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TRIPS協定に保護されている知的財産権
TRIPS協定に保護されている知的財産権
2009年6月19日
TRIPS協定に保護されている知的財産権:
著作権及び著作隣接権
発表者:コーク
発表者:コ ク ボレン
TRIPS協定の構成:
前文
第1部 一般規定及び基本原則
第2部 知的所有権の取得、範囲及び使用に関す
知的所有権の取得 範囲及び使用に関す
る基準
第3部 知的所有権の行使
第4部 知的所有権の取得及び維持並びにこれら
に関連する当事者間手続
第5部 紛争の防止及び解決
第6部 経過措置
第7部 制度上の措置及び最終規定
第2部 知的所有権の取得、範囲及び
使用に関する基準
第1節 著作権及び関連する権利
第2節 商標
第3節 地理的表示
第4節 意匠
第5節 特許
第6節 集積回路の回路配置
第7節 開示されていない情報の保護
第8節 契約による実施許諾等における反競争的
行為の規制
第1節 著作権及び関連する権利
第9条 ベルヌ条約との関係
(1)加盟国は、1971年のベルヌ条約の第1条から第
21条まで及び附属書の規定を遵守する ・・・
21条まで及び附属書の規定を遵守する。・・・
(2)著作権の保護は、表現されたものに及ぶものとし、
思想、手続、連用方法又は数学的概念自体には及
んではならない。
保護を受ける著作物:
ベルヌ条約2条:保護を受ける著作物のリスト
(文学的及び美術的著作物)
( 学 及 美術 著作物)
TRIPS協定10条:コンピュータ・プログラム
協定 条 ピ タ プ グ ム
及びデータの編集物
著作者の権利(ベルヌ条約):
*財産的権利:
翻訳権(8条)
複製権( 条 項)
複製権(9条1項)
上演権・演奏権等(11条)
演権 演奏権等( 条)
放送権等(11条の2)
朗読権等(11条の3)
翻案権・編曲権等(12条)
映画化権・上映権(14条)
追及権(14条の3)
著作者の権利(ベルヌ条約):
*著作者人格権(6条の2):
氏名表示権(著作物の創作者であることを主
張する権利)
同一性保持権(著作物の変更、切除その他
同 性保持権(著作物 変更 切除そ 他
の改変又は著作物に対するその他の侵害で
自己の名誉又は声望を害するおそれのある
ものに対して意義を申し立てる権利)
著作者の権利(TRIPS協定):
*財産的権利:
貸与権(11条)
“少なくとも
“少なくともコンピュータ・プログラム及び映画の著作
少なくともコンピュータ・プログラム及び映画の著作
少なくとも コンピュータ・プログラム及び映画の著作
物については、加盟国は、著作者及びその承継人に
対し、これらの著作物の原作品又は複製物を公衆に
商業
商業的に貸与することを許諾し又は禁止する権利を
商業的に貸与貸 することを許諾し又は禁止する権利を
す を 諾 禁 す 権 を
与える。映画の著作物
与える。 映画の著作物については、加盟国は、その貸
については、加盟国は、その貸
与が自国において著作者及び承継人に与えられる排
与が自国において著作者及び承継人に与えられる 排
他的複製権を著しく 侵害するような当該著作物の広
範な複製をもたらすでないもの場合には、この権利を
範な複製をもたらす でないもの場合には、この権利を
与える義務を免除される コンピュータ・プログラムに
与える義務を免除される。コンピュータ・プログラム
与える義務を免除される。 ンピ タ プログラムに
プログラムに
ついては、この権利を与える義務は、当該コンピュー
タ・プログラム
タ
タ・プログラム自体が貸与の本質的な対象
プ グラム自体が貸与の本質的な対象
グラム自体が貸与の本質的な対象でない場合
でない場合
には、適用されない。”
著作者の権利(TRIPS協定):
*著作者人格権:
9条
(1)・・・。ただし、加盟国は、同条約第6条の2
の規定に基づいて与えられる権利又はこれ
規定に基づ 与えられる権利又は れ
から派生する権利については、この協定に基
づく権利又は義務を有さない。
著作者隣接権(TRIPS協定):
*実演家の権利(14条1項):固定されていない実演
実演家 権利( 条 項) 固定され な 実演
の固定及びその固定物の複製することを許諾又は
禁止する権利。
禁止する権利
*レコード製作者の権利(14条2項):そのレコードを
直接又は間接に複製することを許諾又は禁止する
権利。
*放送機関の権利(14条3項):放送の固定 放送の
*放送機関の権利(14条3項):放送の固定、放送の
固定物複製及び放送の無線による再放送並びにテ
レビジョン放送の公衆への伝達することを許諾又は
禁止する権利。
保護期間(原則):
ベルヌ条約7条1項:この条約によって許与される保
護期間は、著作者の生存の間及び死後50年とする。
TRIPS協定12条:著作物(写真の著作物及び応用
美術の著作物を除く。)の保護期間は、自然人の生
存期間に基づき計算されない場合には、権利者の
許諾を得た公表の年の終わりから少なくとも50年と
する。著作物の製作から50年以内に権利者の許諾
を得た公表が行われない場合には、保護期間は、
その製作の年の終わりから少なくとも50年とする。
保護期間(例外):
ベルヌ条約7条2項:もっとも、加盟国は、映画の著
作物については、保護期間が、著作物の承諾を得
て著作物が公衆に提供された時から50年で、又は、
が
著作物がその製作の時から50年以内に著作者の
承諾を得て公衆に提供されないときは、製作の時か
衆
ら50年で満了することを定める権能を有する。
ベルヌ条約7条4項:写真の著作物及び応用美術的
著作物の保護期間は、それらの著作物の製作から
少なくとも25年とする。
保護期間(例外):
TRIPS協定14条5項:
・実演家及びレコード製作者の権利の保護期
実演家及びレコ ド製作者の権利の保護期
間は、固定又は実演が行われた年の終わり
から少なくとも50年とする。
から少なくとも50年とする
・放送機関の権利の保護期間は、放送は行
われた年の終わりから少なくとも20年とする。
権利の制限及び例外:
TRIPS協定13条:加盟国は、排他的権利の制限又
は例外を著作物の通常の利用を妨げず、かつ、権
利者の正当な利益を不当に害しない特別な場合に
限定する。
US--Section 110(5) Copyright Act 事件のパネルに
US
よって、13条が三つの累積的な要求を設定する:
(1)特別な場合に制限すること。
(2)著作物の通常の利用を妨げないこと。
(2)著作物の通常の利用を妨げないこと
(3)権利者の正当な利益を不当に害しないこと。
質問
質問:
(1)TRIPS協定によって、著作権保護の範囲は何か?
(2)TRIPS協定の第9条とベルヌ条約の第1条から第21条まで
及び附属書の規定は、どんな関係があるか?
(3)加盟国は自由に著作物の独創性及び創作性を決定できる?
(4)TRIPS協定は著作権者に与える排他権利が何か?
(5)追及権は何か?
(6)貸与権についての特別なルールが何か?
(7)実演家及び放送機関に与えられる知的財産権は何か?
(8)TRIPS協定に基づき最低又は最高保護期間は何か?
(9)TRIPS協定及びベルヌ条約に基づき権利の制限及び例外は
何か?
(10)TRIPS協定の13条の3・ステップ・テストについて討論しなさ
い。
ありがとうございます!