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【党首討論詳報】(11)鳩山氏「今すぐ消費増税の議論に加

わる必要ない」
2009.8.17 16:27

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�--超党派の協議機関で合意を得る努力をするか

�鳩山由紀夫民主党代表「さまざまなご意見を伺うということは極めて重要だと思います。した
がってわれわれ、もし、政権をとった暁に、当然、与野党の中でもきちっとした議論を当然、国
会の中の議論が一番だと思いますが、協議をすることは重要だと思います。ただ、そのときに
今までのように、百年安心だと言われているその部分を変えないぞ、と言われたんでは話に
ならないわけでありまして、この100年安心どころか、まったく不安ではないかというところに、
出発点を置かないと、新しいわれわれの考え方のように、年金の一元化の方向に大きくカード
を切ることができない、そのように思っておりますので、そのような前提は必要だと思います
が、われわれとすれば協議を行う。その場合に当然、財源の議論も必要だと思っております
が、われわれとすればわれわれの方式で考えたときに、20年なら20年の移行期間のいずれ
かのときに、消費税の議論というものは当然行わなきゃなりませんが、今すぐに消費税の増税
の議論に加わる必要はないと、そのように考えています」

�--消費税はそんなに恐いものなのか。鳩山さんは消費税を4年間封印すると言っているが、
それは議論を封印するのか、実施を封印するのか。4年後の選挙にはマニフェストでどう書い
たらいいと思うか

�鳩山代表「後半の部分から申しあげれば、実施を封印するということであります。したがいま
して先ほどお話がありましたように、年金の議論を大いにこれはやるべきだと思っておりますの
で、しかしながら私どもの発想の中で、4年間、消費税を挙げる必要がないという、これは理
屈じゃなくて、理論的にきちんと証明をしながら、国民の皆さんに説明を申しあげる必要があ
ろうかと思いますが、そのことを申しあげているのでございます。そして消費税そんなにいけな
いものかというお話があります。確かに増税というのはまさに、政治は税だとも言われておりま
すので、勇気を持って言わなければならないときは当然あると思います。しかし、今のような経
済状況の中で、もう一つ申しあげれば、政治が必ずしも信頼を得ていない、こういう状況のと
きに、いくら増税の議論を前向きに進めようと思っても、国民の皆さんは見向きもしない。一番
大事なことはだから、無駄遣いなどをなくして、国民の皆さんに政治の信頼というものを取り

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171629022-c.htm
戻したときに、大いに消費税の議論というものはされるべきだ。そのように思っています」

�--具体的に何をどう削るのか。一つ一つの積み上げは何なのか。どの程度、鳩山さんが把握
されているのか、例えば、マニフェストに載っている八ッ場ダム。これをどういう段取りで中止し
ていくのか。これですら、民主党議員のいろんな利権問題その他が絡んでくる話になるので、
それをどういう政治力で突破していくのか

�鳩山代表「私はこういう大型の公共事業、特にダムのような公共事業というものに関しては、
まずいったん、冷静になって、本当に必要かどうかということを議論することが肝要だと。その
中で私も実際に見てまいりましたけれども、八ッ場ダム、いわゆる治水、利水の観点から見て
も、また、人口がこのように急激に減ってしまうような日本の中で必要もないという思いを強く
感じたところでございまして、後は、私は、これは政治力だと思います。しかし、一方でご案内
の通り、一番気になっておるのは、反対しておられた方も、最近は特に住民の多くの方々も
引っ越されたりなどしてですね、非常に苦しんでおられるのも事実であります。したがって、彼
らの生活再編、再建というようなことに関しては十分に配慮をするというようなことなども行い
ながら、やはり住民との接触の中で政治的な決断というものを行う必要がある。私は十分にで
きると思っています」

�--共産党の志位さんに伺う。大企業に応分の負担を、という話だが、企業の負担を増やして、
結果として雇用が減ったり、企業がつぶれたりということが考えられる。海外へ事業所が移る
ことも考えられる。そういった問題を踏まえて、日本は何で食べていくのか、ということについて
はどうお考えか

�志位和夫共産党委員長「まず、大企業への負担を増やして大丈夫かという話がありました。
大企業の法人税率のいわゆる実効税率というものだけ見ますとね、だいたいそろっている状況
にあるんですけれども、実質的な負担を見ますと、日本の場合、二つの問題があると思いま
す。一つはさまざまな優遇税制がたくさんあります。研究開発減税だのさまざまな優遇税制が
あります。それからもう一つは社会保険料の負担が大変少ないという状況があります。ですか
ら政府の出しているデータで見ましても、例えば自動車産業の場合、日本の自動車産業が
払っている税と社会保険料の負担ですね、これはだいたいドイツの8割、フランスの7割しか
払ってない。ですから、決してですね、私ども大企業に負担を求めるっていうことは無理筋な
話でないと思っております。それからもう一ついいますとね、今、オバマ政権がですね、向こう
10年間で富裕層に100兆円の増税を求める。それから多国籍企業に20兆円の増税を求め
る。120兆円の財源を新たにつくって庶民減税や医療保険に充てるという改革やってますね。
ですから世界の大きな流れにもなっているわけでね、私は決して無理筋な話じゃない。私たち
はそういうことでつくった財源をもって、やはり雇用をしっかり守っていく。そして社会保障をよ
くしていく、農業に充てる、中小企業に充てる。そして内需を豊かにして、この日本という国が
まさに土台から温まっていくような、そういう経済にしていく必要があると思っています」

�--イラク戦争支持の総括はどうされるか

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171629022-c.htm
�麻生太郎首相「イラク戦争において、少なくとも日本から陸上自衛隊、航空自衛隊等々を派
遣させていただきました。極めて高い国際的評価は得たと思っております。少なくとも日本か
ら行った自衛隊員で、少なくとも銃弾を浴びたとかいうこともなく、結果としてきちんとした対
応をさせていただいて、撤収することができました。撤収のときには私はバグダッドまで行った
最初の閣僚ですけれども、その交渉をさせていただきましたが、極めて評価の高いものだった
と思っております。われわれとしては少なくともわれわれが担当した地域から、地域としてきち
んとした対応ができた結果、われわれとしては、そこは地元の方々に移管してそこから撤収す
ることができた。ひとえに行った隊員たちの対応がすぐれてよかったからだったと。これは向こ
うの評価であります。そういう意味ではわれわれとしては対応としてきちんとした対応ができた
と、評価されてしかるべきだと思っております」

�--お尋ねしているのはイラク戦争の評価なのだが

�麻生首相「イラク戦争によってもし、あの状況において、少なくとも、オバマ 、すいません、フ
セインという人がいまだまだ存命で、その権力を振るい続けていたら、という前提もある程度
考えておかなけりゃならないんであって、その意味で、もしあの人というものの、政権からの離
脱ということがなかりせば、イラクというところはもっとどうなっていたであろうかと。国際平和に
とってより大きな危険が起きていたかもしれないという点はわれわれは考えておかなければな
らんのではないでそうか。現実問題として選挙をやって少なくとも今、一応、曲がりなりにも政
権が動き、多くの国際的な部隊は逐次、撤収を今やっているわけだと思っておりますんで、そ
れなりの成果は出たんだと思いますが」�

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