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2009 年 8 月 6 日

セントラル短資 FX 株式会社

2009 年 FX 投資家の意識調査の結果
~ 75.8%のFX投資家は証拠金規制後も取引を継続する意向 ~

1998 年の外為法改正以来、外国為替証拠金取引(以下 FX 取引)は社会的に広く認知されるに連れ、


顧客数は拡大の一途を辿り、2009 年 3 月末の業界全体の口座数は店頭取引、取引所取引合わせて
230 万口座を越えるにいたりましたが、昨年秋の世界的な金融危機の影響から預託金は 2008 年 6 月を
ピークとして減少傾向を見せております。こうした取引状況下、FX 取引業界ではレバレッジ競争が高ま
りを見せており、対する行政当局では、内閣府令の改正により証拠金率等に制限を加えることを決定し
ています。
セントラル短資 FX 株式会社では、こうした大きな変化が生じているこの機をとらえ、①2008 年秋のリ
ーマンショック以降の投資家動向、および②2009 年春以降に公表された金融庁による規制強化の影響
を探るため、「FX 投資家の意識調査」を行いましたところ大変興味深い結果を得ることができました。

【調査実施概要】
• 目 的 FX 取引を行っている投資家の取引実態・意識を定量的に把握する
こと。
• 地 区 全国
• 対 象 者 FX 取引口座を保有し、直近 1 ヶ月に FX 取引を行った 20 歳以上の
男女 3,767 名(設問によっては、アクティブな取引を行う投資家
700 名を抽出して調査)
※除外職種:金融・保険・広告・マスコミ・調査関連業従事者および学生

• 期 間 2009 年 5 月 22 日~5 月 27 日 (インターネット調査)


• 調 査 内 容 取引経験
取引開始の動機
FX 取引会社を選ぶポイント
設定レバレッジ
証拠金率規制後の対応
投資や運用についての考え方 など

調査詳細につきましては次頁以降をご参照ください。

1
【FX に関する意識調査結果の特徴点】

①FX 取引を始めてから、どれくらい経ちますか?
→取引経験 3 年未満が 81.8%。

②FX 取引を始めた理由は何ですか?
→資産運用志向の意識が高い。一方で機動的な投資が可能な点に魅力を感じている。

③FX 取引会社を選択する際、重視することは何ですか?
→安心・安全を求めるとともに、商品性の優位さを重視する。

④レバレッジはどれくらいに設定していますか?
→25 倍未満が 52.6%。自身の投資スタイルに合ったレバレッジで取引している。

⑤レバレッジ規制が実施された場合、取引を継続しますか?
→「レバレッジを低く抑えて、そのまま取引を続ける」が 75.8%を占めた。
なお、当社をメイン口座とするお客さまでみるとこの比率は 88.0%を占めている。

⑥どのようにロスカットを設定していますか?また、FX 会社による強制ロスカットは必要ですか?
→自身でロスカットオーダーを設定している投資家は 86.8%占めた。84.4%の投資家が強制ロスカ
ットを必要だと感じている。

⑦投資や資産運用について、どのようにお考えですか?
→「今の時代、貯金よりも運用(投資)」、「儲かるのであれば多少のリスクはあってもよい」という意
識が高く、「投資・運用商品を選ぶ際は、自分で決めたい」という主体的な関与を意識してい
る。

2
FX 取引に関するアンケート調査結果

FX 取引の回数、証拠金の合計額、取引歴 n= 3767

、FX 取引口座保有者は 6%(4809 サンプル)存在し


成人男女全体のうち(8 万サンプル)
た。このうち、78.3%が直近 1 か月以内に取引を行っている。

全国 20 歳以上男女 N=80000 サンプル

FX 取引口座保有者 6.0%(4809)

直近 1 ヶ月の FX 取引利用者
78.3%(3767)

直近1ヶ月のFX取引回数 n=4809
わからな
100回以
い, 2.0%
上, 8.8%

50-100
0回,
回未満,
19.7%
5.5%
20-50回
未満,
11.7%
10-20回 1-10回未
未満, 満,
15.5% 36.8%

5年-10年
証拠金の合計額 n=3767 未満, FX取引歴 n=3767
4.0% 10年以上, わからな
わからな
0.5% い, 0.3%
200万円以 い, 1.9%
上, 12.1% 4年-5年未
満, 5.1%
5万円未
満, 14.3% 半年未満,
200万円未 3年-4年未 17.6%
満, 8.8% 満, 8.4%
10万円未
満, 13.9% 2年-3年未 半年-1年
100万円未
満, 17.3% 未満,
満, 14.2% 20万円未 20.3%
満, 14.8%
50万円未 1年-2年未
満, 20.1% 満, 26.6%

直近 1 カ月の FX 取引利用者の預託金は 5 万円から 100 万円以上まで比較的幅広い分布と


なっている。また、FX 取引歴については 3 年未満が 81.8%を占めており、1 年未満が 37.9%
となっている。

3
メイン口座でのレバレッジ設定 n=3683

メイン口座(最頻利用口座)におけるレバレッジ設定は半数以上が 20 倍未満と回答したも
のの、100 倍以上の回答についても 17%存在している。

最頻取引先でのレバレッジ設定 n=3683
500倍以上, わからない,
200-500倍未 0.2% 3.0%
満, 4.6%

5倍未満,
100-200倍未 15.4%
満, 12.4%

5-10倍未満,
20.0%

50-100倍未満,
13.0% 10-20倍未満,
18.8%
20-50倍未満,
12.5%

※これ以降は、アクティブな取引を行う FX 投資家 700 名を抽出し詳細に調査した結果

FX 取引以外の保有金融商品 ※複数回答可 n=700

定期・普通預金は全体の 88.4%(注1)と高いものの、次に株式、投信、外貨預金とリス
ク商品に対する意識も高いことが見てとれる。
(注 1)一般に FX 取引は銀行口座を介しての取引であり、銀行口座が必須であるが、今回のアンケートでは運用を念

頭に置かれた 11.6%の方が預金を答えなかった可能性がある。

普通預金口座(定期含む) 88.4%

株式 55.9%

投資信託 35.2%

外貨預金 25.2%

住宅ローン 20.0%

国債・個人向け国債 14.1%

コモディティ(金・プラチナ・商品先物… 8.4%

外国債券 8.3%

信託 6.0%

その他の金融商品 5.3%

SMA・ラップ口座 1.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

4
FX 取引実態 取引回数・証拠金・取引歴 n=700

【取引回数】
直近 1 ヵ月の取引回数は 47.3%の方が 10 回未満と大勢だが、100 回以上の取引を行った方
も 9.4%存在する。
注:相場の方向性がなく、先行き不透明なため、小刻みな取引が増加している傾向が見られる。

100回以上,
9.4%
50-100回未満,
7.4%

20-50回未満, 1-10回未満,
13.5% 47.3%

10-20回未満,
22.4%

【証拠金預託額】
「50 万円以上」の預託を行っている方は全体の 38.7%、「20 万円以上 50 万円未満」と答
えた方が 23.4%と最も多くなっている。
「200 万円以上」の預託についても 13.9%と比較的
高率を保っている。
5万円未満,
11.3%

200万円以
上, 13.9%
200万円未満,
10.6%
10万円未満,
14.5%
100万円未満, 20万円未満,
14.2% 12.2%

50万円未満,
23.4%

5
【FX 取引歴】
「1 年以上 3 年未満」と答えた方が 45%。次いで「1 年未満」の取引歴が 35%となってお
り、FX 取引についての認知度向上とともに幅広い投資家層が集まっていると思われる。

5年-10年未満,
4年-5年未満,
5.1%
6.4%

3年-4年未満, 半年未満,
9.1% 15.2%

半年-1年未満,
2年-3年未満, 19.2%
18.8%

1年-2年未満,
26.2%

FX 取引を始めた動機 ※単数回答 n=700

「銀行預金より有利な投資先」あるいは「資産運用の勉強の一環として」といった回答が
もっとも多く、次いで「手っ取り早く稼ぐ手段として」との回答が多かった。長引く低金
利環境を反映して投資家のリスク資産への興味が高まっていることがうかがえる。

その他, 1.4%

資産運用の勉強
の一環として, 銀行預金よりも
21.1% 有利な投資先と
して, 29.1% 外貨預金からの
単なる興味本 乗り換え, 5.5%
位・ゲーム感覚
で, 9.8%
通貨分散による
リスクヘッジ,
2.8%

手っ取り早く稼 ポートフォリオ
ぐ手段として, ミリオネアを目 の一角として,
16.4% 指して, 6.0% 8.0%

6
投資や資産運用に関する考え方 ※複数回答可 n=700

「今の時代、預金よりも運用(投資)」、「儲かるのであれば多少のリスクはあってもよい」意識が高い。
多少のリスクを取っても自己責任の原則に基づいた資産運用に前向きと考えられる。
今の時代、貯金より運用(投資)である 53.2%
儲かるのであれば多少のリスクはあってもよい 46.9%
将来的には、今の資産をもっと増やすべきたと思う 40.2%
投資は知的なゲームだと思う 39.6%
投資・運用するなら楽しんでやりたい 36.9%
預貯金と運用(投資)のバランスが大事だと思う 35.4%
投資・運用商品を選ぶ際は、自分で決めたい 35.3%
投資は人生を豊かにする手段である 35.0%
株式投資に興味がある 30.6%
短期売買で稼いでいく方だ 27.7%
投資は”ばくち”である 24.0%
中長期でじっくり資産形成したいと思う 23.9%
投資するならできるだけリスクが低く、地道に増えていく商品を… 19.8%
投資に関する知識は人並みにあると思う 19.2%
株で大儲けしたいと思っている 15.2%
投資・運用は深く考えすぎずにやりたい 9.9%
FXの商品やサービスはどこも同じようなものだ 8.7%
運用商品を選ぶ際は、専門家(窓口)に相談したい 2.3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

取引会社選択時の重視イメージ ※単数回答 n=700


「経営が健全」、「信託保全システムがある」の回答が多く、ユーザーは資金の安全性に依然として
関心が高いことがうかがえる。次いで「手数料が安い」、「スプレッドが小さい」といった経済性への
関心がつづく。

スワップポイント
が高い, 3.4%

その他, 20.2%
小さい通貨単位か
ら取引できる, 経営が健全,
4.3% 27.4%
信託保全システム
がある, 11.4%

取引画面の使い勝
手が良い, 6.9%
手数料が安い,
8.7% 取引システムが安
スプレッドが小さ
定している, 9.2%
い, 8.5%

7
セントラル短資 FX のイメージ ※複数回答 n=700

「メジャーな」、「信頼できる」会社として認識いただいている。次いで「伝統がある」、「人気がある」と
いったイメージを抱いている。

メジャーな
30.9%
信頼できる
29.0%
伝統がある
21.6%
人気がある
17.7%
企業イメージがよい
15.9%
永く付き合える
14.3%
初心者にも優しい
12.4%
誠実な
10.4%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%

ポジションを持つきっかけ ※複数回答 n=700

取引を行うきっかけは「チャートの動きを見て」が突出して高く、テクニカルへの関心が
高い。また、
「経済指標の発表」や「マーケットのニュース記事」への関心も高く、
【情報】
の重要性がうかがえる。

チャートの動きを見て
81.0%

経済指標の発表を見て
40.1%

マーケットのニュース記事を見て
31.7%

売買シグナルを見て
22.2%

専門家の予想・分析を見て
18.5%

その他
1.1%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%

8
ロスカットオーダーの設定方法 ※単数回答 n=700

半数を超える方がロスカットオーダーを自らの判断で置いている。IFO 注文のような複合
注文も重要になるだろう。
その他, 1.6%

FX会社のシステ
ムによるロス
カットに任せて
いる, 11.6% 新規ポジション
から損切りオー
ダーを設定して
いる, 24.2%
値動きを見て損
切りし、ポジ
ションを解消し
値動きを見て、
ている, 35.0%
損切りオーダー
を設定している,
27.6%

強制ロスカットの必要性 ※単数回答 n=700

昨年の金融混乱の影響による市場変動率の高まりを受けたことで、84.4%の方が強制ロスカ
ットの必要性を感じていると思われる。

必要ではない,
15.6%

必要, 84.4%

9
レバレッジの設定 ※単数回答 n=700
投資家の方が自らの資産管理を積極的に行っていると思われ、半数を超える方が 25 倍未満
のレバレッジに設定して資金管理を行っている。

250倍以上,
100-250倍未満, 1.0%
15.1%

50-100倍未満,
15.5% 25倍未満,
52.6%

25-50倍未満,
15.9%

レバレッジ規制後の行動 ※単数回答 n=700


他のリスク商品と比較して資金効率の良さを実感して頂いているのか、規制後もレバレッ
ジを抑えて取引を継続するとの答えが 75.8%と圧倒的に多かった。なお、当社をメイン口
座としてお使いのお客さまを対象とした場合は 88.0%の方が、レバレッジを抑えて取引を
継続するとお答えいただいている。

その他, 2.6%

わからない,
10.2%
海外のFX業者を
利用してFX取引
を行う, 4.4%

FX取引をやめる,
6.9%
レバレッジを低
く抑えて、その
まま取引を続け
る, 75.8%

10
取引ツールについて PC と携帯の割合 ※単数回答 n=700

取引ツールは 9 割を超える割合で PC からの取引となっている。

同じくらい, モバイルの方が
3.4% 多い, 1.7%

PCの方が多 PCのみ,
い, 40.8% 54.1%

FX 会社主催のセミナーへ参加したことがありますか ※単数回答 n=700

投資家の商品知識、市場知識習得への意欲は高く、半分以上の方がセミナーに参加あるい
は参加意向を持っている。

何度も参加したことがある
1-2回参加したことがある
参加しことはないが、テーマによっては参加してみたい
参加したことはなく、しようとも思わない

4.4%

会場セミナー 10.4% 43.4% 41.8%

WEBセミナー 8.7% 12.4% 47.5% 31.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

11
どんなセミナーに参加したいと思いますか? ※複数回答 n=700

実際に取引を行うための実践的なテクニックを中心として、投資家自身で判断できるよう
な取引手法への関心が非常に高い。

トレードの実践的テクニックの紹介
65.5%

専門家による為替予想
41.5%

システムトレードの紹介
32.9%

確定申告など税制の知識紹介
30.6%

FX初心者向けのトレード基礎知識紹介
27.4%

著名人の講演
26.0%

FX会社の代表者・社員の講演
12.7%

その他
1.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

以上

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