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1 第一種低層住居専用地域

環境の特徴・高い建物がない。庭が多い。家と家の間隔が広い。アパートなどの
集合住宅がなく、一戸建てが多い。

良い所・建物の高さが規制されていて、見栄えがよい。庭が多く、家と家の間隔
が広いため、風通しがよくなり、住みやすい。駐車スペースを確保できるため、道
路への違法駐車を防ぐことができる。容積率、建蔽率が低いため、夕方でも日影
が少なく明るい。

悪い 所・スーパーや商店など、買い物する店が周りになく不便である。会社の事
務所などが建てられない。そのため、必然的に通勤距離が長くなる。近場に遊び
場や就職先がなく、また一人暮らしのための集合住宅がないので、若い人には住
みにくいため、高齢者が多い地区になりやすい。

② 第一種中高層住居専用地域
環境の特徴・第一種低層住居専用地域に比べたら、高い建物がある。アパートな
ど、集合住宅もある。病院や小規模な店舗や小さい事務所もある。商業地域のよ
うに建物は密集している感じはない。高い建物を建てられるため、学校なども作
りやすい。

良い所・建物の高さが制限されており、乱雑な感じがしない。日陰となる場所が
なく、比較的ゆったりしたイメージがある。駐車スペースが確保できるため、道
路への違法駐車を防ぐことができる。集合住宅や店舗があり、近くに学校や店舗
や事務所などの就職先があるため、第一種低層住居専用地域よりも若者が住み
やすい地区である。

悪い所・第一種低層住居専用地域に比べたら、高い建物が増えるため、日陰が多
くなる。第一種住居地域や第二種住居専用地域のように、近くに大規模な店舗が
建てられないので、それでも不便な地域ではある。
3 第一種住居地域
環境の特徴・第一種低層住居専用地域に比べたら、背の高い建物や小規模なス
ーパー、小さな事務所などがある。背の高い建物もたまにある。家と家の間隔は
密集してなく広い。ゆったりとしたイメージがある。

良い所・店舗などが近所にあり、第一種低層住居専用地域に比べたら若い人は
住みやすい。建物の規制が少なく、買い物や仕事の用事が近所で済ませる。庭が
広く、駐車スペースを確保できるため、道路への違法駐車を防ぐことができる。

悪い所・規制がないため、店舗などが乱立しやすい。近所にスーパーなどが建つ
と、小さな商店を経営する人にとって悪い影響を及ぼす。第一種住居専用地域や
第二種住居専用地域に比べたら賑やかで住みにくい場所である。

4 商業地域
環境の特徴・商店、事務所が地区のほとんどを占め、住居はほとんど無い。背の
高い建物が多い。ビルがたくさんある。建物と建物の間が狭いため、窮屈な印象
を持つ。

良い所・商店や事務所が立ち並ぶため、仕事をする人にとっては、集約しており
都合がよい。買い物客や、街 歩きする人にとっても、いろんな店が競合しており、
都合がよい。駅が近く、バスも多方面に向かって走っており、交通の便がよい。容
積率、建蔽率の制限がゆるいため、土地を有効に活用できる。

悪い所・高い建物が窮屈に立ち並ぶため、日陰が多く、住むのには都合が悪い。
地価が高いことも関係し、家やアパートを建てづらい場所である。

⑤ 近隣商業地域
環境の特徴・商業施設が道沿いに立ち並んでいる。道沿いには住居がほとんど
見当たらない。背の高い建物も多い。 歩 道すれすれに店舗がある。店舗と店舗の
間隔は狭い。窮屈な印象を持つ。背の高い集合住宅もある。

良い所・店舗が建てやすい。周囲の住居地域に住む人も徒歩で利用しやすい場
所にあるため、周囲の住居地域に住む人にとって便利である。道沿いに建物があ
るため、道を利用する人も使いやすく、また店側も収益を上げるのに都合がよい。
建物が密接して建てられるため、土地面積を有効に活用できる。背の高い集合住
宅は、周囲の地域(この場合、道を挟んで右側は第一種中高層住居専用地域、左側
は第一種住居地域)では法律上建てられないため、この地域に仕方なく建てたも
のだと考えられる。

悪い点・店と店の間隔が狭く、高い建物が窮屈に立ち並ぶため、住むのには都合
が悪い。地価、道路の騒音や排気ガスの関係からしても、住みにくい場所である。

⑥ 準工業地域
環境の特徴・大規模な商業施設、大きな施設(ホテル、結婚式場、パチンコ店、スイ
ミングスクールなど)、ほかの地域にはない施設が乱立している。とびぬけて背の
高い建物もある。一部の場所では建物と建物の間は狭く、窮屈とした印象を持つ。

良い所・大規模な店舗があり(ショッピングセンターなど)便利で住みやすい場
所である。また、ショッピングセンターなどの施設が競合しており、利用する客
としても、ついでの利用客を獲得できるという意味で店側としても有利である。

悪い所・ショッピングセンターの乱立は、周囲の小規模な店舗の収益に大きな
打 撃となる。規制が少ないため、背の高い建物を建てることが容易である。その
ため、高い建物が乱立し、景観を損ねたり、日陰の部分を多くしたりしている。

⑦ 工業地域
環境の特徴・スーパーなどの店舗、大きな施設(スイミングスクール、ガソリンス
タンドなど)、住居、集合住宅、工場、卸業者などが混在している。
とびぬけて背の高い建物もある。一部の場所では建物と建物の間隔が狭い箇所
もあり、窮屈とした印象を持つ。

良い所・店が近くにあり、便利で住みやすい。商業施設が混在しており、利用す
る客からしても、店側としても都合がよい。

悪い所・ショッピングセンターの乱立は、周囲の小規模な店舗の収益に大きな
打撃となる。規制が少ないため、高い建物が乱立し、景観を損ねたり、日陰の部分
を多くしたりしている。車の通りが激しいことや、地価などのことも加味し、ほ
かの地域に比べたら賑やか過ぎて住みにくい地域である。さまざまな施設が乱
立し、景 観が 悪い。

⑧ 工業専用地域
環境の特徴・店舗、住居、学校や病院などの施設が一切無く、工場と道路だけが
計画的に広がっている。背の高い工場の施設もある。工場が広々とした場所に建
てられ、ゆったりとしたイメージをもつ。

良い所・工場側としても、騒音や廃棄物などの点で、近隣のことを考えずに運営
できる。
工場を集約することにより、廃棄物の処理などで工場同士の連携がしやすい。ま
た、広い道路を整備することも、集約によってしやすくなる。ほかの地域ではで
きない「広大な敷地の確保」が、工業団地の整理により、企業側はしやすくなり、
地方公共団体側としても誘致しやすくなる。

【感想】
今回、課題2で調査したことによって、都市計画法の「地域制」によって、用途地域別に特色
が大きく異なることがわかった。第一種低層・中高層住居専用地域や第一種住居地域には
店舗や背の高い建物が建てづらい(られない)こと、商業地域や近隣商業地域、工業地域では
一軒屋の住居が建てづらいこと、賑やかで住みにくいことなど、今回の課題では直接目で見
て体験することができた。ちなみに、私がもし一軒家を立てるとしたら、
「第一種中高層住居
専用地域」である。
「第一種低層住居専用地域」に比べたら、病院や店が割と近くにあり便利
で、また、
「商業地域」
「近隣商業地域」のような賑やかさがないからである。地域制により、法
律の望み通りに住居空間と商業空間の住み分けはだいたいできているが、しかしまだ古く
からある家などで実現していない箇所もある。これから先も、この法律の下で正しく開発が
進められることを期待する。

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