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TEEB は日本から動かす。

民間参画イニシアティブを活かして
{
CBD 市民ネット  TEEB 作業部会 服部  徹
生態系破壊へのソリューション

 狙い : 自然を経済的に可視化せよ
 科学的・倫理的・宗教的な理由だけでなく、現在
や将来の世代に提供する経済的な便益のため
にも、生物多様性は保護される必要がある。
我々は、自然資本を責任を持って、認識し・計
測し・管理し・経済的に報奨を与える社会を目
標にすべきである。

TEEB /
生態系と生物多様性の経済学
TEEB  総合レポート
生物多様性ある未来への投資
10の論点
① 自然の価値を可視化する
② 価格がつけられないものに価格を設定する
③ 将来の価値評価
④ 保護地区が金銭的な価値をもたらす
⑤ よりよい管理のための、よりよい測定 とは
⑥ インセンティブの変更
⑦ リスクと不確実性に対する説明責任
⑧ 自然資本と貧困の減少
⑨ ボトムラインを超えて - 情報公開と補償 と商機
⑩ 自然の経済性を社会・経済の主流に据える
 Ecological and Economic Foundation
 自然の価値を可視化する
 価格がつけられないものに価格を設定する
 将来の価値評価

1.生物多様性から産み出される、生態系サービスを洗い出す
2.生態系サービスのキャッシュフローを予測する
3.見えない価値の部分を仮の金銭価値で仮置きする
4.最適な未来を導く割引率を設計して現在価値へ割り戻す
5.経済的定量化できない文化的価値は、別載する

TEEB / D0  生物多様性を測る経済学
 For Policy Makers
 保護地区が金銭的な価値をもたらす
 よりよい管理のための、よりよい測定 とは
 インセンティブの変更

1.生物多様性は国土の管理コストを下げる内助の功がある
2.生態系サービスのユーザーと価値と危機を特定せよ
3.国は自然資本(国富)を測り会計評価報告せよ
4.国は自然資本への投資で、生態系サービスを増産せよ
5.自然資本を増加させる、インセンティブ体系に一新せよ

TEEB / D1  新たな国富論
 For Local and Regional Policy
 リスクと不確実性に対する説明責任

 自然資本と貧困の減少

1.世界の120の政策事例に続け
2.自然資本への投資は、貧困を緩和する効果がある
3.都市部・農村部・地域向けに方法論やツールがある
4.生態系サービスの運用者と利用者のギャップを埋める
  ための支払いシステムを設計せよ
5.生態系改変の際には、未来シナリオを描いて、リスク
  と不確実性への説明を行い合意形成の上、選択せよ

TEEB / D2  自然の恵みと共に生きる
 TEEB for Business
 ボトムラインを超えて - 情報公開と補償と商機

1.生物多様性の管理力が、操業ライセンスになる
2.生態系サービス毀損のリスクに対する補償と保険
3.計測力と情報公開力が操業リスクを逓減する
4.生態系サービスへの投資機会、
  生物多様性のコスト削減力・ブランド効果に注目せよ
5.認証、RED+、 ABS など国際制度やツールを積極活用せよ

TEEB / D3  あたらしい国際競争能力
 For Citizens - TEEB4me
 自然の経済性を社会・経済の主流に据える

1.自然資本を、最適メディアを使って「伝える」
2.無関心層: VIDEO で関心を喚起
3.関心層 : Twitter,Blog で最新情報を発信
4.活性層 : FaceBook で人と人とを繋ぐ
4.発信型から、ネットワークの自律創発型へ
5.キーパーソンのトレーニングプログラムの準備

TEEB / D4  自然資本へ自分のお金を出す
 到達点
 D0:  環境経済学の生物多様性分野の研究の総まとめ
 D1:  生物多様性の国家管理の重要性の喚起
 D2:  ケーススタディと方法論とツールの取りまとめ
 D3:  ビジネスセクターの関心の喚起、他の動きとの同期
 D4:  コミュニティのスタートアップ

 これから(課題:例)
 D0:  生態系サービスの低割引率(安定性)の科学的検証等、基礎固め
 D1:  緑の国富の導入と実践 (インド、コロンビア、ブラジル等)
 D2:  都市部と農村部での成功事例の蓄積とツールの増進
 D3:  ビジネスモデルの確立
 D4:  各国でのローカライズ、スキルアップツール

TEEB ・到達点とこれから
 TEEBからはじまる、
 緑と水の地球の未来を創る国際メガ競争

 領土管理・都市管理の標準化が始まる
 水の管理、 BOP 、土地の管理、食糧生産の管理、
      コミュニティの管理、公害管理
 生態系への投資
 金融 × マーケティング × 生物多様性
 生物多様性投資ファンドの創設

世界の多極化・新国際協調
 以下の条件を満たす唯一の国
 立地:ホットスポットを多数持っている

 政治: COP11 までのホスト国である

 経済:世界屈指の経済力を有する

 社会:エコな文化( ex. 銀閣寺:東山文化)

   の経験がある
 技術:自然と共に生きる知恵と伝承を持つ

 個人:多様性への理解がある

自画像とは異なる頼もしさ
  日本:実践で世界をリードできる
 政治:世界の表舞台で活躍しないのか?
 経済:いつまで日本語で日本人と仕事が

   続けられるのか?
 社会:ふるさとの大地をどうしたいのか?

 技術:これからも科学技術立国なのか?

 個人:もっと、創造的にならないのか?

突きつけられている変革
 経済発展した先輩国が直面する課題
満足感+:自動車、ふるさと、家、都市空間
不足感-:お金、平和、長寿、心の平和、自然の恵み・・・・
n % -40% -20% 0% 20%
全体 800 100.0
-34.3
1 移動・自動車 -274 -34.3
-20.5
2 生まれ育った地域 -164 -20.5
-7.3
3 家・邸宅・マンション・土地 -58 -7.3
4 便利な都市空間 -56 -7.0 -7.0
5 歴史や伝統、文化 2 0.3 0.3
6 住みやすい気象条件 1 0.1 0.1
7 社会的な名誉・地位 5 0.6 0.6
8 仕事の機会、仕事での報酬 38 4.8 4.8
9 生態系の維持 50 6.3 6.3
10 音楽、芸術、スポーツ 61 7.6 7.6
11 質の良い教育を受ける場所 75 9.4 9.4
12 家族の存在(子供、配偶者、両親など) 75 9.4 9.4
13 成し遂げたい目標 76 9.5 9.5
14 友人・仲間との信頼関係 102 12.8 12.8
15 自由な時間 109 13.6 13.6
16 安心安全・保険 109 13.6 13.6
17 愛し、愛されること 123 15.4 15.4
18 医療機関の質 156 19.5 19.5
19 自然の恵み(水、空気、土など)、自然の美しさ 182 22.8 22.8
20 経済的な豊かさ、貧富の差の縮小 212 26.5 26.5
21 心の平穏や調和 228 28.5 28.5
22 長寿、健康、快眠 232 29.0 29.0
23 安定した政治、平和 269 33.6 33.6
24 お金 289 36.1 36.1
25 その他(_) 2 0.3 0.3
26 わからない -12 -1.5 -1.5

2009@earthday365 ☆  「必要なもの」から、「手に入れたもの」を除算

【データ@日本】 我々が手に入れたもの
あなたが考えるエコで健康で充実した人生の指標を、以下よ
りすべてお選びください。/(いくつでも)
n %
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全体 6122 100.0
1 自然や生き物の豊かさ 4462 72.9 1 72.9
2 健康でいる日数 4001 65.4 2 65.4
3 笑顔の数 3778 61.7 3 61.7
4 きれいな水の量と肥沃な土の面積 3485 56.9 4 56.9
5 未来への見通しの明るさ 3086 50.4 5 50.4
6 100年後も自然が変わらないこと 2662 43.5 6 43.5
7 コミュニティ活動機会の選択肢の幅が広いこと 1872 30.6 7 30.6
8 収入源の選択肢の幅が広いこと 1689 27.6 8 27.6
9 地域に貢献する有力企業の数 1221 19.9 9 19.9
10 人口の安定性 1155 18.9 10 18.9
11 人脈の数 1018 16.6 11 16.6
12 エコを実行した日数 929 15.2 12 15.2
13 余命の長さ 854 13.9 13 13.9
14 祭への参加者数や神社仏閣などの場所への参拝者数 620 10.1 14 10.1
15 一人当たりの平均知り合い数 339 5.5 15 5.5
16 名物、名士、自慢の数 334 5.5 16 5.5
17 あなたのお住まいの地域に特に必要な指標(_) 109 1.8 17 1.8
18 このような指標は不要だと考える/関心が持てない 84 1.4 18 1.4
19 わからない 150 2.5 19 2.5 2009@earthday365

私たちが何を需要するかで、地球の未来が決まる
これからの投資分野:エコウェルス
チームで取り組む。国内外多様なつながりの中に答えがある。

CBD










B&Bイニシアティブを受け継ぎ、IUCN日本プロジェクトオフィス、農林水産省、経
済産業省及び環境省と協力し、生物多様性の保全及び持続可能な利用等、条約
の実施に関する民間の参画を推進する自発的なプログラム。

生物多様性民間参画イニシアチブ
 生態系サービスの低割引率(安定性)の科学的検証等、基礎固め

まいど指数(案) おおきに指数(案)
長期の価値・需要の取り扱い 環境(エントロピー)の取り扱い
 ・ 持続的関心と割引率の考慮  ・ 環境リスクの組込
 ・ 潜在(非取引)価値の考慮  ・ 自然資本の組込
 ・ 利用シナリオの考慮  ・ 不可逆性(資本減耗)の考慮
 ・ 指標の幅と信頼性の提供  ・ 相互連関性の取り扱い

人の暮らしと自然の豊かさを系統的に進化させる指標
能力獲得・質的進化の取り扱い
 ・ 人生のステップアップの考慮
 ・ 社会のステップアップの考慮
 ・ 世代と系統進化の考慮
 ・ フィードバックと遅れの考慮

べんきょう指数(案)
Sample
TEEB-J D0 :科学者・経済学者
 健康で充実した人生の経済学
 緑の国富の導入と実践 (インド、コロンビア、ブラジル等)

 天と地と人の力を、国富に
 日本をエコウェルス  No.1 の国に
 天と地に通じる
エコジェントルマン・エコレディーの育成

Sample
TEEB-J D1 :政策立案者・NGO
   尊敬される国、誇りある社会
Ref: Hiroyuki Kagawa   (2000)

 都市部と農村部での成功事例の蓄積とツールの増進

自治体赤字解消・地域活性化と
      生物多様性地域戦略を結びつける

 価値の外部性への目配り
 世界の人々からの評価を視野に入れて活動する
 信頼資本の導入
 生物多様性に投資、がんばる人に融資を集める(参加の窓口)

Sample
TEEB-J D2: 地域自治体・NPO
 地域の経済につながる、地域戦略の立案
 ビジネスモデルの確立

 最先端の知的イノベーションが待たれる
 予測力:土地と気配と時間変化を読む力
 バリューチェーン(産業連関)の構築
 保全スキルセットをネットワーク化する
 ブランド創造の機会
 信頼:需要創造における、企業率先垂範
 生物多様性産業競争力を高め、世界にコスト効率で貢
献。
TEEB-J D3: ビジネス Sample

 新しい国際競争力、国際貢献力
  各国でのローカライズ、スキルアップツール

 TEEB は日本から動かす。
民間参画イニシアティブを活かして

 ワクワクする創造
 地球人としてのつながりと知力と経験を使って、人生を
冒険する時代へ。
 ロールプレイングゲームのように仲間と地球で活躍する
ステージへの挑戦
Sample

TEEB-J D4 :あなた自身のアクション
 お金を使うと決める、好奇心、共感、勇気

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