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2019年8月6日 発行

教室だより 「数学に王道なし」 中1数学クラス No.010 通算第 241 号

ほうていしき いこう
方程式と移項
前回の教室だよりで「方程式のしくみ」についてお話しました。そこでのポイントは、
「=」の両辺(右辺と左辺)に同じ数をたしたり(+)、ひいたり(-)、かけたり(×)、
わったり(÷)しても、つり合うので、右辺と左辺の関係は、「>」でも「<」でもなく、
「=」になる。
ということでした。
このしくみを利用して、文字に当てはまる数を計算することができます。

(例題①)次の式の x に当てはまる数をもとめなさい。 5 x  7  32
いちじ ほうていしき てっそく
(解)こういう形の式を「一次方程式」と言います。一次方程式の x を求めるには鉄則が
あります。鉄則とは「必ずそのように考えなさい」くらいの意味です。
じゃまもの
一次方程式の鉄則は2つあります。1つ目の鉄則は「邪魔者は消せ」です。
最終的に「 x  解」の形になるように計算を終わらせたいので、 x のある辺(この例題で
は左辺)の x 以外の項(この例題では+7)が邪魔なので、「方程式のしくみ」を使って、
+7を消すようにします。

計 算 の 手 順 考 え 方
① 5 x  7 -7=32-7 → +7を消すために両辺に-7を加える。

② 5 x =25 → +7-7が0となり、式から消える。

③ 5 x ÷5=25÷5 → 5 x は5× x のことで x を5倍している。


5倍した x を x だけにするために両辺を5で
1
わる。÷5は× なので、左辺を次のように
5
5  x 1
計算する。 x
1  1  5
④ x =5 → 「 x  解」の形になったので計算終わり。

上の計算の手順を、ノートに結果だけ書いてみます。

①式の左辺は、+7-7が0となって消えて 5 x だけになります。このとき左辺の
「+7」が右辺に動いて符号が逆の「-7」になったように見えます。
5 x +7=32-7 → 5 x =32-7

(うらに続く)
わさん練成塾
5  x 1
③式の左辺は、 5  x ÷5が となって x だけになります。このとき左辺の 5 x の
1 1 5
「5×」つまり「×5」が右辺に動いて符号が逆の「÷5」になったように見えます。
1 1
(÷を×にして5を逆数 にする → 「 」)
5 5

1
5 x = x ×5=25÷5=25 
5

このように、邪魔な項( x 以外の項)を、符号を逆にして「=」の反対側の辺に移すこと
いこう
を移項といいます。
移項は、右辺から左辺のときもあるし、左辺から右辺のときもあります。

例題①を結果だけノートに書いてみます。

5 x  7  32

5 x  32  7

5 x  25

1
x  25  5  25 
5

x5

一次方程式の鉄則の2つ目は「移項のとき、文字は左辺に、数字は右辺に」です。
例題で考えてみましょう。結果だけ書きます。理由がわかりますか。

(例題②)次の式の x に当てはまる数をもとめなさい。 3 x  2 x  8  4 x  14

(解)
3 x  2 x  8  4 x  14
3 x  2 x  4 x  14  8
(3  2  4) x  6
x6

わさん練成塾

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