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無料レポート

「大学留学を成功させるサイト」サイト管理人の

留学先の大学を上位 10%で卒業する方法
~~ふつ
~~ふつー
ふつーの高校生が
高校生が、アメリカで
アメリカでスタディースキルを
スタディースキルを身につけるまで~~
につけるまで~~

(スタディースキルズ入門
スタディースキルズ入門)
入門)

© 田宮純子
http://junquito55.com
■■ ご挨拶 ■■

皆さん。こんにちは。

「大学留学を成功させるサイト」管理人の junquito です。

まずは、当サイトを訪れていただき、さらにこの無料レポートを手にし
ていただき、ありがとうございます。

「大学留学を成功させるサイト」では、そのタイトルどおり、海外(主にアメリカ)への留学を目指す人、そ
して留学先で頑張っている人、さらには国際舞台に出て活躍したいと望んでいる全ての人を対象に、
「海外の大学で、言語や文化の違いというハンデを克服して成果を収めるためには」というテーマに関
する内容を紹介しています。

そして、その基となるのが、スタディースキルズというコンセプトです。

管理人自身は一昔前(1993~1997)に大学留学をしています。

在籍した大学は、University of California, Berkeley。

大学そのものの話をするのがこのレポートの趣旨ではないので、詳しい話は省きますが、レベルは、
相当、高いです。米国ではトップレベルといって差し支えないでしょう。

そんな大学に、田舎の高校でちょっと成績がよかっただけの自分が高校卒業後ストレートで入ってし
まった—

合格できたのは、まぐれだったと断言します

私は、秀才ではありません。勉強を強要されたこともなく、塾に行った事もなく、持ち前の「負けず嫌
い」で、運動、勉強面で頑張ってきたに過ぎません。

留学中も、もちろん持ち前の負けず嫌いを発揮して努力しました。

が。負けず嫌いなだけで、いい成績が取れるレベルの学校ではありません。

「能力がない分は時間でカバー」というそれまでの信念に従って、他の生徒に負けたくない一心で、睡
眠時間やレクリエーションを犠牲にして、一日の半分を図書館で過ごすのも当たり前でした。

日本の田舎の高校を出たばかりの者が、英語というハンデを背負いながら、米国の大学生と競うので
すから、並大抵の勉強では追いつきません。そんな苦労も本書の中で述べますが。

正直、やっぱりレベルが違いすぎたなあ、って、思いました。

© Junko Tamiya http://junquito55.com


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それでも、諦めず、周りに助けを求めながら自分の勉強法を見直していきました。

その結果、分かったことがあります。

アメリカでの大学で成果を出す、ということは、日本の学校(少なくとも高校まで。大学は行っていない
ので)でいい成績を取ることとは、根本的に違うのです。

日本の学生のように、周りに目もくれず本に向かっているだけでは、いくらやっても望む結果は出せ
ません。

日本で試験戦争に勝ち抜くのにコツがあるように、アメリカの大学を生き延びるにも、そのためのコツ
があるのです。

それが、「スタディースキルズ」と呼ばれるものだということは、かなり後になって知ったのですが、そ
のコツをつかみ始めたのは、大学に入って 2 年目くらいだったと思います。

それから、成績にも、生活にも変化が現れました。

まず、授業がすごくわかるようになりました。教授の言わんとすることが分かる、それについて、自分
はどんな意見をまとめたいのかが自覚できる。

あれほど苦痛だったプレゼンやレポートも、読んでもらうのが楽しみ、というくらいになりました。

そうです、楽しいんです。学ぶ、ということが。

学びは楽
びは楽しいものだと知
しいものだと知った。
った。

これが、私が大学で得たいちばんの成果です。

楽しいから、集中する。すると、時間もすごく有効に使えるようになってきます。今までの半分くらいの
時間で満足いく学習ができる。残りの時間は外(=実社会)で、いろいろなことを吸収するのに費やす
ことが出来ます。そうして得た経験は、知識となって、授業の理解にも役立つ—vicious circle から一
気に win-win situation とでもいえる環境が訪れました。

バークレイに入れたのは、まぐれだと先ほど言いました。しかし、この大学をトップ 10%(文系)で卒業
できたことは、胸を張って自分の努力の業績として自慢することが出来ます。

---- と、自慢することがこの本の目的ではないのですが(ちょっとしたかったので。大昔のことだから、
いいよね)。

ここで言いたいのは、

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皆さんにも、
さんにも、このような成功物語
このような成功物語を
成功物語を実現することが
実現することが可能
することが可能だ
可能だ

ということです。

アメリカの大学は、天才が勝つ場所ではありません。真に向上心を持ち、強い意志を持って、それか
らちょっとした勉強のコツを身につけている人であれば、どんな学校においても、どんな科目におい
ても良い成果を収められるはずです。

これは、ハーバードで学校の授業についていけない生徒に補修授業を提供し、その中でスタディース
キルズを教えた William R. Luckie 氏と Wood Smerthurst 氏も著書“Study Power”の中で断言し
ています。

授業の効率を飛躍的に上げるスタディースキルズ、皆さんは、身につけたいとは思いませんか?

さて、前置きが長くなりましたが、これから私自身の体験談を元に、「留学先の大学でいい成績が取れ
るようになるつのポイント」を紹介していきます。

スタディースキルズに決まった型はありません。各人が自分にあった方法で開発していくものです。
ですから、このEブックで紹介している内容は、「田舎の高校生からバークレイでhonors(優等生に与
えられる称号)をもらって卒業した人」が留学先で実践したものとして参考にしていただければ幸いで
す。あとは、これらの内容をモチベーションにして、皆さん自身が有効なスタディースキルズを開発し
ていって下さい。

では、肩の力を抜いて、次のページより、お楽しみください。

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―――アウトライン―――

■ 日本の高校からアメリカの大学へのトランジッション—問題の解析

■ スタディースキルズ・メンタリティ

■ スタディースキルズ実践例
参加型の情報収集
強みを見せる。弱みも見せる。
勉強内容を好きになるには
要領のよさと、真面目さのバランス
英語の苦手意識を抹殺しろ!
おまけ

■ 終わりに

■ 「大学留学を成功させるサイト」について

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■■日本の高校からアメリカの大学へのトランジッションーー

問題の解析■■

<<著者
<<著者の
著者の高校までの
高校までの成績
までの成績と
成績と、その背景
その背景>>
背景>>

まずは、どういうバックグラウンドを持った人間が、どういう過程でバークレイで優秀成績をとるに至っ
たかをより良く知ってもらうために、自分の高校までの成績を、簡単に公開します。

「田舎の高校生」と自己紹介しましたが、どれくらい田舎かというと、出身は栃木です(栃木県民の皆さ
ん、ごめんなさい。汗)。進学熱も当時そこまではそれほど届いておらず、中学で頑張って学年上位、
県内ではトップクラスの女子高に合格できました。

中学時代、部活が忙しかったのと、高校に入ってからは往復 3 時間の通学時間(バスと電車を使って
大きな町の高校に行っていました)のせいで、塾には一切行っていません。英語に関しては、映画や
洋書の読書くらい。外国人なんてほとんど見かけませんから、会話はほとんど経験なし。ただ、高校 2
年の時、一年だけ交換留学でカリフォルニア州の高校で勉強する機会がありました。

訳の分からないうちに終わってしまった記憶しかありませんが。大学に留学しようと決めたのは、この
ときの経験がきっかけになっています。ついでに、志望校をバークレイにしたのは、ホームステイ先
が、バークレイから来るまで 20 分くらいのところで、もとヒッピーのホストファザーから面白い話をたく
さん聞かされていたから(笑)。

大学留学に向けて、実を入れて勉強しだしたのは帰国後。TOEFL は 3 回ほど受けた後、バークレイ
の要求点数に達したので、他の資料と一緒に結果を送り、待つこと数ヶ月。

高校卒業一週間くらいして、

「ちょっと学力が不足しているので、最初の学期は特別補習を受け、2学期から正規の学生として入学
を認めます。」

という返事が来ました。

この手紙を読んで、意味がさっぱり分からず、落ちたのか、受かったのかを確認するために当時通っ
ていた英会話学校のカナダ人の先生に説明を受けたのですから、かなりヤバイ英語力だったんです
ね…(汗)

まあ、1993 年当時の話をしても、留学生、及び現地の入学志望生の増加に伴って、入学基準もだい
ぶ変化していると思うので、詳しい話は省略しますが、今思うと、結構まぐれでバークレイに入学でき
た訳です。

強いて言えば、塾などを親に強制されることなく、自主的に勉強する習慣がついていたこと――基本

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的に、机に向かうこと自体は好きでしたから――が、入学当時のアドバンテージでしょうか。

次に述べる大学での環境の変化にも挫折せずに頑張りぬけたのは、「頭のよさ」でなく、親や先生に
育んでもらった、勉強に対する姿勢そのものであると信じています(感謝!!)。

<<<大学
<<<大学での
大学での衝撃
での衝撃>>>
衝撃>>>

こうして、高校まで、一応は「出来る生徒」であった自分でしたので、留学とは言っても英語さえ何とか
なれば大学でもうまいことやっていけるだろう、と、のんきに構えていました。

留学準備、といっても、ネットもない当時、洋書を買うのにも大きな町まで出て行かなければならず、
FEN(現在の AFN)も受信できないとことに住んでいましたから、TIME を年間購読して、洋画を見て
…と、特に目的もなく手当たり次第に英語に触れる、といったことをしていました。

そして、とうとう渡航。全てが目新しく、新しく出来た寮の友人のフレンドリーさとキャンパスの予想以
上の素晴らしさに、「やっぱり来て良かった」と興奮して過ごした数日の後、授業が始まりました。

意気揚々と参加した初めてのクラス。それが、次の回からちょっとした疑問と不安が頭をもたげ始め、
それらは日を重ねるごとに大きくなっていきます。

「あ~あ、今日の授業はダメだったなあ、次回は頑張ろう。」

と楽観的に見ていた最初の月が終わり、最初の中間テストが近づくころになると

「どうして自分
どうして自分はちっとも
自分はちっとも進歩
はちっとも進歩しないんだろう
進歩しないんだろう。
しないんだろう。やっぱり、
やっぱり、レベルが
レベルが高すぎたんだ。」
すぎたんだ。」

と思い悩むようになります。

必死で勉強しているのに、成果がちっとも見られない。他のフレッシュマンが新たな大学生活をエンジ
ョイしている中、ガリ勉しているのは自分だけ、それなのに自分は他の誰よりも出来ない生徒のよう
に思えるのです。

こっちが勉強しているのに毎晩友達を呼んで騒ぎまくるルームメイト、当人がいないときは彼女の男
友達がとっかえひっかえドアをたたくのに耐えられなくなり、寮に帰ることもほとんどなくなりました。
勉強が出来ない悔しさ、自分には訪ねてくれる友達も、訪ねる友達もいないという寂しさ、その他もろ
もろのカルチャーショックで、かなり参っていました。

中間テストがやってきて、結果は
結果は散々。
覚えている限りでは初めて、「クラス平均以下」の成績を取ってしまいました。

幸い、大学に入って初めての大きなテストということで、あまり好成績を取った生徒もなく、成績全体に

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対する割合も低く、来学期の正規入学を脅かすほどのものではありませんでしたが、正直ショックでし
た。

小さいころから信じていた「やれば出来る」の法則が、初めて覆されたのです。頑張りが足りなかった
のか?いや、寝る間も惜しんで頑張ったのだし、これ以上やるのは物理的に無理だ。やっぱり、英語
がダメなのかな?確かに、読むにも書くにも時間がかかるけど…

何かが、
かが、今までと違
までと違う。それは、
それは、言語の
言語の違いだけじゃない。
いだけじゃない

留学数ヶ月で、それを悟りました。自分はそれほど(少なくても遊び呆けているルームメイトよりは)バ
カじゃないことは確信していましたし、英語の問題だけでは片付かない、「何か」があったのです。

この「何か」が、いま、私が「スタディースキルズ」と言っているものだったのですが、当時はそういう
はっきりした概念もなく、なにがいけないんだろう??と悩む毎日を過ごしました。
<<<何
<<<何が悪かったのか?
かったのか?――問題分析
――問題分析>>>
問題分析>>>

いま振り返ると、当時の自分は、こんな問題を抱えていました。

1.「英語」に集中しすぎて学問の知識がついていけなかった。
2.いい成果を出そうと気負いすぎて課題の妥協が出来なかった。
3.コンプレックスが原因で友達もいなく、周囲から孤立していた。
4.「かしこい読書の仕方」が身についていなかった
5.基本的なものの考え方(Critical Thinking)について、理解していなかった。

以下に、これらのことについて、詳しく説明しますね。

○ 1 「英語」
英語」に集中しすぎて
集中しすぎて学問
しすぎて学問の
学問の知識がついていけなかった
知識がついていけなかった

これが、一学期に勉強の後れを取った最大の原因だと思います。

「アメリカの学生と自分の違いは英語力だけ」という固定観念のようなものがあり、彼らとの差を感じ
れば感じるほど、他の事を犠牲にしてでもまず英語が優先という学習を実践していたのです。

英語の出来不出来は、留学生にとって成績を左右することになるのはもちろんですが、語彙や読解力
は、地道にこなして、一歩一歩身につけるものです。大学に来て一学期で、アメリカの学生が18年か

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けて養った知識に追いつくのは、無理でしょう。

もう一つは、外国人というコンプレックスから、実際の実力以上に「英語がダメ」と思い込み、無駄な語
彙や文法ばかりを拾い出して勉強していたてんです。

最初の一年で、英語はかなり上達しました。にもかかわらず、学校の成績のほうは上がらない…。こ
れは、完全に英語でなく授業そのものの理解度の問題だったのです。

このポイントを示すいい例として、社会学の導入コースでマックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズ
ムの倫理と資本主義の精神」という本を読むように言われた時のことをお話しましょう。

この本、何度繰り返して読んでみても内容がさっぱり分からず、途方にくれた末に、国際電話をかけ
て母に邦訳の本を送って欲しい、と頼みました。1 週間ちょっとで届いた本を、遅れた分もこれで取り
返すつもりで週末かけて読みましたが、やはりさっぱりです。

書かれた内容そのものを、理解する力が欠けていたのですね。

私が英語を克服しようと躍起になっている間に、やはりそのリーディングに手こずっていた他の生徒
は、スタディーグループに参加したり、積極的に教授に質問したりしていました。これで、彼らとの差
が余計広がる結果になったのです。

○ 2 いい成果
いい成果を
成果を出そうと気負
そうと気負いすぎて
気負いすぎて課題
いすぎて課題の
課題の妥協が
妥協が出来なかった
出来なかった

自分は、よく言えば努力家。悪く言えば、融通の利かない人間です。

「これをやる」と思ったら、とことんやるタイプ。そして、1番にならないときがすまない。

井の中の蛙だったうちは、これでよかったのです。実際に、1番になれたから。

大学に入ったときも、同年代の「ガイジン」に囲まれ、

「日本人の根性を見せたるでええええ~」

と密かに誓いました。

大学では、各教科に成績がつき、それらの平均として毎学期 GPA(4 点満点で示される平均成績)と


いうものが出されます。この GPA が一定以上だと、成績優秀者のリストに入れたり、特別クラブへの
参加権が得られたりします。これで、限りなく 4.0 に近い成績を出そうと思ったわけです。

もう一つ、Honors(成績優秀者)というタイトルは、ぜったい取りたかったのです。

そのタイトルが、どのようにしてもらえるのかすら知らなかったのですが、コースカタログを見ると

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Honors を取るにはそのための卒論を書かなくてはいけない、さらに、その卒論を書くには特別のコ
ースを受講しなくてはならず、そのコースを受講するには、その前のセメスターまでに一定の成績を
キープしていなければいけない、とのこと。

これは、一年目から高い成績をキープしていかないとだめだと思い込みました。

これが、自分に余計なプレッシャーをかけることになります。全部のクラスで A を取りたい、そうする
には、全部のクラスで人の倍以上努力しないとダメだ!!と気張って、できるはずのない大量の課題
をこなそうと必死になった末、結局どれも中途半端な成果しか出せませんでした。

今考えると、数学などは適当に手を抜いて、テストだけ高校の知識でまあまあの点を取っていればよ
かったのに、そんなクラスもしっかりテキストを読み、昔解いた覚えのある問題を真面目に全部やり、
セオリーどおり一回のクラスに対して2時間の勉強時間を使っていました。この2時間を他のクラスの
勉強に当てたり、睡眠時間に当てていれば…(涙)

負けず嫌いが裏目に出た、いい経験でした。

○ 3 コンプレックスが
コンプレックスが原因で
原因で友達もいなく
友達もいなく、
もいなく、周囲から
周囲から孤立
から孤立していた
孤立していた

入学当時は、いやでも「自分は留学生」ということを過剰に意識してしまいます。

旅行や語学研修なら、多少英語が話せなくても、周りの人も気にしないだろう、と堂々としていられま
すが、周りにいるのはやはり、厳しい入学審査に通った「優秀な」学生です。

しかも、大半は自分と同い年。

英語力に対する引け目に加えて、アメリカ人の解放的な雰囲気、歯に衣着せぬいい方に、田舎者の
自分は完全にびびってしまいました。

ここで、完全に自分のペースを崩してしまい、「こんな、ろくに話もできず、気の効いたこともいえない
自分を、他の生徒はなんて思うだろう」という心配が、他の学生と向き合うたびに自分の心の中に持ち
上がるようになったのです。

そうなると、井の中の蛙はうまい恥のかきかたが出来ません。「何でこんなヤツがバークレイにいる
の?」と思われるのがいやで、なるべく目立たずおとなしくしているようになってしまいました。

授業でも、発言なし。クラスが終わったあと、みんなが和やかに談話しているのをよそにさっさとクラ
スルームを出て行ってしまう、寮で行なわれた勉強会にも参加せず。グループのプロジェクトなどが
あるとそこにいるだけ、の存在でした。

それはそれで、やっぱり何でこんなヤツが…という目で見られていたのでしょうが(汗)。馬鹿なヤツと
思われる方がましか、暗いヤツと思われる方がいいのか、の間で悩んだ末、後者を選択した訳です。

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この選択が、誤りでした。「コミュニケーションを取れない人」のレッテルを自分に貼ってしまい、テスト
勉強、リーディングや講義の内容の確認、レポート作成の疑問など、自分ではどうしようもできない問
題を抱えて相談できる相手がいませんでした。

キャンパス内のサポートグループや、インターナショナル学生のカウンセリングもありましたが、「こ
んなくだらない相談に、わざわざ乗ってくれるのかなあ」と、プライドも邪魔して最初の学期は全く利用
しなかったのです。

○ 4 「かしこい
かしこい読書
こい読書の
読書の仕方」
仕方」が身についていなかった

この項と、次の項は 1~3 より具体的な「勉強法」の問題です。

「スタディースキルズ」という観点から見ると、大学入学当時の私の入学スキルズは、低い、というより
なかったも同然でしたが、今振り返ってその中でも特に欠けていたのは、リスニングでもライティング
でもスピーキングでもなく

リーディング

でした。

これは、意外でした。日本に居た時に、一番勉強していたと信じていましたから。

リーディングは、情報をインプットする上で、非常に重要な位置を占めるのです。これが出来ていない
と、内容についての話し合いにも参加できないし、講義の内容も、ベースとなっているリーディングの
中身が出来ていないから結局聞き取れない、テスト、レポートはもちろん…ということになります。

リーディングでつまずいたことが原因で、その他の全体のスキルにひびいてしまった、と言っても過
言ではないでしょう。

なぜリーディングがまずかったか、これは、英語力というより、読み方の問題だったと思います。

読みながら訳して、意味が分かれば OK、という具合に読んでいたのですね。意味が分かっただけで
要点はどこかとか、筆者は何が言いたいのか、ということは全く気にかけていませんでした。

だから、きちんと課題の箇所を読んで授業に出ても、「じゃあ、○○は、――をどういう風に説明して
いる?」という質問に、「そんなの、説明している箇所なんてあった??」という始末です。他の生徒の
答えを聞いても、どこからそんな解答を出してきたんだ??とあっけに取られるばかり。結局、授業の
後、今度はその箇所を探すためにもう一度おなじ範囲を読まなくてはいけませんでした。

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○ 5 基本的な
基本的な物事の
物事の考え方(Critical Thinking)
Thinking)について理
について理解していなかった

それはもう、Critical Thinking、という言葉さえ知りませんでしたから…

とにかく、新しいことを覚えることで精一杯だったのです。本を読んで、講義のノートを取って、ディスカ
ッションでメモを取って…

おかげで、英語力だけは一年で入学当時の数倍になったと思います。しかし、その英語が授業でぜ
んぜん使いこなせなかったのです。

どういうことか?

本を読み、講義を聞き、といった、「インプット」をすれば、新しい単語もいやでも覚えるし、本の内容な
どもいくらかでも分かってきます。

日本なら、それをテストの時まで何とか頭の中に記憶として残しておいて、用紙に書き込めばよかっ
たのですが、アメリカの大学では全く違ってきます。

「インプット」された情報は、そのままの形で「アウトプット」を要求されることはまずありません。A と言
うことについて学んだら、試験で求められるのは A をベースに B を説明しろとか、A と C を比較しろと
か、A-ダッシュの答えなのです。

そして、A を「プロセス=加工」して、A-ダッシュの答えを作るに必要なのが Critical Thinking です。

こういってしまうと、納得はいくのですが、具体的に、A をもとにテストに出される A-ダッシュを予想し


て自分の考えをまとめる、という作業は、全く新しいものでした。

フロイトの精神分析の臨床記録を読まされて、自分なりに重要部分に線を引いたり、ノートをまとめた
りしていたら、クラスでいきなり「フロイトは女性差別者だと思うか?」と言い出した生徒がいてびっくり
しました。そんなこと、どこにも書いていなかったからです。その生徒の話を聞いていると、彼女は、
「女性の立場」からフロイトの説を「分析」すると、女性の心理を全く無視して論理を進めていくと見られ
る箇所がたくさんある、というのです。

あの、フロイトに、1990 年代のティーネージャーが批判を加えるとは。アメリカの大学生と自分との差
をはっきり感じた瞬間でした。

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

他にも、一学期に思うように成果が出なかった要因はたくさんあったと思いますが、今思いつく限りの
もので、皆さんも共通の悩みを持っている/持つことになるだろうと思われる点は上のようなもので
す。

楽天家の井の中の蛙が、ラッキーにもバークレイに合格、なんて、その部分だけをみれば羨まれる

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のも当然だと思いますが。

でも、やっぱり苦労はしたんです。

他の生徒に圧倒されながら、果てしなく底に近い位置からスタートしたのです。

そういう意味で、どの大学にいても、留学を成功させようと頑張っている皆さんなら、さらには、英語
「を」でなく、英語「で」様々なことを学びたいと意欲を燃やしている皆さんなら、きっと、私がぶつかっ
たような壁にぶつかるはずです(あるいは、もうぶつかった人もいるかもしれませんね)。

この壁をどう越えるか。これは、先ほどから言っているように、能力でなく、「コツ(=スキル)」です。こ
のコツさえつかめてしまえば、今までの成績がどうだったとか、他の生徒との差がどれくらい開いて
いるか、とかは、関係ありません。

かならず、
かならず、成績は
成績は上がります。
がります。

「どれくらい?」という質問にお答えすると、この本のタイトルそのまま。その大学の「トップ 10%」

は必ず狙えます。

そして、

かならず、
かならず、勉強が
勉強が楽しくなります。
しくなります。

楽しく勉強しながら現地の生徒に負けない成績をとる。そんなことを可能にする方法を、知りたくはあ
りませんか?

では、次からは、私自身の逆転劇と、それを成功させた具体的な学習法を紹介します。

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■■スタディースキルズ・メンタリティ■■

<<<逆転劇
<<<逆転劇のきっかけ
逆転劇のきっかけ>>>
のきっかけ>>>

どんなに勉強しても成果が出ない、何かが間違っていると思いつつ、それが何だか分からない、そん
な、悶々とした時期が続いていた時です。

この悩みを根底から解決してくれた、ある出会いがなければ、「できないガリ勉」のまま留学生活を終
えていたかもしれません、最悪、勉強のプレッシャーに耐えられず、途中帰国なんてこともありえたか
もしれません。そして、その出会いがあの時やってこなければ、その後どんなに頑張っても遅れを取
り戻すことは出来なかったでしょう。

そう思うから、これから皆さんに紹介する「出会い」は、大げさでなく運命だったと思っています。

あの時自分が感じたことを、皆さんにも感じてもらいたい。

そして、自分と同じように、これを「きっかけ」として、成功への道、スタディースキルズの考え方を知っ
て欲しい。

レポートという形で、自分の文章力で不特定多数の読者である皆さんにあの出来事を伝えるのは至
難の技ですが、頑張って挑戦してみます。

<<<疑問
<<<疑問をぶつける
疑問をぶつける>>>
をぶつける>>>

初めの学期が終わり、いよいよ正規のバークレイ生としての学期の始まりです。

コース選択の際、ちょっと興味を持ったのが平和学(Peace and Conflict Studies)という学科の、導


入コースでした。

まだ、専攻のための必須教科を詰め込む時期でもなかったので、単純に興味をもったそのクラスをと
ることにしました。

そのクラスの最初の授業で、まず圧倒されました。

私のように興味津々で集まった学生たちを待っていたのは、やたら元気のいい細身の女性教授と
facilitator といわれる人たち。この人たちは以前このクラスを受講しており、ディスカッショングループ
のリーダーを務める立場として参加している学生(役割は TA と呼ばれる大学院生と同じですが、彼ら
はまだ Undergraduate)でした。

初回の授業は、教授のこんなアイディアを説明するところから始まりました。

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「人間が抗争(Conflict)を起こす原因を正しく理解しないと、解決法は全く効果のないものになってし
まう。個人が犯罪を起こすのはその人が生まれつき悪い性格だから、と言ってしまえば、その特定の
人を逮捕して収容所で更生することが解決法になるけど、社会に原因があるとみると、変わらなけれ
ばいけないのは社会そのものになるよね。この判断がもたらす結果は、ものすごく重要になってくる
のよ。」

平和学は、このように社会の原因を定義し、解決法を見つけるための学問なのだ、ということでした。

その後、各facilitatorが、自分の専門分野の紹介しながら、上記のコンセプトを実例で紹介してくれま
した。

ある人は軍隊のあり方について、もう 1 人はゲイの権利について、もう 1 人はホームレスの問題、と、


トピックは様々でしたが、その人たちの持つ視点には、「目からうろこ」という表現がぴったりのもので
した。

ホームレスの人たちが路上生活をする羽目になった原因って、なんだろう?ホームレスが無学で、怠
け者だから?それとも、政府が貧困層の援助を怠って、教育を受けるアクセスを彼らに閉ざしている
せい?政府が路上で寝ている人を逮捕すれば、みんなホームレスをやめるの?それとも…

感動したのは、彼らの視点です。誰だって、路上に寝ているホームレスを見れば、「何で仕事もしない
であんなところで寝ているんだろう?」と思うのに、彼らを「被害者」として、加害者である政府の改革
について語る。自分には、ちょっと出来ない思考の転換でした。

こんないい話を聞けてラッキー、と思うと同時に、この人たちみたいにモノを考えることが、自分に出
来るのだろうか?という疑問も起きました。

その疑問は、ぜひ、自分もあんな考え方が出来るようになりたい!という熱い気持ちになり、誰かに
この気持ちを話したい気持ちになったのです。

教授のオフィスアワー(生徒が教授のオフィスを行って、直接教授に質問を出来る時間帯)を訪ねたの
は、新学期が始まって1ヶ月位したころだったと思います。

本当のところ、1回目の授業を聞いたあと、すぐこの教授と直接話したい!という欲求に駆られたので
すが、会って、何を話すのだろう?と考えたところで二の足を踏んでいたのです。平々凡々の一般論
を受け入れることしか知らない自分は、教授に会ったところで何一つ気の利いたことがいえるわけで
なし、実際、何を聞くべきかすら分からなかったのです。

普通だったらここで諦めて、自分に自信が持てるまで教授と話すことも控えるところでしたが、この時
はなぜか、「とにかく会って話そう」と、教授のオフィスまで足を向けることになりました。

オフィスアワーを利用したことは、その前の学期にもありましたが、その時は何だかとんでもない有名
人と話すかのように、めちゃめちゃ緊張したことを覚えています。

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ちょっと待たされた後オフィスに入ると、教授は明るく自分を迎えてくれました。

特に質問することもなく来たので、なんとなく居心地は悪かったのですが、とにかく何か話そう、と、自
分がクラスを選択した理由やクラスの感想を述べました。

そんな中で、

「先生や、みんなの意見を聞いて、どうしてああいうものの見方ができるんだろうって思ったのですが、
何かコツはあるのですか?」

と質問してみました。

今考えると、間抜けな質問だった気もするのですが(汗)、教授はそれに対して

「ほら、あなたは、今みたいに『どうやったらそういう風に考えられるんだろう』っていう疑問を持つこと
ができるでしょ。それが出来ればいいの。この間のクラスでは、確かに面白い意見を出す人がたくさ
んいたけど、『どうしてそんなことを考えるのか』って、疑問を持ったのは、多分あなただけでしょ。実
際、そんな疑問に気付く人って、まれだから。」

その時は、その答えの意味もよく分かりませんでしたが、続けて言ってくれた、「あなたには(平和学
を学べる)素質がある、将来、きっと何かを出来る人になる」という言葉に舞い上がり、この人の教え
る平和学というものを専攻しよう!と決めました(結局、社会学とのダブルメジャーで卒業しました。
Honors をもらったのは平和学の方です)。

<<<視点
<<<視点の
視点の転換>>>
転換>>>

ちょっとしたきっかけで、世界が変わった、という経験をしたことがあるでしょうか?私のそんな初めて
の経験は、この時でした。

自分に対する自信が出来たこと、そして、大学に来た意味を、この時ようやく理解できたのです。

● いい成績
いい成績を
成績を取るために勉強
るために勉強することは
勉強することは、
することは、そのこと自体
そのこと自体では
自体では目標
では目標にはならない
目標にはならない。
にはならない。

● 本当に
本当に学びたいことを見
びたいことを見つけて、
つけて、それに打
それに打ち込めば、
めば、学んだことは
んだことは真に自分の
自分の価値に
価値に変わる

この学校で、自分の本当に得たいもの、それは A 評価のついた成績表でも、将来履歴書を飾る経歴
でもなく、自分が将来打ち込める「天職」を見つけて、それについての知識を積むことである、というこ
とに気がついたのでした。

「学びたい」という気持ちがまずあって、とことん学ぶ、授業やテストはそのガイドラインとして利用す
るに過ぎません。

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でも、学ぼうとする気持ちがあれば、他の人より授業への取り組みも真剣になるし、テストの内容もわ
かる、レポートも優れたものが出来る。

優秀な
優秀な成績は
成績は、「後からついてくる
からついてくる」
くる」のです。
のです。

逆に、いい成績を取ることを目標に、そのための勉強をしている(日本の学習スタイルですね)と、必
要なことを学びきれないのです。

「どうしてこういうことになったのだろう」「この人は、どうしてこんなことを考えたのだろう」という、疑問
の浮かぶ余地がないから。

マーケティングについて、あらゆる用語、歴史、コンセプトを学んだとしても、

「そもそも、こんなことを学んで、金をもうけたい理由はなんなんだろう?」

ということに疑問を持たないと、セオリーにも鮮明さがなくなります。

学ぶ、ということの目標は、あくまで「人生、世界をよりよくする」ことで、テストでいい点が取れたとか、
資格を取ったとか、えらい称号をもらったとかは、その目標に向かって学んだ結果としてついてくるお お
まけに過ぎません。
まけ

テストでいい点が取れると人生が良くなるから勉強する、という考えは、逆なのです。

そして、自己向上のために学ぶ際に、より多くのことを知るためにいろいろ工夫して生まれるのが、
「スタディースキルズ」
スタディースキルズ」です。つまり、自分の目標を達成するための、道具ということですね。

日本で、(海外で説明される意味での)スタディースキルズというものがあまり取り上げられないのは、
この、「学び」に対するコンセプトの違いが大きな原因になっていると思われるのです。

日本では、大学受験までテストでいい点を取ることに重点が置かれますから、テストで点を取るため
の「学び」、すなわち暗記や例題解きが一般の勉強法です(テストの形式がそれらを求めるものにな
っているのが原因です。)

留学を選ぶ人の理由は様々でしょうが、多いのは日本的考えを引きずったまま、「留学すれば、いい
肩書きが出来て就職にも便利」という理由ではないでしょうか?

こういった考えを持って留学するひとは、「学んだ」という事実だけが履歴書に反映されれば良いわけ
で、学ぶ内容や過程はそれほど重要と見なしませんから、海外のスタディースキルはまず身につき
ません。身につける意義や必要性が、理解できないからです。

中にはこんな日本の学びのシステムに嫌気がさした、という人もいるかもしれません。しかし、こうい
う人の多くも、日本で叩き込まれた勉強法から脱することが出来ずに、「結局海外でも自分はダメなの
かな」と悩むことになります。

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日本の「学び」の概念から、視点を転換させること、新しい目標を打ち立て、それを達成するための道
として留学先の大学で学ぶこと、そして、それらを効率よく学ぶための方法を打ち出すこと、これが、
スタディースキルズ・
スタディースキルズ・メンタリティです。
メンタリティ

多くの本(海外の本も含めて)でスタディースキルズが紹介される際、「オール A を取る方法」とか、
「優秀な成績を取るための…」などとうたわれることが多いです。私自身、「大学留学を成功させる」「A
を取るための…」「留学先の大学をトップ 10%で卒業した…」といった言葉を使っているので、ここで言
ったことがいささか矛盾するかもしれません。

しかし自分としては、やはり、その先に「自らの知識と知恵を養う」という大きなゴールがあって、副産
物として A 評価や有名大学入学/卒業という肩書きが生まれると信じています。

「よい成績を取りたい!」と思ってこの本をとった方が読者にいたら、このことをよく考えてくださいね。

では、ここでちょっと一休みして、自分の人生の目標を考えて見ましょう。

(考えてる……………)

いかがですか??

自分がその目標を達成した姿を思い描きながら、以下に続くスタディースキルズの実践法を読み進め
て下さい。

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■■スタディースキルズ実践編■■

さて、概念論が長くなってしまい、退屈気味だと思うので、いよいよ実践編と称して実際に、著者が大
学でどんな勉強をして、それがどういう風に評価につながったかを紹介していきましょう。

いい成績を取りたいから、ここに書かれたことを丸ごとまねしてみよう、というのも、別にいいのです
が、前途のメンタリティはやはり独自で持っておいたほうがいいです。学ぶ理由がはっきりしないまま
勉強方法だけむやみに真似してもあまり意味はないので。

スタディースキルズ、ということで、主に挙げられるものには

●リーディング
●講義の参加(リスニング、ノートの取り方)
●ディスカッション
●リサーチ
●リサーチペーパーの書き方
●テストを受けるコツ

といったジャンルがあり、これらを補助するものとして

-時間管理、
-ストレス管理、
-図書館の利用法、
-インターネットの利用法

まで含む場合もあります。

これらの「小ワザ」を身につける前に、大大大前提として

考える技術
える技術(
技術(前にあげた Critical thinking)
thinking)

というものを身につけることを承知してください。これが出来ないと「小ワザ」は一切使えません。
(右図参照)

上の「小ワザ」は、いろいろな本に詳しくでているし、著者のサイトやブログ、メルマガなどで今後どん
どん発信して行くつもりですので、このレポートではこれらのワザ全般に通用する「態度」的なものを
項目に挙げて具体例を紹介したいと思います。
(意味がよく分からない人は、とりあえず読み進めてください…)

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<<<参加型
<<<参加型の
参加型の情報収集>>>
情報収集>>>

ここで言う情報収集とは、リーディング、リサーチ、講義やディスカッションを聞くことによって、新しい
ことを頭にインプットしていくことです。

単語や方程式、歴史用語や年代を覚えるのも情報収集なので、コンセプト自体は皆さんも良く知って
いますよね。

重要なのは「参加型」ということ、情報は黙って受け取るだけではダメです。入ってくる情報を取捨選択
し、発展させ、自分で新しい説を作ることも情報収集になります。そして、こうして入ってきた情報こそ
が、有効なのです。

○リーディングは
リーディングは要点を
要点を確認した
確認した上
した上で拾い読み

大学で読まされるテキストの多くは、難度の高い専門書です。

ボーっと読みすすめて、分かる内容ではありません。文章が複雑で、時間もかかります。

そういう時は、とりあえず時間を決め(1 時間で全部読むとか、1 ページを 2 分以内に読むとか)、目を


通します。

このような時は、ただの
ただの速読
ただの速読でなく
速読でなく、
でなく、キーワードを
キーワードを探しながら読
しながら読むのです。
むのです

授業のコース概要に、そのリーディングを扱う授業のタイトルがあるかもしれないし、すでに教授が前
の授業でキーワードを言及しているかもしれません。今、社会学という分野で、こういうトピックを扱っ
ていて、その文脈の中でこの本を読まされているのだ、ということを最初に意識しておくと、それらしい
箇所が「狙い読み」出来ます。

「現代のコンピューターネットワークの問題点」という授業を受けると仮定しましょう。テキストとして、
2001 年から 2003 年までのアメリカ国民のインターネット利用に関する報告書が与えられています。
皆さんなら、どんなキーワードをこの中から探しますか?

報告書の章タイトル、図やグラフなどに problems, defects , drawback, shortcomings、(問題、欠点


等)といった言葉が見つかれば、まさにその部分がポイントになります。他にも、逆の発想で、benefit
などの言葉を見つけたら、その後に however(しかし)、on the other hand(その一方で)などの逆説
の言葉があれば、その部分は問題点であることが予想できますね。

または、自分が知っているインターネットの問題を最初に考え、それらの言葉が見つからないかを探
してみましょう。
security(安全性) 、illegal copy(違法コピー)、youth/minor(若者、未成年)、 pornography(ポル
ノ)…連想ゲームみたいですね(笑)

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今読んでいるテキストを、「現代のコンピューターネットワークの問題点」について話し合うために使う
と言う前提なので、これらの言葉はかなりの確立で文中に出てくる、と予想できます。これらが見つか
れば、その前後の文は「問題」について述べている、と考えることが出来ます。

キーワードに目星がついたら、それに線を引いて、前後だけ読んでおき、余白やノートに自分の意見、
似たような事例、質問等をメモしておきます。

次の授業で、そのリーディングについて話し合いが行なわれたら、クラスメートや教授が言うキーワ
ード(大体そのときページ数も教えてくれる)を再確認します。自分の予想したキーワード(=ヤマ)が
当たっていたら、読みながら思いついた疑問点をどんどん質問したり、ノートに書き込んだりします。
外れたら、正解のキーワードの箇所を探して授業の後で再度読み直しましょう。(この時は、すでにポ
イントが話し合われているので読むのも速い)

★★拾い読みや、その他の効果的なリーディング術についての詳細は、当サイトやメルマガにおい
て順次紹介しています★★

○訪ねることも情報収集
ねることも情報収集

上のようにリーディングや講義で自分なりに取捨選択した情報が、見当違いのものだったり、違った
解釈をしていたりしたら??

疑問に思ったら、教授
教授や
教授やクラスメートと
クラスメートと確認しましょう。
確認

クラスで話される内容が、自分の予想したのと全く違う方向に行ってしまったときは、自分が間違って
いたんだ、と黙り込んでしまいがちですが、ここで逆に手を上げる機会をゲットするのです。

“Excuse me, about what you mentioned now, I thought this part of the book
meant…. Could you explain how I went wrong?”
(すみません、さっき言ったところ、僕はこの部分の意味するところは…だと思った
のですけど、どこが間違っていたんでしょう?)

と、質問してみると、相手はあなたの解釈のどこが間違っていたかを説明してくれるでしょう。場合に
よっては、「そういう考え方も出来るんだね」と、あなたの意見を取り入れてくれるかもしれません。こ
うすることによって、1 人で行なうリーディングや講義リスニングでは理解できなかった深いところの情
報まで得ることが出来るのです。

質問のほうが、自己の意見を言うよりやさしいですよね。クラスでの発言に抵抗があるうちは、「予習
して質問事項を用意しておく」という方法がお奨めです。

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○ノートを
ノートを取る時

ノートを取るのは情報収集だ、と思っている人が多いですが、それは 50%しか当たっていません。

「自分の考えと一緒に、ノートを取る」、つまり、ノートはインプット(=情報収集)のほかに、プロセス(=
情報の解釈、消化)の過程も含んでいるべきなのです。

ある本では「講師の言うことをなるべく正確に、解釈を含まずに書く」とあります。自分勝手に解釈した
ことを書きとめておくと、あとで誤解が生じた時に確認が取れないからです。

でも、「参加型」の情報収集を講義中にする、ということは、
、講師の
講師の言うことを聞
うことを聞きながら、
きながら、常にそのこ
とについて質問
とについて質問している
質問していることなのです。
している

「先生はこう言っているけど、こんな例外もあるんじゃないだろうか?」

「今のポイントは、リーディングのあの部分とつながりがあるように思えるぞ」

と思ったら、ノートに書いておきます。場合によっては発表したりクラスで確認したりすることが適切な
時もありますが、それができなくてもとにかく
とにかくメモ
とにかくメモを
メモを取るようにしておくと、聞く姿勢が「参加型」になる
のです。
(手を上げることだけが参加ではありません)。

お奨めは見開
見開きの
見開きのノート
きのノートの
ノートの左側の
左側のページに
ページに講義の
講義の正確な
正確な内
容を、右のページに
ページに頭に浮かんだことを「
かんだことを「メモ」
メモ」しておく方法
です。(右図参照)

そして重要なのが、授業の後で、
、必ずそれらを一
ずそれらを一つにまとめ
ておくことです。
ておく

左のページに「←(右ページの部分は)○○の本に書いてあ
ったことと同じアイディア?」とあったら、その本を調べてペー
ジと引用も入れておく、(どういうつながりがあるのかも書いておく)、聞きそびりや意味がはっきりしな
かったときは左側に印をつけ、後でクラスメートや教授に質問して確認しておきます。

★★詳しいノート取りの方法については、E ブック「レクチャーリスニングとノーとテイキングのコツ」に
て紹介しています(巻末参照)★★

別の使い道としては、講義を聞きながら質問事項を書き出しておき、オフィスアワーに行く口実として
使います。教授と面と向かって話すのは緊張しますが、手元に質問のリストがあれば安心です。

このように、情報収集は、「聞く」「読む」ことだけにとどまらず、「質問を予測し、その答えを探す」という
意識の下に行ないましょう。テストに役立つことはもちろん、ペーパーやプレゼンテーションをする時

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にアイディア出しに困らなくなります。

<<<強
<<<強みを見
みを見せる。
せる。弱みも見
みも見せる>>>
せる>>>

どんなに他の生徒と同じようになろうとしても「留学生」という立場は変えようがありません。

言葉の壁もあるし、バックグラウンドが異なるために他から期待されない反応をしたり、勉強方法が上
手くつかめずに悩んだりすることは当然です。

問題は、それに対して「オレは日本人だからしょうがないさ。周りだって大目に見てくれないと困るよ」
と開き直る、あるいは逆に無理に自分のアイデンティティーを変えて「アメリカ人ぶって」見せる、とい
う両極端の行動に走ってしまうことです。

落ち込んでみても、逆に突っ張ってみても自分の損になるだけです。これは、経験者である私が断言
します(!!)

じゃあ、どうするか??

○最初の
最初のクラスで
クラスで売り込み

出来るだけ早いうち(最初か 2 回目のクラス)に、自分
自分は
自分は日本から
日本から来
から来た留学生だ
留学生だ、ということを「
ということを「宣伝」
宣伝」
しておくのは大事です。

こう言われると、「特別扱いされたくない!」と、意地を張りたくなりますが(笑)。でも、留学生であるこ
とを進んで言うことは、弱みを見せることでも、言い訳でもないと思います。

「留学生だから、大目に見てね」と宣伝するのではなく、「日本で今までずっと過ごしてきた人間として、
みんなと違う視点からものを見ることも出来ると思うから、みんなのためになるよ」というアピールをし
ておくのです(さりげなく、ね)

コツは、「留学生です」を、発言のメインポイントにしないで、他の意見を言う際に「あ、ところで」という
感じで盛り込んでおく。例えば

「今の意見についてだけど、それって、アメリカ人特有の考えじゃないかな。ほら
ほら、
ほら、僕は 2 ヶ月前に
月前に日
本から来
から来たばかりだけど、日本人ならそれについてはこういう風に言うと思うよ。」
たばかりだけど

「ちょっとそのポイントについて聞きたいんですが、僕
僕は日本の
日本の高校に
高校に行っていたので日本でこのよう
っていたので
に議論されていたことしか知らないんです。アメリカ人として、みんなはどういう見解を持っている
の?」

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-23-
なんて感じですね。

クラスが大きすぎたり、言い出すタイミングがつかめなかったりしたら、教授に個人的に話してみても
いいでしょう。その時は、はっきり

「すみません
すみません。
すみません。僕は留学生で
留学生で、授業の
授業の内容についていくのに
内容についていくのに苦労
についていくのに苦労しているのですが
苦労しているのですが(
しているのですが(英語だけでなく
英語だけでなく、
だけでなく、
アメリカの
アメリカの一般知識の
一般知識の不足もちゃんと
不足もちゃんと言及
もちゃんと言及しておくこと
言及しておくこと)、
しておくこと)、何
)、何かアドバイスはないでしょうか
アドバイスはないでしょうか?」
はないでしょうか?」

と、相談しましょう。こういう「弱み」は、クラスの前で言うようなことではないですが、教授に自分の悩
みを知っておいてもらうだけで、心強いです。

こういう初期の「売り込み」をしておく利点としては

★自分は発言する意欲がある、ということを、クラスメートに知ってもらえる
(ずっと発言しないでいると、「やる気のないヤツ」と思われて、ペアワークなどを避けられる可
能性があります)

★かなり的外れな意見を言っても、まあ、寛容的に反論してくれる(噛み付かれないですむ)

★日本やアジアに関するトピックが出た時、意見を期待してもらえる
(もちろん、それなりの見解を持ってきちんとした意見を言うことが前提ですが)

といったことがあります。

逆に、何も言わないまま数ヶ月が過ぎてしまうと、今更留学生だなんていうのもなあ…と、発表もしに
くくなります。いつかは言えるだろう、と思っているくらいなら、最初の授業でさっさと恥をさらしてしまっ
たほうがずっと楽です。

注:小クラスや、ディスカッション、セミナークラスは、たいてい最初の日に自己紹介をするので、その
時「日本から来た」ということをアピールしとくのもいいと思います。そこで印象付けられるようにあら
かじめ何を言うかを用意しておきましょう。ここで上手くみんなにウケるとそのあと気がずっと楽になり
ます(^^)。

○留学生の
留学生の立場を
立場を利用しすぎるのは
利用しすぎるのは避
しすぎるのは避けよう

「留学生だ」というのは、強みですが、これをいつもテストが出来なかった言い訳や、ディスカッション
に参加しない言い訳にするのは禁物です。

最初は周りもいろいろ手を差し伸べてくれますが、最終的には「出来ない人」「やる気のない人」と思
われ、自分の成績だけでなく、後から来る日本人留学生に対しても、ステレオタイプを根付かせてしま
う結果になりかねません。

自信を
自信を持ちましょう。相手は同じことを学んでいる、同じ人間です。コンプレックスを捨て、自分が他よ
ちましょう

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り優れている面を探しましょう。

まず、自分同様、ネイティブスピーカーも苦心していることを自覚しましょう。

「日本人だから」「英語が不得意だから」という視点から離れ、自分を他の生徒同様の立場において見
ます。

彼らだったら、どんな解決法をとる??

リーディングが期日までに終わらなかったら、とりあえず目次だけでも見るとか、クラスメートと集まっ
て要点を話し合うとかするでしょう。

ペーパーが上手く書けなければ、キャンパス内にある生徒サポートサービスやカウンセリングの類を
を利用するかもしれません。

自分もそういった手を利用して、出来る限りやってみます。

最初から「「自分は
自分は英語ネイティブ
英語ネイティブじゃないから
ネイティブじゃないから、
じゃないから、このプロジェクト
このプロジェクトは
プロジェクトはパスさせてくれ
パスさせてくれ/
させてくれ/特別に
特別に評価を
評価を上
げてくれ」
げてくれ」と交渉に
交渉に行くような「
くような「特別扱い
特別扱い」を期待することはやめましょう
期待することはやめましょう。
することはやめましょう。

前途のように、一度「留学生であることをアピール」した上で、あとは他の生徒と同じ土俵で最善を尽く
します。それで、多少他と差が出た際に留学生であることを考慮してエクストラポイントをくれるかどう
かは、評価者に任せるのがいいでしょう。

○自分にしかない
自分にしかないユニーク
にしかないユニークさを
ユニークさを発揮
さを発揮

アメリカの大学に参加して、思わず畏縮するのは、彼らの indivisualism でしょう。

彼らときたら、まあ、よくこんな突拍子もないことを考えるものだ(そして、それらを恥ずかしげもなくみ
んなの前で言うもんだ)、と思わずに入られません。

授業に慣れてくると、彼らがかなりトピックとずれた場違いなことも平気で言って、クラスメートから攻
撃を受けても平然としていることが分かってくるはずです(笑)。

実際見ると分かるのですが、ペーパーやプレゼンテーションにおいても、彼らのユニークさは、大い
に発揮されています。

用意された答えを返すだけの学習をしてきた日本人は、こういった individualism、ユニークさを「頭
の良さ」だと勘違いしがちです。

私も、当初圧倒されて、「自分はなんて平凡なことしか考えられないのだろう」と悩んだものです。

だけど、平和学の教授と話した後、「『
『どうして平凡
どうして平凡なことしか
平凡なことしか考
なことしか考えられないのだろう』
えられないのだろう』と悩むこと自体
むこと自体、
自体、

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アメリカでは
アメリカではユニーク
ではユニークなんだな
ユニークなんだな」という発想に至りました。
なんだな

日本では平凡な自分も、ユニークな人だらけのアメリカではユニークになれるのです!!

そう考えてみると、みんなが好き勝手なことを言っている中、自分だけが「先生の望む答え」(ディスカ
ッションがどういう結論に行って欲しいか、など)を読むことが出来ていたりすることに気がつきました。
そこで、思いっきり平凡な論をかまして(「でも、今話しているのは、こういうことじゃなかったっ
け??」)、収拾のつかなくなった話し合いの軌道修正をする役割を買って出ました。

他から見ると、面白くもなんともない役ですが、こういう人も必要なのです。

無理して他の人(=アメリカ人)のようにユニークなことを言ってやろう、と気張らず、「今の自分はクラ
スで十分ユニークな役割を担っている」ということを自覚して、意見を練ってみてください。案外、それ
がクラスで一番納得のいく論だったりします(笑)。

付け加えて言うなら、「他の国から来た人」というだけで、留学生は十分ユニークです。そして、周りも
どん意見がこの留学生から聞けるのだろう、と期待している面もあります。

そんな状況では、何を言ってもすんなり受け入れてくれるものです。

「こんな変な意見を言ったら、バカにされるかも…」という考えは捨てましょう。

(ただし、発表のマナーなどは、向こうの常識をわきまえた上で、ぶしつけな態度は控えましょう)

<<<勉強している内容を好きになるには>>>

留学した人、したい人の中には「英語が好きだから」留学するのだ、という人が結構います。

しかし、
しかし、留学先では
留学先では、
では、あくまで「
あくまで「英語を
英語を使って」「
って」「英語以外
」「英語以外のことを
英語以外のことを勉強
のことを勉強する
勉強する」
する」わけで、
わけで、英語だけが
英語だけが好
だけが好き
でも意味
でも意味がありません
意味がありません。
がありません。

留学したくて、高校では歴史や国語の授業ではいつも英語の内職をしていた、という、英語熱心な人
は、かえってヤバイです。

一度留学したからには、英語を上達させるのは「当たり前」で、「必要最低限」のことです。

英語大好き!の人は、留学前に他の興味ある分野をしっかりノートなどに書き出して、自分が何を勉
強しにいくのかを自覚してください。

自分が将来どんなことをしたいのか、留学先でしか出来ないことは何か、それをしっかり踏まえたうえ
で専攻やクラス選びをしましょう。自分の英語レベルを基準にクラスを選ぶのも、場合によっては有効
ですが、それではせっかくの選択の幅が狭まってしまいますからね。

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○クラス選
クラス選びは慎重
びは慎重に
慎重に

日本人留学生の多い学校では、「あのクラスはAが取りやすい」といったうわさが内輪で広がっており、
その噂を参考にしてクラス選びをする、ということをどこかで聞きました。

切実に成績アップを狙っているなら、一学期に一つはそんなクラスを取るのも手かもしれません。し
かし、学習プランを立てる際に、そういう噂に頼りすぎることはやめましょう。

厳しいことを言いますが、そのような手を使うのは、自己向上心
自己向上心が
自己向上心が欠けている証拠です。
けている

最初から安心してAが取れると分かっているから発言もしない、課題も適当、テストも気軽に受ける姿
勢がついてしまいます。

そもそも、そのクラスが、自分の数年後の専攻選択や転校(する人の場合)に、役立つのでしょうか?

やさしいクラスをだらだらやるより、一年目からちょっと難し目だけど興味を引くクラスを一つか二つ、
取っておいたほうがいいです。

一年目であれば周囲の助けにも頼れるし、他の「初心者」に混じって学習法の基礎をしっかり築くこと
が出来ます。これが、もっと忙しく、成績も大きな比重がかかってくる 3 年、4 年目に効果を発揮するこ
とになるのは明白ですよね。

といっても、やはり最初の年は、あまり勉強に時間をかけなくても堅実によい成績が取れるものを選
んでおいたほうがいいのも事実です。必須教科の中から、興味があって、いくらか背景知識もあるも
の(世界史や数学、外国語(←日本語はやめましょうね(^^;)など)を選ぶといいでしょう。ここら辺は、
自分の実力とよく相談し、いくらか厳しめのスケジュールにしておきましょう。

○つまらない/
つまらない/難しいクラス
しいクラスを
クラスを取らざるを得
らざるを得ない時
ない時

いつも自分が興味を取れるクラスを取れるとは限りません。専攻を選択するため、卒業するために取
らなければいけないクラスは必ずあります。

このようなクラスは最初から苦手意識があるので、発表やプロジェクトも気がひけてしまうし、課題の
リーディングや講義の理解度も落ちます。

そういったクラスは、面白
面白い
面白い理由を
理由を探すしかありません(^^)。

クラスの概要、シラバスなどを見ながら、「このクラスで教わることを知っていると、自分にとってどん
な得になるか」を考えてみましょう。

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経済学?将来家計を切り盛りする時役に立つかな?

心理学の歴史?これを知っとくと、他人がなに考えているのか
読めるようになるのかな?そしたら、オレももっとモテるように
なるかもしれない。

ラテンアメリカの政治?確か友達は
アルゼンチンの出身だったな。話題
の種になりそう。

と、こじつけようとすると結構面白そうな面が見えてくるものです。

さらに、プロジェクトやリサーチペーパーの課題が出される場合は、学期の初めのうちから、自分に
興味のある視点から、どんなトピックを選ぶかを決めておきます。

(経済学だったら、クラスで学ぶセオリーと、日本の経済を比較してみよう、とか、ラテンアメリカの政
治だったら、友人にインタビューしてみよう、とか)

なんとなくでも、そんな「狙い」を頭に置きながらクラスを受けると、つまらない講義にも焦点が見えて
くるし、情報の消化もしやすくなります。時間が経って、最初に考えたプロジェクトやペーパーのトピッ
クは、やっぱり変更しよう、ということになっても、その時には新しい視点やアイディアが芽生えている
はずですので興味は持続するはずです。

○授業を
授業を利用して
利用して、
して、他に向かって情報発信
かって情報発信。
情報発信。

留学する際は、皆さんも PC は持って行くと思います。大学内でも、ネット環境はたいていしっかりして
いるので、ネット接続は容易でしょう。

この環境を利用して、授業の内容から得た事を自分のメディアで周囲に発信してみましょう。

留学生で自分のサイトを持っている人は多いですよね。他にも、ブログをはじめ、メールリストのグル
ープ、掲示板、メールマガジンなど、外に発信できるメディアはたくさんあります。

これらを使って、自分が授業で学んだことを再公開するのです。

「今日はこんなことを学んだ」といった、要点をまとめたノート形式でもいいし、授業に関連するサイト
をリンクするのも面白そうですね。他校の留学生とネットグループを作って(あるいはそれに参加し
て)お互いの意見を語り合うのもいいかもしれません。

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-28-
(大学や教授個人の知的財産の問題もあるので、どこまでの内容をどういう形で公開するかは、常識
の範囲でよく考えましょう。)

いずれも、「公開」される、ということを前提にしているので、一つには「続けないといけない」という気
持ち、もう一つには「他人に分かるように説明しなくてはならない」という意識ができ、情報源である授
業にも注意して耳を傾けるようになるでしょう。

さらに、授業の外で、自分の意見を発展させ、それを吟味し、公開する。そうすると、他人のフィードバ
ックが返ってきて、それをもとにさらに考えを発展させ、次回のクラスに役立てることが出来ます。この
ように、インターネットを利用することによって、あなたのスタディースキルズは向上することでしょう。

★★当サイトでは、このような情報発信をする留学生の皆さんの交流の場を作ろうと計画中です。ど
んどん自分のプロジェクトを当サイトまで報告してくださいね!★★

<<<要領のよさと、真面目さのバランス>>>

真面目な人に限って、大学で生き延びることが出来ない。留学生、現地の生徒に限らず、これは事実
です。

クラスの選択から、参加度、プロジェクトの取り組みなど、「どこまでやると十分か」の基準は非常にあ
いまいで、生徒自身に任されている部分が多いため、真面目になろうとすると際限がないわけです。

結局、自分に課した勉強量が自分の許容能力を超え、パンク状態になって身体や神経を病んで学校
を去っていく人を、私の友人も含めて実際多く目にしました(自分も危なかったし)。

そこまでやるのは、ある意味すごいな、と思いますが、結果的には自己管理能力が欠けていた、とい
うことになりますね。どこかで妥協することが出来る、というのも、大切なスタディースキルの一つで
す。

日本人留学生の批判でよく聞くのは、「留学したら遊んでばっかり」と、どちらかというと逆のケースな
のですが。これもまた、バランスの取り方のコツを覚えるのが大事ですね。

○ 目安は
目安は、120%
120%

別の言葉で言うなら「オレにもうちょっと能力があれば、これくらいはできるだろうなあ」というあたりを
目標にします。

心に刻むべきことは、

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★自分は今学期終了までに、今の自分より成長しなければいけない。

★でも、達成できない目標をやみくもに狙ってもしょうがない。

の 2 つです。つまり、今の自分に対して、学期終わりには 120%くらいの実力がついていればいいと
思います。

これ以下にすると、必ず甘えが出ます。これ以上だと、プレッシャーでストレスをやられます。

4 年間、8 セメスターとして、各学期の終わりに始めの 120%の力がついていれば

120%の8乗=430%

卒業時には入学当初に比べて 4 倍以上の力がつくことになるのです。

120%、といっても、何を基準にしていいか分からないと思いますが、例を挙げると

● 一学期の取得単位数を増やす(多めにクラスを取る)

● 前学期より GPA を○点上げる

● 生徒主催のスタディーグループや、課外活動に参加する

● 特定のプロジェクト(ディスカッションの参加度、レポートの平均成績等)で、前学期より
高い評価を得る

等があります。

そして、これらを達成するための具体的な方法(効率的な学習時間の使い方、読書法の改善、本書に
あるようなスタディースキルズを身につける、等)を計画、実行してみましょう。

こうやって、常に向上意識を持って、今の自分よりよい自分を、スタディースキルズを利用しながら作
り上げて行きます。

○楽できる時
できる時は、楽をする。
をする。

こうすれば、能力的にはどんどん向上していきますが、限界があるのも事実です。また、いくらたくさ
んのことを学びたいからといって、時間は 24 時間しかありません。

大事なのは、「やるべきことはしっかりやって
やるべきことはしっかりやって、
やるべきことはしっかりやって、楽できるところは楽
できるところは楽させてもらう
させてもらう」ということです。
らう

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各学期で、難しいクラスといくらか楽なクラスを上手く取り混ぜて受けることは前にも話しましたが、ク
ラスに関しても同じことが言えます。

「このクラスで A を取るには、この課題はぜったいいい点を取らなくちゃダメ」というものと、「この小テ
ストは、成績に占める割合が低いから、とりあえず合格点をクリアしておこう」というものの見極めを、
学期の初めのうちにしておきましょう。

また、細かいところですが、PC のソフトの使い方なども、裏ワザを知っておくと楽の出来るものがたく
さんあります。

ワードの代わりにエクセルで表を作って文書に挿入する、文字の変換を一括でする、文書形式を整え
るなど、実はすごく簡単にできるのに、頭を抱えてあちこちいじくり回していた経験はないでしょうか?

今、手を妬いている操作の中にも、覚えてみればあっけないくらい簡単なショートカットがあるかもし
れません。早いうちにこういうワザをいろいろなところから吸収しておきましょう。

<<<英語の苦手意識を抹殺しろ!>>>

「英語ネイティブでないから、他の生徒にかないっこない」は、一度留学したら言い訳にならない、とい
うことは、すでに述べました。

苦手意識は、思うように成績が上がらない言い訳になると同時に、あなたの足かせとなって学習向上
を妨げます。

「恥ずかしいから発表しない」「こんなレベルじゃ他の人に相談できない」。このように考えることをまず
やめ、今のレベルの英語で効率よく学習する方法を編み出しましょう。

○リーディングの
リーディングのコツ--
コツ--単語
--単語でなく
単語でなく文章
でなく文章を
文章を理解する
理解する

単語が全て分からないとテキストに書いてあることや講義で話されていることが理解できない、という
のが真実でないことは多くの人が知っているはずです。

しかし、分からない語に出会うと、どうしてもそこで「話を理解しようとする」思考がストップし、「単語の
意味を考えている」状態に陥ってしまいます。

こういう時は、無理
無理やり
無理やり文
やり文を無視し(笑)、その文の含まれるパラグラフ(段落)を通して読んでみます。
無視

● 分からない語は、そのパラグラフを通して繰り返し出てきますか?

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● とりあえずその語を飛ばしてよんで、パラグラフの大意はつかめますか?

そして、これが大切ですが、
●パラグラフの大意をつかむことで、その分からない語の予想がつきますか?

実践した上でこれらの事項を確認し、その語がパラグラフを理解するのにどうしても必要で、しかもパ
ラグラフの大意から意味が読み取れない場合に、初めて辞書を見てみます。

実は、このようなやり方は、皆さんが日本語を読むときに行なっているはずです。

日本の文学作品を、「単語」に焦点を当てて読んでいくと、意味の理解できない単語は数多く見つかり
ます。それでも、辞書をいちいち引きながらこれらの作品を読む人はいないでしょう。

(森鴎外あたりの作品を試しに読んでみて下さい。分からない語がたくさんあっても、話は理解できる
でしょう?)

リスニングも同様です。日本語の講演も、比較的楽に聞けるのもあれば、難しくてついていけないも
のもあります。やたら専門用語の出てくる講演の場合、分かる部分をつなげたり、事例から要点を予
想したりして、おおよその内容はつかめます。おなじコツは、英語であっても同様に適用できます。

★★当サイトでは、このようなテキストの読み方のコツを、さらに詳しい説明や練習問題を通して身に
つけるお手伝いをします。★★

○英語より
英語よりマナー
よりマナーに
マナーに注意

自分の英語に自信がない場合、進んで発表するのはためらわれます。

へたでもいいからどんどん発表しよう!――と言いたいところですが、あまり知識不足のうちにみな
の前で取り返しの付かない失敗をしてしまうと悪い印象を与えてしまいます。

そんな失敗の多くは、英語の出来不出来より、発表のマナーが原因である場合が多いです。

留学生が犯しがちなマナー違反には

● いきなり他人の意見にぶしつけに反対意見を投げかける
(I don’t think so や I don’t agree with you で発言を始める)

● 回りくどい言い方でなかなか核心に行き着かず他の生徒の発言の機会を奪ってしまう

といったものがあります。ネイティブスピーカーにとっては、非常に不愉快で、場合によっては「英語で
話すことに慣れていないから」では済まされません。

ディスカッションの際は、正しい語や発音ですらすらものを言うよりも、話の流れをつかんで、それに

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上手くのって発言することが、大事です。

まず、相手の発言をちゃんと理解できたよ、ということを表明するために、以下のように発言を始めま
す。

相手の意見に基本的に賛成し、
自分が賛成する理由を表明する I agree with ----(←クラスメートの名前はなるべく

早く覚えること!) because…

上のパターンと同じ。○○の意見はこういう
I thought ----’s point was 理由で面白い、と、自分の見解を付け足す
形で発言。

interesting, I also think…

自分の思っている意見について、相手な
らどう思うかを逆に訊ねることで、自分の Uh, -----, if you think in that way,
ポイントを明らかにする。
can you tell me your opinion

about…

もうちょっと露骨に反論する場合にも、クラスメートのパターンを研究しつつ、マナー違反にならない反
対意見の提示の仕方をやはり出だしのパターンから覚えてください。

以下に例を挙げてみましょう。

相手の意見全てを否定しないこと。「この
一部について、自分は違う意見があるん
だけど」という言い方にするために、相手
If I could add to ----’s point, … の意見でよかったところも述べること。

------ is right in (賛成する部分(嘘でも!)),


相手の意見が悪い! と真正面から対立せ
ず、相手の意見の一部をとって、さりげなく but I think (反する意見)…
別の意見にすり替えてしまう。

など。いかにも「
「うんうん、
うんうん、○○って
○○って、
って、いいトコ
いいトコに
トコに目をつけてるよな」
をつけてるよな」という態度
という態度を示すのです。
態度

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相手も神様ではありませんから、無作法に反対意見をいわれると「英語もろくに話せないうちからオレ
にケチつけるな!」と逆上して、こちらの英語に嫌味を言ってくるかもしれません。これは、相手が幼
稚なレベルであるに過ぎませんが、やはり多少は傷ついてその後のあなたの発言に対するモチベー
ションに影響が出るかもしれません。

こういった点に気を使うのは、背景文化の異なる留学生にとって英語以上に大切だと思います。

もう一つの利点として、このような出だしのパターンをいくつか作っておけば、あとは多少言葉に詰ま
っても、クラスメート達は「○○の意見に沿った考えを言っているんだな」というガイドラインとともにあ
なたの意見を聞くことになるので、あなたが次に何を言うべきか途方にくれてしまっても時もあなたの
考えを読んで助けの手を出してくれることがあります。

こうしてクラスメートに好印象を与え、発言を通じてお互いを知るようになると、発表することに対する
苦手意識がなくなり、自信もつきます。

★★これらの発言パターンやディスカッションに役立つフレーズは、今後当サイトやメルマガにて実
例をどんどん紹介していきます。★★

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

<<<おまけ――真似することで学ぶ>>>

留学生として未知の世界に身を投げた際、生き延びるためにいちばん堅実なのは「周りを真似る」こ
とです。

リーディングはどれ位深く読む?質問があるときはどうする?図書館やコンピューターセンターはどう
やって利用する?

このような疑問は、フレッシュマンなら英語ネイティブの生徒も当然持っています。彼らも、先輩に教わ
ったり、周囲にあわせたりしながら、独自のやり方を確立していきます。

皆さんも同じです。「郷に入っては郷に従え」、と言われるように、自分のやり方を見つける前に、周り
をじっくり観察し、いろいろな人に助けを求め、良き模範(ロールモデル)となる友人を持って努力を重
ねていきましょう。

そうすることによって、いつしか見よう見まねの勉強法が自分のスタディースキルズとなり、学ぶこと
を楽しみながら、自分に備わった能力を引き出すことが出来ます。

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■■終わりに■■

ここまで読んでみて、いかかでしたか?

皆さんにとって、有効な情報が、少しでも多く見つかれば、と思っています。

なるほど、と思ったことがあったら、まず実践してください。思うように実践できない時は、周りや、私
にどんどん相談してくださいね。

私にとって、日本では考えてみたこともなかった「学びの技術=スタディースキルズ」を知り、身につ
けたことは、人生の中でも最も有益な経験の一つであったと思います。

一方で、もっと早くこのような勉強法を確立できていたら、日本の学校でももっと楽しく勉強が出来たの
にな、とも思うし、大学でもここまで神経をすり減らして悩むこともなかっただろうと思います。

日本の教育の在り方、について、ここで論議するつもりはないし、実際、日本で行われるような勉強方
法も身につけておくのは重要だと思います。

しかし、特に日本人の国際社会への進出が高まっている今、やはり、日本人が慣れきっている学習ス
タイルでは、補えない要素が出てくるのです。

それが、日本人である自分自身が留学経験を通して実感した、本書の内容です。

留学を目指す皆さん、あるいはすでに留学中であったり国際舞台での活躍を志している皆さんが、こ
の本を読んで、日本の学びのシステム及び概念から、海外のそれへ移行する際にぶつかる壁を、少
しでも低く、薄くして欲しいと願い、このレポートを書きました。

また、スタディースキルズに関するサイト、「大学留学を成功させるサイト」を立ち上げ、様々な情報を
サイトやメルマガ、ブログ等を通して提供しようと思ったのも、そんな願いからです。

このレポートや、サイトが、少しでも皆さんの役に立てればと思います。これらを見ても解決できない
問題、悩みなどがありましたら、気軽にメールでお知らせください。出来る限りのアドバイスをさせて
いただきます。

サイトでは、このレポートに書いたスタディースキルズの考え方をベースにした、もっと具体的な「成
果を出すコツ」を今後も紹介していきたいと思います。ぜひ、参考にしてくださいね。

では、皆さんの「成功する留学」を祈って…

田宮純子 (junquito)
mail: info@junquito55.com

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■■ 「大学留学成功させるサイト」について ■■

当サイトでは、実際にアメリカの大学に留学した管理人が、留学先で成功を収めるために必要なスタ
ディースキルズを紹介しています。

サイト

スタディースキルズについての一般知識の紹介、無料資料の配布、参考図書紹介等を行なっていま
す。
以下に紹介するサービスが、一括でわかります。是非遊びに来てくださいね
http://junquito55.com

E 書籍 「大学留学を成功させる英文レポート作成のコツ」

管理人が執筆したレポート作成のノウハウを紹介した E ブックです。

★★日本語の小論を訳しただけでは英文レポートは書けない!?★★

レポートの目的を考えることから始め、アイディアの出し方、構成の仕方、
分かりやすい文章作成のコツ、清書の方法など、これ一冊を熟読すれば、
即英文レポートが書き始められる実用的なノウハウが満載です。

これらの情報は他では見つけることは出来ません。著者が実際に大学で A を取った「秘密」を、ここだ
けで初めて公開していますので。

e★パブより PDF ファイルがダウンロードできます。値段は3000円。海外での勉強に情熱を燃やす


学生の皆さんにも手が届きやすい価格になっています。

詳細はこちらから→ http://junquito55.com/book1.html

E 書籍 「レクチャーリスニングとノーとテイキングのコツ」

リスニング力をアップさせるための本は巷にあふれているのに、「大学の講義を英語
で聞いて、内容を理解し、まとめる」という、留学生に必須のリスニングスキルについ
てはあまり語られていません。

この E ブックでは、ネットで入手できる実際の英語レクチャー音声を使って、聞き取り
のコツとノートのまとめ方を詳しく紹介していきます。

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キーワードの聞き取りに始まり、狙い聞きの仕方、効果的なノートテイキングのシステム、それらを授
業のディスカッションやレポート準備に効果的にまとめなおす方法などを、ステップ・バイ・ステップで
学んでいきます。

さらに、購入後自分のレベルや興味にあった音声を見つけてきて、それを教材として使って個人コー
チング(メールによる)を受けることもできます。

留学前で、大学の講義が理解できるか不安を抱いている人、現在講義の理解に苦労している人、自
己啓発のためにネットや書店で見つけた英語のセミナーを聞いて勉強したいと思っている人に、ぜひ
お奨めです。

詳細はこちらから→ http://junquit55.com/book2.html

上記 2 冊をまとめて購入したい方に、セット販売も行なっています。
詳細はこちらから→ http://junquito55.com/bookcombo.html

オンライン講座 「TOEFL 対策エッセイ講座」

次世代 TOEFL といわれる TOEFL iBT が、いよいよ日本でも導入されました。

この講座では、TOEFL のライティングセクションに備えて、従来の Independent Writing Task、


iBT より導入された Integrated Writing Task(リーディング、リスニングの内容をエッセイにまとめる
もの)の 2 つのエッセイの作成法を、構成の仕方、言葉の使い方といった面から指導し、テストで確実
に高得点がとれるよう 3 ヶ月にわたって学習します。

6 章で構成されるオンラインの講義でポイントを学習し、メールを通して 3 ヶ月で 12 回(週一回)のエッ


セイを提出してもらい、詳しく添削指導します。

詳細はこちら→ http://junquito55.com/toeflibtessay.html

メルマガ 「アメリカの学生から盗め!スタディースキルズ」

英語学習者と、留学生/希望者を対象に、英語でのリーディング、リスニング、ライティング、スピーキ
ング、リサーチ方等のスタディースキルズを身につける方法を、実践練習を交えて紹介しています。

英語力には自信がついたけど、実際に国際世界でその力を発揮するにはどうしたらいいだろう?と考
えている人向き。もちろん、英語初心者でも英語学習と同時に進めていただくと効果的です。

毎週出される課題をこなしているだけで、今までの暗記学習から抜け出た「自分で考える」学習法が
身につきます。

配信登録とバックナンバー参照はこちらから→ http://junquito55.com/magazine.html

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ブログ 「海外留学で語学+αをマスター!」

留学先での授業の受け方のコツ、留学準備にお役立ちのサイト、管理人の体験談など、留学、英語学
習、スタディースキル、国際交流などに関することをほぼ毎日書き連ねています。

管理人の独り言が多いので、気軽に遊びに来て、コメントを残していってくださいね(^^)。
http://plaza.rakuten.co.jp/junquito55/

今後の活動としては

1. スタディースキルズノウハウシリーズとして

効率読書法
ディスカションのコツ

等に関する E ブックを引き続き作成していきます。

2. 留学中の学習法についてのカウンセリング

時間管理から、ストレスの悩み、ペーパー作成の際のヒントなど、現在はメール対応ですが、この先
チャットや電話で直接皆さんとお話しする方向で考えて行きたいと思います。
(宿題の代行はお引き受けしかねますのであしからず (^^;)

そのほか、こんなサービスがあったらな、と思うものがあったらお知らせください。

当サイトを通じて、1人でも多くの留学生が、言葉と文化の違いというハンデを超え、学ぶことの楽しさ
を知り、国際社会への一歩を踏み出すお手伝いが出来ればと思っています。

この無料レポートを読んで、スタディースキルズというものに興味を持ちましたら、今後とも当サイトに
て提供する様々な情報をご利用いただくようお願いいたします。

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お手数をかけますが、サイト向上のため、何卒よろしくお願いいたします。

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