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【東日本大震災】在沖縄米軍、支援活動高まる存在感 - MSN産経ニュース 11-03-23 1:26 AM

【東日本大震災】在沖縄米軍、支援活動高まる存
在感
2011.3.19 18:21

 【ワシントン=佐々木類】東日本大震災での被災地支援「トモダチ」作戦を遂行中の在沖縄米
軍の前方展開能力に、米国内でも注目が集まっている。支援活動の中核部隊が、日本国内で沖縄
への駐留に反対論が多い米海兵隊だからだ。

 米軍発表によると、19日時点で、三陸沖と日本海に分かれて計15隻の艦船が展開。海軍将兵
とともに海兵隊員らがヘリコプターに同乗するなどして、物資を被災地に届けている。

 米海兵隊のアモス総司令官は16日の上院歳出委員会小委員会の公聴会で、米軍普天間飛行場
(沖縄県宜野湾市)やキャンプ・ハンセン(同県名護市など)を拠点とする海兵隊が迅速に対応
できたと語った。

 アモス総司令官は、「普天間飛行場からは地震発生から数時間以内で人道物資などの輸送に着
手した」と指摘。その上で、「第31海兵遠征部隊(MEU)を被災地に派遣し、迅速に対応でき
た」と述べ、普天間飛行場の重要性を訴えた。MEUは敵前上陸や緊急事態対応を得意とする。

 海兵隊によると、出動命令から12時間以内に、C130輸送機とCH46輸送ヘリコプター各8機
が普天間飛行場を飛び立った。

 米海軍のラフェッド作戦部長も同じ公聴会で、三陸沖で被災地支援にあたっている原子力空母
「ロナルド・レーガン」について活動意義を強調。ラフェッド部長は「アフガニスタンでの戦闘
に参加予定だったが、人道支援に切り替えた。米軍の前方展開だけでなく、地球規模で活動する
米海軍の柔軟性を示した」と述べた。

 下院軍事委員会でもシファー国防次官補代理(東アジア担当)が、15日の同小委員会の公聴会
で、在日米軍の支援活動について「アジア太平洋地域に前方展開兵力を持つことを示すととも
に、日米間の絆を強めることに役立っている」と指摘した。

 米大手シンクタンク「ヘリテージ財団」のクリングナー上級研究委員もロイター通信に対し、
「海兵隊がグアム基地にいたら距離が遠く、迅速な救助活動に入れなかった。在沖縄米軍の存在
は、人命救助に時間をかけてはいけないという教訓になった」と述べ、沖縄での米軍駐留に対す

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る反対論を牽制(けんせい)した。

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