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商品情報データベース整備とフリーレイアウト対応の

データベースパブリッシングによるカタログ制作
(新しいツールと新しいビジネスモデル)

ビジネス

株式会社デジタル・アド・サービス 松田 2005/11/22 
今日のポイント
■自動組版ですべてがうまくいきました,という話では・・・ない
1)パターンが繰り返される仕事
2)一度作ったシステムが何度も利用される
3)発注側で自動組版システムを直接利用するケース

■弊社で自動組版がうまく行かなかった原因の分析

■「データベースパブリッシング」と「自動組版」は違う

■ツール
1)Catalog Composer
2)Smart Styles

■データベースパブリッシングに関する新しいビジネスモデルの提案
1)データベースパブリッシング2.0
2)商品情報流通とマイクロ広告
データベースパブリッシングの対象
■商品カタログ
1)ある程度の点数の商品情報がまとめられた印刷物
B2C
2)B2B(生産財)とB2C(消費財)/流通系と小売系

メーカー

流通

B2B
■用途
1)販売側が販売する商品を整理把握する
2)購買者の購買意欲を喚起する
3)ブランド構築
4)WEBカタログへの誘導

■名簿/論文集/帳票的カタログ(パターンが決まっているもの)は対象外
自動組版が印刷/制作会社の関心事となる背景
■技術指向
1)データベースといえば帳票
2)XML+XSLT(Webのアナロジー)

■経営指向
1)DTPオペレータの人件費コストを落とす
2)ミスを減らす

■営業指向
1)コスト削減提案
2)ミスを減らす

■Q.自動組版の定義は
A.データベースに格納された情報(テキストと画像)を一定のルールでDTPソフトに
自動的に流し込んでいくこと
1)データベースとは?
2)一定のルールとは?
3)流し込むとは?
なぜ弊社では自動組版がうまくいかなかったのか1
■データが事前に全部用意されない
1)特に流通系カタログでは価格の決定は後回しになる
2)基幹系以外のデータを整備しているケースは多くはない

■データの量や整合性などの事前チェック
1)誰(発注側/受注側)が責任を持つのか
2)組版前に行えるのか

■印刷物で期待される柔軟性をいかに実現するか
1)複雑な表組み
2)空白が生じさせない(面積の制限)
3)人間はノイズを好む
なぜ弊社では自動組版がうまくいかなかったのか2
■自動組版の事前準備が手で組むよりも大変なことがある
1)テンプレート/子組みのパターンが相当数必要
2)そもそもDTPが喜ばれたのはWYSIWYGだったからでは?
3)7人の小人
デザイナー
顧客 ディレクター SE 
(オペレータ) 
デザイナー
顧客 ディレクター SE
(オペレータ) 

■組版情報や台割情報は「データベース/XML」の中にはない
1)「組版を前提としたデータベース」を発注側が用意していることはない
2)データベースは汎用的な利用が前提

■そもそもデータベースの中にある情報とは何か?
1)商品カタログの場合 => 商品情報と画像類
2)組版情報や台割情報は商品情報データベースには入っていない
3)組版情報や台割情報は商品情報データベースから生成されない
4)ルールが明確なケースは生成可能だがルールは明確ではない
5)ルールを明確にする負荷は思いのほか大きい
顧客の課題-商品情報データベースの構築と運用
■必要だがあまり整備されていない
1)社内営業部門が提案書や販促資料を作る際に利用
2)メーカーから流通側へ提供

■紙カタログからWebカタログへ
1)読み物としてのWeb(紙カタログの再現)
2)商品情報単位で分解されたWeb(商品情報)

■マス広告からマイクロ広告へ
1)Web2.0時代に必要な情報構造
2)検索エンジンに商品単位で検索されるようにする

■制作会社/印刷会社の新しいサービス商材 => 新データベースパブリッシング


1)カタログを制作しながら商品情報DBを整備
2)商品情報DBがある場合はそれを利用してカタログを作る

=> Catalog Composer


Catalog Composerの基本的な考え方1
■商品情報データを覗き込む「窓」(以下:オブジェクト)をDTPツール上に配置

オブジェクト
参照
商品DB  DTP 

■商品情報データと台割情報データをきちんと分離して扱う
1)台割情報をデジタルで指定でき,その結果をDTPオペレータが直接使える
2)商品情報データ+台割情報データ+ビジュアルデザイン=カタログ
Catalog Composerの基本的な考え方2
■複雑なデザインは先に進めておける
1)フィックスしにくいデータは後で修正した後にその反映が可能
2)掲載する位置によってサプライヤーと価格調整するといったような調整

■「商品情報データ」,「オブジェクト」,
オブジェクトをまとめた「コレクション」,
コレクションをまとめた「ページ」を階層間で
再利用可能
1)サブセットカタログが作りやすい
 (ページ単位での再利用)
2)複数カタログでの商品の共有が簡単
 (コレクション単位での再利用)

■ビジュアルデザインの自由度
1)オブジェクトという単位でビジュアルデザインは自動的に処理される(半自動)
2)オブジェクト配置は手作業で行うためビジュアルデザインの自由度は極めて高い 
Catalog Composerデモ
Catalog Composerが商品カタログに適している理由
■複数商品からなる表組み型の
表現形式の両方に対応

■コレクション単位の再利用が行いやすい
情報構造は同じでもビジュアルデザインは別で処理できる

■商品と画像が一対一対応していなくてもハンドリングできる

■共通商品情報という考え方を持っている
複数商品からなる表型コレクションの場合共通情報は繰り返し表記しない
Catalog Composerの課題
■型番が表内部に配置されるタイプの表組みへの対応

=> 開発検討中(難易度高)

■商品情報と台割情報を区別して発注側と受注側が適切に情報を共有
=> 帳票機能を開発中

■パターンが繰り返されるときの自動組版機能
=> 開発は完了しているがユーザビリティーを向上させる必要あり

■商品の情報構造(項目)を明確にしていく作業(第1回目)
=> 蘇州で項目分析してもらえる協力会社に業務委託

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