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神戸支部研修報告

神戸支部実行委員長 橋長 奈央
【総括】

今年の神戸 ST にはトルコ、スペイン、オーストリア、ベラルーシ、ルーマニア、インドネシアから計 6 名の外国人学生が参


加してくれました。当初は 10 人を予定していたところ、ビザ等の都合で 4 名の方がキャンセルになってしまったことは非常に
残念でしたが、少ない人数のおかげか学生同士が打ち解けるのが早かった点はよかったと思います。

今年の実行委員会のコンセプトは『関西の魅力をおいしいとこ取りする』ことでした。参加してくれる外国人学生は、日本が
初めての人ばかり。せっかく日本に来たのだから神戸の枠を超えてでも日本を楽しんでもらいたい、という思いから、京都や大
阪を訪れる企画をしていました。京都支部との折り合いなどから最終的に京都観光は断念しましたが、大阪を訪れた 2 日目は日
本人学生にも大人気で、当日の総参加者数は約 60 名にものぼりました。また、落語に始まり,ちゃんばら、茶道、書道、手持
ち花火など日本文化を体験型で伝えようとしたことも工夫の一つです。4日間という短い期間の中に多くの内容を詰め込んだの
で、かなりハードスケジュールであったにも関わらず、何一つ大きな問題なく終えることができたのは、何度も企画を練り直し、
話し合いや下見を重ねた実行委員の努力の成果だと思っています。

反省点としては、実行委員の英語力不足が挙げられると思います。実行委員の英語力向上は例年の課題でもあるため、今年は
事前に役に立ちそうな英語の勉強を行っていたのですが、それでもなお、ST本番中は不十分であると感じました。日本人参加
者の中にも英語が苦手で外国人学生に近寄りがたい、という方が何人かいたので、そういった方々にも交流を楽しんでもらうた
めには、やはり実行委員が英語を話して仲を取り持つことができたらよいと思います。一方、評価できる点としては、非常事態
の対応を挙げたいと思います。2日目に梅田スカイビル空中庭園を訪れた際、参加者の中に閉所恐怖症の方がいてエレベーター
に乗れないというハプニングが起こったのですが、実行委員がスムーズに対応し、結果その方にも他の方々と一緒に夜景を楽し
んでもらうことができました。来年度のSTをよりよいものにするため、今年の成功点、失敗点を活かしていただきたいと思い
ます。

実行委員会が活動し始めた4月から、STを通して私はたくさんのことを学びました。その中でも最も印象に残っているのが
“考え方も、得意不得意も十人十色”ということです。今年の実行委員は私を含めて15人と例年より多かったのですが、もち
ろんその分アイデアや考え方もたくさんありました。そうすると、やはり意見がぶつかり合うことも何度もありましたが、“参
加者のみんなに楽しんでほしい”という目標はみんな同じで、どうすればいいのか、何が最もよいのか、など話し合いを重ねて
みんなが満足できる答えを見つけることはとても面白く感じました。また、メンバーそれぞれ得意不得意も異なりましたが、自
分ができることは自分が率先してする、そして、できないことは潔くそれをできる人に任せるというのもまた大事なことなのだ
と思いました。神戸STの実行委員長をすることでこれらの他にもたくさんの気づきや学びを与えていただいたことと、私と共
にSTを作り上げてくれた実行委員に心から感謝しています。

最後になりましたが、今年の神戸STではST部長をはじめとするISC(国際学生会議)実行委員会の皆さま、神戸支部役
員会の皆さま、ホストファミリーの皆さま、そして参加者の皆さまなど、多くの方々からご協力、ご支援をいただきました。こ
の場を借りて、2009年度神戸STに関わってくださった全ての皆さまにお礼を申し上げます。本当にありがとうございまし
た。

【研修旅行に参加して】

黒川 ひろ
私が ST に参加したのは ISC55(第55回国際学生会議)に参加したことがきっかけです。ISC55 に参加したきっかけ自体も
ISC55 の広報担当の方が私の所属する大学のサークルに ISC55 の活動について紹介をしてくれたからだと考えると、とても運が
良かったのだと今になってしみじみと思います。ST は合計で 4 日間あり、参加するのなら全部参加しようと決めていました。
海外の参加者がすごく日本に対して興味を持っていること、そして私自身が日本に住んでいるのにそれほど日本について知らな
いのだと認識したことが、4 日間の ST から私が収穫したことです。初めは、海外の参加者たちが日本を知って彼らの国に戻っ
た時に日本の歴史や文化を少しでも他の人に広めてくれたらいいなと思っていましたが、ST が終わってから考えてみると私自
身が日本に対してより理解を深めることができた気がします。このような企画が今後も続き、海外の人々だけでなく、日本の
人々にも刺激を与えてくれることを願います。

【日程】

8月26日 英語落語鑑賞、スポーツちゃんばら・書道体験、ウェルカムパーティー
8月27日 メイド喫茶、ミッションゲーム、とんぼりリバークルーズ乗船、空中庭園
8月28日 姫路城見学、好古園散策、双樹庵でお茶体験
8月29日 オリジナルタオル作り、元町・南京町散策、フェアウェルパーティー

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