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メシ食いに記者もビックリ�その手法とは
01/06 07:35

�【外信コラム】ロンドンの甃
�大阪や神戸で16年も事件取材に明け暮れた48歳の私がまさか国際都市ロンドンで メシ食い に引っ掛かるとは
思いもしなかった。
�メシ食いとは大阪の記者が使う隠語で、特ダネに飢えた記者にタレコミ(内部告発)をちらつかせ、食事や電車
代、金銭をせびる寸借詐欺のようなものだ。
�始まりは英王立国際問題研究所(チャタムハウス)で行われたベルリンの壁崩壊20年のシンポだった。
�私の隣に座った年配女性は「クリスティーナ」と名乗り、故ミッテラン仏大統領の元外交顧問でパネリストの一人と
して招かれていたロイク・エヌキーヌ氏と親しそうに抱擁を交わした。彼女はそのあと「核廃絶運動にかかわってい
る」と私に話しかけてきた。
�後日、そのクリスティーナから「私の運動を説明したい」と電話があり、行きつけの日本料理店で落ち合った。彼女
が「おいしい日本料理と日本酒を頼んで」と言うので特上すしと天ぷら、大吟醸酒を注文した。
�彼女の話は雑談ばかりでなかなか本題に入らない。業を煮やして彼女の経歴や活動内容について質問すると、イ
ンターネットのホームページを見てくれと手書きのアドレスを渡された。
�勘定を済ませて席を立とうとした際、彼女は「タクシーに乗るから20ポンド(2900円)寄越しなさい」とのたまったの
だ。さすがに20ポンドは渡さなかったが、まんまとメシを食い逃げされた。職場に帰ってホームページを開くと案の
定、表紙だけだった。(木村正人)

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/print/column/gaishin/342771/

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