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【党首討論詳報】(12)鳩山氏「(インド洋給油を)単純延長

するつもりない」
2009.8.17 16:31

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�--オバマ米大統領は(イラク)戦争に反対だった。あの戦争の評価について、オバマ氏と麻生
氏は認識を異にすると

�麻生太郎首相「私は少なくともイラク戦争に関して言わしていただければ、われわれは国際
的社会、国際社会が少なくともイラクというものに関して、みんなでこれは、ということで私ども
はこれに参加をしたということであって、そのことに関しましては、われわれはきちんとした対
応をしたと思っております。で、ぼくはあの戦争は正しかったか間違っていたかと、戦争っての
は後になってどちらかにでも理屈はつきますんで、なんとも答えることはできません。しかし、
私どもは対応としては決して間違っていなかったと思ってます」

�--続いて鳩山氏。民主党は対等な日米関係というスローガンだ。冷戦が終わったのに米軍基
地が減らない、米兵の事件が起きるたびに地位協定の不条理さに世論の反発が起きる。一方
で、北朝鮮が核を開発し、ミサイルを飛ばす。中国は急速に軍事費を増大させている。東アジ
アをめぐる安全保障上の緊張要因はむしろ高まっているという見方もある。果たして日本の安
全は大丈夫なのか、日米同盟は維持できるという根拠は

�鳩山由紀夫民主党代表「北朝鮮の脅威というものは確かに存在はしていると。その認識は今
の政府と変わりません。ただ、オバマ大統領自身が核のない世界を求めてきていると。そして
対話と協調路線だということをしばしばおっしゃると、まさにその通りだと思います。今一番必
要なのは外交、対話と協調ということによって世界のさまざまな脅威に対して答えを出すと、
いたずらに戦力的なものを高めることによって解決をうながすということではないと。外交とい
うものの力というものをもっと、前に出すことが、今一番重要なことだと、私はむしろそのように
考えております」

�「したがいまして、当然のことながら、オバマ大統領との間で政権をとりましたら、信頼関係の
構築をすることが必要であって、今すぐにですね、信頼がないまま地位協定、早く見直してく
れとか、あるいは、基地、撤退してくれというようなことを無理にいってもなかなかそれは解決
は難しいということは理解をしております。しかしそれは、理解をしていく中で、信頼関係を構

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171633023-c.htm
築していく中で包括的なレビューっていうものを行って解決をすることが十分にできるテーマだ
と、そのように考えています」

�--米軍再編をめぐって焦点になっている普天間基地の移転問題。民主党は県外移設を言っ
てるが、そのめどは。あるいは、辺野古案に民主党も戻ってくるのか

�鳩山氏「むしろ申し上げたいのは、橋本(龍太郎)政権以来ですね、決めたはずなものがいま
だ、普天間が移設されていないということに対して、現政権に対して、多くの特に沖縄県民は
失望していると、そうまず申し上げておきます。政権を当然、とってみないと中が見えない部
分ってものも現実にはあるのがご案内の通りです。私ども、基本的な立場を変えるつもりはあ
りません。すなわち、基本的には一番いいのは海外に移設されることが、移転されることが望
ましいと思っておりますが、最低でも県外移設が期待をされると思っています」

�「しかし、それもくどいようですが、一気にですね、政権をとった直後に交渉してすぐに解決が
できるというものでもりませんし、この問題は、沖縄県、特に知事をはじめとする沖縄県民の思
いというものも十分に理解をしていかなければなりません。その中で、われわれくどいようです
けども包括的なレビューを行って最終的な結論というものを得てまいりたいと、基本的なスタ
ンスを変えない中で、きちんとした信頼関係の中でレビューを行っていくというスタンスでござ
います」

�--もうひとつ鳩山氏。ソマリア沖の海賊対策、インド洋での給油支援、この問題に対して民主
党の政策がはっきりしない。党幹部の発言もニュアンスが違っていてよくわからない。海賊対
策への自衛隊派遣をどう考えるのか、給油支援は打ち切るのか

�鳩山氏「まず、海賊対策でありますが、そもそも私どもの議員仲間のほうからこの海賊対策の
議論がスタートをいたしました。したがって私どもは海賊対策に関して、本来ならば海上保安
庁の船が出るのが一番望ましいことはわかっているけれども、現実問題としてそれが現実的
でないという判断の中で、自衛隊の船が出ることをそのことを私どもは認めております。そのこ
ともマニフェストの中に書かしていただいているところでございます」

�「それから、また、インド洋の給油の問題でありますが、インド洋の給油に関して私どもとし
て、すぐに撤退をしろ、などということを政権をとって簡単に申すことができないことであること
は外交案件ですから理解をしております。しかしながら、われわれとしてアフガンに対する協
力ということを考えれば、もっと別の道のほうがはるかに喜ばれる道を十分に準備することが
できる、そのように考えております。したがいましてアフガン対策というものを充実をさせていき
ながら、決してインド洋の給油の代わりにこちらをやるということはありません。むしろトータル
としてのアフガニスタンに対する支援のあり方、民生の支援、ネーション・ビルディング、いわ
ゆる国家の建設、あるいは貧困の除去、そういったものに対して直接的な協力をもっと行うこ
とによって日米関係もプラスに導いていきながら、インド洋の給油というものに対して、結論を
見いだすことが十分にできると、そのように思っていますので、基本的な対応は変えるつもりは
ありません」

http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171633023-c.htm
�--つまり、1月で撤収させるということか

�鳩山氏「基本的な発想はそうです。単純に延長するつもりは一切ありません」

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http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171633023-c.htm

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