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「神様の理想家庭と平和理想世界王国」

天宙的理想郷を目指し、地球星の各地で、世界平和を成し遂げようと、並々ならぬ御苦
労をしていらっしゃる世界の指導者の皆様!
御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」を国際連合のモデルとし、全世界の国々が力を
合わせ、「平和理想世界王国」を創設するために立てた「天宙平和統一家庭堂」を、世界的
次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に出席するた
め、はるばる駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
皆様! 21 世紀を迎えた今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の
世界平和を定着させることができるのか、あるいは、20 世紀まで反復してきた暗鬱な戦争
と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。皆様も御存
じのように、私は、20 世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第1次、第2次世界大戦、
韓半島での6・25 動乱、東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を通し、
生涯の全過程を神様の平和理想世界王国を具現するために捧げてきました。その過程にお
いて私は、第2次世界大戦直後に創設された国際連合が、永遠の世界平和を実現するため、
神様のみ旨を受け入れることができる平和の機構となることを懇切に祈ってきました。
しかし、1945 年に創設された国連には、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がない
わけではありませんが、創設 60 周年を超えた今日の姿は、国連が創設された本来の目的を
遂行するにあたって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。
加盟国は 200 カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張する国連代表部の
役割は、今、世界紛争を解決し世界平和を具現するにあたって、創設当時からの限界を露
呈しています。したがって、私はきょう、昨年9月 12 日、アメリカのニューヨークで出帆
したのち、世界 120 カ国を巡回しながら宣布した「天宙平和連合」の創設メッセージを、
再び天と地の前に宣布しようと思います。「神様の理想家庭と平和理想世界王国」と題する
メッセージです。
神様の永遠の創造理想である平和世界を実現するために、カイン格である既存の国連を更
新するとともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル
格の国連の姿が正に「天宙平和連合」です。この創設メッセージこそ、全人類が深く肝に
銘じ、後天時代を生きていく座右の銘として率先して実行するように、天が下さった特別
な祝福であり警告です。

神様の理想家庭

尊敬する世界の指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われ
ますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。で
は、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代
表したモデルとしてのアダムと女性格を代表したモデルとしてのエバでした。彼らが真の
愛の見本となる人格者、主人になる道とはどのような道だったのでしょうか。一言で言え
ば、神様を父として侍って生きることのできる父母と子女の関係を確保し、平和理想家庭
のモデルとなることでした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であ
るという意味です。
皆さんも、祈祷を通して神秘的な境地に入り、この宇宙の中心は何なのか尋ねてみてくだ
さい。「父子関係」という答えを聞くようになるでしょう。父母と子女間の関係以上に、重
要で貴いものはないということです。これが、この宇宙を創造された神様と人間の根本的
関係であるからです。
そうであるならば、父子の関係がもっている特性とは何でしょうか。真の愛と真の生命と
真の血統の関係です。真の父母の真の愛が前提とならなければ、私たちの真の生命が存在
することはできません。すなわち、神様の前に人間は、絶対的な真の愛の相対として創造
されたということです。そこは、正に神様が父となり、人間は息子、娘となる軸が立てら
れる所なのです。
もし、それよりもっと高く貴い所があれば、人間の欲望は、またそれを追求することでし
ょう。しかし、そのような所はありません。全知全能であられる神様が、最高のものは御
自身のために隠しておいて、御自身の子女であり、愛の絶対相対者であるアダムとエバに
は、2番目に良いものを与えるなどとは、想像することもできません。
私たちの永遠の真の父母であられる神様は、100 パーセント御自身のすべてを投入して人間
を創造され、同位権、同参権、同居権、相続権を付与されました。神様のすべての属性を
下さったのです。
神様がいかに絶対者だとしても、独りでは幸福になることができません。「うれしい」とい
う言葉や「幸福だ」という言葉は、独りでは成立しないのです。必ず相対的関係を備えた
所に成立するのです。一生を声楽家として生きてきた人が、もし無人島に捨てられたとし
て、独りで喉が張り裂けるほど歌を歌ったとしても、幸福でしょうか。
自存される神様も、喜び、幸福であるためには、必ず授け受けできる愛の相対が必要なの
です。
とすると、絶対者であられる神様に喜びをお返しすべき相対者としての人間は、どのよう
な姿でなければならないのでしょうか。神様が「息子よ、娘よ」と呼ぶことができ、御自
身と同格の位置に立て、共に創造の偉業を完成することができ、天地万物をすべて相続さ
せられる子女は、どのような姿でなければならないのでしょうか。
神様が、創造の理想的出発点をどこに置かれたのか、お分かりでしょうか。「相対のために
存在する」という原則に自らの理想的出発点を置かれたのです。言い換えると、神様が願
われた相対のために真の愛を実践することが、創造のみ業を出発した核心だったのです。
したがって、神様の子女である人間の責任は、何よりもまず神様に似ることです。孝子、
忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たす真の愛の化身になりなさいということです。神様
の深い心情の内的事情を知って、アダムとエバの堕落以来、数千、数万年の間、苦痛の中
で生きてこられた神様の恨を解いてさしあげなければならないのです。
全能の神様が、それほどまでに苦痛の場から抜け出せず、歴史の背後で受難の道に甘んじ
て耐えてこられたのは、決して神様が愚かで能力がないからではありません。
堕落によって失ってしまったアダムとエバの本然の位置、すなわち完成した「後のアダム」
の顕現を待たなければならない、復帰摂理にまつわる、言うに言えない事情があったから
です。いかに全権をもった神様でも、自ら永遠の基準の上に立てた天理原則を無視するこ
とはできなかったからです。

血統の重要性

ところで、アダムとエバの堕落以来、長い歴史を通し神様にとって最も胸痛い恨として残
されてきたものが何だか御存じでしょうか。それは、天の血統を失ってしまい、兄弟圏と
所有権まで失ってしまった事件です。
生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが
血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生
命、血統のうち、その実りが血統なのです。
神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。したがっ
て、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能で
あり、理想家庭も生まれるのであり、さらには、神様の祖国、理想国家も出現するのです。
平和理想世界王国は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調しても
しすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じなければなりません。
血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、愛した自
分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。言い換え
れば、父母に愛の実、生命の実、喜びの実を提供する最初で最後の必要十分条件は、真な
る血統であることを、はっきりと知らなければなりません。
ところが、生命とも取り替えることができない、この血統を失ってしまいました。真の生
命と真の愛の実を結ぶことができなかったのです。地球星に広がっている 60 億の人類が、
天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。
神様が蒔いた種が大豊作を収め、秋に収穫しようとしたその園がエデンの園でした。アダ
ムとエバ、二人の息子、娘を育てて真の愛を花咲かせ、真の生命を花咲かせ、真の血統を
花咲かせた所で、永遠の愛、永遠の生命、永遠の血統の主人と家庭、そして神様の平和理
想世界王国を収穫しようとしたのが、神様の人間創造の理想だったのです。

真の父母を探し求めてきた天の苦痛
しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生
命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗
な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしま
った事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。
怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、
今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶ
のです。このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょう
か。
本来、神様は、エデンの園にアダムとエバを創造されたのち、彼らを御自身の祝福のもと
で結婚させ、天の所有権までも完全に伝授してあげようとされたのです。宇宙万象の所有
権を、アダムとエバに相続してあげようとされたという意味です。
しかし、堕落によってこれらすべてがサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に
相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに強盗にそっく
りそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったというのです。
このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権
まで渡してしまった神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。したがって、血
統圏と所有権を再び取り戻すことができる道は、サタンを自然屈服させる道しかありませ
ん。サタンを自然屈服させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりももっと愛す
る真の愛の力によってのみ、初めて可能となるのです。
しかし、人類の真の父と真の母を喜んで迎え、楽しむことができる一日を送り、一月を送
り、1年、10 年、あるいは一生を送ることができる、そのような時間をもたれた神様であ
ったのかというのです。1年はおろか、たった1時間でも、そのような人に出会うことが
できなかった神様の苦痛を、誰が慰労してあげることができたでしょうか。
数千、数万年を経ながらも、なぜ神様と人間の間には、到底縮めることのできない距離が
生じ、父母と子女の関係も結べない悲惨な関係になったのかを知る者がいなかったのです。
アダム家庭で始まったカインとアベルの闘争歴史は、人類歴史をそのまま戦争と葛藤の歴
史にしてしまいました。小さくは人間個々人の心と体の葛藤から、大きくは国家と国家が、
さらには全世界が物本主義と神本主義に分かれ、対立、闘争をしてきました。
極度の利己的個人主義は、きょうも私たちの生活を脅かしています。人類の希望であり、
未来を約された若者たちを、フリーセックスと麻薬の奴隷に転落させています。物質万能
主義に陥った先進国は、自国の利益にばかり目がくらみ、1日に数万人ずつ飢えて死んで
いくかわいそうな生命から顔を背けています。
誰が、この数千年にわたるカインとアベルの歴史的な葛藤を解いてくれるのでしょうか。
世界平和を掲げて出発した国連に、それができると思われますか。
国連は、過去 60 年をかけて努力してきましたが、いまだに世界平和ははるか彼方です。体
と心のカイン・アベル関係も解決できない人間の努力だけでは不可能なことです。今こそ、
天命に従って出発したアベル的平和理想世界王国の創建が必要な時です。
神様は、このような悲劇をすべてきれいに清算してくれる一人の人を、待ちに待ってきま
したが、この地上にふさわしい人も国家も現れませんでした。もし、そのような人が、あ
る国に現れて真の父母の位置にさえ立つことができていたならば、神様は、夢にも現れ、
ヘリコプターで太陽を運び、月を移してでも、空中で喜びの稲妻を走らせ、歓喜の雷を轟
かせたかったことでしょう。
このような意味で、人類歴史上初めて、失ってしまったアダムの位置を捜し立て、真の愛
の主人の位置を確保し、神様から人類の真の父母として印を押されて顕現したレバレン
ド・ムーンが、今日、皆さんと同時代圏に生き、同じ空気を呼吸しているということは、
正に奇跡の中の奇跡にほかなりません。
堕落の末裔となった人類を救う、横的真の父母の位置で勝利しました。その基台の上に、
2001 年1月 13 日には、復帰摂理に責任をもってこられた縦的真の父母、すなわち神様を
解放、釈放する「神様王権即位式」を奉献しました。これは人類のための歴史上、最高、
最大の祝福であり、絶対、唯一、不変、永遠の勝利であることを知らなければなりません。
ついに神様の心と体が完全解放、釈放を受けるようになった摂理史的絶対勝利だったので
す。

祝福結婚を通じた血統復帰

したがって人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち
切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオ
リーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木
では、1000 年を生きても、野生のオリーブの種しかできないという悪循環が続くからです。
では、どうしたら私たちは、野生のオリーブの木の立場から抜け出すことができるのでし
ょうか。
天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオ
リーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないか
らです。祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。
ところで、真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受
ける最善の道は、交叉結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに
人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目
には、国境も存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべて
が、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかな
りません。
最も呪わしく、夢にも見たくない怨讐の家庭と、祝福結婚を通して一つの家族になったと
考えてみてください。恨みの思いに凝り固まっていた父母たちの血統は消え去り、新しい
強力な真の愛の血統が創造されるのです。
両家の子女たちが夫婦となり、互いに愛し合い、幸福な家庭を築いて暮らすことを呪う父
母がどこにいるでしょうか。いくら憎い怨讐の娘であったとしても、自分の息子の愛を受
ける嫁となり、水晶のように清らかで澄んだ真の天の孫と孫娘を抱かせてくれるとしたら、
喜びの笑顔を見せないおじいさん、おばあさんがどこにいるでしょうか。
白人と黒人が、東洋と西洋が、ユダヤ教とイスラームが、さらには五色人種が一つの家族
になって暮らせる道は、交叉結婚の道をおいて、ほかに方法があるでしょうか。共に暮ら
す生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を基盤として、
兄弟姉妹間は互いに信じて助け合い、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル家庭な
のです。私たちが命を懸けてでも、真の父母様から祝福結婚を受け、天の伝統である理想
家庭を探し立てなければならない根本理由が、ここにあるのです。

真の愛の人生とは

真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通して真の愛の人格者に
なり、真の愛の主人になる道だと言いました。その道こそが、私たちも真の父母になれる
道だと言いました。
そうであるならば、真の愛の人生とはどのような人生でしょうか。真の愛は、公益性をも
つ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、
人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたと
いうことすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸
に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、その
ような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条
件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。
真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の
愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、
永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛で
す。
堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に
終わらせる力が、真の愛の価値です。
神様の真の愛は、その主流の属性が、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの
真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権までも享受
できるようになるのです。このように、天国に入るのに絶対に必要な条件が正に「ために
生きる人生」
、すなわち真の愛の人生なのです。
尊敬する指導者の皆様。
皆様は、今や祝福結婚と結実の時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、す
なわち平和王国が皆様の目の前で創建されつつあります。
80 年以上の生涯を、血と汗と涙でつづられた一本道、天の道だけを歩んできた私の人生が、
今では 60 億人類のための勝利的結実を収めているのです。
霊界でも、四大聖人はもちろん、
数千、数万の聖賢たちと皆様の善の先祖たちが地上界に降りてきています。皆様の一挙手
一投足を見守り、天道に背く者を罰して、多くの人の戒めとされることでしょう。
世界 180 カ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千、数万の平和大使たちが、真の愛と
真の家庭の価値を叫び、昼夜の別なく走っています。この地に平和理想世界王国を創建し
ようと総進撃しています。
世界の火薬庫と言われる中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、
キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。東西間の冷戦に終
止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の
祖国、韓半島統一のための実質的な背後での作業が今、レバレンド・ムーンの主導のもと
で急速に進行しています。
しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯で
す。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が天との間で交わした約束は、必
ず成し遂げなければなりません。
この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共
に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

平和大使は天の密使

尊敬する平和大使の皆様!
皆様は、きょう私がお伝えする神様のメッセージを通して、多くのことを学び、悟ったこ
とと思います。ところが、いまだに方向感覚を喪失したまま漂流している人類は、今こそ、
天に代わる皆様の助けを必要としています。今や皆様は、新たな覚悟と決意で天命に従っ
て立ち上がる天の密使とならなければなりません。そのような次元でもう一度、きょうの
メッセージを要約しながら、私たちの使命を胸深く刻んでおこうと思います。
神様の子女として創造されたアダムとエバが、堕落によって失ってしまったものが何であ
ると言ったでしょうか。
第1に、神様が下さった血統圏を喪失してしまいました。血統は、父母が子女だけに与え
得る特権中の特権です。しかし、堕落によって彼らは、サタンの偽りの血統を受けて、サ
タンの子女に転落してしまいました。
したがって、今日の全人類は誰彼を問わず、例外なしに、サタンの血統を引き継いで生き
ている堕落の末裔であるという事実を、はっきりと悟らなければならないでしょう。神様
は、御自身全体を 100 パーセント投入して絶対愛、絶対信仰、絶対服従の基準でアダムと
エバを創造され、彼らの愛と生命の種として血統を下さったのです。
したがって、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血
統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。
第2には、人類の最初の家庭であるアダムの家庭で、兄のカインが弟のアベルを殺すこと
によって兄弟圏を失ってしまいました。天が下さった家庭での本然の秩序であり、祝福で
ある兄と弟の間の愛と和合の人生が、妬みと恨みの怨讐関係に落ちてしまったのです。
したがって人類は今、レバレンド・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉結婚を通して
血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩
序を確立しなければならないのです。
皆様、このようなサタンの秘密を暴いたレバレンド・ムーンの人生は、言葉で表すことの
できない迫害と苦難、すなわち恨の生涯とならざるを得ませんでした。しかし、今では万
難に打ち勝ち、勝利して、天の権勢が現れる「後天時代」を宣布しました。
その基盤の上に、世界人口の 78 パーセントを超える宗教圏と国家圏を糾合し、新しい世界
的次元のアベル圏を立てつつあります。あわせて、新しい世界的次元のカイン圏を確立す
るために、全世界の人口の 74 パーセントを占めている蒙古斑同族圏を糾合しつつあります。
したがって、今や超世界的次元で、この二つのアベル圏とカイン圏が一つになり、アベル
王国の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体にならなければなりません。そして、この
地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教超国家的な次元で、すべての国境と垣根
を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に入ることができ、
アダムとエバの堕落によって失ってしまった本然の所有権までも捜し立てるべき宿命的責
任があるという事実を、いま一度、皆様に想起していただきたいのです。
天の側の新しいアベル圏が天宙的次元でカイン圏を消化し、本然の創造理想的権限である
天の全権をもって新天新地、すなわち地上・天上天国創建に向けて新たな出発をすべき時
であることを肝に銘じてくださるようお願いいたします。

人類平和のためのプロジェクト

世界の指導者の皆様。
私は、きょうこの貴い神様の摂理歴史的完成の場をお借りして、もう一度、神様と人類の
摂理的最後の目的である平和天国創建のために、そして、神様の祖国と本郷の創設のため
に、実に摂理的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。
歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア
大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。
そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメ
リカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結
する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ-トンネル」を完成し、世界を1日生活圏にし
ようというのです。
これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を1日生活圏で結
び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられ
た平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。
アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、
世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的な
プロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ
以上戦争と分断のない平和理想世界王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。
皆様、このような途方もないプロジェクトをどうしたら完成できるのかと、疑問をもつ人
もいるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所には、必ず道があります。
21 世紀の現代科学技術は、今、ベーリング海峡にトンネルを通す程度のことは問題になら
ない水準まで発展しています。工事費用も問題になりません。世界が戦争という名のもと
に費やしているお金がいくらでしょうか。人類は今、歴史と後代の前に、実に恐るべき罪
を犯していることを自覚すべき時です。
一つの例を挙げましょう。アメリカが過去3年の間、イラク戦争につぎ込んだ戦費がどの
くらいになるか御存じですか。約 20 兆円(2000 億ドル)に迫っています。
それだけ予算があれば、ベーリング海峡プロジェクトを完成しても余るお金です。なぜ私
たちが、互いに殺し合う戦争に、このように途方もないお金をつぎ込む愚かな蛮行を続け
なければならないのでしょうか。聖書のイザヤ書第2章4節の教えのように、今や、「銃や
刀を溶かして、すきとくわを作る」時が来ています。
人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女たちの命を犠牲にし、天文学的なお金を費
やす悪業を繰り返してはなりません。世界のすべての国家の力を総動員し、大宇宙の主人
である神様が願われる平和理想世界王国創建に、総邁進すべき時が来たのです。
皆様、人類は今、レバレンド・ムーンの教えである「真の愛、真の生命、真の血統の平和
思想」を受け入れなくては生きていけない、深刻な状況に追い込まれています。皆様の善
の先祖たちが総動員され、後天時代の天的な権勢が押し寄せてくれば、いくら強大に見え
る国家や民族でも、天地の運勢に順応するほかなくなることでしょう。

私たちの使命

今や選択は皆様のものです。無知には完成があり得ません。きょう、皆様に伝えるこのメ
ッセージは、天がこの時代に下す警告であり祝福なのです。天運に従って発展し勝利して
いくレバレンド・ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の
平和理想世界王国を創建する主役になりますか。それとも、サタンが喜ぶ旧態依然たる宗
教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えるの
でしょうか。天は、この邪悪な世界をひっくり返し、この地に新天新地(新しい文化と理
想王国)を創建する勇将たちを呼び集めています。
今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と
涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。カイン的な既存の国連の前に天一国を代表
するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。神様の創造理想世界を成し遂げる
べき使命が、正に皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。
世界平和軍の名で出発した国連軍の役割を、もう一度考えてみてください。韓国動乱とベ
トナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車してしまったのではないでし
ょうか。したがって、私は、世界 120 カ国を巡回し、
「天宙平和連合」の創設メッセージを
宣布する中、昨年の 10 月 20 日、ウクライナにおいて人類の福祉と未来のための「平和王
国警察」と「平和王国軍」の創設を、全世界の前に宣布しました。
この二つの組織は、今から新世界の秩序と平和を守る警備隊の責任を果たすようになるで
しょう。いまだに、先天時代の残骸である分裂と利己主義の落とし穴から抜け出すことが
できず、慌てふためく人類に、真の個人、真の家庭、真の国家、真の世界と天宙を創建す
る、後天時代の真の愛を教育する先鋒隊にするのです。
皆様も、今から新しい時代に新しい甲冑を着て、天のために、そして人類万代のために全
力投球する、賢明で勇猛な天宙的平和王国軍となってくださるよう願います。
ぜひとも、きょう私が伝えた天の警告を胸深く刻まれ、真の父母様を通して受ける祝福結
婚こそ、天の血統を取り戻す唯一の道であり、神様がこれほどまでに願ってこられた解放
圏と釈放圏を確保し、神様の理想家庭と平和理想世界王国を永遠にこの地に定着させ得る
道である、ということを肝に銘じてください。
それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和
王国を創建することに、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。万
民の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女になってください。真
の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、幸福に満ちた平和王国を創建しましょ
う。
神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれんことを願います。
ありがとうございました。
「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」

天宙的理想郷に向かって世界平和具現を成し遂げようと、地球星の各地からいらっしゃ
った尊敬する平和大使、そして、祝福家庭の皆様!
御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」を国際連合のモデルとし、全世界の国々が力を
合わせ、「平和理想世界王国」を創設するために立てた「天宙平和統一家庭堂」を、世界的
次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に出席するた
め、遠路はるばるを駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
今年は、私の夫である文鮮明総裁が生まれてから 87 年目となる年です。後天時代を大きく
開いていく「天宙平和連合」の共同創設者として、私はきょうこの貴い席上において、「神
様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」というテーマで、私の夫と私が生涯をかけて教
えてきた天理の一端をお伝えしようと思います。
皆様、振り返ってみれば、私の夫、文鮮明総裁の人生は実に夢のような生涯です。多感な
夢に胸膨らませていた 16 歳の年に天からの召命を受け、世俗の夢をすべてあきらめて、天
命に従って新たに出発した人生でした。決して平坦な道ではありませんでした。ひたすら
に、前だけを見つめながら歩いてきた 80 有余年の人生でした。あらゆる犠牲に耐え、言葉
では言い尽くせない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟の切なる思いですがりつ
く、その手さえも振り払わなければ歩むことのできなかった宿命的な生涯でした。
この地上に 65 億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できないような険しい道
のりでした。これまで6度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の鍵を放さずに生きて
きた人生でした。

神様の恨

このすべてのことは数千、数万年を待ちながら訪ねてこられた、神様の恨で固められた、
悲壮で、痛ましい心情を、あまりにもよく知り尽くしたからです。あらゆる存在の根源で
あられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人生には何の
価値もないという事実を知るようになったからです。
では、神様の恨は、いつ、どこで、どのように生じるようになったのでしょうか。いった
い誰が、万能の絶対者であられる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょう
か。
神様は、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべ
てを 100 パーセント投入され、愛と生命、そして、御自身の血統が連結した息子、娘とし
て立てられたのです。父子関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。
神様の血統を伝授し、永存させることのできる唯一の道が、正に父母と子女の血統関係し
かないからです。
しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れ
てしまいました。永遠の子女として立てた御自身の分身が、怨讐サタンと血縁的関係を結
ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、恨が血の
塊のように固まったのです。歴史上誰も理解できず、誰も解くことができない、無念極ま
りない悲しい恨として残ってしまいました。
アダムとエバを中心として、御自身の血統を永遠に伝授する真の家庭を立てようとされた
神様の創造理想は、このように第1代で挫折してしまいました。したがって、神様の恨を
解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない、真の家庭を探し立て
ることです。ここに私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない
理由があるのです。「天宙平和連合」創設の根本趣旨と目的も、ここにあるのです。

アダムとエバを創造された神様の目的

旧約聖書の創世記第1章 27 節を見れば、
「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、
神のかたちに創造し、男と女とに創造された」というみ言があります。この節を帰納的に
推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方であるという結論が出ます。
このような神様が独りでいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被
造世界でした。すなわち、宇宙森羅万象は、形状的な対象の位置に、そしてその中心には
実体的な対象として、人間を創造されたのです。
このように、神様の実体対象として創造した最初の男性格代表がアダムであり、女性格代
表がエバです。神様は、このように人間を一男一女に分立して創造されましたが、そこに
は明確な目的があったのです。
第1に、二性性相の中和的主体として自存されながらも無形である神は、実体の世界に相
対するためには体が必要でした。男性だけでなく女性だけでもない、アダムとエバ、二人
の体をまとって、実体の世界と自由自在に往来し、作用するためだったのです。体のない
無形の神様としてだけでは、有形の実体世界に相対するのに十分ではないためです。
したがって、アダムとエバが、心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した上で、結
婚して子女を生んで家庭を築いたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母に
なり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったことでしょう。そうなれば、アダムと
エバは、神様に内外両面で 100 パーセント立体的に似た立場に立つようになったのです。
このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になったならば、彼らの姿
を通して、人類は、日常生活の中で神様の実体を実感して生きるようになっていたでしょ
う。
第2には、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体を成した愛の実体にな
れば、そこに神様が臨在して人類の真の愛の父母になろうとされたのです。
神様の形状的な実体の父母の立場に立つアダムとエバは、実体の子女を繁殖することによ
り、理想家庭、理想世界を成し遂げることができたことでしょう。そのようになれば、人
間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は、霊界と地上界を連結する
目的をもって人間を創造されたという結論を下すことができます。
神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実
体の父母としておられ、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に行けば、そこでもアダ
ムとエバの形状で、彼らの体を使って真の父母の姿で顕現されるようになるのです。しか
し、アダムとエバの堕落により、神様のこの夢は挫折してしまったのです。
神様が必要なのは、お金でも、知識でも、権力でもありません。神様は絶対者であられ、
全知全能であられる方なので、そのようなものは必要ないのです。いくら現代科学が目覚
ましい発展を遂げても、それは神様の創造した森羅万象に隠れていた諸事実を発見してい
く過程にすぎません。膨大な宇宙は、人間の思考にも科学にも及ばない秩序の中で、法度
に従って運行しています。このように、神様は、絶対的科学者でもあるのです。

神様の創造理想

だとすれば、人間創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に四位基台
を成すことです。ここでいう四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛
の圏内から離れようにも離れられない、完全一体の境地を意味します。神様と一体を成す
ことはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦を成し、理想的な子女を繁殖す
ることによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的愛の基台をいうのです。このよ
うに家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。
一般的に家庭とは、結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって成された一つの束のよ
うなものですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないということです。ここで、
夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。したがって、夫婦は二人ですが、彼
らが横的に一つになるとき、天と地が統一された立場に立つことができるようになります。
神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるのです。
皆様。神様が被造世界を創造されたのは、究極的には喜びを享受しようとされたところに
あります。しかし、絶対者であられる神様も、一人では喜びを感じることはできないので、
愛を授け受けできる対象が必要だったのです。喜びは学んで得られるものではなく、相対
を通して感じるものだからです。
言い換えると、神様は、人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいと
した愛の世界をつくるのを見て喜びを感じるために、この世界を創造されたのです。その
ような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の因縁を結び、真の愛の家庭と
氏族、民族、国家、そして世界をつくるのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創
造されたのが神様であるというのです。
このように、神様の愛の理想を完成するには、人間が絶対に必要不可欠なのです。そのよ
うな次元で、絶対価値とは、絶対的相対から創出されるものだということも理解できるで
しょう。
神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するように人間は創造されたのです。
もし、この軸が完全に連結されていたならば、すなわち、人間と神様の間に真の愛で一体
となった関係さえ結ばれていたならば、他の宇宙のいかなる力も引き離すことのできない、
絶対不可分の関係ができていたのです。神様の本然の愛に結ばれ、その愛を味わった人が、
どうして再び分かれることができるでしょうか。
蜜蜂は、春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中
で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。しっぽが抜け
て体から離れても、蜜から口を離さない蜜蜂を見ることができるでしょう。
皆様はいかがですか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げて
も、また戻ってきて、その真の愛にしがみつこうとするのです。このように、神様と連結
させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいということです。

家庭の価値

皆様。私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。
家族には、父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿る所です。こ
のすべての関係と因縁が、ために生きる愛によって結ばれていて、そのすべてを抱きたい
と思う、温かい所です。そこに、自ら堂々と帰り、胸いっぱいに自然を抱き、家族や親戚
を愛しながら、歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁の思いであり、
希望でしょう。
故郷を追われ、ふるさととの心情の絆を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くこ
とのできなかった、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしか
なかった身の上が、正に堕落の末裔である人類の姿だったというのです。
しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような足かせの沼から解放され、夢にも忘
れることのなかった故郷を訪れて家族に出会うことができる道が開かれました。人類にと
って、これほど大きな喜びと祝福の日がまたとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によ
って失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てることのできる、天運の時が到
来したというのです。

3 代が調和して暮らす家庭

皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成
の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭
には神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に和して暮らす3世代の家族
になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根っことして侍って暮らさなければなりま
せん。
共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台
として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正
にモデル的理想家庭なのです。すなわち、真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を
結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているということです。地
上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根もここに定
着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、
過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫
娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建
てて暮らすのです。
このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神
様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使
の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、親しく再び訪ねたいと思う、そのような家
庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、気楽に訪ねてくる家庭を
準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。そのような家
庭では、神様が縦的に良心の主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の
縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子
女の愛、兄弟姉妹の愛という四大愛を中心として四大心情圏が完成するのです。このよう
な家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、
したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国になるのです。

結婚の目的

皆様。人間はなぜ結婚しなければならないのでしょうか。主人の位置を求めるためです。
男性も女性も、一人では人間の半分でしかありません。神様の創造がそうなっているので
す。それで、神様は、愛の器官である生殖器の「主人」を互いに取り替えておいたのです。
妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。互いに、
「ために生
きる」愛を中心としてこそ、相手の主人の位置に立てるのです。このような主人の位置を
確保するために人間は結婚をするのです。
それでは、主人の位置を求めて何をしようというのでしょうか。その位置で神様の愛を占
領しようというのです。神様は「三大愛」の主体でいらっしゃいます。天宙の主人として、
「真の愛の師」、「真の愛の主人」、
「真の愛の父母」であられるのです。
これが正に、
「真の三大主体思想」です。このようなすべての教えと真理は、真のモデル的
家庭の生活を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば社会と国家、そして世界
と天宙までも、モデル的理想家庭による平和王国に変えることができるのです。
尊敬する指導者の皆様。皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴
史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後
天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人た
ちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪
なる者たちが幅を利かせて生きるような、不条理で腐敗した時代は過ぎ去っていくのです。
天の印を受け、人類の真の父母として、また万人の平和の王として顕現したレバレンド・
ムーンは、天との約束を必ずや果たすことでしょう。
この地球星に、必ずや「平和理想世界王国時代」を花咲かせることでしょう。したがって、
真の父母であられる平和の王をお迎えし、この地上に永遠の「平和理想世界王国」を創建
する主役たちが、正にきょうこの席にお集まりになった皆様であるという点を、肝に銘じ
てくださるようお願いします。
アベル国連の旗を掲げて全世界の不条理と悪を神様の真の愛で掃き出しましょう。誇らし
い「天宙平和連合」の「平和王国警察」と「平和王国軍」になり、世界中の祝福家庭を守
り、祝福の地、この地球星を守る守備隊の役割を完遂いたしましょう。
それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和
王国を創建するにおいて、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。
永遠の平和の王である神様を真の父母としてお迎えして暮らす真の王子、王女になってく
ださい。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、揺るぎない平和王国を創建
しましょう。
きょうこのように、この場に参席してくださった各界指導者の皆様に、天の恩寵と祝福が
満ちあふれんことをお祈りいたします。
ありがとうございました。

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