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● 安全上のご注意 ●

(ご使用前に必ずお読みください)

本製品のご使用に際しては,本マニュアルおよび本マニュアルで紹介している関連マニュアルをよくお
読みいただくと共に,安全に対して十分に注意を払って,正しい取扱いをしていただくようお願いいたし
ます。
本マニュアルで示す注意事項は,本製品に関するもののみについて記載したものです。シーケンサシス
テムとしての安全上のご注意に関しては,使用するCPUユニットのユーザーズマニュアルを参照してくだ
さい。
この●安全上のご注意●では,安全注意事項のランクを「危険」,「注意」として区分してあります。

取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,死亡または重傷を受ける
危険 可能性が想定される場合。

取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,中程度の傷害や軽傷を受
注意 ける可能性が想定される場合および物的損害だけの発生が想定される場合。

なお, 注意に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。

本マニュアルは必要なときに読めるよう大切に保管すると共に,必ず最終ユーザまでお届けいただくよ
うお願いいたします。

【設計上の注意事項】
危険
● インテリジェント機能ユニットのバッファメモリの中で,「システムエリア」にデータを書き込ま
ないでください。
また,シーケンサCPUからインテリジェント機能ユニットに対する出力信号の中で,「使用禁止」の
信号を出力(ON)しないでください。
「システムエリア」に対するデータの書込み,「使用禁止」の信号に対する出力を行うと,シーケンサ
システムが誤動作する危険性があります。

注意
● 制御線や通信ケーブルは,主回路や動力線などと束線したり,近接したりしないでください。
100mm以上を目安として離してください。
ノイズにより,誤動作の原因になります。

● 電源ON/OFF時に出力端子から瞬間的に電圧または電流が流れることがあります。アナログ出力が安
定してから制御を開始してください。

A - 1 A - 1
【取付け上の注意事項】
注意
● シーケンサは,使用するCPUユニットのユーザーズマニュアルに記載の一般仕様の環境で使用して
ください。
一般仕様の範囲以外の環境で使用すると,感電,火災,誤動作,製品の損傷あるいは劣化の原因に
なります。
● ユニット下部のユニット装着用レバーを押さえながら,ユニット固定用突起をベースユニットの固
定穴に確実に挿入し,ユニット固定穴を支点として装着してください。
ユニットが正しく装着されていないと,誤動作,故障,落下の原因になります。
振動の多い環境で使用する場合は,ユニットをネジで締め付けください。
● ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。
ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。
ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。
● ユニットの着脱は,必ずシステムで使用している外部供給電源を全相遮断してから行ってくださ
い。
全相遮断しないと,製品の損傷の恐れがあります。
オンラインユニット交換に対応したCPUユニットを使用したシステムおよびMELSECNET/Hリモート
I/O局は,オンライン中(通電中)でのユニット交換が可能です。
ただし,オンライン中(通電中)でのユニット交換が可能なユニットには制限があり,ユニットご
とに交換手順が決められています。
詳細については,本マニュアルのオンラインユニット交換の章を参照してください。
● ユニットの導電部分や電子部品には直接触らないでください。
ユニットの誤動作,故障の原因になります。

【配線上の注意事項】
注意
● FG端子は,シーケンサ専用のD種接地(第三種接地)以上で必ず接地を行ってください。
感電,誤動作の恐れがあります。
● 圧着端子は適合圧着端子を使用し,規定のトルクで締め付けてください。
先開形圧着端子を使用すると,端子ネジがゆるんだ場合に脱落し,故障の原因になります。
● 配線作業後,通電,運転を行う場合は,必ず製品に付属の端子カバーを取り付けてください。
端子カバーを取り付けないと,感電の恐れがあります。
● 端子ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。
端子ネジの締付けがゆるいと,短絡,誤動作の原因になります。
端子ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による短絡,誤動作の原因になります。
● ユニット内に,切粉や配線クズなどの異物が入らないように注意してください。
火災,故障,誤動作の原因になります。
● ユニットは,配線時にユニット内へ配線クズなどの異物が混入するのを防止するため,ユニット上
部に混入防止ラベルを貼り付けています。
配線作業中は,本ラベルをはがさないでください。
システム運転時は,放熱のために本ラベルを必ずはがしてください。

A - 2 A - 2
【立上げ・保守時の注意事項】
注意
● ユニットの分解,改造はしないでください。
故障,誤動作,ケガ,火災の原因になります。

● ユニットの着脱は,必ずシステムで使用している外部供給電源を全相遮断してから行ってくださ
い。
全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。
オンラインユニット交換に対応したCPUユニットを使用したシステムおよびMELSECNET/Hリモート
I/O局は,オンライン中(通電中)でのユニット交換が可能です。
ただし,オンライン中(通電中)でのユニット交換が可能なユニットには制限があり,ユニットご
とに交換手順が決められています。
詳細については,本マニュアルのオンラインユニット交換の章を参照してください。

● ユニットとベースおよび端子台の着脱は,製品ご使用後,50回以内としてください。(JIS B 3502
に準拠)
なお,50回を超えた場合は,誤動作の原因となる恐れがあります。

● 通電中に端子に触れないでください。
誤動作の原因になります。

● 清掃,端子ネジ,ユニット固定ネジの増し締めは,必ずシステムで使用している外部供給電源を全
相遮断してから行ってください。
全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。
ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。
ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。

● ユニットに触れる前には,必ず接地された金属などに触れて,人体などに帯電している静電気を放
電してください。
静電気を放電しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。

【廃棄時の注意事項】
注意

● 製品を廃棄するときは,産業廃棄物として扱ってください。

A - 3 A - 3
改 定 履 歴
※取扱説明書番号は,本説明書の裏表紙の左下に記載してあります。
印刷日付 ※取扱説明書番号 改 定 内 容
1999年 9月 SH(名)-080027-A 初版印刷
1999年12月 SH(名)-080027-B 一部修正
3.1.1項,3.4.2項,3.4.7項,5.2.2項,5.3.1項,索引
一部追加
EMC指令・低電圧指令への対応,5.4節のポイント,5.5節のポイント
2000年 6月 SH(名)-080027-C 機能バージョンBの内容を追加
一部修正
総称・略称について,3.1.3項,5.2.1項,5.2.2項
一部追加
1.1節,2.1節,3.1.1項,3.1.2項,3.2.1項,3.2.2項,3.3.1項,3.3.2項,
3.4.3項,4.5節,5.6.1項,7.2.3項,7.2.4項
追加
1.2節,2.2節,3.2.3項,付1,付1.1,付1.2,付1.3
2000年 9月 SH(名)-080027-D 一部修正
総称・略称について,2.1節,3.3.1項,3.4節,4.3節,5.3.3項,5.6.1項,
付1.2
2000年12月 SH(名)-080027-E 機種追加
Q68DAV,Q68DAI
一部修正
3.2節,3.2.1項,3.2.2項,3.2.3項,3.3.1項,3.3.2項,3.4.1項,
3.4.2項,3.4.3項,3.4.4項,3.4.6項,3.4.7項,4.5節,7.2.3項,
付1.3
一部追加
総称・略称について,製品構成,第1章,1.1節,2.1節,3.1.1項,
3.1.4項,4.1節,4.3節,7.1節,付2
2001年 4月 SH(名)-080027-F ソフトウェアパッケージ名称(GPP機能)から製品名(GX Developer)に呼
び名を統一した。
ユーティリティパッケージ(QDAU)から製品名(GX Configurator-DA)に呼び
名を統一した。
一部修正
EMC指令・低電圧指令への対応,総称・略称について,製品構成,2.1節,
2.2節,4.6節,5.2節,5.2.1項,5.2.2項,5.3.3項,付1.2

A - 4 A - 4
※取扱説明書番号は,本説明書の裏表紙の左下に記載してあります。
印刷日付 ※取扱説明書番号 改 定 内 容
2002年 1月 SH(名)-080027-G 機能バージョンCの内容を追加
一部修正
2.2節,3.2.2項,3.2.3項,3.4.1項,4.2節,6.2節
一部追加
安全上のご注意,総称・略称について,2.1節,3.1.1項,3.2節,3.2.2項,
3.2.3項,4.3節,4.6節,5.2.1項,5.2.2項,8.1節,8.2.1項,付1.1,
付1.2,付1.3
追加
3.4.2項,3.4.3項,3.4.4項,3.4.12項,3.4.13項,3.4.14項,
7章,付2,付2.1,付2.2,付2.3
移動
3.4.2項~3.4.8項→3.4.5項~3.4.11項,7章→8章,付2→付3
2002年 4月 SH(名)-080027-H 一部修正
3.4.6項,4.5節,4.6節,7.3.1項,7.3.2項,7.3.3項,7.3.4項,7.3.5項,
7.3.6項,7.4節,付1.1
一部追加
3.3.2項,8.2.3項
2003年 1月 SH(名)-080027-I 一部修正
安全上のご注意,1.2節,2.1節,3.2節,3.2.1項,3.2.3項,3.3.1項,
3.3.2項,3.4.1項~3.4.4項,3.4.14項,4.3節,4.5節,5.1節,5.2.1項,
5.2.2項,5.3.2項,5.4節,5.5節,5.6.1項~5.6.3項,6.1.1項,
7.3.3項~7.3.6項,7.4節,付1.1,付1.2,付1.3,付2.2,付2.3
追加
5.6.4項,5.6.5項
2003年 5月 SH(名)-080027-J 一部修正
2.1節,2.2節,3.1.1項,3.4.1項,3.4.2項,3.4.3項,3.4.4項,
3.4.13項,3.4.14項,4.5節,4.6節,5.3.1項
2004年 5月 SH(名)-080027-K リモートI/Oネットで使用する場合のプログラム例を追加
一部修正
2.2節,3.1.4項,3.2.1項,3.2.2項,3.4.7項,4.5節,6章,7.1節,
7.3.1項~7.3.6項
2004年 8月 SH(名)-080027-L 一部修正
1.1節,5.1節,5.2.1項,5.2.2項,5.3.1項,5.3.2項,5.3.3項,5.6.1項,
5.6.2項,5.6.3項
一部追加
5.6.4項,5.7節,5.8節

A - 5 A - 5
印刷日付 ※取扱説明書番号 改 定 内 容
2004年10月 SH(名)-080027-M 一部修正
安全上のご注意,2.1節,3.1.1項,4.1節,6.2節,6.2.1項
2005年 8月 SH(名)-080027-N 機種追加
Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAIN
一部修正
EMC指令・低電圧指令への対応,総称・略称について,製品構成,1.1節,
2.1節,3.4.3項,3.4.4項,4.3節,第5章,6.1.1項,6.2.1項,6.2.2項,
第7章,8.2.5項,付2.2,付2.3,付3
一部追加
付1.4
2006年 3月 SH(名)-080027-O 一部修正
安全上のご注意,4.6節,付2
2006年 9月 SH(名)-080027-P 一部修正
6.1.1項,6.1.2項,6.2.1項,6.2.2項
2006年12月 SH(名)-080027-Q 一部修正
3.2.2項,4.4.2項,4.5節,4.6節
2007年6月 SH(名)-080027-R 一部修正
4.3節,付3
2007年10月 SH(名)-080027-S 一部修正
安全上のご注意,総称・略称について,1.1節,2.1節,2.3節,4.1節,
4.6節,5.2.1項,5.2.2項,7.3.3項,7.3.5項,8.1節,付1.1,付2,
付2.1,付2.2,付2.3
追加
2.2節
2008年 5月 SH(名)-080027-T 一部修正
EMC指令・低電圧指令への対応,総称・略称について,2.1節,4.1節,
5.2.1項,5.2.2項,5.3.2項,5.3.3項,5.4節,5.5節,5.6.1項,第7章,
7.1節
2009年 4月 SH(名)-080027-U 一部修正
安全上のご注意,マニュアルについて,総称・略称について,製品構成,
1.1節,2.1節~2.3節,3.1.1項,3.1.2項,3.2.1項,3.2.2項,3.3.2項,
3.4.1項~3.4.4項,3.4.9項,4.1節,4.3節,4.5節,5.1節,5.2.1項,
5.3.1項,5.3.3項,5.4節,5.5節,5.6.1項,5.7節,6.2.2項,第7章,
7.2節,7.3.1項~7.3.6項,8.1節,8.2.3項,8.2.5項,付2,付2.1~付2.3,
付3

本書によって,工業所有権その他の権利の実施に対する保証,または実施権を許諾するものではありません。また
本書の掲載内容の使用により起因する工業所有権上の諸問題については,当社は一切その責任を負うことができません。

© 1999 MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION

A - 6 A - 6
は じ め に

このたびは,三菱汎用シーケンサMELSEC-Qシリーズをお買い上げいただきまことにありがとうございました。
ご使用前に本書をよくお読みいただき,Qシリーズシーケンサの機能・性能を十分ご理解のうえ,正しくご
使用くださるようお願い致します。

目 次
安全上のご注意 ············································································ A- 1
改定履歴 ·················································································· A- 4
はじめに ·················································································· A- 7
目次 ······················································································ A- 7
マニュアルについて ········································································ A-10
EMC指令・低電圧指令への対応 ······························································· A-11
総称・略称について ········································································ A-11
製品構成 ·················································································· A-12

第1章 概 要 1- 1~1- 2

1.1 特 長 ············································································· 1- 1
1.2 機能バージョンB以降で追加された機能について ·········································· 1- 2

第2章 システム構成 2- 1~2- 9

2.1 適用システム ········································································· 2- 1


2.2 システム構成上の注意事項 ····························································· 2- 6
2.3 機能バージョン,シリアルNo.,ソフトウェアバージョンの確認方法 ························ 2- 7

第3章 仕 様 3- 1~3-29

3.1 性能仕様 ············································································· 3- 1


3.1.1 性能仕様一覧 ····································································· 3- 1
3.1.2 入出力変換特性 ··································································· 3- 4
3.1.3 精 度 ········································································· 3- 9
3.1.4 変換速度 ········································································· 3- 9
3.2 D/A変換ユニットの機能 ································································ 3-10
3.2.1 同期出力機能 ····································································· 3-10
3.2.2 アナログ出力HOLD/CLEAR機能 ······················································· 3-11
3.2.3 シーケンサCPU STOP時のアナログ出力テスト ········································· 3-12
3.3 シーケンサCPUに対する入出力信号 ······················································ 3-13
3.3.1 入出力信号一覧 ··································································· 3-13
3.3.2 入出力信号詳細 ··································································· 3-14
3.4 バッファメモリ ······································································· 3-18
3.4.1 バッファメモリの割付け(Q62DAN,Q62DA) ············································· 3-19
3.4.2 バッファメモリの割付け(Q64DAN,Q64DA) ············································· 3-20
3.4.3 バッファメモリの割付け(Q68DAVN,Q68DAV) ··········································· 3-22
3.4.4 バッファメモリの割付け(Q68DAIN,Q68DAI) ··········································· 3-23
3.4.5 D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0) ······························ 3-25
3.4.6 CH□ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1~Un\G8) ····················· 3-25
3.4.7 CH□設定値チェックコード(バッファメモリアドレス11~18:Un\G11~Un\G18) ········· 3-26

A - 7 A - 7
3.4.8 エラーコード(バッファメモリアドレス19:Un\G19) ································· 3-26
3.4.9 設定レンジ(バッファメモリアドレス20,21:Un\G20,Un\G21) ························· 3-27
3.4.10 オフセット・ゲイン設定モード オフセット・ゲイン指定
(バッファメモリアドレス22,23:Un\G22,Un\G23) ·································· 3-27
3.4.11 オフセット・ゲイン調整値指定(バッファメモリアドレス24:Un\G24) ················ 3-28
3.4.12 モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,Un\G159) ················ 3-28
3.4.13 待避データ種別設定(バッファメモリアドレス200:Un\G200)
(Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DAのみ) ··············································· 3-28
3.4.14 工場出荷設定およびユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値
(バッファメモリアドレス202~233:Un\G202~Un\G233) ···························· 3-29

第4章 運転までの設定と手順 4- 1~4-15

4.1 取扱い上の注意事項 ··································································· 4- 1


4.2 運転までの設定と手順 ································································· 4- 2
4.3 各部の名称 ··········································································· 4- 3
4.4 配 線 ············································································· 4- 5
4.4.1 配線上の注意事項 ································································· 4- 5
4.4.2 外部配線 ········································································· 4- 6
4.5 インテリジェント機能ユニットスイッチ設定 ············································· 4- 8
4.6 オフセット・ゲイン設定 ······························································· 4-12

第5章 ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA) 5- 1~5-32

5.1 ユーティリティパッケージの機能 ······················································· 5- 1


5.2 ユーティリティパッケージのインストール・アンインストール ····························· 5- 2
5.2.1 ご使用上の注意事項 ································································ 5- 2
5.2.2 動作環境 ········································································· 5- 4
5.3 ユーティリティパッケージの操作説明 ··················································· 5- 6
5.3.1 ユーティリティの共通操作方法 ······················································ 5- 6
5.3.2 操作概要 ········································································· 5- 9
5.3.3 インテリジェント機能ユニットユーティリティの起動 ································· 5-11
5.4 初期設定 ············································································· 5-14
5.5 自動リフレッシュ設定 ································································· 5-15
5.6 モニタ/テスト ······································································· 5-17
5.6.1 モニタ/テスト画面 ······························································· 5-17
5.6.2 オフセット・ゲイン設定の操作(機能バージョンC以降) ······························ 5-20
5.6.3 オフセット・ゲイン設定の操作(機能バージョンB以前) ······························ 5-21
5.6.4 変換特性確認 ····································································· 5-23
5.6.5 待避データ(Q62DAN/Q64DAN/Q62DA/Q64DA) ············································ 5-25
5.6.6 待避データ(Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAI) ········································ 5-26
5.7 初期設定/自動リフレッシュ設定のFB変換 ··············································· 5-27
5.8 FBの使い方 ··········································································· 5-28
5.8.1 概要 ············································································· 5-28
5.8.2 シーケンスプログラムへのFB貼り付け ··············································· 5-30
5.8.3 シーケンスプログラムを変換(コンパイル)する ····································· 5-31

第6章 プログラミング 6- 1~6-11

6.1 通常のシステム構成で使用する場合 ····················································· 6- 1


6.1.1 ユーティリティパッケージを使用した場合のプログラム例 ····························· 6- 2

A - 8 A - 8
6.1.2 ユーティリティパッケージを使用しない場合のプログラム例 ··························· 6- 4
6.2 リモートI/Oネットで使用する場合 ······················································ 6- 6
6.2.1 ユーティリティパッケージを使用した場合のプログラム例 ····························· 6- 7
6.2.2 ユーティリティパッケージを使用しない場合のプログラム例 ··························· 6-10

第7章 オンラインユニット交換 7- 1~7-31

7.1 オンラインユニット交換の条件 ························································· 7- 2


7.2 オンラインユニット交換時の動作 ······················································· 7- 3
7.3 オンラインユニット交換の手順 ························································· 7- 4
7.3.1 工場出荷設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合 ··················· 7- 4
7.3.2 工場出荷設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合 ················· 7- 8
7.3.3 ユーザレンジ設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合
(別システムを用意できる場合) ··················································· 7-12
7.3.4 ユーザレンジ設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合
(別システムを用意できない場合) ················································· 7-16
7.3.5 ユーザレンジ設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合
(別システムを用意できる場合) ··················································· 7-21
7.3.6 ユーザレンジ設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合
(別システムを用意できない場合) ················································· 7-25
7.4 レンジ基準表 ········································································· 7-30
7.5 オンラインユニット交換時の注意事項 ··················································· 7-31

第8章 トラブルシューティング 8- 1~8- 5

8.1 エラーコード一覧 ····································································· 8- 1


8.2 トラブルシューティング ······························································· 8- 2
8.2.1 「RUN」LEDが点滅または消灯した場合 ··············································· 8- 2
8.2.2 「ERROR」LEDが点灯または点滅した場合 ············································· 8- 2
8.2.3 アナログ出力値が出ない場合 ······················································· 8- 3
8.2.4 アナログ出力値がHOLDしない場合 ··················································· 8- 4
8.2.5 GX DeveloperのシステムモニタによるD/A変換ユニットの状態確認 ······················ 8- 4

付 録 付- 1~付-19

付1 D/A変換ユニットの機能アップについて ················································· 付- 1
付1.1 D/A変換ユニットの機能比較 ······················································· 付- 1
付1.2 D/A変換ユニットの機能とGX Configurator-DAのソフトウェアバージョンの組合せ ······· 付- 1
付1.3 機能バージョンAから機能バージョンB以降へのユニット置換え時の注意事項 ············ 付- 2
付1.4 Q62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIからQ62DAN/Q64DAN/Q68DAVN/Q68DAINへのユニット置換え時の
注意事項 ········································································ 付- 3
付2 専用命令一覧 ········································································ 付- 4
付2.1 G(P).OFFGAN ····································································· 付- 5
付2.2 G(P).OGLOAD ····································································· 付- 7
付2.3 G(P).OGSTOR ····································································· 付-11
付3 外形寸法図 ·········································································· 付-16

索 引 索引- 1~索引- 3

A - 9 A - 9
マニュアルについて

本製品に関連するマニュアルには,下記のものがあります。
必要に応じて本表を参考にしてご依頼ください。

関連マニュアル

マニュアル番号
マニュアル名称 標準価格
(形名コード)
GX Developer Version8 オペレーティングマニュアル
GX Developerでのプログラムの作成方法,プリントアウト方法,モニタ方法,デバッグ方法 SH-080356
などについて説明しています。 \4,000
(13JV69)
(別売)

GX Developer Version8 オペレーティングマニュアル


(ファンクションブロック編) SH-080359
GX Developerでのファンクションブロックの作成方法,プリントアウト方法などについて説 \1,500
明しています。 (13JV72)
(別売)

備 考

単品でマニュアルを希望する場合は,印刷物を別売で用意していますので上記表の
マニュアル番号(形名コード)にてご用命願います。

A - 10 A - 10
EMC指令・低電圧指令への対応

(1) シーケンサシステムについて
お客様の製品にEMC指令・低電圧指令対応の弊社シーケンサを組み込んでEMC指
令・低電圧指令に適合させるときは,QCPUユーザーズマニュアル(ハードウェア
設計・保守点検編)の第9章「EMC指令・低電圧指令」を参照してください。
シーケンサのEMC指令・低電圧指令対応品は,本体の定格銘板にCEのマークが印刷
されています。

(2) 本製品について
本製品をEMC指令・低電圧指令に適合させるための独自の対策は,必要ありません。

総称・略称について

本マニュアルでは,特に明記する場合を除き,下記に示す総称・略称を使って説明
します。

総称/略称 総称・略称の内容
D/A変換ユニット Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAIN,Q62DA,Q64DA,Q68DAV,Q68DAIの総称。
DOS/Vパソコン IBM PC/AT および互換機のDOS/V対応のパソコン。(PC98-NX を含む。)
R R

製品形名SWnD5C-GPPW-J,SWnD5C-GPPW-JA,SWnD5C-GPPW-JV,SWnD5C-GPPW-JVAの総称製品名。
GX Developer (n=バージョン4以降を意味します。)
-Aは複数ライセンス品,-Vはバージョンアップ品を意味します。
ディジタル-アナログ変換ユニット設定・モニタツールGX Configurator-DA(SW2D5C-QDAU-J)の略
GX Configurator-DA
称。
PC-9800 R
PC-9800 シリーズの略称。(PC98-NX を除く。)
R R

Q00JCPU,Q00CPU,Q01CPU,Q02CPU,Q02HCPU,Q06HCPU,Q12HCPU,Q25HCPU,Q02PHCPU,Q06PHCPU,
Q12PHCPU,Q25PHCPU,Q12PRHCPU,Q25PRHCPU,Q00UJCPU,Q00UCPU,Q01UCPU,Q02UCPU,Q03UDCPU,
QCPU(Qモード)
Q04UDHCPU,Q06UDHCPU,Q10UDHCPU,Q13UDHCPU,Q20UDHCPU,Q26UDHCPU,Q03UDECPU,Q04UDEHCPU,
Q06UDEHCPU,Q10UDEHCPU,Q13UDEHCPU,Q20UDEHCPU,Q26UDEHCPUの総称。
プロセスCPU Q02PHCPU,Q06PHCPU,Q12PHCPU,Q25PHCPUの総称。
二重化CPU Q12PRHCPU,Q25PRHCPUの総称。
パソコン DOS/VパソコンおよびPC-9800 の総称。 R

工場出荷設定 アナログ出力レンジの1~5V,0~5V,-10~10V,4~20mA,0~20mAの総称。
FB ファンクションブロックの略称。
Microsoft Windows Vista Home Basic Operating System,
R R

Microsoft Windows Vista Home Premium Operating System,


R R

Windows Vista R
Microsoft Windows Vista Business Operating System,
R R

Microsoft Windows Vista Ultimate Operating System,


R R

Microsoft Windows Vista Enterprise Operating Systemの総称。


R R

Microsoft Windows XP Professional Operating System,


R R

Windows XPR

Microsoft Windows XP Home Edition Operating Systemの総称。


R R

A - 11 A - 11
製品構成

本製品の製品構成を次に示します。

形 名 品 名 個 数
Q62DAN Q62DAN形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q64DAN Q64DAN形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAVN形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAVN
FG端子用L形金具 1
Q68DAIN形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAIN
FG端子用L形金具 1
Q62DA Q62DA形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q64DA Q64DA形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAV形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAV
FG端子用L形金具 1
Q68DAI形ディジタル-アナログ変換ユニット 1
Q68DAI
FG端子用L形金具 1
SW2D5C-QDAU-J GX Configurator-DA Version2(1ライセンス品) (CD-ROM) 1
SW2D5C-QDAU-JA GX Configurator-DA Version2(複数ライセンス品) (CD-ROM) 1

A - 12 A - 12
1.概 要
MELSEC-Q

第1章 概 要

本ユーザーズマニュアルは,MELSEC-QシリーズのCPUユニット(以下シーケンサCPU
1
と略す)と組み合わせて使用する下記ディジタル-アナログ変換ユニットの仕様,取
扱い,プログラミング方法などについて説明したものです。
・Q62DAN形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q62DANと略す)
・Q64DAN形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q64DANと略す)
・Q68DAVN形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q68DAVNと略す)
・Q68DAIN形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q68DAINと略す)
・Q62DA形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q62DAと略す)
・Q64DA形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q64DAと略す)
・Q68DAV形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q68DAVと略す)
・Q68DAI形ディジタル-アナログ変換ユニット(以下Q68DAIと略す)
本文中は,Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAIN,Q62DA,Q64DA,Q68DAV,Q68DAIを総称して
D/A変換ユニットと記載します。

1.1 特 長

(1) 用途にあわせて機種選択
・Q62DAN,Q62DA······ 2チャンネル,チャンネルごとに電圧出力または,電流出
力が選択できます。
・Q64DAN,Q64DA······ 4チャンネル,チャンネルごとに電圧出力または,電流出
力が選択できます。
・Q68DAVN,Q68DAV···· 8チャンネルすべて電圧出力です。
・Q68DAIN,Q68DAI···· 8チャンネルすべて電流出力です。

(2) 安全性,耐ノイズ性が向上(Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAINのみ)
外部供給電源とアナログ出力チャンネル間を絶縁しているため,安全性,耐ノイ
ズ性が向上します。

(3) 高速変換処理
変換速度は,80μs/チャンネルの高速処理です。

(4) 高精度
変換精度は,±0.1%(使用温度25±5℃)の高精度です。

(5) 分解能モードの切換え
用途に応じて分解能モードを切り換え,分解能を1/4000,1/12000,1/16000に選
択設定できます。

(6) 出力レンジの切換え
出力レンジ*1切換えが,GX Developerから簡単に設定できます。
*1: 出力レンジとは,オフセット・ゲイン設定の種類を示します。一般によく使
われるものはデフォルトで持っていますが,ユーザでオフセット・ゲイン設
定を行って使用することもできます。

(7) 同期出力機能
シーケンサCPUからディジタル値書き込み後,アナログ値が出力されるまでの時間
を一定(120μs)にする機能です。シーケンサCPUの定周期実行タイププログラムや,
コンスタントスキャン機能*1と組み合わせ,高精度なアナログ制御ができます。
*1: コンスタントスキャン機能とは,シーケンスプログラムを一定時間間隔で実
行する機能です。

1 - 1 1 - 1
1.概 要
MELSEC-Q

(8) アナログ出力HOLD/CLEAR機能
CPUユニットがSTOP状態または,停止エラーのとき,アナログ出力値を保持するか,
1 クリアするかを設定する機能です。

(9) GX Configurator-DAによる簡単設定
別売のGX Configurator-DAを使用すると,D/A変換ユニットの設定を画面上で行え
るため,シーケンスプログラムを削減できます。
また,ユニットの設定状態や動作状態の確認が容易になります。
設定したインテリジェント機能ユニットパラメータからFB*1を自動生成して,
シーケンスプログラムで利用することができます。
*1: FBは,シーケンスプログラム内で繰り返し使用する回路ブロックを部品化
(FB)して,シーケンスプログラムの中で流用するための機能です。
これにより,プログラム開発を効率化するとともにプログラムミスを削減し,
プログラムの品質を向上できます。
FBについての詳細は,『GX Developer Version8オペレーティングマニュアル(ファ
ンクションブロック編)』を参照してください。

1.2 機能バージョンB以降で追加された機能について

(1) 機能バージョンBで追加された機能
機能バージョンBのD/A変換ユニットで追加された機能を以下に示します。

項 目 機能概要 参照項
マルチCPUシステムに対応しています。機能バージョンB以降のシーケンサCPU
マルチCPUシステム対応 2.1節
が必要です。
シーケンサCPU STOP時の シーケンサCPU STOP時にCH.□出力許可/禁止フラグを強制的にONすると,D/A
3.2.3項
アナログ出力テスト 変換値が出力されます。
用途に応じて分解能モードを切り換え,分解能を1/4000,1/12000,1/16000
分解能モード 3.2節
に選択設定ができます。
高分解能モード状態フラグ
高分解能モードに設定されているときONします。 3.3節
(X8)

(2) 機能バージョンCで追加された機能
機能バージョンCのD/A変換ユニットで追加された機能を以下に示します。

項 目 機能概要 参照項
システムを停止することなくユニット交換が行えます。機能バージョンC以降
オンラインユニット交換 7章
のシーケンサCPUが必要です。
モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,Un\G159)と動
作条件設定要求(Y9)により,シーケンサCPUをリセットすることなく,通常 3.4.12項
モードとオフセット・ゲイン設定モードの移行を行います。
シーケンサCPUのリセット
専用命令(G(P).OFFGAN)により,シーケンサCPUをリセットすることなく,通
不要なモード移行 付2.1
常モードとオフセット・ゲイン設定モードの移行を行います。
GX Configurator-DAにより,シーケンサCPUをリセットすることなく,通常モー
5.6.2項
ドとオフセット・ゲイン設定モードの移行を行います。

ポイント
(1) 機能バージョンによる機能比較については,付1.1を参照してください。
(2) 機能バージョンの確認方法は,2.3節を参照してください。

1 - 2 1 - 2
2.システム構成
MELSEC-Q

第2章 システム構成

D/A変換ユニットのシステム構成について説明します。
2.1 適用システム

適用システムについて説明します。
2
(1) 装着可能ユニット,装着可能枚数,装着可能ベースユニット
(a) CPUユニットに装着時
D/A変換ユニットの装着可能CPUユニット,装着可能枚数および装着可能ベー
スユニットを示します。
他の装着ユニットとの組合せ,装着枚数によっては電源容量の不足が発生す
る場合があります。
ユニット装着時,必ず電源容量を考慮してください。
電源容量が不足する場合は,装着するユニットの組合せを検討してください。

装着可能CPUユニット 装着可能ベースユニット*2
装着可能枚数*1
CPU種別 CPU形名 基本ベースユニット 増設ベースユニット
Q00JCPU 最大16枚
ベーシックモデル
Q00CPU ○ ○
QCPU 最大24枚
Q01CPU
Q02CPU
Q02HCPU
ハイパフォーマン
Q06HCPU 最大64枚 ○ ○
スモデルQCPU
Q12HCPU
Q25HCPU
Q02PHCPU
Q06PHCPU
プロセスCPU 最大64枚 ○ ○
Q12PHCPU
Q25PHCPU
シーケンサCPU Q12PRHCPU
二重化CPU 最大53枚 × ○
Q25PRHCPU
Q00UJCPU 最大8枚
Q00UCPU
最大24枚
Q01UCPU
Q02UCPU 最大36枚
Q03UDCPU
ユニバーサルモデ
Q04UDHCPU ○ ○
ルQCPU
Q06UDHCPU
Q10UDHCPU 最大64枚
Q13UDHCPU
Q20UDHCPU
Q26UDHCPU
○:装着可能,×:装着不可能

2 - 1 2 - 1
2.システム構成
MELSEC-Q

装着可能CPUユニット 装着可能ベースユニット*2
装着可能枚数*1
CPU種別 CPU形名 基本ベースユニット 増設ベースユニット
Q03UDECPU
Q04UDEHCPU
Q06UDEHCPU
ユニバーサルモデ
Q10UDEHCPU 最大64枚 ○ ○
シーケンサCPU ルQCPU
2 Q13UDEHCPU
Q20UDEHCPU
Q26UDEHCPU
安全CPU QS001CPU 装着不可能 × ×*3
Q06CCPU-V-H01
Q06CCPU-V
C言語コントローラユニット 最大64枚 ○ ○
Q06CCPU-V-B
Q12DCCPU-V
○:装着可能,×:装着不可能

*1: CPUユニットのI/O点数範囲内に限ります。
*2: 装着可能ベースユニットの任意のI/Oスロットに装着できます。
*3: 安全CPUには,増設ベースユニットを接続できません。

備 考

C言語コントローラユニットで使用する場合,C言語コントローラユニット
のユーザーズマニュアルを参照してください。

(b) MELSECNET/HのリモートI/O局に装着時
D/A変換ユニットの装着可能ネットワークユニット,装着可能枚数および装着
可能ベースユニットを示します。
他の装着ユニットとの組合せ,装着枚数によっては電源容量の不足が発生す
る場合があります。
ユニット装着時,必ず電源容量を考慮してください。
電源容量が不足する場合は,装着するユニットの組合せを検討してください。

装着可能ベースユニット*2
装着可能ネットワークユ *1
装着可能枚数 リモートI/O局の基本 リモートI/O局の増設
ニット
ベースユニット ベースユニット
QJ72LP25-25
QJ72LP25G 最大64枚 ○ ○
QJ72BR15
○:装着可能,×:装着不可能

*1: ネットワークユニットのI/O点数範囲内に限ります。
*2: 装着可能ベースユニットの任意のI/Oスロットに装着できます。

備 考

ベーシックモデルQCPU,C言語コントローラユニットは,MELSECNET/HリモートI/O
ネットを構築できません。
2 - 2 2 - 2
2.システム構成
MELSEC-Q

(2) マルチCPUシステムへの対応
マルチCPUシステムでD/A変換ユニットを使用する場合は,最初に下記のマニュア
ルを参照してください。
・QCPUユーザーズマニュアル(マルチCPUシステム編)
(a) 対応D/A変換ユニット
マルチCPUシステムでD/A変換ユニットを使用する場合は,機能バージョンB
以降のD/A変換ユニットを使用してください。
(b) インテリジェント機能ユニットパラメータ
インテリジェント機能ユニットパラメータのPC書込みは,D/A変換ユニットの
管理CPUにのみ行ってください。

(3) オンラインユニット交換への対応
オンラインユニット交換を行う場合は,機能バージョンC以降のユニットを使用し
てください。

2 - 3 2 - 3
2.システム構成
MELSEC-Q

(4) 対応ソフトウェアパッケージ
D/A変換ユニットを使用するシステムとソフトウェアパッケージの対応は以下の
とおりです。
D/A変換ユニットを使用時は,GX Developerが必要です。
ソフトウェアバージョン
*1*2
GX Developer GX Configurator-DA
シングルCPU
Version 7以降 Version 1.10L以降
システム
Q00J/Q00/Q01CPU (SW0D5C-QDAU 60G以前は
マルチCPU
Version 8以降 使用不可)
システム
シングルCPU
Version 4以降 SW0D5C-QDAU 00A以降
Q02/Q02H/Q06H/ システム
Q12H/Q25HCPU マルチCPU
Version 6以降 SW0D5C-QDAU 20C以降
システム
シングルCPU
システム
Q02PH/Q06PHCPU Version 8.68W以降
マルチCPU
Version 1.13P以降
システム
(SW0D5C-QDAU 60G以前は
シングルCPU
使用不可)
システム
Q12PH/Q25PHCPU Version 7.10L以降
マルチCPU
システム
二重化
Q12PRH/Q25PRHCPU Version 8.45X以降 Version 1.15R以降
システム
シングル
Q00UJ/Q00U/ CPUシステム
Version 8.76E以降
Q01UCPU マルチCPU
システム
シングル
Q02U/Q03UD/ CPUシステム
Version 8.48A以降
Q04UDH/Q06UDHCPU マルチCPU
システム
シングル
CPUシステム
Q10UDH/Q20UDHCPU Version 8.76E以降
マルチCPU
システム
Version 2.06G以降
シングル
CPUシステム
Q13UDH/Q26UDHCPU Version 8.62Q以降
マルチCPU
システム
シングル
Q03UDE/Q04UDEH/
CPUシステム
Q06UDEH/Q13UDEH/ Version 8.68W以降
マルチCPU
Q26UDEHCPU
システム
シングル
Q10UDEH/ CPUシステム
Version 8.76E以降
Q20UDEHCPU マルチCPU
システム
MELSECNET/H リモートI/O局に装着
Version 6以降 SW0D5C-QDAU 30D以降
する場合

2 - 4 2 - 4
2.システム構成
MELSEC-Q

*1: D/A変換ユニットの機能とGX Configurator-DAのソフトウェアバージョンの


組合せについては付1.2を参照してください。
Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAI使用時は,SW0D5C-QDAU 60G以降の製品を使
用してください。
*2: Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAINの形名選択は,GX Configurator-DA Version
2.03D以降で可能です。
それより前のソフトウェアパッケージを使用する場合は,それぞれ“N”の
ない形名を選択すれば,同様に使用できます。

ポイント
(1) 機能バージョンCの製品は機能バージョンAおよび機能バージョンBの製品の機
能を含んでいます。
なお,Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAINには機能バージョンA,機能バージョン
Bの製品はありません。
(2) GX Configurator-DAのバージョンにより対応しているシステム,CPUユニット
およびD/A変換ユニットの機能が異なります。
GX Configurator-DAの最新バージョンは,MELFANSwebホームページからダウン
ロードしてください。
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/melfansweb
ただし,メジャーバージョンが異なる製品間でのバージョンアップはできませ
ん。

2 - 5 2 - 5
2.システム構成
MELSEC-Q

2.2 システム構成上の注意事項

(1) 二重化CPUで使用する場合
(a) 専用命令について
専用命令は使用できません。
(b) GX Configurator-DAについて
GX Developerで増設ベースユニット上のインテリジェント機能ユニットを経
由して,二重化CPUにアクセスする場合,GX Configurator-DAは使用できませ
ん。
下記に示す通信経路で二重化CPUに接続してください。

1 2

基本ベースユニット

増設ベースユニット

(使用できません)

1 CPU直結による接続

2 基本ベースユニット上のインテリジェント機能ユニットを経由した接続
(Ethernetユニット,MELSECNET/Hユニット,CC-Linkユニット経由)

2 - 6 2 - 6
2.システム構成
MELSEC-Q

2.3 機能バージョン,シリアルNo.,ソフトウェアバージョンの確認方法

D/A変換ユニットの機能バージョンとGX Configurator-DAのソフトウェアバージョン
の確認方法を示します。

(1) 機能バージョン,シリアルNo.の確認方法
D/A変換ユニットのシリアルNo.と機能バージョンは,定格銘板やユニット前面,
GX Developerのシステムモニタで確認できます。

(a) 定格銘板での確認
定格銘板は,D/A変換ユニットの側面にあります。

シリアルNo.(上5桁)
機能バージョン
11011 C
適合する規格マークが
記載されています。

2 - 7 2 - 7
2.システム構成
MELSEC-Q

(b) ユニット前面での確認
ユニット前面(下部)に定格銘板に記載されているシリアルNo.と機能バー
ジョンを表示しています。

1101110000000000-C 機能バージョン

シリアルNo.

備 考

シリアルNo.の前面への表示は,2009年1月から順次実施しています。
切替え時期に生産した製品については,シリアルNo.のユニット前面への表示に対応
していない場合があります。

(c) システムモニタ(製品情報一覧)での確認
システムモニタの表示は,GX Developer の[ 診断] → [ システムモニタ] の
製品情報一覧ボタンをクリックします。

機能バージョン

シリアルNo. 製造番号

① 製造番号の表示
D/A変換ユニットは,製造番号表示に未対応のため“-”が表示されます。

2 - 8 2 - 8
2.システム構成
MELSEC-Q

ポイント
定格銘板,ユニット前面に記載されているシリアルNo.と,GX Developerの製品情
報一覧に表示されるシリアルNo.は異なることがあります。
・ 定格銘板,ユニット前面のシリアルNo.は,製品の管理情報を示しています。
・ GX Developerの製品情報一覧に表示されるシリアルNo.は,製品の機能情報を示
しています。
製品の機能情報は,機能追加時に更新されます。

(2) GX Configurator-DAのソフトウェアバージョンの確認方法
GX Configurator-DAのソフトウェアバージョンは,GX Developerの[ヘルプ]→[製
品情報]で確認できます。

ソフトウェアバージョン

(GX Developer Version 7の場合)

備 考

GX Configurator-DAは,SW0D5C-QDAU 60Gのバージョンアップ品から製品のバージョ
ン表記が下記に変わりました。

従来品 バージョンアップ品以降
SW0D5C-QDAU 60G → GX Configurator-DA Version 1.10L

2 - 9 2 - 9
3.仕 様
MELSEC-Q

第3章 仕 様

3.1 性能仕様

3.1.1 性能仕様一覧

(1) Q62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAIN

表3.1 性能仕様一覧
形 名
Q62DAN Q64DAN Q68DAVN Q68DAIN
項 目
3 アナログ出力点数 2点(2チャンネル) 4点(4チャンネル) 8点(8チャンネル)
16ビット符号付バイナリ
ディジタル入力
(通常分解能モード:-4096~4095,高分解能モード:-12288~12287,-16384~16383)
電圧 DC-10~10V(外部負荷抵抗値 1kΩ~1MΩ) ―
アナログ出力 DC0~20mA(外部負荷抵
電流 DC0~20mA(外部負荷抵抗値 0Ω~600Ω) ―
抗値 0Ω~600Ω)

通常分解能モード 高分解能モード
アナログ出力レンジ
ディジタル入力値 最大分解能 ディジタル入力値 最大分解能
0~5V 1.25mV 0.416mV
0~4000 0~12000
1~5V 1.0mV 0.333mV
電圧
入出力特性,最大分解能 -10~10V 2.5mV -16000~16000 0.625mV
-4000~4000
ユーザレンジ設定 0.75mV -12000~12000 0.333mV
0~20mA 5μA 1.66μA
0~4000 0~12000
電流 4~20mA 4μA 1.33μA
ユーザレンジ設定 -4000~4000 1.5μA -12000~12000 0.83μA

精度 周囲温度
±0.1%以内(電圧:±10mV,電流:±20μA)
( ア ナ ロ グ出力 25±5℃
値 の 最 大 値に対 周囲温度
±0.3%以内(電圧:±30mV,電流:±60μA)
する精度)*1 0~55℃
変換速度 80μs/チャンネル
電圧 ±12V ―
絶対最大出力
電流 21mA ― 21mA
E2PROM書込み回数 最大10万回
出力短絡保護 あり
入出力端子とシーケンサ電源間 :フォトカプラ絶縁
絶縁方式 出力チャンネル間 :非絶縁
外部供給電源とアナログ出力間 :トランス絶縁
入出力端子とシーケンサ電源間 :AC500V 1分間
絶縁耐圧
外部供給電源とアナログ出力間 :AC500V 1分間
入出力端子とシーケンサ電源間 :DC500V 20MΩ以上
絶縁抵抗
外部供給電源とアナログ出力間 :DC500V 20MΩ以上
入出力占有点数 16点(I/O割付:インテリ16点)
接続端子 18点端子台
適合電線サイズ 0.3~0.75mm2
FG端子 : R1.25-3 , 1.25-YS3 , RAV1.25-3 ,
V1.25-YS3A
適合圧着端子 R1.25-3(スリーブ付圧着端子は使用できません)
FG端子以外 :R1.25-3(スリーブ付圧着端子は使
用できません)
DC24V +20%,-15%
リップル,スパイク500mVP-P以下
外部供給電源 突入電流:2.5A, 突入電流:2.5A, 突入電流:2.5A, 突入電流:2.5A,
250μs以下 260μs以下 230μs以下 230μs以下
0.15A 0.24A 0.20A 0.27A
内部消費電流(DC5V) 0.33A 0.34A 0.38A 0.38A
質 量 0.19kg 0.20kg 0.20kg 0.20kg

3 - 1 3 - 1
3.仕 様
MELSEC-Q

*1:精度を満足するには30分のウォームアップ(通電)が必要です。

備 考
D/A変換ユニットの一般仕様は,使用されるCPUユニットのユーザーズマニュアルを
参照してください。

3 - 2 3 - 2
3.仕 様
MELSEC-Q

(2) Q62DA,Q64DA,Q68DAV,Q68DAI

表3.2 性能仕様一覧
形 名
Q62DA Q64DA Q68DAV Q68DAI
項 目
アナログ出力点数 2点(2チャンネル) 4点(4チャンネル) 8点(8チャンネル)
16ビット符号付バイナリ
ディジタル入力
(通常分解能モード:-4096~4095,高分解能モード:-12288~12287,-16384~16383)
電圧 DC-10~10V(外部負荷抵抗値 1kΩ~1MΩ) ―
アナログ出力 DC0~20mA(外部負荷抵
電流 DC0~20mA(外部負荷抵抗値 *1参照) ―
抗値 *1参照)

通常分解能モード 高分解能モード
アナログ出力レンジ
ディジタル入力値 最大分解能 ディジタル入力値 最大分解能
0~5V 1.25mV 0.416mV
0~4000 0~12000
1~5V 1.0mV 0.333mV
電圧
入出力特性,最大分解能 -10~10V 2.5mV -16000~16000 0.625mV
-4000~4000
ユーザレンジ設定 0.75mV -12000~12000 0.333mV
0~20mA 5μA 1.66μA
0~4000 0~12000
電流 4~20mA 4μA 1.33μA
ユーザレンジ設定 -4000~4000 1.5μA -12000~12000 0.83μA

精度 周囲温度
±0.1%以内(電圧:±10mV,電流:±20μA)
( ア ナ ロ グ出力 25±5℃
値 の 最 大 値に対 周囲温度
±0.3%以内(電圧:±30mV,電流:±60μA)
する精度) 0~55℃
変換速度 80μs/チャンネル
電圧 ±12V ―
絶対最大出力
電流 21mA ― 21mA
E2PROM書込み回数 最大10万回
出力短絡保護 あり
入出力端子とシーケンサ電源間 :フォトカプラ絶縁
絶縁方式 出力チャンネル間 :非絶縁
外部供給電源とアナログ出力間 :非絶縁
絶縁耐圧 入出力端子とシーケンサ電源間:AC500V 1分間
絶縁抵抗 入出力端子とシーケンサ電源間:DC500V 20MΩ以上
入出力占有点数 16点(I/O割付:インテリ16点)
接続端子 18点端子台
適合電線サイズ 0.3~0.75mm2
FG端子 : R1.25-3 , 1.25-YS3 , RAV1.25-3 ,
V1.25-YS3A
適合圧着端子 R1.25-3(スリーブ付圧着端子は使用できません)
FG端子以外 :R1.25-3(スリーブ付圧着端子は使
用できません)
DC24V +20%,-15%
リップル,スパイク500mVP-P以下
外部供給電源 突入電流:1.9A, 突入電流:3.1A, 突入電流:3.3A, 突入電流:3.1A,
300μs以下 300μs以下 70μs以下 75μs以下
0.12A 0.18A 0.19A 0.28A
内部消費電流(DC5V) 0.33A 0.34A 0.39A 0.38A
質 量 0.19kg 0.18kg

3 - 3 3 - 3
3.仕 様
MELSEC-Q

*1:外部供給電源の電圧がDC22.85V未満のとき,アナログ出力電流および外部負荷抵
抗値は以下になります。

20
外部供給電源
22.85V~28.8V
アナログ出力電流
18.5
22V
17.3 21V
16.5 20.4V

(mA)

480 510 550 600


外部負荷抵抗値(Ω)

備 考
D/A変換ユニットの一般仕様は,使用されるCPUユニットのユーザーズマニュアルを
参照してください。

3.1.2 入出力変換特性

入出力変換特性とは,シーケンサCPUから書き込まれたディジタル値をアナログ出力
値(電圧または電流出力)に変換するためのもので,オフセット値とゲイン値を直線
で結んだ傾きのことをいいます。

オフセット値とは
シーケンサCPUから設定されたディジタル入力値が0のときのアナログ出力値(電圧
または電流)です。

ゲイン値とは
シーケンサCPUから設定されたディジタル入力値が
4000 (通常分解能モード時)
12000(高分解能モードで1~5V,0~5V,4~20mA,0~20mA,ユーザレンジ設定選択時)
16000(高分解能モードで-10~10V選択時)
のときのアナログ出力値(電圧または電流)です。

3 - 4 3 - 4
3.仕 様
MELSEC-Q

(1) 電圧出力特性
(a) 通常分解能モードの電圧出力特性
通常分解能モードの電圧出力特性のグラフを図3.1に示します。

10

5

① ナ
ア ロ
ナ 1 ② グ
ロ 出
0
グ 力
出 実
力 用
値 範
(V) 囲
-5

-10

-4096 -4000 -2000 0 2000 4000 4095

ディジタル入力値

番号 出力レンジ設定 オフセット値 ゲイン値 ディジタル入力値 最大分解能


① 1~5V 1V 5V 1.0mV
0~4000
② 0~5V 0V 5V 1.25mV
③ -10~10V 0V 10V -4000~4000 2.5mV
─ ユーザレンジ設定 *1 *1 -4000~4000 0.75mV

図3.1 通常分解能モードの電圧出力特性

3 - 5 3 - 5
3.仕 様
MELSEC-Q

(b) 高分解能モードの電圧出力特性
高分解能モードの電圧出力特性のグラフを図3.2に示します。

10

5

① ナ
ア ロ
ナ 1 ② グ
ロ 出
0
グ 力
出 実
力 用
値 範
(V) 囲
-5

-10

-16384 -16000 -8000 0 8000 12000 16000 16383


12287
ディジタル入力値

番号 出力レンジ設定 オフセット値 ゲイン値 ディジタル入力値 最大分解能


① 1~5V 1V 5V 0.333mV
0~12000
② 0~5V 0V 5V 0.416mV
③ -10~10V 0V 10V -16000~16000 0.625mV
─ ユーザレンジ設定 *1 *1 -12000~12000 0.333mV

図3.2 高分解能モードの電圧出力特性

ポイント
(1) 各出力レンジのディジタル入力範囲およびアナログ出力範囲の範囲内で使用
してください。
その範囲を超過すると最大分解能,精度が性能仕様の範囲内に入らないことが
あります。(図3.1,3.2の点線部分の使用は避けてください。)
(2) *1のユーザレンジ設定のオフセット値,ゲイン値は,次の条件を満たす範囲
で設定してください。
(a) 設定範囲は,-10~10Vです。
(b) ユーティリティパッケージを使用していない場合
通常分解能モード設定時:{(ゲイン値)-(オフセット値)}>3.0V
高分解能モード設定時 :{(ゲイン値)-(オフセット値)}≧4.0V
(c) ユーティリティパッケージを使用している場合
通常分解能モード設定時:{(ゲイン値)-(オフセット値)}>3.0V
高分解能モード設定時 :{(ゲイン値)-(オフセット値)}>4.0V

3 - 6 3 - 6
3.仕 様
MELSEC-Q

(2) 電流出力特性
(a) 通常分解能モードの電流出力特性
通常分解能モードの電流出力特性のグラフを図3.3に示します。

20

15

ア ナ
ナ ロ
ロ グ
グ 出
10
出 力
力 ① 実
値 用

(mA )


5
4

0 2000 4000 4095

ディジタル入力値

番号 出力レンジ設定 オフセット値 ゲイン値 ディジタル入力値 最大分解能


① 4~20mA 4mA 20mA 4μA
0~4000
② 0~20mA 0mA 20mA 5μA
─ ユーザレンジ設定 *1 *1 -4000~4000 1.5μA

図3.3 通常分解能モードの電流出力特性

3 - 7 3 - 7
3.仕 様
MELSEC-Q

(b) 高分解能モードの電流出力特性
高分解能モードの電流出力特性を図3.4に示します。

20

15

ア ナ
ナ ロ
ロ グ
グ 出
10
出 力
力 ① 実
値 用

(mA)


5
4

0 6000 12000 12287

ディジタル入力値

番号 出力レンジ設定 オフセット値 ゲイン値 ディジタル入力値 最大分解能


① 4~20mA 4mA 20mA 1.66μA
0~12000
② 0~20mA 0mA 20mA 1.33μA
─ ユーザレンジ設定 *1 *1 -12000~12000 0.83μA

図3.4 高分解能モードの電流出力特性

ポイント
(1) 各出力レンジのディジタル入力範囲およびアナログ出力範囲の範囲内で使用
してください。
その範囲を超過すると最大分解能,精度が性能仕様の範囲内に入らないことが
あります。(図3.3,3.4の点線部分の使用は避けてください。)
(2) *1のユーザレンジ設定のオフセット値,ゲイン値は,次の条件を満たす範囲
で設定してください。
(a) 設定範囲は,0~20mA
(b) 通常分解能モードの場合:{(ゲイン値)-(オフセット値)}>6.0mA
高分解能モードの場合 :{(ゲイン値)-(オフセット値)}>10.0mA

3 - 8 3 - 8
3.仕 様
MELSEC-Q

3.1.3 精 度

アナログ出力値の最大値に対する精度です。
オフセット・ゲイン設定,出力レンジ,分解能モードを変更して出力特性を変えて
も,精度は変化せず,性能仕様記載の範囲内に保たれます。
図3.5は,通常分解能モード,-10~10Vレンジ選択時の精度の変動範囲を示したもの
です。
周囲温度25±5℃のとき±0.1%(±10mV)以内,周囲温度0~55℃のとき±0.3%(±
30mV)以内の精度でアナログ出力します。

10

変動範囲





出 0


( )

-10

-4000 0 +4000
ディジタル入力値

図3.5 精 度

3.1.4 変換速度

D/A変換ユニットの変換速度は,80μs×変換許可チャンネル数となります。
使用しないチャンネルをバッファメモリアドレス0(Un\G0)にD/A変換禁止設定をす
ることで,変換速度を速くすることができます。

3 - 9 3 - 9
3.仕 様
MELSEC-Q

3.2 D/A変換ユニットの機能

D/A変換ユニットの機能一覧を表3.3に示します。

表3.3 機能一覧
項 目 内 容 参照先
(1) チャンネルごとに,D/A変換を許可するか,禁止するかの指定ができます。
D/A変換許可/禁止機能 (2) 使用しないチャンネルをD/A変換禁止に設定することにより,変換速度を 3.4.5項
短縮することができます。
(1) チャンネルごとに,D/A変換値を出力するか,オフセット値を出力するか
D/A出力許可/禁止機能 を指定できます。 3.3.1項
(2) 出力許可/禁止にかかわらず変換速度は一定です。
同期出力機能 (1) シーケンサCPUに同期したアナログ出力を得ることができます。 3.2.1項
ア ナログ出力HOLD/CLEAR (1) シーケンサCPUがSTOP状態になったときまたは,エラーが発生したとき,
3.2.2項
機能 出力されていたアナログ値を保持することができます。
シーケンサCPU STOP時の (1) シーケンサCPU STOP時にCH□出力許可/禁止フラグを強制的にONすると,
3.2.3項
アナログ出力テスト D/A変換されたアナログ値が出力されます。
(1) 用途に応じて分解能を1/4000,1/12000,1/16000に選択設定できます。
(2) 分解能モードの設定は全チャンネル一括です。 3.1.1項
分解能モード
(3) 通常分解能モード,高分解能モードのディジタル入力値,最大分解能につ 4.5節
いては3.1.1項を参照してください。
オンラインユニット交換 (1) システムを停止することなくユニット交換が行えます。 7章

3.2.1 同期出力機能

シーケンサCPUに同期したアナログ出力を得ることができます。
同期出力要求(YD)をONしてから,シーケンサCPU処理時間+120μs後にアナログ出力
が更新されます。
ただし,アナログ出力はCH1に固定され,他のチャンネル(CH2~CH8)は使用できな
くなります。
リモートI/O局装着時に,同期出力機能を指定しても,リンクスキャン遅れのため,
同期しません。

シーケンサCPUからの
ディジタル書込み

同期出力要求(YD)

アナログ出力値
常時一定

<プログラム例>

書込み指令
T0 H0 K1 D0 K1 ディジタル値書込み

DELTA DYD 同期出力要求を


パルス出力する

3 - 10 3 - 10
3.仕 様
MELSEC-Q

3.2.2 アナログ出力HOLD/CLEAR機能

(1) シーケンサCPUの動作状態がSTOPまたは,停止エラーの場合に,アナログ出力値を
保持(HOLD)するか,クリア(CLEAR)するかの設定ができます。

(2) HOLD,CLEARの設定は,インテリジェント機能ユニットスイッチ設定のスイッチ3
(HOLD/CLEAR機能の設定)で設定します。(4.5節(1)参照)

(3) HOLD/CLEAR設定,D/A変換許可/禁止設定および,CH□出力許可/禁止フラグの設
定組合せにより,表3.4に示すアナログ出力状態になります。

表3.4 アナログ出力状態組合せ一覧
設定組合せ D/A変換許可/禁止
許 可 禁 止
(バッファメモリアドレス0:Un\G0)
CH□出力許可/禁止フラグ(Y1~Y8) 許 可 禁 止 許可または禁止
実行状態 HOLD/CLEAR設定 HOLD CLEAR HOLDまたはCLEAR HOLDまたはCLEAR
ディジタル値をD/A変換した
シーケンサCPU RUN時のアナログ出力状態 オフセット 0V/0mA
アナログ値を出力する。
シーケンサCPU STOP時のアナログ出力状態 保持 オフセット オフセット 0V/0mA
シーケンサCPU 停止エラー時のアナログ出力状態 保持 オフセット オフセット 0V/0mA
D/A変換ユニットでウォッチドグタイマエラー*1 発生時
0V/0mA 0V/0mA 0V/0mA 0V/0mA
のアナログ出力状態
*1: D/A変換ユニットのハードウェア異常などにより,プログラムの演算が予定時間内に完了しない場合に発生します。
ウォッチドグタイマエラーが発生すると,ユニットREADY(X0)がOFFし,D/A変換ユニットのRUN LEDが消灯します。

ポイント
アナログ出力HOLD/CLEAR機能をMELSECNET/HリモートI/O局にて使用する場合の条
件を下記に示します。
・ 機能バージョンD以降のマスタユニットと, 機能バージョンD以降のリモートI/O
ユニットを使用してください。
・ 送信側のサイクリックデータの局単位ブロック保証を有効にしてください。
・ リンク異常時にD/A変換ユニットの出力を保持するための設定は,“I/O割付設
定のエラー時出力モード”にて行ってください(4.5節(2)参照)。インテリジェ
ント機能ユニットスイッチのHOLD/CLEAR設定は無効です。
この設定は,ユニット単位で有効になります。チャンネルごとに設定すること
はできません。
よって,シーケンサCPUが停止エラーまたはSTOPした場合の出力状態と,リンク
異常時の出力状態を一致させるためには,HOLD/CLEAE機能を全チャンネル同一
の設定にしてください。(下表参照)
エラー時 HOLD/CLEAR設定
出力モード (全チャンネル同一の設定にする)
アナログ出力を保持する 保持 HOLD
アナログ出力をクリアする
クリア CLEAR
(オフセット値を出力する)

サイクリックデータの局単位ブロック保証についてはQ対応MELSECNET/Hネット
ワークシステムリファレンスマニュアル(リモートI/Oネット編)を参照してくだ
さい。

3 - 11 3 - 11
3.仕 様
MELSEC-Q

3.2.3 シーケンサCPU STOP時のアナログ出力テスト

(1) シーケンサCPUがSTOP時に,表3.5に示すようにアナログ出力テストができます。

(2) アナログ出力テストは,GX Developerのデバイステストまたは,5.6.1項に示すGX


Configurator-DAの選択テストにて下記の操作をします。

(a) テストを行うチャンネルのD/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:
Un\G0)を許可にします。

(b) 動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。(3.3.2項参照)

(c) テストを行うチャンネルの出力許可/禁止フラグ(Y1~Y8)を許可(OFF→ON)
にします。

(d) バッファメモリのCH□ディジタル値(3.4節参照)に出力したいアナログ値に
相当するディジタル値を書き込みます。

本機能は,機能バージョンB以降のD/A変換ユニットで行えます。

表3.5 アナログ出力テスト一覧
D/A変換許可/禁止
許 可 禁 止
設定組合せ (バッファメモリアドレス0:Un\G0)
CH□出力許可/禁止フラグ(Y1~Y8) 許 可 禁 止 許 可 禁 止
アナログ出力テスト 可 不 可 不 可*1

*1: アナログ出力テストを行う場合は,D/A変換許可/禁止設定(バッファメモリアドレ
ス0:Un\G0)を許可にした後,実施してください。

ポイント
GX Configurator-DAの自動リフレッシュ設定のディジタル値格納用デバイスが設
定されていると,シーケンサCPUがSTOP中でも自動リフレッシュは行われるため,
バッファメモリは上書きされます。
この場合は,バッファメモリの代わりにディジタル値格納用デバイスにディジタル
値を書き込んでください。

3 - 12 3 - 12
3.仕 様
MELSEC-Q

3.3 シーケンサCPUに対する入出力信号

3.3.1 入出力信号一覧

D/A変換ユニットの入出力信号一覧を表3.6に示します。
以下の説明は,8チャンネルアナログ出力(CH.1~CH.8)のQ68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,
Q68DAIを基準に記載しています。
なお,本章以降に示す入出力番号(X/Y)は,D/A変換ユニットの先頭入出力番号を0
に設定した場合を示します。

表3.6 入出力信号一覧
信号方向 D/A変換ユニット→CPUユニット 信号方向 CPUユニット→D/A変換ユニット
デバイスNo. 信号名称 デバイスNo. 信号名称
X0 ユニットREADY Y0 使用禁止*1
X1 Y1 CH1出力許可/禁止フラグ
X2 Y2 CH2出力許可/禁止フラグ
*2
X3 Y3 CH3出力許可/禁止フラグ
*1 *2
X4 使用禁止 Y4 CH4出力許可/禁止フラグ
*2
X5 Y5 CH5出力許可/禁止フラグ
*2
X6 Y6 CH6出力許可/禁止フラグ
*2
X7 Y7 CH7出力許可/禁止フラグ
*2
X8 高分解能モード状態フラグ Y8 CH8出力許可/禁止フラグ
X9 動作条件設定完了フラグ Y9 動作条件設定要求
XA オフセット・ゲイン設定モード状態フラグ YA ユーザレンジ書込み要求
XB チャンネル変更完了フラグ YB チャンネル変更要求
XC 設定値変更完了フラグ YC 設定値変更要求
XD 同期出力モード状態フラグ YD 同期出力要求
*1
XE 使用禁止 YE 使用禁止*1
XF エラー発生フラグ YF エラークリア要求

ポイント
*1: 使用禁止はシステムで使用しているため,ユーザでは使用できません。
万一,シーケンスプログラムでON/OFFされた場合,D/A変換ユニットとしての
機能は保障できません。
*2: Q62DAN,Q62DAの場合,Y3~Y8は使用禁止です。
Q64DAN,Q64DAの場合,Y5~Y8は使用禁止です。

3 - 13 3 - 13
3.仕 様
MELSEC-Q

3.3.2 入出力信号詳細

D/A変換ユニットの入出力信号詳細説明を次に示します。

(1) 入力信号

デバイス
信号名称 内 容
No.
(1) シーケンサCPUの電源投入時またはリセット操作時に,D/A変換の準備が完了した
時点でONし,D/A変換処理が行われます。
(2) ユニットREADY(X0)がOFFのとき,D/A変換処理は行われません。
X0 ユニットREADY
次の状態の場合,ユニットREADY(X0)がOFFします。
・オフセット・ゲイン設定モード中のとき
・D/A変換ユニットがウォッチドグタイマエラーのとき
高分解能モード状態
X8 (1) 高分解能モードに設定されているときONします。
フラグ
(1) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を変更したとき,動作条
件設定要求(Y9)をON/OFFするインタロック条件として使用します。
(2) 次の状態の場合,動作条件設定完了フラグ(X9)がOFFします。
・ユニットREADYが(X0)がOFFのとき
・動作条件設定要求(Y9)がONのとき
D/A変換ユニットで実施
シーケンスプログラムで実施
動作条件設定完了
X9
フラグ
ユニットREADY(X0)

動作条件設定完了
フラグ(X9)

動作条件設定要求(Y9)

3 - 14 3 - 14
3.仕 様
MELSEC-Q

デバイス
信号名称 内 容
No.
【オフセット・ゲイン設定モード時】
(1) オフセット・ゲイン設定の調整が完了した値を登録するとき,ユーザレンジ書込
み要求(YA)をON/OFFするインタロック条件として使用します。
(2) オフセット・ゲイン設定については,4.6節を参照してください。
D/A変換ユニットで実施
シーケンスプログラムで実施
OFF
ユニットREADY(X0)

オフセット・ゲイン設定モード
状態フラグ(XA)

ユーザレンジ書込み要求(YA)
オフセット・ゲイン
XA
設定モード状態フラグ 【通常モード時】
(1) ユーザレンジ復元時,ユーザレンジ書込み要求(YA)をON/OFFするインタロック条
件として使用します。
(2) ユーザレンジ復元については,7章を参照してください。
D/A変換ユニットで実施
シーケンスプログラムで実施
ON
ユニットREADY(X0)

オフセット・ゲイン設定モード
状態フラグ(XA)

ユーザレンジ書込み要求(YA)

(1) オフセット・ゲイン設定を行うチャンネルを変更するとき,チャンネル変更要求
(YB)をON/OFFするインタロック条件として使用します。
(2) オフセット・ゲイン設定については,4.6節を参照してください。
D/A変換ユニットで実施
シーケンスプログラムで実施
オフセット・ゲイン設定モード
チャンネル変更 オフセット指定・ゲイン指定
XB (バッファメモリアドレス22,23:
完了フラグ Un\G22,Un\G23)

チャンネル変更完了
フラグ(XB)

チャンネル変更要求(YB)

3 - 15 3 - 15
3.仕 様
MELSEC-Q

デバイス
信号名称 内 容
No.
(1) オフセット・ゲイン設定の調整を行うとき,設定値変更要求(YC)をON/OFFするイ
ンタロック条件として使用します。
(2) オフセット・ゲイン設定については,4.6節を参照してください。
D/A変換ユニットで実施
設定値変更完了 シーケンスプログラムで実施
XC
フラグ
設定値変更完了フラグ(XC)

設定値変更要求(YC)

同期出力モード状態
XD 同期出力モードに設定されているとONします。
フラグ
(1) 書込みエラーが発生したとき,エラー発生フラグ(XF)がONします。
(2) エラー発生フラグ(XF)をOFFするには,エラー要因を取り除きエラークリア要求
(YF)をONしてください。
エラーコード(バッファメモリアドレス19:Un\G19)が0になりERROR LEDが消灯
します。
D/A変換ユニットで実施
シーケンスプログラムで実施

XF エラー発生フラグ
エラー発生フラグ(XF)

エラークリア要求(YF)

この間にエラーコードを読み出す

3 - 16 3 - 16
3.仕 様
MELSEC-Q

(2) 出力信号

デバイス
信号名称 内 容
No.
(1) チャンネルごとに,D/A変換値を出力するか,オフセット値を出力するかを設定しま
Y1

CH□出力許可/ す。
禁止フラグ ON:D/A変換値 OFF:オフセット値
Y8 (2) D/A変換速度は,出力許可/禁止フラグのON/OFFにかかわらず一定です。
(1) D/A変換許可/禁止の設定内容を有効にするときにONします。
Y9 動作条件設定要求
(2) ON/OFFタイミングは,X9の欄を参照してください。
【オフセット・ゲイン設定モード時】
(1) オフセット・ゲイン設定の調整した値を,D/A変換ユニットへ登録するときにONしま
す。
(2) ON/OFFタイミングは,XAの欄を参照してください。また,オフセット・ゲイン設定
ユーザレンジ書込み
YA については,4.6節を参照してください。
要求
【通常モード時】
(1) ユーザレンジ復元時にONします。
(2) ON/OFFのタイミングは,XAの欄を参照してください。
また,ユーザレンジ復元については,7章を参照してください。
(1) オフセット・ゲイン設定を行うチャンネルを変更するときONします。
YB チャンネル変更要求
(2) ON/OFFのタイミングは,XBの欄を参照してください。
(1) オフセット・ゲイン設定の調整時に,アナログ出力値を増減させるときにON/OFFし
ます。
YC 設定値変更要求
(2) バッファメモリアドレス24(Un\G24)に設定されている値によりアナログ出力を増減
します。
(1) 同期出力モードのとき,同期出力要求(YD)をONしたタイミングで,D/A変換してアナ
YD 同期出力要求
ログ出力されます。
(1) 書込みエラーをクリアするときにONします。
YF エラークリア要求
(2) ON/OFFタイミングは,XFの欄を参照してください。

ポイント
通常モード時にD/A変換許可の状態で,ユーザレンジ書込み要求(YA)をONした場合,
D/A変換ユニットはユーザレンジ復元を行います。
オフセット・ゲイン設定モード
状態フラグ(XA)

ユーザレンジ書込み要求(YA)

復元処理 復元中 復元完了

変換許可/禁止 変換許可中 変換禁止中

動作条件設定完了フラグ(X9)

動作条件設定要求(Y9)

復元中:D/A変換禁止
復元後:復元されたユーザレンジでD/A変換処理実施可能

3 - 17 3 - 17
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4 バッファメモリ

3.4.5項以降の説明は,8チャンネルアナログ出力(CH.1~CH.8)のQ68DAVN,Q68DAIN,
Q68DAV,Q68DAIを基準に記載しています。

3 - 18 3 - 18
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.1 バッファメモリの割付け(Q62DAN,Q62DA)

Q62DAN,Q62DAのバッファメモリの割付けについて説明します。

ポイント
バッファメモリの中で,システムエリアと,シーケンスプログラムからデータの書
込みが不可能なエリアにデータを書き込まないでください。
これらのエリアにデータを書き込むと,誤動作する恐れがあります。

表3.7 バッファメモリの割付け(Q62DAN,Q62DA)
アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
0H 0 D/A変換許可/禁止 3H R/W 3.4.5項
1H 1 CH1ディジタル値 0 R/W
3.4.6項
2H 2 CH2ディジタル値 0 R/W
3H 3

システムエリア ─ ─ ─
AH 10
BH 11 CH1設定値チェックコード 0 R
3.4.7項
CH 12 CH2設定値チェックコード 0 R
DH 13

システムエリア ─ ─ ─
12H 18
13H 19 エラーコード 0 R 3.4.8項
14H 20 設定レンジ(CH1~CH2) 0H R 3.4.9項
15H 21 システムエリア ─ ─ ─
16H 22 オフセット・ゲイン設定モードオフセット指定 0 R/W
3.4.10項
17H 23 オフセット・ゲイン設定モードゲイン指定 0 R/W
18H 24 オフセット・ゲイン調整値指定 0 R/W 3.4.11項
19H 25

システムエリア ─ ─ ─
9DH 157
9EH 158 0 R/W
モード移行設定 3.4.12項
9FH 159 0 R/W
A0H 160

システムエリア ─ ─ ─
C7H 199
C8H 200 待避データ種別設定*3 0 R/W 3.4.13項
C9H 201 システムエリア ─ ─ ─
CAH 202 CH1 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CBH 203 CH1 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
*3
CCH 204 CH2 工場出荷設定オフセット値 0 R/W
CDH 205 CH2 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
3.4.14項
CEH 206 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
CFH 207 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
D0H 208 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
*3
D1H 209 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能
W:書込み可能
*3: オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3 - 19 3 - 19
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.2 バッファメモリの割付け(Q64DAN,Q64DA)

Q64DAN,Q64DAのバッファメモリの割付けについて説明します。

ポイント
バッファメモリの中で,システムエリアと,シーケンスプログラムからデータの書
込みが不可能なエリアにデータを書き込まないでください。
これらのエリアにデータを書き込むと,誤動作する恐れがあります。

表3.8 バッファメモリの割付け(Q64DAN,Q64DA) (1/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
0H 0 D/A変換許可/禁止 FH R/W 3.4.5項
1H 1 CH1ディジタル値 0 R/W
2H 2 CH2ディジタル値 0 R/W
3.4.6項
3H 3 CH3ディジタル値 0 R/W
4H 4 CH4ディジタル値 0 R/W
5H 5

システムエリア ─ ─ ─
AH 10
BH 11 CH1設定値チェックコード 0 R
CH 12 CH2設定値チェックコード 0 R
3.4.7項
DH 13 CH3設定値チェックコード 0 R
EH 14 CH4設定値チェックコード 0 R
FH 15

システムエリア ─ ─ ─
12H 18
13H 19 エラーコード 0 R 3.4.8項
14H 20 設定レンジ(CH1~CH4) 0H R 3.4.9項
15H 21 システムエリア ─ ─ ─
16H 22 オフセット・ゲイン設定モードオフセット指定 0 R/W
3.4.10項
17H 23 オフセット・ゲイン設定モードゲイン指定 0 R/W
18H 24 オフセット・ゲイン調整値指定 0 R/W 3.4.11項
19H 25

システムエリア ─ ─ ─
9DH 157
9EH 158 0 R/W
モード移行設定 3.4.12項
9FH 159 0 R/W
A0H 160

システムエリア ─ ─ ─
C7H 199
C8H 200 待避データ種別設定*3 0 R/W 3.4.13項
C9H 201 システムエリア ─ ─ ─
CAH 202 CH1 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CBH 203 CH1 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
CCH 204 CH2 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CDH 205 CH2 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
3.4.14項
CEH 206 CH3 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CFH 207 CH3 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D0H 208 CH4 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D1H 209 CH4 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能
W:書込み可能
*3: オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3 - 20 3 - 20
3.仕 様
MELSEC-Q

表3.8 バッファメモリの割付け(Q64DAN,Q64DA) (2/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
D2H 210 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
D3H 211 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
D4H 212 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
D5H 213 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
3.4.14項
D6H 214 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
D7H 215 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
D8H 216 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
D9H 217 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能
W:書込み可能
*3: オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3 - 21 3 - 21
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.3 バッファメモリの割付け(Q68DAVN,Q68DAV)

Q68DAVN,Q68DAVのバッファメモリの割付けについて説明します。

ポイント
バッファメモリの中で,システムエリアと,シーケンスプログラムからデータの書
込みが不可能なエリアにデータを書き込まないでください。
これらのエリアにデータを書き込むと,誤動作する恐れがあります。

表3.9 バッファメモリの割付け(Q68DAVN,Q68DAV) (1/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
0H 0 D/A変換許可/禁止 FFH R/W 3.4.5項
1H 1 CH1ディジタル値 0 R/W
2H 2 CH2ディジタル値 0 R/W
3H 3 CH3ディジタル値 0 R/W
4H 4 CH4ディジタル値 0 R/W
3.4.6項
5H 5 CH5ディジタル値 0 R/W
6H 6 CH6ディジタル値 0 R/W
7H 7 CH7ディジタル値 0 R/W
8H 8 CH8ディジタル値 0 R/W
9H 9
システムエリア ─ ─ ─
AH 10
BH 11 CH1設定値チェックコード 0 R
CH 12 CH2設定値チェックコード 0 R
DH 13 CH3設定値チェックコード 0 R
EH 14 CH4設定値チェックコード 0 R
3.4.7項
FH 15 CH5設定値チェックコード 0 R
10H 16 CH6設定値チェックコード 0 R
11H 17 CH7設定値チェックコード 0 R
12H 18 CH8設定値チェックコード 0 R
13H 19 エラーコード 0 R 3.4.8項
14H 20 設定レンジ(CH1~CH4) 2222H R
3.4.9項
15H 21 設定レンジ(CH5~CH8) 2222H R
16H 22 オフセット・ゲイン設定モードオフセット指定 0 R/W
3.4.10項
17H 23 オフセット・ゲイン設定モードゲイン指定 0 R/W
18H 24 オフセット・ゲイン調整値指定 0 R/W 3.4.11項
19H 25

システムエリア ─ ─ ─
9DH 157
9EH 158 0 R/W
モード移行設定 3.4.12項
9FH 159 0 R/W
A0H 160

システムエリア ─ ─ ─
C9H 201
CAH 202 CH1 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CBH 203 CH1 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
CCH 204 CH2 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CDH 205 CH2 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
CEH 206 CH3 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
3.4.14項
CFH 207 CH3 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D0H 208 CH4 工場出荷設定オフセット値 *3 0 R/W
D1H 209 CH4 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D2H 210 CH5 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D3H 211 CH5 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能
W:書込み可能
*3:オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3 - 22 3 - 22
3.仕 様
MELSEC-Q

表3.9 バッファメモリの割付け(Q68DAVN,Q68DAV) (2/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
D4H 212 CH6 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D5H 213 CH6 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D6H 214 CH7 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D7H 215 CH7 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D8H 216 CH8 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D9H 217 CH8 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
DAH 218 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
DBH 219 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
DCH 220 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
DDH 221 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
DEH 222 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
3.4.14項
DFH 223 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E0H 224 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E1H 225 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E2H 226 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E3H 227 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E4H 228 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E5H 229 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E6H 230 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E7H 231 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E8H 232 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E9H 233 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能 W:書込み可能
*3: オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3.4.4 バッファメモリの割付け(Q68DAIN,Q68DAI)

Q68DAIN,Q68DAIのバッファメモリの割付けについて説明します。

ポイント
バッファメモリの中で,システムエリアと,シーケンスプログラムからデータの書
込みが不可能なエリアにデータを書き込まないでください。
これらのエリアにデータを書き込むと,誤動作する恐れがあります。

表3.10 バッファメモリの割付け(Q68DAIN,Q68DAI) (1/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
0H 0 D/A変換許可/禁止 FFH R/W 3.4.5項
1H 1 CH1ディジタル値 0 R/W
2H 2 CH2ディジタル値 0 R/W
3H 3 CH3ディジタル値 0 R/W
4H 4 CH4ディジタル値 0 R/W
3.4.6項
5H 5 CH5ディジタル値 0 R/W
6H 6 CH6ディジタル値 0 R/W
7H 7 CH7ディジタル値 0 R/W
8H 8 CH8ディジタル値 0 R/W
9H 9
システムエリア ─ ─ ─
AH 10
BH 11 CH1設定値チェックコード 0 R 3.4.7項
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能 W:書込み可能

3 - 23 3 - 23
3.仕 様
MELSEC-Q

表3.10 バッファメモリの割付け(Q68DAIN,Q68DAI) (2/2)


アドレス
名 称 デフォルト*1 読出/書込*2 参照先
16進 10進
CH 12 CH2設定値チェックコード 0 R
DH 13 CH3設定値チェックコード 0 R
EH 14 CH4設定値チェックコード 0 R
FH 15 CH5設定値チェックコード 0 R 3.4.7項
10H 16 CH6設定値チェックコード 0 R
11H 17 CH7設定値チェックコード 0 R
12H 18 CH8設定値チェックコード 0 R
13H 19 エラーコード 0 R 3.4.8項
14H 20 設定レンジ(CH1~CH4) 0000H R
3.4.9項
15H 21 設定レンジ(CH5~CH8) 0000H R
16H 22 オフセット・ゲイン設定モードオフセット指定 0 R/W
3.4.10項
17H 23 オフセット・ゲイン設定モードゲイン指定 0 R/W
18H 24 オフセット・ゲイン調整値指定 0 R/W 3.4.11項
19H 25

システムエリア ─ ─ ─
9DH 157
9EH 158 0 R/W
モード移行設定 3.4.12項
9FH 159 0 R/W
A0H 160

システムエリア ─ ─ ─
C9H 201
CAH 202 CH1 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CBH 203 CH1 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
CCH 204 CH2 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CDH 205 CH2 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
CEH 206 CH3 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
CFH 207 CH3 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D0H 208 CH4 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D1H 209 CH4 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D2H 210 CH5 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D3H 211 CH5 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D4H 212 CH6 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D5H 213 CH6 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D6H 214 CH7 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D7H 215 CH7 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
D8H 216 CH8 工場出荷設定オフセット値*3 0 R/W
D9H 217 CH8 工場出荷設定ゲイン値*3 0 R/W
3.4.14項
DAH 218 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
DBH 219 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
DCH 220 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
DDH 221 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
DEH 222 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
DFH 223 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E0H 224 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E1H 225 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E2H 226 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E3H 227 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E4H 228 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E5H 229 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E6H 230 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E7H 231 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
E8H 232 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値*3 0 R/W
E9H 233 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値*3 0 R/W
*1: 電源投入後または,シーケンサCPUリセット後に設定される初期値です。
*2: シーケンスプログラムから読出/書込の可否を示します。
R:読出し可能 W:書込み可能
*3: オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元するためのエリ
アです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

3 - 24 3 - 24
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.5 D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)

(1) チャンネルごとにD/A変換を許可するか/禁止するかの設定をします。

(2) D/A変換許可/禁止を有効にするには,動作条件設定要求(Y9)をON/OFFが必要で
す。(3.3.2項参照)

(3) デフォルトは,全チャンネルD/A変換禁止に設定されています。

(4) Q62DAN,Q62DAの場合,b2~b7(CH.3~CH.8)は無効となります。
Q64DAN,Q64DAの場合,b4~b7(CH.5~CH.8)は無効となります。
b15 b14 b13 b12 b11 b10 b9 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b0
CH CH CH CH CH CH CH CH
Un\G0 0 0 0 0 0 0 0 0
8 7 6 5 4 3 2 1

1:D/A変換禁止
Q62DAN,Q62DAは,b2~b15の情報は0固定です。
0:D/A変換許可
Q64DAN,Q64DAは,b4~b15の情報は0固定です。

ポイント
外部供給電源(4.3節参照)が供給されてからD/A変換許可/禁止(バッファメモリ
アドレス0:Un¥0)を“許可”にするようにシステム設計してください。
外部供給電源が規定電圧になっていないと,正しくアナログ出力されない場合があ
ります。

3.4.6 CH□ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1~Un\G8)

(1) シーケンサCPUからD/A変換を行うためのディジタル値を,16ビット符号付きバイ
ナリで書き込むエリアです。

(2) 設定可能範囲外の値を書き込んだ場合,設定可能範囲の上限値または,下限値で
D/A変換変換が行われます。(表3.11参照)
また,設定可能範囲外の値を書き込むと,設定値チェックコード(Un\G11~Un\G18)
にチェックコードが格納され,エラーコード(Un\G19)にエラーコードが格納され
ます。

(3) Q62DAN,Q62DAの場合,Un\G3~Un\G8(CH.3~CH.8)は無効となります。
Q64DAN,Q64DAの場合,Un\G5~Un\G8(CH.5~CH.8)は無効となります。

表3.11 出力レンジ設定と設定可能範囲
通常分解能モード 高分解能モード
設定可能範囲外の値を 設定可能範囲外の値を
出力レンジ設定 設定可能範囲 設定可能範囲
書き込まれたときの 書き込まれたときの
(実用範囲) (実用範囲)
ディジタル値の扱い ディジタル値の扱い
0:4~20mA
0~4095
1:0~20mA 4096以上:4095 0~12287 12288以上:12287
(実用範囲:
2:1~5V -1以下:0 (実用範囲:0~12000) -1以下:0
0~4000)
3:0~5V
-16384~16383 16384以上:16383
4:-10~10V -4096~4095
4096以上:4095 (実用範囲:-16000~16000) -16385以下:16384
(実用範囲:
-4097以下:-4096 -12288~12287 12288以上:12287
F:ユーザレンジ設定 -4000~4000)
(実用範囲:-12000~12000) -12289以下:-12288

3 - 25 3 - 25
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.7 CH□設定値チェックコード(バッファメモリアドレス11~18:Un\G11~Un\G18)

(1) 設定したディジタル値が設定可能範囲か,設定可能範囲外かのチェック結果を格
納するエリアです。

(2) 設定可能範囲外(表3.11参照)のディジタル値が書き込まれたとき,表3.12の
チェックコードが格納されます。

表3.12 チェックコード一覧
チェックコード 内 容
000FH 設定可能範囲を超えるディジタル値が書き込まれた。
00F0H 設定可能範囲に満たないディジタル値が書き込まれた。
設定可能範囲に満たないディジタル値,および設定可能範囲を
超えるディジタル値が書き込まれた。
00FFH 例えば,設定可能範囲を超えるディジタル値を書き込んだ後,
チェックコードをリセットせずに設定可能範囲に満たないディ
ジタル値を書き込むと,00FFHのチェックコードが格納される。

(3) 一度格納されたチェックコードは,ディジタル値が設定可能範囲内になってもリ
セットされません。

(4) CH□設定値チェックコードのリセットは,ディジタル値を設定可能範囲内の値に
書き換えてからエラークリア要求(YF)をONしてください。

(5) Q62DAN,Q62DAの場合,Un\G13~Un\G18(CH.3~CH.8)は,無効となります。
Q64DAN,Q64DAの場合,Un\G15~Un\G18(CH.5~CH.8)は,無効となります。

3.4.8 エラーコード(バッファメモリアドレス19:Un\G19)

(1) D/A変換ユニットで検出したエラーコードを格納します。

(2) エラーコードの詳細は,8.1節を参照してください。

3 - 26 3 - 26
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.9 設定レンジ(バッファメモリアドレス20,21:Un\G20,Un\G21)

(1) D/A変換ユニットの設定レンジを確認するためのエリアです。
Un\G20にはチャンネル1~4までの設定が格納されます。
Un\G21にはチャンネル5~8までの設定が格納されます。
(2) Q62DAN,Q62DAの場合,Un\G20のb8~b15(CH.3,4の情報)およびUn\G21(CH.5~CH.8
の情報)は無効です。
Q64DAN,Q64DAの場合,Un\G21(CH.5~CH.8の情報)は無効です。
b15 ~ b12 b11 ~ b8 b7 ~ b4 b3 ~ b0
Un\G20(設定レンジCH.1~CH.4) CH.4 CH.3 CH.2 CH.1
Un\G21(設定レンジCH.5~CH.8) CH.8 CH.7 CH.6 CH.5

出力レンジ 設定値
4~20(mA) 0H
0~20(mA) 1H
1~5(V) 2H
0~5(V) 3H
-10~10(V) 4H
ユーザレンジ設定 FH

(3) デフォルトは0Hです。
Q68DAVN,Q68DAVは,出力レンジ設定を0H(デフォルト)に設定しても,2H(1~5V)
の設定で動作しますので2Hが格納されます。

ポイント
設定レンジ(バッファメモリアドレス20,21:Un\G20,Un\G21)では設定レンジの
変更は行えません。
設定レンジの変更はインテリジェント機能ユニットスイッチ設定で行ってくださ
い。(4.5節参照)

3.4.10 オフセット・ゲイン設定モード オフセット・ゲイン指定


(バッファメモリアドレス22,23:Un\G22,Un\G23)

(1) オフセット設定および,ゲイン設定の調整を行うチャンネルを指定します。
(2) 1チャンネルのみ指定ができます。
複数チャンネルが同時に設定されるとオフセット・ゲイン設定モードエラー(エ
ラーコード500)になります。
(3) Q62DAN,Q62DAの場合,b2~b7(CH.3~CH.8)は無効となります。
Q64DAN,Q64DAの場合,b4~b7(CH.5~CH.8)は無効となります。
(4) オフセット・ゲイン設定の詳細は,4.6節を参照してください。
b15 b14 b13 b12 b11 b10 b9 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b0
Un\G22(オフセット指定) 0 0 0 0 0 0 0 0 CH.8 CH.7 CH.6 CH.5 CH.4 CH.3 CH.2 CH.1
Un\G23(ゲイン指定) 0 0 0 0 0 0 0 0 CH.8 CH.7 CH.6 CH.5 CH.4 CH.3 CH.2 CH.1

Q62DAN,Q62DAは,b2~b15の情報は0固定です。 1:設定チャンネル
Q64DAN,Q64DAは,b4~b15の情報は0固定です。 0:無効

3 - 27 3 - 27
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.11 オフセット・ゲイン調整値指定(バッファメモリアドレス24:Un\G24)

(1) オフセット・ゲイン設定モード中に,アナログ出力値の調整量を設定するための
エリアです。
(2) 入力可能範囲は,-3000~3000です。
入力値が1000のとき,電圧出力時:約0.33V,電流出力時:約0.65mAのアナログ出
力値を調整できます。
(3) オフセット・ゲイン設定の詳細は,4.6節を参照してください。

3.4.12 モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,Un\G159)

(1) 移行したいモードの設定値を設定します。

(2) 設定値を設定後,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONするとモード移行します。

(3) モード移行すると,本エリアは0クリアされ,動作条件設定完了フラグ(X9)がOFF
します。
動作条件設定完了フラグ(X9)のOFFを確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFFしてく
ださい。

設定値
移行モード
バッファメモリアドレス158 バッファメモリアドレス159
通常モード 0964H 4144H
オフセット・ゲイン設定モード 4144H 0964H

ポイント
上記設定値以外の値が書き込まれた場合,モード移行は行われず,動作条件のみ変
更されます。

3.4.13 待避データ種別設定(バッファメモリアドレス200:Un\G200)(Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DAのみ)

(1) オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を
復元するためのエリアです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

(2) ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を待避/復元する場合,待避/復
元するオフセット・ゲイン設定値が電圧であるか/電流であるかの指定をします。

b15 b14 b13 b12 b11 b10 b9 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b0

0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 CH.4 CH.3 CH.2 CH.1

Q62DAN,Q62DA:b2~b15の情報は,0固定です。 1:電流指定
Q64DAN,Q64DA:b4~b15の情報は,0固定です。 0:電圧指定

ポイント
オフセット・ゲイン値の設定方法については,4.6節を参照してください。

3 - 28 3 - 28
3.仕 様
MELSEC-Q

3.4.14 工場出荷設定およびユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値(バッファメモリアドレス202~233:
Un\G202~Un\G233)

(1) オンラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を
復元するためのエリアです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

(2) ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元時,使用するデータが格納
されます。
下記のとき格納(待避)されます。
・ユーティリティによる初期設定書込み時
・動作条件設定時(Y9 OFF→ON時*1)
・オフセット・ゲイン設定モード中のオフセット・ゲイン値書込み時(YA OFF→
ON時)
*1:モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,Un\G159)に
設定値が書き込まれている場合は待避されません。

(3) ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復元する場合は,本エリアに待
避したデータを復元先ユニットの本エリアに同じように設定します。

(4) オンラインユニット交換時のバッファメモリ待避記録手順
① 待避データ種別設定*1(バッファメモリアドレス200:Un\G200)を設定する。
② 動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONする。
③ 工場出荷設定およびユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値(バッファメモリ
アドレス202~233:Un\G202~Un\G233)の値をレンジ基準表と比較する。レン
ジ基準表については,7.4節を参照ください。
④ 値が適当であれば,待避データ種別設定*1,工場出荷設定およびユーザレンジ
設定オフセット・ゲイン値の内容を記録する。
*1:Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAIは,待避データ種別設定の設定と記録は不
要です。

ポイント
オフセット・ゲイン値の設定方法については,4.6節を参照してください。

3 - 29 3 - 29
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

第4章 運転までの設定と手順

4.1 取扱い上の注意事項

(1) 本体のケースを落下させたり強い衝撃を与えないようにしてください。

(2) ユニットのプリント基板はケースからはずさないでください。
故障の原因となります。

(3) ユニット内に切粉や配線クズなどの異物が入らないように注意してください。
火災,故障,誤動作の原因になります。

(4) ユニットは,配線時にユニット内へ配線クズなどの異物が混入するのを防止する
ため,ユニット上部に混入防止ラベルを貼り付けています。
配線作業中は,本ラベルをはがさないでください。 4
システム運転時は,放熱のために本ラベルを必ずはがしてください。

(5) ユニット固定ネジなどの締付けは,下記の範囲で行ってください。
締付けがゆるいと短絡,故障,誤動作の原因になります。

ネジの箇所 締付けトルク範囲
*1
ユニット固定ネジ(M3ネジ) 0.36~0.48N・m
端子台端子ネジ(M3ネジ) 0.42~0.58N・m
端子台取付けネジ(M3.5ネジ) 0.66~0.89N・m
*2
FG端子ネジ(M3ネジ) 0.42~0.58N・m
*1:ユニットは,ユニット上部のフックによりベースユニットへ簡単に固定でき
ます。
ただし,振動の多い場所では,ユニット固定ネジで固定することをお奨めし
ます。
*2:Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAIのみ。

(6) ユニット下部のユニット装着用レバーを押さえながら,ユニット固定用突起を
ベースユニットの固定穴に確実に挿入し,ユニット固定穴を支点として装着して
ください。
ユニットが正しく装着されていないと誤動作,故障,落下の原因になります。

4 - 1 4 - 1
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.2 運転までの設定と手順

開始

ユニット装着
D/A変換ユニットを指定のスロットに装着する。

配線
D/A変換ユニットに外部機器の配線を行う。

インテリジェント機能ユニットスイッチ設定
GX Developerを使って設定する。(4.5節参照)

4 工場出荷設定を使用
ユーザレンジ設定を使用するか

ユーザレンジを使用

オフセット・ゲイン設定
ユーザレンジ設定を使う場合,オフセット・ゲ
イン設定をする。(4.6節参照)

NO
ユーティリティパッケージを使用するか

YES

初期設定,自動リフレッシュ設定
ユーティリティパッケージから設定するとプログ
ラムを簡略化できる。(5章参照)

プログラミング,デバッグ
シーケンスプログラムの作成と確認を行う。

4 - 2 4 - 2
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.3 各部の名称

D/A変換ユニットの各部の名称についてQ62DAN,Q64DAN,Q68DAVN,Q68DAINの例で説明
します。
Q62DAN/Q64DAN/Q68DAVN/Q68DAINとQ62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIの違いは,形名表示
と外形寸法,シリアルNo.表示板のみです。詳細は,付3外形寸法図を参照してくださ
い。

Q62DA Q64DA Q68DAV Q68DAI


Q62DAN Q64DAN Q68DAVN Q68DAIN

① ① ① ①
② ② ② ②

③ ③
③ ③

⑤ ⑤ ⑤ ⑤

④ ④

4 - 3 4 - 3
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

番号 名称と外観 内 容
D/A変換ユニットの運転状態を表示します。
点灯:正常動作中
① RUN LED 点滅:オフセット・ゲイン設定モード中
消灯:5V電源断,ウォッチドグタイマエラー発生時,オン
ラインユニット交換中のユニット交換可能状態時
D/A変換ユニットのエラー状態を表示します。
点灯:エラー発生中*
消灯:正常動作中
② ERROR LED
点滅:スイッチ設定エラー時
インテリジェント機能ユニットスイッチのスイッ
チ5に0以外が設定された。
③ 外部供給電源端子 外部供給電源DC24Vを接続する端子です。
④ FG端子 フレームグランド用端子。
⑤ シリアルNo.表示板 D/A変換ユニットのシリアルNo.を表示します。
*1:詳細はエラーコードを確認してください。

信号名
端子番号
Q62DAN,Q62DA Q64DAN,Q64DA Q68DAVN,Q68DAV Q68DAIN,Q68DAI
1 V+ V+ V+ I+
CH1 CH1
2 CH1 COM CH1 COM COM COM
3 I+ I+ V+ I+
CH2 CH2
4 アキ アキ COM COM
5 V+ V+ V+ I+
CH3 CH3
6 CH2 COM CH2 COM COM COM
7 I+ I+ V+ I+
CH4 CH4
8 アキ アキ COM COM
9 アキ V+ V+ I+
CH5 CH5
10 アキ CH3 COM COM COM
11 アキ I+ V+ I+
CH6 CH6
12 アキ アキ COM COM
13 アキ V+ V+ I+
CH7 CH7
14 アキ CH4 COM COM COM
15 アキ I+ V+ I+
CH8 CH8
16 24V COM COM
17 24G 24V
18 FG 24G

4 - 4 4 - 4
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.4 配 線

配線上の注意事項とユニット接続例を説明します。

4.4.1 配線上の注意事項

D/A変換ユニットの機能を十分に発揮させ,信頼性の高いシステムにする条件の一つ
として,ノイズの影響を受けにくい外部配線が必要になります。
以下,外部配線の注意事項を示します。

(1) 交流制御回路とD/A変換ユニットの外部出力信号は別々のケーブルを使用して,交
流側のサージや誘導の影響を受けないようにしてください。

(2) 主回路線や,高電圧線,シーケンサ以外からの負荷線とは近接や束線は行わない
でください。
ノイズやサージ,誘導の影響を受けやすくなります。

(3) シールド線またはシールドケーブルのシールドは,一点接地を行ってください。

(4) 端子台には絶縁スリーブ付圧着端子は使用できません。
圧着端子の電線接続部には,マークチューブまたは絶縁チューブをかぶせること
を推奨します。

ポイント
Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAI使用時,設置スペースの関係でFG端子への配線が
困難な場合,FG端子用L形金具をご使用ください。

4 - 5 4 - 5
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.4.2 外部配線

(1) Q62DAN,Q64DANの電圧出力および,Q68DAVNの場合

*1 *2
モータ駆動ユニットなど

1kΩ
D/A変換 V+


COM
1MΩ
GND

DC24V
24V
DC/DC
フィルタ 24G
コンバータ
FG

*1: 電線には2芯ツイストシールド線を使用してください。
*2: 外部配線にノイズまたはリップルを生じる場合は端子V+とCOMの間に0.1~0.47μF25V程度の
コンデンサを接続してください。

(2) Q62DAN,Q64DANの電流出力および,Q68DAINの場合

*1 *2
モータ駆動ユニットなど


D/A変換 I+

COM
600Ω
GND

DC24V
24V
DC/DC
フィルタ 24G
コンバータ
FG

*1: 電線には2芯ツイストシールド線を使用してください。
*2: 外部配線にノイズまたはリップルを生じる場合は端子I+とCOMの間に0.1~0.47μF25V程度の
コンデンサを接続してください。

4 - 6 4 - 6
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

(3) Q62DA,Q64DAの電圧出力および,Q68DAVの場合

*1 *2
モータ駆動ユニットなど

1kΩ
D/A変換 V+


COM
1MΩ
GND

DC24V
24V
DC/DC
フィルタ 24G
コンバータ
FG

*1: 電線には2芯ツイストシールド線を使用してください。
*2: 外部配線にノイズまたはリップルを生じる場合は端子V+とCOMの間に0.1~0.47μF25V程度の
コンデンサを接続してください。

(4) Q62DA,Q64DAの電流出力および,Q68DAIの場合

*1 *2
モータ駆動ユニットなど


D/A変換 I+ ~
COM
600Ω
GND

DC24V
24V
DC/DC
フィルタ 24G
コンバータ
FG

*1: 電線には2芯ツイストシールド線を使用してください。
*2: 外部配線にノイズまたはリップルを生じる場合は端子I+とCOMの間に0.1~0.47μF25V程度の
コンデンサを接続してください。

4 - 7 4 - 7
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.5 インテリジェント機能ユニットスイッチ設定

インテリジェント機能ユニットスイッチ設定は,GX DeveloperのI/O割付設定で行い
ます。

(1) 設定項目
インテリジェント機能ユニットスイッチは,スイッチ1~5まであり,16ビットの
データで設定します。
インテリジェント機能ユニットスイッチ設定を行わない場合,スイッチ1~5のデ
フォルトは0です。

表4.1 インテリジェント機能ユニットスイッチ設定項目
設定項目

出力レンジ設定
(CH.1~CH.4)
スイッチ1 アナログ出力範囲 出力レンジ設定値
H 4~20mA 0H*1
CH4 CH3 CH2 CH1
0~20mA 1H
1~5V 2H
出力レンジ設定 0~5V 3H
(CH.5~CH.8) -10~10V 4H
スイッチ2
H ユーザレンジ設定 FH
CH8 CH7 CH6 CH5

Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DAの場合 HOLD/CLEAR機能の設定
H 0H :CLEAR
*2
CH4 CH3 CH2 CH1 1H~FH(0H以外の数値) :HOLD
スイッチ3
Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAIの場合 HOLD/CLEAR機能の設定
b15 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b0
0:CLEAR
0 ~ 0
CH8 CH7 CH6 CH5 CH4 CH3 CH2 CH1 1:HOLD

00H   :通常モード(非同期)
01H~FFH(00H以外の数値)*2:同期出力モード
スイッチ4 0H  :通常分解能モード
1H~FH(0H 以外の数値)*2:高分解能モード
0H  :通常モード(D/A変換処理)
1H~FH(0H以外の数値)*2:オフセット・ゲイン設定モード

スイッチ5 0H:固定
*1:詳細は,次ページのポイント(1)を参照してください。
*2:設定範囲内のどの数値を設定しても同一の動作になります。
設定範囲が,1H~FHの場合,例えば1Hを設定してください。

4 - 8 4 - 8
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

ポイント
(1) 出力レンジ設定は,D/A変換ユニットの形名により下記の範囲を設定できます。
・Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DA ·· 0H~4H,FH
・Q68DAVN,Q68DAV ············· 0H,2H~4H,FH
*1: 0Hを設定したときアナログ出力範囲が
1~5Vで動作します。
・Q68DAIN,Q68DAI ············· 0H,1H,FH
(2) Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DAの場合,スイッチ2はアキにしてください。
(3) Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAIの場合,スイッチ3は2進数での設定となりま
す。
入力形式を2進数に変更すると,簡単に設定できます。
例) CH.3,CH.5,CH.8をHOLDに設定する場合
入力形式 2進数 16進数
設定値 10010100 94H

(4) インテリジェント機能ユニットスイッチのスイッチ4の設定で,オフセット・
ゲイン設定モードに設定すると,スイッチ4の他の設定(分解能モード,同期
出力モードの設定)は無視されます。
(5) 機能バージョンAと機能バージョンBではオフセット・ゲイン設定モードの設定
が異なります。(付1.3参照)
オフセット・ゲイン設定モード時はRUN LEDが点滅していることを確認後,オ
フセット・ゲインの設定を行ってください。RUN LEDが点滅しない場合は,ス
イッチ4の設定が間違っていないか確認してください。
(6) 分解能モードの設定により,アナログ出力値が大きく異なりますので,インテ
リジェント機能ユニットスイッチ設定を十分確認後,アナログ出力処理を実行
してください。
例) 設定レンジを-10~10V,ディジタル入力値を4000に設定した場合の
アナログ出力値
高分解能モード時 通常分解能モード時
アナログ出力値 約2.5V 約10.0V

4 - 9 4 - 9
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

(2) 操作手順
GX DeveloperのI/O割付設定の画面から設定します。
(a) I/O割付設定の画面

D/A変換ユニットを装着したスロットに,次の設定をします。
種別は必須ですが,その他の項目は必要により設定してください。
種別 :“インテリ”を選択します。
形名 :ユニットの形名を入力します。
点数 :16点を選択します。
先頭XY :D/A変換ユニットの先頭入出力番号を入力します。
詳細設定 :
① 通常のシステム構成(基本ベースまたは,増設ベース上)で使用する場合,
D/A変換ユニットの管理CPUの指定を行います。
“エラー時の出力モード”および“H/Wエラー時CPU動作モード”は,D/A
変換ユニットに対しては無効ですので設定する必要がありません。
② リモートI/O局で使用する場合,リンク異常時にアナログ出力を保持する
ためには“エラー時出力モード”を“保持”にする必要があります。

4 - 10 4 - 10
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

(b) インテリジェント機能ユニットスイッチ設定画面
I/O割付設定の画面の[スイッチ設定]をクリックして,下記の画面を表示させ,
スイッチ1~5の設定を行います。
16進数で入力すると簡単に設定できます。入力形式を16進数に変更して入力
してください。

4 - 11 4 - 11
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

4.6 オフセット・ゲイン設定

ユーザレンジ設定を使用する場合,オフセット・ゲイン設定を,下記の操作で行っ
てください。
工場出荷設定を使用する場合,オフセット・ゲイン設定は必要ありません。
ユーティリティパッケージをお持ちの方は,5.6.2項のオフセット・ゲイン設定を
行ってください。

(1) オフセット・ゲイン設定手順

開始

オフセット・ゲイン設定モ
*1
ードに移行する。
ゲイン調整を NO
行うか

オフセット・ゲイン設定モ YES
ードになっているか,RUN
LEDの点滅していることによ
り確認する。 バッファメモリアドレス23 YES
(Un\G23)にゲイン設定チャ 他のチャンネル ②
ンネルの設定を行う。 も調整する

バッファメモリアドレス22
(Un\G22)は,0とする。 NO
バッファメモリアドレス22
(Un\G22)にオフセット設定
チャンネルの設定を行う。 ユーザレンジ書込み要求(YA)
バッファメモリアドレス23 をONして,オフセット・ゲイ
(Un\G23)は,0とする。 チャンネル変更要求(YB)を ン設定をD/A変換ユニットに
ONする。 登録する。

チャンネル変更要求(YB)を
ONする。 チャンネル変更完了フラグ
(XB)がONするのを確認する。 エラーが発生 YES

しているか
チャンネル変更完了フラグ NO
(XB)がONするのを確認する。

① *1
通常モードに移行する。
チャンネル変更要求(YB)を
OFFする。
終了

チャンネル変更完了フラグ
(XB)がOFFする。

アナログ出力値の調整量を
バッファメモリアドレス24
(Un\G24)に書き込む。

設定値変更要求信号(YOC)を
ONする。

アナログ出力値が変更され
るとXOCがONするのを確認
後,設定値変更要求信号 *1:モード移行(通常モード→オフセット・ゲイン設定モード,
(YOC)をOFFする。 オフセット・ゲイン設定モード→通常モード)方法を以下に示します。
・専用命令(G(P).OFFGAN) 4.6節(2),(a)参照
・モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:
Un\G158,Un\G159)への設定および動作条件設定要求
NO (Y9)のOFF→ON 4.6節(2),(b)参照
希望のアナログ
出力値か ・インテリジェント機能ユニットスイッチ設定 4.5節,4.6節(2),(c)参照
  (インテリジェント機能ユニットスイッチ設定後,
YES   シーケンサCPUをリセットまたは電源OFF→ONする。)

4 - 12 4 - 12
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

ポイント
(1) オフセット・ゲイン設定は,3.1.2項(1)ポイント,3.1.2項(2)ポイントに示す
条件を満たす範囲で設定してください。
この範囲を超過して設定を行った場合,最大分解能・精度が性能仕様の範囲に
入らないことがあります。
(2) オフセット・ゲイン設定は,それぞれ1チャンネルごとに設定してください。
同時にバッファメモリアドレス22(Un\G22)と23(Un\G23)にチャンネル設定さ
れると,エラーが発生しERROR LEDが点灯します。
(3) オフセット・ゲイン設定完了後,オフセット値およびゲイン値が正しく設定さ
れているか,実使用状態にて確認してください。
(4) オフセット値およびゲイン値は,E2PROMに記憶し,電源断でも消えません。
(5) オフセット・ゲイン設定時,ユーザレンジ書込み要求(YA)ONでE2PROMに書込み
を行います。
E2PROMの書込み回数は最大10万回です。
E2PROMへの不用意な書込みを防止するため,連続26回書き込むとエラーが発生
し,エラーコード(バッファメモリアドレス19:Un\G19)が格納されます。
(6) オフセット・ゲイン設定中にエラー(エラーコード:40□*1)が発生した場合
は,正しいオフセット・ゲイン値を設定し直してください。
エラーが発生したチャンネルのオフセット・ゲイン値はD/A変換ユニットに書
き込まれません。(*1:□は該当チャンネル番号を示します。)
(7) 専用命令(G(P).OFFGAN)またはモード移行設定(バッファメモリアドレス158,
159:Un\G158,Un\G159)の設定により,オフセット・ゲイン設定モードから通
常モードに移行時,ユニットREADY(X0)がOFF→ONします。
ユニットREADY(X0)のONで初期設定を行うシーケンスプログラムがある場合
は,初期設定処理が実行されますので注意してください。
(8) 専用命令(G(P).OFFGAN)またはモード移行設定(バッファメモリアドレス
158,159:Un\G158,Un\G159)への設定によりモード移行(通常モード→オフセッ
ト・ゲイン設定モード,オフセット・ゲイン設定モード→通常モード)した場
合,D/A変換を中止します。
D/A変換を再開するには,通常モード移行後,動作条件設定要求(Y9)をONして
ください。
(9) バッファメモリアドレス200(Un\G200),202~233(Un\G202~Un\G233)は,オン
ラインユニット交換時に,ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値を復
元するためのエリアです。
オンラインユニット交換の詳細は7章を参照してください。

(2) プログラム例
(a)の点線部分のプログラムは(a),(b),(c)共通のプログラムです。
D/A変換ユニットの入出力番号がX/Y0~X/YFの例です。
・チャンネル選択······································· M0
・オフセット設定······································· M1
・ゲイン設定··········································· M2
・チャンネル変更指令··································· M3
・調整量の書込み······································· M4
・アナログ出力値の調整指令····························· M5
・オフセット・ゲイン設定値のユニットへの書込み指令····· M6
・モード切換え········································· M7
・通常モード確認用信号································· M50
・チャンネル指定格納デバイス··························· D0
・オフセット・ゲイン調整量格納デバイス················· D1
・専用命令(G(P).OFFGAN)設定値格納デバイス·············· D2

4 - 13 4 - 13
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

(a) 専用命令(G(P).OFFGAN)にてモードを移行する場合
専用命令(G(P).OFFGAN)にてオフセット・ゲイン設定モードに移行し,オフ
セット・ゲイン設定を行うチャンネル切換え,オフセット・ゲイン値の調整,
オフセット・ゲイン値をD/A変換ユニットに書き込むサンプルプログラムです。

専用命令(G.OFFGAN)の設定値を
D2に格納

*1 専用命令(G.OFFGAN)

オフセット・ゲイン設定を行う
チャンネルをD0に格納

オフセット設定チャンネルの
設定
バッファメモリアドレス23に
0を設定

バッファメモリアドレス22に
0を設定

ゲイン設定チャンネルの設定

チャンネル変更要求(YB)をON

チャンネル変更要求(YB)をOFF

オフセット値の調整量をD1に
設定

バッファメモリアドレス24に
D1を設定

設定値変更要求(YC)をON

設定値変更要求(YC)をOFF

ユーザレンジ書込み要求(YA)を
ON

ユーザレンジ書込み要求(YA)を
OFF

専用命令(G.OFFGAN)の設定値を
D2に格納

専用命令(G.OFFGAN)

通常モード時の処理

*1:点線部分のプログラムは共通プログラムです。

4 - 14 4 - 14
4.運転までの設定と手順
MELSEC-Q

(b) モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,Un\G158)への
設定および動作条件設定要求(Y9)にてモードを移行する場合

*1

D/A変換許可/禁止設定(D/A
変換を行う全チャンネルを変
換許可にする)

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

バッファメモリアドレス158に
4144Hを設定

バッファメモリアドレス159に
964Hを設定

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

共通プログラム

バッファメモリアドレス158に
964Hを設定
バッファメモリアドレス159に
4144Hを設定

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

一秒タイマ

ポイント
本プログラムと,6.1.2項の通常モードでD/A変換を行うプログラムを並記して運用
する場合,初期設定プログラムは,本プログラムの*1を使用してください。
注)6.1.2項の通常モードでD/A変換を行うプログラムに,本プログラムを追加して
運用する場合は,通常モードでD/A変換を行うプログラムの初期設定プログラ
ムを*1のプログラムに差し替えてください。

(c) インテリジェント機能ユニットスイッチ設定にてモード移行する場合
共通プログラム以外は不要です。

4 - 15 4 - 15
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

第5章 ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)

5.1 ユーティリティパッケージの機能

ユーティリティパッケージの機能一覧を表5.1に示します。

表5.1 ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)機能一覧


項 目 内 容 参照先
(1) D/A変換許可/禁止を設定します。
(2) 初期設定されたデータは,シーケンサCPUのパラメータに登録され,
初期設定*1 5.4節
シーケンサCPUがRUN状態になるとき,自動的にD/A変換ユニットに
書き込まれます。
(1) 自動リフレッシュするD/A変換ユニットのバッファメモリを設定し
ます。
自動リフレッシュ設定*1 (2) 自動リフレッシュ設定されたD/A変換ユニットのバッファメモリ 5.5節
は,シーケンサCPUのEND命令実行時に自動に指定されたデバイスに
読出し・書込みされます。
(1) モニタ/テスト
5 D/A変換ユニットのバッファメモリや入出力信号を,モニタ/テス
トします。
(2) 動作条件設定
運転中にD/A変換許可/禁止設定を変更します。
(3) オフセット・ゲイン設定
モニタ/テスト オフセット・ゲイン設定をユーザで任意の値に設定する(アナログ 5.6節
出力レンジ設定がユーザレンジ設定の)とき,オフセット・ゲイン
が画面を見ながら簡単に設定できます。
(4) 待避データ
待避データ(待避データ種別設定,工場出荷設定オフセット・ゲイ
ン値,ユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値)のモニタ,設定が
できます。
インテリジェント機能ユニットパラメータ(初期設定/自動リフレッ
FB変換 5.7節
シュ設定)からFBを自動生成します。

ポイント
*1: 初期設定および自動リフレッシュ設定を行うと,インテリジェント機能ユ
ニットパラメータが1ユニットあたり最大24バイト必要になります。

5 - 1 5 - 1
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.2 ユーティリティパッケージのインストール・アンインストール

ユーティリティパッケージのインストールおよびアンインストール操作は,ユー
ティリティパッケージに同梱されている「MELSOFTシリーズのインストール方法につい
て」を参照してください。

5.2.1 ご使用上の注意事項

GX Configurator-DAを使用するときの注意事項について説明します。

(1) 安全にお使いいただくために
GX Configurator-DAはGX Developerにアドインして使用するソフトウェアですの
で,ご使用のGX Developerオペレーティングマニュアルの“安全上のご注意”お
よび基本操作をお読みください。

(2) インストールについて
GX Configurator-DAはGX Developer Version4以降の製品にアドインして起動させ
ます。
したがってGX Developer Version4以降の製品をインストール済みのパソコンにGX
Configurator-DAをインストールしてください。 5
(3) インテリジェント機能ユニットユーティリティ使用時の表示画面異常について
システムリソースの不足により,インテリジェント機能ユニットユーティリティ
使用時に画面が正常に表示されない場合があります。
この場合は,インテリジェント機能ユニットユーティリティを閉じてからGX
Developer(プログラム,コメント等),他のアプリケーションを閉じて,再度GX
Developer,インテリジェント機能ユニットユーティリティを起動してください。

(4) インテリジェント機能ユニットユーティリティを起動するには
(a) GX DeveloperでPCシリーズを“QCPU(Qモード)”を選択して,プロジェクト
を設定してください。
PCシリーズを“QCPU(Qモード)”以外を選択したり,プロジェクトを設定し
ないと,インテリジェント機能ユニットユーティリティは起動できません。

(b) 複数のインテリジェント機能ユニットユーティリティを起動することができ
ます。
ただし,インテリジェント機能ユニットパラメータの[開く]/[上書き保
存]の操作ができるのは1つのインテリジェント機能ユニットユーティリティ
のみです。その他のインテリジェント機能ユニットユーティリティは[モニタ
/テスト]の操作のみできます。

(5) インテリジェント機能ユニットユーティリティを2つ以上起動したときの画面切換
え方法
2つ以上のインテリジェント機能ユニットユーティリティの画面を並べて表示で
きない場合,最前面に表示させるインテリジェント機能ユニットユーティリティ
はタスクバーにより切り換えてください。

5 - 2 5 - 2
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

(6) GX Configurator-DAで設定できるパラメータ設定個数について
複数のインテリジェント機能ユニットを装着した場合,下記の設定個数を超えな
いようにパラメータを設定してください。
インテリジェント機能ユニットの 最大パラメータ設定個数
装着対象 初期設定 自動リフレッシュ設定
Q00J/Q00/Q01CPU 512 256
Q02/Q02H/Q06H/Q12H/Q25HCPU 512 256
Q02PH/Q06PH/Q12PRH/Q25PRHCPU 512 256
Q12PRH/Q25PRHCPU 512 256
Q00UJ/Q00U/Q01UCPU 512 256
Q02UCPU 2048 1024
Q03UD/Q04UDH/Q06UDH/Q10UDH/
Q13UDH/Q20UDH/Q26UDH/Q03UDE/
4096 2048
Q04UDEH/Q06UDEH/Q10UDEH/Q13UDEH/
Q20UDEH/Q26UDEHCPU
MELSECNET/HリモートI/O局 512 256

例えば,MELSECNET/HリモートI/O局に複数のインテリジェント機能ユニットを装
着した場合,全インテリジェント機能ユニットのパラメータ設定個数の合計が
MELSECNET/HリモートI/O局の最大パラメータ設定個数を超えないように,GX
Configurator-DAの設定を行ってください。
パラメータ設定個数の合計は,初期設定と自動リフレッシュ設定で別々に計算し
ます。
GX Configurator-DAで1ユニットあたり設定できるパラメータ設定個数は,以下の
とおりです。
対象ユニット 初期設定 自動リフレッシュ設定
Q62DAN/Q62DA 1(固定) 5(最大設定数)
Q64DAN/Q64DA 1(固定) 9(最大設定数)
Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAI 1(固定) 17(最大設定数)

例)自動リフレッシュ設定のパラメータ設定個数の数え方

この1行で設定個数を1個と数えます。
空欄は個数に数えません。
この設定画面の全設定項目を加算し,
他のインテリジェント機能ユニットの
個数と総和します。

5 - 3 5 - 3
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.2.2 動作環境

GX Configurator-DAを使用するパソコンの動作環境について説明します。

項 目 周辺機器
*1
インストール(アドイン)先 GX Developer Version 4(日本語版)以降にアドイン。*2
コンピュータ本体 Windows R が動作するパーソナルコンピュータ。
CPU
下表の「使用する基本ソフトウェアとパソコン本体に必要な性能」を参照。
必要メモリ
ハードディスク インストール時 65MB以上。
*3
空き容量 動作時 20MB以上。
ディスプレイ 解像度800×600ドット以上。 *4
Microsoft R Windows R 95 Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows R 98 Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows R Millennium Edition Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows NT R Workstation Operating System Version 4.0(日本語版)
Microsoft R Windows R 2000 Professional Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows R XP Professional Operating System(日本語版)
基本ソフトウェア
Microsoft R Windows R XP Home Edition Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows Vista R Home Basic Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows Vista R Home Premium Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows Vista R Business Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows Vista R Ultimate Operating System(日本語版)
Microsoft R Windows Vista R Enterprise Operating System(日本語版)
*1: 同一言語のGX Developer Version 4以降にGX Configurator-DAをインストールしてください。
GX Developer(日本語版)とGX Configurator-DA(英語版)または,GX Developer(英語版)とGX Configurator-DA
(日本語版)の組合わせでは使用できません。
*2: GX Configurator-DAは,GX Developer Version 3以前にアドインして使用することができません。
また,FB変換機能を使用するためには,GX Developer Version8以降が必要です。
*3: Windows Vista R 使用時は,最低15GBの空き容量が必要です。
*4: Windows Vista R 使用時は,解像度1024×768ドット以上を推奨します。

使用する基本ソフトウェアとパソコン本体に必要な性能
パソコン本体に必要な性能
基本ソフトウェア
CPU 必要メモリ
Windows 95
R
Pentium 133MHz以上
R
32MB以上
Windows 98
R
Pentium 133MHz以上
R
32MB以上
Windows R Me Pentium R 150MHz以上 32MB以上
Windows NT Workstation 4.0
R
Pentium 133MHz以上
R
32MB以上
Windows 2000 Professional
R
Pentium 133MHz以上
R
64MB以上
Windows XP Professional(Service Pack1 以上)
R
Pentium 300MHz以上
R
128MB以上
Windows R XP Home Edition(Service Pack1 以上) Pentium R 300MHz以上 128MB以上
Windows Vista Home Basic
R
Pentium 1GHz以上
R
1GB以上
Windows Vista Home Premium
R
Pentium 1GHz以上
R
1GB以上
Windows Vista Business
R
Pentium 1GHz以上
R
1GB以上
Windows Vista R Ultimate Pentium R 1GHz以上 1GB以上
Windows Vista Enterprise
R
Pentium 1GHz以上
R
1GB以上

5 - 4 5 - 4
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

ポイント
・Windows XPおよびWindows Vista をご使用の場合は,下記に示す機能が使用でき
R R

ません。
下記に示す機能を使用した場合,本製品は正常に動作しない可能性がありま
す。
Windows 互換モードでのアプリケーション起動
R

ユーザ簡易切換え
リモートデスクトップ
大きいフォント(画面プロパティの詳細設定)
また,64ビット版のWindows XP,Windows Vista は未対応です。
R R

・Windows Vista では,USER権限以上のユーザで使用してください。


R

5 - 5 5 - 5
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.3 ユーティリティパッケージの操作説明

5.3.1 ユーティリティの共通操作方法

(1) 使用可能なコントロールキー
ユーティリティ操作の中で使用可能な特殊キーと用途を下表に示します。
キー名称
用 途
DOS/V PC9800®
セル内にデータを入力時,新しく入力した値をキャ
Esc ESC ンセルする。
ウィンドウを閉じる。
Tab TAB ウィンドウ内のコントロール間を移動する。
選択テストで複数のセルを選択時,マウスを組み合わ
Ctrl CNTL
せて使用する。
カーソル位置の文字を削除する。
Delete DEL
セルを選択時,設定内容のオールクリアする。
Back BS
Space カーソル位置の文字を削除する。

↑ ↓ ← → カーソルを移動する。

Page ROLL
Up DOWN 1ページ上にカーソルを移動する。

Page ROLL
Down UP 1ページ下にカーソルを移動する。

Enter セル内に入力した値を確定する。

5 - 6 5 - 6
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

(2) ユーティリティパッケージで作成するデータ
ユーティリティパッケージで作成する下記のデータ/ファイルは,GX Developer
の操作でも扱います。それぞれのデータ/ファイルをどの操作で扱うかを図5.1
に示します。
(a) インテリジェント機能ユニットパラメータ
自動リフレッシュ設定で作成したデータで,GX Developerで作成するプロ
ジェクト内のインテリジェント機能ユニットパラメータファイルに保存され
ます。
プロジェクト
プログラム
パラメータ
PCパラメータ
ネットワークパラメータ
インテリジェント機能ユニットパラメータ

5 - 7 5 - 7
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
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(b) テキストファイル
初期設定,自動リフレッシュ設定,モニタ/テスト画面の中の
テキストファイル作成 ボタンの操作により作成されるテキストファイルで
す。このファイルは,ユーザのドキュメント作成に活用できます。

GX Developer/
GX Configurator-DA ディスク
プロジェクト プロジェクト

A ② A

パソコン


QCPU
Q25HCPU
MODE.
RUN.
ERR. A:インテリジェント機能ユニット
USER. パラメータを示す。
BAT.
B:テキストファイル作成で保存さ
BOOT.
れたデータを示す。
A

USB

RS-232

図5.1 ユーティリティパッケージで作成されるデータの相関図

図5.1に示す①~③は次の操作で行います。
① GX Developerから操作します。
[プロジェクト]→[プロジェクトを開く]/[プロジェクトの上書き保
存]/[プロジェクトの名前を付けて保存]
② ユーティリティのインテリジェント機能ユニットパラメータ設定ユニッ
ト選択画面から操作します。
[インテリジェント機能ユニットパラメータ]→[開く]/[上書き保存]
③ GX Developerから操作します。
[オンライン]→[PC読出]/[PC書込]→“インテリジェント機能ユニッ
トパラメータ”
または,ユーティリティのインテリジェント機能ユニットパラメータ設定
ユニット選択画面から操作できます。
[オンライン]→[PC読出]/[PC書込]
5 - 8 5 - 8
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.3.2 操作概要

[ツール]-[インテリジェント機能ユニットユーティリティ起動]-[起動]

インテリジェント機能ユニット
パラメータ設定ユニット選択画面

5.3.3項参照

“先頭I/O No.”を入力,“ユニット種別”および,
“ユニット形名”を選択する。

初期設定 自動リフレッシュ

初期設定画面 自動リフレッシュ設定画面

5.5節参照

5.4節参照

5 - 9 5 - 9
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
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[オンライン]-[モニタ/テスト] 《FB対象パラメータ》タブ - FB変換

モニタ/テストユニット選択画面 FB変換画面

5.7節参照

モニタ/テストするユニットを選択する。

モニタ/テスト画面

5.6節参照

5 - 10 5 - 10
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
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5.3.3 インテリジェント機能ユニットユーティリティの起動

【起動手順】
インテリジェント機能ユニットユーティリティは,GX Developerから起動させま
す。

[ツール]→[インテリジェント機能ユニットユーティリティ]→[起動]
【設定画面】
《FB対象パラメータ》タブが選択されている場合の表示

【項目説明】
(1) 各画面の起動操作
インテリジェント機能ユニットユーティリティから,下記画面を表示させます。
《インテリジェント機能ユニットパラメータ》タブ,《FB対象パラメータ》タブ共通
(a) 初期設定画面
“先頭I/O No.*1”→“ユニット種別”→“ユニット形名”→ 初期設定
(b) 自動リフレッシュ設定画面
“先頭I/O No.*1”→“ユニット種別”→“ユニット形名”→ 自動リフレッシュ
(c) モニタ/テストユニット選択画面
[オンライン]→[モニタ/テスト]
*1:先頭I/O No.は,16進数で入力してください。
《FB対象パラメータ》タブ時
(a) FB変換画面の起動
《FB対象パラメータ》タブ→ FB変換
詳細は,5.7節を参照してください。

ポイント
《FB対象パラメータ》タブは,編集中のプロジェクトがラベルプロジェクトの場合
に表示されます。

5 - 11 5 - 11
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

(2) 画面コマンドボタン説明
《インテリジェント機能ユニットパラメータ》タブ,《FB対象パラメータ》タブ共通
削除 選択されたユニットの初期設定および自動リフレッシュ設定を削
除します。
ただし,初期設定および自動リフレッシュ設定がある状態で,“初
期設定”もしくは“自動リフレッシュ”のセルを選択して実行した
場合は,選択されているセルの設定のみ削除します。
終了 インテリジェント機能ユニットユーティリティを終了します。

《FB対象パラメータ》タブ時

<<パラメータ 選択されている行の設定情報を《インテリジェント機能ユ
ニットパラメータ》タブ側に移動します。

《インテリジェント機能ユニットパラメータ》タブ時

FBパラメータ>> 選択されている行の設定情報を《FB対象パラメータ》タブ側
に移動します。

(3) メニュ-バ-
(a) ファイル項目
ファイル操作は,GX Developerで開いたプロジェクトのインテリジェント機
能ユニットパラメータが対象です。
[開く] :パラメータファイルを読み出します。
[閉じる] :パラメータファイルを閉じます。修正されて
いれば,ファイル保存の確認ダイアログが表
示されます。
[上書き保存] :パラメータファイルを保存します。
[削除] :パラメータファイルを削除します。
[FB対象パラメータを開く] :FB対象パラメータファイルを開きます。
[FB対象パラメータの保存] :FB対象パラメータファイルを保存します。
[終了] :インテリジェント機能ユニットユーティリ
ティを終了します。
(b) オンライン項目
[モニタ/テスト] :モニタ/テストユニット選択画面を起動させます。
[PC読出] :CPUユニットからインテリジェント機能ユニットパ
ラメータを読み出します。
[PC書込] :インテリジェント機能ユニットパラメータをCPUユニッ
トへ書き込みます。

5 - 12 5 - 12
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

ポイント
(1) インテリジェント機能ユニットパラメータのファイル保存
GX Developerのプロジェクト保存操作ではファイル保存できませんので,上記
のインテリジェント機能ユニットパラメータ設定ユニット選択画面でファイ
ル保存してください。
(2) GX Developerでのインテリジェント機能ユニットパラメータのPC読出,PC書込
の操作
(a) インテリジェント機能ユニットパラメータをファイル保存した後,PC読
出,PC書込の操作ができるようになります。
(b) 対象とするシーケンサCPUは,GX Developerの[オンライン]→[接続先指定]
で設定してください。
(c) D/A変換ユニットをリモートI/O局に装着する場合,GX DeveloperのPC読
出,PC書込を使用してください。
(3) 必要ユーティリティの確認
インテリジェント機能ユニットユーティリティの設定画面で,先頭I/Oは表示
されるが,形名が“*”で表示されることがあります。
これは,必要なユーティリティがインストールされていないか,GX Developer
から起動できないユーティリティの場合です。
GX Developerの[ツール]-[インテリジェント機能ユニットユーティリティ]-[
必要ユーティリティ一覧]で必要なユーティリティを確認し,設定してくださ
い。

5 - 13 5 - 13
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.4 初期設定

【設定目的】
D/A変換許可/禁止を初期設定パラメータに設定します。
初期設定画面でパラメータを設定することにより,シーケンスプログラムによる
D/A変換許可/禁止設定が不要になります。
【起動手順】
“先頭I/O No.*1”→“ユニット種別”→“ユニット形名”→ 初期設定
*1:先頭I/O No.は,16進数で入力してください。
【設定画面】

【項目説明】
(1) 設定の内容
チャンネルごとにD/A変換の“許可”または“禁止”を設定してください。

(2) コマンドボタンの説明
テキストファイル作成 画面の内容をテキストファイル形式のファイルへ書き
込みます。
設定終了 設定した内容を確定して終了します。

キャンセル 設定した内容を破棄して終了します。

ポイント
初期設定は,インテリジェント機能ユニットパラメータに格納されます。
また,初期設定はCPUユニットへ書き込み後,(1)または(2)の操作で有効になりま
す。
(1) CPUユニットのRUN/STOPスイッチをSTOP→RUN→STOP→RUNしてください。
(2) RUN/STOPスイッチをRUNにしてから,電源のOFF→ONまたはCPUユニットのリ
セットを行ってください。
初期設定の内容をシーケンスプログラムで書き込んだ場合,CPUユニットがSTOP状
態からRUN状態になったとき初期設定パラメータの値が書き込まれますので,シー
ケンスプログラムで初期設定を再実行するようにプログラミングしてください。

5 - 14 5 - 14
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.5 自動リフレッシュ設定

【設定目的】
自動リフレッシュするD/A変換ユニットのバッファメモリを設定します。

【起動手順】
“先頭I/O No.*1”→“ユニット種別”→“ユニット形名”→ 自動リフレッシュ
*1:先頭I/O No.は,16進数で入力してください。

【設定画面】

【項目説明】
(1) 画面の表示内容
ユニット側バッファサイズ :設定項目のバッファメモリサイズを表示します。
(1ワード固定)
ユニット側転送ワード数 :CPU側デバイスを先頭に転送するワード数を表示
します。(1ワード固定)
転送方向 :“←”は,デバイスのデータをバッファメモリへ書
き込むことを示します。
“→”は,バッファメモリからデバイスにデータを
読み出すことを示します。
CPU側デバイス :自動リフレッシュするCPUユニット側のデバイスを
入力します。使用できるデバイスは,X,Y,M,L,B,T,
C,ST,D,W,R,ZRです。
ビットデバイスのX,Y,M,L,Bを使用する場合,16点
で割り切れる番号(例:X10,Y120,M16など)を設定
してください。
また,設定されたデバイス番号から16点分に,バッ
ファメモリのデータが格納されます。例えば,X10
を設定すると,X10~X1Fにデータが格納されます。

5 - 15 5 - 15
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

(2) コマンドボタンの説明
テキストファイル作成 画面の内容をテキストファイル形式のファイルへ書き
込みます。
設定終了 設定した内容を確定して終了します。

キャンセル 設定した内容を破棄して終了します。

ポイント
自動リフレッシュ設定は,インテリジェント機能ユニットパラメータに格納されま
す。
また,自動リフレッシュ設定はCPUユニットへ書込み後,(1)または(2)の操作で有
効になります。
(1) CPUユニットのRUN/STOPスイッチをSTOP→RUN→STOP→RUNしてください。
(2) RUN/STOPスイッチをRUNにしてから,電源のOFF→ONまたはCPUユニットの
リセットを行ってください。
自動リフレッシュ設定は,シーケンスプログラムから変更することができません。
ただし,シーケンスプログラムのFROM/TO命令により,自動リフレッシュ相当の処
理を追加することはできます。

5 - 16 5 - 16
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.6 モニタ/テスト

5.6.1 モニタ/テスト画面

【設定目的】
バッファメモリのモニタ/テスト,入出力信号のモニタ/テスト,動作条件設定,
オフセット・ゲイン設定(5.6.2項,5.6.3項参照),待避データ(5.6.5項,5.6.6
項参照)をこの画面から起動します。

【起動手順】
モニタ/テストユニット選択画面→“先頭I/O No.*1”→“ユニット種別”→“ユ
ニット形名”→ モニタ/テスト
*1:先頭I/O No.は,16進数で入力してください。
GX Developer Version 6以降のシステムモニタからも起動できます。
詳細はGX Developerオペレーティングマニュアルを参照してください。

【設定画面】

X・Yモニタ/テスト

5 - 17 5 - 17
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

待避データ

動作条件設定 オフセット・ゲイン設定

変換特性図

5 - 18 5 - 18
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

【項目説明】
(1) 画面表示内容
設定項目 :バッファメモリ名を表示します。
現在値 :バッファメモリの現在値をモニタします。
設定(値):テスト操作でバッファメモリに書き込むデータを入力または選択し
ます。

(2) コマンドボタンの説明
現在値表示 選択された項目の現在値を表示します。(現在値欄に表示でき
ない文字を確認するときに使いますが,本パッケージでは表示
欄に表示できない項目はありません。)
テキストファイル作成 画面の内容をテキストファイル形式のファイルへ
書き込みます。
モニタ開始 / モニタ停止 現在値欄のモニタする/モニタしないを選択しま
す。
選択テスト 選択された項目のテストを行います。複数の項目は Ctrl キー
を押しながら選択してください。
閉じる 現在開いている画面を閉じて1つ前の画面に戻ります。

ポイント
(1) テスト操作で,出力許可/禁止フラグのON/OFFやCH□ディジタル値を書き込む
とアナログ出力が変化しますので,十分に安全を確認してから行ってくださ
い。

(3) 選択テストの操作例
CH1出力許可/禁止フラグ(Y1)を強制ONする場合について説明します。

(a) モニタ/テスト画面から 動作条件設定 ボタンをクリックします。

(b) 「Y01:CH1出力許可/禁止フラグ」の設定(値)欄を「ON:許可」に変更し
ます。
この時点では,設定内容はD/A変換ユニットに書き込まれていません。

(c) (b)の操作で変更した設定(値)欄を選択します。
( (b)の操作で複数の項目を変更した場合,変更した設定(値)欄を, Ctrl
キーを押しながら選択します。マウスのドラッグ操作でも複数項目の選択が
できます。)

(d) 選択テスト ボタンをクリックして,書込みを実行します。


書込みが完了すると,現在値欄の表示が書き込んだ値になります。

5 - 19 5 - 19
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.6.2 オフセット・ゲイン設定の操作(機能バージョンC以降)

オフセット・ゲイン設定は,次の順序で操作を行ってください。

(1) オフセット・ゲイン設定画面に切換え
5.6.1項の操作により,オフセット・ゲイン設定画面を表示させます。
このときユニットの動作モードの移行(通常モード→オフセット・ゲイン設定モー
ド)を確認するダイアログボックスが表示されますので, はい ボタンをクリッ
クしてオフセット・ゲイン設定モードにします。

(2) チャンネルの指定
チャンネルNo.コンボボックスにてオフセット設定,またはゲイン設定を行うチャ
ンネルを指定します。
(3) オフセット設定/ゲイン設定の指定
チャンネルNo.コンボボックスにて指定したチャンネルに対して,オフセット設定
を行うのかゲイン設定を行うのかをラジオボタンにて指定します。
(4) 調整値の設定
オフセット値,またはゲイン値の調整量を設定します。コンボボックスでは,“1”,
“10”,“100”,“1000”からの選択となりますが,任意の数値(1~3000)を
入力して調整量を設定することもできます。
(5) 電圧出力または電流出力の微調整
+ ボタン,または - ボタンをクリックすることにより,設定した調整値に対
する電圧出力または電流出力の値を微調整します。
(6) 設定内容をユニットに書き込む
(2)~(5)の操作で設定した内容を 登録 ボタンをクリックして,ユニットに書き
込んでください。
(7) 通常モードへ切り換える
設定終了後, 閉じる ボタンをクリックしてオフセット・ゲイン設定画面を閉じ
ると,ユニットの動作モードは通常モードに移行します。

5 - 20 5 - 20
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

ポイント
設定時にエラーコードが表示された場合は,エラーコード表示エリアの右側にある
… ボタンのクリックにてエラー内容および処置方法を確認することができま
す。また, エラークリア ボタンにてエラーコードをクリアすることができます。

5.6.3 オフセット・ゲイン設定の操作(機能バージョンB以前)

オフセット・ゲイン設定は,次の順序で操作を行ってください。

(1) オフセット・ゲイン設定モードに切換え
インテリジェント機能ユニットスイッチ設定のスイッチ4をオフセット・ゲイン設
定モードにします。(4.5節参照)

(2) オフセット・ゲイン設定画面に切換え
5.6.1項の操作により,オフセット・ゲイン設定画面を表示させます。

(3) チャンネルの指定
チャンネルNo.コンボボックスにてオフセット設定,またはゲイン設定を行うチャ
ンネルを指定します。

(4) オフセット設定/ゲイン設定の指定
チャンネルNo.コンボボックスにて指定したチャンネルに対して,オフセット設定
を行うのかゲイン設定を行うのかをラジオボタンにて指定します。

(5) 調整値の設定
オフセット値,またはゲイン値の調整量を設定します。コンボボックスでは,“1”,
“10”,“100”,“1000”からの選択となりますが,任意の数値(1~3000)を
入力して調整量を設定することもできます。

(6) 電圧出力または電流出力の微調整
+ ボタン,または - ボタンをクリックすることにより,設定した調整値に対
する電圧出力または電流出力の値を微調整します。

5 - 21 5 - 21
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

(7) 設定内容をユニットに書き込む
(3)~(6)の操作で設定した内容を 登録 ボタンをクリックして,ユニットに書き
込んでください。

(8) 通常モードへ切り換える
設定終了後, 閉じる ボタンをクリックしてオフセット・ゲイン設定画面を閉じ,
インテリジェント機能ユニットスイッチ設定のスイッチ4を通常モードにします。
(4.5節参照)。

ポイント
設定時にエラーコードが表示された場合は,エラーコード表示エリアの右側にある
… ボタンのクリックにてエラー内容および処置方法を確認することができま
す。また, エラークリア ボタンにてエラーコードをクリアすることができます。

5 - 22 5 - 22
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.6.4 変換特性確認

【設定目的】
設定されたオフセット値,ゲイン値をもとにディジタル-アナログ変換の換算値
をグラフの傾きによって確認することができます。

【起動手順】
モニタ/テスト画面→ オフセット・ゲイン設定 → 変換特性図

【設定画面】

【項目説明】
(1) 画面の表示内容
入出力特性図: 設定されたオフセット値,ゲイン値に対する入出力変換特性を表
示します。

(2) 設定の内容
アナログ・レンジ設定
アナログ : ディジタル値をアナログに変換したときの出力(電圧/電流)
を選択します。
レンジ設定 : “通常分解能”または“高分解能”から選択します。
通常分解能モード,高分解能モードのディジタル入力値,最大
分解能については3.1.1項を参照してください。
オフセット・ゲイン設定
オフセット値: 入出力特性図を表示するためのオフセット値を入力します。
ゲイン値 : 入出力特性図を表示するためのゲイン値を入力します。

5 - 23 5 - 23
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

アナログ・ディジタル変換: 変換特性によるアナログ値とディジタル値の対
応を確認するときの,以下に示す変換タイプを選
択します。
・ディジタル→アナログ
・アナログ→ディジタル
アナログ値 : <ディジタル変換時>
ディジタル値換算させるアナログ値を入力します。
<アナログ変換時>
ディジタル値に対する換算されたアナログ値が表示されます。
ディジタル値: <ディジタル変換時>
入力されたアナログ値に対するディジタル値が表示されます。
<アナログ変換時>
アナログ値換算させるディジタル値を入力します。

ポイント
・ オフセット値とは,シーケンサCPUから設定されたディジタル入力値が0のときの
アナログ出力値(電圧または電流)です。
・ ゲイン値とは,シーケンサCPUから設定されたディジタル入力値が以下のときの
アナログ出力値(電圧または電流)です。
4000(通常分解能選択時)
12000(高分解能選択時)

(3) コマンドボタンの説明
範囲設定 入力されたオフセット値,ゲイン値を確定し,入出力特性図が更新
されます。
変換 入力値に対する変換を実施します。

5 - 24 5 - 24
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.6.5 待避データ(Q62DAN/Q64DAN/Q62DA/Q64DA)

ユーザレンジの待避/復元は,次の順序で操作を行ってください。
(1) 待避データ画面に切換え
5.6.1項の操作により,待避データ画面を表示させます。

(2) ユーザレンジ待避
(a) CH□待避データ種別設定の設定(値)欄で“電圧指定”または“電流指定”
を設定し, 選択テスト ボタンをクリックします。
設定が完了すると,CH□待避データ種別設定の現在値欄に設定内容が表示さ
れます。
(b) 待避データ読出し要求の設定(値)欄を“要求”にし, 選択テスト ボタン
をクリックします。
読出しが完了すると,CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/CH□ユーザ
レンジ設定オフセット・ゲイン値の現在値欄に値が表示されます。
(c) 値をレンジ基準表と比較し,値が適当であれば記録してください。
レンジ基準表については7.4節を参照してください。
(3) ユーザレンジ復元
(a) CH□待避データ種別設定の設定(値)欄で“電圧指定”または“電流指定”
を設定し, 選択テスト ボタンをクリックします。
設定が完了すると,CH□待避データ種別設定の現在値欄に設定内容が表示さ
れます。
(b) CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/ユーザレンジ設定オフセット・ゲ
イン値の設定(値)欄に記録した値を設定します。
(c) CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/ユーザレンジ設定オフセット・ゲ
イン値の設定(値)欄をすべて選択し, 選択テスト ボタンをクリックしま
す。
書込みが完了すると,CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/CH□ユーザ
レンジ設定オフセット・ゲイン値の現在値欄に設定した値が表示されます。
(d) 待避データ書込み要求の設定(値)欄を“要求”にし, 選択テスト ボタン
をクリックします。
書込みが完了すると,待避データ書込み要求の現在値欄の表示が“要求”→
“OFF”に切り換わるのを確認してください。

5 - 25 5 - 25
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.6.6 待避データ(Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAI)

ユーザレンジの待避/復元は,次の順序で操作を行ってください。

(1) 待避データ画面に切換え
5.6.1項の操作により,待避データ画面を表示させます。

(2) ユーザレンジ待避
(a) 待避データ読出し要求の設定(値)欄を“要求”にし, 選択テスト ボタン
をクリックします。
読出しが完了すると,CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/CH□ユーザ
レンジ設定オフセット・ゲイン値の現在値欄に値が表示されます。
(b) 値をレンジ基準表と比較し,値が適当であれば記録してください。
レンジ基準表については7.4節を参照してください。

(3) ユーザレンジ復元
(a) CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/ユーザレンジ設定オフセット・ゲ
イン値の設定(値)欄に記録した値を設定します。
(b) CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/ユーザレンジ設定オフセット・ゲ
イン値の設定(値)欄をすべて選択し, 選択テスト ボタンをクリックしま
す。
書込みが完了すると,CH□工場出荷設定オフセット・ゲイン値/CH□ユーザ
レンジ設定オフセット・ゲイン値の現在値欄に設定した値が表示されます。
(c) 待避データ書込み要求の設定(値)欄を“要求”にし, 選択テスト ボタン
をクリックします。
書込みが完了すると,待避データ書込み要求の現在値欄の表示が“要求”→
“OFF”に切り換わるのを確認してください。

5 - 26 5 - 26
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.7 初期設定/自動リフレッシュ設定のFB変換

【設定目的】
インテリジェント機能ユニットパラメータ(初期設定/自動リフレッシュ設定)
からFBを自動生成します。

【起動手順】
インテリジェント機能ユニットパラメータ設定ユニット選択画面→《FB対象パラ
メータ》タブ→ FB変換

【設定画面】

【項目説明】
(1) 画面の表示内容
先頭I/O No. : 現在開いているインテリジェント機能ユニットパラメータに
設定されている情報の先頭I/O No.が表示されます。
ユニット形名 : 現在開いているインテリジェント機能ユニットパラメータに
設定されている情報のユニット形名が表示されます。
初期設定 : FB変換の対象にする/しないを設定します。
FB変換の対象にする場合は,チェックをつけてください。
自動リフレッシュ: FB変換の対象にする/しないを設定します。
FB変換の対象にする場合は,チェックをつけてください。
FBプログラム名称: 変換後のFBプログラム名称を設定します。
FBプログラム名称として設定できる文字数は,最大半角6文字
までです。
ただし,以下に示す文字/単語はFBプログラム名称として設
定できません。
文字:\,/,:,;,*,?,”,<,>,|,,
単語:COM1~COM9,LPT1~LPT9,AUX,PRN,CON,NUL,CLOCK$
また,FB変換後GX Developerに登録されるFB名称は,設定さ
れた名称に対して,初期設定はI-,自動リフレッシュはA-が
先頭に付加されます。
例:FBプログラム名称を“ABCDE”とした場合,初期設定は
“I-ABCDE”,自動リフレッシュは“A-ABCDE”となります。
見出し文 : 変換後のFBプログラムに対する見出し文を設定します。
見出し文として設定できる文字数は,最大半角32文字までです。

(2) コマンドボタンの説明
変換 初期設定列および自動リフレッシュ列のチェックがついているものを
対象としてFB変換を実行します。

5 - 27 5 - 27
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.8 FBの使い方

ここでは,FBをGX Developerで使用する手順について説明します。
詳細は,『GX Developer Version8 オペレーティングマニュアル(ファンクション
ブロック編)』を参照してください。

5.8.1 概要

FBを作成する手順を次に示します。

① インテリジェント機能ユニットパラメータ(初期設定/自動リフレッシュ)を設
定します。
② インテリジェント機能ユニットパラメータをFB変換します。
③ シーケンスプログラムにFBを貼り付けます。
④ シーケンスプログラムを変換(コンパイル)します。

次に,①~④までの手順をフローチャートに示します。

開 始

GX Configurator-DA 初期設定/自動リフレッシュを設定する ・・・ 5.4節,5.5節参照

FBに変換する ・・・ 5.7節参照

GX Developer シーケンスプログラムにFBを貼り付ける ・・・ 5.8.2項参照

シーケンスプログラムを変換(コンパイル)する ・・・ 5.8.3項参照

終 了

5 - 28 5 - 28
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

ポイント
インテリジェント機能ユニットの初期設定/自動リフレッシュ設定は,以下いずれ
でも行うことができます。
(1) インテリジェント機能ユニットパラメータ (初期設定/自動リフレッシュ設定)
を設定し,シーケンサCPUへ書き込む。
(2) インテリジェント機能ユニットパラメータ (初期設定/自動リフレッシュ設定)
のFBを作成し,シーケンスプログラムへ貼り付ける。
システムの仕様により,上記いずれかにてインテリジェント機能ユニットの初期設
定/自動リフレッシュ設定を行ってください。*1
*1: (1)と(2)の設定を共に行った場合について説明します。
(a) 初期設定
(2)のFBによる設定が有効になります。
(b) 自動リフレッシュ設定
・ (1)と(2)の設定が共に有効となります。
・ FBの実行時およびシーケンスプログラムのEND処理時に,自動リフレッ
シュが行われます。
このため,指定されているディジタル値に対応するアナログ値が,各
自動リフレッシュ時に出力されます。

5 - 29 5 - 29
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.8.2 シーケンスプログラムへのFB貼り付け

【操作目的】
FBをシーケンスプログラムで使用するために貼り付けます。

【操作手順】
GX Developerの《プロジェクト》タブから《FB》タブに切り換えて,使用するFB
をシーケンスプログラム上にドラッグ&ドロップします。

貼り付け前

貼り付け後

5 - 30 5 - 30
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

5.8.3 シーケンスプログラムを変換(コンパイル)する

【操作目的】
FBを貼り付けたシーケンスプログラムを実行可能にするために変換(コンパイル)
します。

【操作手順】
GX Developerの[変換]→[変換/コンパイル]メニュ-をクリックします。

5 - 31 5 - 31
5.ユーティリティパッケージ(GX Configurator-DA)
MELSEC-Q

メ モ

5 - 32 5 - 32
6.プログラミング
MELSEC-Q

第6章 プログラミング

D/A変換ユニットのプログラムについて説明します。
なお,本章で紹介するプログラム例を実際のシステムへ流用する場合は,対象シス
テムにおける制御に問題がないことを十分検証ください。

6.1 通常のシステム構成で使用する場合

プログラム説明のシステム構成
(1) システム構成

電 Q Q Q Q
源 n 6 X Y
ユ C 2 1 1
ニ P D 0 0
ッ U A

X/Y0 X/Y10 X/Y20



X/YF X/Y1F X/Y2F

次のインテリジェント機能ユニットスイッチ設定を行っておきます。
・スイッチ1·····················0030H(CH1:4~20mA,CH2:0~5V)
・スイッチ2·····················アキ
・スイッチ3·····················0000H(CH1,CH2:CLEAR)
6 ・スイッチ4·····················0000H(通常モード(D/A変換処理))
・スイッチ5·····················0000H(0:固定)

(2) プログラム条件
Q62DAのCH1~CH2のディジタル値エリアに書き込み,ディジタル値の書込みエラー
が発生した場合はエラーコードを読み出します。
(a) 初期設定内容
・アナログ出力許可チャンネル ················ CH1~CH2
(b) ユーザで使用するデバイス
・出力許可 ·································· X10
・ディジタル値書込み信号 ···················· X11
・エラーコードリセット信号 ·················· X12
・エラーコード表示(BCD3桁) ················ Y20~Y2B
・CH1のディジタル値 ························· D11
・CH2のディジタル値 ························· D12
・エラーコード ······························ D13

6 - 1 6 - 1
6.プログラミング
MELSEC-Q

6.1.1 ユーティリティパッケージを使用した場合のプログラム例

(1) ユーティリティパッケージの操作
(a) 初期設定(5.4節参照)
CH1,CH2 D/A変換許可/禁止設定 ········· “許可”

(b) 自動リフレッシュ設定(5.5節参照)
6
CH1,CH2 ディジタル値 ················· “D11,D12”
エラーコード ·························· “D13”

(c) インテリジェント機能ユニットパラメータの書込み(5.3.3項参照)
インテリジェント機能ユニットのパラメータをCPUユニットに書き込みます。
この操作は,パラメータ設定ユニット選択画面で行います。

6 - 2 6 - 2
6.プログラミング
MELSEC-Q

(2) プログラム例

CH1ディジタル値設定

CH2ディジタル値設定

CH1出力許可

CH2出力許可

エラーコードをBCD出力

エラークリア要求(YF)をON

エラークリア要求(YF)をOFF

6 - 3 6 - 3
6.プログラミング
MELSEC-Q

6.1.2 ユーティリティパッケージを使用しない場合のプログラム例

(1) FROM/TO命令を使ったプログラム例

D/A変換許可/禁止設定

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

CH1ディジタル値設定

CH2ディジタル値設定

CH1出力許可

CH2出力許可

エラーコードをBCD出力

エラークリア要求(YF)をON

エラークリア要求(YF)をOFF

6 - 4 6 - 4
6.プログラミング
MELSEC-Q

(2) インテリジェント機能ユニットデバイス(U□¥G□)を使ったプログラム例

D/A変換許可/禁止設定(全
チャンネルを変換許可にする)

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

CH1ディジタル値設定

CH2ディジタル値設定

CH1出力許可

CH2出力許可

エラーコードをBCD出力

エラークリア要求(YF)をON

エラークリア要求(YF)をOFF

6 - 5 6 - 5
6.プログラミング
MELSEC-Q

6.2 リモートI/Oネットで使用する場合

プログラム説明のシステム構成
(1) システム構成
リモートマスタ局(ネットワークNo.1) リモートI/O局(局番1)

電 Q Q Q Q 電 Q Q Q Q
源 n J X Y 源 J X Y 6
ユ C 7 1 1 ユ 7 1 1 2
P 1 0 0 2 0 0 D
ニ U L ニ L A
ッ P ッ P
ト 2 ト 2
1 5
X/Y100 X/Y110 X/Y120


X/Y10F X/Y11F X/Y12F

次のインテリジェント機能ユニットスイッチ設定を行っておきます。
・スイッチ1·····················0030H(CH1:4~20mA,CH2:0~5V)
・スイッチ2·····················アキ
・スイッチ3·····················0000H(CH1,CH2:CLEAR)
・スイッチ4·····················0000H(通常モード(D/A変換処理))
・スイッチ5·····················0000H(0:固定)

(2) プログラム条件
Q62DAのCH1,CH2のディジタル値を書き込み,ディジタル値の書込みエラーが発生
した場合は,エラーコードをBCD表示します。
(a) 初期設定内容
・アナログ出力許可チャンネル ···· CH1,CH2
(b) ユーザで使用するデバイス
・初期設定要求信号 ·························· X20
・出力許可 ·································· X21
・ディジタル値書込み信号 ···················· X22
・エラーコードリセット信号 ·················· X23
・エラーコード表示(BCD3桁) ················ Y30~Y3B
・CH1のディジタル値 ························· D11(W11)
・CH2のディジタル値 ························· D12(W12)
・エラーコード ······························ D13(W113)

ポイント
MELSECNET/HのリモートI/Oネットに関する詳細は,Q対応MELSECNET/Hネットワーク
システムリファレンスマニュアル(リモートI/Oネット編)を参照してください。

6 - 6 6 - 6
6.プログラミング
MELSEC-Q

6.2.1 ユーティリティパッケージを使用した場合のプログラム例

(1) GX Developerの操作
(a) ネットワークパラメータの設定
・ネットワーク種別 :MNET/H(リモートマスタ)
・先頭I/O No. :0000H
・ネットワークNo. :1
・総(子)局数 :1
・モード :オンライン
・ネットワーク範囲割付 :

・リフレッシュパラメータ :

6 - 7 6 - 7
6.プログラミング
MELSEC-Q

(2) ユーティリティパッケージの操作
(a) 初期設定(5.4節参照)
CH1,CH2 D/A変換許可/禁止設定 ········ “許可”

(b) 自動リフレッシュ設定(5.5節参照)
CH1,CH2 ディジタル値 ················ W11,W12
エラーコード ·························· W113

6 - 8 6 - 8
6.プログラミング
MELSEC-Q

(c) インテリジェント機能ユニットパラメータの書込み(5.3.3項参照)
インテリジェント機能ユニットのパラメータをリモートI/O局に書き込みま
す。
この操作は,パラメータ設定ユニット選択画面で行います。

(3) プログラム例

CH1ディジタル値設定

CH2ディジタル値設定

CH1出力許可

CH2出力許可

エラーコードをBCD出力

エラークリア要求(YF)をON

エラークリア要求(YF)をOFF

ポイント
インテリジェント機能ユニットパラメータを書き込む場合は,GX Developerの
[オンライン]-[接続先指定]で,書き込む先のリモートI/O局を設定してください。
以下に示す経路で書込みできます。
・ GX DeveloperをリモートI/O局に直結して書き込む
・ GX DeveloperをCPUユニットなどに接続して,ネットワーク経由でリモートI/O
局に書き込む

6 - 9 6 - 9
6.プログラミング
MELSEC-Q

6.2.2 ユーティリティパッケージを使用しない場合のプログラム例

(1) GX Developerの操作(ネットワークパラメータの設定)
・ネットワーク種別 :MNET/H(リモートマスタ)
・先頭I/O No. :0000H
・ネットワークNo. :1
・総(子)局数 :1
・モード :オンライン
・ネットワーク範囲割付 :

・リフレッシュパラメータ :

6 - 10 6 - 10
6.プログラミング
MELSEC-Q

(2) プログラム例

マスタ局バトンパス状態確認

マスタ局データリンク状態確認

リモートI/O局バトンパス
状態確認

リモートI/O局データリンク
状態確認
リモートI/O局パラメータ
交信状態確認
マスタ局状態確認

D/A変換許可/禁止設定

バッファメモリへの書込み

動作条件設定要求(Y9)をON

動作条件設定要求(Y9)をOFF

CH1ディジタル値設定

CH2ディジタル値設定

バッファメモリへの書込み

CH1出力許可

CH2出力許可

エラーコードをBCD出力

エラークリア要求(YF)をON

エラークリア要求(YF)をOFF

6 - 11 6 - 11
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

第7章 オンラインユニット交換

オンラインユニット交換を行う場合は,必ずQCPUユーザーズマニュアル(ハードウェ
ア設計・保守点検編)の12.4.1項“オンラインユニット交換”を熟読してください。
オンラインユニット交換の仕様について説明します。

(1) オンラインユニット交換は,GX Developerを操作し行います。

(2) オフセット・ゲインの再設定を簡単に行えるように,専用命令または,バッファ
メモリへの読出し/書込みによるユーザレンジ待避/復元機能があります。

ポイント
(1) オンラインユニット交換は,シーケンサ外部のシステムが誤動作しないことを
確認して行ってください。
(2) オンラインユニット交換するユニットの外部供給電源と外部機器の電源は,感
電や稼動中のユニットの誤動作などを防ぐため,スイッチなどで個別に切断で
きる手段を設けてください。
(3) ユニット故障後は,正常に待避できない可能性がありますので,3.4.14項を参
照の上,あらかじめ,待避する内容(バッファメモリの工場出荷設定およびユー
ザレンジ設定オフセット・ゲイン値)を記録しておいてください。
(4) 以下に示す内容を確認するために,実際のシステムで事前にオンラインユニッ
ト交換を実施して,交換対象でないユニットの動作に影響がないことを検証し
ておくことを推奨します。
・外部機器との接続を切断する手段,構成に誤りはないか。
・スイッチなどのON/OFFによる影響はないか。
(5) ユニットとベースおよび端子台の着脱は,製品ご使用後,50回以内としてくだ
さい。(JIS B 3502に準拠)
なお,50回を超えた場合は,誤動作の原因となる恐れがあります。 7
(注意)
専用命令は,オンラインユニット交換中には実行できませんので,専用命令による
待避/復元を実行する場合は,別システム*1で行ってください。
別システムがない場合は,バッファメモリへの書込みにより復元を行ってください。
*1:リモートI/O局に装着している場合でも,基本ベースユニットに装着した別シス
テムで待避/復元を行います。(リモートI/O局に装着した別システムでは,待
避/復元は行えません。)

7 - 1 7 - 1
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.1 オンラインユニット交換の条件

オンラインユニット交換を行うには,以下に示すCPU,MELSECNET/HリモートI/Oユ
ニット,D/A変換ユニット,GX Developer,ベースユニットが必要です。

(1) CPU
プロセスCPUが必要です。
マルチCPUシステム構成時の注意事項については,QCPU ユーザーズマニュアル(マ
ルチCPUシステム編)を参照してください。

(2) MELSECNET/HリモートI/Oユニット
機能バージョンD以降のユニットが必要です。

(3) D/A変換ユニット
機能バージョンC以降のユニットが必要です。

(4) GX Developer
Version 7.10L以降のGX Developerが必要です。
リモートI/O局にてオンラインユニット交換を行う場合,Version 8.17T以降のGX
Developerが必要です。

(5) ベースユニット
(a) スリムタイプ基本ベースユニット(Q3□SB)使用時は,オンラインユニット
交換を行うことはできません。

(b) 電源ユニット不要タイプの増設ベースユニット(Q5□B)使用時は,接続され
ているすべてのベースユニット上のユニットに対してオンラインユニット交
換を行うことができません。
7

7 - 2 7 - 2
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.2 オンラインユニット交換時の動作

オンラインユニット交換時の動作を以下に示します。

CPU動作 ○:実行される ×:実行されない


GX-Configurator (インテリジェント機能ユニット
X/Y FROM/TO デバイス (ユーザ操作)
専用命令 初期設定 モニタ/ の動作)
リフレッシュ 命令 *1 テスト
パラメータ テスト
(1) 変換禁止
シーケンスプログラムにより
ユニット通常どおり動作中
ONさせているY信号を全てOFF
させる *2

○ ○ ○ ○ × ○
(2) ユニットの抜き取り ユニット動作停止
GX Developerを操作し,オン ・RUN LEDは消灯
ラインユニット交換を開始する ・変換禁止
・アナログ出力は0V/0mA

GX Developerの「実行」ボタン
をクリックし,ユニット抜取り
可能状態にする

該当ユニットを抜き取る
× × × × × ×

(3) 新しいユニットの装着
新しいユニットを装着する
*3
X/Yリフレッシュが再開し,
ユニット起動
・RUN LED点灯
・デフォルト動作
ユニット装着後,GX Developer
(X0はOFFのまま)
の「実行」ボタンをクリック
初期設定パラメータがある
○ × × × ○ × 場合はこの時点で初期設定
パラメータに従い動作

制御開始前の動作確認

(4) 動作確認
GX Developerの「キャンセル」
ボタンをクリックし,オン
ラインモードから抜ける

GX Developerの「デバイステスト」
または
GX Configuratorの「モニタ/
テスト」で交換後のユニット
○ × × ○ × ○ ユニットはテスト動作に従い
の動作テストを行う
動作 *4
バッファメモリ書込みによる
ユーザレンジ復元処理はこの
時点で行う

動作確認完了

(5) 制御の再開
GX Developerを操作し,オン X0(ユニットREADY)がONする
ラインユニット交換モードを ↓
再開させ,「制御開始」ボタン X0の立上りで起動する *4
○ ○ ○ ○ × ○ をクリックし制御を再開する 初期設定シーケンスに従い動作

*1: インテリジェント機能ユニットデバイス(U□\G□)へのアクセスを含みます。
*2: インテリジェント機能ユニットスイッチの動作(*3)でユニットは起動し,X/Yリフレッシュが開始されます。また,
初期設定パラメータがある場合は,初期設定パラメータに従い動作します。
このため,Y信号をOFFしないと,この時点でアナログ出力されますので,必ずシーケンスプログラムによりONさせ
ているY信号をOFFしてください。
*4: *4の動作が無い場合,インテリジェント機能ユニットの動作は,その前の動作になります。

7 - 3 7 - 3
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.3 オンラインユニット交換の手順

オンラインユニット交換の手順について,ユーザレンジ設定の有無,GX Configurator
-DAの初期設定の有無および,別システムの有無により場合分けして説明します。

レンジ設定 初期設定 別システム 参照項


工場出荷設定 GX Configurator-DA ――― 7.3.1項
工場出荷設定 シーケンスプログラム ――― 7.3.2項
ユーザレンジ設定 GX Configurator-DA 有り 7.3.3項
ユーザレンジ設定 GX Configurator-DA 無し 7.3.4項
ユーザレンジ設定 シーケンスプログラム 有り 7.3.5項
ユーザレンジ設定 シーケンスプログラム 無し 7.3.6項

7.3.1 工場出荷設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合

(1) 変換禁止
(a) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を全チャンネル変換
禁止に設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONし,変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFF
します。

7 - 4 7 - 4
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,「OK」ボタンをクリックし,そのま
ま抜き取り,新しいユニットを装着してください。

7 - 5 7 - 5
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 新しいユニットを同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

(b) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY(X0)は,OFFのままです。

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

7 - 6 7 - 6
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

(d) ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1~8)にディジタル値を
設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使用するチャンネルの出力
許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換されているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7 - 7 7 - 7
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.3.2 工場出荷設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合

(1) 変換禁止
(a) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を全チャンネル変換
禁止に設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONし,変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFF
します。

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

7 - 8 7 - 8
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,「OK」ボタンをクリックし,そのま
ま抜き取り,新しいユニットを装着してください。

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 新しいユニットを同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

(b) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY(X0)は,OFFのままです。

7 - 9 7 - 9
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

7 - 10 7 - 10
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(d) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)で使用するチャンネ
ルを変換許可に設定し,ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1
~8)にディジタル値を設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使
用するチャンネルの出力許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換さ
れているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(e) 新しいユニットはデフォルトの状態ですので,制御再開後,シーケンスプロ
グラムにて初期設定を行う必要があります。
初期設定を行う前に,初期設定プログラムの内容が正しいか確認してくださ
い。
① 通常のシステム構成の場合
D/A変換ユニットのユニットREADY(X0)の立ち上がりで,初期設定を行う
シーケンスプログラムにしてください。
制御再開を実行すると,ユニットREADY(X0)がONし,初期設定が行われま
す。(RUN後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,
初期設定が行われません。)
② リモートI/Oネットで使用している場合
任意のタイミングで初期設定を行うユーザデバイス(初期設定要求信号)
をシーケンスプログラムに組み込み,制御再開後,初期設定要求信号をON
し,初期設定を行ってください。(リモートI/Oネットのデータリンク開
始後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,初期設
定が行われません。)

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7 - 11 7 - 11
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.3.3 ユーザレンジ設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合(別システムを用意できる


場合)

(1) 変換禁止
(a) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を全チャンネル変換
禁止に設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONし,変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFF
します。

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

7 - 12 7 - 12
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,ユーザレンジの待避は実行できませ
ん。
「OK」ボタンをクリックし,7.3.4項(2)(c)以降の操作を実行してください。

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 別システムに抜き取ったユニットと新しいユニットを装着してください。

(b) G(P).OGLOAD命令を使用して,ユーザ設定値をCPUデバイスに待避します。
G(P).OGLOAD命令については,付2.2を参照してください。

(c) G(P).OGSTOR命令を使用して,ユーザ設定値をユニットに復元します。
G(P).OGSTOR命令については,付2.3を参照してください。

(d) 別システムから新しいユニットを抜き取り,
元のシステムの抜き取ったユニッ
トと同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

7 - 13 7 - 13
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(e) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY(X0)は,OFFのままです。

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

7 - 14 7 - 14
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

(d) ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1~8)にディジタル値を
設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使用するチャンネルの出力
許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換されているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7 - 15 7 - 15
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.3.4 ユーザレンジ設定を使用し,GX Configurator-DAで初期設定している場合(別システムを用意できな


い場合)

(1) 変換禁止
(a) GX Configurator-DAの動作条件設定画面でCH□D/A変換許可/禁止設定の
設定(値)欄を“禁止”にし, 選択テスト ボタンをクリックします。

(b) CH□D/A変換許可/禁止設定の現在値欄の表示が“禁止”になっているのを
確認後,動作条件設定要求の設定(値)欄を“設定要求”にし, 選択テスト
ボタンをクリックして変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認してください。

7 - 16 7 - 16
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) あらかじめ待避するバッファメモリの内容を記録していない場合は,下記の
手順にて記録してください。
① GX Configurator-DAの待避データ画面を表示する。
② 待避データ種別設定*1を設定し,待避データ読出し要求を行う。(5.6.5
項,5.6.6項参照)
③ 工場出荷設定およびユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値の現在値をレ
ンジ基準表と比較する。レンジ基準表については,7.4節を参照ください。
④ 値が適当であれば,待避データ種別設定,工場出荷設定およびユーザレン
ジ設定オフセット・ゲイン値の内容を記録する。
*1:Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAIの場合,待避データ種別設定の設定と
記録は不要です。

ポイント
バッファメモリの値が基準表と比較し適当でない場合,ユーザレンジの待避,復元
は実行できません。
ユニット制御再開を実行する前に,GX Configurator-DAでオフセット・ゲイン設定
してください。(5.6.2項参照)
オフセット・ゲイン設定せずにユニット制御再開を実行すると,デフォルトで動作
しますので注意してください。

7 - 17 7 - 17
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,ユーザレンジの待避は実行できませ
ん。
「OK」ボタンをクリックし,本項(2)(c)以降の操作を実行してください。

7 - 18 7 - 18
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 新しいユニットを同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

(b) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY(X0)は,OFFのままです。

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

7 - 19 7 - 19
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

(d) GX Configurator-DAの待避データ画面で,あらかじめ記録した値を設定し,
ユーザレンジ書込み要求を行います。(5.6.5項,5.6.6項参照)

(e) ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1~8)にディジタル値を
設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使用するチャンネルの出力
許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換されているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7 - 20 7 - 20
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.3.5 ユーザレンジ設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合(別システムを用意でき
る場合)

(1) 変換禁止
(a) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を全チャンネル変換
禁止に設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONし,変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFF
します。

7 - 21 7 - 21
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,ユーザレンジの待避は実行できませ
ん。
「OK」ボタンをクリックし,7.3.6項(2)(c)以降の操作を実行してください。

7 - 22 7 - 22
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 別システムに抜き取ったユニットと新しいユニットを装着してください。

(b) G(P).OGLOAD命令を使用して,ユーザ設定値をCPUデバイスに待避します。
G(P).OGLOAD命令については,付2.2を参照してください。

(c) G(P).OGSTOR命令を使用して,ユーザ設定値をユニットに復元します。
G(P).OGSTOR命令については,付2.3を参照してください。

(d) 別システムから新しいユニットを抜き取り,元のシステムの抜き取ったユ
ニットと同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

(e) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY信号(X0)は,OFFのままです。

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

7 - 23 7 - 23
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

(d) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)で使用するチャンネ
ルを変換許可に設定し,ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1
~8)にディジタル値を設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使
用するチャンネルの出力許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換さ
れているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(e) 新しいユニットはデフォルトの状態ですので,制御再開後,シーケンスプロ
グラムにて初期設定を行う必要があります。
初期設定を行う前に,初期設定プログラムの内容が正しいか確認してくださ
い。
① 通常のシステム構成の場合
D/A変換ユニットのユニットREADY(X0)の立ち上がりで,初期設定を行う
シーケンスプログラムにしてください。
制御再開を実行すると,ユニットREADY(X0)がONし,初期設定が行われま
す。(RUN後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,
初期設定が行われません。)
② リモートI/Oネットで使用している場合
任意のタイミングで初期設定を行うユーザデバイス(初期設定要求信号)
をシーケンスプログラムに組み込み,制御再開後,初期設定要求信号をON
し,初期設定を行ってください。(リモートI/Oネットのデータリンク開
始後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,初期設
定が行われません。)
7 - 24 7 - 24
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7.3.6 ユーザレンジ設定を使用し,シーケンスプログラムで初期設定している場合(別システムを用意でき
ない場合)

(1) 変換禁止
(a) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)を全チャンネル変換
禁止に設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONし,変換を停止します。
変換停止を実際のアナログ出力値にて確認後,動作条件設定要求(Y9)をOFF
します。

7 - 25 7 - 25
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(b) あらかじめ待避するバッファメモリの内容を記録していない場合は,下記の
手順にて記録してください。
① 待避データ種別設定*(バッファメモリアドレス200:Un\G200)を設定す
る。
② 動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONする。
③ 工場出荷設定およびユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値(バッファメ
モリアドレス202~233:Un\G202~233)の値をレンジ基準表と比較する。
レンジ基準表については,7.4節を参照ください。
④ 値が適当であれば,待避データ種別設定*1,工場出荷設定およびユーザレ
ンジ設定オフセット・ゲイン値の内容を記録する。
*1:Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAIの場合,待避データ種別設定の設定と
記録は不要です。

ポイント
バッファメモリの値が基準表と比較し適当でない場合,ユーザレンジの待避,復元
は実行できません。
ユニット制御再開を実行する前に,4.6節のフローチャートに従い,GX Developer
のデバイステストでオフセット・ゲイン設定してください。
モード移行は,モード移行設定(バッファメモリアドレス158,159:Un\G158,
Un\G159)への設定および動作条件設定要求(Y9)のOFF→ONにて行ってください。
オフセット・ゲイン設定せずにユニット制御再開を実行すると,デフォルトで動作
しますので注意してください。

(2) ユニットの抜き取り
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット交換」で「オンラインユニッ
ト交換」モードを選択後,オンラインユニット交換するユニットをダブルク
リックし,「オンラインユニット交換」画面を表示します。

7 - 26 7 - 26
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(b) 「実行」ボタンをクリックし,ユニット交換可能状態にします。

以下のエラー画面が表示された場合は,ユーザレンジの待避は実行できませ
ん。
「OK」ボタンをクリックし,本項(2)(c)以降の操作を実行してください。

(c) ユニットの「RUN」LEDの消灯を確認後,端子台を取り外し,ユニットを抜き
取ります。

ポイント
必ずユニットの抜き取りを行ってください。ユニットの抜き取りを行わずに装着確
認を実行すると,ユニットが正常に立ち上がらず,「RUN」LEDが点灯しません。

(3) 新しいユニットの装着
(a) 新しいユニットを同一スロットに装着し,端子台を取り付けます。

(b) ユニット装着後,「実行」ボタンをクリックし,「RUN」LEDの点灯を確認し
ます。ユニットREADY(X0)は,OFFのままです。

7 - 27 7 - 27
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(4) 動作確認
(a) 動作確認するために「キャンセル」ボタンをクリックし,制御再開をキャン
セルします。

(b) 「OK」ボタンをクリックし,「オンラインユニット交換」モードを中断しま
す。

(c) 「閉じる」ボタンをクリックし,システムモニタ画面を閉じます。

(d) GX Developerの「オンライン」-「デバッグ」-「デバイステスト」で,あ
らかじめ記録した値をバッファメモリに設定します。

(e) ユーザレンジ書込み要求(YA)をOFF→ONし,ユーザ設定値をユニットに復元し
ます。
オフセット・ゲイン設定モード状態フラグ(XA)のONを確認後,ユーザレンジ
書込み要求(YA)をOFFします。

7 - 28 7 - 28
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(f) D/A変換許可/禁止(バッファメモリアドレス0:Un\G0)で使用するチャンネ
ルを変換許可に設定し,ディジタル値(バッファメモリアドレス1~8:Un\G1
~8)にディジタル値を設定し,動作条件設定要求(Y9)をOFF→ONします。使
用するチャンネルの出力許可/禁止フラグ(Y1,Y2)をONにして正常に変換さ
れているか確認します。
(実際にアナログ出力されるため,注意してください。)

(g) 新しいユニットはデフォルトの状態ですので,制御再開後,シーケンスプロ
グラムにて初期設定を行う必要があります。
初期設定を行う前に,初期設定プログラムの内容が正しいか確認してくださ
い。
① 通常のシステム構成の場合
D/A変換ユニットのユニットREADY(X0)の立ち上がりで,初期設定を行う
シーケンスプログラムにしてください。
制御再開を実行すると,ユニットREADY(X0)がONし,初期設定が行われま
す。(RUN後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,
初期設定が行われません。)
② リモートI/Oネットで使用している場合
任意のタイミングで初期設定を行うユーザデバイス(初期設定要求信号)
をシーケンスプログラムに組み込み,制御再開後,初期設定要求信号をON
し,初期設定を行ってください。(リモートI/Oネットのデータリンク開
始後1スキャンのみ初期設定を行うシーケンスプログラムの場合,初期設
定が行われません。)

(5) 制御の再開
(a) GX Developerの「診断」-「オンラインユニット」で「オンラインユニット
交換」画面を再表示後,「実行」ボタンをクリックし,制御を再開します。
ユニットREADY(X0)がONします。

(b) 「オンラインユニット交換完了」画面が表示されます。

7 - 29 7 - 29
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

7.4 レンジ基準表

レンジ基準表を以下に示します。

(1) 工場出荷設定オフセット・ゲイン値(バッファメモリアドレス202~233:Un\G202
~233)の基準表
(a) Q62DAN,Q62DAの場合
待避データ種別設定(バッファメモリアドレス200:Un\G200)の設定により
基準値が異なります。
アドレス(10進数)
内容 待避データ種別設定 基準値(16進数)
CH1 CH2
電圧指定 約7FF8H
202 204 工場出荷設定オフセット値
電流指定 約7FF8H
電圧指定 約FF5AH
203 205 工場出荷設定ゲイン値
電流指定 約F92EH

(b) Q64DAN,Q64DAの場合
待避データ種別設定(バッファメモリアドレス200:Un\G200)の設定により
基準値が異なります。
アドレス(10進数)
内容 待避データ種別設定 基準値(16進数)
CH1 CH2 CH3 CH4
電圧指定 約7FF8H
202 204 206 208 工場出荷設定オフセット値
電流指定 約7FF8H
電圧指定 約FF5AH
203 205 207 209 工場出荷設定ゲイン値
電流指定 約F92EH

(c) Q68DAVN,Q68DAVの場合
アドレス(10進数)
内容 基準値(16進数)
CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7 CH8
202 204 206 208 210 212 214 216 工場出荷設定オフセット値 約7FF8H
203 205 207 209 211 213 215 217 工場出荷設定ゲイン値 約FF5AH

(d) Q68DAIN,Q68DAIの場合
アドレス(10進数)
内容 基準値(16進数)
CH1 CH2 CH3 CH4 CH5 CH6 CH7 CH8
202 204 206 208 210 212 214 216 工場出荷設定オフセット値 約7FF8H
203 205 207 209 211 213 215 217 工場出荷設定ゲイン値 約F92EH

7 - 30 7 - 30
7.オンラインユニット交換
MELSEC-Q

(2) ユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値(バッファメモリアドレス218~233:
Un\G218~233)の基準表
例)Q68DAVにおいてチャンネル1のオフセット値が1V,ゲイン値が5Vの場合,CH1
ユーザレンジ設定オフセット値(バッファメモリアドレス218:Un\G218)の
基準値は,約8CB4H,CH1ユーザレンジ設定ゲイン値(バッファメモリアドレ
ス220:Un\G220)の基準値は,約BFAEHとなります。
オフセット・ゲイン値 基準値(16進数)
0V 約7FF8H
1V 約8CB4H
電圧
5V 約BFAEH
10V 約FF5AH
0mA 約7FF8H
電流 4mA 約983AH
20mA 約F92EH

7.5 オンラインユニット交換時の注意事項

オンラインユニット交換時の注意事項を以下に示します。

(1) オンラインユニット交換を行う場合は,必ず正しい手順で行ってください。正し
い手順で行われない場合,誤動作,故障の原因となります。

(2) ユーザレンジ設定でオンラインユニット交換した場合,オンラインユニット交換
後の精度は,オンラインユニット交換前の精度の約3倍以下に下がります。
必要に応じて,オフセット・ゲインの再設定を行ってください。

7 - 31 7 - 31
8.トラブルシューティング
MELSEC-Q

第8章 トラブルシューティング

D/A変換ユニットを使用する上で発生するエラーの内容およびトラブルシューティ
ングについて説明します。

8.1 エラーコード一覧

D/A変換ユニットは,シーケンサCPUにデータを書込み時,または読出し時にエラー
が発生するとエラーコードをバッファメモリアドレス19(Un\G19)に書き込みます。

表8.1 エラーコード一覧
エラーコード
内 容 処 置
(10進数)
GX Developerでのインテリジェント機能ユニットス
イッチで出力レンジが設定できない値の設定になっ GX Developerのパラメータ設定で正しいパラ
10□
ています。 メータに設定し直してください。(4.5節参照)
□は間違って設定されたチャンネル番号を示します。
電源のON/OFFを再び行ってください。
再度発生する場合は,ユニットの故障が考えら
111 起動時のユニットエラーです。
れます。最寄りの代理店または支社に不具合症
状を説明,ご相談ください。
*1 オフセット・ゲイン設定モード時にG(P).OGSTOR命令 オフセット・ゲイン設定モード時はG(P).OGSTOR
161
を実行しています。 命令を実行しないでください。
・1ユニットに対して1回のみG(P).OGSTOR命令を
・G(P).OGSTOR命令が連続実行されています。
2 実行してください。
162*2 ・オフセット・ゲイン設定時,設定値をE PROMに26回
・オフセット・ゲイン設定時,設定値の書込み
以上書込みをしています。
を1度に1回のみにしてください。
G(P).OGLOAD命令を実行した機種と異なる機種に対し 同一機種に対してG(P).OGLOAD,G(P).OGSTOR命
163*2
てG(P).OGSTOR命令を実行しています。 令を実行してください。
ユーザレンジ設定時,またはユーザレンジ復元時,オ
オフセット値<ゲイン値に設定し直してくださ
40□*2 フセット値≧ゲイン値となっています。
い。
□はエラーの発生したチャンネル番号を示します。
オフセット・ゲイン設定中に複数チャンネルが同時に バッファメモリアドレス22,23(Un\G22,Un\G23)
500*2
8 設定されています。 に正しい値を設定してください。
設定したディジタル値が範囲外です。
60□*2 範囲内の値を設定してください。
□はエラーの発生したチャンネル番号を示します。
オフセット・ゲイン設定モード中における,アナログ バッファメモリアドレス24(Un\G24)の内容を,
700*2
調整出力の設定値範囲外です。 -3000~3000の範囲に修正してください。

ポイント
(1) エラーが複数発生したとき,D/A変換ユニットが最初に見つけたエラーコード
が格納されます。
それ以後のエラーコードは格納されません。
(2) *1のエラーコード161は,バッファメモリアドレス19(Un\G19)には書き込まれ
ません。G(P).OGSTOR命令の完了ステータスエリア(S)+1に書き込まれます。
(3) *2のエラーコードは,エラークリア要求(YF)のONによりエラークリアできま
す。
(4) モード移行すると,エラークリアされます。

8 - 1 8 - 1
8.トラブルシューティング
MELSEC-Q

8.2 トラブルシューティング

8.2.1 「RUN」LEDが点滅または消灯した場合

(1)点滅した場合

チェック項目 処 置
GX Developerのインテリジェント機能ユニットスイッチ設定の
オフセット・ゲイン設定モードになっていないか。 スイッチ4を設定し直して通常モードに設定してください。
(4.5節参照)

(2)消灯した場合

チェック項目 処 置
電源が供給されているか。 電源ユニットの供給電圧が定格範囲か確認してください。
ベースユニットに装着されているCPUユニット,入出力ユニッ
電源ユニットの容量が不足していないか。 ト,インテリジェント機能ユニットなどの消費電流を計算して,
電源容量が不足していないことを確認してください。
シーケンサCPUをリセットして,点灯するか確認してください。
それでも点灯しない場合は,ユニットの故障が考えられます。
ウォッチドグタイマエラーとなっていないか。
最寄りの代理店または支社に不具合症状を説明,ご相談くださ
い。
ユニットは正常にベースユニットに装着されている ユニットの装着状態を確認してください。
か。
オンラインユニット交換中でユニット交換可能状態
第7章を参照して処置を行ってください。
になっていないか。

8.2.2 「ERROR」LEDが点灯または点滅した場合

(1)点灯した場合

チェック項目 処 置 8
エラーコードを確認して,8.1節に記載の処置を行ってくださ
エラーが発生していないか。
い。

(2) 点滅した場合

チェック項目 処 置
GX Developerのパラメータ設定で,インテリジェント機能ユニッ
インテリジェント機能ユニットスイッチのスイッチ5
トスイッチ設定のスイッチ5を“0”に設定してください。(4.5
が“0以外”になっていないか。
節参照)

8 - 2 8 - 2
8.トラブルシューティング
MELSEC-Q

8.2.3 アナログ出力値が出ない場合

チェック項目 処 置
外 部 供 給 電 源 端 子 ( Q62DAN,Q64DAN,Q62DA,Q64DA : 端 子 番 号
外部供給電源DC24Vが供給されているか。 16,17。Q68DAVN,Q68DAIN,Q68DAV,Q68DAI:端子番号17,18)に,
DC24Vの電圧が供給されているか確認してください。
信号線の目視チェック,導通チェックなどにより異常箇所を確
アナログ信号線のはずれ,断線などの異常はないか。
認してください。
CPUユニットがSTOP状態になっていないか。 CPUユニットをRUN状態にしてください。
オフセット・ゲイン設定が正しいかどうか確認してください。
(4.6節,5.6.2項,5.6.3項を参照)
ユーザレンジ設定を使っている場合,デフォルトで持っている
オフセット・ゲイン設定は正しいか。
別の出力レンジに切り換え,D/A変換が正しく行われているか確
認してください。D/A変換が正しかったら,オフセット・ゲイン
設定をやり直してください。
GX Developerのモニタでバッファメモリ20,21(Un\G20,Un\G21)
を確認してください。
出力レンジ設定は正しいか。 出力レンジ設定が間違っていた場合,GX Developerのインテリ
ジェント機能ユニットスイッチの設定をやり直してください。
(4.5節参照)
GX Developer の モ ニ タ で 高 分 解 能 モ ー ド 状 態フラグ(X8)の
ON/OFFを確認してください。
分解能モードの設定は正しいか。 分解能モードの設定が間違っていた場合,GX Developerのイン
テリジェント機能ユニットスイッチの設定をやり直してくださ
い。(4.5節参照)
GX Developerのモニタでバッファメモリ0(Un\G0)によりON/OFF
出力したいチャンネルのD/A変換許可/禁止設定は,
をチェックし,シーケンスプログラムあるいはユーティリティ
D/A変換禁止になっていないか。
パッケージでD/A変換許可に設定してください。(3.4節参照)
GX Developer の モ ニ タ で 出 力 許 可 / 禁 止 フ ラグ(Y1 ~Y8)の
ON/OFFを確認してください。
出力したいチャンネルのD/A出力許可/禁止が禁止に
出力許可/禁止フラグがOFFしている場合,シーケンスプログラ
設定されていないか。
ムまたはユーティリティパッケージの初期設定を見直してくだ
さい。(3.3節参照)
出力したいチャンネルにディジタル値が書き込まれ GX Developerのモニタでバッファメモリアドレス1~8(Un\G1~
ているか。 Un\G8)を確認してください。(3.4節参照)
GX Developerから動作条件設定要求(Y9)をON→OFFして,正常な
アナログ出力が出るか確認してください。
動作条件設定要求(Y9)が実行されているか。
正常になったら,シーケンスプログラムまたはユーティリティ
パッケージの初期設定を見直してください。(3.3節参照)

ポイント
上記チェック項目に従って処置してもアナログ出力値が出ない場合は,ユニットの
故障が考えられます。最寄りの代理店または支社に不具合症状を説明,ご相談くだ
さい。

8 - 3 8 - 3
8.トラブルシューティング
MELSEC-Q

8.2.4 アナログ出力値がHOLDしない場合

チェック項目 処 置
GX Developerにてインテリジェント機能ユニットスイッチ設定
HOLD/CLEAR設定の設定は正しいか。
のスイッチ3の設定を確認する。
MELSECNET/HリモートI/O局でD/A変換ユニットを使用
3.2.2項ポイント(2)を参考に処置してください。
していないか。

8.2.5 GX DeveloperのシステムモニタによるD/A変換ユニットの状態確認

GX DeveloperのシステムモニタでD/A変換ユニットの詳細情報を選択すると,機能
バージョン,エラーコード,LEDの点灯状態,インテリジェント機能ユニットスイッチ
設定の設定状態が確認できます。

(1) GX Developerの操作
[ 診 断 ] → [ シ ス テ ム モ ニ タ ] → 状 態 確 認 を 行 う D/A 変 換 ユ ニ ッ ト を 選 択 →
ユニット詳細情報

(2) ユニット詳細情報
(a) 機能バージョンの確認
製品情報の欄にD/A変換ユニットの機能バージョンが表示されます。

(b) エラーコードの確認
最新のエラーコード欄に,D/A変換ユニットのバッファメモリアドレス
19(Un\G19)に格納されているエラーコードが表示されます。
( エラー履歴 ボタンを押すと,最新のエラーコードに表示されている内容
がNo.1に表示されます。)

機能バージョン

8 - 4 8 - 4
8.トラブルシューティング
MELSEC-Q

(3) H/W情報
(a) H/W LED情報
LED点灯状態が表示されます。

No. LED名称 点灯状態


1 RUN LED 0000H:LED消灯を示します。
2 ERROR LED 0001H:LED点灯を示します。

(b) H/Wスイッチ情報
インテリジェント機能ユニットスイッチ設定の設定状態が表示されます。

No. インテリジェント機能ユニットスイッチ
1 スイッチ1
2 スイッチ2
3 スイッチ3
4 スイッチ4
5 スイッチ5

8 - 5 8 - 5
付 録
MELSEC-Q

付 録

付1 D/A変換ユニットの機能アップについて

機能バージョンBおよび機能バージョンCのD/A変換ユニットは,従来品(機能バー
ジョンA)に対して複数の機能が追加されています。
機能追加に伴うD/A変換ユニットの機能比較,GX Configurator-DAのソフトウェア
バージョンとの組合せ,ユニット置換え時の注意事項について説明します。

付1.1 D/A変換ユニットの機能比較

各機能バーションで対応している機能を以下に示します。
機 能 機能バージョンA 機能バージョンB 機能バージョンC
D/A変換許可/禁止機能 ○ ○ ○
D/A出力許可/禁止機能 ○ ○ ○
同期出力機能 ○ ○ ○
マルチCPUシステム対応 × ○ ○
シーケンサCPU STOP時のアナログ出力テスト × ○ ○
分解能モード ―― ―― ――
通常分解能モード ○ ○ ○
高分解能モード × ○ ○
高分解能モード状態フラグ(X8) × ○ ○
オンラインユニット交換 × × ○
通常モード-オフセット・ゲイン設定モード移行方法 ―― ―― ――
専用命令(G(P).OFFGAN) × × ○
バッファメモリ(モード移行設定)と
× × ○
動作条件設定要求(Y9)
GX Configurator-DA × × ○
インテリジェント機能ユニットスイッチ設定 ○ ○ ○
○:対応 ×:非対応

付1.2 D/A変換ユニットの機能とGX Configurator-DAのソフトウェアバージョンの組合せ

D/A変換ユニットの機能と,それに対応するGX Configurator-DAのソフトウェアバー
ジョンを以下に示します。
ソフトウェアバージョン
機 能 GX Configurator-DA GX Configurator-DA
SW0D5C-QDAU 00A SW0D5C-QDAU 10B Version Version
1.10L~1.15R 1.16S以降
通常分解能モード ○ ○ ○ ○ 付
高分解能モード*1 × × ○ ○
高分解能モード状態フラグ(X8)*1 *2 × × ○ ○
マルチCPUシステム対応*1 × × ○ ○
シーケンサCPU STOP時のアナログ
○ ○ ○ ○
出力テスト*1
通常モード-オフセット・ゲイン
× × × ○
設定モード移行*3
○:対応 ×:非対応
*1: 機能バージョンBで追加された機能です。
*2: D/A 変 換 ユ ニ ッ ト が 機 能 バ ー ジ ョ ン A,GX Configurator-DA の ソ フ ト ウ ェ ア バ ー ジ ョ ン が
SW0D5C-QDAU 20C以降またはGX Configurator-DA Version1.10L以降の場合,常時OFFと表示され
ます。
*3: 機能バージョンCで追加された機能です。

付 - 1 付 - 1
付 録
MELSEC-Q

付1.3 機能バージョンAから機能バージョンB以降へのユニット置換え時の注意事項

(1) 既存システムへの組込み
機能バージョンAで使用していた配線をそのままで機能バージョンB以降のD/A変
換ユニットを組込むことができます。

(2) プログラム流用
機能バージョンA用として作成したプログラムを機能バージョンB以降のD/A変換
ユニットにそのまま使用できます。

(3) インテリジェント機能ユニットスイッチ設定
機能バージョンAと機能バージョンB以降ではオフセット・ゲイン設定モードの設
定が異なります。
オフセット・ゲイン設定モード時はRUN LEDが点滅していることを確認後,
オフセッ
ト・ゲインの設定を行ってください。RUN LEDが点滅しない場合は,スイッチ4の
設定が間違っていないか確認してください。
(機能バージョンB以降のインテリジェント機能ユニットスイッチ設定について
は4.5節を参照してください。)

<機能バージョンAのスイッチ4の設定内容>
H

00H   :通常モード(非同期)
01H~FFH:同期出力モード

00H   :通常モード(D/A変換処理)
01H~FFH:オフセット・ゲイン設定モード

(4) シーケンサCPU STOP時のアナログ出力


機能バージョンB以降のD/A変換ユニットでは,シーケンサCPU STOP時にCH□出力
許可/禁止フラグ(Y1~Y8)を強制的にON(許可)すると,D/A変換値が出力される
場合があります。
詳細は3.2.3項を参照してください。

付 - 2 付 - 2
付 録
MELSEC-Q

付1.4 Q62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIからQ62DAN/Q64DAN/Q68DAVN/Q68DAINへのユニット置換え時の注意事項

(1) 配線上の注意事項
Q62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIでの配線をそのまま使用する場合,配線上の余裕が約
30mm必要です。置換えの際は,実際のシステム構成で確認してください。

(2) Q62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIとQ62DAN/Q64DAN/Q68DAVN/Q68DAINの相違点
Q62DA/Q64DA/Q68DAV/Q68DAIとQ62DAN/Q64DAN/Q68DAVN/Q68DAINの相違点を以下に
示します。
配線上の注意事項を除いてそのまま置換えが可能です。
形名
Q62DA Q64DA Q68DAI Q68DAV Q62DAN Q64DAN Q68DAIN Q68DAVN
項目
アナログ 電圧 相違点なし
出力 電流 DC0~20mA(外部負荷抵抗値 3.1.1項参照) - DC0~20mA(外部負荷抵抗値 0~600Ω) -
入出力端子とシーケンサ電源間:フォトカプラ絶縁 入出力端子とシーケンサ電源間:フォトカプラ絶縁
絶縁方式 出力チャンネル間:非絶縁 出力チャンネル間:非絶縁
外部供給電源とアナログ出力間:非絶縁 外部供給電源とアナログ出力間:トランス絶縁
入出力端子とシーケンサ電源間:AC500V 1分間
絶縁耐圧 入出力端子とシーケンサ電源間:AC500V 1分間
外部供給電源とアナログ出力間:AC500V 1分間
入出力端子とシーケンサ電源間:DC500V 20MΩ以上
絶縁抵抗 入出力端子とシーケンサ電源間:DC500V 20MΩ以上
外部供給電源とアナログ出力間:DC500V 20MΩ以上
外形寸法 98(H)×27.4(W)×90(D)[mm] 98(H)×27.4(W)×112(D)[mm]

付 - 3 付 - 3
付 録
MELSEC-Q

付2 専用命令一覧と使用可能デバイス

(1) 専用命令一覧
D/A変換ユニットで使用できる専用命令の一覧を以下に示します。
命 令 内 容 参照項
オフセット・ゲイン設定モードに移行する。
G(P).OFFGAN 付2.1
通常モードに移行する
G(P).OGLOAD ユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値をCPUに読み出す。 付2.2
CPUに格納されているユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設
G(P).OGSTOR 付2.3
定値をD/A変換ユニットに復元する。

ポイント
MELSECNET/HリモートI/O局に装着時は,専用命令を使用できません。

(2) 使用可能デバイス
専用命令で使用できるデバイスを,下記に示します。
内部デバイス
ファイルレジスタ 定数*2
ビット*1 ワード
X,Y,M,L,F,V,B T,ST,C,D,W R,ZR K,H
*1:ビットデータとして,ワードデバイスのビット指定が使用できます。
ワードデバイスのビット指定は, ワードデバイス . ビットNo. で指定します。

(ビットNo.の指定は16進数です。)
例えば,D0のビット10は D0.A で指定します。

ただし,タイマ(T),積算タイマ(ST),カウンタ(C)は,ビット指定できません。
*2:各節の定数の欄には,設定可能デバイスを記載しています。

付 - 4 付 - 4
付 録
MELSEC-Q

付2.1 G(P).OFFGAN

D/A変換ユニットのモードを切り換えます。(通常モード→オフセット・ゲイン設定
モード,オフセット・ゲイン設定モード→通常モード)
使用可能デバイス
設定 内部デバイス リンクダイレクト インテリジェント
ファイル インデックス 定 数
データ (システム,ユーザ) デバイスJ□\□ 機能ユニット その他
レジスタ レジスタZ□
ビット ワード ビット ワード デバイスU□\G□ K,H $
(S) ─ ○ ─ ─ ─ ─

[命令記号] [実行条件]

指令
G.OFFGAN G.OFFGAN Un (S)

指令
GP.OFFGAN GP.OFFGAN Un (S)

設定データ
設定データ 設定内容 設定範囲 データ型
Un ユニットの先頭入出力番号 0~FEH BIN16ビット
モード切換え
0:通常モード移行
(S) 1:オフセット・ゲイン設定モード移行 0,1 BIN16ビット
上記以外の値が設定された場合,「オフセット・ゲイン設
定モード移行」となります。

(1) 機能
D/A変換ユニットのモードを切り換えます。
・通常モード→オフセット・ゲイン設定モード(オフセット・ゲイン設定モード
状態フラグ(XA)がON)
・オフセット・ゲイン設定モード→通常モード(オフセット・ゲイン設定モード
状態フラグ(XA)がOFF)

ポイント
(1) オフセット・ゲイン設定モードから通常モードに移行時,ユニットREADY(X0)
がOFF→ONします。
ユニットREADY(X0)のONで初期設定を行うシーケンスプログラムがある場合
は,初期設定処理が実行されますので注意してください。
(2) モード移行(通常モード→オフセット・ゲイン設定モード,オフセット・ゲイ
ン設定→通常モード)をした場合,D/A変換を中止します。
D/A変換を再開するには,通常モード移行後,動作条件設定要求(Y9)をONして
ください。

(2) エラー
エラーはありません。

付 - 5 付 - 5
付 録
MELSEC-Q

(3) プログラム例
M10をONすると,入出力番号X/Y0~X/YFの位置に装着されたD/A変換ユニットがオ
フセット・ゲイン設定モードに移行し,M10をOFFすると通常モードに復帰するプ
ログラム。

専用命令(G.OFFGAN)の
設定値をD1に格納

専用命令(G.OFFGAN)

専用命令(G.OFFGAN)の
設定値をD1に格納

専用命令(G.OFFGAN)

付 - 6 付 - 6
付 録
MELSEC-Q

付2.2 G(P).OGLOAD

D/A変換ユニットのユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値をCPUに読み出す。
使用可能デバイス
設定 内部デバイス リンクダイレクト インテリジェント
ファイル インデックス 定 数
データ (システム,ユーザ) デバイスJ□\□ 機能ユニット その他
レジスタ レジスタZ□
ビット ワード ビット ワード デバイスU□\G□ K,H $
(S) ─ ○ ─ ─ ─ ─
(D) ○ ─ ─ ─ ─

[命令記号] [実行条件]

指令
G.OGLOAD G.OGLOAD Un (S) (D)

指令
GP.OGLOAD GP.OGLOAD Un (S) (D)

設定データ
設定データ 設定内容 設定範囲 データ型
Un ユニットの先頭入出力番号 0~FEH BIN16ビット
(S) コントロールデータが格納されているデバイスの先頭番号 指定するデバイスの範囲内 デバイス名
専用命令処理完了にて1スキャンONさせるデバイス
(D) 指定するデバイスの範囲内 ビット
異常完了時は(D)+1もONする

Q62DAN,Q62DAのコントロールデータ*1
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了
読み出すオフセット・ゲイン設定値の電
圧/電流を指定する
0:電圧指定
(S)+2 待避データ種別設定 0000H~0003H ユーザ
1:電流指定
b15 b2 b1 b0
0 0 CH.2 CH.1

(S)+3 システムエリア ─ ─ ─
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
*1: 待避データ種別設定(S)+2のみ設定を行ってください。システムでセットするエリアへ書込みを行った場合,正常にオフセット・
ゲイン設定値が読み出されません。

付 - 7 付 - 7
付 録
MELSEC-Q

Q64DAN,Q64DAのコントロールデータ*1
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了
読み出すオフセット・ゲイン設定値の電
圧/電流を指定する
0:電圧指定
(S)+2 待避データ種別設定 1:電流指定 0000H~000FH ユーザ
b15 b4 b3 b2 b1 b0
0 0 CH.4 CH.3 CH.2 CH.1

(S)+3 システムエリア ─ ─ ─
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
*1: 待避データ種別設定(S)+2のみ設定を行ってください。システムでセットするエリアへ書込みを行った場合,正常にオフセット・
ゲイン設定値が読み出されません。

Q68DAVN,Q68DAVのコントロールデータ*2(1/2)
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了
(S)+2
システムエリア ─ ─ ─
(S)+3
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH5 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH5 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH6 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH6 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH7 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH7 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH8 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH8 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
*2: 設定は不要です。設定を行った場合,正常にオフセット・ゲイン設定値が読み出されません。

付 - 8 付 - 8
付 録
MELSEC-Q

Q68DAVN,Q68DAVのコントロールデータ*2(2/2)
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S)+20 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+21 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+22 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+23 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+24 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+25 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+26 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+27 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+28 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+29 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+30 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+31 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+32 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+33 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+34 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+35 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
*2:設定は不要です。設定を行った場合,正常にオフセット・ゲイン設定値が読み出されません。

Q68DAIN,Q68DAIのコントロールデータ*3
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了
(S)+2
システムエリア ─ ─ ─
(S)+3
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH5 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH5 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH6 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH6 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH7 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH7 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH8 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH8 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+20 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+21 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+22 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+23 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+24 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+25 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+26 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+27 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+28 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+29 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+30 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+31 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+32 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+33 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+34 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+35 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
*3:設定は不要です。設定を行った場合,正常にオフセット・ゲイン設定値が読み出されません。

付 - 9 付 - 9
付 録
MELSEC-Q

(1) 機能
(a) D/A変換ユニットのユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値をCPUに読
み出す。

(b) G(P).OGLOAD命令のインタロック信号には,完了デバイス(D),完了時の状態
表示デバイス(D)+1があります。
① 完了デバイス
G(P).OGLOAD命令が完了したスキャンのEND処理でONし,次のEND処理でOFF
する。
② 完了時の状態表示デバイス
G(P).OGLOAD命令の完了したときの状態により,ON/OFFする。
正常完了時: OFFのまま変化しない。
異常完了時: G(P).OGLOAD命令の完了したスキャンのEND処理でONし,次
のEND処理でOFFする。

END処理 END処理 END処理 END処理


シーケンスプログラム

ON G.OGLOAD命令の実行完了

OFF
G.OGLOAD命令
ON
OFF
完了デバイス(D)
ON異常完了時
完了時の状態表示 OFF 正常完了時
デバイス(D)+1 1スキャン

(2) エラー
エラーはありません。

(3) プログラム例
M11をONすると,入出力番号X/Y0~X/YFの位置に装着されたD/A変換ユニットのオ
フセット・ゲイン設定値を読み出すプログラム。

*1
電圧を指定

専用命令(GP.OGLOAD)

*1:Q68DAVN/Q68DAIN/Q68DAV/Q68DAIの場合,点線部分のプログラムは不要です。

付 - 10 付 - 10
付 録
MELSEC-Q

付2.3 G(P).OGSTOR

CPUに格納されているユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値をD/A変換ユ
ニットに復元する。
使用可能デバイス
設定 内部デバイス リンクダイレクト インテリジェント
ファイル インデックス 定 数
データ (システム,ユーザ) デバイスJ□\□ 機能ユニット その他
レジスタ レジスタZ□
ビット ワード ビット ワード デバイスU□\G□ K,H $
S ─ ○ ─ ─ ─ ─
D ○ ─ ─ ─ ─

[命令記号] [実行条件]

指令
G.OGSTOR G.OGSTOR Un (S) (D)

指令
GP.OGSTOR GP.OGSTOR Un (S) (D)

設定データ
設定データ 設定内容 設定範囲 データ型
Un ユニットの先頭入出力番号 0~FEH BIN16ビット
*1
(S) コントロールデータが格納されているデバイスの先頭番号 指定するデバイスの範囲内 デバイス名
専用命令処理完了にて1スキャンONさせるデバイス異常完了時
(D) 指定するデバイスの範囲内 ビット
は(D)+1もONする
*1: G(P).OGLOAD命令実行時,(S)に指定したデバイスを指定してください。
G(P).OGLOAD命令で読み出したデータは変更しないでください。変更した場合,正常な動作は保証できません。

Q62DAN,Q62DAのコントロールデータ
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了(エラーコード)
G(P).OGLOAD命令で待避データ種別設定
(S)+2に設定した設定値が格納される。
0:電圧指定
(S)+2 待避データ種別設定 0000H~0003H システム
1:電流指定
b15 b2 b1 b0
0 0 CH.2 CH.1

(S)+3 システムエリア ─ ─ ─
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム

付 - 11 付 - 11
付 録
MELSEC-Q

Q64DAN,Q64DAのコントロールデータ
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了(エラーコード)
G(P).OGLOAD命令で待避データ種別設定
(S)+2に設定した設定値が格納される。
0:電圧指定
(S)+2 待避データ種別設定 1:電流指定 0000H~000FH システム
b15 b4 b3 b2 b1 b0
0 0 CH.4 CH.3 CH.2 CH.1

(S)+3 システムエリア ─ ─ ─
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム

Q68DAVN,Q68DAVのコントロールデータ(1/2)
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了(エラーコード)
(S)+2
システムエリア ─ ─ ─
(S)+3
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH5 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH5 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH6 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH6 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH7 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH7 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH8 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH8 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム

付 - 12 付 - 12
付 録
MELSEC-Q

Q68DAVN,Q68DAVのコントロールデータ(2/2)
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S)+20 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+21 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+22 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+23 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+24 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+25 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+26 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+27 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+28 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+29 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+30 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+31 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+32 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+33 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+34 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+35 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム

Q68DAIN,Q68DAIのコントロールデータ
デバイス 項 目 設定データ 設定範囲 セット側
(S) システムエリア ─ ─ ─
命令完了時の状態が格納される
(S)+1 完了ステータス 0 :正常完了 ─ システム
0以外:異常完了(エラーコード)
(S)+2
システムエリア ─ ─ ─
(S)+3
(S)+4 CH1 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+5 CH1 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+6 CH2 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+7 CH2 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+8 CH3 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+9 CH3 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+10 CH4 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+11 CH4 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+12 CH5 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+13 CH5 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+14 CH6 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+15 CH6 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+16 CH7 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+17 CH7 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+18 CH8 工場出荷設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+19 CH8 工場出荷設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+20 CH1 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+21 CH1 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+22 CH2 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+23 CH2 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+24 CH3 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+25 CH3 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+26 CH4 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+27 CH4 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+28 CH5 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+29 CH5 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+30 CH6 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+31 CH6 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+32 CH7 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+33 CH7 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム
(S)+34 CH8 ユーザレンジ設定オフセット値 ─ ─ システム
(S)+35 CH8 ユーザレンジ設定ゲイン値 ─ ─ システム

付 - 13 付 - 13
付 録
MELSEC-Q

(1) 機能
(a) CPUに格納されているユーザレンジ設定のオフセット・ゲイン設定値をD/A変
換ユニットに復元します。

(b) G(P).OGSTOR命令のインタロック信号には,完了デバイス(D),完了時の状態
表示デバイス(D)+1があります。
① 完了デバイス
G(P).OGSTOR命令が完了したスキャンのEND処理でONし,次のEND処理でOFF
する。
② 完了時の状態表示デバイス
G(P).OGSTOR命令の完了したときの状態により,ON/OFFする。
正常完了時: OFFのまま変化しない。
異常完了時: G(P).OGSTOR命令の完了したスキャンのEND処理でONし,次
のEND処理でOFFする。

END処理 END処理 END処理 END処理


シーケンスプログラム

ON G.OGSTOR命令の実行完了

OFF
G.OGSTOR命令
ON
OFF
完了デバイス(D)
ON異常完了時
完了時の状態表示 OFF 正常完了時
デバイス(D)+1 1スキャン

(c) オフセット・ゲイン設定値の復元時の基準精度は,復元前の精度の約3倍以下
に下がります。

(2) エラー
次の場合にはエラーとなり,完了ステータスエリア(S)+1にエラーコードが格納
されます。
エラーコード 演算エラーとなる内容
オフセット・ゲイン設定モード時に,G(P).OGSTOR命令を実行して
161
いる。
162 G(P).OGSTOR命令が連続実行されている。
G(P).OGLOAD 命 令 を 実 行 し た 機 種 と 異 な る 機 種 に 対 し て
163
G(P).OGSTOR命令を実行している。

付 - 14 付 - 14
付 録
MELSEC-Q

(3) プログラム例
M11をOFFすると,入出力番号X/Y10~X/Y1Fの位置に装着されたD/A変換ユニットに
オフセット・ゲイン設定値を書き込むプログラム。

専用命令(GP.OGSTOR)

付 - 15 付 - 15
付 録
MELSEC-Q

付3 外形寸法図

(1) Q62DAN

98
4
90 23

112 27.4

単位:mm
(2) Q64DAN
98
4

90 23

112 27.4

単位:mm

付 - 16 付 - 16
付 録
MELSEC-Q

(3) Q68DAVN

98
(11.3)
4
M3ネジ(付属品) M3ネジ(付属品)

(63) FG端子用L形金具
(付属品)
(71.5)

90 23
112 27.4
単位:mm
(4) Q68DAIN 98
(11.3)
4

M3ネジ(付属品)
M3ネジ(付属品)
(63) FG端子用L形金具
(71.5) (付属品)

90 23
112 27.4
単位:mm

付 - 17 付 - 17
付 録
MELSEC-Q

(5) Q62DA

Q62DA
RUN

ERROR

V+
C COM 1
H 2
1 I+
3
4
V+
C COM
5
H 6
2 I+
7

98
8
9
10
11
12
13
14
15
IN 24VDC
16
17
(FG)
D/A
18
0~±10V
0~20mA

90 27.4

単位:mm

(6) Q64DA

Q64DA
RUN

ERROR

V+
C 1
H COM 2
1 I+
3
4
V+
C 5
H COM 6
2 I+
7
98

8
V+
C 9
COM
H 10
3 I+
11
12
V+
C 13
H COM 14
4 I+
15
IN 24VDC
16
17
(FG)
D/A 18
0~±10V
0~20mA

90 27.4

単位:mm

付 - 18 付 - 18
付 録
MELSEC-Q

(7) Q68DAV
Q68DAV
RUN

ERROR

V+
C
H COM
1
1
V+
2
C
H COM
3
2
V+
4
C
H COM
5
3 6
V+
7

98
C
H COM
4 8
V+
C
H COM
9
5 10
V+
C
H COM
11
6 12
V+
C
H COM
13
7 14
V+
C 15
H COM
8 16
IN 24VDC
17
18
D/A
0-±10V
FG

90 3.7 27.4

10.5 7.4

2
8.5
FG端子用L形金具
6.7

FG端子ネジ(M3ネジ)
単位:mm
(8) Q68DAI
Q68DAI
RUN

ERROR

I+
C
H COM
1
1
I+
2
C
H COM
3
2 4
I+
C
H COM
5
3 6
I+
7
98

C
H COM
4 8
I+
C
H COM
9
5 10
I+
C
H COM
11
6 12
I+
C
H COM
13
7 14
I+
C 15
H COM
8 16
IN 24VDC
17
18
D/A
0-20mA
FG
3.7

90 27.4

10.5 7.4
2
8.5

FG端子用L形金具
6.7

FG端子ネジ(M3ネジ)
単位:mm

付 - 19 付 - 19
索 引

【C】 【あ】
CH□出力許可/禁止フラグ ·············· 3-17 アナログ出力 ······················· 3-1,3-3
CH□設定値チェックコード ·············· 3-26 アナログ出力HOLD/CLEAR機能 ········ 3-11,4-8
CH□ディジタル値 ······················ 3-25 アンインストール ······················· 5-2

【D】 【い】
D/A出力許可/禁止機能 ················· 3-10 インストール ··························· 5-2
D/A変換許可/禁止機能 ················· 3-10 インテリジェント機能ユニットスイッチ設定
D/A変換許可/禁止 ····················· 3-25 ······································· 4-8
D/A変換ユニット ······················· A-11 インテリジェント機能ユニットパラメータ
······································· 5-7
【E】 インテリジェント機能ユニットパラメータ設定
ERROR LED ······························ 4-3 ユニット選択画面 ······················· 5-9

【F】 【う】
FG端子用L形金具 ······· A-12,4-5,付-17,付-19 運転までの設定と手順 ··················· 4-2
FB変換 ································ 5-27
【え】
【G】 エラークリア要求 ······················ 3-17
G(P).OFFGAN ··························· 付-5 エラーコード ·························· 3-26
G(P).OGLOAD ··························· 付-7 エラーコード一覧 ······················· 8-1
G(P).OGSTOR ·························· 付-11 エラー発生フラグ ······················ 3-16
GX Configurator-DA ····················· 2-4
GX Configurator-DAのソフトウェアバージョン 【お】
·································· 2-4,付-1 オフセット・ゲイン設定 · 4-12,5-18,5-20,5-21
GX Developer ······················ A-11,2-3 オフセット・ゲイン設定モード ·········· 3-27
オフセット・ゲイン設定モード状態フラグ
【I】 ······································ 3-15
I/O割付設定 ··························· 4-10 オフセット・ゲイン調整値指定 ·········· 3-28
オフセット値 ··························· 3-4
【P】 オンラインユニット交換 ················· 7-1
PC書込 ································ 5-12
PC読出 ································ 5-12 【か】
外部供給電源 ··············· 3-1,3-3,4-6,8-3
【Q】 外形寸法図 ··························· 付-16
QCPU(Qモード) ······················· A-11 外部配線 ······························· 4-6
各部の名称 ····························· 4-3
【R】
RUN LED ································ 4-3 【き】
機能バージョン ················ 1-2,2-7,付-1
【X】
X・Yモニタ/テスト ···················· 5-17 【け】
ゲイン値 ······························· 3-4

索引 - 1 索引 - 1
【こ】 【と】
工場出荷設定オフセット・ゲイン値 ······ 3-29 同期出力機能 ·························· 3-10

高分解能モード ····················· 3-1,3-3 同期出力モード状態フラグ ·············· 3-16
高分解能モード状態フラグ ·············· 3-14 同期出力要求 ·························· 3-17
動作環境 ······························· 5-4
【さ】 動作条件設定 ·························· 5-18
最大分解能 ························· 3-1,3-3 動作条件設定完了フラグ ················ 3-14
動作条件設定要求 ······················ 3-17
【し】 トラブルシューティング ················· 8-2
シーケンサCPU STOP時のアナログ出力テスト 取扱い上の注意事項 ····················· 4-1
······································ 3-12
質量 ······························· 3-1,3-3 【な】
自動リフレッシュ設定画面 ·············· 5-15 内部消費電流 ······················· 3-1,3-3
出力短絡保護 ······················· 3-1,3-3
出力レンジ ···························· 3-25 【に】
シリアルNo. ···························· 2-7 入出力信号一覧 ························ 3-13
初期設定 ······························ 5-14 入出力特性 ························· 3-1,3-3

【せ】 【は】
精度 ··························· 3-1,3-3,3-9 バッファメモリ ························ 3-18
絶縁方式 ··························· 3-1,3-3
接続先指定 ···························· 5-13 【ふ】
絶対最大出力 ······················· 3-1,3-3 ファイルの削除 ························ 5-12
設定値変更完了フラグ ·················· 3-16 ファイルの保存 ························ 5-12
設定値変更要求 ························ 3-17 ファイルを閉じる ······················ 5-12
設定レンジ ···························· 3-27 ファイルを開く ························ 5-12
専用命令 ······························ 付-4 プログラミング ························· 6-1
分解能モード ······················ 3-10,4-8
【そ】
装着可能ユニット ······················· 2-1 【へ】
変換速度 ······················· 3-1,3-3,3-9
【た】 変換特性確認 ·························· 5-23
待避データ ······················· 5-25,5-26
待避データ種別設定 ···················· 3-28 【ま】
マルチCPUシステム ······················ 2-2
【ち】
チャンネル変更完了フラグ ············ 3-15 【も】
チャンネル変更要求 ·················· 3-17 モード移行設定 ························ 3-28
モニタ/テスト ························ 5-17
【つ】
通常分解能モード ··················· 3-1,3-3 【ゆ】
ユーザレンジ書込み要求 ················ 3-17
【て】 ユーザレンジ設定オフセット・ゲイン値 ·· 3-29
ディジタル入力 ····················· 3-1,3-3 ユーティリティパッケージ ··············· 5-1
テキストファイル ······················· 5-8 ユニットREADY ························· 3-14
電圧出力特性 ··························· 3-5
電流出力特性 ··························· 3-7

索引 - 2 索引 - 2
メ モ

索引 - 3 索引 - 3
保証について
ご使用に際しましては,以下の製品保証内容をご確認いただきますよう,よろしくお願いいたします。

1.無償保証期間と無償保証範囲
無償保証期間中に,製品に当社側の責任による故障や瑕疵(以下併せて「故障」と呼びます)が発生した場合,
当社はお買い上げいただきました販売店または当社サービス会社を通じて,無償で製品を修理させていただきます。
ただし,国内および海外における出張修理が必要な場合は,技術者派遣に要する実費を申し受けます。
また,故障ユニットの取替えに伴う現地再調整・試運転は当社責務外とさせていただきます。
【無償保証期間】
製品の無償保証期間は,お客様にてご購入後またはご指定場所に納入後36ヵ月とさせていただきます。
ただし,当社製品出荷後の流通期間を最長6ヵ月として,製造から42ヵ月を無償保証期間の上限とさせていただきま
す。また,修理品の無償保証期間は,修理前の無償保証期間を超えて長くなることはありません。
【無償保証範囲】
(1) 一次故障診断は,原則として貴社にて実施をお願い致します。
ただし,貴社要請により当社,または当社サービス網がこの業務を有償にて代行することができます。この場
合,故障原因が当社側にある場合は無償と致します。
(2) 使用状態・使用方法,および使用環境などが,取扱説明書,ユーザーズマニュアル,製品本体注意ラベルなど
に記載された条件・注意事項などにしたがった正常な状態で使用されている場合に限定させていただきます。
(3) 無償保証期間内であっても,以下の場合には有償修理とさせていただきます。
①お客様における不適切な保管や取扱い,不注意,過失などにより生じた故障およびお客様のハードウェアま
たはソフトウェア設計内容に起因した故障。
②お客様にて当社の了解なく製品に改造などの手を加えたことに起因する故障。
③当社製品がお客様の機器に組み込まれて使用された場合,お客様の機器が受けている法的規制による安全装
置または業界の通念上備えられているべきと判断される機能・構造などを備えていれば回避できたと認めら
れる故障。
④取扱説明書などに指定された消耗部品が正常に保守・交換されていれば防げたと認められる故障。
⑤消耗部品(バッテリ,リレー,ヒューズなど)の交換。
⑥火災,異常電圧などの不可抗力による外部要因および地震,雷,風水害などの天変地異による故障。
⑦当社出荷当時の科学技術の水準では予見できなかった事由による故障。
⑧その他,当社の責任外の場合またはお客様が当社責任外と認めた故障。

2.生産中止後の有償修理期間
(1) 当社が有償にて製品修理を受け付けることができる期間は,その製品の生産中止後7年間です。
生産中止に関しましては,当社テクニカルニュースなどにて報じさせていただきます。
(2) 生産中止後の製品供給(補用品も含む)はできません。

3.海外でのサービス
海外においては,当社の各地域FAセンターで修理受付をさせていただきます。ただし,各FAセンターでの修理条件な
どが異なる場合がありますのでご了承ください。

4.機会損失,二次損失などへの保証責務の除外
無償保証期間の内外を問わず,当社の責に帰すことができない事由から生じた障害,当社製品の故障に起因するお客
様での機会損失,逸失利益,当社の予見の有無を問わず特別の事情から生じた損害,二次損害,事故補償,当社製品以
外への損傷,およびお客様による交換作業,現地機械設備の再調整,立上げ試運転その他の業務に対する補償について
は,当社責務外とさせていただきます。

5.製品仕様の変更
カタログ,マニュアルもしくは技術資料などに記載の仕様は,お断りなしに変更させていただく場合がありますので,
あらかじめご承知おきください。

6.製品の適用について
(1) 当社シーケンサをご使用いただくにあたりましては,万一シーケンサに故障・不具合などが発生した場合でも重大
な事故にいたらない用途であること,および故障・不具合発生時にはバックアップやフェールセーフ機能が機器外
部でシステム的に実施されていることをご使用の条件とさせていただきます。
(2) 当社シーケンサは,一般工業などへの用途を対象とした汎用品として設計・製作されています。したがいまして,
各電力会社殿の原子力発電所およびその他発電所向けなどの公共への影響が大きい用途や,鉄道各社殿および官公
庁殿向けの用途などで,特別品質保証体制をご要求になる用途には,シーケンサの適用を除外させていただきます。
また,航空,医療,鉄道,燃焼・燃料装置,有人搬送装置,娯楽機械,安全機械など人命や財産に大きな影響が予
測される用途へのご使用についても,当社シーケンサの適用を除外させていただきます。
ただし,これらの用途であっても,使途を限定して特別な品質をご要求されないことをお客様にご了承いただく場
合には,適用可否について検討いたしますので当社窓口へご相談ください。
以 上
サービスネットワーク(三菱電機システムサービス(株))

北海道支店
(011)890-7515
新潟機器サービスステーション
(025)241-7261
北陸支店
(076)252-9519
京滋機器サービスステーション
(075)611-6211
関西機電支社
(06)6458-9728

北日本支社
(022)238-1761
姫路機器サービスステーション
東京機電支社
(079)281-1141
(03)3454-5521
中四国支社 神奈川機器サービスステーション
(082)285-2111 (045)938-5420

関越機器サービスステーション
(048)859-7521

静岡機器サービスステーション
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