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【党首討論詳報】(3)鳩山氏「質問に答えていない」、首相

「答弁を理解していない」
2009.8.17 14:55

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�--これから恒例の党首同士のディベートに移る。持ち時間は1人8分、テーマは自由。では今
度は鳩山代表から。

�鳩山代表「それでは、麻生総理にお尋ねする。さきほど麻生総理は子供に夢を、若者に希望
を、お年寄りには安心をとおしゃった。子供からから夢を奪ったのは誰なんでしょうか。若者か
ら希望を奪ってしまったのは誰なんでしょうか。特に年寄りから安心感を全く奪ってしまったの
はどの政権なのか。むしろ、そのことを厳しく問いたいと思います。国民の多くはそこに怒って
いる。私はそう確信をしています」

�「景気が回復する兆しが出てきた、そのような話があったが、私はまるでこれは国民の実感
からはずれていると思います。特にリーマンショックのころも、その前の10年間、自民党は景気
は回復している、景気はいいんだ、いざなぎ景気を超えているとおっしゃっていた。その10年
間で家計の収入が100万円落ちている。景気がいいはずなのに、国民の懐は100万円減っ
てしまっている。ここにこの国の大きな難しさがある。そう思っている。しかし、麻生総理は景気
回復の兆しだと。2%、来年度末までに必ず景気を回復させる、その時には消費税の増税だと
公約されたわけだ。国民の実感とはかけはなれた現実であるにもかかわらず、このような数字
の上での景気が、例えば2%回復したという状況になれば本当に麻生総理は消費税の増税さ
れるのか」

�麻生首相「昨年の10月、当時は政策より政局、経済対策より解散総選挙という声が大きかっ
たと存じます。私は少なくとも今、経済対策、景気対策、雇用対策が優先される、少なくともア
メリカ発の世界発の同時不況ということになりました。過去60年間でこんなことはありません
から。その意味でこれに集中するのは当然だということで、この10カ月余りで4回の予算編成
をさせていただき、経済対策というものに集中させていただいたと存じます。結果として、今日
の経済指標の発表をみても間違いなく1年3カ月ぶりに経済指標は上がった。プラス3%台ま
で乗ってきた。こういったのは、これまでの対策の成果だったと思っております」

�「また雇用、そういった所に非常に大きなしわが寄った事実は率直に認めたうえで、雇用調整

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171457011-c.htm
助成金などで、少なくとも、確かあれは産経新聞でしたかな、あの雇用調整助成金がなかり
せば失業率8.8%になっていたであろうと書いてあったと記憶している。少なくとも、そういう成
果がやっと出てきた。しかし、これは数字の上の話であって、国民が肌でその景気回復を実
感しているかというとそこまでには至っておりません。したがって、景気回復を最優先すると就
任の時に申し上げましたが、全治3年とも申し上げた。まだ道半ばだと思っておりますので、
引き続き、景気対策最優先でやっていかなければならないものだと思っております」

�鳩山代表「麻生総理、私の質問にまったくお答えになっておられないんでありまして、このよう
な状況で数字が上がっただけではそれでは上げないと、(消費税)上げるということは決めて
いはいないという風におっしゃってるのか、やっぱり、しかし、公約として来年度末には2%、今
も3%ということであればもう上げてもいいような時期になっているのかもしれませんが、本当
にこのような状況の中で、(消費税を)上げてしまうのかどうか、イエスかノーかでお答え願い
たい。あてえまたお尋ねします」

�麻生首相「答弁をよく理解しておられないと思います。少なくともわれわれは法律の付則でき
ちんとこの点は書いてお示しをしたと思います。そこで十分に答えております。問題は景気回
復というのを大前提になっておりますので、景気回復が大前提の景気回復というものに今、市
場ができつつあるという段階ですが、まだ国民が肌で実感するまでにいたっていない。まだ10
カ月余ですから。その意味で引き続き景気対策を最優先にやっていく。その結果、われわれの
所期の目的を達成し、景気回復を実感していただけるような数字、また実感としても、双方と
もに景気回復というものが国民の間に浸透していけるような段階までどうやってするかという
のが今最大の問題でありまして、消費税というものはその段階において、ということはもうすで
に法律の付則で書いてあると記憶しております」

�鳩山代表「何をもって景気回復というのかどうかが、必ずしも全く明らかになっていないことが
明らかになった。この話をいくらやっても押し問答だと思いますので年金の話に移りたい。消え
た年金5000万件が発覚した。それは民主党の長妻議員などが努力をしてようやくわかった
話で、現実にはめちゃくちゃな、ボロボロの年金になっていたことが明らかになった。参院選の
時に、自民党はこれは1年で解決をするんだという話をした。いわゆる統合に関して、統合を1
年間でやるとおっしゃった。しかし、あれから2年以上たっているが、まるで何もできていない。
1010万件というのが統合ができた数ですが、まだ4000万件残っている。ほとんどが作業途
中で、めどが立っていない。この公約がぜんぜん守られていないこと、なぜ解決ができなかっ
たかをお聞きしたい」

�麻生首相「年金のことに関しては、われわれは残念ながら目標と申し上げた年次内に解決で
きなかったことは事実であります。これは安倍内閣の時の公約だったと記憶しております。そ
れ以後、引き続き年金特別便などを出して、多くの方々に納得していただいているがゆえに返
事が返ってこないという部分もあろうと思います。届いてない分もあるかもしれませんよ。しか
し、われわれとしてはこの点に最大限努力し、引き続きその他の問題については、年内をめど
にこの問題については解決するという話をしている。いずれにしても、この年金の話はいろいろ

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171457011-c.htm
な消えた年金、消された年金、いろいろあろうと存じますが、この問題に関しては、これはきち
んと丁寧にやり続けていく時間がどうしても必要だと思います」

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