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画ユG]拒t/-p

-J僧

EZIS同闇
^Microsoft, Windows, MSは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標で
す。
> windowsNTは米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です0
●その他本書に記載の商品名および社名は各社の商標または登録商標であり、特にその旨明記がなく
とも本書は十分にこれを尊重します。なお、本文中ではTM、 ㊥マークは表記しておりません。
●リックテレコムでは、読者の方々をサポートするために、万が一誤りが見つかった場合、各書籍の
サイトで「正誤表」を掲載いたします。
http://www.ric.co.jp/book/comp.html

本書は著作権上の保護を受けています。本書の一部あるいは全部について
株式会社リックテレコムから文書による許諾を得ずに、いかなる方法におい
ても無断で複写、複製、転載することは禁じられています。
はしがき

本書は、 Windows 2000のネットワーク機能に特化した入門書ですo Windows 2000がどのよ


ぅなネットワークサービスをもち、それをどのように設定すればよいかを説明しています。一般
的にネットワーク機能の紹介というと難しい印象をもたれることが多いようですが、本書では、
積極的に図や画面を取り入れ、わかりやすくなるように心がけましたo本書の対象者は、
windows 98やWindows NTからの移行を考えている方はもちろん、 Windows 2000ネットワー
クの全般を理解したい方となっています。

さて、本書は、膨大なWindows 2000のネットワークサービスを整理して紹介するために、 3
部構成となっております。

第1章から第3革までが、 [Windows 2000の基礎」となっていますoここでは、 Windows


2000のパッケージの種類や歴史、インストル、ローカルファイルのアクセス権などが紹介さ
れています。よって、この章は、すでにWindows NTの知識をお持ちの方なら飛ばすことがで
きます(ただし、インストールに関しては、 WindowsNTと若干異なるため、インストールの
知識が必要な方は目を通してください)。

次の,第4尊から第8章までが[Windows2000のネットワーク機能」で、 TCP/IPの設定から、
windows 2000のさまざまなネットワークサービスまでを紹介しています。各章や節ごとにネッ
トワークサービスを分けて紹介していますので、すべて通して読んでも結構ですし、必要な部分
だけをかいつまんで読むこともできますo

そして、最後の第9章から第12章までが, 「Active Directoryの導入」になっていますo


Active Directoryは、 Windows 2000のもっとも大きな特徴となっているディレクトリサービス
です。概要にはじまり、 Active Directory環境による小規模ネットワークの構築から大規模ネッ
トワークの構築まで紹介していますoまた、 Active Directory環境で有効なIntelli Mirrorについ
ても紹介しています。

また、本書のところどころに「ワンポイント」と「質問」というコ-ナ・-を設けましたo 「ワ
ンポイント」には、本文中に紹介されていない注意を、 「質問」には、著者がセミナーやイベン
トなどでよく質問される事柄を紹介していますoどちらもWindows 2000を利用していく上での
ヒントになりますので、ぜひご覧くださいo
対象となるOSは、 Windows 2000 ProfessionalとWindows 2000 Serverとなっています。ただ
し、 Windows2000Serverだけに実装されているネットワークサービスも多いため、全体的には、
Windows 2000 Serverの比重が多くなっています。

windows 2000を習得するには、そのユーザーインタフェースやハードウェアサポートなどの
表面的な特徴だけを理解するのではなく、その裏側にあるネットワークサービスやディレクトリ
サービスなどの特徴を理解することが重要です。本書を通じて、それを少しでも感じていただけ
たら幸いです。

最後になりましたが、本書の執筆にあたり、企画、編集のリックテレコムの河合一彦氏をは
じめ、イラストの岩崎千恵子さん、質問対応をしていただいたマイクロソフトの方々と,多く
の方からご協力をいただきました。謹んで、ここに感謝いたします。

本当にありがとうごさいました。

2000年4月
森沢 優
日 次

はしがき

本書におけるアイコンの見方  10

CV) T* LO l>* CT5 ^H C^
1  1  1   エ    ー    ー   1

Windows 2000とは?
l


windows 2000の歴史

C

1

V

I

windows 2000 Professionalの特徴



C

O

1

windows 2000 Serverの特徴






^H CM CM
*

[

*

windows 2000 Advanced Serverの特徴




L

l

windows 2000 Datacenter Serverの特徴





t
1

D
C
^

T* t- oo i-i 10 O-
rH CM CO "* LO ;O

C
CM

windows 2000の製品体系

M
l
CM

C
windows 2000のハードウェア要件
l

M
l
CM

C

windows 2000のインストール環境

O


CM

C
windows 2000のインストール手順

O


CM

応答ファイルによる自動インストール

<

*
l
CM


複製ツールによる自動インストール
^
l

3-1 ログオンとログオフ
3-1-1 ログオン   53
3-1-2 ログオフ   54
3_2 ローカルユーザーの作成
3-2-1ユーザーの新規作成   56
3-2-2 パスワードの再設定   62
3-2-3 ユーザーのプロパティ設定   64
3-2-4 ユーザー名の変更とユーザーの削除   64
3_3 ローカルセキユリティの設定
3.4 ローカルファイルの管理
3_4_1アクセス許可の概要   73
3-4-2 アクセス許可の設定   78
3-4-3 アクセス許可の継承   80
3-4-4 所有者の変更   84
3-5 ローカルグループの作成

4-1 Windows2000ネットワークとは?
4-2 TCP/IPの基礎
4-2-1 TCP/IPの概要   96
4-2-2 TCP/IPの4階層モデル 97

4-2-3 IPアドレス   100
4-2-4 パブリックアドレスとプライベートアドレス  103
4-3 Windows2000のネットワーク設定
4-3-1 ▲Windows 2000のネットワーク構成  105
4・3-2 オプシヨンネットワークコンポーネントの追加  109
4-3-3 TCP/IPの設定  110
4-4 Windows2000のネットワークトラブルの解決
4-4-1 ipcon丘   112

4-4-2 ping 114
LO LO LO LO
^H <>3 CO rj<

ファイルサーバーへのアクセス
]

ネットワークIDの設定


ファイルの共有
l
I

分散ファイルシステムの導入
I

54-1 DPSの概要  134
5-4-2 スタンドアロンDFSツリーの作成  136
5-4-3 DPSリンクの追加  140
544 DPS共有フォルダの追加  142
5-4-5 DPSクライアント   144
5-5 プリントサーバーへのアクセス
5-6 プリンタの共有
5-6-1プリンタの共有  150
5-6-2 共有プリンタのプロパティ設定  156
5-7 インターネット印刷

6-1リモートアクセスクライアントの利用
6-1-1リモートアクセスの概要  166
6心2 リモートアクセスクライアントのセットアップ  168
6-1-3 リモートアクセスクライアントのプロパティ設定  174
6-1-4 ダイヤルアップの開始   175
6-2 インターネット接続共有 177
目 次

6_3リモートアクセスサーバーの導入
6-3-1リモートアクセスサーバーの概要  180
6-3-2 リモートアクセスサーバーのインストール  180
6-3-3リモートアクセスサーバーのプロパティ設定  186
6-3-4リモートアクセスサーバーの着信制限  187
6_4 仮想プライベートネットワークの作成
6-4-1 VPNの概要  189
6-4-2 VPNサーバーのセットアップ  190
6-4-3 VPNクライアントのセットアップ  191

7-1 UNIXネットワークとの連携
7_ト1 UNIX用印刷サービスのインストール   202
7-1-2 接続ユーティリティの利用   202
7.1_3 アプリケーシヨン印刷のためのLPDプリンタの設定 204

7-2 Macintoshネットワークとの連携
7-24 Macintoshファイルサーバーのインストール   208
7_2_2 Macintoshアクセス可能ボリユームの作成   209
7-2-3 Macintoshアクセス可能ボリユームのアクセス許可   211
7-2-4 ログオン方法の選択   212
7-2-5 Macintosh用ファイルサーバーの設定   217
7_3 NetWareネットワークとの連携
7-3-1 NetWare用ゲートウェイサービスのインストール   222
7-3-2 NetWareリソースの利用   224
7-3-3 NetWareゲートウェイサービス   225
7_3_4 ゲートウェイサービスのためのNetWareサーバーの設定  226
7-3-5 NetWareゲートウェイサービスの設定  226

84 DHCPによるIPアドレスの配布
8-1-1 DHCPクライアントの設定   233
8.1-2 DHCPサーバーの設定   233
8-1-3 スコープの追加   235
8-1-4 スコープオプシヨンの設定
8-1-5 ^ &   242
8-1-6 スコープのアクティブ化
8-1-7 DHCPリレーエージェント
8-2 DNSによるホスト名解決
8-2-1 DNSの概要   244
8-2-2 DNSの名前階層   245
8-2-3 DNSの名前解決   247
8-2-4 ゾーン   249
8-2-5 ゾーン転送   249
8-2-6 リゾルバの設定   251
8-2-7 DNSサービスのインストール   252
8-2-8 前方参照ゾーンの追加   252
8-2-9 リソースレコードの追加   256
8-2-10 サブドメインの委任   258
8-2-ll DNSサービスの動的更新の設定   262
8-2-12 クライアントの動的更新の設定   263
8-2-13 動的更新によるリソースレコードの清掃   265
8-3 WINSサービスによるNetBIOS名解決
8-3-1 WINSクライアントの設定   269
8-3-2 WINSサーバーの設定   270
8-3-3 静的マッピングの追加   271
8-3-4 複製パートナーの追加   271
8-4 IISによるWebサーバーの導入
8-4-1 IISのインストール   274
8-4-2 Webサイト   275
8-4-3 Webサイトの作成   277
8-4-4 仮想ディレクトリの作成   281

9-1 Active Directoryとは?


9-1-1 ドメイン    288
9-1-2 ドメインコントローラ    289
2 3 4
as Os. o^

Active Directoryへ移行する前に
l
l

Active DirectoryインストールウイザードによるActive Directory-の移行





クライアントのドメイン参加

10-1 Active Directoryへのリソースの配置


10-1-1リソースオブジェクトの管理   312
10-1-2 ユーザーオブジェクトの作成   314
10-ト3 コンピユータオブジェクトの作成   317
10心4 共有フォルダオブジェクトの作成   318
10-1-5 プリンタオブジェクトの作成   319
10-ト6 プリンタオブジェクトの表示   320
104-7 Windows2000以外で共有したプリンタのプリンタオブジェクトの作成   321
10-1-8 組織単位 ou の作成   322
10-2 Active Directoryの検索
10-3 Active Directoryのアクセス許可
10-3-1オブジェクト制御の委任ウイザードによるアクセス許可設定   330
10-3-2 オブジェクトの[セキユリティ]タブによるアクセス許可設定   333
10-4 ドメイン環境でのグループ管理
10-4-1 グループの概要   335
10-4-2 グループオブジェクトの作成 337

10-4-3 メンバの追加   338
目 次

10-4-4 グループのプロパティの変更  338

筆Il童 ニラー=ラ'/x:JP!こx-v壬二:≡: 一三:-/_-_:妻≡ 341
ll_1マルチドメイン環境におけるActive Directory管理
11-1-1信頼関係   343
11-1⇔2 ドメインツリーとフォレスト   344
11-1-3 ルートドメインの作成   345
ll-2 グローバルカタログ
ll.3 操作マスタの決定
ll-3-1スキーママスタとドメインネーミングマスタの変更  353
ll-3-2 RIDプールマスタ、 PDCエミユレータ、インフラストラクチヤマスタの変更
ll_4 マルチサイトによるActive Directory管理
ll-4-1複製トポロジ   358
ll-4-2 サイトの作成   360
ll-4-3 ドメインコントローラオブジェクトの移動 362

ll-4_4 サイトリンクの作成   363
ll_4_5 サイト1)ンクのプロパティ設定   364

12-1移動ユーザープロファイルによるユーザー環境の管理
12-1-1移動ユーザープロファイルへの変更  371
12-1-2 ユーザープロファイルの切り替え   373
12-2 オフラインファイルによるユーザーデータの管理
12-2-1サーバーでのオフラインファイルの有効化  377
12-2-2クライアントからのオフラインファイルの利用  378
12-2-3 同期マネージヤ   380
12-3 グループポリシーの適用
12-34 グループポリシーの実装   384
12_3_2 グループポ1)シーの適用   387
12-3-3 グループポリシーの継承   388
390
12-4 ソフトウェアインストールによるアプリケーシヨンの自動インストール-----.-
12-4-1 Windowsインストーラパッケージの人手  391
12-4-2 ソフトウェア配布用の共有フォルダの作成  392
392
12-4-3 グループポリシーオブジェクトへのWindowsインストーラパッケ-ジの適用

参考文献
本書におけるアイコンの見方
本書では,さまざまな情報や注意事項を明確化するために次のアイコンを使用しています。

l 本文中に紹介されていない注意点を紹介しています。
L
windows 2000は、マイクロソフト社が
提供する次世代のオペレーティングシステム
です.旧バージヨンのWindows NTがもつ
信頼性や拡張性にさらに磨きをかけ、より使
いやすいOSとして生まれ変わりましたo
Windows& Iとは?
Windows 2000は、マイクロソフト社が提供する次世代のオペレーティングシステム
です。クライアントからサーバーまですべての領域をカバーする4種類のWindows
2000ファミリーから構成され、モバイルコンピユーティングからエンタープライズシス
テムまで統一されたシステム環境を実現できます。また, Windows 2000はWindows NT
の後継であり, Windows NTで培われたいくつもの技術をもとに数多くの機能が追加さ
れています(図1-1 c

●図1-1  Windows2000ファミリー

Windows SOOO Professional


モバイルユーザーもサポートしたデスクトップOSとして、 Windows NT Workstation
の後継となるOSです。

> Windowら2000
ワークグループサーバーOSとして、 Windows NT Serverの後継となるOSです。主に
ファイルサーバー、プリントサーバー、 Webサーバーとして利用されます。

Windows 2OOO Advanced Server


部門サーバーOSとして、 Windows NT Server Enterprise Editionの後継となるOSで
す Windows 2000 Serverにロードバランスとクラスタリングが追加されています。主
に電子商取引や業務アプリケーシヨンなどのミッシヨンクリティカルなサーバーとして利
用されます。
1-1 Windows2000」サ?

Windows SOOO Datacenter Server


大規模なエンタープライズサーバーOSです Windows 2000 Advanced Serverよりも
多くのメモリやプロセッサをサポートします。大規模なデータウェアハウス、オンライン
トランザクシヨン、経済や学術シミユレーシヨンシステム向けのサーバーとして利用され
ます。
Windows 2OOOの

JE 垂
Windows 2000の歴史は、 Windows NTの歴史です Windows NTは、 1988年にマイ
クロソフト社の32ビットOSとして開発が始まりました.最初のWindows NTは, 1993
年、当時の主力OSであったWindows 3.1に合わせてバージヨン3.1として登場しました。
既にWindowsNT3.1には、競合されたネットワーク機能、マイクロカーネルアーキテク
チヤ、プリエンプティブマルチタスク、 NTFSファイルシステムなど、現在のWindows
2000と同じテクノロジーが搭載されていました。その後、パフォーマンスを改善した
Windows NT 3.5が1994年に発表されました。 1995年に発売されたWindows NT 3.51で
は、簡易ながらPCカードがサポートされ、さらに1996年に発売されたWindows NT 4.0
で、 Windows 95と同じユーザーインタフェースが採用されました。その後もサービスパ
ックやオプシヨンパックの提供により、インターネット機能の強化やスクリプトのサポー
トなどがおこなわれています。 Windows NT 4.0の後継は、 Windows NT 5.0として開発
が進んでいましたが、 NTという名称がクライアントとサーバーのどちらのテクノロジー
か判断しずらいということから、よりわかりやすい名前としてWindows 2000という名前
に変更されました。そして、 2000年2月18日(米国では、 2000年2月17日)にWindows
2000が発売されました(図1-2)。

表二 7E>f/p>FrW
B****#-K

●図1-   Windows 2000の歴史
windows SOOO Professionalの

淵 糧l
この節では、 Windows 2000ファミリーの特徴を紹介していきます。各OSの特徴を知
ることで、自社のシステムに合ったWindows 2000ファミリーの選択ができるようになり
ます。

windows 2000 Professionalは、 Windows NT Workstationの後継となるデスクトップ


osです。モバイルサポートやWindows 98と共通のハードウェアドライバ、 Windowsド
ライバモデル(WDM)のサポートにより、 Windows 98からの移行にも考慮されていま
す(図1-3)。

●図ト  Windows 2000 Professional (写真提供:マイクE)ソフト株式会社)

windows 2000 Professionalは、次のような特徴を備えていますo

●優れた操作性
パーソナライズメニユーにより、使用頻度の高いアプリケーシヨンだけがスタートメニ
ユーに表示されるようになり、複雑なメニユーからユーザーを開放します。また、コンピ
ユータの構成に多くのウイザードが導入され、簡単に設定をおこなうことができるように
なっています。
●モバイルサポート
モバイルユーザーをサポートするためのテクノロジーとして、プラグアンドプレイ、
APMやACPIによる電源管理、 PCカードをサポートしました。また、オフラインフォル
ダと同期化マネージヤにより、電子メールやWebページ,ファイルサーバー上のファイ
ルをローカルコンピユータ上に保持し、ネットワークが接続されていない場合でもそれら
の閲覧を可能とします。

●セキユリティの強化
Windows 2000の使用する際、ユーザー名とパスワードによるログオンを強制すること
ができ、コンピユータを使用する権利のないユーザーをシヤットアウトできます。さらに
スマートカード(クレジットカードサイズのIC付きカード)によるログオンがサポート
され、ログオンセキユリティを強化することが可能です。
このほかとして、 Windows 2000のファイルシステムであるNTFS 5.0には、暗号化フ
ァイルシステム(EPS が採用され、ディスク中のファイルに暗号化を施すことができま
す。また、 TCP/IPトラフィックをインターネットプロトコルセキユリティ(IPSec)で
保護すれば、ネットワーク上を流れるデータそのものを暗号化することも可能です。

'TOOの大幅な削減
管理者の負荷を減らし、システムの導入や運用にかかるコストを抑えるTCOの削減の
ための機能として、セットアッププロセスを簡素化するセットアップウイザードやシステ
ム準備ツールが用意されています。さらに、アプリケーシヨンのインストールを自動化す
るWindowsインストーラもあります。
Windows 2OOO Serverの

淵 糧l
windows 2000 Serverは、 Windows 2000 Professionalのすべての機能にサーバー機能
を追加したWindows NT Serverの後継OSです。ワークグループ内でのファイルサーバ
ー、プリントサーバー、 Webサーバーとして最適な基盤を提供します(図1-4 c

●図ト4* Windows 2000 Berver (写真提供:マイクロソフト株式会社)


Windows 2000 Serverは、次のような特徴を備えています。

●統合ディレクトリサービス(Active Directory)
Windows 2000 Serverは、統合ディレクトリサービスとして「Active Directory」を搭
載しています。 Active Directoryは、データベースとしてユーザーやグループ、コンピユ
ータアカウントなどの情報を登録でき、ユーザーやアプリケーシヨンからの検索を実現し
ます。また、アプリケーシヨン固有のデータを格納することもできます(図1-5)0

ネットワーク情報 ユーザー
(ルーターなど) アカウント

コンピユータ
アカウント

共有フォルダ・ グループ
共有プリンタ アカウント

アプリケーシヨン
情報

●図I-5  Active Directory

●多彩なインターネットサービスの提供
Internet Information Services (IIS) 5.0により、 Webサーバー、 FTPサーバー、
SMTPサーバー、 NNTPサーバーとしてWindows 2000 Serverを使用することができま
す。

●ネットワーク機能の向上
Windows 2000をルーターとして機能させるRouting and Remote Access Services
(ERAS)は、業界標準のルーティングプロトコルであるRIPv2やOSPFをサポートし、
専用ルーターに負けない機能と性能を誇ります。また、 Windows NT Serverでは,別製
品として操供されていたターミナルサービスが標準で提供され、クライアントコンピユー
タやWindows CEなどをベースとしたWindows-based Terminal (WBT)をWindows
2000の仮想マシンとして動作させることができます。
windows 2000 Advanced Server <D

淵 祖
windows 2000 Serverに、拡張性と可用性を提供するWindows 2000 Advanced Server
は、 Windows 2000 Serverのすべての機能に、クラスタリングとロードバランスの機能
が追加されています Windows 2000 Advanced ServerはWindows NT Server
Enterprise Editionの後継OSです(図1-6)。

●図ト6  Windows 2000 Advanced Server (写真提供:マイクロソフト株式会社)

windows 2000 Advanced Serverは、次のような特徴を備えています。

●拡張性の向上
対称塑マルチプロセッシング(SMP)テクノロジーにより、複数のプロセッサをもつ
コンピユータでのアプリケーシヨンの実行速度が向上します。 Windows 2000 Advanced
serverでは最大8つのプロセッサをサポートしています。また、エンタープライズメモリ
アーキテクチヤの採用によって、 Intel Pentiumn Xeonプロセッサにおいて、最大8GB
のメモリにアクセスできます。
●クラスタリングによる可用性
2台のコンピユータを二重化することで、ユーザーから、 1台のコンピユータのように
見せるサービスをクラスタリングといいます。クラスタリングでは、片方のコンピユータ
が障害を発生した場合でも、もう1台のコンピユータがその作業を引き継ぐことができま
すので、ユーザーに障害の発生を気付かせません。ミッシヨンクリティカルなアプリケー
シヨンの高可用性を実現するために、必要不可欠な機能です(図1-7)。

④ハートビート停止をキヤッチ

サービスの引き継ぎ

●図l-7< クラスタリング

・ TCP/IPネットワーク負荷分散
TCP/IPネットワーク負荷分散(NLB)は、 WebサービスなどTCP/IPを利用するアプ
リケーシヨンへの負荷分散を提供するサービスです NLBを搭載したWindows 2000
Advanced Serverは、受信したトラフィックを32台までのサーバーに分散し、スケ-ラ
ビリティと可用性を提供します。
Windows 2000 Datacenter Server <D

淵 祖
エンタープライズ環境におけるミニコンやホストコンピユータまでを視野に入れた
windows 2000 Datacenter Serverは、マイクロソフト社が提供する新しいカテゴリのOS
です。大規模なデータウェアハウス、科学、経済学的な分析とシミユレーシヨン、オンラ
イントランザクシヨン処理に適しています。
windows 2000 Datacenter Serverは、次のような特徴を備えています。

●拡張性の向上
windows 2000 Advanced Serverに比べて、サポートするプロセッサの数が8から32
に増えています。また、アクセスできる最大メモリも8GBから32GBになります。その他、
クラスタリングによるフェイルオーバーが2ノードから4ノードに拡張されていますo

●マルチインスタンスOS
l台のWindows 2000 Datacenter Server上に、複数の同-サービスの起動をサポート
します。例えば、 Microsoft SQL Serverを1台のコンピユータで複数稼動させることがで
きます。

●プロセスコントロール
特定のアプリケーシヨンに対してシステムリソースを割り当てますoシステムリソース
を割り当てられたアプリケーシヨンは、 Windows 2000 Datacenter Serverの管理下でな
くても、リソースが最適にチユーニングされます。

●ゴールドHCL
高い信頼性が必要とされるエンタブライズサーバーでは、個々のハードウェアの品質に
もより高い信頼性が要求されますoゴールドHCLは、通常のHCLよりも,より厳しい審
査をパスしたハードウェアに与えられる称号で、 Windows 2000 Datacenter Serverを利
用するときのハードウェア選択の1つの指針となります。
まとめ
windows 2000は、ビジネスユーザーのみにあらず、パーソナルユーザーまでをも取り
込んだ意欲的なOSです。今後のWindowsプラットフォームの主流は、 Windows 95/98
からWindowsNTカーネルであるWindows2000ファミリーとなるでしょう。
最後に、 Windows2000ファミリーの機能比較を紹介します(表1-1 c

●表1-1  Windows 2000ファミリーの機能比較


windows 2000は、インストール時のト
ラブルを避けるためにいくつものエ夫が盛り
込まれています。例えば、セットアップウイ
ザードlま、対話形式のダイアログボックスで
セットアップパラメータの入力を簡素化して
くれます。また、応答ファイルにより、パラ
メータ入力そのものを自動化することもでき
ます。
Windows SOOOの

蓋豊晶佃亮
Windows 2000をインストールする前に、 OSとアップグレード種別ごとに用意された
製品を理解する必要があります。製品体系をキチンと理解することで、アップグレードに
必要なパッケージ数と種類を特定し、コストをおさえることができます。

Windows 2000には、第1章「windows2000の概要」で紹介したように

・ 「Windows 2000 Professional


Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced Server
Windows 2000 Datacenter Server

の4種類のOSがあります。これらのパッケージは1種類ではなく、アップグレード種別
として「スタンダード」、 「バージヨン アップグレード」、 「プロダクト アップグレード」
などがあります。具体的には、教育機関向けのアカデミック パッケージを除くと以下の
ようなパッケージから構成されています。

> Windows 2000 Professional 推定小売価格


スタンダード 38,800円
プロダクト アップグレード 27,400円
バージヨンアップグレード 16,800円

> Windows 2000 Server


スタンダード5CAL付き 180,000円
スタンダード10CAL付き 209,000円
スタンダード25CAL付き 302,000円
バージヨンアップグレード5CAL付き 65,100円
乗り換えアップグレード5CAL付き 88,300円
2-1 Windows 2000の製品体重

> windows 2000 Advanced Server


スタンダード25CAL付き          719,000円
バージヨンアップグレード25CAL付き     258,700円
バージヨン/乗り換えアップグレード25CAL付き 645,300円

スタンダードは、新規にWindows 2000をインストルするためのパッケージです。バ
_ジヨンアップグレードは、前バージヨンのWindowsNTからアップグレードするため
のパッケージで、最も安価に設定されます○プロダクトアップグレードは、バージヨン
アップグレードの対象にならか、特定のOS (Novell NetWare、 Sun Solaris、 IBM AIX、
Banyan VINES、 LAN Managerなど)からアップグレードをするためのパッケージで、
windows 2000ではじめて採用されましたo価格は、スタンダードよりも安価で、バージ
ヨンアップグレートよりも高価となっています○既存OSとアップグレードOSにより、
これらのパッケージのうちどれを選択すればよいかを、次の表211にまとめておきますo

●表2-1 既存のOSからのアップグレードパッケージ一覧
Q : CALとは何ですか?      /

A !CALはクライアントアクセスライセンスのことで、 Windows 2000をサー


バーとして利用する場合、クライアント接続で必要となるライセンスです。
例えば、 Windows 98が、 Windows 2000で共有されているフォルダやプリ
ンタを利用するときに、クライアントアクセスライセンスが必要となりま
す。 Windows 2000 Server以上の製品では、パッケージにいくつかのCAL
が添付されていおり、それで足りない場合は、買い足すことができます。
Windows 2000のクライアントアクセスライセンスの定義では、 Windows
NTと同様に、 Windows2000のファイル、印刷、リモートアクセスのサー
ビスにアクセスするクライアントごとにライセンスが必要となります。さ
らに、 Windows 2000では、認証ユーザーによるアクセスにもライセンス
が必要となりました。これは、 Active Directoryやデジタル証明書を利用
するクライアントが対象となります.例えば、 Exchange Serverにアクセ
スするクライアントは、統合サインオンにより、間接的にActive
Directoryを利用するため、クライアントアクセスライセンスが必要です。
ただし、 Internet Information Servicesを匿名で利用するクライアントに
は、クライアントアクセスライセンスは不要となっています。
Windows 2OOO 0)

ハードウエア萱伸
windows 2000は非常に高機能なOSであるため、コンピユータのハードウェアに関し
ても、厳しい条件が課せられていますoインストールをするためには、ハードウェアが次
の要件をクリアしていかナればなりません。また、ハードディスク容量は、インストール
するコンポーネントの数や使用しているファイルシステムなどによりさらに多くの容量が
必要となりますので注意してください(表2-2)c

●表2-2  Windows 2000のハードウエア要件

P entium 133M H z 以上 32M B 以上の RA M 850M B 以上


W indow s 2000
のマ イ ク ロ フ ゚ ロ セッ サ (推奨は64M B 以上)
Professional
(または互換フ
゚ ロ セッ サ )
同上 128M B 以上のR A M 1GB 以上
W indow s 2000
(推奨は256M B 以上)
Server

基本的か→-ドゥェアの要件以外にも、コンピユータに装着されているビデオカードや
ネットワークカード、 SCSIカードなどの各種のハードウェアがWindows 2000でサポー
トされているかを確認する必要があります。
ハードウェアのサボ-ほ況は,ハードウェア互換性リスト(HCL)でチェックをし
てください。ハードウェア互換性リストは、どのようなハードウェアがOSでサポートさ
れているかを示したもので、 Windows 2000のCD-ROMの「¥support¥hcLtxt (PC-98の
場合はhclnec98.txt)」で参照できます。また、最新版のハードウェア互換性リストはマ
イクロソフト社のWebサイト(http://www.microsoft.com/japan/hwtest/hcl/で公開
されています。このWebサイトでは、ハードウェアのサポート情報の検索や、 Windows
2000用の最新のドライバのダウンロードも可能ですo
Windows SOOOの

インスト-ル1mm
必要なハードウェア構成とWindows 2000のパッケージが用意できたら、 Windows
2000のインストールをはじめましょう Windows2000のインストールは、パッケージに
含まれるCD-ROM内のセットアッププログラムを実行することで開始できます。実行す
るセットアッププログラムは、現在のOSにより、 「winnt32.exe」と「wmntexe」があり、
Windows 95、 Windows 98、 Windows NTからセットアッププログラムを実行するとき
は、 winnt32.exeを、 MS-DOSからセットアッププログラムを実行するときは、 wmnt.exe
を実行します。
以下に、セットアッププログラムを実行するための環境を紹介します。

●コンピユータをCD-ROMからブートしてインストールを開始する
これが最も一般的なインストール方法です。スタンダードのWindows 2000のCD_
ROMは、 CD-ROMから直接起動可能なブ一夕ブルCDとなっていますので、 CD-ROMを
セットして、コンピユータの電源をオンにすれば、自動的にセットアッププログラムが開
始されます。セットアッププログラムの種類を指定する必要もありません。ただし、コン
ピユータによっては、 CD-ROMブートができないものもありますし、 BIOSの起動順序を
変更し、 CD-ROMブートの優先順序を高くしておかないと、 CD-ROMから起動できない
ものもあります。 CD-ROMブートに関する詳細は、コンピユータのマニユアルを参照し
てください。
2-3 Windows 2000のインストール環境

●フロッピーディスクからブートしてインストールを開始する
プ一夕ブルCI)をサポートしていないコンピユータでは、別途フロッピーディスクを作
成し、フロッピーディスクから起動したうえで, CD-ROMのセットアッププログラムを
実行する必要があります。 Windows 2000のCD-ROMの「¥bootdisk¥makeboot.exe
(pc-98の場合は¥bootdisk¥nec98¥makeboot.exe)」を使うと、簡単にWindows 2000の
セットアップブートディスクを作成することができます(図2-1)。また、マイクロソフト
社では、 Windows 2000を購入した方を対象に、ブートディスクだけの販売もおこなって
います。

米米米米米米米米米米米米米米米米米米車米米祁:米米米米米米米米米米米米米末光米米米米米米米米米米米米米米

このプロヴラムほ-tz^トアップブートディユタを
Microsoft Windows 2000用に作成します.
これらのディユタを作成するには フォーマット済みで
巾高密度CHD〕ディユウtf 4棺必要ですo
コピー先cD7?ロツビートラーl"-7を指定してください‥

●図2-1  makebootexe

●既存OSからブートして、インストールを開始する
すでにコンピユータにWindows 98やWindows NTなどの既存OSがインストールされ
ている場合は、それらのOSから起動し、 Windows 2000のCD-ROMのセットアッププロ
グラムを実行することができます。
●ネットワークを使って、インストールを開始する
CD-ROM装置がないコンピユータや複数台のコンピユータに一括してインストールを
おこないたいのであれば、ネットワークを使ったインストールが便利です。ネットワーク
を利用してインストールをおこなうには、まず、 windows 2000のソースとして、
Windows 2000のCD-ROMの「¥1386 (PC-98の場合はNEC98)」をNetWareやWindows
NT、 Windows 98などで共有します。次に既存OSを使ってネットワークサーバーに接続
するか、またはネットワークサーバーに接続できるように作成したブートディスクで起動
し、セットアッププログラムを実行します(図2-2)c

●図2-2( ネットワークを使ったインストール

Q :ネットワークサーバーに接続するブートディスクはどのように作
成すればよいのですか?

A :ターゲットコンピユータをWindows98やWindows NTのクライアントと
して機能させるには、フリーウェアとして捷供されているLAN Manager
for MS-DOS Clientsまたは、 MSclient for DOSを利用するのが一般的ですo
双方のソ フト ウ ェアは、マイク ロソフト社のFTPサイI
(ftp: Vftp.microsoft.com/bussys/clients/lanmanまたは/msclient)よりダ
ウンロードが可能です。 LAN Managerは、高機能ですが、 1枚のブート
ディスクにすべてを格納するには高度なMS-DOSの知識が必要となりま
す MSClientforDOSには、あまり機能はありませんが、サイズも小さく、
ネットワークサーバーに接続するだけであれば十分です。ただし、
MSClient for DOSでもそれなりにMS-DOSの知識は必要となります。
Windows 2OOOの

インストール宇l匝
この節では、 Windows 2000のインストール手順を紹介します Windows 2000のイン
ストール手順は、 Windows NTよりも改善され、より簡素化されました。 Windows 2000
のインストールは、 Professional、 Serverなどの製品ごとに若干の違いがありますが、こ
こではWindows 2000 Serverのインストール手順を紹介しますo

1.前節の「セットアッププログラムの実行」により、 Windows2000のセットアッププ
ログラムを実行します。既存OSからの起動では、グラフィックベースのセットアップ
ウィザードが開始されます。 CD-ROMやフロッピーディスクからの起動では、テキス
トベースのセットアッププログラムが開始され、必要なファイルをコピーした後にグ
ラフィックベースのセットアップウイザードが起動します。ここでは、テキストベー
スのセットアッププログラムからの実行から紹介します。まず、 [セットアップヘよう
こそ]が表示されるので、 キーを押します(図2-3)c

●図2-3  セットアップへようこそ

画面の上部に「setup is inspecting your computer's hardware configuration
-」のメッセージが表示されたタイミングで, キーを押すと、シ I
ステムタイプの選択ができます。システムタイプの選択では、マルチプロセッ
サやACPIなどの基本ハードウェアのドライバがインストールできます。 I

二二二二 _⊥ 卜…    「    +:   1   十 _肌 」…」 …… ⊥ L… ∴ ∴ ∵ 」
2. [ライセンス契約]が表示されます。 キーで内容を確
認した上で、使用許諾契約書に問題がなければ、同意をするために
押します(図2-4)。なお、同意するまでセットアップを先に進めることはできません0

●図2-4  ライセンス契約

3. [キーボードの種類の特定]が表示されます。利用しているキーボードに合わせて、
いずれかのキーを押します。 106日本譜キーボードなら キー、 101英語キ
-ボードなら キーを押します。また、 キーを押して、その他
のキーボードを一覧から選択することもできます(図2-5)。
2-4 Windows 2000のインストール手順

●図2-5  キーボードの種類の特定

4. [パーティシヨンの選択]が表示されます Windows2000のセットアッププログラ
ムは、ハードディスクを検索し、現在のコンピユータのディスク状態を表示します。
その中から、 Windows 2000をインストールするパーティシヨンを
選択します。または、 キーを押して、新規にパーティシヨンを作成し、そ
こにWindows2000をインストールします(図2-6)。

●図2-6< パーティシヨンの選択
5.新規にパーティシヨンを作成した場合、パーティシヨンサイズの人力とファイルシス
テムの選択をおこないます。ファイルシステムとして、 FATまたはNTFSが選択でき
ます。 Windows 2000では、 Windows 98とのデユアルブートをおこなわない限り、
NTFSでフォーマットすることが推奨されています(図2-7 。

●図2-7  ファイルシステムの選択


既存のパーティシヨンにWindows 2000をインストールする場合、パーティ
I
シヨンがFATでフォーマットされていると、ファイルシステムをNTFSに変
換するオプシヨンが選択できます。 l

二二二二 …w .… + 」
2-4 Windows 2000のインストール手順

6.セットアッププログラムは、必要なファイルをハードディスクにコピーし、構成情報
を保存します。その後にコンピユータを再起動させ、グラフィックベースのWindows
2000セットアップウイザードを開始させます(図2-8)。セットアップウイザードはま
ず、プラグアンドプレイデバイスを検出します。

windows 2000セ.9トア.3Jプウィザード0開始

こ0]ウィザードでは、 Wind州壬200ロServer奄コンビユ一触インストール
し.ま寸。
棚ndow忘2000をコンビユ-虹正し(セットアップするた肋に、ユーザーと
コンビユ-効こついT一括斬掩入力する必要が轟ります。
iFE眉mm田闇[ffi醐Iei月Kffl田琵L&芭旺Kォ芦張5i*S

●国2-8  セットアップウイザードの開始
7. [地域]ダイアログボックスが表示されます。通貨や時刻など国ごとの情報を管理す
る[システムロケール]と、キーボードレイアウトと人力システムを管理する[キー
ボードレイアウト]をカスタマイズできます。日本語版のWindows 2000を日本で利
用するのであれば、特に変更は必要ありません。そのまま ボタンをクリッ
クします(図2-9。

●図2-9( 地 域

8. [ソフトウェアの個人用設定]ダイアログボックスが表示されます。利用者の名前と
会社の組織名を入力します。この設定は、今後アプリケーシヨンをインストールする
際の個人用設定の既定値になります。なお、組織名は省略することもできます。 [名前]
と[組織名]を人力し、 ボタンをクリックします(図2-10。
2-4 Windows 2000のインストール手順

●図2-10< ソフトウェアの個人用設定

9. [プロダクトキー]ダイアログボックスが表示されます。 Windows 2000のCDケース


の裏側に貼られている黄色のシールを見て、 25文字のプロダクトキーを入力します。
プロダクトキーが誤っているとセットアップは先に進みませんo [プロダクトキー]を
入力し、 ボタンをクリックします(図2-11。

●園2-1 1 プロダクトキー
10.ライセンスモード]ダイアログボックスが表示されます。接続クライアントのため
のライセンス方式を決定します。 [同時使用ユーザー数]を選択した場合は、 CALに
基づきライセンス数を人力します。 ボタンをクリックします(図2-12)。

●図2-120 ライセンスモード

ll.コンピユータ名とAdministratorのパスワード]ダイアログボックスが表示されますo
コンピユータ名とは、各コンピユータに付ける名前のことです。ネットワーク上のす
べてのコンピユータには一意なコンピユータ名を設定する必要があります。名前付け
のルールとして、 「15文字以内、使用文字は英字、数字、ハイフンのみ、数字のみのコ
ンピユータ名は不可」を守らなければいけません。また、 Windows 2000の管理者アカ
ウントであるAdministratorのパスワードを設定することもできます。 [コンピユータ
名]と[パスワード]を人力し、 ボタンをクリックします(図2-13)。
2-4 Windows 2000のインストール手順

●図2-130 コンピユータ名とAdministratorのパスワード

12. [windows2000コンポーネント]ダイアログボックスが表示されます。 [コンポーネ


ント]の各チェックボックスをクリックして、必要なソフトウェアコンポーネントを
選択します。なお、このコンポーネントは、インストール後にコントロールパネルの
[アプリケーシヨンの追加と削除]から追加することができます。必要なソフトウェア
コンポーネントを選択し、 ボタンをク1)ックします(図2-14、表2-3)c

●図2-14  Windows 2000コンポーネント


●表2-3  Windows 2000 Serverのコンポーネント一覧


:

=
≡1

:≠
÷■

=

i

室喜
≡ =
l
≡言語 芳
≡ 4 r n y警≡慧 賢警≡

妻 ;






書 警 芸妻

享謡 警望
W indow s M edia サ ー ヒ
゙ ス

ア ク セサ リ とユ ー テ ィ リ テ ィ W indow s ア ク セサ リ とユ ー テ ィ リ テ ィ

イ ン ター ネ ッ トイ ンフ ォメ ー シ W eb、 FT P などのイ ン タ ー ネ ッ ト サ ー ヒ
゙ ス

ヨンサ ー ヒ
゙ス IIS

イ ンテ
゙ ッ クス サ ー ヒ
゙ ス フ ァ イ ル のフ ル テ キ ス ト 検索をおこなうためのサ ー ヒ
゙ス

ス ク リフ
゚ トテ
゙ ハ
゙ ツ カ ス ク リ フ
゚ ト実行時のエ ラ ー を分析するツ ー ル

そのほかのネ ッ ト ワ ー ク フ ァ イ M acintosh とU N IX を対象としたフ ァ イ ル とフ


゚ リ ン タ の共有サ ー
ル と印刷サ ー ヒ
゙ス ゙ス

ター ミナ ル サ ー ヒ
゙ス ク ラ イ ア ン ト にタ ー ミ ナ ル セッ シ ヨ ン を開放するサ ー ヒ
゙ス

ター ミナ ル サ ー ヒ
゙ ス ラ イ セン ス タ ー ミナ ル サ ー ヒ
゙ ス を利用する場合のラ イ セン ス 管理

ネ ッ トワ ー ク サ ー ヒ
゙ス D N S やW IN S、 D H CP などのさまざまなサ ー ヒ
゙ ス やフ
゚ ロ トコル

メ ッ セー シ
゙キ ユ ー サ ー ヒ
゙ス メ ッ セー シ
゙ キ ユ ー イ ンク
゙ サ ー ヒ
゙ス

リ モ ー トイ ン ス トー ル サ ー ヒ
゙ス リ モ ー ト フ
゙ ー ト が可能なク ラ イ ア ン ト にW in d ow s 20 00
Professionalをリ モ ー ト イ ン ス ト ー ル するサ ー ヒ
゙ス

リ モ ー ト 記憶域 テ ー フ
゚ 装置を仮想的なテ
゙ ィ ス ク 領域として利用するサ ー ヒ
゙ ス

管理とモ ニ タ ツ ー ル ネ ッ ト ワ ー ク モ ニ タ とSN M P によるネ ッ ト ワ ー ク ハ


゚ フ ォー マ ン
ス の監視と改善のためのツ ー ル

証明書サ ー ヒ
゙ ス 公開キ ー を利用するア フ
゚ リ ケ ー シ ヨ ン のために証明書を発行す
るサ ー ヒ
゙ス

13.日付と時刻の設定]ダイアログボックスが表示されます。 [日付と時刻]でコンピユ
ータの内部時計を修正します。また、 [タイムゾーン]でグリニッジ標準時との時差を
設定しますが、日本語版のWindows 2000を日本で利用する場合は変更の必要はあり
ません(図2-15)。 ボタンをクリックします。
2-4 Windows 2000のインストール手順

●図2-i5m 日付と時刻の設定

14. [ネットワークの設定]ダイアログボックスが表示されます。 [ネットワークの設定]


では、プラグアンドプレイで発見したネットワークカードに対して、必要なネットワ
ークコンポーネントを設定しますo [標準設定]を選択すると、 [Microsoftネットワ
ーク用クライアント]、 [Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有]、 DHCP
を利用した[インターネットプロトコル(TCP/IP)]が自動的にインストールされま
す。 [カスタム設定]を選択すると、手動でインストールするネットワークコンポーネ
ントを選択することが可能で、さらに各ネットワークコンポーネントのパラメータ
(TCP/IPのIPアドレスなど)の入力もおこなえます(図2-16、表2-4)c

●国2-161 ネットワークの設定
●表2-4  Windows 2000 Serverのネットワークコンポーネント一覧

M icrosoft ネ ッ ト ワ ー ク 用タ ラ イ M icrosoft ネ ッ ト ワ ー ク 用ク ラ イ ア ン ト ソ フ ト ウ エ ア
ア ン ト

N etW are 用ケ
゙ ー トウ ェ イ (とク N etW are ネ ッ ト ワ ー ク 用ク ラ イ ア ン ト ソ フ ト ウ エ ア とケ
゙ ー ト
ラ イ ア ン ト) サ ー ヒ
゙ス ウ ェイ ソ フ トウ エ ア

M icrosoft ネ ッ ト ワ ー ク 用フ ァ イ M icrosoftネ ッ ト ワ ー ク 用サ ー ハ
゙ ー ソ フ トウ エ ア
ル とフ
゚ リ ン タ 共有

Q 0S ハ
゚ ケ ッ トス ケ シ
゙ユ ー ラ Q os (Q uality ofService) ハ
゚ ケ ッ トス ケ シ
゙ユ ー ラ

SA P エ ー シ
゙ェ ン ト サ ー ヒ
゙ ス ア ト
゙バ タ イ ス
゙ フ
゚ ロ トコル

イ ン タ ー ネ ッ ト フ
゚ ロ ト コ ル 伝送制御手順フ
゚ ロ ト コ ル /イ ン タ ー ネ ッ トフ
゚ ロ トコ ル
(T C P/IP)

A ppleT alk フ
゚ ロ トコル M acintosh ネ ッ ト ワ ー ク で利用されるA ppleT alk フ
゚ ロ トコ ル

D LC フ
゚ ロ トコ ル Ⅰ
B M のメ イ ン フ レ ー ム や一部のネ ッ ト ワ ー ク フ
゚ リ ン タ で利用
されるテ
゙ ー タ リ ン ク 制御フ
゚ ロ トコル

N etBE UI フ
゚ ロ トコル 小規模なL A N で利用されるル ー テ ィ ン ク
゙ 不可のフ
゚ ロ トコル

N W Link IPX /SPX /N etB IO S 互換 N etW are ネ ッ ト ワ ー ク で利用されるⅠ


PⅩフ
゚ ロ ト コ ル とSPⅩフ

トラ ン ス ポ ー トプ ロ トコル ロ トコル
ネ ッ トワー ク モ ニ タ ト
゙ラ イハ
゙ ネ ッ ト ワ ー ク モ ニ タ へキ ヤ フ
゚ チ ヤ したハ
゚ ケ ッ ト を提供するネ
ツ トワ ー ク モ ニ タエ ー シ
゙ェ ン ト

15.ワークグループまたはドメイン名]ダイアログボックスが表示されます。コンピユ
ータをワークグループ、またはドメインのメンバとして設定します。ワークグループ
に関しては5-1 「ファイルサーバーへのアクセス」で、ドメインに関しては9_l
「Active Directoryとは?」で詳しく紹介していますので,そちらを参照してください。
どちらを選択しても、ワークグループ名またはドメイン名を人力する必要があります。
さらにドメインを選択した場合は、ドメインに参加させる権利をもつユーザーの名前
とパスワードを入力する必要があります。なお、この設定はインストール後にも変更
できますので、既定値の「workgroup」のまま、先に進んでも結構です(図2-17)c
2-4 Windows soooのインストール手帳

●図2-170 ワークグループまたはドメイン名

16.セットアップウイザードは、摘複のタスクの実行]として、 [スタ-ト]メニユー項
目のインストール、コンポーネントの登録、設定の保存、一時ファイルの削除をおこ
ないます。
17. [Windows2000セットアップウイザードの完了]ダイアログボックスが表示されま
ボタンをクリックすることで,コンピユータは再起動され、 Windows
2000が起動します(図2-18)c

●図2-18  Windows2OOOセットアップウイザードの完了

Windows 2000 Professionalの場合、インストール後にネットワーク識別ウ
I I
イザードが表示されます。このウイザードで[常に次のユーザーがこのコンピ
I ユータにログオンすると仮定する]を選択し、ユーザー名とパスワードを設定 I
すると、自動ログオンとなり、 [windowsへログオン]ダイアログボックスは
l I
表示されなくなります。なお、自動ログオンは、コントロールパネルの[ユー
l ザーとパスワード]で解除できます。 I

」 :    :  ニコ _ーー⊥        二二二 L '二 「    :  ■ 「  "」 ‥‥ 「 」… = 」


応嘗ファイルによる

自動インストール
通常のWindows 2000のインストールでは、いくつかのセットアップパラメータをイン
ストール中に入力する必要があります。これに対して自動インストールでは、セットアッ
プパラメータをあらかじめテキストファイルに記述し、セットアップ時にそれを利用する
ことで、ユーザーの介入なしでWindows 2000をインストールすることができますo自動
インストールを利用すれば、ユーザーによるパラメータ入力のミスを防ぎ、大量のコンピ
ユータにWindows 2000をインストールする際にかかる作業量を軽減することができま
す。
セットアップパラメータを含んだテキストファイルは、 「応答ファイル」と呼ばれますo
応答ファイルは、メモ帳などのテキストエディタで作成することもできますが、応答ファ
イルの構文などを勉強する必要があるため、セットアップマネージヤと呼ばれるウイザー
ドで自動生成することをおすすめします。

応答ファイルのサンプルは、 Windows 2000のCD-ROMの「¥1386¥


unattend.txt」に収められています。

丁二 二ニコニ」 「二二二「= 「ニ ユ - ニユ -ニニ「= 「二二二二二 ‥ 二二」


セットアップマネージヤは、リソースキットに含まれています。リソースキットは、
Windows 2000をより快適に利用するためにマイクロソフト社が提供するツール群です。
ツールの多くは残念ながら英語版ですが、管理運用に役立つツールがたくさん入っていま
すので、ぜひ活用してくださいoなお、セットアップマネージヤ(setupmgr.exe)は
Windows 2000のCD-ROMの「¥support¥tools¥deploy.cab」に含まれています(図2-19)c

Windows 2000セ.9トア・9プマネージヤウィザード切
開始
t9トア.]プマネー軸ウ-(ザードで、ネットウー訊こ持続さ机たコンピユータ
にWindow雷200ロ壱白軌的にインスト1Lするた助軌応答ファイルと配
布フォル91竜ft成できます。

続行寸51こは、 [.:東へ]をウu^uてください.

●図2-19● セットアップマネージヤ

セットアップマネージヤにより作成された応答ファイルは、 Windows 2000のセットア


ッププログラムのスイッチとして付加します。具体的には、 「winnt32/u:応答ファイル名」、
または「winnt/unattend:応答ファイル名」となります。

Q : Windows 20OOをCD-ROMから超勤してインストールを開
始した場合.応答ファイルはどうのように指定すればよいのでし
ようか?

A :フロッピーディスクに「winntsif」という名前で応答ファイルを保存して
ください Windows2000のセットアップ時に、そのフロッピーディスク
を装置にセットしておくと、セットアッププログラムがそれを自動的に検
索し、応答ファイルとして利用してくれます。
複製ツールによる

甘 K:/* I一-m
windows 2000の自動インストールをおこなうもう1つの方法に、複製ツールがありま
す。複製ツールは、テストコンピユータのディスクの内容そのものをイメージファイルと
して保存し,そのイメージファイルを他のコンピユータに配布することで、クローン(ギ
リシヤ語で小枝の意味)を作成するものです。複製ツールによるインストールでは、アプ
リケーシヨンなどのOS以外のソフトウェアもー緒に配布できるうえ、速度も通常のイン
ストールに比べて高速となります。マイクロソフト社はこのような複製ツールを提供して
いませんが、シマンテック社のNorton Ghostやネットジヤパン社のDrive lmageなどサ
ードパーティからWindows 2000に対応した複製ツールが提供されています(図2-20)。

①テストコンピユータで作成した環境をイメージとして吸い上げる。

②吸い上げたイメージをクライアントに配布する。

●図2-20< 複製ツールによる自動インストール

ただし、複製ツールによる自動インストールは、すべてのコンピユータに同じディスク
イメージがコピーされるため、いくつかの注意事項があります。まず、まったく異なるア
ーキテクチヤのコンピユータ間で複製はできません。例えば、ユニプロセッサのコンピユ
ータのディスクイメージをマルチプロセッサのコンピユータに配布しても動作しませんo
また、ディスクコントローラが異なるコンピユータ間でも動作しません。なおネットワー
クカードやビデオカードなどの固有のハードウェアに関しては、 Windows 2000のプラグ
アンドプレイで対応できます。もう1つの注意事項として、各コンピユータがもつ固有の
情報の問題があります。例えば、コンピユータ名やIPアドレスなどはコンピユータごと
に一意な設定が必要となります。さらに、 Windows 2000では内部でセキユリティ識別子
(SID)と呼ばれるコンピユータ固有の番号を割り当てています。この番号はユーザーが
簡単に変更することができません。
このようなコンピユータ固有の情報は、 「システム準備ツール」と呼ばれるツールを利
用することで変更が可能となります。システム準備ツールは、リソースキットに含まれる
ツール CD-ROMの「¥support¥tools¥deploy.cab」)で、 「sysprep.exe」と
「setupcl.exe」から構成されています。システム準備ツールを利用すると、ディスクイメ
ージを配布した後、複製先コンピユータを再起動したタイミングで、 Windows 2000のセ
ットアッププログラムのミニウイザードを開始できます。ミニウイザードでは、コンピユ
ータ固有の情報の再入力を可能とし、ユーザーには変更できないセキユリティ識別子も再
作成してくれます。ミニウイザードでの人力を自動化したいのであれば,セットアップマ
ネージヤを利用して、システム準備ツール用の応答ファイル(sysprep.inf)を作成するこ
ともできます。システム準備ツールを使った自動インストールの動作は、次のようになり
ます(図2-21)。

⑥ミニウィザードの実行 ④イメ-ジの作成
⑦再起動

⑤イメージの配布

●図2-21  システム準備ツールを使った自動インストールの動作

1.複製元となるコンピユータにWindows 2000をインストールし、各種の設定をします。
必要であれば、アプリケーシヨンのインストールもおこないます。
2.複製元コンピユータのイメージを複製するドライブのルートに「sysprep」という名前
のフォルダを作成し、 「sysprep.exe」と「setupcl.exe」とオプシヨンで「sysprep.inf」
をコピーします。複製先のコンピユータでは、ミニウイザードの実行後にこのフォル
ダを自動的に削除します。
3. 「sysprep.exe」を実行します。スイッチとしては、次の4つがあります。通常はどの
スイッチも必要としません(表2-5)。
2・6 複製ツールによる自動インストール

●表2-5  システム準備ツールのスイッチ

-nosidgen 複製先のコ ン ヒ
゚ ユ ー タ で、 新しいセキ ユ リ テ ィ 識別子 (SID ) を生成しません○

複製先のコ ン ヒ
゚ ユ ー タ で、 フ
゚ ラ ク
゙ ア ン ト
゙プ レ イ のテ
゙ ハ
゙ イ ス を検出します○
-pnp

-reboot シ ス テ ム 準備ツ ー ル の終了後、 複製元のコ ン ヒ


゚ ユ ー タ をシ ヤ ッ ト タ
゙ ウ ン せずに再起動
します0

-quiet 複製元のコ ン ヒ
゚ ユ ー タ で確認タ
゙ イ ア ロ ク
゙ ホ
゙ ッ ク ス を表示せずにシ ヤ ッ ト タ
゙ ウ ン を実行
します0

4.複製元のコンピユータは「sysprep.exe」の実行後、自動的にシヤットダウンしますの
で、シヤットダウン後、複製ツールを利用し、ディスクイメージを作成します。複製
ツールの多くはオプシヨンで、圧縮などもおこなえます。
5.複製先のコンピユータに複製ツールを利用して、ディスクイメージを配布します。マ
ルチキヤストに対応している複製ツールでは、同時に複数の複製先のコンピユータに
ディスクイメージを配布できるので、ネットワークトラフィックを削減することがで
きます。
6.ディスクイメージの配布が終了した複製先のコンピユータを再起動します。再起動後、
windows2000のセットアッププログラムのミニウイザードが開始されます。システム
準備ツール用の応答ファイルを用意している場合は、自動的にパラメータが人力され
ます。
7.ミニウイザードが終了し、再起動をおこなうと、複製先のコンピユータは普通にイン
ストールしたときと同じようにW呈ndows2000を使用することができます。
windows 2000のセキユIJティの基本概
念は、 「認証」と「承認」です。認証は、
windows 2OOOを利用するユーザーを識
別するもの、承認は、識別されたユーザーが
各種のリソースにアクセスするための権利を
さします。認証はログオンとして、承認はア
クセス許可として、 Windows 2000に実
装されています。
U3オンとnSオフ
ログオンとログオフは, Windows 2000を利用するユーザーを識別するための認証セキ
ユリティです。管理者は、あらかじめWindows 2000上にユーザー名とパスワードからな
るユーザーアカウント(以後はユーザーと表記)を登録しておきます。一般の利用者は、
そのユーザーを使ってWindows 2000にログオンするわけです。ログオンに使ったユーザ
ーはWindows 2000上での動作に影響を与えます。例えば、あるユーザーでログオンした
場合は、特定のアプリケーシヨンが実行できるが、別のユーザーでログオンした場合は実
行できないなどです。また、画面の色やスクリーンセーバーの設定などユーザー固有の設
定もユーザーに関連付けられます。ログオフは、ログオンの反対で、現在の作業をすべて
終了し、またログオンできる状態に戻すことをさします。別のユーザーでログオンしたい
場合や、しばらく席を離れる場合にログオフをおこないます(図3-1 。

cfcL-r--,
* !??

③ユーザー環境の復元

---m
-]層

●図3-1サ ログォンとログオフ
3.1ログオンとログオフ

3-1-1 直?*:/
windows 2000をインストールした直後は、まだユーザーを作成していないため、既定
のユーザーでログオンする必要があります。この既定のユーザーは、ビルトインローカル
ユーザーと呼ばれるシステム上重要なアカウントで、削除することはできません。
windows2000では、次のビルトインローカルユーザーが自動作成されています。

Administrator
管理者用アカウントです。このアカウントにはWindows 2000上で完全なアクセス権限
をもちます Administratorのパスワードは、セットアップウイザードの途中で入力して
いますが、もし入力していなければ空自になっていますo

Guest
ゲストアクセス用のアカウントですo特別な権限もなく、画面の色やスクリーンセーバ
ーなどのユーザー環境も保存されませんo主にアルバイトなどのユーザーを作成する必要
もか一時的な利用者のログオン用に使用します.デフォルトでアカウントが無効(アカ
ウント自体は作成されているが、利用は禁止されている)となっているため、 Microsoft
管理コンソール(MMC)から[口-カルユーザーとグループ]スナップインでアカウン
トを有効にしかナれば使用できません.なお、デフォルトのパスワードは空自となってい
ます。

Guestは、アカウントが無効になっているため、まずはAdministratorでログオンする
必要があります。ログオンが無事に完了すれば、 Windows 2000のデスクトップが表示さ
れ、 [スタート]メニユーからあらゆるアプリケーシヨンや管理ツールが起動できますo
次に、 Windows 2000のログオンの手順を紹介します。

I.Windows2000を起動すると、 [windowsへようこそ]ダイアログボックスが表示され
キーを同時
ます(図3-2)c ここで、
に押します。

●図3-2  Windowsへようこそ
2. [windowsへログオン]ダイアログボックスが表示されます(図3-3)。 [ユーザー名]
と[パスワード]にあらかじめ登録しておいたユーザーの情報を人力し,
ボタンをクリックします。

●図3-3  Windowsへログオン

3.Windows 2000のデスクトップが表示されます。

3・ト2 ログオフ
ログオフは、ログオンしたユーザーでの作業を終了し、 [windowsへようこそ]ダイア
ログボックスへ戻す作業です。現在ログオンしているユーザーとは別のユーザーでログオ
ンし直すには、ログオフをしなければなりません。次にログオフの手順を紹介します。

1. [スタート]メニユーの[シヤットダウン]を選択します。
2. [windowsのシヤットダウン]ダイアログボックスが表示されます(図3-4)。 [次の
中から選んでください。]のメニユーから[Administratorのログオフ]を選択し、
ボタンをクリックします。

●図3-40 Windowsのシヤットダウン
3.1ログオンとログオフ


l   _ ■ ■     -
1
[windowsのシヤットダウン]ダイアログボックスにはログオフ以外にも、
コンピユータを再起動する[再起動]やコンピユータの電源を落とすための
1
[シヤットダウン]などのメニユーがあります。なお、このメニユー内容はロ
1 グオンしたユーザーの権限やコンピユータの構成により変化します。

L - - - ■■- ll■- - ■- - ■l■l■ - - - - - -

3. [windowsへようこそ]ダイアログボックスが表示されます。

Q :なぜ. Windows 2OOOではユ-ザ一名とパスワードを入力す


る前に キーと キーと キーを同時に
押すのでしょうか?

A:このおまじないのようなキー操作には意味があります。
キーの同時打鍵は、セキユリティアテン
シヨンシーケンス(SAS)と呼ばれ、あらゆるOSで特殊な操作となって
います。例えば、 MS-DOSでは、コンピユータを再起動する操作となりま
す。 Windows 95/98ではアプリケーシヨンの終了、 Windows 2000の場合
は、 [windowsのセキユリティ]ダイアログボックスを表示します。つま
り、どのOSでもこのキー操作をおこなうことでアプリケーシヨンの動作
を一時停止(または終了)させることができるのです。よって、ユーザー
名とパスワードを盗むために[windowsへようこそ]ダイアログボック
スにそっくりなアプリケーシヨンを作成しても、このキー操作により、そ
の企みを未然に防ぐことができます。
ローカルユーザーの

作 d
Windows 2000をインストールした直後、利用できるユーザーは、 Administratorだけ
でした。よって、複数の利用者でWindows 2000を使用するためには、各利用者に対して
ユーザーを作成していく必要があります。

3-2-I ユーザーの新規作成
新規ユーザーは、アカウントを作成する権限をもつユーザーでログオンしたのち、
Microsoft管理コンソールと呼ばれるWindows 2000の管理ツールを使って作成します。
ただし、この 管理棟能は含まjLず,スナップインと呼ば
れる管理棟能を観み込むことではじめてMicrosoft管理ツールとなりますぐ[スタート]
メニユーの[プログラムl - [管理ツール]には、スナップインが組み込まれた
Microsoft管理コンソールがメニユーとして登録されていますが、ユーザーの作成に関し
ては、スタートメニユーに登録されていませんので、自分でMicrosoft管理コンソールを
構成する必要があります。

1・アカウントを作成する権限をもつユーザーでログオンします。例えば、 Administrator
は、ユーザーを作成する権限をもっています。
2・ [スタート]メニユーの[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
3・ [ファイJ硝準措定じ≠<警禦幣]ダイアログボックスが表示されます(図3-5)。 [名前]
に「MMC」と入力し、 ボタンをクリックします。

●図3-5 <  ファイル名を指定して実行
3.2 ローカルユーザーの作成

4.Microsoft管理コンソールが表示されます(図3-6)。この状態では、管理機能がなく
ただのフレームであることがよくわかります。 [怒簸
i・-をタM-ツタしますo

●図3-6  管理コンソール

5. [スナップインの追加と削除]ダイアログボックスが表示されます(図3-7)oスナ
ップインの一覧は空です。
ます。

●図3-7  スナップインの追加と削除
6. [スタ ンドアロンスナップインの追加]ダイアログボック
烹鋲t恋慕義姦撤線遠藤(図3-8)。
ン]から[ローカルユーザー
ボタンをク リックします。

Microsoft Corporation
園パフォーマ:a n^ヒ警告 Microsoft Corporation
血フォルタ
良)リム-; u,a記憶執:.D管畦 H唱:hGround Sy雷tem冨. hc
富ルーティンB'とリモート刑セユ Microsoft Corporation

慧禦野
圏喜正明書
M忙rO富oft Co叩oration
Mi亡r粥oft Corporat旧n
Microsoft Corporation
国訳踊由SIJKkti明 Microsoft Corporation

●図3-8< スタンドアロンスナップインの追加

テ竿観象のコンピユータの選択]ダイアログボックスが表示されます(図3-9) ョ(O.ョ d X愉*甬 ク+ ,ヒミ


ツプインで管理するコンピユータ]が[P-カルコンビユータ]になっていること
確認し、 ボタンをクリックします。さらに必要なスナップインがあれば、
棟の方法で追加することもできます。

●図3-9  対象のコンピユータの選択
3.2 ローカルユーザーの作成

8.開いているダイアログボックスをすべて閉じて、 Microsoft管理コンソールに戻ります
(図3-10)。 Micr。s。ft管理コンソールに[ローカルユーザーとグループ]が表示されま
す。

●図3-10* ローカルユーザーとグループ


Microsoft管理コンソールの設定は, [コンソール]メニユーの[名前を付け
l
て保存]にて、コンソールファイルとして保存することができますoコンソー
ルファイルを保存してお桝ぎ、そのファイルをダブルクリック(またはメニユ l
ーに登録し、クリック)することで、すぐに登録したスナップインを呼び出す
ことができます。 l

- I- I- - - IIII- - ll- - - 1 - - - - 」


9. [ローカルユーザ-とグループ]を展開します。現在、登録されているユーザーは、
[ユーザー]フォルダで確認ができます。インストールされているアプリケーシヨンに
よっては、 AdministratorとGuest以外にもユーザーが登録されていることがあります
(図3-ll)。

●図3-1 1  ユーザー

10.ユーザー]フォルダで左ボタンをクリックし、シヨートカットメニユーから[新し
いユーザー]をクリックします。
ll.新しいユーザー]ダイアログボックスが表示されます(図342)c ユーザーの作成で
は、ユーザー名とパスワード以外にもいくつかのプロパティが設定できます。次に、
ユーザーを作成するときに指定できるプロパティを紹介します。
3_2 ローカルユーザーの作成

●図3-12< 新しいユーザー

●ユーザー名
ユーザーを識別するための名前ですo他のユーザー名やグループ名と重複することはで
きません。ユーザー名は、 20文字以内で、 「" /¥【】:;!-,+'?く>」を除く文字が使
用できます。大文字と小文字が利用できますが、システム上は同じ文字として扱われてい
るため、例えば、 rSUZUKI」と「suzuki」などの同じユーザーを作成することはできま
せん。また、ピリオドとスペースだけのユーザー名も作成できませんo

●フルネームと説明
これはメモ書きです。フルネームは、アクセス許可を与えるダイアログボックスで確認
できますので、なるべくわかりやすいフルネームを入力しておくことを推奨しますo

●パスワードとパスワードの確認入力
ユ_ザ一に関連付けられたパスワードを[パスワード]と[パスワードの確認入力]の
両方に人力します。パスワードの長さは最大14文字で、大文字と小文字を区別します。

●ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要
ユーザーが、次にログオンしたタイミングでパスワードの変更ダイアログボックスを表
示し、パスワードの変更を強制します。ユーザーにパスワードを設定させる環境では、こ
れをチェックします。
●ユーザーはパスワードを変更できない
ユーザーによるパスワードの変更が不可能となります。相反する設定の[ユーザーは次
回ログオン時にパスワードの変更が必要]と同時にチェックすることはできません。

●パスワードを無期限にする
セキユリティを高めるため、すべてのユーザーは既定で、 42日に1回、パスワードを変
更しなければなりません○ただし、このプロパティをチェックすると、特例としてそのユ
ーザーだけは、パスワードの変更を強制されなくなります。

●アカウントを無効にする
ユーザーが作成されていても、そのユーザーでログオンすることが禁止されます。例え
ば,長期出張などで、しばらくログオンする予定がないユーザーを無効にしてお桝ぎ、そ
のユーザーが秘密裏に利用されていたというような問題が発生する恐れがなくなります。
既定で、 Guestは、 [アカウントを無効にする]がチェックされています。

12.必要なプロパティを入力したら、 ボタンをクリックします。作成が無事に
完了すると、プロパティがすべてクリアされた[新しいユーザー]ダイアログボック
スが再表示され、続けてユーザーを作成していくことができます。これ以上、ユーザ
-を作成する必要がなければ、 ボタンをクリックします。

作成したユーザーは、 [ローカルユーザーとグループ]の中の[ユーザー]フォルダに
表示されます。ユーザーの作成後の保守はこのフォルダでおこか、ます。

1-2-2 パスワードの再設定
管理者は、各ユーザーのパスワードを見ることはできませんが、パスワードを変更し、
その内容をリセットすることはできます。例えば、利用者が自分のユーザーのパスワード
を忘れてしまったときに、管理者がそのユーザーのパスワードをリセットしてあげること
ができます。パスワードのリセットは、ユーザーで右ボタンクリックし、シヨートカット
メニユーの[パスワードの設定]で表示される[パスワードの設定]ダイアログボックス
でおこないます(図3-13)c
3.2 ローカルユーザーの作成

●図3-130 パスワードの設定

一般ユーザーがパスワードを変更するには、 [windowsのセキユリティ]ダ
l I
イアログボックスを使用します。これはWindows 2000にログオン後、
キーを同時することで表示さ I
l
れます。このダイアログボックスでは、パスワードの変更のほか、コンピユー
l 1
タのロックやログオフ、シヤットダウンなどがおこなえます(図3-14c

l 1

I 1

l 1

l 1

t 1

l 1

l ●図3-14  Windowsのセキユリティ 1

L ー ■■■■ - - - llllllll- - -- - - - - - - ■-

3・2・3 ユーザーのプE]パテ tm巨∃
ユーザーの設定は、作成時に人力したパラメータだけではありません。ユーザーのプロ
パティを開くことで、その他のプロパティを設定することができます。ユーザーのプロパ
ティの表示と変更は、ユーザーで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーの[プロ
パティ]で表示される[プロパティ]ダイアログボックスがおこないます。ユーザーのプ
ロパティは、 [全般]、 [所属するグループ]、 [プロファイル]、 [ダイヤルイン]の4つの
タブから構成されています(図3-15)。

●図3-15  ユーザーのプロパティ

1-2-4
1-2-4 ユ-ずー名の変更とユ-tJp-の削除
セキユリティを高めるために、ユーザーに対する管理作業として、 「ユーザー名の変更」
と「ユーザーの削除」があります。

●ユーザー名の変更
ユーザープロパティの変更と同様にユーザー名を愛東することもできます。ただし、ユ
ーザー名は、プロパティで変更することはできません。ユーザー名の変更には、ユーザー
のシヨートカットメニユーから[名前の変更]をクリックしておこないます。ユーザー名
3-2 D-カルユーザーの作成

の変更は、 Administratorのようなビルトインユーザーに対してもおこなえます。
Administratorのユーザー名を変更すれば、管理者の名前を隠蔽し、セキユリティを向上
させることができます。

●ユーザーの削除
必要のなくなったユーザーは、セキユリティ上、削除することをお勧めします。ユーザ
ーの削除は、ユーザーのシヨートカットメニユーから[削除]をクリックしておこないま
す。ただし、 Administratorのようなビルトインユーザーに対して削除をおこなうことは
できません。

よって、ユーザー名を変
更しても、そのユーザーが保持していたアクセス許可やグループ情報、特権な
どは変化しません。同様に、ユーザーを削除し、同じ名前のユーザーを再作成
しても、以前のアクセス許可などは復活しません。

」 - -■ llllll■■ - - - - ■■■■ - - - ■- - - -
ローカルセキユリティの

重畳 王巨
ローカルセキユリティは、 Windows 2000がインストールされたコンピユータに対する
さまざまなセキユリティの設定ですo ロ-療

●図3-16<  ローカルセキユリティの設定


Windows 2000 Professionalは、既定で[スタート]メニユーの[管理ツー
I ル]が表示されません。 [管理ツール]を表示するには、次の操作をおこない I

ます。
l I

I 1.画面下部のタスクバーで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーか I
ら[プロパティ]をクリックします。
I I
3.3 ローカルセキユリティの設定

2.[君子三Jl{「王子.ヲ、一丁yz.ユ=ぞ7-p/ヾ子4]94TU^#>?
1
示されます(図3-17)。 [詳細]タブをクリックし、 [スタート]メニユーの
>r_Llそ竺雲

l 設定の一覧から[管理ツールを表示する]をチェックし、 1
ンをクリックします。
1 1

1 1

1 1

I I

I I

l l

1 I

1 l

1 I

1 l

1 ●図3-170 詳細タブ l

L ー ー 1- -  1  - - - - - - - - - -

●パスワードポリシー
パスワードポリシーは、ユーザーパスワードの設定に基準を設けます。パスワードポリ
シーで設定された内容は、ユーザーがパスワードを変更するタイミングやパスワードの変
更内容に影響を与えます。

・パスワードの長さ
・パスワードの変更禁止期間
・パスワードの有効期限
・パスワードの履歴を記録する
/N-スワードは要求する複雑さを満たす
・暗号化を元に戻せる状態でドメインのすべてのユーザーのパスワードを保存する

●アカウントロックアウトのポリシー
ロックアウトは、あるユーザーに対して、誤ったパスワードを数回入力すると,そのユ
ーザーでのログオンを禁止してしまうというセキユリティです。これは、ハッカーによる
無作為なパスワードの人力によるシステムへの侵入を防ぐためのものです。一度、ロック
アウトされたユーザーは、 [ロックアウト期間]が経過するまでログオンができなくなり
ます。特殊な設定としては[ロックアウト期間]をo分にすると、 「管理者がロック解除
するまでロックアウトする」という状態となり、ロックアウトされたユーザーは、管理者
がそのユーザーのプロパティの[アカウントのロックアウト]のチェックを解除するまで、
ログオンができなくなります。

・アカウントのロックアウトのしきい値
・ロックアウトカウントのリセット
・ロックアウト期間

●監査ポリシー
監査とは、 Windows 2000上でおこなわれたさまざまな作業をログファイルとして保存
する機能のことです。例えば、 [アカウントログオンインベントの監査]を設定すれば、
だれがいつログオンしたのかをログファイルとして保存できます。保存したログファイル
は、 [スタート]メニユーの[プログラム] - [管理ツール] - [イベントビユーア]の
セキユリティログでいつでも確認できます(図3-18)。

●図3-18  イベントビユーア

・アカウントログオンイベントの監査
・アカウント管理の監査
・オブジェクトアクセスの監査
・システムイベントの監査
・ディレクトリサービスのアクセスの監査
3-3 n一カルセキユIJティの設定

・プロセス追跡の監査
・ポリシーの変更の監査
・ログオンイベントの監査
・特権使用の監査

●ユーザー権利の割り当て
作成したユーザーに対して、特別な管理権限を与えたい場合、 [ユーザー権利の割り当
て]を使用します。ただし、既定のグループに対して割り当てられているユーザー権利も
ありますので、ユーザーに直接ユーザー権利を割り当てなくても既定のグループにユーザ
ーを追加することで同じ権利を取得することもできます。また、いくつかのユーザー権利
は、ユーザーではなく,プロセス(を実行するユーザー)に割り当てるために使用します。

・オペレーティングシステムの一部として機能
・クオータの増加
・コンピユータとユーザーに委任時の信頼を付与
・サービスとしてログオン
・サービスとしてログオンを拒否する
・システムパフォーマンスのプロファイル
・システムのシヤットダウン
・システム時刻の変更
・スケジユーリング優先順位の繰り上げ
・セキユリティ監査の生成
・デイレクい)サービスデータの同期化
・デバイスドライバのロードとアンロード
・トークンオブジェクトの作成
・ドッキングステーシヨンからコンピユータを削除
・ドメインにワークステーシヨンを追加
・ネットワーク経由でコンピユータヘアクセス
・ネットワーク経由でコンピユータヘアクセスを拒否する
・バッチジヨブとしてログオン
・バッチジヨブとしてログオンを拒否する
・ファームウェア環境倍の修正
・ファイルとその他のオブジェクトの所有権の取得
・ファイルとディレクトリのバックアップ
・ファイルとディレクトリの復元
・プログラムのデバック
・プロセスレベルトークンの置き換え
・ページファイルの作成
・メモリ内のページのロック
・リモートコンピユータからの強制シヤットダウン
・ローカルログオン
・ローカルでログオンを拒否する
・永続的共有オブジェクトの件成
・監査とセキユリティログの管理
・走査チェックのバイパス
・単一プロセスのプロファイル

●セキユリティオプシヨン
その他のセキユリティとでもいうべきセキユリティオプシヨンには、 Windows 2000を
運用していく上で重要となるさまざまなポリシーが設定できます。

Administratorアカウント名の変更
CD-ROMへのアクセスを、ローカルログオンユーザーだけに限定する
Guestアカウント名の変更
LAN Manager認証レベル
・グローバルシステムオブジェクトの既定のアクセス許可を強化する(例:シンボ
リックリンク)
・グローバルシステムオブジェクトへのアクセスを監査する
・コンピユータアカウントパスワードのシステム保守をしない
・サードパティ製のSMBサーバーへ接続するためのパスワードを暗号化しないで
送信する
・サーバーオペレータがタスクのスケジユールを割り当てるのを許可する(ドメイ
ンコントローラのみ)
・システムのシヤットダウン時に仮想メモリのページファイルをクリアする
・システムをシヤットダウンするのにログオンを必要としない
・スマートカード取り出し時の動作
・セキユリティで保護されたチヤンネル
・セキユリティ監査のログを記録できない場合は直ちにシステムをシヤットダウン
する
・セッシヨンを切断する前にある一定のアイドル時間を必要とする
・ドメインコントローラが利用できない場合に使用する、前回のログオンキヤッシ
ユ数
・パスワードが無効になる前にユーザーに変更を促す
・バックアップと復元の特権の使用を監査する
・フロッピーディスクへのアクセスを、ローカルログオンユーザーだけに限定する
・ユーザーがプリンタドライバをインストールできないようにする
3-3 ローカルセキユリティの設定

・リムーバブルNTFSメディアを取り出すのを許可する
・ログオンにCtrl+Alt+Delを必要としない
・ログオン画面に最後のユーザー名を表示しない
・ログオン時のユーザー-のメッセージのタイトル
・ログオン時のユーザー-のメッセージのテキスト
・ログオン時間が時間切れになった場合、自動的にユーザーをログオフする(ロー
mm
・可能な場合、クライアントの通信にデジタル署名をおこなう
・可能な場合、サーバーの通信にデジタル署名をおこなう
・回復コンソール:すべてのドライブとフォルダに、フロッピーディスクのコピー
とアクセスを許可する
・回復コンソール:自動管理ログオンを許可する
・署名されていないドライバのインストール時の動作
・署名されていないドライバ以外のインストール時の動作
・常にクライアント側の通信にデジタル署名をおこなう
・常にサーバー側の通信にデジタル署名をおこなう
・匿名接続の追加を制限する

Administratorは、 Windows 2000で完全なアクセス許可をもつため、その利
I l
用には細心の注意が必要です。例えば、管理者は管理タスクの実行時のみ、
I Administratorを使用するようにします。 I
一般業務では、 Administratorではなく一般のユーザーを作成し、そのユー
I 1
ザーで作業します。さらに、 Administratorでログオンする回数を極力へらす
I ために、セカンダリログオンをおこないます。セカンダリログオンは、現在ロ 1
グオンしているユーザーとは別のユーザーで管理ツールなどのアプリケーシヨ
I 1
ンを実行する機能です。 [スタート]メニユーのアイテムやデスクトップのシ
I ヨートカットで右ボタンクリックをすると、シヨートカットメニユーに[別の I
ユーザーとして実行]が表示されます(もし、表示されない場合
I 書
は、 キーを押しながら右ボタンをクリックします)。これをクリッ
I クすると、 [別のユーザーとして実行]ダイアログボックスが表示され、現在 I
ログオンしているユーザーとは、別のユーザー名でアプリケーシヨンを利用す
I I
ることができます(図3-19)c
I なお、セカンダリログオンを利用するには、サービスとして「RunAs I
Service」が起動している必要があります。
I I

i ∫

I ∫

I I

I I

I I

∫ I

1 I

I ●図3-19< 別のユーザーとして実行 I

- - ll- ■- ll- - -■■ - - - ■llll■ - - - - Pj


ローカルファイルの

1巨I里
3-4-1 アクセス許可の概要
windows 2000で管理しているディスクのうち、ファイルシステムをNTFSでフォーマ
ットしたパーティシヨンに関しては、そのパーティシヨン内のフォルダやファイルにアク
セス許可エンいJを設定することができます。アクセス許可エントリを設定することで、
ユーザーごとにアクセスできるファイルとアクセスできないファイルを作成することが可
能となります(図3-20)c

アクセス許可

読み取り可能 鈴木- ㊥㊥
田*=㊥
山田-なし

山田

●図3-20* ユーザーとアクセス許可

windows 2000には、 14種類のアクセス許可エントリがあり、フォルダやファイルに対


して詳細な設定ができます。
●フォルダのスキヤン/ファイルの美行
「フォルダのスキヤン」は、スキヤン先のフォルダにアクセス権がなくても、その中の
ファイルやフォルダヘアクセスを許可する権利です。例えば、 Aフォルダにアクセス許可
がなければ、その中のBフォルダや、 Bフォルダの中のCファイルには、パスを指定して
もアクセスできません。しかし、 「フォルダのスキヤン」をAフォルダに与えてお桝ぎ、
パスを直接指定することで、 Cファイルにアクセスできるようになります。なお、この
「フォルダのスキヤン」は、ローカルポリシーのユーザー権利の割り当てで、 [走査チェッ
クのバイパス]をもたないユーザーだけに有効です。デフォルトでは、 Everyoneに[走
査チェックのバイパス]は有効に設定されています。 「ファイルの実行」は、アプリケー
シヨンなどのプログラムを実行できる権利です。

●フォルダの一覧/データの読み取り
「フォルダの一覧」は、そのフォルダ内のファイル名とサブフォルダ名を取得できる権
利です。 「データの読み取り」は、テキストファイルを開く、 Excelの表データを開くな
どファイルの内容を表示できる権利です。

●属性の読み取り
読み取り属性や隠し属性などフォルダヤフアイルの属性を取得できる権利です。

●拡張属性の読み取り
拡張属性は、アプリケーシヨンデータが用意する拡張された属性情報です。例えば、
Word文章の場合、タイトル、表題、作成者、ページ数などが拡張属性として管理されて
います。拡張属性の読み取りは、この拡張属性を取得できる権利です。

●ファイルの作成/データの書手込み
「ファイルの作成」は、フォルダに新しいファイルが作成できる権利です。 「データの
書き込み」は、ファイルの変更や既存の内容の上書きができる権利です。

●フォルダの作成/データの追加
「フォルダの作成」は、フォルダに新しいフォルダが作成できる権利です。 「データの
追加」は、既存のファイルに対して、内容を変更せずに追加することだけを許可する権利
です。

●属性の書き込み
読み取り属性や隠し属性などフォルダやファイルの属性を変更できる権利です。

●拡張属性の書き込み
アプリケーシヨンが用意する拡張属性を変更できる権利です。
3-4 D一カルファイルの管理

●サブフォルダとファイルの削除
サブフォルダとファイルにアクセス許可がなくても、この権利を親フォルダに与えてお
くとサブフォルダとファイルが削除できます。

●削 除
フォルダまたはファイルを削除できる権利です。

●アクセス許可の読み取り
フォルダやファイルに与えられたアクセス許可を取得できる権利です。具体的には、ど
のようなアクセス許可がどのユーザーに割り当てられているかを表示できますo

●アクセス許可の変更
フォルダやファイルに与えられたアクセス許可を変更できる権利です。この権利をもつ
ユーザーは、ほかのユーザーのアクセス許可を変更することができます。

●所有権の取得
フォルダやファイルの所有者となるための所有権を取得できる権利です。ファイルやフ
ォルダには必ず所有者が設定されており、所有者となったユーザーは、既存のアクセス許
可の設定にかかわらず自由にアクセス許可を変更することができます。

●同 期
ファイルやフォルダのハンドルで異なるスレッドが待機し、シグナルを発生させる別の
スレッドと同期させることができる権利です。これは,マルチスレッドのマルチプロセス
プログラムにだけ適用します。
14種類のアクセス許可エントリを利用し、ファイルやフォルダにアクセス許可を設定
すると、その設定は非常に複雑なものとなります。そこで実際には、このアクセス許可エ
ントリを組み合わせたアクセス許可を使います。アクセス許可には、フォルダに対するア
クセス許可とファイルに対するアクセス許可があり、フォルダ、ファイルごとに異なるア
クセス許可が用意されています(表3-1、表3-2)c

●表3-1 フォルダのアクセス許可とアクセス許可エントリ
3・4 ローカルファイルの管理

1 ∵ = ト
] フォルダのアクセス許可にある「読み取りと実行」と「フォルダ内容の-覧
表示」は同じように見えますが、継承が異なります。 「読み取りと実行」は、
フォルダとファイルに対して継承されます。 「フォルダ内容の一覧表示」は、
フォルダのみに継承されます。

- - ■■■■ ー - - - - - - - - - - ■- 」
●表3-2  ファイルのアクセス許可とアクセス許可エントリ
3-4-2 アクセス許可の設定
アクセス許可とアクセス許可エントリの設定は、各フォルダやファイルのプロパティで
おこないます。フォルダやファイルのプロパティの[セキユリティ]タブでは、ユーザー
ごとにアクセス許可が設定できます(図3-21)。

●図3-21 ● ファイルのプロパティ

ユーザーがグループに所属しており、ユーザーとグループにアクセス許可が設定されて
いる場合、ユーザーとグループのすべてのアクセス許可をプラスしたものがそのユーザー
のアクセス許可となります。ただし、ユーザーかグループに拒否が設定されている場合は、
例えほかのアクセス許可がすべて許可でも、アクセス拒否となります。つまり、許可より
も拒否のほうが強いわけです。また、許可も拒否も設定されていないユーザーは、暗黙の
うちに拒否となります(図3-22)。なお、グループに関しては、 3-5 「Ej-カルクループの
作成」に詳しい説明があります。
3・4 ローカルファイルの管理

グループ人事

グループ経理

●図3-22< 許可と拒否

[セキユリティ]タブの ボタンをクリックすると[アクセス制御の設定]
ダイアログボックスが表示されます(図3-23)。このダイアログボックスの[アクセス許
可〕タブでは、より詳細なアクセス許可エントリを設定していくことができますo

●図3-23● アクセス制御の設定
3・4・3 アクセス許可の維承
すべてのフォルダやファイルに対して、アクセス許可を設定していくことは、なかなか
面倒な作業です。そこでWindows 2000では、この作業を簡略化するために「継承」とい
う考え方が存在します。継承は、 「あるフォルダに対して設定したアクセス許可が、その
中のファイルやサブフォルダ、さらにその下にあるファイルやサブフォルダに対して反映
される」というものです。継承を使えば、わずかなアクセス許可の設定で、パーティシヨ
ン全体のファイルやフォルダのアクセス許可を設定することができ、アクセス許可の管理
負担が軽減されます(図3-24)。

●図3-24  継 承

ただし、管理者がアクセス許可の継承を望まなければ、フォルダ、ファイル単位で継承
を無効に設定することもできます。なお、既定では、すべてのアクセス許可が継承される
ように設定されています。
継承の設定や表示は、ファイルやフォルダのプロパティの[セキユリティ]タブでおこ
ないます(図3-21参照)。 [セキユリティ]タブでは、現在、そのフォルダやファイル
(総称としてオブジェクトと定義)に対するアクセス許可が確認できますが、この中で、
色の薄いチェックは継承されたアクセス許可です。また、同じ画面には[継承可能なアク
セス許可を親からこのオブジ工クトに継承できるようにする]というチェックがあり、こ
れをチェックすると、上位のフォルダに設定されたアクセス許可がそのまま継承されます。
また、このチェックをオフにすると、上位のフォルダのアクセス許可はすべて継承されな
3・4 ローカルファイルの管理

くなり、このフォルダを基準として、また新しい継承が始まります。


I <撃雫可能草子?モ子苧可」*!*'b^.(Dチj'.ざx?ト1C撃*T*Sォfc5KT I
る]のチェックをはずすと、 [セキユリティ]ダイアログボックスが表示され、
今まで継承されていたアクセス許可を削除するか、それともアクセス許可をす 1
べてコピーして、このフォルダに再度アクセス許可を設定しなおすのかを聞い

ていきます。アクセス許可をコピーした場合は、継承している場合と同じにア
クセス許可が利用できますが、今後、上位のフォルダに与えられたアクセス許 I

l可は割り当てられませんので注意が必要です(図3-25)c l

l l

I I

I t

I l

I ●図3-25<  セキユリティ I

」 ー - - - - - - - Illlllllll■ - - - IIII- - - 」


[セキユリティ]タブで ボタンを押すと、 [アクセス制御の設定]ダイアロ
グボックスが表示され,ここでも継承に関する設定ができます(図3-26)。
[継承可能なアクセス許可を親からこのオブジェクトに継承できるようにする]は、
[セキユリティ]タブのものと同じです。 [すべての子オブジェクトのアクセス許可を元に
戻し、継承可能なアクセス許可を継承できるようにする]は、子オブジェクトで個別に設
定したアクセス許可をすべてリセットし、すべてのアクセス許可を、このオブジェクトか
ら継承する設定です。

●図3-26  アクセス制御の設定

さらに、この継承はアクセス許可のエントリをするときにも設定できます(図3-27)。
3・4 ローカルファイルの管理


lェ7}h言諾三言言;こ1;て8…、で漂諾主認諾芸妄5=冨7?
l
1-(芸三雲,?

I 選択できる[適用先]は次のとおりです。 l

] l

I I

I I

I I

ロロロE=ロロロロロロロE=

□□ロロロロロロロロロロ
コオ)L・や!<DスキヤVファイJ kD実行
] フォMの一覧/データの喜売み取口 I
属性血喜売み耳印
紙弓長属性皿喜亮み取り
1 ファイルの作成/データ血書き込み
I
フォMflfp成/デー」<Di別口

1 属性d]書き込み I
拡張ffi'l生(D書き込み
サブフォMとファイルOj削除
I 削除 I
アウセス許可仰喜売み取り
由琶iE酢E BPJE813
1 I

1 I

I I
●図3-27● アクセス許可のエントリ
1 t
・このフォルダのみ
I t
・このフォルダ、サブフォルダおよびファイル
I ・このフォルダとサブフォルダ I
・このフォルダとファイル
1 I
・サブフォルダとファイルのみ
・サブフォルダのみ I
1
・ファイルのみ
l t

l な臥[このフォルダのみ]以タt_8ま:!テ㌣_bl竺ア?アラ苧可を、_テのヲチ三 I
ナの中にあるオブジェクトやコンテナのみに適用する]をチェックし、さらに
継承の適用範囲を放り込むことができます。 t

- ■■■■ -■ - - lllllllll■ - - ■■■■ ■- - ■- - - ■- 」

l 直接指定したアクセス許可は、継承されたアクセス許可を上書きします。例
えば、上位のフォルダで[読み取り]が拒否されていても、目的のフォルダで
[読み取り]が許可されていれば、結果としてそのフォルダでの読み取りは許


可されます。

3-4-4 所有者の変更
アクセス許可と継承以外にもローカルファイルのセキユリティを構成する要素として所
有者があります。所有者は、フォルダやファイルに対して割り当てられるユーザーで、所
有者となったユーザーは、そのファイルやフォルダの現在のアクセス許可にかかわらず、
常にアクセス許可を変更できます。既定では、そのフォルダやファイルを作成したユーザ
ーが所有者となります。所有者は、いつでもアクセス許可を変更できることから、実質上、
そのオブジェクトでフルコントロールをもつことと同じとなります。すべてのアクセス許
可を拒否したファイルは、 Administratorでもアクセスできませんが,所有者であれば、
アクセス許可を変更し、ユーザーにアクセス許可を与えることができます。つまり、所有
者により、誰もアクセスができないファイルというものが作れないようになっているわけ
です。ファイルやフォルダのプロパティの[セキユリティ]タブの ボタンで
表示される[アクセス制御の設定]ダイアログボックスにある[所有者]タブでは、現在
の所有者が確認できます(図3-28)c

●図3-28 1 所有者
3-4 D-カルファイルの管理

[所有者の変更]ボックスでは、所有者を変更することができます。例えば、あるファ
イルの管理を別のユーザーに任せたい場合は、そのファイルの所有者を変更する必要があ
ります。所有者を変更するには、まず、現在の所有者が、新しい所有者に対して、 [所有
権の取得]のアクセス許可エントリを与えます。次に、新しい所有者でログオンし、 [所
有者の変更]ボックスで、所有者を変更します(図3-29)c このように、所有者の変更で
は直接、現在の所有者が、新しい所有者に対して所有権を譲渡するといったやり方はでき
ません。これは、所有者の責任を明確にするための処置です。

直接、所有権を
移譲することは
できない。

鈴木
●園3-29< 所有者の変更


l Administratorsグループのメンバは、 [所有権の取得]のアクセス許可エン
トリをもっていなくても、所有者となることができます。よって、あるファイ
ルの所有者であるユーザーを誤って削除しても、 Administratorsグループのメ

ンバであれば、そのファイルの所有者になることができます。


互ニ*JJb?Jb-

Tfl

多数のユーザーに対して、アクセス許可やローカルセキユリティを設定することは面倒
な作業です。なぜなら、ほとんどの場合,同じアクセス許可やローカルセキユリティを与
えているにもかかわらず、ユーザーごとにそれらを設定していかなければならないからで
す Windows 2000には、このような面倒な作業を減らすためにグループアカウント(以
後はグループと表記)があります。
グループは、ユーザーを束ねるための入れ物として捉えることができます。グループに
所属したユーザーはメンバと呼ばれ、グループに割り当てられたアクセス許可やローカル
セキユリティをそのまま継承します。よって、個々のユーザーにこれらの権利を与えずと
も、ユーザーをグループに所属させ、そのグループに権利を割り当てれば、権利を間接的
に取得させることができます。また、ユーザーをグループのメンバから削除すれば、その
グループに割り当てられていた権利をすべて失わせることもできます(図3-30)。

ユーザーごとにアクセ
ス許可を設定するのは
大変l

●図3-30  グループの効果

グループは、 [ローカルユ-ザ-とコンピユータ]スナップインで作成することができ
ます。 [ローカルユーザーとコンピユータ]の[グループ]フォルダには、
Administratorsなど、 windows 2000が既定で用意したローカルグループが表示されます
3.5 ローカルグループの作成

(図3-31)c これらのグループをビルトインローカルグループといいます。ビルイトンロー
カルグループは、特別な役割をもったグループで、このグループにユーザーを所属させる
と、特別な権利を得ることができます。なお、ビルトインローカルグループは削除ができ
ないようになっています。

こヨコンソールルート
密Adminほtrators コンビユ一丸/ドメインに完全なアクセス
密Backup Operators ハッタアップの作成またはファイルを櫓元
:.士ヨn-加レユーtf-w,'l--プ(ロー加い アカウントが更に制限されていないか苦
山ユーザー 密Guests
竜豆㈱ 盛power users いくつかの制限はあります肌ほとんどの
I Replicator ドメイVr*KDコァイ)['柁製竜サポートしま
密users 故意にまたは誤ってシステムに変更を加

●図3-31  グループ

次にビルトインローカルグループを、権限の強い順に紹介します。

Administ「atO「5
このグループのメンバは、 Windows 2000で完全な権限をもつ管理者としてアクセスす
ることができます。システム運用に影響を与える作業は、 Administratorsグループだけ
に許可されています。例えば、 OSのインストール、アップグレード、サービスパックの
インストール、ハードウェアドライバのインストールなどはAdministratorsグループの
メンバでなければできません。初期メンバとして、 Administratorが登録されています。

Power Users
名前のとおり、パワーユーザーのためのグループです Usersグループ以上、
Administratorsグループ未満の権限をもちます。具体的には、プリンタ、日付/時刻、電
源オプシヨンの変更、ユーザーとグループの作成と管理、システムサービスの開始と終了,
システムサービスのインストールなどができます。既定では、どのユーザーもメンバとし
て登録されていません。
● Backup Operators
Backup Operatorsグループのメンバは、ファイルシステムのアクセス許可に関係なく、
バックアップツールを使って、ファイルのバックアップと復元がおこなえます。例えば、
NTFSのセキユリティで本来なら開くことができないファイルもバックアップと復元だけ
であればできます。既定では、どのユーザーもメンバとして登録されていません。

Users
一般ユーザーのためのグループです。新しくユーザーを作成すると、自動的にこのグル
ープのメンバとして登録されます。よって、 Usersグループに所属させたくないユーザー
はユーザーの作成後、 Usersグループから削除する必要があります Usersグループのメ
ンバは、ワークステーシヨンをシヤットダウントすることはできますが、サーバーをシヤ
ットダウンすることはできません。また、グループを作成することができますが、管理で
きるのは自分で作成したグループだけです。初期メンバとして、特殊グループである
Authenticated UsersグループとInteractiveグループが含まれています。


Usersグループのメンバは、 Windows 2000用アプリケーシヨンをインスト
l I
ールすることができますが、 Windows NT用アプリケーシヨン(レガシーアプ
1 リケーシヨン)をインストールすることができません。これは, Windows I
2000のセキユリティが強化されたためです。よって,一般ユーザーに
1 l
Windows NT用アプリケーシヨンをインストールさせるには、そのユーザーを
I Power Usersグループのメンバとして登録する必要があります。 I

L I   - - -    1    -   1      1   - - - - - - - 」
Replicator
windows NTのディレクトリ複製サービスを実行するユーザーが所属するグループで
す。 Windows NTとの互換のためのグループで、 Windows 2000だけのネットワークでは
必要ありません。既定では、どのユーザーもメンバとして登録されていません。

Guests
ゲストアクセスのためのグループです。既定では、 Guestグループの権限とUsersグル
ープの権限は同じであるため、 Guestグループには、管理者が手動でさまぎまな制限を設
けていく必要があります。なお、初期メンバとして、 Guestが登録されています。
3.5 ローカルグループの作成

Q :特殊グループとは何でしょうか?

A :特殊グループは,ユーザーの追加、削除ができない特別なグループです。
このグループは状況に応じたメンバで構成され、主にアクセス許可を設定
するときに利用されます。次に主な特殊グループを紹介します0

Everyone
「すべてのユーザー」をさすグループです。 Everyoneグループにアクセス
許可を与えると、すべてのユーザーがその権利を取得します。非常に便利なグ
ループですが、セキユリティを低下させる恐れがありますので、使用には十分
な注意が必要です。

> Authenticated Users


「認証されたユーザー」をさすグループです。 Windows 2000上でログオン
したユーザーが含まれます。

¥ Creator Owner
rオブジェクトを作成したユーザー」をさすグループです。プリンタへの印
刷やファイルの作成において、作成者としての権利を設定するために使用しま
す。

f Interactive

rこのコンピユータに現在ログオンしているユーザー」をさすグループですo
実際にWindows 2000マシンに座ってログオンしたユーザーが対象となりますo
ネットワーク経由でログオンするNetworkグループと逆の意味となります。

>Network

rこのコンピユータにネットワーク経由でログオンしているユーザー」をさ
すグループです。 Interactiveグループと逆の意味となります。
ローカルセキユリティやローカルファイルのセキユリティを実装するために管理者は独
自のグループを作成することができます。このビルトイングループと異なるグループの作
成は、ユーザーの作成とよく似ており、 Microsoft管理コンソールの[ローカルユーザー
とグループ]スナップインでおこないます。

1.Microsoft管理コンソールで、 [ローカルユーザーとグループ]スナップインを追加し
ます。
2・ [ローカルユーザーとグループ]から[グル-プ]フォルダで右ボタンをクリックし、
シヨートカットメニユーから[新しいグループ]をクリックします。
3t [新しいグループ]ダイアログボックスが表示されます(図3-32)。 [グループ名]と
[説明]を人力し、 ボタンをクリックします。

●図3-320 新しいグループ

●グループ名
グループを識別するための名前です。ほかのグループ名やユーザー名と重複することは
できません。グループ名は、円記号(¥)を除く256文字の任意の大文字、小文字が使用
できます。ただしシステム上、大小文字の区別はありません。

●説 明
これはメモ書きです。 Microsoft管理コンソールのグループー覧に表示されますo

4・ [ユーザーまたはグループの選択]ダイアログボックスが表示されます。 [名前]を確
認し、グループのメンバとするユーザーを選択し、 ボタンをクリックしま
3.5 ローカルグループの作成

す(図3-33)。なお、グループのメンバ数に上限はありません。

●図3-330 ユーザーまたはグループの選択

5. [新しいグループ]ダイアログボックスの[所属するメンバ]に追加したメンバが表
示されます。最後に ボタンをクリックし、グループを作成します。作成が
無事に完了すると、プロパティがすべてクリアされた[新しいグループ]ダイアログ
ボックスが再表示され、続けてグループを作成していくことができます。これ以上、
グループを作成する必要がなければ、 ボタンをクリックします。

グループの作成後、グループのシヨートカットメニユーからメンバの追加と削除は、い
っでもおこなうことができます。また、グループそのものを削除することもできますoな
お、グループを削除しても、その中のメンバとなったユーザーは削除されませんo
Windows 2000の前身となったWindows
NTはネットワークに強いOSとして有名で
したが、 Windows 2000ではさらに磨き
がかかり、より強力なネットワ-ク機能が実
装されています。この章では、そのネットワ
ーク機能の概要を紹介します。
Windows 2000

ネットワークとは?
Windows 2000には多彩なネットワーク機能が用意されています。これらのネットワー
ク機能を利用すれば、 Windows 2000をファイルサーバーやプリントサーバーとして利用
するだけでなく、ルーターやセキユリティゲートウェイとして利用することもできます。
Windows2000のネットワーク機能には、次の大きな特徴があります(図4-1)c

∴、∴十J
●図4-1
Windows 2000
 Windows2000のネットワ-ク機能

●簡単なネットワーク設定
一般に複雑とされるネットワーク設定が、 Windows 2000では、かなり単純化されてい
ます。例えば、 Windows 2000はプラグアンドプレイをサポートするため、ネットワーク
カードの実装時にハードウェアパラメータを入力する必要もなく、競合などによるトラブ
ルもほとんどが回避できます。さらに、 LANやリモートアクセスなどの設定は、 [ネット
ワークとダイヤルアップ接続]フォルダの1カ所で管理され、設定自体もネットワークの
接続ウイザードの質問に答えるだけで終了します。
DNS、 DHCP、 WINSといったネットワークサービスもMicrosoft管理コンソールで管
理ができるため、管理ツールの操作に悩むことがありません。

●ネットワークシステムの構築
ファイルサーバーヤプリントサーバーに留まらず、ネットワークインフラを構成するた
めに必要ないくつものサービスが標準で用意されています。例えば、 「ルーティング」や
「デマンドダイヤルルーティング」はハードウェアルーターやダイヤルアップルーターの
機能をwindows 2000で実現するものです。次にWindows 2000 Serverが標準で用意して
いるルーティング機能を紹介します。
4.1 Windows 2000ネットワークとは?

RADIUS (Remote Authentication Dial-in User Service)


vpN (Virtual Private Network)
・ルーティング
・マルチキヤスト転送とプロキシ
・デマンドダイヤルルーティング
・接続共有(NAT : Network Address Translator)

●ネットワークの拡弓長
既存のネットワークをより高度なネットワークに拡張する機能が用意されています。
「IPSec」は,送受信されるデータ(パケット)をすべて暗号化し、安全な通信を実現し
ます。 「QoS」を使うことでネットワーク帯域幅を制御することができますo
「DynamicDNS」、 「DHCP」、 「WINS」は、リソース管理にかかる作業負荷を大幅に減ら
してくれます Windows 2000 Serverの拡張ネットワーク機能には、次のようなものが
あります。

IPSec
QoS (Quality of Service)

DynamicDNS
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
wINS (Windows Internet Naming Service)
の;基石基
TCP/IPは、 Windows 2000のデフォルトプロトコルです Windows 2000のネットワ
ークサービスの多くはTCP/IPプロトコルを前提として作成されており、 Active
DirectoryもTCP/IPプロトコル上でなければ動作しません。よって、ごく一部の場合を
除きTCP/IPを使わないWindows 2000ネットワークはありません。この節では、
Windows2000のネットワークインフラのベースとなるTCP/IPの基礎を紹介します。

4-2-I TCP/1Pの概要
TCP/IPは、 WANのような広域なネットワークのために野党されたプロトコルです.
インターネットのルーツとなったアメリカ国防総省のネットワークARPANETでは当初、
Network Control Protocol (NCP)というプロトコルが使われていましたが、無秩序なネ
ットワークの拡大による信頼性の低下や無線ネットワーク-の未対応から、 NCPに変わ
るより高度なプロトコルとしてTCP/IPが開発され、 1983年に採用されました。その後、
インターネットの普及とともに、多くのハードウェアやアプリケーシヨンに実装され、現
在、業界標準のプロトコルとなっています。
このTCP/IPには、次のような特徴があります。

●ルーターを超えたネットワーク間で通信がで苦る
ルーターを必要としない小さなネットワークから、複数のルーターを接続した大規模な
ネットワークまで、 TCP/IPを実装すればネットワーク間のコンピユータ同士で通信をお
こなうことができます。また、 TCP/IPを利用したインターネットも複数のルーターを介
した地球規模ネットワークといえます。

●異なる種類のコンピユータを接続することができる
windows CEのような携帯端末からメインフレームのコンピユータに至るまで、現在
ほとんどのコンピユータにTCP/IPは実装されていますので、 telnetやftpなどのアプリ
ケーシヨンを利用すれば、異なる種類のコンピユータを容易に接続することができます。
4-2 TCP/lPの基礎

●インターネットにアクセスできる
現在のインターネットの標準プロトコルはTCP/IPです。よって、 WWW、インターネ
ットメール、ニユースなどのインターネット上のサービスを利用するために、 TCP/IPは
不可欠です。

4・2・2 TCP/IPの4階層モデル
TCP/IPは、その役割により4階層モデルで表すことができます(図4-2)。 4階層モデ
ルを、ここでは上から順に

・アプリケーシヨン層
・トランスポート層
・インターネット層
・ネットワークインタフェース層

と呼びます。

アプリケーシヨン層

トランスポート層
インターネット層

ネットワーク
インタフェース層

●図4-20 TCP/lPの4階層モデル

●アプリケーシヨン層
4階層モデルの1番上となるアプリケーシヨン層には、 TCP/IPを利用するアプリケー
シヨンが存在します。 TCP/IPを利用するアプリケーシヨンには、大きくWindows
socketsアプリケーシヨンとNetBIOSアプリケーシヨンがあります Windows Sockets
アプリケーシヨンは、 TCP/IPやIPX/SPXを利用するための標準的なAPIであるソケッ
ト(IPアドレスとポート番号)を利用したアプリケーシヨンです。 FTPやTelnet、メー
ルソフト、 WebブラウザなどがWindows Socketsアプリケーシヨンとなります。これに
対して、 NetBIOSアプリケーシヨンは古くはMS Networksから利用されているもので命
名にNetBIOS名(コンピユータ名)を使ったアプリケーシヨンです。本来、 NetBIOSア
プリケ-シヨンはNetBEUIで利用するためのものでしたが、 TCP/IP上でNetBIOSを動
作させる要望が多いことからNET (NetBIOS over TCP/IP)が開発され、 TCP/IPでも
NetBIOSアプリケーシヨンを利用することができるようになっています。 NetBIOSアプ
リケーシヨンの代表には、ファイルやプリンタの共有があります。

●トランスポート層
トランスポート層は、アプリケーシヨンに遺伝を捷供します。アプリケーシヨンの用途
や目的に応じてTCP (Transmission Control Protocol)とUDP (User Datagram
Protocol)の2種類のプロトコルが選択できます。
TCPは、データを交換する前にセッシヨンを確立するコネクシヨン型のプロトコルで
す。セッシヨンの確立では、パケットに割り当てられるシーケンス番号の初期値を交換し、
以後のデータ交換において、データの損失やデータの順番違いの発見、回復に役立てます。
また、受信したパケットを確認するためのパケット(ACK)も送信します。 TCPは、
FTPやWWW、メールなど信頼性の高い通信を必要とするアプリケーシヨンで利用され
ています。
UDPは,コネクシヨンレス型のプロトコルです。セッシヨンを確立せず、受信確認も
おこなわないため、信頼性は保証されていません。信頼性に関しては、アプリケーシヨン
側で対処する必要があります。ただし、単純であるため通信時のオーバーヘッドは低く、
高速なデータ通信が可能という特徴があります。用途としてビデオ会議やインターネット
電話などのアプリケーシヨンがあります。

●インターネット層
インターネット層は、 IP (Internet Protocol)によるパケットのアドレッシングとルー
ティングをおこないます。 IPは、宛先アドレスをローカルアドレスとして識別すると、
そのホストに対して直接パケットを送信します。宛先アドレスがリモートアドレスの場合
は、ローカルのルーティングテーブルにしたがい,リモートホストへの経路を選択し、そ
の経路にしたがってパケットを送信します。ほとんどのケースでは、リモートホストへの
経路としてデフォルトゲートウェイが選択されます。このほかにインターネット層には、
IPアドレスをハードウェアアドレスに変換するARP、エラー情報の伝達に使われる
ICMPなどのプロトコルがあります。

●ネットワークインタフェース層
ネットワークインタフェース層ではパケットを回線に送信し、回線からパケットを受信
します。 TCP/IPでは、イーサネットをはじめトークンリングやシリアル回線、フレーム
リレーなどが利用できます。
4-2 TCP/lPの基礎

Q : TCP/lP以外のプロトコルの特徴を敢えてください。

A :Windows 2000に標準で用意されるプロトコルは、次のような特徴をもっ
ています。

>NetBEUIプロトコル
NetBEUI (NetBIOS Enhanced User Interface)は、小規模ネットワーク向
けのプロトコルです。ルーティングをサポートしないため、 50台から200台程
度までのネットワークで使用します NetBEUIは、 NetBIOS (Network Basic
Input Output System)をサポートするためのプロトコルなので、設定パラメ
ータもなく、コンピユータ間の通信はブロードキヤストによるNetBIOS名の解
決によりアクセスします。

>NWLink lPX/SPX/NetBIOS互換トランスポートプロトコル
IPX (Internetwork Packet Exchange)とSPX (Sequenced Packet
Exchange)の2種類のプロトコルを組み合わせたノベル社のプロトコルです。
主にNetWareネットワークで使用されていますが、 Microsoftネットワークで
利用することもできます Windows 2000では、 NWLinkを介してIPXを実装
しています。

>AppleTalkプロトコル
アップル社のプロトコルです。アップル社のMacintoshと接続する際に必要
なプロトコルです。

IDLCプロトコル
DLC (DataLinkControl)は、メインフレームなどのホスト系コンピユータ
とアクセスするためのプロトコルです。また、現在はHewlett-Packard (HP)
社などのネットワークプリンタにアクセスするときに必要となります。
4-2-3 IPアドレス
TCP/IPネットワークに接続されたホストやルーターなどのデバイス(TCP/IPノード)
は、一意なアドレスで識別されます。このアドレスをIPアドレスと呼びます。 IPアドレ
スは32ビットで表現され、例えば、次のように示されます。

10101100 00010000 00000000 00000001

このIPアドレスの内容は、ネットワークIDとホストIDの2つの部分から構成されてい
ます。ネットワークIDは、ネットワークを識別するための番号で、同一ネットワーク内
ではすべて同じアドレスを使用します。同一ネットワークとは、ルーターを介さないネッ
トワークのことです。ホストIDは、 TCP/IPノードを識別するための番号です。各ネッ
トワーク中のTCP/IPノードごとにアドレスを割り当てます。

IPアドレス

ネットワークID ホストID

この32ビットのIPアドレス内で、 「何ビットがネットワークIDで、何ピットがホスト
IDなのか」という区別は、サブネットマスクという別のアドレスで設定します。サブネ
ットマスクも32ビットの数値で、ネットワークID部分を1、ホストID部分を0として表
現します。例えば、 16ビットでネットワークIDとホストIDを分割するには次のように
示されます。


P ア ド レ ス 10101100 00010000 00000000 0000000 1

サ プ ネ ッ ト マ ス ク 11111111 1111111 1 00000000 00000000

ネ ッ ト ワ ー ク Ⅰ
D 10101100 00010000

ホ ス ト ⅠD 00000000 0000000 1

このようにIPアドレスとサブネットマスクを組み合わせることで、 TCP/IPノードが
存在するネットワークとそのネットワークの一意なホストが識別できます。
なお、実際はTCP/IPの設定では入力や確認をやさしくするため、 32ビットを8ピット
ずつに分割し、 10進数に変換したオクテットで表現されます。先ほどの例は、次のよう
に変換されます。

IPアドレス    10101100 00010000 00000000 00000001 - 172. 16.0.1


サブネットマスク 11111111 11111111 00000000 00000000 = 255.255.0.0
4-2 TCP/IPの基礎

2進数と10進数の変換は、 [スタート]メニユーの[プログラム] - [アク


セサリ] - [電卓]の関数電卓機能で簡単におこなえます。

- - - - ■- - - - - ■一■ ■■一 ■■■■ - l■- -

例えば、 5台のコンピユータが接続された単一のネットワークであれば、次のようにIP
アドレスとサブネットマスクを設定することで、相互に通信ができます(図4-3)。

●図4-3* 1つのサブネット例
2つのネットワークは、 2つのサブネットで構成され、ネットワークIDも2つ必要にな
ります。例えば、次のネットワークでは「192.168.1.0」と「192.168.2.0」の2つのネットワ
ークIDが必要です。なお、ホストIDは、サブネットごとに一意であればよいので、サブ
ネットが異なれば重複したホストIDが許可されます(図4-4)。

192.168.1.0

1 92.1 68.2.0

●甲4-4  2つのサブネット例

2つのサブネットを接続し、遺伝をおこなうにはルーターが必要です。各ネットワーク
のホストは、自ネットワーク以外のホストとの通信を、すべてルーターに転送し、ルータ
ーで処理します。このルーターをデフォルトゲートウェイといいます。デフオルゲートウ
ェイは、ローカルネットワークをリモートネットワークに転送する場合や、インターネッ
トに接続する場合に必要となります。

図4-5のルーターは、 Windows 2000によって実装されています Windows 2000に2枚


のネットワークカードを実装し、それぞれのネットワークに接続します。当然、ネットワ
ークカードごとにIPアドレスが割り当てられています。各サブネットのホストは、デフ
ォルトゲートウェイとして、同一のサブネットのルーターのIPアドレスを指定します。
4-2 TCP/lPの基礎

●図4-5  ルーターで接続した2つのサブネット例

412・4 パブリックアドレスとプライぺ-トアドレス
TC/IPネットワークの設計において、 IPアドレスの割り当ては非常に重要です。ネッ
トワークは、部門のみにあらず全社レベルで構築されるのが一般的なので、キチンとした
ルールを定めてIPアドレスを割り当てないと、アドレスの重複や不足といった事態を引
き起こしてしまいます。また、インターネットに接続されている場合は、さらに重要とな
ります。なぜなら、インターネットの場合、世界レベルで一意なアドレス(パブリックア
ドレス、グローバルアドレスと呼ばれる)を利用しなければならないからですoそのため、
インターネットで利用するIPアドレスに関しては、 InterNICと呼ばれる団体(日本では、
日本ネットワークインフォメーシヨンセンター:JPNIC)が管理をおこなっており、ア
ドレスの取得には、手続きが必要となります。
InterNICでは、提供するIPアドレスの範囲を、アドレスクラスとよばれるAからEま
での5種類で定義しています。通常のTCP/IPノードでは、アドレスのクラスA, B、 C
のいずれかを使用します。
A 8 ピ ッ 、ト 24 ビ ッ ト 126 167772 14

B 16 ピ ッ ト 16 ビ ッ ト 16384 65534

C 24 ビ ッ ト 8 ビ ッ ト 2097152 254

顧客向けのWWWサーバーやインターネットメールサーバーなどインターネットに直
接接続するホストに関しては、 InterNICよりネットワークIDを取得し、そのネットワー
クIDを使ってIPアドレスを設定する必要があります。インターネットに直接接続してい
ない社内ネットワークなどは、クラスA, B、 CのIPアドレス範囲を自由に利用できます。
このようなクラスのIPアドレス範囲を利用しても、 NATやプロキシサーバーなどのゲー
トウェイを使用すれば、アドレス変換により、プライベートのアドレスからインターネッ
トに接続できますが、 NATヤプロキシサーバーを介した接続では、 InterNICより定義さ
れた次のプライベートアドレスを使用することが推奨されています。

●ネットワークID 10.O.O.O (255.O.O.O)


IPアドレス範囲として、 10.0.0.1-10.255.255.254が使用できます。

●ネットワークID 172.16.O.O (255.24O.O.O)


IPアドレス範囲として、 172.16.0.1-172.31.255.254が使用できます。

●ネットワークID 192.168.O.O (255.255.O.O)


IPアドレス範囲として、 192.168.0.1-192.168.255.254フうミ使用できます。

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Windows SOOOの

ネットワーク重畳王巨

4-3-1 Windows 2000のネットワーク構成


windows 2000のネットワーク構成に関する情報は、コントロールパネルの[ネットワ
ークとダイヤルアップ接続]フォルダにまとめられています。 [ネットワークとダイヤル
アップ接続]フォルダには、 LANやリモートアクセスなどネットワーク接続ごとに接続
アイコンが作成されます。例えば、 Windows2000にネットワークカードが実装されると、
プラグアンドプレイにより、 [ローカルエリア接続]アイコンが作成されます(図4-6)c

華1
竺ヤア 鮎き 新しい持続曲 ロー加し工]」ア
作成    持続
EaZIai -娼男」tf抗IJPE
gin∃ ≡讃
「 ヽく・:中べ・   L二・二・:心ゝ  ⊥・:0ヽ      ヽ

このフォル劉こは、このコンビ1一幸0.ネ
ットウ-中指抗t:新しい桔続奄作成す
看た助0]ウィザード押含まれています.

inn旧vfeSiilJKSJ醐Im雁苛m
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新し,い持続竜確立寸引こは、モ(D7-f
コ1Jt巷間きます.

持続凸喜畏諾およU持続のコンポーネ
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リツウし..てから[プロパティ1 *」i>;y」しJ
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ネIVトウ-%で自分(Dコ:,-t*ユー・さ積読
則す引こは、 」21ユニユ足せ」IW
or<ださい.

ネ9トウー*} D二.・・ボーネニトを追加す古
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LE加をt]リ,,hし達す。

アイコン壱選択す愚と、モの喜卯月押表
gSiilsI

●図4-6* ネットワークとダイヤルアップ接続
コンピユータにネットワークカードが複数実装されている場合は, [ローカ
ルエリア接続2]、 [ローカルエリア接続3]と名前に一連番号が付加されます。

L二二二  】 」 】 二二 「  +‥ 二二二]  J T   「     「   _肌 ⊥ ふ」二」…二   「

また、プラグアンドプレイでは作成できないリモートアクセスやVPNなどの接続は、
[新しい接続の作成]アイコンから[ネットワークの接続ウイザード]を呼び出すことで
接続アイコンを作成できます(図4-7)。

●図4-70 ネットワークの接続ウイザード

各接続アイコンは、そのアイコンの種類や色でネットワークの状態が確認できます。例
えば、接続アイコンが薄い色の場合、ネットワークが接続されていないことを意味します。
接続アイコンにバツマークがついている場合は、ネットワークに障害があることを表しま
す。このほかに接続アイコンには、いくつかのシヨートカットメニユーが用意されており、
ネットワークの接続と無効化、ネットワークの状態の表示ができるようになっています
(図4-8)。
4-3 Windows 2000のネットワーク設定

●図4-8  ローカルエリア接続状態

同様に接続アイコンのシヨートカットメニユーの[プロパティ]をクリックすれば、イ
ンストールされているネットワークコンポーネントが確認できます。例えば、ローカルエ
リア接続の場合、ネットワークコンポーネントとして, 「インターネット(TCP/IP)プ
ロトコル」、 「Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有」、 「Microsoftネットワー
ク用クライアント」が自動的にインストールされます。このネットワークコンポーネント
は、 「プロトコル」、 「サービス」, 「クライアント」の3つの要素から構成されており、
ボタンと ボタンで自由に構成できます(図4-9)。

●園4-9● ローカルエリア接続のプロパティ
●プロトコル
コンピユータ間で通信をおこなうための手順となるのがプロトコルです。コンピユータ
同士は、同じプロトコルを実装していなければ通信をおこなうことができません。ネット
ワークの歴史とともにいくつものプロトコルが開発されてきましたが、 Windows 2000が
サポートするプロトコルは、インターネットで利用されている「TCP/IP」やNetWareと
接続する「IPX/SPX」をはじめ、次の5種類になります。

・インターネット(TCP/IP)プロトコル
NetBEUIプロトコル
NWLink IPX/SPX/NetBIOS互換トランスポートプロトコル
AppleTalkプロトコル
DLCプロトコル

●サービス
サービスは、 Windows 2000上で動作するプログラムです。ただし、通常のプログラム
とは異なり、 Windows 2000のバックダラウントで自動動作し、ユーザーインタフェース
を一切もちません。これは、 UNIXにおけるデーモンと呼ばれるタイプのプログラムと同
じです。サービスの1つである「Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有」は、
wind。ws 2000をMicrosoftネットワークのファイル、プリントサーバーとして運用する
ためのものです。このサービスはWindows2000を起動すると、自動的に実行されるので、
ユーザーがいちいちログオンし、意図的に動作させる必要はありません。

QoSパケットスケジユーラ
SAPエージェント
Microso氏ネットワーク用ファイルとプリンタ共有

●クライアント
wind。ws 2000をネットワーククライアントとして利用するためのサービスですo
windows 2000で捉供されているネットワーククライアントは2種類ですo 「Microsoftネ
ットワーク用クライアント」は、 Windows 95/98、 Windows NT、 Windows 2000など
Micr。s。ftネットワークのネットワークサーバーにアクセスする場合に使用しますo
NetW-areサーバーにアクセスするには、 「NetWare用クライアントサービス」または
「NetWare用ゲートウェイ(とクライアント)サービス」を使用しますo

Microsoftネットワーク用クライアント
NetWare用クライアントサービス(Windows 2000 Professional)
NetWare用ゲートウェイ(とクライアント)サービス(Windows2000Server)
4-3 Windows 2000のネットワーク設定

4-3-2 オプシヨンネットワークコンポーネントの追加
windows2000には、ネットワークコンポーネント以外にも、オプシヨンネットワーク
コンポーネントと呼ばれる追加コンポーネントがあります。オプシヨンネットワークコン
ポーネントは、コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]から追加するか、
または[ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダの[詳細設定]メニユーの[オプ
シヨンネットワークコンポーネント]から追加できます(図4-10)。

●図4-10* オプシヨンネットワークコンポーネントウイザード

オプシヨンネットワークコンポーネントは、 「そのほかのネットワークファイルと印刷
サービス」、 「ネットワークサービス」、 「管理とモニタツール」から構成されますo

●モのほかのネットワークファイルと印刷サービス
MacintoshとUNIXを対象としたネットワークサービスです。

Macintosh用ファイルサービス(Windows 2000 Serverのみ)


Macintosh用印刷サービス(Windows 2000 Serverのみ)
uNIX用印刷サービス

●ネットワークサービス
特別なネットワークサービスです。ネットワークサービスは基本的にWindows 2000
serverのみに用意されており、 Windows 2000 Professionalでは「RIPリスナ」と「簡単
TCP/IPサービス」だけが用意されています。
COMインターネットサービスプロキシ
QoS受付制御
Site Server ILSサービス
Windowsインターネットサービス(WINS)
・インターネット認証サービス
・ドメインネームシステム(DNS)
・簡易TCP/IPサービス
・動的ホスト構成プロトコル(DHCP)

●管理とモニタツール
ネットワークパフォーマンスを改善するための監視ツールとダイヤルアップ接続の設定
を自動化するツールから構成されています。

・ネットワークモニタツール(Windows2000Serverのみ)
・簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)
・接続マネージヤコンポーネント(Windows2000Serverのみ)

4-3-3 TCP/IPの設定
TCP/IPの設定は、接続アイコンの[インターネットプロトコル(TCP/lP)のプロパ
ティ]ダイアログボックスで設定します(図4-ll),このダイアログボックスは、 [ローカ
ルエリア接続]アイコンのプロパティにある[インターネットプロトコル(TCP/IP)]を
選択し、 ボタンをクリックすることで表示できます。

●図4-1 1 インターネットプロトコル(TCP/lP)のプロパティ
4-3 Windows 2000のネットワーク設定

● lPアドレスを自動的に取得する
ネットワーク上のDHCPサーバーを利用し、 IPアドレスを動的に取得する場合に選択
します。 DHCPに関しては、 8-1 「DHCPによるIPアドレスの配布」で紹介しています。
DHCPサーバーを利用するように構成したWindows 2000マシンにおいて、 DHCPサー
バーが存在しない場合やDHCPサーバーからのIPアドレスの取得に失敗した場合、
Windows2000は、自動的にIPアドレスを構成します。この機能を、アドレスの自動構成
(APIPA : Automatic Private IP Addressing)と呼んでいます。アドレスの自動構成では、
マイクロソフト社がInterNICから取得している169.2540.1から169.254255.254 (サブネッ
トマスク255,255.0.0)までのIPアドレス範囲で現在、他のコンピユータに割り当てられ
ていないIPアドレスを設定します。このIPアドレスは、 DHCPサーバーからアドレスを
リースするまで利用されます。


アドレスの自動構成は障害の発見を遅らせる可能性があります。この場合、
f レジストリを書き換えることでアドレスの自動構成を無効化することもできま I

す。アドレスの自動構成を無効にするには、 「HKEY_LOCAL
I I
MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Services¥
J Tcpip¥Parameters¥Interfaces¥ネットワークアダプタ名」レジストリキーに I
「IPAutoconfigurationEnabled (REG_DWORD)」エントリを作成し、値とし
I て0を割り当てます。 I

L 二二二/ ■1  「   L… ∵ ∴… 二 「  ∵ ∵  ⊥ ∴‥‥  「 …… 二= ∴ 二二ニコ 」
●次のIPアドレスを使う
TCP/IPで必要なアドレスを手動で人力します。 IPアドレスとサブネットマスクの入力
は必須で、デフォルトゲートウェイはオプシヨンとなっています。人力は,オクテット
(10進数で0から255まで)で、オクテットを分けるピリオドを入力する必要はありません。


Windows 2000には、 ICMPルーター発見という機能があります。これは手
I I
動またはDHCPでデフォルトゲートウェイを構成していないコンピユータが、
I 定期的にICMPメッセージを送信し、ネットワーク上のICMPルーター発見に ∫
対応したルーターを自動的に発見、設定するというものです。 Windows 2000
l は既定でICMPルーター発見が有効になっています。 I

L . ∵ 丁   ト T ⊥二二「 ___ー」 ∴ 二二二二 ∵ 十 = .+  」 二   「   二 「 」


windows 2000のネットワークトラブルの

湖 頴
TCP/IPで発生したネットワークトラブルを究明するためにWindows 2000には、次の
ようなトラブルシユート用コマンドが用意されていますoここでは、コマンドの中から特
に重要なコマンドとして, 「ipconfig」と「ping」を紹介します。

arp

hostname

ipconfig

nbtstat

netstat

nslookup

ping

route

tracert

pathpmg

聖些二1 ipconfig T
ipconfigは、現在の構成情報を表示するコマンドラインツールですoコマンドプロンプ
トで、 ripconfig」を実行すると、 IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウ
ェイを表示します。この値は設定値ではなく実値なので、例えばIPアドレスが重複して、
アドレスを取得していない場合は、 「0.0.0.0」と表示され、トラブルシユーティングに役
立ちます(図4-12)。
4-4 Windows 2000のネットワークトラブルの解決

Mi crosofi 肌ndows 2000 [Ver , 5.00.2195]


(C〕 Copyright 1985-1999 Mi, rosoft Cor°.

C:¥〉ip⊂onf i苫

帆rrdows 2000 IP Conf i臥.jrat ion

Ethernet adapter口-乃ルエリア接続:

Conne亡t ion-specif ic DNS Suff i


IP Address.           : 192.168.1.110
Subnet Mask             : 255.255.255.0
Default Gat酬ay .

C:¥〉

●図4-12* ipconfig

また、より詳細な構成情報は「ipconfig/all」で表示できます。詳細な構成情報には、
DNSサーバーやWINSサーバーの情報、ネットワークカードの物理アドレスなどが含ま
れます(図4-13)。

C:¥〉ip亡onfi菖/aI

Windows 2000 IP Confi尉」ration

Host Name . : tokvc


Primary DNS Suffix : 「l亡.CO.」P
Node Tl/Pe . B roadcast
IP Routing Enabled. . : No
州INS Pro〉くy Enabled. . : Ho
DNS Suffix Search List. : 「l⊂.CO.」P

Ethernet adapterローカルエリア接続:
Connect ion-spe⊂lf I⊂ DNS Suff ix
De≡:⊂r ption . : compatible Fast
hemet Adapter
Physi⊂aI Address. . : 00-00一軌C-93-68-8C
DHCP Enab ed. . : Ho
P Addre≡;s. . : 192.168.1.1
Subnet Ma≡;k . : 255.255.255.0
Default Gateway
DNS Servers . : 127.0.0.1

●図4-130 ipconfig/a=
4-4-2 ping
pingはIPレベルで接続の確認をおこなうコマンドラインツールです pingを使うこと
でリモートホストとの通信が可能であるかをチェックすることができます。 pmgはコマ
ンドプロンプトより「pingIPアドレス」で実行します。結果として「Replyfrom」のメ
ッセージが4回表示されれば,リモートホストより応答があることを意味します(図4-14 c

C:¥>ping 127.0.0.1

Pinging 127.0.0.1帆nth 32 bytes of data:

Reply十rom 12了.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128


Reply from 127.0.0.1: bytes=32 time<10ms TTL=128
D!v from 127.0.0.1: bytes=32 timeく10ms TTL-128
Reply from 127.0.0.1: bytes=32 timeく10ms TTL=128

Pin苫statlstics for 12了.0.0.1:


packets: Sent = 4, Received -- 4, Lost = 0 〔0% loss),
Approximate round irip times in mi ll!-seconds:
Minimum = Oms, Ma>くimum - Oms, Averige - Oms

C:1■〉

●図4-140 ping

もし、結果として「Destination host unreachable」や「Request Timed Out」といっ


たメッセージが表示される場合は、リモートホストと通信ができないことを意味します。
この場合、 IPアドレスをリモートホストではなく、ローカルホストやデフォルトゲート
ウェイに変更し、同様にpingをおこないます。これにより、リモートルーターまでの経
路でどこに問題があるかを識別できます(図4-15 。
Windows 2000のネットワークトラブルの解決

(Dping 127.0.0.1
②pir唱 自分のIPアドレス
⑨ping ルーターのIPアドレス
④ping リモートホストのIPアドレス

●図4-150 問題究明のためのping
グループでの利用を前提としたファイルやカ
ラーレーザー方式などの高価なプリンタは、
それらを共有することで利用率を高め、コス
トを抑えることができます。この葦では、
windows 2000のファイルとプリンタの
リソース(資源)の共有と利用の方法を紹介
ESJ光
ファイJ佃-n-への
アク胞ス
5・1ファイルサーJトへのアクセス

共有されたファイルにアクセスするには、そのファイルを共有したコンピユータの名前
(コンピユータ名)とそのコンピユータが所属するグループ名(ワークグループ),共有し
たフォルダの名前(共有名)をあらかじめ確認しておく必要があります。これらの情報を
踏まえた上で、共有されたファイルへのアクセス方法を紹介しますo

●マイネットワークからアクセス
デスクトップに配置されているマイネットワークの中には[ネットワーク全体]と[近
くのコンピユータ]の2つのアイコンがあります(図5-2)。

腰 馨
和トウーウプレ 如トウ-ウ全 通(のコンビユ-
マイネサトrj-ウ ーX(D追加   f*     」
胤i<や;仰: ・汎L:・州くくL・こ脚  , 弓 砂:砂:・柵∧州・三・…■脚

ほか皿コンピユータのファイルやフォJし9'
巷間(場合、およUネットワ-ウプ]」:∫
卓奄インストールす缶璃普に、このフォ
QS^no浬m&

お懐い皿コンビユ一朝こネットウ-ウ奄
喜策定寸引こは、星空雌空地
巨頭暇国m施Jf-SF
アイコン竜謹訳す古と、モ0]喜見明排表
蒜頭;P:」F
関連項自・
v'-1◆ ご:■こ.1ヾ■一止

「J \.け=■ ニ巨

●図5-2● マイネットワーク
[ネットワーク全体]の中には、 [Microsoft Windows Network]があり、その中にネ
ットワーク上のワークグループやドメインの一覧が表示されます(図5-3)。さらにワーク
グループやドメインの中には、そのワークグループに所属するコンピユータの一覧が表示
されます。 [近くのコンピユータ]の中には、自分のコンピユータと同じワークグループ
のコンピユータの一覧が表示されます。

●図5-3  Microsoft Windows Network

[ネットワーク全体]と[近くのコンピユータ]のどちらからも、コンピユータをダブ
ルクリックすることで、現在共有しているフォルダの一覧を表示することができます。こ
の共有フォルダからファイルにアクセスすることができます(図5-4)。

●図5-4 <  共有フォルダの一覧
5.1ファイルサーバーへのアクセス

l,_*JKKTク.デスすLb.フ,ア>f;v^j-->K-
I
-A。,v**-A/H.1<* s竺こアニfぞ;i/-7-を警二子三三三≡
[近くのコンピユータ]から効率的にアクセスできます。ワークグループの変
更方法は、 5-2 「ネットワークIDの言受定」で紹介しています。 l

T 1 r + =⊥ 二⊥ 二二_」 ‥ [ニー」 「 … ≡ 二⊥ ニコ ‥ -  -∵ 「 」


●コマンドからアクセス
直接コンピユータ名と共有名を指定し、共有フォルダにアクセスすることもできますo
その記述は「¥¥コンピユータ名¥共有名」です。例えば、コンピユータ名が「server」、
共有名が「public」だとすると、このリソース-のアクセスは「¥¥server¥public」で可
能となります。この記述をUNC (Universal Naming Convention)パスと呼びますo
uNCパスは、 [スタート]メニユーの[ファイル名を指定して実行]や[マイネットワー
ク]の[ネットワークプレースの追加]などで利用できます。

●ネットワークドライブからアクセス
共有フォルダを固定的に接続し、ドライブレターを割り当てるのが、ネットワークドラ
イブの割り当てです。一度割り当てられたネットワークドライブはあたかもローカルドラ
イブのように利用することができます。また、ログオンしているユーザーにアクセス許可
がない場合、ネットワークドライブを別のユーザーで接続し、アクセス許可を得ることも
できます。ネットワークドライブの割り当ては、マイコンピユータのシヨートカットメニ
ユーより[ネットワークドライブの割り当て]でおこなえます(図5-5)c

●図5-5< ネットワークドライブの割り当て
●シヨートカットからアクセス
碗繁にアクセスする共有フォルダは、シヨートカットとして登録しておくと便利です。
手順はシヨートカットの作成時に[項目の場所]でUNCパスを人力します。また、マイ
ネットワークにある[ネットワークプレースの追加]では、マイネットワーク内に共有フ
ォルダのシヨートカットを作成することができます(図5-6)。

●図5-6  ネットワークプレースの追加ウィザード


TCP/IPプロトコルを利用している場合、UNCパスにコンピユータ名ではな


<>
r *7"¥r雪空:≡.?,ド1.ス.亨チgJLエ、一ア^*bX<t予こともできますo例えば,
「¥¥172.16.0.1¥public」はIPアドレス「172.16.0.1」のコンピユータの「public」


共有フォルダへのアクセスとなります。


⊥二  :  二二二「              ∵「 :  二二「 ⊥二r  」  二二二 ___∴1 i
ネットワークIDの
書生 王巨
ネットワークでコンピユータを識別するために、 Windows 2000にはネットワークID
と呼ばれる識別名があります。ネットワークIDはコンピユータ名とワークグループ名か
ら構成され、 Windows 2000をインストールするときに設定します。インストール後、ネ
ットワークIDは、 Administratorsグループのメンバであれば変更することができますo
ネットワークIDは、次の手順で変更します。

1. [コントロールパネル]の[システム]をダブルクリックしますo
2.システムのプロパティが表示されます。 [ネットワークID]タブをクリックしますo
3. [ネットワークID]タブが表示されます(図5-7)。現在のフルコンピユータ名とワ-
タグループ名が表示されます。 ボタンをクリックします。

●図5-7< ネットワークID
4. [識別の変更]ダイアログボックスが表示されます(図5-8)。 [コンピユータ名]と
[ワークグループ]に新しい値を人力し、 ボタンをクリックします。

●図5-8* 識別の変更

●コンピユータ名
各コンピユータを識別するための名前です。ほかのコンピユータやワークグループと同
じ名前にすることはできません。 TCP/IPプロトコルがインストールされている場合は、
63字まで人力でき、利用可能文字としては、 0から9までの数字、およびaからzまでの
大小の英字とハイフンです。これ以外の文字も一応使えますが、ほかのコンピユータから
見つけられなくなる恐れがあります。また、数字のみのコンピユータ名は無効です。
TCP/IPがインストールされていない場合やワークグループ環境では、コンピユータ名は
15字以内で、大文字のみに使用が制限されます。コンピユータ名を16字以上にしても、
16字以上は切り捨てられます。また,小文字はすべて大文字に置き換えられます。この
コンピユータ名は、 NetBIOSコンピユータ名といわれ、 [識別の変更]ダイアログボック
ボタンでアクセスできる[DNSサフィックスとNetBIOSコンピユータ
名]ダイアログボックスの[NetBIOSコンピユータ名]で確認できます(図5-9)c
5・2 ネットワークIDの設定

●図5-9  DNSサフィックスとNetB旧Sコンピユータ名

●ワークグループ
コンピユータをグループ化するための名前です。ワークグループの名前は、マイネット
ワークの[ネットワーク全体]と[近くのコンピユータ]の表示内容に影響を与えますo
ワークグループの名前は15字までで、 「;‥" <>*+ ¥l?」をのぞく任意の文字が使
用できます。なお、コンピユータ名と同じ名前にすることはできませんo

5. [ネットワークID]ダイアログボックスが表示されますo ボタンをクリッ

クします。
6. [ネットワーク旧]タブが表示されます(図5-10)o新しいフルコンピユータ名とワー
クグループが表示され、ダイアログボックスの下には、 「変更はコンピユータの再起動
後に有効になります」とメッセージが表示されます。 ボタンをクリックし

ます。

●図5-1O< ネットワーク旧
7・ 「今すぐ再起動しますか?」というメッセージが表示されます(図5-ll)。ネットワ-
クIDの変更にはシステムの再起動が必要となりますので、 ボタンをクリ
ツクし、 Windows 2000を再起動します。

●図5-1 1 ● システム設定の変更
<^A
i
ii
ii
ii
 -

-一 d-ち〕
77<J月玩
ローカルエリア接続にネットワークコンポーネントとして[Microsoftネットワーク用
ファイルとプリンタ共有]がインストールされている場合は,公開したいファイルをフォ
ルダ単位で共有することができますo共有したフォルダには、アクセス許可の設定が可能
で、特定のユーザーだ捌こファイルを利用させることができますoフォルダの共有ができ
るのは、 Windows 2000 Professionalの場合、 AdministratorsまたはPower Usersグルー
プのメンバだけです。 Windows 2000 Serverの場合は、 AdministratorsまたはServer
operatorsグループのメンバだけカミフォルダを共有できますo
フォルダの共有は、 FATおよびNTFSのパーティシヨンに対しておこなえますo
NTFSのパーティシヨンを共有した場合には、 NTFSのアクセス許可を利用したより詳細
なセキユリティを構築できます。また、フォルダを共有すると、そのフォルダのサブフォ
ルダへのアクセスも可能となります。例えば、ドライブのルートを共有すると、そのドラ
イブ内のすべてのファイルとサブフォルダが共有されます。フォルダの共有は次の手順で
おこないます。

1.マイコンピユータで共有したいフォルダやドライブ(CD-ROMドライブなども可)で
右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーより、 [共有]をクリックします。
2・ [フォルダのプロパティ]ダイアログボックスの[共有]タブが表示されます。まだ、
共有されていないフォルダは、にのフォルダを共有しない]が選択されていますので、
にのフォルダを共有する]に変更し、 [共有名]、 [コメント]、 [ユーザー制限]を人
力します(図5-12)。

●図5-12  フォルダのプロパティ

●共有名
共有フォルダを識別するための名前です。既定では実フォルダの名前と同一になってい
ます。なお、 1台のコンピユータに同じ共有名の共有フォルダは作成できませんので、既
存の共有名と同じ名前にすると、既存のフォルダは暗黙のうちに共有が削除されます。文
字数や使用文字に規則はありませんが、 UNCパスでアクセスされることを考えて名前付
けをするようにしてください。また、共有名の最後にS (ドルマーク)を付けると、マイ
ネットワークに表示されない共有フォルダを作成することができます。このような共有フ
ォルダを隠し共有といい、直接uNCパスで指定した場合のみ、アクセスできます。

●コメント
メモ書きです。マイネットワークから共有フォルダの詳細表示をしたときに確認できま
す。省略可能です。
5・3 ファイルの共有

●ユーザー制服
共有フォルダに同時にアクセスできるユーザーを制限できます。既定では無制限ですが、
ユーザーを制限する場合は[最大ユーザー数]を選択し、ボックスにユーザー数を人力し
ます。

3.アクセス許可の設定をするには、 ボタンをクリックします。
4. [publicのアクセス許可]ダイアログボックスが表示されます(図5-13)c既定では、
Everyoneグループに[フルコントロール]が与えられますので、よりきびしい、アク
セス許可に変更することが重要です。 ボタンをクリックし、ユーザーまた
はグループに対して、アクセス許可または拒否を設定していきます。基本的な考え方
はNTFSのアクセス許可と同じです。ただし、設定できるアクセス許可の種類は次の
3種類しかありません。

●図5-130 Publicのアクセス許可

●読み取り
[読み取り]アクセス許可は,ファイルサーバーのデータを変更せずにアクセスする操
作だけが許可されます。

・ファイル名とサブフォルダ名の表示
・サブフォルダへの移動
・ファイル内容の表示
・プログラムの実行

●変 更
[変更]アクセス許可は[読み取り]アクセス許可を包含し、さらに次の操作が許可さ
れます。

・ファイルとサブフォルダの追加
・ファイル内容の変更
・ファイルとサブフォルダの削除

●フルコントロール
[フルコントロール]アクセス許可は、 [読み取り]と[変更]アクセス許可を包含し、
さらにNTFSファイルとフォルダに対して、次の操作が許可されます。

・アクセス許可の変更
・フォルダ所有権の取得

ボタンをクリックし、 [共有]タブに戻ります。続けて
をクリックし、 [フォルダのプロパティ]ダイアログボックスを閉じます。

以上でフォルダの共有ができます。フォルダの共有のアクセス許可は「読み取り」、 「変
更」、 「フルコントロール」の3種類しかなく、その設定も共有フォルダ単位です。もし、
ファイル単位やサブフォルダ単位でより詳細なアクセス許可を設定したいのであれば、
NTFSパーティシヨンのアクセス許可を利用します。なぜなら、 NTFSパーティシヨンを
共有した場合は、共有のアクセス許可とNTFSのアクセス許可の両方が適用されるから
です。両方のアクセス許可が適用されるというのは、より厳しいアクセス許可が有効にな
ると捉えてください。例えば、次のようなケースで考えてみましょう(国5-14)c
5-3 ファイルの共有

NTFS
(フルコントロール)

NTFS
(フルコントロール拒否)

NTFS
(フルコントロール)

NTFS
(変更)

B-フルコントロール+フルコントロール=フルコントロール
c-フルコントロール+アクセス権なし-アクセス権なし
E一読み取り+フルコントロール=読み取り
F一読み:取り+変更-読み取り

●園5-140 共有とNTFSのアクセス権

このケースでは、フォルダ「B、 C、 E、 F」にネットワークを介してアクセスしたとき
のアクセス許可を考えます。フォルダ「B、 C」は共有フォルダ「A」のサブフォルダな
ので、 「¥¥server¥A¥B」または「¥¥server¥A¥C」でアクセスできますo共有フォル
ダAのアクセス許可は[フルコントロール]になっていますので、最終的なアクセス許
可はNTFSのアクセス許可に依存しますoフォルダ「B」のNTFSアクセス許可は[フル
コントロール】ですから、フォルダ「B」の最終的なアクセス許可は[フルコントロール]
となります。これに対して、フォルダ「C」のNTFSアクセス許可は[フルコントロール
拒否]なので、フォルダ「C」の最終的なアクセス許可はアクセス権なしとなりますoフ
ォルダ「E、 F」はどちらも共有フォルダ「D」のサブフォルダです。共有フォルダのア
クセス権が[読み取り]なので、 [読み取り]以上のアクセス権はありえません。よって、
フォルダ「E、 F」のNTFSアクセス権が[フルコントロール]や[変更]でも最終的な
アクセス権はともに[読み取り]となります。つまり, NTFSパーティシヨンを共有した
場合のアクセス許可は共有フォルダとNTFSのアクセス許可のより厳しいものが有効と
なります。
ファイルの共有は、もう1つMicrosoft管理コンソールからもおこなえます。 Microsoft
管理コンソールの[共有フォルダ]スナップインはフォルダの共有だけでなく、セッシヨ
ンの状況確認や切断などもサポートされます。また、 Windows 2000だけでなくWindows
NTマシンに接続し、そのコンピユータで共有されているフォルダへの操作もおこなえま
す(図5-15 c

●図5-15  管理フォルダ

Q : 【共有フォルダ】にユーザーが共有した以外の共有フォルダがあ
りますが、これらは何でしょうか?
またこの共有フォルダは削除してもいいでしょうか?

A:これらの共有フォルダは、システムによって共有されたフォルダで,特殊
共有と呼ばれます。特殊共有の多くは最後にSが付いた隠し共有です。こ
れらの特殊共有はシステムで使用しているため,削除や修正はしないよう
にしてください。また、一部の特殊共有は削除してもコンピユータの再起
動時に自動的に再共有されます。特殊共有には、次のようなものがありま
す。

●ドライブ名S (CS、 DSなど)


各ドライブのルートディレクトリを共有しています。これは管理者がネット
ワークを介してコンピユータの管理やバックアップをおこなうために利用しま
5・3 ファイルの共有

す Windows 2000 Professionalの場合は、 AdministratorsとBackup


Operatorsグループのメンバがアクセスできます Windows 2000 Serverの場
合は、さらにServerOperatorsのメンバもアクセスできます。

>ADMINS
windows 2000のシステムルートを共有しています。既定のシステムルート
は「c:¥wmnt」ですo システムがリモート管理のために利用します。

MFCS
名前付きパイプを共有しています。名前付きパイプはプログラム開通侶の1
つの方法で、システムで利用します。

¥PRINTS
プリンタのドライバを共有しています。既定では「c:¥wmnt¥system32¥
spool¥drivers」です。プリンタドライバの自動ダウンロードで使用されます。

I NETLOGON
ログオンサーバーのスクリプトを共有しています。既定では「c:¥winnt¥
sysvol¥sysvol¥ドメイン名¥SCRIPTS」です。この特殊共有は、ドメインコ
ントローラとなったWindows 2000 Serverだけで共有され、 Windows 2000
professionalなどでは共有されません。
分散ファイルシステムの

毒善 人

EgTEl-1 DPS<0ォ巨∃

DPS (Distributed File System :分散ファイルシステム)は、複数のサーバーに分散さ


れた共有フォルダをあたかも単一の共有フォルダとサブフォルダであるかのように構成す
る機能です DPSを使えば、ユーザーは1つのコンピユータ名と共有名を覚えるだけで、
ネットワーク上のあらゆるリソースにアクセスできるようになります。また, DFSはあ
くまでも論理的なツリー構造なので、共有フォルダの物理的な場所を変更してもユーザー
にまったく影響を与えません。このほか、管理対象の共有フォルダを束ねて、検索やウイ
ルススキヤンなどの作業を一括しておこなう用途でも利用できます(図5-16)。

ファイルサーバー

ファイルサーバー

ファイルサーバー

●図5-160 分散ファイルシステム

DFSサーバーは、 Windows 2000 Serverでのみサポートされます。 DFSサーバーには、


スタンドアロンサーバーで利用できるスタンドアロンDFSとドメインベースで利用でき
るドメインDPS (フォールトトレランスDPS)があります。それぞれの特徴は次のとお
りです。なお、この事では、スタンドアロンDFSを中心に紹介していきます。
5・4 分散ファイルシステムの導入

●スタンドアロンDFS
すべてのWindows 2000 Serverで利用できるDFSです。 1台のコンピユータにDFSの
ツリー情報を保持します。

●ドメインDFS
ドメインコントローラとなったWindows 2000 Serverだけで利用できるDFSです。
Active DirectoryにDFSのツリー情報を保持するため、 1台のコンピユータに障害が発生
してもDFSを利用しつづけることができます。また、 DFSルートの複製や、 DFS共有フ
ォルダ問での内容の自動複製がサポートされることから、フォールトトレランスDFSと
呼ばれます。

DFSは、 「DFSルート」、 「DFSリンク」、 「DFS共有フォルダ」の3つのアーキテクチヤ


から構成されています DPSを理解する上でこれらのアーキテクチヤを把握しておく必
要があります(図5-17)c

●図5-170 DPSツリー

DPSルート
DFSの最初の接続ポイントとなる共有フォルダです。現荏, DFSルートは,コンピユ
ータにつき、 1つのみサポートされています。 DFSルートとなったコンピユータをホスト
サーバーといいます。

DPSリンク
DFSルートに追加する共有フォルダです。別のDFSルートを指定することもできます。
DFSルートには最大1,000個のDFSリンクを割り当てることができます。
DPS共有フォルダ
DFSリンクを2垂化し、ユーザーに対してフォールトトレランスを実現する共有フォル
ダです。 1つのDFSリンクには最大32個の共有フォルダを割り当てることができます。
ドメインDFSであれば、 DFSルートのDFS共有フォルダの作成や自動複製、負荷分散も
おこなえますが、スタンドアロンDFSではサポートされません。よって、スタンドアロ
ンDFSの場合、 DFSリンクが利用不可の場合のみ、 DFS共有フォルダが利用されますo
また、 DFS共有フォルダ間の同期はおこなわれませんので、手動で内容を複製する必要
があります。

DFSは、あらかじめ「DistributedFileSystem」という名前のサービスでインストール
されていますので、その利用には、設定のみをおこないます DPSの設定は、 Microsoft
管理コンソールでおこないます。 Microsoft管理コンソールの[分散ファイルシステム]
スナップインは、 DFSの設定と状態を確認するツールです(図5-18 c

●図5-18  分散ファイルシステム

5-4-2 スタンドアロンDF5 ツリーの作成
次に簡単なスタンドアロンDFSツリーの作成手順を紹介しますoなお、 1度作成した
DFSツリーは後から変更できず、再作成となるので設定を間違えないように注意してく
Ef^S㌍

1.Microsoft管理コンソールの[分散ファイルシステム]スナップインを起動します。
[コンソールルート] - [分散ファイルシステム]で右ボタンクリックし、シヨートカ
5・4 分散フア イルシステムの導入

ットメニユーから[新しいDFSル-ト]をクリックします。
2. [新しいDFSルートウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図5-19)。
ボタンをクリックします。

新しいDFSルートウィザード0開始

このウィザードで、新しいDFS軸散ファイ)L.シユテ山ルイ竜作
歴[」3=5*
DF5ルートは、共有フォルぢ権指IJ示すDPS I」ンウ階層皿開始点
mt

続行す5(こは、 [・大へ1 」」'サ」し・てください。

●図5-19● 新しいDFSルートウイザードの開始

3. [DPSルートの種類の選択]ダイアログボックスが表示されます(図5-20)。 [スタン
ドアロンDFSルート]を選択し、 ボタンをクリックします。

●図5-20  DPSルートの種類の選択
4. [DPSルートのホストサーバーの指定]ダイアログボックスが表示されます(図5-21)。
[サーバー名]にホストサーバーのコンピユータ名を人力し、 ボタンをク
リックします。

●図5-21  DPSルートのホストサーバーの指定

5. [DPSルート共有の指定]ダイアログボックスが表示されます(囲5-22)。すでに共有
済みのフォルダをDFSルートにする場合は[既定の共有を使用]を選択し、リストボ
ックスから目的の共有名を選びます。 [新しい共有を作成]を選択した場合は、 [共有
へのパス]とE共有名]を人力し、 DFSルート用の新しい共有フォルダを作成するこ
とができます。

●図5-22* DPSルート共有の指定

6. [DPSルート名の入力]ダイアログボックスが表示されます。ドメインDFSではDFS
ルート名を変更することができますが,スタンドアロンDFSの場合、 DFSルート名は
5・4 分散ファイルシステムの琴基

共有フォルダの共有名で固定となり、変更することができません(図5-23)。

●図5-230 DPSルート名の入力

7. [新しいDFSル-トウイザードの完了]ダイアログボックスが表示されますo設定し
た内容を確認し、問題がなければ、 ボタンをクリックします(図5-24)c

●図5-240 新しいDFSルートウイザードの完了
8.Microsoft管理コンソールの[コンソールルート] - [分散ファイルシステム]の直下
にDFSルートが表示されます(図5-25)。

●図5-25  DPSルート

Microsoft管理コンソールを再起動すると、すべてのDFSルートが非表示と
なります。そのため、 [操作]メニユーから[既存のDFSルートの表示]で
DFSルートを再表示するか、状態をコンソールファイルとして保存しておく必


要があります。

- - - - J- - - - - - - - - - -

5-4-3 DFSリンクの追加
DFSルートを作成しただけでは、フォルダを共有した場合と何ら変わりがありません
ので、次にほかのサーバーの共有フォルダをDFSリンクとして追加します。

1. [コンソールルート] - [分散ファイルシステム] - [DPSルート]で右ボタンクリ


ックし、シヨートカットメニユーから[新しいDFSリンク]をクリックします。
2. [新しいDFSリンクの作成]ダイアログボックスが表示されます(図5-26)。 [リンク
名]、 [ユーザーをこの共有フォルダに送信する]、 [コメント]、 [クライアントがこの
紹介を一時記憶する時間]を入力し、 ボタンをクリックします。
5・4 分散ファイルシステムの導本

●図5-260 新しいDFSリンクの作成

●リンク名
ユーザーがアクセスするときの論理的なサブフォルダ名です。例えば、 DFSルートが
「¥¥server¥dfsroot」で,リンク名が「dfslink」だとすると、ユーザーはUNCパスとし
て「¥¥server¥dfsroot¥dfslink」を指定し、このDFSリンクにアクセスできますoなお,
すでに存在するリンク名を指定することはできません○

●ユーザーをこの共有フォルダに送信する
DFSリンクの物理的な場所を入力します。 DPSルート名とリンク名により、リダイレ
クトされる共有フォルダのUNCパスを入力します。

●クライアントがこの紹介を一時記憶する時間
DFSクライアントは、 DFS共有フォルダの情報をキヤッシユします DPSクライアン
トはキユッシユ期間が過ぎると、 DFSルートにアクセスし、 DFS共有フォルダの情報を
東新します。既定でキヤッシユ期間は1,800秒となっていますo
3.Microsoft管理コンソールの[コンソールルート] - [分散ファイルシステム] -
[DPSルート]の直下に[DPSリンク]が表示されます(図5-27)c

●図5-270 DPSリンク

5-4-4 ^re?塩∃ オルダの追加


最後にオプシヨンながらDFSにフォールトトレランスを実現するDFS共有フォルダを
構成します。

1・ [コンソールルート] - [分散ファイルシステム] - [DPSルート] - [DPSリンク]


で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しい複製物]をクリックし
ます。
2・ [新しい複製物の追加]ダイアログボックスが表示されます(図5-28)。 [ユーザーを
この共有フォルダに送信する]にDFS共有フォルダのUNCパスを入力し、
ボタンをクリックします。なお、スタンドアロンDFSでは、 [複製ポリシ
-]は設定できません。
5・4 分散ファイルシステムの導入

●図5-28● 新しい複製物の追加

3.Microsoft管理コンソールの、 [コンソールルート] - [分散ファイルシステム] -


[DPSルート] - [DPSリンク]に複製物のUNCパスが表示されます(図5-29)c

●図5-29● 複製物のUNCパス
5・4・5 DPSクライアント
DFSをサポートし、 DFSツリーにアクセスできるクライアントをDFSクライアントと
いいます。 DFSクライアントは、 Windows 2000だけでなくWindows 98やWindows NT
でもサポートされています。また、 Windows 95などのレガシOSもDFSサポートソフト
ウェア(DSClientexe)を追加インストールすることでDFSクライアントとして利用す
ることができます(表5-1)。

●表5-1  DPSクライアント

D 0 S およびW indow s 3.x B ×

W indow s 95 D FS サ ホ
゚ ー ト ソ フ ト ウ エ ア で提供 DFSサ ホ
゚ ー ト ソ フ ト ウ エ ア で提供

W indow s 98 ○ DFSサ ホ
゚ ー ト ソ フ ト ウ エ ア で捉供

W indow s N T 4ー0 ⊂) サ ー ヒ
゙ ス ハ
゚ ッ ク で提供

W indow s 2000 ○ ○
プリントサーバーへの

アクセス
プリンタを効率よく利用するために、 Windows 2000にはプリンタを共有する機能があ
ります。プリンタを共有することで、すべてのコンピユータにプリンタを接続する必要が
なくなり、プリンタの利用率を向上させ、コストの削減に役立ちます。 Windows 2000で
は、プリンタを共有するサーバーも共有プリンタを利用するクライアントもウイザードの
質問に答えるだけで簡単に設定できます。
共有プリンタを利用するクライアントは、コントロールパネルの[プリンタ]フォルダ
の[プリンタの追加]をダブルクリックし、プリンタの追加ウイザードを実行します。

1. [スタート]メニユーより[設定]-[プリンタ]をクリックしますo
2. [プリンタ]フォルダが表示されます(図5-30)cすでに接続されたプリンタがある場
合はプリンタアイコンが表示されます。共有プリンタを接続するには[プリンタの追
加]アイコンをダブルクリックします。

このフォル割こは、現在インユトールさ
れてい亀プIJン卓およU新しいプ]Jン卓
皿インユトール竜お手11fいするrjィサ
ードが昔ま机ていますo

矧FcMS層-L層講EiMiEaaije臆】5i
閏寸」 [ 舌鯛長持割こは、プリ>5<Dア
イn:.vを右,hl l>.ウし.ますL,

新しいプリンタ竜インユトールす引こ
は、 [ブ1rJ卓d)追加]竜>wサウL,ま
す。

アイコン壱選択すると、モの喜克明押轟
蒜頭SI^I

独こ嘘迎葺∵選担臥塩虹止

●図5-30<  プリンタ
3・ [プリンタの追加ウィザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図5-31)c
ボタンをクリックします。

●図5-31 ● プリンタの追加ウイザードの開始

4. [ローカルまたはネットワークプリンタ]ダイアログボックスが表示されます。共有
プリンタへの接続には、 [ネットワークプリンタ]を選択します(図5-32)c

●図5-320 日ーカルまたはネットワークプリンタ

5. [プリンタの検索]ダイアログボックスが表示されます(図5-33)。プリントサーバー
のコンピユータ名とプリンタの共有名をすでに知っている場合は、 [名前]にUNCパ
スで「¥¥コンピユータ名¥共有名」と人力します。また、インターネット印刷をお
こなう場合は   に「http://コンピユータ名/printers/共有名/.printer」と人力し
ます。インターネット印刷に関しては、 5-7 「インターネット印刷」をご覧ください。
プリンタの共有名などがわからない場合は何も人力せず, ボタンをクリッ
5・5 プリントサーバーへのアクセス

クします。

●図5-33< プリンタの検索

6. [プリンタの検索]ダイアログボックスで何も入力せずに ボタンをクリッ
クすると[プリンタの参照]ダイアログボックスが表示されます(図5-34)c このダイ
アログボックスでは[共有プリンタ]の一覧から利用できるプリンタが選択できます。

●園5-34( プリンタの参照
7. [通常使うプリンタ]ダイアログボックスが表示されます(図5-35)。この共有プリン
タを既定のプリンタとする場合は、 [はい]を選択します。

●図5-35< 通常使うプリンタ

8. [プリンタの追加ウイザードを完了しています]ダイアログボックスが表示されます
(図5-36)。内容を確認し、問題がなければ ボタンをクリックします。

プ]」二婚の追加り・fず-Fを完了しています

プリンタ皿退加rjィザード竜完了しました.

プIJン剖こは、旗の喜貴定ガ1指定されました
名前    EPSON MJ-800C ESC/P R
通常使う   はい
場所
コメ:...'ト

ウィザードを聞b吉.[=は、 [完了]毒力リサ与して(ださい。

●図5-36  プリンタの追加ウイザードを完了しています

9.プリントサーバーからプリンタドライバがダウンロードされ、共有プリンタが利用で
きるようになります。

共有プリンタは一度設定をすれば、その後はローカルプリンタと同様に利用することが
できます。
5.5 プリントサーバーへのアクセス


windows 2000以外のクライアントの場合、プリントサーバーに各クライア
I
ントOS用のプリンタドライバをセットアップしておかないと、クライアント
にプリンタドライバを要求するダイアログボックスが表示されます。 l

= こ二二  「  ⊥ 血_ 「Ⅷ ∵ 二二一  †二「∵ ⊥  二 「 ‥  」   ‥

≡宴√
7 U :/?<D」*
プリンタを共有し、それを管理するのがプリントサーバーです。プリントサーバーでは、
共有プリンタが複数ユーザーからの同時利用に対応できるよう、プリンタとそれを利用す
るクライアントの問にプリントキユーと呼ばれるディスク領域を用意します。プントキユ
ーでは、ユーザーからの印刷要求をファイル(ドキユメント)としていったん保存(スプ
ール)し、プリンタが印刷していないときに順にプリンタに転送します。これによりプリ
ンタが印刷中でも印刷要求を受け付けることが可能となります(図5-37)c

_…⊥サ !

,''7-J

--・-

プリントキユ-   プリントデバイス

(む印刷要求はドキユメ
ントとしてプリント
キユーに格納

●図5-37< プリントサーK-のアーキテクチヤ

また,プリントキユーでは利用時間や優先順位を設け、印刷パフォーマンスを調整した
り、複数のプリンタを束ねて1つのプリントキユーに対応付けたりといった付加機能も利
用できます。

5-6-1プリンタの共有
プリンタを共有するには、まずプリントサーバーとするWindows 2000マシンで目的の
プリンタをインストールする必要があります。ローカルプリンタを共有する手順は次に示
します。なお、コンピユータのUSBポートやLPTポートに接続されたプラグアンドプレ
イプリンタは特別な権限を必要とせずにインストールができますが、一部のプロッタなど
5・6 プリンタの共有

のCOMポートに接続された非プラグアンドプレイプリンタは、 Administratorsグループ
のメンバでなければインストールできません。

ネットワークに直接接続されたプリンタは、 Administratorsグループのメン
バでなければインストールできません。

■■■■ l■- - - - - - ■- - - - - - - -

1. [スタ-ト]メニユーより[設定]-[プリンタ]をクリックします.
2. [プリンタ]フォルダが表示されます。すでに接続されたプリンタがある場合はプリ
ンタアイコンが表示されます。新しいプリンタに接続するには[プリンタの追加]ア
イコンをダブルクリックします。
3. [プリンタの追加ウイザード]ダイアログボックスが表示されます。
ンをクリックします。
4. [p-カルまたはネットワークプリンタ]ダイアログボックスが表示されます(図5-
38)c 共有プリンタ-の接続以外は[口-カルプリンタ]を選択しますo

●図5-38  n一カルまたはネットワークプリンタ
5・ [プリンタポートの選択]ダイアログボックスが表示されます。 [次のポートを使用]
を選択し、プリンタが接続されているポートを選択します(図5-39)。 TCP/IPプロト
コル経由でネットワークプリンタを直接接続する場合は、 [新しいポートの作成]をチ
ェックし、 [種類]から[standardTCP/IPPort]を選択します。

●図5-39  プリンタポートの選択

6・ [プリンタの追加ウイザード]ダイアログボックスが表示されます(図5-40)。 [製造
元]と[プリンタ]のプリンター覧からプリンタのモデルを選択します。もし、一覧
にない場合は ボタンをクリックし、別途用意したプリンタドライバを追加
します。

●図5-400 プリンタの追加ウイザード
5.6 プリンタの共有

wind。ws 2000とWindows NT 40のプリンタドライバは基本的に共通です。 I

L 」

7. [プリンタ名]ダイアログボックスが表示されます(図5-41)o [プリンタ名]に、こ
のプリンタの管理上の名前を入力します。

●図5-41 プリンタ名
8. [プリンタ共有]ダイアログボックスが表示されます(図5-42)。プリンタを共有する
場合、 [共有する]を選択し、ボックスにプリンタの共有名を人力します。 MS-DOSや
Windows 3.xからの印刷をサポートするには、 8文字(と3文字の拡張子)までの名前
とします。なお、既定でプリンタの共有名はプリンタ名の先頭から8文字をとったも
のになっています。

●図5-420 プリンタ共有

9・ [場所とコメント]ダイアログボックスが表示されます(図5-43)。 [場所】は、プリ
ンタの配置場所を「場所名1/場所名2/場所名3-」といった規則で記述します。例え
ば、東京の笹塚にあるマイクロソフト社の5階のプリンタであれば、 「東京/笹塚/マイ
クロソフト/5F」といった設定をしますoこの設定はActive Directory環境では、検
索で利用できますが、ワークグループ環境ではただのメモ書きとなっています。

●図5-430 場所とコメント
5-6 プIJンタの共有

10. [テストページの印刷]ダイアログボックスが表示されます(図5-44)。プリンタの動
作確認をおこなうのであれば、テストページを印刷してくださいo

●図5-44< テストページの印刷

ll. [プリンタの追加ウイザードを完了しています]ダイアログボックスが表示されます
(図5-45)c 設定を確認し、問題が酎ナれば、 ボタンをクリックします。

プ'J>5CD追加ウィザ-Fを完了L'ています

プIrJ卓0]追加ウィザード竜完了しましたo

プリン軌:は、漣の≡蔓左肘旨蓬されました
名前    EPSON MJ-800亡: ESC/P R
共有    M J-800C
ポート    LPTl
モデル   EPSON M」ト日OOC ESC/P R
通常使う  はい
テユトペJj いいえ
場所
コメント

ウイザード奇問し15Lこは、 【完了]を別サ与してくださいo

●図5-450 プリンタの追加ウイザードを完了しています
12・プリンタドライバがコピーされ,プリンタが利用可能となります。 Windows 2000で
は、プリンタをインストールするたび、 CDをセットしなくて済むように、標準のプリ
ンタドライバが「c:¥wmnt¥drivercache¥1386¥driver.cab」に保存しています。プリ
ンタのインストールが終了すると、 [プリンタ]フォルダに新しいプリンタアイコンが
追加されます(図5-46)c


I?リコタ蔚退加、
iDH旺
I:いL I I :ノl、・汁ヽ≠、/・\l、\\≠、-ヽ≠≠ヽ\ヽ、,、.・、.∴.-・・・-I. . て・∴ ゝい・・・・ 、 -\・・\-、、、、"""\・、・:、≠、≠ヽヽヽヽ・・、、・=.........㌔

こ(DフォJl-.-:崇一には、現在イl-'T,卜1L,さ
れている刊ン卓およU斯Lい1JJン卓
皿インユトル竜お手伝いす古ウィザ
ードが含まれています。

現在イニ,-..7トールされてい古プU >S(こ
閲す訂値鞘長持割こは、プリ1]卓0]ア
イコニJ長石ウI I,,ウし.ます。

新しJい刊二,"Sを-( :,・ユトー..a-す引こ
は、 [フl)ン卓0追加]をウIl,,hしま
す.

アイコン壱謹訳す亀と、モ皿喜克明力1表
蒜頭mm*

主辿〕血亡王道J Q Q Q J i丑二上

●図5-460 プリンタアイコンが追加されたプリンタフォルダ

5-6-2 共有プ[J v^o^nny ^呂∃巨∃


インストール後、必要に応じて共有プリンタの管理設定をプリンタアイコンのプロパテ
ィでおこ■ないますo共有プリンタの管理設定には、プリンタドライバの更新やアクセス許
可、プリンタ固有のオプシヨンなどがあります。次に主なプリンタのプロパティを紹介し
ます。

●印刷時間と優先順序
印刷時間と優先順位はともに印刷によるネットワークトラフィックや待ち時間を削減す
るための設定です。印刷時間は、プリンタキユーにスプールされた印刷物を実際に印刷す
る時間です(スプールできる時間の制限ではなく、印刷できる時間の制限であることに注
意してください)。既定は[常に利用可能]になっていますが、必要に応じて[開始]と
5・6 プリンタの共有

[終了]の時間をセットすることができます。例えば、夜間だけ印刷できるプリンタキユ
ーをセットアップしておけば、大量の印刷物を昼間にスプールしておき、夜間に印刷をお
こなうこともできます。優先順序では、ドキユメントが印刷される順番を1 (最低)から
99 (最高)の値を共有プリンタに設定できます。プリンタは常に優先順序の高いドキユメ
ントから印刷をおこないます。例えば、 1台のプリンタに対して、 2つの名前のプリント
キユーを作成し、それぞれの優先順序を通常印刷の「1」と緊急印刷の「99」に変更すれ
ば、同じプリンタでも通常印刷と緊急印刷のどちらのプリントキユーで印刷をしたかで印
刷順序が変わります。また、アクセス許可と併用して、管理職のユーザーは一般職のユー
ザーよりも早く印刷されるといった待遇にすることもできます。印刷時間と優先順序はと
もにプリンタのプロパティの[詳細設定]タブで設定できます(図547)。

●図5-47< 詳細設定
●印刷プール
同じプリンタが2台以上ある場合は、印刷プールを利用すると効率的です。印刷プール
は複数台の同一プリンタに対して、 1つのプリンタキユーを作成するというものです。ユ
ーザーが共有プリンタに印刷をおこなうと、複数台のプリンタから現在印刷中ではないプ
リンタが選択され、そこで印刷がおこなわれます○ただし、どのプリンタから出力される
かはわかりませんので、印刷プールをおこなうプリンタ群は物理的に隣接させる必要があ
りますo印刷プールを設定するには、プリンタのプロパティの[ポート]タブで[プリン
タプールを有効にする]をチェックした後、プリンタが接続されているすべてのポートを
選択してください(図5-48)。

●図5-48  ポート

●ドライバの自動ダウンロード
ドライバの自動ダウンロードは、各種クライアントがWindows 2000の共有プリンタに
接続した際、自動的にそのOSに対応したプリンタドライバをダウンロードし、プリンタ
を利用可能にする機能ですoこの機能により個々のクライアントは、あらかじめプリンタ
ドライバを用意しておく必要がなくなり、手軽にプリンタが利用できます。しかし、プリ
ンタドライバはOSやバージヨン、 AlphaやMIPS、 PowerPCのようなプラットフォーム
ごとに異なるため、標準では、 Windows 2000以外のプリンタドライバは用意されていま
せん。必要に応じて、必要なOSとバージヨンごとのプリンタドライバを追加してくださ
い。プリンタドライバの追加は、プリンタのプロパティの[共有]タブにある
ボタンをクリックすると表示される[追加ドライバ]ダイアログボックスで
5・6 プリンタの共有

おこなえます(図5-49)。ちなみに、 Windows 2000のCDには, Windows 2000、


windows NT 4.0、 Windows 95、 Windows 98のプリンタドライバが合計で2,500以上収
録されています。

いいいはいいいいいいいい
>H JN!i克  与八)r・八,r止>H>H与八」H*K
^_J -_5-^_> -.し-し L -し -_? --? ,し -し--し
□叫ha Window壬NTヨI
D Alpha Win血叩壬NT 3.5またはヨ・51

‖ ■     n i
□ Alpha Windows NTイ0
鱗Intel Windo帆唱20ロロ

I ‖                               円                       ‖ i i
ロIntel Windo州富g5または98
□ Intel Wind亡例雷NT 3.1
□ Intel Windo帆帽HTヨ5または3.51
ロIntel Window吉日Tイ.0または2000
□ MIPS Windo岬s NT 3.1
□ MIPS     州ndo州冨NT 3.5またはヨ.51
□ MIPS Windo州S NTイ.0
PowerPC Windo州S NTヨ

●図5-49< 追加ドライバ

Q :プLJンタドライ)ttの更新は.曲事でしょうか?
また、プリントサーバーだけでなく、プリントサーバーを利用す
るクライアントでもプリンタドライバの更新は曲筆でしょうか?

A :プリンタの機能強化や印刷不具合の修正などのため、プリンタドライバの
アップデートは、頻繁におこなわれています。プリンタメーカーのほとん
どはWebサイトで、プリンタドライバの最新バージヨンを提供していま
すので、プリンタ管理者は最新のプリンタドライバを確認し、変更内容に
応じてプリントサーバーに反映させる必要があります。
windows 2000とWindows NT 4.0クライアントはプリントサーバーに
接続するたびにプリンタドライバのバージヨンを確認し、プリントサーバ
ーのプリンタドライバが東新されていると自動的に最新バージヨンをダウ
ンロードして利用するように設計されています。よって、プリントサーバ
ーのプリンタドライバがアップデートされていれば、クライアントのプリ
ンタドライバも自動的にアップデートされます。 Windows NT 3.xクライ
アントの場合は、スプーラサービスを起動するたびに確認し、プリンタド
ライバを自動更新します。
Windows 95および98クライアントはプリンタドライバの自動更新はお
こなわれませんので、管理者は各マシンに手動でプリンタドライバをアッ
プデートする必要があります。

●プリンタのセキユリティ
プリンタにも、ファイルと同じようにユーザーやグループにアクセス許可を設定できま
す。ただし、プリンタのアクセス許可は、ファイルのアクセス許可と異なり、直接接続さ
れたプリンタと共有プリンタで共通です。つまり、プリンタに適用されたアクセス許可は、
ユーザーが直接利用してもネットワークを介して利用しても同じです。プリンタのアクセ
ス許可は、プリンタのプロパティの[セキユリティ]タブで設定します(図5-50)c

●図5-50  セキユリティ

プリンタのアクセス許可は、 「印刷」、 「プリンタの管理」、 「ドキユメントの管理」があ


ります。これらのアクセス許可はさらに次のアクセス許可エントリと対応付けられます
(表5-2)。
5・6 プリンタの共有

●表5-2  プリンタのアクセス許可とアクセス許可エントリ

○ ○













≡速

嫌 享
宇 ;
÷


j

ただし、プリンタに対しては、通常それほど詳細なアクセス許可エントリを必要としま
せん。よって、標準のアクセス許可で十分運用することが可能です。次にプリンタのアク
セス許可を紹介します。

●印 刷
アプリケーシヨンからドキユメントを印刷することができます。一般ユーザーに対して
は、 「印刷」を許可します。

・プリンタの接続
・ドキユメントの印刷

●プリンタの管理
プリンタそのものを管理できます。プリンタ管理者に対しては、 「プリンタの管理」を
許可します。

・プリンタの共有
・プリンタのプロパティの変更
・プリンタの削除
・プリンタのアクセス権の変更

●ドキユメントの管理
すべてのユーザーが印刷したドキユメントに対するアクセスが可能です。ただし、 「ド
キユメント管理」では、ドキユメントを印刷することはできませんので注意をしてくださ
い。

・ドキユメントの一時停止、再印刷、削除
既定では、 AdministratorsとServer Operators、 Print Operatorsグループ(Windows
2000 Professionalの場合はPower Usersグループ)のメンバに、 [印刷]、 [プリンタの管
理]、 [ドキユメントの管理]のすべての権限が与えられています。よって、これらのメン
バは共有プリンタに対してフルコントロールのアクセス権限をもちます。また、
Everyoneグループに[印刷]アクセス許可が与えられていますので、通常は誰でも印刷
をおこなうことができます。このほか、 CREATOR OWNER (作成者)には[ドキユメ
ントの管理]のアクセス許可が与えられていますので、自分が印刷したドキユメントに関
しては、自分で一時停止、再印刷、削除といった管理をおこなうことができます。
インターネットam
インターネット印刷はインターネットやイントラネットを介した印刷を実現します。印
刷データは、 IPP (Internet Printing Protocol)というHTTP内にカプセル化されたプロ
トコルを使ってやり取りされるため、 Proxy Serverやファイヤウォール′を介した印刷も
可能です。インターネット印刷により、顧客のプリンタに直接カタログやニユースを送信
するなど、いままでFAXが担ってきた業務を肩代わりさせることができます(図5-51)。

●図5-51 ● インターネット印刷

インターネット印刷を利用するには、プリンタの追加ウイザードの[プリンタの検索]
で[uRL]に「http://コンピユータ名/Printers/共有名/.printer」と入力します(図5-33)。
また、インターネット印刷をサポートするプリントサーバーでは、 IIS (Internet
Information Services)を実行しておく必要があります。
「 ー 」
■   -     l

Microsoft管理コンソールの[グループポリシー]スナップインを使い、 [ロ
ーカルコンピユータポリシー] - [コンピユータの構成] - [管理用テンプレ
ート] - [プリンタ]のポリシーの   ベース印刷]を無効にすることで、
インターネット印刷を無効にすることができます。
l

L._
インターネット印刷にはもう1つ、ブラウザを使ってプリンタを管理する機能がありま
す。クライアントのブラウザからURLとして「http://コンピユータ名/Printers」を人力
すると、 Webベースの[プリンタ]フォルダが表示され、プリントサーバーのプリンタ
キユーが管理できます。このWebベースの[プリンタ]フォルダでは、プリンタドライ
バのインストールをはじめ、ドキユメントとプリンタの操作がおこなえます。なお、ブラ
ウザを使ったプリンタ管理には, Internet Explorer Version 4.0以降の使用が必須となっ
ています(図5-52)。

●図5-52< ブラウザによるプリンタ管理
リモートアクセスは、遠隔地のユーザーがア
ナログ電話回線やISDNを経由してインタ
ーネットや社内LANに接続する機能です。
自宅オフィスや在宅勤務などのSOHO
(Small Office Home Office)でビジネス
を展開する場合、リモートアクセスは、必須
の機能といえるでしょう。
リモートアクセスクライアントの

制JI
6-1-1リモートアクセスの概要
リモートアクセスは、アナログ電話回線やISDNなどのWAN (Wide Area Network)
を利用し、遠隔地のネットワークに接続する機能です。リモートアクセスは、リモートア
クセスクライアントとリモートアクセスサーバーから構成され、リモートアクセスクライ
アントがダイヤルし、リモートアクセスサーバーがそれに応答し、ネットワークを形成し
ます。リモートアクセスではリモートアクセスサーバーのリソースに限らず、リモートア
クセスサーバーの先にあるネットワークのリソースにもアクセスできます(図6-1)0
ファイルの利用

社内ネットワーク

●図6-1● リモートアクセス

リモートアクセスの例として,上図のように会社のLAN (Local Area Network)に接


続するケースや、 ISP (Internet Service Provider)を介し、インターネットに接続する
ケースなどが考えられます。また、 Windows 2000ではWAN以外にも、シリアルケープ
6・1リモートアクセスクライアントの利用

ル、パラレルケーブル、赤外線リンクを利用した直接接続もサポートされています(図6-
2)。

社内ネットワーク
●図6-2( 直接接続

windows 2000のリモートアクセスクライアントとリモートアクセスサーバーは、業界
標準となっているPPP (Point-to-Point Protocol)と呼ばれるプロトコルをサポートして
います。よってWindows 2000同士でなくても、 PPPをサポートするコンピユータやネッ
トワーク機器であれば、リモートアクセスが可能です。例えば、 Shiva LAN Roverや
NetWare Connectと相互運用することも可能です。

リモートアクセスのように外部からのアクセスを許可するネットワークでは、セキユリ
ティの強化は重要なポイントとなります。 Windows 2000のリモートアクセスでは、認証
と暗号化をサポートし、外部からの不正な利用者とデータの盗聴を排除できます。
windows 2000は次の認証プロトコルとデータの暗号化をサポートします。

●認証プロトコル
認証プロトコルは、ユーザー名とパスワードを使った認証機能を実装します。このとき、
ユーザー名とパスワードの送信時の暗号化の有無などにより次の認証プロトコルが用意さ
れています。

pAP (Password Authentication Protocol)


spAP (Shiva Password Authentication Protocol)
cHAP (Challenge Handshake Authentication Protocol)
MS-CHAP (Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol)
MS-CHAP V2
EAP (Extensible Authentication Protocol) -TLS

●データの暗号化
ユーザー認証後のデータ転送を暗号化する方法です。 PPTPではMPPEが使用され、
L2TPではDESや3DESが使用されます。

MPPE (Microsoft Point-to-Point Encryption)


DBS (Data Encryption Standard)
3DES (高度暗号化パックをインストールしたときのみ)

6-1-2 Uモート7クセスタライアント0セットアップ
インターネットやLANへの接続をおこなうリモートアクセスクライアントの構成は、
コントロールパネルの[ネットワ-クとダイヤルアップ接続]フォルダで集中的に管理さ
れています。ここではISPを経由してインターネットに接続するためのリモートアクセス
クライアントの構成を紹介します。

リモートアクセスクライアントを構成する前に、モデムやTA (Terminal
1 I
Adapter)などの通信デバイスを接続し、ドライバのインストールする必要が
1 あります。 Windows 2000では、通信デバイスをプラグアンドプレイで検出し l
ますが、検出できない場合はコントロールパネルの[電話とモデムのオプシヨ
1 ン]より手動で追加することもできます。 I

L - - - - - 11111111■ - - ■■- - ■■■■ - - - -I

1. [スタート]メニユーより[設定] - [ネットワークとダイヤルアップ接続]をクリ
ックします。
2. [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダが表示されますo [新しい接続の作成]
アイコンをダブルクリックします。
3. [ネットワークの接続ウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図6-3 。
ボタンをクリックします。
6・1リ モートアクセスクライアントの利用

●園6-3< ネットワークの接続ウイザードの開始

4. [ネットワーク接続の種類]ダイアログボックスが表示されます(図6-4)o ISPに接続
するには[インターネットにダイヤルアップ接続する]をクリックし、
タンをクリックします。なお、社内ネットワーク(プライベートネットワーク)に接
続する場合は[プライベートネットワークにダイヤルアップ接続する]を選択しますo

●図6-40 ネットワーク接続の種類
5. [インターネット接続ウィザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図6-5)。
ここで選択した内容により、モデム経由でMicrosoftインターネット参照サービスにア
クセスします。 Microsoftインターネット参照サービスは、さまざまなISPのオンライ
ンサンインアップヤアクセスポイントー覧を提供するサービスです。

イン5z -辛.9卜接続ウイザード申開始

インターネ.i十指続ウィザードはインターネットに持続するお手伝いをします.こ
のウィザード引責うと既存または新規のインターネット77力rjントが喜鼓定できま
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軒新しいインター如トアカウントにサインア,:}プします(電話Bi]緑ほモデムに娼
続されていま寸) (s;

r既存のイントネットアカウント竜このコ1・ビユー虹指します(電話回線はモfl
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(LAN)を憤って持続します亡吐・

イン与トネ1I.ト曲喜葺左巻変更せす〔こ終7す畜場合は、拝やンセル】をDIJヤクしてくr=r
31冗

詳細については[チユートリアル】をクリックして(荘さい。

●図6-5  インターネット接続ウイザードの開始

●新しいインターネットアカウントにサインアップします
Microsoftインターネット参照サービスを使用して、 ISPへのオンラインサインアップ
をおこないます(図6-6)0

●図6-6  インターネットサービスプロバイダの選択
6.1リモートアクセスクライアントの利用

●既存のインターネットアカウントをこのコンピユータに移します
Microsoftインターネット参照サービスを使用して、 ISPの近隣のアクセスポイントを
選択します。

●インターネット接続を手動で設定するか、またはLANを使って接続します
Microsoftインターネット参照サービスを利用せずにアクセスポイントの電話番号を手
動で入力します(図6-7)c オンラインサインアップが不要な場合ヤアクセスポイントの蛋
話番号をすでに知っている場合はこちらを選択します。また、 Microsoftインターネット
参照サービスをサポートしていないISPを利用している場合も同様です。

●図6-7  インターネットアカウントの接続情報
6・ [インターネットアカウントのログオン情報]ダイアログボックスが表示されます
(図6-8)o ISPより与えられた情報をもとに[ユーザー名]と[パスワード]を人力し、
ボタンをクリックします。

●図6-8  インターネットアカウントのログオン情報

7・ [コンピユータの設定]ダイアログボックスが表示されます(図6-9)。 [接続名]に、
適当な名前を入力し、 ボタンをクリックします。

●図6-9  コンピユータの設定

8・ [インターネットメールアカウントの設定]ダイアログボックスが表示されます(図
6-10)。メールソフトとしてOutlook Expressを使用し、メールを送受信するには「イ
ンターネットメールアカウントを設定しますか?」に対して、 [はい]をクリックしま
6.1 IJモートアクセスクライアントの利用

す。 [はい]をクリックした場合は、メールサーバーのアドレスやメールユーザー名,
パスワードなどの情報を人力する必要があります。 [いいえ]をクリックした場合は、
メールの設定はおこないません。

●図6-100 インターネットメールアカウントの設定

9. [インターネット接続ウイザードを終了します]ダイアログボックスが表示されます
(図6-ll)c ボタンをクリックします。

●図6-11  インターネット接続ウイザードを終了します
[ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダに新しいダイヤルアップ接続のアイコ
ンが作成されます(図6-12)。以後、この接続アイコンから、ダイヤルアップ開始やプロ
パティの変更がおこなえます。

●図6-12  ダイヤルアップ接続のアイコン

6-1-3 コ77t7S岩<7V トのプロパティ設定


[接続]ダイアログボックスの ボタンをクリックするか、またはダイヤル
アップ接続アイコンのシヨートカットメニユーより[プロパティ]を選択することで、ダ
イヤルアップ接続のプロパティが表示できます。プロパティには5つのタブがあり、イン
ターネット接続ウイザードで人力した内容を含め、さまざまなオプシヨンが設定できます。
例えば、 [オプシヨン]タブには、リダイヤル回数、マルチリンクの有無などインターネ
ット接続ウイザードでは設定できないオプシヨンがあります(図6-13)。
6・1リモートアクセスクライアントの利用

●図6-13< オプシヨン

6・ト4 ダイヤルアップの開始
ダイヤルアップ接続のアイコンをダブルクリックすると、 [接続]ダイアログボックス
が表示されます。このダイアログボックスには、インターネット接続ウイザードで入力し
たユーザー名とパスワード(セキユリティのためアスタリスク(*)で表示されます)が
表示され、必要に応じて内容を変更できます。 ボタンをクリックすると、実
際にダイヤル接続が開始されます(図6-14)。

●図6-140 接 続
接続が完了するとタスクバーに接続アイコンが表示され、ネットワークに直接接続され
ている場合と同じようにリソースにアクセスできます。また、ローカルエリア接続のアイ
コンと同様に接続アイコンから、接続状況や接続パラメータの詳細、および切断ができま
す(図6-15)。

●図6-150 ダイヤルアップ接続状態


I [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダのダイヤルアップ接続アイ
コンはシヨートカットメニユーの[コピー作成]より設定をコピーすることが
I
できます。アイコンをコピーすることで、 ISP、アクセスポイント、モデムな


I どの異なる設定のダイヤルアップ接続を簡単に作成することができます。

L I  - - - l- l- - - - - - I- - - l-


インターネット蛙盛典看
インターネット接続共有は1台のコンピユータで作成したダイヤルアップ接続やプライ
ベートネットワーク接続などのネットワーク接続を共有し、 LAN上のクライアントから
利用する機能です(図6-16)c インターネット接続共有により、モデムやTAなどのデバ
イスをすべてのコンピユータに用意する必要がなくなりコストが削減できます。なお、イ
ンターネット接続共有はWindows 98 Second Editionにもあります。

●図6-160 インターネット接続共有


windows 2000 Serverにはインターネット接続共有以外に、接続共有といわ
I I
れる同様の機能があります。接続共有はより大規模なネットワークを対象とし
I た機能で、インターネット接続共有より高機能ですが、設定が複雑になってい I
ます。なお,インターネット接続共有と接続共有は1台のコンピユータで同時
I に動かすことはできません。 l

L - ■■■■
インターネット接続共有は、他のネットワークサービスと干渉するため、ドメインコン
トローラのWindows 2000 Server、 DNSサーバー、ルーター、 DHCPサーバーが存在す
るネットワークでは使用できません。また、インターネット接続共有サーバーはクライア
ントにDHCP互換アドレスを割り振りますので、クライアントは静的にIPアドレスを設
定せず、 IPアドレスの自動取得を有効にしておく必要があります。
インターネット接続の共有の有効化は、接続アイコンのプロパティの[共有]タブでお
こなえます。共有アクセスは、 Administratorsグループのメンバだけが有効にできます。

1. [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダで共有したい接続アイコンのプロパ
ティを開き、 [共有]タブをクリックします。
2・接続アイコンのプロパティの[共有]タブが表示されます(図6-17)c インターネット
接続共有を有効にするためににの接続でインターネット接続の共有を有効にする]
をチェックします。また、ネットワーク接続がモデムまたはISDNの場合、自動的に
ダイヤルするように[オンデマンドダイヤリングを有効にする]もあわせてチェック
してください。インターネット接続の共有の設定はこれだけです。
をクリックします。

●図6-17● 共 有
6.2 インターネット接続共有


自動的にダイヤルされたネットワーク接続は、通信終了後に自動切断するよ
l l
うに構成します。切断までの待ち時間(切断タイマー)は、接続アイコンのプ
ロパティの[オプシヨン]タブの[切断するまでの待ち時間]で設定できます。 l
I
なお、既定は[切断しない]になっていますので、リモートアクセスサーバー
I 側の切断タイマーに依存することになります。 l

L - - - = - - - - - - - -   !   - - 」
3. [LANアダプタの]Pアドレスは192.168.0.1に設定されます]というメッセージが表
示されます。インターネット接続共有では、これを有効にしたコンピユータのネット
ワークカードのIPアドレスを「192.168.0.1 (サブネットマスク255.255.255.0)」に固定
するように設計されています。そのまま ボタンをクリックします(図6-18c

●図6-18  LANアダプタのIPアドレスは192.168.0.1に設定されます

以上の設定により、インターネット接続共有が開始されクライアントにIPアドレスを
配布することができるようになります。配布されたIPアドレスとして「192.168.0.x (Ⅹは
ネットワークで使用されていない任意の番号)」、サブネットマスク「255.255.255.0」、デ
フォルトゲートウェイ「192.168.0.1」が設定されます。さらに共有アクセスサーバーは
DNSプロキシとして動作し、クライアントが要求するホスト名の解決を代理で処理しま
す DNSプロキシによりクライアントはホスト名を使用したアクセスができます。

DNSプロキシにより、クライアントはホスト名をDNSサーバーで解決でき
I
ますが、 WINSプロキシはサポートされないため、 NetBIOS名の解決はブロー
ドキヤストに頼ることになります。 I

- ■■■■ - ■- - - - - - - - - ■■一1 - - 」
リモートアクセスサーバーの

毒昏 入

6-3-1リモート7クセスサーn-の概要
リモートアクセスサーバーはリモートアクセスクライアントに対する着信接続を受け付
け、社内ネットワークなどのLANへの接続を可能とします。 Windows 2000をリモート
アクセスサーバーとして構成した場合、 Windows 2000のユーザーアカウントを使ってリ
モートアクセスクライアントを認証することができます。
1台のWindows 2000は複数の回線を収容し、同時に複数のリモートアクセスクライア
ントからの接続に対応できます。 Windows 2000 Professionalの場合は同時に最大3接続
まで、 Windows 2000 Serverの場合は物理的に接続できるだけの着信接続をサポートし
ます。また、リモートアクセスクライアントとリモートアクセスサーバー問で複数の回線
を同時に利用するマルチリンクにより、通信速度を向上させることも可能です。例えば、
2台の56kbpsのモデムでマルチリンクを構成すれば、 56× 2-112Kbpsで通信できますo
さらにドメイン環境ではリモートアクセスポリシーを使用することで、マルチリンクの回
線数を要求に応じてフレキシプルに追加、削減するBAP (Bandwidth Allocation
Protocol)とBACP (Bandwidth Allocation Control Protocol)が構成できます。

6・3-2 1Jモートアクセスサーn-o>インストール
リモートアクセスサーバーの設定方法は、 Windows 2000の種類と役割により異なりま
す。 Windows 2000 ProfessionalとスタンドアロンのWindows 2000 Serverは、コントロ
ールパネルの[ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダで着信接続を作成し、設定
します。ドメインコントローラやドメインに所属(メンバサーバー)するWindows2000
Serverは, Microsoft管理コンソールの[ルーティングとリモートアクセス]で着信接続
を設定します。どちらの方法でも着信接続の設定は、 Administratorsグループのメンバ
でおこないます。今回はコントロールパネルの[ネットワークとダイヤルアップ接続]フ
ォルダで着信接続を作成していきます。
6.3リモートアクセスサーバーの導入


windows 2000には、 Windows NTのRAS (Remote Access Server)を管
I
理するためのツールとして、 「リモートアクセス管理」が用意されています。
リモートアクセス管理は[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスよ I

lり「rasadmin.exe」で実行できます(図6-19)c I

l I

) I

I I

l I

I l

I 1

I I

I ●図6-190 リモートアクセス管理 I

L I     1   -   1   -   1   - - - - - - -   1  1-

1. [スタート]メニユーより[設定] - [ネットワークとダイヤルアップ接続]をクリ
ックします。
2. [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダが表示されます。 [新しい接続の作成]
アイコンをダブルクリックします。
3. [ネットワークの接続ウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします。
4・ [ネットワーク接続の種類]ダイアログボックスが表示されます(図6-20)。 [着信接
続を受け付ける]をクリックし、 ボタンをクリックします。

●図6-20  ネットワーク接続の種類

5. [着信接続に使うデバイス]ダイアログボックスが表示されます(図6-21)。着信接続
には、直接接続も含まれるため、モデムやTA以外にもシリアルやパラレル、赤外線
などの接続デバイスも一覧に表示されます。接続デバイスの一覧から着信接続に使用
するすべてのデバイスにチェックし、 ボタンをクリックします。

●図6-21  着信接続に使うデバイス

6・ [着信した仮想プライベート接続]ダイアログボックスが表示されます(図6-22)c仮
想プライベート接続については、 6-4 「仮想プライベートネットワークの作成」を参照
してください。今回は[仮想プライベート接続を許可しない]をクリックし、
ボタンをクリックします。
6・3リモートアクセスサーバーの導入

●図6-220 着信した仮想プライベート接続

7. [接続を許可するユーザー]ダイアログボックスが表示されます(図6-23)。接続を許
可するユーザーの一覧には、 [ローカルユーザーとグループ]で作成したユーザーが表
示されます。着信接続を許可するユーザーすべてにチェックし、 ボタンを

クリックします。

●図6-23< 接続を許可するユーザー

l   -   l■l
[接続を許可するユーザー]では着信を許可するだけでなく、
ボタンで新しいユーザーを作成したり、 ボタンでユーザーを削除
したりすることもできます。また、 ボタンでプロパティを表示し、


パスワードの変更やコールバックの設定をおこなうこともできます。

」 ■■

8. [ネットワークコンポーネント]ダイアログボックスが表示されます(図6-24)c着信
接続を有効とするネットワークコンポーネントをチェックし、 ボタンをク
リッタします。なお、ここに表示されないインストール済みのネットワークコンポー
ネント(AppleTalkなど)は常に有効となります。

●図6-24( ネットワークコンポーネント

9. [ネットワークの接続ウイザードの完了]ダイアログボックスが表示されます(図6-
25)。 [この接続に付ける名前]に適当な名前を入力し、 ボタンをクリック
します。
6・3 リ モートアクセスサーバーの導入

●図6-25(ネットワークの接続ウイザードの完了

[ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダに新しい着信接続アイコンが作成され
ます(図6-26)c

頭 L'・遠 敷
闘雅 趣 新しい持続曲 インターネットへロー如し工U7 撃嘩嘩琴
作成   爪持続   持続
ネットrj -ウヒ91イヤルア
・9プ接続
1. =ン〉H/ 、∴、・、∴:・、,- ,、、-・、1-、、.、t、・・、・.、、""""\=、.、.㍉、・"  ト  ∴・ ㌔ ・、 、 ・ヽ ヽ.・ヽ・ヽ-ヽヽ、

着信溝葺売
種葉自着信持続
捕態:切断

●図6-26● 着信接続のアイコン
着信接続は1つしか作成できません○よって、すでに着信接続がある状態で
再度、着信接続を作成すると既存の着信接続が再構成されます。

-                  - - l- - -

6-3-3 リモートアクセスサーJ
リモートアクセスサーバーのインストールが終了したら、次に、リモートアクセスクラ
イアントへのIPアドレスの割り当て範囲を設定します。着信接続アイコンのシヨートカ
ットメニユーから[プロパティ]をクリックし、着信接続のプロパティの[ネットワーク]
タブからネットワークコンポーネントである[インターネットプロトコル(TCP/IP)]の
プロパティを表示します(図6-27)。

●図6-270 着信TCP/lPのプロパティ

●ネットワークアクセス
[呼び出し元にローカルエリアネットワークへのアクセスを認める]がチェックされて
いる場合、リモートアクセスクライアントはリモートアクセスサーバーを経由して、
LAN上のリソースにアクセスすることができますoこのチェックがか、場合、リモート
アクセスクライアントはリモートアクセスサーバー上のリソースにしかアクセスできませ
ん○この設定は、既定でチェックされています。
6.3リモートアクセスサーバーの導入

TCP/lPアドレスの割り当て
リモートアクセスクライアントに対して、 IPアドレスの配布をおこないます。 IPアド
レスは,リモートアクセスサーバーで指定した静的範囲から割り当てるか、またはDHCP
サーバーからIPアドレスを割り当てることができます。静的なIPアドレス範囲から割り
当てる場合は必ず2つ以上のIPアドレス範囲を人力します。なぜなら、 IPアドレス範囲
の1つはリモートアクセスサーバーが使用し、残りをリモートアクセスクライアントに割
り当てるからです。このほか、リモートアクセスクライアントで設定されているIPアド
レスをそのまま使用させるオプシヨンもありますが,悪意のあるユーザーがクライアント
になりすますと、以前接続したクライアントがアクセスしたリソースにアクセスできてし
まうため、セキユリティの問題から通常の使用にはお勧めできません。

6-3-4 リモー トアクセスサーn-の着信制RB
ネットワークの接続ウイザードの中で、リモートアクセスサーバーに接続できるユーザ
ーを指定しましたが、同様の設定がMicrosoft管理コンソールの[ローカルユーザーとグ
ループ]でもおこなえます。 [ローカルユ-ザ-とグループ]のユーザープロパティの
[ダイヤルイン]タブでは、さらにユーザーに対して着信制限をおこなうこともできます
(図6-28c

●図6-28( ダイヤルイン
●発信番号を確認
ユーザーアカウントにリモートアクセスクライアント側の電話番号を対応付けします。
もし、両者が一致しなかった場合はアクセスを拒否します。この機能には通信サービス、
デバイス、ドライバのサポートが必要です。

●コールバックオプシヨン
コールバックは、リモートアクセスクライアントからのダイヤル接続をいったん切断し、
リモートアクセスサーバーからリモートアクセスクライアントに逆にダイヤルするという
機能ですoこの機能により、回線費用をリモートアクセスサーバー側に負担させ、さらに
特定の番号にリダイヤルすることでセキユリティを強化させることができます。コールバ
ックオプシヨンではユーザーアカウントごとに, 「コールバックさせない」、 「自由な電話
番号にコールバックさせる」、 「常に特定の電話番号にコールバックさせる」という3つの
設定ができます。

●静的JPアドレスを割り当てる
ユーザーアカウントに静的なIPアドレスを割り当て、このユーザーで認証したリモー
トアクセスクライアントに固定のIPアドレスを割り当てます。この設定は着信接続のプ
ロパティのTCP/IPアドレスの割り当てより優先されます。ただし、同じユーザーで同時
に複数の接続があった場合は、最初の接続にこの静的IPアドレスを割り当て、残りの接
続には着信接続のTCP/IPアドレスの割り当てよりIPアドレスを割り当てます。
仮想プライベートネットワークの

作 d
6-4-1 VPIⅦの概要
vpN (Virtual Private Network :仮想プライベートネットワーク)とは、主にインタ
ーネットを経由した社内LAN (プライベートネットワーク)への接続で使用されます
(図6-29)。アナログ電話回線やISDNを使ったダイヤルアップ接続では、長距離接続時に
非常にコストがかかりますが、インターネットを介したプライベートネットワーク接続で
あれば、近隣のアクセスポイントからISPを経由して接続できるため、通信コストを削減
できます。

●図6-290 仮想プライベートネットワーク

インターネットを経由したリモートアクセスは、セキユリティや利用できるプロトコル
がTCP/IPに限定されるといった問題がありますが、 VPNではPPTP (Point-to-Point
Tunneling Protocol)やL2TP (Layer 2 Tunneling Protocol)のようなトンネリングプロ
トコルを使用することで解決します。トンネリングプロトコルは、パケットをカプセル化
することで一般的なほとんどのプロトコルに対応し、 MPPEやDESによる暗号化により、
第三者にデータを盗聴されることがなくなります。よってVPNは、パブリックなインタ
ーネットを専用線のように使用することができます。
Windows 2000は、仮想プライベートネットワークのVPNクライアントとVPNサーバ
ーの両方に構成することができます。

6・4・2 VPN tf-M-OHz y トアップ


VPNサーバーとしてWindows 2000を構成することは簡単です。ネットワークの接続
ウイザードで着信接続を作成する際に[仮想プライベートネットワーク接続を許可する]
を選択するだけです。すでに着信接続が作成されている場合は、着信接続アイコンのプロ
パティの[全般]タブで[インターネットなどのネットワークをトンネリングして、ほか
のコンピユータがこのコンピユータヘブライベ-ト接続を確立できるようにする]をチェ
ックします(図6-30)。

●図6-300 全 般
6・4 仮想プライベートネットワークの作成


I 、.竺警プア4s<TIネットワ クを社甲子.1yチアー^だItfcffiヂする竺竺 I
着信接続を許可するデバイスのチェックをすべてはずしてください。すべての
チェックをはずした場合はネットワークカードだけがその対象となります。 I

- - - ■- ■- ■- - - - - ■- - - - -■■ 」

6-4-3 VPNクライアントのセットアップ
vpNクライアントとしてWindows 2000を構成するには、 [ネットワークとダイヤルア
ップ接続]フォルダにプライベートネットワーク接続を作成します。

1.コントロールパネルの[ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダから[新しい
接続の件成]をダブルクリックします。
2. [ネットワーク接続の種類]ダイアログボックスが表示されます(図6-31)。仮想プラ
イベートネットワークへ接続するため、 [インターネット経由でプライベートネットワ
-クに接続する]を選択し, ボタンをクリックします。

●図6-31 ● ネットワーク接続の種類
3・ [パブリックネットワーク]ダイアログボックスが表示されます(図6-32)。インター
ネットに直接接続されているVPNクライアントや社内ネットワークでVPNを利用す
る場合は[最初の接続にダイヤルしない]をクリックします。インターネットにISP
を経由して接続するVPNクライアントの場合は、 [次の最初の接続に自動的にダイヤ
ルする]をクリックし、 ISPへダイヤルするダイヤルアップ接続を選択します。

●図6-320 パブリックネットワーク

4・ [接続先のアドレス]ダイアログボックスが表示されます(図6-33)。 [ホスト名また
はIPアドレス]に仮想プライベートネットワークの入り口となるリモートアクセスサ
-バーのホスト名かIPアドレスを入力し、 ボタンをクリックします。

●図6-330 接続先のアドレス
6・4 仮想プライベートネットワークの作成

スマートカードを利用している場合は、この接続でスマートカードを使用す
る、使用しないを選択するダイアログボックスが表示されます0

- I- I- I-   1   - -   1   - - - - - I- -

5. [接続の利用範囲]ダイアログボックスが表示されます(囲6-34)c この接続をすべて
のユーザーで共有する場合は[すべてのユーザー]をクリックします。 [すべてのユー
ザー]をクリックした場合は、どのユーザーでログオンしても[ネットワ-クとダイ
ヤルアップ接続]フォルダにこの接続アイコンがあります。 [自分のみ]をクリックし
た場合は現在ログオンしているユーザーの[ネットワークとダイヤルアップ接続]フ
ォルダにだけ、この接続アイコンがあります。

●図6-34● 接続の利用範囲
6.Administratorsグループのメンバでログオンし、さらに[接続の利用範囲]で[すべ
てのユーザー]をクリックした場合のみ、 [インターネット接続の共有]ダイアログボ
ックスが表示されます(図6-35)。この接続を共有して、ほかのネットワークコンピユ
ータで利用させるには[この接続でインターネット接続の共有を有効にする]をチェ
ックします。また、最初にISP接続が必要な場合は[オンデマンドダイヤリングを有
効にする]もあわせてチェックします。

●図6-35< インターネット接続の共有

7・ [ネットワーク接続ウイザードの完了]ダイアログボックスが表示されます(図6-36)。
にの接続に付ける名前を入力してください]に適当な名前を人力し、
タンをクリックします。

●図6-36< ネットワーク接続ウイザードの完了
6・4 仮想プライベートネットワークの作成

ネットワーク接続ウイザードが完了すると、 [ネットワークとダイヤルアップ接続]フ
ォルダにVPN接続アイコンが作成されます(図6-37)。

.、頭 ._ふ 乳 J
新しい持宥売0 インターtoトヘ ロー加t.エリ77 着信持続
ネ・9卜rj -ウヒタイヤルア 作成    q)手套亮売    手酎売
・9プ接続
問.
L歯
仮王2プライベート溝i売

種葉自仮想プライA:-トネットワーウ
指芹売
臓潜
様態: -ra附

●図6-37  VPN接続のアイコン
VPN接続アイコンでは必要に応じて、プロパティの[セキユリティ]タブで暗号化の
有無と認証方法を構成します(図6-38)。また、リモートアクセスサーバーの種類として
PPTPまたはL2TPを[ネットワーク]タブの[呼び出すVPNサーバーの種類]で設定し
ます(図6-39)c

●図6-38 <  セキユリティの詳細設定

l
L2TPは、暗号化方式としてマシンベースの証明書を使ったIPSecを使用し
ます。よって、あらかじめVPNサーバーとVPNクライアントの両方にマシン

I
ベースの証明書をインストールしておく必要があります。マシンベースの証明

I 書は、公共の認証機関(CA)やCertificate Serviceを使って発行します。

」 I- - - -   1   - -   1     1   - - -   1  1- r
6・4 仮想プライベートネットワークの作成


[呼び出すvpNサーバーの種類]で[自動]を選択した場合、最初にL2TP
I I
での接続が施行され、接続に失敗するとPPTPでの接続が施行されます。よっ
I て、 VPNサーバーの種類がわからない場合は[自動]を選択します(図6-39 。 I

l 1

l I

I 1

I 1

l 1

) 1

1 I

1 {

I I

t I

I ●図6-39● 【呼び出すVPNサーバーの種類】を【自動]に設定 t

L - - - - - - - - - - - - -  1  - 」
ネットワークに接続されているコンピユータ
が、 Windowsマシンだけとは限りませんo
実際には、 UNIXやMacintosh、
NetWareなどのコンピユータが接続されて
いることがほとんどです。この章では、その
ようなマイクロソフト社以外のOSと
windows 2000で相互運用していく方法
を紹介します。
UNIXネットワークとの

ii 損
LinuxやFreeBSDの人気により、ネットワーク上のUNIXシステムは増える傾向にあ
ります。 Windows 2000には、このようなUNIXまたはUNIX互換システムと連携するた
めのいくつかの方法が用意されています。

FTPと
FTP (File Transfer Protocol)は、 FTPクライアントとFTPサーバーとの問で、ファ
イルを交換するアプリケーシヨンですo windows 2000には、コマンドラインから利用で
きるFTPクライアントとⅠISのサービスとしてFTPサーバーが用意されています。また、
Windows 2000には、 Telnet (仮想端末)のサーバーとクライアント機能も用意されてい
ます(図7-1)c

MICrosofi 〔R) Windo川s 2000 CTM〕柑uild 2195〕


Telnet Server Admin 〔 jild 5.00.99201,1)

先のオプシヨンから1つを遭‡月してください

U〕このアプリケーシヨンを終了します
1)現在のユーザーの一覧を表示します
2〕ユーザーのセッシヨンを終了します…
3) L,シユトIJの設定を表示/変更します.‥
4〕サービスを開始します
5〕サービスを停止L/ます

[0 - 5]のいすれかの番号を入力してオプシヨンを選手月してくだ古い:

●図7-1  TelnetサーK一管理ツール

> Windows Services for UNIX


マイクロソフト社が提供するWindows Services for UNIXは、 Windows 2000にUNIX
機能を追加する別売のパッケージですo windows Services for UNIXには、 UNIXの標準
的なファイル共有方法であるNFSクライアントとNFSサーバー、 60種類を越すUNIXユ
ーティリティなどが含まれます。また、 UNIXのアカウント情報(NISソースファイル)
をwindows 2000に移行するウイザードも用意されています。
7.1 UNIXネットワークとの連携

iSamba
samba (サンバ)は、 LinuxをはじめとしたUNIXシステム上で、 Microsoftネットワ
ークのサーバー機能を実現するものです。 Sambaは、 UNIXシステムをMicrosoftネット
ワーククライアントのファイルサーバーやプリントサーバーとして動作させるだけでな
く、ドメインコントローラやブラウズマスタ、 WINSサーバーとして利用することもでき
ます。

● uNIX用印刷サービス
uNIX用印刷サービスは、 UNIXシステムの一般的なプリントサーバーであるLPD
(Line Printer Deamon)を実現するためのサービスです。 UNIX用印刷サービスを実行し
たWindows 2000は、 UNIXシステムから、 LPDプリントサーバーとして認識され、印刷
を請け負うことができます(囲7-2)。

Windows 2000
(LPDサーバー)

Windows 2000 UNtX


(LPR, LPQ

●図7-20 UNIX用印刷サービス


Linuxとは?
l l
フィンランドのヘルシンキ大学の学生だったライナス・ト-ヴァルド氏
(Linus B. Torvalds)が開発したUNIXのクローンOSで、 1992年に一般に公開 I
l
されました。 Inte1386以上のCPUを搭載したPC/AT互換機をターゲットプラ
I ットフォームとしており、フリーソフトウェアとしてインターネットなどで公 1
開され、広く普及しており、現在では、 IntelCPUを搭載するPC/AT互換機だ
I 】
けでなく、 DEC Alpha搭載マシン、 Macintoshなどにも移植されていますo

L ■■■■ - - - - - ■- - - - - ■■- - - - 」
7-1-1 UNIX El酌Htt一問z<D<f y ストール
Windows 2000に接続されたプリンタへUNIXシステムから印刷をおこなうには、
Windows 2000にUNIX印刷サービスをインストールする必要があります UNIX印刷サ
ービスをインストルしたWindows2000は、 LPDサーバーとなります。

1.Administratorsグループのメンバとしてログオンします。
2・コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]をダブルクリックします。
3・ [アプリケーシヨンの追加と削除]が表示されます[windowsコンポーネントの追
加と削除]をクリックします。
4. [windowsコンポーネント]ダイアログボックスが表示されます.一覧から[そのほ
かのネットワークサービスと印刷サービス]を選択し、 ボタンをクリック
します。
5・ [そのほかのネットワークサービスと印刷サービス]ダイアログボックスが表示され
ます。一覧から[uNIX用印刷サービス]を選択し、 ボタンをクリックし
ます。
6. [windowsコンポーネント]ダイアログボックスに戻ります。 ボタンを
クリックします。

以上の操作で、 LPDプリントサーバーが[TCP/IP Print Serverヨサービスとしてイン


ストールされます[TCP/IPPrintServer]サービスが開始されていれば、 Windows2000
で共有しているすべてのプリンタがLPDプリンタとして認識され、 LPDクライアントか
ら印刷を串こなうことができます。

7-1-2 ・-H'JH ユy-f 'Jy-fOfiJJf1


UNIX用印刷サービス以外にも、 Windows 2000には、 LPRやLPQといったラインプリ
ンタプtjトコルをサポートした接続ユーティリティが標準で用意されていますo接続ユー
ティリティを使用することで、 Windows 2000からLPDプリンタへの印刷や状態の確認を
おこなうことができます。

LPR
LPR (LinePrinter)は、テキストファイルを印刷データとしてLPDサーバーに送信し、
印刷をおこないます(図7-3)c
7.I UNIXネットワークとの連携

Ipr -S [LDPサーバーの=pアドレス】 -p[プリンタ名】 【ファイル名】

C:V>Ipr -S192.168.1.1 -Plpdprr plaintext.txt

C:¥〉

●図7-   LPR

LPQ
LPQ (Line Printer Query)は、 LPDサーバーのプリントキユーの内容(印刷リスト)
を表示します(図7-4)c

lpq -S [LDPサーバーの=pアドレス】 -p[プリンタ名】

C:¥>│pq -3192.168.1.1 -Plpdprn

Windows 2000 LPDサーIf-


3?UV索 ¥耶92.168.1.1引p血rn

斤青書  様態    ジヨブ宅   ジヨー7 ID サイズ^9-シ数億先)樹立

Administrat印刷中  plaintext.txt
Administrat待機中  plaintext.txi
Administrat待機中  plaintext.txi

●図7-4( LPQ

LPRやLPQのパラメータの[プリンタ名]には、プリントキユーの名前を
I
指定します windows 2000をLPDサーバーとしている場合は、プリンタのプ
リンタ名または共有名がプリントキユーの名前となります。 I

一                    - -- 」

7・ト3 アプリケーシヨン印刷のためのLPD プJJン朗耀定


LPRは、テキストファイルを印刷するためのコマンドラインツールです。よって、
Microsoft WordやExcelのようなアプリケーシヨンデータをLPDプリンタで印刷するに
は、 [プリンタ]フォルダにLPDサーバーを出力先としたプリンタを作成する必要があり
ます。

1・ [スタート]メニユーから[設定]-[プリンタ]をクリックします。
2・ [プリンタ〕フォルダが表示されますo [プリンタの追加]をダブルクリックします。
3・ [プリンタの追加ウィザードの開始]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします。
4. [p一カルまたはネットワークプリンタ]ダイアログボックスが表示されます。 [ロー
カルプリンタ]を選択します。また、 [プラグアンドプレイプリンタを自動的に検出し
てインストールする]のチェックをはずします。 ボタンをクリックします。
5・ [プリンタポートの選択]ダイアログボックスが表示されます(図7-5)。 [新しいポー
トの作成]をクリックし、一覧から[LPRPort]を選択し、 ボタンをクリ
ツタします。

●図7-5< プリンタポートの選択
7.I UNIXネットワークとの連携

[uNIX用印刷サービス]をインストールしていない場合、新しいポートの
一覧から[LPRPort]を選択することはできません。

- - r I-  1  - - r - I1-  1   1  - -  1

6. [LPR互換プリンタの追加]ダイアログボックスが表示されます(図7-6)。 LLPDを
提供しているサーバーの名前またはアドレス]にLPDサーバーのホスト名(または、
IPアドレス)を人力します。 [サーバーのプリンタ名または印刷キユー]に印刷キユ
一名を人力し、 ボタンをクリックします。

●図7-6  LPR互換プリンタの追加

7. [プリンタの追加ウイザード]ダイアログボックスが表示されます。 [製造元]と[プ
リンタ]からLPDプリンタの種類を選択し、 ボタンをクリックします。
8. [プリンタ名]ダイアログボックスが表示されます。 [プリンタ名]にプリンタに付け
る名前を入力します Windowsの既定のプリンタとするなら、 [windowsアプリケー
シヨンで、このプリンタを通常使うプリンタとして使いますか?]で
択します。 ボタンをクリックします。
9・ [プリンタ共有]ダイアログボックスが表示されます(図7-7)。 LPDプリンタを共有
することで、このコンピユータを印刷ゲートウェイとして使用することができます。
印刷ゲートウェイは、 UNIX用印刷サービスをインストールしていないクライアント
に対して、 LPDプリンタへのゲートウェイとして機能し、印刷を可能にします。

●図7-7+ プリンタ共有

10.場所とコメント]ダイアログボックスが表示されます。 ボタンをクリッ
クします。
ll.テストページの印刷]ダイアログボックスが表示されます。テスト印刷をおこなう
なら、 [はい]を選択します。
12.プリンタの印刷ウイザードを完7しています]ダイアログボックスが表示されます。
設定内容を確認し、間違いがなければ、 ボタンをクリックします。

以上の操作により、 LPDプリンタが[プリンタ]フォルダに登録されます。登録後は、
通常のローカルプリンタと同じ操作で印刷をおこなうことができます。また、印刷ゲート
ウェイとして設定した場合は、 Microsoftネットワーククライアントに、 LPDプリンタを
提供することができます。
ネットワークとの

i垂 損
windows 2000 ServerにAppleTalkプロトコルをインストールし、 Macintoshファイル
サーバーやMacintoshプリントサーバーのサービスを実行することで、 Windows 2000
serverをMacintoshのAppleShareサーバーとして運用することができます。
AppleShareサーバーはMacintoshの標準サーバーなので、 Macintoshでは特別なソフト
ウェアをインストールすることなく、 Windows 2000のリソース-アクセスすることがで
きます(図7-8)c
Windows2000
Server

Macintosh

●図7-8  Macintoshとの連携

windows 2000 Serverには、次のMacintosh用サービスとプロトコルが用意されていま


す。

AppleTalk
アップル社のMacintoshネットワークで使用するプロトコルです AppleTalkにより、
Macintoshのファイルやプリンタを共有することができます。また、 ATCP (AppleTalk
。ver ppp)はAppleTalkのPPP (Point to Point Protocol)での利用を可能としますo
ATCPにより、ダイヤルアップ経由で、 AppleTalkを利用することができます。 ATCP
は、AppleTalkとリモートアクセスをインストールすると自動的にインストールされます。
● Ma亡intosh用ファイルサービス
Windows 2000をMacintoshのファイルサーバーとして利用することができます。この
とき、 MacintoshからはAppleShareサーバーとして認識されるため、 Macintosh側に特
別なソフトウェアをインストールする必要がありません。

Macintosh用印刷サービス
Windows 2000をMacintoshのプリントサーバーとして利用することができます。この
とき、 MacintoshからはAppleShareサーバーとして認識されるため、 Macintosh側に特
別なソフトウェアをインストールする必要がありません○また、 PostScript変換により、
MacintoshはPostScriptドライバ(LaserWriterドライバ)を使用するだけで、 Windows
2000がサポートするすべてのプリンタに印刷することができます。

7-2-1 Macintosh 77<J甥*-K-oo;i眉-hⅧ
Windows 2000 Serverを、 Macintoshのファイルサーバーとして運用するには、
Macintosh用ファイルサービスが必要です。 windows 2000 ServerにMacint。sh用ファイ
ルサービスをインストールすることにより、同時にAppleTalkプロトコルがインストー
ルされ、 Macintoshとのネットワークが構築できます。なお、 Macintosh用ファイルサー
ビスをインストールするWindows2000Serverには、 NTFSパーティシヨンが必須ですo

1.Administratorsグループのメンバとしてログオンします。
2・コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]をダブルクリックします。
3・ [アプリケーシヨンの追加と削除]が表示されます[windowsコンポーネントの追
加と削除]をクリックします。
4. [windowsコンポーネント]ダイアログボックスが表示されます。一覧から[そのほ
かのネットワークサービスと印刷サービス]を選択し、 ボタンをクリック
します。
5・ [そのはかのネットワークサービスと印刷サービス]ダイアログボックスが表示され
ます(図7-9 。一覧から[Macintosh用ファイルサービス]を選択し、 ボ
タンをクリックします。
7-2 Macintoshネットワークとの連携

●図7-9< そのほかのネットワークサービスと印刷サービス

windows 2000をMacintoshプリントサーバーとして利用するには、
[Macintosh用印刷サービス]を追加します。

- - - = - - - - - - - - - I- -

6. [windowsコンポーネント]ダイアログボックスに戻ります。 ボタンを

クリックします。

以上の操作で、必要なファイルがコピーされます。また、 AppleTalkプロトコルがイン
ストールされていない場合は、自動的にAppleTalkプロトコルもインストールされます。

7-2-2 Macintosh?クセス可能1i'Jユームの作成
Macintoshアクセス可能ボリユームは、 Windows 2000のフォルダをMacintoshクライ
アントに公開するためのものです。 Macintoshアクセス可能ボリユームは、 Windows
2000からも通常のフォルダとしてアクセスできるため、 Microsoftネットワーククライア
ントのために共有することもできます。このように、 Macintoshアクセス可能ボリユーム
をMicrosoftネットワークで共有すると、両方のプラットフォームから同じディレクトリ
に接続することができます Macintoshアクセス可能ボリユームの作成には、 [共有フォ
ルダ]スナップインを使用します(図5-15)c
1.Microsoft管理コンソールに[共有フォルダ]スナップインを追加します。
2・ [コンソールルート] - [共有フォルダ] - [共有]を展開します。 [共有]フォルダ
で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しいファイルの共有]をク
リックします。
3・ [共有フォルダの作成]ダイアログボックスが表示されます(図7-10)。 [次のクライ
アントからアクセスできます]で[MicrosoftWindows]のチェックをはずし、
[AppleMacintosh]のチェックをつけます。次に、 [共有するフォルダ]に実フォル
ダのUNCパスを人力し、 [Macintosh共有名]にMacintosh共有ボリユームの名前を
人力します。 ボタンをクリックします。

●図7-10● 共有フォルダの作成

4・ [共有のアクセス許可]ダイアログボックスが表示されます(図7-ll)。ウイザードで
は、基本的なMacintosh共有ボリユーム-のアクセス許可を設定できませんので、そ
ボタンをクリックします。

●図7-ll ● 共有のアクセス許可
7-2 Macintoshネットワークとの連携

5. 「別の共有フォルダを作成しますか」というメッセージが表示されます。これ以上、
Macintoshアクセス可能ボリユームを作成しない場合は ボタンをクリック
します。

以上の操作で、 Macintoshアクセス可能ボリユームが作成され、 [共有]フォルダに表


示されます。

7・2- Macintoshアクセス可能*リユームの7クセス許可
[共有フォルダ]のMacintoshアクセス可能ボリユームのプロパティの[セキユリティ]
タブで、アクセス許可を設定することができます(図7-12)。アクセス許可は, Windows
2000のユーザーに対して設定します。

□ロロロロロ
回田nnrjE

7,iL-コントロー,'t一

変更
喜売みisoヒ実行
フォル91府内雷0]一覧表云
喜売み取り
書き込み

●図7-12< セキユリティ

アクセス許可が設定できるのは、 AdministratorsグループとServer Operatorsグルー
プのメンバです。 Administratorは、すべてのボリユームに対して、 [フルコントロール]
のアクセス許可をもちます。また、 Windows 2000とMacintoshのアクセス許可の内容は
異なるため、両プラットフォームの問では、アクセス許可の暗黙の変換がおこわれます
(表7-1)。

●表7-1  アクセス許可の変換


Macintoshでは、ファイル単位のアクセス許可は設定できません。ただし、
I
Windows 2000でファイル単位のアクセス許可を設定した場合、そのアクセス
許可がフォルダのアクセス許可よりも制限する内容であれば、反映されます。 I

L= コ  」   J   : 」-→ - - -一一  :  =  :  LIT- = [二ニコ 」

7-2-4 U?* y抗jraa担Uij


Macintoshから、 Macintoshアクセス可能ボリユームへ接続するには、 Windows 2000
のユーザーアカウントを使用した認証(ログオン)が必要です。このとき、 Macintoshで
は、次の3種類のログオン方法が選べます。

●ゲストとしてログオン
ゲストは、アカウントをもたないユーザーが、 Macintoshアクセス可能ボリユームにア
クセスする方法です。ゲストとしてログオンしたユーザーは、 Windows 2000のGuestの
アクセス許可が適用されます。

●ユーザーアカウントでログオン(アップル標準UAM)
Windows 2000のユーザー名とパスワードを入力してログオンします。ただし、パスワ
ードはクリアテキストで送信されるため、ネットワークモニタなどのネットワーク解析ツ
ールにより、その内容を盗聴される可能性があります。また、クリアテキストによるパス
ワード数は,最大8文字までに制限されています。
7-2 Macintoshネットワークとの連携

●ユーザーアカウントでログオン(Microsoft Authentication)
windows 2000のユーザー名とパスワードを人力してログオンします。このとき、パス
ワードはMicrosoft暗号化で暗号化され、安全にログオンすることができます。さらに
Microsoft Authenticationを利用すると、暗号化のパスワード数を最大14文字までに拡張
でき、セキユリティを高められます。また、ユーザーのパスワードの変更やドメイン名を
指定したログオンもサポートされます。 Microsoft暗号化を利用するには、各Macintosh
に「Microsoftユーザー認証モジユール」をインストールする必要があります。

Microsoft Authenticationを利用するために、 Microsoftユーザー認証モジユールをイン


ストールする方法を紹介します。 Microsoftユーザー認証モジユールは、既定で
[Microsoft UAMVolume]として共有されているので、ゲストとしてログオンし、イン
ストールすることができます。

1. [アップル]メニユーから[セレクタ]をクリックします。
2. [セレクタ]ダイアログボックスが表示されます(図7-13)c一覧から、 [AppleShare]
をクリックします。

●図7-13< セレクタ
3・ [ファイルサーバーの選択]にWindows2000コンピユータが表示されます(図7-14)。
Windows 2000コンピユータを選択し、 ボタンをクリックします。

●図7-141 ファイルサーバーの選択

4・ [次のファイルサーバーに接続します]ダイアログボックスが表示されます(図7-15)。
[ゲスト]を選択し、 ボタンをクリックします。

●図7-15< 次のファイルサーバーに接続します

5・ [使用したい項目を選択してください]ダイアログボックスが表示されます(図7-16)c
一覧から[Microsoft UAMVolume]を選択し、 ボタンをクリックします。
7-2 Macintoshネットワークとの連携

●図7-160 使用したい項目を選択してください

6.デスクトップに[Microsoft UAMVolume]ボリユームが表示されます(図7-17)<
[MicrosoftUAMVo山me]ボリユームをダブルクリックします。

●図7-17  Microsoft UAM Volume

7. [Microsoft UAM Volume]ボリユームの内容が表示されます[MS UAM Installer


をダブルクリックします。
[Microsoft UAM Instal-er]ダイアログボックスが表示されます(図7-
ボタンをクリックします。

●図7-18  Microosft UAM Insta‖er

9・ 「Microsoft UAMのインストールは正常に終了しました」というメッセージが表示さ
れます。 ボタンをクリックします。

Microsoftユーザー認証モジユールのインストール後, [アップル]メニユーの[セレク
タ]からサーバーに接続をすると、 [ログオン方法を選択してください]ダイアログボッ
クスが表示されます(図7-19)c一覧から、 [Microsoft UAM Authentication]を選択する
ことで、 Microsoft Authenticationによるパスワードの暗号化がおこなえます。

●図7-19< ログオン方法の選択
7.2 Macintoshネットワークとの連携

7・2・5 Ma亡intosh用フ アイルサーバーの設定
[共有フォルダ]には、 Macintoshアクセス可能ボリユームの作成以外にも、
AppleTalkネットワークと統合するためのいくつかのオプシヨンが用意されています。こ
れらのオプシヨンの設定は、 [Macintosh用ファイルサーバーのプロパティ]ダイアログ
ボックスでおこなえます[Macintosh用ファイルサーバーのプロパティ]ダイアログボ
ックスは、 [共有フォルダ]スナップインの[コンソールルート] - [共有フォルダ]で
右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[Macintosh用ファイルサーバーの
構成]をクリックして表示します(図7-20 。
次に主なオプシヨンを紹介します。

●国7-20  Macintosh用ファイルサーバーのプロパティ

AppleTalkワークステーシヨンのサーバー名
AppleTalkワークステーシヨンのサーバー名は、 Macintoshが[セレクタ]でサーバー
を選択するときに使用されます。この名前には、 Windows 2000のコンピユータ名と別の
名前を設定することもできます。
●ログオンメッセージ
ログオンメッセージは、その名前のとおり、 MacintoshからWindows 2000へログオン
したときに表示されるメッセージです(図7-21)○ログオンメッセージは、最大5行まで
人力できます。

●図7-21 ● ログオンメッセージ

●ファイルの関連付け
AppleTalkネットワーク統合では、アプリケーシヨンデータなどのファイルを
MacintoshとWindowsの両プラットフォームで相互に利用することができます。例えば、
Microsoft WordやExcelは、 MacintoshとWindowsの両プラットフォームで提供されて
いるので、 Macintoshでドキユメントファイルを作成し、そのファイルをWindowsマシ
ンで修正するといった運用が可能となります。
さらに、ファイルの関連付けを使用すれば、両プラットフォームでドキユメントファイ
ルをダブルクリックした際に、起動するアプリケーシヨンを指定することができます。こ
れは、 WindowsとMacintoshでアプリケーシヨンの関連付けが異なるために必要な作業
です。 windowsは拡張子でアプリケーシヨンの関連付けしているのに対し、 Macint。sh
はリソースフォーク(ファイル内の管理領域)で関連付けをしているため、その変換設定
をおこないますoファイルの関連付桝ま、同プロパティダイアログボックスの[ファイル
の関連付け]タブでおこないます(図7-22)c なお、 Microsoft Officeやおもだったアプリ
ケーシヨンの関連付桝ま、既定で用意されています。
7・2 Macintoshネットワークとの連携

ALD3  戸tLT3  Pagemaker 3,0 Template


ALD3  TIFF Pagemaker 3.0 Tiff Graphic芸
ALDイ  ALB4  PaeemakerイロPublication
ALD4  ALT4  Pagemakerイ.0 Template
ALD4  TIFF Pagemaker 4.ロTiff Gr叩hlC盲
ART了  EPSF Adobe I‖u芸trator
FOX+  F+DB FoxBa喜e P us
FO沖ミ  F+DB  亡jxPro 2.0 Table
FOXX F+DT FoxPro 2.0 Memo
FO〉亡詫  F+ FR

●図7-220 ファイルの関連付け
ネットワークとの
ii損
NetWareは、ノベル社が提供するネットワークOSです。日本のパソコンネットワーク
の費明期に、その使いやすさとパフォーマンスから一気に普及しました。現在は
NetWare 5.1がリリースされており、 Windows 2000 Serverと並んで、サーバーOSとし
ての立場を確立しています。

NetWareには、大きく分類してNetWare 3.xとNet^rare 4.x以上があります。この両


者の大きな違いは、ユーザーの管理方法です NeWare 3.xでは,バインダリと呼ばれる
データベースでユーザーを管理していましたが、 NetWare 4.x以上では、 NDS (Novell
Directory Service)と呼ばれるディレクトリサービスで管理しています。この関係は,
Windows NTのSAM (Securty Account Manager)データベースとwindows 2000の
Active Directoryによく似ています。

Windows 2000は、バインダリとNDSの両方のNetWareサーバーへのログオンとリソ
ースの利用をサポートしていますoまた、 Windows 2000 Serverでは、 Microsoftネット
ワーククライアントのために、 NetWareのリソースをMicrosoftネットワークのリソース
に変換するゲートウェイ機能も提供します(図7-23)c

NetWareサーバー

ボリユーム

Windows2000

●図7-23* NetWareネットワークとの連携

これらの機能をサポートするために、次のプロトコルとサービスが用意されています。
7-3 NetWareネットワークとの連携

NWLink IPX/SPX/NetBIOS互換トランスポートプロトコル(NWLink)
NetWareサーバーと接続するために必要なプロトコルです。また、 Microsoftネットワ
ークのサーバーとクライアントを接続するためのプロトコルとしても利用できますo

NetWare用クライアントサービス(Windows 2000 Professional)


windows 2000 Professionalに、 NetWareクライアントの機能を追加するサービスですo
NetWare用クライアントサービスをインストールすると、 [マイネットワーク]に
NetWareサーバーが表示され、簡単にNetWareのリソースに接続することができますo

NetWare用ゲートウェイサービス(Windows SOOO Server)


NetWare用ゲートウェイサービスは、 NetWare用クライアントサービスにゲートウェ
イ機能を付加したサービスです。ゲートウェイ機能では、 Microsoftネットワーククライ
アントに対して、 NetWareリソース-の提供をおこないます。このとき、クライアント
に、 NWLinkやNetWare用クライアントサービスのインストールは不要です。


NetWareサーバーに接続するためのクライアントサービスは、ノベル社から
l 1
も提供されています。ノベル社が提供する「Novell Client for Windows
l NT/2000」は、マイクロソフト社のNetWare用クライアントサービスよりも 1

高度なクライアントサービスです Novell Client for Windows NT/2000は、 1


l
NetWare5.1に同梱されています。また、ノベル社のホームページ
l (http…//www.n。vell.c。.jp)からダウンロードすることもできます(図7-24)c I

I 1

l 1

l 1

I I

I l

l
1

1 I

1 ●図7-24  Novell Client for Windows NT/2000 I

L ■■■一 ■- - - ■- - - - - - - - -■ ■■■一 -

7-3- I flEHVEm用ゲー トウェイサービスのインス トール

NetWareクライアントサービスには、 NetWare用クライアントサービスとNetWare用
ゲートウェイサービスがありますが、両者は、ゲートウェイ機能を使用しなければ同一で
す。ここでは、 Windows 2000 ServerのNetWare用ゲートウェイサービスのインスト
ルから構成までを紹介します。

1.Administratorsグループのメンバとしてログオンします。
2・コントロールパネルから[ネットワークとダイヤルアップ接続]をダブルクリックし
ます。

3・ [ネットワークとダイヤルアップ接続]フォルダが表示されます。 [ローカルエリア接
続]で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[プロパティ]をクリック
します。
4・ [ローカルエリア接続のプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします。
5・ [ネットワークコンポーネントの種類の選択]ダイアログボックスが表示されます。
一覧から[クライアント]を選択し、 ボタンをクリックします。
6・ [ネットワーククライアントの選択]ダイアログボックスが表示されます(図7-25)c
一覧から[NetWare用ゲートウェイ(とクライアント)サービス]を選択
ボタンをクリックします。

●図7-25< ネットワークコンポーネントの種類の選択

7・必要なファイルがコピーされます。また、 NWLinkがインストールされていない場合
は、自動的にNWLinkがインストールされます。
8・ 「今すぐコンピユータを再起動しますか?」というメッセージが表示されます。
7-3 NetWareネッ トワークとの連携

ボタンをクリックし、コンピユータを再起動します。

再起動後、ユーザーがログオンすると、 [NetWareログオンの選択]ダイアログボック
スが表示されます(図7-26)cダイアログボックスでは接続するNetWareサーバーの設定
をおこなうことができます。 NDS (Novell Directory Services)を使用するときは、既定
の[ツリー]と[コンテキスト]を設定し、NDSを使用しないとき(バインダリ)は、
[優先サーバー]を設定しますoなお,この設定は、ユーザーごとにおこなう必要があり
ます。

●図7-260 NetWareログオンの選択

ILォ [優先サーバー]を<なし>に設定した場合は、 SAP (Service Advertising


protoc
ltLt㌻-A-J
■         ヽ-I-  ヽ-ー  ヽハ  ′ 、ノ

srffiv^芸b'芸<L詰冨/t.u/^-^pJォ
NetWare^ニご1f;蒜u芸才ニ= 」

[NetWareログオンの選択]ダイアログボックスは、 1度設定すると、以後表示はされ
ません。設定の変更が必要な場合は、コントロールパネルの[GSNW] (Windows 2000
professionalの場合は[CSNW])で同様の設定がおこなえます(図7-27)c
●図7-270 GSNW

7-3-2 NetWare Uソ-スの利用
NetWareクライアントサービスがインストールされたWindows 2000マシンでは、 [マ
イネットワーク]の[ネットワ-ク全体]に新しく[NetWare orCompatible Network]
が追加されます(囲7-28)。 NetWareリソースには、この[NetWare or Compatible
Network]より、通常のMicrosoftネットワークのリソースと同様に接続できます。また,
シヨートカットの作成やネットワークドライブとしての割り当てもできます。

●図7-28  NetWare or Compatible Network


7・3 NetWareネットワークとの連携

7-3-3 NetWareゲートウ=イサービス
NetWareゲートウェイサービス(GSNW : Gateway Service for NetWare)は、
Microsoftネットワーククライアントに対して、 NetWareのリソースを中継するWindows
2000Serverの機能です。このとき、クライアントにはNWLinkやNetWareクライアント
サービスは不要です。クライアントは、あたかもMicrosoftネットワークのリソースにア
クセスする感覚で, NetWareのリソースヘアクセスできます(図7-29)c
NetWareサーバー

A .千

Windows 2000
Server         ネットワーククライアント

●図7-29  NetWareゲートウェイサービス
7-3-4 ゲートウ=イサービス耽め(0 NetWareサーサーffl設定
NetWareゲートウェイサービスを利用するためには、 NetWareサーバー側での作業も
必要となります。 NetWareには、 NetWareゲートウェイサービスが使用するゲートウェ
イアカウントを作成します。このとき、ゲートウェイアカウントの名前は適当で結構です
(例えば「NTUSER」など)。次に、 「NTGATEWAY」という名前のグループを作成し、
ゲートウェイアカウントをメンバとして登録します。最後に、 NetWareゲートウェイサ
ービスを介してアクセスさせるボリユームやデイレクト1)に対して、ゲートウェイアカウ
ントまたはNTGATEWAYグループにアクセス許可を設定します(図7-30)。

●図7-30  nwadminによるNTGATEWAYグループの設定

7-3-5 NetWareゲートウ=イサービスの設定
Windows 2000 ServerにNetWare用ゲートウェイサービスをインストールし、ゲート
ウェイサービスのパラメータを設定します。 NetWareゲートウェイサービスのインスト
ールは、 7-3-1 「NetWare用ゲートウェイサービスのインストール」で紹介したので、こ
こでは、ゲートウェイサービスの設定を紹介します。

1.Administratorsグループのメンバでログオンします。
2.コントロールパネルの GSNW]をダブルクリックします。
3. [NetWare用ゲートウェイサービス]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします。
7-3 NetWareネットワークとの連携

4. [ゲートウェイの構成]ダイアログボックスが表示されます(図7-31)。 [ゲートウェ
イを使用する]をチェックし、 NetWareゲートウェイサービスを有効とします。次に
[ゲートウェイアカウント]と[パスワード]および[パスワードの確認入力]に、
NetWareサーバーで作成したゲートウェイアカウントのユーザー名とパスワードを人
力します。 ボタンをクリックします。

●図7-31  ゲートウェイの構成

5. [新しい共有]ダイアログボックスが表示されます(図7-32)c このダイアログボック
スで、 Microsoftネットワークの共有名とNetWareリソースのUNCパスを対応付ける
ゲートウェイ共有を作成します。 [共有名]に、 Microsoftネットワークで使用する共
有フォルダの名前を人力します。 [ネットワークパス]には、 [共有名]に対応する
NetWareのボリユームやディレクトリをUNCパスで記述します。必要であれば、 [コ
メント]や[ユーザー制限数]を設定します。 ボタンをクリックします。

●図7-32< 新しい共有
6. [ゲートウェイの構成]ダイアログボックスに戻ります。追加したゲートウェイ共有
が表示されます。ここで、ゲートウェイ共有を選択し、 ボタンをクリック
します。
7. [共有リソースのアクセス許可]ダイアログボックスが表示されます NetWareリソ
ースに対しては、すべてのユーザーがゲートウェイアカウントを利用するため、
NetWare側でアクセス許可を設定することができません。そこで、 [共有リソースの
アクセス許可]ダイアログボックスを使用し、 Windows2000の個々のユーザーに対し
て,アクセス許可を設定します(図7-33)。設定できるアクセス許可は通常のファイル
共有と同じで、 「アクセス権なし」、 「読み取り」、 「変更」、 「フルコントロール」となっ
ています。

●図7-33  共有リソースのアクセス許可

以上の操作で、クライアントはMicrosoftネットワークのリソースと同じ方法で、
NetWareのリソースを利用することができます。ただし、直接NetWareのリソースヘア
クセスした場合に比べると、どうしてもパフォーマンスが劣るため、頻繁にNetWareリ
ソースヘアクセスする必要がある場合は、各クライアントにNetWareクライアントサー
ビスをインストールすることをお勧めします。
7-3 NetWareネットワークとの連携

Q : NWLinkプロトコルのプロパティで設定できる内部ネットワーク
番号やフレーム種類の検出とは何でしょうか(図7-34) ?
通常はどのように設定すればよいでしょうか?

●図7-340 NWLinkのプロパティ

A : NWLinkプロトコルのプロパティでは、 NetWareサーバーに接続するため
のパラメータを設定することができます。通常は、これらのパラメータは
自動的に設定されるため、既定をそのまま利用することをお勧めします。
ただし、パラメータはNetWareサーバーの設定に依存するため、
NetWare管理者からの要求で内容を変更することがあります。次に
NWLinkプロトコルのプロパティのネットワーク番号とフレームの種類に
ついて紹介します。

●内部ネットワーク番号
内部ネットワーク番号は、仮想ネットワーク番号とも呼ばれ、コンピユータ
内の各プログラムをクライアントから効率よく利用させるために使用されま
す。適切な内部ネットワーク番号がわからない場合は、既定値(oooooooo)に
しておきます。
●フレームの種類
フレームの種類は、 NWLinkによって、送受信されるパケットのタイプを表
します。 NetWareクライアントとNetWareサーバーは、同じフレームの種類
でなければ接続できません。フレームの種類は、イーサネット、トークンリン
グ、 FDDI (Firber Distributed Data Interface)などのネットワークトポロジ
によって、 「Ethernet E」、 「Ethrnet 802.2」、 「Ethrnet 802.3」、 「Ethrnet
SNAP (Sub Network Access Protocol)」があります。通常は、フレームの種
類の設定として[自動検出]を推奨します。フレームの自動検出は、ネットワ
ークトラフィックを検出して、 NWLinkのパケットのフレームの種類を決定し
ます。もし、 NWlinkのトラフィックが検出できない場合は、 NetWare 3.12以
降の既定のフレームの種類である「Ethernet 802.2」が設定されます。

●ネットワーク番号
ネットワーク番号は、外部ネットワーク番号とも呼ばれ、ネットワークセグ
メントに関連付けられる物理的なアドレスとして使用されます。ネットワーク
(とフレームの種類)が同一のすべてのコンピユータは、外部ネットワーク番
号を同じにしなければ、お互いに接続することはできません。なお、通常は、
自動検出により設定されます。
Windows 2000 Serverは、インターネッ
ト/イントラネットサーバーとして機能する
ためのサービスを多数用意しています.この
サービスには、 WWW、 FTP、 SMTP、
NNTPなどのアプリケーシヨンサービスと
DHCP、 DNS、 WINSなどのインフラスト
ラクチヤサービスがあります。
DHCPによる

IPアドレスの配祐
DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol :動的ホスト構成プロトコル)は、コン
ピユータのTCP/IPの設定や再設定を自動化し、そのコストを削減する機能です。 DHCP
は、 DHCPサーバーとDHCPクライアントから構成されます DHCPサーバーは、 IPア
ドレスをはじめ、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどのTCP/IPの構成情報
を管理します。 DHCPクライアントでは、 TCP/IPの設定は一切おこなわず、ただDHCP
サーバーからTCP/IPの構成情報を取得します(図8-1)。
DHCPクライアントは、コンピユータの起動時にブロードキヤストパケットを使って
DHCPサーバーを発見し、 DHCPサーバーからTCP/IPの構成情報を取得します。このと
き、 DHCPサーバーは、 DHCPクライアントに捷供したIPアドレスを記録し、ほかの
DHCPクライアントに提供しないようにします。

①DHCPクライアントはブ
ロードキヤストでDHCP
サーバーにTCP/IP構成
情報を要求します。

●図8-1  DHCP

DHCPクライアントは、再起動時または定期的にDHCPサーバーにアクセスし,
TCP/IPの構成情報が利用中であることを報告します。もし、 DHCPクライアントからの
報告がなくなると、一定期間後、 DHCPサーバーは、そのDHCPクライアントが無効で
あると判断し、ほかのDHCPクライアント-TCP/IPの構成情報を再利用します。
8-1 DHCPによるIPアドレスの配布

8-1-1 DHCPクライアントの設定
DHCPクライアントは、現在利用されている多くのプラットフォームでサポートされて
います。これには、 Windows 2000をはじめ、 Windows 95/98、 Windows NT、 Mac OS
などが含まれます。
windows 2000の場合、 DHCPクライアントは、 TCP/IPの機能として実装されていま
すので、別途ソフトウェアをインストールする必要はありません DHCPクライアントを
有効にするには、ネットワークアダプタカードのインターネットプロトコル(TCP/IP)
のプロパティで、 [lPアドレスを自動的に取得する]を選択するだけです(図8-2)。

●図8-20 インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ

8-1-2 DHCPサーn-の設定
DHCPサーバーは、 Windows 2000 ServerのDHCPサービスで実現されます。既定で
は、 DHCPサービスはインストールされていません。 DHCPサービスをインストールする
には、 Administratorsグループのメンバでログオンし、次の手順でおこないます。

1.コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]をダブルクリックします。
2. [アプリケーシヨンの追加と削除]ダイアログボックスが表示されます。 [windows
コンポーネントの追加と削除]をクリックします。
3. [windowsコンポーネントウイザード]が表示されます。 [コンポーネント]から
[ネットワークサービス]を選択し, ボタンをクリックします。
4・ [ネットワークサービス]ダイアログボックスが表示されます。 [サブコンポ-ネント]
より[動的ホスト構成プロトコル(DHCP)]をチェックし、 ボタンをク
リックします。
5. [windowsコンポーネントウィザード]に表示が戻ります。 ボタンをク
リックします。
6・必要なファイルがコピーされます。コピー終了後、 [windowsコンポ-ネントウイザ
-ドの完了]が表示されます。 ボタンをクリックします。

インストールの終了後、 DHCPサービスを管理するためにMicrosoft管理コンソール用
の[DHCP]スナップインが追加されます(図8-3)c また、 DHCPサービスを管理するた
めに、次の2つのグループが登録されます。

●図8-30 DHCPスナップイン

DHCP Administrators
DHCPサービスを完全に管理することができるグループです。

DHCP Usens
DHCPサービスの設定内容を確認することはできますが、変更することはできません。
これは読み取り専用のグループです。
8.I DHCPによるIPアドレスの配布

1-3 スコープの追加
DHCPサービスがインストールされたら、次にMicrosoft管理コンソールと[DHCP]
スナップインを使って、スコープを追加します。スコープは、 DHCPクライアントに配布
するTCP/IPの構成情報です。スコープには、 IPアドレスの範囲(プール)とサブネッ
トマスク、いくつかのオプシヨンを含めることができます。

1.Microsoft管理コンソールに[DHCP]スナップインを追加します。
2. [コンソールルート]- [DHCP]で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユー
から[サーバーの追加]をクリックします。
3. [サーバーの追加]ダイアログボックスが表示されます(図8-4)。 [サーバ-]に
DHCPサーバーのコンピユータ名を入力し、 ボタンをクリックします。

●図8-4  サーバーの追カロ

Active Directory環境では、 DHCPサービスの起動に「Active Directoryで
1 ∫
の承認」が必要となります。 「Active Directoryでの承認」がおこなわれてい
1 ないDHCPサービスは、自動的に停止します。 「Active Directoryでの承認」 I
は、 Microsoft管理コンソールの[DHCP]スナップインより、 [コンソールル
1 I
ート]-[DHCP]で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[承
∫ 認されたサーバ-の管理]をクリックします。 [承認されたサーバーの管理] ∫
ダイアログボックスでは、 ボタンをクリックし、承認DHCPサー
1 1
バーの名前またはIPアドレスを追加します。
∫ 1

I 1

∫ 1

I ∫

I I

I ●図8-5< 承認されたDHCPサーバーの管理 1

L - - -  1  - - J-  1  - - - ■- ll- -■■ - 」


4. [コンソールルート] - [DHCP] - [コンピユータ名]で右ボタンクリックし、シ
ヨートカットメニユーから[新しいスコ-プ]をクリックします。
5. [新しいスコープウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図8-6)。
ボタンをクリックします。

●図8-6<  新しいスコープウィザードの開始
8-1 DHCPによるIPアドレスの配布

6. [スコープ名]ダイアログボックスが表示されます(図8-7)。 [DHCP]スナップイン
に表示される[名前]と[説明]を人力し、 ボタンをクリックします。

●図8-7( スコープ名

7. [IPアドレスの範囲]ダイアログボックスが表示されます(図8-8)。 [開始]Pアドレ
ス]と[終了IPアドレス]にDHCPクライアントに配布するIPアドレスの範囲(ア
ドレスプール)を入力します。サブネットマスクは、 [サブネットマスク]に人力しま
す。または、ネットワークIDのビット数を[長さ]に入力し、サブネットマスクを設
走します。 ボタンをクリックします。

●図8-8 IPアドレスの範囲
8・ [除外の追加]ダイアログボックスが表示されます(図8-9)。先ほど人力したIPアド
レスの範囲で、 DHCPクライアントに配布したくないIPアドレス範囲を入力できます。
DHCPサービスは、 1つのネットワークIDに対して、 1つのスコープしか作成できな
いため、この設定は重要です。除外するIPアドレスの範囲を入力したら、
ボタンをクリックします。

●図8-90 除外の追加

9・ [リース期間]ダイアログボックスが表示されます(図8-10)cリース期間とは、配布
したIPアドレスが有効な期間です。リース期間がすぎたIPアドレスはDHCPサーバ
ーにより再利用されます。よって、 DHCPクライアントは、リース期間内にDHCPサ
ーバーにアクセスし、リース期間の更新をおこないます。既定は8日となっています。

●図8-10* リース期間
8・1 DHCPによるIPアドレスの配布

10. [DHCPオプシヨンの構成]ダイアログボックスが表示されます(図8-ll 。このスコ


ープを利用するDHCPクライアントに対して、 TCP/IPのオプシヨンを構成する場合
は[今すぐオプシヨンを構成する]を選択します。オプシヨンは後でも構成できます。
今回は、 [後でオプシヨンを構成する]を選択し、 ボタンをクリックしま
す。

●図8-11  DHCPオプシヨンの構成

ll.新しいスコープウイザードの完了]ダイアログボックスが表示されます(図8-12 c
ボタンをクリックします。

新しいスコープウィザードLD完了

新しい/i,コープウィザードが完了しました。
t)ライTsト押下ドレフ丘受信でき古ようにな豆には、ます流(加幕ft奄実行す
頭m∃旺m王iM^
lヌコープ特定瓜オブ・:Jヨン左通加します(省略可龍)

2ユ.コープ竜77中子ィプ(,:uます

こ.nウィザード巷間し副,:は[完了〕竜jlJ.:Jウして(,だ乱lo

●図8-12● 新しいスコープウイザードの完了
[DHCP]スナップインのツリーに、新しいスコープが追加されます(図8-13)。スコ
ープはフォルダになっており、 [アドレスプール]、 [アドレスリース]、 [予約]、 [スコー
プオプシヨン]の各フォルダがその中にあります。

●図8-13<  新LJいスコープ

8-1-4 スコープオプシヨンの設定
スコープ内の[スコープオプシヨン]フォルダで、 DHCPクライアントに対する
TCP/IPオプシヨンが構成できます。設定できるオプシヨンは、約70種類あります。ス
コープオプシヨンを設定する[スコープオプシヨン]ダイアログボックスは、 [スコープ
オプシヨン]フォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[オプシヨン
の構成]をクリックして表示します(図8-14)。代表的なスコープオプシヨンには、ルー
ターやDNSサーバーのIPアドレスがあります。
8・1 DHCPによるIPアドレスの配布

●図8-14< スコープオプシヨン


DHCPサービスにおいて、 TCP/IPオプシヨンはサーバー、スコープ、予約
1 l
ごとに構成できます。サーバーオプシヨンは、 DHCPサーバー単位でオプシヨ
ンを構成できます。予約オプシヨンは、予約済みクライアント単位でオプシヨ
1 l
ンを構成できます。サーバー、スコープ、予約のそれぞれにオプシヨンが構成
1 されている場合、 DHCPクライアントには、基本的にすべてのオプシヨンが構 l
成されます。ただし、同じオプシヨンに異なる値が構成されていた場合は、予
1 約、スコープ、サーバーの優先順位でオプシヨンが構成されます。 l

L - - - - I- 1Irld  1  - - - - - - - - 」
8-1-5 旨∃ E函
スコープ内の[予約]フォルダで、スコープ内の特定のIPアドレスをネットワークア
ダプタカードに割り当てることができます。ネットワークアダプタカードは、世界で一意
なアドレス、 MAC (Media Access Control)アドレスをもっています。これを使って、
ネットワークアダプタカードを識別します。予約を作成するには、 [予約]フォルダで右
ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しい予約]をクリックします(図8-
15)c

●図8-15● 新しい予約
8・1 DHCPによるIPアドレスの配布

8-1-6 スコープのアクティブ化
スコープを作成しただけではDHCPクライアントにIPアドレスを提供できません○ス
コープをアクティブ化することで、はじめてIPアドレスをDHCPクライアントに提供で
きます。スコープをアクティブ化するには,スコープで右ボタンクリックし、シヨートカ
ットメニユーから[アクティブ化]をクリックします。

8-1-7 DHCPUI/-エージ=ント
DHCPクライアントは、 DHCPサーバーを発見するためにブロードキヤストでパケット
を送信します。よって、ルーターがブロードキヤストの転送を禁止している場合(通常、
ルーターはブロードキヤストの転送を禁止しています)、同じサブネットにDHCPサーバ
ーがいないとDHCPクライアントはIPアドレスの取得に失敗します。
DHCPクライアントが異なるサブネット上のDHCPサーバーからIPアドレスを取得す
るには、ルーターでブロードキヤスト転送を有効にするか、またはDHCPリレーエージ
ェントを構成します。 DHCPリレーエージェントは、 DHCPクライアントのブロードキヤ
ストパケットを、 DHCPサーバーに直接転送するサービスです Windows2000Serverに
は, DHCPリレーエージェントの機能が、 RRAS (Routing and Remote Access)サービ
スとして用意されています(図8-16 。

●図8-16* DHCPリレーエージェント
居>reiサa巨∃

m* h牀陪臣コ
8-2-1 DNSの概要
DNS (Domain Name System :ドメインネームシステム)はTCP/IPネットワークに
おいて、完全修飾ドメイン名(FQDN)からコンピユータのIPアドレスを検索(名前解
汰)するサービスです。完全修飾ドメイン名とは、 IPアドレスに対応付けるわかりやす
い名前で、例えばインターネットで使用されるWebサーバーのアドレスの「www.
microsoft com」や電子メールのアドレスの「you@hotmail. com」の「hotmail. com」が
それにあたります。 DNSは、 DNSクライアントであるリゾルバとDNSサーバーであるネ
ームサーバーから構成されます(図8-17)。 Windows 2000は、リゾルバとして動作させ
ることができ、 Windows 2000 Serverはネームサーバーとして動作させることができま
す。

D-^^-^^H-^
--^^^w^.microsoft.corTr*-----

リゾルバ ネームサーバー
(DNSクライアント) DNSサーバー)

●園8-17<  DNS
8-2 DNSによるホスト名解決

Windows2000のDNSには、次のような特徴があります。

RFCに準拠
Windows 2000のDNSは相互運用を考慮し、 RFC (Requests for Comments)に準拠し
ています。また、もっとも普及しているBIND (Berkeley Internet Name Domain)のネ
ームサーバーとも正常に相互運用ができます。

Active Directoryに必須
Active Directoryでは、ログオンサーバーやグローバルカタログサーバーなどの検索に
DNSを利用しています。よって、 Active DirectoryにDNSは必須のサービスとなってい
ます。

8-2-2 DNSの名前階層
DNSでは、完全修飾ドメイン名をリソースレコード(RR : Resource Record)として
管理します。大量のリソースレコードは、階層構造により、効率よく管理、検索されます。
インターネットでは、 InterNIC (日本ではJPNIC)がこの階層構造を管理しています。
InterNICは、次のようにドメイン名を管理します(図8・18)。

ドメインルート

トップレベルドメイン

セカンドレベルドメイン

サードレベルドメイン

●図8-18* DNSの階層構造

●ドメインルート
DNS名前空間のルートです。名前はありませんが、表記では「"" (空の引用符)」と表
されます。また、完全修飾ドメイン名では「. (ピリオド)」で表記されます。
●トップレベルドメイン
国や地域を表す名前です。例えば日本の場合、 「jp」というドメイン名が与えられてい
ます。ただし、アメリカだけは、トップレベルドメインが組織を表します(表8-1)。

●表8-1 アメリカのトップレぺ゙ルのドメイン名と組織

.

T
:

a TH]
r 営利企業

edu 教育機関

g0Ⅴ 政 府
EE ] 軍事関連

0rg その他

●セカンドレぺ゙ルドメイン
トップレベルに基づく各種のドメイン名で、これもInterNICにより割り当てられた名
前です。例えば、マイクロソフト社は、ドメイン名として「microsoft」を取得しており、
InterNICは「com」ドメインの配下に位置付けています。アメリカ以外の国では、セカ
ンドレベルドメインが組織を表します(表8-2)。

●表8-2  アメリカ以外のセカンドレぺ゙ルのドメイン名と組織
ユニ
■=ゝ
■≡ 汁

>▲
1
こL=

aC 教育機関

ad ネ ッ ト ワ ー ク 管理組織

C0 営利企業

g0 政 府

0r その他

●サードレぺ゙ルドメイン
アメリカ以外の国では、セカンドレベルドメインに基づく名前をInterNICにより割り
当てられます。

●ホスト名やサービス名
ドメインで管理しているホストやサービスのリソースレコードです。 DNSクエリは,
リソースレコードを対象に検索をおこないます。例えば、 「www」や「mailsrv」などが
ホスト名になります。
8-2 DNSによるホスト名解決

8・2・ DNSの名前解決
リソースレコードへの検索パス(完全修飾ドメイン名)は、ファイルシステムのパスと
は逆にリソースレコードから順に記述します。ドメインとドメインの区切りには「.」
(ドット)を使います。例えば、トップレベルドメイン名が「com」で、セカンドレベル
ドメイン名が「microsoft」,ホスト名が「www」だとすると、そのパスは「www.
microso比com」となります。
リゾルバは、ネームサーバーに、この完全修飾ドメイン名を問い合わせして、リソース
レコード(IPアドレス)を取得します。これをDNSクエリといいます。 DNSクエリは、
次の手順でおこなわれます(図8-19)。

●図8-19( DNSクエリ

1.クライアントで名前解決が必要となります。例えば、ブラウザからWebサーバーであ
る「www. microso氏. com」に接続を試みると、 「www. microsoft, com」は完全修飾ド
メイン名なので、名前解決が必要となります。リゾルバは, TCP/IPのプロパティで
設定したネームサーバーAに完全修飾ドメイン名をクエリします。
2.ネームサーバーAは、ネームサーバー上のデータベースをチェックします。しかし、
ネームサーバーは自ドメインのリソースレコードを保持しますが、他ドメインのリソ
ースレコードは保持していません。よって、名前解決は失敗します。名前解決が失敗
すると次にキヤッシユをチェックし、さらにルートヒントとして登録さているルート
のネームサーバーBにクエリします。
3・ルートのネームサーバーBは、トップレベルのドメイン名を管理しています。つまり、
トップレベルの各ドメインのネームサーバーのリソースレコードを保持しています。
ここでは、 comドメインのネームサーバーCのアドレスをネームサーバーAに返しま
す。
4.ネームサーバーAは、次にネームサーバーCにクエリし、 microsoftドメインのネーム
サーバーDのアドレスを取得します。
5.ネームサーバーAは、最後にネームサーバーDにクエリします。ネームサーバーDは
Microsoftドメインのネームサーバーなので、 wwwホストのIPアドレスの名前解決が
できます。この結果をネームサーバーAが取得します。
6.ネームサーバーAは、次回も同じ要求がくることを想定し、キヤッシユにこのリソー
スレコードをキヤッシユします。そして、クライアントにIPアドレスを送信し、クエ
リを完了します。


Windows 2000のリゾルバには、リゾルバキヤッシユと呼ばれるクライアン
l
ト側でDNS名をキヤッシユする機能があります。リゾルバキヤッシユは、
DNSクエリの際に最初にチェックされ、リゾルバキヤッシユで解決できる場合 I
は、ネームサーバーに問い合わせをおこないません。リゾルバキヤッシユによ
1
り、ネットワークトラフィックが削減され、パフォーマンスが向上します。な
お、リソルバキヤッシユはコマンドラインツールの「ipconfig」で管理するこ 1
とができます。
1

●リゾルバキッヤシユの内容を表示する 1

I
●リゾルバキヤッシユの内容を消去する
I


8-2 DNSによるホスト名解決

2-4 ゾーン
リソースレコードを管理するネームサーバーは、ゾーンをもちます。ゾーンはドメイン
を格納するデータベースで、単一ドメインを管理するネームサーバーは、 1つだけゾーン
をもちます。ドメインにサブドメインを追加すると、そのサブドメインを元のゾーンに含
めるか、または新しいゾーンを作成して元のゾーンから委任するかを選択することができ
ます。
ゾーンをいくつ作成するかは、ケースバイケースで変化します。例えば、ゾーン数が少
なければ、管理が楽になりますが、ゾーン数が多ければ、 DNSサーバーの負荷を分散す
ることができます。また、 1つのゾーンをDNSサーバーのフォールトトレランスや負荷
の軽減のために複数用意することも推奨されます。 DNSサーバーでゾーンを作成すると
きには、 「標準プライマリ」、 「標準セカンダリ」、 「Active Directory統合」が選択できま
す。

●標準プライマリ
DNSゾーンに対するマスタコピーを保持します。マスタコピーは更新可能ですo

●標準セカンダリ
DNSゾーンに対するマスタコピーのバックアップを保持します。よって、標準プライ
マリがなければ標準セカンダリは作成できません。また、標準セカンダリは、読取専用な
ので、検索で利用することはできますが、更新することはできません。標準セカンダリは、
負荷分散や標準プライマリの障害対策用として用意します。

Active Directory統合
Active Directory環境では、 DNSゾーンの情報をActive Directoryに格納することが
できます Active Directory統合では、プライマリやセカンダリの区別はなく、どのネー
ムサーバーでも東新することができます。

8-2-5 ゾーン転送
ゾーン転送は、標準プライマリのゾーンをもつネームサーバー(マスタサーバー)から
標準セカンダリをもつネームサーバー(セカンダリサーバー)にゾーン(データベースフ
ァイル)をコピーする機能です。ゾーン転送は、 「ゾーンのリフレッシユ間隔の時間が経
過した時」、 「マスタサーバーから変更が通知された時」、 「セカンダリサー′i-を起動した
時」、 「手動でゾーン転送を開始した時」に開始されます。セカンダリサーバーは、プライ
マリサーバーのゾーンのシリアル番号をチェックし、セカンダリサーバーのシリアル番号
より大きな値となっている場合、ゾーン転送を開始します(図8-20)c

転送の開女
mm mmmi

(参ゾーンデータベースを
コピーします。

●図8-20  ゾーン転送

また、ゾーン転送には、完全転送と増分転送があります。完全転送は、ゾーンの情報を
すべて転送する方法で、多くのネームサーバーがサポートしています。増分転送は、ゾー
ン中の変更があった情報だけを転送する方法ですo増分転送はWindows 2000など一部の
DNSサーバーでしか利用できませんが、転送される情報を限定できるのでネットワーク
トラフィックを軽減できますoなお、完全転送と増分転送は、ネームサーバー問のネゴシ
エーシヨンで決定するため、特に設定する項目はありません。

Active Directory統合ゾーンは、 Active Directoryの複製でゾーン情報も転


送されるので、ゾーン転送を意識する必要はありません。

=  : [叩 ⊥  :  =  :  T _∴ ニ= 」_- _∴ 二二「  :  L :

ここからは、 Windows 2000でのDNSの実装です。 DNSの実装には、 DNSクライアン


トであるリゾルバの設定とDNSサーバーであるネームサーバーの設定があります。
8-2 DNSによるホスト名解決

8-2-6 yゾルJtIの設定
DNSを使った名前解決を要求するリゾルバは、TCP/IPの一部として実装されています。
よって、その設定もTCP/IPのプロパティにあります。 TCP/IPプロパティの[全般]タ
ブには、 [次のDNSサーバーのアドレスを使う]があり、その下に[優先DNSサーバー]
と[代替DNSサーバー]の2台のDNSサーバーをIPアドレスで入力できます(囲8-21)。

●園8-21 TCP/lPプロパティの全般タブ

リゾルバは、名前解決の必要があると、まず優先DNSサーバーに問い合わせをおこな
います。優先DNSサーバーが障害などで利用できない場合、代替DNSサーバーを利用し
ます。

TCP/IPの詳細設定の    タブでは,さらに複数台のDNSサーバーを入
力することができます。

⊥  ∵ ■  … 二=   「  [二二⊥ ‥…   「   …  … L  丁=   」  .‥‥‥‥‥」 二二ニコ
8-2-7 DNSサービスのインストール
ネームサーバー、つまりDNSサーバーは、 Windows 2000 ServerでDNSサービスとし
て実装しています。 DNSサービスは、ほかのネットワークサービスと同様に、コントロ
ールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]から[ドメインネームシステム(DNS)]
としてインストールできます。
DNSサービスのインストールが終了すると、 Microsoft管理コンソールで    スナ
ップインを利用し、 DNSサービスを構成することができます(図8-22)c

コン ー![ .'! -ト
、き,.き DNSサ11-の構成
且[-NS
蔓一頭蔓郡階 ドメインネ-ムシユテム(DNS)は、ネルワーウ上のコンビユ-師・リリーユの検索に便用さ
」ヨ前方章8ヨリ-ン
E3逆引き奉肥リーJ れる階層的なネームシユテムです。DNS臥ネットワー,5リリーユやIPアドLJスにっ゚レ:Jドリ
DNSドメイ_1J名をマップす孟サービスを提供L点すo号うすると、 DN5を照会するように構成
きれたコンビユ一別1 IPアドL}ユではなくホユト名を憤ってリモートシフテムを指定することが
で善るようにな[壊す。
DNSサーバーはまだ構成されていません。構成には」LJ-トヒントの更新や前方後方春日ヨ
町作成もとftP;含ァnァす。

DNSサ-パーを構成す引こは、 [操作] *ニユーの[サーバーの構成]を別叫功.て(:ださい.。

DNSサーバーED構成に関する詳L'い情報は、オンラインヘルプ<r> "チェリウリユト D卜」Sサ
ーバーをインユト-」しするrrを参照L,てください。

●図8-22  DNSスナップイン

-2-!
I-2-!前方参照ゾーンの追加 _
DNSサービスのインストール後、最初におこなう作業はゾーンの作成です。ゾーンは、
別名、 DNSデータベースゾーンといわれ、 DNSドメインのさまざまな情報を管理し、リ
ゾルバへの名前解決を提供します。 DNSドメイン名をIPアドレスに変換する前方参照ゾ
ーンとIPアドレスをDNSドメイン名に変換する逆引き参照ゾーンがあります。ここでは、
前方参照ゾーンの作成手順を紹介します。

1.Microsoft管理コンソールに    スナップインを追加します。
2. [前方参照ゾーン]フォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから
[新しいゾーン]をクリックします.
3・ [新しいゾーンウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図8-23)。
8-2 DNSによるホスト名解決

ボタンをクリックします。

新L,いv->ウィtf-ド0開始

このウィザード竜ほうK DNSサーバ-用瓜新しいリー1J盲作成することが
ii∵rJS*

リー:.Jとは、 DHS名とモd]関連データ4PアドL・ユや如トワーt]サービユTd・
ビ) ovr古事随uvウさせ:aデー」ぺ-ユです.,

続行す引こは、はpJ竜91J少与してくだ乱l.

●図8-230 新しいゾーンウイザードの開始

4. [ゾーンの種類]ダイアログボックスが表示されます(図8-24)。ゾーンのマスタコピ
ーを管理する場合は、 [標準プライマリ]を選択します。ゾーンのコピーを管理する場
合は[標準セカンダリ]を選択します。今回は、新しいゾーンを作成するために[標
準プライマリ]を選択し、 ボタンをクリックします。

●図8-24  ゾーンの種類
5・ [ゾーン名]ダイアログボックスが表示されます。ゾーン名は、 DNSゾーンの名前で
す。ゾーン名を完全修飾ドメイン名で人力し、 ボタンをクリックします
(図8-25)c

●図8-25< ゾーン名

6. [ゾーンファイル]ダイアログボックスが表示されます(図8-26)c既定のゾーンファ
イル名は, 「ゾーン名. dns」となっています。なお、ゾーンファイルは
「c:¥wmnt¥system32¥dns」に保存されます。 ボタンをクリックします。

●図8-260 ゾーンファイル
8-2 DNSによるホスト名解決

7. [新しいゾーンウィザードの完了]ダイアログボックスが表示されます(図8-27)。
ボタンをクリックします。

新しい1j-ンウィザード0完了

新しいリーンウィザードが完了しまL,た。指定された喜黄定は流血とぉりT,
す。

名前       rI亡亡0 )P
種莞萱       プライマリ

奉醍卵生莞自    前方

ファイル名     r忙Cロjp.dns
このウィザードを閉じて新しいゾーン毎作成す引こは、 [完了]をbl」油して(
張SSS

●図8-27< 新しいゾーンウイザードの完了

以上で前方参照ゾーンが作成されました。逆引き参照ゾーンでは、 [ゾーン名]のかわ
りに[ネットワークID]を入力しますが、その他は前方参照ゾーンの作成と同じ手順に
なります(図8-28)。

●図8-28< 逆引き参照ゾーン
8-29
EIM リソースレコードの追加
ゾーンを作成したら、次にゾーンにリソースレコードを追加します。リソースレコード
は、リゾルバからの検索で利用されるレコードです。 DNSサービスでサポートするリソ
ースレコードは、 20種類ほどありますが、一般によく利用されるリソースレコードは次
の6つです(表8-3)。

●表8-30 一般に利用されるリソースレコード


Startof A uthority (SO A ) ゙ ー ン 転送を定義する特別なレ コ ー ト
ソ ゙ で、 自動的に作成されます0
更新の間隔や有効期間などを変更することができます0

ホ ス ト (A ) ゙ ー ン のホ ス ト のD N S ト
ソ ゙ メ イ ン 名とⅠ
P ア ト
゙ レ ス を関連付けす

るレ コ ー ト
゙ です○D N S ト
゙ メ イ ン 名をⅠ
P ア ト
゙ レ ス に名前解決する
ことができます0

エ イ リア ス (C N A M E ) 複数の D N S ト
゙ メ イ ン 名を単■
■▲
のD N S ト
゙ メ イ ン 名に関連付ける
レコ ー ト
゙ です○例えば、 「ftp」、 「W W W 」 などのD N S ト
゙メ イ ン 名
を1 台のホ ス ト に関連付けすることができます○

メー ルエ ク ス チ ェ ン シ
゙ ヤ (M X ) 電子メ ー ル サ ー ハ
゙ ー のDN S ト
゙ メ イ ン 名を関連付けるレ コ ー ト
゙ です0
メ ー ル ア ト
゙ レ ス の@ 以下をM Ⅹレ コ ー ト
゙ で解決 します0

゚ イ ン タ
ホ (PT R ) ゙ ー ン のホ ス ト の Ⅰ
ソ P ア ト
゙ レ ス をD N S ト
゙ メ イ ン 名に関連付ける
レ コー ト
゙ です0 これは逆引きク エ リ で利用されます0

サ ー ヒ
゙ス ロー シ ヨン SRV ネ ッ ト ワ ー ク 上のサ ー ヒ ゙ ス を検索す るための レ コ ー ト ゙ です0
A ctive D irectory では、 ト
゙ メ イ ン コ ン ト 占ー ラ の検索にSRⅤ レ
コー ト
゙ を使用しています0

リソースレコードの追加は、 [ゾーン]フォルダのシヨートカットメニユーでおこない
ます。シヨートカットメニユーには、 [新しいホスト]、 [新しいエイリアス]、 [新しいメ
ールエクスチェンジヤ]があります(逆引きのゾーンには、 [新しいホスト]のかわりに
[新しいポインタ]があります)。
[新しいホスト]ダイアログボックスでは、 [名前]にホスト名を入力し、 [fPアドレ
ス]に対応するIPアドレスを人力して、ホストレコードを作成します(図8-29)c さらに
[関連付けられたポインタ(PTR)レコードを作成する]をチェックすると、逆引きクエ
リ用のポインタレコードも自動的に作成できます。ただし、ボインクレコードを自動的に
作成するためには、あらかじめ逆引き参照ゾーンを作成しておく必要があります。
8-2 DNSによるホスト名解決

●図8-29< 新しいホスト

その他のリソースレコードは、 [その他の新しいレコード]で追加できます。 [リソース


レコードの種類]ダイアログボックスでは、 [リソースレコードの種類]を選択すること
で、各リソースレコードに対応したパラメータを設定できます(図8-30)c

●図8-300 リソースレコードの種類
8-2-10 サブドメインの重任
1つの企業が、 1つのドメインだけを管理しているとはかぎりません。場合によっては、
1つの企業が複数のドメインを管理するケースもあります。複数のドメインを管理するに
は、 「1つのゾーン(ファイル)にサブドメインを追加する」、 「ほかのDNSサーバーにサ
ブドメインを委任する」という方法があります。ここでは、ほかのDNSサーバーにサブ
ドメインを委任してみます。

1.Microsoft管理コンソールに[DNS]スナップインを追加します。
2.委任をおこなう[ゾーン]フォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユー
から[新しい委任]をクリックします。
3. [新しい委任ウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図8-31)。
ボタンが表示されます。

●図8-31 新しい重任ウイザードの開始
8-2 DNSによるホスト名解決

4. [委任されたドメイン名]ダイアログボックスが表示されます(図8-32)。 [委任され
たドメイン名]にサブドメイン名を人力し、 ボタンをクリックします。

●図8-32  重任されたドメイン名

5. [ネームサーバー]ダイアログボックスが表示されます(図8-33)c
ンをクリックします。

●図8-33 <  ネームサーバー
6. [新しいリソースレコード]ダイアログボックスが表示されます(図8-34)。 [サーバ
ー名]と[lPアドレス]に委任したドメインの情報をもつDNSサーバーを人力します。
ボタンをクリックします。

●図8-340 新しいリソースレコード

7. [ネームサーバー]ダイアログボックスに戻ります。 ボタンをクリックし
ます。
8. [新しい委任ウイザードの完了]ダイアログボックスに戻ります(図8-35)<
ボタンをクリックします。

新しい毒性ウイザード(D完了

新しい委任ウィサー「珊巧宅了しまLEたo

指定された喜完走はuJFのとおりT.すo
名前  叩e富t rl亡co.ip

この0-1-ザード竜関して委任竜作成す引こは、 【完了]奄仇hウして<」さ
w

●図8-35● 新しい委任ウイザードの完了
8-2 DNSによるホスト名解決

委任したサブドメインは、通常のサブドメインと同じようにフォルダとして表示されま
すが、フォルダが薄い色に変更され、リソースレコードの追加ができないようになってい
ます。

Q : DNSサーバーがきちんと動作しているかを確認するツールはあ
りますか?

A :DNSサーバーの動作確認をおこなうツールは、 「DNS」スナップインの監
視とnslookupコマンドがあります。 「DNS」スナップインの監視は、
[DNS]スナップインにおいて、 [コンピユータ名]フォルダのプロパティ
の[監視]タブで、 [DNSサーバーに対する単純クエリ]と[ほかのDNS
サーバーに対する再帰クエり]を設定します DNSサーバーに対する単
純クエリ]はローカルDNSサーバー-の単純クエリを、 [はかのDNSサー
バーに対する再帰クエリ]は、ルートのネームサーバーへの再帰クエリを
おこないます。また、 [テスト間隔]を使えば、定期的にテストすること
もできます(図8-36)c

●図8-36( 監 視

もう1つは「nslookup」コマンドです。 nslookupは、コマンドラインから
DNSサーバーを利用するツールで、直接DNSサーバーへ名前解決を試みます。
例えば、 www. microsoft, com-の名前解決をテストするには、 「nslookup
www. microsoft, com」と人力して、結果を確認します。

8・2・1 I 叫2E㌫-当 pDJ瓦mumm
本来、ゾーンのリソースレコードは前節のように管理者が手動で入力してきました。し
かし、 Windows 2000のDNSサービスでは、動的にリソースレコードを追加する動的更
新がサポートされています。動的更新は、 DNSクライアント(リゾルバ)やDHCPサー
ビスからの要求でゾーンにリソースレコードを自動的に追加する機能ですo動的更新を使
えば、リソースレコードの登録作業の負荷を軽減できます。実際に大量のリソースレコー
ドを登録するActive Directoryでは、動的更新が推奨されています。
DNSサービスの動的更新は,ゾーン単位で有効にします。 [ゾーン]フォルダのプロパ
ティの[全般]タブには、 [動的更新を使用可能にしますか]があり、既定は[いいえ]
になっています(図8-37)c この設定を[はい]に変更すると、動的更新がサポートされ
ます。

●図8-37● 全 般
8-2 DNSによるホスト名解決

8-2-12 クライアントの動的更新の設定
動的更新をサポートするクライアントは、現在のところWindows 2000だけです。
Windows 2000では、 TCP/IPのプロパティの詳細設定の DNS タブで、動的更新を吹
のように設定できます(図8-38)。

●図8-38  DNS

●この接続のアドレスをDNSに登録する
自コンピユータのホストレコードとポインタレコードを動的更新で登録します。登録さ
れるDNSドメイン名は、コントロールパネルの[システム]で設定できるフルコンピユ
ータ名です。利用するネームサーバーが動的東新をサポートしていない場合、この設定は
オフにします。

●この接続のDNSサフィックスをDNS登録に使う
自コンピユータのコンピユータ名に[この接続のDNSサフィックス]で入力したドメ
イン名を追加したDNSドメイン名のホストレコードとポインタレコードを動的更新で登
録します。これは、コントロールパネルの[システム]で設定できるフルコンピユータ名
とあわせて登録されます。
動的更新をサポートしたWindows 2000は、その起動時にDNSサーバーへホストレコ
ードとボインタレコードの動的更新を試みます○または、コマンドラインで、 「ipconfig
/registerdns」と人力することで、強制的に動的更新をすることもできます。
Windows 2000以外のコンピユータでは、直接の動的更新はできません。ただし、
Windows 2000のDHCPサービスを利用しているクライアントは、 DHCPサービスが代理
として動的更新をおこなうこともできます。この設定には、 [DHCP]スナップインの
[コンピユータ名]のプロパティの   タブで   のDHCPクライアント情報を
自動的に更新する]をチェックします(図8-39)0

●図8-39 <  DNS

DHCPによるDHCPクライアントの動的更新をおこなうには、 DHCPオプシ
I
ヨンの「81 :クライアントFQDN」の使用が必要です。 [クライアントFQDN]
でDHCPクライアントのドメイン名を指定します。 I

1  - - J I J I I- - J- I- - - - I- - - 」


8-2 DNSによるホスト名解決

8-2-13 動的更新によるリソースレコードの清掃
動的更新を有効にすると、クライアントの起動時にリソースレコードが登録され、終了
時に削除されます。しかし、ネットワークから不意に切断されたコンピユータなど、きち
んと終了していないコンピユータでは、そのリソースレコードがDNSデータベースに残
ってしまうことがあります。このような古いリソースレコードは、誤った名前解決を引き
起こすなどの問題が発生させます。このため、 Windows 2000には、 DNSデータベースか
ら古くなったリソースレコードを削除する機能が用意されています。この機能を「エージ
ングと清掃」といいます。
エージングと清掃は、各リソースレコードの登録時にタイムスタンプを記録(エージン
グ)し、長時間タイムスタンプの変更がないリソースレコードを削除(清掃)するという
ものです。タイムスタンプには、動的に追加されたリソースレコードだけが記録されるの
で、清掃とエージングの対象は、動的に追加されたリソースレコードだけとなります(図
8-40)c

・ホスト名
・lPアドレス
・豊歳時間

リソースレコード

DNS
データベース

●図8-40  エージングと清掃
エージングと清掃を利用するには、 Microsoft管理コンソールの[DNS]スナップイン
でサーバーとゾーンの両方でエージングと清掃を有効にする必要があります。
ゾーンのプロパティの[全般]タブには ボタンがあり、このボタンをクリ
ツクすると、 [ゾーンエイシンクと清掃のプロパティ]ダイアログボックスが表示され、
エージングの設定ができます(図8-41)c

●図8-41  ゾーンエイシンクと清掃のプロパティ

[古いリソースレコードの清掃を行う]をチェックすることで、このゾーンに動的に登
録されるリソースレコードにタイムスタンプが追加されます。また、 [更新間隔]と[非
更新間隔]で清掃されるまでの時間を設定できます。

●更新間隔
リソースレコードが更新されてから、次の更新ができるまでの時問です。これは、サー
バーへの書き込み回数を減らすための設定です Windows 2000では、自分に関連付けら
れたリソースレコードを24時間ごとに更新しますoこのとき、内容の変更がない更新を
リフレッシユといいます。更新間隔に満たないリソースレコードのリフレッシユは拒否さ
れますが、 IPアドレスが変更されるなどの更新は許可されます。既定の更新間隔は、 7日
となっています。
8-2 DNSによるホスト名解決

●非更新間隔
更新間隔後、リソースレコードのリフレッシユを受け付ける時間です。この期間は、
DNSデータベースからリソースレコードは削除されません。既定で非更新間隔は7日に
なっています。

清掃は、現在のサーバーの時刻とリソースレコードのタイムスタンプに更新間隔と非更
新間隔を足したものを比べ、現在のサーバーの時刻のほうが大きい場合に、そのレコード
を削除します。この清掃はサーバーのシヨートカットメニユーから[古いリソースレコー
ドの清掃]をクリックし、手動でおこなうか、サーバーのプロパティの[詳細]タブで
[古いレコードの自動清掃を有効にする]をチェックし、定期的におこなえます(図8-42)c

●図8-42( 詳 細


l ‥、^-/*-<7)i/3二VJjy bメ^JL-J:-5) [f<T<7>ご二千ミラぎと三≡ニご: l
グ/清掃を設定する]をクリックすることで、すべてのゾーンに有効なエージ
l
ングと清掃のプロパティが表示できます。

Illllll1一 ■- - - - - - - -■ -- - - - - -

WINSサービスによる

宅舶蝕
WINS (Windows Internet Naming Service)は、 TCP/IPネットワークにおいて、
NetBIOS名からIPアドレス-の名前解決をおこなう機能です。 NetBIOS名ほ、 Microsoft
ネットワークで使用されているコンピユータ名やログオンしたユーザー名にサービス番号
を付加した名前です。
TCP/IPネットワークにおいて、 NetBIOS名を使って通信をおこなうには、 NetBIOS
名をIPアドレスに変換する必要があります○この作業には、通常ブロードキヤストが利
用されていますoしかし、ブロードキヤストによる名前解決では、 「ネットワークトラフ
ィックが増大する」、 「ルーターの先にあるコンピユータ名を解決できない」という問題が
発生します。 WINSはこの問題を解決します。
WINSは、 NetBIOS名の解決を要求するWINSクライアントとNetBIOS名の解決をお
こなうwINSサーバーから構成されます(図8-43)。 WINSサーバーには、 WINSデータ
ベースと呼ばれるNetBIOS名とIPアドレスの対応情報があり、これを使って名前を解決
Lていますoこのとき、 WINSクライアントとWINSサーバーはユニキヤストで通信をお
こうため、ネットワークトラフィックの増大を防ぎ、ルーターを越えたNetBIOS名の解
決を可能としますoなお、 WINSデータベースの情報は、 WINSクライアントの起動時や
ユーザーのログオン時にWINSクライアントによって自動的に登録されますので、管理
者がNetBIOS名を静的に人力しなくても、 WINSデータベースには、常に最新の情報が
保持されています。

●図8-430 WINS
8-3 WINSサービスによるNetBIOS名解決

8・ 1 WINSクライアントの設定
wINSクライアントは、 WINSサーバーヘ自分のコンピユータのNetBIOS名とIPアド
レスの登録要求とNetBIOS名の解決要求を送信します。 WINSクライアントは、
windows 2000をはじめWindows 95/98、 Windows NTなどでサポートされます WINS
クライアントの機能はTCP/IPに含まれているため、コンポーネントを追加する必要はあ
りません。 TCP/IPのプロパティで ボタンをクリックし、 [TCP/lP詳細設定]
ダイアログボックスの[wINS]タブでWINSサーバーのIPアドレスを設定します(図
844)。

●図8-44* WINS

WINSアドレスの ボタンをクリックし、 WINSサーバーのIPアドレスを人


力します WINSサーバーは全部で12白まで追加できます。ただし、 NetBIOS名の登録
は上位の2台だけで(正確には、最上位のWINSサーバーだけに登録され、最上位の
wINSサーバーが障害により登録できない場合、次のWINSサーバーに登録されます。)、
残りのWINSサーバーはNetBIOS名の解決だけに利用されます。
8-3-2 WINS E]-/ v-(os巨∃
WINSサーバーは、 Windows 2000 ServerにWINSサービスとして実装されます。
WINSサービスは既定でインストールされていないため、別途インストールをする必要が
ありますoインストール手順の手順はDHCPやDNSサービスなどのネットワークサービ
スと同じで、コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]から[ネットワー
クサービス]ダイアログボックスの[サブコンポーネント]より[windowsインターネ
ットネームサ-ビス(WINS)]をインストールします。
WINSサービスのインストールが終了すると、 Microsoft管理コンソール用の[wINS]
スナップインが登録されます(図8-45)o Administratorsグループのメンバは[wINS]
スナップインを使ってWINSサービスを設定できます○また、 WINSサービスのインスト
ールにより作成されるWINS Usersグループのメンバであれば、 WINSの設定を表示し、
確認することができます(読み取り専用グループです)0

●図8-45  WINSスナップイン

WINSは、メンテナンスフリーのシステムであるため、通常の[wINS]スナップイン
での管理作業は、次に紹介する「静的マッピングの追加」と「複製パーけ-の追加」に
限られます。
8-3 WINSサービスによるNetBIOS名解決

1-3-3 静的マッピングの追加
wINSデータベースのレコードは、基本的にWINSクライアントにより動的に登録され
ます。ただし、 WINSデータベースに動的に登録できないコンピユータのレコードが必要
なら、静的にコンピユータのNetBIOS名とIPアドレスを登録(静的マッピング)するこ
とができます。静的マッピングは、 [新しい静的マッピング]ダイアログボックスで登録
します(図8-46)。 [新しい静的マッピング]ダイアログボックスは、 [w州S]スナップ
インの[コンソールルート] - [コンピユータ名] - [アクティブな登録]で右ボタンク
リックし、シヨートカットメニユーより[新しい静的マッピング]をクリックして表示し
ます。

●図8-460 新しい静的マッピンク

8-3-4 複製パートナーの追加
wINSクライアントは、 WINSサーバーをIPアドレスで直接指定しますので、複数の
サブネットで構成されたネットワークでもWINSサーバーが1自存在すれば、すべての
wINSクライアントにWINSサービスを提供できます。ただし、障害対策や負荷分散を考
えると、複数台のWINSサーバーを構成することが望ましいといえます。複数台のWINS
サーバーを構成した場合に、それぞれのWINSサーバーは独自のWINSデータベースを
保持するため、複製パートナーを設定し、お互いのWINSデータベースを複製し、デー
夕べ-スを同期する必要があります。複製パートナーの設定は、 [複製パートナー]フォ
ルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しい複製パートナー]をク
リックします。 [新しい複製パートナー]ダイアログボックスでは、複製のパートナーと
なるWINSサーバーの名前またはIPアドレスを人力します(図8-47)。この設定を両方の
WINSサーバーでおこなうことで、お互いのWINSデータベースは完全に同期されます。

●図8-47< 新しい複製パートナー
iis ej;巨∃

Webサ n の導入
windows 2000 Serverをインターネットサーバーとして運用できるように、各種のイ
ンターネットサービスがインターネットインフォメーシヨンサービス(IIS:Internet
lnformation Services)として同梱されていますIISはWebサービス、 FTPサービス、
sMTPサービス、NNTPサービスの4つのインターネットサービスから構成されています。

>Web (World Wide Web)サービス


webサービスは、インターネットで最も普及しているドキユメントサービスです。
Internet ExplorerやNetscape Navigatorなどのブラウザからアクセスし、グラフィカル
な情報を表示します Windows 2000のWebサービスには、 ASP (Active Server Pages)
と呼ばれるアプリケーシヨン実行環境が用意されており、 Webサーバー上で動的なコン
テンツを実行することもできます。

FTP (File Transfer Protocol)サービス


FTPサービスは、ファイル転送のサービスです。アプリケーシヨンやコマンドプログ
ラムのFTPクライアントを利用し、 FTPサービスを実行するFTPサーバーヘファイルの
アップロード、ダウンロード、その他のファイル操作を実現します FTPクライアント
はさまざまなコンピユータに実装されていますので、異機種間で簡単にファイル交換がお
こなえます。

サSMTP (Simple Mail Transfer Protocol)サービス


sMTPサービスは、電子メールの送受信をおこなうためのサービスです。 SMTPサー
ビスを実行するコンピユータはメールサーバーとなります。ただし、 ⅠISのSMTPサービ
スはWebアプリケーシヨンからメールを送受信することを前撞に作られているため、
pop (post office Protocol)サービスはなく、 EudoraやOutlookなどの一般的なメール
クライアントでメールを受信することはできません。

NNTP (Network News Transfer Proto亡Ol)サービス


NNTPサービスはニユースグループで構築するためのサービスです。ニユースグルー
プは議題ごとの掲示板としての役割を果たし、メッセージの投稿と閲覧を受け付けます。
インターネット上にはいくつものニユースグループがありますが、 ⅠISのNNTPサービス
は、インターネットのニユースグループは受け付けられず、独自のニユースグループをイ
ントラネットに構築します。

8-4- I iis o>-r>x h-h甥


Windows 2000 Serverでは、既定でⅠISがインストールされています。ただし、インス
トールされるコンポーネントはWebサービスとSMTPサービスなので、 FTPサービスや
NNTPサービスを必要とするなら、コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と
削除]からコンポーネントを追加しなければなりません。


Windows 2000 Professionalには、 ⅠISの簡易版であるPersonal Web Service
I I
(PWS)が用意されています。 PⅥ「Sは、 Windows 2000 ServerのⅠISに比べて
I 次の点が異なります。
l

I NNTPサービスは提供されない J

I ・複数のWebサイトやFTPサイトが作成できない
I
・最大接続数が10に制限されている
I ・ IPアドレスとドメイン名の制限ができない I
・ログをデータベースに保存することはできない
I I
・プロセスの調製はできない
I ・パーソナルWebマネージヤで管理ができる(図8-48) I

∫ I

I I

I I

I J

I I

I I

I I

I ●図8-48< パーソナルWebマネージヤ I

L :  二二  二二二T L二二T 」二            二二二 二二二「 :  ⊥  :   「  = 」


8-4 IIS ICよるWebサーK-の導入

8-4-2 Webサイト
ⅠISでは1台のコンピユータ上に仮想的な複数台のWebサーバーを立ち上げることがで
きます。これは部門ごとにWebサーバーを用意したいが、その台数分のコンピユータが
用意できない場合などに有効です(図8-49)。 IISでは、この仮想的なWebサーバーを
Webサイトといいます。既定では、 Webサービス上に既定の⊃Webサイトと管理者「Ⅳeb
サイトが作成されています。

●図8-490 Webサイト
●既定のWebサイト
サンプルのWebサイトです(図8-50)。オンラインマニユアルやチユートリアルなどか
ら構成されています。 Webブラウザからは「httpl//コンピユータ名」でアクセスできま
す。

節--二Windows
漫遊一皿-轡-由宴貨軸駅夏萄㌢脊且LPEこ㌔計か設定凄艶首むも盟髄議pせ L聯伊轍量二軽鮭L旗嶺挺
してLいニミi.■.i.-.. *f -・ iこ■■■臣二息a"㌣■く7ト<-¥ 「=.ぎき主・.轟 ゝ音.i三ま <f  工事中oべ・-ジ .

IIS 5.0へようこモ
Micr⊂>sofi Wnd亡・W≦ 2000巾インJB-ネ・J卜JT i.由注台甘理
ンコ寸  ミ・・'ヨ サー亡゙スOis)によって、
Window王を強j1なW色bサーJて-として借用で WindowsJOOO巾【コ-_ノビユ-ウ巾管理】、主ょ
きます.プ,T7イ)L.やプリ-Jウを共有したLJ情報 、まf=は30リフトを1f用しTllSを管
を安生に虫関するた碑巾アブuケーシヨンを 玉里するこt:ができます。 Windm〃5 2ロロロSerwr
iWJHfI3.*i閑M些wm岩ES*脂B 冒指 またはwindows空0ロ0 Åd哨need Serverがイ
戸島取引v'Jユーシヨンを構築、ほ供す与た碑q) ンユトールされている場合IL 整理塵_竺担冬草
安全なプラ・L'トフォームです>ま[=、 web上で it在任用することもできます。
(Tl重要なヒミ.:lネスアプリ・ナーvlヨ"_, '巾導入tft
酋長になります.
フォJL'5毒右ウリ・yコして、 -般的な11S巾設
定を構.成す与とtt.II. \ヤ''eb重量由でnvテンツ
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●図8-50  既定のWebサイト
8-4 IISによるWebサーバーの導入

●管理者Webサイト
webバージヨンのインターネットサービスマネージヤのWebサイトです(国8-51)。
webバージヨンのインターネットサービスマネージヤはⅠISを管理するためのツールで、
Microsoft管理コンソールの[インターネットサービスマネージヤ]スナップインと同等
の機能をもちます。

●図8-51 Webバージヨンのインターネットサービスマネージヤ

8-4-3 Webサイトの作成
ⅠISの管理には、 Administratorsグループのメンバでログオンし、 Microsoft管理コンソ
ールの[インターネットインフォメーシヨンサービス]スナップインを使用します。ここ
では、 [インターネットインフォメーシヨンサービス]スナップインを使ったWebサイト
の作成方法を紹介します。
1.Microsoft管理コンソールに[インターネットインフォメーシヨンサービス]スナップ
インを追加します(図8-52)。

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・す轡朗詠T]卜川TP侶想サ-ハー

●図8-52< インターネットサービスマネージヤスナップイン

2・ [コンソ-ルル-ト] - [インターネットインフォメーシヨンサービス] - [コンピ


ユータ名]で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新規作成]-
[webサイト]をクリックします。
3. [webサイトの作成ウイザードへようこそ]ダイアログボックスが表示されます(図
ボタンをクリックします。

●図8-53  Webサイトの作成ウイザード
8・4 IISによるWebサーバーの導入

4. [webサイトの説明]ダイアログボックスが表示されます(図8-54)。 [説明]は管理
ツールに表示されるWebサイトの名前になります。適当な名前を入力し
ボタンをクリックします。

●図8-540 Webサイトの説明

5. [IPアドレスとポートの設定]ダイアログボックスが表示されます(図8-55 。ほかの
webサイトと区別するためにIPアドレス、 TCPポート、ホストヘッダーを既存の
Webサイトと変更し、 ボタンをクリックします。

●図8-55 IPアドレスとポートの設定
6. [webサイトホームディレクトリ]ダイアログボックスが表示されます(図8-56)。
[パス]にWebブラウザがWebサイトにアクセスしたときに参照する実フォルダのパ
スを入力します。また、 [パス]にUNCパスを入力し、ほかのファイルサーバーにあ
るコンテンツヘリダイレクトすることもできます。 [このWebサイトヘの匿名アクセ
スを許可する]は、ユーザー認証なしでWebサイトへのアクセスを許可する設定です。
通常のWebサーバーには、ユーザー認証が不要なので、既定は、 [このWebサイトへ
の匿名アクセスを許可する]がチェックされています。

●図8-56  Webサイトホームディレクトリ

7. [webサイトのアクセス許可]ダイアログボックスが表示されます(図8-57)c この
アクセス許可は、 NTFSのアクセス許可とは関係ありません。すべてのWebブラウザ
からのアクセスに適用される設定です。

●図8-57  Webサイトのアクセス許可

8. Webサイトが正常に作成されました]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします(図8-58)c
8・4 llSによるWebサーバーの導入

●図8-580 Webサイトが正常に作成されました

完成したWebサイトは、既定で停止しているため、 Webサイトで右ボタンクリックし,
シヨートカットメニユーから[開始]をクリックします。

8-4-4 仮想デイLJク トリの作成
webサイトは、 1つのローカルバスで構成されています。しかし、実際には1つのロー
カルパス以外のフォルダを束ねて1つのWebサイトを作成したい場合がありますoこの
場合、仮想ディレクトリを作成します○仮想ディレクトリは、 Webサイトに作成できる
仮想的なフォルダで、ローカルパスとは異なるパスのフォルダ、例えば、違うドライブの
フォルダやネットワークの共有フォルダなどをあたかもWebサイトのサブフォルダであ
るかのようにWebブラウザに見せる機能です(図8-59)c

●図8-59< 仮想ディレクトリ
1.Microsoft管理コンソールに[インターネットインフォメーシヨンサービス]スナップ
インを追加します。
2・仮想ディレクトリを追加するフォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユ
ーから[新規作成] - [仮想ディレクトリ]をクリックします。
3・ [仮想ディレクトリの作成ウイザードヘようこそ]ダイアログボックスが表示されま
す(図8-60)。 ボタンをクリックします。

●図8-60  仮想ディレクトリの作成ウイザードへようこそ

4・ [仮想ディレクトリエイリアス]ダイアログボックスが表示されます(図8-61)。エイ
リアスとは、 Webブラウザからアクセスするときに使用される仮想的なフォルダ名で
す。 [エイリアス]に適当な名前を入力し、 ボタンをクリックします。

●図8-61 ● 仮想ディレクトリエイリアス
8-4 旧によるWebサーバーの導入

5. [webサイトのコンテンツのディレクトリパス]ダイアログボックスが表示されます
(図8-62)。 [ディレクトリ]に実際のフォルダのパスを人力します。 UNCパスを人力
することもできます。このディレクトリパスがエイリアスと対応付けられます。

●園8-620 Webサイトのコンテンツのディレクトリパス

6. [仮想ディレクトリのアクセス許可]ダイアログボックスが表示されます(図8-63)。
仮想ディレクトリのアクセス許可の設定はWebサイトのアクセス許可と同じです。

●図8-63( アクセス許可
7・ [仮想ディレクトリが正常に作成されました]ダイアログボックスが表示されます。
ボタンをクリックします(図8-64)。

●図8-64< 仮想ディレクトリが正常に作成されました /

以上の操作で、仮想ディレクトリが作成できました。この仮想ディレクトリへブラウザ
からアクセスするには、 Webサイトの実のサブフォルダと同じ方法でアクセスします。
例えば、 Webサイト直下に「sub」という名前のエイリアスを作成した場合は、 URLに
「http://コンピユータ名/sub」と入力してアクセスすることができます。
Active Directoryはディレクトリサービス
です。ディレクトリサービスは、ユーザーや
アプリケーシヨンにディレクトリデータベー
スへのアクセスを提供するサービスで、ディ
レクトリデータベースには、ユーザー、グル
ープ、コンピユータ、共有フォルダ、共有プ
リンタなどの情報が登録されます。
Active Directoryとは?
Active Directoryは、マイクロソフト社がWindows 2000 Serverに実装するディレク
トリサービスです。ディレクトリサービスは、さまざまな情報を格納するデータベースと
それを利用するサービスから構成されます。ディレクトリサービスは実社会にもあります。
例えば、電話番号案内はディレクトリサービスの1つの例です。電話番号案内は、名前と
電話番号という内容のディレクトリを用意し、利用者の求めた電話番号を検索するサービ
スを提供しています Windows 2000のActive Directoryでは、名前と電話番号だけでな
くユーザー、プリンタ、共有フォルダなどのさまざまなデータをデータベースにオブジェ
クトとして保存します。また、 Active Directoryは、ユーザーによる利用だけではなく、
各種のアプリケーシヨンやサービスからも利用されます(図9-1)。

電話番号の案内
電話番号の要求

==ニコ
電話番号の提供
オペレータ
聖一名 電話帳

Active Directory

ケ-シヨン設定の要 検索


* -

三三
Active Directory
ケーシヨン設定の提

Active Directory
更新
き二・

Active Directory
データベース

対応アプリケーシヨン サーバ-

      =.

ユーザー

●図9-1  Active Directory


9-1 Active Directoryとは?

Active Directoryには、次のような特徴があります。

●大規模なデータストレージとして利用できる
ディレクトリデータベースに保存できるオブジェクトの種類は、ユーザー、グループ、
コンピユータ、共有フォルダ、プリンタなど多岐にわたります。さらに各オブジェクトで
設定できる属性(プロパティ)の種類も非常に豊富です。例えば、ユーザーオブジェクト
の場合、ユーザー名やパスワードといった基本的なプロパティだけでなく、携帯電話の番
号や上司の名前、住所なども登録できます。また、 Active Directoryのディレクトリデー
タベースには、オブジオクトを数百万個登録することができますので、大規模なシステム
も1つのActive Directoryで対応できます。

●ディレクトリを拡張で苦る
ディレクトリに登録されるオブジェクトやオブジェクトの属性は、 「スキーマ」といわ
れる別のデータベースで管理されています。スキーマの内容は、権限のあるユーザーなら
変更が可能で,新しいオブジェクトクラスや属性を作成することができます。例えば、必
要であれば「社員番号」や「内線番号」といった属性を作成して、ユーザーのオブジェク
トクラスに追加することも可能です。

●各種のアプリケーシヨンから利用できる
Active Directoryは、汎用的なディレクトリサービスなので、 Windowsネットワーク
からの利用はもちろん、ディレクトリデータベースにアクセスするための業界標準のプロ
トコルであるLDAP (Lightweight Directory Access Protocol)を使い、 UNIXや
Macintosh、メインフレームなどから利用することもできます。

●ほかのディレクトリと連携で苦る
Active Directoryは、国際標準化機構(ISO)のX.500勧告に準拠しているので、ほか
のX.500システムと連携し、ディレクトリを統合したり、相互変換したりすることができ
ます。例えば、マイクロソフト社のExchange Server 5.5はX.500勧告に準拠しており、
Active Directory Connector (ADC)と呼ばれるWindows 2000に標準添付のプログラム
を使えば、簡単にディレクトリ内容を同期させることができます。

次の節では、 Active Directoryを使用する上で必要な「ドメイン」と「ドメインコント


ローラ」を紹介します。
E]ril-i ny-rv
Active Directoryでは、ディレクトリデータベースの有効範囲をドメインとして定義し
ています。ドメインはセキユリティの境界であり、複製の範囲でもあります。 1つのドメ
インには1種類のディレクトリデータベースだけが存在します。クライアントではドメイ
ンに参加することで、そのドメインのディレクトリデータベースを利用することができま
す(図9-2)。

●図9-2● ドメイン
9-1 Active Directoryとは?

9-1-2 ドメインコントE)-ラ
ドメインを作成するには、 Windows 2000 ServerにActive Directoryをインストール
し、ドメインコントローラ(DC)にします。ドメインコントローラは、ディレクトリデ
ータベースを保持し、クライアントのログオン要求やアプリケーシヨンからのクエリーに
対応します。なお、 Windows 2000 Professionalをドメインコントローラにすることはで
きません。
1つのドメインにつき最低1台のドメインコントローラが必要となります。また、 1つ
のドメインに複数台のドメインコントローラを配置することも可能です。 1つのドメイン
に複数台のドメインコントローラを配置した場合は、すべてのドメインコントローラが同
一のディレクトリデータベースを保持します。あるドメインコントローラでおこなったデ
ィレクトリデータベースへの変更は、複製により、他のすべてのドメインコントローラに
反映されます。よって、ドメインコントローラを複数台用意すれば、ディレクトリデータ
ベースを2垂化でき、障害対策や負荷分散を実現できます(図9-3)。

●図9-3  ドメインコントローラの2重化
Active Directoryへ

溜指する前[=
Active Directoryは、企業レベルでの大切なインフラとなるテクロノジなので、その導
入には慎重な計画が必要です。特にドメインの名前付けは、 Active Directoryのインスト
ール後に変更ができませんので十分な検討をおこなわなければなりません。また、
Active Directoryは、 DNSサーバー、 TCP/IP、 NTFSボリユームといったテクノロジを
利用するため、 Active Directoryをインストールする前にこれらを設定することも重繋で
す。

●ドメイン名の決定
Active Direcotryでは、そのデイレクいJサービスの有効範囲をドメインとして定義し
ています。ドメインには、ドメイン名が必要で、ユーザーやアプリケーシヨンはドメイン
名を使ってディレクトリサービスを識別します。 ActiveDirectoryのドメイン名は、 DNS
で管理されているため、すでにインターネット接続をおこなっている企業の場合は
JPNICから取得したドメイン名とActive Directoryのドメインを同じにすることができ
ます。 Active Directoryのドメイン名とDNSのドメイン名を連携させることで、 DNSの
管理負荷を減らし、ユーザーが2つのドメイン名を覚えなくてすみます。また、インター
ネット接続の予定もなく、 JPNICからドメイン名の取得をおこなっていない企業の場合
は適当なローカルドメイン名をAvtive Directory用として使用できます。


インターネット接続をおこなわないローカルドメインの場合、プライベート
i
DNS名を表す「.local」をドメイン名の最後に付加することが推奨されていま
す。 I

…           二二  「 = 「‥…  「   」  ⊥ 丁   「    :  二二二コ L… L二「 . -「 」


9-2 Active Directoryへ移行する前に

DNSサーn-の用意
Active DirectoryのリソースはDNSゾーンのSRVリソースレコードにより検索される
ため、 SRVリソースレコードをサポートするDNSサーバーが必須です。また、管理負荷
を軽減し、パフォーマンスを向上できることから、動的更新プロトコルや増分転送をサポ
ートしているDNSサーバーが推奨されます。既存のDNSサーバーを利用するのであれば
これらの機能をサポートしているかを確認してください。例えば、 DNSサーバーで最も
ポピユラーなBIND (Berkley Internet Name Domain) DNSサーバーはバージヨン8.1.2
以降であればSRVリソースレコードをサポートしています。また、 Windows 2000
serverに標準添付されるDNSサーバーサービスではこれらの機能がすべて実装されてい
ます。

TCP/IPのインストールと静的な】Pアドレスの設定
ドメインコントローラとなるWindows2000Serverには、 TCP/IPのインストールと静
的なIPアドレスの割り当てが必須です。また、ドメインコントローラはDNSクライアン
トとして、 DNSサーバーのIPアドレスを設定しておく必要があります。

NTFSボリユームの作成
ドメインコントローラには、ログオンスクリプトやグループポリシーを格納するための
共有システムボリユーム(sysvol)が必要です。共有システムボリユームは、 NTFSボリ
ユームだけに作成できるので、あらかじめドメインコントローラにNTFSボリユームを
用意しておく必要があります。 NTFSボリユームがない場合は、 convertコマンドで既存
のFATやFAT32ボリユームを変換することもできます0

このほかとして、ドメインコントローラとなるコンピユータのハードウェアスペックや
ネットワークの状態などもあわせて検討してください。
Active Directoryインストルウイザードによる

Active Directoryへ0甚行
Active Directoryを導入するには、 Windows 2000 Serverをサーバーからドメインコン
トローラに昇格させる必要があります。この作業には、 「Active Directoryインストール
ウイザード」と呼ばれるウイザードを使用します Active Directoryインストールウイザ
ードの起動は、 Administratorsグループのメンバでログオンし、 [ファイル名を指定して
実行]より「dcpromo」を実行します。

1. [Active Directoryのインストールウイザードの開始]ダイアログボックスが表示され
ます(図9-4)c ボタンをクリックします。

●図9-4  Active Directoryのインストールウイザードの開始

2. [ドメインコントローラの種類]ダイアログボックスが表示されます(図9-5)。 [新し
いドメインのドメインコントローラ]は、新規にドメインを作成するときに選択しま
す。既存のドメインにドメインコントローラを追加する場合は[既存のドメインの追
加ドメインコントローラ]を選択します。今回は、 [新しいドメインのドメインコント
ローラ]を選択し、 ボタンをクリックします。
9-3 Active Directoryインストールウイザードに軸

●図9-5 ドメインコントローラの種類

3. [ツリーまたは子ドメインの作成]ダイアログボックスが表示されます(図9-6)o L新
しいドメインツリーを作成]は,新規にドメインツリーを作成するときに選択しますo
既存のドメインツリーに新しい子ドメインを追加する場合は[既存のドメインツリー
に新しい子ドメインを作成]を選択しますoドメインツリーに関しては、 ll-1 「マル
チドメイン環境におけるActive Directory管理」を参照くださいo今回は、 [新しいド
メインツリーを作成]を選択し、 ボタンをクリックします。

●図9-6< ツリーまrcjま子ドメインの作成
4・ [フォレストの作成または追加]ダイアログボックスが表示されます(図9-7)。 [ドメ
インツリーの新しいフォレストを作成]は、新規にフォレストを作成するときに選択
します。既存のフォレストに新しいドメインツリーを追加する場合は[既存のフォレ
ストに新しいドメインツリーを配置]を選択します。フォレストに関しては、 ll-1
「マルチドメイン環境におけるActive Directory管理」を参照ください。今回は、 [ド
メインツリーの新しいフォレストを作成]を選択し、 ボタンをクリックし
ます。

●図9-7< フォレストの作成または追加

5・ [新しいドメイン名]ダイアログボックスが表示されます(図9-8)。 [新しいドメイン
の完全なDNS名]にActive Directoryのドメイン名を完全修飾ドメイン名で人力しま
す。

●図9-8< 新しいドメイン名
9-3 Active DirectoryインストールウイザードによるAc叫e D汁叫

6. [NetBIOSドメイン名]ダイアログボックスが表示されます(図9-9)。 [ドメイン
NetBIOS名]にWindows NT 40やWindows 95/98などのクライアントからアクセス
をサポートする互換のためのドメイン名を15文字以内で人力します。なお、既定では
[完全なDNS名]の第1レベルが入力されています。

●図9-9  NetB旧Sドメイン名

7. [データベースとログの場所]ダイアログボックスが表示されます Active
Directoryのディレクトリデータベースを格納するフォルダとログを格納するフォルダ
を選択します。既定では、ともに「C:¥winnt¥ntds」となっていますoデータベース
とログは別々のハードディスクに格納することで、パフォーマンスを向上させ、投降
時の回復性を高くすることができます(図9-10)。

●図9-10< データベースとログの場所
8・ [共有システムボリユーム]ダイアログボックスが表示されます。共有システムボリ
ユームは、 「sysvol」の名前で共有され、すべてのドメインコントローラに複製されま
すo主にグループポリシーやログオンスクリプトの格納場所となります。なお、この
フォルダはNTFSボリユーム上でなければ作成できません。既定は「C:¥wmnt¥
sysvol」です(図9-ll)。

●図9-1 1 共有システムボリユーム


この時点でActive DirectoryインストールウイザードはDNSの有効/無効を
∫ 1
調べ、 DNSが無効の場合、  の構成]ダイアログボックスが表示されます。
J このダイアログボックスで[はい、 DNSをこのコンピユータにインストールし 一
て構成します]を選択すると、このコンピユータにDNSサービスがインスト
I I
ールされ、自動的にActive Directoryのドメイン名に対応したゾーンが作成さ
I れます(図9-12)c
I

I I

1 I

1 I

I I

I I

1 ●図9-120 DNSの構成 I

L - - - - - - -- -■■■ - - - - - - - 」
9-3 Active DirectoryインストールウイザードによるActive Directoryへの移行

10. [アクセス許可]ダイアログボックスが表示されます(図9-13 。 Windows NTや


windows NTドメインのメンバとなっているWindows 2000から[windows 2000以
前のサーバーと互換性のあるアクセス許可]を選択します。それ以外の場合はセキユ
リティを強化するために[windows 2000サ-バーとのみ互換性があるアクセス許可]
を選択します。

●図9-13( アクセス許可

ll. [ディレクトリサ-ビス復元モードAdministratorパスワード]ダイアログボックスが
表示されます(図9-14)c ここで入力するパスワードは、 Windows 2000の障害復旧用
の管理者パスワードで、通常のAdministratorのログオンで使用されるパスワードで
はありません。このパスワードは、ディレクトリサービス復元モードや回復コンソー
ルで利用されます。

●図9-140 ディレクトリサービス復元モードAdministratorパスワード
12.概要]ダイアログボックスが表示されます(図9-15)。選択した内容を確認し、問題
がなければ、 ボタンをクリックします。

●図9-15< 概 要

13.Active Directoryがインストールされます Active Directoryのインストールにはコ


ンピユータの性能にもよりますが、 10分程度時間がかかります。インストールが終了
すると、 [Active Directoryのインストールウイザ-ドの完了]ダイアログボックスが
表示されます(図9-16)。正常にドメインコントローラ-の昇格がおこなわれたかを確
認した後、 ボタンをクリックします。

●図9-16  Active Directoryのインスト-ルウイザードの完了

14. 「Active Directoryのインストールウイザードによっておこなわれた変更を有効にす


る前にWindowsを再起動する必要があります」というメッセージが表示されます。
ボタンをクリックします(図9-17)。
9-3 Active DirectoryインストールウイザードによるActive Directoryへの移行

●図9-170 Windowsを再起動する必要があります.

再起動後、 [windowsヘログオン]ダイアログボックスに[ログオン先]が追加され、
ドメイン名が選択できるようになります(図9-18)。現在は[ログオン先]として自分の
ドメイン名しか表示されませんが、ドメインツリーやフォレストを構成することにより、
ほかのドメインが表示されるようになります。ほかのドメインを選択することで、選択し
たドメインのディレクトリデータベースに登録されているユーザーアカウントを使ったロ
グオンが可能となります。

●図9-18* Windowsへログオン

ドメインコントローラとなったWindows2000Serverでは、コンピユータ名
I I
やドメイン名を変更することはできません(図9-19)c どうしても変更が必要
I な場合は、 Active Directoryを削除する必要があります。 I

I I

∫ l

I ∫

I I

l I

l I

∫ I

I ∫

I I

I ●図9-19( ネットワーク旧 1

」 二二二二  「    :  L : 」 「  …+ L‥ … 二二二 二二二  「    ト L :  」 」  =二二二  「 」
9-3 Active DirectoryインストールウイザードによるActive Directoryへの移行 ._..  ■  

Q : 1鹿、インストールしたActive Directoryは,どのようにす
れば削除できますか?

A :インストールしたActive Directoryを削除するには、もう1度、 Active


Directoryインストールウイザードを起動してください。ウイザードでは、
すでにActive Directoryがインストール済みのコンピユータの場合に、
Active Directoryの削除をおこなえるダイアログボックスを表示します
(図9-20)。ただし、 Active Directoryを削除するとそれまでに作成したす
べてのオブジェクトは失われますので注意が必要です。

Active Directory fflインスト-)L,ウイザードの開



こ皿コンビユ一別ま訊こActive Directoryドメイ:ノコントローラです.こ皿
ウイザードを慣用してこ血ドメイtJコントローラのActive Directoryサ-
ビスを削除す急こと押でLきます,,

如tive Direct叩奄削除す急と、このコンビユ一別ま標準のWindo-サ
→  一恵tf-z-t

続行するには、 [凍へ]をtfjyウしてください。

●国9-20  Active Directoryインストールウイザードの開始


クライアントの

H,X-f> ∃町
ドメイン上のリソースでは、ドメインのユーザーアカウントに対してアクセス許可を設
定します。よって、クライアントはドメインに参加し,ドメインアカウントを使ってログ
オンしなければ、ドメイン上のリソースにアクセスすることができません。 Windows
95/98、 Windows NT、 Windows 2000などのクライアントは簡単な設定でドメインに参
加することができます。
ここでは、例としてWindows 2000 Professionalをドメインに参加させる手順を紹介し
ますoなお、この作業はAdministratorsグループのメンバでログオンしておこか、ますo

l・コントロールパネルの[システム]をダブルクリックします。
2・システムのプロパティが表示されます。 [ネットワーク旧]タブをクリックします。
3・ [ネットワーク旧]タブが表示されます(図9-21)。現在のワークグループ名、または
ドメイン名が確認できます Windows 2000 Professionalでは、 ボタンと

ボタンのどちらでもドメインへの参加ができます。今回は
タンをクリックし、ドメイン-の参加をおこないます。 ボタンをクリック
します。

●図9-21  ネットワーク]D
9・4クライアントのドメイン参加


[システムのプロパティ]ダイアログボックスで ボタンをクリ
l l
ックすると[識別の変更]ダイアログボックスが表示されます(図9-22)。 [識
I 別の変更]ダイアログボックスでは、 [次のメンバ]の[ドメイン]に直接ド I
メイン名を人力することでドメインに参加することができます。ただし、ドメ
I l
イン名の入力後は、そのドメインに参加権限をもつユーザーアカウント名とパ
l スワードの人力を要求するダイアログボックスが表示されます。 I

l l

I l

I t

I I

l I

l t

I I

I I

I I

I ●図9-22  識別の変更 l

L -■ - - - - - llllllll1一 ■■- - - - - ■- -■ -

4・ [ネットワーク識別ウィザードの開始]ダイアログボックスが表示されます(図9-23)。
ボタンをクリックします。

●図9-23( ネットワーク識別ウイザードの開始

5. [ネットワークへの接続]ダイアログボックスが表示されます(図9-24)。ドメインに
参加するために[このコンピユータは仕事で利用するネットワークの一部ですo業務
でははかのコンピユータに接続しながら使用します]を選択し、 ilEK国
クリックします。

●図9-241 ネットワークへの接続
9・4クライアントのドメイン劉口

6. [ネットワークヘの接続]ダイアログボックスが表示されます(図9-25)。ドメインに
参加するために[会社のネットワークではドメインを使用している]を選択し、
ボタンをクリックします。

●図9-25  ネットワークへの接続

7. [ネットワーク情報]ダイアログボックスが表示されます(図9-26)oこれから先に進
むために必要な情報が表示されます。 ボタンをクリックします。

●図9-26  ネットワーク情報
8・ [ユーザーアカウントとドメイン帽章B]ダイアログボックスが表示されます(図9-27)。
[ユーザー名]、 [パスワード]、 [ドメイン]に、そのドメインに参加権限をもつユーザ
-アカウント名とパスワード、ドメイン名を人力し、 ボタンをクリックし
ます。

●図9-27< ユーザーアカウントとドメイン情報

-I-」
i この時点で、入力したドメインのドメインコントローラにアクセスし、ユー
ザーアカウントのユーザー名とパスワードが認証されます。ドメインコントロ
I
ーラの発見にはDNSが使用されるため、クライアントはDNSクライアントと
1 して構成されている必要があります。

L ■ I1-
9・4クライアントのドメイン参加

9.ドメインにクライアントのコンピユータオブジェクトが登録されていない場合, [コン
ピユータドメイン]ダイアログボックスが表示されます(図9-28)。コンピユータオブ
ジェクトとは、ドメイン上のコンピユータの情報をもつオブジェクトでActive
Directoryに登録されます。コンピユータオブジェクトの名前と所属するドメインを入
ボタンをクリックします。

●図9-280 コンピユータドメイン

10. [ドメインのユーザー名とパスワード]ダイアログボックスが表示されます(図9-29 c
ドメインに参加権限をもつユーザーアカウントのユーザー名とパスワードとドメイン
名を入力し、 ボタンをクリックします。

舶寸
土血土斗
せ イ畠

;
1<
l
こ丁

1 ==


=ニこ

l
J =萱


?


÷享
≡ 仰
■=


=

=

1

▼ 左
淵珊



l
= て
:三 =ノ∫
≡ 榊 二

=
:こ
lT:
二こ

▼=
m in i芸
trat亡

r

^ ^ 2 33

+++++
I

■三
相 ㌻
= ≡

=;

■ =

■】
: ■ン ■

′て

+++++

こ=
二ン ■=
二 ここ

●図9-29(ドメインのユーザー名とパスワード
ll.ユーザーアカウント]ダイアログボックスが表示されます(図9-30)。自分のコンピ
ユータのリソースにアクセス許可を与えるドメインユーザーを選択するには、 [次のユ
ーザーを追加する]を選び、ユーザー名を人力します。ここで人力するユーザーは、
すでにドメインに登録されているユーザーでなければなりません。 [今回はユーザーを
追加しない]はドメインユーザーにアクセス許可を与えません。今回は[次のユーザ
-を追加する]を選択し、既定のユーザー名「Administrator」のまま、
ボタンをクリックします。

●図9-30  ユーザーアカウント

12.アクセスレベル]ダイアログボックスが表示されます(図9-31)。先ほど選択したユ
ーザーアカウントをWindows 2000 Professional上のどのローカルグループのメンバに
するかを設定します。選択するグループによりユーザーアカウントのアクセス許可が
決定します。 [標準ユーザー]はPower Usersグループのメンバに、 [制限ユーザー]
はUsersグループのメンバにします。 [その他]の場合はローカルグループを自由に選
択できます。今回は[標準ユーザー]を選択し、 ボタンをクリックします。

●図9-31  アクセスレベル
9・4クライアントのドメイン参加

13. [ネットワーク識別ウイザードの終了]ダイアログボックスが表示されます(図9-32)。
ボタンをクリックします。

●図9-320 ネットワーク識別ウイザードの終了

14. 「変更を有効にするには、コンピユータを再起動してください」というメッセージが
表示されます。 ボタンをクリックします。
15. [ネットワーク旧]ダイアログボックスが表示されます。 ボタンをクリッ
クすると、 「今すぐ再起動しますか?」というメッセージが表示されます。
ボタンをクリックし、コンピユータを再起動します。

再起動後、 [windowsへログオン]ダイアログボックスには、 [ログオン先]が追加さ


れます。 [ログオン先]が表示されない場合は ボタンをクリックしてください。
windows 2000 Professionalでは、ログオン先として[ローカルコンピユータ名]または
参加した[ドメイン名]が選択できます。ローカルコンピユータ名を選択すると、
windows 2000 Professionalの[ローカルユーザーとグループ]スナップインで作成した
ユーザーアカウントでログオンすることができます。この[ログオン先]は、ドメインコ
ントローラが利用できないときやローカルコンピユータの管理をおこなうときに使用しま
す。通常はドメインコントローラのユーザーアカウントでログオンしますので、ドメイン
名を選択します。ログオン後は、特にドメインを意識した操作は必要ありませんo
Active Directoryはシングルドメインによ
るスモールビジネス環境からマルチドメイン
によるエンタープライズ環境まで、自由自在
に構築することができます。この章では、シ
ングルドメインによるスモールビジネス環境
をベースにし、 Active Directory管理の基
礎を紹介します。
Active Directoryへの

IJソースの酉己置
Active Directoryのインストールが完了したら、次にディレクトリデータベースへユー
ザーやグループ、プリンタなどのリソースに関するオブジェクトを配置します。オブジェ
クトを配置することで、クライアントから、ユーザーのログオンやリソース検索がおこな
えるようになります。ここでは、ユーザー、コンピユータ、共有フォルダ、プリンタのオ
ブジェクトの作成手順を紹介します。また、オブジェクトの数が増えたときにオブジェク
トを効率よく配置するための組織単位(OU)の作成も紹介します。

1O-1-1リソ-スオブ5>iクトの管理
Active Directoryのリソースオブジェクトの管理は、 Administratorグループのメンバ
としてログオンし、 [Active Directoryユーザーとコンピユータ]スナップインを使用し
ます(図10-1)。

builtinDomain
」コニ∴.'-II- !¥>-卜
塩ヨComputer壬  コンテナ     Default container for upgr
-一越Active DirectoryユーザーとコJビユー卓[tロ
し盛Dロmain Contr 組構単fii (OU>  Default container fi r噌W
丁‥・ぶL
QFore卿1Se亡uri... Hンテナ     Del
十 出Bu tn
+ J Computers aUsers    コンテナ     Def ult container for upgr
+ ㌔出D⊂   訓「Iro‖er告
+)滋ヨF⊂>reignSe亡urllyPrin仁 王
+. 、」 Users

●図10-1  Active Directoryユーザーとコンビユ-タ

Active Directoryには、既定でいくつかのオブジェクトが登録されています。既定のオ
ブジェクトは、次のコンテナや組織単位(OU)と呼ばれるフォルダに分散配置されてい
10-1 Active Directory へのリソースの配置

ます。

Bultin
このコンテナには、ビルトイン(システムに組み込まれた)のグループオブジェクトが
登録されています。ビルトインのグループオブジェクトは、管理上不可欠なグループなの
で削除することはできません。既定で、次のビルトイングループが配置されていますo

Account Operators
Administrators

backup Operators
Guests
pre-windows 2000 Compatible Access

Print Operators
Replicators
Server Operators
Users

Computers
ドメインコントローラ以外のコンピユータオブジェクトが、既定で配置されるコンテナ
です Windows NTやWindows 2000 Professionalなどのコンピユータがドメインに参加
すると、 Computersコンテナにコンピユータオブジェクトが追加されます。また、
windows95/98のコンピユータにはコンピユータオブジェクトは作成されません。

Domain Cont「oilers
ドメインコントローラのコンピユータオブジェクトが、既定で配置される組織単位
(ou)です。組織単位(OU)なのでグループポリシーを設定することができますo

ForeignSecurity Prin亡
ドメインコントローラと外部のKerberosサーバーとの信頼関係に関するオブジェクト
が、配置されるコンテナです。

●Users
ビルトインユーザーを含んだユーザーオブジェクトが既定で配置されるコンテナですo
また、一部のサービスは、その管理を許可するグループをUsersコンテナに作成しますo
例えば、 DHCPサービスをインストールすると、 DHCP AdministratorsとDHCP Users
グループがこのコンテナに作成されますo既定で、次のビルトインユーザーが配置されて
います。
Administrators
Guest

10・ト2 担-tf -b feJ^Tfj 'r^T^


M3H7

ユーザーオブジェクトは、ドメイン-ログオンするために必要なユーザーアカウントで
すoドメインの共有フォルダや共有プリンタのアクセス許可は、ドメインユーザーに対し
て与えられるため,ドメインのリソースにアクセスするユーザーのためにユーザーオブジ
ェクトを作成することが必要です。なお、ドメインコントローラに昇格する前に[ローカ
ルユーザーとグループ]スナップインで作成したユーザーアカウントは、自動的にユーザ
ーオブジェクトとしてUsersコンテナに登録されます。

1・オブジェクトを作成したいコンテナや組織単位(ou)で右ボタンクリックし、シヨー
トカットメニユーから[新規作成] - [ユーザー]をクリックします。
2・ [新しいオブジェクトーユーザー]ダイアログボックスが表示されます(図10-2)c次
のプロパティを人力し、 ボタンをクリックします。

●図10-2  新しいオブジェクトーユーザー

●姓.名、イ=シヤル、フルネーム
管理上、ユーザーオブジェクトを識別するための名前です。ログオンでは使用されませ
んo漢字での人力も可能です。 [姓]、 [名]を入力すると[フルネーム]が自動的に転記
されます。
10-1 Active Directory へのリソースの配置

●ユーザーログオン名
ドメインへのログオンで使用される名前です。ユーザーログオン名は「プレフィックス
@サフィックス」という電子メールアドレス形式で入力します。一般的にプレフィック
スはユーザー名、サフィックスはドメイン名となります。


既定でユーザーログオン名のサフィックスはドメイン名しか選択できません
l l
が、 [Active Directoryドメインの信頼関係]スナップインのプロパティでサフ
I ィックスを追加することもできます。例えば、ユーザーログオン名を電子メー I
ルアドレスと同じにすることで、ユーザーに2つのユーザー名を覚えてもらわ
I l
ずに済みます(図10-3)。

l l

i l

l l

l I

I l

l l

l I

l l

1 l

1 ●図10-30 UPNサ7゙イツクス l

ニニ⊥ -- [二二二 =] 「二  」 「- 「 - - = = L 「 --」 r-= 二⊥



●ユーザーログオン名(Windows SOOO以前)
windows NTやWindows 95/98などのレガシーOSからログオンするための名前ですo
[ユーザーログオン名]には「ドメイン名¥ユーザー名」の「ユーザー名」だけを人力し
ます。 Windows 2000の[ユーザーログオン名]を入力すると自動的に転記されますが、
規則のため20文字以上の名前は切り捨てられます。
3・ [新しいオブジ工クトーユーザー]ダイアログボックスが表示されます(図10_4)。こ
こで、設定できる項目はローカルユーザーを作成したときと同じです。必要な項目を
設定し、 ボタンをクリックします。

●図10-4< 新しいオブジェクトーユーザー

4・ [新しいオブジェクトーユーザー]ダイアログボックスが表示されます(図10-5)c ダ
イアログボックスには、ここまでに設定した内容が表示されます。内容を確認し、問
題がなければ ボタンをクリックします。

●図10-50 新しいオブジェクトーユーザー

以上の操作で、新しいユーザーオブジェクトが作成され、コンテナや組織単位(OU)
に登録されます。さらにユーザーオブジェクトに対して詳細な属性を設定したいのであれ
10-1 Active Directoryへのリソースの配置

ぱ、ユーザーオブジェクトのプロパティを開きます。ユーザーオブジェクトのプロパティ
には、電話番号や住所などのさまざまな属性があります。このプロパティで設定した値は
オブジェクトの検索で表示させることができます。

1O-1-3 コンピユータオブ・>tエクトの作成
コンピユータオブジェクトは、ドメインコンピユータのためのオブジェクトです。管理
者は、コンピユータオブジェクトにグループポリシーや監査を設定することができますo
コンピユータオブジェクトは、コンピユータがドメインに参加することで自動的に作成さ
れますが、管理者があらかじめコンピユータオブジェクトを作成してお桝ぎ、そのコンピ
ユータをドメインに参加させるときにAdministratorsグループ以外のメンバで参加させ
ることができます。なお、コンピユータオブジェクトは、 Windows NT/2000に対して有
効なオブジェクトで、 Windows95/98では必要ありません。

1.オブジェクトを作成したいコンテナや組織単位(OU で右ボタンクリックし、シヨー
トカットメニユーから E新規作成] - [コンピユータ]をクリックします。
2. [新しいオブジェクトーコンピユータ]ダイアログボックスが表示されます(図10-6)。
次のプロパティを入力し、 ボタンをクリックします。

●図10-60 新しいオブジェクトーコンピユータ

●コンピユータ名
ドメインへの参加を許可するクライアントコンピユータの名前を入力します。
●コンピユータ名(Windows 2OOO以前)
Windows NTやWindows 95/98からリソースにアクセスするための名前を人力します。
[コンピユータ名]を入力すると自動的に転記されますが、規則により15文字以上の名前
は切り捨てられます。

●ユーザーまたはグループ
このコンピユータをドメインに参加させることのできるアクセス許可をユーザー、また
はグループに与えます。アクセス許可を与えられたユーザー(またはグループ)は、クラ
イアントコンピユータ上でコンピユータをドメインに参加させることができます。この設
定はWindows 2000のみに有効です。

> Windows 2OOO以前のコンピユータに、このアカウントの使用を許可


Windows NTがドメインに参加するときに、このコンピユータオブジェクトの使用を
許可します。これは、 Windows NTのサーバーマネージヤでコンピユータアカウントを
作成した場合と同じ動作となります。

1O-1-4 共有フォルダオブジ=ク トの作成
共有フォルダオブジェクトは、ネットワークで共有されているフォルダをActive
Directoryで公開するためのオブジェクトです。 Active Directoryに共有フォルダを公開
することで、ユーザーは共有フォルダ-のアクセスにコンピユータ名や共有名のパスを覚
えなくても、検索で発見し、接続することができます。よって、プライベートな共有フォ
ルダの公開は避け、パブリックな共有フォルダを必要に応じて公開します。なお、公開で
きる共有フォルダは、 Windows 2000の共有フォルダだけでなく、 UNCパスで記述でき
るものなら、 Windows 95/98、 NTなどの共有フォルダも公開できます。また、 DFSルー
トも共有フォルダオブジェクトとして公開できます。

1.オブジェクトを作成したいコンテナや組織単位(ou)で右ボタンクリックし、シヨー
トカットメニユーから[新規作成] - [共有フォルダ]をクリックします。
2・ [新しいオブジェクト共有フォルダ]ダイアログボックスが表示されます(図10-7)c
次のプロパティを人力し、 ボタンをクリックします。
I 0・1 Active Directoryへのリソースの配置

●図10-70 新しいオブジェクトー共有フォルダ

●名 前
Active Directoryで公開するための名前です。クライアントが検索するときに使用しま
すので、わかりやすい名前を付けてください。

●ネットワークパス
実際の共有フォルダヘのネットワークパスをUNCパスで人力します UNCパスとは、
「¥¥サーバー名¥共有名」という形式です。

1O-1-5 プIJンタオブジ=クトの作成
共有フォルダと同様に共有プリンタもプリンタオブジェクトを使い、 Active Directory
に公開することができます。ただし、ドメイン環境のWindows 2000では、プリンタを共
有すると自動的にActiveDirectoryにプリンタオブジェクトが作成されるため、その作業
は不要となっています。ここでは共有プリンタを公開しない場合、その公開を中止する方
法を紹介します。

1. [スタート]メニユーから[設定]-[プリンタ]をクリックします。
2. [プリンタ]フォルダが表示されます。 Active Directory-の公開を中止するプリン
タで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[プロパティ]をクリックし
ます。
3.プリンタのプロパティが表示されます。 [共有]タブをクリックします。
4. [共有]タブが表示されます(図10-8)。 [Directoryの一覧に追加する]のチェックを
はずし、 ボタンをクリックします。

●図10-80 共 有

1O-1-6 プJJンタオブジ=クトの表示
Windows 2000の共有プリンタのプリンタオブジェクトは、既定で[Active Directory
ユーザーとコンピユータ]スナップインに表示されません Windows 2000の共有プリン
タのプリンタオブジェクトを表示するには、次の操イ乍が必要です。

1. [ActiveDirectoryユーザーとコンビユ-タ]スナップインの[表示]メニユーの[コ
ンテナとしてのユーザー、グループおよびコンピユータ]を選択します。
2.共有プリンタを公開したコンピユータオブジェクトをクリックします。コンテナとし
てコンピユータオブジェクトが表示されている場合は、そのコンテナの中のオブジェ
クトが表示されます(図10-9)c
I 0・1 Active Directoryへのリソースの配置

壁TOにYO-EPSO プリンタ

i 曽蒜tニ eDirecto
c.c。.Jpユ十とコJビユー軸′or忙
転」』Builtin
ぎ+出Computers
邑一磁DomainControilers
惑溺
撫UForeiunSe亡urityPrincipal言
‡+出]sers

●図10-90 コンテナとして表示したコンピユータオブジェクト

プリンタオブジェクトは、このコンピユータオブジェクトの中にあります。必要に応じ
てほかのコンテナや組織単位(OU)に移動させることができます。

1 O- 1 -7 Windows2000脚で補したプリ.Jタmiタオブジ:クト棚
windows 2000以外のコンピユータで共有しているプリンタの場合は、自動的にプリン
タオブジェクトは作成されませんので、 [Active Directoryユーザーとコンピユータ]ス
ナップインを使い、プリンタオブジェクトを作成する必要があります。
1.オブジェクトを作成したいコンテナや組織単位(OU)を選択し、シヨートカットメニ
ユーから[新規作成] - [プリンタ]をクリックします。
2. [新しいオブジェクトープリンタ]ダイアログボックスが表示されます。 [windows
2000以前の印刷共有のネットワークパス]に共有プリンタのUNCパスを人力し、
ボタンをクリックします(囲10-10)。

●図10-1CM 新しいオブジェクトープリンタ

作成したプリンタオブジェクトには、プリンタならではのプロパティを設定することが
できます。例えば、 「カラー印刷」、 「ホチキス止め」、 「両面印刷」などのプロパティが設
定でき、ユーザーがニーズに合ったプリンタを検索するときに役立ちます。

1O-1-8 組織学位(OU)の
これまでに、いろいろなオブジェクトの作成方法を紹介してきましたが、これらをまと
めて1つのコンテナに格納すると、オブジェクトの数が増え、管理が複雑なものになって
しまいます Active Directoryでは、このようなフラットなオブジェクトの配置を組織単
位(OU I Organizational Unit)を使用することで、階層的な配置に変えることができま
す。
この組織単位(ou)は、フォルダと考えることができます。 Active Directory管理者
は、組織や管理などを基準に組織単位(OU)を作成し、その組織単位(OU)の中にオ
ブジェクトを配置していくことで、オブジェクトを整理することができます。また。すで
に作成済みのオブジェクトはオブジェクトのシヨートカットメニユーにある[移動]メニ
ユーでドメイン内の好きな組織単位(OU)にオブジェクトを移動させることができます
(図10-ll)c
10・1 Active DirectoryへのIJソースの配置

…、★…、・」 Bui tin

減包c.コtnputers
t3趨Dロmain ConlrロHers
EEH』 Fロrel∈nSe亡untyPrin叩aL言

圃耐
十…こ」 Ll壬ers

●図10-11  オブジェクトの移動

オブジェクトを移動させるとき、あらかじめ、オブジェクトを
キーで複数まとめて、選択し、移動させることができます。

組織単位(OU)の作成は単純です。ほかのオブジェクトと同じようにオブジェクトを作
成したいコンテナや組織単位(OU)で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから
[新規作成] - [組織単位(0∪)]をクリックします。 [新しいオブジェクト一組織単位
(ou)1ダイアログボックスでは、組織単位(OU)の名前を入力するだけです(図10-12)c

●図10-12< 新しいオブジェクト一組織単位(0∪)
組織単位(OU)は、ネストすることが可能なので、複雑な組織体形を組織単位(OU)
で表現することができます。


組織単位 OU)は、オブジェクトを整理するためだけのものではありませ
l
ん。アクセス許可の継承やグループポリシーの実装にも組織単位(OU)は重
要な役割をもちます。 I

:    :    :  二二「  」    :    :  」…∴  :    J    :    」  ∵ 二コ 」

OU牡兜嘩軸や
磯亀単価ど偉軌て
し痔お宅。
fcjvfcglafil 運?i!
南門地o>ou鮮、
和奮亨。

_二千二幸
Active Directoryの

掘 盛
Active Directoryに登録されたオブジェクトは、ログオンサービスや各種のアプリケー
シヨンによりアクセスされます。また,ユーザーも検索ダイアログボックスを通じて、
Active Directoryにアクセスすることができます。検索ダイアログボックスは、 LDAPに
よる検索の難しさを隠蔽し、簡単なインタフェースでユーザーにディレクトリデータベー
スの検索機能を提供します。検索ダイアログボックスにはいくつかの種類があります。

●スタートメ=ユーの【検索】から【人の検索】と【プリンタの検索】
ユーザーが最も利用するのは、スタートメニユーの[検索]から[人]や[プリンタ]
をクリックして表示される検索ダイアログボックスです0
[人の検索]ダイアログボックスは、もともとインターネット上のディレクトリサービ
スを対象とした検索ダイアログボックスでしたが、 [探す場所]をActive Directoryに変
更することで、 Active Directoryのユーザーオブジェクト(および連絡先オブジェクト)
を検索することができます(図10-13)。検索のキーワードには、 [名前]または[電子メ
ール]のアドレスを使用します。検索結果からそのオブジェクトの限られた属性をプロパ
ティで確認したり、個人のアドレス帳に検索結果のユー中一を追加したりすることもでき
ます。

●図10-130 人の検索
[プリンタの検索]ダイアログボックスは、プリンタの検索に特化したダイアログボッ
クスになっています(図10-14)。検索条件には、プリンタのモデルや、 「両面印刷」、 「綴
じ込み印刷」、 「カラー印刷」のサポート有無などが設定できます。検索結果に表示された
プリンタオブジェクトは、そのオブジェクトのシヨートカットメニユーから[接続]をク
リックすることで、すぐに接続し、印刷をおこなうことができます。

●図10-14ォ ブリンタの検索

● 【Dire亡tOry】と【ドメインの検索】
ドメインに参加したWindows 2000クライアントでは、デスクトップから[マイネット
ワーク] - [ネットワーク全体]へ移動するとその中に[Directory]アイコンがありま
す(図10-15)。 [Directory]では、ドメインやコンテナ(または組織単位(OU))をクリ
ックして, ActiveDirectoryのオブジェクトを表示することができます。
I 0-2 Active Directoryの検索

辛.9卜r7 -ウ全体
ほかt:Dコ:..' ビユー」<3Dファイ} [一 やフォル・_T
巷間く場合、およUネ9トウ-ウ乎」ン
^古-r..-ユトール寸急場合に、.こ(Dフォ
n,*」乱\ます.

お懐いのコ:jビユー剖こネットウ-ウ竜
三畏這寸引こは、アユヒ.r.ユニ空l --^ァ土止
王ごご技法を」IJ yウし・ます。

アイコン電通訳す呑と、モ爪喜克明即表
示されます。

関連項目:
1.三⊥上豊山上
三⊥ー ト十TIL - -!

●図10-159 Directory


[ネットワーク全体]で何も表示されない場合は、ウインドウの左側にある
I
[ネットワークの全内容を表示することもできます]の[全内容]をクリック
します。 l

- - ■- - ■- - - ■- lll- - - ■■■■ ■■- - - 」
さらに[Directory]中のドメインのシヨートカットメニユーの[検索]をクリックす
ると、詳細な検索ダイアログボックスが表示されます(図10-16)。この検索ダイアログボ
ックスでは、ユーザーやプリンタオブジェクトだけでなく、共有フォルダや組織単位
(OU の検索もできます。 [詳細]タブでは、オブジェクトごとのすべてのプロパティが
検索条件として使用できます。なお、この検索ダイアログボックスと同等のものが、
[Active Directoryユーザーとコンピユータ]スナップインの[検索]メニユーでも利用
できます。

●図10-16* ドメインの検索
1 0-2 Active Directoryの検索

Q : Windows 95/98でActive Directoryの検索をおこなう(I


はどうしたらよいでしょうか?

A : Active Directoryの検索ダイアログボックスはWindows 2000にのみ標準


で実装されています。よって、 Windows 95/98から同様の検索をおこなう
には、別途ソフトウェアをインストールする必要があります。このソフト
ウェアは「ディレクトリサービスクライアント」と呼ばれます。ディレク
トリサービスクライアントのインストールには、 Windows 2000 Serverの
cD-ROMの「¥Clinets¥Win9x¥Dsclient.exe」を実行します。インストー
ル終了後、スタートメニユーの検索に人やプリンタの検索が追加され、
Active Directory-の検索が可能となります。なお、 Windows 95では、
ディレクトリサービスクライアントをインストールする前にInternet
Explorer 4.01以上をインストールし、 Active Desktopを有効にしておく
必要があります。
Active Directoryの

アクセス荊司
Active Directoryには、 NTFSパーティシヨンと同じようにオブジェクトに対するアク
セス許可を設定することができます。アクセス許可を設定すると、権限のないアプリケー
シヨンやサービスからディレクトリデータベースを利用することが制限されます。また、
ユーザーにアクセス許可を設定することで、そのユーザーに限定的な管理特権を与えるこ
ともできます。例えば、ある組織単位(ou)にユーザーオブジェクトの作成権限を与え
られたユーザーは、その組織単位(OU)の中だけ、ユーザーオブジェクトを作成するこ
とができますoまた、パスワード属性にアクセス許可を与えられたユーザーは、すべての
ユーザーのパスワードのリセットだけがおこなえます。
Active Directoryでアクセス許可を与える方法には、オブジェクトの委任ウイザードと
オブジェクトの[セキユリティ]タブがあります。

I O-3-I オブジェクト制御噸任ウイ ザードによるアクセス嗣設定


オブジェクト制御の委任ウイザードは簡単な質問に答えることでユーザーやグループに
アクセス許可を与えることができるウイザードです。ただし、 [オブジ工クト制御の委任]
ウイザードで設定できるアクセス許可は組織単位(OU) (またはコンテナ)に対しての
みです。次にオブジェクト制御の委任ウイザードの操作を紹介します。

1. [ActiveDirectoryユーザーとコンビユ-タ]スナップインで、アクセス許可を与える
組織単位(ou) (またはコンテナ)で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユー
より[制御の委任]をクリックします。
2・ [オブジェクト制御の委任ウイザードの開始]ダイアログボックスが表示されます
(図10-17)c ボタンをクリックします。
1 0-3 Active Directoryのアクセス許可

オブヨエラ卜制御o重任ウィザードの開始

こt[巾イザード引責って、如tive D打eCIorリオブリユウトqJ制御盲委任でき
ます。ユーザー、別いプ、コ1・ビユー丸組織単位、およu Active
D一代Ctロryに格納2汀Lてい割まか<D?TOェウト壱管理す>7Sセユ喜半可奄
ユーザーに与ぇ急こt:甜で青ますo

続行す引こはt [.か、]奄DIJli.ウしてくだ乱1.・,

●図10-170 オブジ工クト制御の重任ウイザードの開始

3. [ユーザーまたはグループ]ダイアログボックスが表示されます(図10-18)c
ボタンをクリックし、アクセス許可を与えるユーザーまたはグループを選
訳します。ここで複数のユーザーやグループを追加することもできます。必要なアカ
ウントを追加したら, ボタンをクリックします。

●図10-180 ユーザーまたはグループ
4・ [委任するタスク]ダイアログボックスが表示されます(図10-19)。委任するタスク
には、 [次の管理タスクの制御を委任する]と[委任するカスタムタスクを作成する]
があります。 [次の管理タスクの制御を委任する]は、次の管理タスクをベースとした
選択ができます。今回は、 [次の管理タスクの制御を委任する]を選択し、適当な管理
タスクをチェックします。

萎任す呑タユタ
共通(D'^、・コモ遥才尺す古恥また(よ・_nウモt?,-?マーf.ft-S.こヒハlできま寸L,

田ユーザー77カウントtort成、削除、由よT]管理
匡lユーサー77力 X'トこDリ」;,卜
E=すIlて(Iiユ-サ-Ti幸B'nS3*耶r]
⊂].:Tルー刊iff成、削F.紘,.-tu管理
口別J-プの光Jハシップ(D変更
【U2JI.・-プポリ ーリニ.. ttO昔理

●図10-19* 重任するタスク

・ユーザーアカウントの作成、削除、および管理
・ユーザーアカウントのリセット
・すべてのユーザー情報の読み取り
・グループの作成、削除、および管理
・グループのメンバシップの変更
・グループポリシーのリンクの管理

5・ [オブジェクト制御の委任ウィザードの完了]ダイアログボックスが表示されます
(図10-20)c 設定内容を確認し、問題がなければ ボタンをクリックします。

●図10-20< オブジェクト制御の委任ウィザードの完了
1 0・3 Active Directoryのアクセス許可

以上の操作で組織単位(OU)に対するアクセス許可が設定されます。ただし、オブジ
ェクト制御の委任ウイザードでは、一度設定したアクセス許可を表示したり、追加、削除
などの変更をしたりすることはできません。これらの操作には、オブジェクトの[セキユ
リティ]タブを使用します。

1 0ー3.2 オブジ=クトO E桝ユリテイ】タブによる乃七娼可設定
オブジェクトの[セキユリティ]タブは、各オブジェクトがもつセキユリティのプロパ
ティページです(図10-21)。オブジェクトの[セキユリティ]タブを使用することで、オ
ブジェクトごとに高度なアクセス許可が設定できます。また、オブジェクト制御の委任ウ
イザードで設定したアクセス許可は、 [セキユリティ]タブでなければ,変更や削除をお
こなうことはできません。
既定では、オブジェクトのプロパティに[セキユリティ]タブは表示されません。 [セ
キユリティ]タブを表示するには、 [Active Directoryユーザーとコンピユータ]スナッ
プインから、 [表示]メニユーの[拡張機能]をチェックする必要があります。

●図10-21  セキユリティ

[セキユリティ]タブでのアクセス許可の設定は、 NTFSパーティシヨンのアクセス許
可の設定と同じで、継承や所有者といった概念もあります。標準のアクセス許可には次の
ものがあります。
・フルコントロール
・読み取り
・書き込み
・すべての子オブジェクトの作成
・すべての子オブジェクトの削除

一般的なアクセス許可を与えるなら、オブジェクト制御の委任ウイザードを使用し、高
度で柔軟なアクセス許可を与えるなら、オブジェクトの[セキユリティ]タブを使用しま
す。ただ、どちらの方法でアクセス許可を与える場合でも注意しなければならないのは、
「アクセス許可を複雑にしない」ということです。アクセス許可は一度に全体を見回すこ
とができないため、複雑なアクセス許可を設定すると全体の把捉が難しくなります。なる
べく個々のオブジェクトやユーザーにはアクセス許可は与えず、できれば組織単位(OU)
に対してグループ単位でアクセス許可を与えます。また、継承が利用できないかも検討し
ます。設定をドキユメント化しておくこともお勧めします。

Q :オブジェクトを移動した場合のアクセス許可は、どのように変化
しますか?

A:オブジェクトのアクセス許可は、オブジェクトそのものに与えられたアク
セス許可と継承により与えられたアクセス許可により決定します。オブジ
ェクトを移動すると、オブジェクトそのもののアクセス許可はそのまま移
動します。継承によるアクセス許可は移動せず、移動先のアクセス許可が
継承されます。
眉x -r ymi∃E<fcサJ

9tループBl里
単純なワークグループ環境と異なり、複雑なドメイン環境ではより高度なユーザー管理
が要求されます。そのため、ドメイン環境では数種類のグループを利用できるようになっ
ています。管理者はこれらのグループを使い分け、より効率的なアクセス許可やユーザー
権利を割り当てることができます。

1O-4-1 グループの概要
ドメイン環境では、グループの作成時に「グループの種類」と「グループの範囲」を設
定します。

●グループの種類
グループの種類は、セキユリティ機能の有無により、 「セキユリティグループ」と「配
布グループ」があります。

・セキユリティグループ
セキユリティグループは、ユーザー権利やアクセス許可を与えるための通常のグループ
です。また、電子メールの同報送信のメンバリストとしても利用できます。ユーザーは、
ログオン時にそのユーザーがメンバとなっているセキユリティグループをチェックするた
め、ユーザーが複数のセキユリティグループに参加しているとログオンのパフォーマンス
が低下します。

・配布グル-プ
配布グループは、電子メールを同報送信するときにメンバリスト(アドレス帳のグルー
プと同じ)として使用するグループです。ユーザー権利の割り当てやアクセス許可といっ
たセキユリティ用途では利用できません。また、 Active Directory Connectorを使って、
Active DirectoryとExchange Serverでデイレクい)同期を取るとExchange Serverの
配布リストは配布グループに変換されます。配布グループはセキユリティグループと異な
り、ログオン時にチェックされないためログオンパフォーマンスに影響を与えません。
●グループの範囲
「誰がグループのメンバになれるのか?」と、 「そのグループがどのグループのメンバ
になれるのか?」といったグループの有効範囲(スコープ)を決定します。グループの範
囲は、ドメイン操作モード(混在モードとネイティブモード)により若干異なります。グ
ループの範囲には、 「ドメインローカル」、 「グローバルグループ」、 「ユニバーサルグルー
プ」があります。

・ドメインローカルグループ
ローカルドメインのリソースにアクセス許可を与える場合やユーザー権利を与える場合
に使用するグループです。ドメインローカルグループを作成したドメインでのみ利用でき
ます。メンバとして、ほかのドメインのユーザーやグループを追加できます。

・グE]-バルクループ
ユーザーを束ねるためのグループです。グローバルグループを作成したドメインのユー
ザーのみをメンバとして追加できます。このグループは、すべてのドメインでドメインロ
ーカルグループのメンバとなることができ、間接的にアクセス許可やユーザー権利を取得
します。

・ユニバーサルグループ
ドメインローカルグループのように他のドメインのユーザーやグループを追加できま
す。また、グローバルグループのようにすべてのドメインでドメインローカルグループの
メンバになることもできます。ただし、セキユリティグループのユニバーサルグループは、
ネイティブモードでなければ作成できません。

これらのグループとメンバの関係をまとめますと、次のようになります(表10-1)。

●表10-1  グループとメンバの関係(1)
i;≧

゙メ イ ンロ ー カ ル
ト 任意の ト
゙メ イ ン 任意の ト
゙メ イ ン
●ユ ー サ
゙ ー ●ユ ー サ
゙ ー
●ク
゙ ロ ーハ
゙ ル ク
゙ ル ー フ
゚ ーク
゙ ロー ハ
゙ ル ク
゙ ル ー フ

●ユ ニ ハ
゙ ー サ ル ク
゙ ル ー フ

同じト ゙メ イ ン

◆ト
゙ メ イ ン rt1ー カ ル タ
゙ ル ー フ

゙ ロ ーハ
ク ゙ ル ク
゙ ル ー フ
゚ 同じト
゙メ イ ン 同じト
゙メ イ ン
●ユ ー サ
゙ ー ●ユ ー サ
゙ ー

●ク
゙ ロー ハ
゙ ル ク
゙ ル ー フ

10_4ドメイン環境でのグループ管理

●表10-1  グループとメンバの関係(2)

ユ ニハ
゙ ーサルク
゙ルーフ
゚ 作成できない 任意のト
゙メ イ ン


ユーサ ゙ー
●゙ ロー ハ
ク ゙ ルク
゙ルー゚フ

ユニハ ゙ ーサ ル ク
゙ルー゚フ

1O-4-2 グループオブジェク トの作成
Active Directoryでは、グループもグループオブジェクトとして追加しますo次に、グ
ループオブジェクトの作成手順を紹介します。

1.オブジェクトを作成したいコンテナや組織単位(OU)で右ボタンクリックし、シヨー
トカットメニユーから[新規作成] - [グループ]をクリックしますo
2. [新しいオブジ工クトグループ]ダイアログボックスが表示されます(図10-22)<
グループの作成では、グループ名とグループの種類や範囲を設定します。プロパティ
を設定し、 ボタンをクリックします。

●図10-22  新しいオブジェクトグループ

J■-I
I O-4-3 * :/nォ>匡∃LL耳
Active Directoryのグループの作成では、そのグループのメンバとするユーザーやほか
のグループを選択することはできません。メンバの追加は、グループの作成後、グループ
オブジェクトのプロパティの[メンバ]タブでおこないます(図10-23)。

●図10-23  メンバ

1O-4・4 グループのプE)パティの変更
グループオブジェクトのプロパティでは、必要に応じてグループの種類や範囲を変更す
ることができます。グループの種類はセキユリイから配布-、または配布からセキユリテ
ィへと変更できます。ただし、ドメイン操作モードがネイティブモードであることが条件
となります。また、セキユリティグループから配布グループに変更すると、それまで設定
してきたアクセス許可(および拒否)はすべて破棄されます。よって、いままでアクセス
できたリソースにアクセスできなくなったり、逆にアクセスが禁止されていたリソースに
アクセスできるようになったりする可能性があります。
ネイティブモードであれば、グループの範囲も同様に変更ができます。ドメインローカ
ルグループとグローバルグループはユニバーサルグループとの問で変更ができます。ドメ
インローカルグループとグローバルグループ間では変更はできません。また、グループメ

■■■
10・4ドメイン環境でのグループ管理

ンバの制約により、次の2つのケースでは変更はできません。

・ドメインローカルグループにほかのドメインローカルグループがメンバとなっている場
合、ドメインローカルグループをユニバーサルグループ-変更することはできない。

・グローバルグループがほかのグローバルグループのメンバとなっている場合、グローバ
ルグループをユニバーサルグループに変更できない。
Q :ドメイン操作モードとは.何でしょうか?

A !Windows 2000のドメインには、混在モードとネイティブモードの2つの
ドメイン操作モードがあります。混在モードは、 Windows NTのドメイン
をサポートするための下位互換のモードで、 Windows 2000ドメインの既
定です。混在モードの場合、 Windows 2000のドメインコントローラが、
WindowsNTのバックアップドメインコントローラ(BDC)からプライマ
リドメインコントローラ(PDC として認識され、互換性を保ちます。よ
って、ドメイン内にWindowsNTのバックアップドメインコントローラが
存在する場合は、混在モードで運用しなければなりません。
しかし、混在モードは互換性維持のため、 Windows 2000ドメインのい
くつかの機能に制約があります。ドメイン内にWindowsNTのバックアッ
プドメインコントローラが存在しなくなったら、混在モードからネイティ
ブモードへの変更をおこなってください。なお、ドメイン操作モードの変
更は、 [Active Directoryドメインと信頼関係]スナップインのドメインの
プロパティでおこないます(図10-24)。

●図10-24* ドメインのプロパティ

1度、ネイティブモードに変更すると、混在モードには戻せませんので、
windows NT 40のバックアップドメインコートローラを今後追加する予
定がないことが前提となります。
企業のエンタープライズ環境のような大規模
システムでは、マルチドメインの採用を検討
します。マルチドメインは、シングルドメイ
ンよりも大規模で柔軟なシステムの設計がで
きますが、複雑になりやすい欠点もありますo
したがって、そのしくみをきちんと理解する
必要があります。
マルチドメイン環境における

Active Directory管理
Windows 2000によるドメイン設計では、まずシングルドメインモデルを採用すること
から考えてくださいoマルチドメインモデルはシステムが複雑になりやすく、管理負担が
多くなります。実際、ほとんどのケースでは、 1つのドメインと複製のOUでシステムが
構築できますoただし、次のようなケースでは、マルチドメインモデルでの構築が必要と
なります。

●セキユリティのポーター
グループポリシーやオブジェクト制御の委任はドメイン内で継承されますが、ドメイン
を超えては継承されません○よって、ドメインを分割することで継剥こよるセキユリイを
確実にブロックすることができます。

●複製によるトラフィックの制御
ドメイン内のドメインコントローラ同士は、ディレクトリデータベースの内容を完全に
複製します。ドメイン問のドメインコントローラ同士は、ディレクトリデータベースの一
部だけを複製します。よって、ドメインを分割することで、複製によるネットワークトラ
フィックを減少させることができます。

●互換モードとネイティブモードの共存
ドメインには、ドメイン操作モードとして「互換モード」と「ネイティブモード」があ
ります。互換モードは、同一ドメイン内でWindows NTのバックアップドメインコント
ローラ(BDC)とWindows2000のドメインコントローラが共存できるモードです。ネイ
ティブモードは、 Windows 2000のドメインコントローラだけで統一されたモードで、
Windows 2000の新機能をフルに利用できます。ドメインの分割により、互換性重視の互
換モードと機能性重視のネイティブモードを同一のネットワーク上に共存できます。

次の節では,マルチドメインモデルで必要となる「信頼関係」、 「ドメインツリー」、 「フ
ォレスト」を紹介します。
1 1-1マルチドメイン環境におけるActive Direc申嘩

1トト1信頼関係
ドメインを分割する場合、ドメイン間でお互いのリソースを利用するために「信頼関係」
と呼ばれる設定が必要となります。信頼関係は、ドメインとドメインを論理的に結び、リ
ソースの共有を実現します。信頼関係には、 「明示的な信頼関係」と「推移する信頼関係」
があります。

●明示的な信頼関係
明示的な信頼関係は、 Windows NTドメインと信頼関係を結ぶときに使用されますo
これは片方向の信頼関係で、例えば「AドメインがBドメインを信頼する」といった形で
定義されます。片方向の信頼の例では、 BドメインはAドメインを信頼しませんoよって、
同様の信頼が必要ならば、 「BドメインがAドメインを信頼する」という信頼関係を別途
結ぶ必要があります(図11-1)。

●図1ト1 ● 片方向の信頼関係

明示的な信頼関係では、 「AドメインがBドメインを信頼し、 BドメインがCドメイン


を信頼する」としても、 AドメインはCドメインを信頼しません。よって、必要ならば、
明示的にrAドメインがCドメインを信頼する」といった信頼関係を結ぶ必要がありますo
これはつまり「信頼関係が推移しない」といえます(図11-2)。

●図1ト2● 推移しない信頼関係
●推移する信頼関係
推移する信頼関係は、 Windows 2000ドメイン問の信頼関係です。明示的な信頼関係で
は、 「AドメインがBドメインを信頼し、 BドメインがCドメインを信頼する」場合に、
AドメインはCドメインを信頼しませんでしたが、推移する信頼朗係は、 AドメインはC
ドメインを信頼します。よって、明示的に「AドメインがCドメインを信頼する」といっ
た信頼関係の設定は不要となります(図11-3)。また、推移する信頼関係は両方向の信頼
関係となります。

ドメインAはドメインC
を推移的に信頼する。

●図11-30 推移する信頼関係

1トト2 ドメインツリーとフォレスト
Active Directoryウイザードでは、ドメインを作成するときに「ドメインツリー」や
「フォレスト」を選択することで、信頼関係を自動的に確立させることができます。

●ドメインツリー
ドメインツリーは、連続したDNS名前空間をもつドメインの集合です。連続したDNS
名前空間を形成するには、親ドメインのDNS名を子ドメインが引き継ぐ必要があります。
例えば、 「ric.co.ip」と「sales.ric.co.jp」は連続したDNS名前空間となっています(図11-
4)。ドメインツリーを形成すると、ドメイン間に推移する信頼関係が自動的に設定され、
ドメインをまたがったログオンやリソースの利用、ディレクトリデータベースの検索がで
きます。また、ドメインツリーでは、グローバルカタログや構成データベースをすべての
ドメインで共有します。グローバルカタログについては、 ll-2 「グローバルカタログ」
を参照してくたぎい。
1ト1マルチドメイン環境におけるAG叫

/  \
/ \
●図11-41 ドメインツリー

●フォレスト
フォレスト(蘇)は、ツリー(木)の集まりであるとおり、いくつかのドメインツリ
の集合をフォレストといいます。言い換えると、フォレストは連続しないDNS名前空間
をもつツリー(またはドメイン)の集合となりますo 「microsoft.com」と「ric.co.jp」は,
連続しないDNS名前空間の例ですoフォレストを形成すると,ツリーと同様にフォレス
トのルート間で推移する信頼関係が自動的に設定され、フォレスト全体でリソースの共有
が可能となります(図11-5)。

●図11-5  フォレスト

Lk-r-3 Ib-h 眉*-r va>f・is


windows 2000におけるマルチドメインの第一歩は、ルートドメインの作成です。ルー
トドメインは、すべてのドメインのルートとなるドメインですoツリーもフォレストもル
ートドメインを基準として作成していきます。
ルートドメインの作成後,名前空間が連続していれば、ドメインツリーとして子ドメイ
ンを作成し、名前空間が連続していなければ、フォレストとして新しいドメインを作成し
ます。
ルードドメイン、子ドメイン、フォレストの新しいドメインは、 ActiveDirectoryイン
ストールウイザードで作成します。どの役割を果たすドメインコントローラなのかは、
Active Directoryインストールウイザードの質問の解答によって決まります(図11-6)c
ここでは、子ドメインの作成方法を紹介します。

ドメインコントローラの
種類

新しいドメインの
ドメインコントローラ

ツリーまたは
子ドメインの作成
既存のドメインツリーに
新しい子ドメインを作成
新しい
ドメインツリ-の作成

フォレストの作成
または追加
既存のフォレストに ドメインツリーの
新しいドメインツリー 新しいフォレストの作成
を配置

●図1 1-6  Active Directoryインストールウイザードの質問

1・ [スタート]メニユーから[ファイル名を指定して実行]をクリックします。
2・ [ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。 [名前]に
「dcpromo」と人力し、 ボタンをクリックします。
3. [Active Directoryのインストールウイザード]ダイアログボックスが起動しま
ボタンをクリックします。
4. [ドメインコントローラの種類]ダイアログボックスが表示されます。 [新しいドメイ
ンのドメインコントローラ]を選択し、 ボタンをクリックします。
5・ [ツリーまたは子ドメインの作成]ダイアログボックスが表示されます。 [既存のドメ
イン?リーに新しい子ドメインを作成]を選択し、 ボタンをクリックしま
す。
6・ [ネットワーク資格情幸B]ダイアログボックスが表示されます(図11-7)c ここで人力
するユーザーは,ルートドメインのEnterprise Adminsグループのメンバである必要
があります. [ユーザー名]と[バスケード]と[ドメイン]を人力し、
ボタンをクリックします。
1 1-1マルチドメイン環境におけるActive Directory管理

●図11-71 ネットワーク資格情報

7. [子ドメインのインストール]ダイアログボックスが表示されます(図11-8)o 親ド
メイン]には、親ドメインの完全なDNS名(FQDN)を入力します。 [子ドメイン]
には、子ドメイン名だけを人力します。 [親ドメイン]と[子ドメイン]の両方を入力
することにより、 [新しいドメインの完全なDNS名]が表示されます。
タンをクリックします。

●図11-80 子ドメインのインストール
以降の操作は、すべてのドメインコントローラで共通です。このようにして作成された
ドメインツリーのドメイン問には、自動的に推移する信頼関係が結ばれます。現在のドメ
インの信頼関係は、 [Active Direcotryドメインと信頼関係]スナップインでドメインの
プロパティの[信頼]タブで確認できます(図1ト9)。また、 [信頼]タブでは新たに
WindowsNTドメインとの信頼関係を追加することもできます。

●図11-90 信頼タブ
3U-I¥Iレカタn?
マルチドメイン環境では、各ドメインにディレクトリデータベースが存在しますoよっ
て、すべてのドメインに対して検索をおこなうには、すべてのドメインのディレクトリデ
_夕べ-スにアクセスしなければなりませんo例えば、 6つのドメインで構成された
Active Directory環境でカラープリンタを検索するには、 6台のドメインコントローラに
それぞれアクセスし、カラープリンタを検索する必要があります。これでは各ドメインコ
ントローラに負荷がかかりますし、ネットワークトラフィックも増大します。そこで、
Active Directoryにはグローバルカタログと呼ばれる別のディレクトリデータベースが用
意されています(図11-10)cグローバルカタログには、すべてのドメインの部分的なディ
レクトリデータベースが格納され、グローバルカタログサーバーと呼ばれる一部のドメイ
ンコントローラに保持されます。グローバルカタログは検索やログオンユーザーが所属す
るグループの取得などで利用されます。

南芳

●図11-100 グD-KJレカタログサーバー

グローバルカタログサーバーは、既定でルートドメインの最初のドメインコントローラ
に構成されます。グローバルカタログサーバーを変更するには、 [Active Directoryサイ
トとサービス]スナップインを使用します○次にグローバルカタログサーバーの変更方法
を紹介します。
1. [Active Directoryサイトとサービス]スナップインのツリーで[sites] - [Default-
FirsトSite-Name] - [servers]の順に展開します(図11-ll)。ただし、ドメインコ
ントローラのサイトを変更している場合は、 [Default-First-Site-Name]のかわりに変
更したサイト名を展開してください。

NTD≡; Settin∈忘ドメインコン佃-う(D言葉左
感Active Directoryサ1'htサーピユ[t。山o.ric.c。.jp]
- &jSite;
一 過Defau忙First-S肘Name
一 山Servers

"笥照s settin言霊
+ 」』 Inter-Site Tirar桔Pロrt言
捷 出Subnet歪

●図lト1 1  ActiveDirectoryサイトとサービス

2・グローバルカタログサーバーにするドメインコントローラオブジェクトを展開します。
ドメインコントローラオブジェクトの[NTDSSettings]で右ボタンクリックし、シ
ヨートカットメニユーから[プロパティ]をクリックします。
1ト2 グロー川レカタロブ

3.NTDS Settingsのプロパティの[全般]タブが表示されます(図11-12)。 [グローバル


カタログ]をチェックし、 ボタンをクリックします。

●図TI-12^ NTDS Settingsのプロパティ

グローバルカタログサーバーをチェックしたドメインコントローラには、ドメインごと
の部分ディレクトリデータベースが複製され、グローバルカタログが作成されます。同様
の方法でグローバルカタログサーバーの構成を解除することもできます。


ログオン時にグローバルカタログサーバーが利用できないと、ユーザーのド
I
l
メインログオンは失敗し、ローカルログオンかキヤッシユログオン(すでにド
l メインログオンしたユーザーのみ、キヤッシユされた情報でログオンする)の I
どちらかしかおこなえなくなります。よって、ログオンの可用性を高めるには、
l l
1つのドメインに複数台のグローバルカタログサーバーを構成する必要があり
ます。 I
l
ただし、 Administratorsグループのメンバだけは、グローバルカタログサー
バーが利用できなくてもログオンできるようになりますo l
I

L r二⊥」 ⊥ = 「二__ ニ ーユ「- - - ニー ニ L コ L 「二



損仲マスタの蝕丘
Active Directoryは、同時に複数のドメインコントローラで操作を実行できるマルチマ
スタオペレーシヨン対応になっています。しかし、一部の操作では、マルチマスタオペレ
ーシヨンでは問題が発生してしまうため、シングルマスタオペレーシヨンが採用されてい
ます。これらのシングルマスタオペレーシヨンは、特定のドメインコントローラに割り当
てられ、そのドメインコントローラが責任をもって操作を実行します。
シングルマスタオペレーシヨンを実行するドメインコントローラは、 「操作マスタ」と
呼ばれます。操作マスタには「スキーママスタ」、 「ドメインネーミングマスタ」、 「RIDプ
ールマスタ」、 「PDCエミユレ一夕」、 「インフラストラクチヤマスタ」があります。

●スキーママスタ
スキーマでは、 Active Directoryでオブジェクトを作成するときのひな型となるクラス
や属性を定義しています。スキーママスタは、このスキーマを更新する操作マスタです。
スキーマは、フォレスト全体で共有するため、スキーママスタはフォレストに1自必要で
す。

●ドメインネーミングマスタ
ドメインやサイトの追加や削除といった操作は、ドメインネーミングマスタで実行され
ます。ドメインネーミングマスタは、フォレストに1台必要です。

RIDプールマスタ
ユーザー、グループ、コンピユータのオブジェクトを作成すると、オブジェクトにセキ
ユリティ識別子(SID : SecuritylD)が割り当てられます。セキユリティ識別子は,ドメ
インごとの識別子であるドメインIDとドメイン内でオブジェクトを識別するRID
(RelativelD)から構成されます。ドメイン内ではRIDの重複は許されませんので、各ド
メインコントローラは、 RIDの範囲をRIDプールマスタから取得し、それを使用するよ
うにしています。使用できるRIDの範囲がなくなったドメインコントローラは、また
RIDプールマスタから新しいRIDの範囲を取得します。 RIDプールマスタは、ドメイン
に1台必要です。
1ト3 操作マスタの決定

PDCエミユレータ
pDCエミユレ一夕はドメイン操作モードが互換モードのとき、 PDCの役割を演じます。
っまり、 Windows NTのBDCへ更新内容を複製し、 Windows 2000以外のクライアント
のパスワード変更要求を処理します。ネイティブモードでは、常に最新のユーザーパスワ
ードを保持するために使用されます。 Active Directoryの複製によるタイムラグでパスワ
ードの不一致が発生した際に、 PDCエミユレータでユーザーの認証をおこないますo
pDCエミユレータは、各ドメインに1台必要です。

●インフラストラクチヤマスタ
Active Directoryの複製によるタイムラグは、新しいユーザーの作成やグループのメン
バの更新を誤表示する可能性があります。インフラストラクチヤマスタは、このようなユ
ーザーやグループの表示を常に最新のものにします。これにより誤ったアカウントにアク
セス許可を与えてしまうことがなくなります。

1 1 -3-1スキ-ママスタとドメイ.Jネーミングマスタ0変更
スキーママスタとドメインネーミングマスタは、既定でルートドメインの最初のドメイ
コントロ-ラに割り当てられます。操作マスタを変更するには、新しく操作マスタとなる
ドメインコントローラで各種のスナップインを使用します。スキーママスタは, [Active
Directoryスキーマ]スナップインで変更し、ドメインネーミングマスタは、 [Active
Directoryドメインと信頼関係]スナップインで変更します。ここでは、ドメインネーミ
ングマスタの変更を例に酪介します。

1.Micr。soft管理コンソールにスナップインの[Active Directoryドメインと信頼関係]
を追加します(または、 [スタート]メニユーより[プログラム] - [管理ツール] -
[ActiveDirectoryドメインと信頼関係]をクリックします)。
2. [ActiveDirectoryドメインと信頼関係]スナップインが表示されます(図11-13)。
●図1 1-13  Active Directoryドメインと信頼関係

3. [コンソールルート] - [ActiveDirectoryドメインと信頼関係]で右ボタンクリック
し、シヨートカットメニユーから[操作マスタ]をクリックします。
4. [操作マスタの変更]ダイアログボックスが表示されます(図11-14)c
タンをクリックします。

●図1ト14● 操作マスタの変更

5. [操作マスタの役割を別のコンピユータに転送しますか?]というメッセージが表示さ
れます。 ボタンをクリックします。
6. [操作マスタを正しく転送しました]というメッセージが表示されます。 [現在の操作
マスタ]ダイアログボックスで操作マスタが変更されたことを確認します。
1ト3 操作マスタの決定

「 t - ■■l  -
卜^ c[Active
COX^y7-

svr32-innt-
>v-;v^t¥Directory7,^-V]xf-y7>f

>fV-KK^^Sftf-tf-A/o
^syste-32・sch--g-t.dlljfcA
fijfflt^-t^tfg^i^^^^壬ォ:,MicrosoftWS3>

1 1^yK7-n>7-bfr
-3-2 RIDプ-ルマ払PDCエミユレ・タ、イ.J乃朴ヲ沖村ス細密更
-S-2>Z.t-C*Microsoft
t。差
RIDプールマスタとPDCエミユレータとインフラストラクチヤマスタは、既定で各ド
メインの最初のドメインコントローラに割り当てられます。これらの操作マスタの変更は、
[ActiveDirectoryユーザーとコンピユータ]スナップインでおこないますo

1. [ActiveDirectoryユーザーとコンピユータ]スナップインの[ドメイン名]で右ボタ
ンクリックし、シヨートカットメニユーから[操作マスタ]をクリックします。
2. [操作マスタ]ダイアログボックスが表示されます(図11-15)。 [RIDプール]タブ、
[pDC]タブ、 [インフラストラクチヤ]タブが各操作マスタの割り当てとなりますo
役割を転送したいタブでそれぞれ ボタンをクリックします。

●図1ト15● 操作マスタ
3, [操作マスタの役割を別のコンピユータに転送しますか?]というメッセージが表示さ
れます。 ボタンをクリックします。
4. [操作マスタを正しく転送しました]というメッセージが表示されます。 [現在の操作
マスタ]ダイアログボックスで操作マスタが変更されたことを確認します。


操作マスタの変更は、現在の操作マスタが起動している状態でなければでき
l
ません。もし、障害時に操作マスタを変更したいのであれば、コマンドライン
から「ntdsutil」を使用し、操作マスタを強制移動する必要があります。 I

- - ■- - ■■■■ ■- - - - - - ■- ■■ll■■ - - 」
≡妻
マルチサイトによる

Active Directory管理
同一ドメインでも、別々のドメインでも、ドメインコントローラ同士は、ディレクトリ
情報を交換するために複製をおこないます。複製は、ドメインコントローラ同士が、
LANなどの高速なネットワークに接続されている場合は問題になりませんが、 WANな
どの低速な回線を介して接続されている場合は、トラフィックを制御する必要があります。
Active Directoryでは,サイトを利用し、この複製をサイト内とサイト間複製のトラフィ
ックとして制御できます。サイトは、物理的なドメインコントローラのグループで、 IP
のサブネットに対応付けられます(図11-16)。

●図11-16< サイト内とサイト間複製

●サイト内複製
サイト内のドメインコントローラは、ディレクトリデータベースに対する変更をほかの
ドメインコントローラに通知し、複製を開始します。ただし、頻繁な複製はネットワーク
トラフィックを増大させるため、複製通知は5分ごとに実行されます。また、 1時間に1
臥複製確認がおこなわれ、複製のとりこぼしがないかチェックしますoユーザーのパス
ワードの変更などセキユリティ的に重要な変更は、緊急複製として速やかに処理されます。
既定ではすべてのドメインコントローラが、 「Default-First-Site-Name」という名前のサ
イトに所属しており、サイト内複製をおこなっています。
●サイト間複製
サイト間複製では、ネットワークの帯域を有効に利用するための工夫がされています。
サイト問のドメインコントローラは、複製を定期的なタイミングでおこないます。複製の
タイミングは、管理者が複製間隔と複製時間として設定します。例えば、夜間のみ複製を
おこなったり、デイタイムは間引きして複製をおこなったりすることができます。また、
サイト問複製は複製データをドメインコントローラで圧縮するため、元データの10-
15%程度のデータとして転送できます。

サイトは、 Active Directoryの複製時だけでなく、 windows 2000クライア


I
ントが同一サイトのドメインコントローラでログオンするためにも利用されて
います。 1

- - - - - - ■■- - ■- - - - - - - 」

ll-4-1榎製トポE)ジ
すべてのドメインコントローラ同士が、完全に複製をおこなっているわけではありませ
ん。ドメインコントローラは連携し、バケツリレー的にディレクトリ情報を複製していき
ます。このようなドメインコントローラ問の複製形態は、複製トポロジといいます。この
複製トポロジは、各ドメインコントローラの接続オブジェクトで表現されます(図11-17)。
接続オブジェクトは、管理者が作成するか、または知識一貫性チェッカー(KCC :
Knowledge Consistency Checker)といわれるドメインコントローラのプロセスにより自
動作成できます。

・,画÷
車 重
÷圏/,聖 ドメインコントローラ

岬 」   ---接続オブジェクト
●図1!-!?  接続トポロジ
1 1-4 マルチサイトによるActive Directory IS

KCCは、 Active Direcotryの複製トポロジを調整し、アウトプットとして接続オブジ


ェクトを生成します。 KCCは、 15分ごとにドイメンコントローラを確認し、必要に応じ
て新しい複製トポロジを作成しますo例えば、ネットワークやコンピユータに障害が発生
しても、 KCCは複製トポロジを調整し、管理者の介入なしで新しい接続オブジェクトを
作成します。

Q :接続オブジェクトは手動と自動のどちらで作成したほうがよいの
でしょうか?

A :ほとんどのケースでは、接続オブジェクトは、 KCCに自動作成させたほう
がよいでしょう。なぜなら、手動で作成した接続オブジェクトは、ネット
ワークの状態を確認しないため、障害時に対応できません。これに対して
KCCが自動作成した接続オブジェクトは、ネットワークの状態に合わせて
変更されます。ただし、 KCCが作成する接続オブジェクトはネットワーク
のスループットやドメインコントローラの性能を意識しないので、これら
を考慮したい場合は手動で作成する必要があります。
1 1-4-2 サイトの作成
この節より、サイトを作成し、ドメインコントローラをサイトに配置していく方法を紹
介します。
サイトの管理には、 Microsoft管理コンソールの[Active Directoryサイトとサービス]
スナップインを使用します(図11-18)。

●図1 1-180 Active Directoryサイトとサービス

まず、サイトを作成します。サイトは, IPサブネットに対応付けしますが、複数のIP
サブネットに対して1つのサイトを構成することもできます。

1. [sites]フォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しいサイ
ト]をクリックします。
2・ [新しいオブジェクトーサイト]ダイアログボックスが表示されます(図11-19)。 [名
前]に適当なサイト名を人力します。 [このサイトのサイトリンクオブジェクトを選ん
でください]から対応付けするサイトリンクオブジェクトを選択し、
ンをクリックします。既定では、 「DEFAULTIPSITELINK」があり、すべてのサイト
は「DEFAULTIPSITELINK」に含まれています。
1ト4 マルチサイ トによるActive Directory @3

●国1ト19● 新しいオブジ工クトーサイト

次にサブネットを作成します。サブネットは、サイトと関連付けするためのTCP/IPサ
ブネットの設定です。サブネットにより、各IPサブネットがどのサイトに属するかが決
定されます。

1. [Subnets]フォルダで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[新しい
サブネット]をクリックします。
2. [新しいオブジ工クトサブネット]ダイアログボックスが表示されます(図Il-20)c
[アドレス]と[マスク]にサイトとして利用するサブネットのアドレスとサブネット
マスクを入力します。また、 [このサブネットのサイトオブジェクトを選んでください]
から対応付けするサイトを選択し、 ボタンをクリックします。

●固1ト20● 新しいオブジ工クトーサブネット
[subnets]フォルダに新しいサブネットオブジェクトが作成されます。サブネットの
オブジェクト名は、自動的に「アドレス/マスクされたサブネットのビット数」となりま
す。

1ト4・3 ドメインコン 旧也-5*75/1S トの移動


次に、ドメインコントローラのオブジェクトを特定のサイトに移動します。なお、ドメ
インコントローラのオブジェクトそのものは自動的に作成されるため、新規に作成する必
要はありません。

1・現在、ドメインコントローラのオブジェクトが登録されているサイトの[server]フ
ォルダを展開し、目的のドメインコントローラのオブジェクトを表示Lます。既定で
は,ドメインコントローラに昇格した際のIPアドレスを元にサイトが決定されます。
IPアドレスに対応するサイトがない場合は、 「Default-First-Site-Name」に登録されま
す。
2・ドメインコントローラのオブジェクトで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユ
ーから[移動]をクリックします。
3・ [サーバーの移動]ダイアログボックスが表示されます(図11-21)。 [このサーバーを
含むサイトを選択してください]で移動先のサイトを選択し、 ボタンをク
リックします。

●図1ト21 ● サーバーの移動
1ト4 マルチサイ トによるActive ロirectory管理

打Idr4 tt-f トリンクの作成
最後にサイトリンクを作成しますoサイ川ンクは、サイトとサイトを接続するオブジ
ェクトです。サイトリンクにより、 KCCは,サイト間に接続オブジェクトを作成し、複
製をおこなえるようにします○サイトリンクでは、転送プロトコルとしてIPとSMTPが
利用できます。既定では、すべてのサイトは「DEFAULTIPSITELINK」という名前のサ
イトリンクに含まれています。

1. [Inter-SiteTransport]を展開し、 と[sMTP]フォルダを表示しますo
2.転送プロトコルに応じて[IP]フォルダまたは[sMTP]フォルダで右ボタンクリッ
クし、シヨートカットメニユーより[新しいサイトリンク]をクリックします。
3. [新しいオブジェクトサイトリンク]ダイアログボックスが表示されます(図11-22)。
[名前]にサイトリンク名を入力し、 [このサイトリンクにあるサイト]にサイトリン
クで接続するサイトをすべて追加します。

●図1ト22● 新しいオブジ工クトサイトリンク
ll-4-s tr-f F Z乱ォfcJi>>j画 イ設定
サイトリンクの作成後、サイトリンクオブジェクトのプロパティで、複製の間隔やスケ
ジユールが設定できます(図11-23)。次のプロパティは、 KCCが生成する接続オブジェ
クトに反映されます。

●図11-230 サイトリンクのプロパティ

●コスト
サイト問に複数のサイトリンクを作成した場合、優先されるサイトリンクをコストで表
現します。一般的にコストは帯域幅や通信速度を反映しますoコスト値は、 1から32,767
まで人力可能で、コスト値が低いほどプライオリティが高くなります。よって、高速な回
線で接続されたサイトリンクでは、コスト値が小さく、低速な回線で接続されたサイトリ
ンクはコスト値が大きくするのが一般的です。
1ト4 マルチサイトによるActive Directory管理

●間 隔
複製をおこなう額度を間隔として定義しますo単位は分で,既定でサイト問複製は180
分(3時間)ごとにおこなわれます○ネットワークトラフィックを考慮して、 15分から
10,080分(1週間)までの間で間隔を入力します。

●スケジユール
サイトリンクが利用できる時間帯と曜日をスケジユールとして設定します(図11-24)。
既定はすべての時間帯でサイトリンクが利用できます。例えば、サイト間複製を就業時間
など業務に影響を与える時間帯に避けて実行することができますo

●図11-24  スケジユール
Q :サイトリンクブリッジとlま、何でしょうか?

A:サイトリンクブリッジは複数のサイトリンクを連結した接続オブジェクト
の生成をKCCに許可するものです。例えば、サイトA、サイトB、サイト
Cがある場合、サイトリンクABとサイトリンクBCだけでは、 AC問の直
接的な接続オブジェクトは生成されません。ここで、サイトリンクABと
サイトリンクBCをサイトリンクブリッジとしてグループ化すれば、 KCC
はサイトAとサイトCに対する直接の接続オブジェクトを生成することが
できます。サイトリンクブリッジにより,完全な接続オブジェクトの生成
パターンのために、すべてのサイト間でサイトリンクを張る必要がなくな
り、限られたサイトリンクでそれを実現することがきます(図Il-25)。

サイトリンクABと
サイトリンクBCを
サイトリンクブリッジとして
グループ化することで
仮想的なサイトリンク
ACが作成され、
サイトAとサイトCの
直接的な接続オブジェクトが
生成されるo

二= 接続オブジェクト ㌫==tサイトリンクブリッジにより作成された
ォ.____‡仮想的なサイトリンク

にコサイトリンク
園] ドメインコントローラ

●図1ト25● サイトリンクブリッジ

ただし、既定ではすべてのサイトリンクはブリッジされているため、サイト
リンクブリッジの作成は不要です。サイトリンクブリッジを利用するには、ま
ず、すべてのサイトリンクをブリッジしないようにし、必要なサイトリンクだ
けをサイトリンクブリッジに追加します。すべてのサイトリンクをブリッジし
ない設定は、 [Active Directoryサイトとサービス]スナップインの[sites]
- [Inter-SiteTransports]の  フォルダと[sMTP]フォルダのプロパテ
ィでおこなえます(図11-26)。
1 1-4 マルチサイトによるActive Directory管理
Inte= Mirrorは、 「ユーザ-データの管理」、
「ソフトウェアのインストールと保守」、 「ユ
ーザー設定の管理」をおこなう機能の総称で
す。主として、これらの機能の実装には,
Active Directoryとグループポリシーが必
要となります。
移動ユーザ-プE)ファイルによる

ユーザーZ=損のqZZ
ユーザープロファイルは「人物のプロフィール」を意味し,ユーザーアカウントごとの
環境情報をもつファイル群をさします。ユーザープロファイルにほ、デスクトップ環境や
アプリケーシヨンのデータをはじめ、お気に入り、スタートメニユーの内容などが保存さ
れています。既定でプロファイルは各コンピユータの[Documents and Settings]フォ
ルダ配下にユーザーの名前のフォルダで保存されます。各コンピユータごとに管理されて
いるので、これをローカルユーザープロファイルといいます。
ドメイン環境では、ローカルユーザープロファイルを、ファイルサーバーで共有するこ
とができます。ファイルサーバーで共有すれば、どのコンピユータからログオンしても同
じ環境(プロファイル)を利用することができます。これを移動ユーザープロファイルと
いいます(図12-1)。

ローカルユーザー
プロファイル

プロファイルのロード

移動ユーザー
プロファイル

●図12-1 ● ローカルユーザープロファイルと移動ユーザープロファイル
I 2・1移動ユーザープロファイルによるユーザー環境の管理


[Documents and Settings]フォルダには,ユーザーごとのフォルダ以外
l l
にも,特殊な[AllUsers]フォルダと[DefaultUser]フォルダがあります。
l [All Users]フォルダは、すべてのユーザーに反映されるプロファイルで、 I
例えば、このプロファイルにメニユーを追加すると、どのユーザーでログオン
I してもそのメニユーが追加されます。 t

[Default User]フォルダは、新しいユーザーに反映されるプロファイルで、 I
I
これから作成するユーザーアカウントに対して初期設定をおこなう場合に使用
I します。 t

L - - - - - - - - ■- ll- - ■■■■ - - - 」

12-1-1移動ユーザープE)ファイルへの変更
既定でユーザープロファイルは、ローカルユーザープロファイルとなっています。移動
ユーザープロファイルへ変更するには、次の2つの手順が必要となります。最初の手順は、
ファイルサーバーで移動ユーザープロファイル用に共有フォルダを作成することです。次
の手順は、ユーザーの設定をローカルユーザープロファイルから移動ユーザープロファイ
ルに変更することです。

●ファイルサーバーで共有フォルダを作成
適当なファイルサーバー上に、移動ユーザープロファイルを共有するための共有フォル
ダを作成します。このとき、共有フォルダはNTFSボリユーム上に作成してくださいo
次のステップで、ユーザープロファイルの位置をローカルから共有フォルダに変更すると、
自動的に共有フォルダにユーザー名のフォルダが作成され、そのユーザーのみがアクセス
できるようにNTFSのアクセス許可が設定されます。
●ユーザープロファイルを共有フォルダに変更
[Active Directoryユーザーとコンピユータ]スナップインを使って、ユーザープロフ
ァイルを共有フォルダに変更します。ユーザープロファイルの設定は、ユーザーのプロパ
ティの[プロファイル]タブにあります(図12-2)。ユーザープロファイルを共有フォル
ダに変更するには、 [プロファイル]タブの[プロファイルパス]に「¥¥ファイルサー
バー名¥共有名¥ユーザー名」という形式で入力します。 「ユーザー名」まで入力するこ
とで、共有フォルダには自動的にそのユーザーのためのフォルダが作成されます。

●図12-2< ユーザープロファイル

以上の作業により、ユーザーのプロファイルが、移動ユーザープロファイルに変更され、
以後はどのコンピユータからログオンしても移動ユーザープロファイルが利用できます。
I 2.1移動ユーザープロファイルlこよるユーザー環境の管理
__._                    _I_._

12.1.2 ユーザープE)ファイルの切 り替え
ユーザーは必要であれば、コンピユータごとにローカルユーザープロファイルと移動ユ
ーザープロファイルを切り替えることもできますoこの切り替えは、コントロールパネル
の[システム]でおこか、ます○ [システム]には[ユーザープロファイル]タブがあり、
このタブの ボタンでユーザープロファイルの変更ができます(図12-3)。

●図12-30 ユーザーのユーザープロファイル
Administratorsグループのメンバでログオンしている場合にかぎり、コントロールパ
ネルの[システム]の[ユーザープロファイル]タブには、このコンピユータに保存され
ているすべてのユーザープロファイルが表示されます(図12-4)。一覧には、名前、サイ
ズ、種類(ローカルまたは移動プロファイル)と最後に変更をおこなった日付が含まれま
す。管理者は[ユ-ザープロファイル]タブより、ユーザープロファイルの削除、コピー、
種類の変更がおこえます。

●園12-40 管理者のユーザープロファイル

●削 除
ユーザープロファイルのサイズはユーザーの環境によりますが、場合により数百MBに
及ぶこともあります。また、ユーザーを削除してもユーザープロファイルは削除されない
ため、無意味にディスクスペースを圧迫することがあります。そこで、
ンを使って不要となったユーザーのユーザープロファイルを手動で削除し、ディスクスペ
ースの開放をおこないます。

●コピー
このコンピユータのローカルユーザープロファイルをサーバーの移動ユーザープロファ
イルやほかのユーザーのユーザープロファイルにコピーするための機能です。ローカルユ
ーザープロファイルをコピーしなくても移動ユーザープロファイルへ移行できますが、そ
の場合はすべてのユーザー設定が既定に戻ります。 ボタンをクリックすると、
[コピー先]ダイアログボックスが表示され、ユーザープロファイルのコピー先と使用を
許可するユーザーとグループが指定できます(図12-5)。
1 2-1移動ユーザープE)ファイルによるユーザ「環境嘩

●図12-5● コピー先

●種類の変更
ボタンをクリックすることで、 [プロファイルの種類の変更]ダイアログボ
ックスが表示されます(図12-6)cこのダイアログボックスで、コンピユータごとにロー
カルユーザープロファイルと移動ユーザープロファイルの切り替えがおこなえますoなお、
移動ユーザープロファイルが存在しない場合は、移動ユーザープロファイルに切り替える
ことはできません。

●図12-60 プロファイルの種類の変更


ユーザープロファイルフォルダには、ユーザーの環境情報を持つ「ntuser.dat」
I
I というファイルがあります○このファイルの名前を「ntuser.man」 .manは
mandatory,強制的の意味)に変更すると、ファイルへの書き込みが禁止され、 I
l
ユーザーの環境が保存されなくなります○これを固定ユーザープロファイルとい
います。固定ユーザープロファイルはキオスクマシンやデモマシンなどのユーザ 1
1
ー環境を保存したくない場合に利用できます。また、固定ユーザープロファイル
1
1 は読み取り専用なので、複数ユーザーにそれを割り当てることもできます。

L - - - - - - - - - I- - - - - 1 」
眉pgaa

ユーザーデータの管理
オフラインファイルは、ネットワークのファイルサーバーにあるファイルをオフライン
で利用できるようにする機能です。例えば、ノートパソコンを持ち歩き、会社と自宅の両
方で利用しているユーザーは、オフラインファイルにより、会社のデータを自宅でそのま
ま使用することができます(図12-7)c

●図12-7ォ オフラインファイル

オフラインファイルは、コピーと同期により実現されています。オフラインファイルと
して設定されたファイルは、ローカルコンピユータにコピーされ、オフライン中でも作業
がおこなえるようになります。そして、オンラインになるとオフライン中に更新したファ
イルは自動的にサーバーのファイルと同期されます。このときにサーバーのファイルが別
のユーザーにより更新されていると、ダイアログボックスが表示され、どちらのファイル
が最新なのかを選択することができます。

オフラインファイルを有効にするには、サーバーとクライアントの両方に設定が必要で
す。
12・2 オフラインフア

12.2・1サーォーでのオフライ ンファイルの有洲ヒ
ファイルサーバーでは、オフラインファイルを共有フォルダ単位で有効にしますoこの
設定は、フォルダを共有するときに[共有]タブの ボタンでおこないます。
ボタンをクリックすると[キヤッシユの設定]ダイアログボックスが表示さ
れ、ここでオフラインファイルの有効化とオプシヨンの設定ができます(図12-8)c

●図12-8* キヤッシユの設定

共有フォルダでクライアントからのオフラインアクセスを許可するには、 [この共有フ
ォルダで、キヤッシユを可能にする]をチェックします(既定でチェックされています)o
このチェックをはずすと、クライアントでオフラインファイルを構成することができなく
なります。また[設定]では、次のキヤッシユオプシヨンが選択できますo

●ドキユメントの手動キヤッシユ
共有フォルダの中のどのファイルをオフラインファイルとして使用するかをユーザーが
指定する設定です.これは既定値です.なお、 Windows NTなどの既存OSでは、フォル
ダ共有のプロパティにオフラインファイルの設定はありませんが、ドキヤメントの手動キ
ヤッシユとして動作します。

●ドキユメントの自動キヤッシユ
ユーザーが指定しなくても、すべてのファイルが自動的にキヤッシユされます。ただし、
実際にキヤッシユされるのはユーザーがアクセスしたファイルだけです。また、自動キヤ
ッシユでは、オフラインファイルであることを表すキヤッシユマークが表示されません。
●プログラムの自動キヤッシユ
ドキユメントではなく、アプリケーシヨンをキヤッシユするための設定です。これは、
読取専用としてキヤッシユされます○つまり、ローカルにキヤッシユされた内容を変更し
ても、サーバーにそれを反映することはできません。

50*7507山rih旧7;^R
12-2-2 タライア.Jトか bZ^rlir
次にオフラインファイルを利用するためにクライアントを設定します。クライアントで
は、コンピユータ単位でオフラインフォルダを有効にします。これはAdministratorsグ
ループのメンバとしてログオンし、コントロールパネルの[フォルダオプシヨン]から
[オフラインファイル]タブを使用して設定します(図12-9)c

●図12-90 オフラインファイル

オフラインファイルを利用するには、 [オフラインファイルを使えるようにする]をチ
ェックします。なお、 Windows 2000 Professionalの場合は既定でチェックされ、
Windows 2000 Serverの場合は、チェックされていません。
12・2 オフラインフア

[オフラインファイルを使えるようにする]をチェックすると,ネットワーク上の共有
フォルダやファイルをオフラインで使用できるようになります。サーバーの共有フォルダ
のキヤッシユオプシヨンが[ドキユメトンの自動キヤッシユ]となっている場合は自動的
にキヤッシユされます。 [ドキユメントの手動キヤッシユ]になっている共有フォルダや
windows 2000以外のOSの共有フォルダにアクセスする場合は、オフラインで利用する
フォルダやファイルを手動で指定する必要があります。
手動で共有フォルダのファイルをオフラインファイルとして指定するには、そのファイ
ルで右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから[オフラインで使用する]をクリ
ックします(図12-10)。

●図12-1CM オフラインファイルのシヨートカットメニユー

ファイルではなく、フォルダに対して[オフラインで使用する]をクリックした場合の
み、 [オフラインサブフォルダの確認]ダイアログボックスが表示されます(図12-ll)。
このダイアログボックスで、そのフォルダの内容だけをキヤッシユするのか、それともそ
のフォルダのサブフォルダもすべてキヤッシユするのかを選択できますo

●図12-1 1 オフラインサブフォルダの確認
オフラインファイルとして指定されたファイルは、ローカルコンピユータにキヤッシユ
されます。キヤッシユされたファイルには、それを表すキヤッシユマークが付加されます
(図12-12)。


≡社告名指1
ヽ=='===L.=.L‥    こ

●図12-12  キヤッシユマーク

12-2-3 同期マネージヤ
オフラインファイルは、既定でログオン時とログオフ時に同期されます。さらに同期マ
ネージヤを使用すれば、この同期のタイミングをカスタマイズすることもできます。同期
マネージヤは、 [スタート]メニユーから[プログラム] - [アクセサリ] - [同期]を
クリックして起動します(図12-13)。

●図12-13* 同期マネージヤ

同期マネージヤでは、共有フォルダごとに同期のタイミングを設定できます。同期のタ
イミングには、ログオンとログオフ、アイドル状態、スケジユールがあります。
12・2 オフラインフア

●ログオンとログオフ
ユーザーがログオンとログオフするタイミングで同期をとりますoログオンとログオフ
の同期はWindows 2000の既定です。

●アイドル状態
コンピユータに負荷かかかっていない状態(アイドル状態)に同期をとりますoアイド
ル状態の同期の間隔は設定できます。既定は15分ごとです。

●スケジユール
日付または時間をスケジユールし、同期をとります。設定できる項目は、コントロール
パネルの[タスク]のスケジユールと同じですが、管理は別となりますo

1.^
^ll-1湖 EiMffira

軽輩
∴王子ニ 「'■■リ〟      二    二二=:
グループポリシーの

適 用
グループポリシーは、ユーザーやコンピユータに対して、操作の制限や初期設定をネッ
トワークを介して自動的におこなうActive Directoryの機能です。グループポリシーによ
り、管理者はユーザーのコンピユータのデスクトップをカスタマイズしたり、セキユリテ
ィを構成したりできます。ユーザーは勝手にコンピユータの構成を変更できなくなり、こ
れに伴うエラーを回避することができます.また、コンピユータごとに必要かloラメ一夕
を設定していく手間も省けます。グループポリシーは、管理作業の負荷を減らし、稔所有
コスト(TCO :TotalCostOwnership)を削減することに貢献します(図12-14)。

グループポリシー

ユーザーのログオン時 コンピユータの起動時

●図12-14* グループポリシー


グループポリシーはWindows 2000の新機能であるため、 Windows 95/98、
I
Windows NTでは動作しません。これらのOSでは従来どおり、システムポリ
シーを実装する必要があります。 I

J- I- J- -   1    1  1- -   I   - I- r J- - - 」


12・3 グループポリシーの適用

グループポリシーで設定できる項目は非常に多くあり、ユーザーとコンピユータを詳細
に管理することができます。次に、代表的な構成を紹介します0

●ソフトウエアインストール
グループポリシーで指定したアプリケーシヨンなどのソフトウェアを自動的に配布しま
す。また、ソフトウェアのアップグレードや削除もおこなえます。ソフトウェアインスト
ールの詳細は、 12-4 「ソフトウェアインストールによるアプリケーシヨンの自動インス
トール」を参照してください。

●スクリプト
ログオンとログオフ(コンピユータの場合はスタートアップとシヤットダウン)に自動
的に実行されるスクリプトファイルを設定できます。スクリプトファイルとして指定でき
るのは、 BATファイルやEXEファイル、 WSHファイルなどです。

●セキユリティの設定
ドメインやコンピユータのセキユリティを構成します。

●管理者用テンプレート
主にデスクトップ環境などのユーザープロファイルを管理します。管理者テンプレート
は、テンプレートファイルとして別途提供されているため、テンプレートファイルの追加、
削除をおこなうことで設定できる項目をカスタマイズできます。

●リモートインストールサービス
pxE仕様を満たすネットワークアダプタ、またはRIS起動ディスクでブートしたコン
ピユータに対してWindows 2000 Professionalを自動インストールします。

●フォルダリダイレクト
ユーザープロファイル中の[ApplicationData]、 [デスクトップ]、 [マイドキユメント]、
[MyPictures]、 [スタートメニユー]の各フォルダを強制的にリダイレクトし、管理者の
定めた特定のフォルダに固定します。

グループポリシーの実装は、 2つの手順でおこないます。まず、グループポリシーオブ
ジェクト(GPO)を作成します。グループポリシーオブジェクトは、グループポリシー
情報をもつActiveDirectoryのオブジェクトです。次に、そのグループポリシーオブジェ
クトをサイトやドメイン、組織単位(OU)などのコンテナに適用します。
コンテナに適用されたグループポリシーオブジェクトは、コンテナ内のユーザーやコン
ピユータのオブジェクトに反映されます。また、継承により、コンテナの下位のコンテナ
にも反映されます。
12-3-1グループポリシーの美装
グループポリシーオブジェクトの作成と適用はまとめて、 [Active Directoryユーザー
とコンピユータ]スナップインでおこないます。

1.グループポリシーオブジェクトを適用するドメインまたは組織単位(OU)で右ボタン
クリックし、シヨートカットメニユーから[プロパティ]をクリックします。
2. [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。 [グループポリシー]タブをクリ
ックします。
3. [グループポリシー]タブが表示されます(図12-15)。 [グループポリシー]タブには、
現在適用されているグループポリシーオブジェクトの一覧が表示されます。

●図12-15<  グループポリシー

4.新規にグループポリシーオブジェクトを作成するため、今回は ボタンをク
リッタします。すでに作成済みのグループポリシーオブジェクトを適用するには
ボタンをクリックします。
5. 「新しいグループポリシーオブジェクト」という名前のグループポリシーオブジェク
トが[グループポリシーオブジェクトのリンク]に追加されます。これをわかりやす
い名前に変更します。名前を変更したら、 ボタンをクリックします。
6.Microsoft管理コンソールに[グループポリシー]スナップインが追加された状態で表
12.3 グループポリシーの適用

示されます(図12-16)。 [グループポリシー]で構成すべきポリシーを変更し、
Microsoft管理コンソールを終了することでグループポリシーが有効になります。

歯コンピユータの構成
盛ユーザ--(DォJ砧
転出リフトrhアの喜黄玉
当リ7トOi7イン1トル
こ=;二】 windows <D…宗這
スウリプト&5-ト79プノrシやi'ト夕゙ウ:J)
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E 」』管理用テンプレート
河遠田Windo剛忘コンポーネント
こ* _Jシユテム

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こ」プリ>"5
ユーザー冊構成
」ijリフトOiT7の設定
当り「トウェF -C'-T.卜Jト
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ユ別プト亡ロコオン/□t)lオフ)

・慧 セキユIJティの喜票是
リモートインストールサービス
妻・‡ 』フォルタリタイレウト

血管理用テンプLl-ト
こぎ , :_3 Windo帆・SコンボーネI,ト

ニヨタスと=卜とmタ-ト】メニユー
」デwト,:Jブ
・1十! :_J H:..,トD-Jl- KネJト

熱血ネットワ-ウ
喜'3ユシステム

●図12-16< グループポリシー

[グループポリシー]は[コンピユータの構成]と[ユーザーの構成]から構成されて
います。 [コンピユータの構成]は、コンピユータオブジェクトに適用され、コンピユー
タの起動時に実行されます。 [ユーザーの構成]は、ユーザーオブジェクトに適用され、
ユーザーのログオン時に実行されます。また、ポリシーはコンピユータの起動時やユーザ
ーのログオン時だけでなく、定期的に自動更新されます。ドメインコンローラでは5分ご
と、その他のコンピユータでは90分ごとに更新されます。さらに[コンビユ-タの構成]
と[ユーザーの構成]は、次のような階層構造になっていますo

●ソフトウエアの設定
[ソフトウェアのインストール]はアプリケーシヨンの自動インストール、アップグレ
ードを実現します。詳細は、 12-4 「ソフトウェアインストールによるアプリケーシヨン
の自動インストール」を参照してください。

Windowsの設定
[スクリプト]や[セキユリティの設定]などがあります。 [スクリプト]は、コン
ピユータの起動時やユーザーのログオン時に自動的にスクリプトを実行するポリシーで
すo [セキユリティの設定]は、 3-3 「ローカルセキユリティの設定」で紹介したローカ
ルセキユリティを上書きするポリシーです。
●管理用テンプレート
[デスクトップ]、 [コントロールパネル]、 [ネットワーク]など多岐にわたるポリシー
を構成できます。 [管理者用テンプレート]だけはポリシーテンプレートファイル(.adm)
により表示項目を構成しているため、ポリシーテンプレートファイルを追加することで、
ポリシー項目の変更や追加が可能となっています(図12-17)。

●図12-171 テンプL/-トの追加と削除


*-i;シニ<r>&くは、 [有効]、 [無効]、 [未構成]のどれかで設定できます。 I
[有効]、 [無効]はポリシーを構成し、設定を書き換えます。 [未構成]は設定
を書き換えず、ほかのグループポリシーオブジェクトにゆだねるか、ユーザー I

Iが自由に設定できる項目とします(図12-18)c J

I l

I I

1 I

I I

∫ I

1 I

I ∫

I I

I ●図12-18* ポリシーのプロパティ I

L 「   __二」 丁    」   = ∴   ■ ‥   「     」   L二二「  Ⅷ   」   ⊥ L  :   = 」


12.3 グループポリシーの通用

r F5-E]-2 ?Jlt-3>/n'j」/-a>Bffl
グループポリシーの適用は、ユーザーオブジェクトまたはコンピユータオブジェクトが
配置されている組織単位(OU)に対しておこないます。ただし、グループポリシーは継
承されるため、そのオブジェクトの親となる組織単位 ou、ドメイン、サイトのコン
テナに配置しても適用されます。最終的なグループポリシーの適用は、各オブジェクトの
グループポリシーをプラスしたものとなります。ただし、ポリシーの内容がバッティング
した場合(同じポリシーにそれぞれ有効と無効が設定されている場合など)は、より自分
のオブジェクトに近いグループポリシーの設定が適用されます(図12-19)c

●図12-190 ポリシーのパッティング
12-3-3 グループポリシーの維承
グループポリシーの継承は、コンテナごとに禁止することもできます。コンテナのプロ
パティの[グループポリシ-]タブにある[ポリシーの継承をしない]のチェックは親コ
ンテナからのポリシーの継承をすべてブロックします。ただし,親コンテナで[上書きさ
せない]が設定されていると、 [ポリシーの継承をしない]よりも優先され、親コンテナ
のポリシーは強制的に継承されます(図12-20)c

●図12-20● 継承のブロックと上書きしない


I -y竺二三空一三ざニチプご三?_〔き、 8モモニ?チプジx-?トと同様に次のア三三 I
ス許可が設定できます。既定でグループポリシーオブジェクトのアクセス許可
には、 Authenticate Userに[読み取り]と[グループポリシーの適用]が与 1

Iえられていますo 1

I ・フルコントロール I
・読み取り
I ・書き込み I

l ・すべての子オブジェクトの作成 I
・すべての子オブジェクトの削除
J ・グループポリシーの適用 I

I I
部門管理者などのグループポリシーを作成するユーザーは、自分のユーザー
l アカウントを含んだ組織単位(OU)にグループポリシーを配置しながらも自 l
分以外のユーザーにグループポリシーを適用したいと考えるかもしれません。
I I
その場合は、グループポリシーオブジェクトのアクセス許可で、そのユーザー
I I
12.3 グループポリシーの適用

だけ[グループポリシーの適用]を拒否にすることで、自分以外のユーザーに
l
l グループポリシーを適用することができます。
このように、グループポリシーオブジェクトは組織単位(OU)に割り当て l
I
られ、その組織単位(OU)のすべてのユーザーやコンピユータに反映されま
すが、アクセス許可を変更することで、特定のユーザーやコンピユータだ榊こ 1
I
ポリシーを適用することができます。これをグループポリシーオブジェクトス
1
) コープのフィルタリングといいます。

L ■■--- -- -- - --- ■- - ■-■■■

il
l-チc三iveD竺ectory冨a:既空三_.?ぞ:;/三
1
コンテナにグループポリシーオブジェクトが適用されています。これらはデフ
i,¥*-」-**l」^1+^*7
1
ォルトグループポリシーオブジェクトと呼ばれ,ドメイン管理において重要な
1
l管雫'!を果たします。次に、デフォルト抑-プポリシ オブジェクトを紹介し
ます。
I
l
I Default Domain Policy 1
I
ドメインのルートに適用されているグループポリシーオブジェクトですo主
に,ドメイン全体に対する設定をおこか、ます。各ドメインコントローラでは、 1
l
ドメインコントローラのコンピユータオブジェクトに近いDefault Domain 1
l
controllers Policyが、 Default Domain Policyよりも優先されますが、特例と
1
lしてアカウントポリシーだ桝ま、 DefaultD。mainPolicyが優先されます。
1
1
I Default Domain Controllers Policy
1
1 [Domain Controllers]コンテナに適用されているグループポリシーオブジ
ェクトです。ドメインコンローラに対する設定をおこないます。例えば、ドメ 1
I
インコントローラに対するローカルログオンのアクセス許可はDefault Domain
1
1 controllers Policyで設定する必要がありますo

L ------------I----
ソフトウエアインストールによる

7プ シヨ.JO朗イ.Jストル
ソフトウェアインストールは、 Active Directoryに統合されたソフトウェア管理機能で
す GPOに対し、 Windowsインストーラパッケージを適用することで、ユーザーやコン
ピユータに自動的にソフトウェアの配布がおこなえます。また、 1度配布したソフトウェ
アは、以後管理することが可能で、パッチの適用、バージヨンアップ、削除などがおこな
えます(図12-21)c

Windows
インストーラパッケージ

●図12-21  ソフトウェアインストール


Windowsインストーラパッケージは、従来のセットアッププログラム
I
(Setup.exe)に代わるセットアップフォーマットで、拡張子が.msiのファイル
として提供されます。 I

- - - {                             {■ll 1  - 」
ソフトウェアインストールは、アプリケーシヨンソフトウェアの管理だけでなく、
Windows 2000へのサービスパックの適用やWindows 2000の次バージヨンへのアップグ
レードでも利用できるように設計されています。
12・4 ソフトウ ェアインストールによるアブ リケーシ ヨンの自動インストール

ソフトウェアインストールを実現するには、次の3つの手順が必要です。その手順とは、
rwindowsインストーラパッケージの人手」、 「ソフトウェア配布用の共有フォルダの作
成」、 rGPOへのWindowsインストラバッケージの適用」です。

12-4-1 Windowsインス 局-岩u臼y*-S/C)A・
windows2000に正式に対応したソフトウェアには、 Windowsインストーラパッケージ
が添付されています。例えば、 Microsoft Office 2000には、 「datal.msi」というWindows
インストーラパッケージが添付されています。もし、 Windowsインストーラパッケージ
が添付されていなければ、ソフトウェアベンダに問い合わせてWindowsインストーラパ
ッケージの有無を確認する必要があります。
また、 Windowsインストーラパッケージを自作することもできます Windowsインス
トラバッケージは、ソフトウェアベンダから提供されるWindowsインストーラパッケ
ージ作成ツールで作成できます○これは自作のソフトウェアをソフトウェアインストール
で配布する場合に有効です。

Q : Windowsインストーラパッケージが提供されていないソフトウ
ェアをソフトウェアインストールで導入することはできないので
しようか?

A:詳細なインストールオプシヨンは構成できませんが、 ZAPファイルを作成
することで、自動インストールをおこなうことができます。 ZAPファイル
は、 [Application]と[Ext]セクシヨンから構成されているテキストファ
イルです。 [Application]セクシヨンには、 [FriendlyName]キーと
[setupcommand]キーが必須で、 [FriendlyName]キーの値は、コント
ロ_ルパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]に表示される名前を指
定します[setupCommand]キーの値は、セットアッププログラムの名
前を指定します。 [Ext]セクシヨンは、拡張子との対応付けをするセクシ
ヨンになっています。次に、 Microsoft Office 97をインストールするため
の簡単な例を紹介します。
p p℡≡

I 2-4-2 ソフトウエア配布用の共有フ オルダの作成


ソフトウェアを配布するために、そのソフトウェア自体をファイルサーバーで共有しま
す。そのとき、 windowsインストーラパッケージも同様に共有します。このようなソフ
トウェア配布用の共有フォルダをソフトウェア配布ポイントといいます。ソフトウェア配
布ポイントのアクセス許可は、通常[Everyone一読み取り]、 [Administrators-フルコン
トロール]とします。

1 2-4-3 ゲル・プ*yシ-オブhクト佃 Windowsルスト的卜糊用
Windowsインストーラパッケージを、グループポリシーオブジェクトに適用します。
この作業は、 Microsoft管理コンソールの[グループポリシーエディタ]スナップインで
おこないます。次にグループポリシーオブジェクトにWindowsインストーラパッケージ
を適用する手順を紹介します。

1・ [グループポリシーエディタ]スナップインで、新しいグループポリシーオブジェク
トを作成するか、既存のグループポリシーオブジェクトを編集します。
2・ [コンピユータの構成]または[ユーザーの構成]を展開し、 [ソフトウェアの設定]
- [ソフトウェアインストール]を展開します(図12-22)0 [コンピユータの構成]と
[ユーザーの構成]によるソフトウェアインストールの違いは次のようになっています.
12.4 ソフトウエアインストールによるアブ リケーシヨンの自動イン ストール

●図12-22  グループポリシーエディタ

●コンピユータの構成
コンピユータの起動時に自動的にインストールされるソフトウェアを適用するときに選
択します。

●ユーザーの構成
ユーザーのログオン時に自動的にインストールされるソフトウェアやコントローバネル
の[アプリケーシヨンの追加と削除]で任意にインストールできるソフトウェアを適用す
るときに選択します。

3. [ソフトウェアインストール]で右ボタンクリックし、シヨートカットメニユーから
[新規作成] - [パッケージ]をクリックしますo
4. [ファイルを聞く]ダイアログボックスが表示されます(図12_23)。ここで、
Windowsインストーラパッケージ Omsiファイル)を選択します。このとき、ファイ
ルへのパスはローカルバスではなくUNCパスで人力する必要があります。


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●図12-23( ファイルを開く

5. [ソフトウェアの展開]ダイアログボックスが表示されます(図12-24)c展開方法に
は、 [公開]と[割り当て]があります。 [公開]と[割り当て]の違いは次のように
なっています。また、プロパティを開いて詳細を設定する[公開または割り当て時の
詳細設定]も選択できます。

●図12-24  ソフトウェアの展開

●公 開
公開されたソフトウェアは、コントロールパネルの[アプリケーシヨンの追加と削除]
の[プログラムの追加]から任意にインストールすることができます(図12-25)。また、
特定の拡張子と対応付けられているWindowsインストーラパッケージは、その拡張子を
もつファイルをダブルクリックすることでインストールすることもできます。これをドキ
ユメント起動といいます。なお、ソフトウェアの公開はユーザーのみで、コンピユータに
公開することはできません。
12.4 ソフトウェアインストールによるアプリケーシヨンの自動インストール

●図12-25  アプリケーシヨンの追加と削除

●割り当て
ソフトウェアの割り当てをコンピユータにおこなった場合は、次回コンピユータを起動
するタイミングでソフトウェアを自動的にインストールできます。ユーザーに割り当てら
れたソフトウェアの場合は、ユーザーの[スタート]メニユーにそのソフトウェアが追加
されます。ただし、このメニユーのソフトウェアは実際にはインストールされませんoユ
ーザーが[スタート]メニユーからソフトウェアをクリックするとそのタイミングでイン
ストールされますoまた、公開と同じように、コントロールパネルの[アプリケーシヨン
の追加と削除]から任意でインストールしたり、ドキユメント起動でインストールするこ
ともできます。
[公開]、または[割り当て]を選択した場合は、 [ソフトウェアインストール]フォル
ダに、 Windowsインストーラパッケージが登録されます。 [公開または割り当て時の詳細
設定]を選択した場合や、既存のWindowsインストーラパッケージで右ボタンクリック
し、シヨートカットメニユーから[プロパティ]をクリックした場合は、 Windowsイン
ストーラパッケージのプロパティが表示され、詳細なオプシヨンを設定できます(国12-
26)c

●図12-26  Windowsインスト-ラバッケージのプロパティ
12-4 ソフトウェアインストールによるアプリケーシヨンの自称インスヒニ些


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3三s>f>Xb-7/^^-V^-」<7W
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イアログボックスでは、 [直ちにソフトウェアをユーザーとコンピユータから
l*。Z.(Db%^7F-」fri&[V7h^7.第三藁
l I
アンインストールする]と[ユーザーにソフトウエアの使用は許可するが、新
l しいインストールは許可しない]が選択できます(図12-27)。 L直ちにソフト I

ウェアをユーザーとコンピユータからアンインストールする]を選択すると、 l
l
すでにこのWindowsインストーラパッケージでインストールしたすべてのコ
l ンピユータから、ソフトウェアを強制的に削除することができますo l

l 1

l 1

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l 1

l 1

l ●図12-27  ソフトウェアの削除 1

L ■- - - - - ■-- - ■- - - - ■- - - -

__ :_-Ft_:
こ := ≡
= こ
l =

リ フ ァ レ ン ス
リ ッ タ テ レ コ ム / 森沢 優
W in dow s N T 4◆
0 ネ ッ ト ワ ー ク 構 築 ガ イ ド

ソ フ ト バ ン ク パ ブ リ ッ シ ン グ /
W ind ow s 2000 A ctiv e D irectory ド メ イ ン 構 築 ガ イ ド
吉 田 篤 、 横 山哲 也 、 中村 紳 吾 、 大洋 文 孝

M icrosoft U n iv ersity テ キ ス ト

M icrosoft W in d ow s 200 0 ア ッ プ グ レ ー ド マ イ ク ロ ソ フ ト

M icrosoft W in dow s 2000 デ ィ レ ク ト リ サ ー ビ ス マ イ ク ロ ソ フ ト

M icrosoft W in dow s 2000 ネ ッ ト ワ ー キ ン グ サ ー ビ ス マ イ ク ロ ソ フ ト


英数字
Certificate Service

Creator Owner
CREATOR OWNER (作成者) 162

Active Directory- - - ・ - I - - -18,22,245,256,286


Active Directory Connector - - - - - - -287,335
Active Directoryインストールウイザード
Default Domain Controllers Policy

Active Directoryサイトとサービススナップイン-360 Default Domain Policy-- - - - -


Active Directoryスキーマスナップイン--353,355
Active Directoryでの承認-----------236
Active Directory統合・-----------249,250 DFS共有フォルダ
Active Directoryドメインと信頼関係スナップイン DFSクライアント
340,348,353 DFSサポートソフトウェア
Active Directoryドメインの信頼関係スナップイン DFSリンク
DFSルート
40,94,95,232,3 1 3
Active Directoryユーザーとコンピユータスナッ
DHCP Administrators I ------234

Active Server Pages DHCP Users


DHCPオプシヨンの構成---
Administrator DHCPサーバー
DHCPスナップイン
AppleShareサーバー 207,208 DHCPリレーエージェン ト--
AppleTalk Distributed File System- - - -

AppleTalk over PPP DLCプロトコル


42,99,1鵬,207 40,94,244,290,296,306
AppleTalkプロトコル----

DNSサーバー
DNSプロキシ
Authenticated Users Domain Name System

DynamicDNS
232
Backup Operators Dynamic Host Configuration Protocol

Bandwidth Allocation Control Protocol - - - 180


EAP-TLS
Bandwidth Allocation Protocol     .一 180

Berkeley Internet Name Domain - - - - 245,291 Exchange Server

BIND Exchange Server 5.5


BIOS
Macintosh用ファイルサービス-------109,208
File Transfer Protocol
MACアドレス
makebootexe
Media Access Control--------------・242
FTPサービス Microsoft Authentication - - - - - - - - - -213,216
Microsoft Windows Network        120
Gateway Service for NetWare - -- -- - - -225 Microsoftインターネット参照サービス----170
Microsoft管理コンソール-----------53,56
Microsoftネットワーク・・---------- --118

Microsoftネットワーク用クライアント-41,42,108
Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有
41,42,108

Microsoftユーザー認証モジユール---- 213,216
ICMPルーター発見

MS-CHAP V2
Internet Information Services      26,273 MSclient for DOS
Internet Information Services 5.0       18

Internet Printing Protocol -----------163


Internet Protocol

Internet Service Provider --I---------166


NetBEUIプロトコル---------- 42,99,108
ipconfig 1 12,242,248,264 NetBIOS 97,99,295

NetBIOS over TCP/IP             98


16,95,196 NetBIOSコンピユータ名          124
IPアドレス 100,111 NetBIOS名
IPアドレスの範囲(プ-Jレ) - -235 NetWare
NetWareゲートウェイサービス  -------225
NetWare用クライアントサービス-----108,221
358,363,366 NetWare用ゲートウェイサービス------. 221
NetWare用ゲートウェイ(とクライアント)サー
Knowledge Consistency Checker      358
Network
189,196,197 Network News Transfer Protoco1       273
LAN Manager for MS-DOS Clients-- - -- -30
Layer 2 Tunneling Protocol ----------189 NNTPサービス
Novell Client for Windows NT/2000      221
Lightweight Directory Access Protocol - - - -287 Novell Directory Service------------220
Line Printer Deamon 201 nslookup
201 ntdsutil

201 NTFS - - - - - - - - -14,16,34,73,127430,144,291


202 NWLink
NWLink IPX/SPX/NetBIOS互換トランスポート
Macintosh プロトコル-------------42,99,108,221
Macintoshアクセス可能ボリユーム--・----209
Macintosh用印刷サービス------ -109,208,209 Organizational Unit 322
索 引

Outlook Express TCP/IPネットワーク負荷分散--------・20


TCP/IPロードバランシングサービス------22
TELNET
PCカード Transmission Control Protocol
PDCエミユレータ ---・-

Point-to-Point Protocol - -

Point-to-Point Tunneling Protocol - - - - - - -189 Universal Naming Convention


PostScript変換
Power Users UNIX用印刷サービス- 109,201

User Datagram Protocol ---98

PXE仕様
Virtual Private Network - ---189
95,106,189

QoSパケットスケジユーラ---------42,108 VPNクライアント
VPNサーバー
RADIUS

Requests for Comments


Resource Record Ⅵ「ebサービス
Windows 2000 Advanced Server - - - - - -12,19
RIDプールマスタ windows 2000 Datacenter Server - - - - - -13,21
windows 2000 Professional --------- 12

RIS起動ディスク windows 2000 Server -------.I---12,17


Routing and Remote Access Services - - - - -18
windows-based Terminal ------------18
windows Internet Naming Service - - - - - -268
windows Mediaサービス--------・・---40
windows Services for UNIX         200
Windows Sockets
Windowsインストーラ
windowsインストーラパッケージ-----390,391
SAPエージェント windowsインストーラパッケージ作成ツール-391
windowsインターネットサービス(WINS -110
Windowsドライバモデル--I
Securty Account Manager ----------220 Windowsのセキユリティ --
Service Advertising Protocol- -- -- - - -223
48,65,352 WINSクライアント
Simple Mail Transfer Protocol -- - - - - - - -273 WINSサーバー
WINSスナップイン
SMTPサービス WINSプロキシ
SNMP World Wide Web
SPAP
start of Authority (SOA) -
ZAPファイル 力 行

ア 行 回復コンソール
外部ネットワーク番号
アカウントロックアウト            67 隠し共有
アカウントを無効にする           62 仮想ディレクトリ
アクセス許可 ・仮想ネットワーク番号
アクセス許可エントリ 仮想プライベート接続------------182
アクセス許可の変換 仮想プライベートネットワーク---------189
アクティブ化 簡易ネットワーク管理プロトコル-------110
アップル標準UAM
アドレスクラス 完全修飾ドメイン名
アドレスの自動構成 完全転送
アドレスプール 管理者Webサイト
暗号化ファイルシステム- 管理用テンプレート

移動ユーザープロファイル・------370,371,375 逆引き参照ゾーン 252,255

キヤッシユ 247,248

161 キヤッシユフォルダ
印刷ゲートウェイ 206 キヤッシユマーク
印刷時間 156 キヤッシユログオン
158 共有システムボリユーム----------・291,296
インターネット(TCP/IP)プロトコル----108 共有フォルダ
インターネット印刷 共有フォルダオブジェクト-.-・・------ 318
インターネットインフォメーシヨンサービス 共有プリンタ

インターネット接続共有------------177
インターネット接続の共有----------194
インターネットプロトコル(TCP/IP) ---41,42 クライアント
インターネットプロトコルセキユリティ・・・--16 クライアントアクセスライセンス--------26
インデックスサービス クラスタリング 12,20,22

インフラストラクチヤマスタ--・----353,355 グループ
グループオブジェク ト-------------337
エイリアス グループの範囲
エイリアス(CNAME)           256 グループポリシー- - -317,324,342,382,383,387,388
エージング グループポリシーエディタスナップイン----392
エンタープライズメモリアーキテクチヤ---19 グループポリシーオブジェクト(GPO) ---383
グループポリシーオブジェクトスコープのフィル
応答ファイル タリング
オクテット グループ名
オブジェクト グローバルアドレス
オブジェクト制御の委任ウイザード------330 グローバルカタログ-----  -  245,344,349

オプシヨンネットワークコンポーネント-・・-109 グローバルカタログサーバー-  -------349
オフラインキヤッシユリムーバー-------381 グローバルグループ
オフラインファイル-------------376,381 継承- - - - - - - - - -77,80,81,82,324,333,342,388
オフラインフォルダ ゲートウェイアカウント ------------226
オンデマンドダイヤリング 178,194 :う9^
索 引

推移する信頼関係
構成データベース スキーマ
高度暗号化パック スキーママスタ
互換モード スクリプト
スクリプトデバッカ
固定ユーザープロファイル 375 スコープ
ゴールドHCL スコープオプシヨン
コールバック スコープのアクティブ化--- 23

混在モード スタンダード
コンソールファイル スタンドアロンDFS I - -134,135

コンテキスト スナップイン
コンテナ スマートカード
コンピユータ
コンピユータオブジェクト -307,313,317

コンピユータ名------ - 119,123,124 静的マッピング


セカンダリログオン
サ 行 セカンドレベルドメイン
赤外線リンク
セキユリティアテンシヨンシーケンス-----55
セキユリティグループ ---335

セキユリティ識別子- 47,65,352

サイト内複製 セキユリティの設定
サイトリンク 接続アイコン
サイトリンクブリッジ- 接続オブジェクト - - 358,359,363,366

サードレベルドメイン- 接続Jt有
サーバーオプシヨン 接続マネージヤコンポーネント 日II

サーバーマネージヤ セットアップウイザード--- 16,35

サービス セットアップブートディスク・ 29

セットアップマネージヤ--- 45,46,48

サービスローシヨン(SRV)
サフィックス 前方参照ゾーン
サブネット
サブネットマスク 操作マスタ
増分転送
システム準備ツール ソケット
システムポリシー 組織単位
自動切断 ソフトウェアインストール- 383390

自動ログオン ソフトウェアコンポーネント 39

シヤットダウン ソフトウェア配布ポイント- 392

249,252,296

証明書サービス ゾーン転送
所有権の取得 ゾーン名
シヨートカット
所有権 夕 行
所有者
対称型マルチプロセッシング IK
シングルドメインモデル
信頼関係 ターミナルサービス 18,40
知識一貫性チェッカー- ・- 358 ネイティブモード 340,342
直接接続 167,182 ネットワークID 100,123
ネットワークコンポーネント --107

ネットワーク識別ウイザード - -304
ディレクトリサービス=------------286 ネットワーク全体
ディレクトリサービスクライアント-----329 ネットワークドライブの割り当て 121
ディレクトリサービス復元モード・------297 ネットワークの接続ウイザード- 106
ディレクトリ複製サービス・----------88 ネットワーク番号
データの暗号化 ネットワークプレース
デフォルトグループポリシーオブジェク ト--389 ネットワークモニタ
デフォルトゲートウェイ---------98,102,111 ネットワークモニタツール-
デマンドダイヤルルーティング---・---94,95 ネットワークモニタドライバ
ネームサーバー
同期化マネージヤ
同期マネージヤ ハ 行
動的更新
動的ホスト構成プロトコル----- 配布グループ
動的ホスト構成プロトコル(DHCP) -----110 バインダリ
統合ディレクトリサービス------------18 バージヨンアップグレード--
ドキユメント起動 パスワード
ドキユメントの管理 パスワードのリセット
ドキユメントの自動キヤッシユ---------377 パスワードポリシー
ドキユメントの手動キヤッシユ- パスワードを無期限にする
特殊共有 パーソナライズメニユー-
特殊グループ 発信番号
トップレベルドメイン------- パーティシヨン
ドメイン ハードウェアアドレス
ドメインDFS 134,135 ハードウェア互換件リスト--
ドメインコントローラ------- - -289 パブリックアドレス
ドメイン操作モード------- 340,342,353

ドメインツリー 人の検索
ドメインネーミングマスタ-I---・--352,353 標準セカンダリ
ドメインネームシステム-------------244 標準プライマリ
ドメインネームシステム DNS) 110 ビルトイン
ドメインの検索 ビルトインローカルグループ
ドメイン名 ビルトインローカルユーザー
ドメインルート
ドメインローカルグループ ファイルサーバー
ファイルの関連付け
ナ 行 フォルダの共有
フォルダリダイレクト
内部ネットワーク番号-- フォレスト
名前付きパイプ

ニユースグループ 複製トポロジ
認証機関 CA 複製パートナー
認証プロトコル プ一夕ブルCD
索 引

ブートディスク 明示的な信頼関係
プライベートDNS名 メッセージキユーサービス------------・40
プライベートアドレス-------------104 メールエクスチェンジヤ(MX) --------256
プラグアンドプレイ----------16,47,94,105 メールサーバー
プラグアンドプレイデバイス----------35
プリエンプティプマルチタスク-・・-------14 ヤ 行
プリンタオブジェクト 319,320

プリンタドライバ-- 149,156,158 優先サーバー


プリンタの管理 俺fcォU」
プリンタの検索 ユーザーアカウント
ユーザーオブジェク ト・ 314
プリントキユー
ユーザー権利の割り当て 69
プリントサーバー
フルコントロール ユーザー制限
フルコンピユータ名 -- - -125,263 ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が
フルネーム
プレフィックス ユーザーはパスワードを変更できない-----62
フレームの種類 ユーザープロファイル- - - 370,373,374,383

プロキシサーバー ユーザー名
プログラムの自動キヤッシユ ユニバーサルグループ
プロセスコントロール------------ 21,22
プロダクトアップグレード------・---24,25 読み取り
プロダクトキー
プロトコル 予約オプシヨン
分散ファイルシステム 134136
ラ 行

リース期間
C^3 CM r-H T-< CM CM
Lrt LO O CO t^-rf
cO X> O LO O} ^C

ポインタ(PTR リソースキット
ホスト(A) リソースレコード
ホストID リゾルバ
ホストサーバー リゾルバキヤッシユ
ホストヘッダー リダイヤル回数
ホスト名 リモートアクセス
リモートアクセス管理-
マ 行 リモートアクセスクライアント--・---166,180
リモートアクセスサーバー---------166,180
マイクロカーネルアーキテクチヤ--------14 リモートアクセスポリシー----・-------180
マイネットワーク リモートインストールサービス-----・--40,383
マシンベースの証明書--------I----196 リモート記憶域
マルチインスタンスOS-------------21,22
マルチキヤスト ルーター
マルチキヤスト転送 ルーティング
マルチドメインモデル・-.・--I---.・----342 ルートドメイン
マルチプロセッサ ルートヒント
マルチプロトコルルーティング-   --・・・.22
マルチリンク ローカルセキユリティ
ローカルユーザープロファイル・----370,371,375
ローカルログオン ワ 行
ログオフ
ログオン ワークグループ・・ 42,119,121,125
ログオン先 ワークグループ名
ログオンメッセージ 割り当て

ロードバランス

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