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植物には、それぞれ固有のにおいがある。中でも、ワ
サビ、ニンニク、ニラ、シソ、レモンなどは、特に強
いにおいを持っている。いろいろな生物の本を調べて
みると、植物のにおいの中で、花のかおりについては
、「昆虫を呼び寄せて、花粉をおしべからめしべに運
ばせるのに、役立つ。」と説明されている。しかし,
葉や茎、根や実から出るにおいの役割については、ほ
とんど書かれてはいない。植物が体から出すにおいに
は、どんな働きがあるのだろうか。そのことを確かめ
るために、次のような実験をしてみた。
まず、二つの管瓶を用意し、一方の管瓶には、食パン
だけを入れて密封した。もう一方の管瓶には、食パン
とともに,少量のおろしワザビ( 2 グラム)を入れて
密封した。そして,摂氏 25 度の部屋の中で観察を続
けた。すると、何も入れていない管瓶の中の食パンに
は、 3 日目ごろから、いろいろな色のかびが生えてき
たが、ワサビを入れた管瓶の中の食パンには、 10 日
たっても 20 日たっても、かびは生えなかった。
ワサビの代わりに、同量のニンニクのおろしたのや
2 、 3 ミリメートルの大きさに刻んだニラの葉を使っ
てみたが、やはりかびは生えなかった。 
► 次に 3 本のガラスのシリンダー(500ミリリットル ) の底に、それ
ぞれ、おろしワサビ、おろしニンニク、レモンの皮の切片を置き、
その上に網を敷いてから、ミツバチを入れてみた。ふたをして行動
を観察すると、植物を置かない時は、 2 時間たっても元気に飛んだ
りはい回ったりしていたミツバチが、おしろワサビ(5グアム)の
シリンダーの中では、 1 分後にはもう飛ぶ力を失って網の上に落ち
、 2 分後にはひっくり返って動かなくなった。同量のニンニクの場
合は 5 分、レモンの皮の場合は 14 , 5 分後に、ミツバチは完全に
動く力を失った。
► これらの実験結果から見ると、かびの繁殖を抑えたり、ミツバチの
運動能力を失わせたりしている原因は、植物のにおいにありそうだ

► だが、ほかにも原因が考えられる。それは、植物の切片が呼吸をし
ているため、シリンダーの中の酸素が不足するのではないかという
ことである。このことを調べるため、植物を入れたシリンダー内の
網の上に、脱臭作用を持つ活性炭をガーゼに包んで載せておいた。
すると、ミツバチは、植物を入れない時と同じように、いつまでも
元気に動いていた。これで、ミツバチが動けなくなった原因は酸素
の不足ではなく、植物のにおいにあることがはっきりした。また、
かびの繁殖についても同じことが確かめられた。
► その後、これらの植物のにおいは、ほかの小さな動物たち、例えば
ハエ、ゴキブリ、イモリ、ネズミなどにも,影響を与えることが確
かめられた。また、シソ、ダイコン、タマネギ、スギなどのにおい
も、かびの繁殖を抑えたり、小動物を弱らせたリする作用を持つこ
とがわかった。
 さらに、植物のにおいは、他の植物の成長にも影響を与えることが
わかってきた。発芽したばかりのモヤシマメを、タマネギやニンニ
クのにおいのする所に置くと、まっすぐ伸びなくなったり、成長が
止まったりした。また、成長中のツバキの花粉に、タマネギのにお
いを当てると、成長が完全に止まったあと、花粉管の先端が風船の
ように膨れてきた。これは、ちょうど花粉が大量の放射線を浴びた
時の状態とよく似ていた。
 植物は、太陽の光を用いて、自分でデンプンなどの栄養分を合成し
ているので,動物のように他の生物を食べる必要はない。しかし、
自分の体を食べに来る動物からは身を守る必要がある。植物を食べ
に来た動物は、その植物の周りに自分の害になるようなにおいが立
ちこめていると、敬遠して逃げ出すだろう。無理に植物の体に食い
ついたりすると、強いにおいの作用で動けなくなってしまう。また
、枝が折れたり葉がちぎれたりした時、においは、傷口から進入し
ようとする細菌類を撃退する役割を果たす。さらに、その植物が生
長するために、周りに生える他の植物が繁殖するのを抑えるのにも
役立つ。植物のにおいは、彼らが進化の過程で身に付けた、自衛の
ための武器の一種だったのである。
 このような作用を持つ植物のにおいを、人間の病気の治療や予防、
食品の保存に活用できないだろうか。しかし、そう考えるまでもな
く、人間は昔から、においを生活の中で利用してきた。ゆず湯やし
ょうぶ湯は、体に良いと言い伝えられている。笹餅、ちまき、桜餅
などは、においを食品の保存に利用した例であろう。また、刺し身
にウサビ、シソ、ダイコンを添えるのも、風味を味わうとともに、
植物のにおいを殺菌や防腐に役立ててきた、生活の知恵であると考
えられる。

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