You are on page 1of 4

【党首討論詳報】(6)鳩山氏「非核3原則法制化も検討した

い」
2009.8.17 15:29

詳報(5)にもどる

�--社民党、福島さん

�福島瑞穂党首「鳩山代表にお聞きいたします。オバマ大統領が核廃絶の演説をして、日本、
被爆国・日本こそ、世界で核廃絶の先頭に立つべきだと考えています。非核3原則の堅持、法
制化は重要です。核の密約について、持ち込ませていたこと、持ち込ませる可能性があるこ
と、これはきちっと明らかにした上で、非核3原則の堅持と、それから、あの、きちっと担保して
いくために、非核3原則の法制化が必要だと考えています。鳩山さん、新しい時代、新しい政
治の中で、社民党、民主党が核廃絶の先頭に立とうではないですか、いかがですか。この非
核3原則の堅持と法制化についてご意見をお聞かせください」

�鳩山由紀夫民主党代表「社民党さんと協力をして、当然のことながら核廃絶の先頭に立つと
いう心構えを持っています。そのためにも、ある意味でオバマ大統領があのような演説をされ
たわけですから、もっともっと日本がその先に出ていかなければならなかったし、そのことはま
だ必ずしも十分ではないなと思うにつけ、新しい政権ではもっと前に出るような政策を打ち出
していきたいと思います」

�「その意味で申し上げれば、非核3原則も、私どもは、将来的に非核3原則は守られると、そ
のように確信しておりますので、非核3原則の堅持はいたします。一方で、これはある意味で
の国是のようなものであったものですから、国是にとどめておいたほうが、強い影響力を持ちう
るのではないかと、そのようにも思っておりましたが、社民党さんと協力を申し上げていく中
で、非核3原則の法制化に関しても検討はしていきたいと、そのように思っています」

�福島党首「はい。ともに核廃絶の先頭に立つべく、新しい時代、新しい政治の中で頑張ってい
きましょう」

�福島党首「麻生総理に質問をいたします。小泉構造改革のひずみや負の部分は認めていらっ
しゃいます。しかし、それは一体どの部分なんでしょうか。社民党が、なぜ、生活再建、命を大
切にする政治を訴えるかというと、国民の生活が本当に壊れていっている、生活の底が抜けそ
うである。自殺者も3万人を今年は早く、あの、本当に3万人をはるかに超しそうだと、福島さ

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171532016-c.htm
ん、何とか政治を変えてください、年金5万円で暮らしてるんです。涙をためながら、そういう
人たちに実にたくさん、この選挙戦の中で出会っています」

�「ところが、自民党のマニフェストをみても、生活を壊した根本政策の転換はないんですよ。
だからこそ、自公政権には何としても退陣してもらいたいと思います。麻生総理、ひずみやそ
の部分っていうのは、具体的にどこなんですか。労働者派遣法の抜本改正案、社民、民主、
国民新党で出しました。この抜本改正案、賛成していただけますか。後期高齢者医療制度の
廃止や、生活保護の母子加算、これ200億(円)しかかかってないんですね、この母子加算の
カットの復活は、なぜ、なさらないんですか」

�麻生太郎首相「まず、質問の数が多いんですが、まず、取り組んできた改革の中で、一連の
規制の緩和等々によって、間違いなくインターネットなどなど、この部分には、日本は大きく規
制の緩和によって進展して、日本は世界最先端と言われるまでになったという点は確かだと
思います。よかった点です。しかし同時にひずみが出た点というのは、いろいろ問題点がある。
地方の疲弊が生じている、という点が私どもとして、大きな問題だと思っております。タクシー
がよく例に出ますけども、これを規制をゆるめた結果、タクシーというものは確かに便利になっ
た面はあろうかと思いますが、タクシーを運転している人たちの給与は激減しているという部
分というのはあるんだと思います。こういった点を地域によって、あの、調整をせねばならぬと
いって、させていただきつつあるということだと思っております」

�「また、社会保障制度という点に関して言わしていただければ、これ2200億円というものを、
毎年1兆円増えてまいります社会保障に対して、2200億円の削減をずっとやらしてきました
けれども、限度にきた、そういったところでもう無理になってきているということで、今年度から
この2200億円というものの削減というのを止めておりますのは、ご存じの通りです。そういっ
た意味で、われわれとしては安心社会というものをやっていくためには、いろいろこういった対
策というものでひずみが出たもの、特に弱者といわれるところにひずみが出たのではないかと
いうことで、子育てといわれる部分にかなりの内容をおいております。で、今申し上げたよう
な、これずっと言っていくと、あの時間がないと思いますんで、職業訓練中の方々に対しても、
生活補償というものを出します、などなど、いろいろやらせていただいておるところで」

�--麻生さん、簡潔に答えてください

�麻生首相「終わりです」

�福島党首「はい。自民党の政策の間違いは、国民の生活の再建、どう補償していくかっていう
視点がないからです。小泉総理の政権下、いざなぎ(景気)超えの景気と言われました。大都
会の大企業が潤えば、みんな潤う、そんなの嘘っぱちだったわけです。格差を拡大し、労働法
制を規制緩和し、見事に人々の雇用は壊れました。その視点がないんです。(労働者)派遣法
の抜本改正案、自民党政治ではやれないですよ。企業団体献金93億円もらって、企業のた
めには政治はやれるかもしれないけれど、本当に働く人たちのための政治を自民党政治はや
ることはできません。派遣法の抜本改正案は社民党は実現をいたしますし、これからひとりひ

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171532016-c.htm
とりの生活の立て直し、年金や医療や介護、障害者のみなさん、その制度を立て直していくと
いうことこそ、新しい政治の中で、しっかりやっていきたいというふうに、あの考えております。ま
だ時間あります?」

�--あと、2分

�福島党首「わかりました」

�麻生首相「答えなくていいのね」

�--お答えを求められますか、今の

�福島党首「いや、けっこうです」

�--一応あのディベートですので

�福島党首「はい、では、麻生総理、お聞きをいたします。集団的自衛権の行使についてです
ね、憲法解釈で認めるというのは看過できないと考えています。平和が大事であり、オバマ大
統領は平和戦略、安全保障政策を転換をしようとしています。日本はそれが全然できないん
ですね。自衛隊を海外に派兵するのではなく、その税金は、国民の命のために使え、というの
が社民党の立場です。憲法解釈を変えて、集団的自衛権の行使をできる、そのことは間違っ
てると思いますし、自衛隊の海外派兵はするべきではない、いかがですか」

�麻生首相「北朝鮮という国の存在をどのようにお考えになってるか、私には理解ができませ
ん。少なくとも北朝鮮というのは核実験をやり、2回も。そして日本に届く中距離弾道ミサイル
をかなりの数をもっていて、この7月にも実験をしたというような国が隣にある。しかも、われわ
れの子供まで拉致する、しかも俺がやったと認めている国家元首がいる、という国が隣にある
という現実というのを踏まえたうえで、われわれ日本を守るということを考えるべきだと申し上
げております」

�「少なくとも日本を守るという立場にある同盟国のアメリカが、その船が攻撃を受けたという場
合に、日本の自衛艦が防護するということを可能にするというのは、これは考えるべきではな
いでしょうか。日本を守ってるためですよ。また、同盟国というアメリカとの間で弾道ミサイルの
迎撃ということもよくいわれますけども、これらを実現するために、安全保障の基盤を強化する
というのは大事なことだと思っております」

�--福島さん、一言だけ

�福島党首「憲法を破壊するような政治ではなく、生存権、憲法9条、表現の自由などが実現
できる、そういう新しい政治をきっちり社民党はつくっていきます」

詳報(7)にすすむ

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171532016-c.htm
Copyright 2009 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

© 2009 Microsoft

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171532016-c.htm

You might also like