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Kontakt 5 Player Getting Started Japanese PDF
Kontakt 5 Player Getting Started Japanese PDF
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目次
1 KONTAKT PLAYER へようこそ! ...................................................................................... 6
1.1 この Getting Started ガイドについて .............................................................................. 6
2 セットアップ ........................................................................................................................... 7
2.1 スタンドアローンアプリケーションとして KONTAKT PLAYER を起動する方
法 .................................................................................................................................................. 7
2.1.1 セットアップ ............................................................................................................ 8
2.1.2 オーディオ設定 ........................................................................................................ 8
2.1.3 レイテンシーの最適化 ........................................................................................... 10
2.1.4 MIDI 設定 .................................................................................................................. 10
2.2 プラグインとして KONTAKT PLAYER を使用する方法 ............................................. 11
3 ユーザーインターフェイス ..................................................................................................... 13
3.1 メインコントロールパネル .................................................................................................... 14
3.2 ラック ......................................................................................................................................... 15
3.3 ブラウザ ..................................................................................................................................... 15
3.3.1 Files タブ .................................................................................................................. 16
3.3.2 Libraries タブ ......................................................................................................... 17
3.4 Info ペイン ................................................................................................................................ 18
3.5 オンスクリーンキーボード .................................................................................................... 19
4 基本操作 .................................................................................................................................. 20
4.1 インストゥルメントのロードと演奏 ................................................................................... 20
4.1.1 Libraries タブ を使用したインストゥルメントのロード方法 ..................... 21
4.1.2 インストゥルメントの演奏 ................................................................................... 23
2 セットアップ
インストールが終了したら、ハードドライブ上に、KONTAKT 5 インストールフォルダが見つかるはずです。
ここに KONTAKT 5 / KONTAKT PLAYER アプリケーションと資料が収納されています。
KONTAKT を初回起動する前に、操作には基本的に二つのモードがあるということを理解しておいて下さい。
KONTAKT のモードは以下です。
通常のアプリケーション同様単体で起動した状態のアプリケーションを本資料では"スタンドアローンモー
ド"と呼びます。
または
使用しているシーケンサー、または DAW (Digital Audio Workstation) アプリケーション上でプラグインと
して起動した状態がもう一つのモードです。
これらのモードの最も大きな相違点は、KONTAKT による MIDI とオーディオストリームの処理方法が違う
という点です。
▪ スタンドアロンモードでは、KONTAKT は MIDI とオーディオハードウェアを直接指定します (これに
はハードウェアとドライバの詳細をいくつか指定する必要があります)。
▪ KONTAKT をプラグインとして使用する場合は、この設定はシーケンサーホストアプリケーションによ
る設定内容を使用します。
以下のセクションで、これらのモードについて詳しく解説します。
2.1 ス タ ン ド ア ロ ー ン ア プ リ ケ ー シ ョ ン と し て KONTAKT
PLAYER を起動する方法
スタンドアローンアプリケーションとして KONTAKT PLAYER を起動する
1. コンピュータで「KONTAKT 5」アプリケーションフォルダを見つけてください。
2. 「KONTAKT 5.exe」(Windows) または 「KONTAKT 5.app」 (Mac OS X) をダブルクリックしてく
ださい。
3. インストール時に作成したショートカットを使用して起動することも可能です。
この方法で KONTAKT 5 アプリケーションを開く場合、KONTAKT はコンピュータで使用している他のア
プリケーションと同様に 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン メ ニ ュ ー を 供 え た 状 態 で 起 動 し ま す 。 こ の モ ー ド で は
KONTAKT は MIDI インターフェイスの各ポートから MIDI データを受信、オーディオシグナルを直接オー
ディオインターフェイスに送信します。 このモードは他のシーケンサーによる干渉を必要としない場合に非
常に便利で、例えば KONTAKT をライブで使用するインストゥルメントとして使用する場合に用います。
2.1.1 セットアップ
初めて KONTAKT をスタンドアローンモードで起動する場合は、オーディオと MIDI を設定する必要があり
ます。 KONTAKT が MIDI ノートをキーボードから受信し、サウンドを演奏するようにするにはどのハード
ウェアを使用するか指定する必要があります。これは初起動の際に表示される Options ダイアログで設定
します。メインウインドウ上部にある Options ボタンをクリックすると常時このダイアログを開くことが
可能です。
Options ボタンをクリックすると、オプションダイアログが開きます。
2.1.2 オーディオ設定
オプションダイアログ上の Audio タブでは、KONTAKT のプレイバックとプレイバックパラメータ全体を調
節するのに使用するオーディオデバイスを指定します。
ダイアログには以下のオプションがあります。
▪ Driver: このドロップダウンメニューでは、KONTAKT が使用する OS のデバイスドライバアーキテク
チャを選択することができます 。 大 半 の プ ロ フ ェ ッ シ ョ ナ ル な オ ー デ ィ オ デ バ イ ス に は ASIO ™ 、
WASAPI™ (Windows)、または CoreAudio™ (Mac) があります。
▪ Device: このメニューでは、上記で選択したドライバアーキテクチャに適合する、接続されている全て
のオーディオインターフェイスがリストアップされます。再生に使用するオーディオインターフェイス
を選択してください。
▪ Sample rate: このドロップダウンメニューでは、KONTAKT が操作するプレイバックサンプルレート
全体を設定することができます。一般的に、音楽では 44100 Hz、映画制作には 48000 Hz を用いま
す。サンプルがレコーディングされる際のサンプリングレートとは全く関係ないので、注意してくださ
い。プレイバックレートがサンプルのレコーディングレートと合わない場合は、KONTAKT が必要な全
ての変換処理を行ってくれます。
▪ Latency: このスライダーでサンプルのオーディオプレイバックバッファサイズを設定します。 数値が
小さければ、キーを押してから流れるサウンドの間のディレイ(これはレイテンシーと呼ばれます)が短
くなる反面、多くのボイスを同時に鳴らすと、途切れたり、つっかえたりすることがあります。 逆に、
この数値を大きくすると、レイテンシーが大きくなりますが、プレイバックがより安定します。 システ
ムによってはレイテンシーとバッファサイズがサウンドカードドライバによって自動調整されるので、こ
のスライダーは無効となります。
2.1.3 レイテンシーの最適化
プロセッサーによる典型的なデジタルオーディオ演算処理はしばしば継続的ではなく、予期できないもので
す。パラメーター変更、追加ボイスまたはその他の処理によりロードにピークが生じ、オーディオドロップア
ウト等の障害が生じます。 オーディオプログラムがオーディオシグナルを直接ハードウェアに送信しない
で、代わりにメモリーに短いバッファーを記録するのはこのためです。 この内容は実際のハードウェアに送
信されます。 これにより演算処理を効率よく行うことでプログラムを処理することが可能となります。
しかしバッファリングによってノートを演奏してから実際に音声が再生されるまで遅れが生じ、それをレイテ
ンシーと呼びます。バッファサイズが大きくなるほどこのレイテンシーが大きくなります。レイテンシーと
再生音声は演奏に最適な状態に設定する必要があります 。 最 適 な 設 定 値 は 使 用 し て い る コ ン ピ ュ ー タ の
CPU、メモリ、ハードディスク、オーディオハードウェアとドライバ、システム環境の各性能によって異な
ります。
Latency スライダーはプレイバックバッファのサイズをコントロールします。
2.1.4 MIDI 設定
オプションダイアログにあ る MIDI タブには、システム上にある全ての MIDI インプットとアウトプットのリ
ストがあります。 これらはコンピュータへ接続されている物理的な MIDI インターフェイスのポートです
が、この他にも、アプリケーション間の MIDI 使用を円滑にするため、ドライバや他のアプリケーションによ
り提供されている仮想的な MIDI インターフェイスのポートがあります。
ホストソフトウェア内で、プラグインリストから「Kontakt 5」を選択します。
3 ユーザーインターフェイス
KONTAKT の設定を終えたら、メインウインドウが表示されます。ここで主な作業を行い、ファイルの検索、
インストゥルメントのロード、Multi 用設定等を行います。
メインウィンドウは、多くのセクションに分かれ、各セクションでは、ある特定の作業グループを行うための
機能が組み込まれています。 以下の章では、KONTAKT PLAYER でインストゥルメントを読み込み、再生
するために使われるインターフェイスの部分を簡単に説明します。ユーザーインターフェイス全体の詳細説
明については、KONTAKT アプリケーションリファレンスマニュアルを参照してください。
3.1 メインコントロールパネル
KONTAKT PLAYER ウインドウ上部には、9 つの四角いボタンがあります。 これを Main Control Panel
と呼びます。 名前が示すとおり、ここから主なコントロール各機能へとアクセスし、各ボタンを押すことで
ユーザーインターフェイスの各部分の表示、またはコマンド、オプション設定用各メニュー、ダイアログを表
示します。 各ボタンには各機能の内容を短縮表記してありますので、KONTAKT アプリケーションリファレ
ンスマニュアルで Main Control Panel の機能詳細を参照してください。
ウィンドウの上部にあるメインコントロールパネルから最も重要な機能とダイ C アログへアクセスすることができます。
▪ Browse: メインウィンドウの左側に縦のバーとして存在するブラウザセクションの視覚的な切り換え
を行います。 ブラウザの機能を長期間使わないのであれば、これを隠して、デスクトップのスペースを
確保することができます。 ブラウザについてはこのガイドのセクション ↑3.3, ブラウザ と KONTAKT
アプリケーションリファレンスマニュアルを参照してください。
▪ Master: Master Editor の視覚的な切り替え(表示 / 非表示)を行います。ここで、マスターボリュー
ム、テンポ、マスターチューニングなどのグローバルパラメータを調節することができます。
▪ Info: ウィンドウの底部にある Info 枠の視覚的な切り換えを行います。Info Pane については、このガ
イドのセクション ↑3.4, Info ペイン で解説しています。
▪ Output: メインウィンドウの底部にあるアウトプットセクションの視覚的な切り換えを行います。 こ
こで、KONTAKT の内部オーディオチャンネルを設定し、アウトプットレベルを調節し、グローバルイ
ンサート、センドエフェクトを追加することができます。
▪ Keyb: On-Screen Keyboard の視覚的な切り換えを行います。これについては、このマニュアルのセク
ション↑3.5, オンスクリーンキーボードにてご説明いたします。
▪ Quick: Quick-Load ブラウザの表示内容を切り替えます。
▪ Files: このボタンを押すとドロップダウンメニューが開き、Instruments、Banks、Multis などの
KONTAKT のファイルの読み込み、保存、管理に関する様々なコマンドが出てきます。
▪ Options: このボタンを押すと、オプションダイアログが開き、KONTAKT のユーザーインターフェイ
スとサンプルプレイバックエンジンに関する多くの環境設定を行うことができます。
▪ Purge: このボタンを押すと、パージの機能に関わるオプションのドロップダウンメニューが開きます。
パージ機能は現在使われていないサンプルをメモリー上から一時的に解放します。
3.2 ラック
ラック (Rack) は KONTAKT のユーザーインターフェイスの殆どを占め、メインコントロールパネルの下に
あります。 インストゥルメントをロードすると、横ヘッダ上に表示されます。 名前が示すように、ラック
は 19 インチスタジオ機材ラックを模しており、追加インストゥルメントは既にあるヘッダの下に表示されま
す。 ここでは最大 64 のインストゥルメント (16 ページ分) を同時に一つの KONTAKT にロードすること
が可能です。 このようなインストゥルメントの組み合わせを Multi と呼び、インストゥルメントと同様に保
存、ロードすることが可能です。
KONTAKT の初回起動時には、ラックは空で、何もインストゥルメントが入っていない状態で表示されます。
ここからインストゥルメントをロード、または Multi を開いてください。 本資料の↑4.1.1, Libraries タブ
を使用したインストゥルメントのロード方法では、ハードディスクのサウンドライブラリからの既存のインス
トゥルメントの検索法、ロード方法を説明しています。
Rack ヘッダコントロール部です。
3.3 ブラウザ
ブラウザはウインドウ左にある縦枠部で、ラックのすぐ隣にあります。表示されていない場合は、メインコン
トロールパネルの Browse ボタンをクリックして表示します。
ブラウザの主な使用目的は以下のような様々な方法で KONTAKT に関係するファイルを検索することです。
▪ 例えば、ファイルシステムをナビゲートしてオブジェクトを探し、ロードする。
▪ ハードディスクにインストールされた KONTAKT ライブラリに素早くアクセスする。
▪ 各第 3 者製サンプラーフォーマットのサンプラープログラムをインポートする。
▪ KONTAKT の強力なデータベースにアクセスする。
ブラウザの各機能はいくつかのセクションに分かれており、上部のタブから各サブセクションへとアクセスし
ます。 このマニュアルでは KONTAKT と他の KONTAKT ライブラリのコレクションとファイルシステム
にアクセス可能な Files と Libraries タブについて解説します。
3.3.1 Files タブ
Files タブをクリックすると、ブラウザが 2、または 3 個のペインを表示します (一番下の三番目のペインは
表示切替が可能です)。 ブラウザのこのタブで、ツリー構造を用いてファイルシステムをナビゲートしていく
ことができます。 このナビゲーション方法はコンピュータ上の一般的なファイルシステムと同等です。
KONTAKT がこれらのエントリー内でサブディレクトリ等を確認すると、名称の隣の部分に小さなアイコン
を表示します。プラスマーク(“+”)は現在それらのサブコンテンツが閉じた状態になっていることを示し、こ
のマークをクリックすることでその内容を展開します。この方法で、瞬時にハードデイスク内を移動すること
ができます。
KONTAKT に関連するファイル(例えばインストゥルメント)でフォルダを指定したら、コンテナ枠にある
名前をクリックして、強調表示にしてください。 その下の枠は、オブジェクト枠と呼ばれ、フラットなリス
トとして特定のフォルダにあるファイルを表示します。 このリストが枠ではない場合、右側にあるスクロー
ルバーをクリック&ドラッグして、スクロールダウンしてください。 ロード対象が見つかったら、ファイル
をダブルクリックするか、それをクリックして、ラックへドラッグすることで KONTAKT にロードすること
ができます。
Container Pane と Object Pane の下には 3 番目のペイン(枠)があり、表示されていない場合は、タブの右
上にある Instr Nav ボタンをクリックします。 このペインを Instrument Navigator と呼び、ここで
Multi 内の全インストゥルメントのリストを表示します。 各エントリーをクリックすると、ラック内のイン
ストゥルメントのヘッダへと移動します。 S または M ボタンを使用してインストゥルメントのソロ、また
はミュートすることが可能です。このガイドのセクション ↑4.4.3, ミュートとソロを使用する を参照して
ください。
3.3.2 Libraries タブ
ブラウザのライブラリタブを使えば、ハードディスクへインストールされている KONTAKT インストゥルメ
ント、または他の KONTAKT ライブラリコレクションへ迅速かつ直感的にアクセスすることができます。
3.5 オンスクリーンキーボード
オンスクリーンキーボードは、メインコントロールパネル上の Keyb ボタンをクリックすると、ラックのす
ぐ下に表示されます(セクション↑3.1, メインコントロールパネル参照)。
このバーチャルピアノキーボードにはいくつかの機能がありますが、一番明確な機能はキーをクリックするこ
とでノートをトリガーすることです。 これは通常の鍵盤演奏と同等です。 ノートはラック内で現在選択し
ているインストゥルメントに送信され、(インストゥルメントを選択するには Instrument Header をクリッ
クします) 選択していない場合はラックの一番上のインストゥルメントに送信されます。 MIDI キーボード
上で演奏した場合はこのキーボード上でも反応し、KONTAKT が正確に MIDI ノートを受信しているか確認
することも可能です。
最後になりますが、現在の Multi に何らかのインストゥルメントが含まれている場合、連続するキーの範囲
がブルーで表示されます。これは、現在選択されている(あるいは一番上の)インストゥルメントの演奏可能
なキー範囲を示しています。
オンスクリーンキーボードの鍵盤が色で区別されていることがあります。 異なるインストゥルメント
のマッピング方法に関しては各ライブラリの資料を参照してください。
4 基本操作
ここからは KONTAKT のユーザーインターフェイスに関する基本項目について実際に各操作を試してみま
しょう。以下のセクションでは、インストゥルメントのロード、演奏や Multis 設定、基本的な再生パラメー
ターについて解説します。
このチャプターでの手順に従う際は、空の Multi から始めるようにしてください。必要であれば、メインコ
ントロールパネルの Files メニューから Reset multi コマンドを使用して、KONTAKT のインスタンスから
全てのインストゥルメントを削除してください。
KONTAKT PLAYER 用ライブラリ、または KONTAKT によるインストゥルメントがコンピューター内にあ
る場合は、 KONTAKT が Player モードとなります。 Player でライブラリブラウザが表示され、インスト
ール済みの第 3 者製ライブラリも含めて表示します。 インストールされたライブラリはライブラリボック
スにも表示されます。
4.1 インストゥルメントのロードと演奏
KONTAKT には多くの様々なツールがあり、インストールされたサンプリングライブラリとそのコンテンツ
を把握しておくことができます。 究極的には、これらのツールは検索しているアイテムをできる限り早く指
定し、使用できるようにするという同じ目的を持っています。
▪ ブラウザのファイルタブは、ツリー表示のファイルシステムナビゲータです。これを使えば、システムボ
リュームのフォルダストラクチャを瞬時に把握し、フォルダのコンテンツをブラウズし、サンプルを試聴
した後選択してロードすることができます。
▪ Libraries タブは、KONTAKT フォーマットによるライブラリへアクセスするのに、より効率的で直感的
な方法です。
▪ KONTAKT データベースは多数のインストゥルメント、サンプル、Multi、Bank を色々な角度で管理す
る上で非常にパワフルなツールです。 これにより、特徴を自由に定義して、アイテムに対してタグを付
け、キーワードや特徴でコレクション全体を即座に検索することができます。
▪ メインコントロールパネルの Files メニューにある Load... のコマンドを選択すると、他のアプリケーシ
ョンでもよくあるファイル選択ダイアログが開きます。
► Browse ボタンをクリックし、ライブラリ内のインストゥルメントとサブフォルダにアクセスし
ます。Browse
KONTAKT FACTORY SELECTION ライブラリには多くのサブフォルダを含み、名称の隣にはフォルダアイ
コンがあります。 これらをダブルクリックして展開します。
親フォルダに戻るには、矢印のマークのついたリストの最初のエントリをクリックしてください。
→ ラックにインストゥルメント名称と各コントロール部を備えたインストゥルメントヘッダが表
示されれば、インストゥルメントがロードされたことを意味します。
4.1.2 インストゥルメントの演奏
KONTAKT にインストゥルメントをロードすると、ラックのインストゥルメントヘッダに表示され、演奏可
能な状態となります。コンピューターにキーボードを接続している場合は、まずはノートを試し弾きして下さ
い。 KONTAKT をシーケンサー等でプラグインとして起動している場合は、任意のトラックを録音、または
モニターモードにする必要がある場合もあります。インストゥルメントのキーレンジ内を演奏していれば、各
サウンドが聞き取れるはずです。
音声が出力されない場合は、↑5, トラブルシューティング (Troubleshooting) を参照してください。
3. フォルダをダブルクリックしてフォルダを展開します。 インストゥルメントを見つけたら、[Cmd]
(Mac) または [Ctrl] (Windows) を押しながらインストゥルメントをクリックし、他のインストゥルメ
ントもクリックします。 選択したインストゥルメントをラックにドラッグしてロードします。
→ ここまでで、各ライブラリから 3 種のインストゥルメントをロードしたことになり、このよう
なインストゥルメントの組み合わせを Multi と呼びます。
この方法で、インストールしたライブラリを最大 64 インストゥルメント分ロードすることが可能で
す。
4.2 ライブラリデモモード
ここまでで、ラック内にいくつかのインストゥルメントをロードしました。 しかしインストゥルメント名称
の前に、***DEMO*** と表示される場合があります。
デモモードのインストゥルメントです。
これはライブラリの製品起動を行っていないでもモードであることを意味します。ライブラリボックスに
Activate ボタンが表示されることでもデモモードであることを確認できます。
製品起動していない状態のライブラリです。
時間切れの状態のインストゥルメントです。
デモモードでも自由に編集保存が可能です。しかしデモモード使用時に保存したインストゥルメントは次の
ロード時にはタイムアウトとなり、タイムアウトを解除するにはライブラリを製品起動する必要があります。
4.2.1 起動したライブラリとデモモード起動しているライブラリをプロジ
ェクト内で同時に使用する。
デモモードタイムアウトが作業を完全に中断させるわけではありません。デモは起動/未起動のライブラリと
では別に機能するので(アプリケーションとしての KONTAKT PLAYER に時間切れはありません)、起動した
ライブラリは使用し続けることが可能で、起動したインストゥルメントの変更内容も保存することが可能で
す。Multi として起動/未起動の各インストゥルメントをホストプロジェクト内、またはスタンドアローンモ
ードで保存することも可能です。変更詳細も完全にロード可能です。
4.2.2 各モード時の操作内容
以下は各モード時の操作における表示内容比較リストです。
ライブラリ、製品起動後
ロード OK OK
再生 OK OK
編集 OK* n/a
保存 OK OK
保存したインストゥルメントの再ロー OK OK
ド
ライブラリ、製品起動前
ロード** OK OK
再生 15 分間 15 分間
編集 n/a n/a
保存 OK OK
作成したインストゥルメント
ロード OK OK
再生 OK 15 分間
編集 OK OK
保存 OK OK
* いくつかのライブラリはライブラリ作成者の意向により編集ができません。
** パッチはデモモードでもロード、または再ロード可能です。
n/a は無効を意味します。
4.3 ライブラリの活用
4.3.1 ライブラリの製品起動
デモモードの制限を取り除く為にはサービスセンターでライブラリを起動 (アクティベート) する必要があり
ます。 Service Center の展開と製品起動の方法は以下です。
1. ライブラリボックスの Activate ボタンをクリックするか、Demo Timeout スクリーンをクリックし
ます。
2. ダイアログスクリーンで、Start Service Center ボタンをクリックしてください。
4.3.2 移動したライブラリ、または見つからないライブラリの場所確認
インストールしたライブラリを他の場所に移動したい場合もあります。 移動を行った後は、次に KONTAKT
PLAYER を起動した際にライブラリの場所を手動で認識させる必要があります。
ライブラリを他の場所に移動した後は、ライブラリが見つからないことを示すメッセージが表示されます。
4.3.3 ライブラリの削除
コンピュータからライブラリをアンインストール、または削除してもなおライブラリボックスが表示される場
合は、Library Options メニューから Remove library ボタンをクリックしてそれらを削除します。
ギアアイコンをクリックしてライブラリオプションメニューを開きます。
4.3.4 ライブラリの追加
新規、または削除したライブラリを Libraries タブに追加する場合は、以下を行ってください。
1. ライブラリブラウザの上にある Add Library ボタンをクリックします。
2. 表示されるダイアログで、任意のライブラリフォルダを選択してダイアログの下にある「OK」をクリ
ックします。 例えば Native Instruments 製ファクトリーセレクションに追加する場合は、Native
Instruments のメインフォルダ内にあるライブラリフォルダ (青色ハイライト表示部分、以下) を選択
します。
4.3.5 他のライブラリブラウザの機能
ここではライブラリブラウザにある追加オプションへのアクセス方法とそれらの使用方法について解説しま
す。
ライブラリブラウザ内でのライブラリの整理
ライブラリボックスを上下に移動し、表示内容を整理することも可能です。移動先となる場所が白線表示され
ます。
ライブラリボックスをクリック、ドラッグし、ライブラリブラウザ内の表示順を変更します。
Info Menu
インフォメニューを開いて、資料と追加製品情報にアクセスします。
Info メニューではライブラリの資料フォルダにある内容を表示します。
► インフォメニューを開くには、i ボタンをクリックします。i
通常このメニューには PDF ファイルのマニュアル、クイックスタートガイド、ビデオ、または製作者のウェ
ブサイトを表示するリンクがあります。 このフォルダの内容はライブラリによって異なります。 ライブラ
リの資料フォルダに各ファイルを任意に追加してください。
ライブラリオプションメニュー
Library Options メニューでは使用しているオペレーションシステムのファイルブラウザ内で、ライブラリが
保有するフォルダを開く為のコマンドを装備しており、またライブラリを削除することも可能です。
► 歯車アイコンをクリックしてライブラリオプションメニューを開きます。
4.3.6 ロックされたライブラリ
KONTAKT PLAYER のライブラリは Player モードの場合編集を防ぐ為にロックがかかっています。 ライ
ブラリがロックしてあるとそのインストゥルメントのインストゥルメントヘッダにギアのアイコンが表示さ
れます。
ライブラリにロックがかかっていることを意味するインストゥルメントヘッダ内のギアアイコンです。
4.4 基本的なインストゥルメントパラメータを設定する
各インストゥルメントヘッダ (Instrument Header) には各基本パラメーターを調節する為の各コントロー
ルがあり、これらで MIDI とオーディオのルーティング、再生音量設定、定位設定とチューニングを行いま
す。 KONTAKT はこれらの設定内容を Multi データとして保存、再使用可能な状態にします。 インストゥ
ルメントのマルチティンバー設定を構築する場合は、これらのコントロールを用いて KONTAKT 内で基本と
なるミックスを作成し、後のオーディオインターフェイス、またはホストアプリケーションでの使用に備えて
おくことが可能です。
インストゥルメントヘッダーの最大表示
以下のセクションでは、デフォルトでの上記のような最大表示のインストゥルメントヘッダについて言及して
おります。これらは最小表示にも切り換えることができ、その場合、ラックの縦のスペースを確保するため
に、大半のパラメータは隠されます。
► Multi のインストゥルメントヘッダの一部または全部が小さくなっている場合は、ラックヘッダ
の右側にある 2 つの矢印のアイコンを 1、2 回クリックして、デフォルト表示になるまで拡大さ
せてください。
MIDI チャンネルの設定が必要なように、各インストゥルメントでもオーディオアウトプットチャンネルアサ
インを行う必要があります。 これで どの KONTAKT のミキサーチャンネルがインストゥルメントのアウト
プットシグナルをルーティングするか設定します。
オーディオアウトプットの変更方法は以下です。
► インストゥルメントヘッダの Output をクリックし、ドロップダウンメニューで任意のチャンネ
ルを選択してください。Output
Output ドロップダウンメニューで、オーディオアウトプットをインストゥルメントへアサインしてください。
4.4.2 ボリュームと定位の調節
Multi 上で各インストゥルメントのボリュームとステレオパノラマポジションを個々に設定できます。 これ
は KONTAKT インスタンスの内部でサブミックスを作成するのに便利です。 複数のインストゥルメントが
同時に同じオーディオアウトプットへルーティングされている場合は、KONTAKT 外部から個別に各ボリュ
ームやパノラマポジションを変更することはできません。
インストゥルメントの再生ボリュームを変更する方法は以下です。
► インストゥルメントヘッダの右にある横スライダーをクリック/ドラッグします。
ボリュームを上げる場合は徐々に行い、スライダーの上のピークレベルメーターに注目しながら行ってくださ
い。サウンドの大きなパッセージで、右側の限界に達し、赤表示になると、レベルの設定が高すぎることにな
ります。そうすると、オーディオアウトプットでノイズが生じる原因となります。
パンコントロールはボリュームスライダーの左にあります。
パノラマポジションスライダー
► 水平方向にクリック/ドラッグしてインストゥルメントの定位を設定します。
中心でシグナルが変化することは無く、一番左に設定すると (値 100L) で右チャンネルからの発音が全くな
い状態となり、右にするとその逆となります。
4.4.3 ミュートとソロを使用する
アレンジまたは Multi を使用する場合は、指定したインストゥルメントをミックスからはずしたり、単体の
インストゥルメントを聞くことでその音声のバランスを確認でき便利な場合があります。 この設定はインス
トゥルメントヘッダにある S (Solo) と M (Mute) 各ボタンで行います。
► Mute ボタンをクリックするとボタンがハイライト表示され、ミックスからそのインストゥル
メントの音声が除外されます。 同じボタンをもう一度クリックすると元に戻ります。
► 同じように、Solo スイッチをクリックすると Multi 内の選択したインストゥルメント以外のイ
ンストゥルメントがミュートし、選択したインストゥルメントの音声のみが聞こえる状態となりま
す。
複数のインストゥルメントをソロモードにすることも可能で、この場合ミュートされている他のインス
トゥルメントはソロボタンを全て解除するまで元の状態に戻ることはありません。
4.4.4 パフォーマンスビュー
パフォーマンスビューではインストゥルメントを編集するための調整部を表示します。 これらのコントロー
ル部はライブラリ開発者によってプログラムされているので、ライブラリによってこの調整部の内容は異なる
場合があり、更に単体のライブラリ内の各インストゥルメントによって異なる場合もあります。
インストゥルメントのパフォーマンスビュー (Performance View) を表示する方法は以下です。
► インストゥルメントヘッダの右下隅にある PV をクリックします。 PV
ここではインストゥルメントのパフォーマンスビューの一例を挙げておきます。
インストゥルメントの調整部を表示するパフォーマンスビューです。
5 トラブルシューティング (Troubleshooting)
インストゥルメントの応答がないようでしたら、MIDI とオーディオ設定に間違いがないかどうか確かめるた
めに、以下をまず確認してください。
最初のステップとして、問題が MIDI に関連しているのか、あるいはオーディオに関連しているものなのかを
確認する必要があります。
► インストゥルメントヘッダの Midi Ch の左にある小さな MIDI ジャックアイコンを見てくださ
い。 Midi Ch
MIDI ジャックアイコンです。
▪ KONTAKT をスタンドアローンモードで使用している場合は、オプションダイアログでオーディオイン
ターフェイスを正しく設定しているか確認してください。 この手順については、このガイドの↑2.1.2,
オーディオ設定で説明しています。
▪ KONTAKT をプラグインとして使用している場合は、お持ちのシーケンサーまたは DAW アプリケーシ
ョンが KONTAKT からオーディオシグナルを受信しているか確認してください。 受信していない場合、
KONTAKT のオーディオルーティングを使用しているシーケンサー上で設定する必要があります。詳細
は KONTAKT アプリケーションリファレンスマニュアルの Outputs section に関する章を参照してく
ださい。
▪ キーを押しているのにも関わらず、インストゥルメントヘッダのレベルメータが何も反応を示さない場
合、メインコントロールパネルの Keyb ボタンをクリックして、オンスクリーンキーボードを開いてく
ださい。 青色で示された部分が見えると思いますが、これがそのインストゥルメントでの有効なキー範
囲となります。 演奏したノートがその範囲内であることを確認してください。
▪ インストゥルメントが MIDI データを受信しているのにも関わらず、依然として何も聞こえない場合は、
サウンドを生成するのに、このインストゥルメントは他のいくつかの動作が必要なのかもしれません。こ
れはおそらく特別にスクリプトされたインストゥルメントに関係することなのか、あるいはエクスプレッ
ションコントロールを行うインストゥルメントに関連していることなのかもしれません。 サンプルライ
ブラリのドキュメントを参照するか、他のインストゥルメントを試してください。
マスターキーボードを押しても、Midi Ch のマークの隣にある小さなアイコンが点灯しない場合は、インス
トゥルメントが MIDI データを受信していません。 以下が可能性のある解決策です。
▪ マスターキーボードがオンになっているかどうか、さらに、マスターキーボードをコンピュータへ接続し
ている MIDI または USB ケーブルが正しく接続されているか確認してください。
▪ インストゥルメントヘッダの Midi Ch の隣の値が接続しているマスターキーボードのポートと一致し
ているか確認し、同時にデータを送信する MIDI チャンネルも確認してください。 インストゥルメント
用に MIDI チャンネルを設定する方法に関しては↑4.4.1, オーディオと MIDI ポートの設定 を参照して
ください。
▪ MIDI インターフェイスのポートは A から始まり、各ポートに 16 の異なるチャンネルを含んでいます。
通常、設定チャンネルは A 1 となるのでこの値がデフォルトとなっていますが、マスターキーボードの
MIDI ポートに接続し異なるチャンネルに送信することは可能性として十分にあります。その場合、ここ
に表示されている値をクリックして表示されるメニューから正しいポートとチャンネルを選択します。
▪ KONTAKT をスタンドアローンモードで使用する場合は、オプションダイアログで MIDI ハードウェア
オプションが正しく設定されているかどうか確認してください。 この手順については、このガイドの↑
2.1.4, MIDI 設定で説明しています。
▪ KONTAKT をシーケンサー内、あるいは DAW アプリケーションでプラグインとして使用している場合
は、シーケンサーが、KONTAKT インスタンスへの入力 MIDI データに設定されているか確認してくだ
さい。 このためには、各インストゥルメントトラックを 「record」か 「monitor」 モードにする必要
があります。 再生するバーチャルインストゥルメントの設定方法については、シーケンサーのドキュメ
ントを参照してください。