こば あさ い み
ことを 拒 んでいる。7:15あなたは、あすの 朝 、パロのところに行きなさい。見よ、
かれ みず で かわ て と
彼 は 水 のところに出ている。あなたは、へびに 変 ったあのつえを手に執り、ナイ
かわ きし た かれ あ かれ い かみ
ル 川 の 岸 に立って 彼 に会い、7:16そして 彼 に言いなさい、『ヘブルびとの 神
しゅ い たみ さ あらの
、 主 がわたしをあなたにつかわして言われます、「わたしの 民 を去らせ、 荒野 で
つか いま き
、わたしに 仕 えるようにさせよ」と。しかし 今 もなお、あなたが聞きいれようとさ
しゅ おお しゅ
れないので、7:17 主 はこう 仰 せられます、「これによってわたしが 主 であること
し み て かわ みず う
を、あなたは知るでしょう。見よ、わたしが手にあるつえでナイル 川 の 水 を打つと
ち かわ かわ うお し かわ くさ
、それは血に 変 るであろう。7:18そして 川 の 魚 は死に、 川 は 臭 くなり、エジ
かわ みず の しゅ
プトびとは 川 の 水 を飲むことをいとうであろう」』と」。7:19 主 はまたモーセに
い い と て
言われた、「あなたはアロンに言いなさい、『あなたのつえを執って、手をエジプトの
みず うえ かわ うえ なが うえ いけ うえ みず
水 の 上 、 川 の 上 、 流 れの 上 、 池 の 上 、またそのすべての 水 たまりの
うえ の ち ぜんこく き
上 にさし伸べて、それを血にならせなさい。エジプト 全国 にわたって、木の
うつわ いし うつわ ち
器 、 石 の 器 にも、血があるようになるでしょう』と」。
しゅ めい かれ
7:20モーセとアロンは 主 の 命 じられたようにおこなった。すなわち、 彼 はパロ
けらい め まえ かわ みず う かわ みず
とその 家来 たちの目の 前 で、つえをあげてナイル 川 の 水 を打つと、 川 の 水
ち かわ かわ うお し かわ くさ
は、ことごとく血に 変 った。7:21それで 川 の 魚 は死に、 川 は 臭 くなり、エジ
かわ みず の ぜんこく
プトびとは 川 の 水 を飲むことができなくなった。そしてエジプト 全国 にわたっ
ち まじゅつし ひじゅつ おな
て血があった。7:22エジプトの 魔術 師らも 秘術 をもって 同 じようにおこなっ
しゅ い こころ かれ い
た。しかし、 主 の言われたように、パロの 心 はかたくなになり、 彼 らの言うこ
き み いえ い こころ
とを聞かなかった。7:23パロは身をめぐらして 家 に入り、またこのことをも 心 に
と かわ みず の の
留めなかった。7:24すべてのエジプトびとはナイル 川 の 水 が飲めなかったので、飲
みず え かわ ほ しゅ かわ う
む 水 を得ようと、 川 のまわりを掘った。7:25 主 がナイル 川 を打たれてのち
なぬか へ
七日 を経た。

第8章

しゅ い い い しゅ
8:1 主 はモーセに言われた、「あなたはパロのところに行って言いなさい、『 主
おお たみ さ つか
はこう 仰 せられます、「わたしの 民 を去らせて、わたしに 仕 えさせなさい。8:2
さ こば み
しかし、去らせることを 拒 むならば、見よ、わたしは、かえるをもって、あなたの
りょうど う かわ むら
領土 を、ことごとく撃つであろう。8:3ナイル 川 にかえるが 群 がり、のぼって
いえ しんしつ しんだい けらい
、あなたの 家 、あなたの 寝室 にはいり、 寝台 にのぼり、あなたの 家来 と
たみ いえ はち
民 の 家 にはいり、またあなたのかまどや、こね 鉢 にはいり、8:4あなたと、あな
たみ けらい あ しゅ
たの 民 と、すべての 家来 のからだに、はい上がるであろう」と』」。8:5 主 はモ
い い も て かわ うえ
ーセに言われた、「あなたはアロンに言いなさい、『つえを持って、手を 川 の 上 、
なが うえ いけ うえ の ち
流 れの 上 、、 池 の 上 にさし伸べ、かえるをエジプトの地にのぼらせなさい』と
て みず うえ の
」。8:6アロンが手をエジプトの 水 の 上 にさし伸べたので、かえるはのぼってエジ
ち まじゅつし ひじゅつ おな おこな
プトの地をおおった。8:7 魔術 師らも 秘術 をもって 同 じように 行 い、か

えるをエジプトの地にのぼらせた。
め い たみ
8:8パロはモーセとアロンを召して言った、「かえるをわたしと、わたしの 民 から
と さ しゅ ねが たみ さ しゅ
取り去るように 主 に 願 ってください。そのときわたしはこの 民 を去らせて、 主
ぎせい い
に 犠牲 をささげさせるでしょう」。8:9モーセはパロに言った、「あなたと、あなた
けらい たみ ねが
の 家来 と、あなたの 民 のために、わたしがいつ 願 って、このかえるを、あなたと
いえ た かわ
あなたの 家 から断って、ナイル 川 だけにとどまらせるべきか、きめてください」。
い みょうにち い おお
8:10パロは言った、「 明日 」。モーセは言った、「 仰 せのとおりになって、わ
かみ しゅ なら し
たしたちの 神 、 主 に 並 ぶもののないことを、あなたが知られますように。8:11そ
いえ けらい たみ はな
して、かえるはあなたと、あなたの 家 と、あなたの 家来 と、あなたの 民 を 離 れ
かわ はな
てナイル 川 にだけとどまるでしょう」。8:12こうしてモーセとアロンはパロを 離 れ
で しゅ こと しゅ よ もと
て出た。モーセは 主 がパロにつかわされたかえるの 事 について、 主 に呼び 求 め
しゅ いえ にわ
たので、8:13 主 はモーセのことばのようにされ、かえるは 家 から、 庭 から、また
はたけ し た やま やま つ ち くさ
畑 から死に絶えた。8:14これをひと 山 ひと 山 に積んだので、地は 臭 くなった
いき み しゅ い
。8:15ところがパロは 息 つくひまのできたのを見て、 主 が言われたように、その
こころ かれ い き
心 をかたくなにして 彼 らの言うことを聞かなかった。
しゅ い い
8:16 主 はモーセに言われた、「あなたはアロンに言いなさい、『あなたのつえをさ
の ち う ぜんこく
し伸べて地のちりを打ち、それをエジプトの 全国 にわたって、ぶよとならせなさい
かれ おこな て
』と」。8:17 彼 らはそのように 行 った。すなわちアロンはそのつえをとって手を
の ち う ひと かちく ち
さし伸べ、地のちりを打ったので、ぶよは 人 と 家畜 についた。すなわち、地のちり
ぜんこく まじゅつし ひじゅつ
はみなエジプトの 全国 にわたって、ぶよとなった。8:18 魔術 師らも 秘術 を
おな おこな だ かれ
もって 同 じように 行 い、ぶよを出そうとしたが、 彼 らにはできなかった。ぶよ
ひと かちく まじゅつし い かみ ゆび
が 人 と 家畜 についたので、8:19 魔術 師らはパロに言った、「これは 神 の 指
しゅ い こころ かれ
です」。しかし 主 の言われたように、パロの 心 はかたくなになって、 彼 らのい

うことを聞かなかった。
しゅ い あさはや お まえ た
8:20 主 はモーセに言われた、「あなたは 朝 早 く起きてパロの 前 に立ちなさい
かれ みず で かれ い しゅ おお
。ちょうど 彼 は 水 のところに出ているから 彼 に言いなさい、『 主 はこう 仰 せ
たみ さ つか
られる、「わたしの 民 を去らせて、わたしに 仕 えさせなさい。8:21あなたがわたし
たみ さ けらい たみ
の 民 を去らせないならば、わたしは、あなたとあなたの 家来 と、あなたの 民 とあ
いえ む いえいえ
なたの 家 とに、あぶの群れをつかわすであろう。エジプトびとの 家々 は、あぶの
む み かれ ふ ち ひ
群れで満ち、 彼 らの踏む地もまた、そうなるであろう。8:22その日わたしは、わたし
たみ す ち くべっ む い くに
の 民 の住むゴセンの地を区 別 して、そこにあぶの群れを入れないであろう。 国 の
なか しゅ し たみ
中 でわたしが 主 であることをあなたが知るためである。8:23わたしはわたしの 民
たみ あいだ くべつ おこ
とあなたの 民 の 間 に 区別 をおく。このしるしは、あす 起 るであろう」と』」
しゅ いえ けらい
。8:24 主 はそのようにされたので、おびただしいあぶが、パロの 家 と、その 家来
いえ ぜんこく ち む がい
の 家 と、エジプトの 全国 にはいってきて、地はあぶの群れのために 害 をうけた

め い い くに
8:25そこで、パロはモーセとアロンを召して言った、「あなたがたは行ってこの 国
うち かみ ぎせい い
の 内 で、あなたがたの 神 に 犠牲 をささげなさい」。8:26モーセは言った、「そう
い ぎせい
することはできません。わたしたちはエジプトびとの忌むものを 犠牲 として、わたし
かみ しゅ め まえ かれ い
たちの 神 、 主 にささげるからです。もし、エジプトびとの目の 前 で、 彼 らの忌
ぎせい かれ いし う
むものを 犠牲 にささげるならば、 彼 らはわたしたちを 石 で打たないでしょうか。
か みち あらの かみ しゅ
8:27わたしたちは三日の 道 のりほど、 荒野 にはいって、わたしたちの 神 、 主 に
ぎせい しゅ めい
犠牲 をささげ、 主 がわたしたちに 命 じられるようにしなければなりません」。
い さ あらの かみ
8:28パロは言った、「わたしはあなたがたを去らせ、 荒野 で、あなたがたの 神 、
しゅ ぎせい とお い
主 に 犠牲 をささげさせよう。ただあまり 遠 くへ行ってはならない。わたしのため
きがん い で い
に 祈願 しなさい」。8:29モーセは言った、「わたしはあなたのもとから出て行って
しゅ きがん む けらい たみ はな
主 に 祈願 しましょう。あすあぶの群れがパロと、その 家来 と、その 民 から 離
あざむ たみ しゅ ぎせい い
れるでしょう。ただパロはまた 欺 いて、 民 が 主 に 犠牲 をささげに行くのをと
で しゅ きがん
めないようにしてください」。8:30こうしてモーセはパロのもとを出て、 主 に 祈願
しゅ ことば む
したので、8:31 主 はモーセの 言葉 のようにされた。すなわち、あぶの群れをパロと
けらい たみ と さ のこ
、その 家来 と、その 民 から取り去られたので、一つも 残 らなかった。8:32しかし
こころ たみ さ
パロはこんどもまた、その 心 をかたくなにして 民 を去らせなかった。
第9章

しゅ い い かれ い
9:1 主 はモーセに言われた、「パロのもとに行って、 彼 に言いなさい、『ヘブル
かみ しゅ おお たみ さ つか
びとの 神 、 主 はこう 仰 せられる、「わたしの 民 を去らせて、わたしに 仕 えさ
かれ さ こば かれ と
せなさい。9:2あなたがもし 彼 らを去らせることを 拒 んで、なお 彼 らを留めおく
しゅ て もっと はげ えきびょう の
ならば、9:3 主 の手は 最 も 激 しい 疫病 をもって、野にいるあなたの
かちく うま うし ひつじ うえ のぞ
家畜 、すなわち 馬 、ろば、らくだ、 牛 、 羊 の 上 に 臨 むであろう。9:4し
しゅ かちく かちく くべつ
かし、 主 はイスラエルの 家畜 と、エジプトの 家畜 を 区別 され、すべてイスラエ
ひとびと ぞく とう し しゅ
ルの 人々 に 属 するものには一 頭 も死ぬものがないであろう」と』」。9:5 主
とき さだ おお しゅ くに おこな
は、また、 時 を 定 めて 仰 せられた、「あす、 主 はこのことを 国 に 行 うで
ひ しゅ おこな かちく
あろう」。9:6あくる日、 主 はこのことを 行 われたので、エジプトびとの 家畜
し ひとびと かちく とう し
はみな死んだ。しかし、イスラエルの 人々 の 家畜 は一 頭 も死ななかった。9:7
ひと み かちく とう し
パロは 人 をつかわして見させたが、イスラエルの 家畜 は一 頭 も死んでいなかった
こころ たみ さ
。それでもパロの 心 はかたくなで、 民 を去らせなかった。
しゅ い りょうて
9:8 主 はモーセとアロンに言われた、「あなたがたは、かまどのすすを 両 手い
と め まえ てん ち
っぱい取り、それをモーセはパロの目の 前 で 天 にむかって、まき散らしなさい。
ぜんこく こま ぜんこく
9:9それはエジプトの 全国 にわたって、 細 かいちりとなり、エジプト 全国 で
ひと けもの つ で かれ
人 と 獣 に付いて、うみの出るはれものとなるであろう」。9:10そこで 彼 らは、
と まえ た てん ち
かまどのすすを取ってパロの 前 に立ち、モーセは 天 にむかってこれをまき散らした
ひと けもの つ で まじゅつし
ので、 人 と 獣 に付いて、うみの出るはれものとなった。9:11 魔術 師らは、は
まえ た まじゅつし
れもののためにモーセの 前 に立つことができなかった。はれものが 魔術 師らと、
しょう しゅ こころ
すべてのエジプトびとに 生 じたからである。9:12しかし、 主 はパロの 心 をか
かれ しゅ かた かれ い き
たくなにされたので、 彼 は 主 がモーセに 語 られたように、 彼 らの言うことを聞
かなかった。
しゅ い あさはや お まえ た かれ
9:13 主 はまたモーセに言われた、「 朝 早 く起き、パロの 前 に立って、 彼 に
い かみ しゅ おお たみ さ
言いなさい、『ヘブルびとの 神 、 主 はこう 仰 せられる、「わたしの 民 を去らせ
つか わざわい
て、わたしに 仕 えさせなさい。9:14わたしは、こんどは、もろもろの 災 を、あ
けらい たみ なら ぜんち
なたと、あなたの 家来 と、あなたの 民 にくだし、わたしに 並 ぶものが 全 地にな
し て の えきびょう
いことを知らせるであろう。9:15わたしがもし、手をさし伸べ、 疫病 をもって、
たみ う ち た ほろ
あなたと、あなたの 民 を打っていたならば、あなたは地から断ち 滅 ぼされていたで
ちから
あろう。9:16しかし、わたしがあなたをながらえさせたのは、あなたにわたしの 力
み な ぜんち の つた
を見させるため、そして、わたしの名が 全 地に宣べ 伝 えられるためにほかならない
たみ たか かれ
。9:17それに、あなたはなお、わたしの 民 にむかって、おのれを 高 くし、 彼 らを
さ いま おそ おお
去らせようとしない。9:18ゆえに、あすの 今 ごろ、わたしは 恐 ろしく 大 きな
ひょう ふ くに はじ ひ いま
雹 を降らせるであろう。それはエジプトの 国 が 始 まった日から 今 まで、かつ
ひと かちく
てなかったほどのものである。9:19それゆえ、いま、 人 をやって、あなたの 家畜 と
の ひと けもの
、あなたが野にもっているすべてのものを、のがれさせなさい。 人 も 獣 も、すべ
の いえ かえ ふ ひょう う し
て野にあって 家 に 帰 らないものは降る 雹 に打たれて死ぬであろう」と』」。
けらい しゅ ことば もの かちく いえ
9:20パロの 家来 のうち、 主 の 言葉 をおそれる 者 は、そのしもべと 家畜 を 家
しゅ ことば い かちく の
にのがれさせたが、9:21 主 の 言葉 を意にとめないものは、そのしもべと 家畜 を野
のこ
に 残 しておいた。
しゅ い て てん の
9:22 主 はモーセに言われた、「あなたの手を 天 にむかってさし伸べ、エジプトの
ぜんこく ち ひと けもの はたけ あおもの
全国 にわたって、エジプトの地にいる 人 と 獣 と 畑 のすべての 青物 の
うえ ひょう ふ てん の
上 に 雹 を降らせなさい」。9:23モーセが 天 にむかってつえをさし伸べると、
しゅ かみなり ひょう ひ ち くだ しゅ
主 は 雷 と 雹 をおくられ、火は地にむかって、はせ 下 った。こうして 主
ひょう ち ふ ひょう ふ ひょう あいだ
は、 雹 をエジプトの地に降らされた。9:24そして 雹 が降り、 雹 の 間 に
ひ わた ひょう おそ おお ぜんこく くに
火がひらめき 渡 った。 雹 は 恐 ろしく 大 きく、エジプト 全国 には、 国 を
ひょう ぜんこく
なしてこのかた、かつてないものであった。9:25 雹 はエジプト 全国 にわたって
はたけ ひと けもの う ひょう はたけ あおもの
、すべて 畑 にいる 人 と 獣 を打った。 雹 はまた 畑 のすべての 青物
う の き お くだ ひとびと
を打ち、野のもろもろの木を折り 砕 いた。9:26ただイスラエルの 人々 のいたゴセ
ち ひょう ふ
ンの地には、 雹 が降らなかった。
ひと め い
9:27そこで、パロは 人 をつかわし、モーセとアロンを召して言った、「わたしはこ
つみ おか しゅ ただ たみ わる しゅ
んどは 罪 を 犯 した。 主 は 正 しく、わたしと、わたしの 民 は 悪 い。9:28 主
きがん かみなり ひょう
に 祈願 してください。この 雷 と 雹 はもうじゅうぶんです。わたしはあなた
さ かれ い
がたを去らせます。もはやとどまらなくてもよろしい」。9:29モーセは 彼 に言った、
まち で しゅ て の
「わたしは 町 を出ると、すぐ、 主 にむかってわたしの手を伸べひろげます。すると
かみなり ひょう ふ ち しゅ
雷 はやみ、 雹 はもはや降らなくなり、あなたは、地が 主 のものであること
し けらい かみ しゅ
を知られましょう。9:30しかし、あなたとあなたの 家来 たちは、なお、 神 なる 主
おそ し あま おおむぎ う たお
を 恐 れないことを、わたしは知っています」。9:31――亜麻と 大麦 は打ち 倒 さ
おおむぎ ほ だ あま はな さ こむぎ
れた。 大麦 は穂を出し、亜麻は 花 が咲いていたからである。9:32 小麦 とスペル
むぎ う たお さ
タ 麦 はおくてであるため打ち 倒 されなかった。――9:33モーセはパロのもとを去り
まち で しゅ て の かみなり ひょう あめ
、 町 を出て、 主 にむかって手を伸べひろげたので、 雷 と 雹 はやみ、 雨
ち ふ あめ ひょう かみなり み
は地に降らなくなった。9:34ところがパロは 雨 と 雹 と 雷 がやんだのを見て
つみ おか こころ かれ けらい
、またも 罪 を 犯 し、 心 をかたくなにした。 彼 も 家来 も、そうであった。
こころ しゅ かた
9:35すなわちパロは 心 をかたくなにし、 主 がモーセによって 語 られたように、
ひとびと さ
イスラエルの 人々 を去らせなかった。

第10章

しゅ い い かれ
10:1そこで、 主 はモーセに言われた、「パロのもとに行きなさい。わたしは 彼 の
こころ けらい こころ
心 とその 家来 たちの 心 をかたくなにした。これは、わたしがこれらのしるし
かれ なか おこな
を、 彼 らの 中 に 行 うためである。10:2また、わたしがエジプトびとをあしらっ
かれ なか おこな こ まご
たこと、また 彼 らの 中 にわたしが 行 ったしるしを、あなたがたが、子や 孫 の
みみ かた つた しゅ し
耳 に 語 り 伝 えるためである。そしてあなたがたは、わたしが 主 であることを知
るであろう」。
い かれ い かみ しゅ
10:3モーセとアロンはパロのもとに行って 彼 に言った、「ヘブルびとの 神 、 主
おお くっぷく こば
はこう 仰 せられる、『いつまで、あなたは、わたしに 屈伏 することを 拒 むので
たみ さ つか たみ さ
すか。 民 を去らせて、わたしに 仕 えさせなさい。10:4もし、わたしの 民 を去らせ
こば み りょうど
ることを 拒 むならば、見よ、あす、わたしはいなごを、あなたの 領土 にはいらせ
ち ひと ち み
るであろう。10:5それは地のおもてをおおい、 人 が地を見ることもできないほどにな
ひょう まぬか のこ く つく の
るであろう。そして 雹 を 免 れて、 残 されているものを食い 尽 し、野にはえ
き く つく いえ
ているあなたがたの木をみな食い 尽 すであろう。10:6またそれはあなたの 家 とあな
けらい いえ いえ み
たのすべての 家来 の 家 、および、すべてのエジプトびとの 家 に満ちるであろう。
ちち そふ かれ ちじょう
このようなことは、あなたの 父 たちも、また、祖父たちも、 彼 らが 地上 にあっ
ひ こんにち いた み かれ
た日から 今日 に 至 るまで、かつて見たことのないものである』と」。そして 彼
み で い
は身をめぐらして、パロのもとを出て行った。
けらい おう い ひと
10:7パロの 家来 たちは 王 に言った、「いつまで、この 人 はわれわれのわなとな
ひとびと さ かれ かみ しゅ つか
るのでしょう。この 人々 を去らせ、 彼 らの 神 なる 主 に 仕 えさせては、どう
ほろ き
でしょう。エジプトが 滅 びてしまうことに、まだ気づかれないのですか」。10:8そこ
め だ かれ い
で、モーセとアロンは、また、パロのもとに召し出された。パロは 彼 らに言った、「
い かみ しゅ つか い
行って、あなたがたの 神 、 主 に 仕 えなさい。しかし、行くものはだれだれか」。
い おさな もの お もの い
10:9モーセは言った、「わたしたちは 幼 い 者 も、老いた 者 も行きます。むすこ
むすめ たずさ ひつじ うし つ い しゅ まつり と
も 娘 も 携 え、 羊 も 牛 も連れて行きます。わたしたちは 主 の 祭 を執
おこな かれ い まんいち
り 行 わなければならないのですから」。10:10パロは 彼 らに言った、「 万一
こども つ さ しゅ
、わたしが、あなたがたに 子供 を連れてまで去らせるようなことがあれば、 主 があ
とも わる
なたがたと 共 にいますがよい。あなたがたは 悪 いたくらみをしている。10:11それ
おとこ い しゅ つか
はいけない。あなたがたは 男 だけ行って 主 に 仕 えるがよい。それが、あなたが
ようきゅう かれ まえ お だ
たの 要求 であった」。 彼 らは、ついにパロの 前 から追い出された。
しゅ い て ち うえ の
10:12 主 はモーセに言われた、「あなたの手をエジプトの地の 上 にさし伸べて、
ち ち あおもの ひょう う
エジプトの地にいなごをのぼらせ、地のすべての 青物 、すなわち、 雹 が打ち
のこ た ち
残 したものを、ことごとく食べさせなさい」。10:13そこでモーセはエジプトの地の
うえ の しゅ しゅうじつ しゅうや ひがしかぜ ち ふ
上 に、つえをさし伸べたので、 主 は 終日 、 終夜 、 東風 を地に吹か
あさ ひがしかぜ はこ
せられた。 朝 となって、 東風 は、いなごを 運 んできた。10:14いなごはエジ
ぜんこく ぜんりょうど かず おお
プト 全国 にのぞみ、エジプトの 全 領土 にとどまり、その 数 がはなはだ 多
まえ のち ち
く、このようないなごは 前 にもなく、また 後 にもないであろう。10:15いなごは地
ぜんめん ち くら ち あおもの
の 全面 をおおったので、地は 暗 くなった。そして地のすべての 青物 と、
ひょう う のこ き み た ぜんこく
雹 の打ち 残 した木の実を、ことごとく食べたので、エジプト 全国 にわたって
き はたけ あおもの みどり もの なに のこ
、木にも 畑 の 青物 にも、 緑 の 物 とては 何 も 残 らなかった。10:16そ
いそ め い
こで、パロは、 急 いでモーセとアロンを召して言った、「わたしは、あなたがたの
かみ しゅ たい たい つみ おか
神 、 主 に 対 し、また、あなたがたに 対 して 罪 を 犯 しました。10:17それで
ど つみ かみ
、どうか、もう一度だけ、わたしの 罪 をゆるしてください。そしてあなたがたの 神
しゅ きがん し はな
、 主 に 祈願 して、ただ、この死をわたしから 離 れさせてください」。10:18そこ
かれ で しゅ きがん しゅ つよ
で 彼 はパロのところから出て、 主 に 祈願 したので、10:19 主 は、はなはだ 強
にしかぜ かわ ふ あ こうかい お
い 西風 に 変 らせ、いなごを吹き上げて、これを 紅海 に追いやられたので、エ
ぜんど のこ しゅ こころ
ジプト 全土 には一つのいなごも 残 らなかった。10:20しかし、 主 がパロの 心
かれ ひとびと さ
をかたくなにされたので、 彼 はイスラエルの 人々 を去らせなかった。
しゅ い てん て の
10:21 主 はまたモーセに言われた、「 天 にむかってあなたの手をさし伸べ、エジ
くに
プトの 国 に、くらやみをこさせなさい。そのくらやみは、さわれるほどである」。
てん て の こ
10:22モーセが 天 にむかって手をさし伸べたので、濃いくらやみは、エジプト
ぜんこく のぞ か およ か あいだ ひとびと たがい み
全国 に 臨 み三日に 及 んだ。10:23三日の 間 、 人々 は 互 に見ること
ところ た もの
もできず、まただれもその 所 から立つ 者 もなかった。しかし、イスラエルの
ひとびと す ところ ひかり
人々 には、みな、その住む 所 に 光 があった。10:24そこでパロはモーセを
め い い しゅ つか こども つ
召して言った、「あなたがたは行って 主 に 仕 えなさい。あなたがたの 子供 も連れ
い ひつじ うし のこ お
て行ってもよろしい。ただ、あなたがたの 羊 と 牛 は 残 して置きなさい」。
い かみ しゅ
10:25しかし、モーセは言った、「あなたは、また、わたしたちの 神 、 主 にささげ
ぎせい はんさい もの
る 犠牲 と 燔祭 の 物 をも、わたしたちにくださらなければなりません。10:26わ
かちく つ い のこ
たしたちは 家畜 も連れて行きます。ひずめ一つも 残 しません。わたしたちは、その
と かみ しゅ つか
うちから取って、わたしたちの 神 、 主 に 仕 えねばなりません。またわたしたちは
ばしょ い なに しゅ つか し
、その 場所 に行くまでは、 何 をもって、 主 に 仕 えるべきかを知らないからです
しゅ こころ かれ さ
」。10:27けれども、 主 がパロの 心 をかたくなにされたので、パロは 彼 らを去
い ところ さ
らせようとしなかった。10:28それでパロはモーセに言った、「わたしの 所 から去
こころ かお ど み かお み ひ
りなさい。 心 して、わたしの 顔 は二度と見てはならない。わたしの 顔 を見る日
いのち い おお
には、あなたの 命 はないであろう」。10:29モーセは言った、「よくぞ 仰 せられ
ど かお み
ました。わたしは、二度と、あなたの 顔 を見ないでしょう」。

第11章

しゅ い わざわい
11:1 主 はモーセに言われた、「わたしは、なお一つの 災 を、パロとエジプト
うえ のち かれ さ かれ さ
の 上 にくだし、その 後 、 彼 はあなたがたをここから去らせるであろう。 彼 が去
かれ お だ
らせるとき、 彼 はあなたがたを、ことごとくここから追い出すであろう。11:2あなた
たみ みみ かた おとこ となり おとこ おんな となり おんな
は 民 の 耳 に 語 って、 男 は 隣 の 男 から、 女 は 隣 の 女 から
ぎん かざ きん かざ こ もと しゅ たみ
、それぞれ 銀 の 飾 り、 金 の 飾 りを請い 求 めさせなさい」。11:3 主 は 民 に
こうい え ひと くに
エジプトびとの 好意 を得させられた。またモーセその 人 は、エジプトの 国 で、パ
けらい め たみ め おお み
ロの 家来 たちの目と 民 の目とに、はなはだ 大 いなるものと見えた。
い しゅ おお まよなか
11:4モーセは言った、「 主 はこう 仰 せられる、『 真夜中 ごろ、わたしはエジプ
なか で い くに くらい ざ
トの 中 へ出て行くであろう。11:5エジプトの 国 のうちのういごは、 位 に座する
のち いた
パロのういごをはじめ、ひきうすの 後 にいる、はしためのういごに 至 るまで、みな
し かちく し ぜんこく おお
死に、また 家畜 のういごもみな死ぬであろう。11:6そしてエジプト 全国 に 大 い
さけ おこ
なる 叫 びが 起 るであろう。このようなことはかつてなく、また、ふたたびないであ
ひとびと ひと
ろう』と。11:7しかし、すべて、イスラエルの 人々 にむかっては、 人 にむかって
けもの いぬ した な しゅ
も、 獣 にむかっても、 犬 さえその 舌 を鳴らさないであろう。これによって 主
あいだ くべつ し
がエジプトびととイスラエルびととの 間 の 区別 をされるのを、あなたがたは知る
けらい くだ
であろう。11:8これらのあなたの 家来 たちは、みな、わたしのもとに 下 ってきて、
ふ い したが たみ で い
ひれ伏して言うであろう、『あなたもあなたに 従 う 民 もみな出て行ってください
のち で い かれ はげ いか で
』と。その 後 、わたしは出て行きます」。 彼 は 激 しく 怒 ってパロのもとから出
い しゅ い い き
て行った。11:9 主 はモーセに言われた、「パロはあなたがたの言うことを聞かないで
くに ふしぎ ま くわ
あろう。それゆえ、わたしはエジプトの 国 に不思議を増し 加 えるであろう」。
ふしぎ まえ い しゅ
11:10モーセとアロンは、すべてこれらの不思議をパロの 前 に行ったが、 主 がパ
こころ かれ ひとびと くに さ
ロの 心 をかたくなにされたので、 彼 はイスラエルの 人々 をその 国 から去ら
せなかった。

第12章

しゅ くに つ い つき
12:1 主 はエジプトの 国 で、モーセとアロンに告げて言われた、12:2「この 月 を
はじ つき とし しょうがつ
あなたがたの 初 めの 月 とし、これを 年 の 正月 としなさい。12:3あなたがた
ぜんかいしゅう い つき か ちち
はイスラエルの 全 会衆 に言いなさい、『この 月 の十日におのおの、その 父
いえ こひつじ と かぞく こひつじ とう
の 家 ごとに 小羊 を取らなければならない。すなわち、一 家族 に 小羊 一 頭
と かぞく すく とう こひつじ た
を取らなければならない。12:4もし 家族 が 少 なくて一 頭 の 小羊 を食べきれな
いえ となり ひと とも にんずう したが とう と
いときは、 家 のすぐ 隣 の 人 と 共 に、 人数 に 従 って一 頭 を取り、お
た おう こひつじ みはか
のおの食べるところに 応 じて、 小羊 を 見計 らわなければならない。12:5
こひつじ きず さい おす ひつじ
小羊 は 傷 のないもので、一 歳 の 雄 でなければならない。 羊 またはやぎの
と つき か
うちから、これを取らなければならない。12:6そしてこの 月 の十四日まで、これを
まも お かいしゅう ゆうぐれ ち
守 って置き、イスラエルの 会衆 はみな、 夕暮 にこれをほふり、12:7その血
と こひつじ しょく いえ いりぐち はしら ぬ
を取り、 小羊 を 食 する 家 の 入口 の二つの 柱 と、かもいにそれを塗ら
よる にく ひ や た たねい
なければならない。12:8そしてその 夜 、その 肉 を火に焼いて食べ、 種 入れぬパン
にがな そ た なま みず に た
と 苦 菜を添えて食べなければならない。12:9 生 でも、 水 で煮ても、食べてはなら
ひ や あたま あし ないぞう とも た
ない。火に焼いて、その 頭 を 足 と 内臓 と 共 に食べなければならない。
あさ のこ あさ のこ ひ や
12:10 朝 までそれを 残 しておいてはならない。 朝 まで 残 るものは火で焼きつく

さなければならない。12:11あなたがたは、こうして、それを食べなければならない。
こし ひ あし て と いそ た
すなわち 腰 を引きからげ、 足 にくつをはき、手につえを取って、 急 いでそれを食
しゅ すぎこし よる
べなければならない。これは 主 の 過越 である。12:12その 夜 わたしはエジプト
くに めぐ くに ひと けもの う
の 国 を 巡 って、エジプトの 国 におる 人 と 獣 との、すべてのういごを打ち、
かみがみ しんぱん おこな しゅ
またエジプトのすべての 神々 に 審判 を 行 うであろう。わたしは 主 である
ち いえいえ
。12:13その血はあなたがたのおる 家々 で、あなたがたのために、しるしとなり、
ち み ところ す こ
わたしはその血を見て、あなたがたの 所 を過ぎ越すであろう。わたしがエジプトの
くに う とき わざわい のぞ ほろ
国 を撃つ 時 、 災 が 臨 んで、あなたがたを 滅 ぼすことはないであろう。
ひ きねん しゅ まつり
12:14この日はあなたがたに 記念 となり、あなたがたは 主 の 祭 としてこれを
まも よよ えいきゅう さだ まも
守 り、代々、 永久 の 定 めとしてこれを 守 らなければならない。12:15
なぬか あいだ たねい た はじ ひ
七日 の 間 あなたがたは 種 入れぬパンを食べなければならない。その 初 めの日
いえ だね す のぞ だい にち だい にち
に 家 からパン 種 を取り 除 かなければならない。 第 一 日 から 第 七 日 までに
たね い た ひと た
、 種 を入れたパンを食べる 人 はみなイスラエルから断たれるであろう。12:16かつ
だい にち せいかい だい にち せいかい ひら
、あなたがたは 第 一 日 に 聖 会 を、また 第 七 日 に 聖 会 を 開 かなければ
ひ しごと た
ならない。これらの日には、なんの 仕事 もしてはならない。ただ、おのおのの食べも
つく たねい まつり まも
のだけは 作 ることができる。12:17あなたがたは、 種 入れぬパンの 祭 を 守 ら
ひ ぐんぜい
なければならない。ちょうど、この日、わたしがあなたがたの 軍勢 をエジプトの
くに みちび だ よよ えいきゅう さだ
国 から 導 き出したからである。それゆえ、あなたがたは代々、 永久 の 定
ひ まも しょうがつ つき か
めとして、その日を 守 らなければならない。12:18 正月 に、その 月 の十四日
ゆうがた たねい た つき にち ゆうがた
の 夕方 に、あなたがたは 種 入れぬパンを食べ、その 月 の二十一 日 の 夕方
つづ なぬか あいだ いえ だね お
まで 続 けなければならない。12:19 七日 の 間 、 家 にパン 種 を置いてはなら
たね い た もの きりゅう たこくじん くに うま
ない。 種 を入れたものを食べる 者 は、 寄留 の 他国 人 であれ、 国 に 生 れ
もの かいしゅう た
た 者 であれ、すべて、イスラエルの 会衆 から断たれるであろう。12:20あなた
たね い なに た
がたは 種 を入れたものは 何 も食べてはならない。すべてあなたがたのすまいにおい
たねい た
て 種 入れぬパンを食べなければならない』」。
ちょうろう よ よ い
12:21そこでモーセはイスラエルの 長老 をみな呼び寄せて言った、「あなたが
いそ かぞく こひつじ と すぎこし けもの
たは 急 いで 家族 ごとに一つの 小羊 を取り、その 過越 の 獣 をほふらなけ
たば と はち ち ひた はち ち
ればならない。12:22また一 束 のヒソプを取って 鉢 の血に 浸 し、 鉢 の血を、か
いりぐち はしら あさ
もいと 入口 の二つの 柱 につけなければならない。 朝 まであなたがたは、ひと
いえ と そと で しゅ い めぐ う
りも 家 の戸の 外 に出てはならない。12:23 主 が行き 巡 ってエジプトびとを撃た
いりぐち はしら ち み しゅ いりぐち す
れるとき、かもいと 入口 の二つの 柱 にある血を見て、 主 はその 入口 を過
こ ほろ もの いえ う ゆる
ぎ越し、 滅 ぼす 者 が、あなたがたの 家 にはいって、撃つのを 許 されないであろ
こと しそん さだ
う。12:24あなたがたはこの 事 を、あなたと 子孫 のための 定 めとして、
えいきゅう まも しゅ やくそく
永久 に 守 らなければならない。12:25あなたがたは、 主 が 約束 されたよ
たまわ ち いた ぎしき まも
うに、あなたがたに 賜 る地に 至 るとき、この 儀式 を 守 らなければならない。
こども ぎしき いみ と
12:26もし、あなたがたの 子供 たちが『この 儀式 はどんな意味ですか』と問うなら
い しゅ すぎこし ぎせい
ば、12:27あなたがたは言いなさい、『これは 主 の 過越 の 犠牲 である。エジプ
う ひとびと いえ す こ
トびとを撃たれたとき、エジプトにいたイスラエルの 人々 の 家 を過ぎ越して、わ
いえ すく たみ ふ れいはい
れわれの 家 を 救 われたのである』」。 民 はこのとき、伏して 礼拝 した。
ひとびと い しゅ
12:28イスラエルの 人々 は行ってそのようにした。すなわち 主 がモーセとアロ
めい
ンに 命 じられたようにした。
よなか しゅ くに くらい
12:29 夜中 になって 主 はエジプトの 国 の、すべてのういご、すなわち 位 に
ざ ちか ほりょ
座するパロのういごから、地下のひとやにおる 捕虜 のういごにいたるまで、また、す
かちく う けらい
べての 家畜 のういごを撃たれた。12:30それでパロとその 家来 およびエジプトびと
よる お おお さけ しにん
はみな 夜 のうちに起きあがり、エジプトに 大 いなる 叫 びがあった。 死人 のない
いえ よる よ よ
家 がなかったからである。12:31そこでパロは 夜 のうちにモーセとアロンを呼び寄
い ひとびと た たみ なか
せて言った、「あなたがたとイスラエルの 人々 は立って、わたしの 民 の 中 から
で い い い しゅ つか
出て行くがよい。そしてあなたがたの言うように、行って 主 に 仕 えなさい。12:32
い ひつじ うし と い
あなたがたの言うように 羊 と 牛 とを取って行きなさい。また、わたしを
しゅくふく
祝福 しなさい」。
たみ た くに さ
12:33こうしてエジプトびとは 民 をせき立てて、すみやかに 国 を去らせようとし
かれ し おも たみ
た。 彼 らは「われわれはみな死ぬ」と 思 ったからである。12:34 民 はまだパン
だね い ね こ きもの つつ かた お
種 を入れない練り粉を、こばちのまま 着物 に 包 んで 肩 に負った。12:35そして
ひとびと ことば ぎん かざ
イスラエルの 人々 はモーセの 言葉 のようにして、エジプトびとから 銀 の 飾 り
きん かざ いふく こ もと しゅ たみ
、 金 の 飾 り、また 衣服 を請い 求 めた。12:36 主 は 民 にエジプトびとの
じょう え かれ こ もと あた かれ
情 を得させ、 彼 らの請い 求 めたものを 与 えさせられた。こうして 彼 らはエ
うば と
ジプトびとのものを 奪 い取った。
ひとびと しゅったつ む
12:37さて、イスラエルの 人々 はラメセスを 出立 してスコテに向かった。
おんな こども のぞ とほ だんし やく にん おお
女 と 子供 を 除 いて徒歩の 男子 は 約 六十万 人 であった。12:38また 多 く
い ま ぐんしゅう ひつじ うし ひじょう おお かちく かれ
の入り混じった 群衆 および 羊 、 牛 など 非常 に 多 くの 家畜 も 彼 ら
とも のぼ かれ たずさ で ね こ
と 共 に 上 った。12:39そして 彼 らはエジプトから 携 えて出た練り粉をもって
たねい かし や だね い
、 種 入れぬパンの菓子を焼いた。まだパン 種 を入れていなかったからである。それ
かれ お だ とどこお なに
は 彼 らがエジプトから追い出されて 滞 ることができず、また、 何 の
しょくりょう ととの
食料 をも 整 えていなかったからである。
ひとびと す あいだ ねん
12:40イスラエルの 人々 がエジプトに住んでいた 間 は、四百三十 年 であっ
ねん おわ ひ しゅ ぜんぐん
た。12:41四百三十 年 の 終 りとなって、ちょうどその日に、 主 の 全 軍 はエジ
くに で かれ くに みちび だ しゅ
プトの 国 を出た。12:42これは 彼 らをエジプトの 国 から 導 き出すために 主
ね ばん よる よる ひとびと
が寝ずの 番 をされた 夜 であった。ゆえにこの 夜 、すべてのイスラエルの 人々
よよ しゅ ね ばん
は代々、 主 のために寝ずの 番 をしなければならない。
しゅ い すぎこし まつり さだ つぎ
12:43 主 はモーセとアロンとに言われた、「 過越 の 祭 の 定 めは 次 のと
いほうじん た
おりである。すなわち、 異邦人 はだれもこれを食べてはならない。12:44しかし、
かね か かつれい い た
おのおのが 金 で買ったしもべは、これに 割礼 を行ってのち、これを食べさせるこ
かり もの やといにん た
とができる。12:45 仮 ずまいの 者 と、 雇人 とは、これを食べてはならない。
いえ た にく すこ いえ そと
12:46ひとつの 家 でこれを食べなければならない。その 肉 を 少 しも 家 の 外 に
も だ ほね お ぜん
持ち出してはならない。また、その 骨 を折ってはならない。12:47イスラエルの 全
かいしゅう まも きりゅう がいこくじん
会衆 はこれを 守 らなければならない。12:48 寄留 の 外国 人 があなた
しゅ すぎこし まつり まも
のもとにとどまっていて、 主 に 過越 の 祭 を 守 ろうとするときは、その
だんし かつれい う ちか まも
男子 はみな 割礼 を受けてのち、 近 づいてこれを 守 ることができる。そうすれ
かれ くに うま もの むかつれい もの
ば 彼 は 国 に 生 れた 者 のようになるであろう。しかし、無 割礼 の 者 はだれ
た りっぽう くに うま
もこれを食べてはならない。12:49この 律法 は 国 に 生 れたものにも、あなたが
きりゅう がいこくじん どういつ
たのうちに 寄留 している 外国 人 にも 同一 である」。
ひとびと しゅ めい
12:50イスラエルの 人々 は、みなこのようにし、 主 がモーセとアロンに 命 じ
ひ しゅ ひとびと
られたようにした。12:51ちょうどその日に、 主 はイスラエルの 人々 を、その
ぐんだん したが くに みちび だ
軍団 に 従 ってエジプトの 国 から 導 き出された。

第13章
しゅ い ひとびと
13:1 主 はモーセに言われた、13:2「イスラエルの 人々 のうちで、すべてのうい
はじ たい ひら ひと けもの
ご、すなわちすべて 初 めに 胎 を 開 いたものを、 人 であれ、 獣 であれ、みな
せいべつ
、わたしのために 聖別 しなければならない。それはわたしのものである」。
たみ い どれい いえ で
13:3モーセは 民 に言った、「あなたがたは、エジプトから、 奴隷 の 家 から出る
ひ おぼ しゅ つよ て みちび だ
この日を 覚 えなさい。 主 が 強 い手をもって、あなたがたをここから 導 き出さ
たね い た
れるからである。 種 を入れたパンを食べてはならない。13:4あなたがたはアビブの
つき ひ で しゅ あた せんぞ
月 のこの日に出るのである。13:5 主 があなたに 与 えると、あなたの 先祖 たちに
ちか ち ちち
誓 われたカナンびと、ヘテびと、アモリびと、ヒビびと、エブスびとの地、 乳 と
みつ なが ち みちび い とき つき ぎしき
蜜 との 流 れる地に、 導 き入れられる 時 、あなたはこの 月 にこの 儀式 を
まも なぬか たねい た なぬかめ
守 らなければならない。13:6 七日 のあいだ 種 入れぬパンを食べ、 七日 目には
しゅ まつり たねい なぬか た
主 に 祭 をしなければならない。13:7 種 入れぬパンを 七日 のあいだ食べなけれ
たね い ところ お
ばならない。 種 を入れたパンをあなたの 所 に置いてはならない。また、あなたの
ちく ところ だね お ひ
地区のどこでも、あなたの 所 にパン 種 を置いてはならない。13:8その日、あなた
こ つ い で しゅ
の子に告げて言いなさい、『これはわたしがエジプトから出るときに、 主 がわたしに
て め
なされたことのためである』。13:9そして、これを、手につけて、しるしとし、目の
あいだ お きねん しゅ りっぽう くち お
間 に置いて 記念 とし、 主 の 律法 をあなたの 口 に置かなければならない。
しゅ つよ て みちび だ
主 が 強 い手をもって、あなたをエジプトから 導 き出されるからである。13:10
さだ ねんねん きせつ まも
それゆえ、あなたはこの 定 めを 年々 その 期節 に 守 らなければならない。
しゅ せんぞ ちか
13:11 主 があなたとあなたの 先祖 たちに 誓 われたように、あなたをカナンびと
ち みちび たま とき はじ
の地に 導 いて、それをあなたに 賜 わる 時 、13:12あなたは、すべて 初 めに
たい ひら もの かちく う しゅ
胎 を 開 いた 者 、およびあなたの 家畜 の産むういごは、ことごとく 主 にささげ
だんせい しゅ き
なければならない。すなわち、それらの 男性 のものは 主 に帰せしめなければなら
はじ たい ひら こひつじ
ない。13:13また、すべて、ろばの、 初 めて 胎 を 開 いたものは、 小羊 をもっ
くび お
て、あがなわなければならない。もし、あがなわないならば、その 首 を折らなければ
こ おとこ
ならない。あなたの子らのうち、すべて、 男 のういごは、あがなわなければならな
のち こ いみ と
い。13:14 後 になって、あなたの子が『これはどんな意味ですか』と問うならば、こ
い しゅ つよ て
れに言わなければならない、『 主 が 強 い手をもって、われわれをエジプトから、
どれい いえ みちび だ
奴隷 の 家 から 導 き出された。13:15そのときパロが、かたくなで、われわれを
さ しゅ くに ひと かちく
去らせなかったため、 主 はエジプトの 国 のういごを、 人 のういごも 家畜 のうい
ころ はじ たい ひら だんせい
ごも、ことごとく 殺 された。それゆえ、 初 めて 胎 を 開 く 男性 のものはみな
しゅ ぎせい こども
、 主 に 犠牲 としてささげるが、わたしの 子供 のうちのういごは、すべてあがなう
て め あいだ お おぼ
のである』。13:16そして、これを手につけて、しるしとし、目の 間 に置いて 覚
しゅ つよ て みちび
えとしなければならない。 主 が 強 い手をもって、われわれをエジプトから 導 き

出されたからである」。
たみ さ とき くに みち ちか
13:17さて、パロが 民 を去らせた 時 、ペリシテびとの 国 の 道 は 近 かったが
かみ かれ みちび たみ たたか み く
、 神 は 彼 らをそれに 導 かれなかった。 民 が 戦 いを見れば悔いてエジプト
かえ かみ おも かみ こうかい そ
に 帰 るであろうと、 神 は 思 われたからである。13:18 神 は 紅海 に沿う
あらの みち たみ まわ ひとびと ぶそう
荒野 の 道 に、 民 を 回 らされた。イスラエルの 人々 は 武装 してエジプトの
くに で のぼ いがい たずさ
国 を出て、 上 った。13:19そのときモーセはヨセフの 遺骸 を 携 えていた。ヨ
かみ かなら かえり
セフが、「 神 は 必 ずあなたがたを 顧 みられるであろう。そのとき、あなたが
いがい たずさ のぼ い い
たは、わたしの 遺骸 を 携 えて、ここから 上 って行かなければならない」と言っ
ひとびと かた ちか かれ
て、イスラエルの 人々 に 固 く 誓 わせたからである。13:20こうして 彼 らは
さら すす あらの はし しゅくえい しゅ
更 にスコテから 進 んで、 荒野 の 端 にあるエタムに 宿営 した。13:21 主
かれ まえ い ひる くも はしら かれ みちび よる ひ
は 彼 らの 前 に行かれ、 昼 は 雲 の 柱 をもって 彼 らを 導 き、 夜 は火の
はしら かれ てら ひる よる かれ すす い
柱 をもって 彼 らを 照 し、 昼 も 夜 も 彼 らを 進 み行かせられた。13:22
ひる くも はしら よる ひ はしら たみ まえ はな
昼 は 雲 の 柱 、 夜 は火の 柱 が、 民 の 前 から 離 れなかった。

第14章
しゅ い ひとびと つ ひ かえ
14:1 主 はモーセに言われた、14:2「イスラエルの 人々 に告げ、引き 返 して、
うみ あいだ まえ まえ しゅくえい
ミグドルと 海 との 間 にあるピハヒロテの 前 、バアルゼポンの 前 に 宿営
うみ しゅくえい
させなさい。あなたがたはそれにむかって、 海 のかたわらに 宿営 しなければな
ひとびと かれ ち まよ
らない。14:3パロはイスラエルの 人々 について、『 彼 らはその地で 迷 っている
あらの かれ と こ い こころ
。 荒野 は 彼 らを閉じ込めてしまった』と言うであろう。14:4わたしがパロの 心
かれ お
をかたくなにするから、パロは 彼 らのあとを追うであろう。わたしはパロとそのすべ
ぐんぜい やぶ ほまれ え しゅ し
ての 軍勢 を 破 って 誉 を得、エジプトびとにわたしが 主 であることを知らせ
かれ
るであろう」。 彼 らはそのようにした。
たみ に さ おう つた
14:5 民 の逃げ去ったことが、エジプトの 王 に 伝 えられたので、パロとその
けらい たみ たい かんが か い
家来 たちとは、 民 に 対 する 考 えを変えて言った、「われわれはなぜこのよう
さ つか
にイスラエルを去らせて、われわれに 仕 えさせないようにしたのであろう」。14:6そ
せんしゃ ととの たみ ひき ぬ
れでパロは 戦車 を 整 え、みずからその 民 を 率 い、14:7また、えり抜きの
せんしゃ せんしゃ しきしゃ ひき
戦車 六百と、エジプトのすべての 戦車 およびすべての 指揮者 たちを 率 いた
しゅ おう こころ かれ
。14:8 主 がエジプトの 王 パロの 心 をかたくなにされたので、 彼 はイスラエル
ひとびと お ひとびと いきようよう で
の 人々 のあとを追った。イスラエルの 人々 は 意気揚々 と出たのである。
かれ お うま せんしゃ
14:9エジプトびとは 彼 らのあとを追い、パロのすべての 馬 と 戦車 およびその
きへい ぐんぜい まえ うみ
騎兵 と 軍勢 とは、バアルゼポンの 前 にあるピハヒロテのあたりで、 海 のかた
しゅくえい かれ お
わらに 宿営 している 彼 らに追いついた。
ちかよ とき ひとびと め あ
14:10パロが 近寄 った 時 、イスラエルの 人々 は目を上げてエジプトびとが
かれ すす み ひじょう おそ
彼 らのあとに 進 んできているのを見て、 非常 に 恐 れた。そしてイスラエルの
ひとびと しゅ さけ い はか
人々 は 主 にむかって 叫 び、14:11かつモーセに言った、「エジプトに 墓 がな
あらの し たずさ だ
いので、 荒野 で死なせるために、わたしたちを 携 え出したのですか。なぜわたし
みちび だ
たちをエジプトから 導 き出して、こんなにするのですか。14:12わたしたちがエジ
つ す つか
プトであなたに告げて、『わたしたちを捨てておいて、エジプトびとに 仕 えさせてく
い あらの し
ださい』と言ったのは、このことではありませんか。 荒野 で死ぬよりもエジプトびと
つか ほう たみ い
に 仕 える 方 が、わたしたちにはよかったのです」。14:13モーセは 民 に言った、
おそ た しゅ
「あなたがたは 恐 れてはならない。かたく立って、 主 がきょう、あなたがたのため
すくい み み
になされる 救 を見なさい。きょう、あなたがたはエジプトびとを見るが、もはや
えいきゅう ど かれ み しゅ
永久 に、二度と 彼 らを見ないであろう。14:14 主 があなたがたのために
たたか もく しゅ い
戦 われるから、あなたがたは 黙 していなさい」。14:15 主 はモーセに言われた
さけ ひとびと かた
、「あなたは、なぜわたしにむかって 叫 ぶのか。イスラエルの 人々 に 語 って
かれ すす い あ て うみ うえ の
彼 らを 進 み行かせなさい。14:16あなたはつえを上げ、手を 海 の 上 にさし伸べ
わ ひとびと うみ なか ち い
てそれを分け、イスラエルの 人々 に 海 の 中 のかわいた地を行かせなさい。
こころ かれ お
14:17わたしがエジプトびとの 心 をかたくなにするから、 彼 らはそのあとを追っ
ぐんぜい せんしゃ
てはいるであろう。こうしてわたしはパロとそのすべての 軍勢 および 戦車 と
きへい う やぶ ほまれ え せんしゃ
騎兵 とを打ち 破 って 誉 を得よう。14:18わたしがパロとその 戦車 とその
きへい う やぶ ほまれ え しゅ
騎兵 とを打ち 破 って 誉 を得るとき、エジプトびとはわたしが 主 であることを

知るであろう」。
ぶたい まえ い かみ つかい うつ かれ
14:19このとき、イスラエルの 部隊 の 前 に行く 神 の 使 は 移 って 彼 らの
い くも はしら かれ まえ うつ かれ た
うしろに行った。 雲 の 柱 も 彼 らの 前 から 移 って 彼 らのうしろに立ち、
ぶたい ぶたい あいだ
14:20エジプトびとの 部隊 とイスラエルびとの 部隊 との 間 にきたので、そこに
くも よ ちか よる
雲 とやみがあり夜もすがら、かれとこれと 近 づくことなく、 夜 がすぎた。
て うみ うえ の しゅ よ つよ
14:21モーセが手を 海 の 上 にさし伸べたので、 主 は夜もすがら 強 い
ひがしかぜ うみ しりぞ うみ りくち みず わ
東風 をもって 海 を 退 かせ、 海 を 陸地 とされ、 水 は分かれた。14:22
ひとびと うみ なか ち おこな みず かれ みぎ
イスラエルの 人々 は 海 の 中 のかわいた地を 行 ったが、 水 は 彼 らの 右
ひだり お うま
と 左 に、かきとなった。14:23エジプトびとは追ってきて、パロのすべての 馬 と
せんしゃ きへい かれ うみ なか あかつき
戦車 と 騎兵 とは、 彼 らのあとについて 海 の 中 にはいった。14:24 暁
さら しゅ ひ くも はしら ぐんぜい み
の 更 に、 主 は火と 雲 の 柱 のうちからエジプトびとの 軍勢 を見おろして、
ぐんぜい みだ せんしゃ わ すす
エジプトびとの 軍勢 を 乱 し、14:25その 戦車 の輪をきしらせて、 進 むのに
おも い はな に
重 くされたので、エジプトびとは言った、「われわれはイスラエルを 離 れて逃げよ
しゅ かれ たたか
う。 主 が 彼 らのためにエジプトびとと 戦 う」。
しゅ い て うみ うえ の
14:26そのとき 主 はモーセに言われた、「あなたの手を 海 の 上 にさし伸べて、
みず せんしゃ きへい うえ なが かえ
水 をエジプトびとと、その 戦車 と 騎兵 との 上 に 流 れ 返 らせなさい」。
て うみ うえ の よあ うみ なが
14:27モーセが手を 海 の 上 にさし伸べると、夜明けになって 海 はいつもの 流 れ
かえ に しゅ うみ なか
に 返 り、エジプトびとはこれにむかって逃げたが、 主 はエジプトびとを 海 の 中
な こ みず なが かえ お うみ
に投げ込まれた。14:28 水 は 流 れ 返 り、イスラエルのあとを追って 海 にはいっ
せんしゃ きへい ぐんぜい のこ
た 戦車 と 騎兵 およびパロのすべての 軍勢 をおおい、ひとりも 残 らなかった
ひとびと うみ なか ち おこな
。14:29しかし、イスラエルの 人々 は 海 の 中 のかわいた地を 行 ったが、
みず かれ みぎ ひだり
水 は 彼 らの 右 と 左 に、かきとなった。
しゅ ひ て すく
14:30このように、 主 はこの日イスラエルをエジプトびとの手から 救 われた。イ
うみ し み
スラエルはエジプトびとが 海 べに死んでいるのを見た。14:31イスラエルはまた、
しゅ おこな おお み たみ しゅ おそ
主 がエジプトびとに 行 われた 大 いなるみわざを見た。それで 民 は 主 を 恐
しゅ しん
れ、 主 とそのしもべモーセとを 信 じた。

第15章

ひとびと うた しゅ うた
15:1そこでモーセとイスラエルの 人々 は、この 歌 を 主 にむかって 歌 った。
かれ うた い
彼 らは 歌 って言った、
しゅ うた
「 主 にむかってわたしは 歌 おう、
かれ かがや か え
彼 は 輝 かしくも勝ちを得られた、
かれ うま の て うみ な こ
彼 は 馬 と乗り手を 海 に投げ込まれた。
しゅ ちから うた すくい
15:2 主 はわたしの 力 また 歌 、わたしの 救 となられた、
かれ かみ かれ
彼 こそわたしの 神 、わたしは 彼 をたたえる、
かれ ちち かみ かれ
彼 はわたしの 父 の 神 、わたしは 彼 をあがめる。
しゅ な しゅ
15:3 主 はいくさびと、その名は 主 。
かれ せんしゃ ぐんぜい うみ な こ
15:4 彼 はパロの 戦車 とその 軍勢 とを 海 に投げ込まれた、
しきしゃ こうかい しず
そのすぐれた 指揮者 たちは 紅海 に 沈 んだ。
おおみず かれ かれ いし ふち くだ
15:5 大水 は 彼 らをおおい、 彼 らは 石 のように 淵 に 下 った。
しゅ みぎ て ちから えいこう
15:6 主 よ、あなたの 右 の手は 力 をもって 栄光 にかがやく、
しゅ みぎ て てき う くだ
主 よ、あなたの 右 の手は 敵 を打ち 砕 く。
おお いこう
15:7あなたは 大 いなる 威光 をもって、
た もの う やぶ
あなたに立ちむかう 者 を打ち 破 られた。
いか はっ
あなたが 怒 りを 発 せられると、
かれ や
彼 らは、わらのように焼きつくされた。
はな いき みず つ
15:8あなたの 鼻 の 息 によって 水 は積みかさなり、
なが つつみ た
流 れは 堤 となって立ち、
おおみず うみ こ かた
大水 は 海 のもなかに凝り 固 まった。
てき い お い お つ
15:9 敵 は言った、『わたしは追い行き、追い着いて、
ぶんどりもの わ と
分捕 物 を分かち取ろう、
よくぼう かれ み
わたしの 欲望 を 彼 らによって満たそう、
ぬ て かれ ほろ
つるぎを抜こう、わたしの手は 彼 らを 滅 ぼそう』。
いき ふ うみ かれ
15:10あなたが 息 を吹かれると、 海 は 彼 らをおおい、
かれ なまり おおみず なか しず
彼 らは 鉛 のように、 大水 の 中 に 沈 んだ。
しゅ かみがみ くら
15:11 主 よ、 神々 のうち、だれがあなたに 比 べられようか、
せい さか
だれがあなたのように、 聖 にして 栄 えあるもの、
おそ
ほむべくして 恐 るべきもの、
おこな
くすしきわざを 行 うものであろうか。
みぎ て の
15:12あなたが 右 の手を伸べられると、
ち かれ
地は 彼 らをのんだ。
たみ めぐ みちび
15:13あなたは、あがなわれた 民 を 恵 みをもって 導 き、
ちから せい ともな
み 力 をもって、あなたの 聖 なるすまいに 伴 われた。
たみ き ふる
15:14もろもろの 民 は聞いて 震 え、
じゅうみん くる おそ
ペリシテの 住民 は 苦 しみに 襲 われた。
ぞくちょう
15:15エドムの 族長 らは、おどろき、
しゅちょう
モアブの 首長 らは、わななき、
じゅうみん と さ
カナンの 住民 は、みな溶け去った。
おそ かれ のぞ
15:16 恐 れと、おののきとは 彼 らに 臨 み、
うで おお かれ いし もく
み 腕 の 大 いなるゆえに、 彼 らは 石 のように 黙 した、
しゅ たみ とお
主 よ、あなたの 民 の 通 りすぎるまで、
か たみ とお
あなたが買いとられた 民 の 通 りすぎるまで。
かれ みちび
15:17あなたは 彼 らを 導 いて、
しぎょう やま う
あなたの嗣 業 の 山 に植えられる。
しゅ
主 よ、これこそあなたのすまいとして、
つく ところ
みずから 造 られた 所 、
しゅ て た せいじょ
主 よ、み手によって建てられた 聖所 。
しゅ えいえん す おさ
15:18 主 は 永遠 に統べ 治 められる」。
うま せんしゃ きへい とも うみ しゅ
15:19パロの 馬 が、その 戦車 および 騎兵 と 共 に 海 にはいると、 主 は
うみ みず かれ うえ なが かえ ひとびと うみ
海 の 水 を 彼 らの 上 に 流 れ 返 らされたが、イスラエルの 人々 は 海 の
なか ち おこな あね おんなよげんしゃ
中 のかわいた地を 行 った。15:20そのとき、アロンの 姉 、 女 預言者 ミ
て と おんな みな と おど
リアムはタンバリンを手に取り、 女 たちも 皆 タンバリンを取って、 踊 りながら
したが で かれ わ うた
、そのあとに 従 って出てきた。15:21そこでミリアムは 彼 らに和して 歌 った、
しゅ うた
「 主 にむかって 歌 え、
かれ かがや か え
彼 は 輝 かしくも勝ちを得られた、
かれ うま の て うみ な こ
彼 は 馬 と乗り手を 海 に投げ込まれた」。
こうかい たびだ かれ
15:22さて、モーセはイスラエルを 紅海 から 旅立 たせた。 彼 らはシュルの
あらの い か あらの ある みず え かれ
荒野 に入り、三日のあいだ 荒野 を 歩 いたが、 水 を得なかった。15:23 彼 らは
つ みず にが の ところ
メラに着いたが、メラの 水 は 苦 くて飲むことができなかった。それで、その 所
な よ たみ い
の名はメラと呼ばれた。15:24ときに、 民 はモーセにつぶやいて言った、「わたした
なに の しゅ さけ しゅ かれ ぽん き
ちは 何 を飲むのですか」。15:25モーセは 主 に 叫 んだ。 主 は 彼 に一 本 の木
しめ みず な い みず あま
を 示 されたので、それを 水 に投げ入れると、 水 は 甘 くなった。
ところ しゅ たみ さだ た かれ こころ
その 所 で 主 は 民 のために 定 めと、おきてを立てられ、 彼 らを 試 みて
い かみ しゅ こえ よ き したが
、15:26言われた、「あなたが、もしあなたの 神 、 主 の 声 に良く聞き 従 い、
め ただ み おこな いまし みみ かたむ
その目に 正 しいと見られることを 行 い、その 戒 めに 耳 を 傾 け、すべて
さだ まも くだ やまい
の 定 めを 守 るならば、わたしは、かつてエジプトびとに 下 した 病 を一つもあ
くだ しゅ
なたに 下 さないであろう。わたしは 主 であって、あなたをいやすものである」。
かれ つ みず いずみ
15:27こうして 彼 らはエリムに着いた。そこには 水 の 泉 十二と、なつめやし
き ぽん ところ かれ みず しゅくえい
の木七十 本 があった。その 所 で 彼 らは 水 のほとりに 宿営 した。

第16章

ひとびと ぜんかいしゅう しゅっぱつ ち


16:1イスラエルの 人々 の 全 会衆 はエリムを 出発 し、エジプトの地
で げつめ にち あいだ あらの
を出て二か 月 目の十五 日 に、エリムとシナイとの 間 にあるシンの 荒野 にきた
あらの ひとびと ぜんかいしゅう
が、16:2その 荒野 でイスラエルの 人々 の 全 会衆 は、モーセとアロンにつ
ひとびと かれ い ち
ぶやいた。16:3イスラエルの 人々 は 彼 らに言った、「われわれはエジプトの地で
にく ざ あ た とき しゅ て
、 肉 のなべのかたわらに座し、飽きるほどパンを食べていた 時 に、 主 の手にかか
し よ あらの みちび だ
って死んでいたら良かった。あなたがたは、われわれをこの 荒野 に 導 き出して、
ぜんかいしゅう がし
全 会衆 を餓死させようとしている」。
しゅ い み てん
16:4そのとき 主 はモーセに言われた、「見よ、わたしはあなたがたのために、 天
ふ たみ で ひび ぶん ひ あつ
からパンを降らせよう。 民 は出て日々の 分 を日ごとに 集 めなければならない。こ
かれ りっぽう したが こころ かめ
うして 彼 らがわたしの 律法 に 従 うかどうかを 試 みよう。16:5六日目には
かれ と い ちょうり ひ あつ ばい
、 彼 らが取り入れたものを 調理 すると、それは日ごとに 集 めるものの二 倍 あ
ひとびと い
るであろう」。16:6モーセとアロンは、イスラエルのすべての 人々 に言った、「
ゆうぐれ ち みちび だ
夕暮 には、あなたがたは、エジプトの地からあなたがたを 導 き出されたのが、
しゅ し あさ しゅ えいこう
主 であることを知るであろう。16:7また、 朝 には、あなたがたは 主 の 栄光 を
み しゅ しゅ き
見るであろう。 主 はあなたがたが 主 にむかってつぶやくのを聞かれたからである。
なにもの
あなたがたは、いったいわれわれを 何者 として、われわれにむかってつぶやくのか
い しゅ ゆうぐれ にく あた た
」。16:8モーセはまた言った、「 主 は 夕暮 にはあなたがたに 肉 を 与 えて食べ
あさ あた あ た しゅ しゅ
させ、 朝 にはパンを 与 えて飽き足らせられるであろう。 主 はあなたがたが、 主
き なにもの
にむかってつぶやくつぶやきを聞かれたからである。いったいわれわれは 何者 なの
しゅ
か。あなたがたのつぶやくのは、われわれにむかってでなく、 主 にむかってである」

い ひとびと ぜんかいしゅう い
16:9モーセはアロンに言った、「イスラエルの 人々 の 全 会衆 に言いなさ
しゅ まえ ちか しゅ き
い、『あなたがたは 主 の 前 に 近 づきなさい。 主 があなたがたのつぶやきを聞か
ひとびと ぜんかいしゅう
れたからである』と」。16:10それでアロンがイスラエルの 人々 の 全 会衆
かた かれ あらの ほう のぞ み しゅ えいこう くも
に 語 ったとき、 彼 らが 荒野 の 方 を 望 むと、見よ、 主 の 栄光 が 雲 のう
あらわ しゅ い
ちに 現 れていた。16:11 主 はモーセに言われた、16:12「わたしはイスラエルの
ひとびと き かれ い ゆう にく た
人々 のつぶやきを聞いた。 彼 らに言いなさい、『あなたがたは 夕 には 肉 を食
あさ あ た かみ しゅ
べ、 朝 にはパンに飽き足りるであろう。そうしてわたしがあなたがたの 神 、 主 で

あることを知るであろう』と」。
ゆう と しゅくえい あさ
16:13 夕 べになると、うずらが飛んできて 宿営 をおおった。また、 朝 にな
しゅくえい しゅうい つゆ ふ ふ つゆ
ると、 宿営 の 周囲 に 露 が降りた。16:14その降りた 露 がかわくと、
あらの めん うす ち むす うす しも
荒野 の 面 には、 薄 いうろこのようなものがあり、ちょうど地に 結 ぶ 薄 い 霜
ひとびと み たがい い
のようであった。16:15イスラエルの 人々 はそれを見て 互 に言った、「これは
かれ し
なんであろう」。 彼 らはそれがなんであるのか知らなかったからである。モーセは
かれ い しゅ しょくもつ たま
彼 らに言った、「これは 主 があなたがたの 食物 として 賜 わるパンである。
しゅ めい た
16:16 主 が 命 じられるのはこうである、『あなたがたは、おのおのその食べるとこ
したが あつ にんずう したが
ろに 従 ってそれを 集 め、あなたがたの 人数 に 従 って、ひとり一オメルず
てんまく と
つ、おのおのその 天幕 におるもののためにそれを取りなさい』と」。16:17イスラ
ひとびと もの おお もの すく あつ
エルの 人々 はそのようにして、ある 者 は 多 く、ある 者 は 少 なく 集 めた。
はか おお あつ もの あま
16:18しかし、オメルでそれを 計 ってみると、 多 く 集 めた 者 にも 余 らず、
すく あつ もの ふそく た したが
少 なく 集 めた 者 にも 不足 しなかった。おのおのその食べるところに 従 って
あつ かれ い あさ のこ
集 めていた。16:19モーセは 彼 らに言った、「だれも 朝 までそれを 残 しておい
かれ き したが もの あさ
てはならない」。16:20しかし 彼 らはモーセに聞き 従 わないで、ある 者 は 朝
のこ むし くさ かれ
までそれを 残 しておいたが、 虫 がついて 臭 くなった。モーセは 彼 らにむかって
いか かれ た したが あさ
怒 った。16:21 彼 らは、おのおのその食べるところに 従 って、 朝 ごとにそれ
あつ ひ あつ と
を 集 めたが、日が 熱 くなるとそれは溶けた。
かめ かれ ばい あつ
16:22六日目には、 彼 らは二 倍 のパン、すなわちひとりに二オメルを 集 めた。
かいしゅう ちょう みな つ かれ
そこで、 会衆 の 長 たちは 皆 きて、モーセに告げたが、16:23モーセは 彼
い しゅ かた しゅ せいあんそくにち
らに言った、「 主 の 語 られたのはこうである、『あすは 主 の 聖 安息日 で
やす や や に に のこ
休 みである。きょう、焼こうとするものを焼き、煮ようとするものを煮なさい。 残
あさ ほぞん かれ
ったものはみな 朝 までたくわえて 保存 しなさい』と」。16:24 彼 らはモーセの
めい あさ ほぞん くさ むし
命 じたように、それを 朝 まで 保存 したが、 臭 くならず、また 虫 もつかなかっ
い た しゅ
た。16:25モーセは言った、「きょう、それを食べなさい。きょうは 主 の
あんそくにち の え か
安息日 であるから、きょうは野でそれを獲られないであろう。16:26六日の
あいだ あつ なぬかめ あんそくにち ひ
間 はそれを 集 めなければならない。 七日 目は 安息日 であるから、その日
な たみ なぬかめ で あつ
には無いであろう」。16:27ところが 民 のうちには、 七日 目に出て 集 めようとし
もの え しゅ い
た 者 があったが、獲られなかった。16:28そこで 主 はモーセに言われた、「あなた
いまし りっぽう まも こば
がたは、いつまでわたしの 戒 めと、 律法 とを 守 ることを 拒 むのか。16:29
み しゅ あんそくにち あた かめ
見よ、 主 はあなたがたに 安息日 を 与 えられた。ゆえに六日目には、ふつか
ぶん たま ところ なぬか
分 のパンをあなたがたに 賜 わるのである。おのおのその 所 にとどまり、 七日
め ところ で たみ なぬかめ やす
目にはその 所 から出てはならない」。16:30こうして 民 は 七日 目に 休 んだ。
いえ もの な よ み
16:31イスラエルの 家 はその 物 の名をマナと呼んだ。それはコエンドロの実のよ
しろ あじ みつ い い
うで 白 く、その 味 は 蜜 を入れたせんべいのようであった。16:32モーセは言った
しゅ めい しそん
、「 主 の 命 じられることはこうである、『それを一オメルあなたがたの 子孫 のた
ち みちび
めにたくわえておきなさい。それはわたしが、あなたがたをエジプトの地から 導 き
だ とき あらの た かれ み
出した 時 、 荒野 であなたがたに食べさせたパンを 彼 らに見させるためである』と
い と
」。16:33そしてモーセはアロンに言った「一つのつぼを取り、マナ一オメルをその
なか い しゅ まえ お しそん
中 に入れ、それを 主 の 前 に置いて、 子孫 のためにたくわえなさい」。16:34そ
しゅ めい はこ まえ お
こで 主 がモーセに 命 じられたように、アロンはそれをあかしの 箱 の 前 に置いて
ひとびと ひと す ち つ ねん あいだ
たくわえた。16:35イスラエルの 人々 は 人 の住む地に着くまで四十 年 の 間
た かれ ち さかい いた た
マナを食べた。すなわち、 彼 らはカナンの地の 境 に 至 るまでマナを食べた。
ぶん
16:36一オメルは一エパの十 分 の一である。

第17章

ひとびと ぜんかいしゅう しゅ いのち したが


17:1イスラエルの 人々 の 全 会衆 は、 主 の 命 に 従 って、シンの
あらの しゅっぱつ たびじ かさ しゅくえい
荒野 を 出発 し、 旅路 を 重 ねて、レピデムに 宿営 したが、そこには
たみ の みず たみ あらそ い
民 の飲む 水 がなかった。17:2それで、 民 はモーセと 争 って言った、「わたし
の みず かれ い
たちに飲む 水 をください」。モーセは 彼 らに言った、「あなたがたはなぜわたしと
あらそ しゅ こころ たみ ところ みず
争 うのか、なぜ 主 を 試 みるのか」。17:3 民 はその 所 で 水 にかわき、
い みちび だ
モーセにつぶやいて言った、「あなたはなぜわたしたちをエジプトから 導 き出して
こども かちく いっしょ し
、わたしたちを、 子供 や 家畜 と 一緒 に、かわきによって死なせようとするので
しゅ さけ い たみ
すか」。17:4このときモーセは 主 に 叫 んで言った、「わたしはこの 民 をどうすれ
かれ いま いし う ころ
ばよいのでしょう。 彼 らは、 今 にも、わたしを 石 で打ち 殺 そうとしています」
しゅ い たみ まえ すす い
。17:5 主 はモーセに言われた、「あなたは 民 の 前 に 進 み行き、イスラエルの
ちょうろう ともな かわ う て と い
長老 たちを 伴 い、あなたがナイル 川 を打った、つえを手に取って行きなさ
み いわ うえ まえ た
い。17:6見よ、わたしはホレブの 岩 の 上 であなたの 前 に立つであろう。あなたは
いわ う みず で たみ の
岩 を打ちなさい。 水 がそれから出て、 民 はそれを飲むことができる」。モーセは
ちょうろう め まえ おこな かれ
イスラエルの 長老 たちの目の 前 で、そのように 行 った。17:7そして 彼 は
ところ な よ ひとびと あらそ
その 所 の名をマッサ、またメリバと呼んだ。これはイスラエルの 人々 が 争
かれ しゅ い しゅ
ったゆえ、また 彼 らが「 主 はわたしたちのうちにおられるかどうか」と言って 主
こころ
を 試 みたからである。
たたか
17:8ときにアマレクがきて、イスラエルとレピデムで 戦 った。17:9モーセはヨシ
い ひと えら で たたか
ュアに言った、「われわれのために 人 を 選 び、出てアマレクと 戦 いなさい。わ
かみ て と おか いただき た
たしはあす 神 のつえを手に取って、 丘 の 頂 に立つであろう」。17:10ヨシュ
かれ い たたか
アはモーセが 彼 に言ったようにし、アマレクと 戦 った。モーセとアロンおよびホ
おか いただき のぼ て あ か
ルは 丘 の 頂 に 登 った。17:11モーセが手を上げているとイスラエルは勝ち、
て さ か て おも
手を下げるとアマレクが勝った。17:12しかしモーセの手が 重 くなったので、アロン
いし と あし お かれ うえ ざ
とホルが 石 を取って、モーセの 足 もとに置くと、 彼 はその 上 に座した。そして
て かれ て
ひとりはこちらに、ひとりはあちらにいて、モーセの手をささえたので、 彼 の手は
にちぼつ たみ
日没 までさがらなかった。17:13ヨシュアは、つるぎにかけてアマレクとその 民
う やぶ
を打ち 敗 った。
しゅ い しょもつ きねん
17:14 主 はモーセに言われた、「これを 書物 にしるして 記念 とし、それをヨ
みみ い あめ した きおく かんぜん け
シュアの 耳 に入れなさい。わたしは 天 が 下 からアマレクの 記憶 を 完全 に消
さ さいだん きず な しゅ
し去るであろう」。17:15モーセは一つの 祭壇 を 築 いてその名を「 主 はわが
はた よ い
旗 」と呼んだ。17:16そしてモーセは言った、
しゅ はた て あ
「 主 の 旗 にむかって手を上げる、
しゅ よよ たたか
主 は世々アマレクと 戦 われる」。

第18章

さいし かみ たみ
18:1さて、モーセのしゅうと、ミデアンの 祭司 エテロは、 神 がモーセと、み 民
こと しゅ みちび だ
イスラエルとにされたすべての 事 、 主 がイスラエルをエジプトから 導 き出され
き おく かえ
たことを聞いた。18:2それでモーセのしゅうと、エテロは、さきに 送 り 返 されてい
つま こ つ な
たモーセの 妻 チッポラと、18:3そのふたりの子とを連れてきた。そのひとりの名はゲ
がいこく きりゅうしゃ い
ルショムといった。モーセが、「わたしは 外国 で 寄留者 となっている」と言
な ちち かみ
ったからである。18:4ほかのひとりの名はエリエゼルといった。「わたしの 父 の 神
たす すく い
はわたしの 助 けであって、パロのつるぎからわたしを 救 われた」と言ったからであ
さいし ともな あらの
る。18:5こうしてモーセのしゅうと、エテロは、モーセの 妻子 を 伴 って、 荒野
い かみ やま しゅくえい ところ とき
に行き、 神 の 山 に 宿営 しているモーセの 所 にきた。18:6その 時 、ある
ひと い つま
人 がモーセに言った、「ごらんなさい。あなたのしゅうと、エテロは、あなたの 妻
こ つ ところ
とそのふたりの子を連れて、あなたの 所 にこられます」。18:7そこでモーセはしゅ
でむか み かれ くち たがい あんぴ と とも
うとを 出迎 えて、身をかがめ、 彼 に 口 づけして、 互 に 安否 を問い、 共 に
てんまく しゅ
天幕 にはいった。18:8そしてモーセは、 主 がイスラエルのために、パロとエジプ
こと みち であ くる しゅ かれ
トびととにされたすべての 事 、 道 で出会ったすべての 苦 しみ、また 主 が 彼 ら
すく ものがた しゅ
を 救 われたことを、しゅうとに 物語 ったので、18:9エテロは 主 がイスラエルを
て すく だ めぐ たま よろこ
エジプトびとの手から 救 い出して、もろもろの 恵 みを 賜 わったことを 喜 んだ

い しゅ しゅ
18:10そしてエテロは言った、「 主 はほむべきかな。 主 はあなたがたをエジプト
て て すく だ たみ て した すく だ
びとの手と、パロの手から 救 い出し、 民 をエジプトびとの手の 下 から 救 い出さ
いま し じつ かれ
れた。18:11 今 こそわたしは知った。 実 に 彼 らはイスラエルびとにむかって
こうまん しゅ かみがみ おお
高慢 にふるまったが、 主 はあらゆる 神々 にまさって 大 いにいますことを」
はんさい ぎせい かみ そな
。18:12そしてモーセのしゅうとエテロは 燔祭 と 犠牲 を 神 に 供 え、アロンと
ちょうろう とも かみ まえ
イスラエルの 長老 たちもみなきて、モーセのしゅうとと 共 に 神 の 前 で
しょくじ
食事 をした。
ひ ざ たみ たみ あさ ばん
18:13あくる日モーセは座して 民 をさばいたが、 民 は 朝 から 晩 まで、モーセ
た かれ たみ
のまわりに立っていた。18:14モーセのしゅうとは、 彼 がすべて 民 にしていること
み い たみ ざ
を見て、言った、「あなたが 民 にしているこのことはなんですか。あなたひとりが座
たみ あさ ばん た
し、 民 はみな 朝 から 晩 まで、あなたのまわりに立っているのはなぜですか」。
い たみ かみ うかが ところ
18:15モーセはしゅうとに言った、「 民 が 神 に 伺 おうとして、わたしの 所
く かれ こと ところ
に来るからです。18:16 彼 らは 事 があれば、わたしの 所 にきます。わたしは
そうご あいだ かみ さだ はんけつ し
相互 の 間 をさばいて、 神 の 定 めと 判決 を知らせるのです」。18:17モー
かれ い よ
セのしゅうとは 彼 に言った、「あなたのしていることは良くない。18:18あなたも、
いっしょ たみ かなら つか は
あなたと 一緒 にいるこの 民 も、 必 ず 疲 れ果てるであろう。このことはあな
おもす いま い き
たに 重 過ぎるから、ひとりですることができない。18:19 今 わたしの言うことを聞
じょげん かみ とも
きなさい。わたしはあなたに 助言 する。どうか 神 があなたと 共 にいますように
たみ かみ まえ じけん かみ の
。あなたは 民 のために 神 の 前 にいて、 事件 を 神 に述べなさい。18:20あなた
かれ さだ はんけつ おし かれ あゆ みち こと
は 彼 らに 定 めと 判決 を 教 え、 彼 らの 歩 むべき 道 と、なすべき 事 を
かれ し たみ ゆうのう ひと
彼 らに知らせなさい。18:21また、すべての 民 のうちから、 有能 な 人 で、
かみ おそ せいじつ ふぎ り にく ひと えら たみ うえ た
神 を 恐 れ、 誠実 で不義の利を 憎 む 人 を 選 び、それを 民 の 上 に立てて
にん ちょう にん ちょう にん ちょう にん ちょう
、千 人 の 長 、百 人 の 長 、五十 人 の 長 、十 人 の 長 としなさい。
へいそ かれ たみ だいじ ところ も
18:22 平素 は 彼 らに 民 をさばかせ、 大事 件はすべてあなたの 所 に持ってこ
しょうじけん かれ みがる
させ、 小 事件 はすべて 彼 らにさばかせなさい。こうしてあなたを 身軽 にし、
とも かれ に お こと おこな
あなたと 共 に 彼 らに、荷を負わせなさい。18:23あなたが、もしこの 事 を 行
かみ めい た たみ
い、 神 もまたあなたに 命 じられるならば、あなたは耐えることができ、この 民 も
やす ところ かえ
また、みな 安 んじてその 所 に 帰 ることができよう」。
ことば したが い
18:24モーセはしゅうとの 言葉 に 従 い、すべて言われたようにした。18:25すな
ゆうのう ひと えら たみ うえ
わち、モーセはすべてのイスラエルのうちから 有能 な 人 を 選 んで、 民 の 上
ちょう た にん ちょう にん ちょう にん ちょう にん
に 長 として立て、千 人 の 長 、百 人 の 長 、五十 人 の 長 、十 人 の
ちょう へいそ かれ たみ じけん も
長 とした。18:26 平素 は 彼 らが 民 をさばき、むずかしい 事件 はモーセに持
ちい じけん かれ
ってきたが、 小 さい 事件 はすべて 彼 らみずからさばいた。18:27こうしてモーセ
おく かえ くに かえ い
はしゅうとを 送 り 返 したので、その 国 に 帰 って行った。

第19章

ひとびと ち で のち つきめ ひ
19:1イスラエルの 人々 は、エジプトの地を出て 後 三 月 目のその日に、シナイ
あらの かれ しゅったつ あらの
の 荒野 にはいった。19:2すなわち 彼 らはレピデムを 出立 してシナイの 荒野
い あらの しゅくえい ところ やま まえ しゅくえい
に入り、 荒野 に 宿営 した。イスラエルはその 所 で 山 の 前 に 宿営
かみ のぼ しゅ やま かれ よ い
した。19:3さて、モーセが 神 のもとに 登 ると、 主 は 山 から 彼 を呼んで言われ
いえ い ひとびと つ
た、「このように、ヤコブの 家 に言い、イスラエルの 人々 に告げなさい、19:4『
こと わし つばさ の
あなたがたは、わたしがエジプトびとにした 事 と、あなたがたを 鷲 の 翼 に載せ
ところ み
てわたしの 所 にこさせたことを見た。19:5それで、もしあなたがたが、まことにわ
こえ き したが けいやく まも
たしの 声 に聞き 従 い、わたしの 契約 を 守 るならば、あなたがたはすべての
たみ たから ぜんち しょゆう
民 にまさって、わたしの 宝 となるであろう。 全 地はわたしの 所有 だからで
たい さいし くに せい たみ
ある。19:6あなたがたはわたしに 対 して 祭司 の 国 となり、また 聖 なる 民 とな
ひとびと かた ことば
るであろう』。これがあなたのイスラエルの 人々 に 語 るべき 言葉 である」。
い たみ ちょうろう よ しゅ めい
19:7それでモーセは行って 民 の 長老 たちを呼び、 主 が 命 じられたこれら
ことば まえ の たみ とも こた い
の 言葉 を、すべてその 前 に述べたので、19:8 民 はみな 共 に 答 えて言った、「
しゅ い おこな たみ ことば しゅ
われわれは 主 が言われたことを、みな 行 います」。モーセは 民 の 言葉 を 主
つ しゅ い み こ くも
に告げた。19:9 主 はモーセに言われた、「見よ、わたしは濃い 雲 のうちにあって、
のぞ かた たみ き かれ
あなたに 臨 むであろう。それはわたしがあなたと 語 るのを 民 に聞かせて、 彼 ら
なが しん
に 長 くあなたを 信 じさせるためである」。
たみ ことば しゅ つ しゅ い
モーセは 民 の 言葉 を 主 に告げた。19:10 主 はモーセに言われた、「あなたは
たみ い かれ かれ いふく あら
民 のところに行って、きょうとあす、 彼 らをきよめ、 彼 らにその 衣服 を 洗 わ
かめ そな かめ しゅ たみ め まえ
せ、19:11三日目までに 備 えさせなさい。三日目に 主 が、すべての 民 の目の 前
さん くだ たみ しゅうい さかい
で、シナイ 山 に 下 るからである。19:12あなたは 民 のために、 周囲 に 境
もう い ちゅうい やま のぼ
を 設 けて言いなさい、『あなたがたは 注意 して、 山 に 上 らず、また、その
きょうかい ふ やま ふ もの かなら ころ
境界 に触れないようにしなさい。 山 に触れる 者 は 必 ず 殺 されるであろ
て ふ ふ もの かなら いし う ころ
う。19:13手をそれに触れてはならない。触れる 者 は 必 ず 石 で打ち 殺 される
しゃさつ けもの ひと い
か、 射殺 されるであろう。 獣 でも 人 でも生きることはできない』。ラッパが
なが ひび とき かれ やま のぼ
長 く 響 いた 時 、 彼 らは 山 に 登 ることができる」と。19:14そこでモーセは
やま たみ くだ たみ かれ いふく あら
山 から 民 のところに 下 り、 民 をきよめた。 彼 らはその 衣服 を 洗 った。
たみ い かめ そな おんな ちか
19:15モーセは 民 に言った、「三日目までに 備 えをしなさい。 女 に 近 づいて
はならない」。
かめ あさ あつ くも やま うえ
19:16三日目の 朝 となって、かみなりと、いなずまと 厚 い 雲 とが、 山 の 上
おと たか ひび しゅくえい たみ
にあり、ラッパの 音 が、はなはだ 高 く 響 いたので、 宿営 におる 民 はみな
ふる たみ かみ あ しゅくえい みちび だ
震 えた。19:17モーセが 民 を 神 に会わせるために、 宿営 から 導 き出し
かれ やま た さん ぜんざんけむ しゅ
たので、 彼 らは 山 のふもとに立った。19:18シナイ 山 は 全 山 煙 った。 主
ひ うえ くだ けむり
が火のなかにあって、その 上 に 下 られたからである。その 煙 は、かまどの
けむり た のぼ ぜんざん ふる おと
煙 のように立ち 上 り、 全 山 はげしく 震 えた。19:19ラッパの 音 が、いよ
たか かた かみ かれ こた
いよ 高 くなったとき、モーセは 語 り、 神 は、かみなりをもって、 彼 に 答 えら
しゅ さん いただき くだ しゅ やま
れた。19:20 主 はシナイ 山 の 頂 に 下 られた。そして 主 がモーセを 山 の
いただき め のぼ しゅ い くだ
頂 に召されたので、モーセは 登 った。19:21 主 はモーセに言われた、「 下
い たみ いまし たみ お やぶ しゅ み
って行って 民 を 戒 めなさい。 民 が押し 破 って、 主 のところにきて、見よう
おお し しゅ ちか
とし、 多 くのものが死ぬことのないようにするためである。19:22 主 に 近 づく
さいし み しゅ かれ う
祭司 たちにもまた、その身をきよめさせなさい。 主 が 彼 らを打つことのないよう
しゅ い たみ さん のぼ
にするためである」。19:23モーセは 主 に言った、「 民 はシナイ 山 に 登 ること
いまし やま さかい もう
はできないでしょう。あなたがわたしたちを 戒 めて『 山 のまわりに 境 を 設
い しゅ かれ い い
け、それをきよめよ』と言われたからです」。19:24 主 は 彼 に言われた、「行け、
くだ とも のぼ さいし たみ
下 れ。そしてあなたはアロンと 共 に 登 ってきなさい。ただし、 祭司 たちと 民
お やぶ しゅ のぼ しゅ かれ
とが、押し 破 って 主 のところに 登 ることのないようにしなさい。 主 が 彼 らを
う たみ ところ くだ い
打つことのないようにするためである」。19:25モーセは 民 の 所 に 下 って行っ
かれ つ
て 彼 らに告げた。

第20章

かみ ことば かた い
20:1 神 はこのすべての 言葉 を 語 って言われた。
かみ しゅ ち どれい いえ
20:2「わたしはあなたの 神 、 主 であって、あなたをエジプトの地、 奴隷 の 家
みちび だ もの
から 導 き出した 者 である。
かみ
20:3あなたはわたしのほかに、なにものをも 神 としてはならない。
じぶん きざ ぞう つく うえ てん
20:4あなたは 自分 のために、 刻 んだ 像 を 造 ってはならない。 上 は 天 にあ
した ち ち した みず かたち
るもの、 下 は地にあるもの、また地の 下 の 水 のなかにあるものの、どんな 形
つく ふ つか
をも 造 ってはならない。20:5それにひれ伏してはならない。それに 仕 えてはならな
かみ しゅ かみ にく
い。あなたの 神 、 主 であるわたしは、ねたむ 神 であるから、わたしを 憎 むもの
ちち つみ こ むく だい およ あい
は、 父 の 罪 を子に 報 いて、三四 代 に 及 ぼし、20:6わたしを 愛 し、わたしの
いまし まも めぐ ほどこ だい いた
戒 めを 守 るものには、 恵 みを 施 して、千 代 に 至 るであろう。
かみ しゅ な とな しゅ
20:7あなたは、あなたの 神 、 主 の名を、みだりに 唱 えてはならない。 主 は、
な とな ばっ お
み名をみだりに 唱 えるものを、 罰 しないでは置かないであろう。
あんそくにち おぼ せい か はたら
20:8 安息日 を 覚 えて、これを 聖 とせよ。20:9六日のあいだ 働 いてあな
なぬかめ かみ しゅ あんそく
たのすべてのわざをせよ。20:10 七日 目はあなたの 神 、 主 の 安息 であるから
むすめ
、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、 娘 、しもべ、はした
かちく もん たこく ひと しゅ
め、 家畜 、またあなたの 門 のうちにいる 他国 の 人 もそうである。20:11 主 は
か てん ち うみ なか つく なぬかめ
六日のうちに、 天 と地と 海 と、その 中 のすべてのものを 造 って、 七日 目に
やす しゅ あんそくにち しゅくふく せい
休 まれたからである。それで 主 は 安息日 を 祝福 して 聖 とされた。
ちち はは うやま かみ しゅ たま ち
20:12あなたの 父 と 母 を 敬 え。これは、あなたの 神 、 主 が 賜 わる地で
なが い
、あなたが 長 く生きるためである。
ころ
20:13あなたは 殺 してはならない。
かんいん
20:14あなたは 姦淫 してはならない。
ぬす
20:15あなたは 盗 んではならない。
りんじん ぎしょう
20:16あなたは 隣人 について、 偽証 してはならない。
りんじん いえ りんじん つま
20:17あなたは 隣人 の 家 をむさぼってはならない。 隣人 の 妻 、しもべ、
うし りんじん
はしため、 牛 、ろば、またすべて 隣人 のものをむさぼってはならない」。
たみ みな おと やま けむ
20:18 民 は 皆 、かみなりと、いなずまと、ラッパの 音 と、 山 の 煙 っている
み たみ おそ とお はな た かれ
のとを見た。 民 は 恐 れおののき、 遠 く 離 れて立った。20:19 彼 らはモーセに
い かた き したが
言った、「あなたがわたしたちに 語 ってください。わたしたちは聞き 従 います。
かみ かた し
神 がわたしたちに 語 られぬようにしてください。それでなければ、わたしたちは死
たみ い おそ かみ
ぬでしょう」。20:20モーセは 民 に言った、「 恐 れてはならない。 神 はあなたが
こころ おそ め まえ
たを 試 みるため、またその 恐 れをあなたがたの目の 前 において、あなたがたが
つみ おか のぞ
罪 を 犯 さないようにするために 臨 まれたのである」。
たみ とお はな た かみ こ くも
20:21そこで、 民 は 遠 く 離 れて立ったが、モーセは 神 のおられる濃い 雲 に
ちか い しゅ い ひとびと
近 づいて行った。20:22 主 はモーセに言われた、「あなたはイスラエルの 人々
い てん かた み
にこう言いなさい、『あなたがたは、わたしが 天 からあなたがたと 語 るのを見た。
なら なに つく ぎん かみがみ
20:23あなたがたはわたしと 並 べて、 何 をも 造 ってはならない。 銀 の 神々
きん かみがみ つく
も、 金 の 神々 も、あなたがたのために、 造 ってはならない。20:24あなたはわ
つち さいだん きず うえ はんさい しゅうおんさい
たしのために 土 の 祭壇 を 築 き、その 上 にあなたの 燔祭 、 酬恩祭
ひつじ うし な おぼ ところ
、 羊 、 牛 をささげなければならない。わたしの名を 覚 えさせるすべての 所
のぞ しゅくふく
で、わたしはあなたに 臨 んで、あなたを 祝福 するであろう。20:25あなたがも
いし さいだん つく き いし きず
しわたしに 石 の 祭壇 を 造 るならば、切り 石 で 築 いてはならない。あなたが
あ かいだん
もし、のみをそれに当てるならば、それをけがすからである。20:26あなたは 階段
さいだん のぼ かく ところ
によって、わたしの 祭壇 に 登 ってはならない。あなたの 隠 し 所 が、その
うえ
上 にあらわれることのないようにするためである』。

第21章

かれ まえ しめ
21:1これはあなたが 彼 らの 前 に 示 すべきおきてである。21:2あなたがヘブルび
どれい か とき ねん つか ねんめ むしょう
とである 奴隷 を買う 時 は、六 年 のあいだ 仕 えさせ、七 年 目には 無償 で
じゆう み さ かれ どくしん
自由 の身として去らせなければならない。21:3 彼 がもし 独身 できたならば、
どくしん さ つま も つま かれ
独身 で去らなければならない。もし 妻 を持っていたならば、その 妻 は 彼 と
とも さ しゅじん かれ つま あた かれ
共 に去らなければならない。21:4もしその 主人 が 彼 に 妻 を 与 えて、 彼 に
おとこ こ おんな こ う つま ことも しゅじん
男 の子また 女 の子を産んだならば、 妻 とその子 供 は 主人 のものとなり
かれ どくしん さ どれい
、 彼 は 独身 で去らなければならない。21:5 奴隷 がもし『わたしは、わたしの
しゅじん つま こども あい じゆう み さ
主人 と、わたしの 妻 と 子供 を 愛 します。わたしは 自由 の身となって去るこ
この めいげん しゅじん かれ かみ つ
とを 好 みません』と 明言 するならば、21:6その 主人 は 彼 を 神 のもとに連
い と はしら つ い しゅじん かれ みみ
れて行き、戸あるいは 柱 のところに連れて行って、 主人 は、きりで 彼 の 耳
さ とお かれ つか
を刺し 通 さなければならない。そうすれば 彼 はいつまでもこれに 仕 えるであろう

ひと むすめ おんなどれい う むすめ おとこ
21:7もし 人 がその 娘 を 女 奴隷 として売るならば、その 娘 は 男
どれい さ さ かのじょ かのじょ じぶん
奴隷 が去るように去ってはならない。21:8 彼女 がもし 彼女 を 自分 のものと
さだ しゅじん き とき しゅじん かのじょ
定 めた 主人 の気にいらない 時 は、その 主人 は 彼女 が、あがなわれるこ
ゆる かれ あざむ
とを、これに 許 さなければならない。 彼 はこれを 欺 いたのであるから、これを
たこく たみ う けんり かれ かのじょ じぶん こ さだ
他国 の 民 に売る 権利 はない。21:9 彼 がもし 彼女 を 自分 の子のものと 定
むすめ あつか かれ
めるならば、これを 娘 のように 扱 わなければならない。21:10 彼 が、たとい
おんな まえ おんな しょくもつ いふく あた
、ほかに 女 をめとることがあっても、 前 の 女 に 食物 と 衣服 を 与 え
ふうふ みち た かれ
ることと、その 夫婦 の 道 とを絶えさせてはならない。21:11 彼 がもしこの三つを
おこな かのじょ かね つぐな さ
行 わないならば、 彼女 は 金 を 償 わずに去ることができる。
ひと う し もの かなら ころ
21:12 人 を撃って死なせた 者 は、 必 ず 殺 されなければならない。21:13しか
ひと かみ かれ て ひと
し、 人 がたくむことをしないのに、 神 が 彼 の手に 人 をわたされることのある
とき ところ さだ かれ ところ
時 は、わたしはあなたのために一つの 所 を 定 めよう。 彼 はその 所 へのが
ひと りんじん あざむ
れることができる。21:14しかし 人 がもし、ことさらにその 隣人 を 欺 いて
ころ とき もの さいだん とら い ころ
殺 す 時 は、その 者 をわたしの 祭壇 からでも、 捕 えて行って 殺 さなければ
ならない。
じぶん ちち はは う もの かなら ころ
21:15 自分 の 父 または 母 を撃つ 者 は、 必 ず 殺 されなければならない。
ひと もの う かれ て
21:16 人 をかどわかした 者 は、これを売っていても、なお 彼 の手にあっても、
かなら ころ
必 ず 殺 されなければならない。
じぶん ちち はは もの かなら ころ
21:17 自分 の 父 または 母 をのろう 者 は、 必 ず 殺 されなければならない

ひと たがい あらそ いし あいて う
21:18 人 が 互 に 争 い、そのひとりが 石 または、こぶしで 相手 を撃った
とき し とこ ふたた お
時 、これが死なないで 床 につき、21:19 再 び起きあがって、つえにすがり、
そと ある う もの
外 を 歩 くようになるならば、これを撃った 者 は、ゆるされるであろう。ただその
しごと やす そんしつ つぐな ちりょう
仕事 を 休 んだ 損失 を 償 い、かつこれにじゅうぶん 治療 させなければな
らない。
ひと じぶん おとこどれい おんなどれい う
21:20もし 人 がつえをもって、 自分 の 男 奴隷 または 女 奴隷 を撃ち、
て した し かなら ばっ
その手の 下 に死ぬならば、 必 ず 罰 せられなければならない。21:21しかし、
かれ にち い の ひと ばっ どれい
彼 がもし一 日 か、ふつか生き延びるならば、その 人 は 罰 せられない。 奴隷 は
かれ ざいさん
彼 の 財産 だからである。
ひと たがい あらそ み おんな う りゅうざん
21:22もし 人 が 互 に 争 って、身ごもった 女 を撃ち、これに 流産
がい かれ かなら おんな おっと もと
させるならば、ほかの 害 がなくとも、 彼 は 必 ずその 女 の 夫 の 求 める
ばっきん か さいばんにん さだ しはら
罰金 を課せられ、 裁判人 の 定 めるとおりに 支払 わなければならない。
がい とき いのち いのち め め は は
21:23しかし、ほかの 害 がある 時 は、 命 には 命 、21:24目には目、歯には歯
て て あし あし や きず や きず きず きず う きず
、手には手、 足 には 足 、21:25焼き 傷 には焼き 傷 、 傷 には 傷 、打ち 傷 に
う きず つぐな
は打ち 傷 をもって 償 わなければならない。
ひと じぶん おとこどれい かため おんなどれい かため う
21:26もし 人 が 自分 の 男 奴隷 の 片目 、または 女 奴隷 の 片目 を撃
め じゆう み さ
ち、これをつぶすならば、その目のためにこれを 自由 の身として去らせなければなら
おとこどれい ぽん は おんなどれい
ない。21:27また、もしその 男 奴隷 の一 本 の歯、またはその 女 奴隷 の一
ぽん は う おと は じゆう み さ
本 の歯を撃ち 落 すならば、その歯のためにこれを 自由 の身として去らせなければ
ならない。
うし おとこ おんな つ ころ うし かなら
21:28もし 牛 が 男 または 女 を突いて 殺 すならば、その 牛 は 必 ず
いし う ころ にく た
石 で撃ち 殺 されなければならない。その 肉 は食べてはならない。しかし、その
うし も ぬし つみ うし いぜん つ くせ も
牛 の持ち 主 は 罪 がない。21:29 牛 がもし 以前 から突く 癖 があって、その持
ぬし ちゅうい まも おとこ おんな
ち 主 が 注意 されても、これを 守 りおかなかったために、 男 または 女 を
ころ うし いし う ころ も ぬし ころ
殺 したならば、その 牛 は 石 で撃ち 殺 され、その持ち 主 もまた 殺 されなけれ
かれ かね か か
ばならない。21:30 彼 がもし、あがないの 金 を課せられたならば、すべて課せられ
いのち つぐな しはら おとこ こ
たほどのものを、 命 の 償 いに 支払 わなければならない。21:31 男 の子を
つ おんな こ つ さだ したが しょち
突いても、 女 の子を突いても、この 定 めに 従 って 処置 されなければならな
うし おとこどれい おんなどれい つ しゅじん
い。21:32 牛 がもし 男 奴隷 または 女 奴隷 を突くならば、その 主人 に
ぎん しはら うし いし う ころ
銀 三十シケルを 支払 わなければならない。またその 牛 は 石 で撃ち 殺 されなけ
ればならない。
ひと あな お あな ほ
21:33もし 人 が 穴 をあけたままに置き、あるいは 穴 を掘ってこれにおおいをし
うし お こ あな も ぬし
ないために、 牛 または、ろばがこれに落ち込むことがあれば、21:34 穴 の持ち 主
つぐな かね も ぬし しはら し
はこれを 償 い、 金 をその持ち 主 に 支払 わなければならない。しかし、その死
けもの かれ
んだ 獣 は 彼 のものとなるであろう。
ひと うし たにん うし つ ころ かれ い
21:35ある 人 の 牛 が、もし 他人 の 牛 を突いて 殺 すならば、 彼 らはその生
うし う あたい わ し わ
きている 牛 を売って、その 価 を分け、またその死んだものをも分けなければなら
うし いぜん つ くせ し
ない。21:36あるいはその 牛 が 以前 から突く 癖 のあることが知られているのに、
も ぬし まも ひと かなら うし
その持ち 主 がこれを 守 りおかなかったならば、その 人 は 必 ずその 牛 のため
うし つぐな し けもの かれ
に 牛 をもって 償 わなければならない。しかし、その死んだ 獣 は 彼 のものと
なるであろう。

第22章

ひと うし ひつじ ぬす ころ う
22:1もし 人 が 牛 または 羊 を 盗 んで、これを 殺 し、あるいはこれを売るな
かれ とう うし とう うし とう ひつじ
らば、 彼 は一 頭 の 牛 のために五 頭 の 牛 をもって、一 頭 の 羊 のために四
とう ひつじ つぐな かれ かなら つぐな
頭 の 羊 をもって 償 わなければならない。22:3b 彼 は 必 ず 償 わなけ
かれ なに とき かれ ぬす もの み う
ればならない。もし 彼 に 何 もない 時 は、 彼 はその 盗 んだ 物 のために身を売
ぬす もの い かれ て
られるであろう。22:4もしその 盗 んだ 物 がなお生きて、 彼 の手もとにあれば、そ
うし ひつじ ばい つぐな
れは 牛 、ろば、 羊 のいずれにせよ、これを二 倍 にして 償 わなければならな
い。
ぬす あな み う ころ
22:2もし 盗 びとが 穴 をあけてはいるのを見て、これを撃って 殺 したときは、そ
ひと ち なが つみ ひ のち ひと
の 人 には血を 流 した 罪 はない。22:3aしかし日がのぼって 後 ならば、その 人
ち なが つみ
に血を 流 した 罪 がある。
ひと はたけ はたけ く かちく はな
22:5もし 人 が 畑 またはぶどう 畑 のものを食わせ、その 家畜 を 放 って
たにん はたけ く とき じぶん はたけ もっと よ もの
他人 の 畑 のものを食わせた 時 は、 自分 の 畑 の 最 も良い 物 と、ぶど
はたけ もっと よ もの つぐな
う 畑 の 最 も良い 物 をもって、これを 償 わなければならない。
ひ で うつ つ むぎたば たほ
22:6もし火が出て、いばらに 移 り、積みあげた 麦 束 、または立穂、または
はたけ や ひ も もの かなら つぐな
畑 を焼いたならば、その火を燃やした 者 は、 必 ずこれを 償 わなければな
らない。
ひと きんせん ぶっぴん ほかん りんじん たく
22:7もし 人 が 金銭 または 物品 の 保管 を 隣人 に 託 し、それが
りんじん いえ ぬす とき ぬす み
隣人 の 家 から 盗 まれた 時 、その 盗 びとが見つけられたならば、これを二
ばい つぐな ぬす み
倍 にして 償 わせなければならない。22:8もし 盗 びとが見つけられなければ、
いえ しゅじん かみ まえ つ かれ りんじん も もの て
家 の 主人 を 神 の 前 に連れてきて、 彼 が 隣人 の持ち 物 に手をかけたか
たし
どうかを、 確 かめなければならない。
うし ひつじ いふく うしな
22:9 牛 であれ、ろばであれ、 羊 であれ、 衣服 であれ、あるいはどんな 失
もの い あらそ おこ い もの
った 物 であれ、それについて言い 争 いが 起 り『これがそれです』と言う 者 が
そうほう い ぶん かみ まえ も だ
あれば、その 双方 の言い 分 を、 神 の 前 に持ち出さなければならない。そして
かみ ゆうざい さだ もの ばい あいて つぐな
神 が 有罪 と 定 められる 者 は、それを二 倍 にしてその 相手 に 償 わなけ
ればならない。
ひと うし ひつじ かちく
22:10もし 人 が、ろば、または 牛 、または 羊 、またはどんな 家畜 でも、そ
りんじん あづ し きず うば さ
れを 隣人 に 預 けて、それが死ぬか、 傷 つくか、あるいは 奪 い去られても、そ
み もの そうほう あいだ りんじん も もの て
れを見た 者 がなければ、22:11 双方 の 間 に、 隣人 の持ち 物 に手をかけ
ちか しゅ まえ も
なかったという 誓 いが、 主 の 前 になされなければならない。そうすれば、持ち
ぬし う い りんじん つぐな およ
主 はこれを受け入れ、 隣人 は 償 うに 及 ばない。22:12けれども、それがま
じぶん ところ ぬす とき も ぬし つぐな
さしく 自分 の 所 から 盗 まれた 時 は、その持ち 主 に 償 わなければならな
さ ころ とき しょうこ も く
い。22:13もしそれが裂き 殺 された 時 は、それを 証拠 として持って来るならば
さ ころ つぐな およ
、その裂き 殺 されたものは 償 うに 及 ばない。
ひと りんじん かちく か きず し ばあい
22:14もし 人 が 隣人 から 家畜 を借りて、それが 傷 つき、または死ぬ 場合
も ぬし とも とき かなら つぐな
、その持ち 主 がそれと 共 にいない 時 は、 必 ずこれを 償 わなければならな
も ぬし とも つぐな およ
い。22:15もしその持ち 主 がそれと 共 におれば、それを 償 うに 及 ばない。も
ちんが かちん あ
しそれが 賃借 りしたものならば、その借 賃 をそれに当てなければならない。
ひと こんやく しょじょ さそ ね かれ
22:16もし 人 がまだ 婚約 しない 処女 を 誘 って、これと寝たならば、 彼
かなら はなよめりょう はら つま
は 必 ずこれに 花嫁 料 を 払 って、 妻 としなければならない。22:17もし
ちち ひと あた こば かれ しょじょ
その 父 がこれをその 人 に 与 えることをかたく 拒 むならば、 彼 は 処女 の
はなよめりょう あた かね はら
花嫁 料 に 当 るほどの 金 を 払 わなければならない。
まほうつかい おんな い
22:18 魔法使 の 女 は、これを生かしておいてはならない。
けもの おか もの かなら ころ
22:19すべて 獣 を 犯 す 者 は、 必 ず 殺 されなければならない。
しゅ た かみがみ ぎせい もの た ほろ
22:20 主 のほか、他の 神々 に 犠牲 をささげる 者 は、断ち 滅 ぼされなけれ
ばならない。
きりゅう たこくじん くる
22:21あなたは 寄留 の 他国 人 を 苦 しめてはならない。また、これをしえた
くに きりゅう たこくじん
げてはならない。あなたがたも、かつてエジプトの 国 で、 寄留 の 他国 人 であ
かふ こじ なや
ったからである。22:22あなたがたはすべて寡婦、または孤児を 悩 ましてはならない
かれ なや かれ さけ
。22:23もしあなたが 彼 らを 悩 まして、 彼 らがわたしにむかって 叫 ぶならば、
かなら さけ き いか も
わたしは 必 ずその 叫 びを聞くであろう。22:24そしてわたしの 怒 りは燃えたち
ころ つま かふ
、つるぎをもってあなたがたを 殺 すであろう。あなたがたの 妻 は寡婦となり、あな
こども こじ
たがたの 子供 たちは孤児となるであろう。
とも たみ まず もの かね か とき
22:25あなたが、 共 におるわたしの 民 の 貧 しい 者 に 金 を貸す 時 は、これ
たい かねか りし と
に 対 して 金貸 しのようになってはならない。これから利子を取ってはならない。
りんじん うわぎ しつ と ひ い かえ
22:26もし 隣人 の 上着 を 質 に取るならば、日の入るまでにそれを 返 さなけれ
かれ み もの かれ はだ
ばならない。22:27これは 彼 の身をおおう、ただ一つの 物 、 彼 の 膚 のための
きもの かれ なに き ね かれ
着物 だからである。 彼 は 何 を着て寝ることができよう。 彼 がわたしにむかって
さけ き ふか
叫 ぶならば、わたしはこれに聞くであろう。わたしはあわれみ 深 いからである。
かみ たみ つかさ
22:28あなたは 神 をののしってはならない。また 民 の 司 をのろってはならな
い。
ゆた こくもつ さけ
22:29あなたの 豊 かな 穀物 と、あふれる 酒 とをささげるに、ためらってはな
らない。
あなたのういごを、わたしにささげなければならない。22:30あなたはまた、あなた
うし ひつじ どうよう なぬか あいだ はは とも
の 牛 と 羊 をも 同様 にしなければならない。 七日 の 間 その 母 と 共 に
お かめ
置いて、八日目にそれをわたしに、ささげなければならない。
たい せい たみ
22:31あなたがたは、わたしに 対 して 聖 なる 民 とならなければならない。あな
の さ ころ にく た いぬ な あた
たがたは、野で裂き 殺 されたものの 肉 を食べてはならない。それは 犬 に投げ 与
えなければならない。

第23章

いつわ い あくにん て
23:1あなたは 偽 りのうわさを言いふらしてはならない。あなたは 悪人 と手を
たずさ あくい しょうにん たすう
携 えて、 悪意 のある 証人 になってはならない。23:2あなたは 多数 に
したが あく そしょう たすう したが
従 って 悪 をおこなってはならない。あなたは 訴訟 において、 多数 に 従
かたよ せいぎ ま しょうげん まず
って 片寄 り、 正義 を曲げるような 証言 をしてはならない。23:3また 貧 しい
ひと そしょう ま
人 をその 訴訟 において、曲げてかばってはならない。
てき うし まよ あ とき かなら
23:4もし、あなたが 敵 の 牛 または、ろばの 迷 っているのに会う 時 は、 必
かれ ところ つ い き にく
ずこれを 彼 の 所 に連れて行って、帰さなければならない。23:5もしあなたを 憎
もの にもつ した たお ふ み とき みす
む 者 のろばが、その 荷物 の 下 に 倒 れ伏しているのを見る 時 は、これを見捨て
お き かなら ひと て か おこ
て置かないように気をつけ、 必 ずその 人 に手を貸して、これを 起 さなければな
らない。
まず もの そしょう さいばん ま
23:6あなたは 貧 しい 者 の 訴訟 において、 裁判 を曲げてはならない。23:7
いつわ こと とお つみ もの ただ
あなたは 偽 り 事 に 遠 ざからなければならない。あなたは 罪 のない 者 と 正
もの ころ あくにん ぎ
しい 者 とを 殺 してはならない。わたしは 悪人 を義とすることはないからである
わいろ と わいろ ひと め ただ
。23:8あなたは 賄賂 を取ってはならない。 賄賂 は 人 の目をくらまし、 正 しい
もの じけん ま
者 の 事件 をも曲げさせるからである。
きりゅう たこくじん
23:9あなたは 寄留 の 他国 人 をしえたげてはならない。あなたがたはエジプト
くに きりゅう たこくじん きりゅう たこくじん こころ し
の 国 で 寄留 の 他国 人 であったので、 寄留 の 他国 人 の 心 を知って
いるからである。
ねん ち たね さんぶつ と い
23:10あなたは六 年 のあいだ、地に 種 をまき、その 産物 を取り入れることが
ねんめ やす たがや お
できる。23:11しかし、七 年 目には、これを 休 ませて、 耕 さずに置かなければ
たみ まず もの た のこ の
ならない。そうすれば、あなたの 民 の 貧 しい 者 がこれを食べ、その 残 りは野の
けもの た はたけ はたけ どうよう
獣 が食べることができる。あなたのぶどう 畑 も、オリブ 畑 も 同様 にし
なければならない。
か しごと なぬかめ やす
23:12あなたは六日のあいだ、 仕事 をし、 七日 目には 休 まなければならない。
うし やす え こ
これはあなたの 牛 および、ろばが 休 みを得、またあなたのはしための子および
きりゅう たこくじん やす い
寄留 の 他国 人 を 休 ませるためである。23:13わたしが、あなたがたに言った
こと こころ と た かみがみ な とな
すべての 事 に 心 を留めなさい。他の 神々 の名を 唱 えてはならない。また、
きこ
これをあなたのくちびるから 聞 えさせてはならない。
ねん ど まつり おこな
23:14あなたは 年 に三度、わたしのために 祭 を 行 わなければならない。
たねい まつり まも
23:15あなたは 種 入れぬパンの 祭 を 守 らなければならない。わたしが、あなた
めい つき さだ とき なぬか たねい
に 命 じたように、アビブの 月 の 定 めの 時 に 七日 のあいだ、 種 入れぬパンを
た つき で
食べなければならない。それはその 月 にあなたがエジプトから出たからである。だれ
て まえ で はたけ
も、むなし手でわたしの 前 に出てはならない。23:16また、あなたが 畑 にまいて
え もの きんろう はつほ かりい まつり きんろう み
獲た 物 の 勤労 の 初穂 をささげる 刈入 れの 祭 と、あなたの 勤労 の実を
はたけ と い ねん おわ とりい まつり おこな
畑 から取り入れる 年 の 終 りに、 取入 れの 祭 を 行 わなければならない
だんし ねん ど しゅ かみ まえ で
。23:17 男子 はみな、 年 に三度、 主 なる 神 の 前 に出なければならない。
ぎせい ち たね い とも
23:18あなたはわたしの 犠牲 の血を、 種 を入れたパンと 共 にささげてはならな
まつり しぼう よくあさ のこ お
い。また、わたしの 祭 の 脂肪 を 翌朝 まで 残 して置いてはならない。
とち はつほ もっと よ もの かみ しゅ いえ
23:19あなたの土地の 初穂 の 最 も良い 物 を、あなたの 神 、 主 の 家 に
たずさ こ はは ちち に
携 えてこなければならない。あなたは子やぎを、その 母 の 乳 で煮てはならない

み つかい まえ みち まも
23:20見よ、わたしは 使 をあなたの 前 につかわし、あなたを 道 で 守 らせ、
そな ところ みちび まえ つつし
わたしが 備 えた 所 に 導 かせるであろう。23:21あなたはその 前 に 慎 み
ことば き したが かれ な かれ
、その 言葉 に聞き 従 い、 彼 にそむいてはならない。わたしの名が 彼 のうちに
かれ
あるゆえに、 彼 はあなたがたのとがをゆるさないであろう。
かれ こえ き したが かた
23:22しかし、もしあなたが 彼 の 声 によく聞き 従 い、すべてわたしが 語 る
おこな てき てき
ことを 行 うならば、わたしはあなたの 敵 を 敵 とし、あなたのあだをあだとする
であろう。
つかい まえ い
23:23わたしの 使 はあなたの 前 に行って、あなたをアモリびと、ヘテびと、ペ
ところ みちび
リジびと、カナンびと、ヒビびと、およびエブスびとの 所 に 導 き、わたしは
かれ ほろ かれ かみがみ おが
彼 らを 滅 ぼすであろう。23:24あなたは 彼 らの 神々 を 拝 んではならない。
つか かれ
これに 仕 えてはならない。また 彼 らのおこないにならってはならない。あなたは
かれ まった う たお いし はしら う くだ
彼 らを 全 く打ち 倒 し、その 石 の 柱 を打ち 砕 かなければならない。
かみ しゅ つか
23:25あなたがたの 神 、 主 に 仕 えなければならない。そうすれば、わたしはあな
みず しゅく やまい のぞ さ
たがたのパンと 水 を 祝 し、あなたがたのうちから 病 を 除 き去るであろう。
くに りゅうざん おんな ふにん おんな
23:26あなたの 国 のうちには 流産 する 女 もなく、 不妊 の 女 もなく、
ひ かず み た さき
わたしはあなたの日の 数 を満ち足らせるであろう。23:27わたしはあなたの 先 に、
おそ い ところ たみ う やぶ
わたしの 恐 れをつかわし、あなたが行く 所 の 民 を、ことごとく打ち 敗 り、す
てき せ ほう む
べての 敵 に、その背をあなたの 方 へ向けさせるであろう。23:28わたしはまた、く
さき
まばちをあなたの 先 につかわすであろう。これはヒビびと、カナンびと、およびヘテ
まえ お はら かれ ねん
びとをあなたの 前 から追い 払 うであろう。23:29しかし、わたしは 彼 らを一 年
まえ お はら とち あ の
のうちには、あなたの 前 から追い 払 わないであろう。土地が荒れすたれ、野の
けもの ま がい じょじょ
獣 が増して、あなたを 害 することのないためである。23:30わたしは 徐々 に
かれ まえ お はら
彼 らをあなたの 前 から追い 払 うであろう。あなたは、ついにふえひろがって、こ
ち つ こうかい うみ
の地を継ぐようになるであろう。 23:31わたしは 紅海 からペリシテびとの 海
いた あらの かわ いた りょういき
に 至 るまでと、 荒野 からユフラテ 川 に 至 るまでを、あなたの 領域 とし、
ち す もの て かれ
この地に住んでいる 者 をあなたの手にわたすであろう。あなたは 彼 らをあなたの
まえ お はら かれ かれ かみがみ
前 から追い 払 うであろう。23:32あなたは 彼 ら、および 彼 らの 神々 と
けいやく むす かれ くに す
契約 を 結 んではならない。23:33 彼 らはあなたの 国 に住んではならない。
かれ たい つみ おか
彼 らがあなたをいざなって、わたしに 対 して 罪 を 犯 させることのないためであ
かれ かみ つか かなら
る。もし、あなたが 彼 らの 神 に 仕 えるならば、それは 必 ずあなたのわなとな
るであろう」。

第24章


24:1また、モーセに言われた、「あなたはアロン、ナダブ、アビウおよびイスラエル
にん ちょうろう とも しゅ
の七十 人 の 長老 たちと 共 に、 主 のもとにのぼってきなさい。そしてあなた
とお はな れいはい しゅ ちか た
がたは 遠 く 離 れて 礼拝 しなさい。24:2ただモーセひとりが 主 に 近 づき、他
もの ちか たみ かれ とも
の 者 は 近 づいてはならない。また、 民 も 彼 と 共 にのぼってはならない」。
しゅ ことば たみ つ
24:3モーセはきて、 主 のすべての 言葉 と、すべてのおきてとを 民 に告げた。
たみ どうおん こた い しゅ おお ことば
民 はみな 同 音 に 答 えて言った、「わたしたちは 主 の 仰 せられた 言葉 を
みな おこな しゅ ことば か
皆 、 行 います」。24:4そしてモーセは 主 の 言葉 を、ことごとく書きしるし、
あさ お やま さいだん きず ぶぞく したが
朝 はやく起きて 山 のふもとに 祭壇 を 築 き、イスラエルの十二 部族 に 従
はしら た ひとびと わかもの
って十二の 柱 を建て、24:5イスラエルの 人々 のうちの 若者 たちをつかわし
しゅ はんさい しゅうおんさい おうし
て、 主 に 燔祭 をささげさせ、また 酬恩祭 として 雄牛 をささげさせた。
とき ち なか と はち い ち なか
24:6その 時 モーセはその血の 半 ばを取って、 鉢 に入れ、また、その血の 半 ばを
さいだん そそ けいやく しょ と たみ よ き
祭壇 に 注 ぎかけた。24:7そして 契約 の 書 を取って、これを 民 に読み聞か
かれ こた い しゅ おお
せた。すると、 彼 らは 答 えて言った、「わたしたちは 主 が 仰 せられたことを
みな じゅうじゅん おこな ち と たみ
皆 、 従順 に 行 います」。24:8そこでモーセはその血を取って、 民 に
そそ い み しゅ ことば もとづ
注 ぎかけ、そして言った、「見よ、これは 主 がこれらのすべての 言葉 に 基 い
むす けいやく ち
て、あなたがたと 結 ばれる 契約 の血である」。
にん
24:9こうしてモーセはアロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十 人 の
ちょうろう とも い かれ かみ
長老 たちと 共 にのぼって行った。24:10そして、 彼 らがイスラエルの 神 を
み あし した しきいし もの す わた
見ると、その 足 の 下 にはサファイアの 敷石 のごとき 物 があり、澄み 渡 るお
かみ ひとびと しどうしゃ て
おぞらのようであった。24:11 神 はイスラエルの 人々 の 指導者 たちを手にか
かれ かみ み の く
けられなかったので、 彼 らは 神 を見て、飲み食いした。
しゅ い やま のぼ ところ
24:12ときに 主 はモーセに言われた、「 山 に 登 り、わたしの 所 にきて、そ
かれ おし りっぽう いまし か
こにいなさい。 彼 らを 教 えるために、わたしが 律法 と 戒 めとを書きしるし
いし いた さづ じゅうしゃ
た 石 の 板 をあなたに 授 けるであろう」。24:13そこでモーセは 従者 ヨシュ
とも た かみ やま のぼ かれ ちょうろう
アと 共 に立ちあがり、モーセは 神 の 山 に 登 った。24:14 彼 は 長老 たち
い ところ かえ く ま
に言った、「わたしたちがあなたがたの 所 に 帰 って来るまで、ここで待っていな
み とも こと もの
さい。見よ、アロンとホルとが、あなたがたと 共 にいるから、 事 ある 者 は、だれ
かれ ところ い
でも 彼 らの 所 へ行きなさい」。
やま のぼ くも やま しゅ
24:15こうしてモーセは 山 に 登 ったが、 雲 は 山 をおおっていた。24:16 主 の
えいこう さん うえ くも か やま
栄光 がシナイ 山 の 上 にとどまり、 雲 は六日のあいだ、 山 をおおっていたが
なぬかめ しゅ くも なか よ しゅ えいこう やま
、 七日 目に 主 は 雲 の 中 からモーセを呼ばれた。24:17 主 の 栄光 は 山 の
いただき も ひ ひとびと め み
頂 で、燃える火のようにイスラエルの 人々 の目に見えたが、24:18モーセは
くも なか やま のぼ にち や やま
雲 の 中 にはいって、 山 に 登 った。そしてモーセは四十 日 四十夜、 山 にいた

第25章

しゅ い ひとびと つ
25:1 主 はモーセに言われた、25:2「イスラエルの 人々 に告げて、わたしのため
もの たずさ こころ よろこ もの
にささげ 物 を 携 えてこさせなさい。すべて、 心 から 喜 んでする 者 から
もの う と かれ う と
、わたしにささげる 物 を受け取りなさい。25:3あなたがたが 彼 らから受け取るべき
もの きん ぎん せいどう あおいと むらさき
ささげ 物 はこれである。すなわち 金 、 銀 、 青銅 、25:4 青 糸 、 紫
いと ひいと あま ねんし けいと そめ おひつじ かわ
糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 、やぎの 毛糸 、25:5あかね 染 の 雄羊 の 皮 、じゅ
かわ ざい あぶら そそ あぶら こう くんこう
ごんの 皮 、アカシヤ 材 、25:6ともし 油 、 注 ぎ 油 と 香 ばしい 薫香 の
こうりょう しま むねあて ほうせき
ための 香料 、25:7 縞 めのう、エポデと 胸当 にはめる 宝石 。25:8また、
かれ せいじょ つく かれ す
彼 らにわたしのために 聖所 を 造 らせなさい。わたしが 彼 らのうちに住むため
しめ まくや かた うつわ かた
である。25:9すべてあなたに 示 す 幕屋 の 型 および、そのもろもろの 器 の 型
したが つく
に 従 って、これを 造 らなければならない。
かれ ざい はこ つく なが
25:10 彼 らはアカシヤ 材 で 箱 を 造 らなければならない。 長 さは二キュビト
はん はば はん たか はん じゅんきん
半 、 幅 は一キュビト 半 、 高 さは一キュビト 半 。25:11あなたは 純金 で
ないがい うえ
これをおおわなければならない。すなわち 内外 ともにこれをおおい、その 上 の
しゅうい きん かざ ふち つく きん かん
周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 らなければならない。25:12また 金 の 環 四つを
い と つ かん がわ
鋳て、その四すみに取り付けなければならない。すなわち二つの 環 をこちら 側 に、
かん がわ つ ざい
二つの 環 をあちら 側 に付けなければならない。25:13またアカシヤ 材 のさおを
つく きん はこ
造 り、 金 でこれをおおわなければならない。25:14そしてそのさおを 箱 の
そくめん かん とお はこ はこ
側面 の 環 に 通 し、それで 箱 をかつがなければならない。25:15さおは 箱 の
かん さ お ぬ はな はこ
環 に差して置き、それを抜き 放 してはならない。25:16そしてその 箱 に、わたし
あた いた おさ じゅんきん
があなたに 与 えるあかしの 板 を 納 めなければならない。25:17また 純金 の
しょくざいしょ つく なが はん はば
贖罪所 を 造 らなければならない。 長 さは二キュビト 半 、 幅 は一キュビ
はん きん つく うちもの
ト 半 。25:18また二つの 金 のケルビムを 造 らなければならない。これを 打物
つく しょくざいしょ りょうはし お
造 りとし、 贖罪所 の 両端 に置かなければならない。25:19一つのケル
はし はし つく しょくざいしょ
ブをこの 端 に、一つのケルブをかの 端 に 造 り、ケルビムを 贖罪所 の
いちぶ りょうはし つく つばさ
一部 としてその 両端 に 造 らなければならない。25:20ケルビムは 翼 を
たか の つばさ しょくざいしょ かお たがい あ
高 く伸べ、その 翼 をもって 贖罪所 をおおい、 顔 は 互 にむかい合い
かお しょくざいしょ
、ケルビムの 顔 は 贖罪所 にむかわなければならない。25:21あなたは
しょくざいしょ はこ うえ お はこ なか さづ いた
贖罪所 を 箱 の 上 に置き、 箱 の 中 にはわたしが 授 けるあかしの 板 を
おさ ところ あ しょくざいしょ
納 めなければならない。25:22その 所 でわたしはあなたに会い、 贖罪所
うえ はこ うえ あいだ
の 上 から、あかしの 箱 の 上 にある二つのケルビムの 間 から、イスラエルの
ひとびと めい こと かた
人々 のために、わたしが 命 じようとするもろもろの 事 を、あなたに 語 るであ
ろう。
ざい つくえ つく なが
25:23あなたはまたアカシヤ 材 の 机 を 造 らなければならない。 長 さは二キ
はば たか はん じゅんきん
ュビト、 幅 は一キュビト、 高 さは一キュビト 半 。25:24 純金 でこれをおお
しゅうい きん かざ ふち つく しゅうい てはば さん
い、 周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 り、25:25またその 周囲 に手 幅 の 棧 を
つく さん しゅうい きん かざ ふち つく
造 り、その 棧 の 周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 らなければならない。25:26ま
きん かん つく あし しょ かん
た、そのために 金 の 環 四つを 造 り、その四つの 足 のすみ四か 所 にその 環 を
と つ かん さん つ つくえ
取り付けなければならない。25:27 環 は 棧 のわきに付けて、 机 をかつぐさおを
い ところ ざい つく きん
入れる 所 としなければならない。25:28またアカシヤ 材 のさおを 造 り、 金 で
つくえ
これをおおい、それをもって、 机 をかつがなければならない。25:29また、その
さら にゅうこう も はい かんさい そそ びん はち つく
皿 、 乳香 を盛る 杯 および 灌祭 を 注 ぐための 瓶 と 鉢 を 造 り、これ
じゅんきん つく つくえ うえ そな
らは 純金 で 造 らなければならない。25:30そして 机 の 上 には 供 えのパ
お つね まえ
ンを置いて、 常 にわたしの 前 にあるようにしなければならない。
じゅんきん しょくだい つく しょくだい
25:31また 純金 の 燭台 を 造 らなければならない。 燭台 は
うちものつく だい みき がく ふし はな つら
打物 造 りとし、その 台 、 幹 、 萼 、 節 、 花 を一つに 連 ならせなければ
えだ だ しょくだい えだ
ならない。25:32また六つの 枝 をそのわきから出させ、 燭台 の三つの 枝 をこ
がわ しょくだい えだ がわ だ
の 側 から、 燭台 の三つの 枝 をかの 側 から出させなければならない。25:33
はな かたち がく ふし はな
あめんどうの 花 の 形 をした三つの 萼 が、それぞれ 節 と 花 をもって一つの
えだ はな かたち がく ふし
枝 にあり、また、あめんどうの 花 の 形 をした三つの 萼 が、それぞれ 節 と
はな えだ しょくだい で えだ
花 をもってほかの 枝 にあるようにし、 燭台 から出る六つの 枝 を、みなその
しょくだい みき はな
ようにしなければならない。25:34また、 燭台 の 幹 には、あめんどうの 花 の
かたち がく つ がく ふし はな
形 をした四つの 萼 を付け、その 萼 にはそれぞれ 節 と 花 をもたせなさい。
えだ した ふし と つ つぎ えだ した
25:35すなわち二つの 枝 の 下 に一つの 節 を取り付け、 次 の二つの 枝 の 下 に
ふし と つ さら つぎ えだ した ふし と つ
一つの 節 を取り付け、 更 に 次 の二つの 枝 の 下 に一つの 節 を取り付け、
しょくだい みき で えだ
燭台 の 幹 から出る六つの 枝 に、みなそのようにしなければならない。25:36
ふし えだ つら じゅんきん うちものつく
それらの 節 と 枝 を一つに 連 ね、ことごとく 純金 の 打物 造 りにしなけ
ざら つく ざら ひ
ればならない。25:37また、それのともしび 皿 を七つ 造 り、そのともしび 皿 に火
ぜんぽう てら しんき
をともして、その 前方 を 照 させなければならない。25:38その 芯 切りばさみと
しんと ざら じゅんきん つく じゅんきん
、 芯 取り 皿 は 純金 で 造 らなければならない。25:39すなわち 純金 一
しょくだい うつわ つく
タラントで 燭台 と、これらのもろもろの 器 とが 造 られなければならない。
やま しめ かた したが ちゅうい つく
25:40そしてあなたが 山 で 示 された 型 に 従 い、 注意 してこれを 造 らな
ければならない。

第26章

まい まく まくや つく
26:1あなたはまた十 枚 の 幕 をもって 幕屋 を 造 らなければならない。すなわち
あま ねんし あおいと むらさきいと ひいと まく つく たく
亜麻の 撚糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 で 幕 を 作 り、 巧 みなわざをもっ
お だ まく なが
て、それにケルビムを織り出さなければならない。26:2 幕 の 長 さは、おのおの二十
まく はば まく みなおな すんぽう
八キュビト、 幕 の 幅 は、おのおの四キュビトで、 幕 は 皆 同 じ 寸法 でなけ
まく まい たがい つら あ た まい まく
ればならない。26:3その 幕 五 枚 を 互 に 連 ね合わせ、また他の五 枚 の 幕 を
たがい つら あ いちれん はし まく ふち
も 互 に 連 ね合わせなければならない。26:4その 一連 の 端 にある 幕 の 縁
あおいろ ち た いちれん はし まく ふち
に 青色 の乳をつけ、また他の 一連 の 端 にある 幕 の 縁 にもそのようにしな
まい まく ち た いちれん
ければならない。26:5あなたは、その一 枚 の 幕 に乳五十をつけ、また他の 一連
まく はし ち ち たがい あいむ
の 幕 の 端 にも乳五十をつけ、その乳を 互 に 相 向かわせなければならない。
きん わ つく わ まく たがい つら あ
26:6あなたはまた 金 の輪五十を 作 り、その輪で 幕 を 互 に 連 ね合わせて一つ
まくや
の 幕屋 にしなければならない。
まくや てんまく けいと まく つく
26:7また 幕屋 をおおう 天幕 のためにやぎの 毛糸 で 幕 を 作 らなければなら
まく まい つく まい まく なが
ない。すなわち 幕 十一 枚 を 作 り、26:8その一 枚 の 幕 の 長 さは三十キュビト
まい まく はば まい まく おな すんぽう
、その一 枚 の 幕 の 幅 は四キュビトで、その十一 枚 の 幕 は 同 じ 寸法 でな
まく まい つら あ まく
ければならない。26:9そして、その 幕 五 枚 を一つに 連 ね合わせ、またその 幕 六
まい つら あ まいめ まく てんまく まえ お かさ
枚 を一つに 連 ね合わせて、その六 枚 目の 幕 を 天幕 の 前 で折り 重 ねなけ
いちれん はし まく ふち ち た
ればならない。26:10またその 一連 の 端 にある 幕 の 縁 に乳五十をつけ、他の
いちれん まく ふち ち
一連 の 幕 の 縁 にも乳五十をつけなさい。
せいどう わ つく わ ち か てんまく つら
26:11そして 青銅 の輪五十を 作 り、その輪を乳に掛け、その 天幕 を 連 ね
あ てんまく まく のこ た ぶぶん
合わせて一つにし、26:12その 天幕 の 幕 の 残 りの垂れる 部分 、すなわちその
のこ はんまく まくや た
残 りの 半 幕 を 幕屋 のうしろに垂れさせなければならない。26:13そして
てんまく まく あま
天幕 の 幕 のたけで 余 るものの、こちらのキュビトと、あちらのキュビトとは、
まくや りょうがわ た
幕屋 をおおうように、その 両側 のこちらとあちらとに垂れさせなければならな
ぞ おひつじ かわ てんまく かわ
い。26:14また、あかね染めの 雄羊 の 皮 で 天幕 のおおいと、じゅごんの 皮
うえ つく
でその 上 にかけるおおいとを 造 らなければならない。
まくや ざい たてわく つく
26:15あなたは 幕屋 のために、アカシヤ 材 で 立 枠 を 造 らなければならない
わく なが わく はば はん わく
。26:16 枠 の 長 さを十キュビト、 枠 の 幅 を一キュビト 半 とし、26:17 枠 ごと
ほぞ つく く あ まくや わく
に二つの 柄 を 造 って、かれとこれとを食い合わさせ、 幕屋 のすべての 枠 にこの
まくや わく つく みなみがわ
ようにしなければならない。26:18あなたは 幕屋 のために 枠 を 造 り、 南側
わく わく した ぎん ざ つく
のために 枠 二十とし、26:19その二十の 枠 の 下 に 銀 の座四十を 造 って、この
わく した ほぞ ざ お わく した
枠 の 下 に、その二つの 柄 のために二つの座を置き、かの 枠 の 下 にもその二つ
ほぞ ざ お まくや た がわ
の 柄 のために二つの座を置かなければならない。26:20また 幕屋 の他の 側 、すな
きたがわ わく つく ぎん ざ つく
わち 北側 のためにも 枠 二十を 造 り、26:21その 銀 の座四十を 造 って、この
わく した ざ お わく した ざ お
枠 の 下 に、二つの座を置き、かの 枠 の 下 にも二つの座を置かなければならない
まくや にしがわ わく つく
。26:22また 幕屋 のうしろ、すなわち 西側 のために 枠 六つを 造 り、26:23
まくや わく つく
幕屋 のうしろの二つのすみのために 枠 二つを 造 らなければならない。26:24これ
した かさ あ おな いただき だい かん かさ あ
らは 下 で 重 なり合い、 同 じくその 頂 でも 第 一の 環 まで 重 なり合うよ
うにし、その二つともそのようにしなければならない。それらは二つのすみのために
もう わく ぎん ざ わく
設 けるものである。26:25こうしてその 枠 は八つ、その 銀 の座は十六、この 枠
した ざ わく した ざ お
の 下 に二つの座、かの 枠 の 下 にも二つの座を置かなければならない。26:26また
ざい よこぎ つく まくや がわ わく
アカシヤ 材 で 横木 を 造 らなければならない。すなわち 幕屋 のこの 側 の 枠 の
まくや がわ わく よこぎ まくや
ために五つ、26:27また 幕屋 のかの 側 の 枠 のために 横木 五つ、 幕屋 のうしろ
にしがわ わく よこぎ つく わく なか
の 西側 の 枠 のために 横木 五つを 造 り、26:28 枠 のまん 中 にある
ちゅうおう よこぎ はし はし とお
中央 の 横木 は 端 から 端 まで 通 るようにしなければならない。26:29そし
わく きん よこぎ とお かん きん つく
てその 枠 を 金 でおおい、また 横木 を 通 すその 環 を 金 で 造 り、また、その
よこぎ きん やま しめ
横木 を 金 でおおわなければならない。26:30こうしてあなたは 山 で 示 された
ようしき したが まくや た
様式 に 従 って 幕屋 を建てなければならない。
あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし たれまく つく
26:31また 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で 垂幕 を 作 り、
たく お だ
巧 みなわざをもって、それにケルビムを織り出さなければならない。26:32そして
きん ざい はしら きん こま か はしら
金 でおおった四つのアカシヤ 材 の 柱 の 金 の 鉤 にこれを掛け、その 柱 は
ぎん ざ うえ たれまく わ こま か
四つの 銀 の座の 上 にすえなければならない。26:33 その 垂幕 の輪を 鉤 に掛
たれまく うち はこ おさ たれまく
け、その 垂幕 の 内 にあかしの 箱 を 納 めなさい。その 垂幕 はあなたがたの
せいじょ しせいじょ へだ わ しせいじょ
ために 聖所 と 至聖所 とを 隔 て分けるであろう。26:34また 至聖所 にある
はこ うえ しょくざいしょ お
あかしの 箱 の 上 に 贖罪所 を置かなければならない。26:35そしてその
たれまく そと つくえ お まくや みなみがわ つくえ む あ
垂幕 の 外 に 机 を置き、 幕屋 の 南側 に、 机 に向かい合わせて
しょくだい お つくえ きたがわ お
燭台 を置かなければならない。ただし 机 は 北側 に置かなければならない

てんまく いりぐち あおいと むらさきいと ひいと
26:36あなたはまた 天幕 の 入口 のために 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、
あま ねんし いろ お つく
亜麻の 撚糸 で、 色 とりどりに織ったとばりを 作 らなければならない。26:37あな
ざい はしら つく きん
たはそのとばりのためにアカシヤ 材 の 柱 五つを 造 り、これを 金 でおおい、そ
こま きん つく はしら せいどう ざ い つく
の 鉤 を 金 で 造 り、またその 柱 のために 青銅 の座五つを鋳て 造 らなけれ
ばならない。

第27章

ざい さいだん つく なが
27:1あなたはまたアカシヤ 材 で 祭壇 を 造 らなければならない。 長 さ五キュ
はば かく たか うえ
ビト、 幅 五キュビトの四 角 で、 高 さは三キュビトである。27:2その四すみの 上
いちぶ つの つく せいどう さいだん
にその 一部 としてそれの 角 を 造 り、 青銅 で 祭壇 をおおわなければならな
はい と じゅうのう はち にくまた ひざら つく
い。27:3また 灰 を取るつぼ、 十能 、 鉢 、 肉 叉 、 火皿 を 造 り、その
うつわ せいどう つく さいだん せいどう
器 はみな 青銅 で 造 らなければならない。27:4また 祭壇 のために 青銅
あみざいく こうし つく あみ うえ せいどう かん と
の 網 細工 の 格子 を 造 り、その四すみで、 網 の 上 に 青銅 の 環 を四つ取
つ あみ さいだん でば した と つ
り付けなければならない。27:5その 網 を 祭壇 の出張りの 下 に取り付け、これを
さいだん たか なか たっ さいだん
祭壇 の 高 さの 半 ばに 達 するようにしなければならない。27:6また 祭壇 の
つく ざい つく
ために、さおを 造 らなければならない。すなわちアカシヤ 材 で、さおを 造 り、
せいどう かん とお
青銅 で、これをおおわなければならない。27:7そのさおを 環 に 通 し、さおを
さいだん りょうがわ さいだん いた
祭壇 の 両側 にして、これをかつがなければならない。27:8 祭壇 は 板 で
くうどう つく やま しめ つく
空洞 に 造 り、 山 で 示 されたように、これを 造 らなければならない。
まくや にわ つく りょうがわ にわ なが
27:9あなたはまた 幕屋 の 庭 を 造 り、 両側 では 庭 のために 長 さ百キュ
あま ねんし もう いっぽう あ
ビトの亜麻の 撚糸 のあげばりを 設 け、その 一方 に当てなければならない。
はしら はしら ざ せいどう はしら こま
27:10その 柱 は二十、その 柱 の二十の座は 青銅 にし、その 柱 の 鉤 と
けた ぎん おな きたがわ なが
桁 とは 銀 にしなければならない。27:11また 同 じく 北側 のために、 長 さ百
もう はしら はしら
キュビトのあげばりを 設 けなければならない。その 柱 は二十、その 柱 の二十
ざ せいどう はしら こま けた ぎん
の座は 青銅 にし、その 柱 の 鉤 と 桁 とは 銀 にしなければならない。27:12
にわ にしがわ はば もう
また 庭 の 西側 の 幅 のために五十キュビトのあげばりを 設 けなければならない
はしら ざ ひがしがわ にわ はば
。その 柱 は十、その座も十。27:13また 東側 でも 庭 の 幅 を五十キュビト
いっぽう もう
にしなければならない。27:14そしてその 一方 に十五キュビトのあげばりを 設 け
はしら ざ た いっぽう
なければならない。その 柱 は三つ、その座も三つ。27:15また他の 一方 にも十
もう はしら ざ
五キュビトのあげばりを 設 けなければならない。その 柱 は三つ、その座も三つ。
にわ もん あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし いろ
27:16 庭 の 門 のために 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、 色 と
お なが もう はしら
りどりに織った 長 さ二十キュビトのとばりを 設 けなければならない。その 柱 は
ざ にわ しゅうい はしら ぎん けた
四つ、その座も四つ。27:17 庭 の 周囲 の 柱 はみな 銀 の 桁 でつなぎ、その
こま ぎん ざ せいどう にわ なが
鉤 は 銀 、その座は 青銅 にしなければならない。27:18 庭 の 長 さは百キュビ
はば たか あま ねんし ぬの か
ト、その 幅 は五十キュビト、その 高 さは五キュビトで、亜麻の 撚糸 の 布 を掛け
ざ せいどう まくや もち
めぐらし、その座を 青銅 にしなければならない。27:19すべて 幕屋 に 用 いるも
うつわ くぎ にわ くぎ せいどう つく
ろもろの 器 、およびそのすべての 釘 、また 庭 のすべての 釘 は 青銅 で 造
らなければならない。
ひとびと めい と
27:20あなたはまたイスラエルの 人々 に 命 じて、オリブをつぶして採った
じゅんすい あぶら ひ も た ひ
純粋 の 油 を、ともし火のために持ってこさせ、絶えずともし火をともさなけ
こ かいけん まくや なか
ればならない。27:21アロンとその子たちとは、 会見 の 幕屋 の 中 のあかしの
はこ まえ たれまく そと ゆう あさ しゅ まえ ひ
箱 の 前 にある 垂幕 の 外 で、 夕 から 朝 まで 主 の 前 に、そのともし火を
ととの ひとびと まも よよかわ
整 えなければならない。これはイスラエルの 人々 の 守 るべき世々 変 らざる
さだ
定 めでなければならない。

第28章

ひとびと きょうだい こ
28:1またイスラエルの 人々 のうちから、あなたの 兄弟 アロンとその子たち

、すなわちアロンとアロンの子ナダブ、アビウ、エレアザル、イタマルとをあなたのも
さいし つか きょうだい
とにこさせ、 祭司 としてわたしに 仕 えさせ、28:2またあなたの 兄弟 アロンの
せい いふく つく かれ さか うるわ
ために 聖 なる 衣服 を 作 って、 彼 に 栄 えと 麗 しきをもたせなければならな
こころ ちえ もの ちえ れい み
い。28:3あなたはすべて 心 に知恵ある 者 、すなわち、わたしが知恵の 霊 を満た
もの かた いふく つく せいべつ さいし
した 者 たちに 語 って、アロンの 衣服 を 作 らせ、アロンを 聖別 し、 祭司 と
つか かれ つく いふく つぎ
してわたしに 仕 えさせなければならない。28:4 彼 らの 作 るべき 衣服 は 次 のと
むねあて ころも いちまつもよう ふく ぼうし
おりである。すなわち 胸当 、エポデ、 衣 、 市松 模様 の 服 、 帽子 、
おび かれ きょうだい こ せい
帯 である。 彼 らはあなたの 兄弟 アロンとその子たちとのために 聖 なる
いふく つく さいし つか
衣服 を 作 り、 祭司 としてわたしに 仕 えさせなければならない。
かれ きんし あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし う と
28:5 彼 らは 金糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 を受け取らな
かれ きんし あおいと むらさきいと ひいと あま
ければならない。28:6そして 彼 らは 金糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻
ねんし もち たく つく
の 撚糸 を 用 い、 巧 みなわざをもってエポデを 作 らなければならない。28:7これ
かた つ りょうはし つ
に二つの 肩 ひもを付け、その 両端 を、これに付けなければならない。28:8エポ
うえ おび おな つく きんし
デの 上 で、これをつかねる 帯 は、 同 じきれでエポデの 作 りのように、 金糸 、
あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし つく
青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で 作 らなければならない。28:9あな
しま と うえ こ な きざ
たは二つの 縞 めのうを取って、その 上 にイスラエルの子たちの名を 刻 まなければ
な いし のこ な た いし
ならない。28:10すなわち、その名六つを一つの 石 に、 残 りの名六つを他の 石 に
かれ うま じゅん きざ ほうせき ちょうこく
、 彼 らの 生 れた 順 に 刻 まなければならない。28:11 宝石 に 彫刻 す
ひと いん ちょうこく こ な いし
る 人 が 印 を 彫刻 するように、イスラエルの子たちの名をその二つの 石 に
きざ きん あみざいく いし かた
刻 み、それを 金 の 編 細工 にはめ、28:12この二つの 石 をエポデの 肩 ひもに
こ きねん いし
つけて、イスラエルの子たちの 記念 の 石 としなければならない。こうしてアロンは
しゅ まえ りょうかた かれ な お きねん
主 の 前 でその 両 肩 に 彼 らの名を負うて 記念 としなければならない。
きん あみざいく つく
28:13あなたはまた 金 の 編 細工 を 作 らなければならない。28:14そして二つの
じゅんきん くさり ざいく つく くさり あみ
純金 の 鎖 を、ひも 細工 にねじて 作 り、そのひもの 鎖 をかの 編
ざいく
細工 につけなければならない。
むねあて たく つく
28:15あなたはまたさばきの 胸当 を 巧 みなわざをもって 作 り、これをエポデ
つく つく きんし あおいと むらさきいと
の 作 りのように 作 らなければならない。すなわち 金糸 、 青 糸 、 紫 糸
ひいと あま ねんし つく お
、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、これを 作 らなければならない。28:16これは二つに折っ
かく なが ゆびあた はば ゆびあた
て四 角 にし、 長 さは一 指 当 り、 幅 も一 指 当 りとしなければならない。
なか ほうせき れつ こ こう
28:17またその 中 に 宝石 を四 列 にはめ込まなければならない。すなわち 紅
ぎょくずい き いし すいしょう れつ だい れつ だいにれつ
玉髄 、貴かんらん 石 、 水晶 の 列 を 第 一 列 とし、28:18 第 二 列
いし あかしま だい れつ きすいしょう
は、ざくろ 石 、るり、 赤 縞 めのう。28:19 第 三 列 は黄 水晶 、めのう、
むらさきすいしょう だい れつ きへきぎょく しま へきぎょく
紫 水晶 。28:20 第 四 列 は黄 碧玉 、 縞 めのう、 碧玉 であ
きん あみざいく なか こ
って、これらを 金 の 編 細工 の 中 にはめ込まなければならない。28:21その
ほうせき こ な したが な
宝石 はイスラエルの子らの名に 従 い、その名とひとしく十二とし、おのおの
いん ちょうこく ぶぞく な きざ
印 の 彫刻 のように十二の 部族 のためにその名を 刻 まなければならない。
ざいく じゅんきん くさり むねあて
28:22またひも 細工 にねじた 純金 の 鎖 を 胸当 につけなければならない
むねあて きん かん つく むねあて りょうはし
。28:23また、 胸当 のために 金 の 環 二つを 作 り、 胸当 の 両端 にそ
かん にすじ きん むねあて はし かん
の二つの 環 をつけ、28:24かの二 筋 の 金 のひもを 胸当 の 端 の二つの 環 に
にすじ た りょうはし
つけなければならない。28:25ただし、その二 筋 のひもの他の 両端 をかの二つ
あみざいく かた まえ
の 編 細工 につけ、エポデの 肩 ひもにつけて、 前 にくるようにしなければならな
きん かん つく むねあて りょうはし
い。28:26あなたはまた二つの 金 の 環 を 作 って、これを 胸当 の 両端 に
せっ うちがわ ふち
つけなければならない。すなわちエポデに 接 する 内側 の 縁 にこれをつけなけれ
きん かん つく かた
ばならない。28:27また二つの 金 の 環 を 作 って、これをエポデの二つの 肩 ひも
した ぶぶん まえ ほう め ちか おび うえ
の 下 の 部分 につけ、 前 の 方 で、そのつなぎ目に 近 く、エポデの 帯 の 上 の
ほう むねあて あお かん
方 にあるようにしなければならない。28:28 胸当 は 青 ひもをもって、その 環
かん むす おび うえ ほう
をエポデの 環 に 結 びつけ、エポデの 帯 の 上 の 方 にあるようにしなければなら
むねあて はな
ない。こうして 胸当 がエポデから 離 れないようにしなければならない。28:29ア
せいじょ とき むねあて こ な
ロンが 聖所 にはいる 時 は、さばきの 胸当 にあるイスラエルの子たちの名をそ
むね お しゅ まえ つね おぼ
の 胸 に置き、 主 の 前 に 常 に 覚 えとしなければならない。28:30あなたはさば
むねあて い しゅ まえ とき
きの 胸当 にウリムとトンミムを入れて、アロンが 主 の 前 にいたる 時 、その
むね うえ しゅ まえ つね
胸 の 上 にあるようにしなければならない。こうしてアロンは 主 の 前 に 常 にイ
こ むね お
スラエルの子たちのさばきを、その 胸 に置かなければならない。
ぞく うわふく あおじ つく
28:31あなたはまた、エポデに 属 する 上服 をすべて 青地 で 作 らなければな
あたま とお くち なか もう くち しゅうい
らない。28:32 頭 を 通 す 口 を、そのまん 中 に 設 け、その 口 の 周囲 に
おりもの ふち
は、よろいのえりのように 織物 の 縁 をつけて、ほころびないようにし、28:33そ
あおいと むらさきいと ひいと つく しゅうい
のすそには 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 で、ざくろを 作 り、そのすその 周囲
しゅうい きん すず あいだあいだ
につけ、また 周囲 に 金 の 鈴 をざくろの 間々 につけなければならない。
きん すず きん すず うわふく
28:34すなわち 金 の 鈴 にざくろ、また 金 の 鈴 にざくろと、 上服 のすその
しゅうい つとめ とき き
周囲 につけなければならない。28:35アロンは 務 の 時 、これを着なければな
かれ せいじょ しゅ まえ とき で とき おと
らない。 彼 が 聖所 にはいって 主 の 前 にいたる 時 、また出る 時 、その 音
きこ かれ し まぬか
が 聞 えて、 彼 は死を 免 れるであろう。
じゅんきん いた つく いん ちょうこく
28:36あなたはまた 純金 の 板 を 造 り、 印 の 彫刻 のように、その
うえ しゅ せい もの きざ あお ぼうし つ
上 に『 主 に 聖 なる 者 』と 刻 み、28:37これを 青 ひもで 帽子 に付け、それ
ぼうし まえ ほう く ひたい
が 帽子 の 前 の 方 に来るようにしなければならない。28:38これはアロンの 額
ひとびと せい もの かれ
にあり、そしてアロンはイスラエルの 人々 がささげる 聖 なる 物 、すなわち 彼
せい そな もの つみ せ お しゅ
らのもろもろの 聖 なる 供 え 物 についての 罪 の責めを負うであろう。これは 主
まえ う つね ひたい
の 前 にそれらの受けいれられるため、 常 にアロンの 額 になければならない。
あまいと いちまつもよう したふく お あまぬの
28:39あなたは亜麻 糸 で 市松 模様 に 下 服 を織り、亜麻 布 で、ずきんを
つく おび いろ お つく
作 り、また、 帯 を 色 とりどりに織って 作 らなければならない。
こ したふく つく かれ おび
28:40あなたはまたアロンの子たちのために 下 服 を 作 り、 彼 らのために 帯
つく かれ つく かれ さか うるわ
を 作 り、 彼 らのために、ずきんを 作 って、 彼 らに 栄 えと 麗 しきをもたせ
きょうだい かれ
なければならない。28:41そしてあなたはこれをあなたの 兄弟 アロンおよび 彼
とも こ き かれ あぶら そそ かれ しょく にん
と 共 にいるその子たちに着せ、 彼 らに 油 を 注 ぎ、 彼 らを 職 に 任 じ、
かれ せいべつ さいし つか
彼 らを 聖別 し、 祭司 として、わたしに 仕 えさせなければならない。28:42ま
かれ かく ところ あまぬの つく こし
た、 彼 らのために、その 隠 し 所 をおおう亜麻 布 のしたばきを 作 り、 腰 か
とど こ かいけん
らももに 届 くようにしなければならない。28:43アロンとその子たちは 会見 の
まくや とき せいじょ つとめ さいだん ちか とき
幕屋 にはいる 時 、あるいは 聖所 で 務 をするために 祭壇 に 近 づく 時
き かれ つみ え し
に、これを着なければならない。そうすれば、 彼 らは 罪 を得て死ぬことはないであ
かれ かれ のち しそん えいきゅう さだ
ろう。これは 彼 と 彼 の 後 の 子孫 とのための 永久 の 定 めでなければなら
ない。

第29章

かれ せいべつ さいし つか つぎ
29:1あなたは 彼 らを 聖別 し、 祭司 としてわたしに 仕 えさせるために、 次
こと かれ わか おうし とう
の 事 を 彼 らにしなければならない。すなわち 若 い 雄牛 一 頭 と、きずのない
おひつじ とう と たねい あぶら ま たねい かし
雄羊 二 頭 とを取り、29:2また 種 入れぬパンと、 油 を混ぜた 種 入れぬ菓子
あぶら ぬ たねい と こむぎこ つく
と、 油 を塗った 種 入れぬせんべいとを取りなさい。これらは 小麦粉 で 作 らな
い い
ければならない。29:3そしてこれを一つのかごに入れ、そのかごに入れたまま、かの一
とう おうし とう おひつじ とも たずさ
頭 の 雄牛 および二 頭 の 雄羊 と 共 に 携 えてこなければならない。29:4あ
こ かいけん まくや いりぐち つ みず
なたはまたアロンとその子たちを 会見 の 幕屋 の 入口 に連れてきて、 水 で
かれ あら きよ いふく と したふく ぞく うわふく
彼 らを 洗 い 清 め、29:5また 衣服 を取り、 下 服 とエポデに 属 する 上服
むねあて き おび し
と、エポデと 胸当 とをアロンに着せ、エポデの 帯 を締めさせなければならない。
かれ あたま ぼうし ぼうし うえ せい
29:6そして 彼 の 頭 に 帽子 をかぶらせ、その 帽子 の 上 にかの 聖 なる
かんむり そそ あぶら と かれ あたま かれ あぶら
冠 をいただかせ、29:7 注 ぎ 油 を取って 彼 の 頭 にかけ、 彼 に 油
そそ かれ こ つ したふく
注 ぎをしなければならない。29:8あなたはまた 彼 の子たちを連れてきて 下 服 を
き かれ こ おび し
着せ、29:9 彼 ら、すなわちアロンとその子たちに 帯 を締めさせ、ずきんをかぶらせ
さいし しょく えいきゅう さだ かれ き
なければならない。 祭司 の 職 は 永久 の 定 めによって 彼 らに帰するであ
こ しょく にん
ろう。あなたはこうして、アロンとその子たちを 職 に 任 じなければならない。
かいけん まくや まえ おうし ひ こ
29:10あなたは 会見 の 幕屋 の 前 に 雄牛 を引いてきて、アロンとその子たち
おひつじ あたま て お かいけん
は、その 雄羊 の 頭 に手を置かなければならない。29:11そして 会見 の
まくや いりぐち しゅ まえ おうし おうし ち と
幕屋 の 入口 で、 主 の 前 にその 雄牛 をほふり、29:12その 雄牛 の血を取り
ゆび さいだん つの のこ ち さいだん もとい
、 指 をもって、これを 祭壇 の 角 につけ、その 残 りの血を 祭壇 の 基 に
そそ ないぞう しぼう かんぞう
注 ぎかけなさい。29:13また、その 内臓 をおおうすべての 脂肪 と 肝臓 の
しょうよう じんぞう うえ しぼう と さいだん
小葉 と、二つの 腎臓 と、その 上 の 脂肪 とを取って、これを 祭壇 の
うえ や おうし にく かわ おぶつ
上 で焼かなければならない。29:14ただし、その 雄牛 の 肉 と 皮 と 汚物 とは、
しゅくえい そと ひ や す ざいさい
宿営 の 外 で火で焼き捨てなければならない。これは 罪祭 である。
おひつじ とう と こ
29:15あなたはまた、かの 雄羊 の一 頭 を取り、そしてアロンとその子たちは、
おひつじ あたま て お おひつじ
その 雄羊 の 頭 に手を置かなければならない。29:16あなたはその 雄羊 をほ
ち と さいだん そくめん そそ
ふり、その血を取って、 祭壇 の四つの 側面 に 注 ぎかけなければならない。
おひつじ き さ ないぞう あし あら
29:17またその 雄羊 を切り裂き、その 内臓 と、その 足 とを 洗 って、これを
にく き とう とも お おひつじ さいだん うえ
その 肉 の切れ、および 頭 と 共 に置き、29:18その 雄羊 をみな 祭壇 の 上
や しゅ はんさい
で焼かなければならない。これは 主 にささげる 燔祭 である。すなわち、これは
こう しゅ かさい
香 ばしいかおりであって、 主 にささげる 火祭 である。
おひつじ た とう と こ
29:19あなたはまた 雄羊 の他の一 頭 を取り、アロンとその子たちは、その
おひつじ あたま て お おひつじ
雄羊 の 頭 に手を置かなければならない。29:20そしてあなたはその 雄羊 を
ち と みぎ みみ こ みぎ みみ
ほふり、その血を取って、アロンの 右 の 耳 たぶと、その子たちの 右 の 耳 たぶと
かれ みぎ て おやゆび みぎ あし おやゆび
につけ、また 彼 らの 右 の手の 親指 と、 右 の 足 の 親指 とにつけ、その
のこ ち さいだん そくめん そそ
残 りの血を 祭壇 の四つの 側面 に 注 ぎかけなければならない。29:21また
さいだん うえ ち そそ あぶら と いふく こ
祭壇 の 上 の血および 注 ぎ 油 を取って、アロンとその 衣服 、およびその子
こ いふく そそ かれ いふく
たちと、その子たちの 衣服 とに 注 がなければならない。 彼 とその 衣服 、および
こ いふく せいべつ
その子らと、その 衣服 とは 聖別 されるであろう。
おひつじ しぼう あぶらお ないぞう しぼう
29:22あなたはまた、その 雄羊 の 脂肪 、 脂 尾、 内臓 をおおう 脂肪 、
かんぞう しょうよう じんぞう うえ しぼう みぎ と
肝臓 の 小葉 、二つの 腎臓 、その 上 の 脂肪 、および 右 のももを取ら
にんしょく おひつじ しゅ まえ
なければならない。これは 任 職 の 雄羊 である。29:23また 主 の 前 にある
たねい なか こ あぶらかし こ こ と
種 入れぬパンのかごの 中 からパン一個と、 油 菓子一個と、せんべい一個とを取
て こ て お しゅ まえ ゆ
り、29:24これをみなアロンの手と、その子たちの手に置き、これを 主 の 前 に揺り
うご ようさい かれ て
動 かして、 揺祭 としなければならない。29:25そしてあなたはこれを 彼 らの手
う と はんさい くわ さいだん うえ や しゅ まえ こう
から受け取り、 燔祭 に 加 えて 祭壇 の 上 で焼き、 主 の 前 に 香 ばしいか
しゅ かさい
おりとしなければならない。これは 主 にささげる 火祭 である。
にんしょく おひつじ むね と しゅ
29:26あなたはまた、アロンの 任 職 の 雄羊 の 胸 を取り、これを 主 の
まえ ゆ うご ようさい う ぶん
前 に揺り 動 かして、 揺祭 としなければならない。これはあなたの受ける 分 と
こ にんしょく おひつじ むね
なるであろう。29:27あなたはアロンとその子たちの 任 職 の 雄羊 の 胸 とも
ゆ うご ようさい むね せいべつ
も、すなわち揺り 動 かした 揺祭 の 胸 と、ささげたももとを 聖別 しなければ
ひとびと えいきゅう こ
ならない。29:28これはイスラエルの 人々 から 永久 に、アロンとその子たち
う もの ひとびと しゅうおんさい ぎせい
の受くべきささげ 物 であって、イスラエルの 人々 の 酬恩祭 の 犠牲 の
なか う しゅ もの
中 から受くべきもの、すなわち 主 にささげるささげ 物 である。
せい いふく かれ のち しそん き かれ
29:29アロンの 聖 なる 衣服 は 彼 の 後 の 子孫 に帰すべきである。 彼 らはこ
き あぶらそそ しょく にん こ
れを着て、 油 注 がれ、 職 に 任 ぜられなければならない。29:30その子たち
かれ かわ さいし せいじょ つか かいけん まくや
のうち、 彼 に 代 って 祭司 となり、 聖所 で 仕 えるために 会見 の 幕屋 に
もの なぬか あいだ き
はいる 者 は、 七日 の 間 これを着なければならない。
にんしょく おひつじ と せい ばしょ にく に
29:31あなたは 任 職 の 雄羊 を取り、 聖 なる 場所 でその 肉 を煮なけれ
こ かいけん まくや いりぐち
ばならない。29:32アロンとその子たちは 会見 の 幕屋 の 入口 で、その
おひつじ にく なか た かれ
雄羊 の 肉 と、かごの 中 のパンとを食べなければならない。29:33 彼 らを
しょく にん せいべつ もち かれ た
職 に 任 じ、 聖別 するため、あがないに 用 いたこれらのものを、 彼 らは食
た ひと た せい もの
べなければならない。他の 人 はこれを食べてはならない。これは 聖 なる 物 だから
にんしょく にく あさ のこ
である。29:34もし 任 職 の 肉 、あるいはパンのうち、 朝 まで 残 るものがあ
のこ ひ や せい もの た
れば、その 残 りは火で焼かなければならない。これは 聖 なる 物 だから食べてはな
らない。
めい こ
29:35あなたはわたしがすべて 命 じるように、アロンとその子たちにしなければな
かれ なぬか にんしょく しき おこな
らない。すなわち 彼 らのために 七日 のあいだ、 任 職 の 式 を 行 わなけれ
まいにち ざいさい おうし とう
ばならない。29:36あなたは 毎日 、あがないのために、 罪祭 の 雄牛 一 頭 を
さいだん とき
ささげなければならない。また 祭壇 のために、あがないをなす 時 、そのために
ざいさい あぶら そそ せいべつ
罪祭 をささげ、また、これに 油 を 注 いで 聖別 しなさい。29:37あなたは
なぬか あいだ さいだん せいべつ
七日 の 間 、 祭壇 のために、あがないをして、これを 聖別 しなければなら
さいだん せい もの さいだん ふ もの
ない。こうして 祭壇 は、いと 聖 なる 物 となり、すべて 祭壇 に触れる 者 は
せい
聖 となるであろう。
さいだん うえ もの つぎ
29:38あなたが 祭壇 の 上 にささぐべき 物 は 次 のとおりである。すなわち
とうさい こひつじ とう まいにちた
当歳 の 小羊 二 頭 を 毎日 絶やすことなくささげなければならない。29:39
とう こひつじ あさ た とう こひつじ ゆう
その一 頭 の 小羊 は 朝 にこれをささげ、他の一 頭 の 小羊 は 夕 にこれをさ
とう こひつじ と あぶら
さげなければならない。29:40一 頭 の 小羊 には、つぶして取った 油 一ヒンの
ぶん むぎこ ぶん そ かんさい しゅ
四 分 の一をまぜた 麦粉 十 分 の一エパを添え、また 灌祭 として、ぶどう 酒 一
ぶん そ た とう こひつじ ゆう
ヒンの四 分 の一を添えなければならない。29:41他の一 頭 の 小羊 は 夕 にこれ
あさ そさい かんさい おな そ こう
をささげ、 朝 の 素祭 および 灌祭 と 同 じものをこれに添えてささげ、 香 ばし
しゅ かさい
いかおりのために 主 にささげる 火祭 としなければならない。29:42これはあなたが
よよかいけん まくや いりぐち しゅ まえ た
たが代々 会見 の 幕屋 の 入口 で、 主 の 前 に絶やすことなく、ささぐべき
はんさい ところ あ かた
燔祭 である。わたしはその 所 であなたに会い、あなたと 語 るであろう。
ところ ひとびと あ まくや
29:43また、その 所 でわたしはイスラエルの 人々 に会うであろう。 幕屋 はわ
えいこう せいべつ かいけん まくや
たしの 栄光 によって 聖別 されるであろう。29:44わたしは 会見 の 幕屋 と
さいだん せいべつ こ せいべつ さいし
祭壇 とを 聖別 するであろう。またアロンとその子たちを 聖別 し、 祭司 と
つか ひとびと す
してわたしに 仕 えさせるであろう。29:45わたしはイスラエルの 人々 のうちに住
かれ かみ かれ す かれ
んで、 彼 らの 神 となるであろう。29:46わたしが 彼 らのうちに住むために、 彼
くに みちび だ かれ かみ しゅ かれ し
らをエジプトの 国 から 導 き出した 彼 らの 神 、 主 であることを 彼 らは知る
かれ かみ しゅ
であろう。わたしは 彼 らの 神 、 主 である。

第30章

こう さいだん つく ざい
30:1あなたはまた 香 をたく 祭壇 を 造 らなければならない。アカシヤ 材 でこ
つく なが はば かく たか
れを 造 り、30:2 長 さ一キュビト、 幅 一キュビトの四 角 にし、 高 さ二キュビト
いちぶ つの いただき
で、これにその 一部 として 角 をつけなければならない。30:3その 頂 、その四
そくめん つの じゅんきん しゅうい きん かざ
つの 側面 、およびその 角 を 純金 でおおい、その 周囲 に 金 の 飾 り
ふち つく りょうがわ かざ ふち した きん かん
縁 を 造 り、30:4また、その 両側 に、 飾 り 縁 の 下 に 金 の 環 二つをこ
つく がわ つく
れのために 造 らなければならない。すなわち、その二つの 側 にこれを 造 らなけれ
とお
ばならない。これはそれをかつぐさおを 通 すところである。30:5そのさおはアカシヤ
ざい つく きん はこ
材 で 造 り、 金 でおおわなければならない。30:6あなたはそれを、あかしの 箱 の
まえ たれまく まえ お あ はこ うえ
前 にある 垂幕 の 前 に置いて、わたしがあなたと会うあかしの 箱 の 上 にある
しょくざいしょ む うえ こう
贖罪所 に向かわせなければならない。30:7アロンはその 上 で 香 ばしい
くんこう あさ ととの とき
薫香 をたかなければならない。 朝 ごとに、ともしびを 整 える 時 、これをた
ゆう とき
かなければならない。30:8アロンはまた 夕 べにともしびをともす 時 にも、これをた
しゅ まえ よよ た
かなければならない。これは 主 の 前 にあなたがたが代々に絶やすことなく、ささぐ
くんこう うえ こと こう
べき 薫香 である。30:9あなたがたはその 上 で 異 なる 香 をささげてはならない
はんさい そさい うえ うえ かんさい
。 燔祭 をも 素祭 をもその 上 でささげてはならない。また、その 上 に 灌祭
そそ ねん ど つの ち
を 注 いではならない。30:10アロンは 年 に一度その 角 に血をつけてあがないをし
ざいさい ち よよ ねん
なければならない。すなわち、あがないの 罪祭 の血をもって代々にわたり、 年 に
ど しゅ もっと せい
一度これがために、あがないをしなければならない。これは 主 に 最 も 聖 なるも
のである」。
しゅ い ひとびと かず
30:11 主 はモーセに言われた、30:12「あなたがイスラエルの 人々 の 数 の
そうけい あた かぞ とき いのち
総計 をとるに 当 り、おのおのその 数 えられる 時 、その 命 のあがないを
しゅ かぞ とき かれ わざわい
主 にささげなければならない。これは 数 えられる 時 、 彼 らのうちに 災 の
おこ かず い もの せいじょ はん
起 らないためである。30:13すべて 数 に入る 者 は 聖所 のシケルで、 半 シケ
はら はん
ルを 払 わなければならない。一シケルは二十ゲラであって、おのおの 半 シケルを
しゅ もの かず い さいいじょう
主 にささげ 物 としなければならない。30:14すべて 数 に入る二十 歳 以上 の
もの しゅ もの いのち
者 は、 主 にささげ 物 をしなければならない。30:15あなたがたの 命 をあがな
しゅ もの とき と もの はん おお だ
うために、 主 にささげ 物 をする 時 、富める 者 も 半 シケルより 多 く出しては
まず もの すく だ
ならず、 貧 しい 者 もそれより 少 なく出してはならない。30:16あなたはイスラエ
ひとびと ぎん と かいけん まくや よう あ
ルの 人々 から、あがないの 銀 を取って、これを 会見 の 幕屋 の 用 に当てな
しゅ まえ ひとびと きねん
ければならない。これは 主 の 前 にイスラエルの 人々 のため 記念 となって、あ
いのち
なたがたの 命 をあがなうであろう」。
しゅ い あら せんばん
30:17 主 はモーセに言われた、30:18「あなたはまた 洗 うために 洗盤 と、その
だい せいどう つく かいけん まくや さいだん あいだ お
台 を 青銅 で 造 り、それを 会見 の 幕屋 と 祭壇 との 間 に置いて、そ
なか みず い こ て あし あら
の 中 に 水 を入れ、30:19アロンとその子たちは、それで手と 足 とを 洗 わなけれ
かれ かいけん まくや とき みず あら し
ばならない。30:20 彼 らは 会見 の 幕屋 にはいる 時 、 水 で 洗 って、死なな
さいだん ちか つとめ かさい
いようにしなければならない。また 祭壇 に 近 づいて、その 務 をなし、 火祭
しゅ とき て
を 主 にささげる 時 にも、そうしなければならない。30:21すなわち、その手、その
あし あら し かれ しそん よよ
足 を 洗 って、死なないようにしなければならない。これは 彼 とその 子孫 の代々
えいきゅう さだ
にわたる 永久 の 定 めでなければならない」。
しゅ い もっと よ こうりょう
30:22 主 はまたモーセに言われた、30:23「あなたはまた 最 も良い 香料 を
と えきたい もつやく こう にっけい なか
取りなさい。すなわち 液体 の 没薬 五百シケル、 香 ばしい 肉桂 をその 半
しょうぶ けいし
ば、すなわち二百五十シケル、におい 菖蒲 二百五十シケル、30:24 桂 枝五百シケ
せいじょ と あぶら と
ルを 聖所 のシケルで取り、また、オリブの 油 一ヒンを取りなさい。30:25あな
せい そそ あぶら こうゆ つく あ
たはこれを 聖 なる 注 ぎ 油 、すなわち 香油 を 造 るわざにしたがい、まぜ合わ
あぶら つく せい そそ あぶら
せて、におい 油 に 造 らなければならない。これは 聖 なる 注 ぎ 油 である。
あぶら かいけん まくや はこ そそ
30:26あなたはこの 油 を 会見 の 幕屋 と、あかしの 箱 とに 注 ぎ、30:27
つくえ うつわ しょくだい うつわ こう
机 と、そのもろもろの 器 、 燭台 と、そのもろもろの 器 、 香 の
さいだん はんさい さいだん うつわ せんばん
祭壇 、30:28 燔祭 の 祭壇 と、そのもろもろの 器 、 洗盤 と、その
だい あぶら そそ もっと せい もの
台 とに 油 を 注 ぎ、30:29これらをきよめて 最 も 聖 なる 物 としなければ
ふ もの せい
ならない。すべてこれに触れる 者 は 聖 となるであろう。30:30あなたはアロンとそ
こ あぶら そそ かれ せいべつ さいし つか
の子たちに 油 を 注 いで、 彼 らを 聖別 し、 祭司 としてわたしに 仕 えさせ
ひとびと い
なければならない。30:31そしてあなたはイスラエルの 人々 に言わなければならな
よよ せい そそ あぶら
い、『これはあなたがたの代々にわたる、わたしの 聖 なる 注 ぎ 油 であって、
つね ひと み そそ わりあい
30:32 常 の 人 の身にこれを 注 いではならない。またこの 割合 をもって、これ
ひと つく せい
と 等 しいものを 造 ってはならない。これは 聖 なるものであるから、あなたがたに
せい もの ひと もの つく
とっても 聖 なる 物 でなければならない。30:33すべてこれと 等 しい 物 を 造 る
もの さいしいがい ひと もの たみ た
者 、あるいはこれを 祭司 以外 の 人 につける 者 は、 民 のうちから断たれるで
あろう』」。
しゅ い こうりょう そごうこう
30:34 主 はまた、モーセに言われた、「あなたは 香料 、すなわち蘇 合 香
こう ふうしこう じゅんすい にゅうこう こうりょう と
、シケレテ 香 、 楓 子 香 、 純粋 の 乳香 の 香料 を取りなさい。お
おな りょう こう
のおの 同 じ 量 でなければならない。30:35あなたはこれをもって 香 、すなわち
こうりょう くんこう つく しお くわ じゅん
香料 をつくるわざにしたがって 薫香 を 造 り、 塩 を 加 え、 純 にして
せい もの いく こま くだ
聖 なる 物 としなさい。30:36また、その 幾 ぶんを 細 かに 砕 き、わたしがあな
あ かいけん まくや はこ まえ そな
たと会う 会見 の 幕屋 にある、あかしの 箱 の 前 にこれを 供 えなければならな
もっと せい つく こう
い。これはあなたがたに 最 も 聖 なるものである。30:37あなたが 造 る 香 の
おな わりあい じぶん つく
同 じ 割合 をもって、それを 自分 のために 造 ってはならない。これはあなたに
しゅ せい ひと
とって 主 に 聖 なるものでなければならない。30:38すべてこれと 等 しいものを
つく もの たみ た
造 って、これをかぐ 者 は 民 のうちから断たれるであろう」。

第31章
しゅ い み ぶぞく ぞく
31:1 主 はモーセに言われた、31:2「見よ、わたしはユダの 部族 に 属 するホルの
こ こ な め かみ れい み ちえ
子なるウリの子ベザレルを名ざして召し、31:3これに 神 の 霊 を満たして、知恵と
さと ちしき しょしゅ こうさく ちょう くふう こ きん
悟 りと 知識 と 諸種 の 工作 に 長 ぜしめ、31:4 工夫 を凝らして 金 、
ぎん せいどう さいく ほうせき き き ちょうこく
銀 、 青銅 の 細工 をさせ、31:5また 宝石 を切りはめ、木を 彫刻 するな
しょしゅ こうさく み ぶぞく
ど、 諸種 の 工作 をさせるであろう。31:6見よ、わたしはまたダンの 部族 に
ぞく こ かれ とも かしこ もの
属 するアヒサマクの子アホリアブを 彼 と 共 ならせ、そしてすべて 賢 い 者 の
こころ ちえ さづ めい かれ つく
心 に知恵を 授 け、わたしがあなたに 命 じたものを、ことごとく 彼 らに 造 ら
かいけん まくや はこ うえ
せるであろう。31:7すなわち 会見 の 幕屋 、あかしの 箱 、その 上 にある
しょくざいしょ まくや うつわ つくえ うつわ じゅんきん
贖罪所 、 幕屋 のもろもろの 器 、31:8 机 とその 器 、 純金 の
しょくだい うつわ こう さいだん はんさい さいだん
燭台 と、そのもろもろの 器 、 香 の 祭壇 、31:9 燔祭 の 祭壇 とそ
うつわ せんばん だい あみもの ふく さいし
のもろもろの 器 、 洗盤 とその 台 、31:10 編物 の 服 、すなわち 祭司 の
つとめ さいし せい ふく こ ふく
務 をするための 祭司 アロンの 聖 なる 服 、およびその子たちの 服 、31:11
そそ あぶら せいじょ こう こう めい
注 ぎ 油 、 聖所 のための 香 ばしい 香 などを、すべてわたしがあなたに 命
つく
じたように 造 らせるであろう」。
しゅ い ひとびと い
31:12 主 はまたモーセに言われた、31:13「あなたはイスラエルの 人々 に言いな
かなら あんそくにち まも
さい、『あなたがたは 必 ずわたしの 安息日 を 守 らなければならない。これ
あいだ よよ
はわたしとあなたがたとの 間 の、代々にわたるしるしであって、わたしがあなたが
せいべつ しゅ し
たを 聖別 する 主 であることを、知らせるためのものである。31:14それゆえ、あ
あんそくにち まも せい ひ
なたがたは 安息日 を 守 らなければならない。これはあなたがたに 聖 なる日で
けが もの かなら ころ ひ しごと もの
ある。すべてこれを 汚 す 者 は 必 ず 殺 され、すべてこの日に 仕事 をする 者
たみ た か しごと
は、 民 のうちから断たれるであろう。31:15六日のあいだは 仕事 をしなさい。
なぬかめ まった やす あんそくにち しゅ せい
七日 目は 全 き 休 みの 安息日 で、 主 のために 聖 である。すべて
あんそくにち しごと もの かなら ころ
安息日 に 仕事 をする 者 は 必 ず 殺 されるであろう。31:16ゆえに、イス
ひとびと あんそくにち おぼ えいえん けいやく よよ
ラエルの 人々 は 安息日 を 覚 え、 永遠 の 契約 として、代々
あんそくにち まも えいえん
安息日 を 守 らなければならない。31:17これは 永遠 にわたしとイスラエル
ひとびと あいだ しゅ か てんち つく
の 人々 との 間 のしるしである。それは 主 が六日のあいだに 天地 を 造 り、
なぬかめ やす
七日 目に 休 み、かつ、いこわれたからである』」。
しゅ さん かた お いた まい
31:18 主 はシナイ 山 でモーセに 語 り終えられたとき、あかしの 板 二 枚 、す
かみ ゆび か いし いた さづ
なわち 神 が 指 をもって書かれた 石 の 板 をモーセに 授 けられた。

第32章

たみ やま くだ み あつ
32:1 民 はモーセが 山 を 下 ることのおそいのを見て、アロンのもとに 集 まって
かれ い さきだ ゆ かみ つく
彼 に言った、「さあ、わたしたちに 先立 って行く 神 を、わたしたちのために 造
くに みちび ひと
ってください。わたしたちをエジプトの 国 から 導 きのぼった 人 、あのモーセは
かれ い
どうなったのかわからないからです」。32:2アロンは 彼 らに言った、「あなたがたの
つま むすめ きん みみわ も
妻 、むすこ、 娘 らの 金 の 耳輪 をはずしてわたしに持ってきなさい」。32:3そ
たみ みな きん みみわ も
こで 民 は 皆 その 金 の 耳輪 をはずしてアロンのもとに持ってきた。32:4アロンが
かれ て う と こうぐ かた つく い こうし かれ
これを 彼 らの手から受け取り、 工具 で 型 を 造 り、鋳て子 牛 としたので、 彼
い くに みちび
らは言った、「イスラエルよ、これはあなたをエジプトの 国 から 導 きのぼったあ
かみ み まえ さいだん きず
なたの 神 である」。32:5アロンはこれを見て、その 前 に 祭壇 を 築 いた。そし
ふこく い しゅ まつり ひとびと
てアロンは 布告 して言った、「あすは 主 の 祭 である」。32:6そこで 人々 は
あさはや お はんさい しゅうおんさい そな たみ ざ
あくる 朝 早 く起きて 燔祭 をささげ、 酬恩祭 を 供 えた。 民 は座して
く の た ざ
食い飲みし、立って戯れた。
しゅ い いそ くだ くに
32:7 主 はモーセに言われた、「 急 いで 下 りなさい。あなたがエジプトの 国 か
みちび たみ わる かれ はや
ら 導 きのぼったあなたの 民 は 悪 いことをした。32:8 彼 らは 早 くもわたしが
めい みち はな じぶん いもの こうし つく おが
命 じた 道 を 離 れ、 自分 のために 鋳物 の子 牛 を 造 り、これを 拝 み、これ
ぎせい くに みちび
に 犠牲 をささげて、『イスラエルよ、これはあなたをエジプトの 国 から 導 きの
かみ い しゅ い
ぼったあなたの 神 である』と言っている」。32:9 主 はまたモーセに言われた、「わ
たみ み たみ
たしはこの 民 を見た。これはかたくなな 民 である。32:10それで、わたしをとめる
いか かれ も かれ ほろ
な。わたしの 怒 りは 彼 らにむかって燃え、 彼 らを 滅 ぼしつくすであろう。しか
おお こくみん
し、わたしはあなたを 大 いなる 国民 とするであろう」。
かみ しゅ い しゅ おお ちから
32:11モーセはその 神 、 主 をなだめて言った、「 主 よ、 大 いなる 力 と
つよ て くに みちび だ たみ
強 き手をもって、エジプトの 国 から 導 き出されたあなたの 民 にむかって、な
いか も かれ
ぜあなたの 怒 りが燃えるのでしょうか。32:12どうしてエジプトびとに『 彼 は
あくい かれ みちび だ かれ さんち ころ ち めん た
悪意 をもって 彼 らを 導 き出し、 彼 らを 山地 で 殺 し、地の 面 から断ち
ほろ い はげ いか
滅 ぼすのだ』と言わせてよいでしょうか。どうかあなたの 激 しい 怒 りをやめ、あ
たみ くだ わざわい おも なお
なたの 民 に 下 そうとされるこの 災 を 思 い 直 し、32:13あなたのしもべア
ごじしん ちか てん
ブラハム、イサク、イスラエルに、あなたが御 自身 をさして 誓 い、『わたしは 天
ほし しそん ま やくそく ち みな
の 星 のように、あなたがたの 子孫 を増し、わたしが 約束 したこの地を 皆 あな
しそん あた なが しょゆう かれ おお
たがたの 子孫 に 与 えて、 長 くこれを 所有 させるであろう』と 彼 らに 仰 せ
おぼ しゅ たみ くだ い
られたことを 覚 えてください」。32:14それで、 主 はその 民 に 下 すと言われた
わざわい おも なお
災 について 思 い 直 された。
み てん やま くだ かれ て まい
32:15モーセは身を 転 じて 山 を 下 った。 彼 の手には、かの二 枚 のあかしの
いた いた りょうめん もじ めん
板 があった。 板 はその 両面 に文字があった。すなわち、この 面 にも、かの
めん もじ いた かみ さく もじ かみ もじ
面 にも文字があった。32:16その 板 は 神 の 作 、その文字は 神 の文字であって
いた ほ たみ よ こえ き
、 板 に彫ったものである。32:17ヨシュアは 民 の呼ばわる 声 を聞いて、モーセに
い しゅくえい なか たたか こえ い
言った、「 宿営 の 中 に 戦 いの 声 がします」。32:18しかし、モーセは言
かち こえ はいぼく さけ ごえ き
った、「 勝 どきの 声 でなく、 敗北 の 叫 び 声 でもない。わたしの聞くのは
うた こえ しゅくえい ちか こうし おど み
歌 の 声 である」。32:19モーセが 宿営 に 近 づくと、子 牛 と 踊 りとを見
かれ いか も て いた な やま くだ
たので、 彼 は 怒 りに燃え、手からかの 板 を投げうち、これを 山 のふもとで 砕
かれ つく こうし と ひ や くだ
いた。32:20また 彼 らが 造 った子 牛 を取って火に焼き、こなごなに 砕 き、これ
みず うえ ひとびと の
を 水 の 上 にまいて、イスラエルの 人々 に飲ませた。
い たみ なに
32:21モーセはアロンに言った、「この 民 があなたに 何 をしたので、あなたは
かれ おお つみ おか い しゅ
彼 らに 大 いなる 罪 を 犯 させたのですか」。32:22アロンは言った、「わが 主
はげ いか たみ わる
よ、 激 しく 怒 らないでください。この 民 の 悪 いのは、あなたがごぞんじです。
かれ い さきだ い かみ
32:23 彼 らはわたしに言いました、『わたしたちに 先立 って行く 神 を、わたした
つく くに みちび ひと
ちのために 造 ってください。わたしたちをエジプトの 国 から 導 きのぼった 人
、あのモーセは、どうなったのかわからないからです』。32:24そこでわたしは『だれ
きん も もの と かれ い
でも、 金 を持っている 者 は、それを取りはずしなさい』と 彼 らに言いました。
かれ わた ひ な い こうし
彼 らがそれをわたしに 渡 したので、わたしがこれを火に投げ入れると、この子 牛

が出てきたのです」。
たみ み かれ
32:25モーセは 民 がほしいままにふるまったのを見た。アロンは 彼 らがほしいま
まか てき なか ものわら
まにふるまうに 任 せ、 敵 の 中 に 物笑 いとなったからである。32:26モーセは
しゅくえい もん た い しゅ もの
宿営 の 門 に立って言った、「すべて 主 につく 者 はわたしのもとにきなさい
こ かれ あつ かれ い
」。レビの子たちはみな 彼 のもとに 集 まった。32:27そこでモーセは 彼 らに言っ
かみ しゅ い こし
た、「イスラエルの 神 、 主 はこう言われる、『あなたがたは、おのおの 腰 につる
お しゅくえい なか もん もん い めぐ きょうだい
ぎを帯び、 宿営 の 中 を 門 から 門 へ行き 巡 って、おのおのその 兄弟
とも りんじん ころ こ ことば
、その 友 、その 隣人 を 殺 せ』」。32:28レビの子たちはモーセの 言葉 どおり
ひ たみ にん たお
にしたので、その日、 民 のうち、おおよそ三千 人 が 倒 れた。32:29そこで、モー
い こ きょうだい さか
セは言った、「あなたがたは、おのおのその子、その 兄弟 に 逆 らって、きょう
しゅ み しゅ しゅくふく あた
、 主 に身をささげた。それで 主 は、きょう、あなたがたに 祝福 を 与 えられ
るであろう」。
ひ たみ い おお つみ おか
32:30あくる日、モーセは 民 に言った、「あなたがたは 大 いなる 罪 を 犯 した
いま しゅ のぼ い つみ つぐな
。それで 今 、わたしは 主 のもとに 上 って行く。あなたがたの 罪 を 償 うこと
し しゅ かえ い
が、できるかも知れない」。32:31モーセは 主 のもとに 帰 って、そして言った、「
たみ おお つみ おか じぶん きん かみ つく
ああ、この 民 は 大 いなる 罪 を 犯 し、 自分 のために 金 の 神 を 造 りました
いま かれ つみ
。32:32 今 もしあなたが、 彼 らの 罪 をゆるされますならば――。しかし、もしか
か な け さ
なわなければ、どうぞあなたが書きしるされたふみから、わたしの名を消し去ってくだ
しゅ い つみ おか もの
さい」。32:33 主 はモーセに言われた、「すべてわたしに 罪 を 犯 した 者 は、こ
け さ いま い
れをわたしのふみから消し去るであろう。32:34しかし、 今 あなたは行って、わたし
つ たみ みちび み つかい
があなたに告げたところに 民 を 導 きなさい。見よ、わたしの 使 はあなたに
さきだ い けいばつ ひ かれ つみ ばっ
先立 って行くであろう。ただし 刑罰 の日に、わたしは 彼 らの 罪 を 罰 するで
あろう」。
しゅ たみ う かれ こうし つく
32:35そして 主 は 民 を撃たれた。 彼 らが子 牛 を 造 ったからである。それは
つく
アロンが 造 ったのである。

第33章

しゅ い くに
33:1さて、 主 はモーセに言われた、「あなたと、あなたがエジプトの 国 から
みちび たみ た ちか
導 きのぼった 民 とは、ここを立ってわたしがアブラハム、イサク、ヤコブに 誓
しそん あた い ち
って、『これをあなたの 子孫 に 与 える』と言った地にのぼりなさい。33:2わたしは
つかい さきだ
ひとりの 使 をつかわしてあなたに 先立 たせ、カナンびと、アモリびと、ヘテびと
お はら ちち
、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとを追い 払 うであろう。33:3あなたがたは 乳 と
みつ なが ち たみ
蜜 の 流 れる地にのぼりなさい。しかし、あなたがたは、かたくなな 民 であるから
みち ほろ
、わたしが 道 であなたがたを 滅 ぼすことのないように、あなたがたのうちにあって
いっしょ
一緒 にはのぼらないであろう」。
たみ わる し き うれ かざ み つ もの
33:4 民 はこの 悪 い知らせを聞いて 憂 い、ひとりもその 飾 りを身に着ける 者
しゅ い ひとびと い
はなかった。33:5 主 はモーセに言われた、「イスラエルの 人々 に言いなさい、『
たみ いっこく
あなたがたは、かたくなな 民 である。もしわたしが 一刻 でも、あなたがたのうち
いっしょ い ほろ
にあって、 一緒 にのぼって行くならば、あなたがたを 滅 ぼすであろう。ゆえに、
いま かざ み と さ
今 、あなたがたの 飾 りを身から取り去りなさい。そうすればわたしはあなたがたに
し ひとびと やま
なすべきことを知るであろう』」。33:6それで、イスラエルの 人々 はホレブ 山
いらい かざ と のぞ
以来 その 飾 りを取り 除 いていた。
まくや と しゅくえい そと しゅくえい はな は
33:7モーセは 幕屋 を取って、これを 宿営 の 外 に、 宿営 を 離 れて張
かいけん まくや な しゅ うかが こと もの で
り、これを 会見 の 幕屋 と名づけた。すべて 主 に 伺 い 事 のある 者 は出て
しゅくえい そと かいけん まくや い で まくや い
、 宿営 の 外 にある 会見 の 幕屋 に行った。33:8モーセが出て、 幕屋 に行
とき たみ た まくや
く 時 には、 民 はみな立ちあがり、モーセが 幕屋 にはいるまで、おのおのその
てんまく いりぐち た かれ みおく まくや くも
天幕 の 入口 に立って 彼 を 見送 った。33:9モーセが 幕屋 にはいると、 雲
はしら くだ まくや いりぐち た しゅ かた
の 柱 が 下 って 幕屋 の 入口 に立った。そして 主 はモーセと 語 られた。
たみ まくや いりぐち くも はしら た み た
33:10 民 はみな 幕屋 の 入口 に 雲 の 柱 が立つのを見ると、立っておのおの
じぶん てんまく いりぐち れいはい ひと とも かた
自分 の 天幕 の 入口 で 礼拝 した。33:11 人 がその 友 と 語 るように、
しゅ かお あ かた しゅくえい かえ
主 はモーセと 顔 を合わせて 語 られた。こうしてモーセは 宿営 に 帰 ったが
じゅうしゃ わかもの こ まくや はな
、その 従者 なる 若者 、ヌンの子ヨシュアは 幕屋 を 離 れなかった。
しゅ い たみ みちび
33:12モーセは 主 に言った、「ごらんください。あなたは『この 民 を 導 きの
い いっしょ もの し
ぼれ』とわたしに言いながら、わたしと 一緒 につかわされる 者 を知らせてくださ
まえ えら まえ
いません。しかも、あなたはかつて『わたしはお 前 を 選 んだ。お 前 はまたわたし
まえ めぐ え おお いま
の 前 に 恵 みを得た』と 仰 せになりました。33:13それで 今 、わたしがもし、あ
まえ めぐ え みち しめ
なたの 前 に 恵 みを得ますならば、どうか、あなたの 道 を 示 し、あなたをわたし
し まえ めぐ え こくみん
に知らせ、あなたの 前 に 恵 みを得させてください。また、この 国民 があなたの
たみ おぼ しゅ い じしん
民 であることを 覚 えてください」。33:14 主 は言われた「わたし 自身 が
いっしょ い あんそく あた
一緒 に行くであろう。そしてあなたに 安息 を 与 えるであろう」。33:15モー
しゅ い じしん いっしょ い
セは 主 に言った「もしあなた 自身 が 一緒 に行かれないならば、わたしたちをこ
たみ まえ
こからのぼらせないでください。33:16わたしとあなたの 民 とが、あなたの 前 に
めぐ え なに し
恵 みを得ることは、 何 によって知られましょうか。それはあなたがわたしたちと
いっしょ い たみ ち めん しょみん こと
一緒 に行かれて、わたしとあなたの 民 とが、地の 面 にある 諸民 と 異 なる
ものになるからではありませんか」。
しゅ い まえ めぐ え
33:17 主 はモーセに言われた、「あなたはわたしの 前 に 恵 みを得、またわたし
な し い こと
は名をもってあなたを知るから、あなたの言ったこの 事 をもするであろう」。33:18
い えいこう しめ
モーセは言った、「どうぞ、あなたの 栄光 をわたしにお 示 しください」。33:19
しゅ い ぜん まえ とお しゅ
主 は言われた、「わたしはわたしのもろもろの 善 をあなたの 前 に 通 らせ、 主
な まえ めぐ もの めぐ
の名をあなたの 前 にのべるであろう。わたしは 恵 もうとする 者 を 恵 み、あわれ
もの い かお
もうとする 者 をあわれむ」。33:20また言われた、「しかし、あなたはわたしの 顔
み み い ひと
を見ることはできない。わたしを見て、なお生きている 人 はないからである」。
しゅ い み ところ
33:21そして 主 は言われた、「見よ、わたしのかたわらに一つの 所 がある。あな
いわ うえ た えいこう とお す
たは 岩 の 上 に立ちなさい。33:22わたしの 栄光 がそこを 通 り過ぎるとき、わ
いわ さ め い とお す て
たしはあなたを 岩 の裂け目に入れて、わたしが 通 り過ぎるまで、手であなたをおお
て み
うであろう。33:23そしてわたしが手をのけるとき、あなたはわたしのうしろを見るが
かお み
、わたしの 顔 は見ないであろう」。

第34章

しゅ い まえ いし いた まい き
34:1 主 はモーセに言われた、「あなたは 前 のような 石 の 板 二 枚 を、切って
つく くだ はじ いた ことば いた
造 りなさい。わたしはあなたが 砕 いた 初 めの 板 にあった 言葉 を、その 板 に
か あさ そな あさ さん のぼ
書くであろう。34:2あなたは 朝 までに 備 えをし、 朝 のうちにシナイ 山 に 登 っ
やま いただき まえ た とも のぼ
て、 山 の 頂 でわたしの 前 に立ちなさい。34:3だれもあなたと 共 に 登 って
やま なか やま まえ ひつじ
はならない。また、だれも 山 の 中 にいてはならない。また 山 の 前 で 羊 や
うし か まえ いし いた まい
牛 を飼っていてはならない」。34:4そこでモーセは 前 のような 石 の 板 二 枚 を
き つく あさはや お しゅ かれ めい さん
、切って 造 り、 朝 早 く起きて、 主 が 彼 に 命 じられたようにシナイ 山 に
のぼ かれ て いし いた まい しゅ くも なか
登 った。 彼 はその手に 石 の 板 二 枚 をとった。34:5ときに 主 は 雲 の 中 に
くだ かれ とも た しゅ な の しゅ かれ
あって 下 り、 彼 と 共 にそこに立って 主 の名を宣べられた。34:6 主 は 彼 の
まえ す の しゅ しゅ めぐ いか
前 を過ぎて宣べられた。「 主 、 主 、あわれみあり、 恵 みあり、 怒 ることおそ
ゆた かみ だい ほどこ
く、いつくしみと、まこととの 豊 かなる 神 、34:7いつくしみを千 代 までも 施
あく つみ もの ばつ もの けっ
し、 悪 と、とがと、 罪 とをゆるす 者 、しかし、 罰 すべき 者 をば 決 してゆる
ちち つみ こ むく こ こ むく だい もの
さず、 父 の 罪 を子に 報 い、子の子に 報 いて、三、四 代 におよぼす 者 」。
いそ ち ふ はい い しゅ
34:8モーセは 急 ぎ地に伏して 拝 し、34:9そして言った、「ああ 主 よ、わたしがも
まえ めぐ え たみ しゅ
し、あなたの 前 に 恵 みを得ますならば、かたくなな 民 ですけれども、どうか 主
いっしょ い あく
がわたしたちのうちにあって 一緒 に行ってください。そしてわたしたちの 悪 と
つみ
罪 とをゆるし、わたしたちをあなたのものとしてください」。
しゅ い み けいやく むす ち
34:10 主 は言われた、「見よ、わたしは 契約 を 結 ぶ。わたしは地のいずこに
たみ おこな ふしぎ
も、いかなる 民 のうちにも、いまだ 行 われたことのない不思議を、あなたのすべ
たみ まえ おこな とも す たみ しゅ み
ての 民 の 前 に 行 うであろう。あなたが 共 に住む 民 はみな、 主 のわざを見
おそ
るであろう。わたしがあなたのためになそうとすることは、 恐 るべきものだからであ
る。
めい まも み
34:11わたしが、きょう、あなたに 命 じることを 守 りなさい。見よ、わたしはア
モリびと、カナンびと、ヘテびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとを、あなたの
まえ お はら ゆ くに す もの けいやく
前 から追い 払 うであろう。34:12あなたが行く 国 に住んでいる 者 と、 契約
むす き かれ
を 結 ばないように、気をつけなければならない。おそらく 彼 らはあなたのうちにあ
かれ さいだん たお
って、わなとなるであろう。34:13むしろあなたがたは、 彼 らの 祭壇 を 倒 し、
いし はしら くだ ぞう き たお た
石 の 柱 を 砕 き、アシラ 像 を切り 倒 さなければならない。34:14あなたは他
かみ おが しゅ な い かみ
の 神 を 拝 んではならない。 主 はその名を『ねたみ』と言って、ねたむ 神 だから
くに す もの けいやく むす かれ
である。34:15おそらくあなたはその 国 に住む 者 と 契約 を 結 び、 彼 らの
かみがみ した かんいん おこな かみがみ ぎせい まね
神々 を 慕 って 姦淫 を 行 い、その 神々 に 犠牲 をささげ、 招 かれて
かれ ぎせい た むすめ
彼 らの 犠牲 を食べ、34:16またその 娘 たちを、あなたのむすこたちにめとり、
むすめ じぶん かみがみ した かんいん おこな
その 娘 たちが 自分 たちの 神々 を 慕 って 姦淫 を 行 い、また、あなた
かれ かみがみ した かんいん おこな いた
のむすこたちをして、 彼 らの 神々 を 慕 わせ、 姦淫 を 行 わせるに 至 る
であろう。
じぶん いもの かみがみ つく
34:17あなたは 自分 のために 鋳物 の 神々 を 造 ってはならない。
たねい まつり まも
34:18あなたは 種 入れぬパンの 祭 を 守 らなければならない。すなわち、わた
めい つき さだ とき なぬか たね
しがあなたに 命 じたように、アビブの 月 の 定 めの 時 に、 七日 のあいだ、 種
い た つき で
入れぬパンを食べなければならない。あなたがアビブの 月 にエジプトを出たからであ
はじ うま もの
る。34:19すべて 初 めに 生 れる 者 は、わたしのものである。すべてあなたの
かちく おす うし ひつじ
家畜 のういごの 雄 は、 牛 も 羊 もそうである。34:20ただし、ろばのういごは
こひつじ くび お
小羊 であがなわなければならない。もしあがなわないならば、その 首 を折らなけ
ればならない。あなたのむすこのうちのういごは、みなあがなわなければならない。む
て まえ で
なし手でわたしの 前 に出てはならない。
か はたら なぬかめ やす
34:21あなたは六日のあいだ 働 き、 七日 目には 休 まなければならない。
たがや どき かりい どき やす
耕 し 時 にも、 刈入 れ 時 にも 休 まなければならない。34:22あなたは七
しゅう まつり こむぎか はつほ まつり おこな
週 の 祭 、すなわち 小麦 刈りの 初穂 の 祭 を 行 わなければならない。
ねん おわ と い まつり おこな ねん ど
また 年 の 終 りに取り入れの 祭 を 行 わなければならない。34:23 年 に三度
だんし しゅ かみ かみ まえ で
、 男子 はみな 主 なる 神 、イスラエルの 神 の 前 に出なければならない。34:24
くにぐに たみ まえ お はら さかい ひろ
わたしは 国々 の 民 をあなたの 前 から追い 払 って、あなたの 境 を 広 くす
ねん ど かみ しゅ まえ で とき
るであろう。あなたが 年 に三度のぼって、あなたの 神 、 主 の 前 に出る 時 には
くに おか
、だれもあなたの 国 を 侵 すことはないであろう。
ぎせい ち たね い とも そな
34:25あなたは 犠牲 の血を、 種 を入れたパンと 共 に 供 えてはならない。また
すぎこし まつり ぎせい よくあさ のこ お
過越 の 祭 の 犠牲 を、 翌朝 まで 残 して置いてはならない。34:26あなた
とち はつほ もっと よ かみ しゅ いえ たずさ
の土地の 初穂 の 最 も良いものを、あなたの 神 、 主 の 家 に 携 えてこなけ
こ はは ちち に しゅ
ればならない。あなたは子やぎをその 母 の 乳 で煮てはならない」。34:27また 主
い ことば か ことば
はモーセに言われた、「これらの 言葉 を書きしるしなさい。わたしはこれらの 言葉
もとづ けいやく むす
に 基 いて、あなたおよびイスラエルと 契約 を 結 んだからである」。34:28モ
しゅ とも にち や た みず の
ーセは 主 と 共 に、四十 日 四十夜、そこにいたが、パンも食べず、 水 も飲まなか
かれ けいやく ことば じっかい いた うえ か
った。そして 彼 は 契約 の 言葉 、 十誡 を 板 の 上 に書いた。
いた まい て さん くだ
34:29モーセはそのあかしの 板 二 枚 を手にして、シナイ 山 から 下 ったが、そ
やま くだ しゅ かた かお かわ ひかり
の 山 を 下 ったとき、モーセは、さきに 主 と 語 ったゆえに、 顔 の 皮 が 光
はな し ひとびと
を 放 っているのを知らなかった。34:30アロンとイスラエルの 人々 とがみな、モ
み かれ かお かわ ひかり はな かれ おそ
ーセを見ると、 彼 の 顔 の 皮 が 光 を 放 っていたので、 彼 らは 恐 れてこれ
ちか かれ よ かいしゅう
に 近 づかなかった。34:31モーセは 彼 らを呼んだ。アロンと 会衆 のかしらた
かえ かれ かた
ちとがみな、モーセのもとに 帰 ってきたので、モーセは 彼 らと 語 った。34:32そ
のち ひとびと ちか しゅ さん
の 後 、イスラエルの 人々 がみな 近 よったので、モーセは 主 がシナイ 山 で
かれ かた かれ かれ かた
彼 に 語 られたことを、ことごとく 彼 らにさとした。34:33モーセは 彼 らと 語
お とき かお かお あ しゅ まえ い
り終えた 時 、 顔 おおいを 顔 に当てた。34:34しかしモーセは 主 の 前 に行って
しゅ かた とき で かお と のぞ で く
主 と 語 る 時 は、出るまで 顔 おおいを取り 除 いていた。そして出て来ると、そ
めい こと ひとひと つ ひとびと
の 命 じられた 事 をイスラエルの 人 人 に告げた。34:35イスラエルの 人々 は
かお み かお かわ ひかり はな い
モーセの 顔 を見ると、モーセの 顔 の 皮 が 光 を 放 っていた。モーセは行って
しゅ かた かお かお あ
主 と 語 るまで、また 顔 おおいを 顔 に当てた。

第35章

ひとびと ぜんかいしゅう あつ い
35:1モーセはイスラエルの 人々 の 全 会衆 を 集 めて言った、「これは
しゅ おこな めい ことば か あいだ しごと
主 が 行 えと 命 じられた 言葉 である。35:2六日の 間 は 仕事 をしなさい。
なぬかめ せいじつ しゅ まった やす あんそくにち
七日 目はあなたがたの 聖日 で、 主 の 全 き 休 みの 安息日 であるから
ひ しごと もの ころ あんそくにち
、この日に 仕事 をする 者 はだれでも 殺 されなければならない。35:3 安息日

にはあなたがたのすまいのどこでも火をたいてはならない」。
ひとびと ぜんかいしゅう い しゅ めい
35:4モーセはイスラエルの 人々 の 全 会衆 に言った、「これは 主 が 命
も もの しゅ もの と
じられたことである。35:5あなたがたの持ち 物 のうちから、 主 にささげる 物 を取
こころ よろこ もの しゅ もの も
りなさい。すべて、 心 から 喜 んでする 者 は、 主 にささげる 物 を持ってき
きん ぎん せいどう あおいと むらさきいと ひいと あま
なさい。すなわち 金 、 銀 、 青銅 。35:6 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻
いと けいと ぞ おひつじ かわ かわ
糸 、やぎの 毛糸 。35:7あかね染めの 雄羊 の 皮 、じゅごんの 皮 、アカシヤ
ざい あぶら そそ あぶら こう くんこう こうりょう
材 、35:8ともし 油 、 注 ぎ 油 と 香 ばしい 薫香 とのための 香料 、
しま むねあて ほうせき
35:9 縞 めのう、エポデと 胸当 とにはめる 宝石 。
こころ ちえ もの しゅ めい
35:10すべてあなたがたのうち、 心 に知恵ある 者 はきて、 主 の 命 じられた
つく まくや てんまく
ものをみな 造 りなさい。35:11すなわち 幕屋 、その 天幕 と、そのおおい、その
こま わく よこぎ はしら ざ はこ
鉤 と、その 枠 、その 横木 、その 柱 と、その座、35:12 箱 と、そのさお、
しょくざいしょ へだ たれまく つくえ
贖罪所 、 隔 ての 垂幕 、35:13 机 と、そのさお、およびそのもろもろ
うつわ そな しょくだい うつわ
の 器 、 供 えのパン、35:14また、ともしびのための 燭台 と、その 器 、
ざら あぶら こう さいだん そそ あぶら
ともしび 皿 と、ともし 油 、35:15 香 の 祭壇 と、そのさお、 注 ぎ 油 、
こう くんこう まくや いりぐち はんさい さいだん
香 ばしい 薫香 、 幕屋 の 入口 のとばり、35:16 燔祭 の 祭壇 およびそ
せいどう あみ うつわ せんばん だい
の 青銅 の 網 、そのさおと、そのもろもろの 器 、 洗盤 と、その 台 、
にわ はしら ざ にわ もん まくや くぎ
35:17 庭 のあげばり、その 柱 とその座、 庭 の 門 のとばり、35:18 幕屋 の 釘
にわ くぎ せいじょ つとめ あみもの ふく
、 庭 の 釘 およびそのひも、35:19 聖所 における 務 のための 編物 の 服
さいし つとめ さいし せい ふく こ
、すなわち 祭司 の 務 をなすための 祭司 アロンの 聖 なる 服 およびその子たち
ふく
の 服 」。
ひとびと ぜんかいしゅう まえ さ
35:20イスラエルの 人々 の 全 会衆 はモーセの 前 を去り、35:21すべて
こころ かん もの こころ よろこ もの かいけん まくや
心 に 感 じた 者 、すべて 心 から 喜 んでする 者 は、 会見 の 幕屋 の
さぎょう ほうし せい ふく しゅ もの
作業 と、そのもろもろの 奉仕 と、 聖 なる 服 とのために、 主 にささげる 物
たずさ こころ よろこ だんじょ
を 携 えてきた。35:22すなわち、すべて 心 から 喜 んでする 男女 は、
はなわ みみわ ゆびわ くびかざ きん かざ たずさ
鼻輪 、 耳輪 、 指輪 、 首飾 り、およびすべての 金 の 飾 りを 携 えてきた
きん もの しゅ もの あお
。すべて 金 のささげ 物 を 主 にささげる 者 はそのようにした。35:23すべて 青
いと むらさきいと ひいと あまいと けいと ぞ おひつじ かわ
糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻 糸 、やぎの 毛糸 、あかね染めの 雄羊 の 皮
かわ も もの たずさ ぎん
、じゅごんの 皮 を持っている 者 は、それを 携 えてきた。35:24すべて 銀 、
せいどう もの もの しゅ もの
青銅 のささげ 物 をささげることのできる 者 は、それを 主 にささげる 物 とし
たずさ くみた こうじ もち ざい も
て 携 えてきた。また、すべて 組立 ての 工事 に 用 いるアカシヤ 材 を持ってい
もの たずさ こころ ちえ おんな
る 者 は、それを 携 えてきた。35:25また、すべて 心 に知恵ある 女 たちは
て つむ つむ あおいと むらさきいと ひいと あまいと
、その手をもって 紡 ぎ、その 紡 いだ 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻 糸 を
たずさ ちえ こころ かん おんな
携 えてきた。35:26すべて知恵があって、 心 に 感 じた 女 たちは、やぎの
け つむ しま むねあて
毛を 紡 いだ。35:27また、かしらたちは 縞 めのう、およびエポデと 胸当 にはめ
ほうせき たずさ そそ あぶら こう
る 宝石 を 携 えてきた。35:28また、ともしびと、 注 ぎ 油 と、 香 ばしい
くんこう こうりょう あぶら たずさ
薫香 のための 香料 と、 油 とを 携 えてきた。35:29このようにイスラ
ひとびと じはつ もの しゅ たずさ しゅ
エルの 人々 は 自発 のささげ 物 を 主 に 携 えてきた。すなわち 主 がモーセ
めい こうさく もの たずさ
によって、なせと 命 じられたすべての 工作 のために、 物 を 携 えてこようと
こころ よろこ だんじょ
、 心 から 喜 んでする 男女 はみな、そのようにした。
ひとびと い み しゅ ぶぞく ぞく
35:30モーセはイスラエルの 人々 に言った、「見よ、 主 はユダの 部族 に 属
こ こ な め かれ かみ れい み
するホルの子なるウリの子ベザレルを名ざして召し、35:31 彼 に 神 の 霊 を満たし
ちえ さと ちしき しょしゅ こうさく ちょう くふう こ
て、知恵と 悟 りと 知識 と 諸種 の 工作 に 長 ぜしめ、35:32 工夫 を凝ら
きん ぎん せいどう さいく ほうせき き き
して 金 、 銀 、 青銅 の 細工 をさせ、35:33また 宝石 を切りはめ、木を
ちょうこく しょしゅ こうさく ひと おし ちから
彫刻 するなど、 諸種 の 工作 をさせ、35:34また 人 を 教 えうる 力
かれ こころ さづ かれ ぶぞく ぞく こ
を、 彼 の 心 に 授 けられた。 彼 とダンの 部族 に 属 するアヒサマクの子アホ
しゅ かれ ちえ こころ み しょしゅ
リアブとが、それである。35:35 主 は 彼 らに知恵の 心 を満たして、 諸種 の
こうさく ちょうこく う おり あおいと むらさきいと
工作 をさせられた。すなわち 彫刻 、浮き 織 および 青 糸 、 紫 糸
ひいと あまいと ぬいと はたおり しょしゅ こうさく くふう
、緋 糸 、亜麻 糸 の 縫取 り、また 機 織 など 諸種 の 工作 をさせ、 工夫
こ たく
を凝らして 巧 みなわざをさせられた。

第36章
こころ ちえ もの しゅ ちえ
36:1ベザレルとアホリアブおよびすべて 心 に知恵ある 者 、すなわち 主 が知恵
さと さづ せいじょ くみた しょしゅ こうじ し
と 悟 りとを 授 けて、 聖所 の 組立 ての 諸種 の 工事 を、いかになすかを知
もの しゅ めい
らせられた 者 は、すべて 主 が 命 じられたようにしなければならない」。
こころ ちえ もの
36:2そこで、モーセはベザレルとアホリアブおよびすべて 心 に知恵ある 者 、す
こころ しゅ ちえ さづ もの こうじ
なわち、その 心 に 主 が知恵を 授 けられた 者 、またきて、その 工事 をなそう
こころ のぞ もの め よ かれ せいじょ くみた
と 心 に 望 むすべての 者 を召し寄せた。36:3 彼 らは 聖所 の 組立 ての
こうじ ひとびと たずさ もの
工事 をするために、イスラエルの 人々 が 携 えてきたもろもろのささげ 物 を
う と たみ あさ じはつ もの かれ
、モーセから受け取ったが、 民 はなおも 朝 ごとに、 自発 のささげ 物 を 彼 のも
たずさ せいじょ こうじ かしこ ひとびと
とに 携 えてきた。36:4そこで 聖所 のもろもろの 工事 をする 賢 い 人々
こうじ い たみ おお
はみな、おのおのしていた 工事 をやめて、36:5モーセに言った「 民 があまりに 多
たずさ く しゅ めい くみた こうじ あま
く 携 えて来るので、 主 がせよと 命 じられた 組立 ての 工事 には 余 ります」
めいれい はっ しゅくえいちゅう い おとこ
。36:6モーセは 命令 を 発 し、 宿営 中 にふれさせて言った、「 男 も
おんな せいじょ もの およ たみ
女 も、もはや 聖所 のために、ささげ 物 をするに 及 ばない」。それで 民 は
たずさ く ざいりょう こうじ
携 えて来ることをやめた。36:7 材料 はすべての 工事 をするのにじゅうぶん
あま
で、かつ 余 るからである。
こうさく もの こころ ちえ もの まい まく
36:8すべて 工作 をする 者 のうちの 心 に知恵ある 者 は、十 枚 の 幕 で
まくや つく あま ねんし あおいと むらさきいと ひいと つく
幕屋 を 造 った。すなわち亜麻の 撚糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 で 造 り
たく お だ まく なが
、 巧 みなわざをもって、それにケルビムを織り出した。36:9 幕 の 長 さは、おのお
まく はば まく おな すんぽう
の二十八キュビト、 幕 の 幅 は、おのおの四キュビトで、 幕 はみな 同 じ 寸法
である。
まく まい たがい つら あ た まい まく たがい
36:10その 幕 五 枚 を 互 に 連 ね合わせ、また他の五 枚 の 幕 をも 互 に
つら あ いちれん はし まく ふち あおいろ ち た
連 ね合わせ、36:11その 一連 の 端 にある 幕 の 縁 に 青色 の乳をつけ、他
いちれん はし まく ふち まい まく
の 一連 の 端 にある 幕 の 縁 にも、そのようにした。36:12その一 枚 の 幕 に
ち た いちれん まく はし ち ち たがい
乳五十をつけ、他の 一連 の 幕 の 端 にも、乳五十をつけた。その乳を 互 に
あいむ きん わ つく わ まく たがい つら
相 向かわせた。36:13そして 金 の輪五十を 作 り、その輪で、 幕 を 互 に 連
あ まくや
ね合わせたので、一つの 幕屋 になった。
けいと まく つく まくや てんまく
36:14また、やぎの 毛糸 で 幕 を 作 り、 幕屋 をおおう 天幕 にした。すなわ
まく まい つく まく なが
ち 幕 十一 枚 を 作 った。36:15おのおのの 幕 の 長 さは三十キュビト、おのおの
まく はば まい まく おな すんぽう
の 幕 の 幅 は四キュビトで、その十一 枚 の 幕 は 同 じ 寸法 である。36:16そ
まく まい つら あ まく まい つら あ
して、その 幕 五 枚 を一つに 連 ね合わせ、また、その 幕 六 枚 を一つに 連 ね合
いちれん はし まく ふち ち た いちれん
わせ、36:17その 一連 の 端 にある 幕 の 縁 に、乳五十をつけ、他の 一連 の
まく ふち ち せいどう わ つく
幕 の 縁 にも、乳五十をつけた。36:18そして、 青銅 の輪五十を 作 り、その
てんまく つら あ ぞ おひつじ かわ
天幕 を 連 ね合わせて一つにした。36:19また、あかね染めの 雄羊 の 皮 で、
てんまく かわ うえ つく
天幕 のおおいと、じゅごんの 皮 で、その 上 にかけるおおいとを 作 った。
まくや ざい たてわく つく わく
36:20また 幕屋 のためにアカシヤ 材 をもって、 立 枠 を 造 った。36:21 枠 の
なが わく はば はん わく
長 さは十キュビト、 枠 の 幅 は、おのおの一キュビト 半 とし、36:22 枠 ごとに
ほぞ つく あ まくや わく
二つの 柄 を 造 って、かれとこれとをくい合わせ、 幕屋 のすべての 枠 にこのよう
まくや わく つく みなみがわ わく
にした。36:23 幕屋 のために 枠 を 造 った。すなわち 南側 のために 枠 二十
つく わく した ぎん ざ つく わく した
を 造 った。36:24その二十の 枠 の 下 に 銀 の座四十を 造 って、この 枠 の 下
ほぞ ざ お わく した ほぞ
に、その二つの 柄 のために二つの座を置き、かの 枠 の 下 にも、その二つの 柄 の
ざ お まくや た がわ きたがわ
ために二つの座を置いた。36:25また 幕屋 の他の 側 、すなわち 北側 のためにも
わく つく ぎん ざ つく わく した
枠 二十を 造 った。36:26その 銀 の座四十を 造 って、この 枠 の 下 にも二つの
ざ お わく した ざ お まくや
座を置き、かの 枠 の 下 にも二つの座を置いた。36:27また 幕屋 のうしろ、
にしがわ わく つく まくや わく
西側 のために 枠 六つを 造 り、36:28 幕屋 のうしろの二つのすみのために 枠
つく した かさ あ おな いただき
二つを 造 った。36:29これらは、 下 で 重 なり合い、 同 じくその 頂 でも
だい かん かさ あ
第 一の 環 まで 重 なり合うようにし、その二つとも二つのすみのために、そのよう
つく わく ぎん ざ わく
に 造 った。36:30こうして、その 枠 は八つ、その 銀 の座は十六、おのおのの 枠
した ざ
の 下 に、二つずつ座があった。
ざい よこぎ つく まくや がわ わく
36:31またアカシヤ 材 の 横木 を 造 った。すなわち 幕屋 のこの 側 の 枠 のた
まくや がわ わく よこぎ まくや
めに五つ、36:32また 幕屋 のかの 側 の 枠 のために 横木 五つ、 幕屋 のうしろの
にしがわ わく よこぎ つく わく なか
西側 の 枠 のために 横木 五つを 造 った。36:33 枠 のまん 中 にある
ちゅうおう よこぎ はし はし とお わく
中央 の 横木 は、 端 から 端 まで 通 るようにした。36:34そして、その 枠
きん よこぎ とお かん きん つく よこぎ きん
を 金 でおおい、また 横木 を 通 すその 環 を 金 で 造 り、またその 横木 を 金
でおおった。
あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし たれまく つく
36:35また 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、 垂幕 を 作 り、
たく お だ
巧 みなわざをもって、それにケルビムを織り出した。36:36また、これがためにアカ
ざい はしら ほん つく きん こま きん
シヤ 材 の 柱 四 本 を 作 り、 金 でこれをおおい、その 鉤 を 金 にし、その
はしら ぎん ざ い まくや いりぐち あおいと
柱 のために 銀 の座四つを鋳た。36:37また 幕屋 の 入口 のために 青 糸 、
むらさきいと ひいと あま ねんし いろ お つく
紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、 色 とりどりに織ったとばりを 作 った。
はしら ほん こま つく はしら あたま けた きん
36:38その 柱 五 本 と、その 鉤 とを 造 り、その 柱 の 頭 と 桁 とを 金
ざ せいどう
でおおった。ただし、その五つの座は 青銅 であった。

第37章

ざい はこ つく なが はん はば
37:1ベザレルはアカシヤ 材 の 箱 を 造 った。 長 さは二キュビト 半 、 幅 は一
はん たか はん じゅんきん うち
キュビト 半 、 高 さは一キュビト 半 である。37:2 純金 で、 内 そとをおおい
しゅうい きん かざ ふち つく きん かん い
、その 周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 った。37:3また 金 の 環 四つを鋳て、その
と かん がわ かん がわ
四すみに取りつけた。すなわち二つの 環 をこちら 側 に、二つの 環 をあちら 側 に
と ざい つく きん
取りつけた。37:4またアカシヤ 材 のさおを 造 り、 金 でこれをおおい、37:5そのさ
はこ そくめん かん とお はこ じゅんきん
おを 箱 の 側面 の 環 に 通 して、 箱 をかつぐようにした。37:6また 純金
しょくざいしょ つく なが はん はば はん
で 贖罪所 を 造 った。 長 さは二キュビト 半 、 幅 は一キュビト 半 である
きん つく うちものつく
。37:7また 金 で、二つのケルビムを 造 った。すなわち、これを 打物 造 りとし
しょくざいしょ りょうはし お はし
、 贖罪所 の 両端 に置いた。37:8一つのケルブをこの 端 に、一つのケル
はし お しょくざいしょ いちぶ
ブをかの 端 に置いた。すなわちケルビムを 贖罪所 の 一部 として、その
りょうはし つく つばさ たか の つばさ
両端 に 造 った。37:9ケルビムは 翼 を 高 く伸べ、その 翼 で
しょくざいしょ かお たがい む あ かお
贖罪所 をおおい、 顔 は 互 に向かい合った。すなわちケルビムの 顔 は
しょくざいしょ む
贖罪所 に向かっていた。
ざい つくえ つく なが はば
37:10またアカシヤ 材 で、 机 を 造 った。 長 さは二キュビト、 幅 は一キュ
たか はん じゅんきん
ビト、 高 さは一キュビト 半 である。37:11 純金 でこれをおおい、その
しゅうい きん かざ ふち つく しゅうい てはば さん
周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 った。37:12またその 周囲 に手 幅 の 棧 を
つく しゅうい さん きん かざ ふち つく
造 り、その 周囲 の 棧 に 金 の 飾 り 縁 を 造 った。37:13またこれがために
きん かん い あし しょ かん と
金 の 環 四つを鋳て、その四つの 足 のすみ四か 所 にその 環 を取りつけた。
かん さん つくえ い ところ
37:14その 環 は 棧 のわきにあって、 机 をかつぐさおを入れる 所 とした。
ざい つくえ つく きん
37:15またアカシヤ 材 で、 机 をかつぐさおを 造 り、 金 でこれをおおった。
つくえ うえ うつわ さら にゅうこう も はい
37:16また 机 の 上 の 器 、すなわちその 皿 、 乳香 を盛る 杯 および
かんさい そそ はち びん じゅんきん つく
灌祭 を 注 ぐための 鉢 と 瓶 とを 純金 で 造 った。
じゅんきん しょくだい つく うちものつく
37:17また 純金 の 燭台 を 造 った。すなわち 打物 造 りで
しょくだい つく だい みき がく ふし はな つら
燭台 を 造 り、その 台 、 幹 、 萼 、 節 、 花 を一つに 連 ねた。37:18ま
えだ だ しょくだい えだ がわ
た六つの 枝 をそのわきから出させた。すなわち 燭台 の三つの 枝 をこの 側 か
しょくだい えだ がわ だ はな
ら、 燭台 の三つの 枝 をかの 側 から出させた。37:19あめんどうの 花 の
かたち がく ふし はな えだ
形 をした三つの 萼 が、 節 と 花 とをもって、この 枝 にあり、また、あめんど
はな かたち がく ふし はな えだ
うの 花 の 形 をした三つの 萼 が、 節 と 花 とをもって、かの 枝 にあり、
しょくだい で えだ しょくだい みき
燭台 から出る六つの 枝 をみなそのようにした。37:20また 燭台 の 幹 に
はな かたち がく ふし はな と
は、あめんどうの 花 の 形 をした四つの 萼 を、その 節 と 花 とをもたせて取り
えだ した ふし と つぎ えだ
つけた。37:21また二つの 枝 の 下 に一つの 節 を取りつけ、 次 の二つの 枝 の
した ふし と つぎ えだ した ふし と
下 に一つの 節 を取りつけ、さらに 次 の二つの 枝 の 下 に一つの 節 を取りつけ
しょくだい みき で えだ ふし
、 燭台 の 幹 から出る六つの 枝 に、みなそのようにした。37:22それらの 節
えだ つら じゅんきん うちものつく
と 枝 を一つに 連 ね、ことごとく 純金 の 打物 造 りとした。37:23また、
ざら しんき しんと ざら じゅんきん
それのともしび 皿 七つと、その 芯 切りばさみと、 芯 取り 皿 とを 純金 で
つく じゅんきん しょくだい
造 った。37:24すなわち 純金 一タラントをもって、 燭台 とそのすべての
うつわ つく
器 とを 造 った。
ざい こう さいだん つく なが はば
37:25またアカシヤ 材 で 香 の 祭壇 を 造 った。 長 さ一キュビト、 幅 一キ
かく たか いちぶ つの
ュビトの四 角 にし、 高 さ二キュビトで、これにその 一部 として 角 をつけた。
いただき しゅうい そくめん つの じゅんきん
37:26そして、その 頂 、その 周囲 の 側面 、その 角 を 純金 でおお
しゅうい きん かざ ふち つく りょうがわ
い、その 周囲 に 金 の 飾 り 縁 を 造 った。37:27また、その 両側 に、
かざ ふち した きん かん つく がわ
飾 り 縁 の 下 に 金 の 環 二つを、そのために 造 った。すなわちその二つの 側
つく とお ところ
にこれを 造 った。これはそれをかつぐさおを 通 す 所 である。37:28そのさおは
ざい つく きん
アカシヤ 材 で 造 り、 金 でこれをおおった。
こうりょう つく せい そそ あぶら
37:29また 香料 を 造 るわざにしたがって、 聖 なる 注 ぎ 油 と
じゅんすい こうりょう くんこう つく
純粋 の 香料 の 薫香 とを 造 った。

第38章

ざい はんさい さいだん つく なが はば
38:1またアカシヤ 材 で 燔祭 の 祭壇 を 造 った。 長 さ五キュビト、 幅 五
かく たか うえ
キュビトの四 角 で、 高 さは三キュビトである。38:2その四すみの 上 に、その
いちぶ つの つく せいどう さいだん さいだん
一部 とし、それの 角 を 造 り、 青銅 で 祭壇 をおおった。38:3また 祭壇
うつわ じゅうのう はち にくまた ひざら つく
のもろもろの 器 、すなわち、つぼ、 十能 、 鉢 、 肉 叉 、 火皿 を 造 っ
うつわ せいどう つく さいだん せいどう
た。そのすべての 器 を 青銅 で 造 った。38:4また 祭壇 のために、 青銅
あみざいく こうし つく さいだん でば した と
の 網 細工 の 格子 を 造 り、これを 祭壇 の出張りの 下 に取りつけて、
さいだん たか なか たっ せいどう こうし
祭壇 の 高 さの 半 ばに 達 するようにした。38:5また 青銅 の 格子 の四すみ
かん い とお ところ ざい
のために、 環 四つを鋳て、さおを 通 す 所 とした。38:6アカシヤ 材 で、そのさ
つく せいどう さいだん りょうがわ
おを 造 り、 青銅 でこれをおおい、38:7そのさおを 祭壇 の 両側 にある
かん とお さいだん いた くうどう つく
環 に 通 して、それをかつぐようにした。 祭壇 は 板 をもって、 空洞 に 造
った。
せんばん だい せいどう つく かいけん まくや
38:8また 洗盤 と、その 台 を 青銅 で 造 った。すなわち 会見 の 幕屋 の
いりぐち つとめ おんな かがみ つく
入口 で 務 をなす 女 たちの 鏡 をもって 造 った。
にわ つく みなみがわ あま ねんし にわ
38:9また 庭 を 造 った。その 南側 のために百キュビトの亜麻の 撚糸 の 庭
もう はしら はしら ざ せいどう
のあげばりを 設 けた。38:10その 柱 は二十、その 柱 の二十の座は 青銅 で
はしら こま けた ぎん きたがわ
、その 柱 の 鉤 と 桁 は 銀 とした。38:11また 北側 のためにも百キュビトの
もう はしら はしら ざ せいどう
あげばりを 設 けた。その 柱 二十、その 柱 の二十の座は 青銅 で、その
はしら こま けた ぎん にしがわ
柱 の 鉤 と 桁 は 銀 とした。38:12また 西側 のために、五十キュビトのあげ
もう はしら ざ はしら こま けた ぎん
ばりを 設 けた。その 柱 は十、その座も十で、その 柱 の 鉤 と 桁 は 銀 とし
ひがしがわ もう
た。38:13また 東側 のためにも、五十キュビトのあげばりを 設 けた。38:14その
いっぽう もう はしら ざ
一方 に十五キュビトのあげばりを 設 けた。その 柱 は三つ、その座も三つ。
た いっぽう おな にわ もん
38:15また他の 一方 にも、 同 じようにした。すなわち 庭 の 門 のこなたかなた
もう はしら ざ
ともに、十五キュビトのあげばりを 設 けた。その 柱 は三つ、その座も三つ。
にわ しゅうい あま ねんし はしら ざ
38:16 庭 の 周囲 のあげばりはみな亜麻の 撚糸 である。38:17 柱 の座は
せいどう はしら こま けた ぎん はしら あたま ぎん にわ
青銅 、 柱 の 鉤 と 桁 とは 銀 、 柱 の 頭 のおおいも 銀 である。 庭
はしら ぎん けた つら にわ もん あおいと
の 柱 はみな 銀 の 桁 で 連 ねた。38:18 庭 の 門 のとばりは 青 糸 、
むらさきいと ひいと あま ねんし いろ お なが
紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、 色 とりどりに織ったものであった。 長 さ
はば たか にわ ひと
は二十キュビト、 幅 なる 高 さは五キュビトで、 庭 のあげばりと 等 しかった。
はしら ざ せいどう こま ぎん はしら
38:19その 柱 は四つ、その座も四つで、ともに 青銅 。その 鉤 は 銀 、 柱
あたま けた ぎん まくや しゅうい
の 頭 のおおいと 桁 は 銀 である。38:20ただし、 幕屋 および、その 周囲 の
にわ くぎ せいどう
庭 の 釘 はみな 青銅 であった。
まくや まくや もち もの そうけい つぎ
38:21 幕屋 、すなわちあかしの 幕屋 に 用 いた 物 の 総計 は 次 のとおりで
いのち したが さいし こ
ある。すなわちモーセの 命 に 従 い、 祭司 アロンの子イタマルがレビびとを
もち はか ぶぞく ぞく こ こ
用 いて 量 ったものである。38:22ユダの 部族 に 属 するホルの子なるウリの子ベ
しゅ めい こと ぶぞく
ザレルは、 主 がモーセに 命 じられた 事 をことごとくした。38:23ダンの 部族 に
ぞく こ かれ とも ちょうこく う おり
属 するアヒサマクの子アホリアブは 彼 と 共 にあって 彫刻 、浮き 織 をなし
あおいと むらさきいと ひいと あまいと ぬいと もの
、また 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻 糸 で、 縫取 りをする 者 であった。
せいじょ こうさく もち きん
38:24 聖所 のもろもろの 工作 に 用 いたすべての 金 、すなわち、ささげ
もの きん せいじょ
物 なる 金 は 聖所 のシケルで、二十九タラント七百三十シケルであった。38:25
かいしゅう かぞ もの ぎん せいじょ
会衆 のうちの 数 えられた 者 のささげた 銀 は 聖所 のシケルで、百タラン
あた せいじょ
ト千七百七十五シケルであった。38:26これはひとり 当 り一ベカ、すなわち 聖所
はん さいいじょう かぞ もの
のシケルの 半 シケルであって、すべて二十 歳 以上 で 数 えられた 者 が六十万
にん せいじょ ざ たれまく ざ い
三千五百五十 人 であったからである。38:27 聖所 の座と 垂幕 の座とを鋳るた
もち ぎん ざ ざ
めに 用 いた 銀 は百タラントであった。すなわち百座につき百タラント、一座につき
はしら こま つく
一タラントである。38:28また千七百七十五シケルで 柱 の 鉤 を 造 り、また
はしら あたま はしら けた つく もの
柱 の 頭 をおおい、 柱 のために 桁 を 造 った。38:29ささげ 物 なる
せいどう もち かいけん
青銅 は七十タラント二千四百シケルであった。38:30これを 用 いて 会見 の
まくや いりぐち ざ せいどう さいだん せいどう こうし
幕屋 の 入口 の座、 青銅 の 祭壇 と、それにつく 青銅 の 格子 、および
さいだん うつわ つく にわ しゅうい ざ にわ もん
祭壇 のもろもろの 器 を 造 った。38:31また 庭 の 周囲 の座、 庭 の 門
ざ まくや くぎ にわ しゅうい くぎ つく
の座、および 幕屋 のもろもろの 釘 と、 庭 の 周囲 のもろもろの 釘 を 造 った

第39章

かれ あおいと むらさきいと ひいと せいじょ つとめ


39:1 彼 らは 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 で、 聖所 の 務 のための
あみもの ふく つく せい ふく つく しゅ
編物 の 服 を 作 った。またアロンのために 聖 なる 服 を 作 った。 主 がモー
めい
セに 命 じられたとおりである。
きんし あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし つく
39:2また 金糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 でエポデを 作 っ
きん う の いた き いと あおいと むらさき
た。39:3また 金 を打ち延べて 板 とし、これを切って 糸 とし、 青 糸 、 紫
いと ひいと あま ねんし まじ たく さいく
糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 に 交 えて、 巧 みな 細工 とした。39:4また、これがた
かた つく りょうはし
めに 肩 ひもを 作 ってこれにつけ、その 両端 でこれにつけた。39:5エポデの
うえ おび おな おな きんし あおいと
上 で、これをつかねる 帯 は、 同 じきれで、 同 じように、 金糸 、 青 糸 、
むらさきいと ひいと あま ねんし つく しゅ めい
紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で 作 った。 主 がモーセに 命 じられたとおり
である。
しま さいく きんし あみざいく いん
39:6また、 縞 めのうを 細工 して、 金糸 の 編 細工 にはめ、これに 印 を
ちょうこく こ な きざ かた
彫刻 するように、イスラエルの子たちの名を 刻 み、39:7これをエポデの 肩 ひ
こ きねん いし しゅ めい
もにつけて、イスラエルの子たちの 記念 の 石 とした。 主 がモーセに 命 じられた
とおりである。
むねあて たく つく つく
39:8また 胸当 を 巧 みなわざをもって、エポデの 作 りのように 作 った。すな
きんし あおいと むらさきいと ひいと あま ねんし つく
わち 金糸 、 青 糸 、 紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で 作 った。39:9
むねあて お かく お なが ゆびあた
胸当 は二つに折って四 角 にした。すなわち二つに折って、 長 さを一 指 当 り
はば ゆびあた なか ほうせき れつ
とし、 幅 も一 指 当 りとした。39:10その 中 に 宝石 四 列 をはめた。すなわ
こうぎょくずい き いし すいしょう れつ だい れつ
ち、 紅 玉髄 、貴かんらん 石 、 水晶 の 列 を 第 一 列 とし、39:11
だい れつ いし あかしま だい れつ きすいしょう
第 二 列 は、ざくろ 石 、るり、 赤 縞 めのう、39:12 第 三 列 は黄 水晶
むらさきすいしょう だい れつ きへきぎょく しま
、めのう、 紫 水晶 、39:13 第 四 列 は黄 碧玉 、 縞 めのう、
へきぎょく きん あみざいく なか こ
碧玉 であって、これらを 金 の 編 細工 の 中 にはめ込んだ。39:14その
ほうせき こ な な ひと
宝石 はイスラエルの子たちの名にしたがい、その名と 等 しく十二とし、おのおの
いん ちょうこく ぶぞく な きざ
印 の 彫刻 のように、十二 部族 のためにその名を 刻 んだ。39:15またひも
ざいく じゅんきん むねあて きん あみ
細工 にねじた 純金 のくさりを 胸当 につけた。39:16また 金 の二つの 編
ざいく きん かん つく かん むねあて りょうはし
細工 と、二つの 金 の 環 とを 作 り、その二つの 環 を 胸当 の 両端 につ
すじ きん むねあて はし かん
けた。39:17かの二 筋 の 金 のひもを 胸当 の 端 の二つの 環 につけた。39:18た
すじ た りょうはし あみざいく
だし、その二 筋 のひもの他の 両端 を、かの二つの 編 細工 につけ、エポデの
かた まえ きん かん つく
肩 ひもにつけて 前 にくるようにした。39:19また二つの 金 の 環 を 作 って、こ
むねあて りょうはし せっ うちがわ ふち
れを 胸当 の 両端 につけた。すなわちエポデに 接 する 内側 の 縁 にこれ
きん かん つく かた
をつけた。39:20また 金 の 環 二つを 作 って、これをエポデの二つの 肩 ひもの
した ぶぶん まえ ほう め ちか おび うえ
下 の 部分 につけ、 前 の 方 で、そのつなぎ目に 近 く、エポデの 帯 の 上 の
ほう むねあて あお かん かん
方 にくるようにした。39:21 胸当 は 青 ひもをもって、その 環 をエポデの 環
むす おび うえ ほう むねあて
に 結 びつけ、エポデの 帯 の 上 の 方 にくるようにした。こうして、 胸当 がエ
はな しゅ めい
ポデから 離 れないようにした。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。
ぞく うわふく あおじ おりもの つく
39:22またエポデに 属 する 上服 は、すべて 青地 の 織物 で 作 った。39:23
うわふく くち なか くち しゅうい
上服 の 口 はそのまん 中 にあって、その 口 の 周囲 には、よろいのえりのよ
ふち うわふく あおいと
うに 縁 をつけて、ほころびないようにした。39:24 上服 のすそには 青 糸 、
むらさきいと ひいと あま ねんし つく じゅんきん
紫 糸 、緋 糸 、亜麻の 撚糸 で、ざくろを 作 りつけ、39:25また 純金
すず つく すず うわふく しゅうい あいだ
で 鈴 を 作 り、その 鈴 を 上服 のすその 周囲 の、ざくろとざくろとの 間
すず すず つとめ うわふく
につけた。39:26すなわち 鈴 にざくろ、 鈴 にざくろと、 務 の 上服 のすその
しゅうい しゅ めい
周囲 につけた。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。
こ あまいと お したふく つく
39:27またアロンとその子たちのために、亜麻 糸 で織った 下 服 を 作 り、39:28
あまぬの ぼうし つく あまぬの うるわ とうぬの つく あま ねんし
亜麻 布 で 帽子 を 作 り、亜麻 布 で 麗 しい 頭 布 を 作 り、亜麻の 撚糸 の
ぬの した つく あま ねんし あおいと むらさきいと ひ
布 で、 下 ばきを 作 り、39:29亜麻の 撚糸 および 青 糸 、 紫 糸 、緋
いと いろ お おび つく しゅ めい
糸 で、 色 とりどりに織った 帯 を 作 った。 主 がモーセに 命 じられたとおりで
ある。
じゅんきん せい かんむり まえいた つく いん
39:30また 純金 をもって、 聖 なる 冠 の 前 板 を 作 り、 印 の
ちょうこく うえ しゅ せい もの もじ か
彫刻 のように、その 上 に「 主 に 聖 なる 者 」という文字を書き、39:31こ
あお ぼうし うえ むす しゅ めい
れに 青 ひもをつけて、それを 帽子 の 上 に 結 びつけた。 主 がモーセに 命 じら
れたとおりである。
かいけん てんまく まくや こうじ おわ
39:32こうして 会見 の 天幕 なる 幕屋 の、もろもろの 工事 が 終 った。イ
ひとびと しゅ めい
スラエルの 人々 はすべて 主 がモーセに 命 じられたようにおこなった。39:33
かれ まくや てんまく うつわ たずさ
彼 らは 幕屋 と 天幕 およびそのもろもろの 器 をモーセのもとに 携 えてき
こま わく よこぎ はしら ざ
た。すなわち、その 鉤 、その 枠 、その 横木 、その 柱 、その座、39:34あかね
ぞ おひつじ かわ かわ へだ たれまく
染めの 雄羊 の 皮 のおおい、じゅごんの 皮 のおおい、 隔 ての 垂幕 、39:35
はこ しょくざいしょ つくえ うつわ
あかしの 箱 と、そのさお、 贖罪所 、39:36 机 と、そのもろもろの 器
そな じゅんきん しょくだい ざら れつ
、 供 えのパン、39:37 純金 の 燭台 と、そのともしび 皿 、すなわち 列
なら ざら うつわ あぶら
に 並 べるともしび 皿 と、そのもろもろの 器 、およびそのともし 油 、39:38
きん さいだん そそ あぶら こう くんこう まくや いりぐち
金 の 祭壇 、 注 ぎ 油 、 香 ばしい 薫香 、 幕屋 の 入口 のとばり、
せいどう さいだん せいどう こうし
39:39 青銅 の 祭壇 、その 青銅 の 格子 と、そのさお、およびそのもろもろ
うつわ せんばん だい にわ はしら ざ にわ
の 器 、 洗盤 とその 台 、39:40 庭 のあげばり、その 柱 とその座、 庭 の
もん くぎ かいけん てんまく まくや もち
門 のとばり、そのひもとその 釘 、また 会見 の 天幕 の 幕屋 に 用 いるもろ
うつわ せいじょ つとめ あみもの ふく さいし
もろの 器 、39:41 聖所 で 務 をなす 編物 の 服 、すなわち 祭司 の
つとめ さいし せい ふく こ ふく
務 をなすための 祭司 アロンの 聖 なる 服 およびその子たちの 服 。39:42イス
ひとびと しゅ めい こうじ
ラエルの 人々 は、すべて 主 がモーセに 命 じられたように、そのすべての 工事
こうじ み かれ しゅ めい
をした。39:43モーセがそのすべての 工事 を見ると、 彼 らは 主 が 命 じられたと
かれ しゅくふく
おりに、それをなしとげていたので、モーセは 彼 らを 祝福 した。

第40章

しゅ い しょうがつ がんじつ かいけん


40:1 主 はモーセに言われた。40:2「 正月 の 元日 にあなたは 会見 の
てんまく まくや た なか はこ
天幕 なる 幕屋 を建てなければならない。40:3そして、その 中 にあかしの 箱 を
お たれまく はこ へだ かく つくえ たずさ い
置き、 垂幕 で、 箱 を 隔 て 隠 し、40:4また、 机 を 携 え入れ、それに
なら なら しょくだい たずさ い
並 べるものを 並 べ、 燭台 を 携 え入れて、そのともしびをともさなければ
きん こう さいだん はこ まえ
ならない。40:5あなたはまた 金 の 香 の 祭壇 を、あかしの 箱 の 前 にすえ、と
まくや いりぐち はんさい さいだん
ばりを 幕屋 の 入口 にかけなければならない。40:6また 燔祭 の 祭壇 を
かいけん てんまく まくや いりぐち まえ せんばん かいけん
会見 の 天幕 なる 幕屋 の 入口 の 前 にすえ、40:7 洗盤 を 会見 の
てんまく さいだん あいだ みず い
天幕 と 祭壇 との 間 にすえて、これに 水 を入れなければならない。40:8ま
しゅうい にわ もう にわ もん
た 周囲 に 庭 を 設 け、 庭 の 門 にとばりをかけなければならない。40:9そして
そそ あぶら まくや なか そそ
注 ぎ 油 をとって、 幕屋 とその 中 のすべてのものに 注 ぎ、それとそのもろも
うつわ せいべつ せい
ろの 器 とを 聖別 しなければならない、こうして、それは 聖 となるであろう。
はんさい さいだん うつわ あぶら そそ
40:10あなたはまた 燔祭 の 祭壇 と、そのすべての 器 に 油 を 注 いで、
さいだん せいべつ さいだん せい
その 祭壇 を 聖別 しなければならない。こうして 祭壇 は、いと 聖 なるもの
せんばん だい あぶら そそ
となるであろう。40:11また 洗盤 と、その 台 とに 油 を 注 いで、これを
せいべつ こ かいけん まくや いりぐち つ
聖別 し、40:12アロンとその子たちを 会見 の 幕屋 の 入口 に連れてきて、
みず かれ あら せい ふく き あぶら そそ
水 で 彼 らを 洗 い、40:13アロンに 聖 なる 服 を着せ、これに 油 を 注 いで
せいべつ さいし つとめ かれ こ つ
聖別 し、 祭司 の 務 をさせなければならない。40:14また 彼 の子たちを連れ
ふく き ちち あぶら そそ かれ
てきて、これに 服 を着せ、40:15その 父 に 油 を 注 いだように、 彼 らにも
あぶら そそ さいし つとめ かれ あぶら
油 を 注 いで、 祭司 の 務 をさせなければならない。 彼 らが 油 そそがれ
よよ さいししょく
ることは、代々ながく 祭司 職 のためになすべきことである」。
おこな しゅ かれ めい
40:16モーセはそのように 行 った。すなわち 主 が 彼 に 命 じられたように
おこな だい ねん しょうがつ つき がんじつ まくや
行 った。40:17 第 二 年 の 正月 になって、その 月 の 元日 に 幕屋 は
た まくや た ざ わく た
建った。40:18すなわちモーセは 幕屋 を建て、その座をすえ、その 枠 を立て、その
よこぎ こ はしら た まくや うえ てんまく
横木 をさし込み、その 柱 を立て、40:19 幕屋 の 上 に 天幕 をひろげ、その
うえ てんまく しゅ めい
上 に 天幕 のおおいをかけた。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。40:20
かれ いた はこ おさ はこ しょくざいしょ
彼 はまたあかしの 板 をとって 箱 に 納 め、さおを 箱 につけ、 贖罪所 を
はこ うえ お はこ まくや たずさ い へだ たれまく
箱 の 上 に置き、40:21 箱 を 幕屋 に 携 え入れ、 隔 ての 垂幕 をかけて、
はこ かく しゅ めい かれ
あかしの 箱 を 隠 した。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。40:22 彼 はま
かいけん てんまく まくや ないぶ きたがわ たれまく そと つくえ
た 会見 の 天幕 なる 幕屋 の 内部 の 北側 、 垂幕 の 外 に 机 をすえ
うえ れつ なら しゅ まえ そな しゅ
、40:23その 上 にパンを 列 に 並 べて、 主 の 前 に 供 えた。 主 がモーセに
めい かれ かいけん てんまく まくや ないぶ
命 じられたとおりである。40:24 彼 はまた 会見 の 天幕 なる 幕屋 の 内部
みなみがわ つくえ あ しょくだい しゅ まえ
の 南側 に、 机 にむかい合わせて 燭台 をすえ、40:25 主 の 前 にとも
しゅ めい かれ かいけん
しびをともした。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。40:26 彼 は 会見 の
まくや なか たれまく まえ きん さいだん うえ こう
幕屋 の 中 、 垂幕 の 前 に 金 の 祭壇 をすえ、40:27その 上 に 香 ばしい
くんこう しゅ めい かれ
薫香 をたいた。 主 がモーセに 命 じられたとおりである。40:28 彼 はまた
まくや いりぐち はんさい さいだん かいけん てんまく
幕屋 の 入口 にとばりをかけ、40:29 燔祭 の 祭壇 を 会見 の 天幕 な
まくや いりぐち うえ はんさい そさい しゅ
る 幕屋 の 入口 にすえ、その 上 に 燔祭 と 素祭 をささげた。 主 がモーセに
めい かれ かいけん てんまく さいだん
命 じられたとおりである。40:30 彼 はまた 会見 の 天幕 と 祭壇 との
あいだ せんばん お あら みず い
間 に 洗盤 を置き、 洗 うためにそれに 水 を入れた。40:31モーセとアロンお
こ て あし あら かいけん てんまく
よびその子たちは、それで手と 足 を 洗 った。40:32すなわち 会見 の 天幕 に
さいだん ちか あら しゅ めい
はいるとき、また 祭壇 に 近 づくとき、そこで 洗 った。 主 がモーセに 命 じら
まくや さいだん しゅうい にわ もう にわ
れたとおりである。40:33また 幕屋 と 祭壇 の 周囲 に 庭 を 設 け、 庭 の
もん こうじ お
門 にとばりをかけた。このようにしてモーセはその 工事 を終えた。
くも かいけん てんまく しゅ えいこう まくや み
40:34そのとき、 雲 は 会見 の 天幕 をおおい、 主 の 栄光 が 幕屋 に満
かいけん まくや くも
ちた。40:35モーセは 会見 の 幕屋 に、はいることができなかった。 雲 がその
うえ しゅ えいこう まくや み くも
上 にとどまり、 主 の 栄光 が 幕屋 に満ちていたからである。40:36 雲 が
まくや うえ とき ひとびと みち すす かれ
幕屋 の 上 からのぼる 時 、イスラエルの 人々 は 道 に 進 んだ。 彼 らはその
たびじ つね くも とき
旅路 において 常 にそうした。40:37しかし、 雲 がのぼらない 時 は、そののぼる
ひ みち すす いえ もの まえ
日まで 道 に 進 まなかった。40:38すなわちイスラエルの 家 のすべての 者 の 前
ひる まくや うえ しゅ くも よる くも なか ひ かれ
に、 昼 は 幕屋 の 上 に 主 の 雲 があり、 夜 は 雲 の 中 に火があった。 彼 ら
たびじ つね
の 旅路 において 常 にそうであった。

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