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海外に送金された所得どうやって徴収する? 国税当局

に課題
2010.9.10 01:31

 外国人クラブを経営するバングラディシュ人の男性の所得隠しを指摘した東京国税
局。男性は所得のほとんどをすでに母国に送っており、約3000万円にも上るとみら
れる追徴分を、スムーズに徴収できるかが今後の課題となる。

 錦糸町には外国人クラブが数十軒あるとされるが、関係者によれば、このうち約10軒
の経営者は外国人だという。バングラデシュ人のコミュニティーも錦糸町界隈(かいわ
い)ではできており、呼び込みをする男性のほかに経営に参画する人もいる。

 日本はバングラデシュと租税条約を結んでおらず、同国に所得を送金されてしまった
場合、徴収するのは難しい。国税OBも「日本で生活し、所得を得る外国人が急増する国
際化の波に税の世界が追い付いていない」と指摘している。

 経営者が外国人であっても日本で事業所得を得ている場合は当然、日本国内で課税さ
れることになる。租税条約の整備のほかに日本に居住する外国人に税の申告方法などを
告知し、申告しやすい環境をつくることも急務といえる。(三枝玄太郎、花房壮)

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