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【党首討論詳報】(2)公明、共産、社民、国民新各党党首の

冒頭発言
2009.8.17 14:47

詳報(1)にもどる

�太田昭宏公明党代表「今回の衆院選は日本の未来を託す政権選択がテーマになっていま
す。その政権選択の中身を問いかけることが、私は大事だと思っています。政策の中身。その
政策に一貫性、整合性、ぶれない政策であるかどうかという問いかけです。もう1つは、それを
実行する力、というものが大事だと思います。公明党はぶれない政策とやり抜く力を持ってい
ると自負しています」

�「今回の選挙戦、私たちは3つを柱としてマニフェストを掲げました。1つは未會有の経済危
機をどう乗り越えるかということです。昨年来、130兆円に及ぶ4度の予算編成をいたしまし
て、6月には景気の底入れ宣言をさせていただくところまで持ってきました。今日は4月から6
月のQE、いわゆる経済指標が出まして、プラス成長が明らかになりました。私は今が正念場
だと思っています。切れ目なくこの予算を執行する。そして同時に成長国家としての日本をど
う作るかという新しいスタートを切らなくてはならないと思っています。その成長とはまさに環境
や農業というグリーン産業革命をエンジン役とし、そして同時にアジアの中の日本としてアジア
の内需を取り込むという戦略に立ちます」

�「第2の柱は公明党の大きな柱でありますけど、生活を守り抜くということです。医療や介護
や、あるいは子育て支援、そして若者への雇用支援、そうしたことに全力をあげます。高額療
養費の自己負担限度額を引き下げます。あるいは介護の特養ホームなどの施設も16万人分
増やします。子育て支援も公明党はずっと野党の時代からやってきました。さらに力をつけて
頑張っていきたいと思っています。第3はそれの前提となる話でありますけど、もう1度クリーン
な政治、そうした清潔感のある政治に全力を尽くしたいと思っています。生活実感のある、そう
した実行力のある、生活を守り抜く政治を公明党は実行します。ありがとうございます」

�志位和夫共産党委員長「今度の選挙で私たちはまず、自民、公明の政権を退場させよう。そ
のために自公政権と真正面から対決してきた日本共産党を伸ばしてくださいと訴えておりま
す。同時に自公政権を退場させた後、それに代わってどういう新しい政治を作るのか。2つの
旗印を掲げております。第1は国民の暮らしと権利を守るルールある経済社会を作ろうという
ことです。雇用問題では労働者派遣法を抜本改正して、雇用は正社員で当たり前の社会の

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171448010-c.htm
ルールを作るなど、人間らしい労働のルールを提案しております。社会保障では後期高齢者
医療制度は撤廃する。高齢者と子どもの医療制度は国の制度として無料にする。年金医療介
護障害者福祉など、あらゆる分野の拡充を提案しております。財源は軍事費削減を含め無駄
遣いの一掃。大企業大資産家への応分の負担でまかない、消費税増税には絶対反対を貫き
ます」

�「第2は憲法9条を生かした平和外交への転換です。今年4月、チェコのプラハでオバマ(米)
大統領が『核兵器のない世界を』と呼び掛けました。私は大統領に対し『あなたの演説を歓迎
します。ぜひ核兵器廃絶を正面の主題とした国際交渉を開始してください』と要請する書簡を
送りました。そしたら先方から『あなたの情熱をうれしく思います』とする返書が届けられまし
た。ぜひ『核兵器のない世界を』という声を被爆国日本であげるため力を尽くしてまいりたいと
思います。私どもは財界中心、日米軍事同盟中心という政治のゆがみをおおもとから正して、
憲法に書いてある通りの国民主権の国。国民が主人公の日本を目指しております。どうかそ
の願いを日本共産党に託していただきますよう、皆様方の大きなご支持をよろしくお願いいた
します」

�福島瑞穂社民党党首「国民のみなさん、社民党は今度の総選挙、生活再建、命を大切にす
る政治を訴えていきます。社民党が作りたい社会は、人を切り捨てず支え合う社会です。小泉
構造改革は人々の雇用を破壊し、社会保障費を削り、地域のつながりを破壊しました。社民
党は産声の聞こえる街作りプロジェクトを作って2年間、全国の病院を回りました。地域から安
心してお産ができる場所がなくなっているという悲鳴を聞いてきました。製造業でも派遣法の
改悪によって非正規雇用が増え、年収200万円以下の人が今や1000万人を超えていま
す。社民党は小泉構造改革に始めから反対し、格差是正を訴えてきました。今回の選挙で
はっきり政治の方法を転換しなければなりません」

�「生活再建には3つあります。仕事の再建、暮らしの再建、そして地域の再建です。社民党が
核となってまとめた民主党、国民新党ともに国会に提出した労働者派遣法案をただちに成立
させ、福祉と医療、環境で雇用を作っていきます。社会保障費のカットをやめさせ、後期高齢
者医療制度を廃止し、月8万円の最低暮らし年金をつくります。公立病院を守り、保育所を応
援します。直接所得保障で農業を守り、中小企業の支援と減税を行います。この財源につい
ては大規模公共事業、防衛予算などの見直し、特別会計の総点検、法人税と高額所得者の
税率10年前に戻すことで14兆円以上財源が作れます。消費税の引き上げをしなくとも済む
のです」

�「社民党は平和を守る政党です。非核3原則の堅持と法制化、自衛隊のインド洋からの即時
撤退、9条改悪につながる憲法審査会を動かさないことを実現していきます。選挙後の新しい
政治の中で、社民党の訴える命を大切にする政治が本当に実を結ぶように、今こそ社民党に
国民の皆さんの力を下さい。よろしくお願いいたします」

�綿貫民輔国民新党代表「私ちょうど4年前の小泉内閣は『郵政民営化こそあらゆる改革の本
丸である』ということで、郵政賛成か反対かという選挙を行いました。私どもはこれに対して、こ

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171448010-c.htm
の一連の強引な政治の進め方に真っ向から対立して作り上げた政党であります。今、4年たち
まして、あれから1度も選挙がありません。総理大臣は4人も代わりました。しかし、あの『郵政
民営化こそ本丸である』といったあのマニフェスト。それ、いかなる社会を作ったか検証しなけ
ればならない選挙だと思います」

�「私どもは、この郵政民営化を先頭にして、競争至上主義、弱肉強食、いろいろ日本の文化に
沿わないような共生社会を競争社会に変えた。この小泉竹中政治の後始末、どうなっている
のか。これを検証しなくてマニフェストということで色んなバラマキをやっていることについて、
私どもは非常に不思議な現象だと考えております。私どもは、そういう意味におきまして、この
4年間の間に日本の地域の格差ができ、あるいは切り捨てが行われ、国民はこの政治に対し
て大変な不満を持っているのは事実であります。この国民の声が、今度の選挙にどのように反
映されるかということを、私どもは首尾一貫、郵政民営化見直しこそ、あらゆる曲がりかかった
政治を手直しする原点であると考えて、ぶれず、こびず、おもねらず今日まで参りました。この
精神をぜひ皆さんに聞いていただき選挙に臨みたいと思っております」

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