454第42巻4号.2004.

〔経 験〕

禁 煙,菜 食,運 動 に よ る 消 化 器 癌 予 防 の 取 り組 み

水 間 美 宏1),久 木 田 和 夫2),薗 は じ め3)

1)神 戸ア ドベ ンチス ト病院消化器内科,2)神 戸ア ドベ ンチ ス ト病院健康管理科,
3)神 戸ア ドベ ンチス ト病院総合内科(禁煙外来)

要 旨
消 化 器 癌 に よ る 死 亡 を 減 少 さ せ る に は,癌 の 早 期 発 見 と共 に 発 生 の 予 防 が 重 要 で あ る 。 ま た,消 化
器 癌 の 発 生 要 因 と し て,喫 煙,肉 類 多 食,運 動 不 足 が 指 摘 され る。 セ ブ ン ス デ ー ア ドベ ンチ ス ト(キ
リス ト教 プ ロテ ス タ ン ト)は,100年 以 上 に わ た り,禁 煙,菜 食,運 動 の 生 活 を実 践 して きた 。 そ の 健
康 的 な生 活 習 慣 は 予 防 医 学 的 に 高 く評 価 され,神 戸 ア ドベ ンチ ス ト病 院 で も,受 診 者 に 禁 煙 ・菜 食 ・
運 動 を勧 め て い る 。 喫 煙 者 に は 禁 煙 を強 く勧 め,院 内 の 禁 煙 外 来 を 紹 介 して い る。 一 泊 ド ッ クの 受 診
者 の 食 事 は卵 乳 菜 食 で あ り,外 来 ド ック の 受 診 者 に は,病 院 に 隣接 す る 菜 食 レス トラ ンで 昼 食 を提 供
し て い る。 病 院 に 隣接 して トレ ー ニ ング ジ ムが あ り,ト レー ナ ー が 運 動 法 を ア ドバ イ ス して い る。 世
界 が ん研 究 基 金 と米 国 が ん 研 究 協 会 の 「が ん予 防 の た め の 食 事 と健 康 の ガ イ ドラ イ ン」 に見 られ る よ
う に,消 化 器 癌 の 予 防 に は,禁 煙,菜 食 中 心,運 動 の 生 活 習慣 が 求 め られ る。

キー ワー ド 癌 予防,禁 煙,菜 食

【は じめ に 】 外 来 ドック を 実 施 して い る。 検 査 に つ い て は 日本
消 化 器 癌 に よ る死 亡 を 減 少 させ る に は,癌 の早 病 院 会 が 定 め た 項 目 を実 施 して お り,消 化 器癌 に
期 発 見 と共 に癌 の 発 生 予 防 が 重 要 で あ る。 ま た, 関 す る検 査 は,胃 直接 エ ックス 線 検 査(希 望 によ
種 々 の消 化 器 癌 の 発 生 要 因 と して,喫 煙,肉 類 多 り胃 内視 鏡 検 査),便 潜 血検 査,腹 部 超 音 波 検 査,
食,運 動不 足 等 が 指 摘 され て い る1)2)。 そ してHBs抗 原,HCV抗 体 等 の 血 液 検 査 で あ る。
神 戸 ア ドベ ンチ ス ト病 院 を運 営 す る セ ブ ンス デ こ れ ら に,禁 煙,栄 養(菜 食),運 動 の 指 導 を加
ー ア ドベ ンチ ス ト(キ リ ス ト教 プ ロ テ ス タ ン ト) え て い る。
は,100年 以 上 に わ た り禁 煙,菜 食,運 動 の生 活
を 実 践 し,そ の 健 康 的 な生 活 習 慣 は予 防 医 学 的 に 【
禁 煙指 導 】
も高 く評 価 され て きた3)∼6)。 外 来 患 者 や 入 院 患 者 の み な らず,人 間 ドック を

神 戸 ア ドベ ン チ ス ト病 院 で は,外 来患 者,入 院 受 診 し た喫 煙 者 に 対 して も禁 煙 を強 く勧 め,院 内

患 者 のみ な らず,人 間 ドック の 受 診 者 に 対 して も の 禁 煙 外 来 を紹 介 して い る(写 真1)。

禁 煙 ・菜 食 ・運 動 を勧 め て い る の で,そ の 実 状 を 禁 煙 外 来 で は,ま ず,人 間 ド ッ クの 結 果 と喫煙

報 告 す る。 との 関係 に つ い て 説 明 して い る。 ま た,問 診 票 に
よ り喫 煙 習 慣 を聴 き取 る と共 に,ニ コ チ ン依 存 度

【人 間 ドッ ク の 概 要 】 テ ス トや依 存 の タ イ プ 判 定 を行 な い,適 切 な 治療
神 戸 ア ドベ ンチ ス ト病 院 は 日本 病 院 会 の 人 間 ド 法 の 選 択 に役 立 て て い る。 さ らに 呼 気 に含 まれ る
一 酸 化 炭素 と尿 中 の ニ コチ ン量 を 測 定 し,喫 煙 の
ック 指 定病 院 で あ り,一 泊 人 間 ドッ ク と一 日病 院

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 第42巻4号.2004.7経 験 水 間 美 宏 ・他2名455

状 態 を客 観 的 に 評 価 して い る 。 治 療 に つ い て は, 図1:菜 食 者 の た め の フ-ド ガ イ ドピ ラ ミ ッ ド
ニ コチ ン代 替 療 法 に用 い る ニ コチ ン ガ ム や ニ コ チ
ンパ ッチ の使 用 方 法,生 活 習慣 上 の 工 夫,禁 煙 で
太 ら な い方 法 な ど を指 導 して い る。 禁 煙 成 功 ま で
の 通 院 期 間 は 通 常2∼3ヶ 月 で あ る が,そ の後 も,
3,6,12ヶ 月 後 に 電 話 等 で 経 過 を た ず ね,禁 煙
の 長 期 継 続 を め ざ して い る7)。

【栄 養 指 導 ・菜 食 の す す め 】
一 泊 人 間 ドッ クの 場 合 は
,病 院 の 入 院 患 者 と 同
様 に,卵 乳 菜 食 の 給 食 を提 供 して い る 。す な わ ち,
穀 物,野 菜,果 物 を 中心 と して,蛋 白 質 には 卵,
乳 製 品,豆 類,植 物 性 タ ンパ ク を加 工 し た食 材 を
利 用 した 食 事 を 用 意 して い る81。ま た,1日 あた
りの 塩 分 摂 取 量 も10g以 内 と して い る 。 一 日病 院
外 来 ドッ クの 場 合 も,昼 食 は,病 院 に 隣 接 す る菜
食 レス トラ ン で提 供 して い る(写 真2)。
写 真2:菜 食 レス トラ ン(上)
栄 養 士 に よ る 栄 養 指 導 は,あ らか じめ 渡 して あ
と 卵 乳 菜 食 メ ニ ュ ー(下)
る 質 問 票 の 結 果 を も と にお こ な っ て い る 。 栄養 指
導 に は,菜 食 者 の た め の フ ー ドガ イ ドピ ラ ミ ッ ド
を利 用 して い る(図1)。 す な わ ち,(1)エ ネ ル ギ
ー の基 本 で あ る穀 類 や 芋 類 ,(2)良 質 の タ ンパ ク質

で あ る大 豆 製 品 や 豆 類,(3)ビ タ ミ ンや ミネ ラ ル の
豊 富 な野 菜 ・海 草 ・きの こ ・果 物,(4)良 質 の脂 肪
酸 で あ る オ リー ブ油 ・ゴマ 油 ・ナ ッ ツ類,(5)ビ タ
ミ ンEの 豊 富 な オ レ イ ン酸 や リ ノ レ イ ン酸,(6)力

写真1:禁 煙外 来

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 456経 験 水間 美宏 ・他2名 第42巻4号.2004.7

ル シ ウ ム の 豊 富 な 牛 乳 や 乳 製 品,(7)ビ タ ミ ンB12 則 的 に 運 動 し,ア ル コ ー ル を 避 け る こ と で,66∼

等 の 豊 富 な 卵,そ し て(8)デ ザ ー ト類 や 油 脂 類 を 摂 75%が 予 防 可 能 と して い る 。 さ ら に,肝 癌 につ い

りす ぎ な い 範 囲 で 組 み 合 わ せ る よ う指 導 し て い て は,ア フ ラ トキ シ ンに汚 染 され た 食 品 と ア ル コ

る。 ー ル を 避 け る こ と で ,33∼66%が 予 防 可能 と さ れ

て い る 日。

【
運動 指 導 】 日本 人 を対 象 と した癌 予 防 の た め の 疫 学 的 研 究

病 院 に 隣 接 し て ト レ ー ニ ン グ ジ ム が あ る(写 真 と し て は,1998年 に発 表 さ れ た 日本 が ん 疫 学 研 究

3)。-.泊 人 間 ド ッ ク で は,筋 力 ・平 衡 性 ・敏 捷 会 の 報 告 が あ る.癌 の 各 要 因 と部 位 別 癌 の 関 連 を

性 ・柔 軟 性 ・筋 持 久 力.全 身 持 久 力 の体 力 測 定 と 示 す 相 対 リ ス ク は,喫 煙 に つ い て は 食 道 癌 で2∼

体 脂 肪 率 の 測 定 を 行 っ て い る 。 そ し て,受 診 者に 4,肝 癌 で2∼3,膵 癌 で3∼5で あ っ た 。 ま た,

自 ら の 体 力 や そ の バ ラ ン ス を 自 覚 さ せ る と 共 に, 多 量 飲 酒 に つ い て は,食 道 癌 で3∼15,肝 癌 で2
ト レー ナ ー が 最 適 な 運 動 法 を ア ドバ イ ス し て い ∼8で あ っ た 、 さ ら に,塩 分 多 食 に つ い て は,胃

る 。 ま た,有 酸 素 運 動 ・筋 肉 ト レ ー ニ ン グ ・ス ト 癌 で 約2で あ り,運 動 不 足 に つ い て は,大 腸癌 で

レ ッ チ ン グ ・ヘ ル シ ー ウ ォ ー キ ン グ ・ラ ジ オ 体 操 約2と な り,野 菜 ・果 物 に つ い て は,食 道 ・胃 ・

な どの 運 動 教 室 も 日常 的 に 利 用 可 能 で あ る 。 大 腸 癌 で0.3∼0.9で あ っ た2)。

神 戸 ア ドベ ンチ ス ト病 院 は,キ リ ス ト教 プ ロ テ
ス タ ン トの セ ブ ン ス デ ー ア ドベ ン チ ス ト(以 下,
写 真3:ト レーニ ン グジム
ア ドベ ン チ ス ト)が 運 営 す る 病 院 で あ る 。 ア ドベ

ン チ ス トは,禁 煙,菜 食,運 動 の 生 活 を実 践 して

き た こ と で 知 ら れ る 。 そ の 医 療 活 動 は,約140年

前,ケ ロ ッ グ らに よ り米 国 ミシ ガ ン州 で 始 め られ

た 。 現 在 で は 世 界 に537の 病 院.診 療 所 が あ り,

口 本 に は 東 京 衛 生 病 院,神 戸 ア ドベ ン チ ス ト病 院,

沖 縄 ア ドベ ン チ ス ト メ デ ィ カ ル セ ン タ ー の3病 院

が あ る 。 ま た,医 学 校 と し て は,米 国 カ リフ ォル
ニ ア 州 に ロ マ リ ン ダ大 学 が あ る 。

ア ドベ ン チ ス トの 健 康 に 関 す る 研 究 は250を 超

え る 号。 古 い も の で は1958年 に 実 施 さ れ た ア ドベ
ンチ ス ト死 亡 調 査 が あ る 。 こ の 調 査 は,米 国 カリ

フ ォ ル ニ ア 州 の ア ドベ ン チ ス ト22,940人 を5年 間

【
考 察】 に わ た っ て 追 跡 し,そ の 死 亡 原 因 を調 査 し た もの

消 化 器 癌 に よ る死 亡 を 減 少 させ る には,癌 の早 で あ る 。 こ の 結 果 を,米 国 が ん協 会が 実 施 した 同

期 発 見 と共 に,生 活 習 慣 を 変 容 させ る こ とに よ り, 時 期,同 地 域 の 健 康 調 査 と 比 較 す る と,ア ドベ ン

癌 の発 生 を 予 防 す る こ とが 重要 で あ る。 チ ス トの 全 死 亡 率 は,一 般 に 比 べ48.6%,ま た全

世界 が ん 研 究 基金 と米 国 が ん 研 究 協 会 の1997年 癌 死 亡 率 は49.3%と 少 な い こ と が 判 明 し た4)。

の 報 告 に よ る と,胃 癌 に つ い て は,野 菜 と 果 物 に 1974年 に は,ア ドベ ン チ ス ト健 康 調 査 が 実 施 さ

富 ん だ食 事 を摂 り,腐 敗 しや す い 食 品 を冷 凍 ・冷 れ,カ リ フ ォ ル ニ ア 州 の ア ドベ ン チ ス ト63,500人

蔵 し,食 塩 や 塩 づ け の 食 品 を 減 らす こ と で,66% の 健 康 状 態 が 追 跡 さ れ た 。 そ の 結 果,大 腸 癌 で は,

∼75%が 予 防 可 能 と され て い る。 また,大 腸 癌 に 肉 を 週 に1回 以 上.摂取 す る と 発 生 率 は 増 加 し,豆
つ いて は,野 菜 が 多 く肉 の 少 な い 食 事 を摂 り,規 類 ・果 物 ・野 菜 等 を 多 く摂 取 す る と発 生 率 が 減 少

日消集 検 誌
 第42巻4号.20047経 験 水 間 美 宏 ・他2名457

す る こ と が 判 明 した5)。膵 癌 で は,豆 類 ・ドラ イ Nutrition and Prevention of Cancer : a global

フ ル ー ツ等 を少 な く と も週 に3回 以 上 摂 取 す る と perspective, American Institute for
発 生 率 が 減 少 して い た6)。 Cancer Research, Washington DC, 1997.
現 在 で は,米 国 で12万 人 を対 象 と した ア ドベ ン 2) 日本 疫 学 研 究 会 が ん 予 防 指 針 検 討 委 員 会:生
チ ス ト健 康 調 査 が 新 た に 準 備 され て い る 。 ま た, 活 習 慣 と主 要 部 位 の が ん-世 界 がん研究基
1996年 か らは,日 本 の ア ドベ ンチ ス トを 対 象 に し 金/米 国 が ん研 究 協 会 編 「食 物 ・栄 養 と癌 予
た健 康 調 査 も開始 され て お り,新 た な知 見 が 期 待 防 」 の 日本 人 へ の 適 用 性 一,九 州 大 学 出 版 会,
さ れ る と こ ろ で あ る9)。 福 岡, 1998.
世 界 が ん研 究基 金 と米 国 が ん研 究 協 会 は,市 民 3) 山 形 謙 二: 疫 学 的 ベ ジ タ リ ア ン研 究 の 歴 史 的
へ の 呼 び か け と し て,「 が ん 予 防 の た め の 食 事 と 展 開, Vegetarian Research: 2000, 1(1):
健 康 の ガ イ ドラ イ ン」 を 発 表 して い る1)。そ の 内 11-18.
容 は,(1)植 物 を基 本 に バ ラ エ テ ィー に富 ん だ 食 事 4) Lemon FR, Kuzma JW : A biologic cost of
をす る,(2)野 菜 と果 物 を た く さん 食 べ る,(3)健 康 smoking : Decreased life expectancy, Arch.
な体 重 を維 持 し,身 体 を よ く動 か す,(4)ア ル コー Environ. Health : 1969, 18 : 950 - 955.
ル は飲 む と して も控 え め にす る,(5)脂 肪 と塩 分 の 5) Singh PN, Fraser GE : Dietary risk factors
少 な い食 事 をす る,(6)食 品 を安 全 に 準 備 し貯 蔵 す for colon cancer in a low - risk population,
る,そ して 常 に忘 れ て な ら な い の は,(7)ど ん な形 Am J Epidemiol : 1998, 148 (8) :761 -774.
で も タバ コ を用 い な い こ と,と な っ て い る 。 この 6) Mills PK, Beeson WL, Abbey DE, et al :
ガ イ ド ラ イ ンは,ア ドベ ンチ ス トが 永 年 に わ た り Dietary habits and past medical history as
実 践 し,神 戸 ア ドベ ン チ ス ト病 院 が す す め て きた related to fatal pancreas cancer risk among
内 容 に近 く,そ の 主 張 が 広 く認 め られ た 結 果 と 自 Adventists, Cancer : 1988, 61 (12) :2578 -
負 して い る。 2585.
7) 薗 は じ め: や め る 禁 煙,治 す 禁 煙,大 月 書 店,

【お わ り に 】 東 京, 2003.

禁煙,菜 食,運 動 に よ る 消 化 器 癌 予 防 の 取 り組 8) 水 間 美 宏: 癌 予 防 の 食 事-肉 や 魚 を避 け卵 乳

み に つ い て,神 戸 ア ドベ ンチ ス ト病 院 で の 経 験 を 菜 食-塩 分 を控 え,食 物繊 維の多 い食 事 を実

も と に紹 介 した 。 今 後 は,消 化 器 癌 の 早 期 発 見 と 践,日 経 メ デ ィ カ ル: 2003, 32(12): 146-

と もに,消 化 器癌 の 発 生 予 防 へ の取 り組 み が い っ 147.

そ う求 め られ て い る 。 9) 宮 崎 恭 一: SDA健 康 調 査 報 告,ア ドベ ン チ ス

ト ラ イ フ: 1998, 84(7): 12-19.

稿 を終 え るに あ た り,ご 指 導 い た だ い た 神 戸 ア
ドベ ンチ ス ト病 院 山 形 謙 二 院 長 に深 謝 し ます 。

本 論 文 の 要 旨 はDDW-Japan 2003(2003年9
月,大 阪)の ワー ク シ ョ ップ 「消 化 器 癌 検 診 にお
け る1次 予 防 の取 り組 み 」 に お い て 発 表 した 。

文 献
1) World Cancer Research Fund/American
Institute for Cancer Research : Food,

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 458経 験 水 間 美 宏 ・他2名 第42巻4号.2004・7

Preventing Cancers of Gastrointestinal Tract

by Smoking Cessation, Vegetarian Diet, and Exercise

Yoshihiro MIZUMA1), Kazuo KUKITA2), Hajime SONO3)

1) Division of Gastroenterology, Kobe Adventist Hospital
2) Division of General Internal Medicine (Health Promotion) , Kobe Adventist Hospital
3) Division of General Internal Medicine (Smoking Cessation) , Kobe Adventist Hospital

In order to decrease mortality rate of gastrointestinal (GI) tract cancer, its prevention is just as
important, if not more so, as its early recognition. It is well-known that smoking, meal rich in meat,
and lack of exercise are all contributing to cause GI tract cancer.
Seventh-Day Adventist (a Christian denomination) has practiced life-style free of smoking,
vegetarian diet, and proper exercise for more than one hundred years, and its healthy lifestyle has
been highly regarded from preventive medicine standpoint.
Kobe Adventist Hospital recommends such lifestyle to anyone who enrolls to its Human Dock
program. In the program, a smoker is strongly recommended to quit smoking, and is referred to
Smoking Cessation Clinic. Meal provided for overnight Dock program consists of lacto - ovo -
vegetarian diet. Outpatient Dock program offers a lunch at on - campus vegetarian restaurant. Next
to the hospital is a spa, where a trainer advises the examinee how to exercise on one-on-one basis.
Healthy lifestyle consisting of smoke-free life, vegetarian diet, and proper exercise is necessary for
prevention of GI tract cancer, as noted in Diet and Health Guidelines for Cancer Prevention by
World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research.

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