Japanese　Sooiety

Japanese Grassland
Society　ofof　Grassland 　Soienoe
Science

凵草誌 52 （1 ） 17 −22 （
2006 ） ：

Oryza　s α tivα
グル タ ミ ン 酸 発 酵 副 産液 添 加 に よ る イ ネ （ L ．） ホ ー ル クロ ッ プ
　　　　サ イ レー ジの 発 酵品 質 な ら び に in situ 　
ル ー メ ン 消化 率 の 改 善 効 果

・ ・ 1 ・
竹田元 治 ・
依 米 提 烏 斯 満 ・蒲 生 夕 子 金 　完 哉 平 岡啓 司
2

　　　　堀 口健
一 ・高 橋敏 能3 ・吉 田 宣 夫 ’
i ・
後藤正 和
＊

　 　 　　 　 　　 　 　　 　 三 重 大学生 物資源学部 〔514 ． 8507 三 重 県津 市 栗 真 町屋 町 1577）

　 　 　　 　 　　 1 三 重 県 科 学 技 術 振 興 セ ン タ ー畜 産研 究 部 （515−2324 三 重 県松 阪 市嬉 野 町 1444 −1 ）
　 　 　　 　 　　 　 　　 tt （株 ）味 の 素 国際 生 産 推 進 セ ン タ ー （21D−8681 神 奈 川 県 川 rl
奇市 鈴 木 町 ）
　 　 　　 　 　　 　 　　 　 　　 山形 大学農学部 （ 997 −8555 山形県鶴 岡市若 葉 町 1−23） ｛
／

　 　 　　 　 　　 　 　　 　 　 1 畜 産 草 地 研 究 所 （329−2793 栃木 県那 須塩 原市千本松 768 ）

　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Facu 且ty 　of 　BiQrcsc）urccs Mie University，
， Tsu ，Mie 514−8507，Japan 　 　 　 　 　 　

LLivestock
Rcsoarch Division ，
　
・
Mie Science and Technolog ｝ Promotion Center，
　 Matsusaka ， Mie 515−2324 ，
　 Japan
　 　 　 　 　 　 　 　

　
21nternational
Production and Teclinology Center，
　 Ajinomoto Co ．，Kawasaki ，Kanagawa
　 2108681 ，
　Japan 　 　 　 　 　 　 　

　 　 　　 　
3Faculty
of Agriculture ，Yamagata Tsuruoka ．
Univorsity ， 　 Yamagata 997−8555，
　 Japan 　 　 　 　 　 　

．
1National
Institute of Livestock and Grassland Scienee， Nasushiobara ，Tochigi 329−2793， Japan
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　

受付 口 ： 20D5 年 6 月 1 日 ！受 理 H ：2006年 1 月 6 口

　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Synopsis
は 　 じ　 め 　 に
Wusiman 　Yimiti ，
　Yuko 　Gamo ，
　Wanjae 　Hiro 曲 i　Hira −
　Kim ，

oka ，Motoharu
　 Takeda ，Kenichi Horig c 血i，Toshiyoshi
　 　 　 皿 　
　 イネ ホ ール ク ロ ッ プ サイ レ ージ （イ ネ WCS ） は ，水田 基 盤
Takahashi ，Norio
　 Goto 〔 Yoshida
2     6 〕Effects of
　 ，
Masakazu
　 　 　
を生 か し た 飼料 自給生 産 を 推 進 す る トで 重 要 な 作 R と し て 注
Monosodiuln　 Glutamate 　 Fermentation 　 By −product 　 on 　the
日 され ，栽 培 品種 ，栽 培 法，サ イ レ ージ 調製 ，給 与法 な ど ，
Fermentation Qualityand in situ Rumen Digestibility
　 　 　 　 　 　 　 of

多 方面 に わ た って 検 討 さ れ て い る （凵 本草 地 畜 産 種 了 協会
I Grassl Sci 52 17−22
Whole Crop Rice Si 且a 図 e Jpn ，
2002 ）。と く に ，イ ネ WCS は サ イ レ ージ 発酵 が 乏 し く ，穀 実
　 　 　 　 　 　 　 ：

　 The 　experiment 　of 　ensiling 　whole 　ricc 　crop Oryza

〔 　s α ‘甜
部 は 未 消 化の ま ま 排 泄 さ れ 易 く，食 欲 が 亢 進 さ れ る泌 乳 最 盛
α

，using
L） 　 one 　 literbottlesilos ，
　 was 　 　 　 carried 　out 　 to investi −
　
−
期 の 乳 牛 で は 未 消 化 子 実 が 20 40％ に 達 す る な ど （Goto ら
gate 　 whether treatme 皿 t　
　 of 　
monosedium glutamate ferme 一 　 　 皿

1991 ；水谷 2001 ；［ll

本 ら 2001，2002a 2004b ），給
，2002b ，
tationby −product
ら
　 MSG ）can a 且ter the formcntation quality
〔 　 　 　 　

and 　 in situ
　 　 rumcn degradabilityas silage additive
　 ．The 　 　 　 　 与設計 上 の 難 し さ も指 摘 さ れ て い る 。
original MSG −1） and condensed MSG −2） MSGs were ex − 　 ア ミノ 酸 発 酵副産 液 （
amino 　 acj ．
d fernlentation
　 　 by −pro−
（ 　
（ 　 　

amined i皿 comparison
　 of the control 　 　 　 silagc
　 ．The MSG −l a d 　 　 　 皿 duct ： AFB ） は ，口 本 標 準 飼 料 成 分 表 濃 業 技 術研 究 機 構
MSG ・ 2 silages llad higher concentration
　 　 of
　 且actate but 　 　 　
20〔〕1） に も記 載 さ れ て い る 副 産 物飼 料 で あ り ，ア メ リ カや フ

lower one   f aeetate and butyratcthan had the control （

　 　 　
p＜ 　 　 　 　 　
ラ ン ス で も窒 素 成 分 の サ プ リメ ン ト と し て 反 す う 家 畜用 補助
0．05｝．The two MSG additives decreased the cell wall con −
先 に ，著 者 ら は ，世 昇 に 先 駆 け
　 　 　 　 　 　 　 　

飼 料 と して 利用 さ れ て い る 。

stitue 皿 ts of wllole rice crop and increasedthe insitu r men

，フ ェ ール ア ラ ン 発 酵 副 産 液 が イ タ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 皿

て ニ ニ リア ン ラ イ グラス
degradability 　of each p 且ant fractionincludi皿 g the　hull ，
ージ （YiHlitiら 2004） や 大 麦 WCS
　 　 　 　 　

− サイ レ （未発 表 ） の 発 酵
grai 皿 ， lcaf and stem Φ ＜   ．
　 　 05），　Severe softening
　 and solu 　 　 　

− 品 質 を 著 し く改 善 す る と と もに ，中 性 デ タ ージ ン ト繊 維
bi］ization　of 　the 　 surface 　 of 　 tllc　 rice 　leaves　 in　 the　 MSG l ェ

silage was 　 observed 　 to enhance the microbial dcgradation

　 　 　 　 　 NDF ） 含量 を 減少 さ せ NDF 消 化 率 を 改 善 す る
（ こ とを明 ら

in the rumcn by scanning

　 　 　electron microscopy
　 ．The results 　 　 　 　 か に し た 。ア ミ ノ 酸発酵副産液 はア ミ ノ 酸 を 微生 物発酵に
in the present study indicatethat the MSG can be a new
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　
よ っ て 生 産 す る 過程 で 副生 さ れ る もの で あ り ，ア ミ ノ 酸の 種
silagc additive
　 to improve the fermentation quality and
　 　 　 　 　 　
類 （例 え ば ，
グル タ ミ ン 酸 ， ェ ール フ ニ ア ラ ニ ン ， iJ ジ ン ）
digestibi 且ity of forage plants ．
ん， ー タ ーチ ，
rumen
や発 酵原 料 （例え ば ，キ
　 　 　 　
バ
ャ ッ サ で んぷ コ ン ス

Key 　 words ： Glutamic acid fermcntatiollby −product ．

　 ln situ 　 　 　 　 サ トウ キ ビ ），脱塩 処 理 の 有 無 ，塩 沈 に 用 い る イ オ ン 形 態 （例

degradability， Silagc fcrmentatio 皿，

　 　　 　 　 四 men 　 　 　
え ば ，硫 酸 ア ン モ ニ ウ ム ，塩 化 ア ン モ ニ
ウ ム ） に 関連 して ，
　 　　 　 　 Whole 　ricc 　crop ． サ イ レ ージ の 発 酵 品質 や 消化 性 に 対 す る 改 善 効 果 に 違 い が生

じる もの と 考 え ら れ る。
＊連 絡著 者 mie −u ．
（corresponding 　au しh ｛）r ）： goto＠ bio ． ac ．
jp
本 研 究 は 農 林 水産 省 政 府 委 託 研 究 課題 「 新鮮 で おい しい 「ブ ラ ン ド ・＝ ッ ポ ン ⊥農産 物提 供 の た め の 総合研 究 1に よ る 。

一
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18 口 本草 地 学 会 誌 　第 52 巻　第 1 号 （
2006 ）

　本 研 究で は ，ア ミノ 酸発 酵 副 産 液 の 1 つ で あるグル タ ミ ン （
volatile basic　nitrogen
　 ： VBN ） を測 定 し た 。
　 pH 　f直は ガ ラ

酸 発 酵 副 産 液 （monosodium 　 glutamate ： MSG ） が イ ネ ス 電 極 pH メ ータ ー，VBN 　 は 水 蒸 気 蒸 留 法 （自給 飼 料 品 質 評

WCS の 発酵 品 質 な ら び に 茎葉 部 ，穀 実 部 ，ホ ール ク ロ
ッ プ 価研究 会 2001），エ タ ノ ール は 酵 素 法 （永 西 ・四 ［一
万 谷
の in　situ ル ーメ ン 消 化 率 に 及 ぼ す影響 をボ トル サ イ ロ に調 1998），乳 酸 と vFA は液 体 ク ロ マ ト グ ラ フ 法 （GQto ら
製 して 検討 し た 。 また ， グ ル タ ミ ン酸 発酵 副産 液 の 作 用効果 1993 ） に よ り測 定 し た 。 全 窒 素量 は ケ ル ダ ー ル 分 析 法
に対 す る脱 塩 の 影 響 を あわ せ て 検討 した 。 AOAC
（ 　 1990），サ イ レ ージ の Taitec
水 分 含量 は 凍結 乾燥 後 （
MP −060） の 重量 差 を求め て 算 出 した 。
材 料 と 方 法
　サイ レ ージ の 純 タ ン パ ク質 （true　protein ：TP ） は バ ル ン

　 サ イ
ージ 原 料 の 飼 料 イ ネ は ，三 重 県 科 学 技 術 振 興 法 （ 1976），溶 解 性
レ セ ン ス タイ ン 作物分 析法委員 会 タ ン パ ク質

タ ー畜 産 研 究 部 に お い ，当 地 域 の 慣 行法 に 従 て 栽培 し黄
て っ rumen
（ 　soluble 　protcin ： RSP ），ル ーメ ン 分 解性 タ ン パ ク

熟 期 （草 丈 83cm ， 水 分 含 量 53 ．
3 ％ ） に 収 穫 した ヤ ヒ カ リ マ 質 （rumen 　 degradable　protein ： RDP ），ル ーメ ン 非分 解性
’ 　 ，Yamahikari ） を 用 い た 。サ イ レ ージ 調 製
（Or｝vaa sativa L ． 　 　 タン パ ク質 rumcn
（ 　undegradable 　protein ： RUP ） の 窒素
は ，刈 取 後 直 ち に ，長 さ 2cm に 細 切 した イ ネ WCS （新 鮮重 分画 は Krishnamoorthy ら 〔1983）の 酵素 法 に よ っ て 測定 し
500g ） を ブ ゼ ル ブ付 き 1 リ
ン ト 容ボ ト
ン バ に 密封 し ， ッ ル ル た 。 中 性 デ タ ージ ョ ン ト繊 維 　（neutral 　 detergcnt　 fiber：
室 温 下 で 40 日間 貯 蔵 し て 行 た 。試 験 区 は グ ル タ ミ 酸 発 っ ン NDF ）は Van 　Soest ら （1991）の デ タ ージ ェ ン ト法 で 測 定 し

酵 副 産 液 を 添 加 し た 2 区 の う ち ，未 脱 塩 の も の を 添 加 し た た 。
MSG −1 区 と 脱 塩 し た も の を 添 加 し た MSG −2 区，無 添 加 区 　 イネ WCS の in situ 乾物 消 化率 は ，凍 結 乾 燥 後 ，ウ ィ リー
　

（対 照 区 ） の 3 区 と し ，3 反 復 で 調 製 し た 。グ タ ミ ン酸 発酵 ル ミ ル で 3mm メ ッ シ ュ 3　g ）を 20
サ イ ズ に 粉 砕 した サ ン プ ル （

副 産 液 は 新 鮮 重 量 あ た り 3％ w 〆w ） 相 当 量 を 手 で よ く混 和
（ μm メ ッ シ ュ サ イズの ナ イ ロ ン バ ッ グに精秤 し ，粗 飼 料 と 少
し て 添 加 し た 。 な お ，MSG ， 水 分 含量 ，成 分 組 成 は 表 1 の pH 量 の 濃 厚 飼 料 で 維 持 され た ル ーメ ン カ ニ ュー レ 装 着 牛 （乾乳
に 示 した よ うに 脱 塩 の 有 無 に よ て 異 な り， MSG −1 は MSG ・ っ
牛）の ル ーメ ン 内 に 24 時 間 挿 人 して ，乾 物 重 量 の 差に よ って
2 よ り も pH が 低 く，水 分 含量 は 高 か た 。ま た ，MSG の 主 っ 　 算 出 した （Orskov ら 1980 ）。
　 NDF 消 化 率 は 乾 物消 化率 と 消
要成 分 は ア ン モ ァ 態 窒 素 ，遊 離 ア ミ ノ 酸 な ど の 窒 素 成 分 と
ニ
化前 後 の NDF 含量 か ら算出 し た 。 な お ，葉 身 部 ，桿 部 ，穀
カ リウ ム ，ナ ト リ ウ ， リ ン ，塩素 ，イ オ ウ な ど の ミ ネ ラ ル
ム 実 ，モ ミ殻 の in　situ 乾 物 消 化 率 は未粉砕の サ ン プ ル を 供試
で ，MSG −2 の ほ うが カ リ ウ ム と リ を 除 い て MSG −1 よ り も ン し ，穀実 と モ ミ殻 は ピ ン セ ッ トを 使 っ て 物理 的 に 損傷 しな い
高か っ た 。 よ うに 分 画 して 供 試 した 、
　サ イ レ ージ の 発 酵 品 質 は ，開 封 直 後 の サ イ ージ 50g を ージ 開 封 直 後 な ら び に in　situ
レ
　サ イ レ ナ イ ロ ン バ ッ グ法 に

蒸 留水 300ml に浸 漬 し ， ミキ サ ーで 90 秒 閊 粉 砕 した 後 ，2 よる ル ーメ 消 化 後 の 葉 身 部，穀 実，モ

ン ミ殻 サ ン プ ル MSG
（ −
重 ガ ーゼ で 回 収 した ろ 液 を 用 い ，pH 値，乳酸 ，揮 発脂肪 酸 1サ ン プ ル の み ）の 走 査 型 電 顕 （SEM ）用試 料 は 3 ％ グ ノレ タ ，

酢 酸 ，酪 酸 lvolatile
（ fatty　acids
　 ； VFA ），工 タ ノ ール 含 量 ， ル ア ル デ ヒ ド ーリ ン 酸 緩 衝液 （
pH 7．
4，50mM ）に 浸 漬 し て 24
　

全窒素 total　 nitrogen

（ ： T −N ） に 対す る 揮発性塩 基 態 窒 素 時間 室 温 で 固 定 し ，さ らに 1 ％ オ ス ミ ウ ム 酸 水溶 液 で 3 時 間

Table 　
LChemiGal 　compositioll 　of 　monosodium 　 glutamate 　 by −prQduct
used in this study ． 　 　 　

Monosodium 　glutamate 　by ・

product
” ）

Chemical composition 　

MSG ・
1 MSG −2
−1FM
Moisture gkg
（ ， 弛1悟 422 ．
7
plISpecific 　 3，
05 　 4．
72
．1
　gravity （
g 　nl1 ） 　 1．
1623 　 1．
3043
−iFM
Ammonia 　nitrogen gkg
〔 ） ．
225 ．
359
−LFM
Free 　 amino acid 〔
　
gkg ） ．
5 ．
5
　kg 1FM
−
Milleral〔
g ）

　 Potassium 13 ．
50 　 6．
90
　 Calcium ．
24 　 0，
218
　 Sodiurn ，
800 ．
1
　 Magnesium ，
96 　 0．
9
　 Phosphate ．
93 　 3．
9
　 Chlorine 、
096 　 4．
9133
　 Sulfate ．
1 ．
6
a ’
・
MSG ・
　 l and 　 　 MSG ．
2 were
　 　 thc 　mon ‘，sodium 　glutamate 　 byproducts 　 with

Qr 　 without 　 condensation ，respectively

　 ．

一
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依米提 ら ； グ ル タ ミ ン 酸 発 酵 副 産 液添 加 サ イ レ ージ 19

固定 して 調製 した （Goto ら 1993 ）。 そ の 後 ， 30 ，50 ， 70 ，90 ， 窒 素 ，NH3fT −N ，MSG −2 区 が

は 　 MSG −1 区 よ り も，
　 MSG −1
lOO％ ア ル コ ー ル で 連 続脱 水 した 後 ，酢 酸 イ ソ ア ミル によ る 区 が 対照 区 よ りも高か た。 っ

置換 と 臨界点乾 燥 を 行 った SEM 。 観察 は ，臨．

界点乾燥 した 試 　 イ ネ WCS の 窒 素 成 分 組 成 は MSG 添 加 や 脱 塩 の 有無 に

料を 銀 ペ ース ト した 試料台 に 保持 し ， イ オ ン コ ータ ーで 金 よ っ て 違 い が 見 られ た 表 3）。MSG
（ サイ レ ージ の CP 含量
コ ーテ
ィ ン グ して 走 査 電 子 顕微 鏡 （Hitachi 　S −4000 ） で 観 察 は対照 区 よ り も有 意 （p ＜ 0 ．
05 ） に 高 く，MSG −1 区 と MSG −2
し た 。ま た ，写 真撮 影 は 加速 電 圧 7． OkV で 行 た 。 っ 区 と の 間 に は 有意 差 は 認 め られ な か っ た。ま た ， TP 含量 は

　 イ
サ レ ー ジ 発 酵 品質 な ら び に 飼料 成分 ，消化 デ ータ は F 検 MSG −1 区，MSG
区，対 照区 順 で
　 −2 また −1 の あ った 。
　
，
MSG

定 に お い て 5 ％ 水 準 で 有 意 性 が 認 め ら れ た 場 合，Tukey − ・
区 と MSG 2 区 の RSP 含量 ，RDP 含 量 は 対照 区 の そ れ ら よ 　

Kramer 法 の 多 重 検 定 に よ って 処 理 間 の 有 意 性 を 解 析 し た り も有意 （ p ＜ 0．
05 ）に 高 く，RUP 量 は 対 照 区 よ り も有 意 （p

（案兄吝信 ・陶 凵」1993） o 〈 0．05） に 低 か た 。NDF 含 量 は MSG 添加 に よ て 低 ドす

っ っ

る 傾 向が 認 め られ た （ p く 0，
08） 。

結 果
　 イ ネ WCS の in situ 乾物 消 化率 は ，MSG 添 加 に よ て 有
・ 　 っ

　サ イ の pH
レ ージ
は 対 照 区 4．82，MSG −1 区 4．
46 ，MSG −2 　 　 意 （ p ＜ 0．
05） に 対照 区 よ り も 4． 4 −5，
8％ の 増 加 が 認 め られ た
区 4、38 で ，MSG 添 加 に よ て 有 意 （p ＜ 0 ． 05） に 低 下 し た っ （表 4）。同 様 に ，MSG サ イ レ ージ の NDF 消化 率 は 対照 区 よ
2
（表 ） MSG。 区 乳 酸含 量 は 対 照 区 よ り も有意 （p ＜ 0 ．
の 05）に り も有 意 （ 05） に 高 か った 飼料 イ ネ 部位 別 の 乾物 消化
p ＜ 0， 。

高 く， 酢酸， 酪 酸 ， タ ノ ール 含 量 は 有 意 （p ＜ O ．
エ 05）に 低 か っ 率 は ，穀 実 部 ，茎 部 ，葉 身 部 ，モ ミ殻 の 順 に 低 く，MSG 区 と
た 。と くに ，MSG ・ 2 区 の 乳酸 含 量 は 対照 区 お よ び MSG ・ 1区 対 照 区の 違 い は 葉身 部 と茎 部 の ほ うが 穀 実部 や モ ミ 殻よ り も

の そ れ ぞ れ 3． 1 お よ び 1． 6 倍 量 と 高 く，酢 酸 含 量 は そ れ ぞ れ 高か た 。と く に 茎 部 で は ，MSG ・
っ 1 区 と MSG −2 区 の 乾物 消
0．
3 お よ び 0．7 倍量 と低 か った ま た ，ア モ ア 態 窒 ． 素，全 。
ン ニ
化 率 は そ れ ぞ れ 33．
8 ％ な ら び に 40．6 ％ で ，対 照 区 の 23．8％

Table 2 ．Effect
　 　 　of 　monosodium 　
．
glutamate by product 　 　on 　 fermentation quality 　 　 of 　rice 　 whole 　crop 　 silage ．
Treatment
SEM ，
） ’

Control MSG ・
1 MSG −2
Moisture 〔
．
．
．1
623 ．
1 ± 33 ．
4 619 ．
9 20 ．
8 637 ．
6 ± ll ．
3 23 ．
6
gkg ｝ ＝

pHOrganic 4，
82± 0 ．
08a1 卩
4．
46 to ．
08b
： 4 ．
38± 0 ，
03b σ ．
06
−LDM
　acid （
gkg 〕
　 Lactic 　 acid 15 ．
1 4．
67c ＝ 29 ．
8± 2．
58b 31 ≡
2± 3 ．
47 ， 1
3．
571
　 Acetic　
aoid l8．
D 1．
07a ＝ 　 8．
4± 2．
31b 6．
1± 0 ．
58b ．
511
　 n ・
Butvric 　acid 7． 72P−
9 0． ＝ 　 　 O38 l．
82 ．1．
82b
＝ 1 ．
134
　 TotalEthanol 41 ． 96 ≡
6 6， ＝
Lb
．
19 ± 3 ，
68b 55 ，2± 1 ，
27a ．
112
．
．
gkg
（
1DM
｝ 57 ．
4 4．
3Da ＝ 46，
5± O．
95b 34． ll°
4± 2 ， ．
810
Amonia
−iDM l．
56 主 0 ．
02c 3．
79 ± 0 ．
06h 6．31 〇． 06H
十 ．
050
　nitrogen gkg
（ ）
Total 　nitrogen gkg
（
l
　 　 DM ｝ ll ．
0± 0 ，
0gc l6 ，
3± 0．
30b 18 ，1 ± O．
32a ，
260
NH ：／T −N 〔
％） 14 ．
3± 0 ，
58c 23，
3± 0．
95b 34． 8± 1．42a ．
07
Means different　superscript differ　significantly 〈 0．
05 〕．
］）
　 　with 　 　within 　each 　row 　 〔p
2〕
Standard　error 　of 　mean ．

Tablc 3 ，Efrcct
　 　 　of 　monosodium 　
glutamate 　 by −product 　on 　chcmical 　 composition 　of 　r 三
ce 　 whole 　 crop 　silage ．
Trcatmcnt
SEM2 ）

　 Control 　 　 　 　 　 MSG ．
l　 　 　 　 　 MSG ・
2

Protein 　content
−1DM
gkg
〔 ）

　 Crude　 protein 68，

8 0，
23b1＞　　　　　102，
＝ 7 2．
90a　　　　　　111 ．
7 1，
91s ＝ ＝ 6，
33
　 True 　protein 6− 0 ．
l5 ． 95 °
　　　　　 33 ．
470 ．
29a 　　　　　 30 ．
4 二 1．
82b ，
3
Fractions 　of
−
g kg
LDM
　componcnt （　
　nitrogcnous ）
　 Ruminal prOteins （ RSP ）
　sOhlble 　 39， 31じ
1 0， 　　　　　　　73 ，
＝ 2 5，
18b　　　　　　 89， 1自
0± 3 ． ＝ 2621
8793
　 Ruminal 　degradable 　proteins （RDP ） 48 ．
7 1．
23b 　　　　　 86 ．
＝ 7 6．
32a 　　　　 102 ． 45 ユ
6 ：L4 ． 二

20 ．
3 亡0 ．
80a 　　　　　　 l6 ．
0 亡 1．
15b　　　　　　9 ． 45 匸
15 ± 0 ．
．
　 Ruminal 　undegradable 　 RUP
proteins （ ） ： ：

Neutral　detergent　fiber（
gkg 　
EDM
〕 650，
9± 2 ，
21　　　　　　 649．
6± 5．
30　　　　　　644．
5± 4 ．
11
i）　
Means 　with 　different　superscript 　within 　each 　row 　 differ　significantly p＜
〔 0． ．
05 ）
．
Standard error
tt／
　 　of 　mean ，

一
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2D H 本 草 地 学 会 誌 　第 52 』2006 ）
巻　 第 1 弓 （

Table 4．Effect　 　 　of 　monosodium 　 glutamate 　by −product 　 on 　 iils 磁

　 digestibility of 　 　ricc 　 whole 　crop 　silagc ．
Trcatmcnt
SEM ：）

CQntrQl MSG ・
1 MSG ・
2
Dry 　matter 　 digestibility （
c／
o）

　 ，
“ihole 　crQp 　Plant 39 ．
1 0．
lb ＝ 44 ．
9 ± 0，
la 43 ，
5± 0，
2a O．
60
　 Stc1nfraction　
23．
8 ＝ 7⊂
0． 33、
8 0、
⊥3b 4D．
6 ヒ0 ，
la： ．
40
　 Leaf fraction
　 20 ．
9 ＝ 0．
8b 25 ．
6± 1．
2a 29 ．
2± 0．
8 …
耽
．
70
　 Seed fraction
　
69．
5 ＝ 0．
1c 73．
0 0，
±2a 71．
5 0．2b ± ．
10
　 Husk fraction　
6．
0 ＝ 0．
3b lO，
2 0、
＝4a 9．
7ヨ 0．
4a ： ．
2
Neutrat 　detergent 　fiber　digestibility 〔％ ｝
　 、Vhole 　 croP 　
Plant 46 ． 1⊂
5 ： 0， ： 49，
5 0，
＝6a 48 ．
4± O，
lb O．
2
1／
Means 　with 　different　superscript 　within 　each 　row 　 differ　signi 且cantly p＜
（ 0． ．
05 ＞
2｝
Standard error of mean ，
　 　 　

Fig ．1．
　 Soanning 　 eleGtron 　 microscQpy 　 of 　 the 　 whole
　 　　 rice 　 crop 　silage 　treated 　 with MSG
（ −1 silagc
　 ｝and
　 　　 without 〔
contrQl 　 silage 〕 mQnosodium 　gluta −
　 　　 matc 　fcrmentatiQn by −product ，The surface 　 of 　 　 　

　 　　 rice 　 hull in the MSG ．

　 l silage
　 〔top ．
　 right ，2｝was 　

　 　　 mQre 　 extensively 　 colonized 　 by 　 silage 　 micro −

　 　　 organisms （→）as comparcd 　 　 to 　 thc 　 control 　 si−
lage 〔top ・
left， ．Small but
1）
　 　　 Fig ，
2，
　many 　severe 　cracks
　 Scanning of　 in　situ 　 rumen
　 　
electron nlicroscopy
→
　 　 　

　 　　 〔 ）on thc surface of rice gralns were observed

　 　 　 　 　 　 　
　　 　 dcgradation of thc 　 　 　 MSG ．
control 1 silage ．
　 and 　 　

the MSG ． bottom ． ，4〕，but not Rice 　grains 　 of　 the　MSG −l　 silage 　was 　cotonized
　 　　 on 　 　 l silage 〔 right　 　 　
　　 　
　 　　 Qn 　 the control
　 　 one bottom ・
〔 ，
left3）． 　　 　 and 　 degraded 〔 →｝ through the hu 且1 by thc ru ． 　 　 　 　 　

　　 　 men 　 microorganisms 　 at　 24 　 h 　 incubation （top −

　　 　 right ， 2），but
　 the 　contrQI　 was not intact
　
（top − 　 　

よ り も顕著 に 高か った そ の 他 の 部 位 で も，同 様 に ，そ れ 　　 　 left ，1〕． 　 The 　 greater 　chemical 　 detoriation 　and

→〕 on 　 the　 surface 　 of
。

　　 　 microbial 　 colonization 〔
ぞ れの 乾 物 消化率 は MSG p 〈 0．
区 で 対 照 区 よ り も有 意 （ 05 ）
leafblade occurred ir the MSG ・ l sj！agc 〔 cen −
　　 　 　 　 　 ユ 　 　

に高か った 。
ter−right ， 4 ）as 　 compared 　to　 the　 control 　 silage
　　 　
　 開 封 直後 の 電 了顕 微鏡 写真 図 1 ） で は ，MSG
（ −1 サ イ レ ー 　　 　 （cerlter −left，3）． 　 Extensive detoriationQf most 　 　 　

ジの モ ミ殻 表 面 に は 無 数の 球菌が コ ロ ニ ーを 形成 し 右上
（ 2， 　 　 　 tissues in the leaf blade was observed
　 　 　 　 　 with the 　 　 　

　　 　 MSG ・ treated 　silage 　（ bottom ・ right ，6 ） but not

矢 印 部 分 ），ピ ン
　
セ トで モ ミ 殻 （外 頴 と 内 穎 ） を 除去 して 観
bottom ・ ，
ッ

　　 　 with 　the 　control 　one 〔 left， 5）

察 し た 穀 実 表面 に もひ び 割 れ を 伴 う 物 理 的変化 が 観 察 さ れ た

（右 ド4 ，矢 印 部 分）。一方，対 照 区 サ イ レ ージ （ 左 上 1，左 下
3）で ，モ ミ殻 表面 の 細 菌
は コ ロ ニ ーは ほ と ん ど 見 ら れ ず （左 察 （図 2） で は ，穀 実表 面 に 対 す る ーメ 微 生 物 の 付 着 は ル ン

上 1），穀 実 表 面 も な め らか で サ イ レ ージ調 製 巾の 変 化 が 認 め MSG ・

1サ イ レ ージ （ E　2，矢 印部 分 ） の ほ うが 対 照 区 サ イ
右．
られ な か た （左 下 3）
っ 。 レ
ージ （左 上 D よ り も明 らか に 顕著 で あ っ た 。 また ，対 照 区
　 in　situ ナ イ ロ ン バ ッ ク法 に よ るル ーメ ン 微生 物 分 解 の 観 の 葉 身 表面 で も微生 物 に よ る付 着 は わ ず か で あ っ た （
左中 3）

一
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依米提 ら ： グル タ ミ ン 酸 発 酵 副 産 液 添 加 サ イ レ ージ 21

が ，MSG −1 サ イ レ ージ で
，葉 身表 面 を 覆 う ク チ ク ラ や ス
は ベ
利 用 さ れ た も の と 推 察 さ れ た 。こ の 結 果 は ，還 元 糖 （グ ル
リ が 膨軟 化 さ れ て い る の が 観 察 さ れ ，微 生 物 に よ る 分解 も
ン コ ース ）量 を フ ェ ニ
ー ル ア ラ ニ ン 発 酵 副産 液 で 等 量 置換 した
認 め られ た （ 部 分 ）。葉 身 部横 断面 で も ，MSG ．
右 中 4 ，矢 EIJ 1 　 培 養試 験 に ，同 発 酵 副 産 液 が P ．acidilactici ，L ．Plan−
おい て 　 　

サ イ レ ージ の 微生物分解 に よ る組 織 崩壊 （ 右 下 6 ，矢 印 部 分 ） tarum ，L ．tactissubsp ．

　 　 ，Leu ．mesenteroides
lactis 　 subsp
　 ． 　 　 　

は 対照 区 の そ れ 左 下 5）
（ よ りも顕 著で あ る こ と が 観察さ れ mesenleroides な ど，サ イ レ ージ 乳 酸 菌 の 増 殖 に 有 効 で あ っ

た こ と と．
た
．
致 し た （未 発表）。供 試 し た グ タ ミ 酸 発 酵 副産 ル ン
。

液 は ，表 1 に も示 し た よ う に ，ア ン モ ニ ァ 態窒素 や 遊離 ア ミ
考 察
ノ 酸， 硫酸 根 な ど の ， ミネ ラ ル を 含 む ほ か 未同定の 物質 も多
　従来 型 の サ イ レ ージ 添 加 剤
，乳 酸 発 酵 を 促 進 す る た め の は く含 ま れ る と 想 定 さ れ る の で ，乳 酸 菌 増 殪 に 関 わ る 因 子 に つ

乳 酸菌製 剤 乳 酸 酵
や 発 の 基 質 な る 糖 質 ，あ る い は セ ル
と ー ロ い て は 今後 検 討が 望 ま れ る 。な お ，わ が 国 で 広 く利 用 さ れ て

ス を 分 解 して 糖 質 を 得 る た め の セ ル ラ
ーゼ 製 剤，不 良 発酵 や い るサ イ ー ジ の 品 質 評 価 法 で あ る V −score は VBN 〆T −N
レ

．
好 気 的変敗 を 抑 制 す る た め の ギ酸 な ど に よ っ て 微生 物 発酵 を と VFA に よ て 算 出 さ れ る の で ， 本試 験 に 供 し た グ
っ タ ミ ル

制御す る こ とを H 的 と して 用 い られ て き た 増子 ら
（ 199Z ン 発
酸 酵副 液 産 は ア モ ア 態 窒 素 含量 が 高 い たンめ に ，添 加ニ

ー
l999）。先 に ，著 者 らは ，フ ェ ール ア ラ ニ ニ ン 発酵 副産 液 が イ 物 の 性 質 上 ，MSG サ イ レ ジ の VBNIT −
N の 増加 は サ イ
イ レ ージ や 大 麦 WCS
タ リア ン ラ イグ ラ ス サ の 乳 酸 発酵 を 促 レ
ージ 発 酵 の 良 否 を 反 映す る もの と は 考 え られ な か た。 し っ

進 し ，繊 維成 分 の 消 化 率 を 顕 著 に 高 め る こ と を 明 ら か に し た が て ，グ ル タ ミ ン 酸 発 酵副 産液 は 乳 酸 発酵 を 促 進 し，酢
っ

た 。ま た．こ の ア ミ ノ 酸発酵 副 産液 は ア ン モ ＝ ア 態窒素を多 酸 と 酪 酸発 酵 を 抑制 し て ， イ ネ WCS の 発 酵 品 質 を 著 し く改

く含 む こ と か ら 窒 素 成 分 の 付 与に も 寄与 す る な ど ，生 物 的 作 ．
善す る こ とが 示 唆され た 。

用 と化 学 的 作 用 を 同 時 に 兼 ね 備 え て 飼 料 価 値 を 格 段 に 改善 で 　 MSG 添 加 に よ る サ イ ージ 調 製 は ，イ ネ WCS の 窒 素 成 レ

き る 新規サ イ レ
ージ 添加 剤 で あ る こ と を提 唱 して きた 分 特 性 に も著 しい 改 善 を もた ら し た 。 すな わ ち， MSG サ イ

（Yimiti ら 2004 ）。こ れ ら ア ミ ノ 酸発 酵 副産 液 の 効 果 に は ， レ

ージ の ア ア 態 窒 素 ，純 タ
ン モ ニ
ク質 含量 は 無添 加 の サ ン パ

グ ル タ ミ ン酸 ， リ ジ ，フ ン ェ
ニ ール ァ ラ ニ ン ，核 酸 な ど，ア イ レ ー ジ よ り も高 い こ と が 認 め ら れ た 。ア ン ア 態窒素 は モ ニ

ミ ノ 酸 の 種類 に よ る 生産 工程 の 違 い や脱 塩処 理 に よ る 影響 が MSG 成 分 を 反 映 し て の 結果 で あ る が ，純 タ ク質 はサ イ ン パ

関 係 す る と考 え ら れ る 。本 研 究 で は ，イ ネ WCS の 発酵 品 質 レ ージ 調 製 中 の 乳 酸 菌 の 活 発 な 増殖 に 起 因 す る と推 察 さ れ

な らび に in situ
　 ル ーメ ン 消 化率 に 対するグル タ ミン酸発酵 た 。ま た ，RDP 画分 か ら RSP 画 分 を 除 し た 値 は ，MSG −1 お 　

よ び MSG −2 サ イ レ
ージ に お い て 対照 区 よ り も高 か た こ と
副 産 液 の 作 用 効 果 を ，脱塩 処 理 の 影響 と 合 わ せ て 検 討 した 。 っ

　 イ ネ WCS は 穀実 や 茎 葉 の 水分 含量 が 不均
・
り，発 達
で あ か ら，乳酸 菌増 殖 の 賦活 に 伴 う タ ク態 窒素 増 加 と推 察 ン パ の

，付着 乳 酸 菌 数 され た 。先 に 実 施 し た
ール ア ラ ン 発 酵 副産 液 を添 加
し た通 気組織の た め に 詰込 み 密度 も高 ま らず フ ェ ニ ニ

が 少 な く乳 酸 発 酵 の た め の 基 質 と な る 糖 類 も十 分 で な い な した イ タ リア ラ イ グ ラ ス サ イ
ージ で も，菌 体 タ ン ク 質
ン レ パ

ど ，サ イ レ
ージ 調 製 の 難 し い 材料 の ひ と っ である 。三 重 県内 由来 で あ る ジ ア ミ ノ ピ メ リ ン酸含量と 同調 して ，純 タ ン パ ク

で 生 産 さ れた イ ネ WCS で も ，乳 酸 含 量 は 5 −1．
0， Ogkg 　
lFM
質 含量 の 増加傾 向 が 認 め られ た 未 発 表 ）。こ の よ う に ，窒 素
（

と少 な く ，逆 に 高 濃 度 の 酢酸 や 酪酸 が 検 出 さ れ る こ とや カ ビ 成 分 の 少 な い イ ネ WCS で は ，窒 素成分 の 量的 ・質 的 改善 は
の 発 生 す る もの も多 く，発 酵 品 質 の ラ ッ キ が 大 き い と報 告 バ き わ め て 重要な 改善 点 の ひ と っ と 考え られ る 。
さ れ て い る （山 本 ら 2004a ） こ れ ま で ，イ ネ WCS の 発 酵品 。 　 イ ネ WCS の in 　 situ 乾物 消化 率 は ，全 て の 部位 （ホ ール ク

質 の 改 善 に 有 効 な 添 加 剤 と して ，イ ネ に 付 着 す る 乳 酸 菌 を 事 ロ ッ ブ ，葉部 ，茎 部 ，穀 実， モ ミ殻 ） に おい て ，MSG 添 加 に
“ り ” イ レ ージの 葉 身
前 に 増殖
させ て と して する添 加剤 菌 （ 着 利用 手作 乳酸 付 よ っ て 有 意 に 改善 され た 。こ れ は ，MSG サ

乳 酸 菌 事 前 発 酵 液 ，fermented juice
　 　of 　epiphytic 　acid 　 bac − 表面 の ス ベ リ ン や ク チ ク ラ 層 に 剥 離 や 膨 軟 化 が 認 め られ た こ

teria ； FJLB ，平 岡 ら 2002，2003　a ，2003　b ；平 岡 2004 ； 沖 11［ と，さ ら に そ う し た化 学 的作 用 が モ ミ殼 内部 の 穀 実 に も 直接

“ ”
2004 ；高 橋 ら 2004 ） や 農 林 水 産 省 で 開発 され た 畜草 1号 的 に 及 ぶ ほ ど 強 力 で あ る こ と と 関 連 して の 結 果 と考 え られ

（蔡 ら 2002）な ど が 報 告 さ れ て い る 。 そ の他 ，サ イ ロ 開封 後 に た 。しか し，こ う した 外 部変 化 の 特 徴 は ，こ れ ま で に 報告 さ

懸念 さ れ る酵 母 に よ る 2 次発酵 を抑制 す る効果 が 認 め られ る れ た ア ン モ ニ ア 処理 に よ る 大 麦稈 の ル ーメ 内 消 化 性 の 改 ．善

ン

2一
1， ー を生 ，枷 菌 株の 探索 Goto
機作 （ ら 1993 ） と は 必 ず し も
・
致 し な か た 。し た が
プ ロ パ ン ジオ ル 成す る 五 繭 槻 醐 っ っ

や 活 用 に も期 待 が 高 ま っ て い る 西 野 ら 2004 ）。
（ て ，グ ル タ ミ ン 酸 発酵 副 産 液 は 低 pH 性 の 硫酸イ オ ン 濃度が

　 本試 験 にお い て ，MSG を 添加 した イ ネ WCS は無 添 加 サ 高い こ と か ら，そ の 消化 率 の 改 善効 果 は 酸加 水分 解作 用 に よ

イ レ ージ よ り も乳 酸 発 酵 が 促 進 され ，酢 酸 発 酵 や 酪 酸 発 酵 が る可能性 も高い と推察 され た 。 今後 ，脱 塩 処 理 の 有 無 に よる

抑 制 さ れ た 。ま た ，MSG サ イ レ ージ の 乳酸 含 量 は ，FJLB 添 　 改 善 効 果 の 違 い や ，イ ネ器 官 の 改善 効果 の 違い に っ い て ，さ
加サ イ レ ージ （平 岡 ら 2002 ，2003 　a ，
　2003 　b ；平 岡 2004 ） や 乳 ら に検討さ れ る必要が あ る 。

酸 菌製剤 を添加 した サ イ レ
ージ （蔡 ら 2002）で 報 告 さ れ て い 　 以上 の こ と か ら， グ ル タ ミ ン 酸 発酵 副 産液 は ， イ ネ WCS
る 値 よ り も著 し く高 か っ た 。MSG 添加 サ イ レ
ージ で は ，サ の 発 酵品 質 ，
ーメ ル ン 消化 率，窒 素 成 分 含量 と組 成 の 改 善 に
イ レ ージ 乳 酸 菌 と思 わ れ る 球菌 コ ロ ニ ーが モ ミ殻 表面 を覆 う 有 効 で あ た 。こ れ っ らの 作 用 効 果 は ，先 に 得 ら れ た イ タ リ ア
の が電 顕 観察 され た こ とか ら，MSG が乳 酸 菌 の 基質 と して ン ラ イグ ラ ス や 大 麦 WCS に 対す る フ ェ ールニ ア ラ ニ ン 発酵

一
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22 ・
日本 草 地 学 会 誌 　第 52 巻 　第 1 弓 （2005 ）

副 産 液 の 添 加効 果 と ほ ぼ 同 様 で あ った こ とか らt ア ミノ 酸発 　 　酸 発酵 副 産 液お よ び事 前 発 酵乳 酸 液添 加 が 飼 料 イ ネ の 発 酵 品 質

酵 副産 液 に 共通 の 効 果 と 考 え られ た 。今後 ，ア ミノ 酸 発 酵副 　　と ウ ン に お ける 消化 率 に 及 ぼす影 響 SO （別 ）： 178−179 ．日 草誌

Van Soest PJ 、
Robertson JB ，
Lewis BA dietary 〔199bMethodsfor
産 液 に よ る 飼 料 作 物 ，牧 草 の 調 製加 工 に 対 す る 生 物学 的，化
　 　 　 　 　 　 　

　 　 「1ber　neutrat ， 　detcrgent 　fiber，

　and 　nQnstarchpolysac haridcs じ

学 的作 用効 果 を 解 明 し っ ，実 用 試験 に よ る検 討 が 望 まれ る。
． J Dairy Sci 74 ：3583 −3597
っ
　 　in　 ration 　 to　 animal nutrition 　 　 　 　 　

山 本泰 也・水谷将 也 ・浦 川 修 司 ・苅 出 修 一・後藤 正 和 （2001）乳牛 飼

引　 用　 文 　 献
　 　養 に お け る 飼 料 イ ネ サ イ ージ TMR 利 用性 一 ．飼料 イネ イ レ の サ

・藤出
・徐 　春 城 ・吉 田 宣夫 ・
泰L ー 一
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レ 多給 TMR 飼 料特 悼 ．H 草 誌 47 （ 別） 248249 の 　

．
；

　　 畜草 1 号 に よ る 飼 料 イ ネ ー ー サ イ ージ の 調 製．目 草 山本泰 也 ・ 乾 　 清人 ・ 浦川 修 司 ・平 岡 啓司 ・中襾 博 司 ・ 富 田智 明 ・

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　 　 特性 ．日 草 誌 44 179 181− ：
　 　 195
Goto M ，
　 Morita O ，
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Nislwaki K ， 　 91｝Feeding value
　 　 　 　 　　 　
山本泰 也 ・乾 　清人 ・浦川 修 司 ・平 岡 啓 司 ・中 西 博 司 ・富 田 智 明 ・
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　 　 2〔7 　221，
〕
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の ：
・ 一・ ー
衣
　 　 牛場 稚 子 苅 修 田 正
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平 岡啓 司 ・ 山本 泰 也 ・ 浦川 修 司 ・ 水 谷将 也 ・ 山 田 陽稔 ・ 乾 　清 人 ・ 　 　degradabihty 　 of Italian 　ryegrass CLoliummulti ，

　 form ）silage ． 　 　

一 ・ 　 　 Asian Austral J Anirn Sci 17 633 −637

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Or ’ ’ ）ホ ー ク
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祝 部大 哺 ・ 陶 山昭 彦 （1993）医学統 計解 沂 テ ク ク ．ピ ー・ ・ ニ エ ヌ ．1「本草 地畜 産種 子 協会 ，東 京，p6 −40
ッ
　　 ドブ ッ ク

　 　 ヌ ，東 京，P20s ．． 2001 年 版）．中

本標 準 飼米三1成分 表 （
農業 技 術 研 究 機 構 （編 ） 〔2001） 「「
エ

KrishnamoorthyU ， SniffenCJ， Sterm MD ， Van Soest PJ 〔1983｝ 　 　央畜産 会 ，東 京，p78 −79

　 　 　 　 　 　 　 　

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　 　 rumen−undegraded nitrogen contcnt 　 　 ．

　of 　feedstuffs　BrJNutri

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嶋 田 秀康 （
依米 提烏斯 満 ・蒲 生 夕 子 ・金 　完 哉 ・平岡啓 司 ・竹 出元 治 ・堀 口 健
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）ホー ク プ サ イ レ ージ の 発酵
　　 レ の
Oryz sativa L ．
：
添加 に よるイ ネ （
増子 孑義 ・1り井更 織 ・
ル

藤 出　希 ・
∂ 　 ロ ッ

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品質 な ら び に ih situ ル ーメ ン 消 化 率 改 善 効 果 ．目草 誌 52 17−22
：
乳 酸 菌製 剤 　 の ：

　 　 お よ び 乳 峻菌 製 剤 と酵 素 剤 の 混 合 物 の 添加 が 予 乾 グ ラ ス サ イ

　　 レ ージ の 発 酵 品 質 に 及 ぼ す 影 響 ．［草 誌 44 347 −355 ：

　ア ミ ノ 酸 発酵 副産液 の 1 −
・「「「本泰 也 ・浦川 修 司 ・苅 田修 ．・ で あ る グ ル タ ミ ン酸 発酵 副産 液 （mon
・後 藤正和 （2001）乳 牛飼 つ

MSG ） を サ イ レ ージ
水谷将 也
osodium glutamate fermentatiQn byproduct
　 　 養 に お け る 飼 料 イ ネ サ イ ージ TMR 利 用 性 一25 ％ 混 合 水 準
　 　 　 ：

レ の
添加 剤 と し て 利 用 し ，イ ネ ホ ール ク プ サ イ レ ージ （イ ネ WCS ）
　 　 に お け る 泌 乳最 盛 期で の 産 乳性 と 臨 床所 見一．日草 誌 47 （別 ）
ロ ッ

：
の 発酵 品質 な らび に in situ
　 ル
ーメ ン消化 率に 及ぼ す 影響を 検討 し
　 　 250251
・服部 博高 ・岸 出 芳朗 ー た 。ま た ，MSG の 。
作用 効 果 に 対 す る 脱 塩 の 影響を あわせ て 検討 し た
西 野直 樹 （2004）飼 料 イ ネ ホ ル ク ロ
ッ プ サ イ
MSG 添加 サ イ レ ージ
ージ よ り も 乳酸 発酵 が 促進 さ れ
は無 添 加 サ イ レ
ー に お け る L ctobaciiius buchneri，
の 添 加効 果 ．日 草 誌 50
酢酸 ・
　　 レジ
酪 酸発酵 が 有意 に 抑 制 さ れ た 。ま た ，MSG は NDF 含 量 を 低
α 　

XiJ 200−201
減 し， ミ 殻 ，穀 実 ，茎 葉 の in situ ル ーメ ン 消化 率 を 著 し く 改善 し
　　（ 　 ） ：

沖 山 恒 明 （2004） 実 例 ・
モ 　
1
手 作 り乳 酸 菌 付 着乳 酸 菌 事前発 酵液 た 。MSG 添 加 に よ る 消化 率 改善 効 果 は ，イ ネ 茎 葉 や ミ 殻 の 表 面
ージ 化．農業技 術 大系 「畜 産 の モ

　 　 （FJLB ）」 に よ る飼料イ ネ の サ イ レ
を覆 微 生 物 分解 を妨 げ る ク チ ク ラ 層や ス リ ン層に 対 す る 化学 的
7 ，基 566−1−4 −566−1 −7
い ベ

　 　編 一1
，農村 漁村 文 化協 会，東 京 ，Vo1 ． 作用 と 関係 して い る こ と も 走査 電顕 に よ っ て 示 唆 さ れ た 。
0rskov ER ，　 Hovell FD ，
　 Mould F 〔 1980）The use of ny1Qn
　 　 bag 　 　 　 　 　

　 　techniquc for evaluation of feedsturfs．

Trop Anim Prod 5 ーワ ード ール ク プ ，グ ル タ ミ ，サ イ
　 　 　 　 　 　 　 　 ：
キ ： イネ ホ ロ ッ ン 酸 発酵 副 産液
　 　 195213 ー
　　　　　 ジ 発 酵 ， ーメ ン 消 化率 ，
・
仙 葉 隆児 ・
堀 凵 健 一・菅 場猛 夫 ・
レ ル

高 橋敏能 後藤 正和 （2004）ア ミ ノ

一
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