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オンライン手順書の作成を支援す

るシステムの開発

岸田崇志†  前田香織‡  河野英太郎‡

† 広島市立大学大学院情報科学研究科
‡ 広島市立大学情報処理センター

HIROSHIMA CITY
UNIVERSITY
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発表概要
 はじめに
 背景と目的
 オペレーションキャプチャの概要と特長
 機能設計
 評価
 おわりに

2005/10/14 第39回DSM研究会 HIROSHIMA CITY


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はじめに
 オンライン手順書を作成する機会が多い
ネットワークやシステムの管理
システム更新時
新システム(アプリケーション)の導入時
WebCT などの e-learning システムなどのオンライ
ン教材
利用手順書や講義や講習などの資料
ネットワークを利用した遠隔イベント
新ツールの利用
資源の引き継ぎ

 オンライン手順書の例
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一般的なオンライン手順書の作成方 4


 画像のキャプチャ
 対象アプリケーションを操作し,画像のキャプチャを行う

 画像の加工
 閲覧者の理解を助けるため記号を記入する

 ドキュメントの作成
 操作方法を文章で記載する
  HTML を作成する

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オンライン手順書作成における問題 5


 問題点の事前調査を行った
作成時に複数のアプリケーションを利用するため,
作成に手間が掛かる
キャプチャソフトと編集ソフトを併用しなければな
らない
キャプチャソフトと編集ソフトを交互に操作するた
め, コピー & ペーストの手間が掛かる
編集ソフトとキャプチャ画面の切り替えが面倒であ

キャプチャ画像の枚数が多い場合非常に煩雑
画像サイズの調整や加工が難しい
Web等オンラインで掲載したい場合,HTMLの
作成が面倒である 第39回DSM研究会
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オンライン手順書作成支援システムの要 6

(a) 画像のキャプチャが行えること

(b) 画像の加工のうち,簡易な画像編集や画像のサイズ調整を
  自動で行えること

(c) 画像の加工のうち,画像のコピー & ペーストではなく


  直接ファイルに書き出せること

(d) 一つのアプリケーションで画像のキャプチャ,画像の加工,
ドキュメントの編集が一連の動作で実現可能であること

(e) 自動的に HTML などの形式で手順書のアウトラインが生成さ


 れること
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オンライン手順書の作成支援システムの開 7


 オンライン手順書の作成支援システム
オペレーションキャプチャの開発
 目的
 前述の要件を満たし,オンライン手順書の作成の効率化を
図る
 特長
 シンプルな操作
 画像キャプチャ,画像の加工,
ドキュメントの作成が一連の動
作で行える
 対象アプリケーションを操作し
ながら,複数のフォーマットで
自動的に手順書のフレームワー
クを作成できる
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デモンストレーション
 オペレーションキャプチャの動作をデモを用い
て説明します
 出力ファイル(HTML形式)

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機能
 キャプチャウインドウの選択
アクティブウインドウ,全画面
 追記機能(手順書ファイルへの追記)
 画像の加工機能
サイズ調節
カーソル選択

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機能(続き)
 プレビュー機能

プルダウンメ
ニュー
のキャプチャ

 手順書アウトライン自動生成機能
 HTML , Word , Excel , PowerPoint に対応
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開発環境と動作確認
 開発環境
 Mircosoft VisualStudio.NET2003
 開発言語: Visual C#.NET, VisualBasic.NET
 OS: WindowsXP
 動作環境
 Microsoft .NET framework1.1 が必要
 対応OS
WindowsXP
– Windows2000 や WindowsXP 64bit Edition での動作報告も
あり
 対応する Office のバージョン
Office2000,OfficeXP,Office2003

 注意
Norton Internet Security があると Word などの立ち上げの際に
,ブロックされる可能性がある
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オペレーションキャプチャの評価
 既存ツールとの比較
Windows の基本機能としてプリントスクリーン機

代表的なキャプチャツールとして Winshot [3]
マニュアル作成用キャプチャツールとして販売され
ているもの
Capture It! PRO (クラフテック社) [8]
Click! レコーダー (グルーソフトウェア社) [9]
手順書作成の要件に対しての比較

 利用に関する主観評価
アンケートによる評価
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既存ツールとの比較
(a) (b) (c) (d) (e)

画 画
出画 こ一 の手
像 像
し像 と連 自順
の の のの 動書
キ フ 編動 生ア
ャ ァ 集作 成ウ
プ イ で ト
チ ル 行 ラ
ャ 書 え イ
き る ン
オペレーションキャプ
 アプリケーションによっては利用できない
○ ○ ○ ○ ○
チャ  Java で作成されたアプリケーション全般に
プリントスクリーン機能
使用できない ○ × × × ×

Winshot  対応形式は,HTML,Word
○ × ○ × ×

Capture It! PRO ○ ○ ○ × ×

Click! レコーダー ○ ○ ○ ○ ○
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利用に関する主観評価
 アンケートをネットワーク上で公開し,下記
の項目により評価を行った
 オペレーションキャプチャの貢献度
 オペレーションキャプチャの操作性
 操作性
 インストールの難易度
 初心者の使いやすさ
 従来方法との比較
 オペレーションキャプチャを使用した場面
 回答者
 人数:  25 名
 業種: ネットワーク管理者,プログラム開発
者,パソコン講師,ボランティアスタッフなど
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オペレーションキャプチャの貢献度

役に立った

どちらでもない

役に立たなかった

0 5 10 15 20 25
回答者数(人)
 代表的なコメント
様々な形式で出力できるのでよい
まとめて行うことができるので便利である
HTML を自動生成される点がよい
 自動的に手順書のアウトラインを生成する機能が
役立つといった意見が多かった
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オペレーションキャプチャの操作性

使いやすい

どちらでもない

使いにくい

0 5 10 15 20 25
回答者数(人)

 代表的なコメント
機能がシンプルなため操作が簡易である
操作が毎回ダイアログで表示されるので親切である
システムの機能不足-カーソル強調機能のサークル
のサイズや色などがユーザで設定できない
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オペレーションキャプチャの操作性(続 17

き)
インストールの難易度

易しい

普通

難しい

0 5 10 15 20 25
回答者数(人)
初心者の使いやすさ

初心者でも易しい

どちらでもない

初心者には難しい

0 5 10 15 20 25

回答者数(人)
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従来方法との比較
オペレーションキャプチャ

同じ

従来方法

0 5 10 15 20 25
回答者数(人)

 代表的なコメント
自動的に Word や Excel に画像を貼り付け,自動的
に手順書のアウトラインを作成する機能が便利
融通の利かないところがあるのでもう少し機能が欲
しい
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オペレーションキャプチャを使用した場 19


 ネットワークの管理における手順書の作成
 本学情報処理センターでは,手順書の作成に本ツールを
用いて運用している
 ユーザーサポートで手順を説明する場合
 家族や友人、同僚にソフトの操作を説明する場

 パソコン教室で講義資料の作成
 研修などの資料作成
 海外ボランティア( JICA )でコンピュータ教
育のカリキュラムやテキスト作成
 システム開発における仕様書の作成や動作確認
報告資料の作成 第39回DSM研究会
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オペレーションキャプチャの公開情 20


 公式サイト
 http://www.v6.ipc.hiroshima-cu.ac.jp/projects/opcap/
 ベクターソフトニュース
 http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/050810/n0508101.html
 窓の杜
 http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/07/06/operationcapture.
html

 ベクターの 05.08.08 ~ 05.08.14 ダウンロードランキ


ング
 総合ランキング 29 位
 公開 3 ヶ月で 16000 ダウンロード突破

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おわりに
 オンライン手順書の作成を支援するシステ
ム“オペレーションキャプチャ”の開発を行った

 一利用者として・・・
ネットワーク管理現場での
ドキュメント化の促進
利用環境の向上

  http://www.v6.ipc.hiroshima-cu.ac.jp/projects/opcap/
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オンライン手順書作成支援システムの要 22


 画像のキャプチャが行えること
 画像の加工のうち,簡易な画像編集や画像の
サイズ調整を自動で行えること
 画像の加工のうち,画像のコピー & ペースト
ではなく直接ファイルに書き出せること
 一つのアプリケーションで画像のキャプ
チャ,画像の加工,ドキュメントの編集が一
連の動作で実現可能であること.
 自動的に HTML などの形式で手順書のアウト
ラインが生成されること
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今後の課題
 キャプチャ範囲パターンのバリエーションを増
やす
マウスカーソル周囲何ピクセル

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